JPH0718198A - 2、9−ジクロロキナクリドン顔料をベースとした組成物 - Google Patents

2、9−ジクロロキナクリドン顔料をベースとした組成物

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JPH0718198A
JPH0718198A JP6132351A JP13235194A JPH0718198A JP H0718198 A JPH0718198 A JP H0718198A JP 6132351 A JP6132351 A JP 6132351A JP 13235194 A JP13235194 A JP 13235194A JP H0718198 A JPH0718198 A JP H0718198A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記成分を含有するバイオレット色の顔料組
成物: (A)75m2/g以下の比表面積を有する下記式Iの
2、9−ジクロロキナクリドン顔料 (B)下記式IIのスルホン酸またはその塩 P−(SO3H)m (II) (式中、mは0.2乃至4.0の数値、Pは式 のインダントロン、または式IV の銅フタロシアニンである)。 【効果】 この組成物は、エンジニアリングプラスチッ
クを着色するのに使用した時に、優れた堅牢性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、2、9−ジクロロキナクリドン
顔料とインダントロンまたは銅フタロシアニン化合物の
スルホン酸誘導体とを含有する熱安定性バイオレット色
の顔料組成物に関する。本バイオレット色の顔料組成物
は、エンジニヤリングプラスチックを着色するのに有用
である。本発明の目的は、エンジニアリングプラスチッ
クの顔料として使用するために要求される熱安定性を有
する彩度の高いバイオレット色のキナクリドン顔料を提
供することである。この目的は、青色のインダントロン
または銅フタロシアニンのスルホン酸またはスルホン酸
塩との組み合わせで2、9−ジクロロキナクリドン顔料
を含有しているバイオレット色の顔料組成物を製造する
ことによって達成される。
【0002】キナクリドンは価値ある顔料である。β結
晶型非置換キナクリドンであるC.I.ヴァイオレット
19は、その魅力的なバイオレット色の故に公知であ
る。これは色彩的に興味あるものであるが、バイオレッ
ト色のβ型非置換キナクリドンはエンジニアリングプラ
スチックの着色に使用するためには熱安定性が不十分で
ある。比表面積が30m2/g 以下である2、9−ジクロ
ロキナクリドンは熱安定性が良好であるので、これはエ
ンジニアリングプラスチックの着色に利用できる。しか
しながら、その大きい粒子サイズのために、その色が小
粒子サイズの2、9−ジクロロキナクリドンの公知のマ
ゼンタ色から独特な赤色の方へシフトしている。すなわ
ち、エンジニアリングプラスチック用顔料として有用で
あるために要求される熱安定性を有しているバイオレッ
ト色のキナクリドン顔料は知られていない。インダント
ロンおよび銅フタロシアニンは、良好な熱安定性を有す
る青色の顔料として当技術分野において公知である。イ
ンダントロンおよび銅フタロシアニンのスルホン酸誘導
体は染料として、また染料製造の中間体として公知であ
る。
【0003】本発明は、青色のインダントロンまたは銅
フタロシアニンのスルホン酸またはスルホン酸塩との組
み合わせで2、9−ジクロロキナクリドンを含有してい
るバイオレット色の顔料組成物が高い彩度とエンギニア
リングプラスチック用顔料として使用するために要求さ
れる熱安定性を有しているという発見に基礎を置くもの
である。加えて、本発明による顔料組成物は、着色され
るべきプラスチック媒質中において高い分散性を示す。
したがって、本発明による組成物は、エンジニアリング
プラスチックを着色するのに適するバイオレット色のキ
ナクリドン顔料を提供する。顔料インダントロンまたは
銅フタロシアニンと顔料2、9−ジクロロキナクリドン
とのバイオレット色の混合物は製造可能であるが、所望
のバイオレット色を達成するためには大量の青色顔料が
必要である。青色顔料の必要量が大きいので、この顔料
混合物は彩度が低く過ぎる。さらに、かかる顔料混合物
は、本発明による組成物のようにプラスッチク媒質中に
均質に分散されない。
【0004】本発明は、下記成分を含有するバイオレッ
ト色の顔料組成物に関する。 (A)75m2/g 以下の比表面積を有する下記式Iの
2、9−ジクロロキナクリドン顔料
【化4】 (B)下記式IIのスルホン酸またはその塩 P−(SO3 H)m (II) (式中、mは0.2乃至4.0、好ましくは約0.4乃
至約2.0、たとえば約0.4乃至約1.1,特に好ま
しくは約0.5、たとえば0.4乃至0.6の数値であ
り、Pは式III
【化5】 のインダントロン残基、または式IV
【化6】 の銅フタロシアニンである)。
【0005】成分(B)が塩である場合には、式IIの
スルホン酸の一価金属の塩、二価金属の塩、三価金属の
塩またはアンモニウム塩が好ましい。金属塩は、好まし
くは式IIの化合物のアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、または亜鉛またはアルミニウム塩である。アンモ
ニウム塩は、好ましくはそのアンモニウム残基が式N
+(R)4で表されるアンモニウム塩である。ここにおい
て、Rは互いに独立的に水素、C1 −C18アルキル、フ
ェニル、またはC1 −C18アルキルによって置換された
フェニルである。成分(B)は、最も好ましくは式II
のスルホン酸、またはそのナトリウム塩またはカルシウ
ム塩である。式III のスルホン化インダントロンおよび
式IVのスルホン化銅フタロシアニンは、好ましくは非
置換である。ここにおいて、非置換とは水素以外には置
換基が存在しないことを意味する。しかし、置換された
青色スルホン化インダントロンおよび銅フタロシアニン
も本発明による組成物において有効である。すなわち、
ある種の置換スルホン化インダントロンおよび銅フタロ
シアニン、特にそのフェニル環において塩素または臭素
によって置換されたものは本発明の組成物の成分(B)
として使用することができる。一般的に、本組成物は、
成分(A)と(B)との合計重量を基準にして、88乃
至99.9重量%、好ましくは97乃至99.7重量%
の成分(A)と、0.1乃至約12.0重量%、好まし
くは0.3乃至7重量%、最も好ましくは0.3乃至3
重量%の成分(B)とを含有する。
【0006】成分(A)の比表面積は、約75m2/g 以
下でなければならない。好ましくは、その比表面積は3
0m2/g 以下、最も好ましくは4乃至28m2/g であ
る。一般的に、この比表面積は任意の方法によって得る
ことができ、好ましくはBET法によって得られる。成
分(A)すなわち2、9−ジクロロキナクリドンは、顔
料として公知であり、そして公知の方法によって、たと
えば2、9−ジクロロ−6、13−ジヒドロキナクリド
ンを酸化することによって製造することができる。所望
される表面積特性は、製造プロセスを変更することによ
って得られる。たとえば、合成の最終工程を変更するこ
とによって、あるいは粗製顔料を適当に後処理すること
によって得られる。適当な後処理の例としては、粗製
2、9−ジクロロキナクリドンを極性溶剤、たとえばジ
メチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、またはジ
メチルホルムアミドから再結晶することがあげられる。
適当な2、9−ジクロロキナクリドンの製造方法は、米
国特許第5095056号明細書に記載されている。こ
れを、ここに参考文献として組み入れる。
【0007】インダントロンおよび銅フタロシアニンは
顔料として公知である。成分(B)として使用されるス
ルホン化インダントロンおよび銅フタロシアニンは染料
として、また染料中間体として公知であり、公知方法に
よって、たとえば当技術分野において公知のスルホン化
法によってインダントロンまたは銅フタロシアニンをス
ルホン化することによって製造することができる。
【0008】本発明の組成物は常用方法によって、たと
えば、個々の成分を乾燥粉末として所望の割合で混合す
ることによって、あるいは好ましくは対応する水性濾過
プレスケーキを混合することによって製造される。好ま
しい方法においては、所望の比の成分(A)と(B)と
の水性懸濁物を、一般的に約20乃至約90℃の温度に
おいて10分間乃至約5時間、好ましくは1乃至3時間
撹拌する。続いて、この顔料組成物を濾過単離し、洗浄
し、乾燥する。上記した方法の変法においては、二価ま
たは三価の金属塩を添加してスルホン酸を沈殿させ、こ
のあと組成物を濾過し、洗浄し、乾燥する。本発明の組
成物は、成分(A)と(B)から構成することができ
る。しかし、本組成物は、さらに顔料組成物に常用され
ている付加的成分、たとえば組織改良剤を含有すること
ができる。
【0009】本発明の組成物の性質を向上させることの
できる付加的成分として、組織改良剤が特に有用であ
る。適当な組織改良剤の例としては、少なくとも12個
の炭素原子を有する脂肪酸、およびかかる脂肪酸のアミ
ド、エステルまたは塩がある。たとえば、ステアリン
酸、ベヘン酸、ラウリルアミン、ステアリルアミンなど
である。さらに、脂肪族1、2−ジオール、エポキシ化
大豆油、ワックス、樹脂酸および樹脂酸塩なども適当な
組織改良剤である。ロジン酸およびロジン酸塩が特に適
当な組織改良剤である。組織改良剤は、成分(A)を成
分(B)と混合する前、間または後に、組成物中へ配合
することができる。好ましくは、組織改良剤は、成分
(A)と(B)との合計重量を基準にして、0.05乃
至20重量%、特に好ましくは1乃至10重量%の量で
本組成物中に配合される。
【0010】請求項1記載の組成物を製造するための最
も好ましい方法は: (a)成分(A)と(B)とを含有する水性懸濁物と、
成分(A)と(B)との合計重量を基準にして約1乃至
約10重量%の水溶性ロジン酸塩とを混合し; (b)二価または三価金属塩を該懸濁物に添加すること
によってロジン酸の不溶性塩を沈殿させ;そして (c)該懸濁物を濾過して組成物を単離する工程よりな
る方法である。
【0011】本発明の組成物は、顔料組成物のための高
い彩度、優れた分散性ならび卓越した熱安定性を有す
る。この理由は、スルホン酸誘導体が顔料粒子の表面を
覆ってバイオレット色の顔料粒子を作っているからであ
ると考えられる。したがって、本発明のバイオレット色
の顔料組成物を製造するためにはごく少量の青色のスル
ホン酸染料誘導体が必要とされるだけである。本発明の
組成物は、キャスティングおよびモールディング成形品
に加工されうる高分子有機材料の着色のためにきわめて
好適である。
【0012】本顔料組成物は、高分子有機材料、特にエ
ンジニアリングプラスチックの着色のために通常の方法
で使用される。適当な高分子有機材料の例は次のものを
含む。熱可塑性プラスチック、熱硬化性プラスチックま
たはエラストマー、たとえばセルロースエーテル、セル
ロースエステル、たとえばエチルセルロース;線状また
は架橋されたポリウレタン;線状の、架橋されたまたは
不飽和のポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレフ
ィン、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
チレンまたはポリ−4−メチルペンテン−1;ポリスチ
レン、ポリスルホン;ポリアミド、ポリシクロアミド、
ポリイミド、ポリエーテル、ポリエーテルケトン、たと
えばポリフェニレンオキシド、さらにはポリ−p−キシ
レン、ポリハロゲン化ビニル、たとえばポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、またはポリフッ化ビニリデ
ン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアクリロニトリ
ル、アクリル系ポリマー、メタクリル系ポリマー、ポリ
アクリレート、ポリメタクリレート、ゴム、シリコーン
ポリマー、フェノール/ホルムアルデヒド樹脂、メラミ
ン/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹
脂、エポキシ樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、アクリ
ロニトリル−ブタジェンゴム、またはクロロプレンゴム
など。これらは単一物質または混合物でありうる。一般
的に、本組成物は、被着色高分子有機材料の重量を基準
にして、0.01乃至30重量%の量で、好ましくは
0.1乃至10重量%の量で使用される。
【0013】多くの有機顔料は、エンジニアリングプラ
スチックに使用するためには熱安定性が不十分であるこ
とがわかっている。この低い熱安定性は、高温において
顔料が部分的に溶解し、これによってその着色部分を紫
外線下で見ると蛍光を発するためと思われる。本発明の
顔料組成物を含有している着色されたエンジニアリング
プラスチックは実質的に蛍光を発することがなく、そし
て高温、特に200乃至320℃の温度範囲においてほ
とんど変色を示さない。すなわち、他のバイオレット色
のキナクリドン顔料を高温にさらした時の色の鈍化およ
び/または変化が、本発明の顔料組成物によって実質的
になくなる。本発明の顔料組成物を他の有機および/ま
たは無機顔料および/またはポリマー溶解性染料と混合
すると、純粋で高色度な、有用な新らしい色を得ること
ができる。さらに、本発明の顔料組成物は高分散性であ
り、有機マトリックスに容易に配合することができ、高
い不透明度、彩度を有し、かつ耐光堅牢性と耐候性とに
優れた均質な着色物を与える。
【0014】本発明の顔料組成物を使用する高分子有機
材料の着色は、たとえば本組成物を、場合によってはマ
スターバッチの形で、ロールミル、混合装置または摩砕
器を使用する高せん断技術によって基質中に混入するこ
とによって実施される。次に、着色された材料を、それ
自体公知の方法、たとえばカレンダー加工、プレス、押
出し、ブラッシング、キャスティング、または射出成形
によって所望の最終形状に成形加工される。本組成物を
使用して着色された成形物品は、特に、応力配向によっ
て得られる物品であり、たとえばモールディングおよび
キャスティングによって得られる物品、リボン、繊維あ
るいはロール巻シートなどである。
【0015】成形作業前に、その高分子化合物に可塑剤
を配合して非剛性(軟質)モールディング品を製造、あ
るいは成形品の脆弱性を低減することができる。適当な
可塑剤は、たとえばリン酸、フタル酸またはセバシン酸
のエステルである。このような可塑剤は、本発明の顔料
組成物を配合する前または後に重合体中に配合すること
ができる。以下、本発明を実施例によってさらに説明す
る。これら実施例は本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例中の部は、別途記載のない限り、すべて重量
部である。
【0016】実施例1 比表面積が21m2/g である2、9−ジクロロキナクリ
ドンの125gを含有する水性顔料プレスケーキの40
0gを、700mlの水の中に懸濁する。この顔料懸濁物
を、撹拌器、温度計および冷却器を具備した3リットル
容のフラスコに移す。インダントロンブルーモノスルホ
ン酸3.8gを添加し、そしてこの混合物を80℃に加
熱し、約80℃において3時間撹拌する。水50mlに溶
解した塩化カルシウムの1.5gを添加し、そしてこの
バイオレット色の顔料懸濁物をさらに30分間撹拌し、
その後濾過する。濾過プレスケーキを塩がなくなるまで
水洗し、オーブン中において80℃で乾燥し、粉末化し
て、。21m2/g の比表面積を有するバイオレット色顔
料粉末126gを得る。このようにして得られたバイオ
レット色の顔料組成物は、エンジニアリングプラスチッ
クを着色するのに適し、そして優れた熱安定性を有する
高い色濃度の着色物を与える。
【0017】実施例2 インダントロンモノスルホン酸の代わりに銅フタロシア
ニンモノスルホン酸2.5gを含有する水性スラリーを
使用して実施例1の操作をくりかえした。22m2/g の
比表面積を有する粉末化バイオレット色の顔料組成物を
得た。この顔料組成物はエンジニアリングプラスチック
に配合した時に優れた熱安定性および光安定性を示し
た。
【0018】実施例3 比表面積が21m2/g である2、9−ジクロロキナクリ
ドンの125gを含有する水性顔料プレスケーキの40
0gと銅フタロシアニンモノスルホン酸2.5gを含有
する水性スラリーとを、室温においてオステライザー/
混合器(OSTER社製)に入れて混合する。このようにし
て得られたバイオレット色のスラリーを濾過し、オーブ
ン中において80℃で乾燥する。乾燥したプレスケーキ
を粉末化して、21m2/g の比表面積を有する粉末化さ
れたバイオレット色の顔料組成物127gを得る。この
顔料組成物はエンジニアリングプラスチックに配合した
時に優れた耐熱性および耐光堅牢性を有する。
【0019】実施例4 銅フタロシアニンモノスルホン酸2.5gの代わりに銅
フタロシアニンジスルホン酸2.7gを含有する水性ス
ラリーを使用して実施例2の操作をくりかえした。粉末
化されたバイオレット色の顔料組成物を得た。この顔料
組成物は、エンジニアリングプラスチックに配合した時
に優れた堅牢性を示した。
【0020】実施例5 比表面積が22m2/g である2、9−ジクロロキナクリ
ドン顔料粉末50gとインダントロンモノスルホン酸ナ
トリウム塩3gとを1リットル容のフラスコに装填し、
ローラーギア回転台上で回転させてこの混合物を45分
間混ぜ合わせる。比表面積が22m2/g のバイオレット
色の顔料組成物を得る。この顔料組成物は、ABSまた
はナイロン−6のごときエンジニアリングプラスチック
に配合した時に優れた堅牢性を示す。
【0021】実施例6 比表面積が18m2/g である2、9−ジクロロキナクリ
ドン顔料粉末50g、インダントロンモノスルホン酸
1.5gおよび水500mlを、温度計、撹拌器および冷
却器を具備した2リットル容のフラスコに装填する。こ
の懸濁物を80乃至85℃において2時間撹拌する。水
50mlに溶解した塩化カルシウム1.5gを添加し、そ
してこの混合物を40℃に冷却する。このバイオレット
色の懸濁物を濾過し、濾過プレスケーキを塩がなくなる
まで水洗する。得られた顔料組成物を、オーブン中にお
いて80℃で乾燥する。乾燥した顔料組成物を粉末化し
て、18m2/g の比表面積を有するバイオレット色の顔
料粉末50.5gを得る。この顔料組成物は、エンジニ
アリングプラスチックに配合した時に優れた熱および光
安定性を有する。
【0022】実施例7 比表面積が20m2/g である2、9−ジクロロキナクリ
ドンの15gを含有する水性プレスケーキの57.5
g,銅フタロシアニンモノスルホン酸0.3gを含有す
る水性スラリー30g、および水130mlに溶解したロ
ジンのナトリウム塩0.45g(DRESINATE X, HERCULE
S Corp. 社製品)を一緒に混合して懸濁物とする。水3
0mlに溶解した塩化カルシウム3.6gをこの撹拌懸濁
物に添加し、ロジンのカルシウム塩を沈殿させる。次
に、得られた均質な顔料懸濁物を濾過してプレスケーキ
をつくる。このプレスケーキを塩がなくなるまで水洗
し、乾燥する。しかして20m2/g の比表面積を有する
バイオレット色の顔料組成物15gを得る。この顔料組
成物は、ABSまたはポリカーボネートのごときエンジ
ニアリングプラスチックに配合した場合に優れた堅牢性
を有する。
【0023】実施例8 ポリ塩化ビニル 63.0g, エポキシ化大豆油 3.0g, バリウム/カドミウム熱安定化剤 2.0g, ジオクチルフタレート 32.0g, 実施例1に従って製造された顔料組成物 1.0g, をガラスビーカーに入れて攪拌棒を用いて混合した。こ
の混合物を、実験室用2本ロールミルに8分間かけて厚
さ約0.4mmの軟質PVCシートに圧延加工した。圧
延温度は160℃、ロール速度は25rpm 、そしてフリ
クションは1:1.2であった。折りたたみ、排出およ
び供給はコンスタントに実施された。得られた軟質PV
Cシートは、熱、光、マイグレーションに対する堅牢性
の優秀な色彩的に魅力的なバイオレット色に着色されて
いた。
【0024】実施例9 実施例4に従って製造された顔料組成物 5g, CHIMASORB 944 LD ( 立体障害アミン光安定化剤) 2.5g, TINUVIN 328 ( ベンゾトリアゾールUV吸収剤) 1.0g, IRGANOX 1010 ( 立体障害フェノール酸化防止剤) 1.0g, IRGAFOS 168 ( 亜リン酸塩プロセス安定化剤) 1.0g、 (以上はすべてCIBA-GEIGY社製品)を、高密度ポリエチ
レン、QUANTUM MICROTHENE MA-778 (U.S.I QU
ANTUM Chem.社)1000gと一緒にして、
溶融後バンバリーミキサー中において175乃至200
rpm の回転速度で30秒間混合した。この着色溶融
樹脂を、まだ温かく展性のあるうちに切りきざみ、造粒
機に供給した。得られた顆粒をBATTENFELD 1000 射出成
形機にかけて、保圧時間5分、サイクル時間30秒で、
異なる3つの温度、すなわち205℃、260℃、31
5℃の温度において、それぞれ成形した。いずれの温度
段階においても同じようなバイオレット色の均質に着色
されたチップを得た。これは本発明による顔料組成物の
優秀な熱安定性を証明するものである。
【0025】実施例10流体ミキサー内において、下記
成分を1400rpm の速度で約5分間撹拌して混合物を
調製した: ビニル樹脂(VINNOL H65D 、 WACKER 社) 92.0g ビニル共重合体(VESTOLIT HIS 7587、 HUELS社) 8.0g エポキシ化大豆油可塑剤 1.5g バリウム/カドミウム安定化剤 2.8g, 有機亜リン酸塩補助安定化剤(IRGASTAB CH-300 、 CIBA-GEIGY社) 0.7g, 脂肪酸エステル(IRGAWAX 370 、 CIBA-GEIGY社) 0.4g, パラフィン油誘導体潤滑剤(IRGAWAX 360 、 CIBA-GEIGY社) 0.2g, ベンゾトリアゾール誘導体光安定化剤(TINUVIN 320 、 CIBA-GEIGY社) 0.25g。 このようにして得られた硬質PVC混合物1.5重量部
に、実施例3に従って製造された組成物0.05重量部
を加え、そしてヘンシェル(HENSCHEL)ミキサー中におい
て室温、約2000rpm の速度で約3分間混合した。こ
のようにして得られた着色硬質PVCを、190℃、2
5rpm.,フリクション1:1.2において約3分間ロー
ルミルにかけて圧延し、そして次にBURKLEプレスの2枚
のクロムメッキ鋼板の間に通して190℃において6分
間プレスして約1mmの厚さにプレスした。これによって
得らたプレスシートは、優れた耐光堅牢性と耐候性とを
有するバイオレット色を呈していた。
【0026】実施例11 基質として、高密度ポリエチレンの代わりにHIMONT社の
ポリプロピレンHIMONTPRO-FAX 6401を使用して実施例9
の操作をくりかえした。耐熱性および耐光堅牢性の優れ
たバイオレット色に着色されたチップを得た。
【0027】実施例12A 実施例2に従って製造された顔料組成物 6g, TINUVIN 770 ( 立体障害アミン光安定化剤) 9g, TINUVIN 328 ( ベンゾトリアゾールUV吸収剤) 3g, IRGANOX 245 ( 立体障害フェノール酸化防止剤) 3g, (以上はすべてCIBA-GEIGY社製品)を、ABS樹脂 GPM
5600(GENERAL ELECTRIC社)1200gと一緒にし、溶
融後にバンバリーミキサー中において175乃至200
rpm の速度で30秒間混合した。この着色溶融樹脂を、
まだ温かく展性のあるうちに切りきざみ、造粒機に供給
した。得られた顆粒をBATTENFELD 1000 射出成形機にか
けて、保圧時間7分、サイクル時間42秒で、232℃
および288℃の温度においてそれぞれ成形した。いず
れの温度段階においてもても同じようなバイオレット色
に均質に着色されたチップを得た。
【0028】実施例12B 実施例12Aの操作をくりかえした。ただし今回は本発
明の顔料組成物の代わりに、市販の非置換β−キナクリ
ドン顔料(CIBA GEIGY社のMONASTRAL VIOLET RRT-891-
D)を使用した。232℃で成形されたチップと288
℃で成形されたチップとの全色差値ΔEを、D-65照明
源、C.I.E.ラブスケールおよびスペキュラー部品付き1
0度観測器を含む色分光光度計で測定した。実施例12
Aで製造されたチップのΔE値は1.4であった。これ
に対して実施例12Bで製造されたチップのΔEは5.
2であった。この結果は、本発明による組成物が市販の
非置換β−キナクリドン顔料に比して優れた熱安定性を
有していることを示している。また、チップを紫外線に
さらした時、本発明による組成物を含有しているチップ
には実質的に蛍光が見られなかったが、市販のβ−キナ
クリドン顔料を含有するチップは強い黄色蛍光を示し
た。
【0029】実施例12C 本発明の顔料組成物の代わりに、比表面積が22m2/g
である市販の2、9−ジクロロキナクリドン顔料20g
と市販のインダントロン顔料1.2gとの混合物を使用
して実施例12Aの操作をくりかえした。288℃にお
いて成形されたチップを紫外光線にさらした時に黄色蛍
光が観察された。
【0030】実施例12D 本発明の顔料組成物の代わりに、比表面積が22m2/g
である市販の2、9−ジクロロキナクリドン顔料20g
と市販の銅フタロシアニン顔料1.2gとの混合物を使
用して実施例12Aの操作をくりかえした。288℃に
おいて成形されたチップを紫外光線にさらした時に黄色
蛍光が観察された。
【0031】実施例13 ポリエチレンテレフタレートの顆粒100gと、実施例
1乃至7に従って製造された組成物0.5gとの混合物
を、ローラーギア回転台上のガラスびん中で15分間混
合した。この混合物を、実験用押出機にかけてリボンに
加工した。優れた耐光堅牢性および耐熱堅牢性を有する
均質なバイオレットに着色されたリボンを得た。
【0032】実施例14 APILON 52-651 ポリウレタン(API spc Mussolente,イ
タリー)を使用して実施例13記載の操作をくりかえし
た。耐光堅牢性の優れたバイオレット色のポリウレタン
リボンを得た。
【0033】実施例15 ULTRANYL KR 4510ポリフェニレンエーテル/ポリアミド
混合物(BASF)を使用して実施例13記載の操作をくり
かえした。堅牢性の優れた均質なバイオレット色のリボ
ンを得た。
【0034】実施例16 DEGALAN G7ポリメチルメタクリレート顆粒(DEGUSSA)を
使用して実施例13記載の操作をくりかえした。堅牢性
の優れたバイオレット色のリボンを得た。
【0035】実施例17 VESTAMIDポリアミド顆粒(HUELS)を使用して実施例9の
操作をくりかえした。優れた耐熱堅牢性および耐光堅牢
性を有するバイオレット色に着色されたチップを得た。
【0036】実施例18 ポリカーボネート(LEXAN、 GENERAL ELECTRIC 社製品)
を使用して実施例13をくりかえした。優れた堅牢性を
有する均質で鮮明なバイオレット色のリボンを得た。
【0037】実施例19 実施例7記載の方法に従って、ただし銅フタロシアニン
モノスルホン酸0.3gを含有するスラリーの代わり
に、小粒子サイズの銅フタロシアニン顔料0.15gと
銅フタロシアニンモノスルホン酸0.15gとの混合物
を含有する水性スラリーを使用して顔料組成物を製造し
た。この操作によって粉末化されたバイオレット色の顔
料組成物を得た。これはエンジニアリングプラスチック
中において優れた耐熱および耐光堅牢性を示した。
【0038】実施例20 実施例19記載の方法に従って、ただし銅フタロシアニ
ンの0.15gの代わりに、部分塩素化された小粒子サ
イズの銅フタロシアニン顔料0.15gを使用して顔料
組成物を製造した。エンジニアリングプラスチック中に
おいて優れた熱および光安定性を有するバイオレット色
の顔料組成物を得た。
【0039】実施例21 実施例1記載の方法に従って、ただしインダントロンブ
ルーモノスルホン酸3.8gの代わりに、インダントロ
ンブルーモノスルホン酸1.9gと小粒子サイズのイン
ダントロンブルー顔料1.9gとを含有する混合物3.
8gを使用して顔料組成物を製造した。エンジニアリン
グプラスチック中において優れた熱および光安定性を有
するバイオレット色の顔料組成物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ グレゴリー オレンジ アメリカ合衆国,19701 デラウェア,ベ アー,アメリナ ドライヴ 120 (72)発明者 エドワード エフライム ジャフェ アメリカ合衆国,19803 デラウェア,ウ ィルミントン,ペニー レーン コート 6

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分を含有するバイオレット色の顔
    料組成物: (A)75m2/g 以下の比表面積を有する下記式Iの
    2、9−ジクロロキナクリドン顔料 【化1】 (B)下記式IIのスルホン酸またはその塩 P−(SO3 H)m (II) (式中、mは0.2乃至4.0の数値、Pは式 【化2】 のインダントロン、または式IV 【化3】 の銅フタロシアニンである)。
  2. 【請求項2】 成分(A)の比表面積が30m2/g より
    大きくない請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 該比表面積が4乃至28m2/gである請
    求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 成分(B)が式IIのスルホン酸、また
    はそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、または亜
    鉛またはアルミニウム塩である請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 成分(B)が式IIのスルホン酸、また
    はそのナトリウムまたはカルシウム塩である請求項4記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 mが0.4乃至2.0である請求項1記
    載の組成物。
  7. 【請求項7】 mが0.4乃至1.1である請求項6記
    載の組成物。
  8. 【請求項8】 該組成物が、成分(A)と(B)との合
    計重量を基準にして、88乃至99.9重量%の成分
    (A)と0.1乃至12.0重量%の成分(B)とを含
    有している請求項1記載の組成物。
  9. 【請求項9】 該組成物が成分(A)を97乃至99.
    7重量%、そして成分(B)を約0.3乃至約3重量%
    含有している請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 Pが非置換インダントロン残基である
    請求項1記載の組成物。
  11. 【請求項11】 Pが非置換インダントロン残基である
    請求項3記載の組成物。
  12. 【請求項12】 Pが非置換銅フタロシアニン残基であ
    る請求項1記載の組成物。
  13. 【請求項13】 Pが非置換銅フタロシアニン残基であ
    る請求項3記載の組成物。
  14. 【請求項14】 プラスチック材料に請求項1記載の組
    成物の有効着色量を配合することを特徴とする着色プラ
    スチック材料の製造方法。
  15. 【請求項15】 該組成物が、着色プラスチック材料を
    基準にして、該プラスチック材料中に0.01乃至約3
    0重量%の濃度で存在する請求項15記載の製造方法。
  16. 【請求項16】 プラスチック材料が、下記よりなる群
    から選択される請求項14記載の方法:セルロースエー
    テル、セルロースエステル、ポリウレタン、ポリエステ
    ル、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリスチレ
    ン、ポリスルホン、ポリアミド、ポリシクロアミド、ポ
    リイミド、ポリエーテル、ポリエーテルケトン、ポリハ
    ロゲン化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、アクリ
    ル系ポリマー、メタクリル系ポリマー、ゴム、シリコー
    ンポリマー、フェノール/ホルムアルデヒド樹脂、メラ
    ミン/ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、ジエンゴ
    ム、およびこれらの共重合体。
  17. 【請求項17】 下記よりなる群から選択された組織改
    良剤を成分(A)と(B)との合計重量を基準にして、
    0.05乃至20重量%さらに含有している請求項1記
    載の組成物:少なくとも12個の炭素原子を有する脂肪
    酸、その脂肪酸のアミド、エステルまたは塩、脂肪族
    1、2−ジオール、エポキシ化大豆油、ワックス、樹脂
    酸および樹脂酸塩。
  18. 【請求項18】 該組織改良剤がロジン酸またはロジン
    酸塩である請求項17記載の組成物。
  19. 【請求項19】 該組織改良剤が、成分(A)と(B)
    との合計重量を基準にして、1乃至10重量%の量で存
    在している請求項17記載の組成物。
  20. 【請求項20】 請求項1記載の組成物の製造方法にお
    いて: (a)成分(A)と(B)とを含有する水性懸濁物と、
    成分(A)と(B)との合計重量を基準にして約1乃至
    約10重量%の水溶性ロジン酸塩とを混合し; (b)二価または三価金属塩を該懸濁物に添加すること
    によってロジン酸の不溶性塩を沈殿させ;そして (c)該懸濁物を濾過して組成物を単離する工程よりな
    る方法。
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