JPH0718324A - 耐食性強靱鋳鉄管およびその製造方法 - Google Patents
耐食性強靱鋳鉄管およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH0718324A JPH0718324A JP5165563A JP16556393A JPH0718324A JP H0718324 A JPH0718324 A JP H0718324A JP 5165563 A JP5165563 A JP 5165563A JP 16556393 A JP16556393 A JP 16556393A JP H0718324 A JPH0718324 A JP H0718324A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cast iron
- iron pipe
- pipe
- corrosion
- annealing
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- Pending
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- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた靱性及び耐食性を兼備した鋳鉄管及び
その製造方法を提供する。 【構成】 本発明の耐食性強靱鋳鉄管は、フェライト化
焼鈍された管本体の表面にSnの拡散により形成された
Fe−Sn合金層が被覆されている。一方、本発明の鋳
鉄管の製造方法は、鋳造後の管本体にブラスト処理を行
い、Sn溶射を施した後、該Sn溶射層が被覆された鋳
鉄管をフェライト化焼鈍する。
その製造方法を提供する。 【構成】 本発明の耐食性強靱鋳鉄管は、フェライト化
焼鈍された管本体の表面にSnの拡散により形成された
Fe−Sn合金層が被覆されている。一方、本発明の鋳
鉄管の製造方法は、鋳造後の管本体にブラスト処理を行
い、Sn溶射を施した後、該Sn溶射層が被覆された鋳
鉄管をフェライト化焼鈍する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は靱性および耐食性に優れ
た鋳鉄管及びその好適な製造方法に関する。
た鋳鉄管及びその好適な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遠心力鋳造により各種材質の鋳鉄
管が製造されており、必要に応じて、靱性を向上させる
ために、鋳造後にフェライト化焼鈍が施される。この熱
処理は、鋳放し状態の鋳鉄管の基地中のセメンタイトを
フェライトに変態させるものであり、通常、900〜1
000℃程度の高温に数十分保持することにより実施さ
れる。
管が製造されており、必要に応じて、靱性を向上させる
ために、鋳造後にフェライト化焼鈍が施される。この熱
処理は、鋳放し状態の鋳鉄管の基地中のセメンタイトを
フェライトに変態させるものであり、通常、900〜1
000℃程度の高温に数十分保持することにより実施さ
れる。
【0003】鋳鉄管に靱性のみならず良好な耐食性をも
付与するために、近年、フェライト化焼鈍後の鋳鉄管の
表面にZn溶射を施し、管表面にZn溶射層が形成され
る。
付与するために、近年、フェライト化焼鈍後の鋳鉄管の
表面にZn溶射を施し、管表面にZn溶射層が形成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記Zn溶射
層は、ポーラスであるため耐食性に劣り、また機械的に
管表面に付着しているだけであるので、剥離し易く、剥
離部分から局部的に腐食が進行するという問題がある。
本発明は、かかる問題に鑑みなされたもので、優れた靱
性及び耐食性を兼備した鋳鉄管及びその製造方法を提供
することを目的とする。
層は、ポーラスであるため耐食性に劣り、また機械的に
管表面に付着しているだけであるので、剥離し易く、剥
離部分から局部的に腐食が進行するという問題がある。
本発明は、かかる問題に鑑みなされたもので、優れた靱
性及び耐食性を兼備した鋳鉄管及びその製造方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の耐食性強靱鋳鉄
管は、フェライト化焼鈍された管本体の表面にSnの拡
散により形成されたFe−Sn合金層が被覆されてい
る。一方、本発明の鋳鉄管の製造方法は、鋳造後の管本
体にブラスト処理を行い、Sn溶射を施した後、該Sn
溶射層が被覆された鋳鉄管をフェライト化焼鈍する。S
n溶射層は、通常、管の外表面に形成されるが、管内径
の大きいものでは、管内面に施工することも可能であ
る。また、溶射層のの層厚は、通常、100〜150μ
m程度あれば十分である。
管は、フェライト化焼鈍された管本体の表面にSnの拡
散により形成されたFe−Sn合金層が被覆されてい
る。一方、本発明の鋳鉄管の製造方法は、鋳造後の管本
体にブラスト処理を行い、Sn溶射を施した後、該Sn
溶射層が被覆された鋳鉄管をフェライト化焼鈍する。S
n溶射層は、通常、管の外表面に形成されるが、管内径
の大きいものでは、管内面に施工することも可能であ
る。また、溶射層のの層厚は、通常、100〜150μ
m程度あれば十分である。
【0006】
【作用】鋳放し状態の鋳鉄管本体の表面はショットブラ
ストやサンドブラストにより処理されているので、酸化
膜等を介することなく、Sn溶射層が管本体の地肌に直
接形成される。かかるSn溶射層が被覆された管本体に
フェライト化焼鈍を施すと、基地中のセメンタイトはフ
ェライトに変態し、靱性が向上すると共に、Sn溶射層
からSnが管表面に速やかに拡散浸透し、管表面部に耐
食性に優れた緻密なFe−Sn合金層が形成される。こ
の合金層は冶金的に管表面に一体的に形成されており、
剥離のおそれはない。
ストやサンドブラストにより処理されているので、酸化
膜等を介することなく、Sn溶射層が管本体の地肌に直
接形成される。かかるSn溶射層が被覆された管本体に
フェライト化焼鈍を施すと、基地中のセメンタイトはフ
ェライトに変態し、靱性が向上すると共に、Sn溶射層
からSnが管表面に速やかに拡散浸透し、管表面部に耐
食性に優れた緻密なFe−Sn合金層が形成される。こ
の合金層は冶金的に管表面に一体的に形成されており、
剥離のおそれはない。
【0007】尚、前記Sn溶射層の代わりに、Snメッ
キ層でもSnの拡散は期待できるが、溶射に比して、大
掛かりな設備が必要で、ランニングコストも上がる。こ
の点、溶射は簡易な設備で、簡単に施工でき、しかも均
一厚さの被膜が容易に形成することができる。また、従
来のように、Snの代わりにZnを溶射することもでき
るが、Znは沸点が低いため、フェライト化焼鈍におけ
る高温加熱時に気化してしまうため好ましくない。
キ層でもSnの拡散は期待できるが、溶射に比して、大
掛かりな設備が必要で、ランニングコストも上がる。こ
の点、溶射は簡易な設備で、簡単に施工でき、しかも均
一厚さの被膜が容易に形成することができる。また、従
来のように、Snの代わりにZnを溶射することもでき
るが、Znは沸点が低いため、フェライト化焼鈍におけ
る高温加熱時に気化してしまうため好ましくない。
【0008】
【実施例】内径φ100mm×肉厚7.5mm×長さ4mの
鋳放し状態のダクタイル鋳鉄管本体の外周面にショット
ブラストを行い、酸化層を除去した後、Snを155g
/m2 溶射し(平均溶射層厚75μm)、この鋳鉄管を
図1のヒートサイクルに従って横転炉内を転がしながら
焼鈍した。同図において、980℃×20分の区間がフ
ェライト化焼鈍区間である。焼鈍後、この鋳鉄管より試
料を採取し、肉厚断面における金属組織を顕微鏡観察す
ると共にEPMA分析により元素分析を行った。その結
果、管表面に層厚約80〜120μmのFe−Sn合金
層が形成されていることが確認された。
鋳放し状態のダクタイル鋳鉄管本体の外周面にショット
ブラストを行い、酸化層を除去した後、Snを155g
/m2 溶射し(平均溶射層厚75μm)、この鋳鉄管を
図1のヒートサイクルに従って横転炉内を転がしながら
焼鈍した。同図において、980℃×20分の区間がフ
ェライト化焼鈍区間である。焼鈍後、この鋳鉄管より試
料を採取し、肉厚断面における金属組織を顕微鏡観察す
ると共にEPMA分析により元素分析を行った。その結
果、管表面に層厚約80〜120μmのFe−Sn合金
層が形成されていることが確認された。
【0009】次に、前記鋳鉄管から 75×150mmの
腐食試験片を採取し、管外表面のみが露出し、他の部分
が合成樹脂中に埋設した試料を製作し、これを用いて塩
水腐食試験を実施した。この試験は、3%濃度の食塩水
が常時噴霧されている試験室内に前記資料を30日間保
持し、腐食減量を測定することにより行うものである。
その結果、腐食減量は0.0015gであった。この値
は測定誤差範囲内であるため、ほとんど腐食されておら
ず、Fe−Sn合金層は耐食性に極めて優れることが分
かる。
腐食試験片を採取し、管外表面のみが露出し、他の部分
が合成樹脂中に埋設した試料を製作し、これを用いて塩
水腐食試験を実施した。この試験は、3%濃度の食塩水
が常時噴霧されている試験室内に前記資料を30日間保
持し、腐食減量を測定することにより行うものである。
その結果、腐食減量は0.0015gであった。この値
は測定誤差範囲内であるため、ほとんど腐食されておら
ず、Fe−Sn合金層は耐食性に極めて優れることが分
かる。
【0010】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の耐食性強靱
鋳鉄管によれば、フェライト化焼鈍された管本体の表面
にSnの拡散により形成されたFe−Sn合金層が被覆
されていので、靱性に優れ、かつ緻密なFe−Sn合金
層が管の表面に冶金的に一体的に形成され、剥離のおそ
れもなく、耐食性に極めて優れる。また、本発明の製造
方法によれば、新たに特別な設備を設けることなく、簡
易な溶射装置を用いるだけで、前記耐食性強靱鋳鉄管を
容易に得ることができる。
鋳鉄管によれば、フェライト化焼鈍された管本体の表面
にSnの拡散により形成されたFe−Sn合金層が被覆
されていので、靱性に優れ、かつ緻密なFe−Sn合金
層が管の表面に冶金的に一体的に形成され、剥離のおそ
れもなく、耐食性に極めて優れる。また、本発明の製造
方法によれば、新たに特別な設備を設けることなく、簡
易な溶射装置を用いるだけで、前記耐食性強靱鋳鉄管を
容易に得ることができる。
【図1】実施例における鋳鉄管の熱処理線図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 フェライト化焼鈍された管本体の表面に
Snの拡散により形成されたFe−Sn合金層が被覆さ
れていることを特徴とする耐食性強靱鋳鉄管。 - 【請求項2】 鋳造後の管本体にフライト化焼鈍を施す
鋳鉄管の製造方法において、 鋳造後の管本体にブラスト処理を行い、Sn溶射を施し
た後、該Sn溶射層が被覆された鋳鉄管をフェライト化
焼鈍することを特徴とする耐食性強靱鋳鉄管の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5165563A JPH0718324A (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 耐食性強靱鋳鉄管およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5165563A JPH0718324A (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 耐食性強靱鋳鉄管およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0718324A true JPH0718324A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15814744
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5165563A Pending JPH0718324A (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 耐食性強靱鋳鉄管およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0718324A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10185079A (ja) * | 1996-12-20 | 1998-07-14 | Kubota Corp | ダクタイル鋳鉄管の外面防食方法 |
| JP2005350730A (ja) * | 2004-06-10 | 2005-12-22 | Kitakyushu Foundation For The Advancement Of Industry Science & Technology | 耐食性に優れたマグネシウム材 |
| US20130323528A1 (en) * | 2012-06-01 | 2013-12-05 | Sulzer Metco Ag | Bearing part and thermal spray method |
| CN114082959A (zh) * | 2021-11-23 | 2022-02-25 | 国铭铸管股份有限公司 | 一种球墨铸管表面处理工艺 |
-
1993
- 1993-07-05 JP JP5165563A patent/JPH0718324A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10185079A (ja) * | 1996-12-20 | 1998-07-14 | Kubota Corp | ダクタイル鋳鉄管の外面防食方法 |
| JP2005350730A (ja) * | 2004-06-10 | 2005-12-22 | Kitakyushu Foundation For The Advancement Of Industry Science & Technology | 耐食性に優れたマグネシウム材 |
| US20130323528A1 (en) * | 2012-06-01 | 2013-12-05 | Sulzer Metco Ag | Bearing part and thermal spray method |
| US9097276B2 (en) * | 2012-06-01 | 2015-08-04 | Oerlikon Metco Ag | Bearing part and thermal spray method |
| US9885382B2 (en) | 2012-06-01 | 2018-02-06 | Oerlikon Metco Ag, Wohlen | Zinc-free spray powder, copper-containing thermal spray layer, as well as method of manufacturing a copper-containing thermal spray layer |
| CN114082959A (zh) * | 2021-11-23 | 2022-02-25 | 国铭铸管股份有限公司 | 一种球墨铸管表面处理工艺 |
| CN114082959B (zh) * | 2021-11-23 | 2024-07-23 | 国铭铸管股份有限公司 | 一种球墨铸管表面处理工艺 |
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