JPH07184978A - 医薬用容器のゴム栓 - Google Patents

医薬用容器のゴム栓

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JPH07184978A
JPH07184978A JP3259936A JP25993691A JPH07184978A JP H07184978 A JPH07184978 A JP H07184978A JP 3259936 A JP3259936 A JP 3259936A JP 25993691 A JP25993691 A JP 25993691A JP H07184978 A JPH07184978 A JP H07184978A
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JP
Japan
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rubber
rubber stopper
stopper
container
silicone
Prior art date
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Pending
Application number
JP3259936A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kuramochi
浩 倉持
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Polytec Design KK
Original Assignee
Polytec Design KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリコーンゴムをベースゴムとして、プラス
チック製の輸液用容器のゴム栓に使用可能なゴム栓を提
供する。 【構成】 シリコーンゴムを用いて、所望する形状のゴ
ム栓を成型する。シリコーンゴムのゴム栓は、再シール
性、溶出物、コアリング、針刺抵抗が良い。しかしゴム
栓抜けを生じる。そこで、成型したゴム栓を表面処理し
た。処理には強酸溶液、または強アルカリ溶液を用い
る。強酸には硫酸、硝酸、塩酸が、強アルカリには水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムが適している。これらの
溶液にゴム栓を浸漬し、5〜60分後に取り出す。そし
て水洗、乾燥する。するとヌメリ感のあったゴム栓表面
が、サラッとした感じに変化する。これによってシリコ
ーンゴムのゴム栓のゴム栓抜けがなくなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬用容器、特に輸液用
などの薬液の入っている容器のゴム栓に関する。
【0002】
【従来の技術】薬液の入っている医薬用容器には、針が
刺せるようにゴム栓が施されている。医薬用容器の中で
も輸液用容器は、そのゴム栓に多くの性質が厳しく要求
されている。輸液用容器のゴム栓を中心に、要求される
性質について次に説明する。
【0003】i)再シール性 輸液用容器のゴム栓は、ステンレス針のほかにプラスチ
ック針を刺すことがある。プラスチック針は太く、切れ
が悪い。輸液用容器は逆さにつるして使用する。プラス
チック針をゴム栓から引き抜いた際、その部分がぴった
りと閉じないと、液漏れを生じる。これをゴム栓の再シ
ール性が悪いと言う。再シール性はゴムの反発弾性に関
係する。反発弾性の高いゴムは、再シール性が良い。
【0004】ii)溶出物 輸液用容器内の薬液に、ゴム栓から溶出するものがあっ
てはならない。何が溶出しているのかを見付けるのは難
しい。そこで日本薬局方、輸液用ゴム栓試験法が目安と
なっている。輸液用容器のゴム栓は、この試験に合格し
なければならない。
【0005】iii)コアリング ゴム栓に針を刺したとき、針がゴムを小さくちぎり取っ
てしまうことがある。これをコアリングと言う。ちぎら
れたゴムのかけらは、薬液中に入って、異物となる。ゴ
ム栓には、コアリングを生じないことが要求される。
【0006】iv)針刺抵抗 輸液用容器のゴム栓は、プラスチック針を刺す。プラス
チック針は太いため、刺すときの抵抗が大きい。針はで
きるだけ小さな力で刺せた方が良い。針刺抵抗は、ゴム
の摩擦抵抗に関係する。摩擦抵抗の小さいゴムは、針刺
抵抗が小さい。
【0007】v)ゴム栓抜け 輸液用容器は、ゴム栓に一度刺した針を抜くことがあ
る。太いプラスチック針は、抜くときの抵抗も大きいた
め、針と一緒にゴム栓が容器から抜けてしまうことがあ
る。輸液用容器は逆さにつるしてあるので、ゴム栓が抜
けると、薬液が全部出てしまう。ゴム栓抜けは、ゴム栓
材質の摩擦抵抗に関係する。摩擦抵抗の小さいゴムは抜
け易い。
【0008】次に、現行の輸液用容器のゴム栓について
述べる。ゴム栓のベースゴムは、容器の材質によって、
すなわち、ガラス製容器かプラスチック製容器かによっ
て、使い分けられている。
【0009】ガラス製容器は、ブチルゴムをベースゴム
としている。ブチルゴムは溶出物が良く、摩擦抵抗が比
較的高い。このためブチルゴムのゴム栓は、要求される
性質ii)溶出物、v)ゴム栓抜け、は良い。しかしi
ii)コアリング、iv)針刺抵抗に関しては十分なも
のではない。またi)再シール性は非常に悪い。ガラス
製容器は、容器の口が硬い。そこで、少し大きめのゴム
栓を作り、容器に押し込み、さらにアルミキャップでか
しめている。このようにブチルゴムのゴム栓は、外部か
らの力で、再シール性の悪さを補っている。
【0010】プラスチック製容器は、容器の口が柔らか
い。大きめのゴム栓を押し込むと、容器の口が広がって
しまう。ガラス製容器のように、外部からの力は加えら
れないので、ブチルゴムは使えない。代わって、反発弾
性が高く、再シール性の良いイソプレンゴムやブタジエ
ンゴムをベースゴムとしている。しかしこのゴム栓も、
iv)針刺抵抗が大きめである。また、ii)溶出物が
悪い。輸液用ゴム栓試験法に合格するためには、成型後
のゴム栓の処理が必要である。処理しても、輸液用ゴム
栓試験法の過マンガン酸カリウム消費物質の項目に合格
しない場合がある。この改善は、強く要望されている。
【0011】イソプレンゴムやブタジエンゴムをベース
ゴムとしたゴム栓は、溶出物を改善する目的で、ゴム栓
と薬液との間に、溶出物の良いフィルムを設けているも
のがある。また、テフロンフィルムをゴム栓にはり付け
ているものもある。この方法で、ゴム栓から薬液への溶
出は改善される。しかし92年度から、フィルムを用い
たゴム栓にも、輸液用ゴム栓試験法が適用されることに
なった。従ってゴム栓自体の溶出物を改善しなくてはな
らない。尚、フィルムを用いる方法は、コスト高になる
という問題点もある。
【0012】輸液用容器は、近年ガラス製よりプラスチ
ック製のものが多くなっている。そこでプラスチック製
容器に使用できるゴム栓が要望されている。これらの問
題点から、シリコーンゴムをベースゴムとしたゴム栓が
検討されている。シリコーンゴムは、反発弾性が高く、
摩擦抵抗が小さいので、このゴム栓はi)再シール性、
ii)溶出物、iii)コアリング、iv)針刺抵抗、
は満足する。特に、ii)溶出物、iv)針刺抵抗、は
非常に優れている。しかしv)ゴム栓抜けに問題があ
る。容器の口が柔らかいプラスチック製容器にこのゴム
栓を施すと、針を引き抜くときにゴム栓が容器から抜け
てしまう。これは、シリコーンゴムの摩擦係数が大変小
さいことによる。iv)針刺抵抗が優れているのは、摩
擦係数が小さいことによる。本発明者は、以前からこの
問題に取り組み、改良したゴム栓を発明している。(特
許願第2−236629号、特許願第2−419260
号)これらは輸液用容器のゴム栓として、非常に良いも
のである。しかしこれらもiv)針刺抵抗に関しては十
分とは言えないものであった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、シリコー
ンゴムのゴム栓が、ゴム栓に要求される性質の内、v)
ゴム栓抜け以外の項目すべてを、満足するものであるこ
とに注目した。そこで、シリコーンゴムをベースゴムと
して、ほかの性質を変化させることなく、v)ゴム栓抜
けを改良したゴム栓を発明した。先述したように輸液用
容器のゴム栓には高いレベルの性質が要求されている。
従って輸液用容器に使用できるようなゴム栓は、他のす
べての医薬用容器のゴム栓にも使えると言える。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の医薬用容器のゴ
ム栓は、次のようにして作る。 シリコーンゴムをベースゴムとして、ゴム栓を作る。 強酸溶液または強アルカリ溶液で、成型したゴム栓を
表面処理する。 以下にこれを詳述する。
【0015】シリコンゴムをベースゴムとして、ゴム
栓を作る。本発明のゴム栓は、ほとんどすべてのタイプ
のシリコーンゴムをベースゴムとすることができる。輸
液用プラスチック容器のゴム栓には、中でも硬さが40
度(JISA)近辺のタイプが適している。本発明のゴ
ム栓に適した配合と、架橋条件を表1に例示する。設定
した配合と架橋条件で所望の形状のゴム栓を成型する。
【0016】
【表1】
【0017】強酸溶液または強アルカリ溶液で、成型
したゴム栓を表面処理する。で成型したゴム栓を表面
処理する。処理には強酸溶液又は強アルカリ溶液を用い
る。強酸溶液には硫酸、硝酸、塩酸を用いると良い。濃
度は、硫酸は24〜10規定程度、硝酸は13〜10規
定、塩酸は12〜10規定が適当である。強アルカリ溶
液は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを用いると良
い。どちらも、15〜12規定の濃度の水溶液とする。
【0018】作成した溶液で、ゴム栓の表面処理をす
る。成型したゴム栓を強酸溶液または強アルカリ溶液で
表面処理できれば、どのような方法を用いても良いが、
溶液にゴム栓を浸漬するのが安全な方法である。上述し
たいずれかの溶液に、で成型したゴム栓を浸漬する。
強酸溶液を用いた場合は、常温で5〜40分、強アルカ
リ溶液を用いた場合は、常温で30〜60分放置する。
その後、ゴム栓は水でよく洗って乾燥する。
【0019】
【作用】本発明のゴム栓はシリコンゴムをベースゴムと
して、所望の形のゴム栓を成型する。それまで使用して
いた成型金型があれば、その金型を使用すればよい。成
型したゴム栓を強酸溶液または強アルカリ溶液に浸漬
し、一定時間後、ゴム栓を取り出して水洗する。すると
ゴム栓の表面状態が変化する。未処理のゴム栓は、潤滑
剤を塗ったように、ヌルついた表面状態である。これを
上述したように表面処理すると、ゴム栓の表面状態は乾
いたようにサラッとする。これはゴム栓の表面のシリコ
ーン分子が、強酸溶液や強アルカリ溶液で侵されたこと
による。すなわち、シリコーン分子は強酸溶液や強アル
カリ溶液によって、主鎖の結合が切断される。長時間、
ゴム栓を強酸溶液や強アルカリ溶液中に放置すると、ゴ
ム栓はボロボロと手でちぎれるものになる。従って、本
発明では浸漬時間を5〜60分としている。この間にゴ
ム栓表面のシリコーン分子は主鎖が切断される。本発明
の表面処理条件だと、主鎖が切断される分子の厚みは、
表面から0.5〜10μm程度である。
【0020】ゴム栓は浸漬後、十分に水洗するので、ゴ
ム栓内部は全く影響を受けない。医薬用容器のゴム栓に
要求される性質の中で i)再シール性 ii)溶出性
iii)コアリング iv)針刺抵抗はゴム栓の内部
の性質による。本発明はゴム栓を表面処理して、表層だ
けを変化させたものであるから、これらの性質は未処理
のゴム栓と全く同じレベルである。ゴム栓は表面処理す
ると、表面のシリコーン特有の滑りの良さを失い、摩擦
係数の高いものとなる。従って、表面処理後のゴム栓
は、v)ゴム栓抜けを生じなくなる。
【0021】
【実施例】
例A)強酸溶液で処理する例 表1の条件で、輸液用ソフトバックのゴム栓を成型す
る。このゴム栓を18規定硫酸に浸漬し、常温で20分
間放置する。その後、水で十分に洗って乾燥する。未処
理のゴム栓の表面は触るとヌメリ感があるが、処理後は
サラッと乾いた感じの表面となる。
【0022】例B)強アルカリ溶液で処理する例 表1の条件で輸液用ソフトバックのゴム栓を成型する。
このゴム栓を14規定水酸化ナトリウム水溶液に浸漬
し、常温で放置する。約40分後、取り出し、水洗、乾
燥する。このゴム栓も例A)と同様、処理後の表面はサ
ラッとしていた。
【0023】(実験)上述した例A、例Bのゴム栓を用
いて、溶出物とゴム栓抜けの実験をした。対照には、表
面処理をしていない例Aのゴム栓と、現在輸液用ソフト
バッグに使用されているゴム栓(ベースゴムはイソプレ
ンゴム)の二者を使用した。次に試験方法を述べる。溶
出性は、日本薬局方、輸液用ゴム栓試験法に従って、Δ
pHと過マンガン酸カリウム還元性物質の二項目を試験
した。ゴム栓抜けは、実際に使用されているプラスチッ
ク製容器に試料を組み立てたものを用いた。このゴム栓
のかん合力を、ストログラフによって試験した。
【0024】その結果を表2に示す。溶出物は、どの試
料もΔpHには問題がなかったが、過マンガン酸カリウ
ム還元性物質に試料による差を生じた。すなわちシリコ
ーンゴム製の試料、例A、例B、表面処理していない例
Aは、いずれも値が小さかったが、イソプレンゴム製の
現行ゴム栓は、規準値を上回っていた。ゴム栓抜けは、
表面処理していない例Aのゴム栓の値が、現行ゴム栓の
2分の1で、抜け易いことが分かる。しかし、表面処理
した例A、例Bのゴム栓の値は、現行ゴム栓と同等以上
で、これらはゴム栓抜けを生じないゴム栓であると言え
る。
【0025】
【表2】
【0026】また、上述の四試料を用いて、再シール
性、コアリング、針刺抵抗も、簡単に実験した。結果は
再シール性、コアリングは、現行ゴム栓(イソプレンゴ
ム製)と同レベルであった。針刺抵抗は、現行ゴム栓よ
りはるかに優れており、小さい力で針が刺せるゴム栓で
あった。これはシリコーンゴム特有の低摩擦係数のため
である。尚、本発明のゴム栓は、従来の金型を使って成
型したゴム栓を表面処理するだけの簡単な方法で作るこ
とができる。
【0027】
【効果】本発明の医薬用容器のゴム栓は、シリコーンゴ
ムをベースゴムとした。シリコーンゴムは、輸液用容器
のゴム栓に要求される性質の中で、i)再シール性、i
i)溶出物、iii)コアリング、iv)針刺抵抗、に
関して優れたゴム栓を作ることのできるベースゴムであ
る。本発明のゴム栓も、これらの性質に関しては、他の
ゴムをベースゴムとしたゴム栓より優れている。
【0028】しかし、シリコーンゴムは摩擦係数が小さ
いため、v)ゴム栓抜けを生じていた。この問題を、ゴ
ム栓を表面処理することによって解決した。上述の実験
結果から解るように、本発明のゴム栓を抜くのに要する
力は、未処理のゴム栓の約2倍になっており、現行ゴム
栓(イソプレンゴム製)と同レベルとなった。すなわ
ち、本発明のゴム栓は、輸液用容器のゴム栓に要求され
る性質すべてに優れたゴム栓である。従って、医薬用容
器のゴム栓にも十分に使える。さらには、本発明のゴム
栓は、表面のべたつきがなくなる。医薬用容器にゴム栓
を組み立てる工程で、ゴム栓がべたつかないので取り扱
い易い。すなわち、組み立て工程の作業性が、改善でき
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンゴムを主たるベースゴムとし
    てゴム栓を成型し、強酸溶液または強アルカリ溶液を用
    いて、成型したゴム栓を表面処理することを特徴とした
    医薬用容器のゴム栓。
JP3259936A 1991-07-04 1991-07-04 医薬用容器のゴム栓 Pending JPH07184978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3259936A JPH07184978A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 医薬用容器のゴム栓

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3259936A JPH07184978A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 医薬用容器のゴム栓

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07184978A true JPH07184978A (ja) 1995-07-25

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ID=17340986

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JP3259936A Pending JPH07184978A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 医薬用容器のゴム栓

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JP (1) JPH07184978A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1069153A1 (en) * 1999-07-12 2001-01-17 Daikyo Seiko, Ltd. Production process of rubber plugs

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1069153A1 (en) * 1999-07-12 2001-01-17 Daikyo Seiko, Ltd. Production process of rubber plugs
US6528007B1 (en) * 1999-07-12 2003-03-04 Daikyo Seiko, Ltd. Production process of rubber plugs

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