JPH07187637A - 食品粕から有用炭を製造する方法 - Google Patents
食品粕から有用炭を製造する方法Info
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- JPH07187637A JPH07187637A JP5347480A JP34748093A JPH07187637A JP H07187637 A JPH07187637 A JP H07187637A JP 5347480 A JP5347480 A JP 5347480A JP 34748093 A JP34748093 A JP 34748093A JP H07187637 A JPH07187637 A JP H07187637A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E50/10—Biofuels, e.g. bio-diesel
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- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 醤油粕などの食品粕から、活性炭、脱塩炭の
ような付加価値の高い有用炭を効率よく製造する。 【構成】 醤油粕などの食品粕を150〜700℃で乾
留し、酢液及び油性液を採取した後、残留する炭を80
0〜1300℃で賦活化処理して活性炭とする。また、
残留する炭を水洗・脱塩した後、賦活化して脱塩活性炭
とする。賦活化処理の代わりに400〜1000℃で熱
処理した後、水洗すれば、脱塩炭を得ることができる。
また、食品粕を400〜1000℃で乾留し、回収した
炭を水洗することにより、熱処理工程を別に設けること
なく脱塩炭を得ることができる。
ような付加価値の高い有用炭を効率よく製造する。 【構成】 醤油粕などの食品粕を150〜700℃で乾
留し、酢液及び油性液を採取した後、残留する炭を80
0〜1300℃で賦活化処理して活性炭とする。また、
残留する炭を水洗・脱塩した後、賦活化して脱塩活性炭
とする。賦活化処理の代わりに400〜1000℃で熱
処理した後、水洗すれば、脱塩炭を得ることができる。
また、食品粕を400〜1000℃で乾留し、回収した
炭を水洗することにより、熱処理工程を別に設けること
なく脱塩炭を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、醤油粕、ビール粕、酒
粕、油粕などの食品粕を乾留して、付加価値の高い活性
炭、脱塩炭のような有用炭を効率よく製造する方法に関
する。
粕、油粕などの食品粕を乾留して、付加価値の高い活性
炭、脱塩炭のような有用炭を効率よく製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、生産性を向上させるために、醤油
製造工場は大型化しており、醤油粕の排出量も多くなっ
ている。しかし、醤油粕は一部を飼料、肥料などに利用
するように図られているものの、その塩分濃度の高さが
障害となり、これら用途に大量に消費できない状況であ
り、大部分が焼却処分、埋立処分されているのが現状で
ある。このように、従来、醤油粕の処分は、環境保全上
問題があった。また、資源の有効利用という点からも、
醤油粕の好ましい処理方法が望まれていた。
製造工場は大型化しており、醤油粕の排出量も多くなっ
ている。しかし、醤油粕は一部を飼料、肥料などに利用
するように図られているものの、その塩分濃度の高さが
障害となり、これら用途に大量に消費できない状況であ
り、大部分が焼却処分、埋立処分されているのが現状で
ある。このように、従来、醤油粕の処分は、環境保全上
問題があった。また、資源の有効利用という点からも、
醤油粕の好ましい処理方法が望まれていた。
【0003】これまでに、含有水分及び塩分の多い鋸屑
や樹皮類、その他植物性の産業廃棄物などを、連続的に
炭化して炭化物を得る方法(特開昭57−96084号
公報参照)、熱硬化性プラスチック廃棄物を原料とする
活性炭の製造方法(特開昭48−86794号公報参
照)、塩ビ廃棄物から活性炭を製造する方法(特開昭5
0−39428号公報参照)などが示されているが、醤
油粕を乾留して活性炭、脱塩炭を製造することができる
ことは、これまでに知られていない。
や樹皮類、その他植物性の産業廃棄物などを、連続的に
炭化して炭化物を得る方法(特開昭57−96084号
公報参照)、熱硬化性プラスチック廃棄物を原料とする
活性炭の製造方法(特開昭48−86794号公報参
照)、塩ビ廃棄物から活性炭を製造する方法(特開昭5
0−39428号公報参照)などが示されているが、醤
油粕を乾留して活性炭、脱塩炭を製造することができる
ことは、これまでに知られていない。
【0004】なお、醤油粕の脱塩方法(特開昭53−8
6096号公報参照)、醤油粕の処理方法(特開昭63
−219350号公報参照)などにおいて、醤油粕を脱
塩する方法が示されているが、これらは何れも、生の醤
油粕からの塩分の除去方法であり、本発明における乾留
・熱処理を行なって脱塩する方法とは全く異なる。さら
に、これらに示された方法では、醤油粕を生の状態で脱
塩した後、固液分離するものであり、瀘過時に目詰まり
を起こし易い、あるいは遠心分離時において生粕は粒子
が小さい等の理由により沈降性が悪いなどの工程上の重
大な欠点があった。
6096号公報参照)、醤油粕の処理方法(特開昭63
−219350号公報参照)などにおいて、醤油粕を脱
塩する方法が示されているが、これらは何れも、生の醤
油粕からの塩分の除去方法であり、本発明における乾留
・熱処理を行なって脱塩する方法とは全く異なる。さら
に、これらに示された方法では、醤油粕を生の状態で脱
塩した後、固液分離するものであり、瀘過時に目詰まり
を起こし易い、あるいは遠心分離時において生粕は粒子
が小さい等の理由により沈降性が悪いなどの工程上の重
大な欠点があった。
【0005】また、特開平5−207862号公報に
は、醤油絞り粕を160℃以上の温度で炭素/水素比が
7.5以上になるまで熱処理し、得られた熱処理物を水
で処理してこの熱処理物中の塩分を水中に溶出させ、溶
出した塩分を含有する水を熱処理物から分離する醤油絞
り粕の処理法が記載されている。
は、醤油絞り粕を160℃以上の温度で炭素/水素比が
7.5以上になるまで熱処理し、得られた熱処理物を水
で処理してこの熱処理物中の塩分を水中に溶出させ、溶
出した塩分を含有する水を熱処理物から分離する醤油絞
り粕の処理法が記載されている。
【0006】また、特開平2−247284号公報に
は、廃竹、みかんの絞りかす、砂糖きびの絞りかす、汚
泥等の原料をセラミックス粒子等の熱線発生媒体と混在
状態にして乾留炉に供給し、原料を乾留するとともに、
水蒸気を添加して乾留物を賦活する有機性廃棄物の再生
法が記載されている。
は、廃竹、みかんの絞りかす、砂糖きびの絞りかす、汚
泥等の原料をセラミックス粒子等の熱線発生媒体と混在
状態にして乾留炉に供給し、原料を乾留するとともに、
水蒸気を添加して乾留物を賦活する有機性廃棄物の再生
法が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これまで、醤油粕の処
理は焼却、投棄などが主体であり、積極的に再資源化さ
れるまでには至っていないのが現状であった。また、醤
油粕には高濃度の塩分が含まれるため、これら最終的な
処分を行なう場合、焼却時には塩分による炉の傷み、埋
立の場合には塩分の溶出が問題となっていた。このよう
な状況下、これら大量に排出される醤油粕の再資源化方
法の確立が以前より望まれていた。また、近年、その処
理コストの高騰、法的な廃棄の規制により、安易に処分
することがますます難しくなってきている。
理は焼却、投棄などが主体であり、積極的に再資源化さ
れるまでには至っていないのが現状であった。また、醤
油粕には高濃度の塩分が含まれるため、これら最終的な
処分を行なう場合、焼却時には塩分による炉の傷み、埋
立の場合には塩分の溶出が問題となっていた。このよう
な状況下、これら大量に排出される醤油粕の再資源化方
法の確立が以前より望まれていた。また、近年、その処
理コストの高騰、法的な廃棄の規制により、安易に処分
することがますます難しくなってきている。
【0008】上記の特開平5−207862号公報に記
載された醤油絞り粕の処理法では、醤油絞り粕を直接熱
処理して、水分を蒸発させた後、熱分解により分解ガス
を発生させ、ついで熱処理物を水で処理するものである
から、分離された浸出液は黄色を呈し、BOD値も10
00〜7000mg/lと高く、そのまま下水として排水
するのは好ましくないという問題がある。なお、この特
開平5−207862号公報には、乾留による酢液及び
油性液の回収、乾留工程と賦活化処理工程との組合せに
よる2段処理、乾留工程と熱処理工程との組合せによる
2段処理、400〜1000℃の高温乾留工程について
は何ら記載されていない。
載された醤油絞り粕の処理法では、醤油絞り粕を直接熱
処理して、水分を蒸発させた後、熱分解により分解ガス
を発生させ、ついで熱処理物を水で処理するものである
から、分離された浸出液は黄色を呈し、BOD値も10
00〜7000mg/lと高く、そのまま下水として排水
するのは好ましくないという問題がある。なお、この特
開平5−207862号公報には、乾留による酢液及び
油性液の回収、乾留工程と賦活化処理工程との組合せに
よる2段処理、乾留工程と熱処理工程との組合せによる
2段処理、400〜1000℃の高温乾留工程について
は何ら記載されていない。
【0009】また、上記の特開平2−247284号公
報には、原料の乾留による酢液及び油性液の回収、乾留
工程と熱処理との組合せによる2段処理、乾留物の水洗
による脱塩処理については何ら記載されていない。
報には、原料の乾留による酢液及び油性液の回収、乾留
工程と熱処理との組合せによる2段処理、乾留物の水洗
による脱塩処理については何ら記載されていない。
【0010】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、醤油粕などの食品粕を乾留するこ
とによって、有価物である酢液、油性液及び有用炭(活
性炭又は脱塩炭)を効率よく製造する方法を提供するこ
とにある。なお、醤油粕を加熱乾留し、活性炭賦活化処
理を行なうことによって、活性炭を製造することができ
ることは、これまで知られていなかった。
で、本発明の目的は、醤油粕などの食品粕を乾留するこ
とによって、有価物である酢液、油性液及び有用炭(活
性炭又は脱塩炭)を効率よく製造する方法を提供するこ
とにある。なお、醤油粕を加熱乾留し、活性炭賦活化処
理を行なうことによって、活性炭を製造することができ
ることは、これまで知られていなかった。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本発明の食品粕から有用炭を製造する方
法は、図1に示すように、食品粕(一例として醤油粕)
を乾留し、酢液及び油性液を採取した後、残留する炭を
賦活化処理して活性炭とすることを特徴としている。
成するために、本発明の食品粕から有用炭を製造する方
法は、図1に示すように、食品粕(一例として醤油粕)
を乾留し、酢液及び油性液を採取した後、残留する炭を
賦活化処理して活性炭とすることを特徴としている。
【0012】本発明の他の方法は、図2に示すように、
食品粕(一例として醤油粕)を乾留し、酢液及び油性液
を採取した後、残留する炭を水洗して脱塩炭とし、つい
で、この脱塩炭を賦活化処理して脱塩活性炭とすること
を特徴としている。
食品粕(一例として醤油粕)を乾留し、酢液及び油性液
を採取した後、残留する炭を水洗して脱塩炭とし、つい
で、この脱塩炭を賦活化処理して脱塩活性炭とすること
を特徴としている。
【0013】本発明の他の方法は、図3に示すように、
食品粕(一例として醤油粕)を乾留し、酢液及び油性液
を採取した後、残留する炭を熱処理し、ついで、水洗し
て脱塩炭とすることを特徴としている。上記の図1〜図
3に示す方法において、乾留は酸素非存在下で150〜
700℃、望ましくは250〜550℃で行なわれる。
乾留温度が150℃未満の場合は、得られる留出液に酢
液としての薬効が認められないという不都合があり、一
方、700℃を越える場合は、 収率が低下する。 乾留工程に大きな熱エネルギーを必要とする。 という不都合がある。
食品粕(一例として醤油粕)を乾留し、酢液及び油性液
を採取した後、残留する炭を熱処理し、ついで、水洗し
て脱塩炭とすることを特徴としている。上記の図1〜図
3に示す方法において、乾留は酸素非存在下で150〜
700℃、望ましくは250〜550℃で行なわれる。
乾留温度が150℃未満の場合は、得られる留出液に酢
液としての薬効が認められないという不都合があり、一
方、700℃を越える場合は、 収率が低下する。 乾留工程に大きな熱エネルギーを必要とする。 という不都合がある。
【0014】本発明の他の方法は、図4に示すように、
食品粕(一例として醤油粕)を400〜1000℃で乾
留し、酢液及び油性液を採取した後、残留する炭を水洗
して脱塩炭とすることを特徴としている。乾留温度が4
00℃未満の場合は、乾留炭に溶出可能な有機物が残留
するという不都合があり、一方、1000℃を越える場
合は、加熱に多大なエネルギーが必要となり、装置作製
が困難になるという不都合がある。
食品粕(一例として醤油粕)を400〜1000℃で乾
留し、酢液及び油性液を採取した後、残留する炭を水洗
して脱塩炭とすることを特徴としている。乾留温度が4
00℃未満の場合は、乾留炭に溶出可能な有機物が残留
するという不都合があり、一方、1000℃を越える場
合は、加熱に多大なエネルギーが必要となり、装置作製
が困難になるという不都合がある。
【0015】本発明の他の方法は、図5に示すように、
食品粕(一例として醤油粕)を400〜1000℃で乾
留し、酢液及び油性液を採取した後、残留する炭を賦活
化処理して活性炭とすることを特徴としている。
食品粕(一例として醤油粕)を400〜1000℃で乾
留し、酢液及び油性液を採取した後、残留する炭を賦活
化処理して活性炭とすることを特徴としている。
【0016】本発明のさらに他の方法は、図6に示すよ
うに、食品粕(一例として醤油粕)を400〜1000
℃で乾留し、酢液及び油性液を採取した後、残留する炭
を水洗して脱塩し、ついで賦活化処理して脱塩活性炭と
することを特徴としている。
うに、食品粕(一例として醤油粕)を400〜1000
℃で乾留し、酢液及び油性液を採取した後、残留する炭
を水洗して脱塩し、ついで賦活化処理して脱塩活性炭と
することを特徴としている。
【0017】本発明の方法における賦活化処理は、80
0〜1300℃、望ましくは900〜1100℃で、水
蒸気、水又は炭酸ガスを吹き込むことにより行なわれ
る。賦活化処理温度が800℃未満の場合は、賦活化が
行なわれないという不都合があり、一方、1300℃を
越える場合は、 簡便な装置では不可能である。 大きな熱エネルギーを必要とする。 活性炭収率が低下する。 という不都合がある。また、賦活化処理を化学的賦活法
にて行なうこともある。化学的賦活法の一例として、塩
化亜鉛を炭に加えておいて、800〜1300℃、望ま
しくは900〜1100℃に温度を上げる方法を挙げる
ことができる。この温度が800℃未満又は1300℃
を越える場合は、前記と同様の不都合がある。
0〜1300℃、望ましくは900〜1100℃で、水
蒸気、水又は炭酸ガスを吹き込むことにより行なわれ
る。賦活化処理温度が800℃未満の場合は、賦活化が
行なわれないという不都合があり、一方、1300℃を
越える場合は、 簡便な装置では不可能である。 大きな熱エネルギーを必要とする。 活性炭収率が低下する。 という不都合がある。また、賦活化処理を化学的賦活法
にて行なうこともある。化学的賦活法の一例として、塩
化亜鉛を炭に加えておいて、800〜1300℃、望ま
しくは900〜1100℃に温度を上げる方法を挙げる
ことができる。この温度が800℃未満又は1300℃
を越える場合は、前記と同様の不都合がある。
【0018】また、乾留後の炭の熱処理温度は400〜
1000℃、望ましくは450〜650℃で行なわれ
る。熱処理温度が400℃未満の場合は、 熱処理炭に溶出可能な有機物が残留する。 瀘過がされにくく、脱塩が困難である。 という不都合があり、一方、1000℃を越える場合
は、熱分解が進みすぎ、残留する炭の量が少なくなると
いう不都合がある。
1000℃、望ましくは450〜650℃で行なわれ
る。熱処理温度が400℃未満の場合は、 熱処理炭に溶出可能な有機物が残留する。 瀘過がされにくく、脱塩が困難である。 という不都合があり、一方、1000℃を越える場合
は、熱分解が進みすぎ、残留する炭の量が少なくなると
いう不都合がある。
【0019】本発明の方法により製造された活性炭は、
各種用途に利用でき、とくに、脱色、脱臭に効果があ
る。また、本発明の方法により製造された脱塩炭は、溶
出性塩分を含まない良質の炭となり、土壌改良材として
利用できる。しかも、処理した後の塩水は、塩分以外を
ほとんど含まない、清澄、無色無臭のCOD値及びBO
D値の低い塩水となる。このため、後工程の廃水処理を
必要とせず、そのまま下水として排水可能な水質とな
る。
各種用途に利用でき、とくに、脱色、脱臭に効果があ
る。また、本発明の方法により製造された脱塩炭は、溶
出性塩分を含まない良質の炭となり、土壌改良材として
利用できる。しかも、処理した後の塩水は、塩分以外を
ほとんど含まない、清澄、無色無臭のCOD値及びBO
D値の低い塩水となる。このため、後工程の廃水処理を
必要とせず、そのまま下水として排水可能な水質とな
る。
【0020】図7は、本発明の食品粕から有用炭を製造
する方法に用いる乾留炉まわりの一例を示している。食
品粕の一例として、醤油粕を用いる場合について説明す
る。
する方法に用いる乾留炉まわりの一例を示している。食
品粕の一例として、醤油粕を用いる場合について説明す
る。
【0021】最初に、原料である醤油粕を用意する。こ
のとき用いる醤油粕は醤油製造時に副生してくる粕であ
れば、いずれでもよく、醤油粕中に含まれる水分は特に
限定されるものではない。用意した醤油粕を乾留炉10
内に投入し、蓋12をして密閉した後、管状電気炉など
の加熱体14により炉の加熱を開始し、炉全体を所定の
温度で加熱する。原料26を投入し、加熱体14のスイ
ッチを入れた後、攪拌機20を始動する。このときの攪
拌速度は原料が均一に混合できればいかなる速度でもよ
いが、通常50rpm以下が好ましい。
のとき用いる醤油粕は醤油製造時に副生してくる粕であ
れば、いずれでもよく、醤油粕中に含まれる水分は特に
限定されるものではない。用意した醤油粕を乾留炉10
内に投入し、蓋12をして密閉した後、管状電気炉など
の加熱体14により炉の加熱を開始し、炉全体を所定の
温度で加熱する。原料26を投入し、加熱体14のスイ
ッチを入れた後、攪拌機20を始動する。このときの攪
拌速度は原料が均一に混合できればいかなる速度でもよ
いが、通常50rpm以下が好ましい。
【0022】乾留炉10側面に配置された測温体(温度
センサー)T3によって加熱温度を検知して、この信号
を加熱器14の制御装置(図示略)に入力して所定の加
熱温度になるように制御しながら乾留を行なう。過剰加
熱又は加熱不足が生じないように、測温体T3を攪拌さ
れている原料26の中心部及び炉内部のヘッドスペース
中に設置して制御を行なえば、より正確で、確実な温度
制御が可能となる。乾留する温度としては150〜70
0℃の範囲内であればいかなる温度を選択しても、一定
になるように制御して乾留できれば良い。乾留凝縮水溶
性液(酢液)及び油性液の収率が高くなる250〜55
0℃の範囲で温度を選択し、一定に制御する方が望まし
い。
センサー)T3によって加熱温度を検知して、この信号
を加熱器14の制御装置(図示略)に入力して所定の加
熱温度になるように制御しながら乾留を行なう。過剰加
熱又は加熱不足が生じないように、測温体T3を攪拌さ
れている原料26の中心部及び炉内部のヘッドスペース
中に設置して制御を行なえば、より正確で、確実な温度
制御が可能となる。乾留する温度としては150〜70
0℃の範囲内であればいかなる温度を選択しても、一定
になるように制御して乾留できれば良い。乾留凝縮水溶
性液(酢液)及び油性液の収率が高くなる250〜55
0℃の範囲で温度を選択し、一定に制御する方が望まし
い。
【0023】次に、加熱により留出してくる乾留ガスを
間接冷却管16を用いて冷却し、凝縮液として捕捉し、
酢液、油性液を回収する。このとき、冷却する温度とし
ては、このようにして得られる油性液の凝固温度以上
で、しかも凝縮温度以下であればよい。特に、30〜6
0℃の範囲では凝縮した液の粘性も低く、酢液、油性液
の収率も高くなる。次に、乾留炉10の加熱方法である
が、所定の乾留温度まで速やかに上げた方が好ましい
が、所定の温度までの到達時間が一定に保たれていれ
ば、一定した品質の酢液を得ることができる。
間接冷却管16を用いて冷却し、凝縮液として捕捉し、
酢液、油性液を回収する。このとき、冷却する温度とし
ては、このようにして得られる油性液の凝固温度以上
で、しかも凝縮温度以下であればよい。特に、30〜6
0℃の範囲では凝縮した液の粘性も低く、酢液、油性液
の収率も高くなる。次に、乾留炉10の加熱方法である
が、所定の乾留温度まで速やかに上げた方が好ましい
が、所定の温度までの到達時間が一定に保たれていれ
ば、一定した品質の酢液を得ることができる。
【0024】所定温度に到達した後の乾留温度の維持時
間は、酢液及び油性液の留出状況をみながら決めれば良
く、特に限定する必要はない。通常、酢液、油性液の留
出が終わる時点を本乾留操作の終了とするが、目的の量
が確保できれば途中で乾留を止めてもよい。18は攪拌
モーター、22はヒーター、24は賦活ガス等供給管、
28は受け容器、30は乾留凝縮水溶性液(酢液)、3
2は油性液、T1、T2、T4は測温体(温度センサ
ー)である。なお、賦活ガス等供給管24の先端を原料
中に挿入したり、原料底部に位置させたりすることもあ
る。
間は、酢液及び油性液の留出状況をみながら決めれば良
く、特に限定する必要はない。通常、酢液、油性液の留
出が終わる時点を本乾留操作の終了とするが、目的の量
が確保できれば途中で乾留を止めてもよい。18は攪拌
モーター、22はヒーター、24は賦活ガス等供給管、
28は受け容器、30は乾留凝縮水溶性液(酢液)、3
2は油性液、T1、T2、T4は測温体(温度センサ
ー)である。なお、賦活ガス等供給管24の先端を原料
中に挿入したり、原料底部に位置させたりすることもあ
る。
【0025】次に、このようにして乾留した後に残され
た炭を回収する。回収した炭をそのまま加熱し、800
℃、望ましくは900℃を越える時点で、賦活化を開始
する。賦活化操作としては通常の炭酸ガス、水もしくは
水蒸気吹き込み法又は化学的賦活法等が適用できる。こ
のようにして得た活性炭は、製品として供し得るが、ま
だ塩分を含んでいるため、賦活操作終了後に適度(例え
ば、10〜50℃)に冷却して、次に脱塩処理を行な
う。上記のように炭を回収して処理する代わりに、乾留
炉10内に残留する炭に、賦活ガス等供給管24から賦
活ガスを供給したり、又は化学的賦活処理を施したりし
ても良い。
た炭を回収する。回収した炭をそのまま加熱し、800
℃、望ましくは900℃を越える時点で、賦活化を開始
する。賦活化操作としては通常の炭酸ガス、水もしくは
水蒸気吹き込み法又は化学的賦活法等が適用できる。こ
のようにして得た活性炭は、製品として供し得るが、ま
だ塩分を含んでいるため、賦活操作終了後に適度(例え
ば、10〜50℃)に冷却して、次に脱塩処理を行な
う。上記のように炭を回収して処理する代わりに、乾留
炉10内に残留する炭に、賦活ガス等供給管24から賦
活ガスを供給したり、又は化学的賦活処理を施したりし
ても良い。
【0026】次に脱塩処理について説明する。製造した
醤油粕活性炭に適量の水を添加し、よく攪拌して塩分
を、加えた水の方に溶出させる。このときに加える水の
量は適当量でよいが、好ましくは醤油粕活性炭の容量の
2〜10倍が最も適切である。加える水の温度は、高い
方が好ましいが、水道水温度でも十分である。なお、浸
漬時間も、最初に含まれている塩分が除去できる時間で
あれば、何時間でも良いが、好ましくは30分以上、3
時間以下が良い。
醤油粕活性炭に適量の水を添加し、よく攪拌して塩分
を、加えた水の方に溶出させる。このときに加える水の
量は適当量でよいが、好ましくは醤油粕活性炭の容量の
2〜10倍が最も適切である。加える水の温度は、高い
方が好ましいが、水道水温度でも十分である。なお、浸
漬時間も、最初に含まれている塩分が除去できる時間で
あれば、何時間でも良いが、好ましくは30分以上、3
時間以下が良い。
【0027】また、残留している炭又は回収した炭を4
00〜1000℃、望ましくは450〜650℃で熱処
理した後、水洗することにより、脱塩炭を製造すること
ができる。さらに、醤油粕を400〜1000℃の高温
で乾留した後、炭を回収し、水洗することによっても脱
塩炭を製造することができる。この場合は、高温乾留で
熱処理も同時に行なわれることになり、熱処理工程を別
工程として設けることを省略することができるという利
点がある。
00〜1000℃、望ましくは450〜650℃で熱処
理した後、水洗することにより、脱塩炭を製造すること
ができる。さらに、醤油粕を400〜1000℃の高温
で乾留した後、炭を回収し、水洗することによっても脱
塩炭を製造することができる。この場合は、高温乾留で
熱処理も同時に行なわれることになり、熱処理工程を別
工程として設けることを省略することができるという利
点がある。
【0028】図8は、脱塩効率に対する熱処理温度の影
響について試験した結果を示している。醤油粕250g
を350℃で乾留した後、さらに400〜1000℃の
温度で加熱処理した。そして得られた炭に5倍(重量
比)の水を加え、10分間攪拌した後、瀘紙を用いて自
然瀘過した。図6の曲線は、その際に溶出した塩の量を
示している。
響について試験した結果を示している。醤油粕250g
を350℃で乾留した後、さらに400〜1000℃の
温度で加熱処理した。そして得られた炭に5倍(重量
比)の水を加え、10分間攪拌した後、瀘紙を用いて自
然瀘過した。図6の曲線は、その際に溶出した塩の量を
示している。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変
更して実施することが可能なものである。 実施例1 図7に示す装置を、本実施例における乾留試験装置とし
て使用した。まず、表1に示す性状の醤油粕250gを
採取し、これを乾留炉10に投入し、炉の上蓋12をし
パッキングをはさんでボルトにより、すりあわせ部分を
締め付けて密閉した。次に、管24から窒素ガスを流量
1リットル/分で10分間炉内に流し、炉内に残った空
気を窒素ガスに置換した後、冷却器16の冷却管に水道
水を流しはじめ、上蓋部分から冷却管に至るまでの配管
をリボンヒーター22で熱した。なお、表1において、
水分〜粗灰分の和は100.0%になり、塩分は粗灰分
に含まれている。
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変
更して実施することが可能なものである。 実施例1 図7に示す装置を、本実施例における乾留試験装置とし
て使用した。まず、表1に示す性状の醤油粕250gを
採取し、これを乾留炉10に投入し、炉の上蓋12をし
パッキングをはさんでボルトにより、すりあわせ部分を
締め付けて密閉した。次に、管24から窒素ガスを流量
1リットル/分で10分間炉内に流し、炉内に残った空
気を窒素ガスに置換した後、冷却器16の冷却管に水道
水を流しはじめ、上蓋部分から冷却管に至るまでの配管
をリボンヒーター22で熱した。なお、表1において、
水分〜粗灰分の和は100.0%になり、塩分は粗灰分
に含まれている。
【0030】
【表1】
【0031】攪拌機20を回転速度10rpmで始動し、
同時に乾留炉加熱用の管状電気炉14のスイッチを入れ
て、炉の加熱を開始した。加熱の制御は乾留炉内に設置
した熱伝対式温度センサーT1で温度を検知し、その信
号を管状電気炉に設置しているコントロール装置にフィ
ードバックして、予め設定した350℃となるように制
御して行なった。
同時に乾留炉加熱用の管状電気炉14のスイッチを入れ
て、炉の加熱を開始した。加熱の制御は乾留炉内に設置
した熱伝対式温度センサーT1で温度を検知し、その信
号を管状電気炉に設置しているコントロール装置にフィ
ードバックして、予め設定した350℃となるように制
御して行なった。
【0032】炉内の醤油粕の温度は、加熱開始後約60
分で350℃に達した。乾留凝縮水溶性液(酢液)は加
熱開始後20分後には留出が始まり、90分後には留出
が終了した。一方、油性液は加熱30分後から留出が始
まり、60分後には留出が終了した。このようにして得
られた水溶性液及び油性液の量、また得られた水溶性液
の分析値は下記の通りであった。 酢液量 :67.5ml 油性液量(乾留油) :45ml pH :6.9 ブリックス(屈折率):20.3 なお、図1は乾燥醤油粕100gの場合の物質収支を示
している。
分で350℃に達した。乾留凝縮水溶性液(酢液)は加
熱開始後20分後には留出が始まり、90分後には留出
が終了した。一方、油性液は加熱30分後から留出が始
まり、60分後には留出が終了した。このようにして得
られた水溶性液及び油性液の量、また得られた水溶性液
の分析値は下記の通りであった。 酢液量 :67.5ml 油性液量(乾留油) :45ml pH :6.9 ブリックス(屈折率):20.3 なお、図1は乾燥醤油粕100gの場合の物質収支を示
している。
【0033】また、炉が充分に冷えた後、炉内に残った
炭を観察したところ、均一な物性の炭を得た。この炭の
重量が112.5gであった。このことから、約25g相
当のガスが捕集できなかったものと考えられた。この炭
のうち45gを図1に示すフローに従い、1000℃で
30分間1.0リットル/minの流速で炭酸ガスを吹き
込んで賦活化した結果、メチレンブルーを吸着する能力
をもつ活性炭が得られた。この活性炭は脱色、脱臭に優
れた性能を示した。
炭を観察したところ、均一な物性の炭を得た。この炭の
重量が112.5gであった。このことから、約25g相
当のガスが捕集できなかったものと考えられた。この炭
のうち45gを図1に示すフローに従い、1000℃で
30分間1.0リットル/minの流速で炭酸ガスを吹き
込んで賦活化した結果、メチレンブルーを吸着する能力
をもつ活性炭が得られた。この活性炭は脱色、脱臭に優
れた性能を示した。
【0034】実施例2 実施例1と同様の実験を行ない、醤油粕100g当たり
45gの炭を得た。図2に示すフローに従い、この炭2
00gに3リットルの水を加えて、10分間攪拌しなが
ら煮沸し、放冷後、瀘過した。さらに、瀘過残渣(炭)
に3リットルの水を加え、同様の煮沸、放冷、瀘過を行
なった後、恒温乾燥器を用いて105℃で3時間以上乾
燥させ脱塩炭とした。ついで、この炭を1000℃で3
0分間水蒸気を吹き込んで賦活化することにより、醤油
粕100g当たり10gの脱塩活性炭を得た。
45gの炭を得た。図2に示すフローに従い、この炭2
00gに3リットルの水を加えて、10分間攪拌しなが
ら煮沸し、放冷後、瀘過した。さらに、瀘過残渣(炭)
に3リットルの水を加え、同様の煮沸、放冷、瀘過を行
なった後、恒温乾燥器を用いて105℃で3時間以上乾
燥させ脱塩炭とした。ついで、この炭を1000℃で3
0分間水蒸気を吹き込んで賦活化することにより、醤油
粕100g当たり10gの脱塩活性炭を得た。
【0035】実施例3 実施例1と同様の実験を行ない、醤油粕100g当たり
45gの炭を得た。この炭を図3に示すフローに従い、
図7に示す乾留炉を用いて、30分間500℃に加熱処
理した後、室温まで冷却し、得られた処理炭の重量の5
倍の水を加えて10分間攪拌して水洗し、再度、5倍量
の水で水洗した後に、恒温乾燥器により乾燥させて、醤
油粕100g当たり23gの脱塩炭を得た。この脱塩炭は
土壌改良材として用いるのに適する性状を示した。本実
施例の条件及び結果はつぎの如くであった。 使用した醤油粕量 :250g 乾留及び高温処理後の酢液量 :72ml 乾留及び高温処理後の油性液量:72ml 水洗による脱塩量(1回目) :2.4g 水洗による脱塩量(2回目) :1.0g
45gの炭を得た。この炭を図3に示すフローに従い、
図7に示す乾留炉を用いて、30分間500℃に加熱処
理した後、室温まで冷却し、得られた処理炭の重量の5
倍の水を加えて10分間攪拌して水洗し、再度、5倍量
の水で水洗した後に、恒温乾燥器により乾燥させて、醤
油粕100g当たり23gの脱塩炭を得た。この脱塩炭は
土壌改良材として用いるのに適する性状を示した。本実
施例の条件及び結果はつぎの如くであった。 使用した醤油粕量 :250g 乾留及び高温処理後の酢液量 :72ml 乾留及び高温処理後の油性液量:72ml 水洗による脱塩量(1回目) :2.4g 水洗による脱塩量(2回目) :1.0g
【0036】実施例4 図7に示す装置を、本実施例における乾留試験装置とし
て使用した。まず、表1に示す性状の醤油粕250gを
採取し、これを乾留炉10に投入し、炉の上蓋12をし
パッキングをはさんでボルトにより、すりあわせ部分を
締め付けて密閉した。次に、管24から窒素ガスを流量
1リットル/分で10分間炉内に流し、炉内に残った空
気を窒素ガスに置換した後、冷却器16の冷却管に水道
水を流しはじめ、上蓋部分から冷却管に至るまでの配管
をリボンヒーター22で熱した。
て使用した。まず、表1に示す性状の醤油粕250gを
採取し、これを乾留炉10に投入し、炉の上蓋12をし
パッキングをはさんでボルトにより、すりあわせ部分を
締め付けて密閉した。次に、管24から窒素ガスを流量
1リットル/分で10分間炉内に流し、炉内に残った空
気を窒素ガスに置換した後、冷却器16の冷却管に水道
水を流しはじめ、上蓋部分から冷却管に至るまでの配管
をリボンヒーター22で熱した。
【0037】攪拌機20を回転速度10rpmで始動し、
同時に乾留炉加熱用の管状電気炉14のスイッチを入れ
て、炉の加熱を開始した。加熱の制御は乾留炉内に設置
した熱伝対式温度センサーT1で温度を検知し、その信
号を管状電気炉に設置しているコントロール装置にフィ
ードバックして、予め設定した800℃となるように制
御して行なった。
同時に乾留炉加熱用の管状電気炉14のスイッチを入れ
て、炉の加熱を開始した。加熱の制御は乾留炉内に設置
した熱伝対式温度センサーT1で温度を検知し、その信
号を管状電気炉に設置しているコントロール装置にフィ
ードバックして、予め設定した800℃となるように制
御して行なった。
【0038】炉内の醤油粕の温度は、加熱開始後約60
分で800℃に達した。乾留凝縮水溶性液(酢液)は加
熱開始後20分後には留出が始まり、90分後には留出
が終了した。一方、油性液は加熱30分後から留出が始
まり、60分後には留出が終了した。このようにして得
られた水溶性液及び油性液の量は下記の通りであった。 酢液量 :75ml 油性液量(乾留油) :80ml なお、図4は乾燥醤油粕100gの場合の物質収支を示
している。
分で800℃に達した。乾留凝縮水溶性液(酢液)は加
熱開始後20分後には留出が始まり、90分後には留出
が終了した。一方、油性液は加熱30分後から留出が始
まり、60分後には留出が終了した。このようにして得
られた水溶性液及び油性液の量は下記の通りであった。 酢液量 :75ml 油性液量(乾留油) :80ml なお、図4は乾燥醤油粕100gの場合の物質収支を示
している。
【0039】また、炉が充分に冷えた後、炉内に残った
炭を観察したところ、均一な物性の炭を得た。この炭の
重量が62gであった。このことから、約32.5g相当
のガスが捕集できなかったものと考えられた。この炭を
図4に示すフローに従い、室温まで冷却し、得られた炭
の重量の5倍の水を加えて10分間攪拌し水洗した。さ
らに、同量の水で再度水洗した後、恒温乾燥器により乾
燥させて、醤油粕100g当たり19gの脱塩炭を得た。
この脱塩炭は、実施例3の場合と同様に、土壌改良材と
して用いるのに適する性状を示した。
炭を観察したところ、均一な物性の炭を得た。この炭の
重量が62gであった。このことから、約32.5g相当
のガスが捕集できなかったものと考えられた。この炭を
図4に示すフローに従い、室温まで冷却し、得られた炭
の重量の5倍の水を加えて10分間攪拌し水洗した。さ
らに、同量の水で再度水洗した後、恒温乾燥器により乾
燥させて、醤油粕100g当たり19gの脱塩炭を得た。
この脱塩炭は、実施例3の場合と同様に、土壌改良材と
して用いるのに適する性状を示した。
【0040】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 醤油粕などの食品粕を乾留し、乾留後に得られ
る炭を加熱するとともに、通常の活性炭を製造する時に
行なわれる賦活処理を行なうことにより、食品粕から有
価物である活性炭を製造することができる。この活性炭
は、脱色材、脱臭材などに利用することができる。 (2) 醤油粕などの食品粕の再資源化において、これ
まで脱塩が大きな課題となっていたが、本発明の方法に
より、容易かつ経済的な脱塩が可能となり、食品粕の最
大限の再資源化を達成することができる。 (3) 脱塩が可能となることにより、活性炭にまで処
理しなくとも、脱塩炭を容易に製造することができ、こ
の脱塩炭を土壌改良材として有効利用することができ
る。 (4) 脱塩処理後の水は清澄、無臭で、かつ、COD
値及びBOD値の低い排水となり、廃水処理工程なしで
下水として排水することができる。
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 醤油粕などの食品粕を乾留し、乾留後に得られ
る炭を加熱するとともに、通常の活性炭を製造する時に
行なわれる賦活処理を行なうことにより、食品粕から有
価物である活性炭を製造することができる。この活性炭
は、脱色材、脱臭材などに利用することができる。 (2) 醤油粕などの食品粕の再資源化において、これ
まで脱塩が大きな課題となっていたが、本発明の方法に
より、容易かつ経済的な脱塩が可能となり、食品粕の最
大限の再資源化を達成することができる。 (3) 脱塩が可能となることにより、活性炭にまで処
理しなくとも、脱塩炭を容易に製造することができ、こ
の脱塩炭を土壌改良材として有効利用することができ
る。 (4) 脱塩処理後の水は清澄、無臭で、かつ、COD
値及びBOD値の低い排水となり、廃水処理工程なしで
下水として排水することができる。
【図1】本発明の食品粕から有用炭を製造する方法の一
実施例(実施例1)を示し、有用炭として活性炭を製造
する場合のフローシートである。
実施例(実施例1)を示し、有用炭として活性炭を製造
する場合のフローシートである。
【図2】本発明の方法の他の実施例(実施例2)を示
し、有用炭として脱塩活性炭を製造する場合のフローシ
ートである。
し、有用炭として脱塩活性炭を製造する場合のフローシ
ートである。
【図3】本発明の方法の他の実施例(実施例3)を示
し、有用炭として脱塩炭を製造する場合のフローシート
である。
し、有用炭として脱塩炭を製造する場合のフローシート
である。
【図4】本発明の方法の他の実施例(実施例4)を示
し、高温乾留した後、有用炭として脱塩炭を製造する場
合のフローシートである。
し、高温乾留した後、有用炭として脱塩炭を製造する場
合のフローシートである。
【図5】本発明の方法の他の実施例を示し、高温乾留し
た後、有用炭として活性炭を製造する場合のフローシー
トである。
た後、有用炭として活性炭を製造する場合のフローシー
トである。
【図6】本発明の方法のさらに他の実施例を示し、高温
乾留した後、有用炭として脱塩活性炭を製造する場合の
フローシートである。
乾留した後、有用炭として脱塩活性炭を製造する場合の
フローシートである。
【図7】本発明の方法において使用される乾留炉まわり
の一例を示し、かつ、実施例において使用した乾留試験
装置を示す概略構成図である。
の一例を示し、かつ、実施例において使用した乾留試験
装置を示す概略構成図である。
【図8】脱塩効率に対する熱処理温度の影響の試験結果
を示し、乾留後の炭の処理温度と溶出塩量との関係を示
すグラフである。
を示し、乾留後の炭の処理温度と溶出塩量との関係を示
すグラフである。
10 乾留炉 14 加熱器 16 冷却器 20 攪拌機 24 賦活ガス等供給管 26 原料 28 受け容器 30 乾留凝縮水溶性液(酢液) 32 油性液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林谷 正雄 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 伊東 速水 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 佐々木 大策 神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号 川 崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 湯浅 克己 千葉県野田市野田399番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 藤井 則和 千葉県野田市野田399番地 キッコーマン 株式会社内 (72)発明者 岡安 誠 千葉県野田市野田399番地 キッコーマン 株式会社内
Claims (10)
- 【請求項1】 食品粕を乾留し、酢液及び油性液を採取
した後、残留する炭を賦活化処理して活性炭とすること
を特徴とする食品粕から有用炭を製造する方法。 - 【請求項2】 食品粕を乾留し、酢液及び油性液を採取
した後、残留する炭を水洗して脱塩し、ついで、賦活化
処理して脱塩活性炭とすることを特徴とする食品粕から
有用炭を製造する方法。 - 【請求項3】 食品粕を乾留し、酢液及び油性液を採取
した後、残留する炭を熱処理し、ついで、水洗して脱塩
炭とすることを特徴とする食品粕から有用炭を製造する
方法。 - 【請求項4】 乾留を150〜700℃の温度で行なう
ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の食品粕から
有用炭を製造する方法。 - 【請求項5】 食品粕を400〜1000℃で乾留し、
酢液及び油性液を採取した後、残留する炭を水洗して脱
塩炭とすることを特徴とする食品粕から有用炭を製造す
る方法。 - 【請求項6】 食品粕を400〜1000℃で乾留し、
酢液及び油性液を採取した後、残留する炭を賦活化処理
して活性炭とすることを特徴とする食品粕から有用炭を
製造する方法。 - 【請求項7】 食品粕を400〜1000℃で乾留し、
酢液及び油性液を採取した後、残留する炭を水洗して脱
塩し、ついで賦活化処理して脱塩活性炭とすることを特
徴とする食品粕から有用炭を製造する方法。 - 【請求項8】 賦活化処理を800〜1300℃で、水
蒸気、水又は炭酸ガスを吹き込むことにより行なうこと
を特徴とする請求項1、2、6又は7記載の食品粕から
有用炭を製造する方法。 - 【請求項9】 賦活化処理を化学的賦活法にて行なうこ
とを特徴とする請求項1、2、6又は7記載の食品粕か
ら有用炭を製造する方法。 - 【請求項10】 熱処理を400〜1000℃で行なう
ことを特徴とする請求項3記載の食品粕から有用炭を製
造する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34748093A JP3376551B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 食品粕から有用炭を製造する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34748093A JP3376551B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 食品粕から有用炭を製造する方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07187637A true JPH07187637A (ja) | 1995-07-25 |
| JP3376551B2 JP3376551B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=18390512
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34748093A Expired - Fee Related JP3376551B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 食品粕から有用炭を製造する方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3376551B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001089120A (ja) * | 1999-09-22 | 2001-04-03 | Hitachi Ltd | 活性炭のマイクロ波加熱装置 |
| JP2006315875A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Kikkoman Corp | 醤油粕活性炭及びその製造方法 |
| JP2009242179A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Toshiba Corp | ナノカーボン・炭化物連続製造装置 |
| JP2010106188A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Ihi Corp | 炭化物の脱塩方法及び装置 |
| CN111097382A (zh) * | 2019-12-04 | 2020-05-05 | 天津城建大学 | 一种豆渣生物炭吸附剂的制备方法及其应用 |
| CN119591102A (zh) * | 2024-12-04 | 2025-03-11 | 北京工商大学 | 一种白酒酒糟活性炭及其制备方法与应用 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP34748093A patent/JP3376551B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001089120A (ja) * | 1999-09-22 | 2001-04-03 | Hitachi Ltd | 活性炭のマイクロ波加熱装置 |
| JP2006315875A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Kikkoman Corp | 醤油粕活性炭及びその製造方法 |
| JP2009242179A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Toshiba Corp | ナノカーボン・炭化物連続製造装置 |
| JP2010106188A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Ihi Corp | 炭化物の脱塩方法及び装置 |
| CN111097382A (zh) * | 2019-12-04 | 2020-05-05 | 天津城建大学 | 一种豆渣生物炭吸附剂的制备方法及其应用 |
| CN119591102A (zh) * | 2024-12-04 | 2025-03-11 | 北京工商大学 | 一种白酒酒糟活性炭及其制备方法与应用 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3376551B2 (ja) | 2003-02-10 |
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