JPH07188837A - 湿潤硫化水素環境中の応力下での耐割れ性の良い圧力容器用厚鋼板 - Google Patents
湿潤硫化水素環境中の応力下での耐割れ性の良い圧力容器用厚鋼板Info
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- JPH07188837A JPH07188837A JP33364493A JP33364493A JPH07188837A JP H07188837 A JPH07188837 A JP H07188837A JP 33364493 A JP33364493 A JP 33364493A JP 33364493 A JP33364493 A JP 33364493A JP H07188837 A JPH07188837 A JP H07188837A
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- Japan
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- steel plate
- wet hydrogen
- under stress
- crack resistance
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、湿潤硫化水素環境中の応力下での
耐割れ性の良い圧力容器用厚鋼板を提供する。 【構成】 重量%にて、C:0.08〜0.25%、S
i:0.1〜0.5%、Mn:0.8〜1.6%、C
u:0.1〜0.35%、Ni:0.05〜0.35
%、Cr:0.02〜0.4%、Mo:0.02〜0.
3%、Al:0.005〜0.05%、Ca:0.00
05〜0.008%、B:0.0001〜0.0010
%、P:0.015%未満、S:0.005%未満、
N:0.002〜0.01%を含み、或いはさらにV:
0.01〜0.05%およびNb:0.005〜0.0
5%からなる強度改善元素群の1種または2種を含み、
残部Feおよび不可避的不純物からなる湿潤硫化水素環
境中の応力下での耐割れ性の良い圧力容器用厚鋼板。
耐割れ性の良い圧力容器用厚鋼板を提供する。 【構成】 重量%にて、C:0.08〜0.25%、S
i:0.1〜0.5%、Mn:0.8〜1.6%、C
u:0.1〜0.35%、Ni:0.05〜0.35
%、Cr:0.02〜0.4%、Mo:0.02〜0.
3%、Al:0.005〜0.05%、Ca:0.00
05〜0.008%、B:0.0001〜0.0010
%、P:0.015%未満、S:0.005%未満、
N:0.002〜0.01%を含み、或いはさらにV:
0.01〜0.05%およびNb:0.005〜0.0
5%からなる強度改善元素群の1種または2種を含み、
残部Feおよび不可避的不純物からなる湿潤硫化水素環
境中の応力下での耐割れ性の良い圧力容器用厚鋼板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿潤硫化水素腐食環境下
にある石油精製装置等の圧力容器に使用される鋼板であ
り、応力下での耐水素誘起割れ性の優れた厚鋼板に関す
るものである。
にある石油精製装置等の圧力容器に使用される鋼板であ
り、応力下での耐水素誘起割れ性の優れた厚鋼板に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】原油の品質は年々低下し、硫化水素濃度
が高くなってきている。このため、石油精製装置の圧力
容器にも湿潤硫化水素腐食環境下に対する抵抗性、即ち
耐水素誘起割れ性(耐HIC性)が求められている。こ
の対策として、Cu、Ni添加による水素侵入の抑
制、Ca、REM処理による介在物の球状化(例え
ば、特開昭54−31020号公報、特開昭54−38
214号公報等)、ミクロ偏析部の偏析の緩和、N
b添加による圧延まま、および焼ならしままでの組織の
微細化、等が有効であることと言われている。また、耐
HIC特性の優れた極厚鋼板の製造方法については、既
に特願平3−99296号において、鋼中の水素量に依
存した圧下方法を提案している。
が高くなってきている。このため、石油精製装置の圧力
容器にも湿潤硫化水素腐食環境下に対する抵抗性、即ち
耐水素誘起割れ性(耐HIC性)が求められている。こ
の対策として、Cu、Ni添加による水素侵入の抑
制、Ca、REM処理による介在物の球状化(例え
ば、特開昭54−31020号公報、特開昭54−38
214号公報等)、ミクロ偏析部の偏析の緩和、N
b添加による圧延まま、および焼ならしままでの組織の
微細化、等が有効であることと言われている。また、耐
HIC特性の優れた極厚鋼板の製造方法については、既
に特願平3−99296号において、鋼中の水素量に依
存した圧下方法を提案している。
【0003】一方、湿潤硫化水素腐食環境下での鋼材
に、残留応力等の応力が作用する場合、応力下での水素
誘起割れ(SOHIC)が発生する。上記の耐HIC性
向上対策はSOHICに対しても有効であるが、SA5
16−70鋼のようなフェライト相とパーライト相から
なる鋼でのSOHIC抑制には不十分であり、新たなS
OHIC固有の対策が求められている。
に、残留応力等の応力が作用する場合、応力下での水素
誘起割れ(SOHIC)が発生する。上記の耐HIC性
向上対策はSOHICに対しても有効であるが、SA5
16−70鋼のようなフェライト相とパーライト相から
なる鋼でのSOHIC抑制には不十分であり、新たなS
OHIC固有の対策が求められている。
【0004】本発明者らは、既に特願平4−91273
号および特願平4−91274号にて、耐SOHIC性
向上に対する対策を提案しているが、これらは耐SOH
IC性の改善効果は顕著であるものの、製造上の負荷が
大きいという問題があった。
号および特願平4−91274号にて、耐SOHIC性
向上に対する対策を提案しているが、これらは耐SOH
IC性の改善効果は顕著であるものの、製造上の負荷が
大きいという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、石油精製装
置の圧力容器用厚鋼板において、SOHIC(湿潤硫化
水素腐食環境下での応力により助長された水素誘起割
れ)を抑制できる厚鋼板を提供することを目的とするも
のである。
置の圧力容器用厚鋼板において、SOHIC(湿潤硫化
水素腐食環境下での応力により助長された水素誘起割
れ)を抑制できる厚鋼板を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、焼ならし
処理により使用される圧力容器用厚鋼板において、B添
加量と耐SOHIC性の関係を調査した結果、適切なB
添加により、耐SOHIC性が著しく改善されることを
見出した。本発明はこの知見に基づきなされたものであ
り、その要旨とするところは下記のとおりである。
処理により使用される圧力容器用厚鋼板において、B添
加量と耐SOHIC性の関係を調査した結果、適切なB
添加により、耐SOHIC性が著しく改善されることを
見出した。本発明はこの知見に基づきなされたものであ
り、その要旨とするところは下記のとおりである。
【0007】(1)重量%にて、C :0.08〜0.
25%、Si:0.1〜0.5%、Mn:0.8〜1.
6%、Cu:0.1〜0.35%、Ni:0.05〜
0.35%、Cr:0.02〜0.4%、Mo:0.0
2〜0.3%、Al:0.005〜0.05%、Ca:
0.0005〜0.008%、B :0.0001〜
0.0010%、P :0.015%未満、S :0.
005%未満、N :0.002〜0.01%を含み、
残部Feおよび不可避的不純物からなる湿潤硫化水素環
境中の応力下での耐割れ性の良い圧力容器用厚鋼板。
25%、Si:0.1〜0.5%、Mn:0.8〜1.
6%、Cu:0.1〜0.35%、Ni:0.05〜
0.35%、Cr:0.02〜0.4%、Mo:0.0
2〜0.3%、Al:0.005〜0.05%、Ca:
0.0005〜0.008%、B :0.0001〜
0.0010%、P :0.015%未満、S :0.
005%未満、N :0.002〜0.01%を含み、
残部Feおよび不可避的不純物からなる湿潤硫化水素環
境中の応力下での耐割れ性の良い圧力容器用厚鋼板。
【0008】(2)重量%にて、さらにV :0.01
〜0.05%、Nb:0.005〜0.05%からなる
強度改善元素群の1種または2種を含む前項(1)記載
の湿潤硫化水素環境中の応力下での耐割れ性の良い圧力
容器用厚鋼板。
〜0.05%、Nb:0.005〜0.05%からなる
強度改善元素群の1種または2種を含む前項(1)記載
の湿潤硫化水素環境中の応力下での耐割れ性の良い圧力
容器用厚鋼板。
【0009】
【作用】以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
0.12%C−0.25%Si−1.2%Mn−0.0
08%P−0.003%S−0.2%Cu−0.2%N
i−0.05%Cr−0.08%Mo−0.025%A
l−0.002%Ca−0.003%Nを基本成分とす
る鋼において、B添加量を変化させた。900℃から焼
ならしの後、耐SOHIC性を評価した。
0.12%C−0.25%Si−1.2%Mn−0.0
08%P−0.003%S−0.2%Cu−0.2%N
i−0.05%Cr−0.08%Mo−0.025%A
l−0.002%Ca−0.003%Nを基本成分とす
る鋼において、B添加量を変化させた。900℃から焼
ならしの後、耐SOHIC性を評価した。
【0010】耐SOHIC性試験の試験片は、鋼板より
切り出した6mmφ×25mm長の平行部を有する丸棒
試験片である。この試験片に、鋼材の降伏強さのほぼ
0.7倍に相当する26kgf/mm2 の応力を付加
し、NACE溶液中での破断時間を求めた。なお、NA
CE溶液とは、1気圧の硫化水素を飽和させた5%食塩
−0.5%酢酸の水溶液であり、耐湿潤硫化水素腐食環
境への鋼材の抵抗性を評価する目的で一般的に使用され
ているものである。
切り出した6mmφ×25mm長の平行部を有する丸棒
試験片である。この試験片に、鋼材の降伏強さのほぼ
0.7倍に相当する26kgf/mm2 の応力を付加
し、NACE溶液中での破断時間を求めた。なお、NA
CE溶液とは、1気圧の硫化水素を飽和させた5%食塩
−0.5%酢酸の水溶液であり、耐湿潤硫化水素腐食環
境への鋼材の抵抗性を評価する目的で一般的に使用され
ているものである。
【0011】図1に、B添加量に対する耐SOHIC性
試験結果を示している。同図に示されるように、B添加
量が0.0001〜0.001%で耐SOHIC性試験
での破断時間が向上する。この理由については、以下の
ように考えている。即ち、B添加量が0.0001%未
満ではミクロ組織中に耐SOHIC性向上効果のないパ
ーライト相が出現するが、Bを0.0001〜0.00
1%添加することによりパーライト相のセメンタイト間
隔が小さくなり、場合によってはベーナイト化する。こ
れらの相は周囲のフェライト相中に転位を増殖し、耐S
OHIC性を向上させる。一方、B添加量が0.001
%を超えると島状マルテンサイト(所謂MA組織)が生
成し、これがSOHICの起点となる。
試験結果を示している。同図に示されるように、B添加
量が0.0001〜0.001%で耐SOHIC性試験
での破断時間が向上する。この理由については、以下の
ように考えている。即ち、B添加量が0.0001%未
満ではミクロ組織中に耐SOHIC性向上効果のないパ
ーライト相が出現するが、Bを0.0001〜0.00
1%添加することによりパーライト相のセメンタイト間
隔が小さくなり、場合によってはベーナイト化する。こ
れらの相は周囲のフェライト相中に転位を増殖し、耐S
OHIC性を向上させる。一方、B添加量が0.001
%を超えると島状マルテンサイト(所謂MA組織)が生
成し、これがSOHICの起点となる。
【0012】Bの添加量を上記の範囲に限定する必要が
あるが、現在の製鋼の一般的な工程能力により十分に達
成可能な範囲内にある。以下にその他の成分元素の限定
理由について述べる。Cは鋼板の強度を高めるのに有効
な元素であり、圧力容器用鋼の場合、0.08%以上添
加する。しかし、添加量が多過ぎると溶接性を害するの
で添加量の上限を0.25%とする。
あるが、現在の製鋼の一般的な工程能力により十分に達
成可能な範囲内にある。以下にその他の成分元素の限定
理由について述べる。Cは鋼板の強度を高めるのに有効
な元素であり、圧力容器用鋼の場合、0.08%以上添
加する。しかし、添加量が多過ぎると溶接性を害するの
で添加量の上限を0.25%とする。
【0013】Siは脱酸のため0.1%以上添加する
が、添加量が多いと靱性を低下させるため上限を0.5
%とする。Mnは鋼材の強度を高めるために0.8%以
上添加するが、1.6%を超えると靱性の異方性が増す
ため、0.8〜1.6%の範囲とする。Cuは鋼材の強
度を高め、また耐食性を向上させ、さらに湿潤硫化水素
環境から侵入する水素量を低減するという効果を有する
元素である。このため、0.1%以上を添加する。しか
し、多量に添加すると熱間加工性を損なうため、添加量
の上限を0.35%とする。
が、添加量が多いと靱性を低下させるため上限を0.5
%とする。Mnは鋼材の強度を高めるために0.8%以
上添加するが、1.6%を超えると靱性の異方性が増す
ため、0.8〜1.6%の範囲とする。Cuは鋼材の強
度を高め、また耐食性を向上させ、さらに湿潤硫化水素
環境から侵入する水素量を低減するという効果を有する
元素である。このため、0.1%以上を添加する。しか
し、多量に添加すると熱間加工性を損なうため、添加量
の上限を0.35%とする。
【0014】Niは鋼材の靱性を向上させ、鋼材への水
素侵入を抑制する元素であり、0.05%以上添加す
る。しかし、0.35%超では効果に飽和傾向が見られ
はじめるため、上限を0.35%とする。Crは強度を
高める効果を有する。このため、0.02%以上を添加
する。しかし、0.4%超えて添加すると靱性を低下さ
せるため、上限を0.4%とする。
素侵入を抑制する元素であり、0.05%以上添加す
る。しかし、0.35%超では効果に飽和傾向が見られ
はじめるため、上限を0.35%とする。Crは強度を
高める効果を有する。このため、0.02%以上を添加
する。しかし、0.4%超えて添加すると靱性を低下さ
せるため、上限を0.4%とする。
【0015】MoはCrと同様に、添加により強度を高
める元素であり、0.02%以上添加する。しかし、
0.3%超の添加ではコストが高くなるため上限を0.
3%とする。Alは鋼の脱酸に不可欠な元素であり、こ
の目的から0.005%以上を添加する。しかし、0.
05%超の添加では効果が飽和するため、添加の範囲を
0.005〜0.05%とする。
める元素であり、0.02%以上添加する。しかし、
0.3%超の添加ではコストが高くなるため上限を0.
3%とする。Alは鋼の脱酸に不可欠な元素であり、こ
の目的から0.005%以上を添加する。しかし、0.
05%超の添加では効果が飽和するため、添加の範囲を
0.005〜0.05%とする。
【0016】Pは鋼中でミクロ偏析し靱性の方向差を著
しくするばかりでなく、靱性を低下させる元素であるた
め、0.015%未満とする。Sは鋼中で非金属介在物
MnS形成し、耐HIC性を低下させ、靱性の方向性を
大きくし、且つシャルピー試験での上部棚エネルギーを
低下させるため、0.005%未満とする。
しくするばかりでなく、靱性を低下させる元素であるた
め、0.015%未満とする。Sは鋼中で非金属介在物
MnS形成し、耐HIC性を低下させ、靱性の方向性を
大きくし、且つシャルピー試験での上部棚エネルギーを
低下させるため、0.005%未満とする。
【0017】NはAlとAlNを作り、焼ならし時の結
晶粒の粗大化を防止する効果があり、0.002%以上
添加する。しかし、添加量が多すぎると靱性を低下させ
る場合があるため、添加を0.01%以下とする。Ca
は硫化物系介在物の形状を制御し耐HIC性および耐S
OHIC性を向上させる効果を有している。0.000
5%未満の添加では効果が認められず、0.008%を
超えると却って耐HIC性および耐SOHIC性を害す
るので、添加範囲を0.0005〜0.008%とし
た。
晶粒の粗大化を防止する効果があり、0.002%以上
添加する。しかし、添加量が多すぎると靱性を低下させ
る場合があるため、添加を0.01%以下とする。Ca
は硫化物系介在物の形状を制御し耐HIC性および耐S
OHIC性を向上させる効果を有している。0.000
5%未満の添加では効果が認められず、0.008%を
超えると却って耐HIC性および耐SOHIC性を害す
るので、添加範囲を0.0005〜0.008%とし
た。
【0018】以上の元素を基本成分とするが、さらに強
度改善効果のあるV、Nbを1種または2種添加しても
よい。Vは炭窒化物を形成し鋼材の強度を向上させる効
果を有する。このような効果を必要とする場合、0.0
1%以上添加する。しかし、0.05%を超えると却っ
て靱性を害するので上限を0.05%とする。
度改善効果のあるV、Nbを1種または2種添加しても
よい。Vは炭窒化物を形成し鋼材の強度を向上させる効
果を有する。このような効果を必要とする場合、0.0
1%以上添加する。しかし、0.05%を超えると却っ
て靱性を害するので上限を0.05%とする。
【0019】NbはVと同様に炭窒化物を形成し、鋼材
の強度を向上させる。このため、0.005%以上を添
加するが、0.05%超では効果が飽和するため、添加
量を0.05%以下に抑制する。次に、素材の製造条件
について述べる。前記のような化学成分を有する鋼は転
炉、電気炉で溶製した後、必要に応じて取鍋精練や真空
脱ガス処理を施して得られ、連続鋳造によりスラブとす
る。鋳造は通常鋳型あるいは一方向凝固鋳型で造塊して
もよく、この場合分塊でスラブとされる。連続鋳造スラ
ブでも必要に応じて分塊を行ってもよい。分塊での均熱
はいかなるものであっても構わない。即ち、鋼塊を冷却
した後均熱してもよく、熱塊で均熱炉に装入してもよ
い。均熱温度は1000〜1320℃とすることが望ま
しい。
の強度を向上させる。このため、0.005%以上を添
加するが、0.05%超では効果が飽和するため、添加
量を0.05%以下に抑制する。次に、素材の製造条件
について述べる。前記のような化学成分を有する鋼は転
炉、電気炉で溶製した後、必要に応じて取鍋精練や真空
脱ガス処理を施して得られ、連続鋳造によりスラブとす
る。鋳造は通常鋳型あるいは一方向凝固鋳型で造塊して
もよく、この場合分塊でスラブとされる。連続鋳造スラ
ブでも必要に応じて分塊を行ってもよい。分塊での均熱
はいかなるものであっても構わない。即ち、鋼塊を冷却
した後均熱してもよく、熱塊で均熱炉に装入してもよ
い。均熱温度は1000〜1320℃とすることが望ま
しい。
【0020】圧延における圧下量は、如何なるものであ
ってもよく、本発明による耐SOHIC向上効果は損な
われない。圧延後、850℃以上の温度に加熱し、放冷
により焼ならし処理を行う。焼きならしの温度を850
℃以上とするのは、組織を均一にするためであり、組織
の細粒化の点から950℃以下が望ましい。
ってもよく、本発明による耐SOHIC向上効果は損な
われない。圧延後、850℃以上の温度に加熱し、放冷
により焼ならし処理を行う。焼きならしの温度を850
℃以上とするのは、組織を均一にするためであり、組織
の細粒化の点から950℃以下が望ましい。
【0021】
【実施例】次に実施例を示す。表1に示す化学成分を有
する鋼を各々2分注で溶製し厚板圧延の後、表2中に示
す板厚および温度で焼ならし処理を行なった。これらの
鋼材から切り出した6mmφ×25mm長の平行部を有
する丸型の耐SOHIC性試験片に、26kgf/mm
2 の応力を付加し、前述のNACE溶液中に浸漬し、破
断までの時間を測定した。試験は720時間まで継続し
た。
する鋼を各々2分注で溶製し厚板圧延の後、表2中に示
す板厚および温度で焼ならし処理を行なった。これらの
鋼材から切り出した6mmφ×25mm長の平行部を有
する丸型の耐SOHIC性試験片に、26kgf/mm
2 の応力を付加し、前述のNACE溶液中に浸漬し、破
断までの時間を測定した。試験は720時間まで継続し
た。
【0022】上記の耐SOHIC性試験での破断時間を
表2中に示す。鋼板1Bおよび3Bでは、B添加量が1
ppm未満であり、パーライト相の生成により耐SOH
IC性試験で短時間の破断となった。鋼2Bおよび4B
では、B添加量が多く、島状マルテンサイトの生成のた
め破断時間が100時間未満と短く、耐SOHIC性が
劣っている。
表2中に示す。鋼板1Bおよび3Bでは、B添加量が1
ppm未満であり、パーライト相の生成により耐SOH
IC性試験で短時間の破断となった。鋼2Bおよび4B
では、B添加量が多く、島状マルテンサイトの生成のた
め破断時間が100時間未満と短く、耐SOHIC性が
劣っている。
【0023】これに対して、1A〜7Aの鋼板ではB添
加量が本発明の範囲にあり、720時間で未破断であり
耐SOHIC性が優れている。
加量が本発明の範囲にあり、720時間で未破断であり
耐SOHIC性が優れている。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明による鋼板は、耐SOHIC性が
良好であり、湿潤硫化水素雰囲気で使用される石油精製
装置等の圧力容器用厚鋼板として最適であり、本発明鋼
を使用した圧力容器での安全性は高く、工業的価値が大
きい。
良好であり、湿潤硫化水素雰囲気で使用される石油精製
装置等の圧力容器用厚鋼板として最適であり、本発明鋼
を使用した圧力容器での安全性は高く、工業的価値が大
きい。
【図1】B添加量と耐SOHIC性試験での破断時間の
関係を示す図である。
関係を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%にて、 C :0.08〜0.25%、 Si:0.1〜0.5%、 Mn:0.8〜1.6%、 Cu:0.1〜0.35%、 Ni:0.05〜0.35%、 Cr:0.02〜0.4%、 Mo:0.02〜0.3%、 Al:0.005〜0.05%、 Ca:0.0005〜0.008%、 B :0.0001〜0.0010%、 P :0.015%未満、 S :0.005%未満、 N :0.002〜0.01% を含み、残部Feおよび不可避的不純物からなる湿潤硫
化水素環境中の応力下での耐割れ性の良い圧力容器用厚
鋼板。 - 【請求項2】 重量%にて、さらに V :0.01〜0.05%、 Nb:0.005〜0.05% からなる強度改善元素群の1種または2種を含む請求項
1記載の湿潤硫化水素環境中の応力下での耐割れ性の良
い圧力容器用厚鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33364493A JPH07188837A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 湿潤硫化水素環境中の応力下での耐割れ性の良い圧力容器用厚鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33364493A JPH07188837A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 湿潤硫化水素環境中の応力下での耐割れ性の良い圧力容器用厚鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07188837A true JPH07188837A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18268366
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33364493A Pending JPH07188837A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 湿潤硫化水素環境中の応力下での耐割れ性の良い圧力容器用厚鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07188837A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1932934A1 (en) * | 2006-12-15 | 2008-06-18 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | High-strenght steel plate resistant to strenght reduction resulting from stress relief annealing and excellent in weldability |
| CN120591691A (zh) * | 2025-08-07 | 2025-09-05 | 鞍钢股份有限公司 | 一种800MPa级且性能均匀特厚容器用钢板及其制造方法 |
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1993
- 1993-12-27 JP JP33364493A patent/JPH07188837A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1932934A1 (en) * | 2006-12-15 | 2008-06-18 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | High-strenght steel plate resistant to strenght reduction resulting from stress relief annealing and excellent in weldability |
| US8361249B2 (en) | 2006-12-15 | 2013-01-29 | Kobe Steel, Ltd. | High-strength steel plate resistant to strength reduction resulting from stress relief annealing and excellent in weldability |
| CN120591691A (zh) * | 2025-08-07 | 2025-09-05 | 鞍钢股份有限公司 | 一种800MPa级且性能均匀特厚容器用钢板及其制造方法 |
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