JPH0718967Y2 - 高低差を有する部分における芯出器具 - Google Patents

高低差を有する部分における芯出器具

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JPH0718967Y2
JPH0718967Y2 JP8258291U JP8258291U JPH0718967Y2 JP H0718967 Y2 JPH0718967 Y2 JP H0718967Y2 JP 8258291 U JP8258291 U JP 8258291U JP 8258291 U JP8258291 U JP 8258291U JP H0718967 Y2 JPH0718967 Y2 JP H0718967Y2
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将志 興島
将明 興島
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  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、床面等に印された逃げ
墨を基準にして型枠解体後の建物躯体の窓等へ芯出しを
行う場合等のように、基準となる寸法線と芯出しを行う
部分とが高低差を有するときに用いられる芯出器具に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】高低差を有する部分へ芯出しする場合と
しては、例えば、型枠解体後の建物躯体の窓へ墨出しを
行う場合がある。この窓への墨出しは、建物躯体の工程
順序を説明しなければ理解できないので、このことから
説明する。通常、コンクリートによる建物躯体の構築並
びに窓枠の設置は、先ず図7に示すように、土間部分に
コンクリートを打設してこれを硬化養生させ、床1を形
成している。そして、該床1の上面に通り芯2を墨打ち
し、該通り芯2を基準にして壁3を構築するための型枠
(図示せず)の設置位置の寸法線を出している。施工業
者は、この寸法線を基準にして型枠を設置し、設置され
た型枠にコンクリートを流し込んで建物躯体を構築して
いる。コンクリートの打設は、各階ごとの壁3とスラブ
4とを同時に行っている。
【0003】ところが、壁3及びスラブ4を構築した後
は、通り芯2が壁3のコンクリート内に隠れてしまう。
そのため、この通り芯2を基準にして建物躯体構築後の
窓5に窓枠(図示せず)を取り付けるための中心となる
寸法線6を印すことはできなくなる。それ故、通常は、
壁3及びスラブ4を構築する前に、通り芯2から所定寸
法だけ室内側へ寄った位置に逃げ墨(寄り墨ともいう)
7を予め印しておき、壁3及びスラブ4の構築後は、前
記逃げ墨7を、窓5の中心となる寸法線6やその他の付
帯設備を設置する場合の基準線としている。
【0004】而して、従来において、前記逃げ墨7から
窓枠を取り付けるための中心となる寸法線6を求める場
合は、図7及び図8に示す要領で行っている。すなわ
ち、先ず逃げ墨7の両端側の壁面に、逃げ墨7に対する
垂直な線8を印し、該垂直線8上の窓5の底面5aと略
々同等な高さ位置に、コンクリート釘9を打ち込み、こ
れに糸10を張っている。これにより、糸10は逃げ墨
7に対して所定寸法だけ垂直な方向の上方へ位置するこ
とになる。然る後は、一人の作業員がスケール11の先
端側を把持して糸10にその目盛の零等を合わせ、他の
作業員が所定寸法Lだけ離れた窓5の内周面に墨12を
付す。そして、該墨12を基準にして下げ振り13で垂
直方向へ延長した墨14を付し、前記墨12及び14ど
うしを結んで窓5に中心線を6を印している。同様に、
窓5の対向面側でも同じ作業を行っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
窓5へ逃げ墨7を基準にして寸法線を付すような場合等
のように、高低差を有する部分に芯出しを行うときは、
逃げ墨7に対する垂直な線8を印し、更に糸10を張設
した上で作業員が二人掛りでスケール11を持って墨1
2を印し、更に下げ振り13で墨14を印して中心とな
る線6を求めなければならず、工程数が多くなり、複雑
である。
【0006】しかも、窓5において、下げ振り13を見
る場合は、室内側から作業員が顔だけ出して覗き込んで
行う必要があり、斜めに見ることになるので、墨14の
位置がズレ易く、不正確となる等の欠点があった。この
ことは、各窓5の墨出し作業員が異なれば、その作業員
によってバラツキの発生原因ともなる。そのため、建物
躯体の全体において、取り付けられた各窓枠の室外へ突
出する寸法がバラツキ、外観上極めて見苦しいものであ
った。このように、従来の高低差を有する部分の墨出し
は、作業員の手作業によるものであるため、工程数が多
く、複雑であることと、不正確になり易く、しかも作業
員個人のバラツキを伴うという欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、簡易な器具
を用いて簡単に高低差を有する部分間において芯出しを
行うことのできる器具を提供せんとするものである。
【0008】而して、前記課題を解決するために本考案
が採用した手段は、脚台を介して基準線上に垂直に立設
される縦スケールと、該縦スケールの任意高さ位置から
水平方向へ引出し自在に縦スケール内に収納された水平
スケールとで構成されたことを特徴とする高低差を有す
る部分における芯出器具である。
【0009】
【作用】本考案にあっては、逃げ墨等の基準となる線上
に、縦スケールを垂直となるように設置し、該縦スケー
ルの所定高さ位置において、水平スケールを自由に取り
出し得るようにしている。それ故、例えば逃げ墨等に対
して高低差を有する部分に、その芯出しを行う場合は、
前記水平スケールの寸法を読み取るだけでよく、極めて
作業が簡単で能率的であり、一人で正確に行うことが可
能である。
【0010】
【実施例】以下に、本考案の構成を図面に示す実施例に
基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の場合
と同一符号は同一部材である。
【0011】図1乃至図5は本考案の一実施例に係る芯
出器具15を示すものであり、図1は該器具15を用い
て窓5の芯出しを行う場合の建物躯体の縦断面図、図2
は芯出し器具15のスライド機構を示す縦断面図、図3
は縦スケール16と水平スケール17との関係を示す縦
断面図であり、図4は同平面図、図5は芯出器具15を
コンパクトに収納した場合の正面図である。
【0012】図1に示すように、この芯出器具15は、
脚台18と、該脚台18に取り付けられた縦スケール1
6と、縦スケール16に対して水平方向へ取り出し自在
に取り付けられた水平スケール17とより成る。脚台1
8及び水平スケール17には、水準器19,20が組み
込まれている。縦スケール16は、例えば大きい軽量形
鋼21と、小さい軽量形鋼22とを交互に嵌合装着して
伸縮自在とし、これらの軽量形鋼21及び22に目盛2
3を付している。縦スケール16の材料は、軽量形鋼以
外の例えばプラスチック材料や木材等であってもよいこ
とは当然である。ところで、この実施例の軽量形鋼21
と22とは、図2に示すように、大きい軽量形鋼21の
内面側に穿設したボール溝24と、小さい軽量形鋼22
にスプリング25を介して突出すべく内蔵されたボール
26とにより、所定寸法ごとに、段階的に昇降自在であ
る。
【0013】一方、水平スケール17は、ラジオのロッ
ドアンテナ等のように、順次、径が縮小するロッド2
7,28,29を伸縮自在に嵌合装着してあり、各外周
面には目盛30が付してある。而して、この水平スケー
ル17は、前述した如く、縦スケール16から水平方向
へ引出し自在に収納されている。その仕組みは、例え
ば、図3及び図4に示す通りである。すなわち、最も大
径のロッド27の基端部を縦スケールの軽量形鋼21に
枢軸ピン31を介して回動自在に枢着し、ロッド27の
上面側の一部と、軽量形鋼21の内面側の一部とを、折
り畳み自在なアーム32で連結している。そして、水平
スケール17を水平状態へ引出した場合のロッド27の
下面側と接する部分に、水平テーブル33を設けてい
る。これにより、水平スケール17を縦スケール16か
ら引出した場合に、前記水平テーブル33と、アーム3
2とにより、水平スケール17を縦スケール16に対し
て直角になるように位置決めすることが可能である。従
って、脚台18を水準器19を利用して水平に設置さえ
すれば、水平スケール17を水平に保持することは極め
て簡単である。この脚台18を水平に設置する作業は、
水平スケール17に設けた水準器20を利用して行うよ
うにしてもよい。
【0014】次に、上述の如く構成された芯出器具15
の動作態様を、型枠解体後の建物躯体の窓5へ芯出しを
行う場合の実施例に基づいて、図1を参照して説明す
る。使用前の状態にあっては、図5に示すように、縦ス
ケール16及び水平スケール17の双方は、縮んだ状態
にあり、しかも水平スケール17は縦スケール16内に
収納されているので全体としてはコンパクトである。こ
の状態から、先ず、脚台18の中心を建物躯体の床1に
印した逃げ墨7に合わせ、水準器19を目安として水平
状態へ維持する。そして、縦スケール16を引延し、水
平スケール17が窓5の高さに対応するように、縦スケ
ール16の目盛23を利用してその高さ位置を調節す
る。次に、水平スケール17を縦スケール16から引出
してロッド27の下面側をテーブル33に当接支持させ
る。これにより、縦スケール16を逃げ墨7上で垂直に
立設することができ、また水平スケール17を水平状態
へ維持することが可能である。
【0015】然る後は、水平スケール17のロッド28
及び29を引出し、窓5の内周面に、水平スケール17
の目盛30によって逃げ墨7からの所定寸法Lを印す。
この印しは、縦スケール17を昇降させて、窓5の垂直
方向の内周面の任意の位置に自由に印すことができる。
従って、水平スケール17で印しを付した後は、これを
基にして墨出しを行えばよい。これにより、通り芯2と
同じ垂直面内において、窓5の中心となる線6を芯出し
することが可能である。このようにこの実施例の芯出器
具15を用いた場合は、縦スケール16の設置と、水平
スケール17の引出し作業を行うだけで窓5の芯出しを
行うことができ、簡単且つ迅速でしかも正確に行うこと
が可能である。そのため、異なる作業員が、一つの建物
躯体において、複数の窓5の芯出しを行った場合でも、
正確且つ画一的に行うことができ、各窓5に取り付ける
窓枠が突出したり、室内側へ入り込んだりする等のバラ
ツキは無い。
【0016】図6は、芯出器具15をコンクリート基礎
工事の梁床34の芯出しを行う場合へ適用した実施例で
ある。この場合は、柱等の設置部35に通り芯36が印
され、梁床34は柱等の設置部35よりも所定寸法だけ
高い位置に設けられている。従って、梁床34へ中心線
37等を印す場合は、通り芯36を基準にして行う必要
がある。芯出器具15の用い方は、図1に示す場合と同
じであり、ここでの説明は省略する。
【0017】ところで、本考案は上述した実施例に限定
されるものではなく、適宜の変更が可能である。例え
ば、縦スケール16及び水平スケール17の伸縮機構
や、水平スケール17の水平支持機構並びに水平スケー
ル17を収納する機構等は適宜の変更が可能である。ま
た縦スケール16及び水平スケール17の材料等も適宜
の変更が可能である。更には、脚台18には、その水平
状態を調節するための螺子部材等を設けることも可能で
あり、また脚台18自体を数本の脚からなる高さ調節自
在な螺子部材等とすることも可能である。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように本考案にあっては、
縦スケールに対して水平スケールを水平方向へ自由に取
り出し得るようにしたから、逃げ墨等の基準となる線上
に、縦スケールを垂直となるように設置して水平スケー
ルを引き出すだけで、高低差を有する部分に、基準とな
る線から所定寸法の線を印すことができる。このよう
に、極めて単純な作業であるため、一人であっても高低
差を有する部分に、迅速且つ正確に芯出しを行うことが
可能である。また芯出器具自体も極めてシンプルであ
り、安価に提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る芯出器具による窓の芯出し作業を
説明する縦断面図である。
【図2】本考案に係る縦スケールの縦断面図である。
【図3】本考案に係る水平スケールの取り付け状態を示
す一部縦断面図である。
【図4】本考案に係る水平スケールの取り付け状態を示
す一部平面図である。
【図5】本考案に係る芯出器具の全体を示す正面図であ
る。
【図6】本考案に係る芯出器具をコンクリート基礎現場
へ適用した縦断面図である。
【図7】従来の窓の芯出し作業を説明する縦断面図であ
る。
【図8】従来の窓の芯出し作業を説明する斜視図であ
る。
【符号の説明】
15…芯出器具 16…縦スケール 17…水平スケール 18…脚台 19…水準器 20…水準器

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚台を介して基準線上に垂直に立設され
    る縦スケールと、該縦スケールの任意高さ位置から水平
    方向へ引出し自在に縦スケール内に収納された水平スケ
    ールとで構成されたことを特徴とする高低差を有する部
    分における芯出器具。
  2. 【請求項2】 前記縦スケールと水平スケールとが、伸
    縮自在であることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の高低差を有する部分における芯出器具。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記水平スケールには、水準
    器が設置されていることを特徴とする高低差を有する部
    分における芯出器具。
JP8258291U 1991-07-05 1991-07-05 高低差を有する部分における芯出器具 Expired - Lifetime JPH0718967Y2 (ja)

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JPH056318U JPH056318U (ja) 1993-01-29
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