JPH07189946A - スクロール型圧縮機における潤滑構造 - Google Patents

スクロール型圧縮機における潤滑構造

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JPH07189946A
JPH07189946A JP33252693A JP33252693A JPH07189946A JP H07189946 A JPH07189946 A JP H07189946A JP 33252693 A JP33252693 A JP 33252693A JP 33252693 A JP33252693 A JP 33252693A JP H07189946 A JPH07189946 A JP H07189946A
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movable
oil supply
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Application number
JP33252693A
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English (en)
Inventor
Shinji Takeda
伸二 竹田
Yasushi Watanabe
靖 渡辺
Tetsuhiko Fukanuma
哲彦 深沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】可動スクロール部材のスクロール基板の背面の
潤滑を良好に行なう。 【構成】回転軸6の端部に形成された駆動突起6aには
ブッシュ10が支持されており、ブッシュ10には可動
スクロール部材11が相対回転可能に支持されている。
可動スクロール部材11とフロントハウジング2上の受
圧壁2aとの間に旋回リング13が介在されている。旋
回リング13上の受圧突部13aはスクロール基板11
aの背面に摺接する。スクロール基板11aの背面には
給油溝21Cが形成されている。可動スクロール11の
公転運動に伴う遠心作用によって潤滑油が給油溝21C
内を流動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール基板上に渦
巻壁を形成した固定スクロール部材と、スクロール基板
上に渦巻壁を形成した可動スクロール部材とが対向して
おり、自転不能に公転する可動スクロール部材の渦巻壁
と固定スクロール部材の渦巻壁との間に可動スクロール
部材の公転に基づいて容積減少する密閉空間を形成する
スクロール型圧縮機における潤滑構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】可動スクロールを自転不能に公転させる
機構として実開平4−42203号公報に開示されるも
のがある。この従来では固定スクロール部材に対向する
可動スクロール部材をオルダムリンクによって自転を阻
止しながら公転させ、可動スクロール部材に作用するス
ラスト方向の圧縮反力をスラストプレートで受け止める
ようになっている。可動スクロール部材のスクロール基
板の背面に接触するスラストプレートの摺接面には給油
溝が放射状に形成されている。冷媒ガス中に含まれるミ
スト状の潤滑油が給油溝に入り、スクロール基板の背面
とスラストプレートとの摺接部位における潤滑の向上が
図られている。スクロール基板の背面とスラストプレー
トとの摺接部位における潤滑が十分であれば、摺接面に
おけるかじり、焼きつき、異常摩耗、さらには公転運動
に伴う動力損失を防止できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スラス
トプレートは固定であり、ミスト状潤滑油が給油溝に入
り込むには冷媒ガス流の流れ作用が必要である。固定ス
クロール部材と可動スクロール部材との間の密閉空間は
外周側の180°回転対称の決められた位置の2ヵ所か
ら中心側へ集束移動してゆく。即ち、圧縮機本体外から
密閉空間へ流入する冷媒ガスの主な流入経路はほぼ決ま
っている。この流入経路に沿って流れる冷媒ガスがスラ
ストプレート上に放射状に形成された全ての給油溝に沿
って同等に流れることはなく、場所によっては十分な潤
滑油の流入のない給油溝もある。又、給油溝内の潤滑油
の出入りの少ない状態、即ち潤滑油が給油溝内に滞留す
る状態が長く続くと給油溝内の潤滑油の劣化が早まる。
そのため、可動スクロール部材のスクロール基板の背面
とスラストプレートとの摺接部位における潤滑が十分で
ない場所もある。このような潤滑不良は、摺接面におけ
るかじり、焼きつき、異常摩耗をもたらし、さらには公
転運動に伴う動力損失が大きくなる。
【0004】本発明は、可動スクロール部材のスクロー
ル基板の背面におけるかじり、焼きつき、異常摩耗、さ
らには公転運動に伴う動力損失を低減することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
スクロール基板上に渦巻壁を形成した固定スクロール部
材と、スクロール基板上に渦巻壁を形成した可動スクロ
ール部材とが対向しており、自転不能に公転する可動ス
クロール部材の渦巻壁と固定スクロール部材の渦巻壁と
の間に可動スクロール部材の公転に基づいて容積減少す
る密閉空間を形成するスクロール型圧縮機を対象とし、
請求項1に記載の発明では、前記可動スクロール部材の
スクロール基板の背面上に可動スクロール部材の半径中
心側から外周に向かう給油溝を形成した。
【0006】請求項2に記載の発明では、前記可動スク
ロール部材に作用する密閉空間内の圧縮反力を受け止め
る受圧壁と可動スクロール部材のスクロール基板との間
に旋回リングを介在し、旋回リングと受圧壁との対向面
の一方には複数の自転阻止用素子を周方向に配列すると
共に、他方にはこれら自転阻止用素子を挿入する複数の
自転阻止孔を周方向に配列し、旋回リングと可動スクロ
ール部材のスクロール基板との対向面の一方には複数の
自転阻止用素子を周方向に配列すると共に、他方にはこ
れら自転阻止用素子を挿入する自転阻止孔を周方向に配
列し、可動スクロール部材のスクロール基板の背面に摺
接する旋回リングの摺接面上に旋回リングの半径中心側
から外周に向かう給油溝を形成した。
【0007】
【作用】可動スクロール部材のスクロール基板上の給油
溝は可動スクロール部材の公転運動に伴って公転軌跡を
描く。従って、給油溝内の潤滑油は、給油溝の公転方向
に応じた遠心作用によって可動スクロール部材の半径中
心側から外周側へ、又は可動スクローク部材の外周側か
ら半径中心側へ流動する。この流動方向の切り換わりは
公転1回に1回という周期的な繰り返しであり、給油溝
内では適度な油循環と油保持とが得られる。
【0008】旋回リングは可動スクロール部材の公転運
動に追随して自転することなく公転する。従って、旋回
リング上の給油溝内の潤滑油は、給油溝の公転方向に応
じた遠心作用によって旋回リングの半径中心側から外周
側へ、又は旋回リングの外周側から半径中心側へ流動す
る。この流動方向の切り換わりは公転1回に1回という
周期的な繰り返しであり、旋回リング上の給油溝内でも
適度な油循環と油保持作用とが得られる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図5に基づいて説明する。図1に示すように、ハウジン
グを兼ねるアルミニウム合金製の固定スクロール部材1
にはアルミニウム合金製のフロントハウジング2及びリ
ヤハウジング3が接合固定されている。4,5はハウジ
ング内を気密保持するためのシールリングである。フロ
ントハウジング2内には回転軸6がベアリング7を介し
て回転可能に支持されている。8はシャフトシールであ
る。
【0010】回転軸6の端部には駆動突起6aが一体形
成されている。駆動突起6aにはブッシュ10が支持さ
れており、ブッシュ10にはバランスウェイト9が一体
形成されている。ブッシュ10には可動スクロール部材
11が固定スクロール部材1と対向接合するようにベア
リング12を介して回転可能に支持されている。可動ス
クロール部材11のスクロール基板11aの背面の中央
部には筒部11dが一体に突設形成されている。ブッシ
ュ10は筒部11d内に入りこんでおり、ベアリング1
2がブッシュ10の外周と筒部11dの内周との間に介
在されている。
【0011】図1、図2及び図3に示すようにブッシュ
10の中心軸線C1 は回転軸6の中心軸線C0 に対して
偏心しており、両スクロール部材1,11のスクロール
基板1a,11a及び渦巻壁1b,11bが密閉空間S
を形成する。可動スクロール部材11は回転軸6の回転
に伴って公転し、密閉空間Sが渦巻壁1b,11bの内
終端部間に向けて収束してゆく。バランスウェイト9は
可動スクロール部材11の公転運動に伴う遠心力を相殺
する。
【0012】可動スクロール部材11のスクロール基板
11aとフロントハウジング2の受圧壁2aと間には旋
回リング13及び摩耗防止用の鉄製のプレート14が介
在されている。旋回リング13の両面には複数の受圧突
部13a,13bが周方向に配列形成されている。受圧
突部13aと受圧突部13bとは背向して配置されてい
る。受圧突部13aはプレート14に接し、受圧突部1
3bは可動スクロール11のスクロール基板11aの背
面に接する。受圧突部13bに接するスクロール基板1
1aの背面には摩耗防止用のニッケル複合メッキが施さ
れている。
【0013】背向する受圧突部13a,13bの複数対
(本実施例では4対以上)には円柱形状の鉄製の自転阻
止ピン15が回転可能に貫通支持されている。自転阻止
ピン15は旋回リング13の周方向に等間隔に配列され
ており、自転阻止ピン15の両端は受圧突部13a,1
3bの先端面から突出している。
【0014】受圧壁2aには自転阻止ピン15と同数の
自転阻止孔2bが周方向に配列されている。スクロール
基板11aには自転阻止ピン15と同数の自転阻止孔1
1cが周方向に配列されている。自転阻止孔2b,11
cはいずれも等間隔角度位置に配置されている。自転阻
止孔2b,11cには摩耗防止用の鉄製のスリーブ1
6,17が嵌入固定されている。自転阻止孔2b,11
cには自転阻止ピン15の端部が挿入されている。自転
阻止ピン15の先端は自転阻止孔2b,11cの底面か
ら離間している。
【0015】回転軸6の回転に伴って可動スクロール部
材11が回転軸6の回りを公転し、フロントハウジング
2の周壁上の吸入口2cから導入された冷媒ガスの一部
は固定スクロール部材1の渦巻壁1bの外終端部側の吸
入室S1 に吸入される。吸入室S1 の冷媒ガスは密閉空
間Sへ導入される。吸入口2cから導入された冷媒ガス
の残りは、フロントハウジング2と可動スクロール部材
11との間の吸入通路18を経由して可動スクロール部
材1の渦巻壁11bの外終端部側の吸入室S2に吸入さ
れる。吸入室S2 の冷媒ガスは密閉空間Sへ導入され
る。
【0016】密閉空間Sは可動スクロール部材11の公
転に伴って容積減少しつつ両スクロール1,11の渦巻
壁1b,11bの内終端部1d,11d間に向けて収束
して行く。密閉空間Sの容積減少によって圧縮された冷
媒ガスはスクロール基板1a上の吐出ポート1cから吐
出弁19を押し退けてリヤハウジング3内の吐出室3a
へ吐出される。吐出弁19の開度はリテーナ20によっ
て規制される。可動スクロール11のスクロール基板1
1aに作用する密閉空間S内の圧縮反力は受圧突部13
a,13b及びプレート14を介して受圧壁2aで受け
止められる。
【0017】可動スクロール部材11の公転に伴い、図
4に示すように自転阻止ピン15がスリーブ16,17
の内周面間に挟みこまれながら転動し、旋回リング13
は公転中心側から可動スクロール11の公転位置側へ付
勢される。スリーブ16,17の内径をD、自転阻止ピ
ン15の径をdとした場合、(D−d)はブッシュ10
の公転半径rに等しい。従って、スリーブ16,17の
内径D、自転阻止ピン15の径d、ブッシュ10の公転
半径(即ち、可動スクロール部材11の公転半径)rの
間にはD=d+rの関係が設定されている。この関係に
よって可動スクロール11の公転半径がrに規定され
る。旋回リング13は可動スクロール11の公転半径r
の1/2の半径で公転する。
【0018】旋回リング13は自転しようとする。しか
し、3本以上の自転阻止ピン15が受圧壁2a側に固定
配置されたスリーブ16の内周面に接しているため、旋
回リング13が自転することはない。
【0019】可動スクロール部材11はブッシュ10の
中心軸線の周りで自転しようとする。しかし、スクロー
ル基板11a側のスリーブ17の内周面が自転しない旋
回リング13上の3本以上の自転阻止ピン15に接して
いるため、可動スクロール部材11がブッシュ10の中
心軸線の周りに自転することはない。
【0020】図2、図3及び図5に示すように可動スク
ロール部材11のスクロール基板11aの背面には複数
本の給油溝21A,21B,21C,21Dがスクロー
ル基板11aの半径中心側から外周側に向けて形成され
ている。給油溝21A,21B,21C,21Dは周方
向に隣り合う自転阻止孔11c間に複数本ずつ形成され
ている。給油溝21A〜21Dの内端部21aは筒部1
1dの外周の近くに位置設定されており、給油溝21A
〜21Dの外端部21bはスクロール基板11aの外周
縁に達している。給油溝21A〜21Dはスクロール基
板11aの半径中心側から外周側に向かうにつれて周方
向に傾いてゆく曲線形状となっている。
【0021】吸入口2cから導入された冷媒ガスの一部
はフロントハウジング2と可動スクロール部材11との
間の吸入通路18を通ってスクロール基板11aの背面
を掃過してゆく。従って、スクロール基板11aの背面
は常に冷媒ガス雰囲気中にあり、冷媒ガス中のミスト状
潤滑油が給油溝21A〜21Dに入り込む。
【0022】ブッシュ10の中心軸線C1 は図2及び図
3に矢印Qで示す方向に公転しており、可動スクロール
部材11の公転運動に伴って給油溝21A〜21Dが公
転軌跡を描く。図2はブッシュ10の中心軸線C1 が回
転軸6の中心軸線C0 に対して最上位に位置した状態を
示す。図3はブッシュ10の中心軸線C1 が回転軸6の
中心軸線C0 に対して最下位に位置した状態を示す。
【0023】図2の状態では給油溝21A,21C内の
潤滑油及び冷媒ガスには矢印F1 方向の遠心力が作用す
る。従って、吸入通路18を通る冷媒ガス中のミスト状
潤滑油が給油溝21Aの内端部21aから給油溝21A
内に流入し、給油溝21A内の潤滑油が外端部21bか
ら流出する。又、吸入通路18を通る冷媒ガス中のミス
ト状潤滑油が給油溝21Cの外端部21bから給油溝2
1C内に流入し、給油溝21C内の潤滑油が内端部21
aから流出する。
【0024】図3の状態では給油溝21A,21C内の
潤滑油及び冷媒ガスには矢印F2 方向の遠心力が作用す
る。従って、吸入通路18を通る冷媒ガス中のミスト状
潤滑油が給油溝21Cの内端部21aから給油溝21C
内に流入し、給油溝21C内の潤滑油が外端部21bか
ら流出する。又、吸入通路18を通る冷媒ガス中のミス
ト状潤滑油が給油溝21Aの外端部21bから給油溝2
1A内に流入し、給油溝21A内の潤滑油が内端部21
aから流出する。
【0025】他の給油溝21B,21Dにおいても同様
の潤滑油の流出入が可動スクロール部材11の公転位置
に応じて生じる。そして、給油溝21A〜21Dにおけ
る潤滑油の流出入方向は可動スクロール部材11の公転
1回に対して1回切り換わる。可動スクロール部材11
の公転運動に伴う遠心作用を利用した潤滑油の給油溝2
1A〜21Dへの供給は吸入通路18内の冷媒ガス流に
よる給油作用のみに比して効果的であり、給油溝21A
〜21Dには十分な量の潤滑油が常に確保されることに
なる。従って、受圧突部13bと可動スクロール部材1
1のスクロール基板11aの背面との摺接部位の潤滑が
十分な量の潤滑油によって行われる。
【0026】本実施例では、給油溝21A〜21Dがス
クロール基板11aの半径中心側から外周側に向かうに
つれて周方向に傾いてゆく曲線形状となっているが、こ
のような溝形状の設定は給油溝21A〜21Dを増長し
て貯油容積を増やすためである。
【0027】給油溝21A〜21D内の潤滑油の滞留が
長くなるとこの潤滑油の劣化が早まり、旋回リング13
と可動スクロール部材11との間の摺接部位のかじり、
焼きつき、異常摩耗が起きやすくなる。しかしながら、
給油溝21A〜21Dにおける潤滑油の流出入は可動ス
クロール部材11の公転1回に対して1回という周期的
な繰り返しをしており、給油溝21A〜21D内の潤滑
油の少なくとも一部は周期的に入れ替わる。従って、給
油溝21A〜21D内の潤滑油の滞留が長くなることは
なく、潤滑油の早期劣化が防止される。
【0028】従って、旋回リング13と可動スクロール
部材11との間の摺接部位におけるかじり、焼きつき、
異常摩耗が防止され、さらには公転運動に伴う動力損失
が低減する。
【0029】旋回リング13と可動スクロール部材11
との間の摺接部位における良好な潤滑をもたらす給油溝
21A〜21Dは可動スクロール部材11の型成形の一
部として形成される。従って、給油溝21A〜21D形
成のための別工程は不要であり、コストアップの問題は
ない。
【0030】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば給油溝の形状としては図6〜図9
に示す実施例も有効である。図6の実施例では給油溝2
3がスクロール基板11aの半径中心側から外周側に向
かうにつれて第1実施例の給油溝21A〜21Dとは逆
方向に傾いてゆく曲線形状となっている。この実施例に
おいても第1実施例と同様の作用効果が得られる。
【0031】図7の実施例では直線状の給油溝22がス
クロール基板11aの半径方向に対して傾き形成されて
いる。この傾き形状は給油溝22の増長をもたらし、給
油溝22内の貯油容積が増す。
【0032】図8の実施例では直線状の給油溝24がス
クロール基板11aの半径方向へ放射状に形成されてい
る。給油溝24が半径方向に一致している場合でも可動
スクロール部材11の公転に伴う遠心作用が給油溝24
における潤滑油の流出入をもたらし、旋回リング13と
可動スクロール部材11との間の摺接部位が良好に潤滑
される。
【0033】図9の実施例では前記各実施例の給油溝に
比して幅狭かつ浅い給油溝25が形成されている。給油
溝25の本数は前記各実施例の場合よりも多くしてあ
り、スクロール基板11a上の均等な潤滑が図られてい
る。幅狭かつ浅い給油溝25はバイト加工によって形成
される。
【0034】又、本発明は図10及び図11に示す実施
例も可能である。この実施例では可動スクロール部材1
1のスクロール基板11aに摺接する旋回リング26の
摺接面に給油溝26aが放射状に形成されている。旋回
リング26の厚みはどの部位も同じであり、旋回リング
26の片面全部がスクロール基板11aの背面に摺接す
る。旋回リング26は第1実施例の旋回リング13と同
様に可動スクロール部材11の公転運動に追随して自転
することなく公転する。従って、給油溝26a内の潤滑
油は、給油溝26aの公転方向に応じた遠心作用によっ
て旋回リング26の半径中心側から外周側へ、又は旋回
リングの外周側から半径中心側へ流動する。この流動方
向の切り換わりは公転1回に1回という周期的な繰り返
しであり、旋回リング26上の給油溝26a内でも適度
な油循環と油保持とが得られる。従って、可動スクロー
ル部材11と旋回リング26との摺接部位における潤滑
が良好に行われる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1に記載の発
明は、可動スクロール部材のスクロール基板の背面上に
可動スクロール部材の半径中心側から外周に向かう給油
溝を形成したので、可動スクロール部材の公転運動に伴
う遠心作用によって給油溝内で潤滑油が流動し、可動ス
クロール部材のスクロール基板の背面という摺接部位の
潤滑を良好に行なってかじり、焼きつき、異常摩耗、さ
らには公転運動に伴う動力損失を低減し得るという優れ
た効果を奏する。
【0036】請求項2に記載の発明は、可動スクロール
部材の公転運動に追随して自転することなく公転する旋
回リングの摺接面上に旋回リングの半径中心側から外周
に向かう給油溝を形成したので、旋回リングの公転運動
に伴う遠心作用によって給油溝内で潤滑油が流動し、可
動スクロール部材と旋回リングとの間の摺接部位の潤滑
を良好に行なってかじり、焼きつき、異常摩耗、さらに
は公転運動に伴う動力損失を低減し得るという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例の圧縮機全体の
側断面図である。
【図2】 図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】 図2の状態から可動スクロール部材が180
°公転した状態を示す拡大断面図である。
【図4】 図1のB−B線断面図である。
【図5】 分解斜視図である。
【図6】 別例を示す要部斜視図である。
【図7】 別例を示す要部斜視図である。
【図8】 別例を示す要部斜視図である。
【図9】 別例を示す要部斜視図である。
【図10】別例を示す圧縮機全体の側断面図である。
【図11】分解斜視図である。
【符号の説明】
1…固定スクロール部材 1a…スクロール基板、1b
…渦巻壁、11…可動スクロール部材、11a…スクロ
ール基板、11b…渦巻壁、21A〜21D…給油溝、
26…旋回リング、26a…給油溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深沼 哲彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクロール基板上に渦巻壁を形成した固定
    スクロール部材と、スクロール基板上に渦巻壁を形成し
    た可動スクロール部材とが対向しており、自転不能に公
    転する可動スクロール部材の渦巻壁と固定スクロール部
    材の渦巻壁との間に可動スクロール部材の公転に基づい
    て容積減少する密閉空間を形成するスクロール型圧縮機
    において、 前記可動スクロール部材のスクロール基板の背面上に可
    動スクロール部材の半径中心側から外周に向かう給油溝
    を形成したスクロール型圧縮機における潤滑構造。
  2. 【請求項2】スクロール基板上に渦巻壁を形成した固定
    スクロール部材と、スクロール基板上に渦巻壁を形成し
    た可動スクロール部材とが対向しており、自転不能に公
    転する可動スクロール部材の渦巻壁と固定スクロール部
    材の渦巻壁との間に可動スクロール部材の公転に基づい
    て容積減少する密閉空間を形成するスクロール型圧縮機
    において、 前記可動スクロール部材に作用する密閉空間内の圧縮反
    力を受け止める受圧壁と可動スクロール部材のスクロー
    ル基板との間に旋回リングを介在し、旋回リングと受圧
    壁との対向面の一方には複数の自転阻止用素子を周方向
    に配列すると共に、他方にはこれら自転阻止用素子を挿
    入する複数の自転阻止孔を周方向に配列し、旋回リング
    と可動スクロール部材のスクロール基板との対向面の一
    方には複数の自転阻止用素子を周方向に配列すると共
    に、他方にはこれら自転阻止用素子を挿入する自転阻止
    孔を周方向に配列し、可動スクロール部材のスクロール
    基板の背面に摺接する旋回リングの摺接面上に旋回リン
    グの半径中心側から外周に向かう給油溝を形成したスク
    ロール型圧縮機における潤滑構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017002743A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 富士電機株式会社 スクロール圧縮機
CN110925194A (zh) * 2018-09-20 2020-03-27 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 止推板、动涡旋部件和涡旋压缩机

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