JPH07189A - 新規抗生物質及びその製造法 - Google Patents

新規抗生物質及びその製造法

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JPH07189A
JPH07189A JP23429792A JP23429792A JPH07189A JP H07189 A JPH07189 A JP H07189A JP 23429792 A JP23429792 A JP 23429792A JP 23429792 A JP23429792 A JP 23429792A JP H07189 A JPH07189 A JP H07189A
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和磨 上桐
Shigeru Miyazaki
繁 宮崎
Yasuto Suzuki
康人 鈴木
Tatsusuke Tokunaga
達祐 徳永
Rumanau Buddo
ルマナウ ブッド
Muruni Rantiatomojo Ratona
ムルニ ランティアトモジョ ラトナ
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記,理化学的性状を有する新規抗生物質又
はその塩。 分子量:299.413 マススペクトル(FAB−Mass): 300
〔M+H〕 298〔M−H〕 分子式:C1925N02 紫外部吸収スペクトル:253,344nmに吸収極大
を示し,第1図のとおり1 H−NMRスペクトル:YL−02729S物質の1
−NMRスペクトルは第2図のとおり13 C−NMRスペクトル:YL−02729S物質の13
C−NMRスペクトルは第3図のとおり 【効果】 医薬,殊に抗菌剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬,殊に抗菌剤として
有用なメチシリン耐性黄色ブドウ球菌を含む抗黄色ブド
ウ球菌抗生物質及び発酵法による該抗生物質の製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来,微生物が生産する種々の抗生物質
にはペニシリン,セファロスポリン,カルバペネム等の
βラクタム系抗生物質,エリスロマイシン,ジョサマイ
シン,ロキタマイシン等のマクロライド抗生物質,カナ
マイシン,ゲンタマイシン,トブラマイシン等のアミノ
グリコシド抗生物質などが良く知られている。これらの
抗生物質及びそれらを化学合成的手法により改良した化
合物の中には,臨床上,非常に有用な抗菌剤として有効
利用されているものが多々ある。しかし近年,これらの
既知抗生物質に対して高い耐性度を有するメチシリン耐
性黄色葡萄状球菌(MRSA)が臨床の場で非常に多く
出現し,社会的にも重大問題となりつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況の中
で,本発明者らは天然に存在する多くの微生物が生産す
る物質について研究を行っていたところ,アルスロバク
タ−属に属し,グラム陽性菌に対して抗菌活性を有する
物質を生産する能力を有する微生物を培地に培養する事
によって,同培地中にMRSA耐性を有する新規抗グラ
ム陽性菌抗生物質が生産されており,この物質を単離す
ることにより本発明を完成した。また,本発明者らは本
発明の新規抗生物質がMRSAを含むグラム陽性菌に対
して抗菌活性を有し,全く新規な化学構造を有する化合
物であることを発見した。従って,本発明の目的は新規
抗生物質を提供することにある。また,本発明の別の目
的はアルスロバクター属に属する微生物を用いる発酵法
により製造し,抗生物質の製造法を提供することにあ
る。更に本発明の目的はアルスロバクター属に属する新
規微生物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち,本発明は下記
理化学的性状を有する新規抗生物質又はその塩に関す
る。
【0005】新規抗生物質の理化学的性状 分子量:299.413 マススペクトル(FAB−Mass): 300
〔M+H〕 298〔M−H〕 分子式:C1925N02 紫外部吸収スペクトル:253,344nmに吸収極大
を示し,第1図のとおり1 H−NMRスペクトル:YL−02729S物質の
H−NMRスペクトルは第2図のとおり 次に,YL−02729S物質は酸と塩を形成すること
ができる。本発明の目的化合物にはこれらの塩を包含す
る。好適な塩としては塩酸塩,臭化水素酸塩,ヨウ化水
素酸塩,硫酸塩,硝酸塩,リン酸塩等の鉱酸塩やギ酸
塩,酢酸塩,プロピオン酸塩,シュウ酸塩,マロン酸
塩,コハク酸塩,フマール酸塩,マレイン酸塩,乳酸
塩,リンゴ酸塩,クエン酸塩,酒石酸塩,炭酸塩,ピク
リン酸塩,メタンスルホン酸塩,エタンスルホン酸塩,
グルタミン酸塩等の有機酸塩を挙げることができる。
【0006】本発明の製造法は,アルスロバクター属に
属する新規抗生物質YL−02729S物質を生産する
能力を有する微生物を培地に培養し,培養物中に生成蓄
積させ行うことができる。また,上記の新規抗生物質を
生産する能力を有す微生物を培地に培養し,培養物中に
該化合物を生産させ,次いで該化合物を採取することか
らなる新規抗黄色ブドウ球菌抗生物質の製造法である。
本発明の新規な抗菌活性を有する化合物を生産する菌株
はインドネシア領カリマンタン島で採取された土壌より
分離された微生物で,次のような菌学的性状を有する。
【0007】微生物学的性質 1)形態 肉汁寒天培地上で,33℃,5日間培養した細胞は多菌
〜球菌(多形成)を示し,運動性の細胞が観察される場
合がある。グラム染色性は不定で,胞子は観察されな
い。 2)培養的性質 肉汁寒天培地上では,乳白色の光沢を持つコロニー
が観察され,滑走性は認められない。 ハート・インフュージョン液体培地で培養24時間
後に培地上部が濁るのが観察され,培養5日後には培地
全体が濁り皮膜も観察された。 リトマスミルクで培地では4日目頃から培地が酸性
となった。
【0008】 3)生理的性質 オキシダーゼ :陰性 カタラーゼ :陽性 ウレアーゼ :陽性 インドールの生成 :陰性 硫化水素の生成 :陰性 アルギニン分解能 :陽性 ポリβハイドロキシブチレート の菌体内蓄積 :陰性 OFテスト :O型 NaCl添加培地での生育 :3%で生育するが4% 以上で生育しない クエン酸の利用性 :陰性 硝酸ナトリウムの利用性 :陽性 脱脂牛乳の凝固 :陰性 脱脂牛乳のペプトン化 :陽性 栄養要求性 :なし 生育温度 :15〜37℃ 生育pH :5〜8.5 嫌気培養 :陰性 リトマスミルク :凝固せずにペプトン化する ゼラチンの液化 :陽性 4)炭素源の利用性
【0009】
【表2】 糖の利用性 酸の生成 ───────────────────────── L−アラビノース ± NT D−キシロース + + D−グルコース + + D−マンノース + NT D−フラクトース + NT D−ガラクトース + NT マルトース + ± シュクロース − − ラクトース − + トレハロース + NT D−マンニット ± ± グリセリン + NT メリビオース − NT ンニトール + NT キサンチン ± NT イノシトール + NT サリシン − NT L−ラフィノース − NT L−ラムノース − NT デンプン + NT +: 陽性 ±:偽陽性 −: 陰性 NT:試験せず
【0010】(5)DNAのGC含量(HPLC法によ
る) G+C(mol%)=67.4 以上の微生物学的性質をまとめると,本菌株はグラム染
色性不定で,各種培地において桿菌から球菌の多形性を
示し運動性を有する。生育温度範囲は15〜37℃で,
オキシダーゼ試験は陰性であり,カタラーゼ試験は陽性
で,硫化水素の生成,インドールの生成試験結果は陰性
である。またDNAのGC含量は67.4mol%であ
る(HPLC法)。
【0011】このような性質を有する菌をバージーズ・
マニュアル・オブ・デターミネィテブ・バクテリオロジ
ィ第8版(Baergey's Manual of Determinative Bacter
iology, 8th ed., 1975),及び バージーズ・マニュ
アル・オブ・システマティック・バクテリオロジィ(Be
rgey's Manual of Systematic Bacteriology, 1984),
およびその他の文献によって検索した結果,本菌株は
アルスロバクター(Arthrobacter)属に属する細菌であ
ると判断される。次にアルスロバクター属に属する既知
菌種と本菌株の性状を上記の文献などによって比較した
が,生理的性質,糖の利用性などによって一致する菌種
はみあたらなかった。
【0012】そこで本菌株をアルスロバクター エスピ
ー(Arthrobacter sp.)YL−02729Sと命名し
た。なお本菌株は工業技術院微生物工業技術研究所に微
工研菌寄第13102号(FERM P−1310
2)として寄託されている。
【0013】(製造法)本発明の新規抗生物質の製造法
を実施するに当たり,該化合物の生産菌株 アルスロバ
クター エスピー YL−02729S株の栄養源を含
有する培地に接種し,好気的に発育させることにより,
本発明の新規目的化合物を含む培養物が得られる。栄養
物としては,細菌の栄養源として公知のものを使用すれ
ばよい。たとえば市販されているペプトン,肉エキス,
コーン・スティープリカー,綿実粉,落花生粉,大豆
粉,酵母エキス,NZ−アミン,カゼインの水解物,魚
粉,硝酸ソーダー,硝酸アンモニュウム等の無機または
有機の窒素源,市販されている糖蜜,澱粉,デキストリ
ン,蔗糖,グルコース,マルトース,フラクトース,キ
シロース,ラムノース,マンニトール,グリセリン等の
炭水化物あるいは脂肪等の炭素源が使用できる。
【0014】また金属塩として,Na,K,Mg,C
a,Zn,Fe 等の硫酸塩,塩酸塩,硝酸塩,燐酸
塩,炭酸塩等が必要に応じて添加される。さらに必要に
応じてバリン,ロイシン,イソロイシン,スレオニン,
フェニルアラニン,トリプトファン,メチオニン,リジ
ン,アルギニン,システイン,シスチン等の他,通常知
られているアミノ酸類や,オレイン酸メチル,ラード
油,シリコン油,界面活性剤等の抗生物質生成促進物質
または消泡剤が適宜使用される。これらのもの以外で
も,該生産菌が利用し,本発明の新規抗生物質の生産に
役立つものであれば何れでも使用することができる。培
用法としては,一般の抗生物質の生産方法と同様に行え
ばよく,その培養方法は固体培養でも液体培養でもよ
い。
【0015】液体培養の場合は静置培養,撹拌培養,振
盪培養等のいずれを実施してもよいが,特に通気撹拌培
養が好ましい。また,培養温度は生産菌が発育し,本発
明の化合物を生産する温度,すなわち15℃〜37℃の
範囲で適宜変更出来るが,およそ32℃が好ましい。培
地のpHは4〜9の範囲で適宜変更できるが,pH6〜
8が好ましい。培養時間は種々の条件によって異なり,
10時間〜168時間であるが,通常24時間〜120
時間程度で培養物中に蓄積される目的化合物が最高力価
に達する。培養物から目的化合物を採取するには,微生
物の生産する代謝産物に用いる通常の抽出,分離,精製
の手段が適宜利用される。培養物中の目的化合物は培養
物をそのままか,又は遠心分離あるいは培養物に濾過助
剤を加え濾過して得られた培養濾液に,酢酸エチル,ク
ロロホルム,ベンゼン,トルエン等の水と混和しない有
機溶媒を加えて抽出する。
【0016】また培養濾液を適宜の担体に接触させ,濾
液中の目的化合物を吸着させ,次いで適当な溶媒で溶出
する事により目的化合物を抽出する事ができる。更に詳
しく述べるならば,例えばアンバーライトXAD−2,
ダイヤイオンHP20,ダイヤイオンCHP20Pまた
はダイヤイオンSP900のごとき多孔性吸着樹脂に接
触させて目的化合物を吸着させる。ついでメタノール,
エタノール,アセトン,アセトニトリル等の有機溶剤と
水の混合液を用いて目的物を溶出させる。この時の溶媒
の混合比は,目的化合物が最も効率よく溶出しうる値に
することはいうまでもない。すなわち溶媒比率を低濃度
より段階的,または連続的に高濃度まで上げて行くこと
により,目的化合物の含まれる比率の,より高い画分を
得ることが出来る。
【0017】酢酸エチル,クロロホルム等の有機溶媒で
抽出する場合には培養濾液にこれらの溶媒を加え,よく
振盪し,目的化合物を抽出する。つぎに上記の各操作法
を用いて得られた目的化合物含有画分は常用の吸着担
体,例えば活性炭,アルミナ,シリカゲル,セルロース
等を担体に用いたカラムクロマトグラフィーや,シリカ
ゲル系ODS逆相担体のカラムを用いた高速液体クロマ
トグラフィー等の常法により,更に純粋に分離精製する
ことができる。
【0018】
【実施例】 実施例 1 グルコース1.0%,ポテトスターチ2.0%,酵母エ
キス0.5%,ポリペプトン0.5%,炭酸カルシウム
0.4%を含む種培地(pH7.0)を作成し,各60
mlずつ500mlの三角フラスコに分注した。この培
地を120℃で20分間滅菌した後,ベネット寒天上に
良く生育させたアルスロバクター エスピー YL−0
2729S株の菌体をかき取って接種し,28℃で72
時間振盪培養を行って種培養液とした。つぎに生産培地
として,上記と同様の培地を全く同様の方法で分注し,
滅菌したものに上記種培養液を3%の割合で植菌し,2
8℃で72時間培養した。
【0019】このようにして培養した3lの培養液を6
000rpmで10分間遠心して約2.5 の遠心上清
液を得た。この遠心上清液(pH7)に3lの酢酸エチ
ルを加え,よく振盪して目的のYL−02729S物質
を抽出した。次にこの酢酸エチルの抽出液を芒硝でよく
脱水後,減圧下で濃縮乾固し,963.3mgのYL−
02729S粗抽出物を得た。これを更に精製するた
め,約5 の酢酸エチルに溶解し,10枚のシリカゲル
薄層プレート(キーゼルゲル60F254,Merck
社製,20cm×20cm)の下から2cmの所に帯状
にチャージし,ベンゼン:アセトン(6:4)の溶媒で
展開した。
【0020】この薄層プレートは展開後風乾し,UVラ
ンプ(254nm)で目的物のバンドを確認した後,そ
の部分を掻き取り,酢酸エチル:メタノール(9:1)
で目的物を溶出した。この溶出画分は減圧濃縮し,真空
下で乾固して32.6mgの粗YL−02729S物質
を得た。更に純粋に精製するため上記と同様に約0.3
の酢酸エチルに溶解し,1枚のシリカゲル薄層プレー
ト(キーゼルゲル60F254,Merck社製,20
cm×20cm)の下から2cmの所に帯状にチャージ
し,クロロホルム:メタノール:アンモニア(9:1:
0.1)の溶媒で展開した。
【0021】この薄層プレートは展開後風乾し,UVラ
ンプ(254nm)で目的物のバンドを確認した後,そ
の部分を掻き取り,ベンゼン:アセトン(6:4)で目
的物を溶出した。この溶出液は減圧下で濃縮乾固した
後,一夜真空デシケータで乾燥し,純粋なYL−026
32S物質を11.0mg得た。
【0022】上記抽出,分離,精製されたYL−026
32S物質は下記の物理化学的性質を有する。 分子量:299.413 マススペクトル(FAB−Mass): 300〔M
+H〕 298〔M−H〕 分子式:C1925N02 紫外部吸収スペクトル:253,344nmに吸収極大
を示し,第1図のとおりである。
【0023】1H−NMRスペクトル: YL−0272
9S物質のH−NMRスペクトルは,第2図のとおり
である。13 C−NMRスペクトル:YL−02729S物質の13
C−NMRスペクトルは第3図のとおりである。 色および形状:白色または微黄色の無定型半透明固体。 酸性,中性,塩基性の区分:中性。 溶解性:メタノール,エタノール,アセトン,酢酸エチ
ル,クロロホルム等には溶けるが水には溶け難く,ヘキ
サンにはほとんど溶けない。 上記の理化学的性状からYL−02729S物質の化学
構造は下記A又はBが示唆される。
【0024】
【化1】
【0025】実施例2 実施例1と全く同様の方法で種培養培地,生産培地を調
製し,同様の方法で培養を行った。このようにして培養
した5lの培養液を6000rpmで10分間遠心し約
3.5lの遠心上清液を得た。得られた遠心上清液(p
H7)を酢酸エチル4mlで抽出し,有機層を濃縮して
YL−02729S物質の粗抽出物を得た。次いでシリ
カカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−300・
和光純薬工業社製)に供し,ベンゼン:アセトン(=
9:1)で展開し,5mlずつのフラクションに分画し
た。その結果,目的物は,フラクションナンバー87か
ら109に溶出された。
【0026】この画分を集め,濃縮乾固した後に,真空
下で一夜乾燥し,102.6mgの目的物を得た。つい
で,ODS−HPLC(STR−ODS,島津テクノリ
サーチ製)に供し0.05Mリン酸緩衝液(pH4.3
5):テトラヒドロフラン:メタノール(=30:5:
65)で展開し活性を有するピークを分取した。その結
果,純粋なYL−02729S物質を15.7mg得
た。
【0027】
【発明の効果】本発明化合物は,新規且つ有用な微生物
を提供すると共に,各種グラム陽性細菌に活性を有し,
中でもMRSAなどの高度多剤耐性を含むブドウ状球菌
にも抗菌作用を示す。これらの作用を以下に示す。 試験管内における抗菌活性(MIC) YL−02729S物質の種々の微生物に対する抗菌活
性を測定する。この測定は,ミューラーヒントン培地を
用いた寒天希釈平板培養法によって行った。
【0028】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】YL−02729S物質の紫外部吸収スペクト
ルを示す。
【図2】YL−02729S物質の1H−NMRスペク
トルを示す。
【図3】YL−02729S物質の13C−NMRスペ
クトルを示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】このようにして培養した3の培養液を6
000rpmで10分間遠心して約2.5の遠心上清
液を得た。この遠心上清液(pH7)に3lの酢酸エチ
ルを加え,よく振盪して目的のYL−02729S物質
を抽出した。次にこの酢酸エチルの抽出液を芒硝でよく
脱水後,減圧下で濃縮乾固し,963.3mgのYL−
02729S粗抽出物を得た。これを更に精製するた
め,約5mlの酢酸エチルに溶解し,10枚のシリカゲ
ル薄層プレート(キーゼルゲル60F254,Merc
k社製,20cm×20cm)の下から2cmの所に帯
状にチャージし,ベンゼン:アセトン(6:4)の溶媒
で展開した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】この薄層プレートは展開後風乾し,UVラ
ンプ(254nm)で目的物のバンドを確認した後,そ
の部分を掻き取り,酢酸エチル:メタノール(9:1)
で目的物を溶出した。この溶出画分は減圧濃縮し,真空
下で乾固して32.6mgの粗YL−02729S物質
を得た。更に純粋に精製するため上記と同様に約0.3
mlの酢酸エチルに溶解し,1枚のシリカゲル薄層プレ
ート(キーゼルゲル60F254,Merck社製,2
0cm×20cm)の下から2cmの所に帯状にチャー
ジし,クロロホルム:メタノール:アンモニア(9:
1:0.1)の溶媒で展開した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】実施例2 実施例1と全く同様の方法で種培養培地,生産培地を調
製し,同様の方法で培養を行った。このようにして培養
した5lの培養液を6000rpmで10分間遠心し約
3.5lの遠心上清液を得た。得られた遠心上清液(p
H7)を酢酸エチル4で抽出し,有機層を濃縮してY
L−02729S物質の粗抽出物を得た。次いでシリカ
カラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−300・和
光純薬工業社製)に供し,ベンゼン:アセトン(=9:
1)で展開し,5mlずつのフラクションに分画した。
その結果,目的物は,フラクションナンバー87から1
09に溶出された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 康人 東京都台東区柳橋1−12−5 カサ・デ・ ファミリア 2F (72)発明者 徳永 達祐 茨城県取手市井野台2−5−1−702 (72)発明者 ブッド ルマナウ インドネシア ジャカルタ ジャカルタ セラタン アールティー 004 アールヴ ィー 006 カリバタ インダー ブロッ ク ディー 18 (72)発明者 ラトナ ムルニ ランティアトモジョ インドネシア ジャカルタ ジャカルタ 11510 アールティー 008 アールヴィー 009 コンプレックス グリーンヴィル ブロック オー ナンバー 12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の理化学的性状を有する新規抗生物質
    YL−02729S物質又はその塩; 分子量:299.413 マススペクトル(FAB−Mass): 300〔M
    +H〕 298〔M−H〕 分子式:C1925N02 紫外部吸収スペクトル:253,344nmに吸収極大
    を示し,第1図のとおり1 H−NMRスペクトル:YL−02729S物質の 1
    H−NMRスペクトルは第2図のとおり13 C−NMRスペクトル:YL−02729S物質の
    13C−NMRスペクトルは第3図のとおり
  2. 【請求項2】 アルスロバクター(Arthrobacter)属
    に属し,請求項1に記載の新規抗生物質YL−0272
    9S物質を生産する能力を有する微生物を培地に培養
    し,培養物中に生成蓄積した新規抗生物質YL−027
    29S物質を採取することを特徴とする新規YL−02
    729S物質の製造法。
  3. 【請求項3】 アルスロバクター(Arthrobacter)属に
    属する微生物が,アルスロバクター(Arthrobacter)エ
    スピーYL−02729S(微工研菌寄第13102
    号)である請求項2記載の製造法。
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Cited By (3)

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