JPH07190656A - ヒートパイプ - Google Patents

ヒートパイプ

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JPH07190656A
JPH07190656A JP34858993A JP34858993A JPH07190656A JP H07190656 A JPH07190656 A JP H07190656A JP 34858993 A JP34858993 A JP 34858993A JP 34858993 A JP34858993 A JP 34858993A JP H07190656 A JPH07190656 A JP H07190656A
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JP
Japan
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weight
oxide
atomic
pipe
passivation film
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Withdrawn
Application number
JP34858993A
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English (en)
Inventor
Katsuo Sugawara
克生 菅原
Yasushi Toyokura
康司 豊蔵
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH07190656A publication Critical patent/JPH07190656A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 50〜250℃の硫酸露点腐食を主とする湿
潤な腐食性環境下で効率が低下すること無く長期間熱回
収することのできるヒートパイプを提供する。 【構成】 Crを含むNi基合金からなるパイプ本体内
面に酸化物不働態膜が形成されている酸化物不働態膜被
覆パイプの内部に作動液として水が充填されているヒー
トパイプであって、前記酸化物不働態膜を酸素を10原
子%以上含むものとするとき、その厚さをtとし、さら
に酸化物不働態膜における最大酸素原子%を示す箇所で
の全金属成分(原子%)に対するCr(原子%)の割合
をR(%)とすると、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R≦100% の範囲内にあり、さらに好ましくは、logt<0.0
767R−1.30の式を満足する範囲内にあるヒート
パイプ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、50〜250℃の硫
酸露点腐食を主とする湿潤な腐食性環境下での熱回収、
例えば、重油焚、石炭焚ボイラーの燃焼ガスやごみ焼却
炉の排気ガスに含まれる廃熱の回収を長期に亘って行う
ことのできる耐久性に優れたヒートパイプに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、ボイラーの廃熱回収にはヒート
パイプが用いられることは知られている。この場合、排
ガス温度は50〜250℃程度であるからヒートパイプ
の作動液としては脱気した水が使用されている。水は、
通常H2 O分子として存在するが、極一部はH+ とOH
- に解離しており、このH+ イオンは、H+ /H2 酸化
還元電位より卑なNiやFeと接すると還元されてH2
ガスを発生する。H2 ガスが発生した分、ヒートパイプ
内部での水蒸気分圧が低下し、ヒートパイプ性能の低下
をもたらす。そのために、H+ /H2 酸化還元電位より
貴なCu系材料がパイプ本体の材料として使用されてい
た。
【0003】しかしCu系材料ヒートパイプは、排ガス
雰囲気では腐食されやすく、そのためCu系材料のヒー
トパイプ外面にニッケル鍍金やフェノール樹脂のコーテ
ィングを施していた。しかし、小型ボイラーのように軽
油を焚いて発生する燃焼ガスに含まれるCO、SOx
NOx 、HClなどの腐食性ガスや未燃焼の炭素が比較
的少ない場合は耐えることができるが、重油、石炭、ア
スファルト、古タイヤなどを燃料としている大型ボイラ
ーでは、発生する燃焼ガスに含まれるCO、SOx 、N
x 、HClなどの腐食性ガスや未燃焼の炭素が多く含
まれており、しばしば濃硫酸が結露することを特徴とす
る「硫酸露点腐食」が発生し、そのため腐食性が一段と
高まり、これに耐えるヒートパイプが無かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記重油、石炭、アス
ファルト、古タイヤなどを燃料として発生する腐食性の
高い燃焼ガスに対する耐蝕性は耐蝕金属といわれるステ
ンレス鋼でも十分でなく、より高耐蝕性のCr含有Ni
基合金であれば十分な耐蝕性を発揮する。しかしCr含
有Ni基合金製ヒートパイプは、パイプ本体に充填され
ている水がNiと徐々に反応して水素ガスが僅かではあ
るが発生し、そために長時間使用するとヒートパイプの
熱交換効率が著しく低下してしまうなどの課題があっ
た。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明者等は、かかるCr含有
Ni基合金製ヒートパイプよりも優れたヒートパイプを
得るべく鋭意研究を行った結果、(1)Cr含有Ni基
合金製ヒートパイプのパイプ本体内面に酸化物不働態膜
を形成すると、パイプ本体に充填されている水がNiと
反応して水素ガスが発生するのを防止し、長時間使用し
てもヒートパイプの熱交換効率の低下が見られない、
(2)前記Cr含有Ni基合金製ヒートパイプのパイプ
本体は、Cr:15〜35重量%、Mo:4〜24重量
%であって、かつ44重量%≧Cr+Mo≧30重量%
なる条件を満たすように含有し、残部がNiおよび不可
避不純物からなる組成のNi基合金からなるのが好まし
い、(3)前記Cr含有Ni基合金製ヒートパイプのパ
イプ本体は、Cr:15〜35重量%、Mo:4〜24
重量%であって、かつ44重量%≧Cr+Mo≧30重
量%なる条件を満たすように含有し、さらにFe:0.
1〜20重量%を含有し、残部がNiおよび不可避不純
物からなる組成のNi基合金で作ることもできる、
(4)前記Cr含有Ni基合金製ヒートパイプのパイプ
本体は、Cr:15〜35重量%、Mo:4〜24重量
%であって、かつ44重量%≧Cr+Mo≧30重量%
なる条件を満たすように含有し、さらにTa:0.1〜
4重量%、Nb:0.1〜4重量%、W:0.1〜4重
量%、Cu:0.1〜4重量%、であって、かつTa+
Nb+W+Cu≦5重量%を満たすように含有し、残部
がNiおよび不可避不純物からなる組成のNi基合金か
らなるのが好ましい、(5)前記Cr含有Ni基合金製
ヒートパイプのパイプ本体は、Cr:15〜35重量
%、Mo:4〜24重量%であって、かつ44重量%≧
Cr+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有
し、さらにFe:0.1〜20重量%を含有し、さらに
Ta:0.1〜4重量%、Nb:0.1〜4重量%、
W:0.1〜4重量%、Cu:0.1〜4重量%、であ
って、かつTa+Nb+W+Cu≦5重量%を満たすよ
うに含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなる組
成のNi基合金からなるのが好ましい、(6)パイプ本
体内面に形成される酸化物不働態膜を酸素を10原子%
以上含むものとするとき、その厚さtは20〜2000
(オングストローム)の範囲内にあり、さらに酸化物不
働態膜における最大酸素原子%を示す箇所での全金属成
分(原子%)に対するCr(原子%)の割合をRとする
と、R:40%〜100%の範囲内にあることが好まし
い、(7)パイプ本体内面に形成される酸化物不働態膜
を酸素を10原子%以上含むものとするとき、その厚さ
tは20〜2000(オングストローム)の範囲内にあ
り、Rが40%〜100%の範囲内にあり、かつlog
t<0.0767R−1.30の式を満足する範囲内に
あることが一層好ましい、(8)パイプ本体内面に形成
される酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むもの
とするとき、その厚さtは20〜2000(オングスト
ローム)の範囲内にあり、さらに酸化物不働態膜におけ
る最大酸素原子%を示す箇所での全金属成分(原子%)
に対するCr(原子%)の割合をRとすると、Rが65
%〜100%の範囲内にあることがより一層好ましい、
(9)前記パイプ本体内面に形成される酸化物不働態膜
は、いずれも最大酸素濃度が40〜70原子%あること
が好ましい、などの知見を得たのである。
【0006】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、以下、この発明のヒートパイプのパイ
プ本体内面の酸化物不働態膜の構成を図1に基ずいてさ
らに詳細に説明する。図1は、Crを含むNi基合金か
らなるパイプ本体内面に最大酸素濃度が40〜70原子
%の酸化物不働態膜が形成されている酸化物不働態膜被
覆パイプの内部に作動液として水が充填されているヒー
トパイプにおいて、前記酸化物不働態膜を酸素を10原
子%以上含むものとするとき、その厚さをtとし、さら
に酸化物不働態膜に含まれる全金属成分(原子%)に対
するCr(原子%)の割合をR(%)とすると、tおよ
びRの好ましい範囲をグラフに図示したものであり、t
を縦軸に、Rを横軸にとってあり、縦軸は対数目盛りで
ある。
【0007】この発明のヒートパイプのパイプ本体内面
に形成される酸化物不働態膜のtおよびRの好ましい範
囲は、図1のグラフにおいて、ABCDを結んだ線で囲
まれた範囲内にあることが必要であり、BCDEFを結
んだ線で囲まれた範囲内にあることが一層好ましく、さ
らにCDHGを結んだ線で囲まれた範囲内にあることが
なお一層好ましい。図1のグラフにおいて、EFを結ん
だ線は、logt=0.0767R−1.30で表され
る。
【0008】図1のグラフにおいて、ABCDを結んだ
線で囲まれた範囲は、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R≦100% で規定され、BCDEFを結んだ線で囲まれた範囲は、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R≦100% logt<0.0767R−1.30で規定され、さら
に、CDHGを結んだ線で囲まれた範囲は、 t:20〜2000(オングストローム) 65%≦R≦100% と規定される。
【0009】前記条件を満たす酸化物不働態膜は、
(イ)硫酸を主体とする電解液中でパイプ本体を陽極酸
化する方法、(ロ)酸化性酸(例えば20%以上の硝
酸)中にパイプ本体を浸漬する方法、(ハ)400〜7
00℃の酸素を含む雰囲気(酸素分圧:10-1〜10-4
torr)中でパイプ本体を熱酸化する方法、(ニ)4
00〜700℃の水蒸気を含む雰囲気(H2 O:10,
000ppm以下)中でパイプ本体を熱酸化する方法、
(ホ)400〜700℃の大気雰囲気中での加熱空冷す
る方法、などの方法により形成することができる。さら
に、健全緻密な酸化物不働態膜の形成を容易にするため
に、酸化物不働態膜の形成に先立って、パイプ本体を還
元雰囲気中に置き、パイプ本体表面を還元し、表面を清
浄化すると良い。これらの方法により形成された酸化物
不働態膜のR(%)は、ヒートパイプのパイプ本体に使
用されるCrを含むNi基合金の組成によって変化す
る。
【0010】次に、この発明のヒートパイプのパイプ本
体を構成するCrを含むNi基合金の組成についての各
元素の限定理由について詳述する。
【0011】CrおよびMo Crは表面に緻密な酸化物不働態被膜の形成および排ガ
スに対する耐蝕性をMoとの相互作用で向上させるに必
要な元素であるが、その含有量が15%未満ならばヒー
トパイプの性能劣化を防ぐに十分な酸化物不動態被膜が
得られず、排ガス中におけるる耐蝕性も十分得られな
い。しかし、35%を越えて含有してもヒートパイプの
性能劣化の防止効果は向上せず、Cr量を多くする程、
Moなどの有用元素の添加量限界を大幅に狭めてしまう
ところからCr:15〜35%に定めた。
【0012】Moは、Crとともに耐蝕性向上に必要な
元素であり、さらに酸化物不動態被膜の形成を容易に
し、Crとの相互作用で排ガスに対する耐蝕性を向上さ
せるが、その含有量は5%未満では排ガスに対する十分
な耐蝕性が得られず、一方、24%を越えて含有すると
加工性が著しく低下するので好ましくない。よって、M
o含有量は5〜24%に定めた。排ガスに対する耐蝕性
はCrとMoとの相互作用で向上させるので、この発明
のヒートパイプに含まれるCrおよびMoの含有量は、
CrおよびMoの合計が30%未満では所望の効果が得
られず、一方、44%を越えると有害なTCP相の析出
の許容範囲を越え、加工性が著しく低下し、パイプ形成
が困難となるところから30%≦Cr+Mo≦44%と
定めた。
【0013】Fe FeはNiの代りとして低コストかつ加工性向上を目的
として添加されるが、この場合、0.1%未満では加工
性向上の効果がなく、20%を越えると排ガスに対する
耐蝕性の低下と共に酸化物不動態被膜の安定性を損ねる
ところから、その含有量を0.1〜20%に定めた。
【0014】Ta、Nb、W、Cu TaおよびNbは不働態化および酸化物不動態被膜の安
定化を促進する作用があり、WはMoと類似の作用を有
し、Cuは素地のFCC相を安定化させて有害相の析出
を妨げる作用があるが、これらの元素は必要に応じて、
Ta:0.1〜4.0%、Nb:0.1〜4.0%、
W:0.1〜4.0%、Cu:0.1〜4.0%の範囲
内で添加し、その際、Ta+Nb+W+Cu≦5%とな
るように添加することが耐蝕性および加工性を低下させ
ないために必要である。
【0015】
【実施例】表1〜表2に示される成分組成を有し、内
径:28.58mm、厚さ:1.65mm、長さ:30
00mmの寸法を有するパイプ1〜30を用意し、これ
らパイプ1〜30の一方の端部を同じ材種で閉じ、もう
一方の端部を細口の作動液注入用パイプを形成させる形
状に加工した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】これらパイプに、室温の65%硝酸を注入
し10分間放置する処理(以下、硝酸処理という)、室
温の15%硫酸中でPt電極を対極とし500mV.v
s.SCEで10分間陽極酸化する処理(以下、陽極酸
化処理という)、大気中で400℃〜700℃に加熱し
10分間保持したのち空冷する処理(以下、大気酸化処
理という)、酸素分圧:10-3torrの低酸素分圧下
において500℃で1時間加熱し炉冷する処理(以下、
低酸素酸化処理という)、520℃に加熱した500p
pmのH2 Oを含む大気中に10分間保持した後炉冷す
る処理(以下、水蒸気酸化処理という)を施すことによ
り、厚さtが20〜2000(オングストローム)で全
金属成分(原子%)に対するCr(原子%)の割合Rが
40〜100(%)の範囲内にあり、かつ含まれる最大
酸素濃度が40〜70原子%の範囲内にある酸化物不働
態膜をパイプ内面に形成した。前記酸化物不働態膜の厚
さt、全金属成分(原子%)に対するCr(原子%)の
割合Rおよび最大酸素濃度は、オージェ分析により測定
し、これらの測定値を表3〜表5に示した。
【0019】前記処理により酸化物不働態膜を形成し前
記測定を行ったパイプを純水で洗浄し、乾燥した後、1
50℃でベーキングし、パイプ内部を10-5torrま
で真空にし、ついで脱気した純水をパイプの内容積の2
0%まで注入し、前記細口を圧着し溶接することにより
本発明ヒートパイプ1〜30を作製した。
【0020】比較のために、酸化物不働態膜が無いかま
たは図1のABCDの範囲外の酸化物不働態膜を有する
比較ヒートパイプ1〜5を作製した。さらに、比較のた
めに、内径:28.6mm、厚さ:1.7mm、長さ:
3000mmの寸法を有する純銅パイプを用意し、この
パイプの一方の端部を同じ材種で閉じ、もう一方の端部
を細口の作動液注入用パイプを形成させる形状に加工
し、外面にNiメッキを施して従来ヒートパイプを作製
した。
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】前記本発明ヒートパイプ1〜30、比較ヒ
ートパイプ1〜5および従来ヒートパイプを、それぞれ
図2に示されるようにヒートパイプ1の軸方向が水平に
対して6°傾斜するように、ヒートパイプ全長の1/2
を恒温槽1内に挿入し、硫酸露点腐食の模擬環境として
恒温槽1内に充填されている80℃に加熱されている活
性炭を含んだ硫酸溶液(80%硫酸3.3ccに対して
活性炭1g)2に浸漬し、ヒートパイプの残りの全長の
1/2を恒温槽1外の大気中に出して室温に保持し、大
気中に出ているヒートパイプ1の先端(以下、凝縮先端
部3という)から10cmの所に熱電対温度計4を取り
付け、3時間保持した後、この箇所の温度T0 を測定し
た。
【0025】その後、ヒートパイプの効率を評価するた
めに、前記条件に1000時間保持し、1000時間保
持後の温度Tを測定し、3時間保持した後の凝縮先端部
3の温度と1000時間保持後の凝縮先端部3の温度の
差ΔT(T0 −T)を測定するヒートパイプ劣化試験を
行ない、得られたΔT(℃)の測定結果を表3〜表4に
示した。ヒートパイプ内部に水素ガスが発生すると、水
素ガスは水蒸気に比べて軽いためまた作動液の蒸発凝縮
の繰り返しによる分離精製の影響を受けて、凝縮先端部
3に溜まりやすく、熱交換率低下の反映としてΔT
(℃)の値が大きくなる。
【0026】前記ヒートパイプ劣化試験を行ったのち、
恒温槽1からヒートパイプを取り出し、活性炭を含んだ
硫酸溶液2に対するヒートパイプの腐食速度(mm/y
ear)を測定し、その結果も表3〜表5に示した。
【0027】
【発明の効果】表1〜表5に示される結果から、この発
明のCrを含むNi基合金で構成した本発明ヒートパイ
プ1〜30は、硫酸露点腐食の模擬環境である80℃に
加熱されている活性炭を含んだ硫酸溶液に対して耐蝕性
があり、さらにヒートパイプ内部の水素ガス発生による
熱交換率低下に伴う温度低下が少ないことがわかる。し
かし、純銅パイプからなる従来ヒートパイプは1000
時間以内に腐食して熱回収不能となり、一方、比較ヒー
トパイプ1〜5は、80℃に加熱されている活性炭を含
んだ硫酸溶液に対して耐蝕性があるが、長期間の使用に
対し熱交換率は大幅に低下することが分かる。
【0028】上述のように、この発明のヒートパイプは
硫酸露点腐食が発生する排ガスから長期に渡って高率よ
く熱回収を行うことができ、エネルギーの有効利用にお
おいに貢献し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】Crを含むNi基合金からなるパイプ本体内面
に形成される酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含
むものとするとき、その厚さt(オングストローム)
と、酸化物不働態膜における最大酸素原子%を示す箇所
での全金属成分(原子%)に対するCr(原子%)の割
合R(%)との好ましい関係を示すグラフである。
【図2】ヒートパイプ劣化試験方法を説明するための説
明図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決する手段】本発明者等は、かかるCr含有
Ni基合金製ヒートパイプよりも優れたヒートパイプを
得るべく鋭意研究を行った結果、(1)Cr含有Ni基
合金製ヒートパイプのパイプ本体内面に酸化物不働態膜
を形成すると、パイプ本体に充填されている水がNiと
反応して水素ガスが発生するのを防止し、長時間使用し
てもヒートパイプの熱交換効率の低下が見られない、
(2)前記Cr含有Ni基合金製ヒートパイプのパイプ
本体は、Cr:15〜35重量%、Mo:4〜24重量
%であって、かつ44重量%≧Cr+Mo≧30重量%
なる条件を満たすように含有し、残部がNiおよび不可
避不純物からなる組成のNi基合金からなるのが好まし
い、(3)前記Cr含有Ni基合金製ヒートパイプのパ
イプ本体は、Cr:15〜35重量%、Mo:4〜24
重量%であって、かつ44重量%≧Cr+Mo≧30重
量%なる条件を満たすように含有し、さらにFe:0.
1〜20重量%を含有し、残部がNiおよび不可避不純
物からなる組成のNi基合金で作ることもできる、
(4)前記Cr含有Ni基合金製ヒートパイプのパイプ
本体は、Cr:15〜35重量%、Mo:4〜24重量
%であって、かつ44重量%≧Cr+Mo≧30重量%
なる条件を満たすように含有し、さらにTa:0.1〜
4重量%、Nb:0.1〜4重量%、W:0.1〜4重
量%、Cu:0.1〜4重量%、であって、かつTa+
Nb+W+Cu≦5重量%を満たすように含有し、残部
がNiおよび不可避不純物からなる組成のNi基合金か
らなるのが好ましい、(5)前記Cr含有Ni基合金製
ヒートパイプのパイプ本体は、Cr:15〜35重量
%、Mo:4〜24重量%であって、かつ44重量%≧
Cr+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有
し、さらにFe:0.1〜20重量%を含有し、さらに
Ta:0.1〜4重量%、Nb:0.1〜4重量%、
W:0.1〜4重量%、Cu:0.1〜4重量%、であ
って、かつTa+Nb+W+Cu≦5重量%を満たすよ
うに含有し、残部がNiおよび不可避不純物からなる組
成のNi基合金からなるのが好ましい、(6)パイプ本
体内面に形成される酸化物不働態膜の厚さtは20〜2
000(オングストローム)の範囲内にあり、さらに酸
化物不働態膜における最大酸素原子%を示す箇所での全
金属成分(原子%)に対するCr(原子%)の割合をR
とすると、R:40%〜100%の範囲内にあることが
好ましい、(7)パイプ本体内面に形成される酸化物不
働態膜の厚さtは20〜2000(オングストローム)
の範囲内にあり、Rが40%〜100%の範囲内にあ
り、かつlogt<0.0767R−1.30の式を満
足する範囲内にあることが一層好ましい、(8)パイプ
本体内面に形成される酸化物不働態膜の厚さtは20〜
2000(オングストローム)の範囲内にあり、さらに
酸化物不働態膜における最大酸素原子%を示す箇所での
全金属成分(原子%)に対するCr(原子%)の割合を
Rとすると、Rが65%〜100%の範囲内にあること
がより一層好ましい、(9)前記パイプ本体内面に形成
される酸化物不働態膜は、いずれも最大酸素濃度が40
〜70原子%あることが好ましい、などの知見を得たの
である。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Crを含むNi基合金からなるパイプ本
    体内面に酸化物不働態膜が形成されている酸化物不働態
    膜被覆パイプの内部に作動液として水が充填されている
    ヒートパイプであって、前記酸化物不働態膜を酸素を1
    0原子%以上含むものとするとき、その厚さをtとし、
    さらに酸化物不働態膜における最大酸素原子%を示す箇
    所での全金属成分(原子%)に対するCr(原子%)の
    割合をR(%)とすると、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R≦100% の範囲内にあることを特徴とするヒートパイプ。
  2. 【請求項2】 Crを含むNi基合金からなるパイプ本
    体内面に酸化物不働態膜が形成されている酸化物不働態
    膜被覆パイプの内部に作動液として水が充填されている
    ヒートパイプであって、前記酸化物不働態膜を酸素を1
    0原子%以上含むものとするとき、その厚さをtとし、
    さらに酸化物不働態膜における最大酸素原子%を示す箇
    所での全金属成分(原子%)に対するCr(原子%)の
    割合をR(%)とすると、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R≦100% の範囲内にあり、かつlogt<0.0767R−1.
    30の式を満足する範囲内にあることを特徴とするヒー
    トパイプ。
  3. 【請求項3】 Crを含むNi基合金からなるパイプ本
    体内面に酸化物不働態膜が形成されている酸化物不働態
    膜被覆パイプの内部に作動液として水が充填されている
    ヒートパイプであって、前記酸化物不働態膜を酸素を1
    0原子%以上含むものとするとき、その厚さをtとし、
    さらに酸化物不働態膜における最大酸素原子%を示す箇
    所での全金属成分(原子%)に対するCr(原子%)の
    割合をR(%)とすると、 t:20〜2000(オングストローム) 65%≦R≦100% の範囲内にあることを特徴とするヒートパイプ。
  4. 【請求項4】 パイプ本体内面に酸化物不働態膜が形成
    されている酸化物不働態膜被覆パイプの内部に作動液と
    して水が充填されているヒートパイプであって、前記パ
    イプ本体は、 Cr:15〜35重量%、 Mo:4〜24重量%、であって、かつ44重量%≧C
    r+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有し、
    残部がNiおよび不可避不純物からなる組成のNi基合
    金からなり、 前記酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むものと
    するとき、その厚さをtとし、さらに酸化物不働態膜に
    おける最大酸素原子%を示す箇所でのNi、Crおよび
    Moの量をそれぞれ原子%で[Ni]、[Cr]および
    [Mo]とし、R1 を、 R1 (%)=[Cr]/([Ni]+[Cr]+[Mo])×100 と定義すると、前記酸化物不働態膜は、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R1 ≦100% の範囲内にあることを特徴とするヒートパイプ。
  5. 【請求項5】 パイプ本体内面に酸化物不働態膜が形成
    されている酸化物不働態膜被覆パイプの内部に作動液と
    して水が充填されているヒートパイプであって、前記パ
    イプ本体は、 Cr:15〜35重量%、 Mo:4〜24重量%、であって、かつ44重量%≧C
    r+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有し、
    残部がNiおよび不可避不純物からなる組成のNi基合
    金からなり、 前記酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むものと
    するとき、その厚さをtとし、さらに酸化物不働態膜に
    おける最大酸素原子%を示す箇所でのNi、Crおよび
    Moの量をそれぞれ原子%で[Ni]、[Cr]および
    [Mo]とし、R1 を、 R1 (%)=[Cr]/([Ni]+[Cr]+[Mo])×100 と定義すると、前記酸化物不働態膜は、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R1 ≦100% の範囲内にあり、かつlogt<0.0767R1
    1.30の式を満足する範囲内にあることことを特徴と
    するヒートパイプ。
  6. 【請求項6】 パイプ本体内面に酸化物不働態膜が形成
    されている酸化物不働態膜被覆パイプの内部に作動液と
    して水が充填されているヒートパイプであって、前記パ
    イプ本体は、 Cr:15〜35重量%、 Mo:4〜24重量%、であって、かつ44重量%≧C
    r+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有し、
    残部がNiおよび不可避不純物からなる組成のNi基合
    金からなり、 前記酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むものと
    するとき、その厚さをtとし、さらに酸化物不働態膜に
    おける最大酸素原子%を示す箇所でのNi、Crおよび
    Moの量をそれぞれ原子%で[Ni]、[Cr]および
    [Mo]とし、R1 を、 R1 (%)=[Cr]/([Ni]+[Cr]+[Mo])×100 と定義すると、前記酸化物不働態膜は、 t:20〜2000(オングストローム) 65%≦R1 ≦100% の範囲内にあることを特徴とするヒートパイプ。
  7. 【請求項7】 パイプ本体内面に酸化物不働態膜が形成
    されている酸化物不働態膜被覆パイプの内部に作動液と
    して水が充填されているヒートパイプであって、前記パ
    イプ本体は、 Cr:15〜35重量%、 Mo:4〜24重量%、であって、かつ44重量%≧C
    r+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有し、
    さらに、 Fe:0.1〜20重量%、を含有し、残部がNiおよ
    び不可避不純物からなる組成のNi基合金からなり、 前記酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むものと
    するとき、その厚さをtとし、さらに酸化物不働態膜に
    おける最大酸素原子%を示す箇所でのNi、Cr、Mo
    およびFeの量をそれぞれ原子%で[Ni]、[C
    r]、[Mo]および[Fe]とし、R2 を、 R2 (%)=[Cr]/([Ni]+[Cr]+[M
    o]+[Fe])×100 と定義すると、前記酸化物不働態膜は、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R2 ≦100% の範囲内にあることを特徴とするヒートパイプ。
  8. 【請求項8】 パイプ本体内面に酸化物不働態膜が形成
    されている酸化物不働態膜被覆パイプの内部に作動液と
    して水が充填されているヒートパイプであって、前記パ
    イプ本体は、 Cr:15〜35重量%、 Mo:4〜24重量%、であって、かつ44重量%≧C
    r+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有し、
    さらに、 Fe:0.1〜20重量%、を含有し、残部がNiおよ
    び不可避不純物からなる組成のNi基合金からなり、 前記酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むものと
    するとき、その厚さをtとし、さらに酸化物不働態膜に
    おける最大酸素原子%を示す箇所でのNi、Cr、Mo
    およびFeの量をそれぞれ原子%で[Ni]、[C
    r]、[Mo]および[Fe]とし、R2 を、 R2 (%)=[Cr]/([Ni]+[Cr]+[M
    o]+[Fe])×100 と定義すると、前記酸化物不働態膜は、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R2 ≦100% の範囲内にあり、かつlogt<0.0767R2
    1.30の式を満足する範囲内にあることを特徴とする
    ヒートパイプ。
  9. 【請求項9】 パイプ本体内面に酸化物不働態膜が形成
    されている酸化物不働態膜被覆パイプの内部に作動液と
    して水が充填されているヒートパイプであって、前記パ
    イプ本体は、 Cr:15〜35重量%、 Mo:4〜24重量%、であって、かつ44重量%≧C
    r+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有し、
    さらに、 Fe:0.1〜20重量%、を含有し、残部がNiおよ
    び不可避不純物からなる組成のNi基合金からなり、 前記酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むものと
    するとき、その厚さをtとし、さらに酸化物不働態膜に
    おける最大酸素原子%を示す箇所でのNi、Cr、Mo
    およびFeの量をそれぞれ原子%で[Ni]、[Cr]
    および[Mo]とし、R2 を、 R2 (%)=[Cr]/([Ni]+[Cr]+[M
    o]+[Fe])×100 と定義すると、前記酸化物不働態膜は、 t:20〜2000(オングストローム) 65%≦R2 ≦100% の範囲内にあることことを特徴とするヒートパイプ。
  10. 【請求項10】 パイプ本体内面に酸化物不働態膜が形成
    されている酸化物不働態膜被覆パイプの内部に作動液と
    して水が充填されているヒートパイプであって、前記パ
    イプ本体は、 Cr:15〜35重量%、 Mo:4〜24重量%、であって、かつ44重量%≧C
    r+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有し、
    さらに、 Ta:0.1〜4重量%、 Nb:0.1〜4重量%、 W :0.1〜4重量%、 Cu:0.1〜4重量%、であって、かつTa+Nb+
    W+Cu≦5重量%を満たすように含有し、残部がNi
    および不可避不純物からなる組成のNi基合金からな
    り、 前記酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むものと
    するとき、その厚さをtとし、さらに酸化物不働態膜に
    おける最大酸素原子%を示す箇所でのNi、Cr、M
    o、Ta、Nb、WおよびCuの量をそれぞれ原子%で
    [Ni]、[Cr]、[Mo]、[Ta]、[Nb]、
    [W]、[Cu]とし、R3 を、 R3 (%)=[Cr]/([Ni]+[Cr]+[M
    o]+[Ta]+[Nb]+[W]+[Cu])×10
    0 と定義すると、前記酸化物不働態膜は、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R3 ≦100% の範囲内にあることを特徴とするヒートパイプ。
  11. 【請求項11】 パイプ本体内面に酸化物不働態膜が形成
    されている酸化物不働態膜被覆パイプの内部に作動液と
    して水が充填されているヒートパイプであって、前記パ
    イプ本体は、 Cr:15〜35重量%、 Mo:4〜24重量%、であって、かつ44重量%≧C
    r+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有し、
    さらに、 Ta:0.1〜4重量%、 Nb:0.1〜4重量%、 W :0.1〜4重量%、 Cu:0.1〜4重量%、であって、かつTa+Nb+
    W+Cu≦5重量%を満たすように含有し、残部がNi
    および不可避不純物からなる組成のNi基合金からな
    り、 前記酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むものと
    するとき、その厚さをtとし、さらに酸化物不働態膜に
    おける最大酸素原子%を示す箇所でのNi、Cr、M
    o、Ta、Nb、WおよびCuの量をそれぞれ原子%で
    [Ni]、[Cr]、[Mo]、[Ta]、[Nb]、
    [W]、[Cu]とし、R3 を、 R3 (%)=[Cr]/([Ni]+[Cr]+[M
    o]+[Ta]+[Nb]+[W]+[Cu])×10
    0 と定義すると、前記酸化物不働態膜は、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R3 ≦100% の範囲内にあり、かつlogt<0.0767R3
    1.30の式を満足する範囲内にあることを特徴とする
    ヒートパイプ。
  12. 【請求項12】 パイプ本体内面に酸化物不働態膜が形成
    されている酸化物不働態膜被覆パイプの内部に作動液と
    して水が充填されているヒートパイプであって、前記パ
    イプ本体は、 Cr:15〜35重量%、 Mo:4〜24重量%、であって、かつ44重量%≧C
    r+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有し、
    さらに、 Ta:0.1〜4重量%、 Nb:0.1〜4重量%、 W :0.1〜4重量%、 Cu:0.1〜4重量%、であって、かつTa+Nb+
    W+Cu≦5重量%を満たすように含有し、残部がNi
    および不可避不純物からなる組成のNi基合金からな
    り、 前記酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むものと
    するとき、その厚さをtとし、さらに酸化物不働態膜に
    おける最大酸素原子%を示す箇所でのNi、Cr、M
    o、Ta、Nb、WおよびCuの量をそれぞれ原子%で
    [Ni]、[Cr]、[Mo]、[Ta]、[Nb]、
    [W]、[Cu]とし、R3 を、 R3 (%)=[Cr]/([Ni]+[Cr]+[M
    o]+[Ta]+[Nb]+[W]+[Cu])×10
    0 と定義すると、前記酸化物不働態膜は、 t:20〜2000(オングストローム) 65%≦R3 ≦100% の範囲内にあることを特徴とするヒートパイプ。
  13. 【請求項13】 パイプ本体内面に酸化物不働態膜が形成
    されている酸化物不働態膜被覆パイプの内部に作動液と
    して水が充填されているヒートパイプであって、前記パ
    イプ本体は、 Cr:15〜35重量%、 Mo:4〜24重量%、であって、かつ44重量%≧C
    r+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有し、
    さらに、 Fe:0.1〜20重量%、を含有し、さらに、 Ta:0.1〜4重量%、 Nb:0.1〜4重量%、 W :0.1〜4重量%、 Cu:0.1〜4重量%、であって、かつTa+Nb+
    W+Cu≦5重量%を満たすように含有し、残部がNi
    および不可避不純物からなる組成のNi基合金からな
    り、 前記酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むものと
    するとき、その厚さをtとし、さらに酸化物不働態膜に
    おける最大酸素原子%を示す箇所でのNi、Cr、M
    o、Fe、Ta、Nb、WおよびCuの量をそれぞれ原
    子%で[Ni]、[Cr]、[Mo]、[Fe]、[T
    a]、[Nb]、[W]、[Cu]とし、R4 を、 R4 (%)=[Cr]/([Ni]+[Cr]+[M
    o]+[Ta]+[Nb]+[W]+[Cu])×10
    0 と定義すると、前記酸化物不働態膜は、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R4 ≦100% の範囲内にあることを特徴とするヒートパイプ。
  14. 【請求項14】 パイプ本体内面に酸化物不働態膜が形成
    されている酸化物不働態膜被覆パイプの内部に作動液と
    して水が充填されているヒートパイプであって、前記パ
    イプ本体は、 Cr:15〜35重量%、 Mo:4〜24重量%、であって、かつ44重量%≧C
    r+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有し、
    さらに、 Fe:0.1〜20重量%、を含有し、さらに、 Ta:0.1〜4重量%、 Nb:0.1〜4重量%、 W :0.1〜4重量%、 Cu:0.1〜4重量%、であって、かつTa+Nb+
    W+Cu≦5重量%を満たすように含有し、残部がNi
    および不可避不純物からなる組成のNi基合金からな
    り、 前記酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むものと
    するとき、その厚さをtとし、さらに酸化物不働態膜に
    おける最大酸素原子%を示す箇所でのNi、Cr、M
    o、Fe、Ta、Nb、WおよびCuの量をそれぞれ原
    子%で[Ni]、[Cr]、[Mo]、[Fe]、[T
    a]、[Nb]、[W]、[Cu]とし、R4 を、 R4 (%)=[Cr]/([Ni]+[Cr]+[M
    o]+[Ta]+[Nb]+[W]+[Cu])×10
    0 と定義すると、前記酸化物不働態膜は、 t:20〜2000(オングストローム) 40%≦R4 ≦100% の範囲内にあり、かつlogt<0.0767R4
    1.30の式を満足する範囲内にあることを特徴とする
    ヒートパイプ。
  15. 【請求項15】 パイプ本体内面に酸化物不働態膜が形成
    されている酸化物不働態膜被覆パイプの内部に作動液と
    して水が充填されているヒートパイプであって、前記パ
    イプ本体は、 Cr:15〜35重量%、 Mo:4〜24重量%、であって、かつ44重量%≧C
    r+Mo≧30重量%なる条件を満たすように含有し、
    さらに、 Fe:0.1〜20重量%、を含有し、さらに、 Ta:0.1〜4重量%、 Nb:0.1〜4重量%、 W :0.1〜4重量%、 Cu:0.1〜4重量%、であって、かつTa+Nb+
    W+Cu≦5重量%を満たすように含有し、残部がNi
    および不可避不純物からなる組成のNi基合金からな
    り、 前記酸化物不働態膜を酸素を10原子%以上含むものと
    するとき、その厚さをtとし、さらに酸化物不働態膜に
    おける最大酸素原子%を示す箇所でのNi、Cr、M
    o、Fe、Ta、Nb、WおよびCuの量をそれぞれ原
    子%で[Ni]、[Cr]、[Mo]、[Fe]、[T
    a]、[Nb]、[W]、[Cu]とし、R4 を、 R4 (%)=[Cr]/([Ni]+[Cr]+[M
    o]+[Ta]+[Nb]+[W]+[Cu])×10
    0 と定義すると、前記酸化物不働態膜は、 t:20〜2000(オングストローム) 65%≦R4 ≦100% の範囲内にあることを特徴とするヒートパイプ。
  16. 【請求項16】 前記パイプ本体内面に形成される酸化物
    不働態膜は、最大酸素濃度が40〜70原子%の範囲内
    にあることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記
    載のヒートパイプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015183290A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 日本冶金工業株式会社 Ni基合金およびその製造方法

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