JPH07190705A - 長さ又は角度測定器 - Google Patents

長さ又は角度測定器

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JPH07190705A
JPH07190705A JP6277186A JP27718694A JPH07190705A JP H07190705 A JPH07190705 A JP H07190705A JP 6277186 A JP6277186 A JP 6277186A JP 27718694 A JP27718694 A JP 27718694A JP H07190705 A JPH07190705 A JP H07190705A
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electrode
length
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sensor
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Hans U Meyer
ハンス・ウルリヒ・メイヤー
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電極アレイの幅を狭く寸法を小さくし、セン
サを完全にシリコンダイ上に一体化した場合でも単純で
低コストの測定器を可能にすると共に、センサとスケー
ルとの間隔の局部的な変動を減少させる。 【構成】 容量センサ1は、電極10の直線又は曲線ア
レイを備えている。各電極10は、アレイに沿って増分
することにより移動する空間的に周期的な電位パターン
を、電極10上に生成する手段に接続されている。電極
10は、同一の増分により移動する空間的に周期的なパ
ターンに応じて、順次、瞬時受信電極10Rとして機能
するように遮断される。両方のパターンは交互に移動す
る。即ち、一方のパターンの移動は、他方のパターンの
移動の間に行われる。センサに対向して周期的な電極2
0のパターン或いは誘電性又は導電性のリリーフを有す
る、直線又は曲線状のスケール2は、瞬時受信電極に結
合された信号の周期的な変動を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容量結合信号を伝送す
るための伝送電極を有して第一の直線又は曲線アレイに
沿って配設された容量センサを備えた長さ又は角度測定
器であって、前記伝送電極が、前記第一のアレイに沿っ
て増分することにより移動する第一の空間的に周期的な
電気信号のパターンを前記電極上に生成する第一の手段
に接続され、前記センサが、第二の手段に接続されて容
量結合信号を受信するための受信電極を有し、前記第二
の手段が、伝送され受信された信号の容量結合に影響し
得る空間的に周期的な第二のアレイの構造を有する部材
の、前記第一のアレイに沿った相対位置を決定する、長
さ又は角度測定器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】上述し
たような測定器については、幾つかの実施例が知られて
いる。米国特許第1,674,729号は、交錯した電
極即ち互いに接続された奇数番目の電極と互いに接続さ
れた偶数番目の電極とから成る曲線アレイ、を有する回
転容量エンコーダを開示している。かかるアレイは、信
号周期T当たり2個の電極を有する。即ち、奇数番目と
偶数番目の電極は、位相が逆になっている。空間周期T
x内で高精度をもって補間するためには、空間周期Tx
当たり電極数を2個より遙かに大きいN個とすることが
有利である。例えば、位置が、受信電極に結合された信
号の、必要ならば復調後の、位相を測定することにより
決定されるとすれば、Tx/Nの電極ピッチによる高調
波波形と、空間周期Txに関係する基本波形との間の周
波数比はNとなり、この比が大きくなるほど、濾波によ
り不要高調波を除去し易くなる。
【0003】米国特許第3,342,935号では、基
板を横切るスタイラスの位置は、ワイヤ電極の二つの垂
直なアレイから成る行列からスタイラスピックアップ信
号を得ることにより、測定されている。各軸に一つのア
レイを配設し、各アレイのワイヤ電極は、直角位相の4
個の正弦波に接続されている。隣接したワイヤに対する
正弦波の位相は、例えば、0、90、180、270、
0、90度等であり、空間周期Tx当たり4本のワイヤ
電極を設けている。これらの実施例では全て、電極はセ
ンサとスケールの両方に接続され、センサとスケールと
の接続を必要としている。
【0004】独国特許第2218824号では、容量結
合により、スケールがピックアップした信号をセンサへ
戻している。位相測定方法を提案した英国特許第200
9944号も、スケールからセンサへと戻る、かかる結
合を提供している。いずれの場合も、センサとスケール
との間を接続する必要はないが、スケールとセンサの幅
を広くしなければならない。これは、センサが、スケー
ル上の受信電極への容量結合を得るために伝送電極アレ
イに沿って少なくとも1個のピックアップ電極を必要と
するためである。更に、センサ上の伝送電極からの直接
結合から、ピックアップ電極を遮蔽するために、ガード
電極を設けなければならない。この結果、センサ及びス
ケールの幅が、多くの用途の場合に問題となる。例え
ば、小型の円筒状のゲージプローブにおいてはスペース
が不足し、或いは、センサをシリコンダイ上に一体化す
る場合は、寸法の増加と共にコストが急激に上昇するの
で、経済的な問題が生じる。また、スケール電極には二
つの別個の領域、即ち一つは伝送電極アレイから信号を
受信するための領域、もう一つは受信信号をピックアッ
プ電極へ結合させるための領域、を設ける必要があるの
で、一定の用途に対しては形状及び位置の制約が大きく
なり、特に二次元スケールの場合には使用が殆ど不可能
になる。
【0005】本発明の目的は、これらの欠点を解消する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、前記センサは、前記伝送電極を前記第一の手段から
瞬時且つ順に遮断して各電極を前記第二の手段に接続す
ることにより該電極を瞬時受信状態とする第三の手段を
備え、前記第三の手段は、第二の空間的に周期的な瞬時
受信電極のパターンを形成し、前記第一及び第二のパタ
ーンは、一方のパターンの移動が他方のパターンの移動
のインタバル中に生じるようにインクリメントにより交
互に移動し、前記部材は、瞬時受信電極により受信され
る信号の周期的な変動を生成する。
【0007】本発明は、センサが完全にシリコンダイ上
に一体化されている場合でも、電極アレイの幅が狭く僅
かな面積しか要さないので、単純で低コストの測定器を
可能にしている。更に、センサとスケールとの間隔の局
部的な変動は、通常低精度の主たる原因であるので、電
極アレイの寸法を小さくすることでこれらの変動を減少
し、以て精度を改善している。
【0008】本発明に係るセンサは、電極、表面リリー
フ又は結合容量に影響する他の空間的に周期的なパラメ
ータを備えた、幾つかの型の部材即ちスケールと共働す
るように、構成してもよい。スケールは、極めて簡単な
構造とすることができる。例えば、電極は矩形でよく、
ガード電極で分離する必要はない。スケール電極の幅
は、センサ電極の幅より広く、或いは狭く、或いは同じ
にしてもよい。この結果、例えば、本発明に係る二つの
センサによる2座標測定を可能にして二次元の電極アレ
イを有するスケールが直ちに得られる。
【0009】好ましくは、単純化と測定の精度を確保す
るために、前記第二の手段は、前記瞬時受信電極に受信
された信号の復調後の位相を評価することにより、セン
サに対する前記部材の相対位置を検出する。好ましい実
施例において、前記第一の手段は、第一の電位に接続さ
れたN個の電極の第一のグループと、該第一のグループ
の電極と交互に形成されて第二の電位に接続されたN個
の電極の第二のグループとから成る、周期2Txの第一
の空間的に周期的なパターンを形成する。ここに、Nは
3より大きい整数であり、前記第三の手段は、N個の電
極の各グループから遮断されて瞬時受信状態となる少な
くとも1個の電極から成る周期Txの第二の空間的に周
期的なパターンを形成し、選定された瞬時受信電極は、
同一電位の少なくとも二つの電極の間にある。
【0010】本実施例では、比較的簡単な電子技術で良
好な測定精度が得られる。パターンの空間周期はスケー
ルの空間周期の倍であるので、全スケール電極に作用す
るスケールとセンサ間の電圧差による影響が除去され
る。更に、パターン周期が長いため、センサとスケール
の間隔の増大に伴う有効信号強度の減少の程度が減るの
で、より大きな間隔も実現可能となる。
【0011】瞬時受信電極に隣接した電極からの直接結
合は、それらの電位が前記第一のパターン移動の間不変
であるので、測定に影響することはない。好ましくは、
前記第一及び第二のパターンは、MをN/2に近似した
整数として、M個の電極の移動増分を有する。かかる移
動は、M−N/2個の電極の遙かに小さい増分の移動と
等価であるが、前記第一のパターンの信号極性は、各移
動毎に変化する。信号強度は、各移動毎に多数の電極が
電位を変えるため、「ハイ」である。更に、瞬時受信電
極から信号を復調することにより、即ち、その極性を一
つおきの移動毎に逆転させることにより、その結果生じ
る信号は、前記遙かに小さい増分により生成された非復
調信号と同様になる。また、静電荷の移動や圧電性の動
態等により生成される好ましくない低周波信号は、前記
復調により除去されて、濾波が容易な高周波信号が得ら
れる。
【0012】好ましい実施例において、移動増分の前後
にそれぞれN個の電極から成る前記第一及び第二のグル
ープにより形成されるパターンは、瞬時受信電極が単独
で孤立している場合は該瞬時受信電極の中心に対して対
称であり、その他の場合は隣接した瞬時受信電極のグル
ープの中心に対して対称である。瞬時受信電極上で結合
される信号は、スケールが無い場合や、瞬時受信電極の
中心又はそれらのグループの中心から見てスケール電極
も対称パターンを形成する場合は、全電極からの結合が
相殺されるので、ゼロになる。この結果、測定は極めて
容易となる。また、スケールを設けていないとき(或い
は、電極やリリーフの無いダミースケールを設けたと
き)に信号が殆ど相殺されない場合等には、センサの誤
動作や誤結合を試験することもできる。
【0013】好ましい実施例において、測定器は、2N
本の第一の線路(Pa乃至Pp)に接続されて、1本の
線路(Pa)上にクロック入力から導出した周期性の信
号出力を生成し、更に該信号を1乃至2N−1クロック
周期だけ移動して2N−1本の残りの線路(Pb乃至P
p)に対して別の2N−1個の信号を生成する、信号発
生器を備えている。
【0014】好ましくは、前記信号発生器は、前記第二
のパターンを形成するようにN個の第二の線路(Rai
乃至Rhp)にも接続され、前記N個の第二の線路(R
ai乃至Rhp)上に生成された信号は、各電極を前記
第一の2N本の線路(Pa乃至Pp)の中の1本に対し
て接続又は遮断を行う電子供給スイッチ(S1)、及び
前記電極を差動増幅器の入力に対してそれぞれ遮断し接
続する電子ピックアップスイッチ(S2、S3)を制御
する。
【0015】好ましい実施例において、各電極は、第二
のピックアップスイッチ(S3)が後続する第一のピッ
クアップスイッチ(S2)に接続され、前記スイッチ間
の共通部分は、前記スイッチが開いたとき一定の電位に
接続される。同様の実施例において、前記ピックアップ
スイッチ(S2、S3)は、それぞれ整流器(S5、S
6)を介して増幅器に接続された、2本の第三の線路
(I1、I2)の一方に接続され、前記増幅器には、サ
ンプル及び保持回路、差動シングルエンド型変換器、フ
ィルタ、比較器が順次接続されている。
【0016】本実施例における電子技術は、実施に容易
で、通常、センサ精度を損なうことはない。他の利点
は、特許請求の範囲と、本発明の一実施例を例示的にの
み示す添付図面を参照しつつ本発明を詳細に説明した以
下の本文と、に記載されている。
【0017】
【実施例】図1は、電極アレイ10を備えたセンサ1と
電極アレイ20により形成されたスケール2とを含む、
本発明に係る器具を示す。センサ1及びスケール2は、
所与の間隔Hだけ離れて互いに対向している。センサ1
は、測定すべきx座標に沿ってスケール2に対して移動
してもよい。Txはx座標に沿ったスケール電極20の
ピッチを表し、Tx/Nはセンサ電極の一つを表す。N
はTx上の電極数であり、図1ではN=8である。セン
サ電極10の一部は、受信電極10Rとして暫時機能す
るが、これらは、残りの電極の、スケール2の電極20
に対する位置の関数として生じる、電界の影響を受け
る。受信電極のパターンは常に変動するので、全ての電
極10が順に受信電極10Rになる。従って、全ての電
極10は、同一の機能を有する。この単純な構成の利点
は、x軸を横切るセンサの幅Wをスケール電極アレイの
幅と同じ大きさにし得ることにあり、スケールとセンサ
電極間の結合容量は所与の間隔Hに対して幅Wが増加す
るにつれて急速に低下するので、特に、スケールとセン
サの幅をいずれも狭く(W<<T)する必要がある場合
や、スケールとセンサとの間隔Hが比較的重要である場
合に、有用な特徴となる。結合容量の低下は、比W/H
>>1のときWに略比例するが、スケール及びセンサ電
極アレイがいずれも略同じ幅であると仮定すると、幅W
が間隔Hより小さくなると顕著になり比H/Wの平方の
ように低下する。
【0018】かかる寸法上の制約、即ち、幅Wがピッチ
Txよりずっと小さく間隔Hが該幅Wと同程度の大きさ
であるという制約は、1回転或いはその一部分の回転に
対して絶対となる必要があり、例えば軸の周りに形成し
た場合には外半径と内半径との差が僅かしかなく、しか
も構成上の理由で間隔Hを任意に小さくすることが出来
ない、回転エンコーダに見られることが多い。図2に示
した電極アレイは、かかる条件に最も適合する。センサ
101は、二つの電極120A、120Bを備えた環状
スケール102に対向した、電極110の環状アレイ1
6を有する。従って、円形周期は、1/2回転となる。
180°離間した2個の電極から成る瞬時受信電極10
Rのパターンは、常に円周上を移動する。かくして、セ
ンサ電極アレイの周りに環状受信電極を設け更にそれら
の間にガード電極を設ける必要がなくなるが、これによ
り、前記センサ電極アレイの幅Wが狭くなることに伴う
結合容量の低下により、有効信号が著しく減少する。本
発明の特徴により可能となった電極構成は、この特定の
場合に良く適合する。
【0019】他の利点は、先ず、瞬時受信電極上で電極
10のアレイに沿って電位パターンを徐々に移動させて
いく効果を分析することで、本発明に係るセンサ1の作
用のより詳細な説明に記載されている。この目的で、図
3は、本発明に係るセンサの一連の32個の電極上の、
一例として4個の連続した電位パターンと瞬時電極パタ
ーンの状態を示す。分かり易くするために、これらの3
2個の電極は、より長い直線アレイの中央に位置してお
り、アレイの有限な長さに起因する摂動を除去する手段
は後述する。
【0020】図3に示した電位パターンは、二つの電
位、即ちV1(白)とV2(陰影付き)とから成る。瞬
時受信電極10Rを除いて、アレイの電極10は全て、
V1かV2のいずれかにある。前記パターンは、16個
の電極毎に反復するが、図1に示したスケール周期Tx
は8個の電極(N=8)に対応し、電位パターンは、2
Txの周期を有する。これは、又、明らかに8電極離間
しているが瞬時受信電極10Rのパターンでもある。実
際、前記パターンは、(図3に示されていない)2個の
増幅器入力のいずれかに交互に接続された瞬時受信電極
から成り、従って、パターンの周期は、いずれも2Tx
となる。任意の瞬間に、16番目毎の電極10は、同じ
電位と同じ機能を有し、電位V1かV2で或いは瞬時受
信電極として増幅器入力のいずれか一方に接続される。
かくして、図3の電極は、2Txの周期内のそれぞれの
相対位置を表すa乃至pの16個の文字により指示され
る。各文字は、図3に示した32個の電極内に2度現れ
る。従って、同一の文字により指示された電極は、同一
の電位と同一の機能を有する。図3に示したパターンに
おいて、時間t0Rでは、瞬時受信電極10gを除く電
極10a乃至10hがV2であり、瞬時受信電極10o
を除く電極10i乃至10pがV1である。次に、時間
t0Sでは、電位パターンは、5電極分だけ増加、即ち
5Tx/8だけ右側に移動し、電極10f、10h乃至
10mがV2であり、電極10n、10p、10a乃至
10eがV1である。瞬時受信電極10g、10oは、
5個の電極10a乃至10eのV2からV1への電位変
化、及び5個の電極10i乃至10mのV1からV2へ
の電位変化により結合される信号を受信したので、移動
しなかった。一方、瞬時受信電極10gに隣接した電極
10fと10hは、瞬時受信電極10oに隣接した電極
10nと10pと同様、同一の電位のままであった。図
3に示されていない電極を含むスケールの周期Txの特
徴に影響されて、上述した電位の変化は、前記瞬時受信
電極10g及び10o上の電位を誘発する。この電位変
化は、スケール電極のセンサ電極に対する相対位置の関
数である。スケール電極が正確に瞬時受信電極10g及
び10oに対向すると、各組の5個の電極10a乃至1
0e及び10i乃至10mからの結合は、前記スケール
電極に影響されて、対称性の故に等しくなる。その結
果、両方の組の5個の電極の電位変化が反対の極性を有
するので、電極10g及び10o上に誘発された正味の
電位変化は0になる。また、スケール電極が僅かに右側
に移動すると、5個の電極10a乃至10eから瞬時受
信電極10gへの結合が増加すると共に、他方の組の電
極10i乃至10mから他方の瞬時受信電極10oへの
結合も増加する。電位V1がV2より高いと仮定する
と、瞬時受信電極10oには電位の増加が生じ、瞬時受
信電極10gには電位の減少が生じる。その代わりに、
スケール電極が僅かに左側に移動すると、明らかに、電
極10o上では電位が減少し、電極10g上では増加す
る。スケール電極が、瞬時受信電極10g及び10oに
正確に対向する代わりに、それらから等距離にあると、
即ちTx/2だけ移動すると、電極10g、10o上に
誘発される正味の電位変化は、再びゼロとなる。
【0021】1周期Tx離れた瞬時受信電極10R上の
電位変化は、振幅が等しく、極性が逆であり、前記瞬時
受信電極とスケール電極との間の変位に関する、周期T
xの周期関数である。従って、瞬時受信電極の半分を差
動増幅器の一方の入力に接続し、残りの半分を他方の入
力に接続することにより、有用な信号が倍増されると共
に、センサ及びスケール電極に作用する外的な影響によ
り、センサとスケール間の全体の電位変化は、前記差動
増幅器の両方の入力で等しい振幅と極性を示すので、相
殺される(図4)。
【0022】次に、時間t1Rで、瞬時受信電極パター
ンは5電極分だけ増加、即ち、5Tx/8だけ右側に移
動する。このとき、瞬時受信電極10Rは10lと10
dであり、電極10g、10oは、再びV2、V1にそ
れぞれ接続される。その他の電極の電位パターンは不変
であり、時間t1Sで、5電極分(5Tx/8)だけ右
側に移動する。同時に、瞬時受信電極10l及び10d
は、5個の電極10f乃至10jの組のV2からV1へ
の遷移により、また5個の電極10n、10o、10
p、10a、10bの組のV1からV2への遷移によ
り、信号を検出する。ここでも、瞬時受信電極10l、
10dに隣接した電極即ち10k、10m、10c、1
0eは同一の電位となる。
【0023】図3で本発明に係るセンサの例として与え
られた、電位パターン及び瞬時受信電極パターンは、良
好なセンサ特性を得るために必要なパターンの特徴を示
す。特有の特徴の一つとしては、各電極の或いは隣接し
た電極の組の中央付近の移動前後の電位パターン間の対
称性があり、例えばこれらのパターンを時間t0Rとt
0Sで考えると、これらの電極は、当該移動中、瞬時受
信している。1個の瞬時受信電極10gは、電位V2、
時間t0Rで、その左側に1個の電極10fを、その右
側に6個の電極10h乃至10mを有する一方、同じ電
位で時間t0Sでは、その左側に1個の電極10fを、
その右側に6個の電極10h乃至10mを有する。もう
一つの特徴は、瞬時受信電極に隣接した電極この例では
10fと10hは、同一の電位になることである。ピッ
チTx当たりN個の電極を仮定すると、電位パターンが
M個の電極分だけ右側に移動するとき、N−M個の隣接
電極は、同一の電位になる。上述した対称性の故に、R
個の隣接した瞬時受信電極の組は、前記N−M個の電極
の中央にくる必要がある。従って、明らかに、N−Mが
偶数であるとき、Rは偶数となり、N−Mが奇数である
ときRも奇数となる。特に、N−Mが奇数であるとき、
瞬時受信電極は1個だけ(R=1)になることもある。
【0024】分子1乃至Nを用いて、図3にピッチTx
内のN個の電極を左から右に番号付けすることにより、
最初の瞬時受信電極の分子は、 J=(N+M−R)/2+1 となる。更に、瞬時受信電極が1個の場合(R=1)
は、 J=(N+M+1)/2 ピッチTxが8電極から成り5電極増加する場合、第一
の瞬時受信電極の分子Jは、7となり、図3の電極10
gに対応する。もう一つの好ましいパターンは、16個
の電極から成るピッチTxと9個の電極の増加により与
えられ、瞬時受信電極の分子Jは13となる。
【0025】瞬時受信電極10Rを中心とした移動の前
後に電位パターン間の対称性の前記特性を有する電位パ
ターンと瞬時受信電極パターンの使用により、前記電極
10Rに結合された正味の電位変化は、スケールがない
場合、或いは、スケール電極も前記電極10Rを中心と
した対称パターンを形成する場合、ゼロとなる。瞬時受
信電極に隣接した電極が電位パターン移動の間同一の電
位に留まるので、それらの間の結合は防止される。これ
は、隣接した電極間の狭いスペースが強い相互容量を生
起して該スペースの僅かな変化でも大きな変動となるの
で、極めて重要である。
【0026】図3に示したパターンの他の特性も有益な
ものである。これらのパターンはスケールのピッチ(T
x)の倍のピッチを有するので、全てのスケール電極に
等しく作用するスケール及びセンサ間の電位差(共通モ
ード電圧)の影響は、上述したように低減又は抑制され
る。このような二倍のパターンピッチのもう一つの利点
は、スケールとセンサとの間隔Hの増大に伴い、瞬時受
信電極に結合される電位の変化がゆっくり減少すること
にある。また、Tx/2(ここでは5Tx/8)近傍の
増分だけ移動させることにより、瞬時受信電極上で信号
を簡単に復調することができ、この復調の結果、スケー
ルとセンサとの相対移動中の帯電により或いは衝撃や振
動を通した圧電効果により生成される、低周波雑音信号
を除去し得る効果が得られる。移動増分を、ゼロから始
めて3Tx/8と共にT/2に最も近くしかもそれと等
しくない5Tx/8とすると、瞬時受信電極とスケール
との間の相対位置の数列は、Txの分数として(即ち、
Txが1に等しいとするならば)以下のように表され
る。
【0027】0、5/8、10/8、15/8、20/
8、25/8、30/8、35/8、40/8等々。ス
ケールと瞬時受信電極との間の結合は、空間的に周期T
xの周期性を有するので、1ピッチ内の等価相対位置数
列は、0、5/8、2/8、7/8、4/8、1/8、
6/8、3/8、0となる。
【0028】かくして、スケール電極の場合のように、
一つのピッチTxに沿って均等に分配された8個のサン
プルが得られ、その結果、1ピッチTx内の各電極は、
全ての電極を伸張することにより、順に瞬時受信電極と
なる。この場合、Txの分数ここでは5/8として表さ
れた移動増分の、分子ここでは5と分母ここでは8と
は、公約数を有さないか、或いは、ピッチあたりサンプ
ル数が少なくとも半減される。
【0029】サンプリング周波数としてfをとり、各サ
ンプルに連続的に+1、−1、+1、−1等をかけるこ
とによりサンプル数列を復調すると、結合が空間的に周
期性を有して周期Txのサイン波を近似するために、周
波数f/8の復調信号が得られ、その結果、極性変化は
Tx/2づつの移動に対応する。このとき、復調信号
は、以下のサンプル数列に対応する。
【0030】0、1/8、2/8、3/8、4/8、5
/8、6/8、7/8、0等々。この数列は、低周波雑
音(前記復調により高周波に拒絶される)とサンプリン
グ処理により生成される高周波(量子化雑音)とを除去
するための濾波後、効果的にf/8の周波数を有する。
移動増分が3Tx/8、即ち図3の例でTx/2に最も
近い他方の移動増分である場合には、周波数f/8の復
調信号が得られるが、数列の順序は逆に、即ち移動の方
向とは反対に左側へ移行し、0、7/8、6/8、5/
8等になる。かくして、T/2近傍の移動は、低周波雑
音信号の除去が容易となる故に、有利である。更に、瞬
時受信電極上の信号は、各移動毎の電位V1とV2との
間の電極変化量が当該移動の増分に比例するので、移動
量の増加につれて増加する。しかしながら、1個の瞬時
受信電極の両側で同一の電位となる少なくとも1個即ち
N−M=3個のの電極により規制される。
【0031】隣接した瞬時受信電極の各組及び/又は移
動増分を、瞬時受信電極の両側で1個以上の電極が同じ
電位に留まるように、設定することも可能である。各瞬
時受信電極を隔絶させたパターンを有する利点、即ちパ
ターンの半周期(Tx)毎に瞬時受信電極を配する利点
は、整流手段の簡略化にある。欠点は、対スケールの結
合容量が小さいことであるが、これは、瞬時受信電極と
基板との間の容量も等量低下することで一部相殺され、
電位変化が大きく影響を受けることはない。
【0032】1ピッチTxあたりのセンサ電極の数N
は、4個からそれ以上へと変えてもよい。N=4の場
合、電位変化電極は1個であり(M=1)、1個の瞬時
受信電極が同じ電位に留まる二つの電極により挟まれ
る。Nの最適な選択は、主として、必要とされる線形
性、フィルタ性能、及び電子回路の複雑性に応じて決定
される。Nが大きくなると明らかにより複雑な電子回路
を必要とするが、サンプリングにより生成される量子化
雑音周波数は当該周波数より遙かに高いので、簡単なフ
ィルタを要するだけである。実際には、Nは、例えばセ
ンサ電極基板が印刷回路である場合には、製造技術によ
っても制限される。上述した図3、図4、図5の本発明
に係るセンサの例は、説明と図の簡略化のため、1ピッ
チTxあたりN=8個の電極を有しているが、前記例の
ようにセンサをシリコン基板上に実施する場合、Nはよ
り大きな数、例えばN=16(例えば、M=9電極の移
動増分と、隔絶された瞬時受信電極R=1)以上とする
ことが有利である。しかしながら、N=16とした場
合、Tx/1000程度の良好な線形性を得るために、
簡単な濾波手段を設けるだけで充分である。
【0033】図3に例示した本発明に係るセンサの電位
パターン及び瞬時受信電極パターンを形成するために、
更には、前記瞬時受信電極に結合された信号からスケー
ルとセンサ間の相対位置を抽出するために、図4にその
要部の概略を示した電子回路を使用する。この回路によ
り生成される波形及び信号を、図5に示す。外部クロッ
ク信号により同期される信号発生器30は、16本の線
路Pa乃至Pp及び1本の線路XI上で16クロック周
期Tckの周期数を有する信号を発生すると共に、8本
の線路Rai乃至Rhp上で8クロック周期Tckの周
期数を有する信号を発生する。
【0034】16本の線路Pa乃至Ppはそれぞれ、ス
イッチS1a乃至S1pを介して対応する電極10a乃
至10pに、例えば、線路PaはスイッチSaを介して
電極10aに、線路PbはスイッチSbを介して電極1
0bに、といったように接続され、各電極に電位パター
ン(V1又はV2)を付与する。図5に示したように、
前記各線路の電位パターンは、時間t0Rで時間軸
(t)の原点(0T)として設定され、図3に示した対
応する電極上の電位パターンと同じになる。このこと
は、時間t0S、t1R、t1Sについても言える。か
くして、信号発生器30は、これらの線路Pa乃至Pp
上で、電極10a乃至10pの電位パターンを発生す
る。図3の信号パターンは16個の電極に対応する2T
xの空間周期を有し、クロック信号CKの各周期Tck
毎に5個の電極に対応する5Tx/8の移動があるの
で、線路Pa乃至Pp上に生成される電位パターンは、
再び、16クロック周期毎に同一となる。線路Pa乃至
Pp上に前記電位パターンを生成させるために必要な信
号発生器の論理は、詳細には示されてないが、線路Pa
乃至Pp上の信号が線路Pa上の信号を1乃至15クロ
ック周期ずつ遅延させることにより得られることに特に
留意すれば、図5に示した信号から導くことは容易であ
る。ここで必要とされることは、線路Pa上に示した周
期性のシーケンスを生成し、信号発生器30の一体部分
であるシフトレジスタを用いて他の15個の信号を以下
の順序で得ることだけである。
【0035】Pf、Pk、Pp、Pe、Pj、Po、P
d、Pi、Pn、Pc、Ph、Pm、Pb、Pg、Pl ここで各信号は、先行する信号から1クロック周期ずつ
遅延している。なお、この順序で隣接した各線路は、5
Tx/8離間した、即ち正確には電位パターンが5電極
ずつ移動増分するために5電極分離間した電極に対応す
る。
【0036】瞬時受信電極パターンは、8本の線路Ra
i乃至Rhpにより制御され、各線路は、指標により指
示され選定された電極を制御する。例えば、線路Rgo
は電極10gと10oを制御する。かかる線路が論理状
態1を有するとき、対応する電極は瞬時受信している。
ここで再び、図5に示された線路Rai乃至Rhp上の
信号は、図3に示した瞬時受信電極パターンに対応し、
例えば、図5の線路Rgoは時間t0R及びt0Sで論
理状態1を有すると同時に、電極10gと10oは図3
で瞬時受信電極として示されている。同一の電極は8ク
ロック周期毎に瞬時受信しているので、線路Rai乃至
Rhp上の信号は8クロック周期の周期数を有する。図
5に示したように、線路Rai乃至Rhp上の信号は、
以下の順序で論理状態「1」を獲得する。
【0037】Rgo、Rdl、Rai、Rnf、Rk
c、Rhp、Rem、Rbj ここでも、この順序で隣接した線路は、5Tx/8離間
した瞬時受信電極を制御する。これらの線路上の信号パ
ターンは線路Pa乃至Pb上の電位パターンが移動する
間に変化するので、例えば、一方のパターンを生成する
ためには「マスタ」フリップフロップ出力を用い、他方
のパターンを生成するためには「スレイブ」フリップフ
ロップ出力を用いることにより、上述したシフトレジス
タから、線路Rai乃至Rhp上に信号を生成すること
が可能となる。また、別の組合せ及びタイミング論理も
必要となる。図5に示した信号を発生する完全な信号発
生器の設計は、ここに図示していないが種々の論理回路
により、実施が容易となる。
【0038】電極スイッチ回路及び信号処理回路につい
ては、特に生成された信号と瞬時受信電極との間の好ま
しくない結合を避けるために、注意深い設計が特に必要
とされるが、これらの回路の概略を図4に示す。各電極
10a乃至10pは、同じ指標の電極スイッチS1a乃
至S1pを介して、同じ指標の線路Pa乃至Ppに接続
される。例えば、電極10aは、電極スイッチS1aを
介して、線路Paに接続される。各スイッチS1a乃至
S1pは、共通の指標を有する線路Rai乃至Rhpに
より制御される。例えば、スイッチS1aとS1iは、
線路Raiにより制御される。同一の線路Rai乃至R
hpは又、S1以外に同じ指標の3個の他の電子スイッ
チS2、S2、S4を制御する。例えば、電極10a
は、線路Raiにより制御されたスイッチS1a、S2
a、S3a、S4aに接続される。3個のスイッチS
2、S3、S4は、二つのピックアップ線路I1又はI
2の一方に同一の指標の電極を接続したり遮断したりす
る。例えば、線路Rai上の制御信号は、論理状態
「0」にあるとき、スイッチS1を閉じ、例えば電極1
0aを線路Paに即ち電位パターン(V1又はV2)に
接続するスイッチS1aを制御する。線路fRaiによ
り同様に制御されるスイッチS2a及びS3aは、論理
状態「0」で開かれ、電極10aをピックアップ線路I
1から遮断する一方、前記線路により同様に制御される
スイッチS4aは、前記論理レベル「0」で閉じられ
る。スイッチS4aは、スイッチS2a及びS3a間の
線路を一定の電位に接続し、両方の開いたスイッチS
2、S3を介した、電極からピックアップ線路への容量
結合を防止するガードとして機能する。例えば線路Rg
o上の制御信号が論理状態「1」にあるときは、スイッ
チS1を開いて例えばS1gを制御し、電極10gを線
路Pgから即ち電位パターンから遮断する。前記スイッ
チS1gが開状態にある限り線路Pg上の電位は変化し
ないので、ここでは単純なスイッチで充分である。線路
Rgo上の論理状態「1」は又、スイッチS2g、S3
gを閉じてスイッチS4gを開き、電極10gをピック
アップ線路I2に接続する。電極10gは、同じ線路R
goにより制御されたスイッチS1o、S2o、S3
o、S4oに接続された電極10oと同様に、瞬時受信
電極10Rとなる。以上、例示的に述べたことは、全て
の電極10、スイッチS1乃至S4及び線路Rについて
も当てはまる。
【0039】瞬時受信電極により受信された信号は、ピ
ックアップ線路I1、I2及び電子整流器S5、S6を
介して、スイッチS7、S8によりサンプリングされた
二つの増幅器31、32の入力に送られる。各増幅器3
1、32にはサンプル及び保持回路33、34がそれぞ
れ続き、回路33、34の出力は、シングルエンド型変
換器35の差分入力に接続されている。該変換器35に
は、フィルタ36更には比較器37が続いている。双方
の増幅器31、32のゲインが等しいとすると、シング
ルエンド型変換器35の差分入力の故に、前記増幅器及
びシングルエンド型変換器の差分入力から成る回路全体
は、その入力において信号間の差(VDI)を増幅する
差動増幅器に等価である。前記信号差VDIの極性の変
更は、増幅器入力上の前記信号を交換することにより行
えばよい。
【0040】順に瞬時受信電極となる電極対の順序は、
go、ld、ai、fn、kc、ph、em、jb、o
g、dl、ia、nf、ck、hp、me、bjとなる
が、図4の時間0(t0R)から始まりそれぞれの指標
で表される。上述した順序で左側の指標を有する電極が
増幅器31の入力に接続され、右側の指標を有する電極
が増幅器32の入力に接続されるならば、その結果生じ
る信号の順序は、Txの分数として上述したように表さ
れた以下の位置...、0、5/8、2/8、7/8、
4/8、1/8、6/8、3/8、0等々に等しいもの
となる。周波数f/2で復調することにより、即ち上述
した順序に+1、−1、+1、−1等をかけて濾波する
ことにより、周波数f/8即ち周期8Tckの周期性波
形となる。この復調は増幅後に行ってもよいが、ここで
は増幅前に行っている。このため、一つおきの電極対毎
にピックアップ線路への接続を交換しなければならず、
その後、瞬時受信電極は増幅器入力31、32に以下の
順序で接続される。
【0041】go、dl、ai、nf、kc、hp、e
m、bj、og、ld、ia、fn、ck、ph、m
e、jb、最初の指標に対応する電極は、入力31に接
続され、二番目の指標に対応する電極は入力32に接続
される。スイッチS3a、S3b、S3d、S3e、S
3g、S3h、S3k、S3nをピックアップ線路I1
に、スイッチS3c、S3f、S3i、S3j、S3
l、S3m、S3o、S3pをピックアップ線路I2
に、接続することにより、更に、線路I1を増幅器入力
31に、線路I2を増幅器入力32に接続することによ
り、上述した順序における最初の8個の電極対は正しく
接続されるが、最後の8個の電極対は交差する。従っ
て、線路X1により制御される整流器S5、S6は、ピ
ックアップ線路I1、I2から増幅器31、32の入力
への接続と交差し、正しい接続順序を再確立している。
【0042】かくして、隔絶された即ち隣合っていない
瞬時受信電極のパターンを増幅器31、32の入力に接
続することは比較的容易であり、その一方にのみ各電極
を接続可能な2本のピックアップ線路I1、I2と、2
個の整流器とで十分である。スイッチS7、S8は、ク
ロック信号により制御される。瞬時受信電極10Rのパ
ターンの移動後、反転増幅器である増幅器31、32
は、スイッチS7、S8が閉じると、それらの出力をそ
れらの入力にショートさせる。従って、増幅器が同一で
増幅器31、32の入力間の差電圧VDIが略ゼロとな
るので、電位は事実上同一となる。クロック信号の立ち
下がり縁部(論理「1」から「2」への移行部)で、ス
イッチS7、S8は開き、その後の電位パターン移動に
起因する結合信号は、図5にその出力信号VHを示した
回路35により差信号からシングルエンド型信号に変換
される前に、回路33、34により増幅され、サンプリ
ングされ、保持される。次に、低域又は帯域フィルタ3
6は、周波数約f/8の復調波形を、その高調波及びそ
の他の雑音を除去することにより、強調し、図5に示し
た信号VOを得る。次に、この信号は、比較器37によ
り論理信号VCに変換される。クロック周波数を8で割
ることにより得られる基準信号に対する、この信号VC
の移相は、スケール1とセンサ2との間の変位の正確な
測定値を表す。
【0043】この正確さの理由の一つは、信号の高調波
の大部分が濾波されてしまうので、そのゼロ交差点即ち
比較器37の出力における前記論理信号VOの移行部に
よるその位相の決定が重大な誤差を生じない、ことにあ
る。もう一つの理由は、位相測定に両方の移行部(立ち
上がりと立ち下がり)を採用した場合、奇数調波及び直
流オフセットの影響が両方の移行部に対し(一方を進
め、他方を遅らせることにより)対抗して、それらの影
響が相殺される、ことである。従って、移相は、二つ以
上の続いて起こる移行部の時間平均として測定すること
ができるが、この時間平均は、前記続いて起こる移行部
のちょうど中央にある仮想移行部の時間に等しい。そし
て、これを、周波数f/8の前記基準信号の移行部の一
方の時間と比較する。前記基準信号の周期で割った時間
差は、「回転」(360度の位相角)で表された移相で
ある。各「回転」即ちここでは8Tckの各周期の時間
差は、スケールとセンサとの間の空間移動Txに対応す
る。スケールとセンサとの相対位置が変わらない場合、
位相即ち時間差も同じままである、ことは明らかであ
る。より厳密な位置を得るために、幾つかの測定値の平
均値を採用してもよい。
【0044】センサ及びスケール間の幾つかの空間周期
Txに亘る測定変位は、「回転」の軌跡を維持すること
により、例えば、1「回転」即ち8Tx以内の変位を加
える前に、1「回転」毎に、即ち360度から0度へ0
度から360度へ位相角が移行する毎に、変位Txを加
えてそれぞれ減ずることにより、直線的になる。360
度以上のこれらの位相角の遷移、即ち8Tck以上の時
間差は、連続した測定を介して、即ち実際には、十分に
密な間隔で、好ましくは信号VCの二つの移行部を分離
する間隔でなされた測定により、更に、測定された位相
差が二つの連続した測定の間に8Tckから0へ又は0
から8Tckに移行する度に変位Txを加減することに
より、特定し得る。かくして、間隔Tx内のスケールと
センサ間の相対位置の決定は確かなものとなり、より大
きな間隔に対しても対応し得る。即ち、センサは、変位
の軌跡を常に維持するように機能する。上述した位相測
定方法は、例示的なものであり、他の方法も使用可能で
ある。
【0045】雑音を含む信号が、比較器37の出力で過
度の位相変動を生じることがある。この場合の従来の解
決法は、図示していないが所謂位相同期ループ(PL
L)を使用することである。位相同期ループでは、内部
発振器の出力は、ここでは前記比較器の出力かフィルタ
36の出力或いはシングルエンド型比較器35の差分出
力である、重要な信号に対し追跡或いは同期するよう
に、行われる。
【0046】上述したように、本発明に係るセンサの機
能は、より長いアレイの中央にある電極即ち全て同様に
影響される電極10の動態を検査することにより、説明
された。これは、当然、図2に示した回転実施例におけ
るような「端部の無い」アレイについては全ての電極に
当てはまることであるが、図1に示した直線アレイの場
合、その端部の方にかけての電極は同様に影響されず、
特にセンサとスケールとの間に不整合がある場合には、
測定に誤差が生じることがある。これに対する有効な対
策は、アレイの端部近傍の瞬時受信電極からの信号を捨
てることであり、本発明に係るセンサの場合、単に、端
部近傍の電極を線路I1、I2に従って増幅器入力に接
続しないことである。なお、1周期Tに亘り均一な瞬時
受信電極分布を得るために、増幅器入力にまだ接続可能
な全ての電極10を、整数個の空間周期2Txに亘り設
ける必要がある。
【0047】単純ではあるが効果的なかかる測定は、ス
ケールとセンサとの間の不整合の効果、特に、瞬時受信
電極の結合容量の単調な変化をアレイにおける瞬時受信
電極の位置の関数として引き起こす、センサアレイの一
方の端部から他方の端部へかけての間隔の変動、を除去
するために十分でない場合がある。ここで、全ての瞬時
受信電極10Rの「重心」は、スケールの一つの空間周
期Tx内を移動する。従って、その結果生じる誤差は、
スケールとセンサの相対位置の関数であるので、周期T
xを有する。この誤差の濾波は、単にその空間高調波を
除去するだけであり、空間周期性Txの残存誤差を除去
するために、前記まだ接続可能な電極を二つの領域に亘
り、それぞれTx/2により分離された整数個の周期2
Txにかけて延びるように、設けることから成る。その
結果、それらの誤差曲線は、同一ではあるがTx/2だ
けずれて、互いに相殺される。
【0048】本発明の有益な利点の一つは、センサ電極
アレイの表面をスケールの表面に平行に維持しつつ、セ
ンサを所与の角度に傾斜させると共に、スケール電極
(又はリリーフ機構)を同様に傾斜させ得ることにあ
り、これにより、双方のアレイの電極は少なくとも局部
的に平行に維持される。この結果、所与の空間周期Tx
を有するセンサを用いて、Txより大きい周期Twを有
するスケールを読むことが可能となる。本発明は、所与
のセンサピッチで且つ種々の縮尺率で測定し得ることに
加えて、二つ以上の異なって傾斜したセンサを対応する
スケールに結合することによりなお高解像度を維持しつ
つ、より大きな周期に亘り絶対測定するために使用する
ことができる。なお、TwがTxより遙かに大きくなる
と、傾斜角は90度になる。
【0049】本発明は、上述した各実施例に限定されな
いことは明らかであり、特許請求の範囲第1項の範囲内
で適宜変形し得る。一例を挙げれば、前記第二の手段の
特性を、例えば高性能帯域フィルタ36を用いて、感度
を高めるように改良してもよい。同様の効果は、センサ
電極対基板容量を減少させて、半導体基板上の瞬時受信
電極の電圧信号を増加することによっても達成できる
が、これは、電極の下にポリイミド層を敷設することに
より行ってもよい。かく得られた容量の低減は、V1及
びV2間で整流する電極により、容量電流を減少させる
利点を更に呈する。
【0050】本発明は、二つの垂直な方向に沿って空間
的に周期性を有する電極20のアレイを備えたスケール
2に対向する、電極10の二つの垂直なアレイを備えた
カーソルを設けることにより、二つの寸法測定に応用す
ることができる。スケール2には、凸状の或いは中空の
誘電性又は導電性構造のリリーフ等の、センサ信号の影
響に感応し易い任意の構造20を設けてもよい。
【0051】最後に、本発明に係るセンサは、僅かに大
径の円筒状固定子の内側で回転する同じく円筒状の回転
子を有するか、或いは、その周縁部が平坦な固定子上で
回転する平坦なディスク型回転子を有する(回転子と固
定子の面は、極めて小さい角度を形成する)、静電高調
波マイクロモータの集積化に好適である。回転速度は、
励磁界の位相角速度と、回転子及び固定子の転動経路
(接触点又は接触面の連続を表す)の距離の差の関数で
ある。この差の調節は困難であるので、(例えば携帯用
時計において)一定の回転速度を得るために、励磁界の
位相角速度を調節することが必要であるが、これは、固
定子に一体化された本発明に係るセンサにより行われ
る。スケールは、回転子上でリリーフ又は電極アレイに
より形成される。
【0052】回転電位パターンにより生成された電界
は、モータを作動させるために使用してもよい。上述し
たように、回転子の角位置即ちその速度は、信号VCの
位相角により測定してもよい。移動同期ループは、モー
タの作動と共にセンサに使用される前記回転電位パター
ンの生成を行うクロック周波数を調整することにより、
回転速度を一定に維持する。
【0053】更に、本発明に係る装置は、他の型のモー
タに一体化して、それらの回転速度を制御及び/又は調
整することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセンサ及びスケール電極の直線ア
レイを示した図。
【図2】本発明に係るセンサ及びスケール電極の曲線ア
レイを示した図。
【図3】本発明に係るセンサの電位パターン及び瞬時受
信電極パターンの状態を、一例として、4個連続して示
した図。
【図4】本発明に係るセンサの電子回路の要部概略図。
【図5】図3に一部を示した電位パターン及び瞬時受信
電極パターンに対応する、前記電子回路の波形と信号を
示した図。
【符号の説明】 1、101 容量センサ 2、102 スケール 10、20 電極 10R 瞬時受信電極 30 信号発生器 31、32 増幅器 33、34 サンプル及び保持回路 35 差動シングルエンド型変換器 36 フィルタ 37 比較器 S1、S2、S3、S4 スイッチ S5、S6 整流器 Tx ピッチ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容量結合信号を伝送するための伝送電極
    (10)を有して第一の直線又は曲線アレイに沿って配
    設された容量センサ(1)、を備えた長さ又は角度測定
    器であって、 前記伝送電極(10)が、前記第一のアレイに沿って増
    分することにより移動する第一の空間的に周期的な電気
    信号のパターン、を前記電極上に生成する第一の手段
    (30)に接続され、 前記センサ(1)が、第二の手段(31乃至37)に接
    続されて容量結合信号を受信するための受信電極(10
    R)を有し、前記第二の手段が、伝送され受信された信
    号の容量結合に影響し得る空間的に周期的な第二のアレ
    イの構造(20)を有する部材(2)の前記第一のアレ
    イに沿った相対位置を決定する測定器において、 前記センサ(1)が、前記伝送電極(10)を前記第一
    の手段(30)から瞬時且つ順に遮断して、各電極を前
    記第二の手段(31乃至37)に接続することにより該
    電極を瞬時受信状態とする、第三の手段(S1、S2、
    S3)を備え、 前記第三の手段(S1、S2、S3)が、第二の空間的
    に周期的な瞬時受信電極(10R)のパターンを形成
    し、 前記第一及び第二のパターンが、一方のパターンの移動
    が他方のパターンの移動のインタバル中に生じるよう
    に、インクリメントにより交互に移動し、 前記部材(2)が、瞬時受信電極(10R)により受信
    される信号の周期的な変動を生成することを特徴とする
    長さ又は角度測定器。
  2. 【請求項2】 前記第二の手段(31乃至37)が、前
    記瞬時受信電極に受信された信号の、復調後の位相を評
    価することにより、センサに対する前記部材の相対位置
    を検出することを特徴とする請求項1記載の長さ又は角
    度測定器。
  3. 【請求項3】 前記第一の手段(30)が、第一の電位
    に接続されたN個の電極の第一のグループと、該第一の
    グループの電極と交互に形成されて第二の電位に接続さ
    れたN個の電極の第二のグループとから成る、周期2T
    xの第一の空間的に周期的なパターンを形成し、 ここで、Nが3より大きい整数であり、 前記第三の手段が、N個の電極の各グループから遮断さ
    れて瞬時受信状態となる少なくとも1個の電極(10
    R)から成る、周期Txの第二の空間的に周期的なパタ
    ーンを形成し、 選定された瞬時受信電極は、同一電位の少なくとも二つ
    の電極(10)の間にあることを特徴とする請求項1記
    載の長さ又は角度測定器。
  4. 【請求項4】 N個の電極(10)の各グループにつ
    き、一度にただ1個の電極(10R)だけが、瞬時受信
    状態にあることを特徴とする請求項3記載の長さ又は角
    度測定器。
  5. 【請求項5】 N個の電極(10)の各グループにつ
    き、一度に少なくとも2個の隣接した電極(10R)
    が、瞬時受信状態にあることを特徴とする請求項3記載
    の長さ又は角度測定器。
  6. 【請求項6】 前記第一及び第二のパターンが、M個の
    電極から成る移動増分を有し、 Mが3とN−3との間の整数であり、NとMは公約数を
    持たないことを特徴とする請求項3記載の長さ又は角度
    測定器。
  7. 【請求項7】 前記第一及び第二のパターンが、M個の
    電極から成る移動増分を有し、 MがN/2に近似した整数であることを特徴とする請求
    項6記載の長さ又は角度測定器。
  8. 【請求項8】 移動増分の前後に、それぞれN個の電極
    から成る前記第一及び第二のグループにより形成される
    パターンは、瞬時受信電極(10R)が単独で孤立して
    いる場合は該瞬時受信電極(10R)の中心に対して対
    称であり、その他の場合は隣接した瞬時受信電極(10
    R)のグループの中心に対して対称であることを特徴と
    する請求項3乃至6のいずれか一項に記載の長さ又は角
    度測定器。
  9. 【請求項9】 第一の電位に接続された電極の中の瞬時
    受信電極(10R)は、差動増幅器(35)の一方の入
    力に接続され、 第二の電位に接続された電極の中の瞬時受信電極(10
    R)は、前記差動増幅器の他方の入力に接続されること
    を特徴とする請求項3乃至8のいずれか一項に記載の長
    さ又は角度測定器。
  10. 【請求項10】 更に、2N本の第一の線路(Pa乃至
    Pp)に接続されて、1本の線路(Pa)上にクロック
    入力から導出した周期性の信号出力を生成し、更に該信
    号を1乃至2N−1クロック周期だけ移動して2N−1
    本の残りの線路(Pb乃至Pp)に対して別の2N−1
    個の信号を生成する、信号発生器(30)を備え、 各電極が、これらの線路の中の1本に切替え可能である
    ことを特徴とする請求項3記載の長さ又は角度測定器。
  11. 【請求項11】 前記信号発生器(30)が、前記第二
    のパターンを形成するようにN個の第二の線路(Rai
    乃至Rhp)にも接続され、 前記N個の第二の線路(Rai乃至Rhp)上に生成さ
    れた信号が、各電極を前記第一の2N本の線路(Pa乃
    至Pp)の中の1本に対して接続又は遮断を行う電子供
    給スイッチ(S1)、及び前記電極を差動増幅器の入力
    に対してそれぞれ遮断し接続する電子ピックアップスイ
    ッチ(S2、S3)、を制御することを特徴とする請求
    項10記載の長さ又は角度測定器。
  12. 【請求項12】 各電極10が、第二のピックアップス
    イッチ(S3)が後続する第一のピックアップスイッチ
    (S2)に接続され、 前記スイッチ間の共通部分が、前記スイッチが開いたと
    き一定の電位に接続されることを特徴とする請求項11
    記載の長さ又は角度測定器。
  13. 【請求項13】 前記ピックアップスイッチ(S2、S
    3)が、それぞれ整流器(S5、S6)を介して増幅器
    (31、32)に接続された、2本の第三の線路(I
    1、I2)の一方に接続され、 前記増幅器には、サンプル及び保持回路(33、3
    4)、差動シングルエンド型変換器(35)、フィルタ
    (36)、比較器(37)が順次接続されていることを
    特徴とする請求項11又は12記載の長さ又は角度測定
    器。
  14. 【請求項14】 前記第一のアレイの端部近傍の瞬時受
    信電極(10R)は、前記第二の手段に接続されず、 接続され得る瞬時受信電極は、整数個の周期2Tx上に
    亘っていることを特徴とする請求項9記載の長さ又は角
    度測定器。
  15. 【請求項15】 二つの垂直方向に沿って空間的に周期
    的なアレイを備えた部材(2)と共働して感応する、二
    つの垂直電極アレイを有するセンサ(1)を用いて、二
    つの寸法測定に適用することを特徴とする請求項1記載
    の長さ又は角度測定器。
  16. 【請求項16】 前記長さ又は角度測定器が、モータ内
    に一体化され、その回転速度を制御及び/又は調節する
    ことを特徴とする請求項1乃至14記載の長さ又は角度
    測定器の応用。
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