JPH0719073A - 内燃機関における弁動作タイミング調整装置 - Google Patents
内燃機関における弁動作タイミング調整装置Info
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- JPH0719073A JPH0719073A JP16224193A JP16224193A JPH0719073A JP H0719073 A JPH0719073 A JP H0719073A JP 16224193 A JP16224193 A JP 16224193A JP 16224193 A JP16224193 A JP 16224193A JP H0719073 A JPH0719073 A JP H0719073A
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Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 内燃機関の弁動作タイミング調整装置に関
し、装置の応答のむだ時間が変動しても安定性の高い制
御を実現することを目的とする。 【構成】 クランク軸とカム軸間の回転位相を変える機
構1と、機構1を駆動する駆動手段2と、機関の運転状
態を表す状態量を検知するセンサ3と、両軸間の位相差
の実際値を算出する手段4と、回転位相差の目標値を決
定する手段5と、状態フィードバック制御により実際値
を目標値にするための操作量を決定して駆動手段へ出力
する制御手段6とを備えた弁動作タイミング調整装置に
おいて、制御手段6に、操作量を記憶する手段6Aと、
状態量からむだ時間を設定する手段6Bと、上記制御で
用いるサンプル数をむだ時間から算出し、その数のフィ
ードバックゲインを算出する手段6Cと、実際値と目標
値間の偏差,サンプル数分のフィードバックゲイン及び
操作量から現操作量を算出する手段6Dとを設ける。
し、装置の応答のむだ時間が変動しても安定性の高い制
御を実現することを目的とする。 【構成】 クランク軸とカム軸間の回転位相を変える機
構1と、機構1を駆動する駆動手段2と、機関の運転状
態を表す状態量を検知するセンサ3と、両軸間の位相差
の実際値を算出する手段4と、回転位相差の目標値を決
定する手段5と、状態フィードバック制御により実際値
を目標値にするための操作量を決定して駆動手段へ出力
する制御手段6とを備えた弁動作タイミング調整装置に
おいて、制御手段6に、操作量を記憶する手段6Aと、
状態量からむだ時間を設定する手段6Bと、上記制御で
用いるサンプル数をむだ時間から算出し、その数のフィ
ードバックゲインを算出する手段6Cと、実際値と目標
値間の偏差,サンプル数分のフィードバックゲイン及び
操作量から現操作量を算出する手段6Dとを設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関における吸気
弁,排気弁の動作タイミングを制御するための弁動作タ
イミング調整装置に関する。
弁,排気弁の動作タイミングを制御するための弁動作タ
イミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】弁動作タイミング調整装置は、内燃機関
において吸気時期,排気時期を変える進角制御に用いら
れている。この進角制御では、吸気時期,排気時期を内
燃機関の運転状態に応じて常に適切な時期に制御する必
要があり、高い精度と共に迅速な応答性,安定性が要求
される。従来、弁動作調整装置のコントローラにおいて
は、例えばPD制御が用いられている。PD制御におい
ては、油圧系を備えて構成された弁動作調整装置の制御
対象に対して代表的な特性を求め、この特性から試行錯
誤的に各制御データを予め設定して操作値を決定してい
た。
において吸気時期,排気時期を変える進角制御に用いら
れている。この進角制御では、吸気時期,排気時期を内
燃機関の運転状態に応じて常に適切な時期に制御する必
要があり、高い精度と共に迅速な応答性,安定性が要求
される。従来、弁動作調整装置のコントローラにおいて
は、例えばPD制御が用いられている。PD制御におい
ては、油圧系を備えて構成された弁動作調整装置の制御
対象に対して代表的な特性を求め、この特性から試行錯
誤的に各制御データを予め設定して操作値を決定してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば油圧機
構を備えて構成された制御対象においては、内燃機関の
運転状態及び周囲環境の変化により所謂「むだ時間」が
変わるので、当然その特性も変化する。したがって、従
来のコントローラは、制御の安定性及び応答性において
十分満足するものではなかった。特に、制御対象の「む
だ時間」が大きく変動する場合、安定性を維持しながら
応答性を向上させることは難しいものであった。本発明
は、上記課題に鑑み、制御対象の「むだ時間」が変化し
ても安定性を維持しながら応答性を向上させることがで
きる弁動作タイミング調整装置の提供を目的とする。
構を備えて構成された制御対象においては、内燃機関の
運転状態及び周囲環境の変化により所謂「むだ時間」が
変わるので、当然その特性も変化する。したがって、従
来のコントローラは、制御の安定性及び応答性において
十分満足するものではなかった。特に、制御対象の「む
だ時間」が大きく変動する場合、安定性を維持しながら
応答性を向上させることは難しいものであった。本発明
は、上記課題に鑑み、制御対象の「むだ時間」が変化し
ても安定性を維持しながら応答性を向上させることがで
きる弁動作タイミング調整装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関の運
転状態及び周囲環境等の変化による制御対象の「むだ時
間」の変化に着目し、「むだ時間」の長さに応じて制御
データの数を適応させて状態フィードバックを実行する
ことにより上記課題を解決するものであり、そのために
図1のような形態を採用する。本発明によれば、クラン
ク軸とカム軸間の回転位相を変えるための位相調整機構
1と、この位相調整機構を駆動するための駆動手段2
と、内燃機関各部に設けられ、機関の運転状態を表す状
態量を検知する各種センサ3と、このセンサによって検
出された運転状態量に基づいてクランク軸とカム軸間の
回転位相差の実際値を算出する回転位相差算出手段4
と、運転状態量に基づいて回転位相差の目標値を決定す
る目標値決定手段5と、状態フィードバック制御により
上記実際値を目標値に一致させるための操作量を決定
し、駆動手段2へ制御信号として出力する制御手段6と
を備えて、カム軸で駆動される弁の動作タイミングを制
御する弁動作タイミング調整装置において、この制御手
段6に、制御信号の操作量を制御データとして記憶する
記憶手段6Aと、運転状態量を基に当該制御のむだ時間
を設定するむだ時間設定手段6Bと、このむだ時間に応
じて当該制御で用いるサンプル数を算出し、このサンプ
ル数のフィードバックゲインを算出するフィードバック
ゲイン算出手段6Cと、上記実際値と目標値間の偏差,
サンプル数分のフィードバックゲイン、及びサンプル数
分の過去の操作量を用いて現操作量を算出する操作量算
出手段6Dとを設けた弁動作タイミング調整装置が提供
される。
転状態及び周囲環境等の変化による制御対象の「むだ時
間」の変化に着目し、「むだ時間」の長さに応じて制御
データの数を適応させて状態フィードバックを実行する
ことにより上記課題を解決するものであり、そのために
図1のような形態を採用する。本発明によれば、クラン
ク軸とカム軸間の回転位相を変えるための位相調整機構
1と、この位相調整機構を駆動するための駆動手段2
と、内燃機関各部に設けられ、機関の運転状態を表す状
態量を検知する各種センサ3と、このセンサによって検
出された運転状態量に基づいてクランク軸とカム軸間の
回転位相差の実際値を算出する回転位相差算出手段4
と、運転状態量に基づいて回転位相差の目標値を決定す
る目標値決定手段5と、状態フィードバック制御により
上記実際値を目標値に一致させるための操作量を決定
し、駆動手段2へ制御信号として出力する制御手段6と
を備えて、カム軸で駆動される弁の動作タイミングを制
御する弁動作タイミング調整装置において、この制御手
段6に、制御信号の操作量を制御データとして記憶する
記憶手段6Aと、運転状態量を基に当該制御のむだ時間
を設定するむだ時間設定手段6Bと、このむだ時間に応
じて当該制御で用いるサンプル数を算出し、このサンプ
ル数のフィードバックゲインを算出するフィードバック
ゲイン算出手段6Cと、上記実際値と目標値間の偏差,
サンプル数分のフィードバックゲイン、及びサンプル数
分の過去の操作量を用いて現操作量を算出する操作量算
出手段6Dとを設けた弁動作タイミング調整装置が提供
される。
【0005】
【作用】上記形態によれば、内燃機関の運転状態及び周
囲環境等の変化により変わる制御対象の「むだ時間」が
エンジンの運転状態量から設定され、この「むだ時間」
の長さに応じたサンプル数が決定される。サンプル数に
対応してフィードバックゲイン及び、現操作量の算出に
際して参照すべき過去の操作量が決定される。サンプル
数に対応する数の過去の操作量、及びフィードバックゲ
イン、並びに現在の実際値と目標値との偏差とから現操
作量が算出されるので、算出された現操作量は、制御対
象における現在の「むだ時間」に基づいた値となり、制
御対象における「むだ時間」の変化に追従して操作量が
算出される。
囲環境等の変化により変わる制御対象の「むだ時間」が
エンジンの運転状態量から設定され、この「むだ時間」
の長さに応じたサンプル数が決定される。サンプル数に
対応してフィードバックゲイン及び、現操作量の算出に
際して参照すべき過去の操作量が決定される。サンプル
数に対応する数の過去の操作量、及びフィードバックゲ
イン、並びに現在の実際値と目標値との偏差とから現操
作量が算出されるので、算出された現操作量は、制御対
象における現在の「むだ時間」に基づいた値となり、制
御対象における「むだ時間」の変化に追従して操作量が
算出される。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係る弁動作調整装置の一実施
例を図面とともに説明する。図2は、本装置をDOHC
エンジンに適用させた場合の構成図である。図2におい
て10はエンジン本体、20はエンジン10内に設けた
位相調整機構(斜線部分)、50は調整機構20を駆動
するための油圧装置、70は油圧装置50に制御信号を
出力する制御部を示している。
例を図面とともに説明する。図2は、本装置をDOHC
エンジンに適用させた場合の構成図である。図2におい
て10はエンジン本体、20はエンジン10内に設けた
位相調整機構(斜線部分)、50は調整機構20を駆動
するための油圧装置、70は油圧装置50に制御信号を
出力する制御部を示している。
【0007】エンジン10内のクランクシャフト11,
排気弁用スプロケット12,及び吸気弁用スプロケット
13間にはタイミングチェーン14が架けられており、
クランクシャフト11の回転が排気弁用カムシャフト1
5及び吸気弁用カムシャフト16に伝達されている状態
が概略的に示されている。本実施例は、スプロケット1
3−カムシャフト16間に位相調整機構20を設けてス
プロケット13−カムシャフト16間の回転位相を変化
させ、吸気弁の進角制御を行う例について説明する。
尚、上記位相調整機構20を排気弁側、あるいはこれら
両方に設けて同様な制御を行うことも可能である。
排気弁用スプロケット12,及び吸気弁用スプロケット
13間にはタイミングチェーン14が架けられており、
クランクシャフト11の回転が排気弁用カムシャフト1
5及び吸気弁用カムシャフト16に伝達されている状態
が概略的に示されている。本実施例は、スプロケット1
3−カムシャフト16間に位相調整機構20を設けてス
プロケット13−カムシャフト16間の回転位相を変化
させ、吸気弁の進角制御を行う例について説明する。
尚、上記位相調整機構20を排気弁側、あるいはこれら
両方に設けて同様な制御を行うことも可能である。
【0008】クランクシャフト11近傍にはクランク位
置検出センサ17、そしてカムシャフト16近傍にはカ
ムシャフト位置検出センサ18が各々設けられている。
これらは電磁ピックアップ型センサで構成されている。
各センサ17,18は、シャフト11,16の回転とと
もに制御部70にパルス状の信号を供給する。位置検出
センサ17は、クランクシャフト1回転あたりN個の信
号を生成し、位置検出センサ18はカムシャフト1回転
あたり2N個の信号を生成する。制御部70は、これら
の信号からクランクシャフト11−カムシャフト16間
の回転位相差θを計測する。尚、上記Nは回転位相角θ
の最大値をθMAX としたとき「N<360/θMAX」と
なるように設定される。
置検出センサ17、そしてカムシャフト16近傍にはカ
ムシャフト位置検出センサ18が各々設けられている。
これらは電磁ピックアップ型センサで構成されている。
各センサ17,18は、シャフト11,16の回転とと
もに制御部70にパルス状の信号を供給する。位置検出
センサ17は、クランクシャフト1回転あたりN個の信
号を生成し、位置検出センサ18はカムシャフト1回転
あたり2N個の信号を生成する。制御部70は、これら
の信号からクランクシャフト11−カムシャフト16間
の回転位相差θを計測する。尚、上記Nは回転位相角θ
の最大値をθMAX としたとき「N<360/θMAX」と
なるように設定される。
【0009】制御部70は、例えば空燃比制御及びアイ
ドル回転制御等を行う電子制御装置(通称「ECU」)
と組合わされており、CPU,各種制御演算データを記
憶又は格納するRAM及びROM等で構成されたマイク
ロコンピュータ(図示せず)と、各種センサ入力並びに
制御出力を行う入出力回路(図示せず)と、電流制御回
路71とを備えている。制御部70は、上記各センサ信
号の他、エンジンの冷却水温信号,スロットル開度信号
等を取り込み、例えば予めROMに格納されているデー
タテーブルからエンジンの運転状態及び周囲環境等を把
握し、これを基に後述の制御演算を実行して制御信号を
生成する。
ドル回転制御等を行う電子制御装置(通称「ECU」)
と組合わされており、CPU,各種制御演算データを記
憶又は格納するRAM及びROM等で構成されたマイク
ロコンピュータ(図示せず)と、各種センサ入力並びに
制御出力を行う入出力回路(図示せず)と、電流制御回
路71とを備えている。制御部70は、上記各センサ信
号の他、エンジンの冷却水温信号,スロットル開度信号
等を取り込み、例えば予めROMに格納されているデー
タテーブルからエンジンの運転状態及び周囲環境等を把
握し、これを基に後述の制御演算を実行して制御信号を
生成する。
【0010】次に、位相調整機構20について説明す
る。図3は、位相調整機構20,スプロケット13,及
びカムシャフト16間の結合関係を断面図で示したもの
である。位相調整機構20は、シリンダヘッド21に固
定されたハウジング22内に構成されている。図面右側
から延びたカムシャフト16端部には、略円筒状のカム
シャフトスリーブ23がピン24及びボルト25で固定
されている。このスリーブ23がカムシャフト16を支
持している部分にはスプロケット13が嵌合されてお
り、スプロケット13が、回転方向にのみ摺動できるよ
うにされている。一方、スプロケット13には略円筒状
のスプロケットスリーブ26がピン27及びボルト28
で固定されており、このスリーブ26の他端にはエンド
プレート29が固定されている。これによりスリーブ2
3とカムシャフト16,及びスリーブ26とスプロケッ
ト13は、それぞれ一体となり、ノックピン30でハウ
ジング22に固定されたリングプレート31内で回動可
能とされている。
る。図3は、位相調整機構20,スプロケット13,及
びカムシャフト16間の結合関係を断面図で示したもの
である。位相調整機構20は、シリンダヘッド21に固
定されたハウジング22内に構成されている。図面右側
から延びたカムシャフト16端部には、略円筒状のカム
シャフトスリーブ23がピン24及びボルト25で固定
されている。このスリーブ23がカムシャフト16を支
持している部分にはスプロケット13が嵌合されてお
り、スプロケット13が、回転方向にのみ摺動できるよ
うにされている。一方、スプロケット13には略円筒状
のスプロケットスリーブ26がピン27及びボルト28
で固定されており、このスリーブ26の他端にはエンド
プレート29が固定されている。これによりスリーブ2
3とカムシャフト16,及びスリーブ26とスプロケッ
ト13は、それぞれ一体となり、ノックピン30でハウ
ジング22に固定されたリングプレート31内で回動可
能とされている。
【0011】カムシャフトスリーブ23の外周側の一部
には外歯ヘリカルスプライン32aが形成されており、
一方スプロケットスリーブ26の内周側の一部には内歯
ヘリカルスプライン33aがそれぞれ形成されている。
各スリーブ23,26間にはシリンダ34が嵌合されて
おり、上記各スリーブ23,26のヘリカルスプライン
32a,33aは、シリンダ34の内周側に形成された
内歯ヘリカルスプライン32b、そして、同じくその外
周側に形成された外歯ヘリカルスプライン33bと各々
噛合している。これによりスリーブ23,26及びシリ
ンダ34は一体となって回転し、スプロケット13の回
転がカムシャフト16に伝達される。
には外歯ヘリカルスプライン32aが形成されており、
一方スプロケットスリーブ26の内周側の一部には内歯
ヘリカルスプライン33aがそれぞれ形成されている。
各スリーブ23,26間にはシリンダ34が嵌合されて
おり、上記各スリーブ23,26のヘリカルスプライン
32a,33aは、シリンダ34の内周側に形成された
内歯ヘリカルスプライン32b、そして、同じくその外
周側に形成された外歯ヘリカルスプライン33bと各々
噛合している。これによりスリーブ23,26及びシリ
ンダ34は一体となって回転し、スプロケット13の回
転がカムシャフト16に伝達される。
【0012】シリンダ34がカム軸方向に摺動すると、
上記ヘリカルスプライン噛合している部分でスラストが
発生してスプロケット13が回転方向に摺動し、これに
よりスプロケット13とカムシャフト16間の回転位相
が変化する。本実施例では、このようにシリンダ34を
動かすために油圧装置50を用いており、そのために調
整機構20内の各スリーブ23,26で覆われた領域に
は2つの油圧室35,36が形成されている。図3にお
いて左側が進角動作用の油圧室35、そして右側が遅角
動作用の油圧室36であり、シリンダ34は油圧室3
5,36内に供給される作動油量に応じて軸方向に摺動
する。
上記ヘリカルスプライン噛合している部分でスラストが
発生してスプロケット13が回転方向に摺動し、これに
よりスプロケット13とカムシャフト16間の回転位相
が変化する。本実施例では、このようにシリンダ34を
動かすために油圧装置50を用いており、そのために調
整機構20内の各スリーブ23,26で覆われた領域に
は2つの油圧室35,36が形成されている。図3にお
いて左側が進角動作用の油圧室35、そして右側が遅角
動作用の油圧室36であり、シリンダ34は油圧室3
5,36内に供給される作動油量に応じて軸方向に摺動
する。
【0013】油圧装置50は、オイルパン51(図2参
照),エンジン動力を用いた油圧ポンプ52,油圧ポン
プ52からの作動油を上記各油圧室35,36に分配す
るスプール弁53,及びこれらの間を連通する各油圧路
とを備えている。図3において、37は油圧ポンプ52
−スプール弁53間の油圧路、38はスプール弁53−
オイルパン間の油圧路、39はスプール弁53−油圧室
35間の油圧路、40はスプール弁53−油圧室36間
の油圧路を示している。尚、油圧路40の経路は、リン
グプレート31をハウジング22に固定するボルト41
内に形成されたT字型の連通路40aから、ボルト41
とカムシャフトスリーブ23とで囲まれた領域40bを
経由し、カムシャフトスリーブ23内に形成された油圧
路40cを通して油圧室36に至っている。
照),エンジン動力を用いた油圧ポンプ52,油圧ポン
プ52からの作動油を上記各油圧室35,36に分配す
るスプール弁53,及びこれらの間を連通する各油圧路
とを備えている。図3において、37は油圧ポンプ52
−スプール弁53間の油圧路、38はスプール弁53−
オイルパン間の油圧路、39はスプール弁53−油圧室
35間の油圧路、40はスプール弁53−油圧室36間
の油圧路を示している。尚、油圧路40の経路は、リン
グプレート31をハウジング22に固定するボルト41
内に形成されたT字型の連通路40aから、ボルト41
とカムシャフトスリーブ23とで囲まれた領域40bを
経由し、カムシャフトスリーブ23内に形成された油圧
路40cを通して油圧室36に至っている。
【0014】次にスプール弁53について説明する。図
4において、54はシリンダ、55はシリンダ54内を
摺動するスプール、56は上記制御部70からの制御信
号で駆動されるリニアソレノイド、57はリニアソレノ
イド56による駆動と反対方向にスプール55を付勢す
るスプリングである。シリンダ54には、油圧ポンプ5
2と連通された作動油供給ポート58,オイルパンと連
通された作動油排出ポート59,油圧室35と連通され
た油圧ポート60,油圧室36と連通された油圧ポート
61が形成されている。
4において、54はシリンダ、55はシリンダ54内を
摺動するスプール、56は上記制御部70からの制御信
号で駆動されるリニアソレノイド、57はリニアソレノ
イド56による駆動と反対方向にスプール55を付勢す
るスプリングである。シリンダ54には、油圧ポンプ5
2と連通された作動油供給ポート58,オイルパンと連
通された作動油排出ポート59,油圧室35と連通され
た油圧ポート60,油圧室36と連通された油圧ポート
61が形成されている。
【0015】上記各油圧室35,36内の作動油は、ス
プール弁53の開度により増減され、その開度はリニア
ソレノイド56に供給される電流値で決定される。その
ために上記制御部70は制御信号をデューティー値で生
成し、電流制御回路71を介して電流を供給する。以
下、図4(a)〜(c)にその代表的な状態を示す。
プール弁53の開度により増減され、その開度はリニア
ソレノイド56に供給される電流値で決定される。その
ために上記制御部70は制御信号をデューティー値で生
成し、電流制御回路71を介して電流を供給する。以
下、図4(a)〜(c)にその代表的な状態を示す。
【0016】図4(a)は、制御信号のデューティー値
が約100%のときの例であり、スプール55がシリン
ダ右端に駆動され、供給ポート58−油圧ポート60
間、及び油圧ポート61−排出ポート59間が連通して
いる状態を示している。このとき上記油圧室35には油
圧路39を通して作動油が供給される一方、油圧室36
からは作動油が排出される。これにより図3のシリンダ
34が図面右方向に摺動されて進角方向の制御が実現さ
れる。
が約100%のときの例であり、スプール55がシリン
ダ右端に駆動され、供給ポート58−油圧ポート60
間、及び油圧ポート61−排出ポート59間が連通して
いる状態を示している。このとき上記油圧室35には油
圧路39を通して作動油が供給される一方、油圧室36
からは作動油が排出される。これにより図3のシリンダ
34が図面右方向に摺動されて進角方向の制御が実現さ
れる。
【0017】図4(b)は、同デューティー値が約50
%のときの例であり、スプール55が両方の油圧ポート
60,61を閉鎖する位置に維持され、油圧室35,3
6の作動油の供給及び排出が行われていない状態を示し
ている。このとき上記シリンダ34は現状の位置に維持
され、スプロケット13,カムシャフト16間の位相は
変化しない。
%のときの例であり、スプール55が両方の油圧ポート
60,61を閉鎖する位置に維持され、油圧室35,3
6の作動油の供給及び排出が行われていない状態を示し
ている。このとき上記シリンダ34は現状の位置に維持
され、スプロケット13,カムシャフト16間の位相は
変化しない。
【0018】図4(c)は、同デューティー値が約0%
のときの例であり、スプール55がスプリング57によ
りシリンダ左端に付勢され、供給ポート58−油圧ポー
ト61間、及び油圧ポート60−排出ポート59間が連
通している状態を示している。このとき油圧室36には
作動油が供給される一方、油圧室35からは作動油が排
出されるのでシリンダ34は図面左方向に動き、これに
より遅角方向の制御が実現される。
のときの例であり、スプール55がスプリング57によ
りシリンダ左端に付勢され、供給ポート58−油圧ポー
ト61間、及び油圧ポート60−排出ポート59間が連
通している状態を示している。このとき油圧室36には
作動油が供給される一方、油圧室35からは作動油が排
出されるのでシリンダ34は図面左方向に動き、これに
より遅角方向の制御が実現される。
【0019】次に、制御部70について説明する。制御
部70は、状態フィードバック系で構成されたコントロ
ーラを備えており、エンジンの運転状態を基に吸気弁の
目標動作時期を決定し、上記リニアソレノイド56に制
御信号を出力する。
部70は、状態フィードバック系で構成されたコントロ
ーラを備えており、エンジンの運転状態を基に吸気弁の
目標動作時期を決定し、上記リニアソレノイド56に制
御信号を出力する。
【0020】本弁動作タイミング調整制御は、上述のよ
うにスプール弁の開度を操作して油圧室内の作動油量を
調節し、これによりスプロケットとカムシャフト間の回
転位相を変えるサーボ系制御である。そこでまず、本制
御系のモデル化を行う。制御部70から出力されるデュ
ーティー値とカムシャフトの進角速度との間の動特性
は、実験により「むだ時間」で近似可能であることが分
かった。また、静特性は、図5の実線のように示すこと
ができる。更に、これを線形化すると、図5の点線のよ
うに示すことができる。よって、デューティー値とカム
軸進角位置間の伝達関数は、式(1)のようになる。 G(s) = (K/s)e-Ls (1) 尚、Kは積分定数であり、進角方向制御時(カム軸進角
速度>0)のときK1,遅角方向制御時(カム軸進角速
度<0)のときK2 で示す。また、Lはスプール弁を制
御した際、スプロケットとカムシャフト間の回転位相が
変化するまでの「むだ時間」である。更に、図5におい
て不感帯の右肩部分を進角デューティ値da、同左肩部
分を遅角デューティ値drと呼ぶ。進角デューティ値d
aは、上記両軸間の回転位相が進角方向に変化し始める
ときのデューティ値であり、一方、遅角デューティ値d
rは遅角方向に変化し始めるときのデューティ値を表し
ている。
うにスプール弁の開度を操作して油圧室内の作動油量を
調節し、これによりスプロケットとカムシャフト間の回
転位相を変えるサーボ系制御である。そこでまず、本制
御系のモデル化を行う。制御部70から出力されるデュ
ーティー値とカムシャフトの進角速度との間の動特性
は、実験により「むだ時間」で近似可能であることが分
かった。また、静特性は、図5の実線のように示すこと
ができる。更に、これを線形化すると、図5の点線のよ
うに示すことができる。よって、デューティー値とカム
軸進角位置間の伝達関数は、式(1)のようになる。 G(s) = (K/s)e-Ls (1) 尚、Kは積分定数であり、進角方向制御時(カム軸進角
速度>0)のときK1,遅角方向制御時(カム軸進角速
度<0)のときK2 で示す。また、Lはスプール弁を制
御した際、スプロケットとカムシャフト間の回転位相が
変化するまでの「むだ時間」である。更に、図5におい
て不感帯の右肩部分を進角デューティ値da、同左肩部
分を遅角デューティ値drと呼ぶ。進角デューティ値d
aは、上記両軸間の回転位相が進角方向に変化し始める
ときのデューティ値であり、一方、遅角デューティ値d
rは遅角方向に変化し始めるときのデューティ値を表し
ている。
【0021】上記式(1)は1次の積分要素を備えてお
り、本弁動作制御系は1型の積分要素を備えている。し
たがって、上記制御手段のコントローラに積分器を備え
なくとも本制御系の一巡伝達関数は1型となり、本制御
系は定常偏差を発生させないことがわかる。式(1)を
所定のサンプリング周期で離散化すると式(2)のよう
示される。 G(s) = ( bz-1/ 1- z-1) ・ z-Ld (2) 尚、Ldは上記「むだ時間」L(sec) に相当するサンプ
ル数を示す。ここでサンプリング時kの出力を y(k) ,
入力を u(k) とすると、式(2)は次のように表すこと
ができる。 y(k+1) = y(k) + b・u(k-Ld) そして、サンプリング時kの目標値を r(k) とすると、
偏差 e(k) は、 e(k) = r(k) - y(k) で表わされ、目標値 r(k) を一定と仮定すると、サンプ
リング間の関係は以下のように表すことができる。 y(k+1) - y(k) = e(k) - e(k+1) = b・u(k-Ld) e(k+1) - e(k) = -b ・u(k-Ld) 尚、bは、積分定数Kとサンプリング周期との積であ
る。そして、状態変数ベクトルX(k) * を以下のように
表してサンプル間の関係を状態方程式で表すと、式
(3)及び式(4)のようになる。尚、A* はシステム
行列,B* は制御行列,C* は出力行列であり、以後、
行列を添符号「*」で表す。
り、本弁動作制御系は1型の積分要素を備えている。し
たがって、上記制御手段のコントローラに積分器を備え
なくとも本制御系の一巡伝達関数は1型となり、本制御
系は定常偏差を発生させないことがわかる。式(1)を
所定のサンプリング周期で離散化すると式(2)のよう
示される。 G(s) = ( bz-1/ 1- z-1) ・ z-Ld (2) 尚、Ldは上記「むだ時間」L(sec) に相当するサンプ
ル数を示す。ここでサンプリング時kの出力を y(k) ,
入力を u(k) とすると、式(2)は次のように表すこと
ができる。 y(k+1) = y(k) + b・u(k-Ld) そして、サンプリング時kの目標値を r(k) とすると、
偏差 e(k) は、 e(k) = r(k) - y(k) で表わされ、目標値 r(k) を一定と仮定すると、サンプ
リング間の関係は以下のように表すことができる。 y(k+1) - y(k) = e(k) - e(k+1) = b・u(k-Ld) e(k+1) - e(k) = -b ・u(k-Ld) 尚、bは、積分定数Kとサンプリング周期との積であ
る。そして、状態変数ベクトルX(k) * を以下のように
表してサンプル間の関係を状態方程式で表すと、式
(3)及び式(4)のようになる。尚、A* はシステム
行列,B* は制御行列,C* は出力行列であり、以後、
行列を添符号「*」で表す。
【0022】
【数1】
【0023】これにより、コントローラの操作量 u(k)
は、式(5)で与えられ、制御系は図6に示すように、
積分器を持たない形で構成される。 u(k)= F* ・x(k)* =〔 f0 f1 … fLd〕・x(k)* (5) ここで、むだ時間Lをサンプリング周期に換算したと
き、例えば,サンプル数がLd=5の場合、式(5)よ
りフィードバックゲインFは,式(6)のように与えら
れ、操作量 u(k) が決定される。 u(k) = F* ・ x(k) * =〔 f0 ,f1,f2,f3,f4,f5〕・x(k)* (6) (6)式を実行するためには、f1乃至f5に乗じられる5
個の過去の操作量データ u(k-1) 乃至 u(k-5) を記憶し
ておけばよい。
は、式(5)で与えられ、制御系は図6に示すように、
積分器を持たない形で構成される。 u(k)= F* ・x(k)* =〔 f0 f1 … fLd〕・x(k)* (5) ここで、むだ時間Lをサンプリング周期に換算したと
き、例えば,サンプル数がLd=5の場合、式(5)よ
りフィードバックゲインFは,式(6)のように与えら
れ、操作量 u(k) が決定される。 u(k) = F* ・ x(k) * =〔 f0 ,f1,f2,f3,f4,f5〕・x(k)* (6) (6)式を実行するためには、f1乃至f5に乗じられる5
個の過去の操作量データ u(k-1) 乃至 u(k-5) を記憶し
ておけばよい。
【0024】このように制御部70は、サンプル数Ld
=5のコントローラとして構成され得るが、例えば、作
動油温度,油圧,進角又は遅角動作等の制御環境の変動
により「むだ時間」は変わり得るので、サンプル数Ld
の値も同様に変わり得る。例えば「むだ時間」が減少し
てサンプル数Ldが1つ減少した場合、上記式(6)
は、フィードバックゲインF* をサンプル数4に切り換
えること、つまりf1乃至f4のフィードバックゲインと u
(k-1) 乃至 u(k-4) とにより対応することができる。し
かし、サンプル数Ldが増加してLd=7となった場
合、 u(k-1) から u(k-7) までの過去の操作量データが
必要となり、フィードバックゲインもf 1 からf7 まで
必要となるので式(6)では対応できなくなる。
=5のコントローラとして構成され得るが、例えば、作
動油温度,油圧,進角又は遅角動作等の制御環境の変動
により「むだ時間」は変わり得るので、サンプル数Ld
の値も同様に変わり得る。例えば「むだ時間」が減少し
てサンプル数Ldが1つ減少した場合、上記式(6)
は、フィードバックゲインF* をサンプル数4に切り換
えること、つまりf1乃至f4のフィードバックゲインと u
(k-1) 乃至 u(k-4) とにより対応することができる。し
かし、サンプル数Ldが増加してLd=7となった場
合、 u(k-1) から u(k-7) までの過去の操作量データが
必要となり、フィードバックゲインもf 1 からf7 まで
必要となるので式(6)では対応できなくなる。
【0025】そこで、本コントローラにおいては、実際
の動作環境から考えられ得る最大の「むだ時間」に相当
するサンプル数の過去の操作量データを記憶しておき、
エンジン回転数又は作動油温度に応じて「むだ時間」に
対応するサンプル数Ldに切り換え、サンプル数に対応
する数のフィードバックゲインを算出して操作量 u(k)
を算出する。
の動作環境から考えられ得る最大の「むだ時間」に相当
するサンプル数の過去の操作量データを記憶しておき、
エンジン回転数又は作動油温度に応じて「むだ時間」に
対応するサンプル数Ldに切り換え、サンプル数に対応
する数のフィードバックゲインを算出して操作量 u(k)
を算出する。
【0026】フィードバックゲインF* の算出法とし
て、例えば極配置法が考えられる。状態方程式の式
(3),式(4)と制御則の式(5)とにより、状態フ
ィードバック後の閉ループ系の極は、 det‖zI* −(A* +B* *F* )‖ =0 但し、I* は (Ld+1) ×(Ld+1)の単位行列 を解くことで求められる。極の個数は (Ld+1) 個であ
り、その内の1つをλ0 、他の Ld 個を「0」(λ1 =
λ2 = … =λLd=0)に配置すると、式(7)が成
り立つ。 det‖zI* −(A* +B* *F* )‖ = z(Ld+1) + (-1-f1) zLd + (f1-f2) z(Ld-1) + (f2-f3) z(Ld-2)+ … + (fk -f(k+1) ) z (Ld-k)+ … + ( f (Ld-1) -fLd) z + fLd + b0*f0 =zLd(z−λ0 ) これにより、各係数を比較して、 f1 = λ0 −1 f2 = f1 f3 = f2 : fLd= f(Ld-1) f0 =−fLd/b= ( 1 −λ0 ) /b0 が成り立つ。ここでλ1 乃至λLdは、「むだ時間」の長
さに相当するサンプル数 Ld に対応している。また、λ
0 (0<λ0 <1)は、応答性に関するパラメータであ
り、λ0 が小さくなると応答性が向上されるが、小さす
ぎるとフィードバックゲインが大きくなり、ノイズ等に
敏感になることに注意すべきである。
て、例えば極配置法が考えられる。状態方程式の式
(3),式(4)と制御則の式(5)とにより、状態フ
ィードバック後の閉ループ系の極は、 det‖zI* −(A* +B* *F* )‖ =0 但し、I* は (Ld+1) ×(Ld+1)の単位行列 を解くことで求められる。極の個数は (Ld+1) 個であ
り、その内の1つをλ0 、他の Ld 個を「0」(λ1 =
λ2 = … =λLd=0)に配置すると、式(7)が成
り立つ。 det‖zI* −(A* +B* *F* )‖ = z(Ld+1) + (-1-f1) zLd + (f1-f2) z(Ld-1) + (f2-f3) z(Ld-2)+ … + (fk -f(k+1) ) z (Ld-k)+ … + ( f (Ld-1) -fLd) z + fLd + b0*f0 =zLd(z−λ0 ) これにより、各係数を比較して、 f1 = λ0 −1 f2 = f1 f3 = f2 : fLd= f(Ld-1) f0 =−fLd/b= ( 1 −λ0 ) /b0 が成り立つ。ここでλ1 乃至λLdは、「むだ時間」の長
さに相当するサンプル数 Ld に対応している。また、λ
0 (0<λ0 <1)は、応答性に関するパラメータであ
り、λ0 が小さくなると応答性が向上されるが、小さす
ぎるとフィードバックゲインが大きくなり、ノイズ等に
敏感になることに注意すべきである。
【0027】例えば、K=10.4,L=100[msec] (Ld
=5)のとき、閉ループ系の極をλ0 = 0.6307 、λ1
=λ=2 …=λ5 =0と配置すると、 f1 = −1+λ0 = -0.3693 f2 = f1 = -0.3693 f3 = f2 = -0.3693 f4 = f3 = -0.3693 f5 = f4 = -0.3693 f0 =−f5 /b= 0.3693/0.208 = 1.775 と算出できる。
=5)のとき、閉ループ系の極をλ0 = 0.6307 、λ1
=λ=2 …=λ5 =0と配置すると、 f1 = −1+λ0 = -0.3693 f2 = f1 = -0.3693 f3 = f2 = -0.3693 f4 = f3 = -0.3693 f5 = f4 = -0.3693 f0 =−f5 /b= 0.3693/0.208 = 1.775 と算出できる。
【0028】このようなフィードバックゲインF* の算
出方法を説明する。図7は弁動作タイミングを進角させ
るとき、そして、図8は遅角させるときのフィードバッ
クゲイン算出方法を示している。まず、図7を用いて進
角の場合のゲイン算出方法を説明する。フィードバック
ゲインを算出するために、上記ROM内に予め二次元マ
ップを構成しておくものとする。二次元マップには、上
述のエンジン内に設けたセンサから得られるエンジン回
転数Neとエンジン水温Tとが、上記演算で用いる積分
係数K及び「むだ時間」Lと対応されて格納されてお
り、このK及びLは、予め実験等により算出される。勿
論、上記以外のパラメータを用いてもよく、例えば、エ
ンジン水温Tの代わりに、油温センサによる作動油温度
を用いてもよい。これにより、エンジン回転数Neとエ
ンジン水温Tとを検出したとき、二次元マップを補間し
て上記K及びLが順次算出される(S110乃至S12
0)。そして、上記Kにサンプリング時間(例えば、0.
02 [sec])を掛けて係数bを算出すると共に(S13
0)、上記Lをサンプリング時間で割って、当該Lに対
応するサンプル数Ldを整数値で算出する(S14
0)。続いて、予め設定されたλ 0 を基に上記式(8)
に従って演算を行うことにより、フィードバックゲイン
f 1 ,f2 … fLd、及びf0 を算出することができる
(S150及びS160)。
出方法を説明する。図7は弁動作タイミングを進角させ
るとき、そして、図8は遅角させるときのフィードバッ
クゲイン算出方法を示している。まず、図7を用いて進
角の場合のゲイン算出方法を説明する。フィードバック
ゲインを算出するために、上記ROM内に予め二次元マ
ップを構成しておくものとする。二次元マップには、上
述のエンジン内に設けたセンサから得られるエンジン回
転数Neとエンジン水温Tとが、上記演算で用いる積分
係数K及び「むだ時間」Lと対応されて格納されてお
り、このK及びLは、予め実験等により算出される。勿
論、上記以外のパラメータを用いてもよく、例えば、エ
ンジン水温Tの代わりに、油温センサによる作動油温度
を用いてもよい。これにより、エンジン回転数Neとエ
ンジン水温Tとを検出したとき、二次元マップを補間し
て上記K及びLが順次算出される(S110乃至S12
0)。そして、上記Kにサンプリング時間(例えば、0.
02 [sec])を掛けて係数bを算出すると共に(S13
0)、上記Lをサンプリング時間で割って、当該Lに対
応するサンプル数Ldを整数値で算出する(S14
0)。続いて、予め設定されたλ 0 を基に上記式(8)
に従って演算を行うことにより、フィードバックゲイン
f 1 ,f2 … fLd、及びf0 を算出することができる
(S150及びS160)。
【0029】一方、図8は遅角制御のフィードバックゲ
イン算出方法を示しているが、二次元マップ内のK及び
Lが進角制御と異なる値で構成されること以外、図8と
同様である。尚、図7及び図8においてλ0 を一定値と
して用いたが、λ0 に対してもエンジン回転数Ne,エ
ンジン水温T、等に対応させてマップを構成してもよ
い。また、制御対象のパラメータK,Lをマップにより
算出したが、制御実行中にK,Lをオンラインで求める
ようにしてもよい。
イン算出方法を示しているが、二次元マップ内のK及び
Lが進角制御と異なる値で構成されること以外、図8と
同様である。尚、図7及び図8においてλ0 を一定値と
して用いたが、λ0 に対してもエンジン回転数Ne,エ
ンジン水温T、等に対応させてマップを構成してもよ
い。また、制御対象のパラメータK,Lをマップにより
算出したが、制御実行中にK,Lをオンラインで求める
ようにしてもよい。
【0030】図9は、本弁動作タイミング調整制御の全
体のフローチャートを示したものである。上記図7及び
図8の各フィードバックゲイン算出フローチャートは、
それぞれ、この中のS350,S390に対応してい
る。まず、図9のS310では、各センサからの信号
(エンジン回転数Ne,エンジン水温T、等)を取込
み、エンジンの運転状態及び現在のカム軸進角値 y(k)
を把握して、運転状態を基に目標進角値 r(k) を決定す
る(S320)。そして目標進角値 r(k) とカム軸進角
値 y(k) とから偏差 e(k) を算出し(S330)、偏差
e(k) を例えば基準値「0」と比較して、進角方向又は
遅角方向のいずれの制御を実行するかを判別する(S3
40)。
体のフローチャートを示したものである。上記図7及び
図8の各フィードバックゲイン算出フローチャートは、
それぞれ、この中のS350,S390に対応してい
る。まず、図9のS310では、各センサからの信号
(エンジン回転数Ne,エンジン水温T、等)を取込
み、エンジンの運転状態及び現在のカム軸進角値 y(k)
を把握して、運転状態を基に目標進角値 r(k) を決定す
る(S320)。そして目標進角値 r(k) とカム軸進角
値 y(k) とから偏差 e(k) を算出し(S330)、偏差
e(k) を例えば基準値「0」と比較して、進角方向又は
遅角方向のいずれの制御を実行するかを判別する(S3
40)。
【0031】S340で進角方向の制御と判別された場
合、S350では、図7で説明したように、サンプル数
に相当する数のフィードバックゲインを算出する。フィ
ードバックゲイン算出後、S360では、今回の制御に
より進角させるための操作量u0 をデューティー値で算
出し、続いてこれに進角デューティー値daを加えた値
を操作量u(k) として生成する(S370)。このと
き、操作量u(k) のデューティー値が100%を越える
場合には100%に設定される(S380)。
合、S350では、図7で説明したように、サンプル数
に相当する数のフィードバックゲインを算出する。フィ
ードバックゲイン算出後、S360では、今回の制御に
より進角させるための操作量u0 をデューティー値で算
出し、続いてこれに進角デューティー値daを加えた値
を操作量u(k) として生成する(S370)。このと
き、操作量u(k) のデューティー値が100%を越える
場合には100%に設定される(S380)。
【0032】一方、S340にて遅角方向の制御と判別
された場合には、S390からS420が実行され、進
角方向の制御と同様な処理がなされるが、上述したよう
に、フィードバックゲインは、進角の場合と異なる値で
決定される。これは、同じ量の偏差 e(k) であっても進
角制御とは負荷が異なるためである。また、遅角方向の
制御の場合、S420において、操作量u(k) の下限は
0%に設定される。
された場合には、S390からS420が実行され、進
角方向の制御と同様な処理がなされるが、上述したよう
に、フィードバックゲインは、進角の場合と異なる値で
決定される。これは、同じ量の偏差 e(k) であっても進
角制御とは負荷が異なるためである。また、遅角方向の
制御の場合、S420において、操作量u(k) の下限は
0%に設定される。
【0033】S380又はS420において操作量u
(k) の出力後、S430では、上記S360又はS40
0算出した操作量 u0 が1つシフトされ、以前の操作量
u1 として更新記憶される。同様に、各操作量 un もそ
れぞれ操作量 un+1 にシフトされる。このように、更新
された制御データは、以後の制御の際、上記S360及
びS400において、ui の値として用いられ、新たな
操作量 u0 の算出に寄与する。
(k) の出力後、S430では、上記S360又はS40
0算出した操作量 u0 が1つシフトされ、以前の操作量
u1 として更新記憶される。同様に、各操作量 un もそ
れぞれ操作量 un+1 にシフトされる。このように、更新
された制御データは、以後の制御の際、上記S360及
びS400において、ui の値として用いられ、新たな
操作量 u0 の算出に寄与する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、状態フィードバッ
クをコントローラに用いた弁動作タイミング調整装置に
おいて、「むだ時間」に応じてフィードバックゲインを
計算し、そのフィードバックゲインを基に状態フィード
バックを実行することにより、エンジンの運転状態及び
制御環境が変化しても、安定性を保ちつつ弁動作調整制
御の応答性が向上される。
クをコントローラに用いた弁動作タイミング調整装置に
おいて、「むだ時間」に応じてフィードバックゲインを
計算し、そのフィードバックゲインを基に状態フィード
バックを実行することにより、エンジンの運転状態及び
制御環境が変化しても、安定性を保ちつつ弁動作調整制
御の応答性が向上される。
【図1】本発明に係るバルブタイミング調整装置の一形
態を示すブロック図である。
態を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るバルブタイミング調整装置の一実
施例を示す構成図である。
施例を示す構成図である。
【図3】図2の実施例における位相調整機構の断面図で
ある。
ある。
【図4】図2の実施例におけるスプール弁の動作状態を
示す断面図であり、それぞれ、(a)はデューティー比
が約100%、(b)は同50%、(c)は同0%のと
きの動作状態である。
示す断面図であり、それぞれ、(a)はデューティー比
が約100%、(b)は同50%、(c)は同0%のと
きの動作状態である。
【図5】図2の実施例における制御系の静特性を示す図
である。
である。
【図6】図2の実施例における制御系の制御ブロック線
図である。
図である。
【図7】図2の実施例の制御部で実行される進角フィー
ドバックゲインの算出フローチャートである。
ドバックゲインの算出フローチャートである。
【図8】図2の実施例の制御部で実行される遅角フィー
ドバックゲインの算出フローチャートである。
ドバックゲインの算出フローチャートである。
【図9】図2の実施例の制御部で実行される制御フロー
チャートの全体図である。
チャートの全体図である。
10…エンジン 11…クランクシャフト 13…吸気弁用スプロケット 16…吸気弁用カムシャフト 17…クランク位置検出センサ 18…カムシャフト位置検出センサ 20…バルブタイミング調整機構 23…カムシャフトスリーブ 26…スプロケットスリーブ 32a…カムシャフトスリーブの外歯ヘリカルスプライ
ン 32b…シリンダの内歯ヘリカルスプライン 33a…スプロケットスリーブの内歯ヘリカルスプライ
ン 33b…シリンダの外歯ヘリカルスプライン 34…シリンダ 35,36…油圧室 37,38,39,40…油圧路 50…油圧装置 52…油圧ポンプ 53…スプール弁 54…シリンダ 55…スプール 56…リニアソレノイド 57…スプリング 70…制御部
ン 32b…シリンダの内歯ヘリカルスプライン 33a…スプロケットスリーブの内歯ヘリカルスプライ
ン 33b…シリンダの外歯ヘリカルスプライン 34…シリンダ 35,36…油圧室 37,38,39,40…油圧路 50…油圧装置 52…油圧ポンプ 53…スプール弁 54…シリンダ 55…スプール 56…リニアソレノイド 57…スプリング 70…制御部
Claims (1)
- 【請求項1】 クランク軸とカム軸間の回転位相を変え
るための位相調整機構(1)と、この位相調整機構を駆
動するための駆動手段(2)と、内燃機関各部に設けら
れ、機関の運転状態を表す状態量を検知する各種センサ
(3)と、前記センサによって検出された運転状態量に
基づいてクランク軸とカム軸間の回転位相差の実際値を
算出する手段(4)と、前記運転状態量に基づいて回転
位相差の目標値を決定する手段(5)と、状態フィード
バック制御により前記実際値を目標値に一致させるため
の操作量を決定し、前記駆動手段へ制御信号として出力
する制御手段(6)とを備えて、カム軸で駆動される弁
の動作タイミングを制御する弁動作タイミング調整装置
において、 前記制御手段(6)に、制御信号の操作量を制御データ
として記憶する手段(6A)と、前記運転状態量を基に
当該制御のむだ時間を設定する手段(6B)と、前記む
だ時間に応じて当該制御で用いるサンプル数を算出し、
当該サンプル数のフィードバックゲインを算出する手段
(6C)と、前記実際値と目標値間の偏差,当該サンプ
ル数のフィードバックゲイン、及び当該サンプル数の過
去の操作量を用いて現操作量を算出する手段(6D)と
を設けたことを特徴とする弁動作タイミング調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16224193A JPH0719073A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 内燃機関における弁動作タイミング調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16224193A JPH0719073A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 内燃機関における弁動作タイミング調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0719073A true JPH0719073A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15750675
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16224193A Pending JPH0719073A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 内燃機関における弁動作タイミング調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0719073A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0852287A1 (en) * | 1997-01-07 | 1998-07-08 | Unisia Jecs Corporation | Apparatus and method for controlling valve timing of engine |
| JP2002081344A (ja) * | 2000-06-20 | 2002-03-22 | Denso Corp | 内燃機関の空燃比制御装置 |
| US7004128B2 (en) | 2001-06-15 | 2006-02-28 | Denso Corporation | Control apparatus for device having dead band, and variable valve system |
| CN100394010C (zh) * | 2004-10-18 | 2008-06-11 | 株式会社电装 | 用于内燃机的可变气门正时控制器 |
| US7556903B2 (en) | 2003-09-19 | 2009-07-07 | Ricoh Company Limited | Electrophotographic photoreceptor, and image forming method, apparatus and process cartridge therefor using the photoreceptor |
| JP2010025070A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Denso Corp | 可変バルブ制御装置 |
| JP2010024965A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Denso Corp | 可変バルブ制御装置 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP16224193A patent/JPH0719073A/ja active Pending
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| US7556903B2 (en) | 2003-09-19 | 2009-07-07 | Ricoh Company Limited | Electrophotographic photoreceptor, and image forming method, apparatus and process cartridge therefor using the photoreceptor |
| CN100394010C (zh) * | 2004-10-18 | 2008-06-11 | 株式会社电装 | 用于内燃机的可变气门正时控制器 |
| JP2010024965A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Denso Corp | 可変バルブ制御装置 |
| JP2010025070A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Denso Corp | 可変バルブ制御装置 |
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