JPH07190991A - 変態率測定方法及び装置 - Google Patents

変態率測定方法及び装置

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JPH07190991A
JPH07190991A JP33048493A JP33048493A JPH07190991A JP H07190991 A JPH07190991 A JP H07190991A JP 33048493 A JP33048493 A JP 33048493A JP 33048493 A JP33048493 A JP 33048493A JP H07190991 A JPH07190991 A JP H07190991A
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transformation rate
magnetic
steel sheet
rate measuring
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JP33048493A
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Yasuhiro Matsufuji
泰大 松藤
Seigo Ando
静吾 安藤
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JFE Engineering Corp
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変態率測定装置の設置された環境温度の変化
や時間の経過により生じる磁束発生手段が出力する磁束
密度の変動を抑制して、鋼板の材質、板厚及び板幅の補
正を容易に行なうことができ、またロール回転による雑
音を除去してS/Nを向上させた鋼板の変態率測定方法
及び装置。 【構成】 鋼板15の下側から磁束を発生させる磁化器
10を含む磁化器ボックス11と、鋼板15の上側で磁
束を検出する磁気センサ3を含む検出器ボックス17
と、磁気センサ3の出力から変態率測定値を得る信号処
理回路24を含む変態率測定装置を、同一製造ライン上
の、測定地点Aとコイラー23の直前の基準地点Bとに
それぞれ設置し、前記基準地点Bの測定値V9 を変態率
100%の基準値として、この基準値に基づき測定地点
Aの変態率測定値V8 を補正演算する演算回路25を備
えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延後の鋼板の変態率
を電磁気によってオンラインで測定する方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】製鉄所で製造される鋼板の各種機械的特
性及び物理的特性に大きく影響を与える最終的な組織を
常に一定状態に維持することは高い品質を維持するため
に非常に重要な事項である。
【0003】例えば、磁気的特性のうち透磁率は、硬
度、結晶粒度等の機械的特性に対して高い相関関係を有
している。このため、透磁率と機械的特性との相関関係
を予め測定しておけば、透磁率の測定を行うことによっ
て、鋼板の機械的特性をある程度推定することが可能と
なる。
【0004】また、製造工程管理においても、熱間鋼の
熱処理過程で、鋼は高温状態におけるオーステナイト
(γ)相から低温状態のフェライト(α)相に変態する
が、その変態時期や変態率を監視することは、鋼板の材
質を管理する上で極めて重要であり、オンラインにて上
記変態率を計測するセンサの開発が望まれている。
【0005】この相変態の測定において、鋼のγ→α相
変態が非磁性(γ相)から強磁性(α相)への変化とい
う物理的現象を伴うことを利用し、磁気検出器を用いて
変態挙動を検出する方法がある。この方法は、鋼がキュ
リー点付近で磁気特性が大きく変化し、一般の大部分の
商用鋼のキュリー点は750℃程度なので、この付近の
冷却過程の鋼の変態が表面から徐々に内部に進んで行く
状態を高感度に検出できる。
【0006】また、製造過程で実際に連続して流れてい
る鋼板に対して磁気的特性の測定を行うためには、非接
触でかつオンライン状態でこれらの測定を実施する必要
がある。従来、このような鋼板における磁気的特性を非
接触でかつオンライン状態で測定する場合、鋼板を通過
する磁束の減衰率が鋼板の磁気的特性により変化すると
いう性質を利用する変態率測定装置が提唱されており、
例えば特開昭56−82443号公報に開示されたもの
がある。
【0007】図7は上記文献に示された従来の変態率測
定装置の構成ブロック図である。図7においては、検査
対象としての鋼板51の一方の側(図では下側)に所定
距離d1 を隔だてて磁化鉄芯52と励磁コイル53から
なる磁化器54が、一対の磁極54a,54bが鋼板5
1に対向するように配置されている。そして磁化器54
の励磁コイル53には磁化電源55から励磁電流が供給
され、磁極54a,54bの間に磁束が発生する。この
磁束は鋼板51の内部を通過する磁束のほかに外部に漏
洩する磁束59も存在し、この外部に漏洩した磁束59
は、鋼板51の他方の側(図では上側)に距離d2 だけ
離して配置された磁気検出素子56によって検出され
る。磁気検出素子56にて検出された漏洩磁束検出信号
は演算装置58へ伝送される。また、鋼板51の表面温
度は温度計57で測定され、この温度測定信号も演算装
置58へ伝送される。
【0008】このような構成の変態率測定装置によれ
ば、強磁性体としての鋼板51が磁化器54と磁気検出
素子56との間に存在すれば、磁化器54の一方の磁極
54aから出力された磁束の大部分は鋼板51内を通過
して他方の電極54bに入力される。そして、鋼板51
の変態率が変化すると、鋼板51の透磁率などの磁気特
性が変化して、鋼板51の内部を通過する磁束の密度Φ
が変化する。従って、あらかじめ既知の変態率を有する
試験用鋼板における基準磁束密度を求めておき、測定さ
れた磁束密度Φと基準磁束密度とを比較することによっ
て定量的に変態率が求まる。また、鋼板51を一定方向
へ移動させながら、磁気検出素子56で鋼板51の反対
側に漏れた磁束59の密度Φを連続測定して、その磁束
密度Φが大きく変化した地点を鋼板の変態率の変化地点
とみなすことが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の変態率測定装置においてもまだ次のような
問題があった。即ちオンラインにおける熱延鋼板の熱延
後の形状は振動しながらかなりの速度で移動し、特にそ
の先端、及び後端部においてそり上がることが多い。従
って、検出精度を上げようと過度に磁束検出素子を鋼板
に接近させると、接触事故等が発生する場合がある。
【0010】そこで接触事故を避けるためには、鋼板と
磁束検出素子との間の距離d2 を少なくとも50cm以
上とする必要がある。しかし、そうすると、磁束密度Φ
は著しく低下し、さらに磁化器を構成する励磁コイルの
巻き線抵抗値や磁化鉄芯の透磁率、あるいは磁束検出素
子の検出感度等が周囲温度により変化することや、また
長時間使用しているうちに磁化鉄芯の透磁率が変化する
ことによる、磁化器からの磁束密度変化の影響が検出信
号に対して無視できなくなり、測定精度が悪化する。
【0011】また上記の変態率測定装置における漏洩磁
束検出信号は、被測定材である鋼板の変態率のみならず
材質、板厚及び板幅によって磁束密度Φが変化するの
で、検出出力の板厚、板幅及び材質による補正が必要で
ある。しかしながら、これらの補正はかなり煩雑であ
り、またオフラインにおいて、実際のラインを流れるサ
ンプルと大きさが同程度の鋼板を用いて、前記補正係数
を求めることは極めて困難である。
【0012】また従来の変態率測定装置は、原理上鋼板
を介して励磁コイルから発せられる磁束の減衰量を磁束
検出器により測定することで、鋼板の変態率を検出する
構成であるため、励磁コイルによる磁界以外に外乱磁界
が存在すると、この外乱磁界が検出信号に対する雑音と
して混入して、S/N悪化の原因となってしまう。この
外乱磁界の発生源として、鋼板下側に位置するロールは
強磁性体であるためロールには残留磁気が存在し、従っ
てロールが回転するとそれがノイズとなる。従って、ロ
ールをSUS等非磁性体に交換することが考えられる
が、鋼板の焼き付きや耐摩耗性などを考慮した場合、C
r系のロールが望ましいので実際には交換できない。
【0013】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたもので、変態率測定装置の設置された環境温度の
変化、あるいは時間の経過により生じる磁束発生手段が
出力する磁束密度の変動を抑制して、鋼板の材質、板厚
及び板幅の補正を容易に行なうことができ、また鋼板搬
送時のロール回転による雑音を除去してS/Nを向上さ
せた高精度の鋼板の変態率測定方法及び装置を得ること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本請求項1の発明に係る
変態率測定方法は、検査対象の鋼板をはさんで、その一
方の側に磁束を発生させる磁束発生手段を設け、その他
方の側に前記磁束発生手段により発生され前記鋼板を貫
き漏洩する磁束を検出する磁束検出手段を設け、該磁束
検出手段で検出される磁束密度から前記鋼板の変態率を
測定する変態率測定装置を2つ使用する変態率測定方法
において、前記2つの変態率測定装置を、前記鋼板の同
一製造ライン上の、変態率を測定する位置と変態完了後
の基準位置とにそれぞれ設置し、前記基準位置に設置し
た変態率測定装置による測定値を変態率100%の基準
値とし、前記測定する位置に設置した変態率測定装置に
よる測定値を前記基準値に基づき補正演算を行なう補正
演算工程を有するものである。
【0015】本請求項2の発明に係る変態率測定装置
は、検査対象の鋼板をはさんで、その一方の側に磁束を
発生させる磁束発生手段を設け、その他方の側に前記磁
束発生手段により発生され前記鋼板を貫き漏洩する磁束
を検出する磁束検出手段を設け、該磁束検出手段で検出
される磁束密度から前記鋼板の変態率を測定する変態率
測定装置において、前記鋼板の、走行速度をv、板厚を
t、透磁率をμ、電気伝導度をσ、走行方向の測定間隔
により決まる代表長さをLとしたときに、前記磁束発生
手段がv/L≦f≦1/(πμσt2 )で示される周波
数fの交流磁束を発生させる交流磁束発生手段を備えた
ものである。
【0016】本請求項3の発明に係る変態率測定装置
は、前記請求項2の発明に係る変態率測定装置におい
て、前記磁束発生手段と磁束検出手段との間に鋼板が存
在しないときに、前記磁束検出手段が空気を介して検出
する磁束密度の値が所定の較正値となるように前記交流
磁束発生手段が発生する交流磁束密度を較正する交流磁
束密度較正手段を備えたものである。
【0017】本請求項4の発明に係る変態率測定装置
は、検査対象の鋼板をはさむ一方の側に設けられる電磁
石にE型形状のコアを使用し、該コアの両端の磁極は同
一極性に、その中心磁極は前記両端と反対極性に励磁す
ることにより、前記コアの中心から鋼板方向への垂直な
延長線に対して対称形で方向が反対の磁束を発生させる
磁束発生手段と、前記鋼板をはさむ他方の側の前記コア
の中心からの垂直な延長線に対して直角で前記コアの両
端の磁極方向にそれぞれ等距離を隔だてて設けられ、前
記磁束発生手段により発生され、鋼板を貫き漏洩する対
称形の磁束の水平成分をそれぞれ検出する一対の磁束検
出手段と、前記一対の磁束検出手段のそれぞれが検出し
た磁束密度信号の差分を算出する差分演算手段とを備え
たものである。
【0018】
【作用】本請求項1に係る発明においては、検査対象の
鋼板をはさんで、その一方の側に磁束を発生させる磁束
発生手段を設け、その他方の側に前記磁束発生手段によ
り発生され前記鋼板を貫き漏洩する磁束を検出する磁束
検出手段を設け、該磁束検出手段で検出される磁束密度
から前記鋼板の変態率を測定する変態率測定装置を、前
記鋼板の同一製造ライン上の、変態率を測定する位置と
変態完了後の基準位置とにそれぞれ設置し、補正演算工
程において、前記基準位置に設置した変態率測定装置に
よる測定値を変態率100%の基準値とし、前記測定す
る位置に設置した変態率測定装置による測定値を前記基
準値に基づき補正演算を行なう。
【0019】本請求項2に係る発明においては、検査対
象の鋼板をはさんで、その一方の側に交流磁束を発生さ
せる交流磁束発生手段を設け、その他方の側に前記交流
磁束発生手段により発生され前記鋼板を貫き漏洩する磁
束を検出する磁束検出手段を設け、該磁束検出手段で検
出される磁束密度から前記鋼板の変態率を測定する変態
率測定装置において、前記交流磁束発生手段は、前記鋼
板の、走行速度をv、板厚をt、透磁率をμ、電気伝導
度をσ、走行方向の測定間隔により決まる代表長さをL
としたときに、v/L≦f≦1/(πμσt2 )で示さ
れる周波数fの交流磁束を発生させる。
【0020】本請求項3に係る発明においては、前記請
求項2に係る発明に付加された交流磁束密度較正手段
は、前記変態率測定装置の磁束発生手段と磁束検出手段
との間に鋼板が存在しないときに、前記磁束検出手段が
空気を介して検出する磁束密度の値が所定の較正値とな
るように前記交流磁束発生手段が発生する交流磁束密度
を較正する。
【0021】本請求項4に係る発明においては、磁束発
生手段は、検査対象の鋼板をはさむ一方の側に設けられ
る電磁石にE型形状のコアを使用し、該コアの両端の磁
極は同一極性に、その中心磁極は前記両端と反対極性に
励磁することにより、前記コアの中心から鋼板方向への
垂直な延長線に対して対称形で方向が反対の磁束を発生
させる。一対の磁束検出手段は、前記鋼板をはさむ他方
の側の前記コアの中心からの垂直な延長線に対して直角
で前記コアの両端の磁極方向にそれぞれ等距離を隔だて
て設けられ、前記磁束発生手段により発生され鋼板を貫
き漏洩する対称形の磁束の水平成分をそれぞれ検出す
る。差分演算手段は、前記一対の磁束検出手段のそれぞ
れが検出した磁束密度信号の差分を算出する。
【0022】
【実施例】図4は本発明に係る変態率測定装置の動作原
理を説明する図である。図4において、10は磁化器で
あり、磁化鉄芯10aと励磁コイル10bとにより構成
され、磁化器ボックス11内に配置されている。磁化器
ボックス11は、磁束が自由に貫通できる磁気に影響を
受けない材料により製作され、且つ冷却水12を常時流
入、流出させて磁化器10を水冷している。従って磁化
器10は防水構造で、冷却水12とは電気的に絶縁さ
れ、その励磁コイル10bは定電流回路13に接続され
ている。この例では、磁化器ボックス11は、オンライ
ンで走行する鋼板15の下側に所定距離d1 離して設置
される。
【0023】16は磁束検出素子であり、検出器ボック
ス17内に配置される。検出器ボックス17は、磁化器
ボックス11と同様に、磁束が自由に貫通できる材料に
より製作され、且つ冷却水18を常時流入、流出させて
磁束検出素子16を水冷している。従って磁束検出素子
16は防水構造で冷却水18とは電気的に絶縁され、磁
気検出回路19に接続されている。検出器ボックス17
は、磁化器ボックス11と対向する鋼板15の上側の所
定距離d2 離した位置に設置される。
【0024】前記定電流回路13は、低い周波数fで発
振する低周波発振器14に接続されており、この低周波
数fによる交流電流により励磁コイル10bを励磁して
いる。なお、この周波数fの設定法は後述する。前記磁
気検出回路19の出力信号はロックインアンプ20に入
力され、また低周波発振器14の出力信号も同期信号と
してロックインアンプ20に入力される。ロックインア
ンプ20は、同期検波器と増幅器とを内蔵しており、磁
気検出回路19からの入力信号を低周波発振器14の出
力信号によって同期検波し、この検波信号を増幅した電
圧信号を出力する。そしてこの出力信号の電圧値が変態
率に対応した計測信号となる。
【0025】なお、ここで変態率を平易に説明する。熱
圧延直後の鋼板は、表面温度も内部温度も共にキュリー
点以上の高温で板厚方向にすべてγ相の非磁性であり、
これが冷却制御されるに従って表面温度は低下してα相
の強磁性となるが、内部温度はまだ高温でγ相の非磁性
又は弱磁性の状態がある。このような状態において、例
えば板厚方向に半分がα相で半分がγ相であれば50%
の変態率といい、板厚方向にすべてα相となり変態が完
了すると、100%の変態率という。
【0026】このように構成された変態率測定装置は、
その設置場所の環境温度が変化した場合にも、磁化器ボ
ックス11内の温度変化が抑制され、磁化器10の鉄芯
10aの透磁率および励磁コイル10bの抵抗値は環境
温度によらず一定となり、また励磁コイル10bは定電
流回路13により一定の電流が供給されることで、磁化
器10により発生される磁束密度は一定に保たれる。同
様に、検出器ボックス17内の温度も一定に保持される
ことにより、磁束検出素子16の検出感度の温度ドリフ
トも抑えられる。従って比較的短期間の使用では問題は
ない。
【0027】しかし上記構成にもかかわらず、装置を長
時間使用するにあたっては、磁化器10の鉄芯10aの
透磁率の経時変化が問題となる。なお、オンラインで
は、走行方向に一定の長さを有する鋼板15が通過した
後には、一定時間経過してから次の鋼板15が搬送され
るのが普通である。そこで前記鉄芯10aの透磁率の経
過変化の影響を除去するために、鋼板15が通過し終え
る度に(即ち磁化器ボックス11と検出器ボックス17
の間に鋼板15が存在しなくなる度に)、磁気検出回路
19を通してロックインアンプ20から出力される電圧
値が所定の較正値になるように、制御回路21により定
電流回路13のゲインを調整し、長時間使用しても常
に、一定の交流磁束密度が供給されるように較正を行っ
ている。
【0028】ここで定電流回路13が低周波発振器14
の出力信号に基づき、周波数fの交流電流により励磁コ
イル10bを励磁するのは、磁化器10により発生され
る磁界は印加磁界が直流では地磁気の影響が誤差として
検出されるため、交流磁界の方が望ましいことによる。
しかしこの交流の励磁周波数を高くするに従い、磁束は
板表面に集中し内部まで侵透しにくくなる。従って励磁
周波数の上限は、磁束の侵透深さをどこまで保つかで決
まる。
【0029】また、この交流励磁による変態率の計測に
は少くとも交流の1周期を必要とするから、逆に励磁周
波数を低くすると測定間隔(サンプル間隔)が大きくな
り、測定値の変化に対する応答性が悪くなる。従って励
磁周波数の下限は、鋼板15の走行方向の測定間隔をあ
る値以上に大きくしないという上限値により決まり、こ
の上限値に基づき鋼板15の走行速度から励磁周波数の
下限値が求められる。
【0030】そこで本発明においては、交流磁界を発生
させるための励磁周波数fを、前記計測時の応答性を考
慮した下限値と、励磁周波数と鋼板への侵透深さの関係
式から決まる上限値の間で下記の(1)式を満足させる
ように設定する。 v/L≦f≦1/(πμσt2 ) …(1) ここでvは鋼板の走行速度(単位はm/s)、tは鋼板
の板厚(単位はm)、μは鋼板の透磁率(単位はH/
m)、σは鋼板の電気伝導度(単位は1/Ωm)、Lは
鋼板の走行方向の測定間隔により決まる代表長さ(単位
はm)であり、この値により励磁周波数fの下限値が求
められる。
【0031】例えばいま測定間隔を0.5m以下とした
い場合に、走行速度vが20m/sのときは、fは40
Hz以上にする必要がありこの場合にL=0.5mとな
る。またvが10m/sのときは、fは20Hz以上に
する必要があり、この場合もL=0.5mとなる。また
測定間隔が1m以下でよい場合に、走行速度vが20m
/sのときは、fは20Hz以上にする必要があり、こ
の場合にL=1mとなる。またvが10m/sのとき
は、fは10Hz以上にする必要があり、この場合にも
L=1mとなる。このようにLは走行方向の測定間隔に
より決まる値になる。
【0032】図2は本発明に係る変態率測定装置の一実
施例を示す構成ブロック図である。同図において、磁化
鉄芯10aと励磁コイル10bよりなる磁化器10、磁
化器ボックス11、冷却水12,18、定電流回路1
3、低周波発振器14、鋼板15、検出器ボックス1
7、ロックインアンプ20及び制御回路21は図4と同
一のものである。また図4の場合と同様に、磁化器ボッ
クス11が鋼板15の下側へ距離d1 の間隔で設置さ
れ、検出器ボックス17が、磁化器ボックス11と対向
する鋼板15の上側へ距離d2 の間隔で設置される。そ
して磁化器ボックス11内に設置された磁化器10は、
励磁コイル10bを定電流回路13を介して周波数fで
発振する低周波発振器14に接続される。
【0033】図2において、1は高周波電源、2は抵
抗、3は磁気センサであり、センサコア3aと励磁コイ
ル3bとにより構成され、検出器ボックス17内に配置
される。検出器ボックス17内の磁気センサ3は、冷却
水18で水冷されるため防水構造となっており、冷却水
18とは電気的に絶縁され、磁気検出回路4に接続され
る。磁気検出回路4は磁気センサ3からの入力信号に基
づき検出磁束密度に比例した電圧信号V3 を出力し、ロ
ックインアンプ20へ供給する。
【0034】ここで図2の高周波電源1、抵抗2、磁気
センサ3及び磁気検出回路4により構成される磁気測定
装置は、本出願人が先に出願した特開平1−30898
2号公報の「磁気測定方法及び磁気測定装置」に記載さ
れた装置と同一のものを使用している。即ち磁気センサ
3は、強磁性体材料で形成されたセンサコア3aに検出
コイル3bを巻いて構成され、この検出コイル3bに
は、高周波電源1から出力される高周波の定電圧信号が
抵抗2を介して供給されることにより、励磁電流が常時
流れている。そしてセンサコア3aは、過飽和域まで励
磁された状態になる。また磁気検出回路4は、検出コイ
ル3bの両端に、前記高周波励磁電流に基づき、交互に
発生する正電圧と負電圧をそれぞれ個別に検波する正電
圧検波器及び負電圧検波器と、この2つの検波器の出力
電圧を加算して差電圧を得る加算器とにより構成されて
いる。
【0035】このように過飽和域まで励磁された磁気セ
ンサ3の設置領域に磁束が全く存在しない状態では、検
出コイル3bの両端に交互に発生する正電圧と負電圧の
各波高値Vp と−Vn とは等しい。従ってこの2つの波
高値を検波した正負の直流電圧を加算器で加算した出力
は零となる。しかし磁気センサ3に外部磁束が与えられ
ると、検出コイル3bの両端に発生する正電圧と負電圧
の波高値の総和は変化しないが、正負の各波高値Vp
−Vn の値に差が生じる。従ってこの2つの波高値を検
波した正負の直流電圧を加算器で加算することによっ
て、差電圧(Vp −Vn )が求められる。そしてこの差
電圧(Vp −Vn )がこの磁気センサ3に与えられた外
部磁束密度に対応した値となる。このようにして走行す
る鋼板15から漏洩して磁気センサ3に印加された磁束
密度に対応した検出信号V3 が順次磁気検出回路4から
出力される。
【0036】なお、この磁気センサ3の検出信号に基づ
き磁気検出回路4から出力される検出信号V3 の応答周
波数は、前記低周波発振器14の周波数fより充分高
い。この過飽和型磁気センサ3を磁束検出器として使用
することにより、高感度の磁気センサが実現され、鋼板
15と磁気センサ3を収納する検出器ボックス17との
距離d2 を1m以上離して計測することが可能となり、
また1m以上離すことで鋼板15のパスライン変動の影
響を除去して、高いS/Nでの鋼板の変態率計測を可能
とする。
【0037】図3は図2の信号処理回路の動作を説明す
るための波形図であり、図3を参照し、図2の信号処理
を説明する。なお、図2の信号処理回路は、ロックイン
アンプ20、ローパスフィルタ(以下LPFと記す)
5、零調回路6、反転器7及びリニアライザ8を含んで
いる。磁気検出回路4の出力信号V3 はロックインアン
プ20に入力され、ロックインアンプ20は、図4の場
合と同様に、低周波発振器14の出力信号に基づき磁気
検出回路4からの入力信号を同期検波し、この検波信号
を増幅した電圧信号V4 を出力して、前記制御回路21
とLPF5へ供給する(図2の(a)を参照)。
【0038】制御回路21は、図4の場合と同様に鉄芯
10aの透磁率の経時変化を除去するため、鋼板15が
通過し終えた後に、ロックインアンプ20の出力に所定
の電圧値V4 が得られるように定電流回路13のゲイン
を調整する。
【0039】図3の波形図の縦軸は電圧で、横軸は冷却
時間である。この冷却時間が短時間の高温側がγ相で、
長時間の低温側がα相である。ロックインアンプ20の
出力電圧V4 には高周波の雑音成分が含まれているの
で、LPF5を通過させることにより低域濾波処理を行
ない、前記雑音成分を除去した出力信号を零調回路6へ
供給する。零調回路6は入力信号のレベルシフトを行な
い、γ相のときの信号レベルが零レベルとなるような出
力信号(図2の(b)を参照)を反転器7へ供給する。
【0040】反転器7は入力信号の極性反転を行ない、
負電圧のV5 を正電圧のV6 (図2の(c)を参照)と
して出力してリニアライザ8へ供給する。リニアライザ
8は入力信号のγ−α変態の傾斜が非線形であるので、
これを線形に変換した電圧信号V7 (図2の(d)を参
照)を変態率に対応した計測信号として出力する。例え
ばリニアライザ8の出力信号V7 が0〜10Vの範囲で
変化する場合には、V7 の電圧値の0V、1V、2V、
3V、…10Vが、それぞれ変態率の0%、10%、2
0%、30%、…100%に対応するように調整する。
【0041】図1は本発明に係る変態率測定方法の材
質、板厚及び板幅の補正方法を説明する図である。同図
において、磁化器10が内部に配置された磁化器ボック
ス11、磁気センサ3が内部に配置された検出器ボック
ス17、被検材である鋼板15は図2と同一のものであ
る。図1の22は鋼板15を搬送するためのロール、2
3は冷却後のα相に変態の完了した(変態率100%に
なった)鋼板15を巻込むコイラー、24は信号処理回
路であり、例えば図1の磁気検出回路4、ロックインア
ンプ20、LPF5、零調回路6、反転器7及びリニア
ライザ8により構成される。29は変態率基準値V9
基づき変態率測定値V8 の補正演算を行なう演算回路、
26は演算回路25の出力信号を記録するレコーダであ
る。
【0042】図1においては、同一製造ライン上の、変
態率を計測したい位置(A地点とする)と、コイラー2
3の直前で冷却されα相に変態の完了した(変態率10
0%になった)基準位置(B地点とする)との2箇所
に、同一構成の変態率測定装置(例えば図2の構成によ
る装置)をそれぞれ設置して、この2つの装置の測定値
からA地点の変態率を算出するものである。これは、コ
イラー23の直前のB地点で変態率100%の値を測定
しても、この測定値は、鋼板15の材質、板厚及び板幅
によりそれぞれ異なる値となる。即ち測定値のパラメー
タには、変態率のほかに、材質、板厚及び板幅が含まれ
ているので、このB地点の測定値を変態率100%の基
準値として、この基準値に基づきA地点の測定値に補正
演算を行ない、前記材質、板厚及び板幅を一括して補正
したA地点の変態率を得んとするものである。
【0043】即ち図1においては、同一製造ライン上
で、変態率を計測したいA地点の、1対のロール22間
に取り付けられた磁化器ボックス11により発生される
磁束密度を、鋼板15の上部に設置された検出器ボック
ス17にて検出し、図2の検出回路4以降リニアライザ
8までの機器を含む信号処理回路24を通して出力電圧
8 を得る。また、前記A地点と全く同一構成の装置
を、コイラー23の直前、すなわち変態完了後のB地点
に設け、同様に出力電圧V9 を得る。前記2つの出力信
号V8 とV9 は演算回路25に入力される。演算回路2
5が実行する補正演算は、前記入力信号V8 ,V9 が線
形信号であるか、または非線形信号であるかにより、そ
の内容が異なる。
【0044】信号処理回路24にリニアライザが含ま
れ、入力信号V8 ,V9 が線形信号の場合には、演算回
路25は、変態完了後のB地点の出力値V9 を変態率1
00%の基準値とし、測定地点Aの出力値V8 を基準値
9 で除算し、除算結果の商であるV8 /V9 ×100
%を、測定地点Aにおける補正演算後の変態率として出
力する。また入力信号V8 ,V9 が非線形信号の場合に
は、演算回路25は、あらかじめ標準的な電圧値と変態
率との非線形特性を示す式又はこの近似式等を記憶して
おき、基準値V9 がこの非線形特性における100%の
変態率を示す値として、例えば折線近似等の手法によ
り、測定地点Aの出力値V8 から変態率を算出する。そ
してこの算出値を、測定地点Aにおける補正演算後の変
態率として出力する。レコーダ26は前記補正演算後の
変態率を逐次記録して出力する。
【0045】図5は本発明に係る変態率測定装置の他の
実施例を示す構成ブロック図である。図5においては、
鋼板31の下側テーブルロール32a,32b間にE型
電磁石33を配置する。E型電磁石33は、両端の磁極
33a,33cが同一極性で中心磁極33bが両端とは
反対の極性になるように、E型コア34に巻かれたコイ
ル35が励磁されている。このようにE型電磁石33が
励磁される結果、E型電磁石33の中心磁極33bの中
心から鋼板方向に垂直に延長した延長線(以下中心磁極
線という)Vに対して対称形で方向が反対の磁束が発生
される。なおロール32a,32bは一般に同期して回
転する。
【0046】また鋼板15の上側には、前記E型電磁石
33の中心磁極33bから延長された中心磁極線Vに対
して、直角で(即ち水平で)前記両端磁極33a,33
c方向へ等距離dを隔だてた2箇所に、前記E型電磁石
33から発生され鋼板31を貫き漏洩する前記対称形の
磁束の水平成分をそれぞれ検出する磁束検出器38a,
38bが同じ向きに設置されている。
【0047】なお図5の磁束検出器38a,38b及び
E型コア34とコイル35よりなるE型電磁石33は、
それぞれ防水構造であり、図2と同様に、磁束は自由に
貫通する材料で作られ冷却水により水冷される1対の検
出器ボックス及び磁化器ボックス内に配置されている
が、これらのボックスの図示は省略されている。
【0048】磁束検出器38a,38bの出力信号は、
それぞれ磁気検出回路39a,39bにより信号増幅さ
れた後に減算回路40に入力される。減算回路40によ
る減算結果の信号は信号処理回路41に入力される。信
号処理回路41としては、例えば図2のロックインアン
プ40からリニアライザ8までの各機器により構成され
る。
【0049】図5の動作を説明する。E型電磁石33の
両端の磁極33a,33cと中心磁極33bとの間で形
成され、それぞれ磁束検出器38a,38bによって検
出される信号磁束37a,37bの水平成分は、図の実
線に示されるように、中心磁極線Vに対して対称(シン
メトリー)であるため、それぞれ絶対値はほぼ等しく向
きは反対である。この極性が反対で絶対値がほぼ等しい
2つの検出信号が、磁気検出回路39a,39bにより
それぞれ信号増幅されて減算回路40に供給される。減
算回路40は、磁気検出回路39a,39bからの極性
が反対で振幅がほぼ等しい2つの入力信号を減算するこ
とにより、実質的に2つの振幅値が加算され、2倍の振
幅値を有する信号成分を出力することなる。
【0050】一方磁束検出38a,38bが検出するロ
ール残留磁気による外乱磁束36は、図の破線で示され
るように、大きさはほぼ等しく向きは同一である。従っ
てロール残留磁気にもとずく2つの検出信号は、減算回
路40によりそのまま減算され相殺される。このように
して減算回路40の出力側では、信号成分は2倍に加算
され、雑音成分は相殺されることによりS/Nが著しく
向上し、高精度の変態率測定が可能となる。
【0051】図6は図5の変態率測定装置と従来装置と
のロール残留磁束の測定結果の比較を示す図である。図
6の(a)は、従来装置を用いて、励磁コイルの励磁を
断とした状態で、通板速度300メートル/分に相当す
る回転数(約5Hz)でロール32a,32bを回転さ
せた時に発生する残留磁界を、ロール上面から1メート
ルの位置に設置した1個の磁束検出器にて測定し、この
測定値を周波数解析した結果である。図よりロール回転
周波数に相当する約4.8Hzのところと、その高調波
周波数部にピーク値が存在する。
【0052】図6の(b)は、同一の条件下で、図5の
変態率測定装置を用いて1対の磁束検出器を配置し、そ
の検出信号の差分値を周波数解析した結果である。図6
の(a)に比べて、ロール回転周波数の約4.8Hzの
ところで30dB近くロール回転ノイズが減衰すること
を確認できる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、2つの変
態率測定装置を鋼板の同一製造ライン上の、変態率を測
定する位置と変態完了後の基準位置とにそれぞれ設置
し、前記基準位置に設置した変態率測定装置による測定
値を変態率100%の基準値とし、前記測定する位置に
設置した変態率測定装置による測定値を前記基準値に基
づき補正演算を行なうようにしたので、鋼板の材質、板
厚及び板幅による影響を一括補正した変態率を算出する
ことができる。
【0054】また本発明によれば、鋼板の一方の側から
発生する交流磁束を交流磁束発生手段により発生させ、
この交流磁束の発生周波数を、計測時の応答性を考慮し
た下限値と、励磁周波数と鋼板への侵透深さの関係式か
ら決まる上限値との間の最適値に設定するようにしたの
で、応答性を損うこともなく、地磁気の影響を除去して
変態率を測定することができる。
【0055】また本発明によれば、変態率測定装置の交
流磁束発生手段と磁束検出手段との間に鋼板が存在しな
いときに、前記磁束検出手段が空気を介して検出する磁
束密度の値が所定の較正値となるように前記交流磁束発
生手段が発生する交流磁束密度を較正するようにしたの
で、長時間装置を使用した場合に発生する交流磁束発生
手段に含まれる鉄芯の透磁率の経時変化による影響を除
去して変態率を測定することができる。
【0056】また本発明によれば、磁束発生手段として
E型電磁石を使用して中心磁極線に対して対称形で方向
が反対の磁束を発生させ、また一対の磁束検出手段によ
り前記対称形の磁束の水平成分をそれぞれ検出し、この
一対の磁束検出信号の差分を算出するようにしたので、
信号成分は2倍となり、ロール残留磁気による雑音成分
は相殺され、S/Nが向上した高精度の変態率測定が可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変態率測定方法の材質、板厚及び
板幅の補正方法を説明する図である。
【図2】本発明に係る変態率測定装置の一実施例を示す
構成ブロック図である。
【図3】図2の信号処理回路の動作を説明するための波
形図である。
【図4】本発明に係る変態率測定装置の動作原理を説明
する図である。
【図5】本発明に係る変態率測定装置の他の実施例を示
す構成ブロック図である。
【図6】図5の変態率測定装置と従来装置とのロール残
留磁束の測定結果の比較を示す図である。
【図7】従来の変態率測定装置の構成ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 高周波電源 2 抵抗 3 磁気センサ 3a センサコア 3a 検出コイル 4,19 磁気検出回路 5 LPF 6 零調回路 7 反転器 8 リニアライザ 10 磁化器 10a 磁化鉄芯 10b 磁化コイル 11 磁化器ボックス 12,18 冷却水 13 定電流回路 14 低周波発振器 15 鋼板 17 検出器ボックス 20 ロックインアンプ 21 制御回路 22 ロール 23 コイラー 24 信号処理回路 25 演算回路 26 レコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象の鋼板をはさんで、その一方の
    側に磁束を発生させる磁束発生手段を設け、その他方の
    側に前記磁束発生手段により発生され前記鋼板を貫き漏
    洩する磁束を検出する磁束検出手段を設け、該磁束検出
    手段で検出される磁束密度から前記鋼板の変態率を測定
    する変態率測定装置を2つ使用する変態率測定方法にお
    いて、 前記2つの変態率測定装置を、前記鋼板の同一製造ライ
    ン上の、変態率を測定する位置と変態完了後の基準位置
    とにそれぞれ設置し、前記基準位置に設置した変態率測
    定装置による測定値を変態率100%の基準値とし、前
    記測定する位置に設置した変態率測定装置による測定値
    を前記基準値に基づき補正演算を行なう補正演算工程を
    有することを特徴とする変態率測定方法。
  2. 【請求項2】 検査対象の鋼板をはさんで、その一方の
    側に磁束を発生させる磁束発生手段を設け、その他方の
    側に前記磁束発生手段により発生され前記鋼板を貫き漏
    洩する磁束を検出する磁束検出手段を設け、該磁束検出
    手段で検出される磁束密度から前記鋼板の変態率を測定
    する変態率測定装置において、 前記鋼板の、走行速度をv、板厚をt、透磁率をμ、電
    気伝導度をσ、走行方向の測定間隔により決まる代表長
    さをLとしたときに、前記磁束発生手段がv/L≦f≦
    1/(πμσt2 )で示される周波数fの交流磁束を発
    生させる交流磁束発生手段を備えたことを特徴とする変
    態率測定装置。
  3. 【請求項3】 前記変態率測定装置の磁束発生手段と磁
    束検出手段との間に鋼板が存在しないときに、前記磁束
    検出手段が空気を介して検出する磁束密度の値が所定の
    較正値となるように前記交流磁束発生手段が発生する交
    流磁束密度を較正する交流磁束密度較正手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項2記載の変態率測定装置。
  4. 【請求項4】 検査対象の鋼板をはさむ一方の側に設け
    られる電磁石にE型形状のコアを使用し、該コアの両端
    の磁極は同一極性に、その中心磁極は前記両端と反対極
    性に励磁することにより、前記コアの中心から鋼板方向
    への垂直な延長線に対して対称形で方向が反対の磁束を
    発生させる磁束発生手段と、 前記鋼板をはさむ他方の側の前記コアの中心からの垂直
    な延長線に対して直角で前記コアの両端の磁極方向にそ
    れぞれ等距離を隔だてて設けられ、前記磁束発生手段に
    より発生され、鋼板を貫き漏洩する対称形の磁束の水平
    成分をそれぞれ検出する一対の磁束検出手段と、 前記一対の磁束検出手段のそれぞれが検出した磁束密度
    信号の差分を算出する差分演算手段とを備えたことを特
    徴とする変態率測定装置。
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