JPH0719219A - 建築用ネジ - Google Patents
建築用ネジInfo
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- JPH0719219A JPH0719219A JP18912693A JP18912693A JPH0719219A JP H0719219 A JPH0719219 A JP H0719219A JP 18912693 A JP18912693 A JP 18912693A JP 18912693 A JP18912693 A JP 18912693A JP H0719219 A JPH0719219 A JP H0719219A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 胴縁等の硬削材をALC等の軟削材に締着す
るための建築用ネジを提供する。 【構成】 シャンクの軟削材にねじ込まれる領域に形成
された螺糸の複数ピッチにわたるねじ山径D1に対し
て、硬削材にねじ込まれる領域に形成された螺糸の複数
ピッチにわたるねじ山径D2を、D2<D1に形成した
構成である。
るための建築用ネジを提供する。 【構成】 シャンクの軟削材にねじ込まれる領域に形成
された螺糸の複数ピッチにわたるねじ山径D1に対し
て、硬削材にねじ込まれる領域に形成された螺糸の複数
ピッチにわたるねじ山径D2を、D2<D1に形成した
構成である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、胴縁等の部材をALC
等の躯体に締着するための建築用ネジに関する。
等の躯体に締着するための建築用ネジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図5に示すような建築用ネジが公
知である。
知である。
【0003】この従来公知の建築用ネジ1は、回転工具
の係合部を備えた頭部2からシャンク3を延設し、シャ
ンク先端の尖鋭部4の近傍から頭部2の近傍に至り螺糸
5を形成している。前記螺糸5の各ピッチ毎に現れるね
じ山は、尖鋭部4に延設された部分を除いて、シャンク
3の軸方向にわたり同径とされている。
の係合部を備えた頭部2からシャンク3を延設し、シャ
ンク先端の尖鋭部4の近傍から頭部2の近傍に至り螺糸
5を形成している。前記螺糸5の各ピッチ毎に現れるね
じ山は、尖鋭部4に延設された部分を除いて、シャンク
3の軸方向にわたり同径とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、ALC等の気泡
コンクリート基材に見られるように、粉材を成形するこ
とにより製作された建材が広く使用されている。このよ
うな建材は、ネジをねじ込むと、素材が崩壊状に切削さ
れるが、構造が脆弱なため所謂ネジの食いつきが良好で
ない。本明細書において、ACLに代表されるような脆
弱な材質を「軟削材」と称する。
コンクリート基材に見られるように、粉材を成形するこ
とにより製作された建材が広く使用されている。このよ
うな建材は、ネジをねじ込むと、素材が崩壊状に切削さ
れるが、構造が脆弱なため所謂ネジの食いつきが良好で
ない。本明細書において、ACLに代表されるような脆
弱な材質を「軟削材」と称する。
【0005】ところで、建築分野に関して軟削材が多用
される現状の下において、胴縁その他の建材をALC等
の軟削材に取付ける必要がある。胴縁等の建材は、一般
的には木材から成るが、金属板等が用いられる場合もあ
る。このような木材や金属板は、ネジをねじ込むと、切
込み状に切削され、構造的に保形性が良いため所謂ネジ
の食いつきが良好である。本明細書において、木材に代
表されるような保形性に優れる材質を「硬削材」と称す
る。
される現状の下において、胴縁その他の建材をALC等
の軟削材に取付ける必要がある。胴縁等の建材は、一般
的には木材から成るが、金属板等が用いられる場合もあ
る。このような木材や金属板は、ネジをねじ込むと、切
込み状に切削され、構造的に保形性が良いため所謂ネジ
の食いつきが良好である。本明細書において、木材に代
表されるような保形性に優れる材質を「硬削材」と称す
る。
【0006】そこで、従来、前記胴縁等の硬削材をAL
C躯体等の軟削材に対して、前記ネジ1を用いて締着す
ることが行われているが、本発明者が知見したところに
よると次のような重大な問題がある。
C躯体等の軟削材に対して、前記ネジ1を用いて締着す
ることが行われているが、本発明者が知見したところに
よると次のような重大な問題がある。
【0007】図5に示すように、ネジ1は、硬削材6を
貫通してねじ込んだ後、軟削材7にねじ込まれ、これに
より硬削材6を軟削材7に締着することを目的としてい
る。然しながら、前述したような材質上の性質から、ネ
ジ1を硬削材6にねじ込んだ際に得られるスラストと、
軟削材7にねじ込んだ際に得られるスラストとは、相互
に同一でなく、大幅に異なる。
貫通してねじ込んだ後、軟削材7にねじ込まれ、これに
より硬削材6を軟削材7に締着することを目的としてい
る。然しながら、前述したような材質上の性質から、ネ
ジ1を硬削材6にねじ込んだ際に得られるスラストと、
軟削材7にねじ込んだ際に得られるスラストとは、相互
に同一でなく、大幅に異なる。
【0008】即ち、ネジ1は、硬削材6を進入中は、螺
糸5のピッチに相当した正常なスラストFを得られる。
換言すれば、ネジ1は、一回転すると、螺糸5の一ピッ
チに相当して前進する。ところが、軟削材7を進入中
は、螺糸5の食いつきが良好でなく、軟削材7との間で
スリップしつつ回転するので、螺糸5のピッチに相当す
るスラストFよりも小さい不良なスラストfとされてし
まう。即ち、軟削材7中においては、ネジ1は、一回転
しても螺糸5の一ピッチよりも短い距離しか前進しな
い。
糸5のピッチに相当した正常なスラストFを得られる。
換言すれば、ネジ1は、一回転すると、螺糸5の一ピッ
チに相当して前進する。ところが、軟削材7を進入中
は、螺糸5の食いつきが良好でなく、軟削材7との間で
スリップしつつ回転するので、螺糸5のピッチに相当す
るスラストFよりも小さい不良なスラストfとされてし
まう。即ち、軟削材7中においては、ネジ1は、一回転
しても螺糸5の一ピッチよりも短い距離しか前進しな
い。
【0009】上記作用を図5に基づき説明すると、図5
(A)に示すように、ネジ1は、硬削材6を貫通するま
では、正常なスラストFを生じ、正常に螺進する。とこ
ろが、図5(B)に示すように、ネジ1が軟削材7に進
入すると、ネジ1のスラストは不良なスラストfに減
じ、良好に螺進しない。
(A)に示すように、ネジ1は、硬削材6を貫通するま
では、正常なスラストFを生じ、正常に螺進する。とこ
ろが、図5(B)に示すように、ネジ1が軟削材7に進
入すると、ネジ1のスラストは不良なスラストfに減
じ、良好に螺進しない。
【0010】その結果、図5(C)に示すように、ネジ
1を締着する前に、硬削材6が軟削材7から浮き上がっ
てしまう。即ち、ネジ1は、前述のように硬削材6と軟
削材7との間においてスラストをF<fとされ、軟削材
7に対して螺糸5のピッチに応じた前進を行わない。そ
の反面、硬削材6とネジ1との間においては、相互に螺
糸5のピッチに応じた相対移動が行われるため、結局、
硬削材6がネジ1の前進方向と反対方向、従って、浮き
上がる方向に移動せしめられてしまう。
1を締着する前に、硬削材6が軟削材7から浮き上がっ
てしまう。即ち、ネジ1は、前述のように硬削材6と軟
削材7との間においてスラストをF<fとされ、軟削材
7に対して螺糸5のピッチに応じた前進を行わない。そ
の反面、硬削材6とネジ1との間においては、相互に螺
糸5のピッチに応じた相対移動が行われるため、結局、
硬削材6がネジ1の前進方向と反対方向、従って、浮き
上がる方向に移動せしめられてしまう。
【0011】このため、ネジ1により硬削材6を軟削材
7に締着するに際し、硬削材6が浮き上がって締着作業
に支障を来たすことになる。また、硬削材6が浮き上が
るときは、隣接して先に締着を完了したネジ1が引き抜
き方向の力を受け、脆弱な軟削材6中における螺糸の螺
合部分を崩壊せしめ、所謂バカねじ状態を招来する虞れ
がある。
7に締着するに際し、硬削材6が浮き上がって締着作業
に支障を来たすことになる。また、硬削材6が浮き上が
るときは、隣接して先に締着を完了したネジ1が引き抜
き方向の力を受け、脆弱な軟削材6中における螺糸の螺
合部分を崩壊せしめ、所謂バカねじ状態を招来する虞れ
がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決した建築用ネジを提供するものであり、その第一の手
段として構成したところは、回転工具の係合部を備えた
頭部からシャンクを延設し、シャンク先端の尖鋭部近傍
から頭部近傍に至り螺糸を形成して成り、硬削材を貫通
してねじ込んだ後、軟削材にねじ込むことにより、前記
硬削材を軟削材に締着するための建築用ネジにおいて、
前記シャンクの軟削材にねじ込まれる領域に形成された
螺糸の複数ピッチにわたるねじ山径D1に対して、硬削
材にねじ込まれる領域に形成された螺糸の複数ピッチに
わたるねじ山径D2を、D2<D1に形成して成る点に
ある。
決した建築用ネジを提供するものであり、その第一の手
段として構成したところは、回転工具の係合部を備えた
頭部からシャンクを延設し、シャンク先端の尖鋭部近傍
から頭部近傍に至り螺糸を形成して成り、硬削材を貫通
してねじ込んだ後、軟削材にねじ込むことにより、前記
硬削材を軟削材に締着するための建築用ネジにおいて、
前記シャンクの軟削材にねじ込まれる領域に形成された
螺糸の複数ピッチにわたるねじ山径D1に対して、硬削
材にねじ込まれる領域に形成された螺糸の複数ピッチに
わたるねじ山径D2を、D2<D1に形成して成る点に
ある。
【0013】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、前記シャンクの硬削材にねじ込まれる領域に
形成された螺糸の複数ピッチにわたるねじ山径が、頭部
に向けて次第に山径を減じるように形成されて成る点に
ある。
ところは、前記シャンクの硬削材にねじ込まれる領域に
形成された螺糸の複数ピッチにわたるねじ山径が、頭部
に向けて次第に山径を減じるように形成されて成る点に
ある。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の1実施例を詳
述する。
述する。
【0015】図1に示すように、建築用ネジ11は、頭
部12からシャンク13を延設し、シャンク先端の尖鋭
部14の近傍から頭部12の近傍に至り螺糸15を形成
している。尚、図示省略しているが、頭部12の頂部に
は、プラス溝又はマイナス溝等、ドライバー等の回転工
具に係合する係合部が設けられている。
部12からシャンク13を延設し、シャンク先端の尖鋭
部14の近傍から頭部12の近傍に至り螺糸15を形成
している。尚、図示省略しているが、頭部12の頂部に
は、プラス溝又はマイナス溝等、ドライバー等の回転工
具に係合する係合部が設けられている。
【0016】このネジ11は、前述した従来例と同様
に、木材等の硬削材を貫通してねじ込んだ後、ALC等
の軟削材にねじ込むことにより、硬削材を軟削材に締着
するために使用される。このため、前記螺糸15付きの
シャンク13は、ALC等の軟削材にねじ込まれる領域
16(以下前方領域と称する)と、木材等の硬削材にね
じ込まれる領域17(以下後方領域と称する)とを構成
している。
に、木材等の硬削材を貫通してねじ込んだ後、ALC等
の軟削材にねじ込むことにより、硬削材を軟削材に締着
するために使用される。このため、前記螺糸15付きの
シャンク13は、ALC等の軟削材にねじ込まれる領域
16(以下前方領域と称する)と、木材等の硬削材にね
じ込まれる領域17(以下後方領域と称する)とを構成
している。
【0017】前方領域16に形成された螺糸15の複数
ピッチにわたるねじ山径D1は、後方領域17に形成さ
れた螺糸15の複数ピッチにわたるねじ山径D2に比較
して小径、即ち、D2<D1に形成されている。
ピッチにわたるねじ山径D1は、後方領域17に形成さ
れた螺糸15の複数ピッチにわたるねじ山径D2に比較
して小径、即ち、D2<D1に形成されている。
【0018】図示実施例において、シャンク13から尖
鋭部14に至り延設された螺糸15は、ねじ山径を徐々
に減じるように形成されているが、尖鋭部14に近傍す
る部分の構成は、本発明において特に重要ではない。
鋭部14に至り延設された螺糸15は、ねじ山径を徐々
に減じるように形成されているが、尖鋭部14に近傍す
る部分の構成は、本発明において特に重要ではない。
【0019】前記尖鋭部14の近傍を除くシャンク13
の前方領域16に延設された螺糸15は、該前方領域1
6の全体にわたりねじ山径D1を均一、即ち、同径に形
成している。
の前方領域16に延設された螺糸15は、該前方領域1
6の全体にわたりねじ山径D1を均一、即ち、同径に形
成している。
【0020】一方、シャンク13の後方領域17に延設
された螺糸15は、該後方領域17の適宜の個所におい
てねじ山径D2を前記ねじ山径D1よりも小径に形成し
ているが、図示実施例の場合、後方領域17の全体にわ
たりねじ山径D2を不均一、即ち、頭部12に向けて次
第に山径を減じるように形成されている。従って、ねじ
山径は、複数ピッチに現れる螺糸15a、15b、15
c、15dの順で次第に小径ならしめている。
された螺糸15は、該後方領域17の適宜の個所におい
てねじ山径D2を前記ねじ山径D1よりも小径に形成し
ているが、図示実施例の場合、後方領域17の全体にわ
たりねじ山径D2を不均一、即ち、頭部12に向けて次
第に山径を減じるように形成されている。従って、ねじ
山径は、複数ピッチに現れる螺糸15a、15b、15
c、15dの順で次第に小径ならしめている。
【0021】尚、図示実施例において、頭部12は、シ
ャンク13に向けて次第に小径となるテーパ周壁を有す
る所謂皿頭状に形成され、該テーパ周壁にセレーション
18を設けており、このセレーション18は、図1に示
すような断面鋸歯状に形成することが好ましい。
ャンク13に向けて次第に小径となるテーパ周壁を有す
る所謂皿頭状に形成され、該テーパ周壁にセレーション
18を設けており、このセレーション18は、図1に示
すような断面鋸歯状に形成することが好ましい。
【0022】本実施例に示す建築用ネジ11は、図2に
示すように、木材等の硬削材19を貫通してねじ込んだ
後、ALC等の軟削材20にねじ込まれ、これにより硬
削材19を軟削材20に締着することを目的としてい
る。
示すように、木材等の硬削材19を貫通してねじ込んだ
後、ALC等の軟削材20にねじ込まれ、これにより硬
削材19を軟削材20に締着することを目的としてい
る。
【0023】図2(A)に示すように、ネジ11は、硬
削材19を貫通するまでの間は、尖鋭部14から前方領
域16の部分が螺進する。この状態において、ネジ11
は、硬削材19に対して螺糸15のピッチに相当した正
常なスラストFを得られる。即ち、ネジ11は、一回転
すると、螺糸15の一ピッチに相当して前進する。
削材19を貫通するまでの間は、尖鋭部14から前方領
域16の部分が螺進する。この状態において、ネジ11
は、硬削材19に対して螺糸15のピッチに相当した正
常なスラストFを得られる。即ち、ネジ11は、一回転
すると、螺糸15の一ピッチに相当して前進する。
【0024】引き続き、図2(B)に示すように、ネジ
11の前方領域16が軟削材20に進入すると、前述の
ように、軟削材20に対する螺糸15の食いつきは良好
でなく、軟削材20との間でスリップしつつ回転するの
で、螺糸15のピッチから得られるスラストよりも小さ
い不良なスラストfとされ、ネジ11は、一回転しても
螺糸15の一ピッチよりも短い距離だけしか前進しな
い。
11の前方領域16が軟削材20に進入すると、前述の
ように、軟削材20に対する螺糸15の食いつきは良好
でなく、軟削材20との間でスリップしつつ回転するの
で、螺糸15のピッチから得られるスラストよりも小さ
い不良なスラストfとされ、ネジ11は、一回転しても
螺糸15の一ピッチよりも短い距離だけしか前進しな
い。
【0025】ところで、図2(B)のように、ネジ11
は、軟削材20に対して前方領域16を進入せしめた状
態において、硬削材19に対しては後方領域17を貫通
せしめることになる。そこで、後方領域17において
は、前述のように螺糸15のねじ山が小径に形成されて
いるので、先にねじ山を大径とした前方領域16の螺糸
によりタッピングされた硬削材19の雌ねじに対して、
後方領域17の螺糸15がスリップし易い条件を生成さ
れている。その結果、後方領域17と硬削材19との螺
合状態は、螺糸15のピッチに相当した正常なスラスト
Fではなく、スラストを減じた不良なスラストF−αを
可能とする。即ち、後方領域17において、ネジ11
は、一回転しても螺糸15の一ピッチよりも短い距離だ
けしか前進せしめないことを可能にする。
は、軟削材20に対して前方領域16を進入せしめた状
態において、硬削材19に対しては後方領域17を貫通
せしめることになる。そこで、後方領域17において
は、前述のように螺糸15のねじ山が小径に形成されて
いるので、先にねじ山を大径とした前方領域16の螺糸
によりタッピングされた硬削材19の雌ねじに対して、
後方領域17の螺糸15がスリップし易い条件を生成さ
れている。その結果、後方領域17と硬削材19との螺
合状態は、螺糸15のピッチに相当した正常なスラスト
Fではなく、スラストを減じた不良なスラストF−αを
可能とする。即ち、後方領域17において、ネジ11
は、一回転しても螺糸15の一ピッチよりも短い距離だ
けしか前進せしめないことを可能にする。
【0026】このため、軟削材20を螺進する前方領域
16のスラストfと、硬削材19を螺進する後方領域1
7のスラストF−αとは、相互に顕著な差を生じること
がなく、可及的に同調せしめられるので、従来のように
硬削材19が浮き上がることはなく、図2(C)のよう
に、硬削材19を軟削材20に押し付けながらネジ11
による締着が行われる。
16のスラストfと、硬削材19を螺進する後方領域1
7のスラストF−αとは、相互に顕著な差を生じること
がなく、可及的に同調せしめられるので、従来のように
硬削材19が浮き上がることはなく、図2(C)のよう
に、硬削材19を軟削材20に押し付けながらネジ11
による締着が行われる。
【0027】前記作用について更に敷衍すると、図3に
示すように、ネジ11が硬削材19を貫通して軟削材2
0に螺入された状態において、硬削材19には、前方領
域16の大径とされた螺糸15e、15fにより削成さ
れた雌ねじ21が形成されており、この雌ねじ21に、
後方領域17の小径とされた螺糸15a、15bが螺合
している。然しながら、後方領域17の螺糸15a、1
5bは、ねじ山径を小径とされているため、雌ねじ21
に対して遊合された状態にあり、前述のようにスリップ
し易い状態とされている。
示すように、ネジ11が硬削材19を貫通して軟削材2
0に螺入された状態において、硬削材19には、前方領
域16の大径とされた螺糸15e、15fにより削成さ
れた雌ねじ21が形成されており、この雌ねじ21に、
後方領域17の小径とされた螺糸15a、15bが螺合
している。然しながら、後方領域17の螺糸15a、1
5bは、ねじ山径を小径とされているため、雌ねじ21
に対して遊合された状態にあり、前述のようにスリップ
し易い状態とされている。
【0028】ところで、図3に示す実施例においては、
前方領域16の螺糸15e、15fのねじ山径よりも、
後方領域17の螺糸15a、15bのねじ山径を小径と
なるように形成する際、螺糸15a、15bと螺糸15
e、15fのフランク角に特別な変更を加えていないた
め、例えば、硬削材19に形成された雌ねじ21に対し
て、後方領域17の螺糸15a、15bが、前進側のフ
ランク22を雌ねじ21に接触させる反面、後退側のフ
ランク23を雌ねじ21に接触させないような事態を生
じる。然しながら、この場合でも、後退側のフランク2
3が雌ねじ21に接触しておらず、特に、螺糸15a、
15bのねじ山頂部24が雌ねじ21の谷に接触してい
ないので、前述したスリップの条件を必要最小限で満た
すことができる。
前方領域16の螺糸15e、15fのねじ山径よりも、
後方領域17の螺糸15a、15bのねじ山径を小径と
なるように形成する際、螺糸15a、15bと螺糸15
e、15fのフランク角に特別な変更を加えていないた
め、例えば、硬削材19に形成された雌ねじ21に対し
て、後方領域17の螺糸15a、15bが、前進側のフ
ランク22を雌ねじ21に接触させる反面、後退側のフ
ランク23を雌ねじ21に接触させないような事態を生
じる。然しながら、この場合でも、後退側のフランク2
3が雌ねじ21に接触しておらず、特に、螺糸15a、
15bのねじ山頂部24が雌ねじ21の谷に接触してい
ないので、前述したスリップの条件を必要最小限で満た
すことができる。
【0029】特に、硬削材19が木材等の繊維質の素材
である場合、前方領域16の螺糸15e、15fにより
硬削材19に雌ねじ21を削成するとき、繊維組織を引
きちぎるように破壊しつつ削成するので、雌ねじ21
は、螺糸15e、15fの形状に完全に一致せしめられ
るのではなく、図3の鎖線に示すように、部分的に該螺
糸の形状よりも大きな形状の雌ねじ21a、21aとさ
れ易く、後方領域17における螺糸15a、15bの前
後フランク22、23との接触力を軽減するので、これ
により前述のスリップの条件を増大する。
である場合、前方領域16の螺糸15e、15fにより
硬削材19に雌ねじ21を削成するとき、繊維組織を引
きちぎるように破壊しつつ削成するので、雌ねじ21
は、螺糸15e、15fの形状に完全に一致せしめられ
るのではなく、図3の鎖線に示すように、部分的に該螺
糸の形状よりも大きな形状の雌ねじ21a、21aとさ
れ易く、後方領域17における螺糸15a、15bの前
後フランク22、23との接触力を軽減するので、これ
により前述のスリップの条件を増大する。
【0030】因に、本発明のスリップ効果を更に増すた
めには、図4に示すように、後方領域17の螺糸15
a、15bのねじ山径を小径とすることに加えて、前後
フランク22、23の角度を雌ねじ21、21と接触し
難いように傾斜せしめて形成することが有利である。然
しながら、本発明において、必要最小限、所期のスリッ
プ効果を得るためには、少なくとも、上述のように、後
方領域17の螺糸15a、15bのねじ山径D2を前方
領域16の螺糸15e、15fのねじ山径D1よりも小
径に形成すれば良い。
めには、図4に示すように、後方領域17の螺糸15
a、15bのねじ山径を小径とすることに加えて、前後
フランク22、23の角度を雌ねじ21、21と接触し
難いように傾斜せしめて形成することが有利である。然
しながら、本発明において、必要最小限、所期のスリッ
プ効果を得るためには、少なくとも、上述のように、後
方領域17の螺糸15a、15bのねじ山径D2を前方
領域16の螺糸15e、15fのねじ山径D1よりも小
径に形成すれば良い。
【0031】また、上述のように、後方領域17の螺糸
15a、15bのねじ山径を、頭部12に向けて次第に
山径を減じるように形成しておけば、硬削材19に対す
るネジ11の貫通螺進に際し、螺着トルクに急変を生じ
ることがなく、硬削材19中における前方領域16から
後方領域17への移行がスムースに行われる。
15a、15bのねじ山径を、頭部12に向けて次第に
山径を減じるように形成しておけば、硬削材19に対す
るネジ11の貫通螺進に際し、螺着トルクに急変を生じ
ることがなく、硬削材19中における前方領域16から
後方領域17への移行がスムースに行われる。
【0032】尚、ネジ11を硬削材19から軟削材20
にねじ込み締着を行う作業は、通常の場合、瞬時に作業
を完了する。従って、前述のように作業中においては、
後方領域17の螺糸15a、15bと雌ねじ21との間
に隙間を有していても、硬削材19が木材等の繊維質の
場合は、締着作業完了後、暫くすると、素材の弾性復元
により、隙間を閉じて螺糸15a、15bを硬削材19
中に密着せしめる。
にねじ込み締着を行う作業は、通常の場合、瞬時に作業
を完了する。従って、前述のように作業中においては、
後方領域17の螺糸15a、15bと雌ねじ21との間
に隙間を有していても、硬削材19が木材等の繊維質の
場合は、締着作業完了後、暫くすると、素材の弾性復元
により、隙間を閉じて螺糸15a、15bを硬削材19
中に密着せしめる。
【0033】本発明のベストモードを次に示す。 ネジ11の尖鋭部14から頭部12までの全長 55.0mm シャンク13の外径(螺糸15のねじ谷径) 3.0mm 前方領域16の螺糸15のねじ山径D1 6.0mm 後方領域16の螺糸15のねじ山径D2 螺糸15a 5.9mm 螺糸15b 5.8mm 螺糸15c 5.7mm 螺糸15d 5.6mm
【0034】前記ベストモードによれば、ねじ山径D1
に対するねじ山径D2(螺糸15a、15b、15c、
15dの平均値)は、5.75/6.0であるが、本発
明において、前記スリップ効果と、ネジ締着後の硬削材
19の固定効果の両方を満足せしめるためには、5.8
/6.0〜5.4/6.0の範囲であれば良く、ネジの
全長や、螺糸の谷径及び山径等の寸法は、適宜設計を変
更することが可能である。
に対するねじ山径D2(螺糸15a、15b、15c、
15dの平均値)は、5.75/6.0であるが、本発
明において、前記スリップ効果と、ネジ締着後の硬削材
19の固定効果の両方を満足せしめるためには、5.8
/6.0〜5.4/6.0の範囲であれば良く、ネジの
全長や、螺糸の谷径及び山径等の寸法は、適宜設計を変
更することが可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、ネジ
11を、木材等の硬削材19を貫通してねじ込んだ後、
ALC等の軟削材20にねじ込み、硬削材19を軟削材
20に締着する際し、軟削材20にねじ込まれる前方領
域16における螺糸15の複数ピッチにわたるねじ山径
D1に対して、硬削材19にねじ込まれる後方領域にお
ける螺糸の複数ピッチにわたるねじ山径D2を、D2<
D1に形成したものであるから、硬削材19の浮き上が
りを防止できる。従って、従来のようにネジの締着前に
硬削材19が浮き上がって締着作業に支障を来たした
り、隣接して先に締着を完了したネジに所謂バカねじ状
態を生じる虞れはないという効果がある。
11を、木材等の硬削材19を貫通してねじ込んだ後、
ALC等の軟削材20にねじ込み、硬削材19を軟削材
20に締着する際し、軟削材20にねじ込まれる前方領
域16における螺糸15の複数ピッチにわたるねじ山径
D1に対して、硬削材19にねじ込まれる後方領域にお
ける螺糸の複数ピッチにわたるねじ山径D2を、D2<
D1に形成したものであるから、硬削材19の浮き上が
りを防止できる。従って、従来のようにネジの締着前に
硬削材19が浮き上がって締着作業に支障を来たした
り、隣接して先に締着を完了したネジに所謂バカねじ状
態を生じる虞れはないという効果がある。
【0036】請求項2に記載の本発明によれば、後方領
域17における螺糸15の複数ピッチにわたるねじ山径
を頭部12に向けて次第に山径を減じるように形成して
いるので、硬削材19にネジ11を貫通し螺進せしめる
作業中に、螺着トルクに急変を生じることがなく、硬削
材19に対する前方領域16から後方領域17への移行
がスムースに行われるという効果がある。
域17における螺糸15の複数ピッチにわたるねじ山径
を頭部12に向けて次第に山径を減じるように形成して
いるので、硬削材19にネジ11を貫通し螺進せしめる
作業中に、螺着トルクに急変を生じることがなく、硬削
材19に対する前方領域16から後方領域17への移行
がスムースに行われるという効果がある。
【図1】本発明の1実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の1実施例の作用を示し、(A)はネジ
の前方領域を硬削材にねじ込んでいる状態を示す縦断側
面図、(B)は硬削材を貫通せしめネジの前方領域を軟
削材にねじ込んでいる状態を示す縦断側面図、(C)は
ネジの締着完了した状態を示す縦断側面図である。
の前方領域を硬削材にねじ込んでいる状態を示す縦断側
面図、(B)は硬削材を貫通せしめネジの前方領域を軟
削材にねじ込んでいる状態を示す縦断側面図、(C)は
ネジの締着完了した状態を示す縦断側面図である。
【図3】本発明の1実施例の作用を示す拡大断面図であ
る。
る。
【図4】本発明の付加実施例を示す拡大断面図である。
【図5】従来のネジを示し、(A)はネジを硬削材にね
じ込んでいる状態を示す縦断側面図、(B)はネジを硬
削材に貫通させ更に軟削材にねじ込んでいる状態を示す
縦断側面図、(C)はネジの締着直前の状態を示す縦断
側面図である。
じ込んでいる状態を示す縦断側面図、(B)はネジを硬
削材に貫通させ更に軟削材にねじ込んでいる状態を示す
縦断側面図、(C)はネジの締着直前の状態を示す縦断
側面図である。
11 ネジ 12 頭部 13 シャンク 14 尖鋭部 15 螺糸 16 前方領域 17 後方領域 19 硬削材 20 軟削材 21 雌ねじ 22 前進側フランク 23 後退側フランク 24 ねじ山頂部
Claims (2)
- 【請求項1】 回転工具の係合部を備えた頭部からシャ
ンクを延設し、シャンク先端の尖鋭部近傍から頭部近傍
に至り螺糸を形成して成り、硬削材を貫通してねじ込ん
だ後、軟削材にねじ込むことにより、前記硬削材を軟削
材に締着するための建築用ネジにおいて、前記シャンク
の軟削材にねじ込まれる領域に形成された螺糸の複数ピ
ッチにわたるねじ山径D1に対して、硬削材にねじ込ま
れる領域に形成された螺糸の複数ピッチにわたるねじ山
径D2を、D2<D1に形成して成ることを特徴とする
建築用ネジ。 - 【請求項2】 前記シャンクの硬削材にねじ込まれる領
域に形成された螺糸の複数ピッチにわたるねじ山径が、
頭部に向けて次第に山径を減じるように形成されて成る
ことを特徴とする請求項1に記載の建築用ネジ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5189126A JP2514579B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 建築用ネジ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5189126A JP2514579B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 建築用ネジ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0719219A true JPH0719219A (ja) | 1995-01-20 |
| JP2514579B2 JP2514579B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=16235833
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5189126A Expired - Fee Related JP2514579B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 建築用ネジ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2514579B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7366595B1 (en) | 1999-06-25 | 2008-04-29 | Seiko Epson Corporation | Vehicle drive assist system |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02286903A (ja) * | 1989-04-27 | 1990-11-27 | Shinjiyou Seisakusho:Kk | 複合ねじ |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5189126A patent/JP2514579B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02286903A (ja) * | 1989-04-27 | 1990-11-27 | Shinjiyou Seisakusho:Kk | 複合ねじ |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7366595B1 (en) | 1999-06-25 | 2008-04-29 | Seiko Epson Corporation | Vehicle drive assist system |
| US7640108B2 (en) | 1999-06-25 | 2009-12-29 | Fujitsu Ten Limited | Vehicle drive assist system |
| US7640107B2 (en) | 1999-06-25 | 2009-12-29 | Fujitsu Ten Limited | Vehicle drive assist system |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2514579B2 (ja) | 1996-07-10 |
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