JPH07193302A - 固体レーザ発振器 - Google Patents
固体レーザ発振器Info
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- JPH07193302A JPH07193302A JP33263793A JP33263793A JPH07193302A JP H07193302 A JPH07193302 A JP H07193302A JP 33263793 A JP33263793 A JP 33263793A JP 33263793 A JP33263793 A JP 33263793A JP H07193302 A JPH07193302 A JP H07193302A
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- Japan
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- light
- laser
- glass
- excitation light
- condenser
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Abstract
(57)【要約】
【構成】集光器2と、該集光器2に内設するレーザロッ
ド6及び励起光源7と、上記レーザロッド6の両側に配
置する一対の反射鏡8,9とで固定レーザ発振器1を構
成するとともに、前記集光器2を成す外装体3をセラミ
ックスで形成し、上記外装体3に穿設した内孔5の壁面
に、黄色系ガラスを焼き付けする。 【効果】レーザロッド6及び励起光源7の取り付け位置
が若干ずれたとしても、レーザ光の出力低下を生じるこ
とがなく、所定出力のレーザ光を出射できる。
ド6及び励起光源7と、上記レーザロッド6の両側に配
置する一対の反射鏡8,9とで固定レーザ発振器1を構
成するとともに、前記集光器2を成す外装体3をセラミ
ックスで形成し、上記外装体3に穿設した内孔5の壁面
に、黄色系ガラスを焼き付けする。 【効果】レーザロッド6及び励起光源7の取り付け位置
が若干ずれたとしても、レーザ光の出力低下を生じるこ
とがなく、所定出力のレーザ光を出射できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Nd−YAGレーザや
Nd−ガラスレーザなどの固体レーザ発振器に関するも
のである。
Nd−ガラスレーザなどの固体レーザ発振器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より用いられている固体レーザ発振
器の構造は、図5に示すように、集光器12を構成する
金属製の外装体13に、断面形状が楕円形状をした内孔
15が長手方向に穿設してあり、この内孔15の一方の
焦点軸上には固体レーザとしてYAG或いはガラスから
成る円柱状のレーザロッド6が、他方の焦点軸上にはク
リプトン・アークランプやタングステン・ハロゲンラン
プ、或いはキセノン・フラッシュランプなどの円柱状の
励起光源7がそれぞれ配置され、外装体13の内孔15
壁面には、励起光源7からの光をレーザロッド6に照射
するための集光反射面14が備えてあり、上記レーザロ
ッド6の両側には一対の反射鏡8,9を配置して構成し
たものであった。
器の構造は、図5に示すように、集光器12を構成する
金属製の外装体13に、断面形状が楕円形状をした内孔
15が長手方向に穿設してあり、この内孔15の一方の
焦点軸上には固体レーザとしてYAG或いはガラスから
成る円柱状のレーザロッド6が、他方の焦点軸上にはク
リプトン・アークランプやタングステン・ハロゲンラン
プ、或いはキセノン・フラッシュランプなどの円柱状の
励起光源7がそれぞれ配置され、外装体13の内孔15
壁面には、励起光源7からの光をレーザロッド6に照射
するための集光反射面14が備えてあり、上記レーザロ
ッド6の両側には一対の反射鏡8,9を配置して構成し
たものであった。
【0003】このような固体レーザ発振器10は、励起
光源7にトリガー電圧を印加することで励起光源7を発
光させ、その光を直接的及び集光反射面14で反射させ
て間接的にレーザロッド6へ照射することにより、レー
ザロッド6を構成するYAGやガラス内に含有するNd
イオンを励起させ、このNdイオンが励起状態から安定
状態へ遷移する時に発せられる光をレーザ光として取り
出し、このレーザ光を出力反射鏡8と反射鏡9の間で往
復させたあと、所定出力のレーザ光を出力反射鏡8から
出射させるようになっていた。
光源7にトリガー電圧を印加することで励起光源7を発
光させ、その光を直接的及び集光反射面14で反射させ
て間接的にレーザロッド6へ照射することにより、レー
ザロッド6を構成するYAGやガラス内に含有するNd
イオンを励起させ、このNdイオンが励起状態から安定
状態へ遷移する時に発せられる光をレーザ光として取り
出し、このレーザ光を出力反射鏡8と反射鏡9の間で往
復させたあと、所定出力のレーザ光を出力反射鏡8から
出射させるようになっていた。
【0004】ところで、上記レーザロッド6に照射され
る光は殆どが集光反射面14で反射したものであり、し
かもレーザロッド6には550nm未満の波長光を照射
させずにそれ以上の波長である550nm〜900nm
の波長光(以下、励起光という)を照射しなければなら
ないため、集光反射面14の構成材として金或いは銀が
用いられていた(実開昭62−186450号公報、実
開平2−84354号公報参照)。
る光は殆どが集光反射面14で反射したものであり、し
かもレーザロッド6には550nm未満の波長光を照射
させずにそれ以上の波長である550nm〜900nm
の波長光(以下、励起光という)を照射しなければなら
ないため、集光反射面14の構成材として金或いは銀が
用いられていた(実開昭62−186450号公報、実
開平2−84354号公報参照)。
【0005】なお、固体レーザ発振器には、他に集光器
の内孔断面形状がメガネ形状をしたものもあり、この固
体レーザ発振器は、内孔断面の略円形状部の焦点軸上に
励起光源をそれぞれ配置し、この2つの励起光源を結ぶ
中心にレーザロッドを配置したものであり、集光反射面
の構成材としてやはり金或いは銀が用いられていた。
の内孔断面形状がメガネ形状をしたものもあり、この固
体レーザ発振器は、内孔断面の略円形状部の焦点軸上に
励起光源をそれぞれ配置し、この2つの励起光源を結ぶ
中心にレーザロッドを配置したものであり、集光反射面
の構成材としてやはり金或いは銀が用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な固体レーザ発振器10において、レーザロッド6及び
励起光源7を焦点軸上へ高精度に配置することは非常に
難しく、特に、レーザロッド6の取り付け位置が焦点軸
より少しでもずれてしまうと、レーザロッド6に照射さ
れる励起光の光量が減少するためにレーザ光の出力が低
下し、場合によっては、YAGやガラス内に含有するN
dイオンを励起させることができず、レーザ光を出射す
ることができないといった問題があった。
な固体レーザ発振器10において、レーザロッド6及び
励起光源7を焦点軸上へ高精度に配置することは非常に
難しく、特に、レーザロッド6の取り付け位置が焦点軸
より少しでもずれてしまうと、レーザロッド6に照射さ
れる励起光の光量が減少するためにレーザ光の出力が低
下し、場合によっては、YAGやガラス内に含有するN
dイオンを励起させることができず、レーザ光を出射す
ることができないといった問題があった。
【0007】即ち、集光反射面14を構成する金或いは
銀は、550nm未満の波長光を吸収し、且つ励起光を
高効率で反射するという特性を有しており、集光反射面
14の構成材として優れているものの、入射光を一方向
へのみしか反射させることができないために集光反射面
14で反射した励起光は全て焦点軸上へ照射され、焦点
軸上から若干ずれて取り付けられたレーザロッド6には
励起光を殆ど照射することができなかった。
銀は、550nm未満の波長光を吸収し、且つ励起光を
高効率で反射するという特性を有しており、集光反射面
14の構成材として優れているものの、入射光を一方向
へのみしか反射させることができないために集光反射面
14で反射した励起光は全て焦点軸上へ照射され、焦点
軸上から若干ずれて取り付けられたレーザロッド6には
励起光を殆ど照射することができなかった。
【0008】又、上記固体レーザ発振器10には、レー
ザロッド6の発熱を抑えるために、集光器12の内孔1
5を冷却水で満たすようになっているものがあるが、集
光反射面14をなす金或いは銀の表面に、水あかやゴミ
等の付着による曇りが発生し、本来の輝きが得られなく
なるという問題があった。その為、集光反射面14での
光の反射効率が低下し、レーザ光の出力が低下するとい
った問題もあった。
ザロッド6の発熱を抑えるために、集光器12の内孔1
5を冷却水で満たすようになっているものがあるが、集
光反射面14をなす金或いは銀の表面に、水あかやゴミ
等の付着による曇りが発生し、本来の輝きが得られなく
なるという問題があった。その為、集光反射面14での
光の反射効率が低下し、レーザ光の出力が低下するとい
った問題もあった。
【0009】一方、集光器12を構成する外装体13
は、銅合金等の金属で形成されているために、励起光源
7に印加するトリガー電圧がリークし易く、このリーク
が発生すると励起光源7が発光しなくなるといった問題
もあった。
は、銅合金等の金属で形成されているために、励起光源
7に印加するトリガー電圧がリークし易く、このリーク
が発生すると励起光源7が発光しなくなるといった問題
もあった。
【0010】本発明の目的は、レーザロッド及び励起光
源の取り付け位置が若干ずれたとしても、所定の出力が
得られ、且つ安定したレーザ光の出射が長期間にわたり
可能な固体レーザ発振器を提供することにある。
源の取り付け位置が若干ずれたとしても、所定の出力が
得られ、且つ安定したレーザ光の出射が長期間にわたり
可能な固体レーザ発振器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では上記
問題に鑑み、固体レーザ発振器の集光器を構成する外装
体を、緻密で、且つ絶縁性を有するセラミックスで形成
するとともに、外装体の内孔壁面に備える集光反射面を
黄色系ガラスで形成したものである。
問題に鑑み、固体レーザ発振器の集光器を構成する外装
体を、緻密で、且つ絶縁性を有するセラミックスで形成
するとともに、外装体の内孔壁面に備える集光反射面を
黄色系ガラスで形成したものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、集光反射面の構成材として黄
色系ガラスを用いているため、550nm未満の波長光
を選択的に吸収し、且つ励起光を高効率で反射する金と
ほぼ同等の反射特性が得られる。しかも、黄色系ガラス
は入射光を表面で拡散反射させることができ、又、ガラ
ス表面に曇りを生じることもない。
色系ガラスを用いているため、550nm未満の波長光
を選択的に吸収し、且つ励起光を高効率で反射する金と
ほぼ同等の反射特性が得られる。しかも、黄色系ガラス
は入射光を表面で拡散反射させることができ、又、ガラ
ス表面に曇りを生じることもない。
【0013】又、本発明によれば、集光器の外装体を緻
密で、且つ絶縁性を有するセラミックスで形成してある
ため、トリガー電圧をリークさせることがなく、又、冷
却水が漏れるといったこともない。しかも、黄色系ガラ
スを焼き付けにより貼設することができる。
密で、且つ絶縁性を有するセラミックスで形成してある
ため、トリガー電圧をリークさせることがなく、又、冷
却水が漏れるといったこともない。しかも、黄色系ガラ
スを焼き付けにより貼設することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明実施例を説明する。
【0015】図1は本発明に係る固体レーザ発振器1の
一部を破断した斜視図である。なお、従来例と同一部分
については同一符号で示す。
一部を破断した斜視図である。なお、従来例と同一部分
については同一符号で示す。
【0016】図1に示すように、集光器2を構成する外
装体3に、断面形状が楕円形状をした内孔5が長手方向
に穿設してあり、この楕円形状をした内孔5の一方の焦
点軸上にはYAG或いはガラスから成る円柱状のレーザ
ロッド6を、他方の焦点軸上にはクリプトン・アークラ
ンプやタングステン・ハロゲンランプ、或いはキセノン
・フラッシュランプなどの円柱状の励起光源7をそれぞ
れ配置し、集光器2の内孔5の壁面には、励起光源7か
らの光をレーザロッド6に照射するための集光反射面4
を設けてあり、上記レーザロッド6の両側には一対の反
射鏡8,9を配置して構成してある。
装体3に、断面形状が楕円形状をした内孔5が長手方向
に穿設してあり、この楕円形状をした内孔5の一方の焦
点軸上にはYAG或いはガラスから成る円柱状のレーザ
ロッド6を、他方の焦点軸上にはクリプトン・アークラ
ンプやタングステン・ハロゲンランプ、或いはキセノン
・フラッシュランプなどの円柱状の励起光源7をそれぞ
れ配置し、集光器2の内孔5の壁面には、励起光源7か
らの光をレーザロッド6に照射するための集光反射面4
を設けてあり、上記レーザロッド6の両側には一対の反
射鏡8,9を配置して構成してある。
【0017】今、励起光源7にトリガー電圧を印加して
励起光源7を発光させると、一部の光はレーザロッド6
に直接照射され、他の光は集光反射面4で反射させて励
起光(550nm〜900nm)のみをレーザロッド6
に照射することができるため、レーザロッド6を構成す
るYAGやガラス内に含まれるNdイオンを励起させて
レーザ光を出力反射鏡8に出射し、このレーザ光を出力
反射鏡8と反射鏡9の間で往復させることで、所定出力
のレーザ光を出力反射鏡8から出射するようになってい
る。
励起光源7を発光させると、一部の光はレーザロッド6
に直接照射され、他の光は集光反射面4で反射させて励
起光(550nm〜900nm)のみをレーザロッド6
に照射することができるため、レーザロッド6を構成す
るYAGやガラス内に含まれるNdイオンを励起させて
レーザ光を出力反射鏡8に出射し、このレーザ光を出力
反射鏡8と反射鏡9の間で往復させることで、所定出力
のレーザ光を出力反射鏡8から出射するようになってい
る。
【0018】ところで、上記集光器2の集光反射面4
は、550nm〜900nmの波長光(励起光)を高効
率で反射し、且つ550nm未満の波長光を吸収するこ
とができる材質でなければならないことから、これらの
特性を満足する材質について種々実験を繰り返した結
果、黄色系ガラスが最適であることを見出したのであ
る。
は、550nm〜900nmの波長光(励起光)を高効
率で反射し、且つ550nm未満の波長光を吸収するこ
とができる材質でなければならないことから、これらの
特性を満足する材質について種々実験を繰り返した結
果、黄色系ガラスが最適であることを見出したのであ
る。
【0019】即ち、黄色系ガラスは、レーザロッド6を
破損する恐れのある550nm未満の波長光を吸収し、
且つレーザロッド6内のNdイオンを励起させるために
重要な550nm〜900nmの波長光(励起光)を高
効率で反射させることができる。しかも、入射した光は
拡散反射させることができるため、レーザロッド6及び
励起光源7の取り付け位置が焦点軸上から若干ずれたと
しても、レーザロッド6に励起光を照射することができ
る。
破損する恐れのある550nm未満の波長光を吸収し、
且つレーザロッド6内のNdイオンを励起させるために
重要な550nm〜900nmの波長光(励起光)を高
効率で反射させることができる。しかも、入射した光は
拡散反射させることができるため、レーザロッド6及び
励起光源7の取り付け位置が焦点軸上から若干ずれたと
しても、レーザロッド6に励起光を照射することができ
る。
【0020】又、黄色系ガラスは、水あか等の付着が少
ないために曇りを生じ難く、本来の色を損なうことがな
い。その為、常に高い反射効率が得られる。
ないために曇りを生じ難く、本来の色を損なうことがな
い。その為、常に高い反射効率が得られる。
【0021】そこで、上記集光反射面4として用いる黄
色系ガラスは、ほう珪酸ガラスなどのガラス材に、カド
ニウムイエロ、アンチモンイエロ、チタンイエロ、クロ
ムイエロ、バナジウムイエロ、或いは黄色酸化鉄などの
着色顔料を、ガラス及び着色顔料の合計のうち2〜3%
の割合で添加したものを用いる。
色系ガラスは、ほう珪酸ガラスなどのガラス材に、カド
ニウムイエロ、アンチモンイエロ、チタンイエロ、クロ
ムイエロ、バナジウムイエロ、或いは黄色酸化鉄などの
着色顔料を、ガラス及び着色顔料の合計のうち2〜3%
の割合で添加したものを用いる。
【0022】着色顔料を上記範囲で添加するのは、含有
量が2%未満であると、ガラスが半透明状になってしま
うために下地の色が現れ、励起光以外の波長光も反射し
てしまうからで、逆に含有量が3%より多いと、所望の
色とは異なった色がでてしまうために、励起光を高効率
で反射させることができず、しかも550nm未満の波
長光も反射してしまう恐れがあるからでる。
量が2%未満であると、ガラスが半透明状になってしま
うために下地の色が現れ、励起光以外の波長光も反射し
てしまうからで、逆に含有量が3%より多いと、所望の
色とは異なった色がでてしまうために、励起光を高効率
で反射させることができず、しかも550nm未満の波
長光も反射してしまう恐れがあるからでる。
【0023】又、上記集光反射面4を形成する黄色系ガ
ラスの表面は、反射効率を高めるため、中心線平均粗さ
(Ra)で0.1〜3.0μmの範囲とすることが重要
である。これは、中心線平均粗さ(Ra)で0.1μm
より小さくすることは、加工上困難であるためで、逆に
中心線平均粗さ(Ra)で3.0μmより大きいと、ガ
ラス表面での光の吸収が多く、励起光の一部も吸収され
てしまう恐れがあるたである。
ラスの表面は、反射効率を高めるため、中心線平均粗さ
(Ra)で0.1〜3.0μmの範囲とすることが重要
である。これは、中心線平均粗さ(Ra)で0.1μm
より小さくすることは、加工上困難であるためで、逆に
中心線平均粗さ(Ra)で3.0μmより大きいと、ガ
ラス表面での光の吸収が多く、励起光の一部も吸収され
てしまう恐れがあるたである。
【0024】さらに、黄色系ガラスの厚み幅hは5〜3
0μmの範囲とし、好ましくは7〜15μmの範囲とす
る。これは、厚み幅hが5μmより小さいと、薄すぎる
ために製作が困難であるばかりか、下地をなす外装体1
3の色がガラス表面に現れ、本来の色である黄色が損な
われてしまうからである。なお、逆に、厚み幅hを大き
くしすぎると無駄が多くなり過ぎるため、厚み幅hは3
0μm以下の範囲で設けてあればよい。
0μmの範囲とし、好ましくは7〜15μmの範囲とす
る。これは、厚み幅hが5μmより小さいと、薄すぎる
ために製作が困難であるばかりか、下地をなす外装体1
3の色がガラス表面に現れ、本来の色である黄色が損な
われてしまうからである。なお、逆に、厚み幅hを大き
くしすぎると無駄が多くなり過ぎるため、厚み幅hは3
0μm以下の範囲で設けてあればよい。
【0025】一方、集光器2を構成する外装体3は、黄
色系ガラスとの密着性及び絶縁性が要求されることか
ら、セラミックスにより形成する。
色系ガラスとの密着性及び絶縁性が要求されることか
ら、セラミックスにより形成する。
【0026】セラミックスとしては、アルミナ、ジルコ
ニア、或いは窒化珪素などを使用することができるが、
これらのセラミックスに限定するものではなく、少なく
とも絶縁性を有し、且つ吸水率が0%であるセラミック
スにより形成してあればよい。
ニア、或いは窒化珪素などを使用することができるが、
これらのセラミックスに限定するものではなく、少なく
とも絶縁性を有し、且つ吸水率が0%であるセラミック
スにより形成してあればよい。
【0027】このように、外装体3を緻密質で絶縁性を
有するセラミックスで形成することで、励起光源7に印
加するトリガー電圧をリークさせることがなく、又、内
孔5内に満たされた冷却水の漏れを生じることもない。
有するセラミックスで形成することで、励起光源7に印
加するトリガー電圧をリークさせることがなく、又、内
孔5内に満たされた冷却水の漏れを生じることもない。
【0028】さらに、セラミックスは1000℃以上の
高温で焼成するため、集光反射面4を成す黄色系ガラス
を焼き付けすることができ、特に外装体3がアルミナな
ど焼結助剤としてSiO2 を含むセラミックスで形成し
たものにあっては、黄色系ガラスとの結合が強まり強固
に固着することができる。しかも、セラミックスの熱膨
張係数は、3〜10×10-6/℃とガラスの熱膨張係数
(α=5×10-6/℃程度)と近似させることができる
ため、焼き付けされたガラス表面に歪みを生じることが
ない。
高温で焼成するため、集光反射面4を成す黄色系ガラス
を焼き付けすることができ、特に外装体3がアルミナな
ど焼結助剤としてSiO2 を含むセラミックスで形成し
たものにあっては、黄色系ガラスとの結合が強まり強固
に固着することができる。しかも、セラミックスの熱膨
張係数は、3〜10×10-6/℃とガラスの熱膨張係数
(α=5×10-6/℃程度)と近似させることができる
ため、焼き付けされたガラス表面に歪みを生じることが
ない。
【0029】次に、一例として外装体3がアルミナから
成る集光器2の製造方法について説明する。
成る集光器2の製造方法について説明する。
【0030】まず、集光器2を成す外装体3を製作する
ため、アルミナ原料に、焼結助剤及び有機バインダを所
定量添加して粉砕したあと、スプレードライヤにより造
粒体を作製する。得られた造粒体はラバープレス、アイ
ソスタティックプレスなど公知の成形方法により円柱体
に成形し、切削加工を施すことで、半円状の溝を長手方
向に刻設した300×150×30mm程度の直方体を
形成する。しかる後、焼成温度1350℃〜1700℃
程度の温度で焼成すれば外装体3の半分が得られる。次
に、上記直方体の溝表面をバフ研摩したあと、2〜3%
の割合で着色顔料を含有したガラスシートを上記溝表面
に転写し、800℃〜1150℃程度の温度に加熱する
ことでガラスの焼き付けを行う。
ため、アルミナ原料に、焼結助剤及び有機バインダを所
定量添加して粉砕したあと、スプレードライヤにより造
粒体を作製する。得られた造粒体はラバープレス、アイ
ソスタティックプレスなど公知の成形方法により円柱体
に成形し、切削加工を施すことで、半円状の溝を長手方
向に刻設した300×150×30mm程度の直方体を
形成する。しかる後、焼成温度1350℃〜1700℃
程度の温度で焼成すれば外装体3の半分が得られる。次
に、上記直方体の溝表面をバフ研摩したあと、2〜3%
の割合で着色顔料を含有したガラスシートを上記溝表面
に転写し、800℃〜1150℃程度の温度に加熱する
ことでガラスの焼き付けを行う。
【0031】このようにして得られた直方体を2つ用意
し、互いの溝を対向させて重ねることで集光器2を製作
することができる。
し、互いの溝を対向させて重ねることで集光器2を製作
することができる。
【0032】なお、本発明実施例では、外装体3がアル
ミナから成る集光器2についてのみ示したが、外装体3
が他のセラミックスから成る集光器2の場合には、一般
的に知られた製造方法によりセラミック製の外装体3を
製作したあと、上述に示すような方法によりガラスを焼
き付けすることで製作することができる。
ミナから成る集光器2についてのみ示したが、外装体3
が他のセラミックスから成る集光器2の場合には、一般
的に知られた製造方法によりセラミック製の外装体3を
製作したあと、上述に示すような方法によりガラスを焼
き付けすることで製作することができる。
【0033】実験例 次に、集光器2の集光反射面4を成す本願発明の黄色系
ガラスと、比較例として金を用い、白色光を照射した時
の各波長の反射率について実験を行った。なお、本願発
明の黄色系ガラスは、ホウ珪酸ガラスに3%のアンチモ
ンイエロを添加したものである。
ガラスと、比較例として金を用い、白色光を照射した時
の各波長の反射率について実験を行った。なお、本願発
明の黄色系ガラスは、ホウ珪酸ガラスに3%のアンチモ
ンイエロを添加したものである。
【0034】この実験の測定には自記分光光度計(日立
製作所製330型)を使用し、標準試料として酸化アル
ミニウムを用いて、この標準試料の反射率を100%と
したときの相対反射率を測定したものであり、入射角度
0°及び5°についてそれぞれ測定を行った。
製作所製330型)を使用し、標準試料として酸化アル
ミニウムを用いて、この標準試料の反射率を100%と
したときの相対反射率を測定したものであり、入射角度
0°及び5°についてそれぞれ測定を行った。
【0035】なお、上記自記分光光度計とは、図2に示
すような積分球と言われる球状体の側部に検出部を備
え、底部に試料となる集光反射面4を配置したものであ
り、上方から集光反射面4に白色光を照射した時に、集
光反射面4で反射した光が積分球内で検出部に集光さ
れ、それぞれの波長光の光量について検出するようにな
っており、白色光の入射角度5°については試料を下方
に5°傾けることで、入射角度5°としている。
すような積分球と言われる球状体の側部に検出部を備
え、底部に試料となる集光反射面4を配置したものであ
り、上方から集光反射面4に白色光を照射した時に、集
光反射面4で反射した光が積分球内で検出部に集光さ
れ、それぞれの波長光の光量について検出するようにな
っており、白色光の入射角度5°については試料を下方
に5°傾けることで、入射角度5°としている。
【0036】それぞれの結果は表1及び本発明の黄色系
ガラスについては図3に、比較例である金については図
4にそれぞれ示す。
ガラスについては図3に、比較例である金については図
4にそれぞれ示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1及び図3,4より判るように、まず、
本発明の黄色系ガラスは比較例である金とほぼ同等の反
射特性を示しており、共に550nm未満の波長光を吸
収し、550nm〜900nmの波長光(励起光)につ
いては90%以上の反射率が得られている。
本発明の黄色系ガラスは比較例である金とほぼ同等の反
射特性を示しており、共に550nm未満の波長光を吸
収し、550nm〜900nmの波長光(励起光)につ
いては90%以上の反射率が得られている。
【0039】この結果より、本発明の黄色系ガラスを集
光反射面4として使用しても所定出力のレーザ光を出射
できることが判る。
光反射面4として使用しても所定出力のレーザ光を出射
できることが判る。
【0040】なお、本願発明の黄色系ガラスにおいて、
入射角度5°の時に反射率が低下しているのは、試料で
ある黄色系ガラスを水平方向に対して5°傾けて実験を
行っているため、黄色系ガラスで拡散反射した反射光の
一部しか積分球で検出できなかったためと考えられる。
入射角度5°の時に反射率が低下しているのは、試料で
ある黄色系ガラスを水平方向に対して5°傾けて実験を
行っているため、黄色系ガラスで拡散反射した反射光の
一部しか積分球で検出できなかったためと考えられる。
【0041】次に、入射角度0°でのそれぞれの反射率
を見ると、比較例である金はどの波長光も殆ど反射して
いないことが判る。この理由として金は金原子が均一に
配列された単体であるため、入射光はある一定方向へ殆
ど全て反射されるためと考えられる。その為、入射角度
0°で入射した光は垂直に反射され、金表面で反射した
光が積分球に照射されなかったためと考えられる。
を見ると、比較例である金はどの波長光も殆ど反射して
いないことが判る。この理由として金は金原子が均一に
配列された単体であるため、入射光はある一定方向へ殆
ど全て反射されるためと考えられる。その為、入射角度
0°で入射した光は垂直に反射され、金表面で反射した
光が積分球に照射されなかったためと考えられる。
【0042】従って、金を集光反射面4として使用した
固体レーザ発振器1は、レーザロッド6や励起光源7を
高精度に内孔5の焦点軸上へ配置しなければならないこ
とが判る。
固体レーザ発振器1は、レーザロッド6や励起光源7を
高精度に内孔5の焦点軸上へ配置しなければならないこ
とが判る。
【0043】これに対し、本発明の黄色系ガラスは、入
射角度0°で550nm未満の波長光を吸収し、550
〜900nmの波長光(励起光)を90%以上反射率し
ていることが判る。
射角度0°で550nm未満の波長光を吸収し、550
〜900nmの波長光(励起光)を90%以上反射率し
ていることが判る。
【0044】このように、本発明の黄色系ガラスが入射
角度0°でも550〜900nmの波長光(励起光)を
90%以上反射率しているのは、入射した白色光を拡散
反射しているためと考えられる。その為、本発明の黄色
系ガラスを集光反射面4として使用すれば、レーザロッ
ド6や励起光源7の配置に若干のずれがあったとしても
所定出力のレーザ光を出射できる固定レーザ発振器1を
提供することができる。
角度0°でも550〜900nmの波長光(励起光)を
90%以上反射率しているのは、入射した白色光を拡散
反射しているためと考えられる。その為、本発明の黄色
系ガラスを集光反射面4として使用すれば、レーザロッ
ド6や励起光源7の配置に若干のずれがあったとしても
所定出力のレーザ光を出射できる固定レーザ発振器1を
提供することができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明は、Nd−YAGレ
ーザ或いはNd−ガラスレーザ等の固体レーザ発振器に
おいて、外装体を緻密で絶縁性を有するセラミックスで
形成するとともに、該外装体の内孔の壁面に、550n
m未満の波長光を吸収し、且つ550nm〜900nm
の波長光を拡散反射する黄色系ガラスを集光反射面とし
て備えて集光器を構成してあることから、内孔に内設す
るレーザロッド及び励起光源の取り付け位置に若干のず
れがあったとしてもレーザ光の出力低下を生じることが
殆どなく、又、集光反射面に曇りを生じることもないた
め、所定出力のレーザ光を出射させることができる。
ーザ或いはNd−ガラスレーザ等の固体レーザ発振器に
おいて、外装体を緻密で絶縁性を有するセラミックスで
形成するとともに、該外装体の内孔の壁面に、550n
m未満の波長光を吸収し、且つ550nm〜900nm
の波長光を拡散反射する黄色系ガラスを集光反射面とし
て備えて集光器を構成してあることから、内孔に内設す
るレーザロッド及び励起光源の取り付け位置に若干のず
れがあったとしてもレーザ光の出力低下を生じることが
殆どなく、又、集光反射面に曇りを生じることもないた
め、所定出力のレーザ光を出射させることができる。
【0046】しかも、トリガー電圧をリークさせること
もないため、長期にわたり安定したレーザ光の出射が可
能である。
もないため、長期にわたり安定したレーザ光の出射が可
能である。
【0047】さらに、本発明の固体レーザ発振器では、
レーザロッドや励起光源の高い取り付け精度を必要とし
ないため、製造が簡単で歩留りを大幅に向上させること
もできる。
レーザロッドや励起光源の高い取り付け精度を必要とし
ないため、製造が簡単で歩留りを大幅に向上させること
もできる。
【図1】本発明に係る固体レーザ発振器の一部を破断し
た斜視図である。
た斜視図である。
【図2】自記分光光度計を示した簡略図である。
【図3】本発明の黄色系ガラスに入射角度0°及び5°
で白色光を照射したときの各波長の反射率を示すグラフ
である。
で白色光を照射したときの各波長の反射率を示すグラフ
である。
【図4】従来の金に入射角度0°及び5°で白色光を照
射したときの各波長の反射率を示すグラフである。
射したときの各波長の反射率を示すグラフである。
【図5】従来の固体レーザ発振器の一部を破断した斜視
図である。
図である。
1 :固体レーザ発振器 2 :集光器 3 :外装体 4 :集光反射面 5 :内孔 6 :レーザロッド 7 :励起光源 8 :出力反射鏡 9 :反射鏡
Claims (1)
- 【請求項1】外装体の内孔壁面に集光反射面を備えた集
光器と、上記外装体の内孔に内設する励起光源及びレー
ザロッドと、該レーザロッドの両側に配置した一対の反
射鏡とから成る固体レーザ発振器において、上記集光器
を構成する外装体をセラミックスで形成するとともに、
集光反射面を黄色系ガラスで形成したことを特徴とする
固体レーザ発振器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33263793A JP3318417B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 固体レーザ発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33263793A JP3318417B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 固体レーザ発振器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07193302A true JPH07193302A (ja) | 1995-07-28 |
| JP3318417B2 JP3318417B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=18257186
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33263793A Expired - Fee Related JP3318417B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 固体レーザ発振器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3318417B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08250789A (ja) * | 1995-03-10 | 1996-09-27 | Nec Corp | 固体レーザ発振器用集光器 |
| CN113161862A (zh) * | 2021-04-23 | 2021-07-23 | 浙江法拉第激光科技有限公司 | 一种基于积分球的光学谐振腔及其实现方法 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33263793A patent/JP3318417B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08250789A (ja) * | 1995-03-10 | 1996-09-27 | Nec Corp | 固体レーザ発振器用集光器 |
| CN113161862A (zh) * | 2021-04-23 | 2021-07-23 | 浙江法拉第激光科技有限公司 | 一种基于积分球的光学谐振腔及其实现方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3318417B2 (ja) | 2002-08-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |