JPH07195055A - 廃棄物焼却灰の溶融固化方法 - Google Patents
廃棄物焼却灰の溶融固化方法Info
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- JPH07195055A JPH07195055A JP6000416A JP41694A JPH07195055A JP H07195055 A JPH07195055 A JP H07195055A JP 6000416 A JP6000416 A JP 6000416A JP 41694 A JP41694 A JP 41694A JP H07195055 A JPH07195055 A JP H07195055A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 廃棄物焼却灰中の重金属類を効率よく封じ込
めた安定なガラス固化体を得ることができる廃棄物焼却
灰の溶融固化方法を提供する。 【構成】 廃棄物焼却灰にその20〜40%のSiO2系吸着剤
と水とを加えて脱塩処理し脱水する。このときClは液側
に移行するが、重金属はSiO2系吸着剤により液側への移
行を防止される。これにSiO2および融点降下剤を混合し
てSiO2/(廃棄物焼却灰+SiO2系吸着剤+SiO2) =40〜60
%、水分30%以下に調整し、誘導加熱炉により溶融し固
化する。なお、脱水廃液は廃棄物焼却灰または溶融スラ
グとともにSiO2系吸着剤の原料として利用される。
めた安定なガラス固化体を得ることができる廃棄物焼却
灰の溶融固化方法を提供する。 【構成】 廃棄物焼却灰にその20〜40%のSiO2系吸着剤
と水とを加えて脱塩処理し脱水する。このときClは液側
に移行するが、重金属はSiO2系吸着剤により液側への移
行を防止される。これにSiO2および融点降下剤を混合し
てSiO2/(廃棄物焼却灰+SiO2系吸着剤+SiO2) =40〜60
%、水分30%以下に調整し、誘導加熱炉により溶融し固
化する。なお、脱水廃液は廃棄物焼却灰または溶融スラ
グとともにSiO2系吸着剤の原料として利用される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物処理場の焼却炉
から発生する廃棄物焼却灰の溶融固化方法に関するもの
である。
から発生する廃棄物焼却灰の溶融固化方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、ゴミ処理場の焼却炉から発生す
る飛灰等の廃棄物焼却灰は、Zn:数千〜数万ppm 、Pb:
数百〜数千ppm 、トータルCr:100 〜2000ppm 、Cd:50
〜数百ppm 等の有害重金属を高濃度に含有している。こ
の廃棄物焼却灰を従来法により溶融処理する場合には、
1400〜1600℃の温度で溶融するため、Zn:70%以上、P
b:90%以上、トータルCr:30%以上、Cd:90%以上と
いうように大部分が揮散してしまう。
る飛灰等の廃棄物焼却灰は、Zn:数千〜数万ppm 、Pb:
数百〜数千ppm 、トータルCr:100 〜2000ppm 、Cd:50
〜数百ppm 等の有害重金属を高濃度に含有している。こ
の廃棄物焼却灰を従来法により溶融処理する場合には、
1400〜1600℃の温度で溶融するため、Zn:70%以上、P
b:90%以上、トータルCr:30%以上、Cd:90%以上と
いうように大部分が揮散してしまう。
【0003】このように揮散した重金属類は、溶融炉の
後段で溶融飛灰として補集され、セメント固化、キレー
ト固化など別途二次処理により処分されている。しかし
セメント固化を行うと処理前と比較して処理物が増量
し、溶融処理の特長の一つである減容効果が生かされな
いこととなる。また溶融処理設備の他に、二次処理設備
が必要となるという問題がある。
後段で溶融飛灰として補集され、セメント固化、キレー
ト固化など別途二次処理により処分されている。しかし
セメント固化を行うと処理前と比較して処理物が増量
し、溶融処理の特長の一つである減容効果が生かされな
いこととなる。また溶融処理設備の他に、二次処理設備
が必要となるという問題がある。
【0004】このほか、廃棄物焼却灰を電気溶融炉で溶
融処理し、その液面に形成されるNaCl系の溶融塩層に重
金属を捕捉させる方法も知られている。しかしその結果
得られた溶融塩スラグは溶出試験をクリアすることがで
きないので、その後の処分が問題となる。さらにこの溶
融塩層による炉体の損耗が激しいという問題もある。
融処理し、その液面に形成されるNaCl系の溶融塩層に重
金属を捕捉させる方法も知られている。しかしその結果
得られた溶融塩スラグは溶出試験をクリアすることがで
きないので、その後の処分が問題となる。さらにこの溶
融塩層による炉体の損耗が激しいという問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、重金属類を封じ込めたまま廃棄物焼
却灰を溶融固化し、安定なスラグとすることができる廃
棄物焼却灰の溶融固化方法を提供するためになされたも
のである。
の問題点を解決し、重金属類を封じ込めたまま廃棄物焼
却灰を溶融固化し、安定なスラグとすることができる廃
棄物焼却灰の溶融固化方法を提供するためになされたも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、廃棄物焼却灰にその20〜40%の
SiO2系吸着剤と水とを加えて脱塩処理したのち脱水し、
これにSiO2および融点降下剤を混合してSiO2/(廃棄物焼
却灰+SiO2系吸着剤+SiO2) =40〜60%、水分30%以下
に調整し、これを誘導加熱炉により溶融し固化すること
を特徴とするものである。
めになされた本発明は、廃棄物焼却灰にその20〜40%の
SiO2系吸着剤と水とを加えて脱塩処理したのち脱水し、
これにSiO2および融点降下剤を混合してSiO2/(廃棄物焼
却灰+SiO2系吸着剤+SiO2) =40〜60%、水分30%以下
に調整し、これを誘導加熱炉により溶融し固化すること
を特徴とするものである。
【0007】図1に示すように、本発明ではまず廃棄物
焼却灰にSiO2系吸着剤と水とを加えて脱塩処理を行う。
これは廃棄物焼却灰中にはNa、K 等のアルカリ金属の他
にClが1〜20%程度含まれているために、廃棄物焼却灰
をそのまま溶融するとKCl 、NaClなどのCl系の溶融塩が
溶融炉内で生成され、炉の耐火物の寿命を縮めること、
処分に困る溶融塩スラグが発生してしまうこと、Clによ
って重金属類が低沸点の塩化物となり、重金属類の揮散
が促進されることなどの問題があるためである。そこで
本発明では脱塩処理により塩素量を0.01〜5%程度と
し、Cl系の溶融塩の生成と重金属類の塩化物化を防止す
る。
焼却灰にSiO2系吸着剤と水とを加えて脱塩処理を行う。
これは廃棄物焼却灰中にはNa、K 等のアルカリ金属の他
にClが1〜20%程度含まれているために、廃棄物焼却灰
をそのまま溶融するとKCl 、NaClなどのCl系の溶融塩が
溶融炉内で生成され、炉の耐火物の寿命を縮めること、
処分に困る溶融塩スラグが発生してしまうこと、Clによ
って重金属類が低沸点の塩化物となり、重金属類の揮散
が促進されることなどの問題があるためである。そこで
本発明では脱塩処理により塩素量を0.01〜5%程度と
し、Cl系の溶融塩の生成と重金属類の塩化物化を防止す
る。
【0008】脱塩処理は、廃棄物焼却灰とSiO2系吸着剤
とを水中に投じて0.5 〜1時間攪拌混合し、Clを始めN
a、K 等の塩類の除去を行う。このとき廃棄物焼却灰中
に含有される重金属類が液側に移行しないように、SiO2
系吸着剤により重金属類を吸着させる。廃棄物焼却灰中
に含まれる主な重金属であるZn、Pb、トータルCr、Cdの
合計量は一般的に数百〜数%であり、これを完全に吸着
させるために廃棄物焼却灰の重量の20〜40%のSiO2系吸
着剤を用いる。ここでSiO2系吸着剤の量が20%未満であ
ると、廃棄物焼却灰中の重金属類の10%以上が液側に移
行してしまう。また40%を越えても吸着効果に差が見ら
れなくなる。なお、SiO2系吸着剤としては後の固液分離
が容易なように、粒状またはペレット状としたものを使
用することが好ましい。
とを水中に投じて0.5 〜1時間攪拌混合し、Clを始めN
a、K 等の塩類の除去を行う。このとき廃棄物焼却灰中
に含有される重金属類が液側に移行しないように、SiO2
系吸着剤により重金属類を吸着させる。廃棄物焼却灰中
に含まれる主な重金属であるZn、Pb、トータルCr、Cdの
合計量は一般的に数百〜数%であり、これを完全に吸着
させるために廃棄物焼却灰の重量の20〜40%のSiO2系吸
着剤を用いる。ここでSiO2系吸着剤の量が20%未満であ
ると、廃棄物焼却灰中の重金属類の10%以上が液側に移
行してしまう。また40%を越えても吸着効果に差が見ら
れなくなる。なお、SiO2系吸着剤としては後の固液分離
が容易なように、粒状またはペレット状としたものを使
用することが好ましい。
【0009】廃棄物焼却灰を水中で混合し易いように、
廃棄物焼却灰と水との固液比は1:3 〜1:7 程度に設定す
ることが好ましい。十分に攪拌した後、これを固液分離
機により脱水してClを大量に含む洗浄液と、廃棄物焼却
灰+SiO2系吸着剤に分離する。脱水された廃棄物焼却灰
+SiO2系吸着剤は後段において一緒に溶融処理される。
SiO2系吸着剤はガラスの網目形成剤であるSiO2を主成分
とするため、溶融処理すると重金属類はガラスの網目構
造中に取り込まれ、安定したガラス固化体となる。SiO2
系吸着剤の代表的なものとしてゼオライトを使用するこ
とができる。
廃棄物焼却灰と水との固液比は1:3 〜1:7 程度に設定す
ることが好ましい。十分に攪拌した後、これを固液分離
機により脱水してClを大量に含む洗浄液と、廃棄物焼却
灰+SiO2系吸着剤に分離する。脱水された廃棄物焼却灰
+SiO2系吸着剤は後段において一緒に溶融処理される。
SiO2系吸着剤はガラスの網目形成剤であるSiO2を主成分
とするため、溶融処理すると重金属類はガラスの網目構
造中に取り込まれ、安定したガラス固化体となる。SiO2
系吸着剤の代表的なものとしてゼオライトを使用するこ
とができる。
【0010】上記の脱塩処理工程から発生する脱水廃液
は、Clを大量に含むとともにNa、K 等をも含む非常にア
ルカリ性の強い液体である。そこで廃棄物焼却灰あるい
はSiO2リッチな溶融スラグを、この脱水廃液とともに例
えば100 ℃で7時間水熱合成することにより、ゼオライ
ト等のSiO2系吸着剤を生成することができる。このSiO2
系吸着剤は脱塩処理に使用され、またこれにより脱水廃
液の有効利用が可能となる。
は、Clを大量に含むとともにNa、K 等をも含む非常にア
ルカリ性の強い液体である。そこで廃棄物焼却灰あるい
はSiO2リッチな溶融スラグを、この脱水廃液とともに例
えば100 ℃で7時間水熱合成することにより、ゼオライ
ト等のSiO2系吸着剤を生成することができる。このSiO2
系吸着剤は脱塩処理に使用され、またこれにより脱水廃
液の有効利用が可能となる。
【0011】脱水された廃棄物焼却灰+SiO2系吸着剤は
必要に応じて乾燥され、SiO2および融点降下剤を混合さ
れる。SiO2は重金属類をガラス構造中に取り込んだ安定
したガラス固化体を得るためのものである。その添加量
は、SiO2/(廃棄物焼却灰+SiO2系吸着剤+SiO2) =40〜
60重量%となるように決定する。SiO2が40%未満である
と溶融により得られるガラス固化体が化学的に脆くなっ
て安定したガラス固化体とならず、逆に60%を越えると
融点が高くなって流動性が低下し、溶融炉の操作性が低
下してしまう。
必要に応じて乾燥され、SiO2および融点降下剤を混合さ
れる。SiO2は重金属類をガラス構造中に取り込んだ安定
したガラス固化体を得るためのものである。その添加量
は、SiO2/(廃棄物焼却灰+SiO2系吸着剤+SiO2) =40〜
60重量%となるように決定する。SiO2が40%未満である
と溶融により得られるガラス固化体が化学的に脆くなっ
て安定したガラス固化体とならず、逆に60%を越えると
融点が高くなって流動性が低下し、溶融炉の操作性が低
下してしまう。
【0012】また融点降下剤は溶融温度を低下させて溶
融を促進するとともに、重金属類の飛散を抑制するため
のものである。この融点降下剤としてはNa2CO3、NaNO3
等の溶融塩を使用することが好ましい。Na2CO3は融点降
下効果および侵食性がゆるやかであり、NaNO3 は融点降
下効果および侵食性が顕著である。このため、Na2CO3は
SiO2重量の20〜25%程度添加することが好ましく、NaNO
3 はSiO2重量の10〜15%程度とすることが好ましい。
融を促進するとともに、重金属類の飛散を抑制するため
のものである。この融点降下剤としてはNa2CO3、NaNO3
等の溶融塩を使用することが好ましい。Na2CO3は融点降
下効果および侵食性がゆるやかであり、NaNO3 は融点降
下効果および侵食性が顕著である。このため、Na2CO3は
SiO2重量の20〜25%程度添加することが好ましく、NaNO
3 はSiO2重量の10〜15%程度とすることが好ましい。
【0013】このようにしてSiO2および融点降下剤を混
合された廃棄物焼却灰+SiO2系吸着剤は、水分を30%以
下とした状態でSiC 系るつぼに収納され、図2に示すよ
うな誘導加熱炉で溶融される。ここで水分が30%を越え
ると、高温のるつぼとの接触が危険となる。SiC 系るつ
ぼ1は溶融塩に対する耐食性に非常に優れているため
に、損耗が少ない利点がある。また誘導加熱炉は炉体2
や電極3の損耗がなく、るつぼが損耗したときにはるつ
ぼの交換のみで済むため、炉の修復が非常に容易とな
る。さらに容易に還元雰囲気とすることができるため、
溶融物中の金属類の還元除去も可能である。
合された廃棄物焼却灰+SiO2系吸着剤は、水分を30%以
下とした状態でSiC 系るつぼに収納され、図2に示すよ
うな誘導加熱炉で溶融される。ここで水分が30%を越え
ると、高温のるつぼとの接触が危険となる。SiC 系るつ
ぼ1は溶融塩に対する耐食性に非常に優れているため
に、損耗が少ない利点がある。また誘導加熱炉は炉体2
や電極3の損耗がなく、るつぼが損耗したときにはるつ
ぼの交換のみで済むため、炉の修復が非常に容易とな
る。さらに容易に還元雰囲気とすることができるため、
溶融物中の金属類の還元除去も可能である。
【0014】図2に示すように、溶融するとるつぼ中の
下部には重金属類が多量に含まれているガラスの溶融層
4ができ、中段に廃棄物焼却灰に添加した溶融塩(融点
降下剤)の層5が比重の差により分離している。この溶
融塩の層5が最上部を覆う被溶融物の層6の溶融を促進
し、低温での溶融を可能としている。このようにして溶
融を行った後、溶融物は冷却固化されガラス固化体とし
て取り出される。
下部には重金属類が多量に含まれているガラスの溶融層
4ができ、中段に廃棄物焼却灰に添加した溶融塩(融点
降下剤)の層5が比重の差により分離している。この溶
融塩の層5が最上部を覆う被溶融物の層6の溶融を促進
し、低温での溶融を可能としている。このようにして溶
融を行った後、溶融物は冷却固化されガラス固化体とし
て取り出される。
【0015】
【作用】本発明の廃棄物焼却灰の溶融固化方法によれ
ば、有害重金属の飛散を抑制しつつその大部分をガラス
固化体中に安定して捕捉させることができる。このガラ
ス固化体は溶出試験の結果、埋め立て等の処理基準を満
足していることが確認された。また重金属類の捕捉率
は、Zn:60〜95%、Pb:60〜99%、トータルCr:80〜99
%、Cd:60〜95%程度となる。このようにガラス固化体
中に多量に重金属類を捕捉させることができるので、溶
融時に生ずる溶融飛灰もリターンさせて再度溶融するこ
とにより、系内濃縮されることなく処理することができ
る。このため、従来のような溶融飛灰のセメント固化や
キレート固化などの二次処理が不要となる。以下に本発
明を図示の実施例により更に詳細に説明する。
ば、有害重金属の飛散を抑制しつつその大部分をガラス
固化体中に安定して捕捉させることができる。このガラ
ス固化体は溶出試験の結果、埋め立て等の処理基準を満
足していることが確認された。また重金属類の捕捉率
は、Zn:60〜95%、Pb:60〜99%、トータルCr:80〜99
%、Cd:60〜95%程度となる。このようにガラス固化体
中に多量に重金属類を捕捉させることができるので、溶
融時に生ずる溶融飛灰もリターンさせて再度溶融するこ
とにより、系内濃縮されることなく処理することができ
る。このため、従来のような溶融飛灰のセメント固化や
キレート固化などの二次処理が不要となる。以下に本発
明を図示の実施例により更に詳細に説明する。
【0016】
【実施例】実施例はゴミ焼却設備の集塵装置により補集
された廃棄物焼却灰を溶融固化する例を示すものであ
る。この廃棄物焼却灰の組成分析を行った結果、SiO2:
22.2%、CaO :23.0%、Al2O3 :16.0%、Na2O:5.5
%、K2O :5.8 %、MgO : 4.4%、Fe2O3 :1.5 %、C
l:8.2 %、重金属類はZn:9600ppm 、Pb:1500ppm 、
トータルCr:200ppm、Cd:80ppm であった。
された廃棄物焼却灰を溶融固化する例を示すものであ
る。この廃棄物焼却灰の組成分析を行った結果、SiO2:
22.2%、CaO :23.0%、Al2O3 :16.0%、Na2O:5.5
%、K2O :5.8 %、MgO : 4.4%、Fe2O3 :1.5 %、C
l:8.2 %、重金属類はZn:9600ppm 、Pb:1500ppm 、
トータルCr:200ppm、Cd:80ppm であった。
【0017】この廃棄物焼却灰に対して、廃棄物焼却灰
と脱水廃液とから合成されたゼオライトをSiO2系吸着剤
として灰重量の30%添加して水中に投入し、固液比1:5
にて1時間脱塩処理を行った。その後、フィルタープレ
スにより固液分離を行い、乾燥機により水分が10%とな
るまで乾燥した。脱水廃液側への移行割合は、Cl:88
%、Zn:0 %、Pb:0.1 %、トータルCr:1.4 %、Cd:
0 %であり、脱塩処理の目的である廃棄物焼却灰からの
Clの除去と、SiO2系吸着剤による脱水廃液側への重金属
の移行防止とが達成されている。脱塩処理後の廃棄物焼
却灰+SiO2系吸着剤中のClは0.9 %であった。
と脱水廃液とから合成されたゼオライトをSiO2系吸着剤
として灰重量の30%添加して水中に投入し、固液比1:5
にて1時間脱塩処理を行った。その後、フィルタープレ
スにより固液分離を行い、乾燥機により水分が10%とな
るまで乾燥した。脱水廃液側への移行割合は、Cl:88
%、Zn:0 %、Pb:0.1 %、トータルCr:1.4 %、Cd:
0 %であり、脱塩処理の目的である廃棄物焼却灰からの
Clの除去と、SiO2系吸着剤による脱水廃液側への重金属
の移行防止とが達成されている。脱塩処理後の廃棄物焼
却灰+SiO2系吸着剤中のClは0.9 %であった。
【0018】またこの場合、脱塩処理後の廃棄物焼却灰
+SiO2系吸着剤中のSiO2含有率は36.0%であった。そこ
で廃棄物焼却灰+SiO2系吸着剤の40%のSiO2を添加し、
SiO2/(廃棄物焼却灰+SiO2系吸着剤+SiO2) =55%とし
た。また、融点降下剤であるNa2CO3を上記SiO2量の20%
添加し、さらにNaNO3 をSiO2重量の15%添加した。これ
らを均一に混合したのち、誘導加熱炉のSiC 系るつぼ中
に投入し、溶融した。溶融時の温度はガラス溶融層が12
00℃、溶融塩層が1000℃、被溶融物による被覆層が500
℃であり、安定に溶融できることが確認された。
+SiO2系吸着剤中のSiO2含有率は36.0%であった。そこ
で廃棄物焼却灰+SiO2系吸着剤の40%のSiO2を添加し、
SiO2/(廃棄物焼却灰+SiO2系吸着剤+SiO2) =55%とし
た。また、融点降下剤であるNa2CO3を上記SiO2量の20%
添加し、さらにNaNO3 をSiO2重量の15%添加した。これ
らを均一に混合したのち、誘導加熱炉のSiC 系るつぼ中
に投入し、溶融した。溶融時の温度はガラス溶融層が12
00℃、溶融塩層が1000℃、被溶融物による被覆層が500
℃であり、安定に溶融できることが確認された。
【0019】溶融物を固化して得られたガラス固化体中
には、廃棄物焼却灰中の重金属のうちZn:75%、Pb:95
%、トータルCr:87%、Cd:90%が捕捉されており、通
常の溶融処理法では重金属の捕捉率がZn:10%以下、P
b:10%以下、トータルCr:60%以下、Cd:10%以下で
あるのと対比すると非常に優れた結果となった。また得
られたガラス固化体について、環境庁告示13号の溶出試
験を行ったところ、埋立基準を満足する結果が得られ
た。
には、廃棄物焼却灰中の重金属のうちZn:75%、Pb:95
%、トータルCr:87%、Cd:90%が捕捉されており、通
常の溶融処理法では重金属の捕捉率がZn:10%以下、P
b:10%以下、トータルCr:60%以下、Cd:10%以下で
あるのと対比すると非常に優れた結果となった。また得
られたガラス固化体について、環境庁告示13号の溶出試
験を行ったところ、埋立基準を満足する結果が得られ
た。
【0020】次に、条件を変えて実施した本発明の実施
例と、条件を外れた比較例とを表1〜表2に示す。
例と、条件を外れた比較例とを表1〜表2に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の廃棄物
焼却灰の溶融固化方法によれば、廃棄物焼却灰を溶融固
化し、重金属類を封じ込めた安定なガラス固化体を得る
ことができる。また従来のような溶融飛灰のセメント固
化やキレート固化などの二次処理が不要となる利点があ
る。よって本発明は従来の問題点を解決した廃棄物焼却
灰の溶融固化方法として、価値の大きいものである。
焼却灰の溶融固化方法によれば、廃棄物焼却灰を溶融固
化し、重金属類を封じ込めた安定なガラス固化体を得る
ことができる。また従来のような溶融飛灰のセメント固
化やキレート固化などの二次処理が不要となる利点があ
る。よって本発明は従来の問題点を解決した廃棄物焼却
灰の溶融固化方法として、価値の大きいものである。
【図1】本発明のフローシートである。
【図2】誘導加熱炉の断面図である。
1 るつぼ、2 炉体、3 電極、4 ガラスの溶融
層、5 溶融塩(融点降下剤)の層、6 被溶融物の層
層、5 溶融塩(融点降下剤)の層、6 被溶融物の層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B09B 3/00 303 L
Claims (5)
- 【請求項1】 廃棄物焼却灰にその20〜40%のSiO2系吸
着剤と水とを加えて脱塩処理したのち脱水し、これにSi
O2および融点降下剤を混合してSiO2/(廃棄物焼却灰+Si
O2系吸着剤+SiO2) =40〜60%、水分30%以下に調整
し、これを誘導加熱炉により溶融し固化することを特徴
とする廃棄物焼却灰の溶融固化方法。 - 【請求項2】 脱塩処理後の脱水廃液と、廃棄物焼却灰
あるいは溶融スラグとからゼオライトを生成し、これを
SiO2系吸着剤として使用する請求項1に記載の廃棄物焼
却灰の溶融固化方法。 - 【請求項3】 粒状またはペレット状としたSiO2系吸着
剤を使用する請求項1に記載の廃棄物焼却灰の溶融固化
方法。 - 【請求項4】 融点降下剤としてNa2CO3、NaNO3 等の溶
融塩を使用する請求項1に記載の廃棄物焼却灰の溶融固
化方法。 - 【請求項5】 溶融時に発生する排ガスを600 〜1000℃
に加熱し、セラミックフィルターで集塵する請求項1に
記載の廃棄物焼却灰の溶融固化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6000416A JP3045916B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 廃棄物焼却灰の溶融固化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6000416A JP3045916B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 廃棄物焼却灰の溶融固化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07195055A true JPH07195055A (ja) | 1995-08-01 |
| JP3045916B2 JP3045916B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=11473202
Family Applications (1)
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| JP6000416A Expired - Fee Related JP3045916B2 (ja) | 1994-01-07 | 1994-01-07 | 廃棄物焼却灰の溶融固化方法 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3045916B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1099767A4 (en) * | 1999-05-06 | 2002-07-24 | Ken Kansa | METHOD AND DEVICE FOR INDUCTION HEATING AND FUSING OF GRANULAR AND POWDERY MATERIAL CONTAINING METAL OXIDES |
| CN100354052C (zh) * | 2004-12-21 | 2007-12-12 | 中国环境科学研究院 | 一种用于垃圾焚烧处理的飞灰熔融添加剂 |
| JP2014155902A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Sanai Fujita | 生ゴミ及び下水汚泥焼却灰の処理方法及び処理プラント |
| CN105251758A (zh) * | 2015-11-13 | 2016-01-20 | 广东省环境科学研究院 | 一种垃圾焚烧飞灰熔融复合助熔剂 |
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-
1994
- 1994-01-07 JP JP6000416A patent/JP3045916B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| EP1099767A4 (en) * | 1999-05-06 | 2002-07-24 | Ken Kansa | METHOD AND DEVICE FOR INDUCTION HEATING AND FUSING OF GRANULAR AND POWDERY MATERIAL CONTAINING METAL OXIDES |
| CN100354052C (zh) * | 2004-12-21 | 2007-12-12 | 中国环境科学研究院 | 一种用于垃圾焚烧处理的飞灰熔融添加剂 |
| JP2014155902A (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-28 | Sanai Fujita | 生ゴミ及び下水汚泥焼却灰の処理方法及び処理プラント |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3045916B2 (ja) | 2000-05-29 |
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