JPH07196324A - ガラス溶融炉及びその使用方法 - Google Patents

ガラス溶融炉及びその使用方法

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JPH07196324A
JPH07196324A JP6268897A JP26889794A JPH07196324A JP H07196324 A JPH07196324 A JP H07196324A JP 6268897 A JP6268897 A JP 6268897A JP 26889794 A JP26889794 A JP 26889794A JP H07196324 A JPH07196324 A JP H07196324A
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furnace
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼炉の使用に結びついた欠点を回避し、エ
ネルギーコスト及び炉の建設材料のコストを大幅に減ら
し、その運転過程を簡素にし同時に少なくとも同等の溶
融ガラスを得ることを保証する新しい炎加熱型炉を提案
する。 【構成】 その上流部に、正面に配置された供給装置の
助けによってガラス形成性材料(10)を供給するため
の開口(12)を、そして下流部に、溶融ガラスを成形
ゾーンへ導くための1以上の引き続いた下流室(18、
19)中へ溶融ガラスが吐出するための排出開口(1
7)を、設けたガラスの溶融/精錬のための室(1)を
有するガラス形成性材料を溶融する炉において、前記ガ
ラス形成性材料の溶融が、酸素で構成された酸化剤を用
いる複数のバーナー(16)によって、起こること、及
び溶融/精錬室(1)中に空気を導入させず、特に下流
の1以上の室から空気がこないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラス形成性材料からガ
ラスを溶融し精錬する装置、溶融ガラスをローリング
(rolling)もしくは浮遊装置のような平たいガ
ラスの成形装置、又は複数の成形機のような中空ガラス
の成形装置に溶融ガラスを供給する目的の、溶融炉と一
般に呼ばれる装置に関する。
【0002】本発明は、より詳しくは、例えば少なくと
も100トン/日、更には1000トン/日又はそれ以
上のトン/日に達しうる溶融速度又は出力を実現しうる
高溶融ガラス製造容量を有する、平たいガラス用の溶融
炉に関する。
【0003】公知の方法においては、そのような炉は一
般に、相互に開口し、それぞれが特別の機能及び寸法を
有する一連の室に分解される。この炉はガラス形成性材
料を溶融し、溶融したときのガラスの化学的及び熱的な
均質性を保証しなければならない。
【0004】即ち、EP−B−264327はガラス形
成組成物の溶融と精錬が起こる第1の室とこれに続くネ
ックを形成する第2の室を有する溶融炉構造体を開示し
ている。前記ネックはコンディショナーとして知られる
特に溶融ガラスの熱的均質化の起こる室に向けて開口
し、この室は大幅に小さくなった断面の流路に開口し、
この流路は前記溶融ガラスを適当な成形装置に排出す
る。
【0005】炉は溶融室においてガラス形成性材料を溶
融するために用いられる加熱手段の機能の面から2つの
主要なカテゴリーに分類できる。
【0006】一方では、所謂コールドトップ型(col
d top type)の電気溶融炉があり、この場
合、溶融は溶融したガラス中に浸漬した電極によって引
き起こされ、これは例えばEP−B−304371から
公知である。
【0007】また、再生炉として公知の燃焼炉もあり、
これは米国特許No.4599100から公知である。こ
の場合、一般に燃料−空気混合物を用いて間欠的に運転
される2列のバーナーによって熱エネルギーが供給され
る。この際、溶融室の両側に相対して位置し、この室に
つながっている2つの蓄熱器の一方又は他方を、この燃
焼ガスは交互に加熱する。前記燃焼ガスは耐火物の通気
管を通って熱的に取り出され、この耐火物は前記蓄熱器
を構成し、そしてこの蓄熱器は溶融室に熱を伝える。こ
の加熱法は効果的であって広く用いられているが、それ
に固有のある数の欠点を有する。即ち、この燃料−空気
バーナーのエネルギーコストは比較的高い。更に、約2
0〜30分のサイクルで交互に「活性化される」このバ
ーナーの運転システムは、厳密な制御のためにはさほど
簡単なものではない。それらの使用は溶融室に多量の空
気、従って窒素を導入し、これはある量のNOx 型の汚
染ガスの形成の危険性を増し、これは更に処理を必要と
する。
【0008】最後に、前記蓄熱器の製造のために必要な
多量の特別な、高価な耐火物は、炉の建設コストを大い
に増大させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、燃焼炉の使用に結びついた欠点を回避し、エネルギ
ーコスト及び炉の建設材料のコストを大幅に減らし、そ
の運転過程を簡素にし同時に少なくとも同等の溶融ガラ
スを得ることを保証する新しい炎加熱型炉を提案するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明
は、ガラスの溶融/精錬室を有し、その「上流」部に、
後記開口の前にに配置された供給装置の助けによってガ
ラス形成性材料を供給するための少なくとも1つの開口
を設けた、ガラス形成性材料の溶融のための炉に関す
る。その「下流」部に、前記溶融/精錬室は溶融ガラス
を成形ゾーンへ導くための1又はそれ以上の引き続いた
下流室中へ溶融ガラスを吐出するための、少なくとも1
つの排出開口を有する。本発明によれば、前記溶融/精
錬室における前記ガラス形成性材料の溶融が、本質的に
酸素で構成された酸化剤を用いる複数のバーナーによっ
て、本質的に確保される。
【0011】加えて、この炉は、溶融及び精錬室への空
気の供給がない。より詳しくは、1つもしくは複数の下
流室から空気が来ることはなく、及び/又は、例えば、
もし、この溶融室へ吐出するガラス形成性材料の予備加
熱室が、この溶融室の「前に存在する」ならば、このガ
ラス形成性材料装填ゾーン、即ちこの溶融室の「上流」
から空気が来ることがないようにこの炉は設計されてい
る。どんな空気の到達も供給も阻止するために、この炉
は有利には、ガスに関してそれを気密にし又はシールす
るための少なくとも1つの手段を、特に溶融/精錬室と
下流の1つ又はそれ以上の室との間に設けることができ
る。
【0012】本発明に関する限り、用語「上流」及び
「下流」は、この炉を通る溶融ガラスの全体としての流
れの方向に関していうものである。
【0013】即ち、本発明に従えば、酸素で運転するバ
ーナーによる加熱過程の選択は、従来のバーナー、より
詳しくは空気型の酸化剤で運転するバーナーと較べれ
ば、多数の利点をもたらす。
【0014】この加熱過程は、第1に、従来の燃焼炉の
「逆転(inversion)」運転を放棄することを
可能にする。即ち、酸素バーナーは時間一定運転を維持
することができ、これはこの炉をより簡素にし、前記連
続運転はより規則的であり、逆転運転の場合よりも微細
な設定が可能である。特に、磨耗に曝される高価な耐火
物の積み重ねから形成される蓄熱器を完全に除去でき
る。従って、酸素バーナーは、溶融/精錬室の屋根、頂
部又はアーチ、及び前記頂部及び溶融ガラスのレベルの
間の所謂火床(laboratoire)体積を連続的
に、且つ蓄熱器に頼ることなく加熱することができる。
【0015】溶融/精錬室中のガラスレベル上に広がる
雰囲気はより安定で制御され、このことは所謂特殊ガラ
スの生産に重要でありうる。
【0016】更に、窒素がなく、発生する炎の体積を相
当に減らすために、そのようなバーナーの熱効率は、空
気型の酸化剤で運転する従来のバーナーのそれよりもは
るかに高い。即ち、相当なエネルギーコストの節減があ
り、この種のバーナーは、この炉の比出力の大幅な増加
を予見することを可能にする。
【0017】本発明に従って選んだバーナーは非常に少
量の又はゼロの空気量をこの溶融/精錬室に導入すると
いう事実は、NOx 型の汚染ガスの形成の可能性を大幅
に減らし、これはこの室から排出される燃焼ガスの処理
コストを大幅に減らす。
【0018】更に、もう一度従来のバーナーと較べる
と、上述のように、酸素バーナーは溶融/精錬室に、よ
り少量のガス体積を導入し、同様に燃焼からもたらされ
るガス体積を大幅に減らす。このことは、所謂上述の火
床体積を、例えば溶融/精錬室の頂部を低くすることに
よって減らし、更にはエネルギーコスト及び炉の建設コ
ストの両方を減らすことを予見可能にすることを意味す
る。
【0019】逆転なしに運転する酸素バーナーの使用
は、また、より信頼性の高い、デザインにおいてより低
コストの、そして同様な寸法を持った従来の燃焼炉と較
べて15%をゆうに超えるエネルギーの節約を可能にす
る炉をうることを可能にする。
【0020】しかしながら、この非常に好都合な均衡
は、もし本発明に反して、空気が溶融/精錬室に入る、
特に下流室から入ることを避けないならば、危ないもの
となるであろう。反対のケースでは、再び溶融/精錬室
中で、ある量のNOx 型の汚染ガスのを生成するであろ
うし、前記室のエネルギー節約を大幅に低下させるであ
ろう。この空気の取り込みは溶融/精錬室を炉の他の部
分からのガスシールによって防ぐことができる。従っ
て、前記シール手段は前記溶融/精錬室中の溶融ガラス
の上に存在する雰囲気をそれに隣接する下流の1つ又は
複数の室の雰囲気から「絶縁」する。これら下流室はガ
ラスの調整、即ち本質的に次第にそれを冷却し、それが
その成形温度に達し、その化学的及び熱的均質性を獲得
し、不慮の種類の物体(type infondus)
又は耐火物粒子のような異物を除く。この熱的調整は、
再加熱手段、例えば従来の燃料−空気バーナー、及び前
記複数の室に周囲温度の大量の空気を導入する冷却手
段、の交互の又は組み合わせた使用によって公知の方法
で前記複数の下流の室のいずれかで、この熱的調整を起
こすことができる。従って、そのようなガスが高度に調
整された雰囲気を乱すことのないように、そのガスが溶
融/精錬室に「逆流」することを防ぐことが必要であ
る。
【0021】もし、下流の1つ又は複数の室が公知の態
様で、例えば空気を導入しない冷却手段を用い、空気で
構成されていない雰囲気を有するならば、前記シーリン
グ手段はもはや不可欠ではない。
【0022】前記溶融/精錬室において、本発明の「酸
素」バーナー(この表現は酸化剤に酸素を用いることを
意味する)は、バーナーから来る炎がガラスの表面と直
接接触しないように、ガラスのレベルに較べて充分な高
さに配置されている。
【0023】これらのバーナーは、好ましくは溶融/精
錬室の長手方向の軸に実質的に平行な列をなして分布さ
れている。最も簡単な分布は溶融/精錬室中へその側壁
を通して開口している2列のバーナーを提供することか
らなる。この目的で、壁の中に設けられる開口は非常に
限定された断面を有し、そのためこの室の全体の熱絶縁
を乱さない。最良の可能な過程はバーナーを束ねて複数
のグループに分け、その加熱出力をそれぞれのグループ
の間で自動的に調整することである。これらのグループ
は特に連続的に、この室の長手方向の軸に関して横切っ
て配列されている。従って、加熱はこの室に沿って任意
に調整され、そこにどんな望みの温度プロファイル、特
に製造すべき溶融ガラスの種類に従ったプロファイルを
も形成できる。
【0024】前記溶融/精錬室において、この室中の温
度プロファイルを調整し又は補正するために、例えば溶
融ガラス中に浸漬された電極の形の補助的加熱手段を設
けることが可能である。
【0025】前記溶融/精錬室は蓄熱室を持たないの
で、外側に関する熱絶縁はそれを設けるのがより良く、
また容易である。従って、壁、特に側壁及び頂部は、平
坦で、簡単な幾何学的な形をした繊維状材料及び/又は
スプレーした絶縁コンクリートで作った、その厚さが側
壁へのアクセスを良好にするに充分小さいパネルの助け
で補強しつつ絶縁できる。このアクセスが容易であると
いうことは、2つのガラス製造寿命の間で炉のメンテナ
ンスを便ならしめる。
【0026】溶融/精錬室中に、有利には前記室の壁に
設けられたバーナーの燃焼から得られるガスを最適の態
様で熱的に取り出すためには、排出開口は溶融/精錬室
の最も上流のゾーン中のガラス形成性材料供給口の近傍
に設ける。これらの排出口は、より詳細には前記供給口
の近傍に配置される。従って、燃焼ガスはこの室の下流
部から上流部へ流れ、溶融ガラスの表面状にガラス形成
性材料が浮遊するゾーンの上を流れ、従ってそれらの溶
融を助ける。この燃焼ガスの熱の取り出しを最適にする
ために、ガラス形成性材料が供給される溶融/精錬室の
最も上流部をバーナーの炎の拡散から、例えばシャドー
壁又は落ち込んだアーチ型の壁の熱シールドで保護し、
前記ゾーンがバーナーを含まないようにすることが好ま
しい。さもなければ、燃焼ガスの熱を浮かんだガラス形
成性材料へ最適に可能な方法で移転するために、排出の
前に最大可能な範囲でその温度を低下させることが望ま
れる燃焼ガスの、再加熱を、前記ゾーンで行う危険性が
あるであろう。前記熱シールドは、また前記燃焼ガスの
前記ガラス形成性材料への集中を促進する。
【0027】これに関連して、本発明は、またガラス形
成性材料を炉の中で予備加熱して前記組成物を溶融する
方法に関し、この方法は前記炉、特に上記炉の溶融室中
に排出された燃焼ガスを、既に溶融した相の表面上に浮
遊させるガラス形成性材料組成物上に通すことからな
る。
【0028】前記溶融/精錬室の上流部に配置されるガ
ラス形成性材料供給用の1つ又は複数の開口のために採
用できる2つの異なる方法がありうる。一方では、それ
らは前記室の正面壁中に設けることができ、他方では2
つの側壁の少なくとも1つに設けることができる。
【0029】後者の場合、最も有利な態様は側壁中に相
互に向かい合う2つの対称的な開口及びガラス形成性材
料の有効な装填を可能にする正面又は側面の複数の開口
を設けることからなる。しかしながら、ガラス形成性材
料を側壁の開口を通して装填することが、装填作業を簡
素にし、より柔軟性があり、特に浮遊するガラス形成性
材料及び燃焼ガスの間の熱交換を増すことを可能にする
ようである。種々の公知の装填装置を用いうる。例えば
押し出し装置、滑走路及びシャベル装置がある。これら
は振動するものであってもなくてもよい。
【0030】溶融/精錬室の側壁中に燃焼ガスの補助的
開口を設けることもできる。前記室を離れるとき、前記
燃焼ガスはまだ相当に熱い。この理由で、それらをボイ
ラー型の熱回収装置又は装填前のガラス形成性材料を予
備加熱する装置に、又はいずれかの他の熱回収装置に、
送り込むのである。
【0031】前記溶融/精錬室の雰囲気を保護するため
に、単一に又は連続して配列された、前記溶融/精錬室
を気密にし又はガスに関してシールするための種々の手
段が設けられうる。そのような手段が多いほど、及び/
又はそれらの効率が高いほど、前記室の完全な絶縁を保
証することが一層可能になることが明らかである。これ
らの手段は、例えば溶融ガラス中に部分的に浸漬された
懸垂シールド及び/又はダムの形をしている。これらの
手段のそれぞれは独自の特別な形状をしているが、その
全ては一般に実質的に鉛直な平面内にある。従って、懸
垂したシールドは一般にガラスと同じ高さになるように
設計されている。もし、浸漬されたダムが頂部から降り
て来たものであり、ガラスの厚み中に充分な深さに侵入
していれば、それはガスに関して完全な障壁を提供す
る。しかしながら、それはその使用を比較的小さな断面
を有するゾーンへの使用に制限する製造上の制約を受け
る。
【0032】前記シール手段の位置については、有利に
は、それらは溶融/精錬室とそれに隣接する下流の室と
の連絡部に及び/又は2つの隣接する下流の室の間の連
絡部に及び/又は前記複数の連絡部のいずれかの近傍の
前記下流の複数の室の1つに配置される。
【0033】有利には、溶融/精錬室の寸法、特にその
長さは、前記室内の溶融物内に2つの対流循環輪の存在
を維持するように選択される。
【0034】好ましくは、全体の炉の構造が分割され
て、上述の溶融/精錬室になり、これは、より小さな断
面を有し「前通路」として知られている第1の下流室に
向かって開口し、これはそれ自体更に小さな断面を有す
るがより長い「通路」と呼ばれる第2の下流室に向かっ
て開口している。従って、前記前通路は前記溶融室から
排出されたガラスの速度を調節する「緩衝」遷移ゾーン
として働き、一方前記通路はこのように排出されたガラ
スを調整し、冷却しそして化学的・熱的に均質化するそ
れ自身の手段を備えている。
【0035】好ましくは、前記下流室の寸法は、前記溶
融/精錬室のそれに関して、溶融ガラスが溶融/精錬室
に向かって対流再循環を生ずるのを防ぐに充分浅いガラ
ス深さを決定するように選ばれる。エネルギー節約は増
す。それは、一旦ガラスが溶融/精錬室から排出される
とそれは元に戻って再度加熱されるというようなことが
ないからである。そのデザインは、フランス特許出願N
o.93/13022(1993年11月2日)に詳細に
記載されており、その記載をこの明細書に加える。
【0036】明らかに、本発明の溶融/精錬室は、これ
に、完全に異なったデザインの下流室、例えばEP−B
−264327に記載されたものが連結されるのが有利
である。
【0037】上述の熱シールドは、特に「火床」体積の
高さに変化をもたらす落ち込んだアーチの形であり得
る。換言すれば、溶融/精錬室においても、全体高さ及
びガラス深さの間の比は、上記シールドの上流では前記
シールドの下流のそれより小さい。これは浮遊するガラ
ス形成性材料に向かって集中する燃焼ガスの速度を高め
る。
【0038】本発明の炉の最も近い応用は、溶融ガラス
を平坦なガラス形成装置に応用することであり、浮遊ガ
ラス装置に特別な注意が払われる。
【0039】本発明の他の態様及び利点は添付図面にか
んして以下に説明する非制限的具体例から集めることが
できる。
【0040】図1及び2は、本発明にとって特に有利な
ガラス溶融/精錬室1を概略的に示している。前記室は
上流正面壁2及び下流正面壁3、側壁4、5、床6及び
上面、屋根又はアーチ7(これらは全て適当な耐火材料
で作られている)で画定されている。前記床6は、実質
的に水平面に沿って平坦であり、前記壁2、3、4及び
5も平坦であるが、これらは実質的に鉛直な平面に沿っ
ている。頂部7は図2に示した室1の長軸Xを横切って
湾曲している。溶融したガラスのレベルは図1において
水平の破線Yで示す。
【0041】この室1は、長軸に関して2つの主たる連
続したゾーン8、9を持つ。第1のゾーン8は上流ゾー
ンで、ここでは溶融したガラス浴の表面上に浮遊しなが
らガラス形成性材料10が装填され、第2の下流ゾーン
9はガラス浴がもっと加熱され、次いで隣の下流の室へ
と排出される。この下流の室については後に図3及び4
に関連して述べる。
【0042】ゾーン8及び9の間の境界部は、落ち込ん
だアーチ11の存在及び前記アーチの上流でのガラスの
レベルYに関する頂部7の高さによって区分されてい
る。ゾーン8において、全面からの又は側面からのガラ
ス形成性材料(ガラス製造組成物ともいう)の装填があ
る。
【0043】第1のケースでは、前記ガラス形成性材料
供給口12は上流の、図示していない従来の装置に面し
た正面壁2中に作られている。図2に示す第2のケース
では、2つの対照的な開口12、13が側壁4、5を破
って存在し、二重の組成物供給を可能にしている。
【0044】側面供給型及び全面供給型のいずれを採用
しようとも、燃焼ガスの排出のための開口14は供給開
口12の近所に設けられる。全体的な寸法のために、側
面供給口12、13を正面燃焼ガス排出開口と組み合わ
せること、又はその反対が好ましい。従って、図2に示
す場合は、1つ又は複数の燃焼ガス排出開口は上流の正
面壁2に設けられる。
【0045】供給開口及び燃焼ガスの排出開口の相対的
配置の結果、またゾーン9からやって来る前記燃焼ガス
上に落ち込んだアーチの存在の故に、排出路は燃焼ガス
が未だ溶融していないガラス形成性材料塊10に追随さ
せるようにし、これは炉のエネルギー効率を改善する。
【0046】一旦燃焼ガスが取り出されると、このガス
は、どんな熱回収装置又はガラス形成性材料をその装填
前に予備加熱する装置にも供給されうる。
【0047】ゾーン9は、ゾーン8よりも長く、側壁
4、5中に設けられた補助的燃焼ガス排出導管15が設
けられている。前記同じ壁中に、小さな開口が設けられ
ており、2列の酸素バーナー16が室1内でガラスレベ
ルYの上に突き出ることを可能にしている。側壁の補強
された熱絶縁材があり、これが側壁の全体的な厚さを減
らすことを可能にしているという事実によって、壁への
接近及び前記室におけるバーナーの配置の調節が可能で
ある。この絶縁は繊維状材料及び/又はスプレーされた
絶縁コンクリートを用いて設計される。
【0048】前記バーナー16は、好ましくは各2列の
それぞれにおいて相互に等距離に配置される。それらは
1又はそれ以上の「対になった」バーナーのサブグルー
プに分割される。これらの対は2つのバーナーから構成
され、それぞれは1つの列に属し、それらは相対するよ
うに配置されるか、又は多かれ少なかれ互い違いに変位
させられている。加熱力に関しては、各サブグループは
他と独立に規制される。従って、炉の長手方向の軸に沿
って、どの点においても、そしてどんな時間にも、信頼
性のある態様で異なる温度プロファイルを得ることがで
きる。上流ゾーン8にはバーナーがないので、ガラス形
成性材料を再加熱するために、このゾーンにおいて特別
な再加熱をしなくても、そこへ侵入する燃焼ガスを最適
な態様で熱的に取り出すことができることに注意すべき
である。
【0049】2つのゾーン8及び9は、ゾーン9からの
バーナー16の炎のゾーン8への拡散を防ぐための熱シ
ールドとして役立つ。この理由は、先に述べたように、
燃焼ガスが一旦上流ゾーン8に入ると燃焼ガスを再加熱
する利益は殆どないということである。前記アーチの底
部は、ゾーン9からゾーン8への燃焼ガスの循環の障害
とならないようにするために溶融ガラスレベルYから充
分に離れており、一方では表面に浮かんでいるガラス形
成性材料10に向けて集中するのを促進する。
【0050】室1のゾーン9において、下流の正面壁3
に溶融ガラスを流すための排出開口10が設けられてい
る。この開口は床の平面に関して隆起した敷居を形成
し、隣接する下流の室へと延びている。この敷居の高さ
の選択が前記下流の室へと流れることになる溶融ガラス
の厚さを支配する。
【0051】連続的に運転する酸素バーナーを用いるこ
との利点は、用いるガスの体積が減っていること及び燃
焼ガスの体積が減っているために、それらの熱効率が従
来のバーナーよりも高いということである。従って、こ
の室のデザインは変更できる。特に、炉の運転を阻害す
ることなく幾分火床体積を減らすことができ、これは炉
の建設材料にかんして経済的になる。更に、酸素バーナ
ーは空気、特に窒素を室内に導入せず、これはNOx
のガスの形成を防ぐ。
【0052】この特別の雰囲気が溶融/精錬室1の上に
維持されるならば前記諸利点は保証され、この目的でガ
スのシールをする手段が設けられる。これは炉全体を示
す図3及び4に関して述べられるであろう。先に述べた
溶融/精錬室1に前通路18が続き、次いで通路19が
続いていることを見ることができる。前通路18の区画
は溶融/精錬室1の区画及び通路19の区画の間に存在
する。前記諸室の壁20は溶融/精錬室1の床に関して
高くなっている。前記通路19の末端には流出唇21が
付いており、これは溶融ガラスを図示していない成形ゾ
ーンへ分配する。
【0053】これらの2つの下流の室18、19の寸法
は、これらから室1への対流ガラスベルトが生じないよ
うに選ばれ、これは室1に必要とされる加熱を相当に減
らす。
【0054】上述のタイプの3つのシール手段がある。
第1のものは、溶融/精錬室1と前通路18の間の連結
部に位置する。それは溶融ガラス排出開口17の上に部
分的に固定された釣り下がったシールド22からなりガ
ラスレベルYと同一平面上にある。第2の手段23は前
通路18と通路19の間の連結部にあり、第1のものと
同じ形をしている。最後の手段は前通路18及び通路1
9の間の近傍、特に後者の中に位置する。
【0055】それは液中に没したダム24からなり、こ
れはこの室の頂部から釣り下がっており、部分的にガラ
ス中に浸漬している。それはまた排液機能を満たすこと
ができる。
【0056】これらの3つの手段の組み合わせは、室1
を、それに続く室18、19のそれぞれに関して全体と
してシールする最適な性質のものである。それらを異な
る方法でもしくは異なる順序で組み合わせること、又は
1、2もしくはそれ以上のそのような手段を用いること
は本発明の範囲に属する。
【0057】結論として、本発明の炉は溶融室における
加熱システムを改善し、その運転及び製造のコストを減
らす。最後の利点は溶融室の雰囲気の制御を改善し、ま
た汚染の危険性を減らすことである。
【0058】上述のように、本発明の加熱システムは、
図3及び4に示された発明、特に調節器(condit
ioner)の続くネックを備えたものとは異なる発明
の意味で下流室を備えた炉に用いうる。
【0059】前記溶融/精錬室は、ガラスの精錬及び均
質化のどんな公知の手段又は対流運動を制御するための
どんな公知の手段、例えば全ての種類の攪拌機、バブラ
ー等を備えることもできることも明らかである。所謂下
流室は、公知の態様でガラスの状態調整、並びに溶融ガ
ラスのドレイニング(draining)、冷却及び熱
的又は化学的均質化のためのどんな手段をも備えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶融/精錬室の1具体例の長手方向の
断面図。
【図2】本発明の溶融/精錬室の1具体例の平面図。
【図3】本発明の全体の炉の1具体例の長手方向の断面
図。
【図4】本発明の完全な炉の1具体例の平面図。
【符号の説明】
1…溶融/精錬室 2…上流側正面壁 3…下流側正面図 4、5…側壁 6…床 7…頂部 8…第1のゾーン 9…下流ゾーン 10…浮遊するガラス形成性材料 11…落ち込んだアーチ 12、13…ガラス形成性材料供給開口 14…燃焼ガス排出口 15…補助燃焼ガス排出導管 16…酸素バーナー 17…溶融ガラスが吐出するための排出開口 18…前通路 19…通路 22、23…釣り下がったシールド 24…液中に没したダム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【従来の技術】 公知の方法においては、そのような炉は
一般に、相互に開口し、それぞれが特別の機能及び寸法
を有する一連の室に分解される。この炉はガラス形成性
材料を溶融し、溶融したときのガラスの化学的及び熱的
な均質性を保証しなければならない。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その上流部に、正面に配置された供給装
    置の助けによってガラス形成性材料(10)を供給する
    ための少なくとも1つの開口(12)を、そして下流部
    に、溶融ガラスを成形ゾーンへ導くための1又はそれ以
    上の引き続いた下流室(18、19)中へ溶融ガラスを
    吐出するための排出開口(17)を、設けたガラスの溶
    融/精錬のための室(1)を有するガラス形成性材料を
    溶融する炉において、前記ガラス形成性材料の溶融が、
    酸素で構成された酸化剤を用いる複数のバーナー(1
    6)に本質的によって、起こること、及び溶融/精錬室
    (1)中に空気を導入させず、特に下流の1つの又は複
    数の室から空気がこないようにすることを特徴とする前
    記炉。
  2. 【請求項2】 溶融兼精錬室(1)をガスに関してシー
    ルする手段、特に前記室と下流の1つ又は複数の室(1
    8、19)との間のシール手段を備えていることを特徴
    とする請求項1の炉。
  3. 【請求項3】 前記バーナーが2列になって相対するよ
    うに分布しており、これらバーナーは溶融/精錬室
    (1)中に、その側壁(4、5)を通して開口している
    ことを特徴とする請求項1又は2の炉。
  4. 【請求項4】 前記バーナー(16)が複数のグループ
    に分布され、その加熱出力が、それぞれのグループ間で
    自律的に調整されることを特徴とする先行のいずれか1
    の請求項の炉。
  5. 【請求項5】 補助的加熱手段が、前記溶融/精錬室
    (1)中に、特に前記溶融ガラス中に浸漬された形で設
    けられていることを特徴とする先行のいずれか1の請求
    項の炉。
  6. 【請求項6】 前記溶融/精錬室(1)壁、特に側壁
    (4、5)及び頂部(7)が、繊維状絶縁材料及び/又
    はスプレーされた絶縁コンクリートのパネルの形をした
    補強絶縁手段を備えていることを特徴とする先行のいず
    れか1の請求項の炉。
  7. 【請求項7】 ガラス形成性材料(10)の装填が起こ
    る前記溶融/精錬室(1)の上流部(8)をシャドー壁
    又は落ち込んだアーチ型の壁の熱遮蔽手段(11)によ
    りバーナー(16)の炎の拡散から保護し、前記上流部
    は特にバーナーがないことを特徴とする先行のいずれか
    1の請求項の炉。
  8. 【請求項8】 溶融ガラスの深さに対する、床(6)及
    び頂部(7)の間で測定した前記溶融/精錬室(1)の
    全高さの割合が、熱シールド手段(11)の上流では、
    前記シールド手段の下流よりも小さいことを特徴とする
    請求項7の炉。
  9. 【請求項9】 前記ガラス形成性材料(10)用の供給
    開口(12)が前記溶融/精錬室(1)の正面壁(2)
    又はその2つの側壁(4、5)の少なくとも1つの中に
    配置されていることを特徴とする先行のいずれか1の請
    求項の炉。
  10. 【請求項10】 前記溶融/精錬室(1)の上流部にガ
    ラス形成性材料(10)のための2つの供給開口(1
    2、13)を持ち、それらは前記室(1)の2つの側壁
    (4、5)中で相互に対称であることを特徴とする請求
    項9の炉。
  11. 【請求項11】 前記溶融/精錬室(1)が、ガラス形
    成性材料の装填される上流部(8)に燃焼ガスの排出の
    ための開口(14)が設けられ、前記開口はその上流部
    の正面壁(2)又は2つの側壁(4、5)の少なくとも
    1つに設けられていることを特徴とする先行のいずれか
    1の請求項の炉。
  12. 【請求項12】 前記溶融/精錬室(1)の側壁(4、
    5)に補助的な燃焼ガス排出口(15)が設けられてい
    ることを特徴とする請求項11の炉。
  13. 【請求項13】 前記溶融/精錬室(1)から排出され
    る燃焼ガスが、ボイラー又は装填前のガラス形成性材料
    を予備加熱するための装置のような熱回収装置に移すこ
    とを特徴とする請求項11又は12の炉。
  14. 【請求項14】 前記溶融/精錬室(1)をガスに関し
    てシールするための手段(22、23、24)及び下流
    室(18、19)が、部分的に溶融ガラス中に浸漬され
    た少なくとも1つの釣り下がったシールド及び/又はダ
    ムを有することを特徴とする先行のいずれか1の請求項
    の炉。
  15. 【請求項15】 前記溶融/精錬室(1)をガスに関し
    てシールする手段(22、23、24)が、前記溶融/
    精錬室(1)及び隣接する下流の室(19)の間の連絡
    部、及び/又は2つの連続する下流の室(18、19)
    の間の連絡部及び/又は複数の前記連絡部の1つの近傍
    における下流室の1つに、配置されていることを特徴と
    する先行のいずれか1の請求項の炉。
  16. 【請求項16】 前記溶融/精錬室(1)が、より小さ
    い断面を有し、前通路と呼ばれる第1の下流の室(1
    8)に向かって開口しており、この前通路自体は更に小
    さい断面を有し、通路と呼ばれる第2の下流室(19)
    に向かって開口していることを特徴とする先行のいずれ
    か1の請求項の炉。
  17. 【請求項17】 下流の1つの室又は複数の室(18、
    19)の寸法が、それらが前記1つの又は複数の下流室
    において、前記溶融/精錬室(1)への溶融ガラスのい
    かなる再循環もなしに、循環する溶融ガラスの深さを決
    定するように選定されることを特徴とする先行のいずれ
    か1の請求項の炉。
  18. 【請求項18】 先行のいずれか1の請求項の炉を、浮
    遊ガラス装置型の平たいガラス成形装置へ溶融ガラスを
    供給するために使用する方法。
  19. 【請求項19】 ガラス形成性材料組成物(10)を溶
    融するための、請求項1〜17のいずれかの炉におい
    て、前記組成物を予熱する方法において、前記炉の溶融
    室(1)中に放出される燃焼ガスを、溶融相の表面に浮
    遊する前記ガラス形成性材料の上に通過させることから
    なる前記方法。
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