JPH07196694A - プレb細胞増殖支持能を有する膜タンパクポリペプチド及びその遺伝子 - Google Patents
プレb細胞増殖支持能を有する膜タンパクポリペプチド及びその遺伝子Info
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- JPH07196694A JPH07196694A JP6274305A JP27430594A JPH07196694A JP H07196694 A JPH07196694 A JP H07196694A JP 6274305 A JP6274305 A JP 6274305A JP 27430594 A JP27430594 A JP 27430594A JP H07196694 A JPH07196694 A JP H07196694A
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Abstract
クポリペプチドをコードする遺伝子、及び180個のア
ミノ酸配列又はその一部を有するプレB細胞増殖支持能
を有する新規膜タンパクポリペプチド。該遺伝子を含有
するベクターにより宿主細胞を形質転換して形質転換体
を作製し、該形質転換体を培養することからなる該新規
膜タンパクポリペプチドの製造方法。該新規膜タンパク
ポリペプチドを認識するモノクローナル抗体。 【効果】 上記遺伝子は、プレB細胞増殖支持能を有す
る膜タンパクをコードする。均一な新規膜タンパクポリ
ペプチドを大量に製造することが可能であり、更には、
該ポリペプチドを認識するモノクローナル抗体を製造す
ることが可能であり、慢性関節リウマチ(RA)の同定
及びこれらの臨床上の診断用試薬の作製が可能である。
Description
によってコードされる新規膜タンパクに関し、更に詳し
くは、プレB細胞増殖支持能を有する新規膜タンパクポ
リペプチドをコードする遺伝子、該遺伝子を含有するベ
クター、該ベクターによる形質転換体、及び該遺伝子を
用いた新規膜タンパクポリペプチドの製造方法に関す
る。本発明は、更にプレB細胞増殖支持能を有する新規
膜タンパクポリペプチドを認識するモノクローナル抗体
に関する。
A)患者の滑膜細胞上のプレB細胞増殖支持能を亢進す
る新規膜タンパクをコードする。本発明の遺伝子を適当
なベクターに挿入した後、常用の宿主細胞を形質転換す
ることにより、大量に均一なプレB細胞増殖支持能を有
する新規膜タンパクポリペプチドを製造することが可能
となる。このことから、本発明により、慢性関節リウマ
チ(RA)の同定及びこれらの臨床上の診断用試薬の作
製が可能となる。
滑膜液中の炎症細胞は末梢血由来であり、これらの細胞
の滑膜等への移行については完全に解明されていない
が、細胞に与えられる化学シグナルと細胞膜上のタンパ
ク(接着分子)との複雑な相互作用が関与していると考
えられている。
については種々研究されている。例えば、慢性関節リウ
マチ(RA)患者の滑膜内層上や滑膜血管上にはT細胞
表面分子LFA−1のリガンドであり、血管壁における
細胞の接着や遊出の両方に関与している細胞間接着分子
−1(以下ICAM−1)が発現していることが知られ
ている〔Hale等;Arthritis Rheu
m.,32:22(1989)、及びHaynes等;
Springer Semin.Immunopath
ol.,11:163(1989)〕。
上に発現しているインテグリンVLA−4のリガンドで
ある血管細胞接着分子−1(以下VCAM−1)が慢性
関節リウマチ(RA)や変型性関節炎等の滑膜や線維芽
細胞様滑膜細胞上に発現していること〔Morales
−Ducret等;J.Immunol.,149:1
424(1992)〕、更にはVAP−1と呼ばれる膜
タンパクが滑膜の高内皮性小静脈に発現しており、この
タンパクは白血球の特異的認識構造として働いている可
能性が示唆されている〔Salmi等;Scienc
e,257,1407(1992)〕。
患における骨髄微小環境の病的意義を明らかにすること
を目的に研究を進め、慢性関節リウマチ(RA)患者及
び多発性骨髄腫(MM)患者では、正常人と比較して、
骨髄由来ストローマ細胞のプレB細胞増殖支持能が亢進
していること、及びこの支持能には、プレB細胞とスト
ローマ細胞との直接接触が必須である等の知見を得たこ
とから、各々の患者のストローマ細胞をセルライン化
し、プレB細胞の増殖を促進する因子を有するストロー
マ細胞株(RASV5−5,MMSV3−3)を樹立し
たところ、これらストローマ細胞株によるプレB細胞の
増殖支持には、既知のStem cellfactor
(SCF)、ICAM−1、CD44、VCAM−1、
LFA−1α,LFA−1β、NCAM、ELAM−1
とは別の未知の接着因子が関与していることを見い出し
た〔J.Immunol.,149:4088(199
2)〕。
滑膜細胞をセルライン化した滑膜細胞株SynSV6−
14も、慢性関節リウマチ(RA)患者の骨髄由来スト
ローマ細胞株RASV5−5と同様に、プレB細胞増殖
支持能を有していることが示唆されたことから、これ等
の細胞株に反応し、プレB細胞増殖支持能を持たないヒ
ト骨髄由来ストローマ細胞株NFSV1−1には反応し
ない新規モノクローナル抗体を得るとともに、その抗原
膜タンパク(Bst−1)をコードする遺伝子のクロー
ニングにも成功した(特願平5−141178号)。
性関節リウマチ(RA)患者由来滑膜細胞に発現してい
るが、正常由来細胞には発現していない膜タンパクを認
識する種々のマウスモノクローナル抗体の作製の過程
で、SynSV6−14と反応するが、正常骨髄間質細
胞株NFSV1−1とは反応しない性質を有し、前述の
Bst−1とは異なる膜タンパクを認識する新規マウス
モノクローナル抗体RS38を得た。次いで、更に、こ
のRS38抗体を用いて慢性関節リウマチ(RA)患者
滑膜細胞株より作製されたcDNAライブラリーをスク
リーニングし、該RS38と反応する新規膜タンパクを
コードするクローンを単離することに成功し、本発明を
完成した。
能を有する新規膜タンパクポリペプチド、該ポリペプチ
ドをコードする遺伝子、該遺伝子を含有するベクター、
該ベクターによる形質転換体、及び該遺伝子を用いた新
規膜タンパクの製造方法を提供することを目的とするも
のである。
を有する新規膜タンパクを認識するモノクローナル抗体
の提供も目的の一つとするものである。
るための本発明は、以下の(1)〜(7)からなる。 (1)配列表の配列番号1に示すアミノ酸配列又はその
一部を有するリウマチ患者滑膜上に発現する新規膜タン
パクポリペプチド。
配列又はその一部を有するポリペプチドをコードするD
NA。
列、又はこれを一部置換、欠除もしくは付加した塩基配
列にハイブリダイズする塩基配列を有する前記(2)記
載のDNA。
載のDNAを含有する組換えベクター。
により形質転換された原核又は真核宿主細胞。
することを特徴とする配列番号1に示すアミノ酸配列又
はその一部を有するポリペプチドの製造方法。
配列又はその一部を有するポリペプチドを認識するモノ
クローナル抗体。
は、次のようにして作製することができる。すなわち、
本発明の抗体は、プレB細胞増殖支持能を有する慢性関
節リウマチ(RA)患者由来滑膜細胞を感作抗原として
使用して、通常の免疫法に従って免疫し、通常の細胞融
合法に準じて細胞融合させ、通常のクローン化法に準じ
てクローン化することによって作製することができる。
は、より具体的には、例えば、前記感作抗原として、培
養細胞として樹立されている慢性関節リウマチ(RA)
患者の滑膜由来細胞株SynSV6−14を使用し、該
感作抗原で免疫した哺乳動物の形質細胞(免疫細胞)
を、マウス等の哺乳動物のミエローマ細胞と融合させ、
得られた融合細胞(ハイブリドーマ)をクローン化し、
その中からSynSV6−14を認識する本発明の抗体
を産生するクローンを選別し、これを培養して目的とす
る抗体を回収する方法が好ましく例示される。
て、感作抗原で免疫される哺乳動物としては、特に限定
されるものではないが、細胞融合に使用するミエローマ
細胞との適合性などを考慮して選択するのが好ましく、
一般的には、マウス、ラット、ハムスター等が使用され
る。
慢性関節リウマチ(RA)患者の滑膜由来細胞株Syn
SV6−14の培養細胞を哺乳動物に腹腔内注射等によ
り投与することにより行われる。より具体的には、PB
Sや生理食塩水等で適当量に希釈、懸濁したものを所望
により通常のアジュバンドを併用して、動物に4〜21
日毎に数回投与するのが好ましい。また、前記投与に際
しては通常の担体(シュレッバー)を採用することもで
きる。免疫細胞としては、前記細胞株の最終投与後に摘
出した脾細胞を使用するのが好ましい。
しての哺乳動物のミエローマ細胞としては、すでに公知
の種々の細胞株、例えば、P3(P3X63Ag8.6
53)〔J.Immunol.,123:1548(1
978)〕、p3−U1〔Current Topic
s in Micro−biology and Im
munology,81:1−7(1978)〕、NS
−1〔Eur.J.Immunol.,6:511−5
19(1976)〕、MPC−11〔Cell,8:4
05−415(1976)〕、SP2/0〔Natur
e,276:269−270(1978)〕、FO
〔J.Immunol.Meth.,35:1−21
(1980)〕、S194〔J.Exp.Med.,1
48:313−323(1978)〕、R210〔Na
ture,277:131−133(1979)〕等が
好適に使用される。
合は、基本的には公知の方法、例えば、ミルシュタイン
ら(Milstein et al.)の方法〔Met
hods Enzymol.,73:3−46(198
1)〕等に準じて行うことができる。
ば、融合促進剤の存在下に通常の栄養培地中で実施され
る。融合促進剤としては、例えば、ポリエチレングリコ
ール(PEG)、センダイウイルス(HVJ)等が使用
され、更に所望により融合効率を高めるためにジメチル
スルホキシド等の補助剤を添加使用することもできる。
免疫細胞とミエローマ細胞との使用割合は、例えば、ミ
エローマ細胞に対して、免疫細胞を1〜10倍程度とす
るのが好ましい。前記細胞融合に用いる培地としては、
例えば、前記ミエローマ細胞株の増殖に好適なRPMI
−1640培地、MEM培地、その他、この種の細胞培
養に使用される通常の培地が使用可能であり、更に、牛
胎児血清(FCS)等の血清補液を併用することも可能
である。
胞との所定量を前記培地内でよく混合し、予め37℃程
度に加温したPEG溶液、例えば、平均分子量1,00
0〜6,000程度のPEGを、通常、培地に約30〜
60%(W/V)の濃度で添加し、混合することによっ
て行われる。続いて、適当な培地を逐次添加し、遠心し
て上清を除去する操作を繰り返すことにより目的とする
ハイブリドーマが形成される。
えば、HAT培地(ヒポキサンチン、アミノプテリン及
びチミジンを含む培地)で培養することにより選択され
る。該HAT培地による培養は、目的とするハイブリド
ーマ以外の細胞(未融合細胞)が死滅するのに充分な時
間、通常数日〜数週間継続する。次いで、通常の限界希
釈法に従って、目的とする抗体を産生するハイブリドー
マのスクリーニング及び単一クローン化が実施される。
ローナル抗体を産生するハイブリドーマは、通常の培地
で継代培養することが可能であり、また液体窒素中で長
期保存することが可能である。
ナル抗体を採取するには、該ハイブリドーマを常法に従
って培養し、その培養上清として得る方法、あるいはハ
イブリドーマをこれと適合性のある哺乳動物に投与して
増殖させその腹水として得る方法などが採用される。前
者の方法は、高純度の抗体を得るのに適した方法であ
り、一方、後者の方法は、抗体の大量生産に適した方法
である。
塩析法、ゲル濾過法、アフィニティークロマトフラフィ
ー等の通常の精製手段を利用して高純度に精製すること
ができる。
ローナル抗体は、放射免疫測定法(RIA)、酵素免疫
測定法(EIA)、蛍光抗体法(Immunofluo
rescence Analysis)等の通常の免疫
学的手段により、抗原の新規膜タンパクを発現している
慢性関節リウマチ(RA)患者の滑膜細胞を高感度且つ
高精度をもって識別し、同定することを可能にするもの
である。
持能を示す膜タンパクを発現する慢性関節リウマチ(R
A)患者の滑膜細胞等からmRNAを調製した後、既知
の方法により二本鎖cDNAに変換することにより得ら
れる。このmRNAの供給源となる細胞としては、ハイ
ブリドーマRS38の免疫源として用いたSynSV6
−14の細胞株等があげられるが、これらの細胞株に限
らず、プレB細胞増殖支持能を有する膜タンパクを発現
している細胞であればいずれのものでもよい。尚、本発
明では、SynSV6−8を用いた。
グアニジンチオシアネート処理後、塩化セシウム密度勾
配遠心を行い〔Chirgwin et al., B
iochemistry,18:5294(197
9)〕、全RNAを得る方法や、バナジウム複合体のリ
ボヌクレアーゼインヒビター存在下に界面活性剤処理、
フェノール処理を行う〔Berger & Birke
nmeier,Biochemistry,18:51
43(1979)〕方法の他、公知の手段を用いること
ができる。
(dT)を結合した担体、例えば、セファロースやセル
ロース等を用いたアフィニティーカラムクロマトグラフ
ィー法かバッチ法により全RNAからpoly(A)+
RNAを回収することでできる。また、ショ糖密度勾配
遠心法等によりpoly(A)+RNAを更に精製する
こともできる。その他、いったんRNAを調製せずに、
直接poly(A)+RNAを得る方法や市販のキット
を用いた簡便な方法も使用することができる。
DNAを得るには、例えば、mRNAを鋳型にして、
3′末端にあるポリA−鎖に相補的なオリゴ(dT)を
プライマーとして逆転写酵素で処理してmRNAに相補
的なDNA(cDNA)を合成する。
した後、得られた一本鎖cDNAを鋳型にして逆転写酵
素あるいはDNAポリメラーゼ(例えば、Klenow
断片等)処理後、S1ヌクレアーゼなどで処理するか、
直接RNaseH及びDNAポリメラーゼ等で処理する
ことによっても二本鎖cDNAを得ることができる〔M
aniatis et al.,Molecular
Cloning, Cold Spring Harb
or Laboratory(1982)、及びGub
ler&Hoffman, Gene,25:263
(1983)〕。最近、簡便なキットも市販されてお
り、これらを用いて二本鎖cDNAを得ることもでき
る。
ベクター、例えば、pBR322、pSC101等のE
K型プラスミドベクターやλgt10等のファージベク
ター等に組み込んだ後、大腸菌(X1776,HB10
1,DH1,DH5など)等を形質転換してcDNAラ
イブラリーを得ることができる(例えば、前出の“Mo
lecular Cloning”を参照)。
適当な発現ベクターに挿入することにより、他の原核生
物又は真核生物の宿主細胞を形質転換させることができ
る。
は、適当な化学合成DNAアダプターを付加し、予じめ
制限酵素を用いて開裂させたベクターDNAとATP存
在下にT4ファージDNAリガーゼで処理することによ
り行うことができる。
マーカー、発現させようとする遺伝子の前に位置するプ
ロモーター、RNAスプライス部位、ポリアデニル化シ
グナル等を含んでいる。
ーターとしては、レトロウイルス、ポリオーマウイル
ス、アデノウイルス、シミアンウイルス(SV)40等
のウイルスプロモーターやヒト・ポリペプチド・チェー
ン・エロンゲーション・ファクター1α(HEF−1
α)等の細胞由来のプロモーターを用いればよい。例え
ば、SV40のプロモーターを使用する場合は、Mul
ligan等の方法〔Nature,277:108
(1979)〕に従えば、容易に実施することができ
る。
イルス、アデノウイルス、牛パピローマウイルス(BP
V)等の由来のものを用いることができ、選択マーカー
としては、ホスホトランスフェラーゼAPH(3′)I
IあるいはI(neo)遺伝子、チミジンキナーゼ(T
K)遺伝子、大腸菌キサンチン−グアニンホスホリボシ
ルトランスフェラーゼ(Ecogpt)遺伝子、ジヒド
ロ葉酸還元酵素(DHFR)遺伝子等を用いることがで
きる。
伝子を形質発現させるには、宿主と適合し得る種由来の
レプリコン、すなわち複製起源及び調節配列を含んでい
るプラスミドベクターで宿主細胞を形質転換させればよ
い。また、ベクターは、形質転換細胞に表現形質(表現
型)の選択性を付与することができるマーカー遺伝子を
持つものが望ましい。例えば、大腸菌の場合には、それ
を宿主とするベクターであるpBR322を用いて形質
転換することができる〔Boliver等:Gene,
2:95(1975)〕。該pBR322は、アンピシ
リン及びテトラサイクリン耐性の遺伝子を含んでおり、
どちらかの耐性を利用することによって形質転換細胞を
同定することができる。
ーターとしては、β−ラクタマーゼ遺伝子のプロモータ
ー〔Chang等:Nature 275:615(1
978)〕や、ラクトースプロモーター〔Goedde
l等:Nature,281:544(1979)〕、
及びトリプトファンプロモーター〔Goeddel等:
Nucleic Acid Res.,8:4057
(1980)〕、tacプロモーター等が好適なものと
してあげられるが、これらに限定されるものではない。
主細胞としては、例えば、大腸菌(Escherich
ia coli)、枯草菌(Bacillus sub
tilis)、バシラス・サーモフィルス(Bacil
lus thermophilus)等が好適なものと
してあげられるが、これらに限定されるものではない。
ッカロミセス・セレビシエー(Saccharomyc
es cerevisiae)等の真核微生物が好適な
ものとしてあげられるほか、COS細胞、チャイニーズ
ハムター卵巣(CHO)細胞、C127細胞、3T3細
胞、Hela細胞、BHK細胞、ナマルバ細胞、ヒト胎
児腎細胞(293細胞)等のホ乳動物由来の細胞も好適
に用いることができるが、これらに限定されるものでは
ない。尚、本発明の形質転換体の培養は、宿主細胞に適
した培養条件を適宜選択して行えばよい。
タンパクをコードするcDNAを単離するには、例え
ば、プレB細胞増殖支持能を指標とするか、抗体を用い
た直接発現クローニング等の方法を用いて行うことがで
きる。プレB細胞増殖支持能の測定は、マウスプレB細
胞株DW34〔Eur.J.Immunol.,18:
1767(1988)〕を用いて実施することができ
る。すなわち、24穴プレートにプレB細胞増殖支持能
を有する膜タンパクを発現している細胞をサブコンフル
エント(概ね50%密度が望ましい)になるまで培養
し、適量の放射線を照射した後、1穴あたり1〜2×1
03 個のDW34を添加し、10%FCSを含むRPM
I−1640培地中で5%CO2 の条件下、37℃で4
〜6日間程度培養する。各穴のDW34の生存細胞数を
トリパンブルー染色で調べることによって増殖支持能の
亢進の程度がわかる。
者の滑膜細胞上の新規膜タンパクを認識するモノクロー
ナル抗体RS38を用いたFACScanによるフロー
サイトメトリー(Flow Cytometry)によ
り、膜タンパクを発現している形質転換体を選別し、そ
の形質転換体の作製に用いたプラスミドDNAを細分化
して再度形質転換体を作製し、その形質転換体をフロー
サイトメトリーによりスクリーニングすることをくり返
すことによって、目的の遺伝子をクローニングすること
ができた。
(293T細胞)を培養した後、0.02%のEDTA
を含むPBSでプレートより剥がし、2%FCS、0.
02%NaN3 を含むPBSからなるFACS緩衝液で
細胞を洗浄した後、1次抗体としてRS38と反応させ
る。次いで、FACS緩衝液で洗浄して未反応の1次抗
体を除去し、2次抗体のFITC標識抗体(FITC標
識ヤギ抗マウスIg抗体)と更に反応させた後、ヨウ化
プロピジウムによる染色で死亡細胞を識別し、生存細胞
をFACScanで解析することによって、RS38と
強く反応する形質転換体を選別した。
用いたcDNAを含む大腸菌(DH5)をアルカリ処理
して目的遺伝子を含むプラスミド群を選別し、これらの
プラスミド群を更に幾つかのプラスミド群に小分けし
て、再度、293T細胞に形質導入させた後、前述のモ
ノクローナル抗体RS38を用いたFACScan解析
による形質転換体の選択をくり返すことにより、配列表
の配列番号2に示される新規なプレB細胞増殖支持能を
有する膜タンパクポリペプチドをコードする完全長cD
NA(pRS38−BOS)を得ることができた。
XbaI切断部位間に挿入したpRS38−pUC19
を含有する大腸菌(E.coli)DH5α株は、平成
5年(1993年)10月5日付で工業技術院生命工学
工業技術研究所に、Escherichia Coli
DH5α(pRS38−pUC19),受託番号FE
RM BP−4434としてブダペスト条約に従って国
際寄託されている。
ーフェロン遺伝子等で知られているように、多形現象を
示すと考えられ〔例えば、Nishi等,J.Bioc
hem.,97:153(1985)〕、この多形現象
によって1個又はそれ以上のアミノ酸が置換されている
場合もあれば、塩基配列の変化はあってもアミノ酸は全
く変わらない場合もある。
の中の1個又はそれ以上のアミノ酸を欠くか又は付加し
たポリペプチドあるいはアミノ酸が1個もしくはそれ以
上のアミノ酸で置換されたポリペプチドでも本発明の新
規膜タンパクと同じ機能(プレB細胞増殖支持能)を有
することがある。例えば、ヒトインターロイキン−2
(IL−2)遺伝子のシステインに相当する塩基配列を
セリンに相当する配列に変換して得られたポリペプチド
がIL−2活性を保持することも既に公知となっている
〔Wang等,Science,224:1431(1
984)〕。
配列番号2の遺伝子を適当な制限酵素又はアダプター等
を用いて連結させて、既知タンパクと結合したポリペプ
チドとして産生させることもできる。既知タンパクの遺
伝子としては、例えば、免疫グロブリンがあげられ、そ
の可変領域部分の代わりに配列表の配列番号2に示され
る遺伝子を用いて、Fc部分と結合させればよい〔(Z
ettlmeissl等,DNA AND CELL
BIOLOGY,9:347−353(1990)〕。
くは糖鎖が付加されるが、アミノ酸を1ないしそれ以上
変換することにより糖鎖付加を調節することができる
が、この場合も本発明の新規膜タンパクポリペプチドと
同じ機能を有することがある。従って、前記の如き種々
の方法により本発明における膜タンパクポリペプチドを
コードする遺伝子を人工的に改変したものでも、得られ
たポリペプチドが本発明の膜タンパクポリペプチドと同
じ機能を有する限り、それらの遺伝子及びポリペプチド
は全て本発明に含まれることは云うまでもない。
子とハイブリダイズする遺伝子も、その遺伝子から発現
されるポリペプチドが本発明の膜タンパクポリペプチド
と同じ機能(プレB細胞増殖支持能)を有する限り、そ
れらの遺伝子及びポリペプチドは全て本発明に含まれる
ことは云うまでもない。この場合、ハイブリダイゼーシ
ョンは、通常のハイブリダイゼーションの条件(例え
ば、前述の“Molecular Cloning”を
参照)を用いて行うことができる。
膜タンパクポリペプチドを製造するには、該ポリペプチ
ドをコードする遺伝子で形質転換した形質転換体を培養
し、産生したポリペプチドを適当な可溶化剤で可溶化し
た後、分離、精製することによって、均一な可溶性の膜
タンパクポリペプチドを得ることができる。尚、可溶化
剤としては、例えば、Nonidet P−40(NP
−40),Sodium Dodecyl Sulph
ate(SDS),Triton X−100,Twe
en 20等が好適なものとしてあげられる。
的に製造することもできる。すなわち、図3に示される
ごとく、RS38は、N末端側に細胞膜貫通ドメイン及
び細胞内ドメインを持つ細胞膜貫通型蛋白質であると予
想されることから、配列表の配列番号1の49番目のA
snをN末端とする可溶性RS38をPCR−変異誘発
法〔M.Kamman等,Nucl.Acids Re
s.,15:5404(1989)〕を用いて製造する
ことができる。その場合、シグナル配列としては、公知
のものを用いればよく、例えば、Bst−1(特願平5
−141178号)及びG−CSF(特公平2−539
5号)のシグナル配列などがあげられる。
手段としては、通常の蛋白質で用いられる方法を適用す
ればよく、例えば、前述のモノクローナル抗体を用いた
アフィニティークロマトグラフィー等の各種クロマトグ
ラフィー、限外ろ過、塩析、透析等を適宜選択、組合わ
せて通常の方法に準じて分離、精製すれば、本発明の膜
タンパクのポリペプチドを分離、精製することができ
る。
細に説明するが、この実施例によって本発明は何ら限定
されるものではない。
原cDNAとニワトリβ−アクチンプロモーターを含む
pAct−SVTプラスミド〔BBRC 186:12
9−134(1992)〕を、Gene Pulser
(BioLad製)を用いてエレクトロポレーションし
た。すなわち、PBS中の健常人のストローマ細胞1×
107 細胞/mlの0.8mlアリコートと10μgの
プラスミドを混合し、10分間氷中でインキュベートし
た後、250V、250μF静電容量の条件でエレクト
ロポレーションを行い、更に、10分間氷中でインキュ
ベートした後、10%FCS(Bioproducts
製)を含むRPMI−1640培地(GIBCO製)に
懸濁し、10cm培養皿にて培養した。培養液の交換は
3日おきに行い、約2週間後に生育のよい付着細胞のコ
ロニーをトリプシンを染み込ませた小片のろ紙にて取り
だし、健常人の骨髄由来ストローマ細胞株(NFSV1
−1)を得た〔J.Immunol.,149:408
8(1992)〕。
Large T抗原cDNAとニワトリβ−アクチンプ
ロモーターを含むpAct−SVTプラスミド〔BBR
C,186:129−134(1992)〕を、Gen
e Pulser(BioLad製)を用いてエレクト
ロポレーションした。すなわち、PBS中のRA患者由
来の滑膜細胞1×107 細胞/mlの0.8mlアリコ
ートと10μgのプラスミドを混合し、10分間氷中で
インキュベートした後、250V、250μF静電容量
の条件でエレクトロポレーションを行い、更に、10分
間氷中でインキュベートした後、10%FCS(Bio
products製)を含むRPMI−1640培地
(GIBCO製)に懸濁し、10cm培養皿にて培養し
た。培養液の交換は3日おきに行い、約2週間後に生育
のよい付着細胞のコロニーをトリプシンを染み込ませた
小片のろ紙にて取りだし、慢性関節リウマチ(RA)患
者由来滑膜細胞株(SynSV6−8及びSynSV6
−14)を得た。
持能を有する慢性関節リウマチ(RA)患者由来滑膜細
胞株SynSV6−14を用いて抗原感作を行った。細
胞株は、10%牛胎児血清(FCS、Bioprodu
cts製)、及び50μM 2−メルカプトエタノール
含有RPMI−1640(GIBCO製)を培地として
使用し、5%CO2 インキュベーター中で37℃の温度
条件下で継代培養を行った。
後、軽いピペッティングによってインキュベーターの培
養フラスコより回収した。この細胞を約1×107 個/
mlの細胞数でRPMI−1640培地に懸濁し、浮遊
させ、BALB/C系マウス(4週令、♀、日本エスエ
ルシー社製)に免疫した。初回免疫には、約1×107
個/mlの細胞をマウス腹腔内に注射し、2〜3週後に
1×107 個/mlの細胞を追加免疫した。更に、2〜
3週間隔にて1×107 個/mlの細胞を2〜3回追加
免疫し、最終免疫3日後にマウスを屠殺して脾臓を摘出
した。
胞を遠沈した後、RPMI−1640培地(GIBCO
製)中に懸濁し、浮遊させ、充分に洗浄を行った。一
方、マウス・ミエローマ細胞株P3X63Ag8.65
3〔J.Immunol.,123:1548(197
9)〕を、10%牛胎児血清(FCS、FILTRON
製)を含有するDMEM(GIBCO製)培地にて培養
して得た細胞を、同様に前記DMEM培地で洗浄後、そ
の1×107 個と、前記脾細胞1×108 個とを遠心管
に入れ混合し、ポリエチレングリコール1500(Bo
ehringer製)によって常法〔Clin.Ex
p.Immunol.,42:458−462(198
0)〕に従い細胞融合させた。
DMEM培地にて96個のウエルプレートに分注し、5
%CO2 インキュベーター中で37℃で培養した。翌日
よりHAT選択培地(1.0×10-4Mヒポキサンチ
ン、4.0×10-7Mアミノプテリン、1.6×10-5
Mチミジンを含む完全RPMI−1640培地に、10
%FCS及び50μM 2−メルカプトエタノールを加
えた培地)に徐々に置換させて培養を続けた。培養開始
後、上清の半分を週2回の頻度に、それぞれ新しいHA
T培地に代え、培養を継続し、増殖維持させた。
釈法を用いてクローニングした。すなわち、前記融合細
胞の培養上清中の抗体を利用して、感作抗原との結合性
を調べ、感作抗原と強い結合性を有するクローンだけを
常法により限界希釈法を用いてクローンを形成させた。
びBALB/C系マウス脾細胞を所定量含むように調整
し、ハイブリドーマ1〜10個/ウエルとなるように9
6ウエルのプレートに播いて、5%CO2 インキュベー
ター中で37℃にて培養した。増殖してくるハイブリド
ーマを同様にクローニングする操作を、通常の限界希釈
法に従って、理論上単一のクローンとなるまで繰り返し
た。目的の抗体を産生するクローンは、前記感作抗原を
用いてスクリーニングを行った。
ーサイトメーター(Flow Cytometer)を
使った間接蛍光抗体法により行った。目的の抗体を産生
するクローンのスクリーニングは、ターゲット細胞とし
て、 a)SynSV6−14(感作抗原)、b)正常ヒト骨
髄由来ストローマ細胞株NFSV1−1、等を用いて行
った。すなわち、プレB細胞増殖支持能を有する慢性関
節リウマチ(RA)患者の滑膜由来細胞株(SynSV
6−14)をBALB/C系マウスに免疫することによ
り、SynSV6−14と反応するがプレB細胞増殖支
持能を持たない正常ヒト骨髄由来ストローマ細胞株(N
FSV1−1)とは反応しないことを指標としてモノク
ローナル抗体のスクリーニングを行った。最初のスクリ
ーニングは、反応細胞として感作抗原であるSynSV
6−14を用いて行った。先ず、SynSV6−14に
反応する融合細胞クローンを選ぶために、該SynSV
6−14に反応する培養上清を選別し、1次スクリーニ
ングを行った。
CS、0.02%NaN3 を含むPBS〕に懸濁し、ハ
イブリドーマ培養上清20μl中に浮遊させ(約5×1
05個/20μl)、4℃にて20分間反応させた。前
記バッファーにより2回洗浄した後、FITC標識ヤギ
抗マウスIg抗体(Cappel製)を加えて20分間
インキュベーションした。3回洗浄した後、フローサイ
トメーター(Flow Cytometer)(FAC
Scan、Becton Dickinson製)にて
解析した。
トローマ細胞株NFSV1−1を用い、前記の如くフロ
ーサイトメーター(Flow Cytometer)に
より解析した。これによって、SynSV6−14によ
り強く反応する抗体を産生しているハイブリドーマを得
た。
反応するが、正常ヒト骨髄由来ストローマ細胞株NFS
V1−1とは反応しない抗体を産生するハイブリドーマ
(RS38)を分離した。このハイブリドーマが産生す
る抗体は、IgM,κ型であった。
産生する当該ハイブリドーマは、BALB/C系マウス
脾細胞とマウス・ミエローマP3X63Ag8.653
を親細胞として作製された新規な融合細胞であり、平成
5年(1993年)10月5日付で公的微生物寄託機関
である工業技術院生命工学工業技術研究所に、Mous
e−Mouse hybridoma RS38,受託
番号FERM BP−4433としてブダペスト条約に
従って国際寄託されている。
養上清中に産生される抗体を常法により分離し、精製し
た。すなわち、各ウエルのうち前記感作抗原に対する抗
体価の最も高かったウエルからハイブリドーマを採取
し、細胞の増殖が認められたウエルのうち1つを取り、
得られた培養細胞を5%CO2 組織培養フラスコに広げ
て37℃にて継代培養を行い、増殖させた。得られた細
胞をプリスタン投与を施行したBALB/C系マウス
(6週令,♀,日本エスエルシー社製)に腹腔内注入し
た。10〜14日後、産生された腹水を採取し、50%
硫酸アンモニウムで塩析し、PBSで透析後、QAEカ
ラムにて精製を行った。抗体は、更に塩析し、充分に透
析を行い約6mg/mlの精製品を得た。
S38抗原の分布をFACScanを用いて解析した。
すなわち、種々の細胞株を、1次抗体として実施例1で
得られたマウスモノクローナル抗体RS38、10μg
/ml存在下で2%FCS、0.02%NaN3 を含む
PBSからなるFACS緩衝液に懸濁し、20分間氷中
でインキュベートした。FACS緩衝液にて2回洗浄
後、2次抗体としてFITC標識ヤギ抗マウスIg抗体
(Cappel製)を使用し、更に15分間氷中でイン
キュベートした。ヨウ化プロピジウム(Propidi
umIodide,PI)を最終濃度1μg/mlとな
るように加え、更に5分間氷中でインキュベートした。
FACS緩衝液にて3回洗浄後、前方散乱光にて細胞の
生死を識別し、生細胞のみをFACScan(Bect
on Dickinson製)にて解析した。尚、対象
として、マウスモノクローナル抗体SG2及びRF3
(特願平5−141178号)を使用した。その結果を
表1に示す。表1から明らかな如く、RS38抗原の分
布は、SG2及びRF3と異なるものであることがわか
った。
V6−8細胞からのPoly(A)+RNAの調製は、
Fast TrackTM mRNA ISOLATIO
N KIT version 3.2(Invitro
gen製)を用いて実施した。すなわち、10cm培養
皿20枚分のSynSV6−8細胞をホモジネートし、
キット添付の処方に従って全RNAを調製した。更に、
キット付属のオリゴd(T)セルロースを用いて、キッ
ト添付の処方に従ってpoly(A)+RNAを精製し
た。
A合成キットTimeSaverTM cDNA Syn
thesis Kit(Pharmacia製)を用い
てキット添付の処方に従って二本鎖cDNAを合成し、
BstXIアダプター(Invitrogen製)をD
NA ligation kit(宝酒造社製)を用い
てキット添付の処方に従って連結した。遊離のBstX
Iアダプターの除去はキット付属のSize Sep
400 Spin Columnを用いてキット添付の
処方に従って行い、アダプター付加2本鎖cDNA約1
00μlを得た。
本鎖cDNA約100μlのうち1回のLigatio
n反応には2μlを使用し、予じめ制限酵素BstXI
及びアルカリフォスファターゼ(宝酒造社製)処理した
pEF−BOSベクター〔Nuc.Acid Re
s.,18:5322(1990)〕とDNA lig
ation kit(宝酒造社製)を用いて連結し、c
DNAライブラリーを構築した。構築したcDNAライ
ブラリーは、大腸菌細胞株DH5(トーヨーボー社製)
に形質導入され、全体のサイズは約2×105 の独立し
たクローンであると推定された。形質導入した大腸菌
2,000〜4,000クローンからなるプールを50
プール作製し、以下の実験に用いた。
ンを含むLB培地〔Molecular Cloin
g:A Laboratory Manual,Sam
brookら,Cold Spring Harbor
Laboratory Press(1989)〕に
て培養することによりcDNAの増幅を行い、アルカリ
法〔Molecular Cloing:A Labo
ratory Manual,Sambrookら、C
old Spring Harbor Laborat
ory Press(1989)〕により大腸菌からプ
ラスミドDNAを回収した。得られたプラスミドDNA
は、塩化セシウム/臭化エチジウム密度勾配による超遠
心を2回繰り返すことにより精製度を高め、リン酸カル
シウム法により293T細胞〔293細胞(Trans
formed primary embryonal
kidney,human ATCC CRL157
3)にSV40LargeT抗原cDNAを導入した細
胞株〕にトランスフェクションした。
gを1mM Tris−HCl、0.1mM EDTA
を含む100μlの緩衝液に溶解し、14μlの2M
CaCl2 を添加した後、50mM HEPES(pH
7.1)、280mM NaCl、1.5mM Sod
ium Phosphateからなる緩衝液に徐々に混
合し、室温にて30分間インキュベートし、24穴プレ
ート中の293T細胞に添加した。293T細胞は、1
0%牛胎児血清(PCS;Bioproducts製)
を含むDMEM(GIBCO製)培地にて、37℃、5
%CO2 の条件下で2日間培養した。
含むPBSにて24穴プレートより剥がし、2%FC
S、0.02%Na N3 を含むPBSからなるFACS
緩衝液にて2回細胞を洗浄した後、1次抗体として10
μg/mlの前記モノクローナル抗体RS38存在下で
20μlのFACS緩衝液に懸濁し、20分間氷中でイ
ンキュベートした。FACS緩衝液にて2回洗浄後、2
次抗体としてFITC標識ヤギ抗マウスIg抗体(Ca
ppel製)を使用し、更に15分間氷中でインキュベ
ートした。ヨウ化プロピジウム(Propidium
Iodide,PI)を最終濃度1μg/mlとなるよ
うに加え、更に5分間氷中でインキュベートした後、F
ACS緩衝液にて3回洗浄後、前方散乱光にて細胞の生
死を識別した後、生細胞のみをFACScan(Bec
ton Dickinson製)にて解析した。
ールとしてアルカリ法にて回収されたプラスミドDNA
を前述の方法に従って293T細胞にトランスフェクシ
ョンし、上記FACS解析によるスクリーニングを行っ
た。25番目のプールを発現させた293T細胞に、マ
ウスモノクローナル抗体RS38により強く染色される
ピークを認めた。本プラスミドDNAのプールを再び大
腸菌DH5(GIBCO BRL製)に形質導入し、5
0μg/mlのアンピシリンを含むLBアガープレート
に接種した。
ーンをプレート底面に網目状に区分を入れ、接種したク
ローンの位置がわかるようにしたアガープレートに10
0クローン/プレートとなるように一つずつ接種し、同
じものを2つ作製した。100個のクローンを一つのプ
ールとして20プール作製し、50μg/mlのアンピ
シリンを含むLB培地で大腸菌を培養した。アルカリ法
にてプラスミドDNAを回収後、293T細胞にリン酸
カルシウム法によりトランスフェクションして前述と同
様にFACScan解析を行った。FACScan解析
の結果、陽性と認められた一つのプールから大腸菌10
0クローンを一つずつ単離してそれぞれのクローンを培
養し、アルカリ法にてプラスミドDNAを回収した。各
プラスミドDNAを293T細胞にリン酸カルシウム法
によりトランスフェクションして前述と同様にFACS
can解析を行い、単一の陽性クローンを得て、pRS
38−BOSと命名した。
sequencing kit(Pharmacia
製)及びAuto Cycle sequencing
kit(Pharmacia製)を用いて、キット添
付の処方に従いシークエンス反応を行い、A.L.F.
TM DNAシークエンサー(Pharmacia製)に
て塩基配列の決定を行った。その結果、最長のOpen
Reading Frameより180アミノ酸残基
をコードすると推定される全長996bp(配列表の配
列番号2)の遺伝子であり、遺伝子解析ソフトGene
texを用いてデータベースSWISS PLOT、及
びNBRLによるホモロジー検索を行った結果、新規の
遺伝子であった。
analysisによる発現検討 RA患者由来滑膜細胞株SynSV6−14、RA患者
由来骨髄間質細胞株RASV5−5、及び正常ヒト由来
骨髄間質細胞株NFSV1−1よりFastTrack
TM mRNA ISOLATION KIT vers
ion 3.2(Invitrogen製)を用いてP
oly(A)+RNAを調製し、Northern B
lotting analysis(Molecula
r Cloing;A Laboratory Man
ual, Sambrookら,Cold Sprin
g Harbor Laboratory Pres
s,1989)を行った。すなわち、10cm培養皿1
0枚で培養したそれぞれの細胞株を回収し、ホモジネー
ト後、キット添付の処方に従って全RNAを調製した。
更に、キット付属のオリゴd(T)セルロースを用い
て、キット添付の処方に従ってPoly(A)+RNA
を精製した。
DNA labelling sysytem(Am
ersham製)を用いて行った。すなわち、pEF−
BOSのBstXI部位に挿入されたRS38をコーデ
ィングすると考えられるインサートを制限酵素Hind
IIIにより消化させて315bpの断片を調製し、キ
ット添付の処方に従って標識プローブを作製した。Sy
nSV6−14、RASV5−5、及びNFSV1−1
より調製したPoly(A)+RNAを1レーンあたり
3μg使用し、アガロースゲル電気泳動を行った後、H
ybridization Transfer Mem
braneとしてGene Screen PlusTM
(DUPONT製)を使用し、キャピラリー法によりブ
ロッティングした。ハイブリダイゼイションは、0.5
M NaPO4 、1mM EDTA、7%SDS、1%
BSA、pH7.0の組成よりなるGilbert&C
hurch bufferを用いて65℃で一晩実施し
た。ハイブリダイゼイション終了後、メンブレンを2×
SSCで室温にて4回洗浄し、更に0.1×SSC、
0.1%SDSにて55℃で2回洗浄した後、X線フィ
ルムと重ねあわせて一晩オートラジオグラフィーを行っ
た。その結果、図1に示すようにSynSV6−14に
約1.0kbの明瞭なバンドが検出された。
現を検討した。すなわち、20μgのpRS38−BO
Sと2μgのネオマイシン耐性遺伝子を含むpSV2n
eo〔P.J.Souethem and P.Ber
g,J.Mol.Appl.Genet.,1:327
(1982)〕を1×107 細胞/mlの0.8mlの
アリコートに加え、10分間氷中でインキュベートした
後、Gene Pulser(BioLad製)を用い
て、250V、250μFの静電容量の条件にてトラン
スフェクションを行い、同時形質転導入した。
後、細胞を2mg/mlのG418及び10%FCS
(Bioproducts製)を含むDMEM培地(G
IBCO製)に懸濁し、24穴プレートにて培養した。
培養液の交換は3日おきに行い、約2週間後に生育のよ
いネオマイシン耐性付着細胞の単一のコロニーを形成し
ている穴より、前記マウスモノクローナル抗体RS38
と反応する形質転換細胞株BALB3T3 38−1、
38−3及び38−9を得た。また、対照細胞として、
RS38と反応しないがネオマイシン耐性である形質転
換細胞株BALB3T3 38−4を得た。
殖するマウスプレB細胞株DW34を用いて、増殖細胞
数を指標として以下に示す方法にて解析した。まず、2
4穴プレートに形質導入細胞株BALB3T3 38−
1、38−3及び38−9ならびに対照細胞株BALB
3T3及びBALB3T3 38−4をサブコンフルエ
ントになるまで培養し、30Gyの放射線を照射後、1
穴あたり2×103 個のDW34を添加し、10%FC
S(Bioproducts製)を含むRPMI−16
40(GIBCO製)培地中で、37℃、5%CO2 の
条件で4日間培養した。各穴のDW34の生細胞数をト
リパンブルー染色にて算定し、増殖支持能を解析した。
その結果、図2に示す如く、形質導入細胞株BALB3
T3 38−1、38−3及び38−9において、対照
細胞株BALB3T3及びBALB3T3 38−4と
比べて、DW34の増殖が促進された。
のようにして得られた遺伝子の、疎水性領域と親水性領
域の解析を行った。解析した結果を図3に示す。その結
果、配列表の配列番号1の21番目に示されるアミノ酸
Lysから48番目のアミノ酸Alaにいたる28個の
アミノ酸残基からなる領域が最も疎水性が高く、成熟蛋
白質のN末端側に細胞膜貫通ドメイン及び細胞内ドメイ
ンを持つ細胞膜貫通型蛋白質であると予想された。
細胞増殖支持能を有する新規膜タンパクポリペプチドを
コードする遺伝子、該遺伝子を含有するベクター、該ベ
クターによる形質転換体、及び該遺伝子を用いたプレB
細胞増殖支持能を有する新規膜タンパクの製造方法に関
するものであり、本発明の遺伝子は、慢性関節リウマチ
(RA)患者の滑膜細胞上の膜タンパクをコードする。
た後、常用の宿主細胞を形質転換することにより、大量
に均一な新規膜タンパクポリペプチドを製造することが
可能であり、更には、慢性関節リウマチ(RA)患者由
来滑膜細胞を感作抗原として使用して、当該膜タンパク
ポリペプチドを認識するモノクローナル抗体を製造する
ことが可能であり、このことから、本発明により慢性関
節リウマチ(RA)の同定及びこれらの臨床上の診断用
試薬の作製が可能である。
ern Blotting analysisによる解
析結果(アガロースゲル電気泳動写真図)を示す。
プレB細胞株DW34の増殖支持能を示す。
と親水性領域をDNA解析ソフトGene Works
を用いて解析した結果を示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 配列表の配列番号1に示すアミノ酸配列
又はその一部を有するポリペプチド。 - 【請求項2】 配列表の配列番号1に示すアミノ酸配列
又はその一部を有するポリペプチドをコードするDN
A。 - 【請求項3】 配列表の配列番号2に示す塩基配列、又
はこれを一部置換、欠除もしくは付加した塩基配列にハ
イブリダイズする塩基配列を有する請求項2に記載のD
NA。 - 【請求項4】 請求項2〜3のいずれか1項に記載のD
NAを含有する組換えベクター。 - 【請求項5】 請求項4に記載の組換えベクターにより
形質転換された原核又は真核宿主細胞。 - 【請求項6】 請求項5に記載の宿主細胞を培養するこ
とを特徴とする配列番号1に示すアミノ酸配列又はその
一部を有するポリペプチドの製造方法。 - 【請求項7】 配列表の配列番号1に示すアミノ酸配列
又はその一部を有するポリペプチドを認識するモノクロ
ーナル抗体。
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|---|---|
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Cited By (3)
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|---|---|---|---|---|
| WO1999043803A1 (en) * | 1998-02-25 | 1999-09-02 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Genomic gene encoding hm1.24 antigen protein and promoter thereof |
| US7931897B2 (en) | 2001-02-07 | 2011-04-26 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Therapeutic agent for hematopoietic tumors |
| US8287863B2 (en) | 1999-08-23 | 2012-10-16 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Method for treating myeloma utilizing an expression enhancer for HM1.24 antigen |
-
1994
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| US6613546B1 (en) | 1998-02-25 | 2003-09-02 | Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha | Gene encoding HM1.24 antigen protein and promoter thereof |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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