JPH07198439A - 感熱式流速センサ - Google Patents

感熱式流速センサ

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JPH07198439A
JPH07198439A JP6287648A JP28764894A JPH07198439A JP H07198439 A JPH07198439 A JP H07198439A JP 6287648 A JP6287648 A JP 6287648A JP 28764894 A JP28764894 A JP 28764894A JP H07198439 A JPH07198439 A JP H07198439A
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JP
Japan
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temperature
heating element
measuring
bridge
temperature measuring
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Application number
JP6287648A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Horiguchi
浩幸 堀口
Norihiko Murata
憲彦 村田
Tatsuo Miyaji
達生 宮地
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Ricoh Seiki Co Ltd
Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Seiki Co Ltd
Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流路中に配設される基板と、この基板の一部
に形成された堀と、この堀を跨いで形成された橋と、こ
の橋上に形成された電気抵抗体による発熱体と、前記橋
上に位置してこの発熱体の温度を測定する電気抵抗体に
よる発熱体温度測定用測温体と、前記基板上で前記発熱
体による熱的影響を受けない位置に形成された電気抵抗
体による流体温度測定用測温体とを備え、前記発熱体温
度測定用測温体と前記流体温度測定用測温体と流路外の
第1,2の基準抵抗とによりブリッジ回路を形成し、こ
のブリッジ回路の出力に基づき前記発熱体に印加する電
圧を制御する制御回路を設けた傍熱型の感熱式流速セン
サのセンサ素子構造等に起因する温度特性を改善するこ
と。 【構成】 橋11上で発熱体Rhと発熱体温度測定用測
温体Rsとを層間絶縁膜14を介して重ねて形成して両
者間の温度差を実質的になくすとともに、制御回路の出
力段に温度補償回路を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス流量計、フローメ
ータ、空調機・冷却機の流速制御等に適用可能な傍熱型
の感熱式流速センサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の流速センサとして、従来より種
々のものがあり、その一方式として感熱式のものがあ
る。この感熱式流速センサにも種々のものがあるが、そ
の基本は、発熱抵抗体を流体中に設置し、発熱抵抗体の
発熱量から流体によって奪われる熱量の変化を検出し、
流体の流速を測定するものである。
【0003】具体例として、例えば、特開昭60−14
2268号公報や特開昭61−235726号公報に示
されるように、Si基板の一部に異方性エッチング技術
を用いて堀を形成するとともに、この堀上空を跨ぐよう
に橋を渡し、この橋上に感熱部を形成することで、感熱
部の熱容量を低減させ、基板及び基板支持部に対する熱
損を小さくするようにしたものがある。これによれば、
発熱・測温に要する投入電力を低減することができる。
そして、例えば、流体と橋との温度差を一定にし、2つ
の橋を同一電力で熱し、流体への放熱の不均衡さから生
ずる橋上流、下流側の温度差を検出することで、流速を
計測する、といった方法が採られる。
【0004】このように、この種の流速センサの代表的
なマイクロブリッジ型流速センサは、低電力で高感度に
流速を測定できるため、極めて優れたセンサであるが、
周囲温度の影響を受けやすく、所謂、感度の温度依存性
が大きい性質を持つ。この性質は、マイクロブリッジ型
に限られるものではなく、感熱式流速センサ全般に共通
する大きな欠点である。これは、一般に、感度を上げ、
かつ、劣化の少ない材料として抵抗の温度係数の大きな
白金を抵抗体として用いていることによる。
【0005】このため、例えば、図9に示すように、発
熱体Rh自身を、流体温度測定用測温体Rr、第1,2
の基準抵抗R1 ,R2 とともに、ブリッジ回路1を形成
するものとし、ブリッジ回路1の出力をオペアンプ2で
増幅し、発熱体Rhに対して印加する電圧を制御するよ
うにした直熱型の感熱流速センサにおいて、その感度の
温度補償を行う方法が数多く提案されている。
【0006】しかし、測定誤差の原因となる流体温度測
定用測温体Rrを形成する薄膜抵抗体の自己発熱による
温度上昇を低く抑えるには、この流体温度測定用測温体
Rrに流れる電流を小さく設定する必要がある。このた
めには、ブリッジ回路1の第1の基準抵抗R1 の抵抗値
を大きな値にする必要があり、これに伴い、ブリッジ回
路1の平衡をとるために、他方の第2の基準抵抗R2
発熱体Rhを形成する薄膜抵抗体の抵抗値の比も大きく
設定しなければならず、設計の自由度の小さいものとな
ってしまう。さらに、第2の基準抵抗R2 による電圧降
下が存在するため、発熱体Rhに充分な電圧を印加する
ためには、高い電源電圧の電源3が必要となり、低電圧
駆動が困難なものである。
【0007】この点、図10に示すように、発熱体Rh
とは別個に発熱体温度測定用測温体Rsを設け、発熱体
Rhに代えて、この発熱体温度測定用測温体Rsを含む
ブリッジ回路4構成とするようにした傍熱型の感熱式流
速センサによれば、このような問題点がないという点で
優れているとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような傍熱型のも
のの動作は、発熱体Rhと流体温度測定用測温体Rsと
の温度が当然等しいという大前提に立つものであるが、
近年の我々の研究によれば、橋上の流体温度測定用測温
体の温度は発熱体から距離が離れると急激に減少するこ
とが判明したものである。即ち、発熱体とこれに10μ
m程度離れて存在する流体温度測定用測温体との温度は
等しくなく、大前提が成立しないものである。しかも、
環境温度が上昇すると、両者間の温度差も大きくなる傾
向にあることが判明したものであり、傍熱型において
も、回路的に温度補償することは困難となる。
【0009】例えば、図10に示すような測定回路構成
で、ある流体温度において、流体温度と発熱体Rhとの
温度差がΔTとなるようにする場合、その流体温度にお
ける各部の抵抗値を各々Rr,Rs,R1 ,R2 とし、
流体温度測定用測温体Rsの温度係数をαとすると、 R1・Rs(1+α・ΔT)=R2・Rr を満足するように、第1,2の基準抵抗R1 ,R2 の抵
抗値を設定すればよいといえる。しかし、現実には発熱
体Rhと流体温度測定用測温体Rsとの温度は同じでは
ないため、図10に示すような測定回路構成では、流体
温度の変化に対して流体温度と発熱体Rhとの温度差Δ
Tを一定に保つことはできないものである。
【0010】つまり、傍熱型においても、その感度の温
度依存性の原因として A.発熱体Rhと流体温度測定用測温体Rsとの温度差
の温度依存性 B.図10に示すような測定回路の回路構成に起因する
ΔTの温度依存性 C.発熱体Rhの抵抗値の温度依存性 といった事項が考えられ、温度補償が必要となってい
る。
【0011】ここに、このような傍熱型の感熱流速セン
サが持つ感度の温度依存性を、センサチップの構造及び
材料面から補正しようとする試みとして、例えば、特開
昭63−241312号公報によれば、発熱体をその抵
抗温度係数の絶対値が200ppm/℃以下の材料、例
えば、ニクロム合金により形成するようにしたものが示
されている。しかし、ニクロムはニッケルとクロムとの
2元合金であり、マイクロブリッジ型流速センサにおい
ては、薄膜抵抗体として成膜するのは必ずしも容易では
ない。特に、量産時において薄膜抵抗体のNiとCrと
の比を一定に保つことが困難であり、バッチ間ばらつき
が大きくなり、調整のためのコストが高くつく欠点があ
る。
【0012】しかして、本発明は、傍熱型の欠点である
発熱体と流体温度測定用測温体との温度差を解消するこ
とで回路的な温度補償を容易になし得るような感熱式流
速センサを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、流路中に配設される基板と、この基板の一部に形成
された堀と、この堀を跨いで形成された橋と、この橋上
に形成された電気抵抗体による発熱体と、前記橋上に位
置してこの発熱体の温度を測定する電気抵抗体による発
熱体温度測定用測温体と、前記基板上で前記発熱体によ
る熱的影響を受けない位置に形成された電気抵抗体によ
る流体温度測定用測温体とを備え、前記発熱体温度測定
用測温体と前記流体温度測定用測温体と流路外の第1,
2の基準抵抗とによりブリッジ回路を形成し、このブリ
ッジ回路の出力に基づき前記発熱体に印加する電圧を制
御する制御回路を設けた傍熱型の感熱式流速センサにお
いて、前記橋上で前記発熱体と前記発熱体温度測定用測
温体とを層間絶縁膜を介して重ねて形成し、前記制御回
路の出力段に温度補償回路を設けた。
【0014】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明中の温度補償回路に代えて、発熱体に直列に温度補
償抵抗を接続した。
【0015】請求項3記載の発明では、流路中に配設さ
れる基板と、この基板の一部に形成された堀と、この堀
を跨いで形成された橋と、この橋上に形成された電気抵
抗体による発熱体と、前記橋上に位置してこの発熱体の
温度を測定する電気抵抗体による発熱体温度測定用測温
体と、前記基板上で前記発熱体による熱的影響を受けな
い位置に形成された電気抵抗体による流体温度測定用測
温体とを備え、前記発熱体温度測定用測温体と前記流体
温度測定用測温体と流路外の第1,2の基準抵抗とによ
りブリッジ回路を形成し、このブリッジ回路の出力に基
づき前記発熱体に印加する電圧を制御する制御回路を設
けた傍熱型の感熱式流速センサにおいて、前記発熱体
を、前記橋上でクロムと白金とを順次成膜した2層構造
を400℃以上の温度でアニーリングしてなる白金クロ
ム合金により形成した。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明と同様に、橋上で前記発熱体と前記発熱体温
度測定用測温体とを層間絶縁膜を介して重ねて形成した
上で、発熱体温度測定用測温体と前記流体温度測定用測
温体とをほぼ同じ抵抗値に設定し、制御回路を前記発熱
体の温度が前記流体の温度より一定温度だけ高い温度と
なるように制御するものとした。
【0017】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明に関して、発熱体を、その抵抗値の温度係数が発熱
体温度測定用測温体の抵抗値の温度係数に比べて極めて
小さい材料によるものとした。
【0018】請求項6記載の発明では、請求項1,2又
は4記載の発明に関して、発熱体に対するボンディング
パッド部をクロムと白金との2層構造により形成した。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明においては、橋上において
流体温度測定用測温体が層間絶縁膜を介して発熱体上に
重ねて形成されているので、流体温度測定用測温体の温
度を発熱体の温度とほぼ完全に等しいものとすることが
でき、傍熱型の感熱流速センサでセンサ素子に起因する
温度特性、即ち、発熱体と流体温度測定用測温体との間
の温度差を解消し得るものとなり、かつ、出力側に温度
補償回路を設けているので、回路的な温度補償も確保さ
れるため、良好なる温度特性の改善が可能となる。
【0020】請求項2記載の発明においても、請求項1
記載の発明と同様に、橋上において流体温度測定用測温
体が層間絶縁膜を介して発熱体上に重ねて形成されてい
るので、傍熱型の感熱流速センサでセンサ素子に起因す
る温度特性、即ち、発熱体と流体温度測定用測温体との
間の温度差を解消し得る上に、差動増幅器等により構成
される温度補償回路に代えて、温度補償抵抗を発熱体に
直列に接続しているので、簡単かつ低コストにして回路
的な温度補償をなし得るとともに、差動増幅器等による
場合のような雑音、ドリフト等の影響のないものとな
り、設計に際してはある温度における発熱体の抵抗値の
みを考慮するようにすればよいので、センサ素子の製造
上のばらつきも小さなものとなる。
【0021】請求項3記載の発明においては、橋上に形
成する発熱体構造に関して、橋上にクロムと白金とを順
次成膜して2層構造とし、この2層構造に対して400
℃以上の温度でアニーリングして白金クロム合金に合金
化したものとして形成したので、発熱体の抵抗値の温度
係数がクロムと白金との膜厚、及び、アニーニング温度
で規定されるものとなり、これらの膜厚に関する誤差を
バッチ内で±5%程度、バッチ間でも±10%程度に納
めることが可能であり、アニーリング温度の誤差は設定
温度に対して±数度程度に抑えることが可能であり、温
度係数の小さい薄膜の発熱体をバッチ間でばらつきのな
い状態で量産し得るものとなる。
【0022】請求項4記載の発明においても、請求項1
記載の発明と同様に、橋上において流体温度測定用測温
体が層間絶縁膜を介して発熱体上に重ねて形成されてい
るので、傍熱型の感熱流速センサでセンサ素子に起因す
る温度特性、即ち、発熱体と流体温度測定用測温体との
間の温度差を解消し得る上に、測温体同士の抵抗値の設
定を同等にするとともに、制御回路を発熱体の温度が流
体の温度よりも一定温度だけ高くなるように制御するも
のとして構成したので、回路構成に起因する発熱体・流
体温度測定用測温体間の温度差の温度依存性をも解消し
得るものとなる。
【0023】請求項5記載の発明においては、請求項4
記載の発明に加えて、発熱体をその抵抗値の温度係数が
極めて小さい物質により形成しているので、発熱体の抵
抗値の温度依存性をも解消し得るものとなる。
【0024】請求項6記載の発明においては、発熱体の
ボンディングパッド部をクロムと白金との2層構造とし
ているので、センサチップ作製時においてクロムの接着
性の良さによりボンディングパッド部での膜剥がれを防
止でき、歩留まりを向上させ得るものとなる。
【0025】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。本実施例においても、流路中に
配設される基板と、この基板の一部に形成された堀と、
この堀を跨いで形成された橋と、前記基板上に成膜され
た熱的かつ電気的絶縁膜と、この橋上に形成された電気
抵抗体による発熱体と、前記橋上に位置してこの発熱体
の温度を測定する電気抵抗体による発熱体温度測定用測
温体と、前記基板上で前記発熱体による熱的影響を受け
ない位置に形成された電気抵抗体による流体温度測定用
測温体とを備え、前記発熱体温度測定用測温体と前記流
体温度測定用測温体と流路外の第1,2の基準抵抗とに
よりブリッジ回路を形成することを基本とするものであ
り、発熱体、流体温度測定用測温体、発熱体温度測定用
測温体及び第1,2の基準抵抗、又は、これらの抵抗値
として、図10の場合と同様に、Rh,Rr,Rs,R
1 ,R2 で示すものとする(以下の実施例でも同様とす
る)。
【0026】本実施例では、センサ構造において、橋上
の発熱体Rhの温度を正確に測定する(発熱体温度測定
用測温体Rsの温度と同じにする)ために、図1に示す
ように、発熱体Rhの真上に発熱体温度測定用測温体R
sを重ねて形成するようにした点を第1の特徴としてい
る。まず、基板(図示せず)としてSiウエハが用いら
れ、絶縁体及び橋材料としてTa25を1μmの膜厚で
スパッタリングで成膜した後、橋11上にPtの膜12
を約1000Åの膜厚、Ta25膜13を約1000Å
の膜厚で順次成膜し、このTa25膜13をマスクとし
て、発熱体Rh及び流体温度測定用測温体Rrを形成す
る。ついで、Ta25膜を約2000Åの膜厚で成膜し
て層間絶縁膜14とし、その層間絶縁膜14上(発熱体
Rh部分の上)にPtの膜15を1000Åの膜厚、T
25膜16を約1000Åの膜厚で順次形成膜し、膜
15部分を発熱体温度測定用測温体Rsとする。最後
に、これらの表面にTa25膜を約500Åの膜厚で成
膜して保護層17としたものである。
【0027】なお、絶縁膜材料としては、Ta25に限
らず、SiO2 ,Si34,AlN等であってもよい。
特に、AlNの場合、その熱伝導率が200W/m・K
と高いので、保護層17として優れたものになる。ま
た、本実施例では、発熱体Rh、発熱体温度測定用測温
体Rsの抵抗値をPtによるものとして各々約1kΩ,
2kΩとしており、発熱体Rhの線幅のほうが発熱体温
度測定用測温体Rsの線幅よりも広くできるので、発熱
体温度測定用測温体Rsを発熱体Rhの線幅のほぼ中心
線上に重ねることができる。ここに、発熱体Rhと発熱
体温度測定用測温体Rsとの距離は、約3000Å程度
であるので、発熱体温度測定用測温体Rsの温度は発熱
体Rhの温度にほぼ完全に等しいと見做すことができ
る。
【0028】次いで、このような構造の発熱体Rh、発
熱体温度測定用測温体Rs等を含む傍熱型の温度補償を
含む回路構成について図2を参照して説明する。本実施
例の場合も、図10に示した傍熱型の基本回路構成と同
様に、流体温度測定用測温体Rrと発熱体温度測定用測
温体Rsと第1,2の基準抵抗R1 ,R2 とによりブリ
ッジ回路18が形成されている。なお、本実施例の場合
は、第1の基準抵抗R1 と流体温度測定用測温体Rrと
の間に固定抵抗Rtが介在されている。そして、第1の
基準抵抗R1 と固定抵抗Rt及び流体温度測定用測温体
Rrとの接続中点と、第2の基準抵抗R2 と発熱体温度
測定用測温体Rsとの接続中点との各々の電位を入力と
するオペアンプ19が制御回路として設けられ、ダイオ
ードDを介して発熱体Rhに対して電源20により印加
する電圧を制御するように構成されている。
【0029】さらに、このオペアンプ19の出力側に
は、差動増幅器構成の温度補償回路21が接続されてい
る。この温度補償回路21はオペアンプ22とこのオペ
アンプ22に対する入力抵抗R4 ,R5 、負帰還抵抗R
6 及び接地抵抗R7 により構成されている。ここに、入
力抵抗R4 は固定抵抗Rtと流体温度測定用測温体Rr
との接続中点Bに接続され、入力抵抗R5 オペアンプ1
9の出力(即ち、発熱体Rhの一端)である点Aに接続
されている。
【0030】このような構成において、発熱体温度測定
用測温体Rsと発熱体Rhとの温度差が0である場合、
この回路は、流体温度測定用測温体Rrと発熱体温度測
定用測温体Rs(即ち、発熱体Rh)との温度差が所定
の値ΔTを保つように、発熱体Rhに印加する電圧の制
御を行う。ここに、発熱体Rhの温度を流体温度より所
定の値ΔTだけ上昇させるのに必要な熱量が被測定流量
のみに依存し流体温度に依存しないとすれば、この発熱
体Rhで消費される電力も流体温度に依存せず、一定の
値となる。ところが、発熱体Rhは前述したようにPt
により形成されており、その温度係数αが約3000p
pm/℃と比較的大きいので、流体温度の変化に伴う発
熱体Rhの温度変化によりその抵抗値が変化し、発熱体
Rhでの所定の電力消費を得るのに要する発熱体Rhの
両端電圧は変化する。この際、Ptは正の温度係数を持
つので、流体温度が上昇し、これに伴い制御の結果、Δ
Tを一定の値に保つために発熱体Rhの温度を上昇させ
ると、発熱体Rhの抵抗値は増大し、発熱体Rhの両端
電圧は上昇する。即ち、点Aの電圧は流体温度に伴い上
昇する。
【0031】一方、流体温度測定用測温体Rrも温度係
数αが正なるPtにより形成されているので、点Bの電
圧は流体温度の上昇に伴い上昇する。従って、差動増幅
器構成の温度補償回路21は、この点Bの電圧に所定の
係数を乗算して点Aの電圧より減算して出力とすること
により、流体温度の変化の影響を低減させ得る温度補償
が可能となる。
【0032】つづいて、請求項2記載の発明の一実施例
を図3及び図4により説明する。本実施例は、前記実施
例と同じセンサ構造とするが、回路構成に関して、前記
実施例の温度補償回路21を省略し、発熱体Rhと直列
に温度補償抵抗Rcを接続するだけで、発熱体Rhの温
度変化に伴う発熱体Rhの抵抗変化による出力電圧変動
を回避するようにしたものである。
【0033】図3の等価回路を示す図4において、発熱
体Rhで消費される電力Phは、 i=V/(Rc+Rh) ……………………………(1) Ph=i2Rh={V/(Rc+Rh)}2Rh …………(2) V=(Rc+Rh)√(Ph/Rh) ………………(3) なる関係式で分析される。ここに、発熱体Rhの変化に
よる印加電圧Vの変化を最小にする条件を求めるため
に、(3)式をRhで偏微分すると、 ∂V/∂Rh =√(Ph/Rh)−{Ph(Rc+Rh)/2√(Ph/Rh)}(1/Rh2) ………………(4) となる。∂V/∂Rh=0となる温度補償抵抗Rcの抵
抗値は、 Rc=Rh ……………………………………………(5) となる。即ち、ある発熱体Rhの温度Txにおいて、流
体温度の変化による出力電圧の変化率を最小にするに
は、この温度Txでの発熱体Rhの抵抗値と温度補償抵
抗Rcの抵抗値とを等しくすればよい。
【0034】例えば、ΔT=40℃なる条件下で流体温
度20℃において流体温度の変化に伴う出力電圧を最小
にするには、40+20=60℃での発熱体Rhの抵抗
値と同一の抵抗値を持つ温度補償抵抗Rcを用いるよう
にすればよい。
【0035】本実施例による場合、前記実施例の差動増
幅器構成の温度補償回路21による温度補償に比べて、
温度補償抵抗Rcによるだけであって簡単で低コストで
ある。また、温度補償のためにオペアンプ22を必要と
しないので、その雑音、ドリフト等の影響もないものと
なり、設計に際してある温度における発熱体Rhの抵抗
値のみを考慮して抵抗値設定すればよいので、センサ素
子の製造上のばらつきのないものともなる。
【0036】さらに、請求項3記載の発明の一実施例を
図5及び図6により説明する。本実施例は、温度係数が
極めて小さく、かつ、量産時においてもバッチ間ばらつ
きの少ない材料で発熱体Rhを形成することにより、セ
ンサ感度の温度依存性を回避し得るようにしたものであ
る。図5にその作製工程を含む発熱体Rhの構成例を示
す。まず、図5(a)に示すように、Siによる基板2
3上に、電気的絶縁性及び熱的絶縁性に優れた材料、例
えば、SiO2 ,Si34,Ta25などの絶縁膜24
を蒸着、スパッタリング法などによって成膜する。次い
で、この絶縁膜24上にCrの膜25も同様の方法で成
膜し、図5(b)に示すようにフォトリソグラフィ法に
より発熱体形状にパターニングする。さらに、パターニ
ングされたこの膜25上を含む基板23上(絶縁膜24
上)にPtの膜26も同様の方法で成膜し、図5(c)
に示すようにフォトリソグラフィ法により発熱体形状に
パターニングする。この時、これと並行して膜26は流
体温度測定用測温体形状にもパターニングされる。これ
により、CrとPtとの2層構造が得られる。その後、
図5(c)に示すようにこれらの表面に、例えば、Ta
25による保護膜27を成膜し、約500℃の温度でア
ニーリングを行うことにより、図5(d)に示すように
パターニングされているCrとPtとの2層構造部分2
8が合金化されて白金クロム合金となり、発熱体Rhが
完成する。
【0037】この後、基板23についてドライエッチン
グにより堀形状のパターニングを行い、さらに、KOH
による異方性エッチングにより堀を形成することにな
る。
【0038】このような白金クロム合金として完成した
発熱体Rhを含むセンサ構造の場合の測定回路構成は、
図10に示したようなものでよい。この場合のブリッジ
回路4の第1,2の基準抵抗R1 ,R2 の抵抗値は、発
熱体Rhと流体との温度差ΔTを任意の値としたときに
平衡状態となるように設定すればよい。
【0039】この結果、橋(発熱体Rh)の温度は、流
体の流れがない場合、流体温度よりΔTだけ高いものと
なる。流体の流れにより、橋が冷されるので、発熱体温
度測定用測温体Rsの抵抗値が変化し、その変化分に比
例して発熱体Rhに電流が流れ、橋(発熱体Rh)の温
度を一定に保つ。この時の電圧変化を、流体の流れに対
するセンサ出力とする。一定流量におけるセンサ出力と
環境温度との関係を示すと、図6に示すようになる。図
6は本実施例方式(白金クロム合金による発熱体Rh)
と従来方式(白金による発熱体Rh)とによるセンサ出
力を対比して示すものである。本実施例方式によれば、
白金クロム合金からなる発熱体Rhは約500℃のアニ
ーリングにより合金化されたものであり、その温度係数
が大幅に低下しているため、図示のように、環境温度の
影響を受けにくいものとなっている。この時、発熱体R
hの温度係数は合金化の度合いにより制御でき、この合
金化の度合いはアニーリング温度で制御できるものであ
る。
【0040】即ち、本実施例においては、橋11上に形
成する発熱体Rhの構造に関して、この発熱体Rhの抵
抗値の温度係数がCrとPtとの膜厚、及び、アニーニ
ング温度で規定されるものとなるが、ここに、Cr及び
Ptの厚みに関しては蒸着、スパッタリング法等におけ
る誤差がバッチ内で±5%程度、バッチ間においても±
10%程度に納めることが可能であり、かつ、アニーリ
ング温度に関しては、設定温度の誤差或いは温度分布は
±数度程度に抑えることが可能であるため、温度係数の
小さい薄膜の発熱体Rhをバッチ間でばらつきのない状
態で量産できるものとなる。
【0041】請求項4記載の発明の一実施例を図7によ
り説明する。まず、本実施例のセンサ素子構造は図1に
より説明した請求項1記載の発明のものと同様であり、
特に、橋11部分に関しては、発熱体Rhと発熱体温度
測定用測温体Rsとが層間絶縁膜14を介して重ねて形
成された構造とされている。即ち、発熱体Rhと発熱体
温度測定用測温体Rsとの温度差を極力低減させるよう
な構造とされている。
【0042】このようなセンサ素子構造に対して、測定
回路構成としては基本的には図10に示したような傍熱
型の基本回路構成を採用し得るが、前述したように、流
体温度の変化に対して流体と発熱体Rhとの温度差を一
定に保つことができない、という欠点があるので、本実
施例では、図7に示すようにブリッジ回路29の構成を
工夫したものである。回路構成上は、ブリッジ回路29
において第1の基準抵抗R1 と流体温度測定用測温体R
rとの間に固定抵抗Rtが介在されているとともに、ブ
リッジ回路29の出力側にオペアンプ(制御回路)30
を接続したものであるが、ブリッジ回路29における各
抵抗値を次のように設定することで、発熱体Rhの温度
制御の精度を向上させ、流体温度の変化による影響、即
ち、温度依存性を低減させるようにしたものである。
【0043】例えば、20℃における測温体の抵抗値を
各々Rr,Rs、流体温度と測温体との温度差をΔT、
両測温体の抵抗値の温度係数をαとすると、第1,2の
基準抵抗の抵抗値R1 ,R2 は、 R1Rs=R2Rr ………………………………(6) なる関係を満たすものであり、また、 Rt=α・ΔTRr ……………………………(7) により、 Rt={R1Rs(1+α・ΔT)/R2}−Rr ……(8) を満足するような固定抵抗Rtの抵抗値を設定する。た
だし、流体温度測定用測温体Rr及び発熱体温度測定用
測温体Rsの自己発熱によりブリッジ回路29の設定温
度差の制御が乱れることを防止するため、第1,2の基
準抵抗R1 ,R2は充分に大きな抵抗値を持つように設
定する必要がある。また、これらの両測温体Rr,Rs
の自己発熱をほぼ同程度とするために、これらの両測温
体Rr,Rsの抵抗値がほぼ同じ値を持つようにセンサ
チップは作製される。具体的には、発熱体温度測定用測
温体Rsの抵抗値は流体温度測定用測温体Rrの抵抗値
に対して、0.9〜1.1倍の範囲に収まるように設定
される。さらには、両測温体Rr,Rsの経時変化もほ
ぼ同傾向を示し、ブリッジ回路29の調整時からのずれ
が小さくなるように構成されている。
【0044】このような条件による場合において、流体
温度20℃なる環境下では、図7に示す回路は、 R2(Rt+Rr)=R1Rs(1+α・ΔT) ……(9) なる平衡状態に達する。
【0045】そして、流体温度が20+Δtになった場
合を考え、この状態での発熱体温度測定用測温体Rsの
温度を20+ΔT+Δt′とする。すると、このような
条件下では、図7に示す回路は、 R1{Rs(1+α・ΔT+α・Δt′)}=R2{Rr(1+α・Δt)+Rt} ……………………………………(10) なる平衡状態に達する。これらの(9)(10)式より、 Rr(1+α・ΔT)=Rr+α・Δt′・R1Rs/R2 ……………………………………(11) となり、これらの(6)〜(11)式より、Δt=Δt′
となるため、流体温度にかかわらず流体と発熱体温度測
定用測温体Rsとの温度差を常にΔTに保つように制御
が行われる。このようにして、測定回路の回路構成に起
因するΔTの温度依存性が改善される。
【0046】さらに、請求項5記載の発明の一実施例を
図8により説明する。図7に示した請求項4記載の発明
の実施例構成の場合、そのセンサチップ並びに測定回路
を作製する上で、特に問題なく実現でき、かつ、良好な
る温度補償を実現し得るが、−30℃〜80℃のような
広範囲の温度領域においては、ある流量におけるセンサ
出力は図8に示すような特性を持つ。従って、このよう
な−30℃〜80℃の全領域に渡って精度よく温度補償
することはできない。
【0047】そこで、本実施例では、発熱体Rhと流体
温度測定用測温体Rsとの温度差の温度依存性に関して
は、図1に示したような発熱体Rhと発熱体温度測定用
測温体Rsとを層間絶縁膜14を介して重ねて形成する
構造により解消し、測定回路の回路構成に起因するΔT
の温度依存性に関しては、図7で説明したようなブリッ
ジ回路29の改良により解消し(これらの対策が前記実
施例で説明した請求項4記載の発明に相当する)、さら
に、発熱体Rhの抵抗値の温度依存性に関しては、発熱
体Rhとして温度係数の極めて小さい材料で形成するこ
とで解消するようにしたものである。具体的には、ニク
ロム合金、白金クロム合金等が用いられるが、少なくと
も発熱体Rhの抵抗値の温度係数がPt等による測温体
Rr,Rsの抵抗値の温度係数の1/3以下のものであ
ればよい。
【0048】本実施例では、このような3項目に対する
対策を施すことにより、温度依存性の影響を低減させて
いるので、広い温度範囲に渡ってセンサ感度の温度依存
性を無視し得るレベルにできることになる。
【0049】さらに、請求項6記載の発明について説明
する。測温体Rr,Rs或いは発熱体RhをPtで作製
した場合、下地層との密着性は必ずしもよくない。特
に、パッド部分は大きさが大きいので剥離しやすく、セ
ンサチップ作製時の歩留まり低下の原因ともなる。そこ
で、本実施例では、発熱体RhをPtで作製する場合、
そのボンディングパッド部分をCrとPtとの2層構造
とし、クロム層を接着層として利用することにより、P
tの密着性を向上させるようにしたものである。これに
より、センサチップ作製時においてパッド部での膜剥が
れを防止でき、歩留まりを向上させ得る。なお、測温体
Rr,Rsの配線部は細いので、比較的密着性が高いの
で、Ptの下にクロム層を特に設ける必要はない。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、流路中に
配設される基板と、この基板の一部に形成された堀と、
この堀を跨いで形成された橋と、この橋上に形成された
電気抵抗体による発熱体と、前記橋上に位置してこの発
熱体の温度を測定する電気抵抗体による発熱体温度測定
用測温体と、前記基板上で前記発熱体による熱的影響を
受けない位置に形成された電気抵抗体による流体温度測
定用測温体とを備え、前記発熱体温度測定用測温体と前
記流体温度測定用測温体と流路外の第1,2の基準抵抗
とによりブリッジ回路を形成し、このブリッジ回路の出
力に基づき前記発熱体に印加する電圧を制御する制御回
路を設けた傍熱型の感熱式流速センサにおいて、前記橋
上で前記発熱体と前記発熱体温度測定用測温体とを層間
絶縁膜を介して重ねて形成し、前記制御回路の出力段に
温度補償回路を設けたので、流体温度測定用測温体の温
度を発熱体の温度とほぼ完全に等しいものとすることが
でき、傍熱型の感熱流速センサでセンサ素子に起因する
温度特性、即ち、発熱体と流体温度測定用測温体との間
の温度差を解消できるものとなり、かつ、出力側に温度
補償回路を設けているので、回路的な温度補償も確保で
きるため、良好なる温度特性の改善が可能となる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様に、橋上において流体温度測定用測温体
が層間絶縁膜を介して発熱体上に重ねて形成されている
ので、傍熱型の感熱流速センサでセンサ素子に起因する
温度特性、即ち、発熱体と流体温度測定用測温体との間
の温度差を解消することができる上に、差動増幅器等に
より構成される温度補償回路に代えて、温度補償抵抗を
発熱体に直列に接続したので、簡単かつ低コストにして
回路的な温度補償を行うことができるとともに、差動増
幅器等による場合のような雑音、ドリフト等の影響のな
いものとなり、設計に際してはある温度における発熱体
の抵抗値のみを考慮するようにすればよいので、センサ
素子の製造上のばらつきも小さくできる。
【0052】請求項3記載の発明によれば、橋上に形成
する発熱体構造に関して、橋上にクロムと白金とを順次
成膜して2層構造とし、この2層構造に対して400℃
以上の温度でアニーリングして白金クロム合金に合金化
したものとして形成したので、発熱体の抵抗値の温度係
数がクロムと白金との膜厚、及び、アニーニング温度で
規定されるものとなり、これらの膜厚に関する誤差をバ
ッチ内で±5%程度、バッチ間でも±10%程度に納め
ることが可能であり、アニーリング温度の誤差は設定温
度に対して±数度程度に抑えることが可能であるため、
温度係数の小さい薄膜の発熱体をバッチ間でばらつきの
ない状態で量産できるものとなる。
【0053】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様に、橋上において流体温度測定用測温体
が層間絶縁膜を介して発熱体上に重ねて形成されている
ので、傍熱型の感熱流速センサでセンサ素子に起因する
温度特性、即ち、発熱体と流体温度測定用測温体との間
の温度差を解消することができる上に、測温体同士の抵
抗値の設定を同等にするとともに、制御回路を発熱体の
温度が流体の温度よりも一定温度だけ高くなるように制
御するものとして構成したので、回路構成に起因する発
熱体・流体温度測定用測温体間の温度差の温度依存性を
も解消することができる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明に加えて、発熱体をその抵抗値の温度係数が極
めて小さい物質により形成したので、発熱体の抵抗値の
温度依存性をも解消することができ、広範囲の温度に渡
ってセンサ感度の温度依存性を改善できるものとなる。
【0055】請求項6記載の発明によれば、請求項1,
2又は4記載の発明に関して、発熱体に対するボンディ
ングパッド部をクロムと白金との2層構造により形成し
たので、センサチップ作製時においてクロムの接着性の
良さによりボンディングパッド部での膜剥がれを防止で
き、歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例を示す橋上部分
の概略断面構造図である。
【図2】回路図である。
【図3】請求項2記載の発明の一実施例を示す回路図で
ある。
【図4】その等価回路図である。
【図5】請求項3記載の発明の一実施例を工程順に示す
概略断面図である。
【図6】従来例を対比して示す特性図である。
【図7】請求項4記載の発明の一実施例を示す回路図で
ある。
【図8】請求項5記載の発明を説明するための感度の温
度依存性を示す特性図である
【図9】直熱型の従来例を示す回路図である。
【図10】傍熱型の従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
11 橋 14 層間絶縁膜 18 ブリッジ回路 19 制御回路 21 温度補償回路 23 基板 29 ブリッジ回路 Rh 発熱体 Rs 発熱体温度測定用測温体 Rr 流体温度測定用測温体 R1 第1の基準抵抗 R2 第2の基準抵抗 Rc 温度補償抵抗
フロントページの続き (72)発明者 村田 憲彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宮地 達生 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路中に配設される基板と、この基板の
    一部に形成された堀と、この堀を跨いで形成された橋
    と、この橋上に形成された電気抵抗体による発熱体と、
    前記橋上に位置してこの発熱体の温度を測定する電気抵
    抗体による発熱体温度測定用測温体と、前記基板上で前
    記発熱体による熱的影響を受けない位置に形成された電
    気抵抗体による流体温度測定用測温体とを備え、前記発
    熱体温度測定用測温体と前記流体温度測定用測温体と流
    路外の第1,2の基準抵抗とによりブリッジ回路を形成
    し、このブリッジ回路の出力に基づき前記発熱体に印加
    する電圧を制御する制御回路を設けた傍熱型の感熱式流
    速センサにおいて、前記橋上で前記発熱体と前記発熱体
    温度測定用測温体とを層間絶縁膜を介して重ねて形成
    し、前記制御回路の出力段に温度補償回路を設けたこと
    を特徴とする感熱式流速センサ。
  2. 【請求項2】 流路中に配設される基板と、この基板の
    一部に形成された堀と、この堀を跨いで形成された橋
    と、この橋上に形成された電気抵抗体による発熱体と、
    前記橋上に位置してこの発熱体の温度を測定する電気抵
    抗体による発熱体温度測定用測温体と、前記基板上で前
    記発熱体による熱的影響を受けない位置に形成された電
    気抵抗体による流体温度測定用測温体とを備え、前記発
    熱体温度測定用測温体と前記流体温度測定用測温体と流
    路外の第1,2の基準抵抗とによりブリッジ回路を形成
    し、このブリッジ回路の出力に基づき前記発熱体に印加
    する電圧を制御する制御回路を設けた傍熱型の感熱式流
    速センサにおいて、前記橋上で前記発熱体と前記発熱体
    温度測定用測温体とを層間絶縁膜を介して重ねて形成す
    るとともに、前記発熱体に直列に温度補償抵抗を接続し
    たことを特徴とする感熱式流速センサ。
  3. 【請求項3】 流路中に配設される基板と、この基板の
    一部に形成された堀と、この堀を跨いで形成された橋
    と、この橋上に形成された電気抵抗体による発熱体と、
    前記橋上に位置してこの発熱体の温度を測定する電気抵
    抗体による発熱体温度測定用測温体と、前記基板上で前
    記発熱体による熱的影響を受けない位置に形成された電
    気抵抗体による流体温度測定用測温体とを備え、前記発
    熱体温度測定用測温体と前記流体温度測定用測温体と流
    路外の第1,2の基準抵抗とによりブリッジ回路を形成
    し、このブリッジ回路の出力に基づき前記発熱体に印加
    する電圧を制御する制御回路を設けた傍熱型の感熱式流
    速センサにおいて、前記発熱体を、前記橋上でクロムと
    白金とを順次成膜した2層構造を400℃以上の温度で
    アニーリングしてなる白金クロム合金により形成したこ
    とを特徴とする感熱式流速センサ。
  4. 【請求項4】 流路中に配設される基板と、この基板の
    一部に形成された堀と、この堀を跨いで形成された橋
    と、この橋上に形成された電気抵抗体による発熱体と、
    前記橋上に位置してこの発熱体の温度を測定する電気抵
    抗体による発熱体温度測定用測温体と、前記基板上で前
    記発熱体による熱的影響を受けない位置に形成された電
    気抵抗体による流体温度測定用測温体とを備え、前記発
    熱体温度測定用測温体と前記流体温度測定用測温体と流
    路外の第1,2の基準抵抗とによりブリッジ回路を形成
    し、このブリッジ回路の出力に基づき前記発熱体に印加
    する電圧を制御する制御回路を設けた傍熱型の感熱式流
    速センサにおいて、前記橋上で前記発熱体と前記発熱体
    温度測定用測温体とを層間絶縁膜を介して重ねて形成す
    るとともに、前記発熱体温度測定用測温体と前記流体温
    度測定用測温体とをほぼ同じ抵抗値に設定し、前記制御
    回路を前記発熱体の温度が前記流体の温度より一定温度
    だけ高い温度となるように制御するものとしたことを特
    徴とする感熱式流速センサ。
  5. 【請求項5】 発熱体を、その抵抗値の温度係数が発熱
    体温度測定用測温体の抵抗値の温度係数に比べて極めて
    小さい材料によるものとしたことを特徴とする請求項4
    記載の感熱式流速センサ。
  6. 【請求項6】 発熱体に対するボンディングパッド部を
    クロムと白金との2層構造により形成したことを特徴と
    する請求項1,2又は4記載の感熱式流速センサ。
JP6287648A 1993-11-24 1994-11-22 感熱式流速センサ Pending JPH07198439A (ja)

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JP6287648A JPH07198439A (ja) 1993-11-24 1994-11-22 感熱式流速センサ

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JP29229493 1993-11-24
JP5-292294 1993-11-24
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017086086A1 (ja) * 2015-11-18 2017-05-26 日立オートモティブシステムズ株式会社 流量センサ
CN119984427A (zh) * 2025-03-10 2025-05-13 中国科学院新疆理化技术研究所 一种高灵敏热式流量传感元件及其制备方法

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