JPH07199970A - 能動型騒音制御装置 - Google Patents
能動型騒音制御装置Info
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- JPH07199970A JPH07199970A JP5337022A JP33702293A JPH07199970A JP H07199970 A JPH07199970 A JP H07199970A JP 5337022 A JP5337022 A JP 5337022A JP 33702293 A JP33702293 A JP 33702293A JP H07199970 A JPH07199970 A JP H07199970A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- noise
- signal
- residual noise
- residual
- control
- Prior art date
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- Pending
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- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
- Exhaust Silencers (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】音響インテンシティ等を検出することなく、騒
音の進行波成分を打ち消し効率の良い騒音低減制御が実
行されるようにする。 【構成】車室3内の残留騒音を検出する複数のマイクロ
フォン8a,8bを設けるとともに、制御音を発するラ
ウドスピーカ9に対する駆動信号yを生成するコントロ
ーラ10においては、その複数のマイクロフォン8a,
8bに騒音が到達する時間差に応じてそれら複数のマイ
クロフォン8a,8bから供給される複数の残留騒音信
号el 同士の同期をとった結果に基づいて、その駆動信
号yを生成するようにする。
音の進行波成分を打ち消し効率の良い騒音低減制御が実
行されるようにする。 【構成】車室3内の残留騒音を検出する複数のマイクロ
フォン8a,8bを設けるとともに、制御音を発するラ
ウドスピーカ9に対する駆動信号yを生成するコントロ
ーラ10においては、その複数のマイクロフォン8a,
8bに騒音が到達する時間差に応じてそれら複数のマイ
クロフォン8a,8bから供給される複数の残留騒音信
号el 同士の同期をとった結果に基づいて、その駆動信
号yを生成するようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば車両エンジン
等の騒音源から車室等の空間内に伝達される騒音に制御
音を干渉させることにより騒音の低減を図る能動型騒音
制御装置に関し、特に、空間内の残留騒音を測定しその
測定結果或いはその測定結果に基づいた所定の評価関数
が最小となるように制御音を発生させる能動型騒音制御
装置において、演算負荷の大幅な増大等を招くことなく
良好な騒音低減効果が得られるようにしたものである。
等の騒音源から車室等の空間内に伝達される騒音に制御
音を干渉させることにより騒音の低減を図る能動型騒音
制御装置に関し、特に、空間内の残留騒音を測定しその
測定結果或いはその測定結果に基づいた所定の評価関数
が最小となるように制御音を発生させる能動型騒音制御
装置において、演算負荷の大幅な増大等を招くことなく
良好な騒音低減効果が得られるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の技術としては、英国特許
第2149614号や特表平1−501344号に記載
のものがある。これら従来の装置は、航空機の客室やこ
れに類する閉空間に適用される能動型騒音低減装置であ
って、閉空間の外部に位置するエンジン等の単一の騒音
源は、基本周波数f0 及びその高調波f1 〜fn を含む
騒音を発生するという条件の下において作動するもので
ある。
第2149614号や特表平1−501344号に記載
のものがある。これら従来の装置は、航空機の客室やこ
れに類する閉空間に適用される能動型騒音低減装置であ
って、閉空間の外部に位置するエンジン等の単一の騒音
源は、基本周波数f0 及びその高調波f1 〜fn を含む
騒音を発生するという条件の下において作動するもので
ある。
【0003】具体的には、閉空間内の複数の位置に設置
され音圧を検出するマイクロフォンと、その閉空間に制
御音を発生する複数のラウドスピーカとを備え、騒音源
の周波数f0 〜fn 成分に基づき、それら周波数f0 〜
fn 成分と逆位相の信号でラウドスピーカを駆動させ、
もって閉空間に伝達される騒音と逆位相の制御音をラウ
ドスピーカから発生させて騒音を打ち消している。
され音圧を検出するマイクロフォンと、その閉空間に制
御音を発生する複数のラウドスピーカとを備え、騒音源
の周波数f0 〜fn 成分に基づき、それら周波数f0 〜
fn 成分と逆位相の信号でラウドスピーカを駆動させ、
もって閉空間に伝達される騒音と逆位相の制御音をラウ
ドスピーカから発生させて騒音を打ち消している。
【0004】そして、ラウドスピーカから発せられる制
御音の生成方法として、PROCEEDINGS OF THE IEEE,VOL.
63 PAGE 1692,1975,“ADAPTIVE NOISE CANCELLATION :
PRINCIPLES AND APPLICATIONS ”で述べられている‘WI
DROW LMS’アルゴリズムを多チャンネルに展開したアル
ゴリズムを適用している。その内容は、上記特許の発明
者による論文、“A MULTIPLE ERROR LMS ALGORITHM AND
ITS APPLICATION TOTHE ACTIVE CONTROL OF SOUND AND
VIBRATION ”,IEEE TRANS.ACOUST.,SPEECH,SIGNAL PRO
CESSING,VOL.ASSP −35,PP.1423−1434,1987 にも述べ
られている。
御音の生成方法として、PROCEEDINGS OF THE IEEE,VOL.
63 PAGE 1692,1975,“ADAPTIVE NOISE CANCELLATION :
PRINCIPLES AND APPLICATIONS ”で述べられている‘WI
DROW LMS’アルゴリズムを多チャンネルに展開したアル
ゴリズムを適用している。その内容は、上記特許の発明
者による論文、“A MULTIPLE ERROR LMS ALGORITHM AND
ITS APPLICATION TOTHE ACTIVE CONTROL OF SOUND AND
VIBRATION ”,IEEE TRANS.ACOUST.,SPEECH,SIGNAL PRO
CESSING,VOL.ASSP −35,PP.1423−1434,1987 にも述べ
られている。
【0005】即ち、LMSアルゴリズムは、適応ディジ
タルフィルタのフィルタ係数を更新するのに好適なアル
ゴリズムの一つであって、例えばいわゆるFilter
ed−X LMSアルゴリズムにあっては、ラウドスピ
ーカからマイクロフォンまでの伝達関数をモデル化した
伝達関数フィルタを全てのラウドスピーカとマイクロフ
ォンとの組み合わせについて設定し、騒音源の騒音発生
状態を表す基準信号をそのフィルタで処理した値と各マ
イクロフォンが検出した残留騒音とに基づいた所定の評
価関数の値が低減するように、各ラウドスピーカ毎に設
けられたフィルタ係数可変の適応ディジタルフィルタの
フィルタ係数を更新している。
タルフィルタのフィルタ係数を更新するのに好適なアル
ゴリズムの一つであって、例えばいわゆるFilter
ed−X LMSアルゴリズムにあっては、ラウドスピ
ーカからマイクロフォンまでの伝達関数をモデル化した
伝達関数フィルタを全てのラウドスピーカとマイクロフ
ォンとの組み合わせについて設定し、騒音源の騒音発生
状態を表す基準信号をそのフィルタで処理した値と各マ
イクロフォンが検出した残留騒音とに基づいた所定の評
価関数の値が低減するように、各ラウドスピーカ毎に設
けられたフィルタ係数可変の適応ディジタルフィルタの
フィルタ係数を更新している。
【0006】ここで、図16に示すように、騒音と制御
音とを干渉させることにより空間内の残留騒音を低減す
るにあたっては、ラウドスピーカから発せられる制御音
の進行方向と空間内を伝搬する騒音の進行方向とが完全
に一致する場合には、制御音と騒音とが任意の一点にお
いて逆位相に重なり合えば、それ以外の全ての点におい
ても逆位相に重なり合うため、非常に効率的な騒音低減
制御を行うことができる。逆に、制御音が騒音に対して
逆方向から進行する場合には、制御音と騒音とが任意の
一点において逆位相に重なり合ったとしても、それ以外
の点においても必ず逆位相で重なり合うとは限らないの
である。
音とを干渉させることにより空間内の残留騒音を低減す
るにあたっては、ラウドスピーカから発せられる制御音
の進行方向と空間内を伝搬する騒音の進行方向とが完全
に一致する場合には、制御音と騒音とが任意の一点にお
いて逆位相に重なり合えば、それ以外の全ての点におい
ても逆位相に重なり合うため、非常に効率的な騒音低減
制御を行うことができる。逆に、制御音が騒音に対して
逆方向から進行する場合には、制御音と騒音とが任意の
一点において逆位相に重なり合ったとしても、それ以外
の点においても必ず逆位相で重なり合うとは限らないの
である。
【0007】つまり、理想的には、制御音の進行方向が
騒音の進行方向に一致するようにラウドスピーカから制
御音を発生させることができれば、残留騒音の測定点も
少なくて済むから、必要なラウドスピーカ及びマイクロ
フォンの数も少なくなって最も効果的に騒音を低減する
ことができるのである。なお、制御音の進行方向が騒音
の進行方向に一致した場合における両者の位相差と消音
効果との関係を示している図17からも判るように、充
分な消音効果(例えば10dB以上の低減代)を得るた
めには、両者の位相差が比較的狭い範囲内に収まるよう
に制御する必要がある。
騒音の進行方向に一致するようにラウドスピーカから制
御音を発生させることができれば、残留騒音の測定点も
少なくて済むから、必要なラウドスピーカ及びマイクロ
フォンの数も少なくなって最も効果的に騒音を低減する
ことができるのである。なお、制御音の進行方向が騒音
の進行方向に一致した場合における両者の位相差と消音
効果との関係を示している図17からも判るように、充
分な消音効果(例えば10dB以上の低減代)を得るた
めには、両者の位相差が比較的狭い範囲内に収まるよう
に制御する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、空間内におけ
る騒音の進行方向が決まっている場合には、制御音の進
行方向と騒音の進行方向とを一致させることは騒音の進
行方向と同じ方向に制御音を発生するようにラウドスピ
ーカを配設すればよいのであるから比較的簡単である
が、進行する騒音に対して制御音を逆位相とするために
は、空間内の残留騒音の中から進行波成分のみを抽出す
る必要があるので、例えば本出願人が先に提案した特開
平3−203494号公報に開示されるように、空間内
の所定の騒音評価点における音響インテンシティを検出
し、その音響インテンシティを評価関数として適応ディ
ジタルフィルタのフィルタ係数の更新処理を実行する必
要がある。ちなみに、かかる公報に開示された技術によ
れば、反射の影響がなくなり音響空間の共振系の影響が
取り除かれ、音響伝達系に位相の不安定な部分がなくな
り、安定した騒音低減制御が可能になるという優れた効
果が得られる。
る騒音の進行方向が決まっている場合には、制御音の進
行方向と騒音の進行方向とを一致させることは騒音の進
行方向と同じ方向に制御音を発生するようにラウドスピ
ーカを配設すればよいのであるから比較的簡単である
が、進行する騒音に対して制御音を逆位相とするために
は、空間内の残留騒音の中から進行波成分のみを抽出す
る必要があるので、例えば本出願人が先に提案した特開
平3−203494号公報に開示されるように、空間内
の所定の騒音評価点における音響インテンシティを検出
し、その音響インテンシティを評価関数として適応ディ
ジタルフィルタのフィルタ係数の更新処理を実行する必
要がある。ちなみに、かかる公報に開示された技術によ
れば、反射の影響がなくなり音響空間の共振系の影響が
取り除かれ、音響伝達系に位相の不安定な部分がなくな
り、安定した騒音低減制御が可能になるという優れた効
果が得られる。
【0009】しかしながら、実際に音響インテンシティ
を演算するには、粒子速度の測定が技術的に困難である
ため、直接積分法若しくはFFTによるクロススペクト
ル法を用いて2点間の音圧に基づいて演算する必要があ
るが、両演算手法ともに演算量が多く、平均化処理等を
リアルタイムで実行するには非常に高速の処理が可能な
高価な演算プロセッサが必要となり、場合によってはリ
アルタイムでは演算が不可能になるおそれがある。
を演算するには、粒子速度の測定が技術的に困難である
ため、直接積分法若しくはFFTによるクロススペクト
ル法を用いて2点間の音圧に基づいて演算する必要があ
るが、両演算手法ともに演算量が多く、平均化処理等を
リアルタイムで実行するには非常に高速の処理が可能な
高価な演算プロセッサが必要となり、場合によってはリ
アルタイムでは演算が不可能になるおそれがある。
【0010】また、空間内における騒音の進行方向が決
まっていない場合に上述した思想的な騒音低減制御を実
行するためには、複数のラウドスピーカを空間内に配設
して多くの方向から制御音を発生可能とするとともに、
現在の騒音の進行方向を検出しその検出結果に基づいて
最も騒音の進行方向に近い制御を発することができるラ
ウドスピーカを選択し、そして、その選択されたラウド
スピーカから制御音を発生させるようになるが、かかる
場合でも、騒音の進行方向を検出しなければならず、音
響インテンシティの演算が必要となり、高速の処理が可
能な高価な演算プロセッサが必要となり、場合によって
はリアルタイムでは演算が不可能になるおそれがある。
まっていない場合に上述した思想的な騒音低減制御を実
行するためには、複数のラウドスピーカを空間内に配設
して多くの方向から制御音を発生可能とするとともに、
現在の騒音の進行方向を検出しその検出結果に基づいて
最も騒音の進行方向に近い制御を発することができるラ
ウドスピーカを選択し、そして、その選択されたラウド
スピーカから制御音を発生させるようになるが、かかる
場合でも、騒音の進行方向を検出しなければならず、音
響インテンシティの演算が必要となり、高速の処理が可
能な高価な演算プロセッサが必要となり、場合によって
はリアルタイムでは演算が不可能になるおそれがある。
【0011】本発明は、このような従来の技術が有する
未解決の課題に着目してなされたものであって、複雑な
演算を必要としない簡単な構成で上述した理想的な騒音
低減制御を実行することができる能動型騒音制御装置を
提供することを目的としている。
未解決の課題に着目してなされたものであって、複雑な
演算を必要としない簡単な構成で上述した理想的な騒音
低減制御を実行することができる能動型騒音制御装置を
提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、騒音源から騒音が伝達され
る空間に制御音を発生可能な制御音源と、前記空間内の
所定位置における残留騒音を検出し残留騒音信号として
出力する残留騒音検出手段と、前記残留騒音信号に基づ
いて前記空間内の騒音が低減するように前記制御音源を
駆動する駆動信号を生成する能動制御手段と、を備えた
能動型騒音制御装置において、複数の前記残留騒音検出
手段を設け、前記能動制御手段は、前記複数の残留騒音
検出手段に前記騒音が到達する時間差に応じて前記複数
の残留騒音検出手段が出力する各残留騒音信号間の同期
をとった結果に基づいて、前記駆動信号を生成するよう
にしたものである。
に、請求項1に係る発明は、騒音源から騒音が伝達され
る空間に制御音を発生可能な制御音源と、前記空間内の
所定位置における残留騒音を検出し残留騒音信号として
出力する残留騒音検出手段と、前記残留騒音信号に基づ
いて前記空間内の騒音が低減するように前記制御音源を
駆動する駆動信号を生成する能動制御手段と、を備えた
能動型騒音制御装置において、複数の前記残留騒音検出
手段を設け、前記能動制御手段は、前記複数の残留騒音
検出手段に前記騒音が到達する時間差に応じて前記複数
の残留騒音検出手段が出力する各残留騒音信号間の同期
をとった結果に基づいて、前記駆動信号を生成するよう
にしたものである。
【0013】また、上記目的を達成するために、請求項
2に係る発明は、騒音源から騒音が伝達される空間に制
御音を発生可能な制御音源と、前記空間内の所定位置に
おける残留騒音を検出し残留騒音信号として出力する残
留騒音検出手段と、前記残留騒音信号に基づいて前記空
間内の騒音が低減するように前記制御音源を駆動する駆
動信号を生成する能動制御手段と、を備えた能動型騒音
制御装置において、互いに異なる方向に制御音を発生可
能な複数の前記制御音源と、複数の前記残留騒音検出手
段と、それら複数の残留騒音検出手段に前記騒音が到達
する時間差に基づいて前記騒音の進行方向を検出する騒
音進行方向検出手段と、この騒音進行方向検出手段の検
出結果に基づいて前記複数の制御音源の内から前記駆動
信号を供給する制御音源を選択する制御音源選択手段
と、を設け、前記能動制御手段は、前記複数の残留騒音
検出手段が出力する各残留騒音信号間の同期をとった結
果に基づいて前記駆動信号を生成するようにしたもので
ある。
2に係る発明は、騒音源から騒音が伝達される空間に制
御音を発生可能な制御音源と、前記空間内の所定位置に
おける残留騒音を検出し残留騒音信号として出力する残
留騒音検出手段と、前記残留騒音信号に基づいて前記空
間内の騒音が低減するように前記制御音源を駆動する駆
動信号を生成する能動制御手段と、を備えた能動型騒音
制御装置において、互いに異なる方向に制御音を発生可
能な複数の前記制御音源と、複数の前記残留騒音検出手
段と、それら複数の残留騒音検出手段に前記騒音が到達
する時間差に基づいて前記騒音の進行方向を検出する騒
音進行方向検出手段と、この騒音進行方向検出手段の検
出結果に基づいて前記複数の制御音源の内から前記駆動
信号を供給する制御音源を選択する制御音源選択手段
と、を設け、前記能動制御手段は、前記複数の残留騒音
検出手段が出力する各残留騒音信号間の同期をとった結
果に基づいて前記駆動信号を生成するようにしたもので
ある。
【0014】
【作用】請求項1に係る発明にあっては、複数設けられ
ている残留騒音検出手段のそれぞれに騒音源から直接到
来する騒音には、騒音源と各残留騒音検出手段との間の
距離の差に応じた時間的な差があるから、その時間差に
応じて各残留騒音信号同士の同期をとると、騒音源から
各残留騒音検出手段に直接到来する騒音の成分は正の相
関があるため増幅する一方、それ以外の例えば反射波成
分等には相関がないため減衰することになる。
ている残留騒音検出手段のそれぞれに騒音源から直接到
来する騒音には、騒音源と各残留騒音検出手段との間の
距離の差に応じた時間的な差があるから、その時間差に
応じて各残留騒音信号同士の同期をとると、騒音源から
各残留騒音検出手段に直接到来する騒音の成分は正の相
関があるため増幅する一方、それ以外の例えば反射波成
分等には相関がないため減衰することになる。
【0015】従って、制御音源を予め騒音と同じ方向又
は略同じ方向の制御音を発生するような位置・向きに配
設しておけば、能動制御手段が、騒音が各残留騒音検出
手段に到達する時間差に応じて各残留騒音信号の同期を
とった結果に基づいて、駆動信号の生成演算を実行する
と、駆動信号によって駆動される制御音源からは、騒音
源から空間内に直接伝達され進行する騒音を効率的に打
ち消す制御音が発せられることになる。
は略同じ方向の制御音を発生するような位置・向きに配
設しておけば、能動制御手段が、騒音が各残留騒音検出
手段に到達する時間差に応じて各残留騒音信号の同期を
とった結果に基づいて、駆動信号の生成演算を実行する
と、駆動信号によって駆動される制御音源からは、騒音
源から空間内に直接伝達され進行する騒音を効率的に打
ち消す制御音が発せられることになる。
【0016】一方、請求項2に係る発明にあっては、例
えば任意の二つの残留騒音検出手段に騒音が到来する時
間差は、それら二つの残留騒音検出手段を結ぶ直線に対
して平行に騒音が進行する場合にもっとも大きくなり、
その直線と騒音の進行方向とがなす角度が大きくなる程
小さくなる傾向があることから、騒音進行方向検出手段
において、各残留騒音検出手段に騒音が到来する時間差
に基づくことにより騒音の進行方向が検出される。騒音
の進行方向が検出されれば、複数設けられている制御音
源のうちから、最も騒音の進行方向に近い方向に制御音
を発生可能な制御音源が選択可能となり、そのような制
御音源が制御音源選択手段によって選択される。
えば任意の二つの残留騒音検出手段に騒音が到来する時
間差は、それら二つの残留騒音検出手段を結ぶ直線に対
して平行に騒音が進行する場合にもっとも大きくなり、
その直線と騒音の進行方向とがなす角度が大きくなる程
小さくなる傾向があることから、騒音進行方向検出手段
において、各残留騒音検出手段に騒音が到来する時間差
に基づくことにより騒音の進行方向が検出される。騒音
の進行方向が検出されれば、複数設けられている制御音
源のうちから、最も騒音の進行方向に近い方向に制御音
を発生可能な制御音源が選択可能となり、そのような制
御音源が制御音源選択手段によって選択される。
【0017】そして、能動制御手段は、上記請求項1に
係る発明と同様に、各残留騒音信号の同期をとった結果
に基づいて駆動信号の生成演算を実行するから、選択さ
れた制御音源からは、騒音源から空間内に直接伝達され
進行する騒音を効率的に打ち消す制御音が発せられるこ
とになる。
係る発明と同様に、各残留騒音信号の同期をとった結果
に基づいて駆動信号の生成演算を実行するから、選択さ
れた制御音源からは、騒音源から空間内に直接伝達され
進行する騒音を効率的に打ち消す制御音が発せられるこ
とになる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1及び図2は本発明の第1実施例の構成を示
す図であり、これは、本発明に係る能動型騒音制御装置
を、車両2の車室3内の騒音の低減を図る車両用能動型
騒音制御装置1に適用したものである。
明する。図1及び図2は本発明の第1実施例の構成を示
す図であり、これは、本発明に係る能動型騒音制御装置
を、車両2の車室3内の騒音の低減を図る車両用能動型
騒音制御装置1に適用したものである。
【0019】先ず、構成を説明すると、図1に示すよう
に、この車両用能動型騒音制御装置1は、騒音源として
のエンジン4から、空間としての車室3内に伝達される
騒音としてのこもり音の低減を図る装置であって、エン
ジン4には、エンジン4のクランク軸の回転に同期した
パルス信号であるクランク角信号CPを出力するクラン
ク角センサ5が取り付けられている。
に、この車両用能動型騒音制御装置1は、騒音源として
のエンジン4から、空間としての車室3内に伝達される
騒音としてのこもり音の低減を図る装置であって、エン
ジン4には、エンジン4のクランク軸の回転に同期した
パルス信号であるクランク角信号CPを出力するクラン
ク角センサ5が取り付けられている。
【0020】一方、車室3内には、車室3内に残留する
騒音の音圧を測定する残留騒音検出手段としての複数L
個(図1には二つのみ示す)のマイクロフォン8a,8
bと、車室3内に制御音を発生する制御音源としてのラ
ウドスピーカ9とが配設されている。これらのうち、各
マイクロフォン8a,8bは、車室3内におけるこもり
音の進行経路上の乗員耳位置の下流側に位置するように
配設する。また、ラウドスピーカ9は、車室3内におけ
るこもり音の放射位置又はその放射位置に近接した位置
に、発せられる制御音がこもり音の進行方向と同じ方向
に進むような向きに配設されている。
騒音の音圧を測定する残留騒音検出手段としての複数L
個(図1には二つのみ示す)のマイクロフォン8a,8
bと、車室3内に制御音を発生する制御音源としてのラ
ウドスピーカ9とが配設されている。これらのうち、各
マイクロフォン8a,8bは、車室3内におけるこもり
音の進行経路上の乗員耳位置の下流側に位置するように
配設する。また、ラウドスピーカ9は、車室3内におけ
るこもり音の放射位置又はその放射位置に近接した位置
に、発せられる制御音がこもり音の進行方向と同じ方向
に進むような向きに配設されている。
【0021】そして、クランク角センサ5から出力され
たクランク角信号CP及びL個のマイクロフォン8a,
8bから出力されたL個の残留騒音信号el (l=1,
2,…,L)が、マイクロコンピュータ等から構成され
る能動制御手段としてのコントローラ10に供給される
ようになっている。コントローラ10は、供給される各
信号CP,el に基づいて所定の演算処理を実行し、エ
ンジン4から車室3内に伝達されるこもり音が打ち消さ
れるような制御音がラウドスピーカ9から発せられるよ
うに、ラウドスピーカ9に駆動信号yを供給するように
なっている。
たクランク角信号CP及びL個のマイクロフォン8a,
8bから出力されたL個の残留騒音信号el (l=1,
2,…,L)が、マイクロコンピュータ等から構成され
る能動制御手段としてのコントローラ10に供給される
ようになっている。コントローラ10は、供給される各
信号CP,el に基づいて所定の演算処理を実行し、エ
ンジン4から車室3内に伝達されるこもり音が打ち消さ
れるような制御音がラウドスピーカ9から発せられるよ
うに、ラウドスピーカ9に駆動信号yを供給するように
なっている。
【0022】コントローラ10は、その機能構成をブロ
ック図で表した図2に示すように、クランク角センサ5
から供給されるクランク角信号CPと同じ周期の正弦波
状の信号でなる基準信号xを生成する基準信号生成部1
1と、基準信号xをフィルタ処理することにより(具体
的には、畳み込み積分することにより)駆動信号yを生
成するフィルタ係数可変の適応ディジタルフィルタW
と、この適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi
(i=0,1,2,…,I−1:Iは適応ディジタルフ
ィルタWのタップ数)を後述するFiltered−X
LMSアルゴリズムに従って更新するフィルタ係数更
新部12と、を有している。
ック図で表した図2に示すように、クランク角センサ5
から供給されるクランク角信号CPと同じ周期の正弦波
状の信号でなる基準信号xを生成する基準信号生成部1
1と、基準信号xをフィルタ処理することにより(具体
的には、畳み込み積分することにより)駆動信号yを生
成するフィルタ係数可変の適応ディジタルフィルタW
と、この適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi
(i=0,1,2,…,I−1:Iは適応ディジタルフ
ィルタWのタップ数)を後述するFiltered−X
LMSアルゴリズムに従って更新するフィルタ係数更
新部12と、を有している。
【0023】また、コントローラ10は、基準信号xが
入力される伝達関数フィルタC^を有していて、基準信
号xを伝達関数フィルタC^でフィルタ処理した処理信
号rが、フィルタ係数更新部12に供給されるようにな
っている。なお、伝達関数フィルタC^は、ラウドスピ
ーカ9と、各マイクロフォン8a,8bのうち最もラウ
ドスピーカ9から遠いマイクロフォンとの間の伝達関数
Cを有限インパルス応答関数の形でモデル化したディジ
タルフィルタである。
入力される伝達関数フィルタC^を有していて、基準信
号xを伝達関数フィルタC^でフィルタ処理した処理信
号rが、フィルタ係数更新部12に供給されるようにな
っている。なお、伝達関数フィルタC^は、ラウドスピ
ーカ9と、各マイクロフォン8a,8bのうち最もラウ
ドスピーカ9から遠いマイクロフォンとの間の伝達関数
Cを有限インパルス応答関数の形でモデル化したディジ
タルフィルタである。
【0024】さらに、コントローラ10は、各マイクロ
フォン8a,8bから供給される残留騒音信号el を同
期をとった後に加算して同期残留騒音信号eS として出
力する同期演算部13を有していて、その同期残留騒音
信号eS が、フィルタ係数更新部12に供給されるよう
になっている。ここで、同期演算部13は、供給される
各残留騒音信号el を、エンジン4と各マイクロフォン
8a,8bとの間の距離の差に応じたこもり音の到達時
間差に基づいて同期をとった後に加算して同期残留騒音
信号eS を生成するようになっている。例えば、マイク
ロフォンの個数Lが2であり、一方のマイクロフォンが
出力する残留騒音信号をe1 、他方のマイクロフォンが
出力する残留騒音信号をe2 とし、こもり音が一方のマ
イクロフォンにt0 秒早く到達するのであれば、同期残
留騒音信号eS は、下記の(1)式のように表すことが
できる。ただし、tは現時点の時刻である。
フォン8a,8bから供給される残留騒音信号el を同
期をとった後に加算して同期残留騒音信号eS として出
力する同期演算部13を有していて、その同期残留騒音
信号eS が、フィルタ係数更新部12に供給されるよう
になっている。ここで、同期演算部13は、供給される
各残留騒音信号el を、エンジン4と各マイクロフォン
8a,8bとの間の距離の差に応じたこもり音の到達時
間差に基づいて同期をとった後に加算して同期残留騒音
信号eS を生成するようになっている。例えば、マイク
ロフォンの個数Lが2であり、一方のマイクロフォンが
出力する残留騒音信号をe1 、他方のマイクロフォンが
出力する残留騒音信号をe2 とし、こもり音が一方のマ
イクロフォンにt0 秒早く到達するのであれば、同期残
留騒音信号eS は、下記の(1)式のように表すことが
できる。ただし、tは現時点の時刻である。
【0025】 eS (t)=e1 (t−t0 )+e2 (t) ……(1) なお、この同期演算部13は、マイクロコンピュータ内
でソフト的に実現してもよいし、遅延回路及び加算器等
によってアナログ的に実現してもよい。そして、フィル
タ係数更新部12は、伝達関数フィルタC^から供給さ
れる処理信号rと、同期演算部13から供給される同期
残留騒音信号eS とに基づき、Filtered−X
LMSアルゴリズムに従って適応ディジタルフィルタW
のフィルタ係数Wi を更新するようになっている。
でソフト的に実現してもよいし、遅延回路及び加算器等
によってアナログ的に実現してもよい。そして、フィル
タ係数更新部12は、伝達関数フィルタC^から供給さ
れる処理信号rと、同期演算部13から供給される同期
残留騒音信号eS とに基づき、Filtered−X
LMSアルゴリズムに従って適応ディジタルフィルタW
のフィルタ係数Wi を更新するようになっている。
【0026】つまり、処理信号rをFiltered−
X信号、同期残留騒音信号eS をエラー信号としたFi
ltered−X LMSアルゴリズムが実行されるの
であり、従って適応ディジタルフィルタWのフィルタ係
数Wi の更新式は具体的には下記の(2)式のようにな
る。 Wi (n+1)=Wi (n)−eS (n)r(n−i) ……(2) なお、(n)が付く項はいずれも離散時刻nにおける値
であることを表し、また、処理信号rは、基準信号xを
伝達関数フィルタC^でフィルタ処理した値であるか
ら、伝達関数フィルタC^の各フィルタ係数をC^
j (j=0,1,2,…,J−1:Jは伝達関数フィル
タC^のタップ数)とすれば、下記の(3)式のように
表される。
X信号、同期残留騒音信号eS をエラー信号としたFi
ltered−X LMSアルゴリズムが実行されるの
であり、従って適応ディジタルフィルタWのフィルタ係
数Wi の更新式は具体的には下記の(2)式のようにな
る。 Wi (n+1)=Wi (n)−eS (n)r(n−i) ……(2) なお、(n)が付く項はいずれも離散時刻nにおける値
であることを表し、また、処理信号rは、基準信号xを
伝達関数フィルタC^でフィルタ処理した値であるか
ら、伝達関数フィルタC^の各フィルタ係数をC^
j (j=0,1,2,…,J−1:Jは伝達関数フィル
タC^のタップ数)とすれば、下記の(3)式のように
表される。
【0027】 図3はコントローラ10内で実行される処理の概要を示
すフローチャートであり、以下、図3に従って本実施例
の具体的な動作を説明する。
すフローチャートであり、以下、図3に従って本実施例
の具体的な動作を説明する。
【0028】即ち、図3に示す処理は所定のサンプリン
グ・クロックに同期して実行されるようになっていて、
先ず、そのステップ101において、クランク角信号C
Pの入力タイミングに基づいて現在の離散時刻nにおけ
る基準信号x(n)を生成する。次いで、ステップ10
2に移行し、図3の処理が実行されるたびに次々と生成
される基準信号x(n)と適応ディジタルフィルタWの
各フィルタ係数Wi とを畳み込んで、駆動信号yを生成
し、そして、ステップ103に移行し、この駆動信号y
をラウドスピーカ9に出力する。
グ・クロックに同期して実行されるようになっていて、
先ず、そのステップ101において、クランク角信号C
Pの入力タイミングに基づいて現在の離散時刻nにおけ
る基準信号x(n)を生成する。次いで、ステップ10
2に移行し、図3の処理が実行されるたびに次々と生成
される基準信号x(n)と適応ディジタルフィルタWの
各フィルタ係数Wi とを畳み込んで、駆動信号yを生成
し、そして、ステップ103に移行し、この駆動信号y
をラウドスピーカ9に出力する。
【0029】駆動信号yを出力したら、ステップ104
に移行し、各マイクロフォン8a,8bから供給されて
いる残留騒音信号el を読み込み、これを現時点nにお
ける残留騒音信号el (n)として記憶する。そして、
ステップ105に移行し、上記(1)式に従って、同期
残留騒音信号eS (n)を演算する。ただし、上記
(1)式は連続時間軸上で表現しているので、時間差t
0 は、離散時間軸上でサンプリング・クロックの何倍に
なるかで表現する必要がある。例えば、時間差t0 がサ
ンプリング・クロックのz倍(zは整数)であれば、上
記(1)式は下記の(4)式のように表現できる。
に移行し、各マイクロフォン8a,8bから供給されて
いる残留騒音信号el を読み込み、これを現時点nにお
ける残留騒音信号el (n)として記憶する。そして、
ステップ105に移行し、上記(1)式に従って、同期
残留騒音信号eS (n)を演算する。ただし、上記
(1)式は連続時間軸上で表現しているので、時間差t
0 は、離散時間軸上でサンプリング・クロックの何倍に
なるかで表現する必要がある。例えば、時間差t0 がサ
ンプリング・クロックのz倍(zは整数)であれば、上
記(1)式は下記の(4)式のように表現できる。
【0030】 eS (n)=e1 (n−z)+e2 (n) ……(4) 残留騒音信号el (n)が三つ以上存在する場合(つま
り、マイクロフォンが三つ以上存在する場合)には、エ
ンジン4から最も遠いマイクロフォンを基準とし、その
基準としたマイクロフォンから供給される残留騒音信号
に対する他のマイクロフォンから供給される残留騒音信
号の進み時間(こもり音が到達する時間差)を個別に考
慮して同期をとって同期残留騒音信号eS を演算すれば
よい。
り、マイクロフォンが三つ以上存在する場合)には、エ
ンジン4から最も遠いマイクロフォンを基準とし、その
基準としたマイクロフォンから供給される残留騒音信号
に対する他のマイクロフォンから供給される残留騒音信
号の進み時間(こもり音が到達する時間差)を個別に考
慮して同期をとって同期残留騒音信号eS を演算すれば
よい。
【0031】また、二つのマイクロフォン間の時間差t
0 は、それらマイクロフォン間の距離をd、こもり音の
進行方向に沿った直線とそれら二つのマイクロフォンを
結ぶ直線とがなす角度をθ、音速をcとすれば、下記の
(5)式によって求めることができる。 t0 =d・ cosθ/c ……(5) ステップ105で同期残留騒音信号eS (n)が求めら
れたら、ステップ106に移行し基準信号x(n)と伝
達関数フィルタC^の各フィルタ係数C^j とを上記
(3)式に従って畳み込んで処理信号rを演算し、そし
て、ステップ107に移行し同期残留騒音信号e
S (n)及び処理信号rに基づいて上記(2)式に従っ
て適応ディジタルフィルタWの各フィルタ係数Wi を更
新する。
0 は、それらマイクロフォン間の距離をd、こもり音の
進行方向に沿った直線とそれら二つのマイクロフォンを
結ぶ直線とがなす角度をθ、音速をcとすれば、下記の
(5)式によって求めることができる。 t0 =d・ cosθ/c ……(5) ステップ105で同期残留騒音信号eS (n)が求めら
れたら、ステップ106に移行し基準信号x(n)と伝
達関数フィルタC^の各フィルタ係数C^j とを上記
(3)式に従って畳み込んで処理信号rを演算し、そし
て、ステップ107に移行し同期残留騒音信号e
S (n)及び処理信号rに基づいて上記(2)式に従っ
て適応ディジタルフィルタWの各フィルタ係数Wi を更
新する。
【0032】このステップ107の処理を終えたら今回
の処理を終了し、次のサンプリング・クロックのタイミ
ングでステップ101から再び処理を実行する。このよ
うな処理が実行されると、ラウドスピーカ9にはサンプ
リング・クロックの間隔で次々と駆動信号yが供給され
るため、車室3内にはその駆動信号yに応じた制御音が
発生するようになるが、制御開始直後は適応ディジタル
フィルタWの各フィルタ係数Wi が最適値に収束してい
るとは限らないので、ラウドスピーカ9から発せられる
制御音によって、エンジン4から車室3内に伝達される
こもり音が低減されるとはいえない。
の処理を終了し、次のサンプリング・クロックのタイミ
ングでステップ101から再び処理を実行する。このよ
うな処理が実行されると、ラウドスピーカ9にはサンプ
リング・クロックの間隔で次々と駆動信号yが供給され
るため、車室3内にはその駆動信号yに応じた制御音が
発生するようになるが、制御開始直後は適応ディジタル
フィルタWの各フィルタ係数Wi が最適値に収束してい
るとは限らないので、ラウドスピーカ9から発せられる
制御音によって、エンジン4から車室3内に伝達される
こもり音が低減されるとはいえない。
【0033】しかし、図3に示す処理が繰り返し実行さ
れると、フィルタ係数更新部12がLMSアルゴリズム
に基づき適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi
を更新していくので、そのフィルタ係数Wi がある程度
最適値に収束した後にはラウドスピーカ9から発せられ
る制御音によってこもり音が打ち消され、車室3内の騒
音が低減されるようになる。
れると、フィルタ係数更新部12がLMSアルゴリズム
に基づき適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi
を更新していくので、そのフィルタ係数Wi がある程度
最適値に収束した後にはラウドスピーカ9から発せられ
る制御音によってこもり音が打ち消され、車室3内の騒
音が低減されるようになる。
【0034】しかも、本実施例にあっては、各マイクロ
フォン8a,8bから供給される残留騒音信号el をそ
のままLMSアルゴリズムに用いるのではなく、それら
残留騒音信号el 同士の同期をとった後に加算した同期
残留騒音信号eS をフィルタ係数Wi の更新演算に用い
ているため、ラウドスピーカ9からは、エンジン4で発
生し車室3内を進行するこもり音を効率よく打ち消すよ
うな制御音が発生することになる。
フォン8a,8bから供給される残留騒音信号el をそ
のままLMSアルゴリズムに用いるのではなく、それら
残留騒音信号el 同士の同期をとった後に加算した同期
残留騒音信号eS をフィルタ係数Wi の更新演算に用い
ているため、ラウドスピーカ9からは、エンジン4で発
生し車室3内を進行するこもり音を効率よく打ち消すよ
うな制御音が発生することになる。
【0035】これを具体的に説明する。即ち、図4に示
すように三つのマイクロフォン8a,8b,8cが直線
A上にそれぞれ所定距離d1 ,d2 間隔を開けて配設さ
れており、そのような空間に直線Aに対して角度θだけ
傾いた方向から騒音が到来しているものとする。そし
て、騒音源に最も近いマイクロフォン8aに到達する騒
音N1 を N1 = exp(−jωt) ……(6) と定義し、騒音源で発生した騒音が各マイクロフォン8
a,8b,8cにそれぞれ到達する時間をt1 ,t2 ,
t3 とすれば、マイクロフォン8b,8cに到達する騒
音N2 ,N3 は、下記の(7)及び(8)式のようにな
る。なお、jは虚数である。
すように三つのマイクロフォン8a,8b,8cが直線
A上にそれぞれ所定距離d1 ,d2 間隔を開けて配設さ
れており、そのような空間に直線Aに対して角度θだけ
傾いた方向から騒音が到来しているものとする。そし
て、騒音源に最も近いマイクロフォン8aに到達する騒
音N1 を N1 = exp(−jωt) ……(6) と定義し、騒音源で発生した騒音が各マイクロフォン8
a,8b,8cにそれぞれ到達する時間をt1 ,t2 ,
t3 とすれば、マイクロフォン8b,8cに到達する騒
音N2 ,N3 は、下記の(7)及び(8)式のようにな
る。なお、jは虚数である。
【0036】 N2 = exp{−jω(t−d1cosθ/c+(t2 −t1 ))} ……(7) N3 = exp{−jω(t−(d1 +d2 ) cosθ/c+(t3 −t1 ))} ……(8) そして、時間差(t2 −t1 )及び(t3 −t2 )を等
しい時間差t0 とし且つ所定距離d1 及びd2 も等しい
距離dとすれば、上記騒音N2 及びN3 は、下記の
(9)及び(10)式のように表される。
しい時間差t0 とし且つ所定距離d1 及びd2 も等しい
距離dとすれば、上記騒音N2 及びN3 は、下記の
(9)及び(10)式のように表される。
【0037】 N2 = exp{−jω(t+t0 −d cosθ/c)} ……(9) N3 = exp{−jω(t+2t0 −2d cosθ/c)} ……(10) ここで、二つもマイクロフォン8a及び8bに着目し、
それら二つのマイクロフォン8a及び8bに到達する騒
音の和を求めると、上記(6)式及び(9)式から、 N1 +N2 = exp(−jωt){1+ exp(−jω(t0 −d cosθ/c))} ……(11) となる。この(11)式のうち、右辺の“{ }”で囲ま
れた部分が振幅を表すから、その振幅の実数部RA 及び
虚数部IA は、下記の(12)及び(13)式のようにな
る。
それら二つのマイクロフォン8a及び8bに到達する騒
音の和を求めると、上記(6)式及び(9)式から、 N1 +N2 = exp(−jωt){1+ exp(−jω(t0 −d cosθ/c))} ……(11) となる。この(11)式のうち、右辺の“{ }”で囲ま
れた部分が振幅を表すから、その振幅の実数部RA 及び
虚数部IA は、下記の(12)及び(13)式のようにな
る。
【0038】 RA =1+ cosω(t0 −d cosθ/c) ……(12) IA =j{−sin ω(t0 −d cosθ/c)} ……(13) 従って、振幅の自乗値AMP2は、 AMP2=〔1+ cosω(t0 −d cosθ/c)〕2 +〔sin ω(t0 −d cosθ/c)〕2 =2+2 cosω(t0 −d cosθ/c) ……(14) となり、この振幅の自乗値AMP2は、 ω(t0 −d cosθ/c)=2πk (k:整数) であるとき、即ち、 t0 =2πk/ω+d cosθ/c ……(15) であるときに最大値をとる。
【0039】次に、三つのマイクロフォン8a〜8cに
ついて同様に考える。即ち、マイクロフォン8a〜8c
に到達する騒音N1 〜N3 の和を求めると、上記(6)
式,(9)式及び(10)式から、 N1 +N2 +N3 = exp(−jωt){1+ exp(−jω(t0 −d cosθ/c)) + exp(−2jω(t−d cosθ/c))} ……(16) となり、その振幅の実数部RA 及び虚数部IA は、下記
の(17)及び(18)式のようになる。
ついて同様に考える。即ち、マイクロフォン8a〜8c
に到達する騒音N1 〜N3 の和を求めると、上記(6)
式,(9)式及び(10)式から、 N1 +N2 +N3 = exp(−jωt){1+ exp(−jω(t0 −d cosθ/c)) + exp(−2jω(t−d cosθ/c))} ……(16) となり、その振幅の実数部RA 及び虚数部IA は、下記
の(17)及び(18)式のようになる。
【0040】 RA =1+ cosω(t0 −d cosθ/c) + cos2ω(t0 −d cosθ/c) =1+ cosω(t0 −d cosθ/c) +2cos2ω(t0 −d cosθ/c)−1 = cos{ω(t0 −d cosθ/c)} {1+2cosω(t0 −d cosθ/c)} ……(17) IA =j{−sin ω(t0 −d cosθ/c) −sin2ω(t0 −d cosθ/c)} =j〔−sin ω(t0 −d cosθ/c) −2sin{ω(t0 −d cosθ/c)} cos{ω(t0 −d cosθ/c)}〕 =−j sin{ω(t0 −d cosθ/c)} 〔1+2cos{ω(t0 −d cosθ/c)}〕 ……(18) 従って、この場合の振幅の自乗値AMP2は、 AMP2=cos2{ω(t0 −d cosθ/c)} {1+2cosω(t0 −d cosθ/c)}2 +sin2{ω(t0 −d cosθ/c)} {1+2cosω(t0 −d cosθ/c)}2 ={1+2cosω(t0 −d cosθ/c)}2 となり、この場合にも振幅の自乗値AMP2は、 ω(t0 −d cosθ/c)=2πk であるとき、即ち、 t0 =2πk/ω+d cosθ/c ……(19) であるときに最大値をとる。
【0041】以上の考え方をN個のマイクロフォンに対
して拡張すると、各マイクロフォンに到達する騒音の和
TN は、 あるいは、 =N exp(−jωt) ……(20)' となる。なお、和TN が上記(20)式となるのは、 exp{−jω(t0 −d cosθ/c)}≠1 の場合であり、和TN が上記(20)' 式となるのは、 exp{−jω(t0 −d cosθ/c)}=1 の場合である。
して拡張すると、各マイクロフォンに到達する騒音の和
TN は、 あるいは、 =N exp(−jωt) ……(20)' となる。なお、和TN が上記(20)式となるのは、 exp{−jω(t0 −d cosθ/c)}≠1 の場合であり、和TN が上記(20)' 式となるのは、 exp{−jω(t0 −d cosθ/c)}=1 の場合である。
【0042】そして、 | exp{−jω(t0 −d cosθ/c)}|≦1 であるから、 〔 exp{−jω(t0 −d cosθ/c)}N −1〕/
〔 exp{−jω(t0 −d cosθ/c)}−1〕<N であり、結局、 exp{−jω(t0 −d cosθ/c)}=1 のときに最大値をとる。
〔 exp{−jω(t0 −d cosθ/c)}−1〕<N であり、結局、 exp{−jω(t0 −d cosθ/c)}=1 のときに最大値をとる。
【0043】従って、マイクロフォンが2個の場合及び
3個の場合と同様に、振幅の自乗値AMP2は、 ω(t0 −d cosθ/c)=2πk であるとき、即ち、 t0 =2πk/ω+d cosθ/c ……(21) であるときに最大値をとる。
3個の場合と同様に、振幅の自乗値AMP2は、 ω(t0 −d cosθ/c)=2πk であるとき、即ち、 t0 =2πk/ω+d cosθ/c ……(21) であるときに最大値をとる。
【0044】図5は、本発明者等が行った実験の結果を
示すグラフであって、横軸に時間差t0 、縦軸に上述し
た振幅の自乗値AMP2をとっている。なお、(1)〜
(4)段及び(A),(B)列のそれぞれの条件は、下
記のようになっている。 (1):マイクロフォン2個、騒音の周波数100Hz (2):マイクロフォン2個、騒音の周波数200Hz (3):マイクロフォン4個、騒音の周波数100Hz (4):マイクロフォン4個、騒音の周波数200Hz (A):マイクロフォン間の距離d=0.5m (B):マイクロフォン間の距離d=1.0m これによれば、(A)列の場合にはt0 =1.04×10
-3(秒)の場合に自乗値AMP2は最大値をとり、(B)列
の場合にはt0 =2.08×10-3(秒)の場合に自乗値
AMP2は最大値をとっている。即ち、騒音の周波数やマイ
クロフォンの個数に関係なく、マイクロフォン間の距離
に応じた時間差に基づいてマイクロフォンの出力信号の
同期をとると、振幅の自乗値AMP2が大きくなることが判
る。
示すグラフであって、横軸に時間差t0 、縦軸に上述し
た振幅の自乗値AMP2をとっている。なお、(1)〜
(4)段及び(A),(B)列のそれぞれの条件は、下
記のようになっている。 (1):マイクロフォン2個、騒音の周波数100Hz (2):マイクロフォン2個、騒音の周波数200Hz (3):マイクロフォン4個、騒音の周波数100Hz (4):マイクロフォン4個、騒音の周波数200Hz (A):マイクロフォン間の距離d=0.5m (B):マイクロフォン間の距離d=1.0m これによれば、(A)列の場合にはt0 =1.04×10
-3(秒)の場合に自乗値AMP2は最大値をとり、(B)列
の場合にはt0 =2.08×10-3(秒)の場合に自乗値
AMP2は最大値をとっている。即ち、騒音の周波数やマイ
クロフォンの個数に関係なく、マイクロフォン間の距離
に応じた時間差に基づいてマイクロフォンの出力信号の
同期をとると、振幅の自乗値AMP2が大きくなることが判
る。
【0045】つまり、複数のマイクロフォンが存在する
場合に、騒音が各マイクロフォンに到達する時間差に応
じて各マイクロフォンの出力信号同士の同期をとると、
その同期をとった結果内では進行する騒音の成分が互い
に強め合って増幅するのである。これに対し、各マイク
ロフォンに対して角度θ以外から到来する騒音は無相関
であると考えられるから、マイクロフォンの出力信号を
同期をとって加算する際に互いに打ち消し合うので、減
衰されることになる。
場合に、騒音が各マイクロフォンに到達する時間差に応
じて各マイクロフォンの出力信号同士の同期をとると、
その同期をとった結果内では進行する騒音の成分が互い
に強め合って増幅するのである。これに対し、各マイク
ロフォンに対して角度θ以外から到来する騒音は無相関
であると考えられるから、マイクロフォンの出力信号を
同期をとって加算する際に互いに打ち消し合うので、減
衰されることになる。
【0046】以上から、複数のマイクロフォンを備える
とともに、騒音が各マイクロフォンに到達する時間差に
応じて各マイクロフォンの出力信号同士の同期をとる
と、角度θの方向から到来する騒音に対して指向性の強
いマイクロフォンを設けたことと等価になるのである。
なお、上記説明は、理解を容易にするために2次元平面
上で考えているが、3次元の空間でも同様の理論により
指向性の強いマイクロフォンとすることは当然に可能で
ある。
とともに、騒音が各マイクロフォンに到達する時間差に
応じて各マイクロフォンの出力信号同士の同期をとる
と、角度θの方向から到来する騒音に対して指向性の強
いマイクロフォンを設けたことと等価になるのである。
なお、上記説明は、理解を容易にするために2次元平面
上で考えているが、3次元の空間でも同様の理論により
指向性の強いマイクロフォンとすることは当然に可能で
ある。
【0047】このように、本実施例の構成であれば、実
質的に、こもり音の進行方向に対して指向性の強いマイ
クロフォンを備えていることになり、また、こもり音の
進行方向に合わせてラウドスピーカ9を配設してるの
で、ラウドスピーカ9からは、こもり音を効率よく打ち
消すような制御音が発生することになる。そして、ラウ
ドスピーカ9から発せられる制御音によって、エンジン
4から発せられ車室3内を進行するこもり音が直接打ち
消されれば、反射波の発生も抑制されるのであるから、
非常に効率良く騒音レベルの低減が図られるのである。
質的に、こもり音の進行方向に対して指向性の強いマイ
クロフォンを備えていることになり、また、こもり音の
進行方向に合わせてラウドスピーカ9を配設してるの
で、ラウドスピーカ9からは、こもり音を効率よく打ち
消すような制御音が発生することになる。そして、ラウ
ドスピーカ9から発せられる制御音によって、エンジン
4から発せられ車室3内を進行するこもり音が直接打ち
消されれば、反射波の発生も抑制されるのであるから、
非常に効率良く騒音レベルの低減が図られるのである。
【0048】図6及び図7は本発明の第2実施例の構成
を示す図であり、本実施例も上記第1実施例と同様に本
発明に係る能動型騒音制御装置を、車両2の車室3内の
騒音の低減を図る車両用能動型騒音制御装置1に適用し
たものである。先ず、構成を説明するが、上記第1実施
例と同等の構成には同じ符号を付しその重複する説明は
省略する。
を示す図であり、本実施例も上記第1実施例と同様に本
発明に係る能動型騒音制御装置を、車両2の車室3内の
騒音の低減を図る車両用能動型騒音制御装置1に適用し
たものである。先ず、構成を説明するが、上記第1実施
例と同等の構成には同じ符号を付しその重複する説明は
省略する。
【0049】本実施例は、騒音源として前輪及び路面間
から車室3内に伝達される騒音としてのロード・ノイズ
の低減を図る装置であって、車両2の前輪側サスペンシ
ョンには、路面側から入力される上下方向の振動を感知
するように加速度センサ20Aが配設されている。そし
て、加速度センサ20Aの出力が基準信号xとしてコン
トローラ10に供給されるようになっている。
から車室3内に伝達される騒音としてのロード・ノイズ
の低減を図る装置であって、車両2の前輪側サスペンシ
ョンには、路面側から入力される上下方向の振動を感知
するように加速度センサ20Aが配設されている。そし
て、加速度センサ20Aの出力が基準信号xとしてコン
トローラ10に供給されるようになっている。
【0050】ここで、路面及び車輪間で発生したロード
・ノイズはサスペンションを介して車体に伝達されそこ
から車室3内に放射されるため、車室3内における放射
源が特定し難い騒音である。従って、上記第1実施例の
ように、ラウドスピーカを騒音の放射源に的確に配設す
ること自体が困難な場合が多いのである。本実施例は、
そのような問題点に着目したものであって、複数のラウ
ドスピーカ9a,9bを異なる方向に制御音を発生可能
に配設するとともに、車室3内におけるロード・ノイズ
の進行方向を検出し、その検出方向に近い方向の制御音
を発生可能なラウドスピーカ9a又は9bから制御音を
発生することにより、効率良い騒音低減制御を実行する
ようにしたものである。
・ノイズはサスペンションを介して車体に伝達されそこ
から車室3内に放射されるため、車室3内における放射
源が特定し難い騒音である。従って、上記第1実施例の
ように、ラウドスピーカを騒音の放射源に的確に配設す
ること自体が困難な場合が多いのである。本実施例は、
そのような問題点に着目したものであって、複数のラウ
ドスピーカ9a,9bを異なる方向に制御音を発生可能
に配設するとともに、車室3内におけるロード・ノイズ
の進行方向を検出し、その検出方向に近い方向の制御音
を発生可能なラウドスピーカ9a又は9bから制御音を
発生することにより、効率良い騒音低減制御を実行する
ようにしたものである。
【0051】即ち、車室3内には複数のラウドスピーカ
9a,9bが配設されていて、各ラウドスピーカ9a,
9bはコントローラ10から供給される駆動信号yに応
じて個別に制御音を発生可能となっている。ただし、ラ
ウドスピーカ9aは車室3内の前方から後方に向けて制
御音を発生するように配設され、ラウドスピーカ9bは
車室3内の後方から前方に向けて制御音を発生するよう
に配設されている。
9a,9bが配設されていて、各ラウドスピーカ9a,
9bはコントローラ10から供給される駆動信号yに応
じて個別に制御音を発生可能となっている。ただし、ラ
ウドスピーカ9aは車室3内の前方から後方に向けて制
御音を発生するように配設され、ラウドスピーカ9bは
車室3内の後方から前方に向けて制御音を発生するよう
に配設されている。
【0052】そして、図7にその機能構成を示すよう
に、加速度センサ20Aの出力である基準信号xがコン
トローラ10内においてそのまま適応ディジタルフィル
タW及び伝達関数フィルタC^に入力されるようになっ
ているとともに、コントローラ10内の同期演算部13
における同期演算の時間差t0 が可変となっていて、そ
の時間差t0 は、車室3内におけるロード・ノイズの進
行方向を判断する進行方向判断部21によって調整され
るようになっている。
に、加速度センサ20Aの出力である基準信号xがコン
トローラ10内においてそのまま適応ディジタルフィル
タW及び伝達関数フィルタC^に入力されるようになっ
ているとともに、コントローラ10内の同期演算部13
における同期演算の時間差t0 が可変となっていて、そ
の時間差t0 は、車室3内におけるロード・ノイズの進
行方向を判断する進行方向判断部21によって調整され
るようになっている。
【0053】進行方向判断部21には、同期演算部13
の出力である同期残留騒音信号eSが入力されるように
なっていて、進行方向判断部21は、時間差t0 及び同
期残留騒音信号eS に基づいて、現在の車室3内におけ
るロード・ノイズの進行方向を判断するようになってい
る。即ち、上記第1実施例で図4及び図5を伴って説明
したように、マイクロフォン列に対する騒音の入射角θ
に応じた時間差に応じてそれら各マイクロフォンの出力
信号の同期をとると、その騒音の成分が増幅するのであ
るから、逆に、マイクロフォン列に対する騒音の入射角
θつまり騒音の進行方向が未知であっても、各マイクロ
フォンの出力信号に数種類の適当な時間差を与えて同期
をとった場合に最も騒音の成分が増幅する時間差に対応
する角度がマイクロフォン列への実際の騒音の入射角θ
であるから、時間差t0 及び同期残留騒音信号eS に基
づいて騒音の進行方向を検出することが可能なのであ
る。
の出力である同期残留騒音信号eSが入力されるように
なっていて、進行方向判断部21は、時間差t0 及び同
期残留騒音信号eS に基づいて、現在の車室3内におけ
るロード・ノイズの進行方向を判断するようになってい
る。即ち、上記第1実施例で図4及び図5を伴って説明
したように、マイクロフォン列に対する騒音の入射角θ
に応じた時間差に応じてそれら各マイクロフォンの出力
信号の同期をとると、その騒音の成分が増幅するのであ
るから、逆に、マイクロフォン列に対する騒音の入射角
θつまり騒音の進行方向が未知であっても、各マイクロ
フォンの出力信号に数種類の適当な時間差を与えて同期
をとった場合に最も騒音の成分が増幅する時間差に対応
する角度がマイクロフォン列への実際の騒音の入射角θ
であるから、時間差t0 及び同期残留騒音信号eS に基
づいて騒音の進行方向を検出することが可能なのであ
る。
【0054】そこで、コントローラ10内には駆動信号
yをラウドスピーカ9a又は9bのいずれか一方に供給
する選択部22が設けられていて、その選択部22は、
進行方向判断部21によって駆動信号yの供給先を切り
換えるようになっている。また、コントローラ10内に
は、複数のラウドスピーカ9a,9bのそれぞれに対応
した複数の伝達関数フィルタC^を記憶するフィルタ記
憶部23が設けられていて、進行方向判断部21による
選択部22の切り換えと連動して駆動信号yが供給され
るラウドスピーカ9a又は9bに対応する伝達関数フィ
ルタC^が処理信号rの生成に用いられるようになって
いる。
yをラウドスピーカ9a又は9bのいずれか一方に供給
する選択部22が設けられていて、その選択部22は、
進行方向判断部21によって駆動信号yの供給先を切り
換えるようになっている。また、コントローラ10内に
は、複数のラウドスピーカ9a,9bのそれぞれに対応
した複数の伝達関数フィルタC^を記憶するフィルタ記
憶部23が設けられていて、進行方向判断部21による
選択部22の切り換えと連動して駆動信号yが供給され
るラウドスピーカ9a又は9bに対応する伝達関数フィ
ルタC^が処理信号rの生成に用いられるようになって
いる。
【0055】図8は本実施例のコントローラ10におけ
る処理の概要を示すフローチャートであり、以下、図8
に従って本実施例の動作を説明する。即ち、図8に示す
処理も上記第1実施例における処理と同様に所定のサン
プリング・クロックに同期して実行されるようになって
いて、先ず、そのステップ201において加速度センサ
20Aから供給される基準信号x(n)を読み込み、次
いでステップ202に移行し、各マイクロフォン8a,
8bから供給されている残留騒音信号el を読み込みこ
れを現時点nにおける残留騒音信号el (n)として記
憶する。
る処理の概要を示すフローチャートであり、以下、図8
に従って本実施例の動作を説明する。即ち、図8に示す
処理も上記第1実施例における処理と同様に所定のサン
プリング・クロックに同期して実行されるようになって
いて、先ず、そのステップ201において加速度センサ
20Aから供給される基準信号x(n)を読み込み、次
いでステップ202に移行し、各マイクロフォン8a,
8bから供給されている残留騒音信号el を読み込みこ
れを現時点nにおける残留騒音信号el (n)として記
憶する。
【0056】そして、ステップ203に移行し、現在の
騒音の進行方向を判断する。このステップ203の具体
的な処理は、例えば、図9に示すようになる。即ち、ス
テップ210にてカウンタ変数iを1にセットしてか
ら、ステップ211に移行し、カウンタ変数iに対応す
る所定の角度θi に基づいて上記(5)式に従って時間
差t0 を演算する。
騒音の進行方向を判断する。このステップ203の具体
的な処理は、例えば、図9に示すようになる。即ち、ス
テップ210にてカウンタ変数iを1にセットしてか
ら、ステップ211に移行し、カウンタ変数iに対応す
る所定の角度θi に基づいて上記(5)式に従って時間
差t0 を演算する。
【0057】次いで、ステップ212に移行し、その時
間差t0 に応じて同期をとって上記(4)式に従って同
期残留騒音信号eSiを演算する。そして、ステップ21
3に移行してカウンタ変数iが所定の設定値IE (整
数)に達したか否かを判定し、達していない場合にはス
テップ214でカウンタ変数iをインクリメントしてか
らステップ211に戻って上述した処理を繰り返し実行
する。
間差t0 に応じて同期をとって上記(4)式に従って同
期残留騒音信号eSiを演算する。そして、ステップ21
3に移行してカウンタ変数iが所定の設定値IE (整
数)に達したか否かを判定し、達していない場合にはス
テップ214でカウンタ変数iをインクリメントしてか
らステップ211に戻って上述した処理を繰り返し実行
する。
【0058】しかし、ステップ213の判定が「YE
S」の場合にはステップ215に移行し、設定値IE に
対応する個数だけ求められた同期残留騒音信号eSiの中
の最大値を判断し、そして、ステップ216に移行し、
その同期残留騒音信号eSiの中の最大値に対応する角度
θi を騒音の進行方向として記憶する。図8の処理に戻
って、ステップ203からステップ204に移行し、ス
テップ203で求められた騒音の進行方向に基づき、そ
の騒音の進行方向と同じ方向又は近い方向の制御音を発
生することができるラウドスピーカ9a又は9bを選択
するとともに、ステップ205に移行し、ステップ20
4で選択されたラウドスピーカ9a又は9bに対応する
伝達関数フィルタC^を選択する。
S」の場合にはステップ215に移行し、設定値IE に
対応する個数だけ求められた同期残留騒音信号eSiの中
の最大値を判断し、そして、ステップ216に移行し、
その同期残留騒音信号eSiの中の最大値に対応する角度
θi を騒音の進行方向として記憶する。図8の処理に戻
って、ステップ203からステップ204に移行し、ス
テップ203で求められた騒音の進行方向に基づき、そ
の騒音の進行方向と同じ方向又は近い方向の制御音を発
生することができるラウドスピーカ9a又は9bを選択
するとともに、ステップ205に移行し、ステップ20
4で選択されたラウドスピーカ9a又は9bに対応する
伝達関数フィルタC^を選択する。
【0059】次いで、ステップ206に移行し、ステッ
プ205で選択された伝達関数フィルタC^の各フィル
タ係数C^j と基準信号x(n)とを上記(3)式に従
って畳み込んで処理信号rを演算し、そして、ステップ
207に移行し同期残留騒音信号eSi(n)及び処理信
号rに基づいて上記(2)式に従って適応ディジタルフ
ィルタWの各フィルタ係数Wi を更新する。
プ205で選択された伝達関数フィルタC^の各フィル
タ係数C^j と基準信号x(n)とを上記(3)式に従
って畳み込んで処理信号rを演算し、そして、ステップ
207に移行し同期残留騒音信号eSi(n)及び処理信
号rに基づいて上記(2)式に従って適応ディジタルフ
ィルタWの各フィルタ係数Wi を更新する。
【0060】そして、ステップ208に移行し、基準信
号x(n)と適応ディジタルフィルタWの各フィルタ係
数Wi とを畳み込んで、駆動信号yを生成し、そして、
ステップ209に移行し、この駆動信号yを、ステップ
204において選択されたラウドスピーカ9a又は9b
に出力する。このステップ209の処理を終えたら今回
の処理を終了し、次のサンプリング・クロックのタイミ
ングでステップ201から再び処理を実行する。
号x(n)と適応ディジタルフィルタWの各フィルタ係
数Wi とを畳み込んで、駆動信号yを生成し、そして、
ステップ209に移行し、この駆動信号yを、ステップ
204において選択されたラウドスピーカ9a又は9b
に出力する。このステップ209の処理を終えたら今回
の処理を終了し、次のサンプリング・クロックのタイミ
ングでステップ201から再び処理を実行する。
【0061】このような処理が実行されると、ラウドス
ピーカ9a又は9bにはサンプリング・クロックの間隔
で次々と駆動信号yが供給されるため、車室3内にはそ
の駆動信号yに応じた制御音が発生するようになり、し
かも図8に示す処理が繰り返し実行されると、フィルタ
係数更新部12がLMSアルゴリズムに基づき適応ディ
ジタルフィルタWのフィルタ係数Wi を更新していくの
で、そのフィルタ係数Wi がある程度最適値に収束した
後にはラウドスピーカ9a又は9bから発せられる制御
音によってロード・ノイズが打ち消され、車室3内の騒
音が低減されるようになる。
ピーカ9a又は9bにはサンプリング・クロックの間隔
で次々と駆動信号yが供給されるため、車室3内にはそ
の駆動信号yに応じた制御音が発生するようになり、し
かも図8に示す処理が繰り返し実行されると、フィルタ
係数更新部12がLMSアルゴリズムに基づき適応ディ
ジタルフィルタWのフィルタ係数Wi を更新していくの
で、そのフィルタ係数Wi がある程度最適値に収束した
後にはラウドスピーカ9a又は9bから発せられる制御
音によってロード・ノイズが打ち消され、車室3内の騒
音が低減されるようになる。
【0062】そして、本実施例にあっては、ステップ2
03において車室3内における実際のロード・ノイズの
進行方向を判断し、その判断されたロード・ノイズの進
行方向に応じてロード・ノイズと同じ方向の制御音を発
生可能なラウドスピーカ9a又は9bを選択し、そのラ
ウドスピーカ9a又は9bに駆動信号yが供給されて制
御音が発せられるため、設計段階等ではロード・ノイズ
の進行方向が特定できない場合であっても、ラウドスピ
ーカ9a又は9bからロード・ノイズを効率よく打ち消
すような制御音を騒音の周波数に関係なく安定して発す
ることができ、車室3内の騒音レベルを効率よく低減す
ることができる。
03において車室3内における実際のロード・ノイズの
進行方向を判断し、その判断されたロード・ノイズの進
行方向に応じてロード・ノイズと同じ方向の制御音を発
生可能なラウドスピーカ9a又は9bを選択し、そのラ
ウドスピーカ9a又は9bに駆動信号yが供給されて制
御音が発せられるため、設計段階等ではロード・ノイズ
の進行方向が特定できない場合であっても、ラウドスピ
ーカ9a又は9bからロード・ノイズを効率よく打ち消
すような制御音を騒音の周波数に関係なく安定して発す
ることができ、車室3内の騒音レベルを効率よく低減す
ることができる。
【0063】ここで、本実施例では、進行方向判断部2
1及びステップ203(ステップ210〜216)の処
理によって騒音進行方向検出手段が構成され、選択部2
2及びステップ204の処理によって制御音源選択手段
が構成される。図10は本発明の第3実施例の構成を示
す図であり、この第3実施例は、上記第1実施例と同様
にエンジンから車室内に伝達されるこもり音の低減を図
る車両用能動型騒音制御装置に本発明を適用したもので
ある。なお、図10はコントローラ10の機能構成を示
すブロック図であって、上記第1実施例と同等の構成に
は同じ符号を付しその重複する説明は省略するととも
に、図10に示す以外の構成は上記第1実施例と同一で
あるためその図示及び説明は省略する。
1及びステップ203(ステップ210〜216)の処
理によって騒音進行方向検出手段が構成され、選択部2
2及びステップ204の処理によって制御音源選択手段
が構成される。図10は本発明の第3実施例の構成を示
す図であり、この第3実施例は、上記第1実施例と同様
にエンジンから車室内に伝達されるこもり音の低減を図
る車両用能動型騒音制御装置に本発明を適用したもので
ある。なお、図10はコントローラ10の機能構成を示
すブロック図であって、上記第1実施例と同等の構成に
は同じ符号を付しその重複する説明は省略するととも
に、図10に示す以外の構成は上記第1実施例と同一で
あるためその図示及び説明は省略する。
【0064】即ち、本実施例のコントローラ10は、上
記第1実施例で設けられていた同期演算部13に代え
て、各マイクロフォンの配設位置における音圧の比を考
慮しつつ残留騒音信号el 同士の減算を行いその結果で
ある残留騒音信号減算値eD をフィルタ係数更新部12
に供給する減算部30を設けている。そして、フィルタ
係数更新部12は、その残留騒音信号減算値eD をエラ
ー信号としてFiltered−X LMSアルゴリズ
ムに基づいて上記(2)式と同様の(即ち、同期残留騒
音信号eS を残留騒音信号減算値eD で置き換えた)更
新式に従って適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数
Wi を更新するようになっている。
記第1実施例で設けられていた同期演算部13に代え
て、各マイクロフォンの配設位置における音圧の比を考
慮しつつ残留騒音信号el 同士の減算を行いその結果で
ある残留騒音信号減算値eD をフィルタ係数更新部12
に供給する減算部30を設けている。そして、フィルタ
係数更新部12は、その残留騒音信号減算値eD をエラ
ー信号としてFiltered−X LMSアルゴリズ
ムに基づいて上記(2)式と同様の(即ち、同期残留騒
音信号eS を残留騒音信号減算値eD で置き換えた)更
新式に従って適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数
Wi を更新するようになっている。
【0065】ここで、車室3内の定在波は、複数のマイ
クロフォンの配設位置に無関係に位相差がなくて振幅の
みが異なるため、その振幅比をaとすれば、一のマイク
ロフォンから供給される残留騒音信号e1 に含まれる定
在波成分 exp(−jωt)に対する他のマイクロフォン
から供給される残留騒音信号e2 に含まれる定在波成分
は、a・ exp(−jωt)となる。
クロフォンの配設位置に無関係に位相差がなくて振幅の
みが異なるため、その振幅比をaとすれば、一のマイク
ロフォンから供給される残留騒音信号e1 に含まれる定
在波成分 exp(−jωt)に対する他のマイクロフォン
から供給される残留騒音信号e2 に含まれる定在波成分
は、a・ exp(−jωt)となる。
【0066】従って、その振幅比aを考慮して減算すれ
ば、 a× exp(−jωt)−a・ exp(−jωt)=0 となり、残留騒音信号el から定在波成分が除去された
ことになる。一方、各残留騒音信号el に含まれる進行
波成分は、各マイクロフォンの間隔が騒音の波長の整数
倍でない限り位相差があるため、上記減算を行っても、
互いに打ち消し合うことはなく、残留騒音信号減算値e
D に残ることになる。例えば、一のマイクロフォンから
供給される残留騒音信号e1 に含まれる進行波成分をex
p(−jωt)、他のマイクロフォンから供給される残
留騒音信号e2 に含まれる進行波成分を exp(−jω
(t+d/c))とすれば、 exp(−jωt)− exp(−jω(t+d/c)) = exp(−jωt)・(1− exp(−jωd/c) = exp(−jωt)・(1− exp(−jkd) となり、 kd>0 であるから、残留騒音信号減算値eD 内には進行波成分
は残留することになるのである。
ば、 a× exp(−jωt)−a・ exp(−jωt)=0 となり、残留騒音信号el から定在波成分が除去された
ことになる。一方、各残留騒音信号el に含まれる進行
波成分は、各マイクロフォンの間隔が騒音の波長の整数
倍でない限り位相差があるため、上記減算を行っても、
互いに打ち消し合うことはなく、残留騒音信号減算値e
D に残ることになる。例えば、一のマイクロフォンから
供給される残留騒音信号e1 に含まれる進行波成分をex
p(−jωt)、他のマイクロフォンから供給される残
留騒音信号e2 に含まれる進行波成分を exp(−jω
(t+d/c))とすれば、 exp(−jωt)− exp(−jω(t+d/c)) = exp(−jωt)・(1− exp(−jωd/c) = exp(−jωt)・(1− exp(−jkd) となり、 kd>0 であるから、残留騒音信号減算値eD 内には進行波成分
は残留することになるのである。
【0067】つまり、残留騒音信号el をそのままフィ
ルタ係数更新部12に供給するのではなく、減算部30
を介して上記減算を行ってからフィルタ係数更新部12
に供給すると、残留騒音信号el に含まれる進行波成分
のみが適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi の
更新演算に用いられることになり、従って、収束した後
の適応ディジタルフィルタWに基づいて駆動信号yを生
成すると、車室内の進行波成分を効率的に打ち消す制御
音がラウドスピーカから発せられることになり、上記第
1実施例と同等の作用効果が得られるのである。
ルタ係数更新部12に供給するのではなく、減算部30
を介して上記減算を行ってからフィルタ係数更新部12
に供給すると、残留騒音信号el に含まれる進行波成分
のみが適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数Wi の
更新演算に用いられることになり、従って、収束した後
の適応ディジタルフィルタWに基づいて駆動信号yを生
成すると、車室内の進行波成分を効率的に打ち消す制御
音がラウドスピーカから発せられることになり、上記第
1実施例と同等の作用効果が得られるのである。
【0068】図11は、本実施例のコントローラ10内
で実行される処理の概要を示すフローチャートである
が、上記第1実施例と同様の処理には同じ符号を付しそ
の重複する説明は省略する。即ち、本実施例では、ステ
ップ104で残留騒音信号el を読み込んだ後に、ステ
ップ301に移行し、基準信号x(n)の周期に基づい
て音圧比aを算出し、次いで、ステップ302に移行
し、下記の(22)式に従って残留騒音信号減算値eD を
演算する。なお、音圧比aは、残留騒音信号e1 と残留
騒音信号e2 との比(e1 /e2 )に対応する。
で実行される処理の概要を示すフローチャートである
が、上記第1実施例と同様の処理には同じ符号を付しそ
の重複する説明は省略する。即ち、本実施例では、ステ
ップ104で残留騒音信号el を読み込んだ後に、ステ
ップ301に移行し、基準信号x(n)の周期に基づい
て音圧比aを算出し、次いで、ステップ302に移行
し、下記の(22)式に従って残留騒音信号減算値eD を
演算する。なお、音圧比aは、残留騒音信号e1 と残留
騒音信号e2 との比(e1 /e2 )に対応する。
【0069】 eD =e1 −a・e2 ……(22) そして、ステップ106,107の処理を実行する。た
だし、ステップ107における適応ディジタルフィルタ
Wのフィルタ係数Wi の更新演算においては、同期残留
騒音信号eS を残留騒音信号減算値eD で置き換える点
が異なる。図12及び図13は本発明の第4実施例の構
成を示す図であり、本実施例は、車両2の車室3内に、
エンジン4から伝達されるこもり音,前輪側から伝達さ
れる前輪側ロード・ノイズ及び後輪側から伝達される後
輪側ロード・ノイズという三種類の騒音の低減を図る車
両用能動型騒音制御装置1に本発明を適用したものであ
る。
だし、ステップ107における適応ディジタルフィルタ
Wのフィルタ係数Wi の更新演算においては、同期残留
騒音信号eS を残留騒音信号減算値eD で置き換える点
が異なる。図12及び図13は本発明の第4実施例の構
成を示す図であり、本実施例は、車両2の車室3内に、
エンジン4から伝達されるこもり音,前輪側から伝達さ
れる前輪側ロード・ノイズ及び後輪側から伝達される後
輪側ロード・ノイズという三種類の騒音の低減を図る車
両用能動型騒音制御装置1に本発明を適用したものであ
る。
【0070】即ち、この実施例は、こもり音はダッシュ
パネル下部から、前輪側ロード・ノイズは前部座席の足
元位置から、後輪側ロード・ノイズは後部座席の頭部後
方から車室3内に放射される場合が多いということを前
提としており、それぞれの騒音の放射源には、各騒音の
進行方向と同じ方向に制御音を発生可能にラウドスピー
カ9a,9b及び9cが配設されている。
パネル下部から、前輪側ロード・ノイズは前部座席の足
元位置から、後輪側ロード・ノイズは後部座席の頭部後
方から車室3内に放射される場合が多いということを前
提としており、それぞれの騒音の放射源には、各騒音の
進行方向と同じ方向に制御音を発生可能にラウドスピー
カ9a,9b及び9cが配設されている。
【0071】そして、各ラウドスピーカ9a〜9cはコ
ントローラ10から個別に供給される駆動信号y1 ,y
2 又はy3 によって駆動されるようになっていて、その
コントローラ10には、クランク角センサ5からクラン
ク角信号CPが供給され、前輪側のサスペンション振動
を感知する加速度センサ20Aから基準信号x2 が供給
され、後輪側のサスペンション振動を感知する加速度セ
ンサ20Bから基準信号x3 が供給されるようになって
いる。
ントローラ10から個別に供給される駆動信号y1 ,y
2 又はy3 によって駆動されるようになっていて、その
コントローラ10には、クランク角センサ5からクラン
ク角信号CPが供給され、前輪側のサスペンション振動
を感知する加速度センサ20Aから基準信号x2 が供給
され、後輪側のサスペンション振動を感知する加速度セ
ンサ20Bから基準信号x3 が供給されるようになって
いる。
【0072】コントローラ10の具体的な構成は、その
機能構成を表すブロック図である図13に示すようにな
っていて、簡単に述べれば、上記第1実施例におけるコ
ントローラ10の構成を、各ラウドスピーカ9a,9b
及び9c毎に三つ並列に設けたことと等価となってい
る。つまり、クランク角信号CPに対応して、基準信号
x1 を生成する基準信号生成部11,適応ディジタルフ
ィルタW1 ,伝達関数フィルタC^1 ,フィルタ係数更
新部12a及び同期演算部13aを有し、基準信号x2
に対応して、適応ディジタルフィルタW2 ,伝達関数フ
ィルタC^2 ,フィルタ係数更新部12b及び同期演算
部13bを有し、基準信号x3 に対応して、適応ディジ
タルフィルタW3 ,伝達関数フィルタC^3 ,フィルタ
係数更新部12c及び同期演算部13cを有している。
機能構成を表すブロック図である図13に示すようにな
っていて、簡単に述べれば、上記第1実施例におけるコ
ントローラ10の構成を、各ラウドスピーカ9a,9b
及び9c毎に三つ並列に設けたことと等価となってい
る。つまり、クランク角信号CPに対応して、基準信号
x1 を生成する基準信号生成部11,適応ディジタルフ
ィルタW1 ,伝達関数フィルタC^1 ,フィルタ係数更
新部12a及び同期演算部13aを有し、基準信号x2
に対応して、適応ディジタルフィルタW2 ,伝達関数フ
ィルタC^2 ,フィルタ係数更新部12b及び同期演算
部13bを有し、基準信号x3 に対応して、適応ディジ
タルフィルタW3 ,伝達関数フィルタC^3 ,フィルタ
係数更新部12c及び同期演算部13cを有している。
【0073】各部の機能は上記第1実施例と同様である
が、同期演算部13a〜13cには共通の残留騒音信号
el が供給されており、各同期演算部13a〜13c
は、対応する騒音の進行方向とマイクロフォン列とのな
す角度θi (i=1,2,3)から決まる各騒音が各マ
イクロフォン8a,8bに到達する時間差に応じて残留
騒音信号el の同期をとって同期残留騒音信号eS1〜e
S3を演算し、それを対応するフィルタ係数更新部12a
〜12cに供給するようになっている。
が、同期演算部13a〜13cには共通の残留騒音信号
el が供給されており、各同期演算部13a〜13c
は、対応する騒音の進行方向とマイクロフォン列とのな
す角度θi (i=1,2,3)から決まる各騒音が各マ
イクロフォン8a,8bに到達する時間差に応じて残留
騒音信号el の同期をとって同期残留騒音信号eS1〜e
S3を演算し、それを対応するフィルタ係数更新部12a
〜12cに供給するようになっている。
【0074】個々の具体的な演算処理の内容は上記第1
実施例と同様であるため、その説明は省略する。そし
て、本実施例の構成であれば、複数設けられているラウ
ドスピーカ9a〜9cからは、自己が配設されている位
置を放射源とする騒音の進行方向と同じ方向に進行する
制御音が発生するため、非常に効率良い騒音低減制御が
実行されることになる。即ち、車室3内を進行するこも
り音やロード・ノイズ等の複数の進行波が反射波となる
前に打ち消されるため、上記第1実施例よりもさらに車
室3内の騒音レベルの低減が図られるのである。
実施例と同様であるため、その説明は省略する。そし
て、本実施例の構成であれば、複数設けられているラウ
ドスピーカ9a〜9cからは、自己が配設されている位
置を放射源とする騒音の進行方向と同じ方向に進行する
制御音が発生するため、非常に効率良い騒音低減制御が
実行されることになる。即ち、車室3内を進行するこも
り音やロード・ノイズ等の複数の進行波が反射波となる
前に打ち消されるため、上記第1実施例よりもさらに車
室3内の騒音レベルの低減が図られるのである。
【0075】図14及び図15は本発明の第5実施例を
示す図であり、この実施例は、車両2の車室3内に、前
輪側から伝達される前輪側ロード・ノイズ及び後輪側か
ら伝達される後輪側ロード・ノイズという二種類の騒音
の低減を図る車両用能動型騒音制御装置1に本発明を適
用したものであり、一つのラウドスピーカ9が、後部座
席の頭部後方から車室3内前方に向けて制御音を発生す
るように配設されている。
示す図であり、この実施例は、車両2の車室3内に、前
輪側から伝達される前輪側ロード・ノイズ及び後輪側か
ら伝達される後輪側ロード・ノイズという二種類の騒音
の低減を図る車両用能動型騒音制御装置1に本発明を適
用したものであり、一つのラウドスピーカ9が、後部座
席の頭部後方から車室3内前方に向けて制御音を発生す
るように配設されている。
【0076】そして、各ラウドスピーカ9はコントロー
ラ10から供給される駆動信号yによって駆動されるよ
うになっていて、そのコントローラ10には、前輪側の
サスペンション振動を感知する加速度センサ20Aから
基準信号x1 が供給され、後輪側のサスペンション振動
を感知する加速度センサ20Bから基準信号x2 が供給
されるようになっている。
ラ10から供給される駆動信号yによって駆動されるよ
うになっていて、そのコントローラ10には、前輪側の
サスペンション振動を感知する加速度センサ20Aから
基準信号x1 が供給され、後輪側のサスペンション振動
を感知する加速度センサ20Bから基準信号x2 が供給
されるようになっている。
【0077】コントローラ10の具体的な構成は、その
機能構成を表すブロック図である図13に示すようにな
っていて、基準信号x1 に対応して、適応ディジタルフ
ィルタW1 ,伝達関数フィルタC^1 及びフィルタ係数
更新部12aを有し、基準信号x2 に対応して、適応デ
ィジタルフィルタW2 ,伝達関数フィルタC^2 及びフ
ィルタ係数更新部12bを有し、そして、フィルタ係数
更新部12a及び12bに対して共通の同期演算部13
を有していて、その同期演算部13が演算し同期残留騒
音信号eS が、フィルタ係数更新部12a及び12bの
両方に供給されるようになっている。これらの具体的な
演算処理の内容は上記第1実施例と同様であるため、そ
の説明は省略する。
機能構成を表すブロック図である図13に示すようにな
っていて、基準信号x1 に対応して、適応ディジタルフ
ィルタW1 ,伝達関数フィルタC^1 及びフィルタ係数
更新部12aを有し、基準信号x2 に対応して、適応デ
ィジタルフィルタW2 ,伝達関数フィルタC^2 及びフ
ィルタ係数更新部12bを有し、そして、フィルタ係数
更新部12a及び12bに対して共通の同期演算部13
を有していて、その同期演算部13が演算し同期残留騒
音信号eS が、フィルタ係数更新部12a及び12bの
両方に供給されるようになっている。これらの具体的な
演算処理の内容は上記第1実施例と同様であるため、そ
の説明は省略する。
【0078】さらに、コントローラ10は、適応ディジ
タルフィルタW1 から出力される駆動信号y1 と適応デ
ィジタルフィルタW2 から出力される駆動信号y2 とを
加算しする加算部50を有していて、その加算部50の
出力が駆動信号yとしてラウドスピーカ9に供給される
ようになっている。このような構成であれば、マイクロ
フォン8a及び8bは後部座席の頭部後方から車室3内
前方に向けて進行する騒音に対して指向性の強いマイク
ロフォンとなり、ラウドスピーカ9からは、そのような
方向に進行する騒音と同じ方向の制御音が発せられるた
め、効率良い騒音低減制御が実行されることになる。即
ち、本実施例は前輪側及び後輪側からそれぞれ伝達され
るロード・ノイズの低減を目的としているのであるが、
特に、後部座席の頭部後方から車室3内前方に向けて進
行するロード・ノイズを確実に打ち消すことができ、快
適な後部座席空間を実現することができるのである。し
かも、ラウドスピーカの個数も最小限で済むという有利
な点がある。
タルフィルタW1 から出力される駆動信号y1 と適応デ
ィジタルフィルタW2 から出力される駆動信号y2 とを
加算しする加算部50を有していて、その加算部50の
出力が駆動信号yとしてラウドスピーカ9に供給される
ようになっている。このような構成であれば、マイクロ
フォン8a及び8bは後部座席の頭部後方から車室3内
前方に向けて進行する騒音に対して指向性の強いマイク
ロフォンとなり、ラウドスピーカ9からは、そのような
方向に進行する騒音と同じ方向の制御音が発せられるた
め、効率良い騒音低減制御が実行されることになる。即
ち、本実施例は前輪側及び後輪側からそれぞれ伝達され
るロード・ノイズの低減を目的としているのであるが、
特に、後部座席の頭部後方から車室3内前方に向けて進
行するロード・ノイズを確実に打ち消すことができ、快
適な後部座席空間を実現することができるのである。し
かも、ラウドスピーカの個数も最小限で済むという有利
な点がある。
【0079】ここで、上記各実施例では、車両2の車室
3内に到来するこもり音やロード・ノイズの低減を図る
車両用能動型騒音制御装置1に本発明を適用した場合に
ついて説明しているが、本発明の適用対象はこれに限定
されるものではなく、車両2の他の部位で発生する騒音
(例えば、ドアミラーで発生する風切り音等)を低減す
る装置であってもよいし、或いは、車室3以外の空間の
騒音を低減する装置であっても構わない。
3内に到来するこもり音やロード・ノイズの低減を図る
車両用能動型騒音制御装置1に本発明を適用した場合に
ついて説明しているが、本発明の適用対象はこれに限定
されるものではなく、車両2の他の部位で発生する騒音
(例えば、ドアミラーで発生する風切り音等)を低減す
る装置であってもよいし、或いは、車室3以外の空間の
騒音を低減する装置であっても構わない。
【0080】また、上記各実施例では、駆動信号yの生
成手法にFiltered−X LMSアルゴリズムを
適用した場合について説明したが、駆動信号yの生成ア
ルゴリズムはこれに限定されるものではなく、周波数領
域におけるLMSアルゴリズムや同期式Filtere
d−X LMSアルゴリズム等の他の適応アルゴリズム
であってもよいし、或いは、残留騒音信号el をフィー
ドバック信号とした単純なフィードバック制御であって
もよい。
成手法にFiltered−X LMSアルゴリズムを
適用した場合について説明したが、駆動信号yの生成ア
ルゴリズムはこれに限定されるものではなく、周波数領
域におけるLMSアルゴリズムや同期式Filtere
d−X LMSアルゴリズム等の他の適応アルゴリズム
であってもよいし、或いは、残留騒音信号el をフィー
ドバック信号とした単純なフィードバック制御であって
もよい。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にあって
は、音響インテンシティ等を求めることなく空間内の騒
音から目的とする進行波成分のみを抽出することができ
るようにしたため、騒音内の進行波成分を確実に打ち消
すことができ、これによって反射波等の発生も抑制さ
れ、非常に効率的に騒音を低減することができるという
効果が得られる。
は、音響インテンシティ等を求めることなく空間内の騒
音から目的とする進行波成分のみを抽出することができ
るようにしたため、騒音内の進行波成分を確実に打ち消
すことができ、これによって反射波等の発生も抑制さ
れ、非常に効率的に騒音を低減することができるという
効果が得られる。
【0082】特に、請求項2に係る発明にあっては、騒
音の進行方向を検出し制御音を発生する制御音源を選択
するようになっているため、騒音の進行方向が設計段階
等では特性できない場合であっても、非常に効率的に騒
音を低減することができるという効果が得られる。
音の進行方向を検出し制御音を発生する制御音源を選択
するようになっているため、騒音の進行方向が設計段階
等では特性できない場合であっても、非常に効率的に騒
音を低減することができるという効果が得られる。
【図1】本発明の第1実施例の全体構成図である。
【図2】第1実施例のコントローラの機能構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】第1実施例のコントローラ内で実行される処理
の概要を示すフローチャートである。
の概要を示すフローチャートである。
【図4】マイクロフォンの指向性が向上する原理を説明
する説明図である。
する説明図である。
【図5】本発明者等が行った実験の結果を示すグラフで
ある。
ある。
【図6】本発明の第2実施例の全体構成図である。
【図7】第2実施例のコントローラの機能構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図8】第2実施例のコントローラ内で実行される処理
の概要を示すフローチャートである。
の概要を示すフローチャートである。
【図9】第2実施例のコントローラ内で実行される処理
の概要を示すフローチャートである。
の概要を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3実施例のコントローラの機能構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図11】第3実施例のコントローラ内で実行される処
理の概要を示すフローチャートである。
理の概要を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第4実施例の全体構成図である。
【図13】第4実施例のコントローラの機能構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図14】本発明の第5実施例の全体構成図である。
【図15】第5実施例のコントローラの機能構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図16】進行波に対する騒音低減原理を説明する説明
図である。
図である。
【図17】進行波及び制御音間の位相誤差と消音レベル
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
1 車両用能動型騒音制御装置 2 車両 3 車室(空間) 4 エンジン(騒音源) 5 クランク角センサ 8a,8b,8c マイクロフォン(残留騒音検出手
段) 9,9a,9b 9c ラウドスピーカ(制御音源) 10 コントローラ 12,12a,12b 12c フィルタ係数更新部 13,13a,13b,13c 同期演算部 21 進行方向判断部 22 選択部 23 フィルタ記憶部
段) 9,9a,9b 9c ラウドスピーカ(制御音源) 10 コントローラ 12,12a,12b 12c フィルタ係数更新部 13,13a,13b,13c 同期演算部 21 進行方向判断部 22 選択部 23 フィルタ記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 21/00 8842−5J (72)発明者 中路 義晴 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 山田 耕治 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 佐々木 光秀 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内
Claims (2)
- 【請求項1】 騒音源から騒音が伝達される空間に制御
音を発生可能な制御音源と、前記空間内の所定位置にお
ける残留騒音を検出し残留騒音信号として出力する残留
騒音検出手段と、前記残留騒音信号に基づいて前記空間
内の騒音が低減するように前記制御音源を駆動する駆動
信号を生成する能動制御手段と、を備えた能動型騒音制
御装置において、 複数の前記残留騒音検出手段を設け、前記能動制御手段
は、前記複数の残留騒音検出手段に前記騒音が到達する
時間差に応じてそれら残留騒音検出手段が出力する各残
留騒音信号間の同期をとった結果に基づいて、前記駆動
信号を生成することを特徴とする能動型騒音制御装置。 - 【請求項2】 騒音源から騒音が伝達される空間に制御
音を発生可能な制御音源と、前記空間内の所定位置にお
ける残留騒音を検出し残留騒音信号として出力する残留
騒音検出手段と、前記残留騒音信号に基づいて前記空間
内の騒音が低減するように前記制御音源を駆動する駆動
信号を生成する能動制御手段と、を備えた能動型騒音制
御装置において、 互いに異なる方向に制御音を発生可能な複数の前記制御
音源と、複数の前記残留騒音検出手段と、それら複数の
残留騒音検出手段に前記騒音が到達する時間差に基づい
て前記騒音の進行方向を検出する騒音進行方向検出手段
と、この騒音進行方向検出手段の検出結果に基づいて前
記複数の制御音源の内から前記駆動信号を供給する制御
音源を選択する制御音源選択手段と、を設け、前記能動
制御手段は、前記複数の残留騒音検出手段が出力する各
残留騒音信号間の同期をとった結果に基づいて前記駆動
信号を生成することを特徴とする能動型騒音制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5337022A JPH07199970A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 能動型騒音制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5337022A JPH07199970A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 能動型騒音制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07199970A true JPH07199970A (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=18304728
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5337022A Pending JPH07199970A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 能動型騒音制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07199970A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010012813A (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-21 | Honda Motor Co Ltd | 能動型振動騒音制御装置 |
| CN106226397A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-14 | 江苏金坛长荡湖新能源科技有限公司 | 一种汽车车门声学泄露性能测试方法 |
| CN115083430A (zh) * | 2021-03-16 | 2022-09-20 | 本田技研工业株式会社 | 声音处理系统及声音处理方法 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5337022A patent/JPH07199970A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010012813A (ja) * | 2008-07-01 | 2010-01-21 | Honda Motor Co Ltd | 能動型振動騒音制御装置 |
| CN106226397A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-14 | 江苏金坛长荡湖新能源科技有限公司 | 一种汽车车门声学泄露性能测试方法 |
| CN115083430A (zh) * | 2021-03-16 | 2022-09-20 | 本田技研工业株式会社 | 声音处理系统及声音处理方法 |
| US12260872B2 (en) | 2021-03-16 | 2025-03-25 | Honda Motor Co., Ltd. | Speech processing system and speech processing method |
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