JPH07202182A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
- Publication number
- JPH07202182A JPH07202182A JP5335101A JP33510193A JPH07202182A JP H07202182 A JPH07202182 A JP H07202182A JP 5335101 A JP5335101 A JP 5335101A JP 33510193 A JP33510193 A JP 33510193A JP H07202182 A JPH07202182 A JP H07202182A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- region
- type
- potential
- electrode
- channel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Bipolar Transistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ノーマリ・オフ型で、制御性に優れ、オン抵抗
が低く、入力信号電力が小さく、かつ製造工程の簡便な
半導体装置を提供する。 【構成】基板であるコレクタ領域2の表面にエミッタ領
域3を設け、コレクタ領域2の一部とエミッタ領域3と
を挾むようにU字型の固定絶縁電極6を配置する。この
固定絶縁電極6はエミッタ電極3と同電位に保たれ、か
つ隣接するコレクタ領域2に空乏層を形成する材料から
成る。この空乏層によってエミッタ領域3とコレクタ領
域2は電気的に遮断されるように配設する。またコレク
タ領域2と固定絶縁電極6の絶縁膜5とに接し、エミッ
タ領域3には接しないインジェクタ領域8を設け、さら
に半導体基体と絶縁分離された半導体領域21内に制御
用トランジスタ(22〜25)を設け、それを介してイ
ンジェクタ領域8の電位を制御し、それによって絶縁膜
5界面の電位を操作したり、コレクタ領域2の伝導度を
制御する。
が低く、入力信号電力が小さく、かつ製造工程の簡便な
半導体装置を提供する。 【構成】基板であるコレクタ領域2の表面にエミッタ領
域3を設け、コレクタ領域2の一部とエミッタ領域3と
を挾むようにU字型の固定絶縁電極6を配置する。この
固定絶縁電極6はエミッタ電極3と同電位に保たれ、か
つ隣接するコレクタ領域2に空乏層を形成する材料から
成る。この空乏層によってエミッタ領域3とコレクタ領
域2は電気的に遮断されるように配設する。またコレク
タ領域2と固定絶縁電極6の絶縁膜5とに接し、エミッ
タ領域3には接しないインジェクタ領域8を設け、さら
に半導体基体と絶縁分離された半導体領域21内に制御
用トランジスタ(22〜25)を設け、それを介してイ
ンジェクタ領域8の電位を制御し、それによって絶縁膜
5界面の電位を操作したり、コレクタ領域2の伝導度を
制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バイポーラ型でノーマ
リ・オフ型の縦型パワー素子に関する。
リ・オフ型の縦型パワー素子に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連した従来技術として、まず
雑誌IEEEエレクトロン・デバイス・レターズに掲載
されたトレンチ・j−MOSトランジスタ(“Character
isticsof Trench j-MOS Power Transistors" BERNARD
A. MacIVER. STEPHEN J. VALERI,KAILASH C. JAIN, JAM
ES C. ERSKINE, REBECCA ROSSEN, IEEE ELECTRON DEVIC
ELETTERS, VOL.10, NO.8, p.380-382, AUGUST 1989)を
紹介する。図16〜図18は、上記文献に記載されてい
た素子構造を示す図であり、図16は素子の表面構造
図、図17および図18は、それぞれ図16中の線分A
−A′ないし線分B−B′で切り出し、それぞれの矢印
の方向に見た断面図である。はじめに構造を説明する。
半導体はシリコンである。図中、番号81は基板である
n+型ドレイン領域、82はn型のチャネル領域、83
はn+型ソース領域である。84は絶縁膜、85は導電
性多結晶シリコンからなるゲート電極、86は層間絶縁
膜である。以下、84、85、86を併せて「絶縁ゲー
ト」87と呼ぶことにする。絶縁ゲート87は基板の表
面から側壁を垂直に掘り込まれた溝の内部に形成されて
おり、底部はドレイン領域81に達している。88はp
型領域で、チャネル領域中に形成され、絶縁ゲート87
の近くに設けられている。93はソース電極である金属
で、ソース領域83とオーミックコンタクトしている。
95はゲート電極85にオーミックコンタクトする電極
金属で、以下「MOSゲート」と呼ぶ。98はp型領域
88とオーミックコンタクトする電極金属で、以下「接
合ゲート」と呼ぶことにする。91はドレイン電極であ
り、ドレイン領域81とオーミックコンタクトする金属
である。ドレイン電極91は上記の文献には明示されて
いなかったが、理解を容易にするために付加した。上記
の文献に示された素子では、チャネル領域82の比抵抗
は0.98Ω−cmで、これは不純物濃度にして約5×
1015cm3に相当する。図18中に示すチャネル長L
は6μm、チャネル厚みaは3μm、絶縁ゲート自身の
厚みbは2μmである。
雑誌IEEEエレクトロン・デバイス・レターズに掲載
されたトレンチ・j−MOSトランジスタ(“Character
isticsof Trench j-MOS Power Transistors" BERNARD
A. MacIVER. STEPHEN J. VALERI,KAILASH C. JAIN, JAM
ES C. ERSKINE, REBECCA ROSSEN, IEEE ELECTRON DEVIC
ELETTERS, VOL.10, NO.8, p.380-382, AUGUST 1989)を
紹介する。図16〜図18は、上記文献に記載されてい
た素子構造を示す図であり、図16は素子の表面構造
図、図17および図18は、それぞれ図16中の線分A
−A′ないし線分B−B′で切り出し、それぞれの矢印
の方向に見た断面図である。はじめに構造を説明する。
半導体はシリコンである。図中、番号81は基板である
n+型ドレイン領域、82はn型のチャネル領域、83
はn+型ソース領域である。84は絶縁膜、85は導電
性多結晶シリコンからなるゲート電極、86は層間絶縁
膜である。以下、84、85、86を併せて「絶縁ゲー
ト」87と呼ぶことにする。絶縁ゲート87は基板の表
面から側壁を垂直に掘り込まれた溝の内部に形成されて
おり、底部はドレイン領域81に達している。88はp
型領域で、チャネル領域中に形成され、絶縁ゲート87
の近くに設けられている。93はソース電極である金属
で、ソース領域83とオーミックコンタクトしている。
95はゲート電極85にオーミックコンタクトする電極
金属で、以下「MOSゲート」と呼ぶ。98はp型領域
88とオーミックコンタクトする電極金属で、以下「接
合ゲート」と呼ぶことにする。91はドレイン電極であ
り、ドレイン領域81とオーミックコンタクトする金属
である。ドレイン電極91は上記の文献には明示されて
いなかったが、理解を容易にするために付加した。上記
の文献に示された素子では、チャネル領域82の比抵抗
は0.98Ω−cmで、これは不純物濃度にして約5×
1015cm3に相当する。図18中に示すチャネル長L
は6μm、チャネル厚みaは3μm、絶縁ゲート自身の
厚みbは2μmである。
【0003】次に、この素子の動作を説明する。ドレイ
ン電極91には正の電位が印加され、ソース電極93は
接地(0V)される。この素子はMOSゲートと接合ゲ
ートという2つの制御電極をもつ四端子素子である。ま
た、両者を接続して三端子素子として使用することもで
きる。三端子素子として駆動した場合の電流・電圧特性
を上記の文献から引用して図19に示す。図19には両
ゲート電位を−16〜0Vまで、2V刻みで印加した時
の特性曲線を示している。素子はノーマリ・オン型であ
り、ゲートの負電位が強いほど主電流は抑制される。ま
た、四端子素子としての電流・電圧特性を、同じく前記
文献から引用して図20に示す。これはMOSゲートの
電位を固定し、接合ゲートの電位を変化させた場合の図
である。同図にはMOSゲートに+16Vを印加した場
合と、−16Vを印加した場合を同時に示している。M
OSゲートに正電位を印加した場合、非常に低いオン抵
抗を示す。これは、図18の絶縁ゲート膜界面に誘起さ
れた蓄積層が、n+型ドレイン領域81とn+型ソース領
域83をつなぐ導電路となるからである。この時、接合
ゲートの電位は、電流・電圧特性に顕著な影響は及ぼさ
ない。MOSゲートに負電位を印加した場合、電流・電
圧特性は接合ゲートに与える電位によって変化する。図
20には接合ゲートに−3.5〜0Vまで、0.5V刻み
で印加した時の特性曲線を示している。この特性曲線は
通常の長チャネルJFETの場合と同様に、線形領域と
飽和領域とをもつ5極管特性である。この状態における
動作機構を簡単に説明する。まず接合ゲートが0Vであ
る場合、特性曲線の線形領域、すなわちドレイン電位が
低い領域においては、MOSゲートに負電位を印加した
時点で絶縁ゲート87近傍のチャネル領域82には空乏
層が形成され、そこで発生した正孔によってゲート絶縁
膜界面には反転層が形成される。反転層の存在はゲート
電極からの電界を遮蔽する。そのために空乏層の広がり
具合はJFETの場合と異なり、一定の範囲にとどま
る。その値は、前述の文献におけるデータから換算する
と片側約0.4μmで、チャネル領域には差し引き2μ
m程度の中性領域が残る。主電流はチャネル内に残った
中性領域を流れる。そしてドレイン電位が高くなるとチ
ャネル領域は通常の長チャネルJFETと同様ピンチオ
フ状態となり、電流値は飽和する。次に接合ゲートに負
電位、すなわち逆バイアスを印加してゆくと、p型領域
88からの空乏層が、p型領域88に近接する絶縁ゲー
トに到達する。すると絶縁膜界面の反転層の正孔の一部
がp型領域88へと流れ、絶縁膜界面の電位は接合ゲー
トの電位に影響されるようになる。これによってチャネ
ル領域の空乏領域は広がり、チャネル領域内の導電路は
狭まって主電流が減少する。上記の文献によれば、この
素子構造の主な利点は、四端子素子として使用したと
き、(1)オン抵抗が低い、(2)接合ゲートによる相
互コンダクタンスが高い、(3)ブロッキング・ゲイン
が高い、(4)スイッチング速度が速い、(5)三端子
素子としても動作する、などである。
ン電極91には正の電位が印加され、ソース電極93は
接地(0V)される。この素子はMOSゲートと接合ゲ
ートという2つの制御電極をもつ四端子素子である。ま
た、両者を接続して三端子素子として使用することもで
きる。三端子素子として駆動した場合の電流・電圧特性
を上記の文献から引用して図19に示す。図19には両
ゲート電位を−16〜0Vまで、2V刻みで印加した時
の特性曲線を示している。素子はノーマリ・オン型であ
り、ゲートの負電位が強いほど主電流は抑制される。ま
た、四端子素子としての電流・電圧特性を、同じく前記
文献から引用して図20に示す。これはMOSゲートの
電位を固定し、接合ゲートの電位を変化させた場合の図
である。同図にはMOSゲートに+16Vを印加した場
合と、−16Vを印加した場合を同時に示している。M
OSゲートに正電位を印加した場合、非常に低いオン抵
抗を示す。これは、図18の絶縁ゲート膜界面に誘起さ
れた蓄積層が、n+型ドレイン領域81とn+型ソース領
域83をつなぐ導電路となるからである。この時、接合
ゲートの電位は、電流・電圧特性に顕著な影響は及ぼさ
ない。MOSゲートに負電位を印加した場合、電流・電
圧特性は接合ゲートに与える電位によって変化する。図
20には接合ゲートに−3.5〜0Vまで、0.5V刻み
で印加した時の特性曲線を示している。この特性曲線は
通常の長チャネルJFETの場合と同様に、線形領域と
飽和領域とをもつ5極管特性である。この状態における
動作機構を簡単に説明する。まず接合ゲートが0Vであ
る場合、特性曲線の線形領域、すなわちドレイン電位が
低い領域においては、MOSゲートに負電位を印加した
時点で絶縁ゲート87近傍のチャネル領域82には空乏
層が形成され、そこで発生した正孔によってゲート絶縁
膜界面には反転層が形成される。反転層の存在はゲート
電極からの電界を遮蔽する。そのために空乏層の広がり
具合はJFETの場合と異なり、一定の範囲にとどま
る。その値は、前述の文献におけるデータから換算する
と片側約0.4μmで、チャネル領域には差し引き2μ
m程度の中性領域が残る。主電流はチャネル内に残った
中性領域を流れる。そしてドレイン電位が高くなるとチ
ャネル領域は通常の長チャネルJFETと同様ピンチオ
フ状態となり、電流値は飽和する。次に接合ゲートに負
電位、すなわち逆バイアスを印加してゆくと、p型領域
88からの空乏層が、p型領域88に近接する絶縁ゲー
トに到達する。すると絶縁膜界面の反転層の正孔の一部
がp型領域88へと流れ、絶縁膜界面の電位は接合ゲー
トの電位に影響されるようになる。これによってチャネ
ル領域の空乏領域は広がり、チャネル領域内の導電路は
狭まって主電流が減少する。上記の文献によれば、この
素子構造の主な利点は、四端子素子として使用したと
き、(1)オン抵抗が低い、(2)接合ゲートによる相
互コンダクタンスが高い、(3)ブロッキング・ゲイン
が高い、(4)スイッチング速度が速い、(5)三端子
素子としても動作する、などである。
【0004】しかし、この素子には以下のような限界が
ある。まず、この素子構造は高耐圧化に適していない。
先にも述べたように、この素子構造のオン抵抗が低い理
由は、絶縁ゲートがn+型のソース領域とn+型の基板の
両方に接しており、両者をゲート絶縁膜に沿って形成さ
れる蓄積層で連絡するためである。文献における素子の
設計耐圧は60Vであったが、この構造をより耐圧の高
い素子に拡張しようとすると、絶縁ゲートがn+ドレイ
ン領域に接しているこの構造は不可能になる。次に、こ
の素子は本質的に四端子素子であり、必然的に駆動方法
が煩雑になることを免れない。もちろん上述したごと
く、接合ゲートとMOSゲートをつなぎ合わせて三端子
素子として使うこともできるが、図19、図20を比較
して見ればわかるように三端子モードでは、利点である
低いオン抵抗を得られない。また、この素子はノーマリ
・オン特性であり、制御信号を与えないときに主電流が
流れてしまう。よって、この素子を使う装置は別途電流
遮断装置を設けるなど、安全性を確保するために注意を
払わなければならない。さらに、大電流容量のチップを
実現しようとする場合、同一平面上から三つの電極を引
き出すためには、多層配線技術を使うなど、電極構造を
複雑にしなければならない。もしくは図16を拡張し
て、絶縁ゲートのストライプ構造の長さをほぼチップの
一辺の長さまで延長しなければならない。その場合、反
転層中を流れる正孔の速度に制限され、スイッチング時
間が長くなる。
ある。まず、この素子構造は高耐圧化に適していない。
先にも述べたように、この素子構造のオン抵抗が低い理
由は、絶縁ゲートがn+型のソース領域とn+型の基板の
両方に接しており、両者をゲート絶縁膜に沿って形成さ
れる蓄積層で連絡するためである。文献における素子の
設計耐圧は60Vであったが、この構造をより耐圧の高
い素子に拡張しようとすると、絶縁ゲートがn+ドレイ
ン領域に接しているこの構造は不可能になる。次に、こ
の素子は本質的に四端子素子であり、必然的に駆動方法
が煩雑になることを免れない。もちろん上述したごと
く、接合ゲートとMOSゲートをつなぎ合わせて三端子
素子として使うこともできるが、図19、図20を比較
して見ればわかるように三端子モードでは、利点である
低いオン抵抗を得られない。また、この素子はノーマリ
・オン特性であり、制御信号を与えないときに主電流が
流れてしまう。よって、この素子を使う装置は別途電流
遮断装置を設けるなど、安全性を確保するために注意を
払わなければならない。さらに、大電流容量のチップを
実現しようとする場合、同一平面上から三つの電極を引
き出すためには、多層配線技術を使うなど、電極構造を
複雑にしなければならない。もしくは図16を拡張し
て、絶縁ゲートのストライプ構造の長さをほぼチップの
一辺の長さまで延長しなければならない。その場合、反
転層中を流れる正孔の速度に制限され、スイッチング時
間が長くなる。
【0005】次に、第2の従来例として、公開特許公報
(特開昭57−172765号「静電誘導サイリス
タ」)に開示されたものを紹介する。図21に前記公開
公報を参照して素子の断面図を示す。図21にはこの構
造がU字型絶縁ゲートを応用した素子であることを理解
しやすくするために、前記公開公報に記載されていた構
造の3単位分を図示している。まず構造を説明する。図
中、番号61はp+型アノード領域、62はn-型ベース
領域、63はn+型カソード領域、68はp+型のゲート
領域である。64は絶縁膜であり、前記n-型ベース領
域62、n+型カソード領域63、p+型ゲート領域68
に接している。71はアノード電極、73はカソード電
極で、それぞれp+型アノード領域61、n+型カソード
領域63とオーミックコンタクトしている。65はゲー
ト電極で、p+型ゲート領域68とオーミックコンタク
トしていると共に絶縁膜64とも接している。すなわ
ち、この素子構造は「表面から掘り込まれた溝の中に絶
縁ゲートが形成され、さらにその溝の底部においてゲー
ト電極65がp+型ゲート領域68とつながってい
る」、という構造をなしている。またn-型ベース領域
62のうち、隣合う絶縁ゲートに挾まれた領域を「チャ
ネル領域」と呼ぶことにする。
(特開昭57−172765号「静電誘導サイリス
タ」)に開示されたものを紹介する。図21に前記公開
公報を参照して素子の断面図を示す。図21にはこの構
造がU字型絶縁ゲートを応用した素子であることを理解
しやすくするために、前記公開公報に記載されていた構
造の3単位分を図示している。まず構造を説明する。図
中、番号61はp+型アノード領域、62はn-型ベース
領域、63はn+型カソード領域、68はp+型のゲート
領域である。64は絶縁膜であり、前記n-型ベース領
域62、n+型カソード領域63、p+型ゲート領域68
に接している。71はアノード電極、73はカソード電
極で、それぞれp+型アノード領域61、n+型カソード
領域63とオーミックコンタクトしている。65はゲー
ト電極で、p+型ゲート領域68とオーミックコンタク
トしていると共に絶縁膜64とも接している。すなわ
ち、この素子構造は「表面から掘り込まれた溝の中に絶
縁ゲートが形成され、さらにその溝の底部においてゲー
ト電極65がp+型ゲート領域68とつながってい
る」、という構造をなしている。またn-型ベース領域
62のうち、隣合う絶縁ゲートに挾まれた領域を「チャ
ネル領域」と呼ぶことにする。
【0006】次に動作を説明する。カソード電極73は
接地(0Vに)され、アノード電極71には正の電位が
印加される。素子のオフ状態は、ゲート電極65に負電
位を印加し、カソード領域前面のチャネル領域に空乏層
を形成することによって保たれる。すなわち、この素子
も第1の従来例と同様、ノーマリ・オン特性の素子であ
る。素子をオン状態に転ずるには、ゲート電極65に正
の電位を印加する。すると、ベース領域中の空乏層は消
失して電流路が開くとともに、絶縁ゲートの界面には電
子による蓄積層が瞬時に形成され、カソード領域前面の
ポテンシャルを下げ、素子のターン・オンを促進する。
この効果を得るためには、絶縁ゲートと主電流経路との
距離はキャリアの拡散長以内であることが望ましい。ま
た、この蓄積層は導電率が高いので、ゲート電流が素早
く流れるという利点もあり、ターン・オン時間は、この
機構を持たない静電誘導サイリスタより速くなる。ひと
たび、ターン・オンすれば、ゲート電位を解除してもオ
ン状態は持続する。また、ターン・オフはゲート電極に
負電位を印加し、ベース領域62内の少数キャリアを吸
い出し、再びベース領域内に空乏層を形成することで達
成する。
接地(0Vに)され、アノード電極71には正の電位が
印加される。素子のオフ状態は、ゲート電極65に負電
位を印加し、カソード領域前面のチャネル領域に空乏層
を形成することによって保たれる。すなわち、この素子
も第1の従来例と同様、ノーマリ・オン特性の素子であ
る。素子をオン状態に転ずるには、ゲート電極65に正
の電位を印加する。すると、ベース領域中の空乏層は消
失して電流路が開くとともに、絶縁ゲートの界面には電
子による蓄積層が瞬時に形成され、カソード領域前面の
ポテンシャルを下げ、素子のターン・オンを促進する。
この効果を得るためには、絶縁ゲートと主電流経路との
距離はキャリアの拡散長以内であることが望ましい。ま
た、この蓄積層は導電率が高いので、ゲート電流が素早
く流れるという利点もあり、ターン・オン時間は、この
機構を持たない静電誘導サイリスタより速くなる。ひと
たび、ターン・オンすれば、ゲート電位を解除してもオ
ン状態は持続する。また、ターン・オフはゲート電極に
負電位を印加し、ベース領域62内の少数キャリアを吸
い出し、再びベース領域内に空乏層を形成することで達
成する。
【0007】この素子の利点は、通常の静電誘導サイリ
スタに接合ゲートと連動した絶縁ゲートを付加したこと
により、(1)ターン・オン時には絶縁ゲート界面に蓄
積層が形成されることでターン・オン時間が短くなる、
(2)ターン・オフ時には絶縁膜近傍に空乏層が形成さ
れて電流をピンチオフしやすくなるのでターン・オフ時
間も短くなる、などである。しかし、上記の素子構造に
は以下のような困難な点がある。まず、第1にノーマリ
・オン型デバイスであること。第2に、基本的にサイリ
スタなので制御電極に積極的に遮断信号を与えなけれ
ば、素子をオフできない。さらに第3に図21の構造で
は溝の中にゲート絶縁膜を形成し、さらにその底部にp
+型ゲート領域とのコンタクト穴を形成しなければなら
ない。素子に充分なブロッキング・ゲインを持たせるた
めには、絶縁ゲートを形成する溝の深さは数μm必要で
あるが、溝の幅を図21に示すよりも遥かに広く取った
としても、このような凹凸の底部にコンタクト穴を形成
することは難しい。特に電流容量を増やすために、パタ
ーンを微細化しようとすると、平凡なフォト・エッチン
グ技術では困難になってくる。
スタに接合ゲートと連動した絶縁ゲートを付加したこと
により、(1)ターン・オン時には絶縁ゲート界面に蓄
積層が形成されることでターン・オン時間が短くなる、
(2)ターン・オフ時には絶縁膜近傍に空乏層が形成さ
れて電流をピンチオフしやすくなるのでターン・オフ時
間も短くなる、などである。しかし、上記の素子構造に
は以下のような困難な点がある。まず、第1にノーマリ
・オン型デバイスであること。第2に、基本的にサイリ
スタなので制御電極に積極的に遮断信号を与えなけれ
ば、素子をオフできない。さらに第3に図21の構造で
は溝の中にゲート絶縁膜を形成し、さらにその底部にp
+型ゲート領域とのコンタクト穴を形成しなければなら
ない。素子に充分なブロッキング・ゲインを持たせるた
めには、絶縁ゲートを形成する溝の深さは数μm必要で
あるが、溝の幅を図21に示すよりも遥かに広く取った
としても、このような凹凸の底部にコンタクト穴を形成
することは難しい。特に電流容量を増やすために、パタ
ーンを微細化しようとすると、平凡なフォト・エッチン
グ技術では困難になってくる。
【0008】最後に第3の従来例として、U字型IGB
Tを紹介する。これは、例えばIEEEトランザクショ
ン・オン・エレクトロン・デバイセズ(“500-V n-Chan
nelInsulated-Gate Bipolar Transistor with a Trench
Gate Strucuture", H. R.CHANG, B. JAYANT. BALIGA,
IEEE TRANSACTION ON ELECTRON DEVICES. VOL.36,NO.9,
SEPTEMBER 1989)に記載されている。図22は上記従
来例の断面構造図である。まず構造を説明する。図中、
40はp+型コレクタ領域、41はn型ドリフト領域、
42はp型ベース領域、43はn+型エミッタ領域、4
8はp+型のコンタクト領域である。また、44は絶縁
膜、45は導電性多結晶半導体からなるゲート電極、4
6は層間絶縁膜である。以下、これら44、45、46
を併せて「絶縁ゲート」47と呼ぶことにする。絶縁ゲ
ート47は基板の表面から側壁を垂直に掘り込まれた溝
の内部に形成されており、底部はn型ドリフト領域41
に達している。50はコレクタ電極となる金属膜で、p
+コレクタ領域40とオーミックコンタクトしている。
53はエミッタ電極となる金属膜で、n+型エミッタ領
域43ならびにp+型コンタクト領域48とオーミック
コンタクトしている。なお図22中で、絶縁ゲート近傍
に破線で示した領域chはチャネルである。
Tを紹介する。これは、例えばIEEEトランザクショ
ン・オン・エレクトロン・デバイセズ(“500-V n-Chan
nelInsulated-Gate Bipolar Transistor with a Trench
Gate Strucuture", H. R.CHANG, B. JAYANT. BALIGA,
IEEE TRANSACTION ON ELECTRON DEVICES. VOL.36,NO.9,
SEPTEMBER 1989)に記載されている。図22は上記従
来例の断面構造図である。まず構造を説明する。図中、
40はp+型コレクタ領域、41はn型ドリフト領域、
42はp型ベース領域、43はn+型エミッタ領域、4
8はp+型のコンタクト領域である。また、44は絶縁
膜、45は導電性多結晶半導体からなるゲート電極、4
6は層間絶縁膜である。以下、これら44、45、46
を併せて「絶縁ゲート」47と呼ぶことにする。絶縁ゲ
ート47は基板の表面から側壁を垂直に掘り込まれた溝
の内部に形成されており、底部はn型ドリフト領域41
に達している。50はコレクタ電極となる金属膜で、p
+コレクタ領域40とオーミックコンタクトしている。
53はエミッタ電極となる金属膜で、n+型エミッタ領
域43ならびにp+型コンタクト領域48とオーミック
コンタクトしている。なお図22中で、絶縁ゲート近傍
に破線で示した領域chはチャネルである。
【0009】次に動作を説明する。エミッタ電極53は
接地(0Vに)され、コレクタ電極50には正の電位が
印加される。この素子構造はノーマリ・オフ構造で、ゲ
ート電極が0Vの状態ではチャネルが閉じていて主電流
は流れない。素子をオン状態に転ずるには、ゲート電極
に然るべき正の電位を印加して、絶縁ゲート界面に伝導
電子による反転層を形成してチャネルchを開き、n+
型エミッタ領域43からnドリフト領域41へ電子を流
す。すると、p+型コレクタ領域40からもn型ドリフ
ト領域41へ正孔が注入される。そして、耐圧を保持す
るために不純物濃度を低くつくられていたn型ドリフト
領域41は伝導度変調され、低い抵抗で主電流が流れる
ようになる。ドリフト領域42に注入された正孔はドリ
フト領域内で対消滅するか、もしくはp型ベース領域か
らp+型コンタクト領域を通ってエミッタ電極へと流れ
る。素子をオフ状態に転ずるにはゲート電位を0Vにす
ればよい。するとチャネルchが閉じ、電子電流の供給
が止まるのでp+型コレクタ領域からの正孔の注入も止
み、電流は流れなくなる。この素子の利点は、(1)ノ
ーマリ・オフ特性をもち、前述の二つの従来例よりは取
扱い上の安全性を確保できる、(2)基本的な駆動に負
電源を必要としない、(3)電圧制御型デバイスであ
り、入力インピーダンスが高い、(4)電流容量を増や
すためのパターンの微細化を阻む構造的要因がない、な
どである。しかし、この素子にも以下のような限界があ
る。まず、図22を見ると、この構造は、p+型コレク
タ領域40、n-型ドリフト領域41、p型ベース領域
42、n+型エミッタ領域43により、pnpnサイリ
スタを寄生素子として持つ。すなわち通常はゲート電位
の変化に連動して主電流量が変化するが、急激なコレク
タ電位の変化や正孔の過剰供給が発生すると、この寄生
サイリスタが作動して、ゲート電極は制御能力を失う可
能性がある。また、この素子構造は主電流経路に順バイ
アスのpn接合を有するので、コレクタ電位が0.7V
以下では電流が流れない。すなわち、低オン抵抗化に原
理的な限界を持っている。このことは、前記図21に示
した第2の従来例の構造においても同様である。
接地(0Vに)され、コレクタ電極50には正の電位が
印加される。この素子構造はノーマリ・オフ構造で、ゲ
ート電極が0Vの状態ではチャネルが閉じていて主電流
は流れない。素子をオン状態に転ずるには、ゲート電極
に然るべき正の電位を印加して、絶縁ゲート界面に伝導
電子による反転層を形成してチャネルchを開き、n+
型エミッタ領域43からnドリフト領域41へ電子を流
す。すると、p+型コレクタ領域40からもn型ドリフ
ト領域41へ正孔が注入される。そして、耐圧を保持す
るために不純物濃度を低くつくられていたn型ドリフト
領域41は伝導度変調され、低い抵抗で主電流が流れる
ようになる。ドリフト領域42に注入された正孔はドリ
フト領域内で対消滅するか、もしくはp型ベース領域か
らp+型コンタクト領域を通ってエミッタ電極へと流れ
る。素子をオフ状態に転ずるにはゲート電位を0Vにす
ればよい。するとチャネルchが閉じ、電子電流の供給
が止まるのでp+型コレクタ領域からの正孔の注入も止
み、電流は流れなくなる。この素子の利点は、(1)ノ
ーマリ・オフ特性をもち、前述の二つの従来例よりは取
扱い上の安全性を確保できる、(2)基本的な駆動に負
電源を必要としない、(3)電圧制御型デバイスであ
り、入力インピーダンスが高い、(4)電流容量を増や
すためのパターンの微細化を阻む構造的要因がない、な
どである。しかし、この素子にも以下のような限界があ
る。まず、図22を見ると、この構造は、p+型コレク
タ領域40、n-型ドリフト領域41、p型ベース領域
42、n+型エミッタ領域43により、pnpnサイリ
スタを寄生素子として持つ。すなわち通常はゲート電位
の変化に連動して主電流量が変化するが、急激なコレク
タ電位の変化や正孔の過剰供給が発生すると、この寄生
サイリスタが作動して、ゲート電極は制御能力を失う可
能性がある。また、この素子構造は主電流経路に順バイ
アスのpn接合を有するので、コレクタ電位が0.7V
以下では電流が流れない。すなわち、低オン抵抗化に原
理的な限界を持っている。このことは、前記図21に示
した第2の従来例の構造においても同様である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、第1の
従来例では、極めて低いオン抵抗が得られるが、チップ
を大容量化・高耐圧化できないという欠点を持ってい
る。またノーマリ・オン型であって取扱に注意を要する
という問題もある。また、第2の従来例では、高耐圧化
には問題ないが、大容量化するための微細化に適さない
構造であり、かつ素子の構造上、低オン抵抗化に限界が
あると共に、ノーマリ・オン型であって取扱に注意を要
するという問題がある。また、第3の従来例では、電圧
制御型であり、ノーマリ・オフ特性を持つという利点を
有するが、素子の構造上、低オン抵抗化に限界があると
共に、寄生素子の存在によって電流制御能力を失うおそ
れがある、という問題を有している。上記のごとき従来
技術の問題を解決するため、本出願人は、ノーマリ・オ
フ型で、制御性に優れ、オン抵抗の低い新規なトランジ
スタを開発し、既に出願(特願平5−33419号)し
ている。
従来例では、極めて低いオン抵抗が得られるが、チップ
を大容量化・高耐圧化できないという欠点を持ってい
る。またノーマリ・オン型であって取扱に注意を要する
という問題もある。また、第2の従来例では、高耐圧化
には問題ないが、大容量化するための微細化に適さない
構造であり、かつ素子の構造上、低オン抵抗化に限界が
あると共に、ノーマリ・オン型であって取扱に注意を要
するという問題がある。また、第3の従来例では、電圧
制御型であり、ノーマリ・オフ特性を持つという利点を
有するが、素子の構造上、低オン抵抗化に限界があると
共に、寄生素子の存在によって電流制御能力を失うおそ
れがある、という問題を有している。上記のごとき従来
技術の問題を解決するため、本出願人は、ノーマリ・オ
フ型で、制御性に優れ、オン抵抗の低い新規なトランジ
スタを開発し、既に出願(特願平5−33419号)し
ている。
【0011】本発明は、上記の本出願人による先行技術
をさらに改良し、ノーマリ・オフ型で、制御性に優れ、
オン抵抗が低く、さらに入力信号電力を大幅に低減する
ことが出来ると共に製造工程の簡便な半導体装置を提供
することを目的とする。
をさらに改良し、ノーマリ・オフ型で、制御性に優れ、
オン抵抗が低く、さらに入力信号電力を大幅に低減する
ことが出来ると共に製造工程の簡便な半導体装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては特許請求の範囲に記載するような
構成をとる。すなわち、請求項1に記載の発明において
は、基板であるコレクタ領域(例えばn型)の表面に同
じ導電型のエミッタ領域を設け、さらに例えばU字型を
した固定絶縁電極を、同じ導電型のエミッタ領域を挾み
込むように配置する。この固定絶縁電極間がチャネル領
域となる。この固定絶縁電極はエミッタ電極と同電位に
保たれていて、かつ隣接するコレクタ領域ならびにチャ
ネル領域に空乏層を形成するような性質を有する材料、
例えばp型多結晶半導体からなるものである。さらに、
コレクタ領域と固定絶縁電極の絶縁膜とに接し、エミッ
タ領域には接しない反対導電型のインジェクタ領域を設
けた。すなわち、デバイスの遮断時は、固定絶縁電極の
つくる空乏層によってチャネル領域内に多数キャリア
(ここでは伝導電子)に対するポテンシャル障壁が形成
され、エミッタ領域とコレクタ領域とは電気的に遮断さ
れる。また導通時には、外部から下記の制御用トランジ
スタを介してインジェクタ領域に適当な所定の電圧を印
加し、インジェクタ領域が接している固定絶縁電極の絶
縁膜界面に少数キャリア(ここでは正孔)を導入して反
転層を形成させることで、固定絶縁電極のp型多結晶半
導体からn型のチャネル領域への電界を遮蔽して空乏層
を後退させることで、多数キャリアに対するポテンシャ
ル障壁を取り払ってチャネルを開く。さらにはインジェ
クタ領域からコレクタ領域へ正孔を注入することで、コ
レクタ領域の伝導度を向上させるものである。さらに、
半導体基体表面に接して、固定絶縁電極に囲まれ、かつ
半導体基体と絶縁分離されるかまたは一部がインジェク
タ領域と接した半導体領域を1個または複数個設け、こ
の半導体領域に制御用トランジスタを形成し、その制御
用トランジスタの出力がインジェクタ領域と導通するよ
うに構成している。この制御用トランジスタを操作して
インジェクタ領域の電位を操作することにより、絶縁膜
界面の空乏層の状況やチャネル領域の導電率を制御する
のである。なお、上記のコレクタ領域は、例えば後記図
1におけるコレクタ領域2に相当し、同じくエミッタ領
域はエミッタ領域3に、固定絶縁電極は固定絶縁電極6
に、同じくインジェクタ領域はp型領域8に相当する。
また、上記半導体領域及び制御用トランジスタは、例え
ば後記図1における21〜25の部分(詳しくは図4の
制御用トランジスタ29、39)に相当する。
め、本発明においては特許請求の範囲に記載するような
構成をとる。すなわち、請求項1に記載の発明において
は、基板であるコレクタ領域(例えばn型)の表面に同
じ導電型のエミッタ領域を設け、さらに例えばU字型を
した固定絶縁電極を、同じ導電型のエミッタ領域を挾み
込むように配置する。この固定絶縁電極間がチャネル領
域となる。この固定絶縁電極はエミッタ電極と同電位に
保たれていて、かつ隣接するコレクタ領域ならびにチャ
ネル領域に空乏層を形成するような性質を有する材料、
例えばp型多結晶半導体からなるものである。さらに、
コレクタ領域と固定絶縁電極の絶縁膜とに接し、エミッ
タ領域には接しない反対導電型のインジェクタ領域を設
けた。すなわち、デバイスの遮断時は、固定絶縁電極の
つくる空乏層によってチャネル領域内に多数キャリア
(ここでは伝導電子)に対するポテンシャル障壁が形成
され、エミッタ領域とコレクタ領域とは電気的に遮断さ
れる。また導通時には、外部から下記の制御用トランジ
スタを介してインジェクタ領域に適当な所定の電圧を印
加し、インジェクタ領域が接している固定絶縁電極の絶
縁膜界面に少数キャリア(ここでは正孔)を導入して反
転層を形成させることで、固定絶縁電極のp型多結晶半
導体からn型のチャネル領域への電界を遮蔽して空乏層
を後退させることで、多数キャリアに対するポテンシャ
ル障壁を取り払ってチャネルを開く。さらにはインジェ
クタ領域からコレクタ領域へ正孔を注入することで、コ
レクタ領域の伝導度を向上させるものである。さらに、
半導体基体表面に接して、固定絶縁電極に囲まれ、かつ
半導体基体と絶縁分離されるかまたは一部がインジェク
タ領域と接した半導体領域を1個または複数個設け、こ
の半導体領域に制御用トランジスタを形成し、その制御
用トランジスタの出力がインジェクタ領域と導通するよ
うに構成している。この制御用トランジスタを操作して
インジェクタ領域の電位を操作することにより、絶縁膜
界面の空乏層の状況やチャネル領域の導電率を制御する
のである。なお、上記のコレクタ領域は、例えば後記図
1におけるコレクタ領域2に相当し、同じくエミッタ領
域はエミッタ領域3に、固定絶縁電極は固定絶縁電極6
に、同じくインジェクタ領域はp型領域8に相当する。
また、上記半導体領域及び制御用トランジスタは、例え
ば後記図1における21〜25の部分(詳しくは図4の
制御用トランジスタ29、39)に相当する。
【0013】また、請求項2に記載の発明においては、
上記請求項1に記載の発明において、固定絶縁電極に挾
まれたコレクタ領域とエミッタ領域との間に反対導電型
(例えばp型)のベース領域を設けたものである。この
装置は、電子に対するポテンシャルバリアである上記ベ
ース領域のポテンシャルを、請求項1の場合のような空
乏層ではなく、p型領域と絶縁膜界面によって操作する
ものである。この場合、ベース領域とインジェクタ領域
とはつながっていてもいなくてもよい。また、固定絶縁
電極の先端はコレクタ領域に接していても、ベース領域
の内部にあっても構わない。なお、上記ベース領域は、
例えば、後記図14、図15のp型領域12に相当す
る。
上記請求項1に記載の発明において、固定絶縁電極に挾
まれたコレクタ領域とエミッタ領域との間に反対導電型
(例えばp型)のベース領域を設けたものである。この
装置は、電子に対するポテンシャルバリアである上記ベ
ース領域のポテンシャルを、請求項1の場合のような空
乏層ではなく、p型領域と絶縁膜界面によって操作する
ものである。この場合、ベース領域とインジェクタ領域
とはつながっていてもいなくてもよい。また、固定絶縁
電極の先端はコレクタ領域に接していても、ベース領域
の内部にあっても構わない。なお、上記ベース領域は、
例えば、後記図14、図15のp型領域12に相当す
る。
【0014】
【作用】エミッタ電位に固定されている固定絶縁電極の
周辺のチャネル領域には、固定絶縁電極材料との仕事関
数差によって空乏層が形成され、これによってチャネル
領域は空乏化されてエミッタ領域とコレクタ領域とは電
気的に遮断されている。また、固定絶縁電極はコレクタ
電位が上昇しても、コレクタ電界でチャネルが開かない
ような構造となっている。すなわち素子構造は初めから
遮断状態である。しかし、コレクタ領域内の空乏層から
励起される少数キャリアは、絶縁膜界面に溜って、その
ままではチャネル領域の空乏層を後退させて主電流がリ
ークしてしまうが、チャネル領域とは反対導電型のイン
ジェクタ領域が絶縁膜界面と接し、さらにインジェクタ
領域には制御用トランジスタが接続されているので、制
御用トランジスタがオンのときにはインジェクタ領域が
接地状態となり、絶縁膜界面の少数キャリアはインジェ
クタ領域と制御用トランジスタを介して流れ出ること
で、絶縁膜界面の電位は上昇せず、素子は遮断状態を保
つ。一方、制御用トランジスタを制御してインジェクタ
領域に正電位を印加すると、逆に少数キャリアが絶縁膜
界面に流れ込んで界面の電位を上昇させ、空乏層が後退
してチャネル中央部に中性領域が現われて電流が流れ
る。さらに注入電位が所定値以上になると、インジェク
タ領域とチャネル領域によるpn接合が順バイアスさ
れ、少数キャリアがチャネル領域ならびにコレクタ領域
に注入されて伝導度変調されるために、主電流は低いオ
ン抵抗で流れることになる。この時、絶縁膜界面は導電
路としてチャネル領域全体に少数キャリア電流を運ぶ働
きをする。ターン・オフするためには、インジェクタ領
域の電位を接地もしくは逆電位にする。また、半導体基
体と絶縁分離されるか、または一部がインジェクタ領域
と接した半導体領域を設け、この半導体領域に上記の制
御用トランジスタを形成し、その制御用トランジスタの
出力がインジェクタ領域と導通するようになっている。
この制御用トランジスタを操作してインジェクタ領域の
電位を操作することにより、絶縁膜界面の空乏層の状況
やチャネル領域の導電率を制御するようになっている。
本発明においては、素子構造が微細であり、チャネル領
域の電位が直接に注入電極電位と連動する機構になって
いることから、単体バイポーラトランジスタよりも大き
なhFEを期待することができる。そしてオン抵抗が低
く、少ないベース電流で多くの主電流を制御することが
できる。また、微細構造に適しているので、大容量化が
可能であると共に高耐圧化にも適している。さらにパワ
ー素子とワンチップ化された制御用トランジスタを介し
てパワー素子を制御するので、入力信号電力を大幅に低
減し、小電力の信号で制御することが出来ると共に、パ
ワー素子と低圧の制御用トランジスタとをワンチップ化
する際に、パワー素子部分の固定絶縁電極を形成する工
程で、制御用トランジスタを形成する分離された半導体
領域を同時に形成することが出来るので、製造工程が極
めて簡便になる。
周辺のチャネル領域には、固定絶縁電極材料との仕事関
数差によって空乏層が形成され、これによってチャネル
領域は空乏化されてエミッタ領域とコレクタ領域とは電
気的に遮断されている。また、固定絶縁電極はコレクタ
電位が上昇しても、コレクタ電界でチャネルが開かない
ような構造となっている。すなわち素子構造は初めから
遮断状態である。しかし、コレクタ領域内の空乏層から
励起される少数キャリアは、絶縁膜界面に溜って、その
ままではチャネル領域の空乏層を後退させて主電流がリ
ークしてしまうが、チャネル領域とは反対導電型のイン
ジェクタ領域が絶縁膜界面と接し、さらにインジェクタ
領域には制御用トランジスタが接続されているので、制
御用トランジスタがオンのときにはインジェクタ領域が
接地状態となり、絶縁膜界面の少数キャリアはインジェ
クタ領域と制御用トランジスタを介して流れ出ること
で、絶縁膜界面の電位は上昇せず、素子は遮断状態を保
つ。一方、制御用トランジスタを制御してインジェクタ
領域に正電位を印加すると、逆に少数キャリアが絶縁膜
界面に流れ込んで界面の電位を上昇させ、空乏層が後退
してチャネル中央部に中性領域が現われて電流が流れ
る。さらに注入電位が所定値以上になると、インジェク
タ領域とチャネル領域によるpn接合が順バイアスさ
れ、少数キャリアがチャネル領域ならびにコレクタ領域
に注入されて伝導度変調されるために、主電流は低いオ
ン抵抗で流れることになる。この時、絶縁膜界面は導電
路としてチャネル領域全体に少数キャリア電流を運ぶ働
きをする。ターン・オフするためには、インジェクタ領
域の電位を接地もしくは逆電位にする。また、半導体基
体と絶縁分離されるか、または一部がインジェクタ領域
と接した半導体領域を設け、この半導体領域に上記の制
御用トランジスタを形成し、その制御用トランジスタの
出力がインジェクタ領域と導通するようになっている。
この制御用トランジスタを操作してインジェクタ領域の
電位を操作することにより、絶縁膜界面の空乏層の状況
やチャネル領域の導電率を制御するようになっている。
本発明においては、素子構造が微細であり、チャネル領
域の電位が直接に注入電極電位と連動する機構になって
いることから、単体バイポーラトランジスタよりも大き
なhFEを期待することができる。そしてオン抵抗が低
く、少ないベース電流で多くの主電流を制御することが
できる。また、微細構造に適しているので、大容量化が
可能であると共に高耐圧化にも適している。さらにパワ
ー素子とワンチップ化された制御用トランジスタを介し
てパワー素子を制御するので、入力信号電力を大幅に低
減し、小電力の信号で制御することが出来ると共に、パ
ワー素子と低圧の制御用トランジスタとをワンチップ化
する際に、パワー素子部分の固定絶縁電極を形成する工
程で、制御用トランジスタを形成する分離された半導体
領域を同時に形成することが出来るので、製造工程が極
めて簡便になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳細に説明す
る。図1〜図4は、本発明の第1の実施例である。図1
は素子の基本構造を説明するための斜視図、図2は図1
の前面と同じ部分を示す断面図、図3は素子の表面図
で、この図3と上記の図1においては表面の電極(金属
膜)を除いた様子を示している。すなわち、図3は図2
中の線分A−A′を含んで紙面に垂直に切った断面を示
す。逆に図2は図3中の線分A−A′を通って紙面に垂
直な平面で切った断面図である。また、図4は図3中の
線分B−B′を通って紙面に垂直な平面で切った断面図
であり、図2の場合と同様に、図4における線分B−
B′で切った断面図が図3に相当する。なお、この実施
例では半導体をシリコンとして説明する。次に、素子の
構造を説明する。まず図1〜図4中において、1は基板
であるn+型基板領域、2はn型コレクタ領域、3はn+
型エミッタ領域である。また、4はMOS型電極であ
り、高濃度のp型多結晶半導体からなり、かつ後述する
エミッタ電極とオーミックコンタクトしていて、電位が
固定されている。また、5はMOS型電極4とコレクタ
領域2とを絶縁する絶縁膜である。この4と5を併せて
「固定絶縁電極」6と呼ぶことにする。この固定絶縁電
極6は、素子表面から側壁が垂直に掘られた溝の中に形
成されている。n型コレクタ領域2のうち、この固定絶
縁電極6に挾まれた領域を「チャネル領域」7と呼ぶこ
とにする。このチャネル領域7は、絶縁膜5を介して隣
接するMOS型電極4が高濃度のp型半導体であるた
め、仕事関数差によって形成された空乏層によって、チ
ャネル領域には伝導電子に対するポテンシャル障壁が形
成されていて、エミッタ領域3とコレクタ領域2とは初
めから電気的に遮断された状態となっている。また、1
1はコレクタ電極であり、n+型基板領域1とオーミッ
クコンタクトしている。13はエミッタ電極であり、エ
ミッタ領域3とMOS型電極4にオーミックコンタクト
している。すなわち、MOS型電極4の電位はエミッタ
電極13の電位に固定されている。また図中、Hをチャ
ネル厚み、Lをチャネル長と呼ぶ。次に、図3に示すよ
うに、この実施例では固定絶縁電極6(4と5からなる
部分)はストライプ状をしており、各固定絶縁電極6の
間に、絶縁膜5で囲まれたn型コレクタ領域2、n+型
エミッタ領域3、インジェクタ領域となるp型領域8、
9および制御回路部分(図4で21〜25の部分と31
〜33の部分)が設けられている。なお、「チャネルの
状態によって電流を遮断、もしくは電流量を制御しう
る」という条件を満たしていれば、単位セルを構成する
固定絶縁電極6の形状、エミッタ領域3の形状などは任
意である。本発明では、上記の制御回路部分がパワーデ
バイスと同一チップに形成されていること、さらにその
制御回路部分が存在する絶縁分離領域を、パワーデバイ
スの固定絶縁電極6と同時に形成できるので、製造工程
が簡便であるという利点を有している。
る。図1〜図4は、本発明の第1の実施例である。図1
は素子の基本構造を説明するための斜視図、図2は図1
の前面と同じ部分を示す断面図、図3は素子の表面図
で、この図3と上記の図1においては表面の電極(金属
膜)を除いた様子を示している。すなわち、図3は図2
中の線分A−A′を含んで紙面に垂直に切った断面を示
す。逆に図2は図3中の線分A−A′を通って紙面に垂
直な平面で切った断面図である。また、図4は図3中の
線分B−B′を通って紙面に垂直な平面で切った断面図
であり、図2の場合と同様に、図4における線分B−
B′で切った断面図が図3に相当する。なお、この実施
例では半導体をシリコンとして説明する。次に、素子の
構造を説明する。まず図1〜図4中において、1は基板
であるn+型基板領域、2はn型コレクタ領域、3はn+
型エミッタ領域である。また、4はMOS型電極であ
り、高濃度のp型多結晶半導体からなり、かつ後述する
エミッタ電極とオーミックコンタクトしていて、電位が
固定されている。また、5はMOS型電極4とコレクタ
領域2とを絶縁する絶縁膜である。この4と5を併せて
「固定絶縁電極」6と呼ぶことにする。この固定絶縁電
極6は、素子表面から側壁が垂直に掘られた溝の中に形
成されている。n型コレクタ領域2のうち、この固定絶
縁電極6に挾まれた領域を「チャネル領域」7と呼ぶこ
とにする。このチャネル領域7は、絶縁膜5を介して隣
接するMOS型電極4が高濃度のp型半導体であるた
め、仕事関数差によって形成された空乏層によって、チ
ャネル領域には伝導電子に対するポテンシャル障壁が形
成されていて、エミッタ領域3とコレクタ領域2とは初
めから電気的に遮断された状態となっている。また、1
1はコレクタ電極であり、n+型基板領域1とオーミッ
クコンタクトしている。13はエミッタ電極であり、エ
ミッタ領域3とMOS型電極4にオーミックコンタクト
している。すなわち、MOS型電極4の電位はエミッタ
電極13の電位に固定されている。また図中、Hをチャ
ネル厚み、Lをチャネル長と呼ぶ。次に、図3に示すよ
うに、この実施例では固定絶縁電極6(4と5からなる
部分)はストライプ状をしており、各固定絶縁電極6の
間に、絶縁膜5で囲まれたn型コレクタ領域2、n+型
エミッタ領域3、インジェクタ領域となるp型領域8、
9および制御回路部分(図4で21〜25の部分と31
〜33の部分)が設けられている。なお、「チャネルの
状態によって電流を遮断、もしくは電流量を制御しう
る」という条件を満たしていれば、単位セルを構成する
固定絶縁電極6の形状、エミッタ領域3の形状などは任
意である。本発明では、上記の制御回路部分がパワーデ
バイスと同一チップに形成されていること、さらにその
制御回路部分が存在する絶縁分離領域を、パワーデバイ
スの固定絶縁電極6と同時に形成できるので、製造工程
が簡便であるという利点を有している。
【0016】次に、制御回路部分の説明をする。図3お
よび図4に示すように、本実施例では2つの異なる制御
用トランジスタ29と39とが設けられている。すなわ
ち22〜28の要素によって構成されるnチャネルMO
Sトランジスタ29と、32〜38の要素によって構成
されるpチャネルMOSトランジスタ39とである。ま
ず、21はp型領域であり、絶縁層20と絶縁膜5によ
ってコレクタ領域2等の他の領域から絶縁分離されてい
る。このp型領域21内に、22〜28の要素によって
nチャネルMOSトランジスタ29が構成されている。
すなわち、22はソース領域となるn+型領域、23は
p+型領域、24はソース電極、25はドレイン領域と
なるn+型領域、26はゲート絶縁膜、27はゲート電
極、28は絶縁膜である。このトランジスタ部分は固定
絶縁電極6の絶縁膜5と絶縁層20とによってドリフト
領域となるコレクタ領域2とは絶縁分離されている。こ
のトランジスタのソースであるn+型領域22は、本体
のエミッタ電極13に対して負の電位が印加されてお
り、ドレインであるn+型領域25は金属18を介して
インジェクタ領域となるp型領域8に接続されている。
このトランジスタがオン状態になると、p型領域8は負
電位になり、オン状態においては周囲の正孔を吸収して
本体の素子をオフ状態に導く。一方、31はn型領域で
あり、絶縁層30と絶縁膜5によってコレクタ領域2か
ら絶縁分離されているが、一部がp型領域9に接してい
る。このn型領域31内に、32〜38の要素によって
pチャネルMOSトランジスタ39が構成されている。
すなわち、32はソース領域となるp+型領域、33は
n+型領域、34はソース電極、35はドレイン領域と
なるp+型領域、36はゲート絶縁膜、37はゲート電
極、38は絶縁膜である。このトランジスタ部分は、固
定絶縁電極6の絶縁膜5と絶縁層30とp型領域9とに
よってドリフト領域となるコレクタ領域2とは絶縁分離
されている。このトランジスタのソースであるp+型領
域32には正の電位が印加されている。ドレインである
p+型領域35はp型領域9と接続されている。このト
ランジスタがオン状態になるとp型領域9は正電位にな
り、n型ドリフト領域2へ正孔が注入され、後に説明す
るように素子がオン状態になる。なお、上記のnチャネ
ルMOSトランジスタ29はソース領域25がn+型で
あるため、p型領域8と直接に接続することが出来ない
ので、金属18を介して接続している。一方、pチャネ
ルMOSトランジスタ39はドレイン領域25がp+型
であるため、p型領域9に直接結合されている。すなわ
ち、nチャネルMOSトランジスタ29は全体が絶縁膜
5、20によって周囲から絶縁分離された半導体領域
(p型領域21)内に形成されているが、pチャネルM
OSトランジスタ39は、その一部がインジェクション
領域となるp型領域9に接続された半導体領域(n型領
域31)内に形成されている。なお、図4において、1
0は絶縁膜である。以上のような構成により、本実施例
は5つの端子を持つことになるが、うち2つは固定電位
の電源線であり、信号端子は1つ、すなわち制御用トラ
ンジスタのゲート電極27および37に接続されたG端
子のみなので、使い勝手は通常の三端子素子と同じであ
る。また、本実施例では、上記のように「オン用制御ト
ランジスタ39」と「オフ用制御トランジスタ29」の
2つを設け、相補型に構成しているが、もちろん同じタ
イプのトランジスタでも構わない。しかし、このように
構成することにより、2つのゲート電極27と37を図
4に示すように連結して使うことができるので、制御性
がよいという利点がある。なお、本願の図面において
は、断面図における固定絶縁電極の絶縁膜の角部および
表面図における絶縁膜の角部は角張って描いてあるが、
これらは模式図であり、実際には丸みを帯びていてもよ
い。すなわち、電界集中を抑制するためにこれら角部に
丸みを持たせることは、広く一般に採用されていること
である。
よび図4に示すように、本実施例では2つの異なる制御
用トランジスタ29と39とが設けられている。すなわ
ち22〜28の要素によって構成されるnチャネルMO
Sトランジスタ29と、32〜38の要素によって構成
されるpチャネルMOSトランジスタ39とである。ま
ず、21はp型領域であり、絶縁層20と絶縁膜5によ
ってコレクタ領域2等の他の領域から絶縁分離されてい
る。このp型領域21内に、22〜28の要素によって
nチャネルMOSトランジスタ29が構成されている。
すなわち、22はソース領域となるn+型領域、23は
p+型領域、24はソース電極、25はドレイン領域と
なるn+型領域、26はゲート絶縁膜、27はゲート電
極、28は絶縁膜である。このトランジスタ部分は固定
絶縁電極6の絶縁膜5と絶縁層20とによってドリフト
領域となるコレクタ領域2とは絶縁分離されている。こ
のトランジスタのソースであるn+型領域22は、本体
のエミッタ電極13に対して負の電位が印加されてお
り、ドレインであるn+型領域25は金属18を介して
インジェクタ領域となるp型領域8に接続されている。
このトランジスタがオン状態になると、p型領域8は負
電位になり、オン状態においては周囲の正孔を吸収して
本体の素子をオフ状態に導く。一方、31はn型領域で
あり、絶縁層30と絶縁膜5によってコレクタ領域2か
ら絶縁分離されているが、一部がp型領域9に接してい
る。このn型領域31内に、32〜38の要素によって
pチャネルMOSトランジスタ39が構成されている。
すなわち、32はソース領域となるp+型領域、33は
n+型領域、34はソース電極、35はドレイン領域と
なるp+型領域、36はゲート絶縁膜、37はゲート電
極、38は絶縁膜である。このトランジスタ部分は、固
定絶縁電極6の絶縁膜5と絶縁層30とp型領域9とに
よってドリフト領域となるコレクタ領域2とは絶縁分離
されている。このトランジスタのソースであるp+型領
域32には正の電位が印加されている。ドレインである
p+型領域35はp型領域9と接続されている。このト
ランジスタがオン状態になるとp型領域9は正電位にな
り、n型ドリフト領域2へ正孔が注入され、後に説明す
るように素子がオン状態になる。なお、上記のnチャネ
ルMOSトランジスタ29はソース領域25がn+型で
あるため、p型領域8と直接に接続することが出来ない
ので、金属18を介して接続している。一方、pチャネ
ルMOSトランジスタ39はドレイン領域25がp+型
であるため、p型領域9に直接結合されている。すなわ
ち、nチャネルMOSトランジスタ29は全体が絶縁膜
5、20によって周囲から絶縁分離された半導体領域
(p型領域21)内に形成されているが、pチャネルM
OSトランジスタ39は、その一部がインジェクション
領域となるp型領域9に接続された半導体領域(n型領
域31)内に形成されている。なお、図4において、1
0は絶縁膜である。以上のような構成により、本実施例
は5つの端子を持つことになるが、うち2つは固定電位
の電源線であり、信号端子は1つ、すなわち制御用トラ
ンジスタのゲート電極27および37に接続されたG端
子のみなので、使い勝手は通常の三端子素子と同じであ
る。また、本実施例では、上記のように「オン用制御ト
ランジスタ39」と「オフ用制御トランジスタ29」の
2つを設け、相補型に構成しているが、もちろん同じタ
イプのトランジスタでも構わない。しかし、このように
構成することにより、2つのゲート電極27と37を図
4に示すように連結して使うことができるので、制御性
がよいという利点がある。なお、本願の図面において
は、断面図における固定絶縁電極の絶縁膜の角部および
表面図における絶縁膜の角部は角張って描いてあるが、
これらは模式図であり、実際には丸みを帯びていてもよ
い。すなわち、電界集中を抑制するためにこれら角部に
丸みを持たせることは、広く一般に採用されていること
である。
【0017】次に動作を説明する。エミッタ電極13は
接地(0V)に、コレクタ電極11には正の電位を印加
する。また、制御回路部分のソース電極端子24には負
電位が、同じくソース電極端子34には正電位が印加さ
れる。コレクタ電極11に印加される電圧は、例えば数
百Vの高電圧であるが、制御回路部分の電極端子24、
34に印加する電圧はせいぜい±10〜15Vでよい。
まず、遮断状態について説明する。制御回路部分のゲー
ト電極端子Gの電位が然るべき正電位のとき、nチャネ
ルMOSトランジスタ29はオン状態で、pチャネルM
OSトランジスタ39はオフ状態である。よって素子は
遮断状態である。すなわち先にも述べたように、MOS
型電極4が高濃度のp型半導体からできていて、かつエ
ミッタ電極電位に固定されていることから、固定絶縁電
極6の周辺には空乏層が形成され、チャネル領域7は空
乏化されてエミッタ領域3とコレクタ領域2は電気的に
遮断されている。通常、このようなMOSダイオード的
な構造では、逆バイアスを印加してもコレクタ領域中の
空乏層で発生したキャリアが絶縁膜界面に溜って反転層
を形成し、空乏層は広がらずに絶縁膜界面の電位が上昇
する。しかし、この構造では、絶縁膜5がp型領域8に
接しているので、空乏層で発生したキャリアは絶縁膜界
面に到達するが、すぐにp型領域8とnチャネルMOS
トランジスタ29とを通って素子の外に排除される。す
なわち、絶縁膜界面の電位は上昇せずに固定されてい
て、空乏層は逆バイアス電圧に従って広がる。
接地(0V)に、コレクタ電極11には正の電位を印加
する。また、制御回路部分のソース電極端子24には負
電位が、同じくソース電極端子34には正電位が印加さ
れる。コレクタ電極11に印加される電圧は、例えば数
百Vの高電圧であるが、制御回路部分の電極端子24、
34に印加する電圧はせいぜい±10〜15Vでよい。
まず、遮断状態について説明する。制御回路部分のゲー
ト電極端子Gの電位が然るべき正電位のとき、nチャネ
ルMOSトランジスタ29はオン状態で、pチャネルM
OSトランジスタ39はオフ状態である。よって素子は
遮断状態である。すなわち先にも述べたように、MOS
型電極4が高濃度のp型半導体からできていて、かつエ
ミッタ電極電位に固定されていることから、固定絶縁電
極6の周辺には空乏層が形成され、チャネル領域7は空
乏化されてエミッタ領域3とコレクタ領域2は電気的に
遮断されている。通常、このようなMOSダイオード的
な構造では、逆バイアスを印加してもコレクタ領域中の
空乏層で発生したキャリアが絶縁膜界面に溜って反転層
を形成し、空乏層は広がらずに絶縁膜界面の電位が上昇
する。しかし、この構造では、絶縁膜5がp型領域8に
接しているので、空乏層で発生したキャリアは絶縁膜界
面に到達するが、すぐにp型領域8とnチャネルMOS
トランジスタ29とを通って素子の外に排除される。す
なわち、絶縁膜界面の電位は上昇せずに固定されてい
て、空乏層は逆バイアス電圧に従って広がる。
【0018】このデバイスがノーマリ・オフ構造を持つ
ためにチャネルの構造が満たさなければならない条件が
2つある。まず、その1つはチャネル厚みと不純物濃度
との関係である。図5は図2中のチャネル領域の中央付
近である線分C−C′に沿ったチャネル領域のポテンシ
ャル分布を計算した図である。図5の縦軸はフェルミ準
位を基準としたエネルギーバンドの中心のポテンシャル
である。以下、「フェルミ準位を基準としたエネルギー
バンドの中心のポテンシャル」を単に「ポテンシャル」
と呼ぶことにする。ここでは、MOS型電極4のビルド
インポテンシャルを0.6eVとし、絶縁膜5は二酸化
珪素で、厚さは100nmとして計算した。また、両端
の破線は、絶縁膜中の電位分布を示す補助線である。ま
た、中央部の一点鎖線はチャネル領域7の半導体の中性
状態におけるポテンシャルの位置である。図5におい
て、p型領域9の電位Vjが0Vの状態では、チャネル
の全域はポテンシャルが正であり、チャネル領域7には
伝導電子は存在しない。この条件を満たすために、チャ
ネル領域7の不純物濃度ND、チャネル厚みH、絶縁膜
厚to xは次の式を満たさなければならない。まず、MO
S型電極4の持つビルドインポテンシャルをP、チャネ
ル領域の半導体と絶縁膜5との界面のポテンシャルをQ
とすると、絶縁膜中の電界強度Eoxは一定であり、下記
(数1)式で示される。
ためにチャネルの構造が満たさなければならない条件が
2つある。まず、その1つはチャネル厚みと不純物濃度
との関係である。図5は図2中のチャネル領域の中央付
近である線分C−C′に沿ったチャネル領域のポテンシ
ャル分布を計算した図である。図5の縦軸はフェルミ準
位を基準としたエネルギーバンドの中心のポテンシャル
である。以下、「フェルミ準位を基準としたエネルギー
バンドの中心のポテンシャル」を単に「ポテンシャル」
と呼ぶことにする。ここでは、MOS型電極4のビルド
インポテンシャルを0.6eVとし、絶縁膜5は二酸化
珪素で、厚さは100nmとして計算した。また、両端
の破線は、絶縁膜中の電位分布を示す補助線である。ま
た、中央部の一点鎖線はチャネル領域7の半導体の中性
状態におけるポテンシャルの位置である。図5におい
て、p型領域9の電位Vjが0Vの状態では、チャネル
の全域はポテンシャルが正であり、チャネル領域7には
伝導電子は存在しない。この条件を満たすために、チャ
ネル領域7の不純物濃度ND、チャネル厚みH、絶縁膜
厚to xは次の式を満たさなければならない。まず、MO
S型電極4の持つビルドインポテンシャルをP、チャネ
ル領域の半導体と絶縁膜5との界面のポテンシャルをQ
とすると、絶縁膜中の電界強度Eoxは一定であり、下記
(数1)式で示される。
【0019】
【数1】
【0020】一方、チャネル領域7は遮断状態では全域
が空乏化しているので、その電位分布Vchは下記(数
2)式のような2次曲線でほぼ近似することが出来る。
が空乏化しているので、その電位分布Vchは下記(数
2)式のような2次曲線でほぼ近似することが出来る。
【0021】
【数2】
【0022】ただし、上記(数2)式において、qは単
位電荷、εsiはチャネル領域の半導体の誘電率、xはチ
ャネルのC−C′断面の中央、すなわち図5の横軸の中
央から絶縁膜方向に測った距離、Rはポテンシャルの最
低点である。また、チャネル領域7と絶縁膜5との界面
のポテンシャルQは、下記(数3)式で示される。
位電荷、εsiはチャネル領域の半導体の誘電率、xはチ
ャネルのC−C′断面の中央、すなわち図5の横軸の中
央から絶縁膜方向に測った距離、Rはポテンシャルの最
低点である。また、チャネル領域7と絶縁膜5との界面
のポテンシャルQは、下記(数3)式で示される。
【0023】
【数3】
【0024】また、この点における電界Esiは、下記
(数4)式で示される。
(数4)式で示される。
【0025】
【数4】
【0026】さらに、界面では電束が一致していなけれ
ばならないから、下記(数5)式を満足しなければなら
ない。 εoxEox=εsiEsi …(数5) MOS型電極4のビルドインポテンシャルを0.6e
V、チャネル領域7のポテンシャルの最小値Rを、制御
信号のノイズなどで簡単にチャネルが開かないように
0.3eVとし、前記の(数1)式〜(数5)式を満足
するようなチャネル領域7の不純物濃度ND、絶縁膜厚
tox、チャネル厚みHの関係を示したものが図6であ
る。なお、図6では、絶縁膜厚toxが50nmの場合と
100nmの場合の曲線を示してあるが、各線の左下の
領域がこのデバイスの満たすべき条件となる。例えば、
上記2つの絶縁膜厚の何れの場合でも、不純物濃度ND
=1×1014/cm3、チャネル厚みH=2μmは適当
な条件である。
ばならないから、下記(数5)式を満足しなければなら
ない。 εoxEox=εsiEsi …(数5) MOS型電極4のビルドインポテンシャルを0.6e
V、チャネル領域7のポテンシャルの最小値Rを、制御
信号のノイズなどで簡単にチャネルが開かないように
0.3eVとし、前記の(数1)式〜(数5)式を満足
するようなチャネル領域7の不純物濃度ND、絶縁膜厚
tox、チャネル厚みHの関係を示したものが図6であ
る。なお、図6では、絶縁膜厚toxが50nmの場合と
100nmの場合の曲線を示してあるが、各線の左下の
領域がこのデバイスの満たすべき条件となる。例えば、
上記2つの絶縁膜厚の何れの場合でも、不純物濃度ND
=1×1014/cm3、チャネル厚みH=2μmは適当
な条件である。
【0027】次に、デバイスがノーマリ・オフ特性を持
つための2つの目の条件として、チャネル厚みHとチャ
ネル長Lが満たさなければならない条件がある。図7
は、チャネル領域7のポテンシャル分布を数値計算した
結果である。ベースとなる平面は、図2のチャネル領域
7のエミッタ界面側からチャネル中央部を眺めたもので
あり、縦軸はポテンシャルを示している。図7において
は、等ポテンシャル線を示しているが、図の手前にある
エミッタ領域(図示せず)の影響によってチャネル領域
7のポテンシャルが引き下げられている様子が判る。ま
た、側面は絶縁膜との界面であり、図の奥の面は図2の
線分C−C′に一致していて、そこにおけるポテンシャ
ル分布はエミッタ領域3の影響を受けておらず、図5の
Vj=0の曲線と同等のものとなっている。図6の条件
を満足する何点かの設定で同様の数値計算を行なった結
果、チャネル領域7のエミッタ端部におけるポテンシャ
ル低下の影響は、チャネル長方向にほぼチャネル厚みの
1〜1.5倍のところまでに止まることが判った。一
方、チャネル領域7のコレクタ領域2に面している部分
において、コレクタ電界によってチャネルポテンシャル
が引き下げられる影響もほぼこれと同様であるとして、
チャネルがノーマリ・オフ特性、すなわちコレクタ電界
が上昇してもその影響でチャネルが開かないための条件
は、(チャネル長L)/(チャネル厚みH)の比が2〜
3以上であることになる。例えば、チャネルの不純物濃
度が1×1014/cm3、すなわち比抵抗が約40Ω−
cmであり、絶縁膜厚が100nm以下である場合、チ
ャネル厚みHを2μmとすれば、チャネル長は6μmあ
れば十分である。
つための2つの目の条件として、チャネル厚みHとチャ
ネル長Lが満たさなければならない条件がある。図7
は、チャネル領域7のポテンシャル分布を数値計算した
結果である。ベースとなる平面は、図2のチャネル領域
7のエミッタ界面側からチャネル中央部を眺めたもので
あり、縦軸はポテンシャルを示している。図7において
は、等ポテンシャル線を示しているが、図の手前にある
エミッタ領域(図示せず)の影響によってチャネル領域
7のポテンシャルが引き下げられている様子が判る。ま
た、側面は絶縁膜との界面であり、図の奥の面は図2の
線分C−C′に一致していて、そこにおけるポテンシャ
ル分布はエミッタ領域3の影響を受けておらず、図5の
Vj=0の曲線と同等のものとなっている。図6の条件
を満足する何点かの設定で同様の数値計算を行なった結
果、チャネル領域7のエミッタ端部におけるポテンシャ
ル低下の影響は、チャネル長方向にほぼチャネル厚みの
1〜1.5倍のところまでに止まることが判った。一
方、チャネル領域7のコレクタ領域2に面している部分
において、コレクタ電界によってチャネルポテンシャル
が引き下げられる影響もほぼこれと同様であるとして、
チャネルがノーマリ・オフ特性、すなわちコレクタ電界
が上昇してもその影響でチャネルが開かないための条件
は、(チャネル長L)/(チャネル厚みH)の比が2〜
3以上であることになる。例えば、チャネルの不純物濃
度が1×1014/cm3、すなわち比抵抗が約40Ω−
cmであり、絶縁膜厚が100nm以下である場合、チ
ャネル厚みHを2μmとすれば、チャネル長は6μmあ
れば十分である。
【0028】次に、遮断状態から導通状態に転ずる機構
について説明する。すなわち、ゲート電極37の電位が
徐々に負電位になってpチャネルMOSトランジスタ3
9がオン状態に転じ、p型領域9の電位が徐々に上昇し
てくる場合である。前記図5において、p型領域9の電
位Vjが0V、すなわち遮断状態では、チャネルの全域
はポテンシャルが正であり、チャネル領域7に伝導電子
は存在しない。p型領域9にわずかに正電位(Vj=
0.3eV)を印加すると、チャネルの中央付近のポテ
ンシャルは0eV以下になり、伝導電子が存在しうるよ
うになる。このように注入電位を上げることでチャネル
領域7のポテンシャルが下がるのは、遮断状態の時とは
逆に、電位の高いp型領域9から絶縁膜界面の反転層に
正孔が流れ込み、チャネル領域7に対するMOS型電極
4からの電界を遮蔽するからである。このようにp型領
域9の電位が上昇すると空乏層が後退してチャネルが開
く。さらにp型領域9の注入電位が0.5eV以上にな
ると、ポテンシャルもこの一点鎖線より低くなって、チ
ャネル領域内のバンドの形状は平坦になってゆく。これ
はn型コレクタ領域2とp型領域9との間の接合が順バ
イアス状態になり、コレクタ領域全域が高水準注入状態
になるためである。このとき、正孔は直接にp型領域9
から注入されるほか、絶縁膜界面からもコレクタ領域へ
供給される。すなわち、この条件においては絶縁膜界面
は極めて伝導度の高い導電路として正孔電流を運ぶ働き
をする。この段階になると、コレクタ電流の制御はp型
領域9の電位よりは注入される正孔電流に注目した方が
理解しやすい。すなわち、コレクタ領域2に注入される
正孔電流量によってコレクタ領域2の導電率が制御さ
れ、コレクタ電流量が制御される。また導通状態におい
て、チャネル領域7への正孔の供給は固定絶縁電極6の
界面からのものが支配的で、p型領域9から直接にチャ
ネル領域7へ供給される量の少ない方がチャネル領域7
の導電率の不均一性がなくてよい。そのために、エミッ
タ領域3とp型領域9との間の距離(図3のD)は、チ
ャネル厚みH以上であることが望ましい。
について説明する。すなわち、ゲート電極37の電位が
徐々に負電位になってpチャネルMOSトランジスタ3
9がオン状態に転じ、p型領域9の電位が徐々に上昇し
てくる場合である。前記図5において、p型領域9の電
位Vjが0V、すなわち遮断状態では、チャネルの全域
はポテンシャルが正であり、チャネル領域7に伝導電子
は存在しない。p型領域9にわずかに正電位(Vj=
0.3eV)を印加すると、チャネルの中央付近のポテ
ンシャルは0eV以下になり、伝導電子が存在しうるよ
うになる。このように注入電位を上げることでチャネル
領域7のポテンシャルが下がるのは、遮断状態の時とは
逆に、電位の高いp型領域9から絶縁膜界面の反転層に
正孔が流れ込み、チャネル領域7に対するMOS型電極
4からの電界を遮蔽するからである。このようにp型領
域9の電位が上昇すると空乏層が後退してチャネルが開
く。さらにp型領域9の注入電位が0.5eV以上にな
ると、ポテンシャルもこの一点鎖線より低くなって、チ
ャネル領域内のバンドの形状は平坦になってゆく。これ
はn型コレクタ領域2とp型領域9との間の接合が順バ
イアス状態になり、コレクタ領域全域が高水準注入状態
になるためである。このとき、正孔は直接にp型領域9
から注入されるほか、絶縁膜界面からもコレクタ領域へ
供給される。すなわち、この条件においては絶縁膜界面
は極めて伝導度の高い導電路として正孔電流を運ぶ働き
をする。この段階になると、コレクタ電流の制御はp型
領域9の電位よりは注入される正孔電流に注目した方が
理解しやすい。すなわち、コレクタ領域2に注入される
正孔電流量によってコレクタ領域2の導電率が制御さ
れ、コレクタ電流量が制御される。また導通状態におい
て、チャネル領域7への正孔の供給は固定絶縁電極6の
界面からのものが支配的で、p型領域9から直接にチャ
ネル領域7へ供給される量の少ない方がチャネル領域7
の導電率の不均一性がなくてよい。そのために、エミッ
タ領域3とp型領域9との間の距離(図3のD)は、チ
ャネル厚みH以上であることが望ましい。
【0029】次に、図8は、本実施例の素子における電
圧・電流特性曲線を示す特性図である。図8に示すよう
に、電流曲線は原点から直線的に立ち上がる。しかし、
前記図1の構造にはバイポーラトランジスタのようなベ
ース領域が存在しないので、電流・電圧特性に飽和特性
が存在しない。よって電流曲線はコレクタ電圧が低い条
件でも、注入電流によって変動する。電流量がコレクタ
電位の上昇と共に飽和するのは、コレクタ電位が高くな
ると殆ど正孔がチャネル領域のみに存在し、コレクタ領
域には空乏層が広がって電子電流がピンチオフ状態にな
るためである。
圧・電流特性曲線を示す特性図である。図8に示すよう
に、電流曲線は原点から直線的に立ち上がる。しかし、
前記図1の構造にはバイポーラトランジスタのようなベ
ース領域が存在しないので、電流・電圧特性に飽和特性
が存在しない。よって電流曲線はコレクタ電圧が低い条
件でも、注入電流によって変動する。電流量がコレクタ
電位の上昇と共に飽和するのは、コレクタ電位が高くな
ると殆ど正孔がチャネル領域のみに存在し、コレクタ領
域には空乏層が広がって電子電流がピンチオフ状態にな
るためである。
【0030】また、注入した正孔電流によってコレクタ
電流が決まることから、バイポーラトランジスタと同様
のhFE(直流電流増幅率)を定義することができる。こ
の素子では、素子構造が微細であり、またチャネル領域
7の電位が直接にp型領域9の電位と連動する機構にな
っていることから、単体バイポーラトランジスタよりも
大きなhFEを期待することができる。
電流が決まることから、バイポーラトランジスタと同様
のhFE(直流電流増幅率)を定義することができる。こ
の素子では、素子構造が微細であり、またチャネル領域
7の電位が直接にp型領域9の電位と連動する機構にな
っていることから、単体バイポーラトランジスタよりも
大きなhFEを期待することができる。
【0031】次に、導通状態から遮断状態に転ずる機構
を説明する。ターン・オフするためには、制御回路部分
のゲート電極端子Gの電位を正にする。するとpチャネ
ルMOSトランジスタ39は遮断され、正孔が供給され
なくなる。一方、nチャネルMOSトランジスタ29が
オン状態になり、コレクタ領域2およびチャネル領域7
に大量に存在していた正孔はp型領域8とnチャネルM
OSトランジスタ29とを通して素子外に排除され、再
びチャネル領域が空乏層で満たされるようになる。この
機構はバイポーラトランジスタと同様である。なお、こ
の構造は等価回路的にはノーマリ・オフ特性を有する長
チャネルJFETの一種と捉えることもできる。すなわ
ち、この素子構造は他のいかなる寄生素子も持たない。
さらには正孔電流を制御するために絶縁分離されたMO
Sトランジスタを用いたことから、素子全体としては電
圧制御デバイスになっている。したがって素子全体を制
御するための入力信号電力を大幅に低減することが出来
る。なお、制御用トランジスタ29、39をベーストラ
ンジスタで構成することもできる。
を説明する。ターン・オフするためには、制御回路部分
のゲート電極端子Gの電位を正にする。するとpチャネ
ルMOSトランジスタ39は遮断され、正孔が供給され
なくなる。一方、nチャネルMOSトランジスタ29が
オン状態になり、コレクタ領域2およびチャネル領域7
に大量に存在していた正孔はp型領域8とnチャネルM
OSトランジスタ29とを通して素子外に排除され、再
びチャネル領域が空乏層で満たされるようになる。この
機構はバイポーラトランジスタと同様である。なお、こ
の構造は等価回路的にはノーマリ・オフ特性を有する長
チャネルJFETの一種と捉えることもできる。すなわ
ち、この素子構造は他のいかなる寄生素子も持たない。
さらには正孔電流を制御するために絶縁分離されたMO
Sトランジスタを用いたことから、素子全体としては電
圧制御デバイスになっている。したがって素子全体を制
御するための入力信号電力を大幅に低減することが出来
る。なお、制御用トランジスタ29、39をベーストラ
ンジスタで構成することもできる。
【0032】次に、図9〜図13は、図1〜図4に示し
た素子の製造工程の一実施例を示す図である。まず、ド
リフト領域の不純物濃度をもつ半導体基板の表面にマス
ク材100を形成し、固定絶縁電極用の溝を形成するた
めの窓を開ける。これを図9に示すように異方性ドライ
エッチングによってシリコンをエッチングし、側壁がほ
ぼ垂直な溝を形成する。溝の深さは、溝同士の間隔の3
〜4倍とする。次に、図10に示すように、溝の内壁を
酸化して絶縁膜5を形成し、MOS型電極4となる高濃
度のp型ポリシリコンを堆積させる。次に、図11に示
すように、溝の中のみにp型ポリシリコンが残るように
エッチングし、表面を酸化してp型ポリシリコンを絶縁
し、MOS型電極4を形成することにより、MOS型電
極4と絶縁膜5、5’からなる固定絶縁電極6を形成す
る。また、この時、同時にマスク材の一部を除去して表
面を酸化することで、絶縁層20および30にあたる領
域を形成する。次に、マスク材100を除去し、ポリシ
リコンの絶縁膜を取らない程度に表面を平坦に整えた上
記基板と、基板領域1上にコレクタ領域2をエピタキシ
ャル成長させた別の基板とを張り合わせて、図12の構
造を形成する。さらに固定絶縁電極6のある方の基板を
削ることにより、図13に示すように、絶縁膜5が表面
に来るようにする。次に、p型領域8、9を不純物拡散
によって形成し、n+型エミッタ領域3、制御回路領域
内の制御用トランジスタなどを形成することにより、前
記図1〜4に示した素子を得ることが出来る。上記のよ
うに、固定絶縁電極を形成する工程で、制御回路部分を
形成する分離された半導体領域を同時に形成することが
出来るので、製造工程が簡便になる。
た素子の製造工程の一実施例を示す図である。まず、ド
リフト領域の不純物濃度をもつ半導体基板の表面にマス
ク材100を形成し、固定絶縁電極用の溝を形成するた
めの窓を開ける。これを図9に示すように異方性ドライ
エッチングによってシリコンをエッチングし、側壁がほ
ぼ垂直な溝を形成する。溝の深さは、溝同士の間隔の3
〜4倍とする。次に、図10に示すように、溝の内壁を
酸化して絶縁膜5を形成し、MOS型電極4となる高濃
度のp型ポリシリコンを堆積させる。次に、図11に示
すように、溝の中のみにp型ポリシリコンが残るように
エッチングし、表面を酸化してp型ポリシリコンを絶縁
し、MOS型電極4を形成することにより、MOS型電
極4と絶縁膜5、5’からなる固定絶縁電極6を形成す
る。また、この時、同時にマスク材の一部を除去して表
面を酸化することで、絶縁層20および30にあたる領
域を形成する。次に、マスク材100を除去し、ポリシ
リコンの絶縁膜を取らない程度に表面を平坦に整えた上
記基板と、基板領域1上にコレクタ領域2をエピタキシ
ャル成長させた別の基板とを張り合わせて、図12の構
造を形成する。さらに固定絶縁電極6のある方の基板を
削ることにより、図13に示すように、絶縁膜5が表面
に来るようにする。次に、p型領域8、9を不純物拡散
によって形成し、n+型エミッタ領域3、制御回路領域
内の制御用トランジスタなどを形成することにより、前
記図1〜4に示した素子を得ることが出来る。上記のよ
うに、固定絶縁電極を形成する工程で、制御回路部分を
形成する分離された半導体領域を同時に形成することが
出来るので、製造工程が簡便になる。
【0033】次に、図14は、本発明の第2の実施例を
示す断面図である。図14において、12はp型領域で
あり、その他、図1と同符号は同一物を示す。この実施
例では、チャネル領域にバイポーラトランジスタのベー
ス領域に相当するp型領域12が存在する。すなわちコ
レクタ領域2とエミッタ領域3との間にベース領域とな
るp型領域12が介在している。その他の点は前記図1
〜図4と同じである。p型領域12の不純物濃度は通常
のバイポーラトランジスタのベース領域よりもはるかに
低くてよい。例えば1016cm~3程度の濃度である。不
純物濃度が低くても固定絶縁電極6に挾まれているため
に、強いコレクタ電界に対して遮断特性を保持できる。
なお、p型領域12は、インジェクタ領域となるp型領
域8、9と接続していてもよいし、接続していなくても
よい。いずれにしろ、絶縁膜5の界面を伝ってp型領域
8とp型領域12との間でキャリアの移動が可能であ
る。また、この素子で高いhFEが得られることは前記第
1の実施例と同様である。この構造では固定絶縁電極6
の周辺は正孔による蓄積層が形成されていて導電率が低
く、インジェクタ領域となるp型領域8、9から注入さ
れた正孔を効率よくチャネル領域へ運ぶことができる。
すなわち、固定絶縁電極6は、通常のバイポーラトラン
ジスタにおけるベース電極に相当し、これがエミッタ領
域と非常に近接していることから高いhFEが期待され
る。なお、この構造において、固定絶縁電極6の底部が
n型コレクタ領域2に接していることは本質的なことで
はない。したがって図15に示すように、ベース領域と
なるp型領域12が固定絶縁電極6を覆いつくしていて
も構わない。しかし、この場合は、いわゆるベース長が
長くなるので、素子の電気特性は影響を受けることにな
る。
示す断面図である。図14において、12はp型領域で
あり、その他、図1と同符号は同一物を示す。この実施
例では、チャネル領域にバイポーラトランジスタのベー
ス領域に相当するp型領域12が存在する。すなわちコ
レクタ領域2とエミッタ領域3との間にベース領域とな
るp型領域12が介在している。その他の点は前記図1
〜図4と同じである。p型領域12の不純物濃度は通常
のバイポーラトランジスタのベース領域よりもはるかに
低くてよい。例えば1016cm~3程度の濃度である。不
純物濃度が低くても固定絶縁電極6に挾まれているため
に、強いコレクタ電界に対して遮断特性を保持できる。
なお、p型領域12は、インジェクタ領域となるp型領
域8、9と接続していてもよいし、接続していなくても
よい。いずれにしろ、絶縁膜5の界面を伝ってp型領域
8とp型領域12との間でキャリアの移動が可能であ
る。また、この素子で高いhFEが得られることは前記第
1の実施例と同様である。この構造では固定絶縁電極6
の周辺は正孔による蓄積層が形成されていて導電率が低
く、インジェクタ領域となるp型領域8、9から注入さ
れた正孔を効率よくチャネル領域へ運ぶことができる。
すなわち、固定絶縁電極6は、通常のバイポーラトラン
ジスタにおけるベース電極に相当し、これがエミッタ領
域と非常に近接していることから高いhFEが期待され
る。なお、この構造において、固定絶縁電極6の底部が
n型コレクタ領域2に接していることは本質的なことで
はない。したがって図15に示すように、ベース領域と
なるp型領域12が固定絶縁電極6を覆いつくしていて
も構わない。しかし、この場合は、いわゆるベース長が
長くなるので、素子の電気特性は影響を受けることにな
る。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明において
は下記のごとき効果が得られる。 (1)ノーマリ・オフ特性をもつ。 (2)電流制御型の三端子素子である。 (3)オン抵抗が低い。 (4)少ない制御電流で大きな主電流を制御できる。 (5)微細化(大容量化)・高耐圧化に適した構造であ
る。 (6)寄生素子を持たない。 (7)同一チップ内に制御用トランジスタを備えている
ので、入力信号電力を大幅に低減することが出来る。 (8)本発明のような制御トランジスタ用の絶縁分離領
域を形成する場合、通常のトランジスタ構造では製造工
程が飛躍的に増加するが、本発明においては溝型に形成
された固定絶縁電極を有するので、工程数を増やさず分
離構造を容易に形成することが出来る。
は下記のごとき効果が得られる。 (1)ノーマリ・オフ特性をもつ。 (2)電流制御型の三端子素子である。 (3)オン抵抗が低い。 (4)少ない制御電流で大きな主電流を制御できる。 (5)微細化(大容量化)・高耐圧化に適した構造であ
る。 (6)寄生素子を持たない。 (7)同一チップ内に制御用トランジスタを備えている
ので、入力信号電力を大幅に低減することが出来る。 (8)本発明のような制御トランジスタ用の絶縁分離領
域を形成する場合、通常のトランジスタ構造では製造工
程が飛躍的に増加するが、本発明においては溝型に形成
された固定絶縁電極を有するので、工程数を増やさず分
離構造を容易に形成することが出来る。
【図1】本発明の第1の実施例の斜視図。
【図2】本発明の第1の実施例の断面図。
【図3】本発明の第1の実施例における表面構造を示す
断面図。
断面図。
【図4】本発明の第1の実施例の他の角度から見た断面
図。
図。
【図5】第1の実施例におけるチャネル領域のポテンシ
ャル分布図。
ャル分布図。
【図6】チャネル領域の不純物濃度、絶縁膜厚およびチ
ャネル厚みの関係を示す図。
ャネル厚みの関係を示す図。
【図7】チャネル領域のポテンシャル分布図。
【図8】第1の実施例における電圧・電流特性曲線を示
す特性図。
す特性図。
【図9】本発明の第1の実施例の製造工程の一部を示す
断面図。
断面図。
【図10】本発明の第1の実施例の製造工程の他の一部
を示す断面図。
を示す断面図。
【図11】本発明の第1の実施例の製造工程の他の一部
を示す断面図。
を示す断面図。
【図12】本発明の第1の実施例の製造工程の他の一部
を示す断面図。
を示す断面図。
【図13】本発明の第1の実施例の製造工程の他の一部
を示す断面図。
を示す断面図。
【図14】本発明の第2の実施例の断面図。
【図15】本発明の第2の実施例の変形を示す断面図。
【図16】第1の従来例の平面図。
【図17】第1の従来例の断面図。
【図18】第1の従来例の他の断面図。
【図19】第1の従来例を三端子素子として動作させた
場合の電流電圧特性図。
場合の電流電圧特性図。
【図20】第1の従来例を四端子素子として動作させた
場合の電流電圧特性図。
場合の電流電圧特性図。
【図21】第2の従来例の断面図。
【図22】第3の従来例の断面図。
1…基板領域 5…絶縁膜 2…コレクタ領域 6…固定絶縁電
極 3…エミッタ領域 7…チャネル領
域 4…MOS型電極 8、9…p型領域
(インジェクタ領域) 10…絶縁膜 12…p型領域
(ベース領域) 11…コレクタ電極 13…エミッタ
電極 20…絶縁層 30…絶縁層 21…p型領域 31…n型領域 22…ソース領域となるn+型領域 32…ソース領
域となるp+型領域 23…p+型領域 33…n+型領域 24…ソース電極 34…ソース電
極 25…ドレイン領域となるn+型領域 35…ドレイン
領域となるp+型領域 26…ゲート絶縁膜 36…ゲート絶
縁膜 27…ゲート電極 37…ゲート電
極 28…絶縁膜 38…絶縁膜 29…制御用トランジスタ 39…制御用ト
ランジスタ 100…マスク材
極 3…エミッタ領域 7…チャネル領
域 4…MOS型電極 8、9…p型領域
(インジェクタ領域) 10…絶縁膜 12…p型領域
(ベース領域) 11…コレクタ電極 13…エミッタ
電極 20…絶縁層 30…絶縁層 21…p型領域 31…n型領域 22…ソース領域となるn+型領域 32…ソース領
域となるp+型領域 23…p+型領域 33…n+型領域 24…ソース電極 34…ソース電
極 25…ドレイン領域となるn+型領域 35…ドレイン
領域となるp+型領域 26…ゲート絶縁膜 36…ゲート絶
縁膜 27…ゲート電極 37…ゲート電
極 28…絶縁膜 38…絶縁膜 29…制御用トランジスタ 39…制御用ト
ランジスタ 100…マスク材
Claims (2)
- 【請求項1】コレクタ領域である一導電型の半導体基体
の一主面に接して、同一導電型の島状のエミッタ領域を
1個または複数個有し、 前記主面に、前記エミッタ領域を挟んで、溝を1個また
は複数個有し、 前記溝の内部には絶縁膜によって前記コレクタ領域と絶
縁され、かつ、前記エミッタ領域と同電位に保たれた固
定絶縁電極を有し、 前記固定絶縁電極は、前記絶縁膜を介して隣接する前記
コレクタ領域に空乏領域を形成するような性質を有する
導電性材料から成り、 前記固定絶縁電極を取り囲む前記絶縁膜ならびに前記コ
レクタ領域に接して、前記エミッタ領域には接しない、
反対導電型のインジェクタ領域を有し、 前記エミッタ領域に隣接する前記コレクタ領域の一部で
あって、前記固定絶縁電極によって挾み込まれ、前記イ
ンジェクタ領域の電位が前記エミッタ領域の電位と同電
位に保たれている状態では、前記空乏領域の形成するポ
テンシャル障壁によって前記エミッタ領域と前記コレク
タ領域とを電気的に遮断状態とするチャネル領域を有
し、 さらに、前記半導体基体表面に接して、前記固定絶縁電
極に囲まれ、かつ前記半導体基体と絶縁分離されるかま
たは一部が前記インジェクタ領域と接した半導体領域を
1個または複数個有し、 前記半導体領域には制御用トランジスタが形成され、 前記制御用トランジスタの出力は前記インジェクタ領域
と導通している、ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の半導体装置において、前
記エミッタ領域と、隣接する前記コレクタ領域との間
に、反対導電型のベース領域が介在することを特徴とす
る半導体装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5335101A JPH07202182A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5335101A JPH07202182A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 半導体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07202182A true JPH07202182A (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=18284788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5335101A Pending JPH07202182A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 半導体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07202182A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009060136A (ja) * | 1996-05-22 | 2009-03-19 | Siliconix Inc | 完全空乏領域化ボディ領域を有するロングチャネルトレンチゲート型パワーmosfet |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5335101A patent/JPH07202182A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009060136A (ja) * | 1996-05-22 | 2009-03-19 | Siliconix Inc | 完全空乏領域化ボディ領域を有するロングチャネルトレンチゲート型パワーmosfet |
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