JPH072025Y2 - 圧力スイング吸着装置 - Google Patents
圧力スイング吸着装置Info
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- JPH072025Y2 JPH072025Y2 JP2241792U JP2241792U JPH072025Y2 JP H072025 Y2 JPH072025 Y2 JP H072025Y2 JP 2241792 U JP2241792 U JP 2241792U JP 2241792 U JP2241792 U JP 2241792U JP H072025 Y2 JPH072025 Y2 JP H072025Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数の吸着塔からなる
吸着ユニットが複数個並列に配置された多連ユニット式
の圧力スイング吸着装置(PSA装置、pressure swing
adsorptionapparatus )、特に空気を分離するのに使
用される多連ユニット式の圧力スイング吸着装置に関す
るものである。
吸着ユニットが複数個並列に配置された多連ユニット式
の圧力スイング吸着装置(PSA装置、pressure swing
adsorptionapparatus )、特に空気を分離するのに使
用される多連ユニット式の圧力スイング吸着装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】今日までに、PSA装置を用いて、複数
のガス成分からなる混合ガスを各構成ガス成分に吸着分
離することが知られており、一般的なPSA装置として
は、2つの吸着塔が1つのユニットを形成した2塔式の
ものや、4つの吸着塔が並列に連結されて1つのユニッ
トを形成した4塔式のもの等がある。
のガス成分からなる混合ガスを各構成ガス成分に吸着分
離することが知られており、一般的なPSA装置として
は、2つの吸着塔が1つのユニットを形成した2塔式の
ものや、4つの吸着塔が並列に連結されて1つのユニッ
トを形成した4塔式のもの等がある。
【0003】しかしながら、これらのPSA装置は、い
ずれも1ユニット式のものであって、このようなPSA
装置を設計する際には、例えば、小型のN2 −PSA装
置を用いた性能テスト実験により、最適空塔速度、Air/
N2 、製品N2 量/吸着材充填量、充填高さ/塔径、空
気量/塔断面積などを予め算出し、これらの値をそのま
ま利用して、需要先より与えられた製品N2 量に応じ
て、必要となる原料空気量を算出していた。それゆえ、
吸着塔の直径(塔径)は、このようにして算出された原
料空気量を、先に算出した空塔速度で割って得た空塔断
面積(1塔当たりの空塔断面積)を基に決定していた。
このため、原料の空気量が多くなればなるほど大きな塔
径が必要となり、装置全体を小型化することは困難であ
った。
ずれも1ユニット式のものであって、このようなPSA
装置を設計する際には、例えば、小型のN2 −PSA装
置を用いた性能テスト実験により、最適空塔速度、Air/
N2 、製品N2 量/吸着材充填量、充填高さ/塔径、空
気量/塔断面積などを予め算出し、これらの値をそのま
ま利用して、需要先より与えられた製品N2 量に応じ
て、必要となる原料空気量を算出していた。それゆえ、
吸着塔の直径(塔径)は、このようにして算出された原
料空気量を、先に算出した空塔速度で割って得た空塔断
面積(1塔当たりの空塔断面積)を基に決定していた。
このため、原料の空気量が多くなればなるほど大きな塔
径が必要となり、装置全体を小型化することは困難であ
った。
【0004】又、従来の小型PSA装置の場合には吸着
塔の塔径が小さいので、吸着塔内は比較的均一な流動状
態が得られるが、大量の原料空気量を分離するために吸
着塔径を大きくしたPSA装置にあっては、以下に示す
ような問題点があった。まず第1の問題点は、吸着塔の
塔径が大きいためにL/D(L:吸着材充填高さ、D:
吸着塔内径)の値が小さくなり、吸着塔内のガス流動状
態が不均一になりやすく、製品純度の低下などの性能の
低下を招くことである。これまでの経験則から、L/D
≦3の式を満たす2塔式PSA装置の場合には、吸着工
程において、原料空気が不均一な流動になり、また脱着
工程においては比較的ガス量の少ないパージガスが均一
に流動せず、部分的に流動するチャネリング現象が生じ
ることが知られている。その結果、このような2塔式P
SA装置では、吸着された酸素成分の脱着が不十分とな
り、十分なパージ再生が行なわれず、次工程の吸着工程
における吸着材(例えばモレキュラー・シーブ・カーボ
ン)に酸素成分が十分に吸着分離されなくなって、分離
効率が低下する。
塔の塔径が小さいので、吸着塔内は比較的均一な流動状
態が得られるが、大量の原料空気量を分離するために吸
着塔径を大きくしたPSA装置にあっては、以下に示す
ような問題点があった。まず第1の問題点は、吸着塔の
塔径が大きいためにL/D(L:吸着材充填高さ、D:
吸着塔内径)の値が小さくなり、吸着塔内のガス流動状
態が不均一になりやすく、製品純度の低下などの性能の
低下を招くことである。これまでの経験則から、L/D
≦3の式を満たす2塔式PSA装置の場合には、吸着工
程において、原料空気が不均一な流動になり、また脱着
工程においては比較的ガス量の少ないパージガスが均一
に流動せず、部分的に流動するチャネリング現象が生じ
ることが知られている。その結果、このような2塔式P
SA装置では、吸着された酸素成分の脱着が不十分とな
り、十分なパージ再生が行なわれず、次工程の吸着工程
における吸着材(例えばモレキュラー・シーブ・カーボ
ン)に酸素成分が十分に吸着分離されなくなって、分離
効率が低下する。
【0005】次に、従来の小型のPSA装置における第
2の問題点は、吸着塔を切り換える際の圧力変動による
性能低下である。即ち、図5の(a)〜(c)に示され
るように、従来の2塔式N2 −PSA装置においては吸
着塔を切り換えた場合、これまで吸着工程にあったA塔
が脱着工程になり、これまで脱着工程にあったB塔が吸
着工程になる(図5の(a)及び(c)参照)。このと
き一般には、製品の収率を向上させるために、A塔では
吸着工程−均圧工程−脱着工程、B塔ではA塔とは逆に
脱着工程−均圧工程−吸着工程のように吸着工程と脱着
工程の間に均圧工程を設け(図5の(b)参照)、この
均圧工程において、吸着塔内に残留している窒素成分を
他塔へ移動して回収する。
2の問題点は、吸着塔を切り換える際の圧力変動による
性能低下である。即ち、図5の(a)〜(c)に示され
るように、従来の2塔式N2 −PSA装置においては吸
着塔を切り換えた場合、これまで吸着工程にあったA塔
が脱着工程になり、これまで脱着工程にあったB塔が吸
着工程になる(図5の(a)及び(c)参照)。このと
き一般には、製品の収率を向上させるために、A塔では
吸着工程−均圧工程−脱着工程、B塔ではA塔とは逆に
脱着工程−均圧工程−吸着工程のように吸着工程と脱着
工程の間に均圧工程を設け(図5の(b)参照)、この
均圧工程において、吸着塔内に残留している窒素成分を
他塔へ移動して回収する。
【0006】よって、このような従来の2塔式N2 −P
SA装置の均圧工程では、吸着塔から製品窒素を取り出
すことができず、吸着塔を切り換える際に大きな圧力変
動が生じ、図6に示される吸着工程での吸着塔内濃度分
布の測定例からもわかるように、圧力変動により、製品
窒素濃度が大きく変動するという問題点がある。
SA装置の均圧工程では、吸着塔から製品窒素を取り出
すことができず、吸着塔を切り換える際に大きな圧力変
動が生じ、図6に示される吸着工程での吸着塔内濃度分
布の測定例からもわかるように、圧力変動により、製品
窒素濃度が大きく変動するという問題点がある。
【0007】この他、中型〜大型のN2 −PSA装置や
O2 −PSA装置の場合には、吸着塔の容量が大きくな
ると、装置全体の据え付け面積(又は、装置における吸
着ユニットの大きさ、吸着塔の直径)が大きくなり、車
両幅(例えば、トラックの荷台幅など)より大きくなれ
ば、工場内で組み立てたまま輸送することは困難にな
る。そして、このような大型のPSA装置の場合には、
現地で組み立てを行わなければならなくなり、装置の組
み立てに要する期間が長くなるという問題も生じる。
O2 −PSA装置の場合には、吸着塔の容量が大きくな
ると、装置全体の据え付け面積(又は、装置における吸
着ユニットの大きさ、吸着塔の直径)が大きくなり、車
両幅(例えば、トラックの荷台幅など)より大きくなれ
ば、工場内で組み立てたまま輸送することは困難にな
る。そして、このような大型のPSA装置の場合には、
現地で組み立てを行わなければならなくなり、装置の組
み立てに要する期間が長くなるという問題も生じる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の従来
のPSA装置における問題点を解決し、吸着塔内のガス
の流動状態を均一に保つことができ、しかも吸着塔を切
り換える際の圧力変動が少なく、大量の混合ガスを性能
良く分離することが可能な圧力スイング吸着装置を提供
することを課題とする。
のPSA装置における問題点を解決し、吸着塔内のガス
の流動状態を均一に保つことができ、しかも吸着塔を切
り換える際の圧力変動が少なく、大量の混合ガスを性能
良く分離することが可能な圧力スイング吸着装置を提供
することを課題とする。
【0009】本考案者は、複数の吸着塔からなる従来の
吸着ユニットを並列させて多連ユニット構造とし、各吸
着ユニットに流入する混合ガスの流量を、分流器とバル
ブで調節可能な構造とすることによって、吸着塔内のガ
スの流動状態を均一に保つと共に、吸着ユニット中の吸
着塔切換時間をシーケンサによりずらすことで、吸着塔
を切換える際の圧力変動を少なくして、分離性能を高め
ることに成功した。又、各吸着ユニットで分離されたガ
スが最終的に集められる製品ガスホルダーの容量が小さ
い場合であっても、製品ガスホルダーへ送られる手前に
合流器とバルブを設けることにより、吸着塔内のガスの
流動状態が均一で、吸着塔切換時の圧力変動が少ない状
態で混合ガスを分離ができることを見出した。
吸着ユニットを並列させて多連ユニット構造とし、各吸
着ユニットに流入する混合ガスの流量を、分流器とバル
ブで調節可能な構造とすることによって、吸着塔内のガ
スの流動状態を均一に保つと共に、吸着ユニット中の吸
着塔切換時間をシーケンサによりずらすことで、吸着塔
を切換える際の圧力変動を少なくして、分離性能を高め
ることに成功した。又、各吸着ユニットで分離されたガ
スが最終的に集められる製品ガスホルダーの容量が小さ
い場合であっても、製品ガスホルダーへ送られる手前に
合流器とバルブを設けることにより、吸着塔内のガスの
流動状態が均一で、吸着塔切換時の圧力変動が少ない状
態で混合ガスを分離ができることを見出した。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の圧力スイング吸
着装置は、複数のガス成分からなる混合ガスを、各構成
ガス成分に分離するのに用いられる圧力スイング吸着装
置において、2以上の吸着塔が並列に連結されることに
より一つの吸着ユニットを形成し、かつ上記吸着ユニッ
トが2以上並列に連結されていること、上記各吸着ユニ
ットの混合ガス流入側には、混合ガスを各吸着塔に分流
することが可能な分流器が設けられ、上記分流器と吸着
ユニットの間には、各吸着ユニットに送られる混合ガス
の流量を調整することが可能な分流ガス調節バルブがそ
れぞれ設けられていること、上記各吸着ユニットの分離
ガス流出側が、吸着ユニットごとにそれぞれ分離ガスサ
ージタンクと連結されており、上記各分離ガスサージタ
ンクは、更に製品ガスホルダーと連結されていること、
及び上記吸着ユニット中の吸着塔切換時間が、吸着ユニ
ットごとにずれるようにして制御されることを特徴とす
る。
着装置は、複数のガス成分からなる混合ガスを、各構成
ガス成分に分離するのに用いられる圧力スイング吸着装
置において、2以上の吸着塔が並列に連結されることに
より一つの吸着ユニットを形成し、かつ上記吸着ユニッ
トが2以上並列に連結されていること、上記各吸着ユニ
ットの混合ガス流入側には、混合ガスを各吸着塔に分流
することが可能な分流器が設けられ、上記分流器と吸着
ユニットの間には、各吸着ユニットに送られる混合ガス
の流量を調整することが可能な分流ガス調節バルブがそ
れぞれ設けられていること、上記各吸着ユニットの分離
ガス流出側が、吸着ユニットごとにそれぞれ分離ガスサ
ージタンクと連結されており、上記各分離ガスサージタ
ンクは、更に製品ガスホルダーと連結されていること、
及び上記吸着ユニット中の吸着塔切換時間が、吸着ユニ
ットごとにずれるようにして制御されることを特徴とす
る。
【0011】又、本考案は、上記の吸着装置にあって、
各分離ガスサージタンクと製品ガスホルダーの間に、分
離されたガスを合流することが可能な合流器が設けられ
ており、しかもこの合流器と各分離ガスサージタンクと
の間に、合流器へ送られる分離ガスの流量を調整するこ
とが可能な合流ガス調節バルブがそれぞれ設けられてい
ることを特徴とするものでもある。
各分離ガスサージタンクと製品ガスホルダーの間に、分
離されたガスを合流することが可能な合流器が設けられ
ており、しかもこの合流器と各分離ガスサージタンクと
の間に、合流器へ送られる分離ガスの流量を調整するこ
とが可能な合流ガス調節バルブがそれぞれ設けられてい
ることを特徴とするものでもある。
【0012】まず、図1に本考案のPSA装置の一例と
して、N2 −PSA装置における構成図を示すが、本考
案はこれに限定されるものではない。図1に示されるよ
うに、本考案では、2以上の吸着塔が並列に連結される
ことにより形成される吸着ユニット3が2以上並列に連
結されており、多塔多連ユニット式であるという点にお
いて従来のものとは大きく異なる(図1に示される本考
案のPSA装置は、2つの吸着塔を1ユニットとした3
ユニット式のものである)。よって、従来のものに比べ
て、一つの吸着塔に流入する混合ガス(空気)の量を小
さくすることが可能で、塔径を小さくすることができ、
L/Dの値を3以上とし易いので、従来における問題点
の1つである、吸着塔内における混合ガスの不均一な流
動分布を防止することができる。本考案における1つの
吸着ユニット3の最も簡単なものは、図1に示されるよ
うな、2塔(A塔及びB塔)から構成されたものである
が、3塔以上であっても良い。尚、図1に示される吸着
塔A及びBの内部には、混合ガスを構成するガス成分に
応じて充填材が充填され、この充填材としては、これま
でに市販されている種々の吸着材(例えばモレキュラー
・シーブ・カーボン等)が広く利用できる。
して、N2 −PSA装置における構成図を示すが、本考
案はこれに限定されるものではない。図1に示されるよ
うに、本考案では、2以上の吸着塔が並列に連結される
ことにより形成される吸着ユニット3が2以上並列に連
結されており、多塔多連ユニット式であるという点にお
いて従来のものとは大きく異なる(図1に示される本考
案のPSA装置は、2つの吸着塔を1ユニットとした3
ユニット式のものである)。よって、従来のものに比べ
て、一つの吸着塔に流入する混合ガス(空気)の量を小
さくすることが可能で、塔径を小さくすることができ、
L/Dの値を3以上とし易いので、従来における問題点
の1つである、吸着塔内における混合ガスの不均一な流
動分布を防止することができる。本考案における1つの
吸着ユニット3の最も簡単なものは、図1に示されるよ
うな、2塔(A塔及びB塔)から構成されたものである
が、3塔以上であっても良い。尚、図1に示される吸着
塔A及びBの内部には、混合ガスを構成するガス成分に
応じて充填材が充填され、この充填材としては、これま
でに市販されている種々の吸着材(例えばモレキュラー
・シーブ・カーボン等)が広く利用できる。
【0013】又、本考案のPSA装置では、混合ガスの
不均一な流動分布を解消し、原料の混合ガスを各吸着ユ
ニット3へ均等に分流することができるように、各吸着
ユニット3におけるガス流入側(一般に各吸着ユニット
の塔底入口部)に、各吸着塔へ送られる混合ガスを分流
可能な分流器1及び分流ガス調節バルブ2がそれぞれ設
けられている。
不均一な流動分布を解消し、原料の混合ガスを各吸着ユ
ニット3へ均等に分流することができるように、各吸着
ユニット3におけるガス流入側(一般に各吸着ユニット
の塔底入口部)に、各吸着塔へ送られる混合ガスを分流
可能な分流器1及び分流ガス調節バルブ2がそれぞれ設
けられている。
【0014】この分流器1としては、図3に示されるよ
うな構造のものが一般的であり、混合ガス流入口9から
流入した混合ガスは、分流器1の本体の内部を通り、各
混合ガス流出口10から流出される。この図3の分流器
1は、吸着ユニットの数が2個の場合に使用されるもの
であるが、吸着ユニットの数がn個の場合には混合ガス
流出口10がn個設けられたものを使用すれば良い。こ
の際、各吸着ユニットへ混合ガスが均等に分流されるよ
うに、分流器1の内径Dと、混合ガス流入口9の内径d
及び混合ガス流出口10の内径dが、D≧2dの式を満
たすことが好ましい。
うな構造のものが一般的であり、混合ガス流入口9から
流入した混合ガスは、分流器1の本体の内部を通り、各
混合ガス流出口10から流出される。この図3の分流器
1は、吸着ユニットの数が2個の場合に使用されるもの
であるが、吸着ユニットの数がn個の場合には混合ガス
流出口10がn個設けられたものを使用すれば良い。こ
の際、各吸着ユニットへ混合ガスが均等に分流されるよ
うに、分流器1の内径Dと、混合ガス流入口9の内径d
及び混合ガス流出口10の内径dが、D≧2dの式を満
たすことが好ましい。
【0015】一方、分流ガス調節バルブ2はそれぞれ、
分流器1と吸着ユニット3の間に設けられ、このバルブ
により、各吸着ユニット3に送られる混合ガスの流量を
調整することができる。一般に流体、特にガスの配管内
の静圧力は流動抵抗によって決まるものであって、各ユ
ニットへの混合ガス流入口配管を分岐し、分岐後のいず
れの配管における静圧力も等しくするには流動抵抗を等
しくすれば良く、本考案では、分流器1及び各吸着ユニ
ット3への配管に設けられた分流ガス調節バルブ2が、
原料混合ガス(例えば空気)の静圧力を等しくする作用
をする。この分流ガス調節バルブ2としてはニードル弁
や固定オリフィスを使用しても良い。
分流器1と吸着ユニット3の間に設けられ、このバルブ
により、各吸着ユニット3に送られる混合ガスの流量を
調整することができる。一般に流体、特にガスの配管内
の静圧力は流動抵抗によって決まるものであって、各ユ
ニットへの混合ガス流入口配管を分岐し、分岐後のいず
れの配管における静圧力も等しくするには流動抵抗を等
しくすれば良く、本考案では、分流器1及び各吸着ユニ
ット3への配管に設けられた分流ガス調節バルブ2が、
原料混合ガス(例えば空気)の静圧力を等しくする作用
をする。この分流ガス調節バルブ2としてはニードル弁
や固定オリフィスを使用しても良い。
【0016】このようにして、本考案のPSA装置で
は、分流器1と分流ガス調節バルブ2により、分離する
混合ガスが各吸着ユニット3に均等に分流され、吸着塔
内のガス濃度分布を均一なものとすることかできるの
で、従来のように1つの吸着ユニットで全空気量を処理
する場合に生じる不均一流動による吸着分離性能の低
下、特に製品純度の低下が生じない。
は、分流器1と分流ガス調節バルブ2により、分離する
混合ガスが各吸着ユニット3に均等に分流され、吸着塔
内のガス濃度分布を均一なものとすることかできるの
で、従来のように1つの吸着ユニットで全空気量を処理
する場合に生じる不均一流動による吸着分離性能の低
下、特に製品純度の低下が生じない。
【0017】尚、図1に示される本考案のN2 −PSA
装置では、吸着ユニット3に供給される混合ガス(原料
空気)の総量が、装置全体に必要な所定の流量となるよ
うに流量計8で原料空気の供給量が計測されており、各
吸着ユニット3ごとに設けられた分流ガス調節バルブ2
により各吸着ユニット3への空気の流入量が均等になる
ようにして分流され、A塔及びB塔にて吸着分離された
後、分離によって生じた排ガスが、各吸着ユニット3か
らそれぞれ排気される構造となっている。
装置では、吸着ユニット3に供給される混合ガス(原料
空気)の総量が、装置全体に必要な所定の流量となるよ
うに流量計8で原料空気の供給量が計測されており、各
吸着ユニット3ごとに設けられた分流ガス調節バルブ2
により各吸着ユニット3への空気の流入量が均等になる
ようにして分流され、A塔及びB塔にて吸着分離された
後、分離によって生じた排ガスが、各吸着ユニット3か
らそれぞれ排気される構造となっている。
【0018】又、本考案のPSA装置では、図1に示さ
れるように、各吸着ユニット3の分離ガス(窒素ガス)
流出側が、吸着ユニットごとにそれぞれ分離ガスサージ
タンク5と連結され、更に、この分離ガスサージタンク
5がそれぞれ、図1に示されるように大きな容量を有す
る1個の製品ガスホルダー7と連結されている。この分
離ガスサージタンク5は、製品ガス濃度の経時変化を可
能な限り平均化して製品ガスホルダー7に送る働きをす
ると共に、圧力変化の変動を小さくする働きもする。こ
のように、各吸着ユニット3で分離された製品ガスは、
製品ガスホルダー7に集められ、この製品ホルダー7を
経た後、最終製品として取り出される。
れるように、各吸着ユニット3の分離ガス(窒素ガス)
流出側が、吸着ユニットごとにそれぞれ分離ガスサージ
タンク5と連結され、更に、この分離ガスサージタンク
5がそれぞれ、図1に示されるように大きな容量を有す
る1個の製品ガスホルダー7と連結されている。この分
離ガスサージタンク5は、製品ガス濃度の経時変化を可
能な限り平均化して製品ガスホルダー7に送る働きをす
ると共に、圧力変化の変動を小さくする働きもする。こ
のように、各吸着ユニット3で分離された製品ガスは、
製品ガスホルダー7に集められ、この製品ホルダー7を
経た後、最終製品として取り出される。
【0019】又、本考案における別のPSA装置におい
ては、図2に示されるように、各分離ガスサージタンク
5の分離ガス(窒素ガス)流出側が、分離されたガスを
合流することが可能な合流器4と連結されており、この
合流器4を経て製品ガスホルダー7へ分離ガスが送られ
る。この合流器4は、前述の分流器1と同様の構造を有
するものであって、例えば図4に示されるように、各分
離ガス流入口12から流入した分離ガスが、合流器4の
本体内部を通って分離ガス流出口11から流出される。
この際、合流器4の内径Dと、分離ガス流入口12の内
径d及び分離ガス流出口11の内径dとの関係は、前述
の分流器1の場合と同様に、D≧2dの式を満たすこと
が好ましい。
ては、図2に示されるように、各分離ガスサージタンク
5の分離ガス(窒素ガス)流出側が、分離されたガスを
合流することが可能な合流器4と連結されており、この
合流器4を経て製品ガスホルダー7へ分離ガスが送られ
る。この合流器4は、前述の分流器1と同様の構造を有
するものであって、例えば図4に示されるように、各分
離ガス流入口12から流入した分離ガスが、合流器4の
本体内部を通って分離ガス流出口11から流出される。
この際、合流器4の内径Dと、分離ガス流入口12の内
径d及び分離ガス流出口11の内径dとの関係は、前述
の分流器1の場合と同様に、D≧2dの式を満たすこと
が好ましい。
【0020】更に、図2に示される本考案のPSA装置
では、合流器4と各分離ガスサージタンク5との間に、
合流ガス調節バルブ6がそれぞれ設けられ、このバルブ
6によって合流器4へ送られる分離ガス(窒素ガス)の
流量が均等に調整される構造となっているが、合流ガス
調節バルブ6を設けることなく、合流器4へ送られる分
離ガスの流量を分流ガス調節バルブ2によって均等に調
節できる場合もあり、本考案における合流ガス調節バル
ブ6は適宜設けられるものである。このようにして各分
離ガスサージタンク5ごとに流量を均等に調整すること
により得られる効果は、前述の分流ガス調節バルブ2に
よる各吸着ユニット3への混合ガスの均等分流の場合と
同様であり、この合流ガス調節バルブ6としては、前述
の分流ガス調節バルブ2と同様のものが使用できる。
では、合流器4と各分離ガスサージタンク5との間に、
合流ガス調節バルブ6がそれぞれ設けられ、このバルブ
6によって合流器4へ送られる分離ガス(窒素ガス)の
流量が均等に調整される構造となっているが、合流ガス
調節バルブ6を設けることなく、合流器4へ送られる分
離ガスの流量を分流ガス調節バルブ2によって均等に調
節できる場合もあり、本考案における合流ガス調節バル
ブ6は適宜設けられるものである。このようにして各分
離ガスサージタンク5ごとに流量を均等に調整すること
により得られる効果は、前述の分流ガス調節バルブ2に
よる各吸着ユニット3への混合ガスの均等分流の場合と
同様であり、この合流ガス調節バルブ6としては、前述
の分流ガス調節バルブ2と同様のものが使用できる。
【0021】尚、本考案では、分流器4を設ける必要が
あるか否か、即ち混合ガスの分離において図2に示され
る構成のPSA装置を使用しなければならないかどうか
は、製品ガスホルダー7における製品ガスの平均滞留時
間によって決定され、この平均滞留時間が10sec.以上
であれば分流器4を設けなくても良く、図1に示される
構成のPSA装置を使用することができ、各分離ガスサ
ージタンク5からの製品ガス濃度が均一なものとなる。
しかし、製品ガスホルダー7における製品ガスの平均滞
留時間が10sec.以下となる場合には、分流器4が設け
られた図2に示される構成のPSA装置を必ず使用しな
ければならない。このように、本考案では、分流器4は
必ずしも設けられるとは限らず、分流器4が設けられな
い場合(製品ガスホルダー7の内容積が大きい場合)に
は製品ガスホルダー7が分流器4の役割を兼ねることに
なる。
あるか否か、即ち混合ガスの分離において図2に示され
る構成のPSA装置を使用しなければならないかどうか
は、製品ガスホルダー7における製品ガスの平均滞留時
間によって決定され、この平均滞留時間が10sec.以上
であれば分流器4を設けなくても良く、図1に示される
構成のPSA装置を使用することができ、各分離ガスサ
ージタンク5からの製品ガス濃度が均一なものとなる。
しかし、製品ガスホルダー7における製品ガスの平均滞
留時間が10sec.以下となる場合には、分流器4が設け
られた図2に示される構成のPSA装置を必ず使用しな
ければならない。このように、本考案では、分流器4は
必ずしも設けられるとは限らず、分流器4が設けられな
い場合(製品ガスホルダー7の内容積が大きい場合)に
は製品ガスホルダー7が分流器4の役割を兼ねることに
なる。
【0022】又、本考案のPSA装置は、複数の吸着ユ
ニット3を有した構造である上に、この各吸着ユニット
3中の吸着塔切換え時間が、吸着ユニット3ごとにずれ
るようにして制御されることを特徴とし、例えば吸着ユ
ニット3が2塔式の場合は、半サイクル時間ごとに吸着
塔(A塔とB塔)の切り換えが各吸着ユニット3ごとに
ずれて行われ、各吸着ユニット3において同時に吸着塔
が切り換わることがない。本考案では、一般的に、吸着
塔切換え時間はシーケンサ制御等により均等にずれるよ
うにして制御され、シーケンサが設けられる。尚、図1
及び図2に示される本考案のPSA装置には、シーケン
サは図示されていない。
ニット3を有した構造である上に、この各吸着ユニット
3中の吸着塔切換え時間が、吸着ユニット3ごとにずれ
るようにして制御されることを特徴とし、例えば吸着ユ
ニット3が2塔式の場合は、半サイクル時間ごとに吸着
塔(A塔とB塔)の切り換えが各吸着ユニット3ごとに
ずれて行われ、各吸着ユニット3において同時に吸着塔
が切り換わることがない。本考案では、一般的に、吸着
塔切換え時間はシーケンサ制御等により均等にずれるよ
うにして制御され、シーケンサが設けられる。尚、図1
及び図2に示される本考案のPSA装置には、シーケン
サは図示されていない。
【0023】本考案のPSA装置は、このようにして吸
着塔切換え時間が制御されるために、吸着塔を切り換え
る際の圧力変動を低下させることができ、これにより製
品純度を高めることができる。これに対し、従来の2塔
1ユニット式N2 −PSA装置を用いた場合には、図6
の吸着塔内の濃度分布曲線に示されるように、吸着塔を
吸着工程、均圧工程、脱着工程又はこの逆方向に切り換
えた際、均圧工程時に圧力変動と共に製品濃度の変動が
大きくなって分離性能が低下するという問題点があり、
本考案のPSA装置は、このような問題点を解決したも
のである。
着塔切換え時間が制御されるために、吸着塔を切り換え
る際の圧力変動を低下させることができ、これにより製
品純度を高めることができる。これに対し、従来の2塔
1ユニット式N2 −PSA装置を用いた場合には、図6
の吸着塔内の濃度分布曲線に示されるように、吸着塔を
吸着工程、均圧工程、脱着工程又はこの逆方向に切り換
えた際、均圧工程時に圧力変動と共に製品濃度の変動が
大きくなって分離性能が低下するという問題点があり、
本考案のPSA装置は、このような問題点を解決したも
のである。
【0024】吸着塔切り換えた際の濃度変動を小さくす
るには、均圧工程での圧力変動を小さくさせることが必
要であり、この点に関し、本考案における複数の吸着ユ
ニット式は、従来の1ユニット式よりも極めて有利であ
る。即ち、並列に連結した複数の吸着ユニットにおける
吸着塔切換え時間を均等にずらした場合には、圧力変動
(濃度変動)を最も小さくすることができ、例えば各ユ
ニットにおける吸着塔切換え時間が60sec.で、3ユニ
ット式(3連式)である場合には、60/3=20sec.
の間隔をおいて吸着ユニットの吸着塔切換えが行われる
ように制御される。このような3ユニット式PSA装置
を用いた場合の圧力変動は、1ユニット式PSA装置を
用いた場合の約1/3程度にまで減少する。
るには、均圧工程での圧力変動を小さくさせることが必
要であり、この点に関し、本考案における複数の吸着ユ
ニット式は、従来の1ユニット式よりも極めて有利であ
る。即ち、並列に連結した複数の吸着ユニットにおける
吸着塔切換え時間を均等にずらした場合には、圧力変動
(濃度変動)を最も小さくすることができ、例えば各ユ
ニットにおける吸着塔切換え時間が60sec.で、3ユニ
ット式(3連式)である場合には、60/3=20sec.
の間隔をおいて吸着ユニットの吸着塔切換えが行われる
ように制御される。このような3ユニット式PSA装置
を用いた場合の圧力変動は、1ユニット式PSA装置を
用いた場合の約1/3程度にまで減少する。
【0025】本考案のPSA装置を用いて混合ガスの吸
着分離を行う際には、各吸着ユニットの運転条件、特に
分離性能に影響を与える条件のうち、吸着塔切換え時間
及びパージ量を予め設定しておく必要があり、1つの吸
着ユニットごとに運転しながら、投入する空気の量を分
流ガス調節バルブで調整し、又、均圧時間を調整する。
そして、各吸着ユニットに調整用濃度計を取り付け、各
吸着ユニットへの混合ガス投入量を調整し、原料空気が
各吸着ユニットへ均等に分流されているかどうか、製品
ガスが均等に合流されているかどうかを確認した上で運
転を行う。
着分離を行う際には、各吸着ユニットの運転条件、特に
分離性能に影響を与える条件のうち、吸着塔切換え時間
及びパージ量を予め設定しておく必要があり、1つの吸
着ユニットごとに運転しながら、投入する空気の量を分
流ガス調節バルブで調整し、又、均圧時間を調整する。
そして、各吸着ユニットに調整用濃度計を取り付け、各
吸着ユニットへの混合ガス投入量を調整し、原料空気が
各吸着ユニットへ均等に分流されているかどうか、製品
ガスが均等に合流されているかどうかを確認した上で運
転を行う。
【0026】本考案のPSA装置は、空気から窒素ガス
や酸素ガスを分離するのに非常に適したものではある
が、これに限定されるものではなく、吸着塔の内部に充
填される吸着材を適宜選択することによって、種々の混
合ガスの分離にも利用できるものである。
や酸素ガスを分離するのに非常に適したものではある
が、これに限定されるものではなく、吸着塔の内部に充
填される吸着材を適宜選択することによって、種々の混
合ガスの分離にも利用できるものである。
【0027】
【実施例】実施例1:5ユニット式N2 −PSA装置
(原料空気から製品として窒素ガスを分離する装置であ
って、加圧吸着、常圧脱着方式)による性能テスト試験 充填高さ85cm×塔内径15cmの吸着塔が2つ並列
に連結されて1つの吸着ユニットを形成し、かつ、この
ような吸着ユニットを5つ並列に連結して吸着分離部を
形成させた。そして、各吸着ユニットにおけるガス流入
側に、各吸着ユニットへ送られる混合ガスを分流可能な
分流器として、図3に示される構造のもの(内径D=3
cm、内径d=0.4cm)を設け、更に分流器と吸着
ユニットの間には、各吸着ユニットに送られる混合ガス
の流量を調整することが可能な分流ガス調節バルブ(ニ
ードル弁)をそれぞれ設けた。
(原料空気から製品として窒素ガスを分離する装置であ
って、加圧吸着、常圧脱着方式)による性能テスト試験 充填高さ85cm×塔内径15cmの吸着塔が2つ並列
に連結されて1つの吸着ユニットを形成し、かつ、この
ような吸着ユニットを5つ並列に連結して吸着分離部を
形成させた。そして、各吸着ユニットにおけるガス流入
側に、各吸着ユニットへ送られる混合ガスを分流可能な
分流器として、図3に示される構造のもの(内径D=3
cm、内径d=0.4cm)を設け、更に分流器と吸着
ユニットの間には、各吸着ユニットに送られる混合ガス
の流量を調整することが可能な分流ガス調節バルブ(ニ
ードル弁)をそれぞれ設けた。
【0028】一方、各吸着ユニットの分離ガス排出側に
は、それぞれ分離ガスサージタンク(容量10リット
ル)を連結し、この分離ガスサージタンクを更に製品ガ
スホルダー(容量40リットル)とを連結して、図1に
示されるものと同様の部分構造を有した本考案の圧力ス
イング吸着装置(2塔5ユニット式)を製作した。この
吸着装置では、比較的内容積の大きな製品ガスホルダー
が合流器を兼ねるために、合流器を別に設置しなかっ
た。尚、吸着分離試験に使用する空気は、便宜上、窒素
と酸素とから構成されているものとし、酸素を優先的に
吸着する吸着材としてモレキュラー・シーブ・カーボン
を、吸着塔1塔あたり約10kg使用した。
は、それぞれ分離ガスサージタンク(容量10リット
ル)を連結し、この分離ガスサージタンクを更に製品ガ
スホルダー(容量40リットル)とを連結して、図1に
示されるものと同様の部分構造を有した本考案の圧力ス
イング吸着装置(2塔5ユニット式)を製作した。この
吸着装置では、比較的内容積の大きな製品ガスホルダー
が合流器を兼ねるために、合流器を別に設置しなかっ
た。尚、吸着分離試験に使用する空気は、便宜上、窒素
と酸素とから構成されているものとし、酸素を優先的に
吸着する吸着材としてモレキュラー・シーブ・カーボン
を、吸着塔1塔あたり約10kg使用した。
【0029】そして、この圧力スイング吸着装置に、圧
縮機により約7.5kg/cm2 Gにまで圧縮された原
料空気を1時間あたり32Nm3 導入し、分流ガス調節
バルブを調節して各吸着ユニットに均等に原料空気が分
流されるようにして吸着分離操作を行った。この際、各
ユニットにおける吸着塔切換時間は15秒ずつ均等にず
らせた。このようにして各吸着ユニットより分離された
製品窒素は、製品ガスホルダーに集められ、最後に製品
窒素を取り出した。
縮機により約7.5kg/cm2 Gにまで圧縮された原
料空気を1時間あたり32Nm3 導入し、分流ガス調節
バルブを調節して各吸着ユニットに均等に原料空気が分
流されるようにして吸着分離操作を行った。この際、各
ユニットにおける吸着塔切換時間は15秒ずつ均等にず
らせた。このようにして各吸着ユニットより分離された
製品窒素は、製品ガスホルダーに集められ、最後に製品
窒素を取り出した。
【0030】その結果、上記の5ユニット式のN2 −P
SA装置では、製品窒素純度が0.70%O2 である製
品窒素(製品窒素中の不純物のO2 濃度が0.70%O
2 )を、1時間あたり10Nm3 (約2.8リットル/
sec.)採取することができた。よって、この実施例1に
おける製品ガスホルダー内の製品ガスの平均滞留時間は
40/2.8=約14sec.であった。
SA装置では、製品窒素純度が0.70%O2 である製
品窒素(製品窒素中の不純物のO2 濃度が0.70%O
2 )を、1時間あたり10Nm3 (約2.8リットル/
sec.)採取することができた。よって、この実施例1に
おける製品ガスホルダー内の製品ガスの平均滞留時間は
40/2.8=約14sec.であった。
【0031】実施例2:5ユニット式N2 −PSA装置
(合流器が設けられたPSA装置)による性能テスト試
験 実施例1記載のN2 −PSA装置にあって、製品ガスホ
ルダーとして容量20リットルのものを使用し、この製
品ガスホルダーと分離ガスサージタンクとの間に、各吸
着塔からの分離ガスが合流可能な合流器として、図4に
示される構造のもの(内径D=3cm、内径d=0.4
cm)を設けた。更に、分離ガスサージタンクと合流器
とを連結する配管には、分離ガスサージタンクから供給
される分離ガスの流量を調整することが可能な合流ガス
調節バルブをそれぞれ設け、図2に示されるものと同様
の部分構造を有した本考案の圧力スイング吸着装置(2
塔5ユニット式)を製作した。
(合流器が設けられたPSA装置)による性能テスト試
験 実施例1記載のN2 −PSA装置にあって、製品ガスホ
ルダーとして容量20リットルのものを使用し、この製
品ガスホルダーと分離ガスサージタンクとの間に、各吸
着塔からの分離ガスが合流可能な合流器として、図4に
示される構造のもの(内径D=3cm、内径d=0.4
cm)を設けた。更に、分離ガスサージタンクと合流器
とを連結する配管には、分離ガスサージタンクから供給
される分離ガスの流量を調整することが可能な合流ガス
調節バルブをそれぞれ設け、図2に示されるものと同様
の部分構造を有した本考案の圧力スイング吸着装置(2
塔5ユニット式)を製作した。
【0032】そして、実施例1と同様にして原料空気を
導入し、製品として窒素ガスを分離した。この際、合流
器へ送られる製品窒素の流量を、合流ガス調節バルブに
よって均等な圧力となるように調節した。その結果、上
記の5ユニット式のN2 −PSA装置により、実施例1
と同様の製品窒素純度を有する製品窒素を、1時間あた
り10Nm3 (約2.8リットル/sec.)採取すること
ができた。よってこの実施例2における、製品ガスホル
ダー内の製品ガスの平均滞留時間は20/2.8=約7
sec.であった。
導入し、製品として窒素ガスを分離した。この際、合流
器へ送られる製品窒素の流量を、合流ガス調節バルブに
よって均等な圧力となるように調節した。その結果、上
記の5ユニット式のN2 −PSA装置により、実施例1
と同様の製品窒素純度を有する製品窒素を、1時間あた
り10Nm3 (約2.8リットル/sec.)採取すること
ができた。よってこの実施例2における、製品ガスホル
ダー内の製品ガスの平均滞留時間は20/2.8=約7
sec.であった。
【0033】実施例3:5ユニット式O2 −PSA装置
(原料空気から製品として酸素ガスを分離する装置)に
よる性能テスト試験 実施例1に記載される5ユニット式のN2 −PSA装置
において、モレキュラー・シーブ・カーボンの代わりに
吸着材として合成ゼオライト5A約10kgを各吸着塔
に充填することにより、本考案の5ユニット式O2 −P
SA装置を製作した。そして、圧縮機により約2.0k
g/cm2 Gにまで圧縮された原料空気を1時間あたり
100Nm3 導入して吸着分離操作を行った。その結
果、上記の5ユニット式のO2 −PSA装置では、製品
酸素純度が94%O2 である製品酸素を、1時間あたり
10Nm3 採取することができた。
(原料空気から製品として酸素ガスを分離する装置)に
よる性能テスト試験 実施例1に記載される5ユニット式のN2 −PSA装置
において、モレキュラー・シーブ・カーボンの代わりに
吸着材として合成ゼオライト5A約10kgを各吸着塔
に充填することにより、本考案の5ユニット式O2 −P
SA装置を製作した。そして、圧縮機により約2.0k
g/cm2 Gにまで圧縮された原料空気を1時間あたり
100Nm3 導入して吸着分離操作を行った。その結
果、上記の5ユニット式のO2 −PSA装置では、製品
酸素純度が94%O2 である製品酸素を、1時間あたり
10Nm3 採取することができた。
【0034】比較例1(従来のN2 −PSA装置の一
例) 充填高さ106cm×塔内径30cmの吸着塔を有する
1ユニット式N2 −PSA装置を使用し、実施例1と同
様にして、原料空気から窒素を分離する実験を行った。
その結果、このPSA装置の場合には、1時間あたり1
0Nm3 の製品窒素を採取するのに1時間あたり35N
m3 の空気を導入する必要があり、しかも、得られた製
品窒素の純度は0.75%O2 (製品窒素中の不純物の
O2 濃度が0.75%O2 )であって、実施例1及び実
施例2の場合に比べて純度が低いことがわかった。
例) 充填高さ106cm×塔内径30cmの吸着塔を有する
1ユニット式N2 −PSA装置を使用し、実施例1と同
様にして、原料空気から窒素を分離する実験を行った。
その結果、このPSA装置の場合には、1時間あたり1
0Nm3 の製品窒素を採取するのに1時間あたり35N
m3 の空気を導入する必要があり、しかも、得られた製
品窒素の純度は0.75%O2 (製品窒素中の不純物の
O2 濃度が0.75%O2 )であって、実施例1及び実
施例2の場合に比べて純度が低いことがわかった。
【0035】比較例2(従来のO2 −PSA装置の一
例) 充填高さ106cm×塔内径30cmの吸着塔を有する
1ユニット式O2 −PSA装置を使用し、実施例3と同
様にして、原料空気から酸素を分離する実験を行った。
その結果、このPSA装置の場合には、1時間あたり1
0Nm3 の製品酸素を採取するのに1時間あたり115
Nm3 の空気を導入する必要があり、しかも、得られた
製品酸素の純度は93%O2 であって、実施例3の場合
に比べて純度が低いことがわかった。
例) 充填高さ106cm×塔内径30cmの吸着塔を有する
1ユニット式O2 −PSA装置を使用し、実施例3と同
様にして、原料空気から酸素を分離する実験を行った。
その結果、このPSA装置の場合には、1時間あたり1
0Nm3 の製品酸素を採取するのに1時間あたり115
Nm3 の空気を導入する必要があり、しかも、得られた
製品酸素の純度は93%O2 であって、実施例3の場合
に比べて純度が低いことがわかった。
【0036】
【考案の効果】本考案のPSA装置では、従来の1ユニ
ット式PSA装置に比べて、1ユニットあたりの吸着塔
径が小さいので、吸着塔内では均一な流動になり易く、
高い分離効率が得られ、製品純度の低下が生じない。
又、各ユニットごとに塔切換え時間をずらしているの
で、塔切換え時の圧力変動が小さく、それだけ分離効率
が高い。更に、吸着塔容積が小さいので、塔切換え時に
伴うパージ騒音も小さい。その上、付加的効果として
は、吸着塔がそれぞれユニット化されているので、装置
容量を小刻みに容易に調整することができ、自動化が可
能である。
ット式PSA装置に比べて、1ユニットあたりの吸着塔
径が小さいので、吸着塔内では均一な流動になり易く、
高い分離効率が得られ、製品純度の低下が生じない。
又、各ユニットごとに塔切換え時間をずらしているの
で、塔切換え時の圧力変動が小さく、それだけ分離効率
が高い。更に、吸着塔容積が小さいので、塔切換え時に
伴うパージ騒音も小さい。その上、付加的効果として
は、吸着塔がそれぞれユニット化されているので、装置
容量を小刻みに容易に調整することができ、自動化が可
能である。
【0037】本考案のPSA装置は、大量の空気を分離
するのに特に適したものであって、空気を分離して窒素
ガスを製品とするN2 −PSA装置は、酸化防止用シー
ルガスや防爆用シールガスを供給するのに使用でき、小
型N2 −PSA装置は窒素ボンベの代わりに、又、中型
N2 −PSA装置は液体窒素の代わりに使用することが
できる。
するのに特に適したものであって、空気を分離して窒素
ガスを製品とするN2 −PSA装置は、酸化防止用シー
ルガスや防爆用シールガスを供給するのに使用でき、小
型N2 −PSA装置は窒素ボンベの代わりに、又、中型
N2 −PSA装置は液体窒素の代わりに使用することが
できる。
【0038】尚、このようなことはN2 −PSA装置に
限ったことではなく、吸着材としてゼオライトを用いた
O2 −PSA装置にも適用できるものであり、空気を分
離して酸素ガスを製品とするO2 −PSA装置は、オゾ
ン発生用原料ガスを供給するのに使用でき、小型O2 −
PSA装置は酸素ボンベの代わりに、又、中型O2 −P
SA装置は液体酸素の代わりに使用することができる。
このように、本考案のPSA装置は、非常に幅広い分野
に利用できるものである。
限ったことではなく、吸着材としてゼオライトを用いた
O2 −PSA装置にも適用できるものであり、空気を分
離して酸素ガスを製品とするO2 −PSA装置は、オゾ
ン発生用原料ガスを供給するのに使用でき、小型O2 −
PSA装置は酸素ボンベの代わりに、又、中型O2 −P
SA装置は液体酸素の代わりに使用することができる。
このように、本考案のPSA装置は、非常に幅広い分野
に利用できるものである。
【図1】本考案の圧力スイング吸着装置(2塔3ユニッ
ト式N2 −PSA装置)の一例を示す構成図である。
ト式N2 −PSA装置)の一例を示す構成図である。
【図2】合流器と合流ガス調節バルブが設けられた、本
考案の圧力スイング吸着装置(2塔3ユニット式N2 −
PSA装置)の一例を示す構成図である。
考案の圧力スイング吸着装置(2塔3ユニット式N2 −
PSA装置)の一例を示す構成図である。
【図3】本考案の圧力スイング吸着装置における分流器
の一例を示す構造図である。
の一例を示す構造図である。
【図4】本考案の圧力スイング吸着装置における合流器
の一例を示す構造図である。
の一例を示す構造図である。
【図5】従来の圧力スイング吸着装置(2塔1ユニット
式のN2 −PSA装置)における、(a) A塔吸着工程、
(b) 均圧工程、(c) B塔吸着工程を示す図である。
式のN2 −PSA装置)における、(a) A塔吸着工程、
(b) 均圧工程、(c) B塔吸着工程を示す図である。
【図6】図5に示される従来のN2 −PSA装置を用い
て、空気を分離する際の吸着塔内の酸素濃度分布変化を
示すグラフである。
て、空気を分離する際の吸着塔内の酸素濃度分布変化を
示すグラフである。
1 分流器 2 分流ガス調節バルブ 3 吸着ユニット 4 合流器 5 分離ガスサージタンク 6 合流ガス調節バルブ 7 製品ガスホルダー 8 流量計 9 混合ガス流入口 10 混合ガス流出口 11 分離ガス流出口 12 分離ガス流入口
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のガス成分からなる混合ガスを、各
構成ガス成分に分離するのに用いられる圧力スイング吸
着装置において、 2以上の吸着塔が並列に連結されることにより一つの吸
着ユニット3を形成し、かつ上記吸着ユニット3が2以
上並列に連結されていること、 上記各吸着ユニット3の混合ガス流入側には、混合ガス
を各吸着塔に分流することが可能な分流器1が設けら
れ、上記分流器1と吸着ユニット3の間には、各吸着ユ
ニット3に送られる混合ガスの流量を調整することが可
能な分流ガス調節バルブ2がそれぞれ設けられているこ
と、 上記各吸着ユニット3の分離ガス流出側が、吸着ユニッ
トごとにそれぞれ分離ガスサージタンク5と連結されて
おり、上記各分離ガスサージタンク5は、更に製品ガス
ホルダー7と連結されていること、及び上記吸着ユニッ
ト3中の吸着塔切換時間が、吸着ユニット3ごとにずれ
るようにして制御されることを特徴とする圧力スイング
吸着装置。 - 【請求項2】 上記各分離ガスサージタンク5と製品ガ
スホルダー7の間に、分離されたガスを合流することが
可能な合流器4が設けられており、しかも上記合流器4
と上記各分離ガスサージタンク5との間に、上記合流器
4へ送られる分離ガスの流量を調整することが可能な合
流ガス調節バルブ6がそれぞれ設けられていることを特
徴とする請求項1記載の圧力スイング吸着装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2241792U JPH072025Y2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 圧力スイング吸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2241792U JPH072025Y2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 圧力スイング吸着装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0615720U JPH0615720U (ja) | 1994-03-01 |
| JPH072025Y2 true JPH072025Y2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=12082095
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2241792U Expired - Lifetime JPH072025Y2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 圧力スイング吸着装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH072025Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2877875T3 (es) * | 2014-07-25 | 2021-11-17 | Airbus Defence & Space Gmbh | Procedimiento de separación de dióxido de carbono del aire de respiración de un submarino |
| JP7013338B2 (ja) * | 2018-06-29 | 2022-02-15 | 大陽日酸株式会社 | 圧力変動吸着装置 |
| JP7429563B2 (ja) * | 2020-02-28 | 2024-02-08 | 株式会社アドバン理研 | ガス発生装置およびガス製造方法 |
| JP7445520B2 (ja) * | 2020-05-29 | 2024-03-07 | 株式会社アドバン理研 | ガス発生装置 |
| CN112619356B (zh) * | 2020-12-11 | 2025-02-07 | 中冶北方(大连)工程技术有限公司 | 活性焦吸附塔烟气平衡系统自动控制装置 |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP2241792U patent/JPH072025Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0615720U (ja) | 1994-03-01 |
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