JPH07202674A - 送受信機のインピーダンスを適応させる方法及び装置並びにそれを実施した集積回路及び伝送システム - Google Patents

送受信機のインピーダンスを適応させる方法及び装置並びにそれを実施した集積回路及び伝送システム

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JPH07202674A
JPH07202674A JP6216635A JP21663594A JPH07202674A JP H07202674 A JPH07202674 A JP H07202674A JP 6216635 A JP6216635 A JP 6216635A JP 21663594 A JP21663594 A JP 21663594A JP H07202674 A JPH07202674 A JP H07202674A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信機を受信機に接続する伝送回線の特性イ
ンピーダンスにインピーダンスを適応させる方法及び装
置を提供することを目的とする。 【構成】 集積回路(IC)は、それぞれ送信機(1
1)を受信機(12)に接続する伝送回線(13)の特
性インピーダンス(Zc)に対してインピーダンスを適
応させる装置(10)を含む。2つの適応ブロック(1
4、15)がそれぞれ送信機(11)と受信機(12)
の構造を複製し、それらのインピーダンス適応は参照抵
抗(Rr)を出発点として行われる。制御装置(Le
n、Lep、Lrn、Lrp)がそれぞれ送信機(1
1)及び受信機(12)中の適応条件を複製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送信機を適応させる方
法と装置、ならびにそれを実施した集積回路及び伝送シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】伝送回線を介して通信する送信機及び受
信機の統合には、2つの大きな問題がある。第1の問題
は、伝送回線のトラフィックによるものである。高周波
では、Zcと呼ばれ等価抵抗に相当するその特性インピ
ーダンスによって決定される伝送回線を使用することが
知られている。回線はその両端でバッファと称する2個
の増幅器に接続される。入力バッファは送信すべき信号
の出力を増幅し、出力バッファは受信した信号の形状を
回復し、受信機が正しく処理できるように増幅する。一
方、2進信号の伝送は、10を越える大きさで変動する
接続期間に従って交互に立上りエッジと立下りエッジに
よって区分される様々なコーディングに従って行われ
る。ギガボーの領域では、伝送信号は500MHzを越
える周波数帯域で変化することができる。しかし、伝送
の保全性と忠実性を保証するには、各循環比を歪みなし
に伝送しなければならない。それには、必要帯域におけ
る伝送周波数や波形や立上り及び立下りのエッジの品質
がどうであろうと、各バッファの通過時間を固定しなけ
ればならない。
【0003】第2の問題は、集積回路の製造技術による
ものである。バイポーラ技術は、十分に安定な特性をも
つという利点をもたらすが、消費エネルギーが多い。電
界効果トランジスタ技術、特にCMOS技術などの相補
型トランジスタのそれは、消費エネルギーは少ないが、
異なる2つの集積回路の同じ構成要素間での特性のばら
つきが大きい。したがって、この場合は、送信機と受信
機の機能がこのばらつきの影響を実質上受けないように
することが問題である。さらに、伝送装置が、送信機と
受信機の製造に採用される技術とは無関係であることが
望ましい。たとえば、MOS技術で製造した受信機が、
MOS技術またはバイポーラ技術の、たとえばECL
(エミッタ結合論理回路)型の送信機から発信される信
号をともかくも受信しなければならない。このECL
は、通常0.8ボルトの出力信号の弱い変動を特徴とす
る。本発明は、第1の問題を解決しようとするものであ
り、さらに具体的には、インピーダンス適応プロセスを
適用して、第2の問題により特性の分析及び製造技術の
整合性が課せられるという難しい状況の中で解決しよう
とするものである。
【0004】電磁波伝送のためのインピーダンスの適応
は、直列または並列に行えることがよく知られている。
直列適応は、受信機に近いその末端を開くことにより、
回線の特性インピーダンスに対して送信機の出力インピ
ーダンスを適応させるものである。この適応は、静的消
費電力を必要としないという利点がある。しかし、回線
上のインピーダンスの変動の影響を非常に受けやすく、
大振幅(フル・スイング)の信号を搬送するという欠点
を有する。その結果、受信信号を増幅する必要がないと
いう利点にもかかわらず、大きな動的消費電力を要し、
通過帯域が減少する。最後に、特に発信機の出力インピ
ーダンスは交換時に明確に規定されず、その結果、適応
を最適化することができず、利用状態に従って変化する
ことがわかっている。
【0005】並列適応は、回線の特性インピーダンスに
対して受信機の入力インピーダンスを適応させるもので
ある。これは、大きな周波数帯域に適用されるという利
点を有し、通常、静的消費電力を要し、かつ変動の減少
した信号を回線の出力で利用するという、2重の欠点を
有する。さらに、回線の特性インピーダンスに対する受
信機の入力インピーダンスの適応は、難しい操作であ
る。集積回路間の信号伝送には、異種構造を有するとい
う不都合があるからである。伝送回線の同軸ケーブル
は、しばしば、同軸コネクタを介して、送信機または受
信機の集積回路に組み込まれたケースを備えるプリント
回路に接続される。したがって、集積回路への同軸ケー
ブルの接続のインピーダンスは大きく変動し、寄生リア
クタンスを発生させる。しかし、特性インピーダンスを
各伝送回線上でできるだけ長く維持することが好まし
い。この問題に対する現在の解決法は、回線の末端に適
応抵抗を接続することにより、伝送回線の特性インピー
ダンスを適応させるものである。この抵抗は、通常は5
0オームの、固定した正確な値をとらなければならな
い。MOS技術では、集積回路間の技術的変動のため、
このような抵抗を集積することは不可能である。したが
って、適応抵抗は集積回路の外部に、せいぜいその近く
に置く。しかし実際には、リアクタンスがなく、特性イ
ンピーダンスを回線の全長上に維持することになった場
合でも、予想される高い周波数(数GHz程度)におけ
る集積回路に入る前に適応抵抗が置かれた場合は、回線
の実質的な長さが適応されない。もう1つの方法は、集
積回路に入り、そこから出て集積回路の外側の回線の末
端に適応抵抗を置くものである。しかしこの解決法は、
集積回路上に抵抗と線を設置する上に、回線当り1つで
はなく2つの出力端子が必要になるという欠点がある。
さらに、各線上の寄生リアクタンスが倍になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とする解
決策は、前記の2つの問題によって課されるあらゆる拘
束条件を正確かつ高い信頼性で満たすことのできる、イ
ンピーダンスの並列適応プロセスからなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、送信機
を受信機に接続する伝送回線の特性インピーダンスにイ
ンピーダンスを適応させる方法であって、送信機及び受
信機に望まれる構造とその所望の動作条件を決定するス
テップと、所望の構造を適応構造中で複製するステップ
と、所望の動作条件下で複製された構造のインピーダン
スの適応を確保する基準インピーダンスに適応構造を接
続するステップと、所望の構造の動作を適応構造の動作
に従属させるステップとからなることを特徴とする方法
である。
【0008】本発明の付随的目的は、送信機を受信機に
接続する伝送回線の特性インピーダンスに対してインピ
ーダンスを適応させる装置であって、送信機及び受信機
中に所望の条件で動作する所望の構造を備え、所望の動
作条件下でインピーダンスの適応をもたらす基準インピ
ーダンスに接続された、所望の構造を複製する適応構造
と、所望の構造を適応構造に対して制御する装置とを含
むことを特徴とする装置である。
【0009】その結果、少なくとも1本の伝送回路に接
続される予定の、予め定義されたプロセスに従って伝送
回線の特性インピーダンスに対して適応された、あるい
はやはり予め定義されたようなインピーダンス適応装置
を組み込んだ、送信機または受信機あるいはその両方を
含むことを特徴とする、本発明による集積回路が得られ
る。
【0010】本発明の他の目的は、送信機または受信機
あるいはその両方を組み込み、伝送回線によってそれら
の間に接続された集積回路を含む伝送システムであっ
て、集積回路が予め定義されたタイプのものであること
を特徴とするシステムである。
【0011】本発明は、添付の図面を参照して以下に行
う、本発明の例示的な例に関する以下の説明から明らか
となろう。
【0012】
【実施例】図1は、集積回路内に含まれ、送信機11と
受信機12から構成される、少なくとも1つの送受信機
(トランシーバ)用のインピーダンス適応装置10を組
み込んだ、集積回路ICを部分的に概略的に示す。送信
機11と受信機12は、それぞれ通常は50オームの特
性インピーダンスZcを有する2本の単方向伝送回線1
3に接続されている。図の例では、装置10はすべての
発信機11用のインピーダンス適応ブロック14とすべ
ての受信機12用のインピーダンス適応ブロック15を
含む。例として選んだ集積回路ICの装置10と送受信
機11、12は、CMOS技術で作られ、それぞれ図
2、図3、図4に示した2つの供給電位VssとVdd
の下で動作する。この2つの電位は、以下で説明する実
施例ではそれぞれアースと+3.3ボルトである。
【0013】図3に示した発信機11に関しては、供給
電位VddとVssの間に直列に設置されたトランジス
タNe及びPeを備えた古典的CMOSインバータに対
応する送信構造16からそれを作ることを選択した。図
の構造では、トランジスタNeとPeはそれぞれ8個ず
つ2つのグループを構成し、そのグループ中でのドレー
ン・ソース電流の進路が並列である。そのグリッドは送
信入力信号Se−inを選択的に受信するために設けら
れ、そのドレーンは、送信出力信号Se−outを供給
するため伝送回線13の1本に接続されている。
【0014】図4に示した受信機12に関しては、供給
電位VddとVssの間に直列に設置されたトランジス
タNr及びPrを備えた古典的CMOSインバータから
やはりそれを作ることを選択した。そのグリッドは、伝
送回線13の1本から受信入力信号Sr−inを共通に
受信し、その共通ドレーンは受信出力信号Sr−out
を供給する。本発明のプロセスは並列適応を行うための
ものであり、やはり、抵抗ブリッジ17によって受信機
12の入力インピーダンスを決定し、このインピーダン
スを回線13の特性インピーダンスに適応させるように
選んだ。抵抗ブリッジ17は供給電位VddとVssの
間に直列に設置した調整可能な2個の抵抗から形成さ
れ、その共通ブリッジは、好ましくは受信入力信号Sr
−inの成形増幅器SAを介して、トランジスタNr及
びPrのグリッドに接続される。図の例では、調整可能
な抵抗は、並列に設置されそのグリッドの活動化によっ
て選択される、それぞれ16個のトランジスタN1とN
2からなるグループから作られる。トランジスタN1は
電位Vddに直接接続され、トランジスタP1は電位V
ssに直接接続される。
【0015】図2の例のインピーダンス適応ブロック1
4は、発信機11の送信構造を複製する送信参照構造1
6’を含んでいる。すなわち図の送信参照構造16’
は、それぞれ電位VddとVssの間に直列に設置され
た8個のトランジスタN’e、P’eからなる2つのグ
ループを含む。そのグリッドがやはり各グループ中で選
択的に活動化される。トランジスタN’e、P’eの2
つのグループのドレーンはそれぞれ2つの点AとBに接
続される。構造16’はさらに、点A及びBに接続され
た参照抵抗Rrを含む。参照抵抗Rrは、所定の正確な
値をとらねばならず、集積回路IC中に組み込まれた抵
抗からこれを得ることはできない。したがって抵抗Rr
は、組み込まれない、したがって集積回路ICの外部に
ある抵抗である。選択された例では、この抵抗は伝送回
線13の特性インピーダンスZcの2倍の値をとり、し
たがってこの場合は100オームとなる。点Aの電位を
低電位Vlと呼び、点Bの電位を高電位Vhと呼ぶ。構
造16’はまた、やはり点AとBの間に接続され、参照
抵抗Rrの値に無視できる影響を与える少くとも200
0オームの1つの値を有する中間抵抗Riを含む。中間
抵抗Riは集積回路ICに組み込まれ、その中心点Cで
電位Vttを測定するのに使用される。
【0016】インピーダンス適応ブロック14は、構造
16’の他に、2つの制御ループLenとLepを含
む。ループLen中では点Aの電位Vlが、Vlの所望
の電位と比較するために比較器18nの入力端に印加さ
れる。比較器18の出力端の差信号が選択回路19nの
入力端に印加され、選択回線19nの出力が選択された
トランジスタN’eのグリッドを活動化し、またコーダ
20nに印加される。コーダ20は、インピーダンス適
応ブロック14の出力端子に制御信号n−emを供給す
る。同様にループLp中では、点Bの電位Vttが、電
位Vttの所望の値と比較するために比較器18pの入
力端に印加される。比較器18pの出力端の差信号は選
択回路19pの入力端に印加され、選択回路19pの出
力が選択された、トランジスタP’eのグリッドを活動
化し、やはりコーダ20pに印加される。コーダ20p
は、インピーダンス適応ブロック14の出力端子に制御
信号p−emを供給する。図の例では、2つのコーダ2
0nと20pが選択信号の平均値を決定し、2つの平均
値をコード化して、3ビット(0:2)の形にコード化
された、制御信号n−emとp−emを供給する。
【0017】図1、図2、図3に示すように、送信制御
ループLenとLep中の制御信号n−emとp−em
は、発信機11の2つの制御入力に印加される。2つの
制御信号n−emとp−emはそれぞれデコーダ21n
と21pに印加され、デコーダ21nと21pは、この
場合は8ビット(0:7)の、選択信号nとpを供給す
る。ループLenとLepはまた、それぞれ信号n及び
pに応答してトランジスタNe及びPeを選択する、2
つの選択回路22nと22pを含む。図の選択回路22
nは、2つの入力を備える7個のNORポートと1個の
インバータを含み、それらの出力はそれぞれ8個のトラ
ンジスタNeのグリッドに接続される。インバータの入
力と7個のNORポートの一方の入力は入力信号Se−
inを受け取り、7個のNORポートの他方の入力は選
択信号nを受け取る。図の選択回路22pは、2つの入
力を備える7個のNANDポートと1個のインバータと
からなり、それらの出力はそれぞれ8個のトランジスタ
Peのグリッドに接続されている。インバータの入力と
7個のNANDポートの一方の入力は入力信号Se−i
nを受け取り、7個のNANDポートの他方の入力は選
択信号pを受け取る。
【0018】送信機n−emとp−emの制御信号は、
図1と図2に示した受信機12のインピーダンス適応ブ
ロック15の2つの制御入力にも印加される。インピー
ダンス適応ブロック15はインピーダンス適応ブロック
14の送信参照構造16’と類似の構造16”を含む。
この構造16”は、グループN’e及びP’eと同一の
8個のトランジスタN”eとP”eからなる2つのグル
ープから構成され、これらはそれぞれ供給電位Vssと
Vddに接続され、抵抗Riと同一の中間抵抗R’iを
介して点AとBの間に直列に接続されている。制御信号
n−emとp−emはそれぞれ、インピーダンス適応グ
ループ14のトランジスタ・グループN’e及びP’e
と同様にトランジスタ・グループN”e及びP”eを調
整するため、デコーダ23n及び23p中で復号され
る。その結果、点A及びCの電位VlとVttがインピ
ーダンス適応ブロック14の電位と同じになる。これら
の電位は、受信機12の抵抗ブリッジ17の抵抗N1と
P1を制御するための2つのループLrn及びLrpの
基準電位として働く。したがって、インピーダンス適応
ブロック15はさらにブリッジ17と同一の2個の抵抗
ブリッジ17’を含み、したがってこれらの抵抗ブロッ
クはそれぞれ、供給電位VddとVssの間の16個の
トランジスタN’1とP’1からなる2つのグループの
直列配置から構成される。2つの抵抗ブリッジ17’の
16個のトランジスタN’1は、それぞれ電位Vddと
構造16’の点A及びBとの間に並列に設置され、2つ
の抵抗ブリッジの16個のトランジスタP’1は、それ
ぞれ電位Vssと点A及びBとの間に並列に設置され
る。各グループ中のトランジスタN’1及びP’1はそ
のグリッドによって選択的に活動化される。
【0019】受信機の2つのループLrn及びLrp中
で、インピーダンス適応ブロック15の点A及びCの電
位VlとVttは、それぞれ対応するVl及びVttの
所望の値と比較するため、2個の比較器24n及び24
pの入力端に印加される。比較器24n及び24pの出
力信号はそれぞれ2個の調整回路25n及び25pの入
力端に印加され、それらの出力はそれぞれトランジスタ
N’1及びP’1のグリッドを選択的に活動化し、2個
のコーダ26n及び26pの入力端に印加され、これら
のコーダは、インピーダンス適応ブロック15の2個の
制御出力端子に、トランジスタN’1及びP’1の選択
の平均値を表すコード化信号n−recとp−recを
供給する。
【0020】図1と図4に示すように、2つのループL
rn及びLrpの制御信号n−recとp−recは、
受信機12の2個の制御入力端子に印加される。この2
つの制御入力はそれぞれ2個のデコーダ27nと27p
に接続され、これらのデコーダはインピーダンス適応ブ
ロック15の抵抗ブリッジ17’のトランジスタN’1
及びP’1と同様に抵抗ブリッジ17のトランジスタN
1及びP1を活動化するため、それぞれ16ビットの選
択信号n−zcとp−zcと供給する。
【0021】図1ないし図4を参照して例として説明し
た伝送システム10の動作についてこれから説明する。
まず、この例が同時に5つの条件を満たすように設計さ
れており、それらの条件が、本発明の特徴と利点を浮き
立たせるために非常に拘束力のある例として採用された
ものであることを明言しておく必要がある。言い換えれ
ば、これらの条件は、拘束力がより強くまたはより弱く
なるように変更することができ、必ずしもここで選んだ
例のように累積的なものとは限らない。たとえば、下記
に示す条件または当業者なら考えつくその他の条件のう
ちの1つまたはいくつかだけを選択することもできる。
【0022】満足すべき5つの条件とは次の通りであ
る。
【0023】(1)広い通過帯域を有し、循環比を保持
する、CMOS増幅器を設計すること、(2)受信機の
入力インピーダンスを適応させること、(3)伝送性能
を保証するため、伝送回線上の電圧変動を一定に保つよ
うに送信機を設計すること、(4)回線上の雑音をきれ
いに除去し、送信機と受信機の供給電圧VddとVss
の間に存在し得る電圧差による同相分の良好な除去を保
証すること、(5)光結合回路と共に動作できるよう
に、ECL構成要素との入出力レベルの互換性を確保す
ること、(1)項を解決するため、CMOS技術による
現在最も優れた最も簡単な増幅器は、供給電圧Vddと
Vssの間に直列に設置された2個の相補型トランジス
タから構成され、その共通ブリッジが入力信号を受け取
り、その共通ドレーンが出力信号を供給する、図4のイ
ンバータ34のようなインバータであると判断した。こ
のインバータは、図5に示すタイプの入出力転送特性を
有する。図5のグラフは、インバータの出力電位Vou
tの変動を入力電位Vinの変動の関数として表したも
のである。電位VinとVoutは供給電位VssとV
ddの間で変動する。このインバータは、出力電位Vo
utがVssとVddの間で変動する、入力電位Vin
の一部分(範囲と称する)でのみ増幅器となるように見
える。しかし、集積回路の製造のばらつきのため、この
範囲は集積回路に従って大きくなったり小さくなったり
する。その結果、インバータの入力が増幅範囲の中間値
ならびに供給電位VddとVssの中間値に対応する電
位Vttに分極される。この分極は単に電位差分割器ま
たは抵抗ブリッジによって行うことができ、それが受信
機の適応インピーダンスZcをも設定できるのが好都合
である。この配置の原理の概略図を図6に示す。この図
で、送信機11は、2個の相補型トランジスタNeとP
eから構成され、そのグリッドが送信入力信号Se−i
nを受け取り、そのドレーンが送信出力信号Se−ou
tを伝送回線13に供給する、インバータ16を含む。
受信機12は、2個の相補型トランジスタNrとPrか
ら構成され、そのグリッドが回線13から受信入力信号
Sr−inを受け取り、そのドレーンが受信出力信号S
r−outを供給する、インバータを含む。トランジス
タNrとPrのグリッドはまた、電圧VddとVssの
間に直列に設置されて抵抗ブリッジ17を構成する、2
個のトランジスタN1とP1の接合点に接続される。し
たがって、受信機12の入力が空中にある場合、インバ
ータNr、Prはその振幅範囲で分極され、その出力は
電位Vttの付近にあると思われる。
【0024】一方、送信機11は回線13上にできるだ
け対称な信号を供給しなければならない。トランジスタ
NeとPeは交互に導通して、交互に正と負の送信出力
信号Se−outを通す。トランジスタNeとPeが全
くの可換電流源である場合、伝送は、伝位VddとVs
sによる送信機の連続給電とは無関係となり、したがっ
て送信機11と受信機12の間の供給電位VddとVs
sの値の差とも無関係になる。したがって、インバータ
16は、全体的に同相分を除去することになる。しかし
実際は、トランジスタNeとPeは全くの可換電流では
なく、したがって給電の同相分の全体的除去をもたらさ
ない。しかし、非常に良好で満足できるものではある。
給電の同相分の全体的除去を確保するための解決策は、
示差伝送を利用するものである。非常に広い通過帯域で
利用できるように考えられた、CMOS技術による実施
例の枠内では、MOSトランジスタの特性上このような
CMOS示差増幅器を実施するのは不可能である。しか
し、この解決策は、他の技術で利用でき、あるいはこれ
より拘束力の弱い条件を満たすために利用できることは
明らかである。
【0025】したがって図6の原理の配置は、前記の5
つの条件のうちの4つを満足する。要約すると、この配
置は、選択した技術でできるだけ広い通過帯域を提供
し、受信機の入力を回線の特性インピーダンスに適応さ
せ、回線上で電圧の変動を一定に保つ。また、(a)受
信機の入力の抵抗ブリッジ17が回線13の特性インピ
ーダンスZcに等しい等価インピーダンスを示し、かつ
受信機の入力がインバータNr、Prの交換閾値Vtt
に等しい分極電位に置かれ、かつ(b)送信機11の出
力トランジスタNeとPeが、出力が回線の特性インピ
ーダンスZcに等しいインピーダンスを有するとき分極
電位Vttの周りで対称な、所定の電圧変動をもたらす
ように寸法設定されるとの条件で、給電の同相分の良好
な除去をももたらす。
【0026】条件(a)と(b)は、図の例では、図4
に示すようにCMOSトランジスタN1とP1によって
抵抗ブリッジ17の抵抗を構成し、かつトランジスタN
1とP1ならびに送信機のトランジスタNeとPeを制
御することによって満たされる。選択した例では、受信
機12の抵抗N1とP1及び送信機11の出力増幅機1
6は、それぞれ並列に設置され、集積回路IC中に組み
込まれた、条件(a)と(b)を満たす制御装置によっ
て選択的に同時に活動化される、トランジスタのグルー
プから形成される。したがってこの制御装置は、送信機
の増幅器のトランジスタNeとPeを制御するための2
つのループLenとLepならびに受信機の抵抗ブリッ
ジのトランジスタN1とP1を制御するための27のル
ープLrnとLrpから構成される。さらに、条件
(a)と(b)を満たすため、この制御装置は、この実
施例では、前記条件の4つの付随条件を適用される。
【0027】− 抵抗ブリッジの分極電位が、受信機の
増幅器Nr、Prと同一の、すなわちそれと同じ技術で
実施され、同じ電位VddとVssで給電され、同じ温
度で動作するインバータの交換閾値Vttに等しくなけ
ればならない。
【0028】− 抵抗ブリッジの等価インピーダンス
が、回線13の特性インピーダンスZc、通常は50オ
ームに等しくなければならない。
【0029】− 伝送回線上の電圧の変動が固定され、
選択した例ではECL互換性をもたらすように、通常は
0.8ボルトに決定されなければならない。
【0030】− 回線上の電圧の変動が、閾値Vttの
周りで対称でなければならない。
【0031】供給電位VddとVssの間に直列に設定
された2個の相補型トランジスタN1とP1を備える抵
抗ブリッジ17の構造は、図7A、図7B、図7Cに示
した3種の変形例に従って形成することができる。2個
のトランジスタN1とP1はすべて抵抗モードで動作す
る2個の導体である。図7Aと図7Bに示すようにトラ
ンジスタP1を電位Vddに接続するものと、図7Cに
示すようにトランジスタN1を電位Vddに接続するも
のと、2つのタイプの配置がある。この2つのタイプの
それぞれでトランジスタN1のグリッドを電位Vddに
接続し、トランジスタP1のグリッドを電位Vssに接
続すると、図7A及び図7Cに示す2つの変形が得られ
る。図7AではVgs=Vddであり、図7CではVg
s=Vdsである。図7Bではグリッドが2個のトラン
ジスタのドレーンに接続され、したがってVgs=Vd
sである。
【0032】図8は、Vgs=Vdd(細線で示した曲
線)またはVgs=Vds(太線で示した曲線)となる
ように設置したMOSトランジスタの静的特性を示すグ
ラフである。横軸は0ボルトから電位Vddまで変化す
る電圧Vdsの変動を表し、縦軸はドレーン・ソース電
流の強さIを表す。Vgs=Vdsの配置は、トランジ
スタの閾値電位Vttのばらつきの影響をより受けえや
すいが、同じ動的インピーダンスの場合に必要な分極電
流がずっと弱くなる。図の例で、トランジスタ全体の特
性は制御ループにより異なる集積回路のトランジスタの
閾値電位Vttの変動を考慮して決定されるので、静的
電気消費量が最小となるようにVgs=Vdsの配置を
選んだ。したがって、Vgs=Vdsである図7Bと図
7Cの2つの配置のどちらかを選ばなければならない。
選択した例でそのグリッドを活動化することにより各集
合中の並列な活動トランジスタを選択することを考慮す
ると、図7Cの配置は、ドレーンの電位が固定され、し
たがってグリッドの制御が容易であるという利点を有す
る。したがって、図4に示した受信機12の抵抗ブリッ
ジ17と、図2のインピーダンス適応ブロック15の抵
抗ブリッジ17’には図7Cの配置を利用する。16個
のトランジスタN1のうちの1個と16個のトランジス
タP1のうちの1個を常に導通状態になった後端トラン
ジスタとして、選択的活動化が他の15個のトランジス
タに関して行われるようにすると好都合である。この1
5個のトランジスタは同一でないが、選択されたトラン
ジスタを追加すると活動トランジスタの全サイズが一定
の割合だけ増加するようにサイズ決定する。したがって
活動状態にされたトランジスタは次第に多くなる。言い
換えれば、トランジスタのグループN1及びP1から形
成される抵抗は、それらを次々に活動化するとこれらの
グループの等価抵抗の値が規則的に減少していく。その
代わり、所与の精度では、抵抗の数が、したがって制御
信号の数が増大する。この欠点を補償するため、コード
化した制御信号を利用する。
【0033】制御ループを実施するための最も満たすの
が難しい基準は、抵抗ブリッジ17の等価インピーダン
スを常に回線13の特性インピーダンスZcに等しくす
ることである。異なる集積回路中に含まれる要素の技術
が異なるため、抵抗N1及びP1の調整は、所望の値を
有し、集積回路ICに組み込まれていない標準抵抗を参
照して行われる。受信機12の入力抵抗を参照抵抗Rr
と比較するため、図2に示した例では、送信機11の出
力段Ne、Peの構造16を利用して、それを同じトラ
ンジスタN’eとP’eから形成された構造16’に複
製し、参照抵抗Rr中で定義された電圧の変動が生じる
ようにその寸法設定を行い、次いで出力段16を利用し
て出力段16’と同一の電流を生成し、それから同じ電
圧の変動を得るように選択した。したがって、同一の2
つの出力段16’と16は参照抵抗Rr中と抵抗ブリッ
ジ17中で同一の抵抗を生じる。これによって、抵抗ブ
リッジが参照抵抗に等しい等価抵抗をもつことが保証さ
れる。
【0034】電圧の変動が、図の例の条件では、予め定
義された電圧または供給電位を参照した電圧にならず、
予め定義されたものではなく製造工程と供給電圧と温度
に依存する閾値電位Vttを中心とするため、問題はさ
らに複雑になる。この問題を解決するため、抵抗ブリッ
ジ17がVttに等しい電位源に接続された特性抵抗Z
cと等価であり、かつ送信出力信号Ve−outの電圧
変動がその低電位Vlと高電位Vhとによって定義され
ることに基づく、図9に示した原理の概略的回路を利用
する。
【0035】図9において、2個のトランジスタNeと
Peは送信機の出力段16のトランジスタ・グループN
e及びPeに等価な電流を供給するものと見なされる。
トランジスタNeのソースは供給電位Vssにあり、ド
レーンは低電位Vlにあるが、トランジスタPeのソー
スは電位Vddにあり、ドレーンは高電位Vhにある。
トランジスタPeは、受信機12の入力の閾値電位Vt
tに接続された抵抗Zc中に合計変数Vh−Vlの半分
に等しい電圧変動Vh−Vttを生成するが、トランジ
スタNeはそれと大きさが等しく向きが反対の変動Vt
t−Vlを生成する。このように送信機11の出力段1
6はトランジスタ・グループNe及びトランジスタの集
合Peと見なすことができ、これらのトランジスタPe
は2Zcの値をもつ参照抵抗Rrによって相互接続さ
れ、それぞれ参照抵抗Rrの両末端に、閾値電圧Vtt
を中心とし所望の電圧変動によって決定される低電位V
lと高電位Vhの2つの電位を有するように制御され
る。したがってインピーダンス適応ブロック14の構造
16’は送信機11の出力段16の所望の参照のコピー
である。この参照のコピーを決定する条件は、制御ルー
プLenとLepによって伝送回線13に完全に適応さ
れそこに所望の電位を生じるように送信機11中で再コ
ピーされる。
【0036】この4つの制御ループは、アナログ式でも
デジタル式でもよい。これらのループは、耐ノイズ性と
しまた容易に各種の製造方式にかけることができるよう
に、すべてデジタル式が選択されてきた。図の例では、
選択回路19n、19pと25n、25pはそれぞれ増
減カウンタから形成される。シーケンサが4つのループ
を交互に制御するためのクロック信号を生成する。この
クロック信号は、比較器18n、18pと24n、24
pから供給される結果に応じて増減カウンタを制御す
る。これらの比較器はCMOSインバータから構成する
ことが好ましく、その変換閾値は、インバータを構成す
る2個の相補型トランジスタの寸法によって決まる。
【0037】図の例では、選択した2つの参照電位は、
閾値電位Vttと変動の低レベルVlである。高レベル
Vhは、Vttに対して対称となるように定義される。
さらに、2つの参照電位VlとVttに対する比較器と
しては異なる2つのタイプのものを選択した、Vttに
対する比較器18nと24nはそれぞれ閾値Vttを有
する受信機12の増幅器Nr、Prと同一の中心合せイ
ンバータから形成され、V1に対する比較器はそれぞれ
その交換閾値がVttよりも0.4ボルト低くなるよう
に中心外れインバータから形成される。ピーク間振幅が
0.8ボルトに選択されたからである。
【0038】図の例で選択した構造において、2個のイ
ンバータ18n、18pと24n、24p、送信機11
の出力段16を構成するトランジスタNe、Pe、及び
受信機の抵抗ブリッジ17のトランジスタN1、P1だ
けが、インピーダンス適応装置10と送信機11と受信
機12によって形成され、図1に示した集積回路IC中
に組み込まれた、アセンブリ全体の線形挙動を有する要
素である。したがって技術を変更するには、集積回路I
Cの製造工程の特徴に応じて、2つのインバータを構成
するCMOSトランジスタの相対寸法と、送信機及び受
信機のトランジスタの「絶対」寸法を、所望のインピー
ダンスをもたらすように調整するだけで十分である。使
用される残りの要素は純粋にデジタル式であり、製造技
術の変更の影響を非常に受け難い。
【0039】次に送信機の2つの制御ループLenとL
epの動作を、図2と図3を参照して説明する。ブロッ
ク14中で2つのループはそれぞれそれを2Zcに等し
い参照抵抗Rr中を流すことによりトランジスタ・グル
ープN' e及びP' eを制御する。トランジスタ・グル
ープN’eは増減カウンタ19nにより比較器18nの
出力信号に応じて制御される。点Aの電位が低レベルV
lより高い場合、活動トランジスタN’eの数を増加さ
せて、このグループの抵抗を減らしこうして点Aの電位
を値Vlにする。逆に点Aの電位がVlより低い場合
は、活動トランジスタN' eの数を減らして、それをこ
の値に調節する。トランジスタ・グループP' eは、増
減カウンタ19pにより比較器18pの出力信号に応じ
て制御される。点Cの電位がVttより高い場合、グル
ープ中の活動トランジスタの数を減らしてその抵抗を増
大させ、こうして点Cの電位を値Vttにし、逆も同様
である。2つのループは互いに反応する。したがって、
これらのループを、たとえば1つのクロック・パルスを
一方用に、次いで1つのクロック・パルスをもう一方用
にと、各ループごとに16個のパルスをカウントするま
で順次活動化させるのが好都合である。2つのループは
それぞれのグループ中の活動トランジスタN'e及びP'
eの求める数に向おうとする。この数に達したとき、
増分カウンタ19n及び19pの内容は各クロック・パ
ルスに求める値の周囲で+1または−1ずつ変化する。
16個のパルスの終わりに、増減カウンタ19n及び1
9pに含まれる16個の値の平均がコーダ20n及び2
0p中で計算される。この平均値は、それぞれのグルー
プ中の活動トランジスタN' e及びP' eの数の求める
値と見なされる。この値はコード化されてから調整信号
n−em、p−emとして伝送される。そうしないとこ
れらの信号が線形で伝送され、集積回路IC中に多数の
ビットを配布しなければならなくなるからである。一時
に1ビットだけが変化するように、Grayコードを選
択した。したがって、特性インピーダンスの値を調整す
る際に、所望の値と非常に異なる中円値を通過する危険
がなくなる。送信機11中で、出力段16は信号n−e
m及びp−emにより、所望のインピーダンス適応条件
下で送信電流を生成するように制御される。
【0040】次に、受信機Lrn及びLrpの2つの制
御ループの動作を図2と図4を参照して説明する。コー
ド化された調整信号n−em及びp−emによって発さ
れる平均値が複号されて、受信ループを制御する働きを
する2つの送信グループN'e及びP' eと同一の2つ
のトランジスタ・グループN" e及びP" e中で再コピ
ーされる。この2つのトランジスタ・グループN" e及
びP" eは2つの抵抗ブリッジ17' を独立に制御し、
2つのブリッジがあらゆる瞬間に同一となるようにそれ
らを同時に制御する。トランジスタ・グループN" eは
点Cの電位を所望の伝送の低レベルVlまでプルしなけ
ればならない。したがって、これは増減カウンタ25n
によって制御され、増減カウンタ25nはインバータ2
4nによって制御される。この原理は、送信ループの原
理と類似している。他方、トランジスタ・グループP"
eはその点cの電位を所望の伝送の高レベルVhまでプ
ルしなければならない。したがって、この場合はこれは
増減カウンタ25pによって制御され、増減カウンタ2
5pはインバータ24pの出力によって制御される。こ
のインバータは、トランジスタN" eによって高レベル
にプルされるブリッジと、トランジスタP" eによって
低レベルにプルされるブリッジの2つのブリッジ17’
の中間点の間の平均電位をVttに対して比較する。明
らかに、2つのループLrnとLrpは互いに反応す
る。したがって、送信ループのそれと同じシーケンスを
利用して、2個の増減カウンタ25n及び25pの16
個の内容の平均値を計算し、それをコード化された制御
信号n−rec及びp−recの形で集積回路ICの受
信機12に送る。これらの受信機中で、これらの制御信
号が復号されて、トランジスタN1及びP1の数をそれ
ぞれコーダ26n及び26pによって決定される平均値
に調整する。結論として、本発明によってもたらされる
原理の解決策は、適応抵抗を抵抗ブリッジ17の形で組
み込み、それを所望の値をもつように制御することから
なる。
【0041】前記の例に多数の変形をもたらすことがで
きる。したがって、所望の構造が例として選んだ構造と
異なり得ることは明らかである。CMOS技術とは別の
技術も全く可能である。CMOS以外の技術で、あるい
は広い通過帯域が必要でない場合はCMOS技術で対称
形の増幅器が利用できることがわかった。この場合、受
信機は分極電位を必要としない。図の例でも、静的消費
電力は集積回路の外部から、たとえば電位Vttを供給
するための給電端子を追加することにより引き出すこと
ができる。
【0042】要約すると、前記のインピーダンス適応プ
ロセス及びその様々な変形によれば、まず送信機または
受信機の所望の構造、たとえばその構造のタイプや製造
技術、ならびにその所望の動作条件を決定する。次に所
望の構造を複製して、図の例のブロック14及び15中
に存在するような適応構造を形成する。次に適応構造を
参照抵抗Rrに接続する。その値は、所望の動作条件で
は、適応構造のインピーダンスの適応をもたらすもので
ある。次いで適応構造の動作に対して所望の構造の動作
を制御するだけで十分である。
【0043】図の例では、所望の構造のタイプは図6に
示したものであり、所望の条件は送信信号または受信信
号の高レベル及び低レベルの所望の値を含む。ただし、
これらの条件は、ECLとの互換性を保証するために必
要なものであり、したがって任意選択であることがわか
った。
【0044】図の例では、高レベル及び低レベルの所望
の値を得るために、この方法は、この2つの値の一方
(Vl)をとり、他方の値Vhを、高低2つのレベルの
間に含まれ、所望の構造中の分極電位(Vtt)の値に
よって決まる、所望の第3の電圧値に対して決定するこ
とからなる。ただし、2つのレベルVlとVhからVt
tの値を決定することもできる。この場合、中間抵抗R
iは適応構造16' 中で省略することができる。
【0045】図の例では、所望の構造16は送信機中で
CMOS型インバータ(Ne、Pe)に基づいて形成さ
れる。この技術では特定のタイプの電界効果トランジス
タを利用するが、他のどんなタイプのものも利用でき
る。前記の条件下で動作する選択した特定の構造の場
合、本発明の方法は、適応構造16' 中にインバータの
相補型トランジスタの間に参照インピーダンスRrを直
列に接続し、この参照インピーダンスに回線の特性イン
ピーダンスの2倍の値を与えることからなる。図の例で
は、参照インピーダンスRrは集積回路ICの半導体材
料中には組み込まれない。CMOS技術では技術的ばら
つきが非常に大きいからである。しかし一般的にはこれ
を集積回路に組み込み、または集積回路の金属相互接続
網に既知の様々な手段により、たとえばレーザによって
固定式にまたは調節可能に接続することができる。また
参照接続を、たとえば所望の値に対応するように適切に
選択された並列な電界効果トランジスタ・グループの形
で、集積回路の半導体材料中に組み込むこともできる。
欧州特許出願第0504062号で提起された解決策
は、集積回路の高周波送信機または受信機中のインピー
ダンスを、このインピーダンスの値を集積回路中で複製
して参照値として使用し、他のインピーダンスをこの参
照値に対して制御するために、集積回路の外部のインピ
ーダンスの値に対して制御することからなる。しかしこ
の解決策は、外部抵抗に対する新規の適応を行うことに
よってしか、集積回路の老化や温度の変化による特性の
変動を補償することができない。より一般的には、この
解決策は、上記に開示したものより拘束力の弱い状況で
好都合である。参照インピーダンスの値に関して、前記
の説明は、図9に示したような選択した構造及び動作の
特定の例では2Zcになることを強調している。言い換
えれば、選択した構造及び動作に従って他の値をとるこ
ともできる。
【0046】図6に示した例では、所望の構造は、所望
の分極電位Vttを決定するための抵抗ブリッジ17を
も受信機12中に含む。この場合、本発明の方法は、抵
抗ブリッジを2つの適応ブリッジ17’に複製して、そ
れらをインピーダンスの適応をもたらす所望の送受信条
件で動作させ、受信機の抵抗ブリッジの抵抗の値を適応
構造のそれによって制御する。
【0047】したがって、本発明はまた、所望の条件で
動作する所望の構造16、17を送信機または受信機中
に含む、送信機11と受信機12の間で伝送回線13の
特性インピーダンスZcにインピーダンスを適応させる
装置10をも目的とする。本発明によれば、この装置
は、所望の構造を複製し、参照インピーダンスに接続さ
れた、所望の動作条件下でインピーダンスの適応をもた
らす適応構造16’、17’と、適応された構造によっ
て所望の構造を制御する装置とを含む。
【0048】前記の例では、所望の構造は、送信機11
中にCMOSタイプのインバータ16と、受信機12中
に入力の抵抗ブリッジ17によって分極されたCMOS
タイプのインバータNr、Prとを含み適応構造16’
中の参照インピーダンスRrが回線の特性インピーダン
スの2倍になる。
【0049】他方では、抵抗ブリッジはVgs=Vds
となるように設置され、それらと供給電位との接続がC
MOSタイプのインバータのトランジスタの場合と逆に
なっている、2つの供給電位の間の直列な2つの相補型
トランジスタN1、P1から形成される。この場合、電
界効果トランジスタを利用する回路の枠内で他のタイプ
の抵抗ブリッジも可能であることがわかっている。
【0050】また、選択した制御装置はデジタル式のも
のであるが、アナログ式のものでもよいことがわかって
いる。図の例では、制御は連続式であり、平均値の周り
での制御値の発振を避けるために、平均値に対して行わ
れる。より一般には、制御は不連続でもよく、周期的時
間にのみ、また利用条件が比較的安定な場合には、集積
回路の動作の初期設定時にだけ行ってもよい。その場
合、エンコーダはメモリの要素とすることができる。エ
ンコーダ・デコーダは有利であるが、その使用及びタイ
プに関して任意選択である。
【0051】したがって本発明はまた、少なくとも1本
の伝送回線13によって接続される予定であり、前記の
方法に従って回線の特性インピーダンスに対して適応さ
れた、あるいは前記のインピーダンス適合装置を組み込
んだ送信機または受信機あるいはその両方を含む集積回
路ICをも目的とする。より詳しくは、図の例から明ら
かなように、本発明は送信機だけまたは受信機だけを組
み込んだ集積回路ICにも適用できる。前者の場合は、
送信機11と参照抵抗Rrに接続されたインピーダンス
適応ブロック14だけを含むことになる。後者の場合
は、受信機12とインピーダンス適応ブロック15だけ
を含むことになり、ブロック15中の受信適応装置1
6”は送信適応構造16’と同一であり、参照抵抗Rr
に接続される。この例では、受信機の所望の動作条件が
送信機の所望の動作を必要とすることもわかる。したが
って、本発明は、このインピーダンス適応プロセスが所
望の送信構造及び受信構造の利用を必要とするので、本
発明の方法を実施する複数の集積回路間の伝送システム
中で目立ったものとなることができる。
【0052】したがって本発明はまた、それぞれ発信機
または受信機あるいはその両方を組み込み、伝送回線1
3によって相互に接続された、前記のタイプの集積回路
IC1、IC2、IC3...を含む、たとえば図10
に示したようなSYS伝送システムをも目的とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】断片的に示した集積回路中に組み込まれた少な
くとも1個の送受信機に接続された、本発明によるイン
ピーダンス適応装置の概略図である。
【図2】本発明によるインピーダンス適応装置の一実施
例の概略図である。
【図3】本発明によるインピーダンス適応プロセスに従
って伝送回線の特性インピーダンスに適応させるため
に、図2のインピーダンス適応装置に接続された送信機
の一実施例の概略図である。
【図4】本発明によるインピーダンス適応プロセスに従
って伝送回線の特性インピーダンスに適応させるため
に、図2のインピーダンス適応装置に接続された受信機
の一実施例の概略図である。
【図5】図3と図4に示した送信機及び受信機中の増幅
器の例として利用されるCMOSインバータの入出力転
送の典型的特性曲線を示す図である。
【図6】図3と図4に示した送受信機の一実施例のベー
スとして使用される配置を示す図である。
【図7A】CMOS技術による抵抗ブリッジの実施例の
一変形を示す図である。
【図7B】CMOS技術による抵抗ブリッジの実施例の
一変形を示す図である。
【図7C】CMOS技術による抵抗ブリッジの実施例の
一変形を示す図である。
【図8】図7A、図7B、図7Cに示した各例に記載の
方式で設定したMOSトランジスタの静的特性を示す図
である。
【図9】図3と図4に示した送信機及び受信機のインピ
ーダンス適応の原理図である。
【図10】図1に部分的かつ概略的に示したような、本
発明を実施する集積回路から形成される送信システムの
例を示す概略図である。
【符号の説明】
10 インピーダンス適応装置 11 送信機 12 受信機 13 伝送回線 14 インピーダンス適応ブロック 15 インピーダンス適応ブロック 16 送信構造 17 抵抗ブリッジ 18 比較器 19 選択回路 20 エンコーダ 21 デコーダ 22 選択回路 23 デコーダ 24 比較器 25 調整回路 26 エンコーダ 27 デコーダ
フロントページの続き (72)発明者 アンドルユ・コフレ フランス国、エフ−75015・パリ、リユ・ ラブルスト、52 (72)発明者 ルザ・ネザムザデ−モオザビイ フランス国、エフ−78390・ボア・ダルス イ、リユ・バラグ、12

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機(11)を受信機(12)に接続
    する伝送回線(13)の特性インピーダンス(Zc)に
    対してインピーダンスを適応させる方法であって、送信
    機及び受信機に望まれる構造(16、17)と、その所
    望の動作条件とを決定するステップと、所望の構造を適
    応構造(16’、17’)中で複製するステップと、所
    望の動作条件下で複製された構造のインピーダンスの適
    応を確保する、参照インピーダンス(Rr)に適応構造
    を接続するステップと、適応構造の動作によって所望の
    構造の動作を制御(Len、Lep、Lrn、Lrp)
    するステップとからなることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 所望の条件が、送信される信号または受
    信される信号あるいはその両方の高レベル(Vh)と低
    レベル(Vl)の所望の値を含むことを特徴とする、請
    求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 高レベル及び低レベルの所望の値を得る
    ために、この2つの値の一方(Vl)を採用するステッ
    プと、高レベルと低レベルの2つのレベルの間に含ま
    れ、受信機の分極電位(Vtt)の値によって決定され
    る所望の第3の電圧値に対して他方の値(Vh)を決定
    するステップとからなることを特徴とする、請求項2に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 所望の構造(16)が送信機(11)中
    のCMOSインバータ(Ne、Pe)に基づいて形成さ
    れ、適応構造(16’)中で参照インピーダンス(R
    r)をインバータの相補型トランジスタの間に直列に接
    続するステップからなることを特徴とする、請求項3に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 参照インピーダンスに回線の特性インピ
    ーダンスの2倍の値を与えるステップからなることを特
    徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 所望の構造が受信機中に、分極電位(V
    tt)をその所望の動作条件として決定する抵抗ブリッ
    ジ(17)を含み、適応構造中で、2つの抵抗ブリッジ
    (17’)を複製して、それをインピーダンスの適応を
    もたらす所望の送信条件及び受信条件の下で動作させる
    ステップと、受信機の抵抗ブリッジの抵抗(N1、P
    1)の値を適応構造によって制御するステップとからな
    ることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 受信機(12)の入力インピーダンスを
    伝送回線(13)の特性インピーダンス(Zc)に対し
    て適応させる装置(10)であって、送信機(11)及
    び受信機(12)中に所望の条件下で動作する所望の構
    造(16、17)を備え、所望の条件下でインピーダン
    スの適応をもたらす参照インピーダンス(Rr)に接続
    された、所望の構造を複製する適応構造(16’、1
    7’)と、所望の構造を適応された構造によって制御す
    る装置(Len、Lep、Lrn、Lrp)とを含むこ
    とを特徴とする装置(10)。
  8. 【請求項8】 所望の構造が、送信機中にCMOS型イ
    ンバータ(16)を含み、受信機中に入力抵抗ブリッジ
    (17)によって分極されるCMOS型インバータ(N
    r、Pr)を含むことを特徴とする、請求項7に記載の
    装置。
  9. 【請求項9】 参照インピーダンスが回線の特性インピ
    ーダンスの2倍であることを特徴とする、請求項7また
    は8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 抵抗ブリッジ(17)が、Vgs=V
    dsとなるように設置された2つの供給電位の間の直列
    な2つの相補型トランジスタ(N1、P1)から形成さ
    れ、それらの供給電位との接続が、CMOS型インバー
    タのトランジスタの場合と逆であることを特徴とする、
    請求項7または8に記載の装置。
  11. 【請求項11】 制御装置がデジタル型であることを特
    徴とする、請求項7から10のいずれか一項に記載の装
    置。
  12. 【請求項12】 制御装置が平均値を処理することを特
    徴とする、請求項10に記載の装置。
  13. 【請求項13】 少なくとも1本の伝送回線に接続され
    る予定の、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法
    に従って伝送回線の特性インピーダンスに対して適応さ
    れた、あるいは請求項7から12のいずれか一項に記載
    のようなインピーダンス適応装置を組み込んだ、送信機
    または受信機あるいはその両方を含むことを特徴とする
    集積回路(IC)。
  14. 【請求項14】 送信機または受信機あるいはその両方
    を組み込み、伝送回線(13)によってそれらの間に接
    続された集積回路(IC1、IC2、IC3)を含む伝
    送システム(SYS)であって、集積回路が請求項13
    に記載のタイプのものであることを特徴とする伝送シス
    テム(SYS)。
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