JPH0720277A - Bwrプラントの炉水制御方法,低炉水放射能濃度bwrプラントおよびbwr用燃料被覆管 - Google Patents
Bwrプラントの炉水制御方法,低炉水放射能濃度bwrプラントおよびbwr用燃料被覆管Info
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- JPH0720277A JPH0720277A JP5163563A JP16356393A JPH0720277A JP H0720277 A JPH0720277 A JP H0720277A JP 5163563 A JP5163563 A JP 5163563A JP 16356393 A JP16356393 A JP 16356393A JP H0720277 A JPH0720277 A JP H0720277A
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Abstract
付着が生じにくい新しい燃料棒が装荷された場合でも、
炉水中の放射能を効率よく低減できるBWRプラントの
炉水制御技術を提供すること。 【構成】 BWRプラントにおける新しい燃料13のを
装荷後のサイクルにおいて、前記燃料13のクラッドの
付着量が当該サイクル内に一定の目標値に達するよう
に、燃料13へのクラッドの付着を促進させる操作を
し、クラッドの付着量が当該目標値に達した後に、当該
操作を停止するように構成した。
Description
制御方法,低炉水放射能濃度BWRプラントおよびBW
R用燃料被覆管に係り、特に炉水放射能濃度を低減する
ために好適なBWRプラントの炉水制御技術に関する。
しては、例えば特開昭62−85897号公報,特開昭
63−90796号公報等に記載の技術がある。
の従来技術では、BWRの給水系中の鉄濃度とニッケル
濃度との比(Fe/Ni)を所定値以上となるように制
御するようにしている。また、この従来技術では、給水
系中のFe/Niが所定値以下となったときに、給水系
路内にFe酸化物の懸濁液、Fe水酸化物の懸濁液を注
入するようにしている。
載の従来技術では、原子炉に新しい燃料棒を装荷後、冷
却水に鉄イオンを注入しつつ、核加熱による予備運転を
行うことにより、燃料棒表面に鉄酸化物の層を形成し、
その後イオンの注入量を下げて冷却水のFe/Niモル
濃度を2〜10に保つように調整している。
とニッケル等の比率が一定の範囲に入るように制御する
ことで、燃料棒の表面で放射性イオンをフェライト化さ
せ、炉水中から除去するようにしている。
ンの燃料棒表面への付着速度が十分に大きいことを前提
にしており、Zrライナー燃料のように平滑な表面を持
つ燃料棒では金属イオンの付着速度が小さく、フェライ
ト化反応の前に生じるべき鉄クラッドおよび放射性イオ
ンの燃料棒表面への付着が不十分なため、炉水中の放射
能を効率よく除去できないという問題が生じることが分
かった。
に、金属イオン等の付着が生じにくい新しい燃料棒が装
荷された場合でも、炉水中の放射能を効率よく低減でき
るBWRプラントの炉水制御技術を提供することにあ
る。
へのクラッドの付着量が当該サイクル内に一定の目標値
に達するように、燃料へのクラッドの付着を促進させる
操作をし、クラッドの付着量が当該目標値に達した後
に、当該操作を停止することにより、達成される。
の目標値を、新しく装荷した燃料に対して、平均した値
を0.03mg/cm2以上に設定したことにより、さらに
は前記燃料へのクラッドの付着を促進させる操作とし
て、高濃度鉄クラッド注入,低溶解度金属元素注入,ア
ルカリ側運転のうちの一つ以上の操作を用いることによ
り、達成される。
において、当該サイクル内の初期に注入する鉄と低溶解
度金属元素の合計が3×105g/cm2に全新装荷核燃料
の表面積の和を乗じて得られる値以上の一定値になるま
で注入し、その後注入を停止することにより、達成され
る。
e,Zr,Al,Nb,Y,Tiのうちから選ばれた一
つ以上の元素とすることにより、達成される。
において、当該サイクル内の初期に炉水のpHを7以上
9以下の範囲にコントロールし、一定期間後の同一サイ
クル内においてpHを7以下に下げることにより、達成
される。
に、初装荷燃料集合体表面に酸化物層を加速的に形成す
る装置を設置したことにより、達成される。
に、給水中に含まれる金属元素濃度を通常運転時より高
め、燃料集合体表面に金属酸化物付着層を加速的に形成
可能に構成したことにより、達成される。
素を高めるために、給水ヒータの上流側から付着金属元
素を注入するようにしたことにより、さらには前記付着
金属として遷移金属元素を注入するようにしたことによ
り、達成される。
燃料集合体の全表面積で割った値である注入金属酸化物
付着密度が100μg/cm2以上になるように設定した
ことにより、さらには起動運転期間中または定格運転期
間中に注入金属酸化物付着密度が100〜400μg/
cm2を超えた時点で、冷却水中に含まれる注入金属元素
濃度を低下させるようにしたことにより、達成される。
時の濃度が、給水中のNi濃度に対してモル濃度で2を
下回らない値に制御するようにしたことにより、また初
装荷燃料集合体表面に酸化物層を加速的に形成する装置
として、給水中の金属元素濃度富化装置と、金属元素の
富化量の制御装置とを備えていることにより、達成され
る。
とも一部に、金属酸化物の層を形成したことにより、達
成される。
とも一部に、金属酸化物を溶射することにより、金属酸
化物の層を形成したことにより、達成される。
とも一部に、金属酸化物の懸濁溶液に浸漬後、加熱乾燥
することによって金属酸化物の層を形成したことによ
り、達成される。
とも一部に、金属酸化物の懸濁溶液と金属イオン含有液
とのいずれかを塗布した後、乾燥することにより、金属
酸化物を形成したことにより、達成される。
μm以上とすることにより、前記金属酸化物の層の空隙
率を5%以上とすることにより、さらには前記金属酸化
物の層を形成するための金属元素をBe,Al,Ti,
Fe,Y,Zr,Nb,Moのうちから選ばれた一つ以
上の元素を用いることにより、達成される。
ドの付着は、燃料表面における沸騰現象に伴って生じる
ものと考えられており、配管等の沸騰のない所での付着
とは現象が異なる。この沸騰による付着の評価には、次
の数1のような付着速度係数を用いてその付着効率を評
価している。
イオン、クラッド等の不純物が含まれており、その一部
は炉内で中性子により放射化される。特に問題となるの
は、半減期が比較的長く、放射能が強い58Coおよび60
Coであり、これらの放射性イオンの一部は沸騰に伴っ
て燃料棒に付着する。これらの燃料棒に付着した放射性
イオンは、同じように沸騰に伴って燃料棒に付着する鉄
クラッドと反応し、溶解度の低い安定なフェライト等の
鉄系酸化物として燃料棒に固定され、炉水から除去され
る。このようにして、炉水放射能を低減することが可能
となる。この方法は、鉄クラッドおよび金属イオン(放
射性イオンを含む)の燃料棒への付着効率が高いことを
前提としており、従来のオートクレーブ酸化により酸化
膜を付与した被覆管では、この前提は実現されていた。
オートクレーブ酸化処理が省かれており、クラッドや金
属イオンの付着速度係数が低いため、放射性イオンの燃
料上での固定化が十分ではなく、炉水放射能が高くなり
やすい。従来の燃料被覆管(RJ)とZrライナー管
(BJ)における各種金属イオンの付着速度係数を調べ
た結果を図1に示す。Zrライナー管では、特に初期に
おいて金属イオンの付着速度係数が小さく、従来の燃料
被覆管の1/10以下である。しかし、Zrライナー管
でもクラッドの付着が進むに従って付着速度係数は大き
くなる。この付着速度係数の増大は、初期において急激
で、0.03mg/cm2以上では増加はゆるやかになり、
従来の燃料被覆管との差はあまりなくなる。このため、
前記の値以上に燃料棒にクラッドが付着した後は、従来
の燃料被覆管と同様に、燃料棒への放射性イオンの固定
化が有効に進むものと考えられる。つまり、Zrライナ
ー管でも初期に一定以上のクラッド付着を生じさせれ
ば、炉水放射能の低減が可能となる。
で、付着させるのは何であっても付着速度係数の増大に
は同様な効果があることが分かる。これは、クラッド付
着によりZrライナー管の地肌が覆われ、堆積したクラ
ッド上に次のクラッドが付着するようになり、その場合
には付着効率が高くなるためと考えられる。このZrラ
イナー管の地肌の殆どが実効的に覆われるようになるの
が0.03mg/cm2以上に対応していると推定できる。
勿論、この値は原子量等に依存するが、図1に示した金
属元素は原子量の値が近いため差が出ていない。原子量
の大きな金属では、必要な値がもっと大きくなることが
予想される。
しい燃料棒の装荷時には燃料棒へのクラッドの付着を促
進する操作を運転初期において講じてやれば良い。具体
的な方法としては、次の三つの方法が考えられる。
トロールせずに、燃料棒への付着を促進できるように効
能度で給水から供給する。
大きい金属イオンを、給水から供給して燃料棒に付着さ
せる。
オンの付着を促進する。
いることも可能であるが、同時にいずれも弊害を生じる
可能性があるので、必要な付着量に達したら、そのサイ
クル内は実施をやめた方が良く、新しくZrライナー管
が装荷されたら、新しい燃料棒に十分なクラッドが付着
するまで、その都度実施すべきである。
一定にコントロールするために実施されており、電解鉄
注入装置またはコンデミバイパスのいずれかの方法が用
いられている。これらの方法を用いて前記(1)を達成
することが可能である。ただし、注入する鉄クラッドの
濃度を高くする必要があり、また1サイクルの途中でこ
れらの運転を中止できることが必要である。運転中に燃
料棒への付着量を直接測定することはできないが、給水
中の鉄クラッド濃度は測定できるので、この値を用いて
計算コードにより付着量を計算できる。この推定付着量
を用いてコントロールしても良いが、3×105g/cm2
に全新装荷核燃料の表面積の和を乗じて得られる値が
0.03g/cm2の付着量を得るのに必要な値であり、
この値を総注入量の目標として、注入装置その他のプロ
セスに支障のない範囲の高濃度で鉄クラッドを注入すれ
ば、それらの鉄クラッドの殆どがいずれ燃料棒に付着す
る。一部の注入鉄のロスがある場合には、その分を考慮
した、より大きい値を目標値として注入すれば良い。目
標値まで鉄が入れば、放射性イオンの固定化にも十分で
あるため、その後は注入する必要がない。前記(2)の
方法を用いる場合にも、コントロールの目標値は前記
(1)の場合と同様にすれば良く、前記(1)と(2)
を併用する場合には、両方のトータルの付着量または注
入量が前述の基準に達すれば良い。
合、注入時にはイオンであっても炉心ではかなりの部分
が固体となると考えられるので、直接固体微粒子として
注入しても良い。注入する金属イオンは、燃料表面に付
着するので、中性子経済の点から中性子吸収断面積が小
さい方が良く、また一部が放射化されて炉水中に出るの
で、溶解度はできるだけ低く、生成放射能は低いか,半
減期が短い方が良い。表1には、中性子吸収断面積が小
さいものから難溶性の金属イオンを生成放射能とともに
列挙している。この表1からBe,Zr,Al,Nb,
Y,Tiが優れていることが分かる。
速度係数は大きくなり、燃料棒に付着しやすくなる。こ
れは、金属イオンの付着が燃料表面での水蒸気生成に伴
う水の濃縮により、金属イオンが溶解度を超えて析出
し、さらに水が排除されることにより、燃料表面と析出
固体の距離が短くなり、付着力を生じるためと考えられ
る。このため、溶解度が低くなると金属イオンは付着し
やすくなり、アルカリ側にすることによって目的を達成
することができる。これは、炉水中に存在する腐食生成
物を起源とする金属イオンにもあてはまるので、アルカ
リ側にするだけで燃料棒へのクラッドの付着は増加する
が、前記(1)および(2)と併用すると、より一層効
果的となる。しかし、燃料被覆管の腐食はアルカリで極
端に加速されるので、これが生じるpH9以上にするこ
とは好ましくない。また、沸騰濃縮の影響を考えると、
これ以下でも腐食が加速される可能性があるので、付着
量が目標に達したら、pHを7以下に制御する方が良
い。
時に、初装荷燃料集合体表面に酸化物層を加速的に形成
する装置を設置している。
に、燃料棒に付着させる金属元素の如何を問わず、初期
に一定以上のクラッドを付着させれば付着速度係数が増
大する。したがって、BWRプラントの起動運転時に、
燃料集合体の表面に酸化物層を加速的に形成することに
より、堆積したクラッドの上に次のクラッドを付着させ
ることができ、クラッドの付着効率を高めることができ
る。
荷後の起動運転時に、給水中に含まれる金属元素濃度を
通常運転時より高めることにより、さらには給水ヒータ
の上流側から付着金属元素を注入することにより、初装
荷燃料集合体の表面に酸化物層を加速的に形成すること
ができる。
Zn,Al等の遷移金属元素を注入することにより、ま
た注入金属酸化物付着密度が100μg/cm2以上にな
るように設定することにより、さらには注入金属酸化物
付着密度が100〜400μg/cm2を超えた時点で、
冷却水中に含まれる注入金属酸化物付着密度を低下させ
ることにより、そして注入金属酸化物付着密度の低減時
の濃度が給水中のNi濃度に対し、モル濃度で2を下回
らない値に制御することにより、それぞれ効率良く初装
荷燃料集合体の表面に酸化物層を形成することができ
る。
料製造時に燃料被覆管表面に、酸化皮膜形成処理を施し
ていない燃料集合体を用いた場合において、給水中の金
属元素濃度富化装置と、金属元素の富化量の制御装置と
を備えている。そして、金属元素の富化量の制御装置
は、給水中の金属元素濃度、Ni濃度に基づいて算出し
た燃料集合体表面での金属元素では付着密度およびNi
付着密度を指標として金属元素の富化量を制御する。こ
れにより、初装荷燃料集合体に酸化皮膜形成処理を施し
ていないものを使用した場合であっても、その表面に酸
化物層を的確に形成することができる。
来の燃料被覆管にはなかった純ジルコニウムの内張りが
あるため、それまで行っていたオートクレーブ処理が容
易にできなくなってしまった。このため、Zrライナー
燃料被覆管ではその外表面処理を機械研磨によって行っ
ている。ところが、外表面処理を変更したことにより、
炉水中の不純物が燃料被覆管外表面に付着しにくくなる
という現象が起きた。このため、放射化した不純物が燃
料被覆管に捕捉されず、炉水中の放射能を増加させる可
能性がある。
属粒子の燃料被覆管外表面への析出は、沸騰によって起
こる。沸騰は被覆管外表面で起こり、その様子は被覆管
外表面を基点として小さな気泡ができてきて徐々に成長
して行き、やがてその気泡が外表面から離脱するという
ものである。この過程において、水が水蒸気となって気
相へ転じるときに、その水に含まれていた金属イオンや
金属化合物および金属粒子が気泡の基点となっている被
覆管外表面に析出する。この現象は、新型の燃料被覆管
でも従来の燃料被覆管でも起こっている。しかし、従来
の燃料被覆管では被覆管の外表面が燃料被覆管製造工程
のオートクレーブ処理によってできた多孔質の酸化ジル
コニウム層で被われているため、析出した不純物が付着
しやすくなっている。これに対して、新型のZrライナ
ー燃料被覆管では表面が研磨され,滑らかになっている
ため、一度付着した不純物が剥離し、炉水中へ戻りやす
くなっている。このため、Zrライナー燃料被覆管では
結果的に金属イオン等の炉水中の不純物の析出が進まな
くなる。一方、炉水中の金属イオンは析出の際に金属酸
化物となるが、このときの反応を鉄イオンを例として示
すと、次の化1のようになる。
の多孔質層を燃料被覆管外表面に燃料装荷前から形成し
ておくことにより、炉水中の金属イオン,金属化合物お
よび金属粒子の析出する表面積を増やして、一度析出し
た不純物が剥離しないように粗い表面を持たせて付着を
促進させる。
を10μm以上とするのは、この程度の層厚にすること
でオートクレーブ処理をした被覆管と同程度の金属イオ
ン,クラッド捕捉能力を有するようになるからである。
これらの事柄は、図1から理解できる。この図1より、
Zrライナー燃料被覆管への各種金属酸化物の付着密度
が約0.1mg/cm2以上で、オートクレーブ処理した燃
料被覆管と同等の付着速度係数になることが分かる。各
種金属酸化物の密度が2〜10g/cm3であるから、層
厚に換算すると最低でも10μmということになる。ま
た、図1からは付着速度係数がZrライナー燃料被覆管
への付着密度、つまり層厚のみによって決定され、用い
た金属元素の種類によらないことも分かる。
のは、次のような理由による。ここで形成する酸化物層
の役割は、炉水中の金属イオン,クラッドが析出付着す
る場を提供することにあり、防触皮膜の場合と違ってジ
ルカロイと水が接触することを妨げようとするものでは
ない。析出付着を促進させるという意味では、酸化物層
を多孔質状とするにより水の酸化物層内部への浸透をし
やすくし、水を介しての熱の伝達を良くして沸騰を促し
た方が良く、また表面も機械研磨によって滑らかに表面
が仕上げられているよりは多少粗くなっていて、析出物
が付着しやすく、表面積も大きくなっている方が良い。
酸化物層の空隙率を5%程度以上とすると、これらの目
的が達成される。
る技術としては、金属酸化物の溶射や、懸濁液を用いる
のはZrライナー管の内表面にある純ジルコニウムに影
響を与えることなく、容易に金属酸化物層を形成させる
ためである。従来の燃料被覆管では、純ジルコニウムの
内張りがないため、容易にオートクレーブ処理を行うこ
とができたが、Zrライナー管でそのままオートクレー
ブ処理を行うと、内張りされているジルコニウムが酸化
されてしまい、PCIの緩和に役立たなくなる。
すためには、燃料被覆管内を不活性な雰囲気としてこれ
を保持できるように、被覆管両端を溶接などによって一
度密封しなければならない。その後、燃料ペレットを装
填するため、溶接した一端を切断して最後に再び端栓を
溶接して燃料ペレットを密封するという非常に手間のか
かる処理を行わなければならない。一方、本発明燃料被
覆管を製造するために金属酸化物の溶射や懸濁液を用い
る技術では、オートクレーブ処理ほど温度や圧力の条件
が厳しくないため、それ程しっかりした密栓が必要なわ
けではなく、場合によっては密栓を使わなくてもかまわ
ない。または、燃料被覆管にペレットを詰めて端栓を溶
接して燃料棒として組み立てた後に、その外表面に酸化
物層を形成することも可能である。このため、Zrライ
ナー管外表面への金属酸化物層の形成は、Zrライナー
管のオートクレーブ処理による酸化膜の形成に比べて容
易に行うことができる。
管外表面に蓄積するものの殆どは鉄酸化物である。そこ
で、原子炉の中性子経済に影響を与えないためと、原子
炉の定期検査時の被曝低減の観点から、燃料被覆管外表
面に形成される金属酸化物層の金属元素に要求される条
件としては、放射化断面積が鉄と同程度以下であるこ
と、および生成される放射能の半減期が短くて、放射能
としての蓄積が鉄の場合と同等以下であることが挙げら
れる。また、形成する金属酸化物が水と反応しないこと
も重要な条件である。この条件を満たすものとしては、
Be,Al,Ti,Fe,Y,Zr,Nb,Moの酸化
物が挙げられるが、これらの中でも放射化断面積の非常
に小さいBeや、放射能として蓄積しにくいAl,Ti
が特に材料として有望である。
化物層の形成を炉外で行うことができ、このようにすれ
ば金属酸化物層の検査を容易にできるほか、層厚,空隙
率を容易に調整することができる。
る。
施例を示す系統図、図3は給水鉄濃度とpHの制御の一
例を示す図である。
イナー燃料(燃料集合体)を初装荷して運転開始される
BWRプラントを示すもので、タービン1を出た蒸気は
復水器2で水に戻され、ここを出た復水は復水ポンプ3
により復水フィルタ4を通り、復水脱塩器5により不純
物を除去される。浄化された水は、給水ポンプ6、低圧
給水加熱器7、昇圧ポンプ8、高圧給水加熱器9を通っ
て原子炉圧力容器10に導かれる。このため、炉水中に
は主として高圧給水加熱器9および原子炉圧力容器10
で生成された腐食生成物である鉄クラッド,ニッケルお
よびコバルト等の金属イオンが含まれている。これらの
一部は、原子炉再循環ポンプ11の上流から分岐した配
管に接続されている原子炉浄化系12で除去されるが、
その割合は少なく、殆どが炉水および燃料表面に存在す
ることになる。
新しいZrライナー燃料13が装荷されている。運転開
始とともに原子炉の出力が上昇し、燃料表面で沸騰が生
じるようになる。これに伴って、電解鉄注入装置14を
運転して鉄クラッドを生成させ、注入バルブ15を通し
て鉄クラッドを給水中に注入する。注入濃度は、約2p
pbに一定になるようにコントロールし、注入した鉄の
総量が5×105g/cm2×全新装荷核燃料の表面積の和
(cm2)に達したら注入を中止する。また、複数塔存在
する復水脱塩器5内の陽イオン交換樹脂の一部をNa型
にしておき、これに復水を通すことによりpHを上昇さ
せ、給水のpHを約7.5とする。鉄クラッド注入中止
後もしばらくpH7.5で運転した後、Na型にした陽
イオン交換樹脂の入った樹脂塔への通水を止め、他の樹
脂塔に切り替えることによりpHを下げ、給水のpHを
6.8として1サイクル終了まで運転する。これを図3
に模式的に示す。
Rプラントにおける新しいZrライナー燃料13の装荷
後の運転開始時に、Zrライナー燃料13へのクラッド
の付着量が運転初期の段階で一定の目標値に達するよう
に、Zrライナー燃料13へのクラッドの付着を促進さ
せる操作をする。その後、クラッドの付着量が当該目標
値に達したら、クラッドの付着を促進させるための操作
を停止する。
オートクレーブ酸化処理が省かれており、クラッドや金
属イオンの付着速度係数(K)が小さい。図1からも分
かるように、Zrライナー燃料13では特に運転初期に
おいて金属イオンの付着速度係数(K)が小さく、従来
の燃料被覆管の1/10以下である。このため、放射性
イオンの燃料上での固定化が十分ではなく、炉水放射能
が高くなりやすい。ところが、Zrライナー燃料13で
も、クラッドの付着が進むに従って付着速度係数(K)
が大きくなる。
ライナー燃料13の装荷後、起動運転の初期の段階でク
ラッドの付着を促進させる操作を行うようにしている。
したがって、Zrライナー燃料13へのクラッドや金属
イオンの付着速度係数(K)を大きくし、付着効率を高
めることができる。その結果、炉水中の放射能を低減す
ることが可能となる。
ナー燃料13へのクラッドの付着の目標値を、新しく装
荷された燃料に対して、平均した値を0.03mg/cm2
以上に設定している。
付着速度係数(K)の増大は、起動運転の初期において
急激で、しかも0.03mg/cm2以上では増加がゆるや
かになり、従来の燃料被覆管との差がなくなる。
したZrライナー燃料13へのクラッドの付着の目標値
を、平均した値を0.03mg/cm2以上に設定してい
る。したがって、Zrライナー燃料13に0.03mg/
cm2以上に付着した後は、従来の燃料被覆管と同様に、
Zrライナー燃料13への放射性イオンの固定化が進も
のと考えられる。
ライナー燃料13へのクラッドの付着を促進させる操作
は、高濃度鉄クラッド注入,低溶解度金属元素注入,ア
ルカリ側運転を単独で行っても良く、可能ならば併用し
ても良い。
する場合において、その低溶解度金属元素として、B
e,Zr,Al,Nb,Y,Tiの一つまたは複数を用
いても良い。
2の実施例を示す系統図である。
なZrライナー燃料に交換した場合に本発明を適用した
例を示すもので、BWRプラントそのものは図2に示す
前記第1の実施例と同様である。
のうち1/3がZrライナー燃料に交換され、定検後運
転が再開される。運転開始され、燃料表面で沸騰が生じ
るようになった後、Zrイオン注入装置16によりZr
イオンを注入バルブ17を通じて給水に注入する。そし
て、給水中のZr濃度を約50ppbになるように注入
量を制御する。注入されたZrイオンは、ZrO2とし
て効率良く燃料13に付着し、燃料への放射性イオンの
付着を促進する。付着した放射性イオンは、腐食生成物
の鉄クラッド等と反応して安定な形態に固定化される。
炉水中のZr濃度は、サンプリング配管18を通じてサ
ンプリングされ、金属イオン濃度測定装置19で濃度が
測定される。計測された濃度データは、計算機20に送
られ、計算コードにより新装荷の燃料上へのZr付着量
が計算される。その計算された値が0.05mg/cm2と
なった時点で、注入バルブ17を閉め、Zrイオンの注
入を停止する。
料の1/3をZrライナー燃料に交換したBWRプラン
トにおいても、起動運転の初期の段階で燃料へのクラッ
ドや金属イオンの付着を促進し、放射性イオンの固定化
を図り、炉水中の放射能を低減することができる。
施例を示す系統図、図6はこの第3の実施例の運転特性
図である。
射能濃度BWRプラントの一例を示すもので、初装荷燃
料集合体表面に酸化物層を加速的に形成する装置とし
て、電解鉄注入装置21を設置している。
と、これに電気的に接続された電解槽23と、この電解
槽23と給水ポンプ6の上流側とを結ぶ配管24と、こ
の配管24に設けられた注入バルブ25とを備えて構成
されている。
容器10内にZrライナー燃料等の燃料集合体13の初
装荷後、BWRプラントの起動運転とともに運転され、
電解槽23により鉄イオンを生成し、その鉄イオンを配
管24および注入バルブ25を通じて給水ポンプ6の上
流側から冷却水中に注入する。而して、BWRプラント
の起動後、しばらくの期間、例えば約2000時間は図
6に示すように、鉄イオンの注入濃度を1.5ppbの
一定値に設定して注入し、燃料集合体13の表面に鉄イ
オンを急速に付着させ、注入金属酸化物付着密度である
給水系からの注入積算量を燃料集合体の全表面積で割っ
た値が100μg/cm2以上になるように、鉄イオンの
酸化物層を加速的に形成する。その後、注入金属酸化物
付着密度が100〜400μg/cm2を超えた時点で、
鉄イオンの注入濃度を0.5ppbに下げ、炉水中に含
まれる注入金属酸化物濃度を低下させる。ただし、前記
冷却水中に含まれる注入金属元素濃度を低下させる際、
低減時の濃度が給水中のNi濃度に対して、モル濃度で
2を下回らない値に制御するものとする。
BWRプラントの起動運転時に、初装荷の燃料集合体1
3の表面に鉄イオンの酸化物層を加速的に形成すること
ができる。その結果、BWRプラントの運転中の炉水放
射能を有効に低減することができる。
については、図2に示す前記第1の実施例と同様であ
る。
電解鉄注入装置21で生成した鉄イオンを、そのまま冷
却水中に注入したが、注入前に空気等で鉄イオンを酸化
処理し、不溶解性の酸化鉄または水酸化鉄粒子(鉄クラ
ッド)としても、前記第3の実施例と同様の効果を発揮
させることが可能である。
第5の実施例を示す系統図、図8はこの第5の実施例の
運転特性図である。
燃料集合体表面に酸化物層を加速的に形成する装置とし
て、復水系と給水系間に、復水浄化装置である復水フィ
ルタ4のバイパス26が設けられており、このバイパス
26にバイパス弁27が設置されている。
力容器10内に燃料集合体13を初装荷後の起動運転時
に、復水系でプラント構成材の腐食に伴って発生した鉄
イオンまたは酸化鉄あるいは水酸化鉄粒子を、復水フィ
ルタ4をバイパスさせて給水中に添加し、給水中に含ま
れる鉄イオン等の金属元素濃度を、起動運転時に通常運
転時より高める。前記鉄イオン等の添加量の調整は、バ
イパス弁27の開度を制御することによって行う。
等を注入することなく、復水中に含まれている鉄イオン
等を利用して、図8から分かるように、燃料集合体13
の表面に酸化物層を加速的に形成することができる。
ては、前記第3の実施例と同様である。
ントの給水系に設置されている給水ヒータである例えば
低圧給水加熱器の上流側から鉄イオン等の金属元素を注
入し、給水中に含まれる金属元素を高めるようにしても
良い。
7の実施例を示すもので、注入金属酸化物付着密度と炉
水中のCo濃度との関係を示す説明図である。
ラッドや金属イオンは、Fe以外の金属元素であっても
良い。その金属元素としては、燃料集合体表面に付着す
るNi,Coと化合して、Ni,Co酸化物よりも溶解
度の小さい化合物を形成できるものが望ましい。特に、
Zr,Cr,Al等の遷移金属は図9からも分かるよう
に、Ni,Coと化合し、離溶解性スピネル酸化物を形
成することが可能である。
の第8の実施例を示す系統図である。
給水系間に接続された抽水配管28と、これに設けられ
た抽水弁29および金属元素濃度富化装置30と、この
金属元素濃度富化装置30に接続された制御装置31
と、原子炉浄化系12の上流側にサンプリング配管32
を通じて設けられかつ制御装置31に接続された金属イ
オン濃度測定装置33とを備えて構成されている。前記
金属元素濃度富化装置30には、例えば金属元素に酸素
を吹き込んだり、または金属元素を加熱処理する等によ
り、給水中の金属元素濃度を富化する装置が用いられて
いる。前記制御装置31は、炉水中の金属元素の測定値
と、給水中の金属元素濃度、Ni濃度に基づいて算出し
た燃料集合体表面での金属元素ではその付着密度および
Ni付着密度等を指標にして金属元素の富化量を計算
し、その計算値に基づいて金属元素濃度富化装置30を
制御するようになっている。前記金属イオン濃度測定装
置33は、現在の炉水中の金属イオンの濃度を測定し、
その測定値を制御装置31に入力するようになってい
る。
時に被覆管表面に酸化皮膜形成処理を施していない燃料
集合体13を原子炉圧力容器10内に装荷後、BWRプ
ラントの起動運転時に、復水フィルタ4の上流側で抽水
配管28および抽水弁29を通じて復水を抽出し、その
抽水を金属元素濃度富化装置30に送り込む。前記金属
元素濃度富化装置30では、前記抽水中に含まれている
金属元素を取り込み、制御装置31からの指令に従って
金属元素濃度を富化したうえで、復水フィルタ4と復水
脱塩器5間に挿入する。これにより、BWRプラントの
起動運転時に、初装荷燃料集合体13の表面に酸化物層
を加速的に形成することができ、これに伴って炉水中の
放射能を低減することが可能となる。
の第9の実施例を示すもので、BWR燃料被覆管の一例
を示す断面図である。
管40は燃料被覆管本体41と、これの内表面のライナ
ー層42と、燃料被覆管本体41の外表面の金属酸化物
の層43とを有して構成されている。
はジルカロイ−2により製作されている。
より形成され、燃料被覆管本体41に内張りされてお
り、ライナー層42と燃料被覆管本体41とで、いわゆ
るZrライナー管が形成されている。
定性が鉄酸化物と同程度以上の金属酸化物材料を用いて
形成されていて、この実施例では酸化ベリリウム(Be
O)により形成されている。また、金属酸化物の層43
は燃料被覆管本体41の外表面全体に層厚35μmに、
しかも空隙率5%以上に形成されている。
に、Zrライナー燃料では各種金属酸化物の付着密度が
約0.1mg/cm2以上でオートクレーブ処理した従来の
燃料被覆管と同等の付着速度係数になる。そして、各種
金属酸化物の密度が2〜10g/cm3であるから層厚に
換算すると、最低でも10μmということになる。ま
た、Zrライナー燃料であっても、BWRプラントの運
転初期に一定以上のクラッドを付着させれば堆積したク
ラッド上に次のクラッドが付着するようになり、付着速
度係数が増大し、付着効率が高くなるものと考えられて
いる。したがって、燃料被覆管本体41の外表面の少な
くとも一部に、金属酸化物を層厚10μm以上、好まし
くは35μm以上形成する。
金属イオン,クラッドが析出付着する場を提供すること
であり、そのためには多孔質状とすることにより、水の
金属酸化物層内部へ浸透しやすくし、水を介して熱の伝
達を良くして沸騰を促した方が良いこと、また析出物を
付着しやすくし、表面積を大きくした方が良いことか
ら、空隙率5%以上とした方が良い。
イナー燃料である純ジルコニウムのライナー層42を有
する燃料被覆管本体41の外表面に、金属酸化物である
酸化ベリリウムの層43を、層厚35μm,空隙率5%
以上に形成しているため、Zrライナー燃料にオートク
レーブ処理を施していなくても、オートクレーブ処理を
施した従来の燃料被覆管と同程度に金属イオン等の炉水
中の不純物を析出させ、付着させることができる。した
がって、初装荷燃料に対して金属イオン等を付着させる
ための格別な装置を用いることなく、燃料表面に金属イ
オン等を良好に付着させ、炉水中の放射能を低減するこ
とができる。
め、燃料被覆管本体41の外表面に層厚35μm程度の
層43を形成しても、燃料被覆管内の温度上昇には殆ど
影響しない。また、酸化ベリリウム中のベリリウムは、
熱中性子に対する反応断面積が鉄の1/300と極めて
小さいため、原子炉の中性子経済に殆ど影響を与えな
い。
は、燃料被覆管本体41の外表面に、金属酸化物の層4
3として前記第9の実施例の酸化ベリリウム層に代え
て、酸化チタン(TiO2)の層が形成されている。こ
の酸化チタン層は、層厚25μm,空隙率5%とされ、
燃料被覆管本体41の全外表面に施されている。
タンの熱中性子に対する反応断面積が鉄と比較して約2
倍と少し大きいが、生成される放射性元素の半減期が非
常に短いため、放射能として蓄積されず、定期検査時の
放射線被曝に殆ど関与しないということが挙げられる。
して熱伝導率が小さいため、被覆管内の温度上昇に影響
を与えることも考えられるが、計算によるとこのときの
温度上昇は3℃程度であるため、特に問題はない。
の第11の実施例を示すもので、燃料被覆管本体に、金
属酸化物の層を形成する装置の一例を示す図、図13は
この装置を用いて実施する燃料棒の製造工程の説明図で
ある。
体44が上下方向に設置され、その両端部に上部固定器
具45と下部固定器具46とが取り付けられており、こ
れら上,下部固定器具45,46を介して、矢印a方向
の回転と、b方向への移動とを行い得るようになってい
る。また、燃料被覆管本体44内には、アルゴンガスが
流れるようになっていて、ライナー層を保護するように
なっている。前記燃料被覆管本体44の移動行程の途中
には、ノズル47が設置されている。このノズル47か
らは、この実施例では燃料被覆管本体44の外表面に酸
化アルミニウムの溶射を行うようになっている。
示すように、まず初めに燃料被覆管本体44の内,外表
面の洗浄を行う。次に、燃料被覆管本体44の外表面に
図12に示す装置を用いて酸化アルミニウムの溶射を行
い、例えば燃料被覆管本体44の上端部の約50cmのと
ころから下端部の約50cmのところまで、酸化アルミニ
ウムの層を層厚25μm,空隙率5%となるように吹き
付ける。前記ノズル47からは、加熱されて溶けた酸化
アルミニウムが空気と一緒に、燃料被覆管本体44の外
表面に吹き付けられる。その間、燃料被覆管本体44を
図12の矢印a方向に回転させ、かつ矢印b方向に移動
させ、金属酸化物の層としての酸化アルミニウムの層を
形成する。
ルミニウムの層を、例えば層厚25μm,空隙率5%で
形成した後、燃料被覆管の下部端栓を溶かし、ついで燃
料ペレットおよびプレナムスプリングを装填し、最後に
上部端栓を溶接して燃料棒を完成させる。
2の実施例を示すもので、燃料棒製造の他の実施例を示
す工程説明図である。
燃料棒を製造する。
ウム粒子を懸濁させた溶液を塗布し、乾燥焼き付けを行
い、燃料棒の外表面に酸化ジルコニウムの層を形成す
る。そして、酸化ジルコニウムの層が20μmに達する
まで繰り返して行う。
棒の製造工程の最後に、酸化ジルコニウム懸濁溶液を塗
布し、乾燥焼き付けを行う工程を追加するだけで実施す
ることができる。
管を金属酸化物の懸濁液に浸漬後、加熱乾燥させること
により、燃料被覆管の外表面に金属酸化物の層を形成し
ても良く、また金属イオン含有液を塗布した後、乾燥す
ることにより、燃料被覆管の外表面に金属酸化物の層を
形成しても良い。
化物の層を形成する技術としては、物理蒸着法や化学蒸
着法を用いることができる。
Be,Ti,AlのほかにFe,Y,Zr,Nb,Mo
等を用いることもできる。
水制御方法によれば、新しい燃料棒のクラッドの付着量
が当該サイクル内に一定の目標値に達するように、燃料
棒へのクラッドの付着を促進させる操作をし、クラッド
の付着量が当該目標値に達した後に、当該操作を停止す
るようにしているので、Zrライナー燃料のように、金
属イオン等の付着が生じにくい燃料を装荷した場合で
も、その燃料に金属イオン等を効率良く付着させ、炉水
中の放射能を低減し得る効果がある。
ントによれば、BWRプラントの起動運転時に、初装荷
燃料集合体表面に酸化物層を加速的に形成する装置を設
置しているので、前記本発明炉水制御方法を的確に実施
でき、金属イオン等の付着しにくい初装荷燃料集合体の
表面に金属イオン等を効率良く付着させ、炉水中の放射
能を低減し得る効果がある。
ば、燃料被覆管の外表面の少なくとも一部に、金属酸化
物の層を形成しているので、燃料被覆管の外表面に形成
された金属酸化物の層の上に炉水中の放射性物質が析出
付着し、固定化されるため、本発明においても初装荷燃
料集合体に金属イオン等を効率良く付着させ、炉水中の
放射能を低減し得る効果がある。
定結果を示す図である。
示す図である。
用燃料被覆管の断面図である。
被覆管本体の外表面に金属酸化物の層を形成する装置の
一例を示す図である。
説明図である。
ある。
フィルタ、5…復水脱塩器、6…給水ポンプ、7…低圧
給水加熱器、8…昇圧ポンプ、9…高圧給水加熱器、1
0…原子炉圧力容器、11…原子炉再循環ポンプ、12
…原子炉浄化系、13…初装荷燃料であるZrライナー
燃料(燃料集合体)、14…電解鉄注入装置、15…注
入バルブ、16…Zrイオン注入装置、17…注入バル
ブ、18…サンプリング配管、19…金属イオン濃度測
定装置、20…Zrイオン注入量の計算機、21…電解
鉄注入装置、22…電解電源、23…電解槽、24…鉄
イオン注入用の配管、25…注入バルブ、26…復水の
バイパス、27…バイパス弁、28…復水抽出用の配
管、29…抽水弁、30…金属濃度富化装置、31…制
御装置、32…サンプリング配管、33…金属イオン濃
度測定装置、40…燃料被覆管、41…燃料被覆管本
体、42…ライナー層、43…金属酸化物の層、44…
燃料被覆管本体、45,46…上,下部固定器具、47
…ノズル。
Claims (22)
- 【請求項1】 BWRプラントにおける新しい燃料装荷
後のサイクルにおいて、前記燃料へのクラッドの付着量
が当該サイクル内で一定の目標値に達するように、前記
燃料へのクラッドの付着を促進させる操作をし、クラッ
ドの付着量が当該目標値に達した後に、当該操作を停止
することを特徴とするBWRプラントの炉水制御方法。 - 【請求項2】 請求項1において、前記燃料へのクラッ
ドの付着の目標値を、新しく装荷した燃料に対して、平
均した値を0.03mg/cm2以上に設定したことを特徴
とするBWRプラントの炉水制御方法。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記燃料へ
のクラッドの付着を促進させる操作として、高濃度鉄ク
ラッド注入,低溶解度金属元素注入,アルカリ側運転の
うちの一つ以上の操作を用いることを特徴とするBWR
プラントの炉水制御方法。 - 【請求項4】 BWRプラントにおける新しい燃料装荷
後のサイクルにおいて、当該サイクル内の初期に注入す
る鉄と低溶解度金属元素の合計が3×105g/cm2に全
新装荷核燃料の表面積の和を乗じて得られる値以上の一
定値になるまで注入し、その後注入を停止することを特
徴とするBWRプラントの炉水制御方法。 - 【請求項5】 請求項3または4において、前記低溶解
度金属元素がBe,Zr,Al,Nb,Y,Tiのうち
から選ばれた一つ以上の元素であることを特徴とするB
WRプラントの炉水制御方法。 - 【請求項6】 BWRプラントにおける新しい燃料装荷
後のサイクルにおいて、当該サイクル内の初期に炉水の
pHを7以上9以下の範囲にコントロールし、一定期間
後の同一サイクル内においてpHを7以下に下げること
を特徴とするBWRプラントの炉水制御方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、新し
く装荷される燃料が、Zrライナー管で形成されている
ことを特徴とするBWRプラントの炉水制御方法。 - 【請求項8】 BWRプラントの起動運転時に、初装荷
燃料集合体表面に酸化物層を加速的に形成する装置を設
置したことを特徴とする低炉水放射能濃度BWRプラン
ト。 - 【請求項9】 BWRプラントの起動運転時に、給水中
に含まれる金属元素濃度を通常運転時より高め、燃料集
合体表面に金属酸化物付着層を加速的に形成可能に構成
したことを特徴とする低炉水放射能濃度BWRプラン
ト。 - 【請求項10】 請求項9において、前記給水中に含ま
れる金属元素を高めるために、給水ヒータの上流側から
付着金属元素を注入するようにしたことを特徴とする低
炉水放射能濃度BWRプラント。 - 【請求項11】 請求項10において、前記付着金属と
して遷移金属元素を注入するようにしたことを特徴とす
る低炉水放射能濃度BWRプラント。 - 【請求項12】 請求項8〜11のいずれかにおいて、
給水系からの注入積算量を、燃料集合体の全表面積で割
った値である注入金属酸化物付着密度が100μg/cm
2以上になるように設定したことを特徴とする低炉水放
射能濃度BWRプラント。 - 【請求項13】 請求項12において、起動運転期間中
または定格運転期間中に注入金属酸化物付着密度が10
0〜400μg/cm2を超えた時点で、冷却水中に含ま
れる注入金属元素濃度を低下させるようにしたことを特
徴とする低炉水放射能濃度BWRプラント。 - 【請求項14】 請求項13において、前記注入金属元
素濃度の低減時の濃度が、給水中のNi濃度に対してモ
ル濃度で2を下回らない値に制御するようにしたことを
特徴とする低炉水放射能濃度BWRプラント。 - 【請求項15】 請求項8において、前記初装荷燃料集
合体表面に酸化物層を加速的に形成する装置として、給
水中の金属元素濃度富化装置と、金属元素の富化量の制
御装置とを備えていることを特徴とする低炉水放射能濃
度BWRプラント。 - 【請求項16】 燃料被覆管の外表面の少なくとも一部
に、金属酸化物の層を形成したことを特徴とするBWR
用燃料被覆管。 - 【請求項17】 燃料被覆管の外表面の少なくとも一部
に、金属酸化物を溶射することにより、金属酸化物の層
を形成したことを特徴とするBWR用燃料被覆管。 - 【請求項18】 燃料被覆管の外表面の少なくとも一部
に、金属酸化物の懸濁溶液に浸漬後、加熱乾燥すること
により、金属酸化物の層を形成したことを特徴とするB
WR用燃料被覆管。 - 【請求項19】 燃料被覆管の外表面の少なくとも一部
に、金属酸化物の懸濁溶液と金属イオン含有液とのいず
れかを塗布した後、乾燥することにより、金属酸化物の
層を形成したことを特徴とするBWR用燃料被覆管。 - 【請求項20】 請求項16〜19のいずれかにおい
て、前記金属酸化物の層厚が10μm以上であることを
特徴とするBWR用燃料被覆管。 - 【請求項21】 請求項16〜19のいずれかにおい
て、前記金属酸化物の層の空隙率が5%以上であること
を特徴とするBWR用燃料被覆管。 - 【請求項22】 請求項16〜21のいずれかにおい
て、前記金属酸化物の層を形成するための金属元素がB
e,Al,Ti,Fe,Y,Zr,Nb,Moのうちか
ら選ばれた一つ以上の元素であることを特徴とするBW
R用燃料被覆管。
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