JPH07204197A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JPH07204197A
JPH07204197A JP6005747A JP574794A JPH07204197A JP H07204197 A JPH07204197 A JP H07204197A JP 6005747 A JP6005747 A JP 6005747A JP 574794 A JP574794 A JP 574794A JP H07204197 A JPH07204197 A JP H07204197A
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幸宏 小川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像再構成時のアーチファクトを低減させ、C
T値精度を向上させる。 【構成】被写体が画像表示エリアからはみ出しているか
否かをステップ201、202により判別し、その被写
体が画像表示エリアからはみ出していた場合被写体をす
べて含む第2の画像表示エリアを設定するステップ20
3、設定された画像表示エリア内の投影データに基づい
て被写体の画像データを再構成するステップ204、再
構成された画像データからビームハードニング補正用の
投影データを算出するステップ206〜208、算出さ
れた補正用の投影データを予め設定された画像表示エリ
アに基づいて再構成して補正用画像データを算出するス
テップ209、算出された補正用画像データと被写体H
の画像データとを加算するステップ210を行なう。こ
の各ステップの処理は、画像再構成装置で行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線の線質硬化の補
正、いわゆるビームハードニングの補正を行なう手段を
備えたX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置は、X線を被検体に透過さ
せ断層面の個々の位置のX線吸収率を計算により算出
し、その吸収率に応じた階調度で断層面を再構成するよ
うにしたもので、断層面各部分の組織を2, 000段階
にも及ぶ階調度で分析することができる。したがって、
軟質組織から硬質組織に至るまで明確な断層像が得られ
る。
【0003】一方、X線CT装置に用いられるX線源
は、単一スペクトルでなく多スペクトルを有する多色光
であり、例えば図5(a)に示すようなエネルギースペ
クトルを有している。
【0004】また、被写体である被検体の断層面をX線
が通過する際、図5(b)に示すように、低エネルギー
のX線(軟X線)の減衰(吸収)が高エネルギーのX線
(硬X線)の減衰(吸収)に比べて大であるため、X線
検出器に入力される透過X線のエネルギースペクトル
は、図5(c)に示すように、エネルギーの高い部分が
相対的に大きくなり硬化(hardening )して行く(この
現象をビームハードニングと称する)。
【0005】このビームハードニングは、X線が被検体
を透過する長さ(以下、X線パス長という)が長くなる
につれて特に顕著になり、再構成されたCT像のCT値
が被検体の周辺から中心部に向かって減少した値を示
し、この結果アーチファクトが発生するといった問題が
あった。
【0006】この問題を解決するために、線質補正処理
としてビームハードニング補正(Beam Hardning Correc
tion;以下、BHCという)が行なわれている。
【0007】このBHCには、例えば2nd(seco
nd) pass BHCと呼ばれるものがある(以
下、2ndBHCと称する)。
【0008】2ndBHCは、予め設定した画像表示エ
リア(画像再構成する領域;以下、FOVという)内の
被写体の投影データに基づいてオリジナル画像を再構成
し、このオリジナル画像における骨の部分及び水等の無
機質の部分のX線パス長を算出する。さらにこの骨の部
分及び水等の無機質の部分からそれぞれのビームハード
ニング量を算出して補正成分の投影データを求める。そ
して、補正成分の投影データに基づく画像を再構成し、
この補正画像とオリジナル画像とを画像加算してBHC
補正された画像を求めるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
ある関心領域を拡大して表示する際やいわゆるズーム表
示を行なう際等、図6に示すように、被写体Pが予め設
定したFOV(A)からはみだしている場合は、そのは
みだしている方向の正確なX線パス長を求めることがで
きず、BHC処理を行なうことができなかった。
【0010】このため、再構成した画像には、骨画像と
水等の無機質の画像との境界にアーチファクトが発生す
る等の問題が生じていた。
【0011】本発明は上述したような事情に鑑みてなさ
れたもので、被写体がFOVからはみだしている場合で
もBHC処理を行なうことができ、アーチファクトを低
減させ、又CT値を向上させることができるX線CT装
置を提供することをその目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載したX線CT装置は、被写体の投影
データを予め設定した第1の画像表示エリアに基づいて
再構成して前記被写体の画像データを生成し、この画像
データに対してビームハードニング補正を行なうように
したX線CT装置であって、前記被写体が前記第1の画
像表示エリアからはみ出していると判別された場合、前
記被写体をすべて含む第2の画像表示エリアを新たに設
定する画像表示エリア設定手段と、この画像表示エリア
設定手段により新たに設定された第2の画像表示エリア
内の投影データに基づいて再度前記被写体の画像データ
を再構成する画像再構成手段と、この画像再構成手段に
より再構成された画像データからビームハードニング補
正用の投影データを算出する補正用投影データ算出手段
と、この補正用投影データ算出手段により算出された補
正用の投影データを予め設定された画像表示エリアに基
づいて再構成して補正用画像データを算出する補正画像
データ算出手段と、この補正用画像データ算出手段によ
り算出された補正用画像データと前記被写体の画像デー
タとを加算する画像データ加算手段とを備えている。
【0013】特に、請求項2記載の発明によれば、前記
被写体の画像データと前記第1の画像表示エリアに関す
る画像データとから前記被写体が前記画像表示エリアか
らはみ出しているか否かについて自動的に判別する判別
手段を設けている。
【0014】また特に、請求項3記載の発明によれば、
前記判別手段は、前記被写体の画像データの周辺のピク
セルデータのCT値がすべて空気のCT値になっている
か否かにより前記判別を行なうようにしている。
【0015】
【作用】本発明によれば、被写体の投影データは、予め
設定した画像表示エリアに基づいて再構成され、被写体
の画像データ(オリジナルの画像データ)が生成されて
いる。今、例えば拡大表示やズーム表示等を行なうため
に、前記画像表示エリアが被写体より小さく設定されて
いたとする。
【0016】このとき、例えばオペレータ等により、被
写体が画像表示エリアからはみ出していると判別された
場合、画像表示エリア設定手段により被写体をすべて含
む第2の画像表示エリアが新たに設定され、この第2の
画像表示エリア内の投影データに基づいて被写体の画像
データが再構成される。
【0017】この再構成された画像データに基づいて、
補正用投影データ算出手段によりビームハードニング補
正用の投影データが算出される。この補正用の投影デー
タは、予め設定していた画像表示エリアに基づいて再構
成され、補正用画像データが算出される。この補正用画
像データは、画像データ加算手段によりオリジナルの画
像データと加算され、ビームハードニング補正が施され
た画像データが得られる。
【0018】特に、請求項2乃至3に記載した発明で
は、判別手段により、例えば被写体の画像データの周辺
のピクセルデータのCT値がすべて空気値になっている
か否かについて識別することにより、被写体が画像表示
エリアからはみ出しているか否かが自動的に判別され
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。
【0020】図1に本実施例におけるX線CT装置の概
略ブロック図を示す。
【0021】X線CT装置は、後述するX線管やX線検
出器等を備えた架台1と、患者Hを載置するための寝台
2と、X線管から曝射されるX線出力を制御するX線制
御部3と、X線CT装置全体を制御するコンソール4と
を備えている。
【0022】架台1は、患者Hに向けてX線を曝射する
X線管5と、このX線管5に対向して配設され、患者H
を透過したX線を電荷量に変換する検出器6と、この検
出器6により検出された電荷量に基づいて投影データを
収集するデータ収集装置7とを備えている。
【0023】また、架台1は、スキャンに伴い架台1を
回転駆動させる架台駆動装置8を備えている。
【0024】寝台2は、患者載置用の図示しない天板2
aと、この天板2aを駆動させる寝台駆動装置16とを
備えている。この寝台駆動装置16は、寝台2の天板2
aを上昇及び下降させ、また被検体Hの体軸方向に沿っ
て水平移動させることにより、被検体Hを架台1内に搬
送、又は架台1内の被検体Hを寝台2の所定位置まで搬
送するようになっている。
【0025】X線制御部3は、X線管5にX線出力用の
高電圧を供給する高電圧発生装置10を備えている。こ
の高電圧発生装置10の入力側には、高電圧制御装置1
1が接続され、高電圧発生装置10は、高電圧制御装置
11からの制御信号に基づいて所要の高電圧をX線管5
に送るようになっている。
【0026】一方、コンソール4は、X線CT装置全体
を制御する主制御装置12を備えている。この主制御装
置12は、中央処理装置(以下、CPUという)と、こ
のCPUが行なう処理の手順やその処理に必要なデータ
が予め記憶されたメモリとを備えている。
【0027】また、コンソール4は、例えば操作パネル
等から構成された入力装置13を備えている。この入力
装置13の操作パネルをオペレータが操作することによ
り、各種のスキャン条件並びにFOVや拡大表示、ズー
ム画像表示等の表示条件を設定することが可能である。
【0028】さらに、コンソール4は、画像再構成装置
14を備えている。この画像再構成装置14は、主制御
装置12からの制御信号に基づいて後述する図2及び図
3の処理を行なうローカルのCPU(以下、第2のCP
Uという)と、処理された結果を一時的に保持するメモ
リとを備えている。このメモリには、検出器6の感度を
校正するために、基準物質である例えば水のファントム
データ(水ファントムのCT値)が保持されている。
【0029】画像再構成装置14は、データ収集装置7
により収集された投影データのうち、入力装置13によ
り設定されたFOV内における被写体の投影データに基
づいてバックプロジェクション等の演算手法に基づく画
像再構成演算処理や2ndBHC処理等を行ない、断層
像を形成するようになっている。
【0030】また、コンソール4は、架台駆動装置8に
おける架台1の駆動量等を制御する架台制御装置15
と、寝台駆動装置9における天板2aの駆動量等を制御
する寝台制御装置16と、画像再構成装置14により再
構成された画像データを記憶する画像データ記憶装置1
7と、画像再構成装置14により再構成された画像デー
タあるいは画像データ記憶装置17に記憶された画像デ
ータを表示する画像表示装置18とを備えている。ま
た、画像表示装置18は、主制御装置12からの制御信
号に基づいて拡大表示やズーム表示等も行なうことがで
きるようになっている。
【0031】なお、高電圧制御装置11、画像再構成装
置14、架台制御装置15、及び寝台制御装置16、画
像データ記憶装置17、及び画像表示装置18は、主制
御装置12と相互にバス接続されている。
【0032】ここで、画像再構成装置14の第2のCP
Uで行なわれる画像再構成処理について図2を用いて説
明する。
【0033】画像再構成装置14の第2のCPUは、主
制御装置12から画像再構成信号が送られると、データ
収集装置7により収集された投影データを読み込みメモ
リに保存する(ステップ101)。次いで第2のCPU
は、設定されたFOVに基づく画像データに対し、水フ
ァントムデータ等を利用して検出器の感度特性の変動に
基づく補正処理や正規化処理等の前処理を行なう(ステ
ップ102)。この前処理された画像データに対して、
コンボリューション(重畳積分演算)処理を行ない(ス
テップ103)、続いてバックプロジェクション(逆投
影演算)処理を行なって、再構成画像データを生成する
(ステップ104)。
【0034】そして、第2のCPUは、再構成された画
像データに対して後述する図3に基づくBHC処理を行
ない、BHC処理された画像データを生成する(ステッ
プ105)。この画像データを画像データ記憶装置16
あるいは画像表示装置17に送り(ステップ106)、
メイン制御に戻る。
【0035】また、第2のCPUで行なわれるステップ
105の処理について図3を用いて詳述する。
【0036】第2のCPUは、図3におけるステップ1
04の処理により得られた再構成画像データが被写体か
らはみ出した状態であるかどうかを判別する。このはみ
出しの判別方法として第2のCPUは、画像データの周
辺のピクセルデータのCT値を検出する(ステップ20
1)。検出した周辺のピクセルデータのCT値がすべて
空気の値(−1000程度)になっていない場合、はみ
出していると判別する(ステップ202)。
【0037】ステップ202の処理の結果、はみ出して
いると判別された場合、第2のCPUは、被写体がすべ
て含まれる(はみ出さない)FOVを設定する(ステッ
プ203)。そして、このFOVに基づいて再度画像を
再構成してステップ206の処理に移行する(ステップ
204)。なお、このステップ204の処理の際使用さ
れる水補正データは、オリジナル画像のFOVと同じも
のを使用したとする。
【0038】また、ステップ202の処理の結果、はみ
出していないと判別された場合、予め求められたオリジ
ナル画像データを使用して次段以降の処理を行なう(ス
テップ205)。
【0039】第2のCPUは、ステップ204あるいは
ステップ205の処理により得られた画像データを骨画
像データ及び水画像データに分離する(ステップ20
6)。そして、この骨画像データ及び水画像データそれ
ぞれのX線パス長を算出する。なお、ステップ204の
処理において、オリジナル画像と同じFOVの水補正デ
ータをメモリから読み出して使用しているため、そのF
OVの外の画素は、空気のCT値が基準(空気(エア)
によるキャリブレーション)となってしまう。したがっ
て、このFOV外に−1000のCT値を加算し、その
後X線パス長を算出する(ステップ207)。
【0040】ステップ207の処理により得られたX線
パス長に基づいて、第2のCPUは、骨画像データ及び
水画像データそれぞれのビームハードニング量を算出
し、求められたビームハードニング量に基づいて補正成
分の投影データを算出する(ステップ208)。
【0041】ステップ208の処理により得られた補正
成分の投影データをオリジナル画像と同じFOVで画像
データに再構成する(ステップ209)。
【0042】そして第2のCPUは、ステップ209で
再構成された補正成分の画像データとステップ104の
処理により得られた画像データとを加算処理してBHC
処理が施された画像データを求め(ステップ210)、
メイン制御へ戻る。
【0043】なお、画像再構成装置14の第2のCPU
のステップ203の処理が請求項1乃至3記載の画像表
示エリア設定手段を形成し、ステップ204の処理が請
求項1乃至3記載の画像再構成手段を形成する。
【0044】そして、第2のCPUのステップ206〜
ステップ208の処理が請求項1乃至3記載の補正用投
影データ算出手段を形成し、ステップ209の処理が請
求項1乃至3記載の補正画像データ算出手段を形成す
る。さらに、第2のCPUのステップ210の処理が請
求項1乃至3記載の画像データ加算手段を形成し、第2
のCPUのステップ201及びステップ202の処理が
請求項2乃至3記載の判別手段を形成する。
【0045】次に全体動作を述べる。
【0046】オペレータは、被検体Hを寝台2の天板2
aに載置する。そして、寝台制御装置16からの制御信
号に基づいて寝台駆動装置9を駆動させて天板2aを所
要量上昇及び水平移動させ、架台1内のスキャン開始位
置まで搬送する。
【0047】次いでオペレータは、入力装置13により
スキャン数やスライス位置(被検体Hの投影データが得
られる断面の位置;以下、この断面のことを被写体とい
う)等のスキャン条件を設定すると共に、FOV等の表
示条件を設定する。このとき、オペレータは、図4に示
すように、通常の撮影(スキャン)範囲よりも小さいF
OV(A)を設定し、被写体PのFOV(A)内の部分
を拡大して表示するような表示条件を設定したとする。
【0048】そして、入力装置13からスキャン実行指
令を出力する。
【0049】主制御装置12は、入力装置13からスキ
ャン実行指令が出力されると、メモリから、設定された
スキャン条件及び表示条件に基づいたX線曝射電圧、架
台回転量、スライス位置等のデータを読み出し、このデ
ータに基づいた制御信号を高電圧制御装置11、画像再
構成装置14、架台制御装置15、寝台制御装置16へ
送る。
【0050】寝台制御装置16は、主制御装置12から
送られる制御信号に基づいて寝台駆動装置9を駆動させ
て、被検体Hのスライス位置が設定されたスライス位置
となるように寝台9を体軸方向に沿ってスライドさせ
る。
【0051】そして、高電圧制御装置11は、主制御装
置12から送られる制御信号に基づいて高電圧発生装置
10により発生される電圧、つまり、X線管5に供給さ
れる電圧量を制御する。この結果、被検体Hに向けてX
線ビームが曝射され、スキャンが開始される。このスキ
ャンの開始と同期して、架台制御装置15は、主制御装
置12から送られる制御信号に基づいて、架台駆動装置
8を駆動させて架台1を所要量回転させる。この架台1
の回転により、検出器6には、被写体Pについて多方向
から得られたX線データが検出される。このX線データ
は、データ収集装置7により収集され、被写体Pの投影
データが求められる。
【0052】この投影データは、画像再構成装置14に
送られる。画像再構成装置14の第2のCPUは、図2
に基づく処理を行なっているので、送られた投影データ
を読み込み、この投影データに対して、前処理、コンボ
リューション処理、及びバックプロジェクション処理を
行なう(ステップ101〜104)。この結果、設定さ
れたFOV(A)における被写体Pの画像データ(オリ
ジナル画像データともいう)が再構成される。
【0053】この後、第2のCPUはステップ105に
基づくBHC処理、つまり、得られたオリジナル画像デ
ータに対して、図3のステップ201〜204(あるい
はステップ205)の処理を行なう。
【0054】すなわち、第2のCPUは、オリジナル画
像データが被写体Pからはみだした状態であるかどうか
調べるため、オリジナル画像データの周辺のピクセルデ
ータのCT値を検出する(ステップ201)。今、FO
V(A)を通常のスキャン範囲よりも小さく設定してい
るため、図4に示すように、オリジナルの画像データの
周辺のピクセルデータは、CT値がすべて空気の値(−
1000程度)になっていない。したがって、はみだし
ていると判別される(ステップ202)。
【0055】この判別結果に基づき、被写体Pがはみ出
さないFOV(B)により、再度画像データを再構成す
る(ステップ203、ステップ204)。
【0056】こうして新たに再構成された画像データに
基づいて、第2のCPUは、ステップ206〜ステップ
208の処理を行ない補正成分の投影データを算出し、
この補正成分の投影データに基づいてオリジナル画像と
同じFOVにより再構成して補正成分の画像データを生
成する(ステップ209)。
【0057】そして、第2のCPUは、この補正成分の
画像データとオリジナルの画像データとを加算処理する
(ステップ210)。この結果、BHC処理が施された
画像データが得られる。
【0058】この画像データは、第2のCPUのステッ
プ106の処理により画像データ記憶装置16あるいは
画像表示装置17に送られ、必要に応じて画像表示装置
17により拡大表示することができる。
【0059】したがって、従来、スキャン領域より小さ
いFOVを設定したことにより、被写体がFOVからは
み出しBHC処理を行なうことができなかった場合で
も、容易にそのBHC処理を行なうことができ、画像再
構成時に生ずるアーチファクトを低減させることができ
る。
【0060】なお、第2のCPUのステップ201、2
02の処理は、オペレータが表示画像を見ながら、設定
したFOVから被写体がはみ出していると認識し、入力
装置13から被写体をすべて含む新たなFOVを設定す
ることにより行なってもよい。
【0061】また、第2のCPUのステップ201、2
02の処理において、再構成画像データが被写体からは
み出した状態であるかどうかを判別する場合の方法とし
て、検出器6により検出されたX線データから被写体の
サイズを検出(どのチャネルまで被写体のX線データが
格納されているかにより検出)し、そのサイズとFOV
(A)とを比較して判別することもできる。
【0062】さらに、入力装置13によりズーム画像表
示が設定されていた場合では、このズーム画像表示では
FOVがスキャン範囲より小さいのは明らかなので、ス
テップ201、202の処理におけるはみ出し判別処理
として、主制御装置12に対してズーム画像表示に基づ
く信号が入力しているか否かを検出し、入力していた場
合、はみ出していると判断することもできる。
【0063】そして、第2のCPUのステップ204の
処理において、オリジナル画像と同じFOVの水補正デ
ータではなく、被写体がはみ出さないFOVの水補正デ
ータを使用した場合は、ステップ207の処理におい
て、そのまま(つまり、FOV外に−1000のCT値
を加算する必要はなく)X線パス長を算出すればよい。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように請求項1乃至3記載の
X線CT装置によれば、被写体が予め設定した第1の画
像表示エリアからはみ出していると判別された場合で
も、被写体がすべて含まれた第2の画像表示エリアを新
たに設定し、この第2の画像表示エリア内の投影データ
に基づいてビームハードニング補正用の投影データを算
出する。そして、この補正用の投影データから、予め設
定した画像表示エリア内の補正用画像データを算出し、
オリジナルの画像データと補正用画像データとを加算す
ることにより、ビームハードニング補正が施された画像
データを得ることができる。
【0065】したがって、被写体が画像表示領域からは
み出している場合でも、容易にビームハードニング補正
を行なうことができる。この結果、画像再構成時のアー
チファクトが低減し又CT値精度が向上して、X線画像
がより鮮明になる。
【0066】特に、請求項2乃至3記載のX線CT装置
によれば、被写体の画像データの周辺のピクセルデータ
のCT値を検出し、このCT値がすべて空気のCT値に
なっているか否かを識別すること等により、被写体が第
1の画像表示エリアからはみ出しているか否かについて
自動的に判別することができるため、上述した効果に加
え、その判別を迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるX線CT装置のシス
テム構成図。
【図2】第2のCPUの処理の一例を示す概略フローチ
ャート。
【図3】図2における第2のCPUのステップ105の
処理の詳細を示すフローチャート。
【図4】本実施例における被写体及びその被写体上に設
定されるFOVを示す図。
【図5】ビームハードニングを説明する図。
【図6】設定したFOVから被写体がはみ出している状
態を説明する図。
【符号の説明】
1 架台 2 寝台 2a 天板 3 X線制御部 4 コンソール 5 X線管 6 検出器 7 データ収集装置 8 架台制御装置 9 寝台駆動装置 10 高電圧発生装置 11 高電圧制御装置 12 主制御装置 13 入力装置 14 画像再構成装置 15 架台制御装置 16 寝台制御装置 17 画像データ記憶装置 18 画像表示装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の投影データを予め設定した第1
    の画像表示エリアに基づいて再構成して前記被写体の画
    像データを生成し、この画像データに対してビームハー
    ドニング補正を行なうようにしたX線CT装置であっ
    て、前記被写体が前記第1の画像表示エリアからはみ出
    していると判別された場合、前記被写体をすべて含む第
    2の画像表示エリアを新たに設定する画像表示エリア設
    定手段と、この画像表示エリア設定手段により新たに設
    定された第2の画像表示エリア内の投影データに基づい
    て再度前記被写体の画像データを再構成する画像再構成
    手段と、この画像再構成手段により再構成された画像デ
    ータからビームハードニング補正用の投影データを算出
    する補正用投影データ算出手段と、この補正用投影デー
    タ算出手段により算出された補正用の投影データを予め
    設定された画像表示エリアに基づいて再構成して補正用
    画像データを算出する補正画像データ算出手段と、この
    補正用画像データ算出手段により算出された補正用画像
    データと前記被写体の画像データとを加算する画像デー
    タ加算手段とを備えたことを特徴とするX線CT装置。
  2. 【請求項2】 前記被写体の画像データと前記第1の画
    像表示エリアに関する画像データとから前記被写体が前
    記第1の画像表示エリアからはみ出しているか否かにつ
    いて自動的に判別する判別手段を設けた請求項1記載の
    X線CT装置
  3. 【請求項3】 前記判別手段は、前記被写体の画像デー
    タの周辺のピクセルデータのCT値を検出し、このCT
    値がすべて空気のCT値になっているか否かにより前記
    判別を行なうようにした請求項1乃至2記載のX線CT
    装置。
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