JPH07204779A - 鋳型造形方法 - Google Patents

鋳型造形方法

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JPH07204779A
JPH07204779A JP2330594A JP2330594A JPH07204779A JP H07204779 A JPH07204779 A JP H07204779A JP 2330594 A JP2330594 A JP 2330594A JP 2330594 A JP2330594 A JP 2330594A JP H07204779 A JPH07204779 A JP H07204779A
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JP
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model
mold
riser
molding
sprue
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JP2330594A
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Inventor
Kenichi Nakamura
謙一 中村
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SANGYO GIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SANGYO GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】微細な木粉とオレフィン系合成樹脂などからな
る材料で形成した模型1a' を、型枠4内の鋳物砂3内に
込めて、圧縮空気12を型枠4内に吹込みながら導線7に
通電して発火栓8の発火により模型1a' を燃焼せしめ完
全に消滅せしめて、キャビテイを造形した後、熔融金属
を湯口10から注型するように鋳型を造形する。 【効果】砂型内に込めた模型が燃焼により完全に消滅し
キャビテイ造形後に熔融金属が注型されるため、模型燃
焼時の発生ガスの一部が熔融金属に混入することがな
く、鋳造製品にヘヤークラックや巣の発生するのを防止
し、また残渣の炭化物が熔融金属に混入化合することが
なく、鋳造品表面に近い部位の金属組成が変化して強度
の劣化するのを防止するなど、従来の消失木型法の欠点
を除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋳造工業に於て、砂
型内に込めた模型を燃焼によって消滅させてキャビティ
を造形し、之に熔融金属を注入することにより製品を得
るようにして、鋳造工程を合理化する鋳型造形方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、鋳造業界には「消失木型法」なる
鋳造方法が実施されている。この方法は模型に代るべき
同形状の発泡スチロール成形品を砂型に込めておき、湯
口から熔融金属を注ぎ込んだ際、その高温により注入に
対応して瞬時に発泡スチロール型をガス化させつつ発泡
スチロール成形品を鋳造品に置換する方法である。ま
た、古くから「ロストワックス法」なる鋳造法が実施さ
れており、この方法は模型に代るべき同形状のパラフィ
ン鋳型品を砂型に込めた後、加熱してパラフィンを熔融
し、湯口から鋳型外部に排出してキャビティを構成する
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在鋳造業界で実施さ
れている「消失木型法」では、注入した溶融金属の熱に
より砂に込めた発泡スチロール型を逐次ガス化して鋳型
が形成されるとき、発生ガスを完全に鋳型外部に排出す
る事が難しく、発生ガスの一部が熔融金属に混入して、
之が「ヘヤークラック」や「巣」の原因となるため、精
密機械部品の鋳造に使用する事は困難である。
【0004】また、「消失木型法」では砂に込めた発泡
スチロール型が熔融金属の高熱によりガス化された時、
多量の炭化物が発生し、之が鋳型外に完全に排除され
ず、熔融金属に混入化合するため、鋳造品表面に近い部
位の金属組成が変化して強度が劣化する恐れがある。こ
のため、この方法は強度を要求される鋳造品には採用さ
れていない。
【0005】さらに、「消失木型法」では大型鋳造品の
場合、当然発泡スチロール型も大きく、そのため、発泡
スチロール型がガス化した時、大量のガスが一時に発生
するので、その圧力の作用で砂型が崩れたり、また塗型
材が砂型内面から剥離現象を生じ、鋳造品の形状不良や
鋳肌の凹凸を生じる恐れがあり、この方法は大型鋳造品
には不適であると言われている。
【0006】以上のように「消失木型法」では発泡スチ
ロール型が瞬時にガス化するため、各種の欠点が発生す
るので、熔融金属の注型に先立ち、長時間をかけて発泡
スチロール型を消失除去する事が考えられ、その一方法
として発泡スチロール型を溶剤に溶かして湯口もしくは
押湯揚り口より鋳型外部に排出する方法が試みられた
が、この方法では溶剤が砂型内部に滲透し、残留溶剤の
除去が難しく、溶剤が砂型内に残留していると、熔融金
属注型時にガス化し之が原因で鋳物に不良が発生し成功
していない。
【0007】一方、「ロストワックス法」は、パラフィ
ン鋳型品の製造に工数がかかり、またパラフィンを熔融
して鋳型外部に排出するのに熟練を要するため、原価が
高くつくので、現在は「消失木型法」に変化し、一部の
小型鋳造品を除き、他は殆ど実施されていない。
【0008】このような実情に鑑み、本発明に於ては発
泡スチロール型に代えて、完全燃焼し易く且つ炭化物等
の残渣の残らない材質の模型を鋳型内で完全燃焼させ且
つ発生ガスを鋳型外部に完全に排除してキャビティーを
完成し、従来の「消失木型法」の欠点を除去する方法を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の鋳型造形方法においては、砂型内に込めた
模型を、熔融した金属の注入により焼滅せしめ該模型を
鋳造品に置換するものでなく、燃焼により完全に消滅せ
しめて、キャビテイ造形後に熔融金属を注型するよう
に、熔融金属の注型に先立ち、キャビテイを造形する方
法を採っている。
【0010】この焼滅模型用材質の具備すべき条件とし
ては、 (1) 完全燃焼する事。 (2) 着火が容易な事。 (3) 炭化物等残渣が残らない事。 (4) 有毒ガスを発生しない事。 (5) 切削加工し易い事。 (6) 切削加工時歪まない事。 (7) 射出成形できる事。 であり、之等を総て満足する材質でなければならない。
【0011】模型を構成する材料の組成としては、木粉
または紙粉と熱可塑性合成樹脂の複合体や、木粉または
紙粉とオレフィン系合成樹脂との複合体や、木粉または
紙粉と発泡したオレフィン系合成樹脂との複合体を用い
ることができる。
【0012】この場合、完全燃焼する固体として木材、
紙、パラフィン、熱可塑性合成樹脂等が考えられるが、
紙は元来パルプから出来たもので、之を粉砕すると木粉
に近くなり、ほぼ同一と考えて良いが、木粉や紙粉は流
動性も溶解性も無く、成形は不可能である。木材は燃焼
するが、自燃性に乏しく常に予熱しなければならない。
また、木材は燃焼後炭化物が残る欠点がある。熱可塑性
合成樹脂は加熱すれば何れも軟化熔融するが、塩化ビニ
ール系樹脂は塩素ガスを発生し、スチロール系樹脂は炭
化物が多く残る。パラフィンは完全燃焼するが、燃焼速
度も遅く、コストも高くつくのでロストワックス式に熔
融排出させる方が望ましく、焼滅型模型の材料には不適
である。最も良く燃焼し、着火も容易で、残渣も残ら
ず、有毒ガス発生もないのがオレフィン系合成樹脂即ち
ポリエチレン,ポリプロピレン等であるが、之等の単体
物では切削加工時刃物にねばり付き切削ができない欠点
がある。
【0013】オレフィン系合成樹脂の唯一の欠点である
切削できない点を解決するには、微細な木粉を40〜6
0%混入すると良い。このようにすればオレフィンは切
削時にも刃物にねばりつかず、木粉が相互にからみ合っ
て切削時の歪を防止してくれる。また、木粉のみの場合
は燃えにくいが、オレフィンは高い熱エネルギー(12000
kcal/kg)を有するので、木粉はオレフィンと共にガス化
して完全燃焼するので炭素物等の残渣は全く残らない。
【0014】以上の諸点を総合し、最も焼滅模型用材質
に適した物質は微細な木粉とオレフィン系合成樹脂との
複合体であり、この素材は発明者が既に特許第1299
323号において実施しているように押出成形が可能で
あるのでペレット化する事も可能で、また、このペレッ
トにより任意の形状に射出成形する事も可能である。こ
の素材は着火も容易で完全燃焼し、全く残渣が残らず、
有毒ガスの発生もない。また射出成形により同一形状の
模型を安価に大量生産する事も可能で、成形品は木材同
様に切削する事も出来、切削時に歪む恐れもなく、本発
明の焼滅模型用材質として最適である。
【0015】更に最適材質の前記微細な木粉とオレフィ
ン系合成樹脂との複合体を構成するオレフィン系合成樹
脂に、発泡剤を練込んでおき、複合体を射出成形すると
き金型内で加熱し、発泡成形する事ができる。発泡成形
品は軽量となり、取扱いも便利で、コストも低下するの
で使用し易い。但し発泡剤は発泡時に少くとも燃焼を阻
害するガスを発生しないもの、出来ればプロパンガス
(発泡スチロールで使用されている),メチールガス等
のような燃焼を促進するガスにより発泡するものが望ま
しい。
【0016】砂型内に込められた模型を燃焼せしめる場
合、如何にして充分な酸素を供給するかが問題である。
その第一の方法として、鋳型を構成する定盤もしくは型
枠の一部に空気取入口を設けこれをコンプレッサーに直
結して砂型外部より砂型全面に空気圧を加え砂型に空気
を圧送する方法がある。この場合、圧縮空気に砂と砂の
間隙を通って模型に到達し、必要な酸素量を供給する事
が可能であるが、砂型が崩れないようにフラン樹脂・フ
エノール樹脂等を用いて砂型を固化しておく必要があ
る。そして燃焼ガスは、熔融金属を注入する湯口もしく
は押湯揚り口より排出せしめる。第2の方法は湯口もし
くは押湯揚り口から空気を送り込む方法がある。この場
合燃焼ガスの排出も考慮してパイプを湯口もしくは押湯
揚り口に差し込んで空気を圧送し、燃焼ガスはパイプの
外側、すなわち、該パイプと湯口もしくは押湯揚り口内
壁の間隙から鋳型外部へ排出する。
【0017】燃焼すべき模型が複雑な形状もしくは大型
で完全燃焼しにくい場合は、湯口もしくは押湯揚り口に
挿入したパイプを通し、空気と共に助燃剤としてアルコ
ール等の気化し易い液状助燃剤を送り込み、完全燃焼を
計ると効果的である。
【0018】模型に如何にして着火するかが問題である
が、その第一の方法として、紙または綿にアルコールを
含浸したものを紐状にし、更に綿糸を巻くなどして導火
線を造り、之を湯口もしくは押湯揚り口から模型に達す
るよう設置し、外部で着火し、導火線を通して模型に着
火し燃焼せしめる方法がある。他の方法は通電により発
火する発火栓を模型の一部に埋設もしくは密接せしめ、
之に繋がる導線を湯口あるいは押湯揚り口より外部に導
き、外部で通電して発火栓を発火せしめて模型に着火燃
焼させる方法がある。この場合、発火栓や導線の残骸を
完全に外部に取出す必要があることは言うまでもない。
【0019】
【作用】前記のように、砂型内に込めた模型を燃焼によ
り完全に消滅せしめて、造形後に熔融金属を注型するよ
うにキャビテイを造形することにより、模型の燃焼によ
る発生ガスの一部が熔融金属に混入することがなく、該
混入による「ヘヤークラック」や「巣」が鋳造製品に発
生するのを完全に防止することができ、良好に精密機械
部品の鋳造を行うことができる。また、模型が燃焼して
ガス化するとき完全燃焼により、炭化物が熔融金属に混
入化合することを防止して、鋳造品表面に近い部位の金
属組成が変化して鋳造品の強度が劣化するのを防止する
ことができる。さらに大型鋳造品の模型の燃焼時、発泡
スチロール型を熔融金属により燃焼せしめるときのよう
な大量のガスが一時に発生するのを防止することがで
き、ガスの圧力の作用で砂型が崩れたり、また、塗型材
が砂型内面から剥離するのを防止することができ、鋳造
品の形状不良や鋳肌の凹凸の生じるのを防止することが
できる。
【0020】前記模型を構成する材料の組成を木粉また
は紙粉と所定の熱可塑性合成樹脂との複合体とすること
により、該材料をペレット化することも可能で、従って
射出成形により熱可塑性合成樹脂を媒体として木粉また
は紙粉を結合して完全燃焼させるべき焼滅模型の大量生
産を容易に行うことができる。
【0021】前記模型を構成する材料の組成を木粉また
は紙粉とオレフィン系合成樹脂との複合体とすることに
より、模型の着火を容易にしてその燃焼性を良くし、有
毒ガスを発生せず、オレフィンの高い熱エネルギーによ
り木粉などをオレフィンと共にガス化して完全燃焼せし
めて炭化物等の残渣を残さず鋳型キャビテイを良好に造
形することができる。さらに、オレフィン系合成樹脂を
発泡剤により射出成形時に発泡せしめたものを用いる
と、発泡成形品である模型を軽量化して取扱いを便利と
しコストダウンにもつながる。
【0022】また、模型を燃焼させるに当って、砂型外
部より全面に空気圧を加え、砂と砂との間隙より空気を
供給して燃焼を容易にする共に、熔融金属を注入する湯
口もしくは押湯揚り口より燃焼ガスを排出せしめたり、
湯口もしくは押湯揚り口に挿入したパイプを通して空気
を供給し、パイプの外側より燃焼ガスを排出せしめた
り、湯口もしくは押湯揚り口に挿入したパイプを通し空
気と共に助燃剤を供給したりすることにより、容易に模
型を完全燃焼させることができる。
【0023】模型に着火するに当って、外部より湯口も
しくは押湯揚り口を通して模型に達する導火線を設け、
外部に於て着火して模型まで導火して模型を燃焼せしめ
たり、模型の一部に発火栓を埋設もしくは密接せしめて
取付け、之に繋がる導線により外部から通電して模型に
着火燃焼せしめることにより、模型の着火を容易にして
模型を燃焼せしめることができる。
【0024】
【実施例】本発明の実施例を添付の図面に基づいて説明
する。鋳物業界に於て複雑な形状物を一体で鋳造する場
合、「中子」、「はばき」、「残し型」、「捨て型」等
種々な技法を用いるが、それでもアンダーカット部其他
成形不可能な形状が多くあるが、本発明に於ては焼滅模
型を分割して製作し、之を接着して一体化したものを、
砂型に鋳込み焼滅鋳造する事ができる。 〔実施例1〕異径パイプを相互に接続するT型ジョイン
トのキャビテイを本発明の鋳型造形方法により造形した
実施例を述べる。図1は製品を二つ割りにした模型1aの
外観を示す斜視図、図2はその製品Aの斜視図、図3は
合体した焼滅模型を砂型内に込めた状態を示す断面図で
ある。従来実施されてきた鋳造法は、鋳型を上型と下型
に分離し、夫々に図1に示す模型を込めて砂型を造形し
た後、上型下型の夫々から模型を取はずした後に再び上
型、下型を合体してキャビテイを構成し、そのキャビテ
イに熔融金属(湯)を注入して鋳造を行って来た。
【0025】本実施例に於ては、図1に示す模型1a2個
を、その接着面に接着剤を塗布して一体とし、内外面に
塗型剤を塗布し内部に鋳物砂を充填する。なお、該模型
1aは、対称位置にそれぞれ二つ割りにしたフランジ部1a
1 と、該フランジ部1a1 の軸線と直角方向に、二つ割り
にした分岐フランジ部1a2 が形成されこの二つを合体し
た模型1a' の対称位置のフランジ部1a1'及び分岐フラン
ジ部1a2'を形成するようになっている(図3参照)。
【0026】図3に示すように、定盤5に型枠4を固定
し、枠4内にフラン樹脂をコートした鋳物砂3を型枠容
積の1/3 程投入し、前記の鋳物砂3を充填した模型1a’
を図の如く設置し、押湯揚り口9を形成するための押湯
揚り口棒、ガス抜孔11を形成するためのガス抜棒、及び
湯口10と連続する捨て型6を夫々模型に差込んで固定す
る一方、前記捨て型6に連結して湯口棒を設置する。次
に鋳型全体に振動を与えながら、鋳物砂3を型枠上端迄
充填する。該鋳物砂3には自硬性のフラン樹脂をコート
してあるので、与えられる振動により相互に固着して砂
型を構成する。次に前記押湯揚り口棒、ガス抜孔棒、湯
口棒を夫々引き抜く。この時、湯口10と模型1a' とを連
結する部位は捨て型6として砂中に残し、後に模型3と
共に焼滅させる。押湯揚り口9から導線(リードワイ
ヤ)7を取付けた小型ヒーターなどの発火栓8を模型フ
ランジ部1a’の対向する上端2ケ所に取付ける。
【0027】押湯揚り口9からアルコールを若干流入
し、導線7に通電すると発火栓8は発熱して、アルコー
ルに着火し、次いで模型1a’に着火し燃焼を開始する。
燃焼に必要な空気を送り込むため、型枠4外壁に空気送
入口41を数ケ所設け、圧縮空気12を砂型外部より砂と砂
の間隙を通して送入するので、模型は完全に燃焼する。
【0028】模型の材質は木粉(100mesh)50%とポリ
エチレン50%の組成からなり、ポリエチレンは燃焼時
12,000Kcal/kg の高いエネルギーを発するので木粉は之
によりガス化して共に完全燃焼し、炭素其の他残渣も残
らず、有毒ガスも発生しない。燃焼ガスは押湯揚り口9
から鋳型外部に排出され、着火後約2時間にして模型は
残し型6も含め完全に燃焼してキャビテイの造形が完成
された。
【0029】模型を形成する木粉(100mesh) 50%とポ
リエチレン50%の組成を有する材料は、ペレット化す
る事が可能で、従って射出成形により一定形状の模型を
大量に且つ安価に生産する事ができ、切削加工も容易で
あるので、試作の場合模型を数個に分割して夫々ブロッ
クから削り出し、之を接着一体化して模型を完成する事
も容易であり、試作にも量産にも適した鋳型造形材であ
る。また、量産時模型のコストを低下させる為、発泡剤
を2〜3%ポリエチレンに練込み、模型を射出成形する
と、成形型内部でポリエチンレンが発泡し、素材は1/3
〜 1/5に軽量化する事が出来る。この場合発泡ガスはプ
ロパンを使用すると燃焼が促進される。
【0030】〔実施例2〕本発明の第2の実施例とし
て、ガス管や水道管の曲部を構成する曲管キャビテイを
造形した例を述べる。図4は、曲管を二つ割りにした模
型1bの外観を示す斜視図、図5は、曲管の製品Bを示す
斜視図、図6は曲管の焼滅模型1b’を砂型内に込めた状
態を示す断面図である。この際、予め二つ割りにした曲
管の模型1b2個を接着して一体とし、内外面に塗型剤を
塗布して乾燥し、内部に鋳物砂を充填する。なお、該模
型1bは、両端にそれぞれ二つ割りにしたフランジ部1b1
が形成され、二つを合体した模型1b’の両端のフランジ
部1b1'を形成するようになっている(図6参照)。そし
て定盤5に型枠4を固定し鋳物砂3を全体の1/3 程度投
入し、前記の曲管模型1b' を図6のように設置する。次
に押湯揚り口9を形成するための押湯揚り口棒、湯口10
を形成するための湯口棒及び模型と連結する捨て型6を
夫々図6の位置に固定する。鋳型全体に振動を与えなが
ら鋳物砂3を型枠4上面迄充填する。鋳型砂はフラン樹
脂をコートしてあるので、振動により全体の鋳物砂が一
体に固化して砂型を形成する。押湯揚り口棒、湯口棒を
抜くが、この時湯口10より曲管1b’への連結部は捨て型
6として残しておき、後に模型と共に焼滅させる。
【0031】押湯揚り口9に空気圧送パイプ13を立て、
内部に導火線7'を垂下し模型1b’迄到達させる。導火線
7'に点火すれば一定速度で徐々に燃焼し、火は模型1b’
に達し、模型1b’は燃焼を開始する。その間空気圧送パ
イプ13からコンプレッサーにより徐々に空気を送り込
む。燃焼ガスは空気圧送パイプ13と押湯揚り口9の内壁
との間から外部に排出される。このようにして、模型1
b’は約1時間で完全に焼滅し、捨て型6も焼滅し、曲
管のキャビテイは完成した。
【0032】この際の模型及び捨て型の材質はポリエチ
レン:PE25%、ポリプロピレン:PP25%、木粉
(100mesh)50%から成るもので、先ずペレットを造粒
して、之をブロックに成形した型材を切削加工してサン
プルを造り、大量生産時はペレットを射出成形して模型
を安価に且つ大量に生産する事ができる。PEもPPも
木粉も何等有害物を含有していないから燃焼しても有害
ガスの発生はなく、PEやPPは完全燃焼して12,000kc
al/kg の高カロリーを発生するので木粉も気化して共に
燃焼し炭化物其の他残渣が残る事なく完全燃焼する。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の鋳型造形方法に
よれば、模型を砂型に込めて鋳型を造形するに当り、砂
型内に込めた模型を燃焼により完全に消滅せしめてキャ
ビテイ造形後に熔融金属を注型するようにしたので、模
型の燃焼による発生ガスの一部が熔融金属に混入するこ
とがなく、「ヘヤークラック」や「巣」が鋳造製品に発
生するのを防止することができ、良好に精密機械部品の
鋳造を行うことができる。また、模型を完全燃焼して消
滅させることから、炭化物が熔融金属に混入化合するこ
とを防止して、鋳造表面に近い部位の金属組成が変化し
て鋳造品の強度が劣化するのを防止することができる。
さらに、大型鋳造品の鋳型造形に際しても、大量のガス
が一時的に発生するのを防止することができ、ガス圧で
砂型が崩れたり、また、塗型材が砂型内面から剥離する
のを防止して、鋳造品の形状不良や鋳肌に凹凸の生じる
のを防止することができる。
【0034】請求項2記載の発明によれば、模型形成材
料をペレット化することができ、従って射出成形により
焼滅模型の大量生産を容易に行うことができる。
【0035】請求項3記載の発明によれば、模型形成材
料の結合材にオレフィン系合成樹脂を用いて、模型の着
火を容易にしてその燃焼性を良くすることができ、有毒
ガスを発生せず、オレフィンの高い熱エネルギーにより
容易に木粉等をオレフィンと共にガス化して完全燃焼せ
しめて、鋳型キャビテイを良好に造形することができ
る。
【0036】請求項4記載の発明によれば、模型形成材
料の結合材に発泡したオレフィン系合成樹脂を用いたこ
とにより、発泡成形品である模型を1/3 〜1/5 に 軽量
化して、取扱いを容易ならしめ、コストを低下すること
ができる。
【0037】請求項5記載の発明によれば、模型を燃焼
させるとき、砂型を通して容易に模型に空気を供給する
ことができる一方、湯口もしくは押湯揚り口より容易に
燃焼ガスを排出せしめることができる。
【0038】請求項6記載の発明によれば、模型を燃焼
させるとき、湯口もしくは押湯揚り口を利用して、模型
への空気の供給及び燃焼ガスの排出を容易に行うことが
できる。
【0039】請求項7記載の発明によれば、湯口もしく
は押湯揚り口を利用して、空気と共に助燃材を供給する
ことにより、模型の燃焼をより促進させることができ
る。
【0040】請求項8及び9記載の発明によれば、導火
線を用いて導火線に着火したり、模型に埋設もしくは密
接せしめて取付けた発火栓を導線により電気的に着火さ
せることにより、外部から容易に模型に着火して模型を
燃焼せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製品を二つ割りにした模型の外観を示す斜視
図、
【図2】異径パイプを相互に接続するT型ジョイントの
製品を示す斜視図、
【図3】T型ジョイントの燃焼模型を砂型内に込めた状
態を示す断面図、
【図4】曲管を二つ割りにした模型の外観を示す斜視
図、
【図5】曲管の製品を示す斜視図、
【図6】曲管の焼滅模型を砂型内に込めた状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1a…T型ジョイントの製品を二つ割にした模型、 1a’
…T型ジョイントの模型、 1b…曲管の製品を二つ割に
した模型、 1b' …曲管の模型、 3…鋳物砂、4…型
枠、 41…空気送入口、 5…定盤、 6…捨て型、
7…導線、7'…導火線、 8…発火栓、 9…押湯揚り
口、 10…湯口、 11…ガス抜孔、12…圧縮空気、 13
…空気圧送パイプ、 A…T型ジョイントの製品、 B
…曲管の製品。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砂型内に込めた模型を燃焼により完全に消
    滅せしめて、キャビテイ造形後に熔融金属を注型するべ
    く、キャビテイを造形することを特徴とする鋳型造形方
    法。
  2. 【請求項2】模型を構成する材料の組成が木粉または紙
    粉と熱可塑性合成樹脂との複合体である請求項1記載の
    鋳型造形方法。
  3. 【請求項3】模型を構成する材料の組成が木粉または紙
    粉とオレフィン系合成樹脂との複合体である請求項1記
    載の鋳型造形方法。
  4. 【請求項4】模型を構成する材料の組成が木粉または紙
    粉と発泡したオレフィン系合成樹脂との複合体である請
    求項1記載の鋳型造形方法。
  5. 【請求項5】模型を燃焼するに当り、砂型外部より全面
    に空気圧を加え、砂と砂の間隙より空気を供給して燃焼
    を容易ならしめると共に、熔融金属を注入する湯口もし
    くは押湯揚り口より燃焼ガスを排出せしめる請求項1な
    いし4のいずれかに記載の鋳型造形方法。
  6. 【請求項6】模型を燃焼するに当り、湯口もしくは押湯
    揚り口に挿入したパイプを通して空気を供給し、パイプ
    の外側より燃焼ガスを排出せしめる請求項1ないし4の
    いずれかに記載の鋳型造形方法。
  7. 【請求項7】模型を燃焼するに当り、湯口もしくは押湯
    揚り口に挿入したパイプを通し、空気と共に助燃剤を供
    給する請求項1ないし4のいずれかに記載の鋳型造形方
    法。
  8. 【請求項8】模型に着火するに当り、外部より湯口もし
    くは押湯揚り口を通して模型に達する導火線を設け、外
    部に於て着火して模型まで導火し模型を燃焼せしめる請
    求項1ないし7のいずれかに記載の鋳型造形方法。
  9. 【請求項9】模型に着火するに当り、模型の一部に発火
    栓を埋設もしくは密接せしめ、之に繋がる導線により外
    部から通電して模型に着火燃焼せしめる請求項1ないし
    7のいずれかに記載の鋳型造形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115740364A (zh) * 2022-11-24 2023-03-07 华中科技大学 一种利用分层燃烧法制备消失模型壳和铸件的方法、型壳

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