JPH072048A - 2つの部分からなる点火器およびその自然発火温度を低下するための方法 - Google Patents

2つの部分からなる点火器およびその自然発火温度を低下するための方法

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JPH072048A
JPH072048A JP5266200A JP26620093A JPH072048A JP H072048 A JPH072048 A JP H072048A JP 5266200 A JP5266200 A JP 5266200A JP 26620093 A JP26620093 A JP 26620093A JP H072048 A JPH072048 A JP H072048A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長い期間および極度な温度でも安定して保存
することができる、空気入れ装置のための点火器を提供
する。 【構成】 エアバッグ、救命いかだ、スライドシュート
等のような空気入れ装置(7)を膨ませるために使用す
る空気入れポンプのための2つの部分からなる点火器
(1)は、点火物質(3)とi)花火の成分またはii)
合成推進剤の固形化された質量との不均質な混合物とを
含む。発火物質は粒状であってもペレット状であっても
よい。花火の成分または合成推進剤はペレットとして与
えられ、これは点火物質と直接接触している。花火の成
分または合成推進剤は2つの部分からなる点火器の自然
発火温度を低下させる。2つの部分からなる点火器は、
ガス発生組成物(6)からすべての膨張ガスを発生する
空気入れポンプおよび保存された加圧膨張ガス(8)の
供給を含む空気入れポンプに使用されることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は、保護用の受動拘束手段または
自動車に使用される「エアバッグ」、脱出スライドシュ
ート、救命いかだ等のような装置のための空気入れポン
プに関する。より特定的には、この発明は空気入れポン
プに使用されるガス発生組成物のための2つの部分から
なる点火器に関する。
【0002】
【背景技術】保護用受動拘束手段または自動車に使用さ
れる「エアバッグ」、脱出スライドシュート、救命いが
た等のような多くの装置は通常空気を抜いた状態で保管
され、必要なときにガスで膨らまされる。そのような装
置は一般に人体に密接して使用されるため、常に効果的
であるよう高い安全性をもって設計されなければならな
い。
【0003】空気の注入は一般に、空気、窒素、二酸化
炭素、ヘリウム等のガスによって行なわれるが、これは
圧力下でさらに加圧されて保存されており、使用時には
ガス発生組成物を燃焼することによって生成される高温
燃焼ガスを加えることによって補われる。ガス発生組成
物によってのみ膨張ガスが生成される場合もある。
【0004】たとえば約110℃のような高い温度まで
の、自動車または他の保管環境においてよくある通常の
温度で分解または発火することなしにガス発生組成物を
安全かつ確実に保管できるようにすることが、明らかに
非常に重要である。特に装置を自動車の車室のような密
閉された環境で使用する場合に、使用中に発生される実
質的にすべての燃焼生成物が、無毒性、非腐食性および
不燃性であることもまた重要である。
【0005】保護用受動拘束手段または自動車に使用さ
れる「エアバッグ」のための空気入れポンプにおけるガ
ス発生組成物を点火するための点火器が既知である。そ
のような点火器は、自動車の衝撃を感知すると活性化さ
れるたとえば電気スキッブのような点火剤によってそれ
自体が点火される。
【0006】アダムス(Adams )他に与えられた米国特
許第4,561,675号およびレンツェン(Lenzen)
に与えられた米国特許第4,858,951号で、点火
器および空気入れポンプの各々がアルミニウムハウジン
グの中に含まれる、保護用受動拘束手段または「エアバ
ッグ」のための点火装置が開示されている。これらの特
許の各々で議論されるように、重量を減らすためにアル
ミニウムを使用することが一般的になった。これらの特
許の各々でさらに議論されるように、火事の場合のよう
な高温にさらされるとアルミニウムの機械的強度が低下
するという点で、アルミニウムハウジングを使用するこ
とは不利である。そのような場合、点火器の自然発火温
度に達するとアルミニウムハウジングは裂け、または破
裂しその破片および断片はあらゆる方向に飛び散る。
【0007】点火器および/またはガス発生組成物が加
熱されたアルミニウムハウジングで自然発火する結果と
して起こり得る重大な被害を防ぐために、アダムス他へ
の米国特許第4,561,675号およびレンツェンへ
の米国特許番号第4,858,951号は、自然発火温
度が低い点火器を提供している。アダムス他は、点火物
質とハウジングシェルの壁との「密接な」熱接触を頼り
にしている。レンツェンは、300°Fないし400°
Fの範囲内の温度で発火する無煙火薬である、自然発火
物質と効能促進物質(booster material)との均一な混
合物を使用している。
【0008】先行技術では点火器および/またはガス発
生組成物の自然発火温度が危険なまでに高いという問題
が認識され取組まれてきたが、不利な点としては、自然
発火温度を低下させる現在既知の組成物は必要とされる
保管温度ではかなりの重量損失を被り、これらの物質の
必要とされる作用に不都合な影響を与え得る熱的不安定
を示す。
【0009】
【発明の開示】したがってこの発明の目的は、長時間お
よび極度な温度で安定して保管できる、空気入れ装置の
ための点火器を提供することである。
【0010】この発明の他の目的は、安全な自然発火温
度を有する、空気入れ装置のための異なる2つの部分か
らなる点火器を提供することである。
【0011】この発明のさらに他の目的は、2つの部分
からなる点火器の自然発火温度を低下する成分の単一の
固形化された質量を使用する、空気入れ装置のための2
つの部分からなる点火器を提供することである。
【0012】この発明のさらに他の目的は、この発明の
2つの部分からなる点火器を組込む空気入れ装置を提供
することである。
【0013】この発明のさらに他の目的は、この発明の
2つの部分からなる点火器を使用する既存の空気入れポ
ンプを改善することである。
【0014】この発明のさらに他の目的は、点火器の組
成物の自然発火温度を低下する方法を提供することであ
る。
【0015】以下の説明から明らかになるであろうこの
発明のこれらの目的および他の目的に従えば、この発明
は、自然発火温度T′igを有する点火物質と、2つの部
分からなる点火器の自然発火温度を、T′igよりも低い
ようなより低い自然発火温度Tigにする成分の単一の固
形化された質量との不均質な組合わせ(heterogeneous
combination )を含む2つの部分からなる点火器を提供
する。
【0016】この発明はさらに、自然発火温度T′ig
有する点火物質と、2つの部分からなる点火器の自然発
火温度を、T′igよりも低いようなより低い自然発火温
度Tigにする成分の固形化された質量との不均質な組合
わせである2つの部分からなる点火器を含む空気入れ装
置に空気入れポンプを与える。
【0017】この発明はさらに空気入れ装置のための点
火器の組成物の自然発火温度を下げるための方法を提供
し、これは、i)結果として生じる点火器の組成物の自
然発火温度を低下させる花火の成分、またはii)結果と
して生じる点火器の組成物の自然発火温度を低下させる
合成推進剤の固形化された質量を点火器の組成物に与え
るステップを含む。
【0018】この発明は部分的に添付の図面を参照して
説明されるが、これは例示的なものであってそれに制限
されるものではない。
【0019】
【発明を実行するための最良モード】この発明はガス発
生組成物のための、2つの部分からなる点火器に関す
る。この発明の2つの部分からなる点火器には既知の点
火器に対して特定の利点があり、この利点には、2つの
部分からなる点火器と関連するガス発生組成物とを収容
する容器の機械的強度がかなり低下する温度よりも自然
発火温度がかなり低いこと、および10年以上の長い間
約110℃までの周囲温度で安定して保管できることが
ある。さらに、この発明の2つの部分からなる点火器が
燃焼により生成するのは無毒性で非腐食性で不燃性の生
成物である。
【0020】この発明の2つの部分からなる点火器は、
点火物質と花火の成分または合成推進剤との不均質な混
合物を含む。この発明に使用する花火の成分および合成
推進剤はペレット状にされ、粒状またはペレット状にす
ることができる点火物質と密に接触する。
【0021】この発明の2つの部分からなる点火器で
は、たとえばニトロセルロースのような典型的な発射推
進剤をもとにする推進剤を使わないようにしている。こ
れらのタイプの推進剤は先行技術において従来的には使
用されるが、この発明の発明者は、これらの推進剤を使
用すれば約107℃で重量がかなり損失し(20日後で
約16%)これは必要とされる保存温度で確実に熱的不
安定を示すものであると判断した。
【0022】この発明の2つの部分からなる点火器は、
既知のすべてのガス発生組成物の点火のために使用でき
る。これに関して、2つの部分からなる点火器を単に既
知の点火器の組成物または点火器システムの代わりに使
用することによって、この発明の2つの部分からなる点
火器を既知の空気入れ装置に容易に組込むことができ
る。2つの部分からなる点火器を、可燃性ガス発生組成
物のみを使用する空気入れ装置にも、中に保存されてい
る圧縮ガスを使用する空気入れ装置にも使用できること
が理解されるはずである。
【0023】この発明の2つの部分からなる点火器には
種々の点火物質が使用されるが、好ましい点火物質は、
約10−30重量パーセントのホウ素と約70−90重
量パーセントの硝酸カリウムとその残りの任意の重合結
合剤との混合物である。ポリエステル等の任意の重合結
合剤は、点火物質をペレット状にすることが望ましい場
合に含まれる。これに関して、点火物質はペレット状ま
たは粒状のどちらの形状でも使用することができること
に注目されたい。点火物質をペレット状で使用するか粒
状で使用するかはその応用に基づいて選択される。すな
わち、たとえば製造中の特定の点火器の容器のような特
定の応用において望ましい効果を得るためにより適切な
形状を必要に応じて適切に選択することができる。点火
物質を粒状で使用するべき場合には、任意の重合結合剤
物質は必要ではなく、使用されない。点火物質の通常の
自然発火温度は約370℃である。
【0024】好ましい実施例では、点火物質は、約15
−25重量パーセントのホウ素と約65−85重量パー
セントの硝酸カリウムと任意に約3−10重量パーセン
トの従来の重合結合剤とを含む。例示的な実施例では、
約18重量パーセントのホウ素と約82重量パーセント
の硝酸カリウムとを含む点火物質が粒状で準備され、か
つ約24重量パーセントのホウ素と約70重量パーセン
トの硝酸カリウムと約6重量パーセントのポリエステル
重合結合剤とを含む発火物質がペレット状で準備され
た。
【0025】発火物質は、花火の成分または合成推進剤
とともに使用される。花火の成分は、約60−95重量
パーセントの酸化剤と約2−40重量パーセントの燃料
成分と任意に約20重量パーセントまでの重合結合剤と
を含む。より好ましい実施例では、花火の成分は約70
−80重量パーセントの酸化剤と約20−25重量パー
セントの燃料成分と任意に約2−5重量パーセントの重
合結合剤とを含む。
【0026】花火の成分は合成推進剤と同様に以下で詳
細に議論する理由のためペレット状で使用する必要があ
る。したがって、花火の成分の組成物をペレット状にす
る必要がある場合、任意の重合結合剤が上述の量の花火
の成分に混ぜられる。
【0027】花火の成分に使用される酸化剤は、アルカ
リ金属塩素酸塩、またはアルカリ金属過塩素酸塩との結
合物および混合物が可能である。花火の成分に使用され
る好ましい酸化剤には、塩素酸カリウム、塩素酸ナトリ
ウム、塩素酸リチウム等のアルカリ金属塩素酸塩があ
る。一般に1つの酸化剤を使用するが、議論された酸化
剤のうちの2つ以上を使用することもこの発明の範囲内
である。酸化剤は少なくとも、花火の成分に関連する酸
化可能な種類をすべて実質的に酸化するのに十分な量で
なければならない。
【0028】花火の成分は、多糖類の混合物およびそれ
らの誘導体を含むいかなるタイプの多糖類からも選択さ
れる燃料成分を含む。例示的な多糖類には、デキストリ
ン、セルロース、デンプン等が含まれる。多糖類に加え
て、スクロースではなくラクトースのような二糖類を燃
料成分として使用することができる。グルコースおよび
フルクトースのような単糖類は受入れることができない
が、融点の高いヒドロキシカルボン酸、および酒石酸の
ようなこれらの化合物の誘導体は受入れることができ
る。
【0029】上で議論したように、花火の成分に使用さ
れる任意の重合結合剤は必要なときに与えられ花火の成
分をペレット状にすることができる。酸化剤と燃料成分
との相対的な量が、重合結合剤を加えずに混合物をペレ
ット状にすることができるような量であれば、重合結合
剤を省略することができる。一旦酸化剤と燃料の成分と
のタイプおよび相対的な量が選択されると、重合結合剤
が必要であるかどうかを容易に判断することができる。
【0030】花火の成分に使用することができる種々の
任意の重合結合剤は、合成樹脂および合成熱可塑性ポリ
マーを含む。例示的な重合結合剤には、ヒドロキシ末端
のポリブタジエン(HTPB)ベースのポリウレタン、
ポリブタジエンとアクリロニトリルとの共重合体(PB
AN)、およびカルボキシ末端のポリブタジエン(CT
PB)ベースのポリエステル等のポリブタジエンベース
のポリマーが含まれる。他の好ましい重合結合剤には、
一般にポリカーボネート、ポリエステルおよびエポキシ
が含まれる。
【0031】花火の成分の代わりに使用することができ
る合成推進剤は、約50−92重量パーセントの酸化
剤、約8−40重量パーセントの重合結合剤、約40重
量パーセントまでの金属燃料成分および約0.1−5重
量パーセントの触媒を含む。より好ましい実施例では、
合成推進剤は約68−88重量パーセントの酸化剤、約
8−20重量パーセントの重合結合剤、約8−30重量
パーセントの金属燃料成分、および約0.2−2重量パ
ーセントの触媒を含む。
【0032】合成推進剤に使用される酸化剤は花火の成
分に使用される酸化剤と同一にすることができる。アル
カリ金属塩素酸塩とアルカリ土類金属塩素酸塩とに加え
て、合成推進剤に使用される酸化剤はまたアルカリ金属
過塩素酸塩とアルカリ土類金属過塩素酸塩と過塩素酸ア
ンモニウムとからも選択され得る。これらの上述の酸化
剤の結合物および混合物もまた使用することができる。
ここでおよび上述の中で「結合物」とはたとえばアルカ
リ金属過塩素酸塩等の、一般的なグループの1つよりも
多い種類のことをいい、「混合物」とは1つよりも多い
一般的なグループから選択される酸化剤のことをいう。
推進剤成分に使用される好ましい酸化剤には、過塩素酸
アンモニウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸ナトリウム
等の過塩素酸塩が含まれる。
【0033】合成推進剤に使用される重合結合剤は、花
火の成分に使用することができる上述の重合結合剤から
選択され得る。合成推進剤に使用できる好ましい重合結
合剤には、ヒドロキシ末端のポリブタジエン(HTP
B)ベースのポリウレタン、ポリブタジエンとアクリロ
ニトリルとの共重合体(PBAN)ベースのポリウレタ
ン、およびカルボキシ末端のポリブタジエン(CTP
B)ベースのポリエステルが含まれる。
【0034】合成推進剤に使用される金属燃料成分に
は、粉末状で可燃性であるアルミニウム、ジルコニウ
ム、マグネシウム等の金属が含まれる。金属燃料成分の
機能は、点火を向上するために炎の温度を上げ、熱い金
属粒子を発生させることである。
【0035】触媒は、Tigを低下させるためおよび触媒
作用で燃焼を加速するために加えられる。好ましい触媒
には酸化鉄があり、Fe2 3 が最も好ましい酸化鉄で
ある。Fe2 3 が好ましいが、FeOおよびFe3
4 もまた使用することができる。t−ブチルカトセン
(catocene)、ジフェロセニルケトン、トリフェロセニ
ルホスフィンオキシド、トリフェロセニルエタンおよび
n−ヘキシルカルボランのような有機金属はすべて、合
成推進剤に触媒として使用されると自然発火温度を著し
く低下させることがわかったが、しかしながら、これら
の物質は酸化鉄よりもはるかにコストが高い。クロム酸
塩のような他の重金属酸化物もまた適切な触媒であると
されている。
【0036】上述のように、点火物質は粒状またはペレ
ット状または錠剤状が可能である。しかしながら、常に
使用される花火の成分および合成推進剤はペレット状で
ある必要がある。さらに、2つの部分からなる点火器、
すなわち点火物質と花火の成分または合成推進剤とは、
点火物質と花火の成分または合成推進剤とが互いに直接
または密接に接触する不均質な混合物である必要があ
る。
【0037】2つの部分からなる点火器の自然発火温度
を下げるために、ペレット状の花火の成分または合成推
進剤が有さなければならない臨界の固形化された質量が
あることが発見された。すなわち、花火の成分または合
成推進剤のペレットの最小の重量は約25mgでなけれ
ばならない。好ましくは、合成推進剤または花火の成分
のペレットの各々の質量は約25−100mgである。
約25mgよりも少ないペレットは単独で使用されると
2つの部分からなる点火器の自然発火温度を低下させる
のには効果的でないことがわかった。100mgよりも
大きいペレットにはさらなる利点はないため、さらなる
物質の質量は必要でない。
【0038】2つの部分からなる点火器は、好ましくは
花火の成分または合成推進剤の1つのペレットを使用す
るように設計された。1つのペレットを使用すること
は、2つの部分からなる点火器の自然発火温度を低下さ
せるのに十分であることがわかった。さらに、1つのペ
レットを使用する際、最小量の花火の成分または合成推
進剤を使用し、空気入れポンプ装置の製造において利点
を得ることができる。
【0039】花火の成分または合成推進剤の質量の臨界
は以下に示すこの発明の過程で発見された。最初に、1
75mgの粒状の点火物質と25mgの粒状の花火の成
分との均一な混合物の自然発火が制御された。結果とし
て生じる均一な混合物は260℃で自然発火しなかっ
た。その後175mgの粒状の点火物質と25mgの花
火の成分の1つのペレットとの不均質な混合物が自然発
火を制御した試験中に186℃で自然発火することが発
見された。実質的に、重量が約25−100mgの1つ
のペレットはそれだけで、2つの部分からなる点火器に
受入れ可能な自然発火温度、すなわち約150℃ないし
約250℃を与えるのに十分であると判断された。
【0040】2つの部分からなる点火器に1つよりも多
いペレットの花火の成分または合成推進剤を使用できる
ことが理解されるはずである。しかしながら、各々の付
加的なペレットの臨界質量をかなり低減させることはで
きない。したがって、より多くのペレットを使用する
と、より多くの総質量の花火の成分または合成推進剤を
も使用しなければならず、特に利益はない。
【0041】花火の成分または合成推進剤のペレットの
質量が臨界的であると判定された一方、ペレットはいか
なる特定的な形にも制限されない。すなわち、ペレット
は必要に応じて正方形、球形、円筒形等であることが可
能である。例示的な実施例では、一辺が3ないし4mm
である立方体のペレットが用意され、この発明の目的に
有用であることがわかった。
【0042】2つの部分からなる点火器では、点火物質
対花火の成分または合成推進剤の比率は、約1:1ない
し20:1の範囲が可能であり、約3:1ないし12.
5:1の比率がより好ましい。
【0043】唯一の図は、この発明に従った2つの部分
からなる点火器を説明するための概略図である。図に示
されているように、2つの部分からなる点火器1はたと
えばアルミニウムの容器等の金属の容器2に含まれてお
り、点火物質3と組成物の1つのペレット4との不均質
な混合物を含み、これは点火物質の自然発火温度を効果
的に低下させる。ペレット4は、上で詳細に議論した花
火の成分または合成推進剤を含む。通常に使用する際に
は、2つの部分からなる点火器は点火剤5によって点火
され、これは既知の態様で感知されたときに活性化され
る従来の電気スキッブであってもよい。一旦2つの部分
からなる点火器1が点火されると、主なガス発生物質6
が点火され、膨張性装置7を膨らませるのに必要なガス
を発生する。主なガス発生物質6の量は、空気入れ装置
7を膨らませるために使用されるすべてのガスを生成す
るように選択できることが理解されるはずである。そう
でなければ、主なガス発生物質の量は図に示されている
ように、保管された加圧ガス8の供給を単に補いかつそ
れを加熱するように選択されてもよい。別の実施例で
は、点火物質3自体が、保管された加圧ガス8の供給を
補いかつ加熱するのに十分なガスを発生することができ
る。
【0044】上述のように、本出願人の2つの部分から
なる点火器は既知のすべてのガス発生組成物を点火する
ために使用することができる。さらに、この発明の2つ
の部分からなる点火器は、2つの部分からなる点火器を
単に既知の点火器の組成物または点火器システムの代わ
りに使用することによって容易に既知の空気入れ装置に
組込まれることが可能である。したがって、唯一の図に
おいて、2つの部分からなる点火器の組成物に関する本
出願人の発明を完全に理解するために空気入れポンプお
よび空気入れ装置の要素の詳細は必要でないことが理解
されるはずである。
【0045】この発明の2つの部分からなる点火器の特
色および特徴は以下の例を参照して示されるが、これは
例示的な目的のためだけのものであって、この発明を制
限するものではない。以下の例および全体を通して、パ
ーセンテージは特に述べていない限り重量パーセントで
ある。
【0046】[例1]この例では、2つの部分からなる
点火器のいくつかの組成物がテストされそれらの自然発
火温度を判定した。
【0047】この例の2つの部分からなる点火器の組成
物においては、点火物質は「2Cグラニュール」であ
り、その集合状態は粒状であり、その組成はホウ素18
パーセントおよびKNO3 82パーセントである。点火
物質対花火の成分または合成推進剤の重量比は7:1で
あった。花火の成分または合成推進剤の1つの立方体の
ペレットは、粒状の点火物質との不均質な混合物におい
て使用された。花火の成分および合成推進剤の組成は以
下の表1に示されている。
【0048】
【表1】
【0049】表1の2つの合成推進剤と結果として生じ
る2つの部分からなる点火器のそれぞれの自然発火温度
との比較は、金属塩素酸塩と多糖類との混合物を含まな
い組成物の自然発火温度を低くする際に触媒が重要であ
ることを示している。
【0050】[例2]この例では、花火の成分を含む2
つの部分からなる点火器の自然発火温度と合成推進剤を
含む2つの部分からなる点火器の自然発火温度とを比較
した。花火の成分の組成と合成推進剤の組成とは以下の
表2に示されている。この例では、点火物質は2Cグラ
ニュールであり、花火の成分または合成推進剤の1つの
立方体のペレットを使用した。各々の場合において、7
00mgの点火物質を花火の成分および合成推進剤のそ
れぞれ100mgのペレットと使用した。
【0051】
【表2】
【0052】この発明は特定の手段、物質および実施例
を参照して説明されたが、上述の説明から当業者はこの
発明の本質的な特徴を容易に確めることができ、かつ前
掲の特許請求の範囲に記載されているようなこの発明の
意図および範囲から外れることなく種々の使用法および
特徴に適合するようにこの発明に種々の変更および修正
を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気入れポンプにおけるこの発明の2つ部分か
らなる点火器の概略断面図である。
【符号の説明】
1 2つの部分からなる点火器 2 金属の容器 3 点火物質 4 組成物のペレット 5 点火剤 6 ガス発生物質 7 空気入れ装置 8 加圧ガス

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然発火温度T′igを有する点火物質
    と、 2つの部分からなる点火器の自然発火温度を、T′ig
    りも低い自然発火温度Tigにする成分の固形化された質
    量との不均質な組合わせを含む、2つの部分からなる点
    火器。
  2. 【請求項2】 2つの部分からなる点火器の自然発火温
    度をTigにする前記成分は、約60−95重量パーセン
    トの酸化剤と約2−40重量パーセントの燃料成分と約
    20重量パーセントまでの重合結合剤とを含む花火の成
    分を含む、請求項1に記載の2つの部分からなる点火
    器。
  3. 【請求項3】 前記花火の成分は、約70−80重量パ
    ーセントの酸化剤と約20−25重量パーセントの燃料
    成分と約2−5重量パーセントの重合結合剤とを含む、
    請求項2に記載の2つの部分からなる点火器。
  4. 【請求項4】 前記酸化剤はアルカリ金属塩素酸塩のみ
    またはアルカリ金属過塩素酸塩との結合物を含む、請求
    項2に記載の2つの部分からなる点火器。
  5. 【請求項5】 前記酸化剤は、塩素酸カリウム、塩素酸
    ナトリウム、塩素酸リチウムおよびその混合物から選択
    される、請求項4に記載の2つの部分からなる点火器。
  6. 【請求項6】 前記燃料成分は、多糖類または融点の高
    いヒドロキシカルボン酸の誘導体を含む、請求項2に記
    載の2つの部分からなる点火器。
  7. 【請求項7】 前記2つの部分からなる点火器の自然発
    火温度をTigにする前記成分は、約50−92重量パー
    セントの酸化剤と約8−40重量パーセントの重合結合
    剤と約40重量パーセントまでの金属燃料成分と約0.
    1−5重量パーセントの触媒とを含む合成推進剤を含
    む、請求項1に記載の2つの部分からなる点火器。
  8. 【請求項8】 前記合成推進剤は、約68−88重量パ
    ーセントの酸化剤と約8−20重量パーセントの重合結
    合剤と約8−30重量パーセントの金属燃料成分と約
    0.2−2重量パーセントの触媒とを含む、請求項7に
    記載の2つの部分からなる点火器。
  9. 【請求項9】 前記酸化剤は、アルカリ金属塩素酸塩、
    アルカリ金属過塩素酸塩、アルカリ土類金属塩素酸塩、
    アルカリ土類金属過塩素酸塩、過塩素酸アンモニウムお
    よびその混合物からなるグループから選択される、請求
    項7に記載の2つの部分からなる点火器。
  10. 【請求項10】 前記酸化剤は、過塩素酸カリウム、過
    塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウムおよびその混
    合物から選択される、請求項9に記載の2つの部分から
    なる点火器。
  11. 【請求項11】 前記金属燃料成分は、アルミニウム、
    ジルコニウム、マグネシウムおよびその混合物からなる
    グループから選択される、請求項7に記載の2つの部分
    からなる点火器。
  12. 【請求項12】 前記触媒は酸化鉄を含む、請求項7に
    記載の2つの部分からなる点火器。
  13. 【請求項13】 前記点火物質は、約15−25重量パ
    ーセントのホウ素と約65−85重量パーセントの硝酸
    カリウムとを含む、請求項1に記載の2つの部分からな
    る点火器。
  14. 【請求項14】 前記成分の前記固形化された質量の重
    量は約25mg以上である、請求項1に記載の2つの部
    分からなる点火器。
  15. 【請求項15】 前記点火物質と2つの部分からなる点
    火器の自然発火温度をTigにする前記成分とは、約1:
    1ないし20:1の比率で存在する、請求項13に記載
    の2つの部分からなる点火器。
  16. 【請求項16】 前記点火物質と2つの部分からなる点
    火器の自然発火温度をTigにする前記成分とは約3:1
    ないし12.5:1の比率で存在する、請求項15に記
    載の2つの部分からなる点火器。
  17. 【請求項17】 点火器を含む空気入れ装置のための空
    気入れポンプにおいて、改良点は前記点火器が、 自然発火温度T′igを有する点火物質と、 2つの部分からなる点火器の自然発火温度を、T′ig
    りも低い自然発火温度Tigにする成分の固形化された質
    量との不均質な組合わせである2つの部分からなる点火
    器を含むことである、空気入れポンプ。
  18. 【請求項18】 空気入れポンプは加圧ガスの供給を含
    む、請求項17に記載の空気入れポンプ。
  19. 【請求項19】 膨張ガスはガス発生組成物によっての
    み生成される、請求項17に記載の空気入れポンプ。
  20. 【請求項20】 前記空気入れ装置はエアバッグを含
    む、請求項17に記載の空気入れポンプ。
  21. 【請求項21】 空気入れ装置のための点火器の組成物
    の自然発火温度を低下させるための方法であって、点火
    器の組成物に、i)結果として生じる点火器の組成物の
    自然発火温度を低下させる花火の成分またはii)結果と
    して生じる点火器の組成物の自然発火温度を低下させる
    合成推進剤の固形化された質量を与えるステップを含
    む、方法。
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