JPH07205269A - ポリカーボネート樹脂シートの熱成形加工法 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂シートの熱成形加工法

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JPH07205269A
JPH07205269A JP584994A JP584994A JPH07205269A JP H07205269 A JPH07205269 A JP H07205269A JP 584994 A JP584994 A JP 584994A JP 584994 A JP584994 A JP 584994A JP H07205269 A JPH07205269 A JP H07205269A
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JP
Japan
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polycarbonate resin
sheet
resin sheet
masking film
masking
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Application number
JP584994A
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English (en)
Inventor
Yuichiro Yamamoto
雄一朗 山本
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスキングフィルムを貼付したままで外観不
良が生じないポリカーボネート樹脂シートの熱成形加工
法を提供する。 【構成】 ポリカーボネート樹脂シートを熱成形加工す
るに当り、その少なくとも一面にポリカーボネート樹脂
製の厚さ10〜150μm のマスキングフィルムを貼付
したままで熱成形加工することを特徴とするポリカーボ
ネート樹脂シートの熱成形加工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリカーボネート樹脂
シートの熱成形加工法に関する。更に詳しくは、マスキ
ングフィルムを貼付したままで外観不良が生じないポリ
カーボネート樹脂シートの熱成形加工法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂シートは優れた透
明性や機械的特性を有するがゆえに広く使用され、種々
の形状に熱成形加工して使用に供されている。通常ポリ
カーボネート樹脂シートには、その片面又は両面にマス
キングフィルムを貼付して最終的な使用状態になるまで
表面を傷付きや汚染等から保護している。マスキングフ
ィルムは通常ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
レン/ポリプロピレン共重合体、ポリエチレンテレフタ
レート等の厚さ数10μm のフィルムの片面に粘着剤層
が設けられている。
【0003】マスキングしたポリカーボネート樹脂シー
トをそのまま熱成形、特にプレス成形すると様々な不良
を生じてシートの外観を損なうようになる。代表的なポ
リカーボネート樹脂である2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)からの
ポリカーボネート樹脂のガラス転移点は約145℃であ
り、かかるポリカーボネート樹脂シートを熱成形する際
には160〜180℃程度に加熱する。ポリエチレンテ
レフタレート製フィルムをマスキングしたままで熱成形
すると、ポリエチレンテレフタレートは融点が熱成形温
度よりも高く、耐熱性はあるが伸びがないため、ポリエ
チレンテレフタレート製のマスキングフィルムは熱成形
時、特にプレス成形時の変形についてゆけず、破れや皺
が発生したり、マスキングフィルムの滑りによる模様が
発生し、これらの破れ目、皺、滑り模様等がシートに転
写して外観不良を起こす。また、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン又はポリエチレン/ポリプロピレン共重合体等
のフィルムをマスキングしたままで熱成形すると、これ
らの融点はポリカーボネート樹脂シートの熱成形温度よ
りも低く耐熱性がないため、熱成形時、特にプレス成形
においてオス型、メス型、シート表面への融着、破れ、
熱収縮による皺等が発生したり、マスキングフィルムの
滑りによる模様が発生し、これらの融着跡、破れ目、
皺、滑り模様等がシートに転写して外観不良を起こす。
このため従来はマスキングフィルムを剥して熱成形し、
成形後、ごみの付着や傷つきを防止するため袋に入れた
り再びマスキングしており、これに要する工数や費用は
相当なものである。しかも、熱成形時における傷付きや
汚染等を防ぐことはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マス
キングフィルムを貼付したままで外観不良が生じないポ
リカーボネート樹脂シートの熱成形加工法を提供するこ
とである。
【0005】本発明者は、上記目的を達成せんとして鋭
意検討した結果、ポリカーボネート樹脂シートに、特定
の厚さのポリカーボネート樹脂製のマスキングフィルム
を貼付すれば、マスキングフィルムを貼付したままで熱
成形加工しても前記の諸問題が全く生じないことを見出
し、本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリカーボネ
ート樹脂シートを熱成形加工するに当り、その少なくと
も一面にポリカーボネート樹脂製の厚さ10〜150μ
m のマスキングフィルムを貼付したままで熱成形加工す
ることを特徴とするポリカーボネート樹脂シートの熱成
形加工法である。
【0007】本発明でいうポリカーボネート樹脂は二価
フェノールとカーボネート前駆体を溶液法又は溶融法で
反応させて製造される芳香族ポリカーボネート樹脂であ
り、二価フェノールとしてはビスフェノールAを主たる
対象とするが、その一部又は全部を他の二価フェノール
で置換えたポリカーボネート樹脂であってもよい。他の
二価フェノールとしては例えば1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチル
フェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
サルファイド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン等があげられる。カーボネート前駆体としてはカルボ
ニルハライド、カ−ボネ−トエステル、ハロホルメート
等があげられ、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボ
ネート、二価フェノールのジハロホルメート等があげら
れる。ポリカーボネート樹脂を製造するに当り、上記二
価フェノールを単独で又は二種以上併用することがで
き、また必要に応じて分子量調節剤、分岐剤、触媒等を
用いることができる。ポリカーボネート樹脂の分子量は
粘度平均分子量で表して通常13000〜10000
0、好ましくは15000〜45000である。またポ
リカーボネート樹脂には必要に応じて添加剤例えば亜燐
酸エステル、燐酸エステル、ホスホン酸エステル等の熱
安定剤(0.001〜0.1重量%)、トリアゾール
系、アセトフェノン系、サリチル酸エステル系等の紫外
線吸収剤(0.1〜0.7重量%)、テトラブロムビス
フェノールA、テトラブロムビスフェノールAの低分子
量ポリカーボネート、デカブロモジフェニルエーテル等
の難燃剤(3〜15重量%)、着色剤、蛍光増白剤等を
配合してもよい。本発明で対象とするポリカーボネート
樹脂シートは、通常押出成形により製造され、その厚さ
は、用途によって異なり、広い範囲をとり得るが、通常
1.0〜15mm程度が好ましい。
【0008】本発明で使用するポリカーボネート樹脂製
のマスキングフィルムは、ポリカーボネート樹脂フィル
ムの一面に粘着剤層を設けたものである。ここで使用す
るポリカーボネート樹脂フィルムは、上記シートと同種
のポリカーボネート樹脂製であるのが好ましく、その分
子量は同一であっても、異なっていてもよい。マスキン
グフィルムに使用するポリカーボネート樹脂フィルム
は、通常押出成形により製造され、その厚さは、あまり
に厚いとオス型、メス型のクリアランスの関係から成形
品の成形精度が悪化するようになり、しかもコストがか
さむようになる。また、あまりに薄いと破れ易くなり、
マスキングフィルムとしての機能を奏さなくなるので、
10〜150μm が適当であり、特に、30〜100μ
m が好ましい。また、このポリカーボネート樹脂フィル
ムには必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料や
染料等の着色剤、無機物質等を添加してもよい。
【0009】かかるフィルムの一面に粘着剤層を設ける
には、通常の方法でよく、例えばポリカーボネート樹脂
フィルムを押出成形する際に粘着剤を共押出することに
より設けることができる。粘着剤は通常のマスキングフ
ィルムに使用する粘着剤でよく、例えばポリアクリル酸
ブチル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重
合体、これらとスチレン−ブタジエンブロック共重合
体、スチレン−イソプロピレンブロック共重合体等のス
チレン−ジエン系共重合体を混合したもの等があげられ
る。この粘着剤層の厚さは、あまりに厚いと熱成形の際
に滑りが生じる恐れがあるので3〜50μm 程度が好ま
しく、特に5〜30μm が好ましい。
【0010】ポリカーボネート樹脂シートへの上記マス
キングフィルムの貼付は常法により行われる。例えばポ
リカーボネート樹脂シートを押出成形する際の冷却時に
マスキングフィルムをシートの片面又は両面に貼付す
る。
【0011】マスキングフィルムを貼付したポリカーボ
ネート樹脂シートを熱成形加工する際の加工条件は、ポ
リカーボネート樹脂シートを熱成形加工する際の条件が
そのまま採用される。例えばポリカーボネート樹脂シー
トがビスフェノールAからのポリカーボネート樹脂シー
トの場合は、通常160〜180℃程度で数分〜十数分
加熱してシートが軟らかくなったところでオス型及びメ
ス型を使用してプレス成形する。なお、成形するに際
し、80〜120℃程度で数時間〜十数時間予備乾燥す
るのが好ましい。
【0012】
【実施例】以下に実施例をあげて更に説明する。外観の
評価は、成形後マスキングフィルムに破れ等の変化の発
生の有無、及びマスキングフィルムを剥がしてポリカー
ボネート樹脂シートの表面にマスキングフィルム融着跡
や破れ目、皺、滑り模様等の転写の有無を目視で判定し
た。
【0013】[実施例1]ビスフェノールAとホスゲン
から常法によって得た粘度平均分子量25000のポリ
カーボネート樹脂をスクリュウ径80mmの押出機に供給
して280℃で溶融し、一方スクリュウ径80mmの補助
押出機に粘着剤としてポリアクリル酸ブチルを供給して
140℃で溶融し、フィードブロック及びTダイを経由
し、ポリカーボネート樹脂フイルムの厚さを40μm 、
表面層のポリアクリル酸ブチル層の厚さを20μm に制
御してマスキングフィルムを押出した。マスキングフィ
ルムの製造に使用したのと同じポリカーボネート樹脂を
スクリュウ径120mmのTダイ付き押出機によって厚さ
5mm、幅1000mmのシートに溶融押出し、直径150
mmの一対のシリコンゴム製のロールで2.0kg/cm2 の
圧力で挟持し、これらのロールに上記のマスキングフィ
ルムをシートの両面に挿入して貼付した。得られたマス
キングシートを貼付したポリカーボネート樹脂シートを
120℃で16時間予備乾燥した後180℃で12分間
加熱し、オス型及びメス型を使ってプレス成形し、プレ
ス後のマスキングシートを剥離しポリカーボネートシー
ト表面の外観を評価したところ、なんらマスキングフィ
ルムの融着跡や破れ目、皺、滑り模様等の転写は認めら
れず、外観良好であった。
【0014】[実施例2]ポリカーボネート樹脂の厚さ
を80μm 、表面層のポリアクリル酸ブチル層の厚さを
20μm に制御する以外は実施例1と同様にしてマスキ
ングフィルムを押出し、以下実施例1と同様にしてマス
キングシートを貼付したポリカーボネート樹脂シートを
得、プレス成形し、プレス後のマスキングシートを剥離
しポリカーボネートシート表面の外観を評価したとこ
ろ、なんらマスキングフィルムの融着跡や破れ目、皺、
滑り模様等の転写は認められず、外観良好であった。
【0015】[実施例3]ポリカーボネート樹脂の厚さ
を40μm 、表面層のポリアクリル酸ブチル層の厚さを
30μm に制御する以外は実施例1と同様にしてマスキ
ングフィルムを押出し、以下実施例1と同様にしてマス
キングシートを貼付したポリカーボネート樹脂シートを
得、プレス成形し、プレス後のマスキングシートを剥離
しポリカーボネートシート表面の外観を評価したとこ
ろ、なんらマスキングフィルムの融着跡や破れ目、皺、
滑り模様等の転写は認められず、外観良好であった。
【0016】[比較例1]市販のポリエチレン製の厚さ
60μm のマスキングフィルムを使用する以外は実施例
1と同様にしてマスキングシートを貼付したポリカーボ
ネート樹脂シートを得、プレス成形し、プレス後のマス
キングシートを剥離しポリカーボネートシート表面の外
観を評価したところ、シートの周辺部に融着跡や成形時
の破れ目の跡が見られ外観不良であった。
【0017】[比較例2]市販のポリエチレンテレフタ
レート製の厚さ50μm のマスキングフィルムを使用す
る以外は実施例1と同様にしてマスキングシートを貼付
したポリカーボネート樹脂シートを得、プレス成形し、
プレス後のマスキングシートを剥離しポリカーボネート
シート表面の外観を評価したところ、全体に滑り跡が見
られ外観不良で会った。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、マスキングフィルムを
貼付したままで外観不良が生じないポリカーボネート樹
脂シートを容易に熱成形加工することができ、また再マ
スキングによる手間を省くことによるコスト低減に寄与
し、更にシートを熱成形時における傷付きや汚染等から
も完全に保護することができ、その奏する効果は格別な
ものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂シートを熱成形加
    工するに当り、その少なくとも一面にポリカーボネート
    樹脂製の厚さ10〜150μm のマスキングフィルムを
    貼付したままで熱成形加工することを特徴とするポリカ
    ーボネート樹脂シートの熱成形加工法。
JP584994A 1994-01-24 1994-01-24 ポリカーボネート樹脂シートの熱成形加工法 Pending JPH07205269A (ja)

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JP584994A JPH07205269A (ja) 1994-01-24 1994-01-24 ポリカーボネート樹脂シートの熱成形加工法

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JPH07205269A true JPH07205269A (ja) 1995-08-08

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ID=11622455

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109070570A (zh) * 2016-04-08 2018-12-21 沙特基础工业全球技术有限公司 可热成型的掩膜及其使用方法

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