JPH07207113A - 生分解性樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
生分解性樹脂組成物の製造方法Info
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- JPH07207113A JPH07207113A JP29134694A JP29134694A JPH07207113A JP H07207113 A JPH07207113 A JP H07207113A JP 29134694 A JP29134694 A JP 29134694A JP 29134694 A JP29134694 A JP 29134694A JP H07207113 A JPH07207113 A JP H07207113A
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- thermoplastic resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 土、生ゴムまたは堆肥などの中に埋設するこ
とにより生分解が有利に進行する新規な生分解性樹脂組
成物を製造する方法を提供すること。 【構成】 (a)熱可塑性樹脂、(b)油および/また
は酸化油および(c)有機過酸化物を該熱可塑性樹脂
(a)の軟化温度以上の温度で混練することを特徴とす
る生分解性樹脂組成物の製造法。
とにより生分解が有利に進行する新規な生分解性樹脂組
成物を製造する方法を提供すること。 【構成】 (a)熱可塑性樹脂、(b)油および/また
は酸化油および(c)有機過酸化物を該熱可塑性樹脂
(a)の軟化温度以上の温度で混練することを特徴とす
る生分解性樹脂組成物の製造法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生分解性樹脂組成物の製
造法に関する。さらに詳しくは熱可塑性樹脂を油および
有機過酸化物と一緒に加熱混練して生分解性樹脂組成物
を製造する方法に関する。
造法に関する。さらに詳しくは熱可塑性樹脂を油および
有機過酸化物と一緒に加熱混練して生分解性樹脂組成物
を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭49−55,740号公報および
対応する米国特許第4,016,117号明細書には、熱
可塑性樹脂または熱硬化性エラストマ樹脂中に分散した
澱粉粒を含む生物分解性樹脂組成物が開示されている。
対応する米国特許第4,016,117号明細書には、熱
可塑性樹脂または熱硬化性エラストマ樹脂中に分散した
澱粉粒を含む生物分解性樹脂組成物が開示されている。
【0003】特公昭52−42,187号公報には、炭
素、炭素結合をベースとする合成樹脂、天然デンプン粒
の如き生分解性粒子および一分子中に少なくとも1個の
二重結合を有する不飽和脂肪酸またはその誘導体を含有
する生物分解性組成物が開示されている。
素、炭素結合をベースとする合成樹脂、天然デンプン粒
の如き生分解性粒子および一分子中に少なくとも1個の
二重結合を有する不飽和脂肪酸またはその誘導体を含有
する生物分解性組成物が開示されている。
【0004】特公昭60−41,089号公報には、澱
粉粒子の表面をヒドロキシル基と容易に反応してエーテ
ル又はエステルを生成する化合物と反応させて疎水性に
した澱粉粒子と合成樹脂を含有する生物分解性組成物が
開示されている。
粉粒子の表面をヒドロキシル基と容易に反応してエーテ
ル又はエステルを生成する化合物と反応させて疎水性に
した澱粉粒子と合成樹脂を含有する生物分解性組成物が
開示されている。
【0005】また、特公昭56−44,907号公報に
は、直鎖高級アルコール、直鎖高級脂肪酸メチル分岐を
有する高級アルコール、メチル分岐を有する高級脂肪
酸、これらのエステル、直鎖高級脂肪酸のジ−及びトリ
−グリセライド、メチル分岐を有する高級脂肪酸のジ−
及びトリ−グリセライドよりなる群から選ばれる少なく
とも1種の有機物質および無機物質が配合され且つ該有
機物質の配合量が2%以上でありそして有機物質と無機
物質の合計の配合量が60%を越えないことを特徴とす
る微生物分解性ポリオレフィン組成物が開示されてい
る。
は、直鎖高級アルコール、直鎖高級脂肪酸メチル分岐を
有する高級アルコール、メチル分岐を有する高級脂肪
酸、これらのエステル、直鎖高級脂肪酸のジ−及びトリ
−グリセライド、メチル分岐を有する高級脂肪酸のジ−
及びトリ−グリセライドよりなる群から選ばれる少なく
とも1種の有機物質および無機物質が配合され且つ該有
機物質の配合量が2%以上でありそして有機物質と無機
物質の合計の配合量が60%を越えないことを特徴とす
る微生物分解性ポリオレフィン組成物が開示されてい
る。
【0006】同公報には、上記ポリオレフィン組成物に
紫外線を照射した後、JIS カビ抵抗試験を行った場
合、ある組成範囲すなわちミリスチルミリステート2〜
10%、炭酸カルシウム30〜40%配合したポリエチ
レン組成物で、強度劣化が飛躍的に加速される旨および
このことは当該樹脂材が屋外に投棄された場合には、急
激に分解され易くなることを意味している旨記載されて
いる。
紫外線を照射した後、JIS カビ抵抗試験を行った場
合、ある組成範囲すなわちミリスチルミリステート2〜
10%、炭酸カルシウム30〜40%配合したポリエチ
レン組成物で、強度劣化が飛躍的に加速される旨および
このことは当該樹脂材が屋外に投棄された場合には、急
激に分解され易くなることを意味している旨記載されて
いる。
【0007】また、群馬大学工学部材料工学科の大澤教
授は、エチレン・一酸化炭素共重合体に10%のコーン
スターチを加えた組成物および同共重合体に70%の紙
を加えた組成物を準備し、これらに高圧水銀灯で紫外線
を24時間照射するかあるいは屋外ばく露し、その後屋
内、屋外に埋設して重量減少率を測定し、エチレン・一
酸化炭素共重合体単独の場合のほぼ2倍の重量減少率を
示したことを記述している(日本工業新聞1992年3
月9日)。
授は、エチレン・一酸化炭素共重合体に10%のコーン
スターチを加えた組成物および同共重合体に70%の紙
を加えた組成物を準備し、これらに高圧水銀灯で紫外線
を24時間照射するかあるいは屋外ばく露し、その後屋
内、屋外に埋設して重量減少率を測定し、エチレン・一
酸化炭素共重合体単独の場合のほぼ2倍の重量減少率を
示したことを記述している(日本工業新聞1992年3
月9日)。
【0008】紫外線を用いる重合体物質の光劣化促進法
については、本願発明者の一人が発明者である特許出願
の公開公報の特開昭61−285,226号公報に、紫
外線照射を二段で行なう方法が開示されている。
については、本願発明者の一人が発明者である特許出願
の公開公報の特開昭61−285,226号公報に、紫
外線照射を二段で行なう方法が開示されている。
【0009】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、新規な生分
解性樹脂組成物を提供することにある。本発明の他の目
的は、土、生ゴミまたは堆肥などの中に埋没することに
より生分解が有利に進行する新規な生分解性樹脂組成物
を製造する方法を提供することにある。
解性樹脂組成物を提供することにある。本発明の他の目
的は、土、生ゴミまたは堆肥などの中に埋没することに
より生分解が有利に進行する新規な生分解性樹脂組成物
を製造する方法を提供することにある。
【0010】本発明のさらに目的は、紫外線分解性を有
し、紫外線照射により分解したのち、土、生ゴミまたは
堆肥中に埋没することにより生分解が一層有利に進行す
る新規な生分解性樹脂組成物を製造する方法を提供する
ことにある。本発明のさらに他の目的および利点は以下
の説明から明らかになろう。
し、紫外線照射により分解したのち、土、生ゴミまたは
堆肥中に埋没することにより生分解が一層有利に進行す
る新規な生分解性樹脂組成物を製造する方法を提供する
ことにある。本発明のさらに他の目的および利点は以下
の説明から明らかになろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、(a)熱可塑性樹脂、(b)
油および/または酸化油および(c)有機過酸化物を該
熱可塑性樹脂(a)の軟化温度以上の温度で混練するこ
とを特徴とする生分解性樹脂組成物の製造法によって達
成される。
の上記目的および利点は、(a)熱可塑性樹脂、(b)
油および/または酸化油および(c)有機過酸化物を該
熱可塑性樹脂(a)の軟化温度以上の温度で混練するこ
とを特徴とする生分解性樹脂組成物の製造法によって達
成される。
【0012】熱可塑性樹脂(a)としては、一般的な熱
可塑性樹脂が特に制限なく使用される。例えばエチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテ
ン等のα−オレフィンの単独重合体もしくは共重合体ま
たはこれらのα−オレフィンと他のコモノマーとの共重
合体からなるポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン系樹
脂;ABS樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ポリ塩化ビニ
リデン−ビニル共重合体樹脂;ポリカーボネート系樹
脂;ポリエステル系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリフェ
ニレンオキサイド系樹脂;ポリビニルアルコール系樹脂
(エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物);ポリウレ
タン系樹脂;ポリエーテル系樹脂;天然ゴム、イソプレ
ンゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン
−プロピレン−ジエン共重合体ゴム等のゴム類およびこ
れらの混合物等が挙げられる。これらの中でも、ポリオ
レフィン系樹脂やポリスチレン系樹脂等の使用が好まし
い。
可塑性樹脂が特に制限なく使用される。例えばエチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテ
ン等のα−オレフィンの単独重合体もしくは共重合体ま
たはこれらのα−オレフィンと他のコモノマーとの共重
合体からなるポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン系樹
脂;ABS樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ポリ塩化ビニ
リデン−ビニル共重合体樹脂;ポリカーボネート系樹
脂;ポリエステル系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリフェ
ニレンオキサイド系樹脂;ポリビニルアルコール系樹脂
(エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物);ポリウレ
タン系樹脂;ポリエーテル系樹脂;天然ゴム、イソプレ
ンゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン
−プロピレン−ジエン共重合体ゴム等のゴム類およびこ
れらの混合物等が挙げられる。これらの中でも、ポリオ
レフィン系樹脂やポリスチレン系樹脂等の使用が好まし
い。
【0013】油および酸化油(b)としては、動物油、
植物油およびそれらを酸化させたものが好ましく用いら
れる。とりわけ、植物油を煮沸等によって酸化させたも
のが好ましい。煮沸処理する時間は特に限定されない
が、5時間以上処理するのが好ましい。好ましい植物油
としては、ナタネ油、コーン油、ヒマワリ油、ベニバナ
油等が例示される。これらの植物油を酸化させたものを
用いることにより、樹脂組成物の酸化開始温度が低下
し、生物分解性が促進される。油および/または酸化油
の配合量は、熱可塑性樹脂に対して、好ましくは0.1
〜10重量%、より好ましくは0.3〜5重量%であ
る。油および/または酸化油の配合量が0.1重量%以
上であれば、増量するほど生物分解性は増大する。しか
しながら、10重量%を超えると、樹脂の物性低下が著
しく大きくなりがちであり実用的でなくなるきらいがあ
る。
植物油およびそれらを酸化させたものが好ましく用いら
れる。とりわけ、植物油を煮沸等によって酸化させたも
のが好ましい。煮沸処理する時間は特に限定されない
が、5時間以上処理するのが好ましい。好ましい植物油
としては、ナタネ油、コーン油、ヒマワリ油、ベニバナ
油等が例示される。これらの植物油を酸化させたものを
用いることにより、樹脂組成物の酸化開始温度が低下
し、生物分解性が促進される。油および/または酸化油
の配合量は、熱可塑性樹脂に対して、好ましくは0.1
〜10重量%、より好ましくは0.3〜5重量%であ
る。油および/または酸化油の配合量が0.1重量%以
上であれば、増量するほど生物分解性は増大する。しか
しながら、10重量%を超えると、樹脂の物性低下が著
しく大きくなりがちであり実用的でなくなるきらいがあ
る。
【0014】有機過酸化物(c)としては、下記式
(1) R−O−O−R' ......(1) (ここで、RおよびR'は、同一もしくは異なり、アル
キル基、アリール基またはアラルキル基である)または
下記式(2)
(1) R−O−O−R' ......(1) (ここで、RおよびR'は、同一もしくは異なり、アル
キル基、アリール基またはアラルキル基である)または
下記式(2)
【0015】
【化2】
【0016】(ここで、RおよびR'の定義は上記に同
じである)で表わされる化合物が好ましく用いられる。
じである)で表わされる化合物が好ましく用いられる。
【0017】上記式(1)および(2)に包含される有
機過酸化物はそれ自体公知である。有機過酸化物(c)
としては、例えばジクミルパーオキサイド、α,α'−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサンおよび2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキシン−3の如き上記式(1)に
包含される化合物、および例えばジベンゾイルパーオキ
サイドの如き上記式(2)に包含される化合物を挙げる
ことができる。これらのうちジクミルパーオキサイドが
とりわけ好ましい。有機過酸化物(c)の配合量は、熱
可塑性樹脂に対して、好ましくは0.001〜0.16重
量%、より好ましくは0.005〜0.14重量%であ
る。有機過酸化物があまりに多く配合されると、該熱可
塑性樹脂の架橋が優先し、組成物の構造が硬く緻密にな
リすぎるため、生分解性が低下する傾向が強くなる。
機過酸化物はそれ自体公知である。有機過酸化物(c)
としては、例えばジクミルパーオキサイド、α,α'−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサンおよび2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルパーオキシ)ヘキシン−3の如き上記式(1)に
包含される化合物、および例えばジベンゾイルパーオキ
サイドの如き上記式(2)に包含される化合物を挙げる
ことができる。これらのうちジクミルパーオキサイドが
とりわけ好ましい。有機過酸化物(c)の配合量は、熱
可塑性樹脂に対して、好ましくは0.001〜0.16重
量%、より好ましくは0.005〜0.14重量%であ
る。有機過酸化物があまりに多く配合されると、該熱可
塑性樹脂の架橋が優先し、組成物の構造が硬く緻密にな
リすぎるため、生分解性が低下する傾向が強くなる。
【0018】本発明方法は、上記(a)、(b)および
(c)成分を、(a)成分の熱可塑性樹脂の軟化点以上
の温度で混練することにより行なわれる。好適な混練温
度は熱可塑性樹脂により相違する。例えば熱可塑性樹脂
がポリエチレンである場合、好適な混練温度は160〜
220℃の範囲にある。混練は、例えば開放型のミキシ
ングロール、非開放型のバンバリーミキサー、ニーダ
ー、一軸押出機、二軸押出機等の従来公知の混練装置に
より行うことができる。本発明方法により得られる生分
解性樹脂組成物は、上記(a)、(b)および(c)成
分の他に、さらに(d)澱粉および/または澱粉変性
物、(e)金属塩、金属酸化物および金属水酸化物より
なる群から選らばれる金属化合物並びに(f)酸化ワッ
クスの少なくとも1成分を含有することができる。澱粉
または澱粉変性物(d)としては、例えば米、とうもろ
こし、馬鈴薯、甘藷、小麦等から得られる澱粉;または
その澱粉にスチレン等の重合性モノマーをグラフトした
もの、シリコン等を被覆したもの、もしくはラクトー
ス、グルコース等の糖類、糖密、カゼイン糖を主成分と
して含有しそして生物が好んで摂取する有機物質で修飾
されたもの等の澱粉変性物を挙げることができる。
(c)成分を、(a)成分の熱可塑性樹脂の軟化点以上
の温度で混練することにより行なわれる。好適な混練温
度は熱可塑性樹脂により相違する。例えば熱可塑性樹脂
がポリエチレンである場合、好適な混練温度は160〜
220℃の範囲にある。混練は、例えば開放型のミキシ
ングロール、非開放型のバンバリーミキサー、ニーダ
ー、一軸押出機、二軸押出機等の従来公知の混練装置に
より行うことができる。本発明方法により得られる生分
解性樹脂組成物は、上記(a)、(b)および(c)成
分の他に、さらに(d)澱粉および/または澱粉変性
物、(e)金属塩、金属酸化物および金属水酸化物より
なる群から選らばれる金属化合物並びに(f)酸化ワッ
クスの少なくとも1成分を含有することができる。澱粉
または澱粉変性物(d)としては、例えば米、とうもろ
こし、馬鈴薯、甘藷、小麦等から得られる澱粉;または
その澱粉にスチレン等の重合性モノマーをグラフトした
もの、シリコン等を被覆したもの、もしくはラクトー
ス、グルコース等の糖類、糖密、カゼイン糖を主成分と
して含有しそして生物が好んで摂取する有機物質で修飾
されたもの等の澱粉変性物を挙げることができる。
【0019】澱粉および/または澱粉変性物の配合量
は、熱可塑性樹脂(a)に対して、好ましくは5〜70
重量%、より好ましくは7〜20重量%である。澱粉お
よび/または澱粉の変性物の配合量が増量するほど生物
分解性は増大する。しかしながら、70重量%を超える
と、樹脂の物性低下が著しく大きくなりがちであり実用
的でなくなるきらいがある。
は、熱可塑性樹脂(a)に対して、好ましくは5〜70
重量%、より好ましくは7〜20重量%である。澱粉お
よび/または澱粉の変性物の配合量が増量するほど生物
分解性は増大する。しかしながら、70重量%を超える
と、樹脂の物性低下が著しく大きくなりがちであり実用
的でなくなるきらいがある。
【0020】また、金属化合物(e)としては、例えば
Na、K、Ca、Mg、Zn、Al、MnおよびFeよ
りなる群から選ばれる金属の少なくとも1種の金属塩、
金属酸化物又は金属水酸化物が好ましく用いられる。金
属塩としては、無機酸塩又は有機カルボン酸塩が好まし
い。また、有機カルボン酸塩としては高級脂肪族カルボ
ン酸塩が特に好ましい。無機酸としては、例えば硫酸、
塩酸、炭酸等が好ましく、高級脂肪族カルボン酸として
は、炭素数10〜30の飽和脂肪族カルボン酸や不飽和
脂肪族カルボン酸が好ましい。金属としては、鉄、アル
ミニウム等が特に好ましい。これらの金属化合物は、そ
れぞれ単独で用いても、2種以上を併用してもよい。特
に無機酸の金属塩と高級脂肪族カルボン酸の金属塩とを
併用すると、生物分解性が著しく向上する。
Na、K、Ca、Mg、Zn、Al、MnおよびFeよ
りなる群から選ばれる金属の少なくとも1種の金属塩、
金属酸化物又は金属水酸化物が好ましく用いられる。金
属塩としては、無機酸塩又は有機カルボン酸塩が好まし
い。また、有機カルボン酸塩としては高級脂肪族カルボ
ン酸塩が特に好ましい。無機酸としては、例えば硫酸、
塩酸、炭酸等が好ましく、高級脂肪族カルボン酸として
は、炭素数10〜30の飽和脂肪族カルボン酸や不飽和
脂肪族カルボン酸が好ましい。金属としては、鉄、アル
ミニウム等が特に好ましい。これらの金属化合物は、そ
れぞれ単独で用いても、2種以上を併用してもよい。特
に無機酸の金属塩と高級脂肪族カルボン酸の金属塩とを
併用すると、生物分解性が著しく向上する。
【0021】金属化合物の配合量は、熱可塑性樹脂
(a)に対して、好ましくは0.1〜30重量%、より
好ましくは0.3〜10重量%である。金属化合物の配
合量が増量するほど生物分解性は増大する。しかしなが
ら、30重量%を超えると、樹脂の物性低下が著しく大
きくなりがちであり実用的でなくなるきらいがある。ま
た、酸化ワックス(f)としては、ワックスの酸化物と
して入手しうる市販品がそのまま使用できる。酸化ワッ
クスの配合量は、熱可塑性樹脂に対して、好ましくは
0.1〜10重量%、より好ましくは1〜5重量%であ
る。
(a)に対して、好ましくは0.1〜30重量%、より
好ましくは0.3〜10重量%である。金属化合物の配
合量が増量するほど生物分解性は増大する。しかしなが
ら、30重量%を超えると、樹脂の物性低下が著しく大
きくなりがちであり実用的でなくなるきらいがある。ま
た、酸化ワックス(f)としては、ワックスの酸化物と
して入手しうる市販品がそのまま使用できる。酸化ワッ
クスの配合量は、熱可塑性樹脂に対して、好ましくは
0.1〜10重量%、より好ましくは1〜5重量%であ
る。
【0022】任意成分がある上記(d)、(e)および
(f)成分を使用する際には、上記と同様にして、成分
(a)の熱可塑性樹脂の軟化点以上の温度で、(a)、
(b)および(c)成分と混練するのが有利である。ま
た、上記(a)〜(c)および(d)〜(f)成分は予
め任意の2成分以上の組合せで予備混合することがで
き、あるいはまたマスターバッチとして準備することも
できる。
(f)成分を使用する際には、上記と同様にして、成分
(a)の熱可塑性樹脂の軟化点以上の温度で、(a)、
(b)および(c)成分と混練するのが有利である。ま
た、上記(a)〜(c)および(d)〜(f)成分は予
め任意の2成分以上の組合せで予備混合することがで
き、あるいはまたマスターバッチとして準備することも
できる。
【0023】本発明方法で得られる生分解性樹脂組成物
は、例えばフィルム、シート、テープ、ヤーン、ひも、
ネット等の包装用資材、土木、水産等の産業用資材、シ
ョッピングバック、ゴミ袋、軽重包装袋、おむつ用フィ
ルム、農業用マルチフィルム、清涼飲料水キャリヤー、
土のう袋、養生シート、直生ネット、食品容器、食器、
バケツ等の容器、玩具、医療機器等の種々の形態である
ことができる。これらの成形体は、例えばマスターバッ
チ、押出成形、射出成形、インフレーション成形、カレ
ンダー成形、吹込成形、回転成形等の種々の成形法によ
り製造することができる。
は、例えばフィルム、シート、テープ、ヤーン、ひも、
ネット等の包装用資材、土木、水産等の産業用資材、シ
ョッピングバック、ゴミ袋、軽重包装袋、おむつ用フィ
ルム、農業用マルチフィルム、清涼飲料水キャリヤー、
土のう袋、養生シート、直生ネット、食品容器、食器、
バケツ等の容器、玩具、医療機器等の種々の形態である
ことができる。これらの成形体は、例えばマスターバッ
チ、押出成形、射出成形、インフレーション成形、カレ
ンダー成形、吹込成形、回転成形等の種々の成形法によ
り製造することができる。
【0024】本発明における生分解性樹脂組成物は、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、ゴム類、可塑
剤、滑剤、紫外線吸収剤、他の酸化防止剤、発泡剤、架
橋剤、帯電防止剤、防暴剤、難燃剤、着色剤、充填剤等
の添加剤を含有することができる。
発明の要旨を逸脱しない範囲において、ゴム類、可塑
剤、滑剤、紫外線吸収剤、他の酸化防止剤、発泡剤、架
橋剤、帯電防止剤、防暴剤、難燃剤、着色剤、充填剤等
の添加剤を含有することができる。
【0025】本発明で得られる生分解性樹脂組成物は、
生分解媒体例えば土、生ゴミ、汚泥あるいは堆肥と接触
した状態におかれることにより、生分解媒体中に存在す
る微生物により生分解を受け元の形態を次第に消失す
る。また、本発明で得られる生分解性樹脂組成物は、紫
外線により分解する性質も有するため、例えば太陽光の
照射により分解せしめたのち、土中等に埋設されれば、
その生分解性は一層速やかに達成される。生分解媒体と
の接触温度は10〜45℃程度が好ましい。土、生ゴミ
および堆肥は単独であるいは一緒に混合して用いること
ができる。樹脂組成物と、これらの土等の生分解媒体と
はできるだけ緊密な接触状態に置かれるべきである。例
えば樹脂組成物がフィルムの形態にある場合には、フィ
ルムがよく伸びた状態で表裏両面が生分解媒体と接触す
るようにするのが望ましい。
生分解媒体例えば土、生ゴミ、汚泥あるいは堆肥と接触
した状態におかれることにより、生分解媒体中に存在す
る微生物により生分解を受け元の形態を次第に消失す
る。また、本発明で得られる生分解性樹脂組成物は、紫
外線により分解する性質も有するため、例えば太陽光の
照射により分解せしめたのち、土中等に埋設されれば、
その生分解性は一層速やかに達成される。生分解媒体と
の接触温度は10〜45℃程度が好ましい。土、生ゴミ
および堆肥は単独であるいは一緒に混合して用いること
ができる。樹脂組成物と、これらの土等の生分解媒体と
はできるだけ緊密な接触状態に置かれるべきである。例
えば樹脂組成物がフィルムの形態にある場合には、フィ
ルムがよく伸びた状態で表裏両面が生分解媒体と接触す
るようにするのが望ましい。
【0026】
【実施例】以下、実施例および比較例を掲げ本発明を詳
細に説明するが、本発明はこのような実施例のみに限定
されるものではない。
細に説明するが、本発明はこのような実施例のみに限定
されるものではない。
【0027】実施例1 (1). 低密度ポリエチレン(日本石油化学(株)製、
F−31N)に、コーンスターチの表面をシランカップ
リング剤で処理した変性澱粉43重量%、300℃で1
2時間煮沸して酸化させたナタネ油6重量%および酸化
カルシウム8重量%、水酸化アルミニウム 5.0重量
%、硫酸アルミニウム 5.0重量%、ステアリン酸鉄
5.0重量%、酸化ワックス 5.0重量%およびジクミ
ルパーオキサイド0.2重量%を配合し、ヘンシルミキ
サーを用いてドライブレンドにより混合した。この混合
物を押出機によって溶融混合し、高濃度マスターバッチ
ペレットを得た。
F−31N)に、コーンスターチの表面をシランカップ
リング剤で処理した変性澱粉43重量%、300℃で1
2時間煮沸して酸化させたナタネ油6重量%および酸化
カルシウム8重量%、水酸化アルミニウム 5.0重量
%、硫酸アルミニウム 5.0重量%、ステアリン酸鉄
5.0重量%、酸化ワックス 5.0重量%およびジクミ
ルパーオキサイド0.2重量%を配合し、ヘンシルミキ
サーを用いてドライブレンドにより混合した。この混合
物を押出機によって溶融混合し、高濃度マスターバッチ
ペレットを得た。
【0028】このマスターバッチペレットを無添加の低
密度ポリエチレン(日本石油化学(株)製、F−31
N)に10重量%配合してドライ混合した後、スクリュ
ー径40mmφの押出機を使用して、インフレーション
成形方法により、厚さ50μmのフィルムを作製した。
このフィルムから試験片を形成した。試験片中の各成分
の配合量は、変性澱粉4.3重量%、酸化ナタネ油0.6
重量%、酸化カルシウム0.8重量%、水酸化アルミニ
ウム 0.5重量%、硫酸アルミニウム 0.5重量%、ス
テアリン酸鉄 0.5重量%、酸化ワックス 0.5重量%
およびジクミルパーオキサイド 0.02重量%であっ
た。
密度ポリエチレン(日本石油化学(株)製、F−31
N)に10重量%配合してドライ混合した後、スクリュ
ー径40mmφの押出機を使用して、インフレーション
成形方法により、厚さ50μmのフィルムを作製した。
このフィルムから試験片を形成した。試験片中の各成分
の配合量は、変性澱粉4.3重量%、酸化ナタネ油0.6
重量%、酸化カルシウム0.8重量%、水酸化アルミニ
ウム 0.5重量%、硫酸アルミニウム 0.5重量%、ス
テアリン酸鉄 0.5重量%、酸化ワックス 0.5重量%
およびジクミルパーオキサイド 0.02重量%であっ
た。
【0029】(2). 上記フィルムの試験片を、約5ケ
月間、生ゴミ中におよび山林土壌中に埋設した。生ゴミ
5ケ月埋設片には、肉眼観察で、空孔は少なく、茶色の
変色部が認められた。また生ゴミ5ケ月埋設片の引張強
さおよび伸びは、埋設前の試験片に比べそれぞれ94%
および100%の値を示した。一方、山林5ケ月埋設片
の引張強さおよび伸びは、埋設前の試験片に比べそれぞ
れ92%および73%であった。さらに、生ゴミ5ケ月
埋設片と山林5ケ月埋設片の酸化開始温度はそれぞれ2
06.3℃および209.4℃であった。なお、埋設前の
試験片のそれは210.6℃であった。また、顕微鏡F
T−IRによる官能基の測定結果は表1に示すとおりで
あった。表1には、各特性吸収ピークの濃度を、147
0cm-1における吸光度との吸光度比として示した。な
お、各特性吸収ピークは次のように同定される。 1710cm-1:酸化劣化および分解によって生成する
カルボン酸による吸収 1745cm-1:油由来のカルボニル基の減少及び劣
化、分解によって生成するエステルの吸収 880cm-1:パーオキサイド(−O−O−)による吸
収 1640cm-1:炭素−炭素二重結合(>C=C<)に
よる吸収
月間、生ゴミ中におよび山林土壌中に埋設した。生ゴミ
5ケ月埋設片には、肉眼観察で、空孔は少なく、茶色の
変色部が認められた。また生ゴミ5ケ月埋設片の引張強
さおよび伸びは、埋設前の試験片に比べそれぞれ94%
および100%の値を示した。一方、山林5ケ月埋設片
の引張強さおよび伸びは、埋設前の試験片に比べそれぞ
れ92%および73%であった。さらに、生ゴミ5ケ月
埋設片と山林5ケ月埋設片の酸化開始温度はそれぞれ2
06.3℃および209.4℃であった。なお、埋設前の
試験片のそれは210.6℃であった。また、顕微鏡F
T−IRによる官能基の測定結果は表1に示すとおりで
あった。表1には、各特性吸収ピークの濃度を、147
0cm-1における吸光度との吸光度比として示した。な
お、各特性吸収ピークは次のように同定される。 1710cm-1:酸化劣化および分解によって生成する
カルボン酸による吸収 1745cm-1:油由来のカルボニル基の減少及び劣
化、分解によって生成するエステルの吸収 880cm-1:パーオキサイド(−O−O−)による吸
収 1640cm-1:炭素−炭素二重結合(>C=C<)に
よる吸収
【0030】実施例2 (1). 実施例1において、マスターバッチペレットを
無添加の低密度ポリエチレンに20重量%配合した点を
除いて、その他は実施例1と全く同様に行った。試験片
中の各成分の配合量は、変性澱粉 8.6重量%、酸化ナ
タネ油 1.2重量%、酸化カルシウム 1.6重量%、水
酸化アルミニウム 1.0重量%、硫酸アルミニウム 1.
0重量%、ステアリン酸鉄 1.0重量%、酸化ワックス
1.0重量%およびジクミルパーオキサイド0.04重
量%であった。 (2). 上記フィルムの試験片を、約5ケ月間、生ゴミ
中におよび山林土壌中に埋設した。生ゴミ5ケ月埋設片
には、肉眼観察で、空孔が多く、変色が強く、一部に収
縮が認められた。また生ゴミ5ケ月埋設片の引張強さお
よび伸びは、埋設前の試験片に比べそれぞれ108%お
よび87%の値を示した。一方、山林5ケ月埋設片の引
張強さおよび伸びは、埋設前の試験片に比べそれぞれ1
10%および107%であった。さらに、生ゴミ5ケ月
埋設片と山林5ケ月埋設片の酸化開始温度はそれぞれ2
06.0℃および201.0℃であった。なお、埋設前の
試験片のそれは208.3℃であった。また、顕微鏡F
T−IRによる官能基の測定結果は表1に示すとおりで
あった。表1には、各特性吸収ピークの濃度を、147
0cm-1における吸光度との吸光度比として示した。
無添加の低密度ポリエチレンに20重量%配合した点を
除いて、その他は実施例1と全く同様に行った。試験片
中の各成分の配合量は、変性澱粉 8.6重量%、酸化ナ
タネ油 1.2重量%、酸化カルシウム 1.6重量%、水
酸化アルミニウム 1.0重量%、硫酸アルミニウム 1.
0重量%、ステアリン酸鉄 1.0重量%、酸化ワックス
1.0重量%およびジクミルパーオキサイド0.04重
量%であった。 (2). 上記フィルムの試験片を、約5ケ月間、生ゴミ
中におよび山林土壌中に埋設した。生ゴミ5ケ月埋設片
には、肉眼観察で、空孔が多く、変色が強く、一部に収
縮が認められた。また生ゴミ5ケ月埋設片の引張強さお
よび伸びは、埋設前の試験片に比べそれぞれ108%お
よび87%の値を示した。一方、山林5ケ月埋設片の引
張強さおよび伸びは、埋設前の試験片に比べそれぞれ1
10%および107%であった。さらに、生ゴミ5ケ月
埋設片と山林5ケ月埋設片の酸化開始温度はそれぞれ2
06.0℃および201.0℃であった。なお、埋設前の
試験片のそれは208.3℃であった。また、顕微鏡F
T−IRによる官能基の測定結果は表1に示すとおりで
あった。表1には、各特性吸収ピークの濃度を、147
0cm-1における吸光度との吸光度比として示した。
【0031】実施例3 (1). 実施例1(1)と同様にしてジクミルパーオキ
サイド 0.4重量%を含むマスターバッチを得た。その
他は実施例1と同様に行った。試験片中の各成分の配合
量は、変性澱粉 4.3重量%、酸化ナタネ油 0.6重量
%、酸化カルシウム 0.8重量%、水酸化アルミニウム
0.5重量%、硫酸アルミニウム 0.5重量%、ステア
リン酸鉄 0.5重量%、酸化ワックス 0.5重量%およ
びジクミルパーオキサイド 0.02重量%であった。 (2). 上記フィルムの試験片を、約5ケ月間、生ゴミ
中におよび山林土壌中に埋設した。生ゴミ5ケ月埋設片
には、肉眼観察で部分的に空孔があり、茶色の変色部が
認められた。また生ゴミ5ケ月埋設片の引張強さおよび
伸びは、埋設前の試験片に比べそれぞれ99%および9
4%の値を示した。一方、山林5ケ月埋設片の引張強さ
および伸びは、埋設前の試験片に比べそれぞれ101%
および94%であった。さらに、生ゴミ5ケ月埋設片と
山林5ケ月埋設片の酸化開始温度はそれぞれ204.7
℃および207.3℃であった。なお、埋設前の試験片
のそれは211.0℃であった。また、顕微鏡FT−I
Rによる官能基の測定結果は表1に示すとおりであっ
た。表1には、各特性吸収ピークの濃度を1470cm
-1における吸光度比として示した。
サイド 0.4重量%を含むマスターバッチを得た。その
他は実施例1と同様に行った。試験片中の各成分の配合
量は、変性澱粉 4.3重量%、酸化ナタネ油 0.6重量
%、酸化カルシウム 0.8重量%、水酸化アルミニウム
0.5重量%、硫酸アルミニウム 0.5重量%、ステア
リン酸鉄 0.5重量%、酸化ワックス 0.5重量%およ
びジクミルパーオキサイド 0.02重量%であった。 (2). 上記フィルムの試験片を、約5ケ月間、生ゴミ
中におよび山林土壌中に埋設した。生ゴミ5ケ月埋設片
には、肉眼観察で部分的に空孔があり、茶色の変色部が
認められた。また生ゴミ5ケ月埋設片の引張強さおよび
伸びは、埋設前の試験片に比べそれぞれ99%および9
4%の値を示した。一方、山林5ケ月埋設片の引張強さ
および伸びは、埋設前の試験片に比べそれぞれ101%
および94%であった。さらに、生ゴミ5ケ月埋設片と
山林5ケ月埋設片の酸化開始温度はそれぞれ204.7
℃および207.3℃であった。なお、埋設前の試験片
のそれは211.0℃であった。また、顕微鏡FT−I
Rによる官能基の測定結果は表1に示すとおりであっ
た。表1には、各特性吸収ピークの濃度を1470cm
-1における吸光度比として示した。
【0032】実施例4 (1). 実施例3において、マスターバッチペレットを
無添加の低密度ポリエチレンに20重量%配合した点を
除いてその他は実施例1と同様に行った。試験片中の各
成分の配合量は、変性澱粉 8.6重量%、酸化ナタネ油
1.2重量%、酸化カルシウム 1.6重量%、水酸化ア
ルミニウム 1.0重量%、硫酸アルミニウム 1.0重量
% ステアリン酸鉄 1.0重量%、酸化ワックス 1.0
重量%およびジクミルパーオキサイド 0.08重量%で
あった。 (2). 上記フィルムの試験片を約5ケ月間、生ゴミ中
におよび山林土壌中に埋設した。生ゴミ5ケ月埋設片に
は、肉眼観察で部分的に空孔があり、濃い変色や一部収
縮が認められた。また生ゴミ5ケ月埋設片(埋設により
生じた空孔のない部分)の引張強さおよび伸びは、埋設
前の試験片に比べそれぞれ83%および100%の値を
示した。一方、山林5ケ月埋設片の引張強さおよび伸び
は埋設前の試験片に比べそれぞれ106%および94%
であった。さらに、生ゴミ5ケ月埋設片と山林5ケ月埋
設片の酸化開始温度はそれぞれ195.5℃および20
3.9℃であった。なお、埋設前の試験片のそれは20
6.4℃であった。また、顕微鏡FT−IRによる官能
基の測定結果は表1に示すとおりであった。表1には、
各特性吸収ピークの濃度を1470cm-1における吸光
度との吸光度比として示した。
無添加の低密度ポリエチレンに20重量%配合した点を
除いてその他は実施例1と同様に行った。試験片中の各
成分の配合量は、変性澱粉 8.6重量%、酸化ナタネ油
1.2重量%、酸化カルシウム 1.6重量%、水酸化ア
ルミニウム 1.0重量%、硫酸アルミニウム 1.0重量
% ステアリン酸鉄 1.0重量%、酸化ワックス 1.0
重量%およびジクミルパーオキサイド 0.08重量%で
あった。 (2). 上記フィルムの試験片を約5ケ月間、生ゴミ中
におよび山林土壌中に埋設した。生ゴミ5ケ月埋設片に
は、肉眼観察で部分的に空孔があり、濃い変色や一部収
縮が認められた。また生ゴミ5ケ月埋設片(埋設により
生じた空孔のない部分)の引張強さおよび伸びは、埋設
前の試験片に比べそれぞれ83%および100%の値を
示した。一方、山林5ケ月埋設片の引張強さおよび伸び
は埋設前の試験片に比べそれぞれ106%および94%
であった。さらに、生ゴミ5ケ月埋設片と山林5ケ月埋
設片の酸化開始温度はそれぞれ195.5℃および20
3.9℃であった。なお、埋設前の試験片のそれは20
6.4℃であった。また、顕微鏡FT−IRによる官能
基の測定結果は表1に示すとおりであった。表1には、
各特性吸収ピークの濃度を1470cm-1における吸光
度との吸光度比として示した。
【0033】
【表1】
【0034】実施例5 (1). 低密度ポリエチレン(日本石油化学(株)製、
F−31N)に、コーンスターチの表面をシランカップ
リング剤で処理した変性澱粉43重量%、大豆脂6重量
%および酸化カルシウム8重量%、水酸化アルミニウム
5.0重量%、硫酸アルミニウム 5.0重量%、ステア
リン酸鉄 5.0重量%、酸化ワックス5.0重量%およ
びジクミルパーオキサイド0.4重量%を配合し、ヘン
シルミキサーを用いてドライブレンドにより混合した。
この混合物を押出機によって溶融混合し、高濃度マスタ
ーバッチペレットを得た。
F−31N)に、コーンスターチの表面をシランカップ
リング剤で処理した変性澱粉43重量%、大豆脂6重量
%および酸化カルシウム8重量%、水酸化アルミニウム
5.0重量%、硫酸アルミニウム 5.0重量%、ステア
リン酸鉄 5.0重量%、酸化ワックス5.0重量%およ
びジクミルパーオキサイド0.4重量%を配合し、ヘン
シルミキサーを用いてドライブレンドにより混合した。
この混合物を押出機によって溶融混合し、高濃度マスタ
ーバッチペレットを得た。
【0035】このマスターバッチペレットを無添加の低
密度ポリエチレン(日本石油化学(株)製、F−31
N)に20重量%配合してドライ混合した後、スクリュ
ー径40mmφの押出機を使用して、インフレーション
成形方法により、厚さ50μmのフィルムを作製した。
このフィルムから試験片を形成した。試験片中の各成分
の配合量は、変性澱粉8.6重量%、大豆油1.2重量
%、酸化カルシウム1.6重量%、水酸化アルミニウム
1.0重量%、硫酸アルミニウム1.0重量%、ステアリ
ン酸鉄1.0重量%、酸化ワックス1.0重量%およびジ
クミルパーオキサイド0.08重量%であった。
密度ポリエチレン(日本石油化学(株)製、F−31
N)に20重量%配合してドライ混合した後、スクリュ
ー径40mmφの押出機を使用して、インフレーション
成形方法により、厚さ50μmのフィルムを作製した。
このフィルムから試験片を形成した。試験片中の各成分
の配合量は、変性澱粉8.6重量%、大豆油1.2重量
%、酸化カルシウム1.6重量%、水酸化アルミニウム
1.0重量%、硫酸アルミニウム1.0重量%、ステアリ
ン酸鉄1.0重量%、酸化ワックス1.0重量%およびジ
クミルパーオキサイド0.08重量%であった。
【0036】(2). 上記フィルムの試験片を、約8ケ
月間、山林土壌中に埋設した。その間、適当な間隔でフ
ィルム試験片を掘り起し、破断伸度、FT−IRによる
特性吸収ピークの吸光度を測定した。結果を添付図面の
図1、図2および図3に示した。これらの図中におい
て、曲線Bは本発明の上記フィルムを山林土壌中に埋設
した場合の結果であり、曲線Aはジクミルパーオキサイ
ドを配合していない他は、上記組成と同じである組成物
からの比較フィルムを山林土壌中に埋設した場合の結果
である。なお、図1中、曲線A’は本発明の上記フィル
ムを室内(暗所)に放置した場合の結果である。本発明
のフィルムでは、土壌に埋設することにより、破断伸度
が著しく減少し、またカルボニル基やパーオキサイド結
合の増加が大きいことがわかる。
月間、山林土壌中に埋設した。その間、適当な間隔でフ
ィルム試験片を掘り起し、破断伸度、FT−IRによる
特性吸収ピークの吸光度を測定した。結果を添付図面の
図1、図2および図3に示した。これらの図中におい
て、曲線Bは本発明の上記フィルムを山林土壌中に埋設
した場合の結果であり、曲線Aはジクミルパーオキサイ
ドを配合していない他は、上記組成と同じである組成物
からの比較フィルムを山林土壌中に埋設した場合の結果
である。なお、図1中、曲線A’は本発明の上記フィル
ムを室内(暗所)に放置した場合の結果である。本発明
のフィルムでは、土壌に埋設することにより、破断伸度
が著しく減少し、またカルボニル基やパーオキサイド結
合の増加が大きいことがわかる。
【0037】実施例6 実施例5で用いた本発明のフィルムと同じものを準備し
た(B)。また、実施例5と同様にして、実施例5の本
発明のフィルムとは、ジクミルパーオキサイドの配合量
が0.12重量%である点が異なるだけの本発明のフィ
ルム(C)および0.16重量%である点が異なるだけ
の比較フィルム(D)を別に準備した。これら3種のフ
ィルムをギアオーブン中90℃で12日間熱処理後、2
4時間蒸留水中に浸漬した。その後、各フィルム試料に
つき水分吸収量を測定した。結果を図4に示した。本発
明のフィルム(B)および(C)は熱処理時間が長くな
るにつれて水分吸収量が次第に多くなるのに対し、パー
オキサイド配合量の多い比較フィルム(D)は、本発明
のフィルムによりも水分吸収量が大巾に小さいことがわ
かる。比較フィルム(D)は架橋反応が優先的に進行
し、構造が緻密となり、水分の進入が小さくなっている
ものと推察される。
た(B)。また、実施例5と同様にして、実施例5の本
発明のフィルムとは、ジクミルパーオキサイドの配合量
が0.12重量%である点が異なるだけの本発明のフィ
ルム(C)および0.16重量%である点が異なるだけ
の比較フィルム(D)を別に準備した。これら3種のフ
ィルムをギアオーブン中90℃で12日間熱処理後、2
4時間蒸留水中に浸漬した。その後、各フィルム試料に
つき水分吸収量を測定した。結果を図4に示した。本発
明のフィルム(B)および(C)は熱処理時間が長くな
るにつれて水分吸収量が次第に多くなるのに対し、パー
オキサイド配合量の多い比較フィルム(D)は、本発明
のフィルムによりも水分吸収量が大巾に小さいことがわ
かる。比較フィルム(D)は架橋反応が優先的に進行
し、構造が緻密となり、水分の進入が小さくなっている
ものと推察される。
【0038】実施例7 実施例5で用いたと同じ本発明のフィルムBと比較フィ
ルムA並びに低密度ポリエチレン(LDPE、F31
N)の比較フィルムA”を準備した。これらのフィルム
をサンシャインウェザーメーターによる光劣化試験に付
した。結果を図5に示した。本発明のフィルムAの光劣
化が急激であることを示している。本発明のフィルムは
このように光劣化を受けたのち、土壌中等に埋設されれ
ば、生分解性が一層促進される。
ルムA並びに低密度ポリエチレン(LDPE、F31
N)の比較フィルムA”を準備した。これらのフィルム
をサンシャインウェザーメーターによる光劣化試験に付
した。結果を図5に示した。本発明のフィルムAの光劣
化が急激であることを示している。本発明のフィルムは
このように光劣化を受けたのち、土壌中等に埋設されれ
ば、生分解性が一層促進される。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、土、生ゴミあるいは堆
肥などの中に埋設されて生分解が促進される新規な生分
解性樹脂組成物を有利に製造できる。
肥などの中に埋設されて生分解が促進される新規な生分
解性樹脂組成物を有利に製造できる。
【図1】 フィルムの埋設期間と破断伸度の関係図であ
る。
る。
【図2】 フィルムの埋設期間とFT−IRによる特性
吸収ピーク(1710cm-1)の関係図である。
吸収ピーク(1710cm-1)の関係図である。
【図3】 フィルムの埋設期間とFT−IRによる特性
吸収ピーク(880cm-1)の関係図である。
吸収ピーク(880cm-1)の関係図である。
【図4】 フィルムの熱処理時間と水分吸収量の関係図
である。
である。
【図5】 フィルムの熱処理時間とサンシャインウェザ
ーメーターによる光劣化との関係図である。
ーメーターによる光劣化との関係図である。
A 比較フィルム B 本発明のフィルム C 本発明のフィルム D 比較フィルム A’本発明のフィルム(室内放置) A”比較フィルム(ポリエチレン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/06 LCW (72)発明者 村上 信直 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 平山 隆 岡山県倉敷市北畝4−16−30 (72)発明者 浅部 仁志 岡山県倉敷市茶屋町2111−1
Claims (7)
- 【請求項1】 (a)熱可塑性樹脂、(b)油および/
または酸化油および(c)有機過酸化物を該熱可塑性樹
脂(a)の軟化温度以上の温度で混練することを特徴と
する生分解性樹脂組成物の製造法。 - 【請求項2】 上記(a)、(b)および(c)成分の
他にさらに(d)澱粉および/または澱粉変性物を一緒
に混練する請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 上記(a)、(b)および(c)成分の
他にまたは上記(a)、(b)、(c)および(d)成
分の他に、さらに(e)金属塩、金属酸化物および金属
水酸化物よりなる群から選らばれる金属化合物を一緒に
混練する請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】 上記(a)、(b)および(c)成分の
他に、または上記(a)、(b)、(c)および(d)
成分の他に、あるいは上記(a)、(b)、(c)、
(d)および(e)成分の他に、さらに(f)酸化ワッ
クスを一緒に混練する請求項1〜3のいずれかに記載の
方法。 - 【請求項5】 有機過酸化物(c)が下記式(1) R−O−O−R' ......(1) (ここで、RおよびR'は、同一もしくは異なり、アル
キル基、アリール基またはアラルキル基である)または
下記式(2) 【化1】 (ここで、RおよびR'の定義は上記に同じである)で
表わされる請求項1に記載の方法。 - 【請求項6】 有機過酸化物(C)がジクミルパーオキ
サイド、α,α'−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イ
ソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンまたは2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−
3である請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 熱可塑性樹脂(a)がポリエチレンであ
りそして混練を160〜220℃の温度で行なう請求項
1に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06291346A JP3121510B2 (ja) | 1993-12-03 | 1994-11-25 | 生分解性樹脂組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30428493 | 1993-12-03 | ||
| JP5-304284 | 1993-12-03 | ||
| JP06291346A JP3121510B2 (ja) | 1993-12-03 | 1994-11-25 | 生分解性樹脂組成物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07207113A true JPH07207113A (ja) | 1995-08-08 |
| JP3121510B2 JP3121510B2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=26558508
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06291346A Expired - Fee Related JP3121510B2 (ja) | 1993-12-03 | 1994-11-25 | 生分解性樹脂組成物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3121510B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09294482A (ja) * | 1996-05-07 | 1997-11-18 | Nippon Shokuhin Kako Co Ltd | 生分解性育苗用ポット |
| KR20020029050A (ko) * | 2002-03-29 | 2002-04-17 | 주식회사 나선하이테크 | 분해성 수지 및 그 제조방법 |
| JP2009099332A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Meidensha Corp | 絶縁処理された電圧機器 |
| JP2014513752A (ja) * | 2011-05-20 | 2014-06-05 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | デンプン−ポリマー−ワックス−油組成物のフィルム |
| JP2014517864A (ja) * | 2011-05-20 | 2014-07-24 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | デンプン−ポリマー−油組成物、その製造及び使用方法 |
-
1994
- 1994-11-25 JP JP06291346A patent/JP3121510B2/ja not_active Expired - Fee Related
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