JPH07207254A - 砥粒の電着式切断刃物 - Google Patents

砥粒の電着式切断刃物

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JPH07207254A
JPH07207254A JP5457193A JP5457193A JPH07207254A JP H07207254 A JPH07207254 A JP H07207254A JP 5457193 A JP5457193 A JP 5457193A JP 5457193 A JP5457193 A JP 5457193A JP H07207254 A JPH07207254 A JP H07207254A
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JP
Japan
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abrasive grains
blade
cutting
base metal
nickel
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JP5457193A
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Hiroshi Iwata
博 岩田
Yuji Sengoku
裕司 仙石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリコン・セラミックス・ガラス・石材・グ
ラスファイバー入りの強化プラスチック・カーボンファ
イバー入りの強化プラスチック・セラミックファイバー
入りの強化プラスチック等の硬脆材料を、切断加工する
時に長寿命で重切削が可能な切断用刃物を提供する。 【構成】 磁性体被覆した砥粒を磁気吸着によって刃先
形成・砥粒間の結合力の可変化・砥粒と台金のロー付接
着により、最適な自生作用・刃先の長寿命化重切削化を
可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン・セラミック
ス・ガラス・石材・グラスファイバー入りの強化プラス
チック・カーボンファイバー入りの強化プラスチック・
セラミックファイバー入りの強化プラスチック等の硬脆
材料を、切断加工する切断刃物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコン・セラミックス・各種フ
ァイバー入りの強化プラスチック等の硬脆材料の切断加
工には、円板形状のブレードソーはその台金の全外周
に、帯形状のバンドソーは その台金の片側刃先部全長
に、ダイヤモンド・立方窒化ほう素・炭化珪素・ほう化
チタン・アルミナ・その他の砥粒又は複合粒子の砥粒
を、メッキ法により一層に電着で固着させた切断刃が使
用されている。この切断刃の製造方法は次のようであ
る。 (イ)切断刃の台金をメッキ浴槽の底部に置く。 (ロ)メッキ浴中に砥粒をけん濁させ、そのけん濁して
いる砥粒を台金の上に自重により重力沈積させる。 (ハ)沈積した砥粒を切断刃として、適した形状と量に
するために余分の砥粒を払い落す。 (ニ)メッキ電流を短時間流して砥粒を軽く固着し仮付
けし刃先を形成する。 (ホ)砥粒で刃先形成された台金を取り出して反転し砥
粒が電着されていない下面を上に向けてメッキ浴槽の底
部に置く。 (ヘ)イ〜ニの操作を繰返して、その下面に砥粒の刃先
形成をする。 (ト)仮付けされた台金をメッキ浴槽から取り出して、
砥粒部を満足な刃先の形状にする。 (チ)刃先形成された仮付けの砥粒を、より強力に固着
するために、再度メッキ浴槽に浸漬して、メッキ電流を
大きくして長時間メッキをする。 このプロセスで製造された切断刃は 砥粒の層が一層で
台金の刃先側面に電着される。又、メッキは主にニッケ
ルメッキが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(リ)砥粒電着刃先の問題 砥粒の沈漬を利用する従来の製法では、刃先の上下両側
面(1),(2)に電着されるが、刃先として必要な端
面(3)には電着されない。そのため切断するのに必要
な刃先端面(3)として性能が発揮できない。 (ヌ)刃物寿命の問題 砥粒が一層のみ電着される従来の製造方法は、砥粒の突
出しはよく切味がよい利点ははあるが この砥粒がなく
なれば刃物の寿命となる。このため台金が未だ十分使用
できる状態で刃物寿命になること、又刃物の取替え回数
が増加して作業能率が低下するなどの問題があった。 (ル)砥粒の自生作用の問題 従来の製造方法では 砥粒同志の結合と台金に接着する
ためにニッケルメッキが適しているとのことで一般に使
用されている。そのため砥粒の結合力・台金への接着力
はニッケルメッキの強度となり一定である。これは切断
される材料によつて砥粒の自生作用が変わるので、ニッ
ケルメッキの強度が高すぎて砥石の目詰まりが発生した
り、低すぎて砥粒の脱落が早くおこる。従って、限られ
た材料範囲でしか最適の自生作用が得られなかった。各
種の材料を切断加工する砥粒電着式刃物としては、ニッ
ケルメッキで固定強度が問題であった。 (オ)刃物の高い製造原価の問題 従来の製造方法では、台金の両面共 同時に砥粒を電着
し固定することができない。又、電着メッキは仮付けと
本付けの3工程を必要とする。そのため、砥粒の電着作
業にかかる長い時間が、製造原価を高くし問題であっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(リ)砥粒電着刃先については、その砥粒を磁性体化す
る。切断刃に用いる砥粒には、ダイヤモンド・立方窒化
ほう素・炭化ほう素・ほう化チタン・アルミナが使用さ
れているが、非磁性体のため磁化しても磁気を帯びず磁
気による吸着はしない。このため、無電解メッキで軟磁
性メッキ皮膜又は硬磁性メッキ皮膜を形成して磁性体に
する。この磁性体にすることによって磁極に吸着された
り、磁化された後の残留磁気で磁気吸着されるようにす
る。軟磁性メッキ皮膜には Ni−Fe又はNi−Fe
−Coが好ましいが、Ni又はFe−Niでもよい。硬
磁性メッキ皮膜は Co−Ni−P・Co−P・Co−
Niが好ましく、Co−Ni−Mn−P・Co−Mn−
Re−P・Co−Ni−Re−Pでもよい。皮膜の厚さ
は 砥粒が小さくて軽いものは薄くても磁化により磁気
吸着するが、大きく重いものは厚くして磁気の力を大き
くとれるようにする。このため砥粒の大きさ・重さ・磁
性皮膜の材質によって厚さを決める。(リ)砥粒電着刃
先については、磁気吸引力を利用する。 軟磁性メツキ皮膜を形成した砥粒の場合 表面に軟磁性メッキ皮膜が形成された砥粒は、軟磁性体
としての特性を持っている。(図−3)(図−4)にし
めすように砥粒をけん濁させた無電解メッキ浴槽の中に
台金(6)を浸漬する。浸漬後、台金の刃先面(1)
(2)(3)が磁極になるように電磁コイル(4)で磁
化する。その磁化によって磁極となった台金の刃先面
(1)(2)(3)へ、無電解メッキ浴中に浮遊してい
た砥粒が吸引されて磁気吸着される。磁気吸着された砥
粒は無電解メッキ浴によって、砥粒と砥粒・砥粒と台金
とが電着され固定される。ことに円板形状のブレードソ
ーは(図−3)に示す矢印方向に回転させれば全円周に
砥粒を電着で固定出来る。砥粒の希望する量を台金の刃
先面(1)(2)(3)に固定して、台金をメッキ浴槽
から取り出して台金の刃先面に電着された砥粒を刃先に
適した形状に修正をする。ことに(図−3)のような円
板形状では液面から外にでている所へ、刃先に適した凹
形状の治具をセットし修正工程を省くことができる。そ
の台金を砥粒の浮遊していない無電解メッキ浴槽に浸漬
して、砥粒と砥粒・砥粒と台金が強固に固着させるよう
に長時間メッキをする。 硬磁性メッキ皮膜を形成した砥粒の場合 表面に硬磁性メッキ皮膜が形成された砥粒は、硬磁性体
としての特性を持っている。(図−5)(図−6)に示
すように砥粒(8)の中に、台金を挿入する。挿入した
台金の刃先面(1)(2)(3)が磁極になるように電
磁コイル(4)で磁化をする。その磁化によって磁極と
なった台金の刃先面に磁気吸着されて砥粒が付着する。
付着された後、電磁コイル(4)の電流を切って、台金
を電磁コイル(4)と砥粒(8)の中から取り出す。砥
粒は硬磁性体なので磁化された後は、残留磁気が大きく
残っていて台金の刃先面に付着したままになっている。
その台金の刃先(1)(2)(3)に付着した砥粒が、
刃先として適した形状になるように修正をする。刃先の
形状修正された台金を無電解メッキ浴槽に浸漬して、砥
粒と砥粒・砥粒と台金とが強固に固着するように長時間
メッキをする。電着で固定された砥粒の結合力は、切断
加工をする材料の切削条件によって変えなければ最適条
件とならない。そのため大きい結合力を必要としないも
のは銅・銅系合金で、例えば Cu−Zn・Cu−Sn
・Cu−Ni 又は錫・錫系合金で、例えば Sn−C
o・Sn−Cu・Sn−Ni等が適している。大きい結
合力を必要とするものはニッケル・ニッケル系合金で、
Ni−W・Ni−P・Ni−Co・Ni−Mn・Ni−
Fe等が適している。このように砥粒の結合力を変える
ことによって、砥粒の目詰まりや脱落を防ぎ刃先の自生
作用と摩耗に対して最適条件が得られるものである。 (ヌ)刃物寿命に関しては、台金の刃先部と砥粒を低温
ロー付接着をする。切断速度を速くすることは 重切削
となって砥粒に大きな力がかかる。その砥粒と台金の接
着力が弱いと速く剥離して脱落するので、重切削が出来
ない。この接着力を強くするために、台金の刃先端面
(1)(2)(3)にセルフフラッシングタイプの低融
点ロー材の皮膜を形成する。このロー材皮膜の上に砥粒
を電着で固着し、台金の刃先端面(1)(2)(3)を
ロー付温度まで加熱して、ロー材を溶融し砥粒を台金に
ロー付接着し、接着力を強化する。このセルフフラッシ
ングタイプの低融点ロー材は下表のものが適している。 このロー付接着によって長時間の重切削による切断加工
をしても、砥粒の台金への接着力不足によって砥粒が脱
落して支障を来すことは無くなる。又、このロー材皮膜
は低融点でセルフフラッシングタイプなので、ロー付温
度も低くロー付用フラックスも必要としない。ダイヤモ
ンドのような砥粒でも加熱による変質もなく、フラック
ス除去のための洗浄、残留フラックスによる腐食もな
い。しかし、フラックスを使用する一般の低融点ロー材
も使用出来る。ロー付用の加熱としては、高周波誘導加
熱のように刃先端面(1)(2)(3)に集中して加熱
できる方法が好ましいが、火炎加熱でも可能である。
【0005】
【作 用】砥粒を磁性体化し磁気吸着現象を利用するこ
とによって、従来砥粒の電着が困難であった刃先端面
(3)への電着が可能・砥粒の電着が一層しか出来なか
ったが多層化出来・刃先端面(1)(2)(3)へ砥粒
の付着が3回の工程であったものが1工程で同時付着が
可能となった。これによって、砥粒電着刃先の改善・刃
物寿命の向上・刃物の製造原価低減が解決することが出
来た。多層に磁気吸着された砥粒を結合する電着メッキ
の材質により、砥粒間の結合力の強弱を変え得る。ここ
の結合力を変えることによって、砥粒間の目づまりや砥
粒の脱落を最適化して、多層砥粒の電着式切断刃の自生
作用を可能にした。多層砥粒の電着に供なう刃物の長寿
命化によって、刃物の長時間使用中に、起こる砥粒と台
金の剥離をロー付接着で防ぐ事が可能となった。これら
によって、優れた切断性能を持ち長寿命の多層砥粒の電
着式切断刃を可能にしたものである。
【0006】
【実施例】
(実施例−1) 切断刃形式 :ダイヤモンド砥粒電着タイプ(全円周付
着) 形状 :外径4in×板厚2.1mm 台金 :炭素工具鋼(SK−5) 切断材材質 :御影石 形状 :厚さ15mm×幅500mm×長さ1000m
m 切断条件潤滑:ドライ切断 速度:送り15mm/min×周速度0.47mm/m
in 切断用機械 :木工用丸鋸盤 上記により、幅100mm×長さ1000mmに切断加
工した。その結果、本発明の切断刃は砥粒層の厚さ
(2.5mm)・砥粒間の強度・砥粒と台金の接着強度
により、刃物寿命が約7.5倍になった。又、刃物寿命
が尽きる最後の切断面は、荒さが不揃いの切断痕跡も無
く奇麗で、目づまりも起きなかった。 (実施例−2) 切断刃形式 :ダイヤモンド砥粒電着タイプ(全円周付
着) 形状 :外径4in×板厚1.8mm 台金 :炭素工具鋼(SK−5) 切断材材質 :コンクリート 形状 :床面厚さ15mm 切断条件潤滑:ドライ切断 速度:送り15mm/min×周速度1m/min 切断用機械 :床切断加工機 上記により、床面を溝堀の切断加工をした。その結果、
本発明の切断刃は砥粒層の厚さ(5.0mm)・砥粒間
の強度・砥粒と台金の接着強度により、刃物寿命が約9
倍になった。又、刃物寿命が尽きる最後でも、刃先面の
振れ・砥粒の部分的脱落・蛇行目づまりもなく、本来の
砥粒の脱落損耗によって寿命となった。
【0007】
【発明の効果】砥粒の表面を磁性体メッキ皮膜で被覆し
て磁性体にするので、その磁性体の磁気吸着現象を利用
出来る。これによって従来不可能であった切断刃先とし
て必要な刃先端面を磁極化して刃先の全面に付着する。
又、刃先端面の磁気の強さを変えることで、一層から多
層まで希望する任意の厚さに砥粒を付着出来る。磁気吸
引力で吸着している砥粒間の結合力を、メッキの材質に
よって変えられるので、被切断材の材質と切断条件に合
わせて最適な刃先の自生作用と刃物寿命の長いものが得
られる。多層電着された砥粒・刃先全面に電着された砥
粒・最適な自生作用を可能にした電着砥粒を、台金にロ
ー付接着することによって砥粒電着刃物としての重切削
化を可能にした。これらによって 刃物品質の改善・刃
物の長寿命化・刃物のコストダウンが出来るようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のブレードソーの正面図と断面図である。
【図2】従来のバンドソーの正面図と断面図である。
【図3】本発明のブレードソー刃先軟磁性体製法図であ
る。
【図4】本発明のバンドソー刃先軟磁性体用製法図であ
る。
【図5】本発明のブレードソー刃先硬磁性体製法図であ
る。
【図6】本発明のバンドソー刃先硬磁性体製法図であ
る。
【符号の説明】
1 台金刃先側面 2 台金刃先側面 3 台金刃先端面 4 電磁コイル 5 砥粒を含む無電解メッキ浴槽 6 硬磁性体被覆の粉体浴槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B24D 5/12 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒の表面にニッケル又はニッケル系合
    金等軟磁性皮膜・コバルト又はコバルト合金等の硬磁性
    皮膜を電気メッキ又は無電解メッキで形成させて磁性体
    にした砥粒。
  2. 【請求項2】 磁気吸引力によって吸着された磁性体砥
    粒を、銅又は銅系合金・ニッケル又はニッケル系合金・
    錫又は錫系合金・コバルト又はコバルト系合金等の、無
    電解メッキで強固に結合させた砥粒刃先セグメント。
  3. 【請求項3】 (請求項1)による砥粒を、(請求項
    2)により切断刃の台金の刃先部に、吸着結合させ、切
    断刃の台金刃先面に被覆したロー材皮膜を、ロー材にし
    てロー付接着した多層砥粒電着式切断刃。
JP5457193A 1993-02-03 1993-02-03 砥粒の電着式切断刃物 Pending JPH07207254A (ja)

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