JPH07207292A - 電気粘性流体分散相用炭素質粉末及び電気粘性流体 - Google Patents
電気粘性流体分散相用炭素質粉末及び電気粘性流体Info
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- JPH07207292A JPH07207292A JP6170387A JP17038794A JPH07207292A JP H07207292 A JPH07207292 A JP H07207292A JP 6170387 A JP6170387 A JP 6170387A JP 17038794 A JP17038794 A JP 17038794A JP H07207292 A JPH07207292 A JP H07207292A
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- carbonaceous powder
- dispersed phase
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、それを分散相として使用する電気
粘性流体の消費電流を低減させることができる炭素質粉
末、及び消費電流が小さい電気粘性流体を提供すること
を目的とする。 【構成】 本発明に係る電気粘性流体分散相用炭素質粉
末は、ナフタレンを主成分とする縮合多環芳香族をルイ
ス酸で重合して得られる熱可塑性ピッチに架橋剤を添加
・混合・加熱して熱硬化性に変性したもので、必要に応
じ更に熱処理して炭素原子と/水素原子の数の比(C/
H)を1.5〜3.5に調整し且つ平均粒子径0.01
〜50ミクロンに調整したものである。また電気粘性流
体は、上記炭素質粉末よりなる分散相1〜60体積%
と、室温における粘度0.65〜1000センチストー
クス(cSt)の電気絶縁油よりなる液相40〜99体
積%とから構成されていることを特徴とする。
粘性流体の消費電流を低減させることができる炭素質粉
末、及び消費電流が小さい電気粘性流体を提供すること
を目的とする。 【構成】 本発明に係る電気粘性流体分散相用炭素質粉
末は、ナフタレンを主成分とする縮合多環芳香族をルイ
ス酸で重合して得られる熱可塑性ピッチに架橋剤を添加
・混合・加熱して熱硬化性に変性したもので、必要に応
じ更に熱処理して炭素原子と/水素原子の数の比(C/
H)を1.5〜3.5に調整し且つ平均粒子径0.01
〜50ミクロンに調整したものである。また電気粘性流
体は、上記炭素質粉末よりなる分散相1〜60体積%
と、室温における粘度0.65〜1000センチストー
クス(cSt)の電気絶縁油よりなる液相40〜99体
積%とから構成されていることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧の印加によって粘
性を増大する電気粘性流体の分散相として好適な炭素質
粉末及びそれを分散相として使用する電気粘性流体に関
するものである。
性を増大する電気粘性流体の分散相として好適な炭素質
粉末及びそれを分散相として使用する電気粘性流体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電気粘性流体は疎水性で非電導性の油の
中に微細に分割した親水性の固体が分散している懸濁液
で、十分に強い電場の作用の下で極めて速やかにしかも
可逆的に液体の粘度が増加し固体状態となるものであ
る。粘度を大幅に増加させるために必要な電流は非常に
小さく、直流および交流の電場を使用することができる
ので、例えば、クラッチ、水圧弁、ショックアブソーバ
ー、バイブレーター、防振ゴム、或はワークピースを正
常な位置に保持するシステムを制御するための電気−機
械のインターフェイス等における構成要素として使用す
ることができる。
中に微細に分割した親水性の固体が分散している懸濁液
で、十分に強い電場の作用の下で極めて速やかにしかも
可逆的に液体の粘度が増加し固体状態となるものであ
る。粘度を大幅に増加させるために必要な電流は非常に
小さく、直流および交流の電場を使用することができる
ので、例えば、クラッチ、水圧弁、ショックアブソーバ
ー、バイブレーター、防振ゴム、或はワークピースを正
常な位置に保持するシステムを制御するための電気−機
械のインターフェイス等における構成要素として使用す
ることができる。
【0003】従来、電気粘性流体の構成要素の一つであ
る分散相固体粒子としては、表面から水を吸着させ微粉
化させたセルロース、デンプン、シリカゲル、イオン交
換樹脂、ポリアクリル酸リチウム等を、また他の構成要
素である液相としてはポリ塩化ビフェニル、セバシン酸
ブチル、トランス油、塩化パラフィン、シリコーン油等
を使用したものが知られているが、実用性に乏しく、実
用価値のある極めて高性能かつ安定性の高い電気粘性流
体はいまだに存在しない。
る分散相固体粒子としては、表面から水を吸着させ微粉
化させたセルロース、デンプン、シリカゲル、イオン交
換樹脂、ポリアクリル酸リチウム等を、また他の構成要
素である液相としてはポリ塩化ビフェニル、セバシン酸
ブチル、トランス油、塩化パラフィン、シリコーン油等
を使用したものが知られているが、実用性に乏しく、実
用価値のある極めて高性能かつ安定性の高い電気粘性流
体はいまだに存在しない。
【0004】実用的な電気粘性流体に要求される特性
は、大きな電気粘性効果を示すこと、消費電流が少ない
こと、広い温度範囲で使用できること、そして長期間に
わたる安定性を有することなどである。
は、大きな電気粘性効果を示すこと、消費電流が少ない
こと、広い温度範囲で使用できること、そして長期間に
わたる安定性を有することなどである。
【0005】しかしながら、前記のような水を吸着させ
た粒子を分散相とする含水系電気粘性流体では、電気粘
性効果を発現する電荷担体がイオンであるため、室温付
近では導電性が低くても、高温になると導電性が著しく
大きくなり、消費電流が非常に高くなるという問題や、
また高温では水の蒸発が起こり、電気粘性効果や応答性
が低下するという問題があった。したがって、従来の含
水系電気粘性流体の使用温度の上限は70〜80℃程度
で、自動車のエンジンルーム等、高温環境下で使用する
用途への応用は不可能であった。
た粒子を分散相とする含水系電気粘性流体では、電気粘
性効果を発現する電荷担体がイオンであるため、室温付
近では導電性が低くても、高温になると導電性が著しく
大きくなり、消費電流が非常に高くなるという問題や、
また高温では水の蒸発が起こり、電気粘性効果や応答性
が低下するという問題があった。したがって、従来の含
水系電気粘性流体の使用温度の上限は70〜80℃程度
で、自動車のエンジンルーム等、高温環境下で使用する
用途への応用は不可能であった。
【0006】この含水系電気粘性流体の欠点を改良する
方法として、水分を含まない粒子を用いた非水系電気粘
性流体も提案されている。このような非水系電気粘性流
体としては、ポリアセンキノンなどの有機半導体粒子を
分散相として用いる流体(特開昭61−216202
号)や、有機または無機固体粒子の表面に導電性薄膜層
を形成した上にさらに電気絶縁性薄膜層を形成した誘電
体粒子を分散相として用いる流体(特開昭63−976
94号、特開平1−164823号)などが知られてい
る。しかしながら、これらの非水系電気粘性流体は、現
在のところ、特性の長期安定性が不足し、再現性が劣る
上、消費電流が大きく、さらに工業的製造が困難である
などの理由により実用化されていない。
方法として、水分を含まない粒子を用いた非水系電気粘
性流体も提案されている。このような非水系電気粘性流
体としては、ポリアセンキノンなどの有機半導体粒子を
分散相として用いる流体(特開昭61−216202
号)や、有機または無機固体粒子の表面に導電性薄膜層
を形成した上にさらに電気絶縁性薄膜層を形成した誘電
体粒子を分散相として用いる流体(特開昭63−976
94号、特開平1−164823号)などが知られてい
る。しかしながら、これらの非水系電気粘性流体は、現
在のところ、特性の長期安定性が不足し、再現性が劣る
上、消費電流が大きく、さらに工業的製造が困難である
などの理由により実用化されていない。
【0007】特開平3−279206号では、炭素原子
と水素原子の数の比(C/H)の値が1.70〜3.5
0の範囲であること及び窒素雰囲気下での400℃〜6
00℃の温度範囲における重量減少量が0.5〜13.
0重量%の範囲であることの内の少なくとも一方の条件
を満たしていることを特徴とする電気粘性流体用炭素質
粉末が提案されている。この炭素質粉末は、石炭、石炭
系タール、ピッチ、石炭液化物、コークス類、石油、石
油系タール、ピッチ及び樹脂類よりなる群より選ばれる
有機化合物を原料として用い、最高温度が300〜80
0℃の熱処理により得られるものである。この炭素質粉
末はを分散相として用いた電気粘性流体は好ましい特性
を有するが、消費電流の点で一層の改善が望まれてい
る。
と水素原子の数の比(C/H)の値が1.70〜3.5
0の範囲であること及び窒素雰囲気下での400℃〜6
00℃の温度範囲における重量減少量が0.5〜13.
0重量%の範囲であることの内の少なくとも一方の条件
を満たしていることを特徴とする電気粘性流体用炭素質
粉末が提案されている。この炭素質粉末は、石炭、石炭
系タール、ピッチ、石炭液化物、コークス類、石油、石
油系タール、ピッチ及び樹脂類よりなる群より選ばれる
有機化合物を原料として用い、最高温度が300〜80
0℃の熱処理により得られるものである。この炭素質粉
末はを分散相として用いた電気粘性流体は好ましい特性
を有するが、消費電流の点で一層の改善が望まれてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、更に消費電
流を低減させることができる炭素質粉末、及びそれを分
散相として使用する電気粘性流体を提供することを目的
とする。
流を低減させることができる炭素質粉末、及びそれを分
散相として使用する電気粘性流体を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気粘性流
体分散相用炭素質粉末は、ナフタレンを主成分とする縮
合多環芳香族をルイス酸で重合して得られる熱可塑性ピ
ッチに架橋剤を添加・混合・加熱して熱硬化性に変性し
たもので、必要に応じ更に熱処理して炭素原子と/水素
原子の数の比(C/H)を1.5〜3.5に調整し且つ
平均粒子径0.01〜50ミクロンに調整したものであ
ることを特徴とする。
体分散相用炭素質粉末は、ナフタレンを主成分とする縮
合多環芳香族をルイス酸で重合して得られる熱可塑性ピ
ッチに架橋剤を添加・混合・加熱して熱硬化性に変性し
たもので、必要に応じ更に熱処理して炭素原子と/水素
原子の数の比(C/H)を1.5〜3.5に調整し且つ
平均粒子径0.01〜50ミクロンに調整したものであ
ることを特徴とする。
【0010】また本発明に係る電気粘性流体は、ナフタ
レンを主成分とする縮合多環芳香族をルイス酸で重合し
て得られる熱可塑性ピッチに架橋剤を添加・混合・加熱
して熱硬化性に変性したもので、必要に応じ更に熱処理
して炭素原子と/水素原子の数の比(C/H)を1.5
〜3.5に調整し且つ平均粒子径0.01〜50ミクロ
ンに調整したものである炭素質粉末よりなる分散相1〜
60体積%と、室温における粘度0.65〜1000セ
ンチストークス(cSt)の電気絶縁油よりなる液相4
0〜99体積%とから構成されていることを特徴とす
る。
レンを主成分とする縮合多環芳香族をルイス酸で重合し
て得られる熱可塑性ピッチに架橋剤を添加・混合・加熱
して熱硬化性に変性したもので、必要に応じ更に熱処理
して炭素原子と/水素原子の数の比(C/H)を1.5
〜3.5に調整し且つ平均粒子径0.01〜50ミクロ
ンに調整したものである炭素質粉末よりなる分散相1〜
60体積%と、室温における粘度0.65〜1000セ
ンチストークス(cSt)の電気絶縁油よりなる液相4
0〜99体積%とから構成されていることを特徴とす
る。
【0011】本発明の炭素質粉末を製造するための出発
原料としては、ナフタレンを主成分とする縮合多環芳香
族をルイス酸で重合して得られる熱可塑性ピッチを用い
る。ルイス酸としてはHF/BF3 、Al2 O3 、Th
O2 が例示されるが、特にHF/BF3 をルイス酸とし
てナフタレンを主成分とする縮合多環芳香族を150℃
以上で熱重合させて得られた軟化点が150〜400℃
の範囲にある100%メソフェーズピッチが好ましい。
原料としては、ナフタレンを主成分とする縮合多環芳香
族をルイス酸で重合して得られる熱可塑性ピッチを用い
る。ルイス酸としてはHF/BF3 、Al2 O3 、Th
O2 が例示されるが、特にHF/BF3 をルイス酸とし
てナフタレンを主成分とする縮合多環芳香族を150℃
以上で熱重合させて得られた軟化点が150〜400℃
の範囲にある100%メソフェーズピッチが好ましい。
【0012】架橋剤としてはジニトロナフタレン又は硫
黄が好ましい。上記ピッチにこれらの架橋剤を添加・混
合・加熱することによりピッチは熱硬化性に変性する。
必要に応じ更に熱処理してC/Hを1.5〜3.5に調
整し且つ平均粒子径0.01〜50ミクロンに調整す
る。炭素質粉末のC/Hが1.50未満の時には炭素質
粉末は電気粘性流体に好適な誘電体微粒子としての機能
を充分発揮できず、結果として充分な電気粘性効果を得
ることが出来ない。一方C/H値が3.50を越えると
きには電気粘性流体に電流が流れ過ぎ、実用上エネルギ
ー効率を低下させる。
黄が好ましい。上記ピッチにこれらの架橋剤を添加・混
合・加熱することによりピッチは熱硬化性に変性する。
必要に応じ更に熱処理してC/Hを1.5〜3.5に調
整し且つ平均粒子径0.01〜50ミクロンに調整す
る。炭素質粉末のC/Hが1.50未満の時には炭素質
粉末は電気粘性流体に好適な誘電体微粒子としての機能
を充分発揮できず、結果として充分な電気粘性効果を得
ることが出来ない。一方C/H値が3.50を越えると
きには電気粘性流体に電流が流れ過ぎ、実用上エネルギ
ー効率を低下させる。
【0013】電気粘性液体の分散相として適当な該炭素
質粉末の平均粒子径は0.01〜50ミクロンの範囲、
好ましくは0.3〜10ミクロンの範囲である。0.0
1ミクロン未満では電場のない状態で初期粘度が著しく
大きくなって電気粘性効果による粘度変化が小さく、ま
た50ミクロンを越えると電気粘性流体の分散相として
の十分な安定性が得られない。粒度調整のためには、ジ
ェットミル、ボールミル、自動乳鉢等の通常の粉砕機を
用いる粉砕、乾式分級、湿式分級、篩別等、公知の粒度
調整手段を任意に使用することができる。
質粉末の平均粒子径は0.01〜50ミクロンの範囲、
好ましくは0.3〜10ミクロンの範囲である。0.0
1ミクロン未満では電場のない状態で初期粘度が著しく
大きくなって電気粘性効果による粘度変化が小さく、ま
た50ミクロンを越えると電気粘性流体の分散相として
の十分な安定性が得られない。粒度調整のためには、ジ
ェットミル、ボールミル、自動乳鉢等の通常の粉砕機を
用いる粉砕、乾式分級、湿式分級、篩別等、公知の粒度
調整手段を任意に使用することができる。
【0014】このようにして得られた炭素質粉末を分散
相とすることによって消費電流が少ない電気粘性流体を
得ることができる。
相とすることによって消費電流が少ない電気粘性流体を
得ることができる。
【0015】液相を構成する電気絶縁油としては、炭化
水素油、エステル油、芳香族系油、シリコーン油やホス
ファゼン油、フロロシリコーン油などを例示することが
出来る。これらは単独で用いることができ、また二種以
上を併用することもできる。これらの電気絶縁油のなか
でもポリジメチルシロキサンやポリメチルフェニルシロ
キサンなどのシリコーン油は、ゴム状の弾性を有する材
料と直接接触する状態でも使用できるという点で優れて
いるし、またホスファゼン油は比重が比較的大きいため
分散相の沈降を抑制する点で優れている。
水素油、エステル油、芳香族系油、シリコーン油やホス
ファゼン油、フロロシリコーン油などを例示することが
出来る。これらは単独で用いることができ、また二種以
上を併用することもできる。これらの電気絶縁油のなか
でもポリジメチルシロキサンやポリメチルフェニルシロ
キサンなどのシリコーン油は、ゴム状の弾性を有する材
料と直接接触する状態でも使用できるという点で優れて
いるし、またホスファゼン油は比重が比較的大きいため
分散相の沈降を抑制する点で優れている。
【0016】更に、誘電率はジメチルシリコーンオイル
より高く、かつ電気抵抗はジメチルシリコーンオイル並
であるジメチルシロキサンと3,3,3−トリフルオロ
プロピルメチルシロキサンの共重合体で体積抵抗率が1
011Ω・cm以上の油状媒体は電場印加時の粘度が高
く、また貯蔵安定性に優れている。該共重合体における
トリフルオロプロピルメチルシロキサン単位の割合は1
0〜50モル%、好ましくは20〜40モル%、ジメチ
ルシロキサン単位の割合は50〜90モル%、好ましく
は60〜80モル%である。トリフルオロプロピルメチ
ルシロキサン単位の割合が50モル%を越えると導電性
が増すため粉体の電気泳動が起こり易くなり、一方10
モル%未満では誘電率が小さく電気粘性効果の増大は僅
かである。また液相を構成する共重合体の体積抵抗率は
1011Ω・cm以上、好ましくは1012Ω・cm以上で
ある。1011Ω・cm未満であると粉体の電気泳動が起
こり易くなる。
より高く、かつ電気抵抗はジメチルシリコーンオイル並
であるジメチルシロキサンと3,3,3−トリフルオロ
プロピルメチルシロキサンの共重合体で体積抵抗率が1
011Ω・cm以上の油状媒体は電場印加時の粘度が高
く、また貯蔵安定性に優れている。該共重合体における
トリフルオロプロピルメチルシロキサン単位の割合は1
0〜50モル%、好ましくは20〜40モル%、ジメチ
ルシロキサン単位の割合は50〜90モル%、好ましく
は60〜80モル%である。トリフルオロプロピルメチ
ルシロキサン単位の割合が50モル%を越えると導電性
が増すため粉体の電気泳動が起こり易くなり、一方10
モル%未満では誘電率が小さく電気粘性効果の増大は僅
かである。また液相を構成する共重合体の体積抵抗率は
1011Ω・cm以上、好ましくは1012Ω・cm以上で
ある。1011Ω・cm未満であると粉体の電気泳動が起
こり易くなる。
【0017】或は、上記共重合体よりなる液相の代り
に、50モル%以上90モル%未満のジメチルシロキサ
ンと10モル%を越え50モル%以下の3,3,3−ト
リフルオロプロピルメチルシロキサンの共重合体で体積
抵抗率が1011Ω・cm以上の油状媒体とジメチルシロ
キサンの単独重合体である油状媒体との混合物で、混合
物中の3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サン単位の数とジメチルシロキサン単位の数の合計値に
対する3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サン単位の数の割合が0.1〜0.5の範囲である液相
に、誘電体粒子よりなる分散相を懸濁せしめたものであ
っても良い。混合物中の3,3,3−トリフルオロプロ
ピルメチルシロキサン単位の数とジメチルシロキサン単
位の数の合計値に対する3,3,3−トリフルオロプロ
ピルメチルシロキサン単位の数の割合が0.5を越える
と導電性が増すため、粉体の電気泳動が起こり易くな
り、一方0.1未満では誘電率が小さく電気粘性効果の
増大は僅かである。
に、50モル%以上90モル%未満のジメチルシロキサ
ンと10モル%を越え50モル%以下の3,3,3−ト
リフルオロプロピルメチルシロキサンの共重合体で体積
抵抗率が1011Ω・cm以上の油状媒体とジメチルシロ
キサンの単独重合体である油状媒体との混合物で、混合
物中の3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サン単位の数とジメチルシロキサン単位の数の合計値に
対する3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキ
サン単位の数の割合が0.1〜0.5の範囲である液相
に、誘電体粒子よりなる分散相を懸濁せしめたものであ
っても良い。混合物中の3,3,3−トリフルオロプロ
ピルメチルシロキサン単位の数とジメチルシロキサン単
位の数の合計値に対する3,3,3−トリフルオロプロ
ピルメチルシロキサン単位の数の割合が0.5を越える
と導電性が増すため、粉体の電気泳動が起こり易くな
り、一方0.1未満では誘電率が小さく電気粘性効果の
増大は僅かである。
【0018】電気絶縁油の粘度は25℃において0.6
5〜1000センチストークス(cSt)、好ましくは
10〜200cStの粘度を有するものを用いる。液相
の粘度が低すぎると揮発分が多くなり液相の安定性が悪
くなる。液相の粘度が高すぎると電場のないときの初期
粘度が高くなり電気粘性効果による粘度変化が小さくな
る。適度に低粘度の電気絶縁油を液相とすることによっ
て分散相を効率良く懸濁させることができる。
5〜1000センチストークス(cSt)、好ましくは
10〜200cStの粘度を有するものを用いる。液相
の粘度が低すぎると揮発分が多くなり液相の安定性が悪
くなる。液相の粘度が高すぎると電場のないときの初期
粘度が高くなり電気粘性効果による粘度変化が小さくな
る。適度に低粘度の電気絶縁油を液相とすることによっ
て分散相を効率良く懸濁させることができる。
【0019】本発明の電気粘性流体を構成する分散相と
液相の割合は、前記炭素質粉末から成る分散相の含有量
が1〜60体積%、好ましくは14〜40体積%であ
り、前記電気絶縁油からなる液相の含有量が40〜99
体積%、好ましくは60〜86体積%である。分散相の
量が1体積%未満では電気粘性効果が小さく、60体積
%を越えると電場がない時の初期粘度が著しく大きくな
る。
液相の割合は、前記炭素質粉末から成る分散相の含有量
が1〜60体積%、好ましくは14〜40体積%であ
り、前記電気絶縁油からなる液相の含有量が40〜99
体積%、好ましくは60〜86体積%である。分散相の
量が1体積%未満では電気粘性効果が小さく、60体積
%を越えると電場がない時の初期粘度が著しく大きくな
る。
【0020】また、本発明の電気粘性流体は本発明の効
果を損なわない範囲で他の分散相や界面活性剤、分散
剤、無機塩などの添加剤を配合することもできる。
果を損なわない範囲で他の分散相や界面活性剤、分散
剤、無機塩などの添加剤を配合することもできる。
【0021】以下、実施例により、本発明をさらに詳細
に説明する。
に説明する。
【0022】
【実施例1】ナフタレンを主成分とする縮合多環芳香族
をHF/BF3 で重合して得られた熱可塑性ピッチ(三
菱ガス化学(株)製ARレジンAR24(溶融温度:2
38℃、トルエン不溶分:63%、偏光顕微鏡観察:1
00%メソフェーズ)を粉状に粉砕した後、架橋剤とし
てジニトロナフタレン5重量%を添加し窒素雰囲気中3
60℃に加熱し、溶融状態で混合した。これを冷却後粉
砕・分級により平均粒径3.5μm(レーザー回折式粒
度分布計による測定値)の熱硬化性炭素質粉末を得た。
この炭素質粉末のC/Hを測定したところ2.32であ
った。この炭素質粉末26.0体積%を液相成分である
25℃における粘度10cStのシリコーン油(東芝シ
リコーン(株)製TSF451−10)74.0体積%
に良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得た。
をHF/BF3 で重合して得られた熱可塑性ピッチ(三
菱ガス化学(株)製ARレジンAR24(溶融温度:2
38℃、トルエン不溶分:63%、偏光顕微鏡観察:1
00%メソフェーズ)を粉状に粉砕した後、架橋剤とし
てジニトロナフタレン5重量%を添加し窒素雰囲気中3
60℃に加熱し、溶融状態で混合した。これを冷却後粉
砕・分級により平均粒径3.5μm(レーザー回折式粒
度分布計による測定値)の熱硬化性炭素質粉末を得た。
この炭素質粉末のC/Hを測定したところ2.32であ
った。この炭素質粉末26.0体積%を液相成分である
25℃における粘度10cStのシリコーン油(東芝シ
リコーン(株)製TSF451−10)74.0体積%
に良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得た。
【0023】
【実施例2】ナフタレンを主成分とする縮合多環芳香族
をHF/BF3 で重合して得られた熱可塑性ピッチ(三
菱ガス化学(株)製ARレジンAR24(溶融温度:2
38℃、トルエン不溶分:63%、偏光顕微鏡観察:1
00%メソフェーズ)を粉状に粉砕した後、架橋剤とし
て硫黄7重量%を添加し窒素雰囲気中300℃に加熱
し、溶融状態で混合した。これを冷却後、粉砕・分級に
より平均粒径2.6μm(レーザー回折式粒度分布計に
よる測定値)の熱硬化性炭素質粉末を得た。この炭素質
粉末のC/Hを測定したところ2.19であった。この
炭素質粉末26.0体積%を液相成分である25℃にお
ける粘度10cStのシリコーン油(東芝シリコーン
(株)製TSF451−10)74.0体積%に良く分
散し懸濁液として電気粘性流体を得た。
をHF/BF3 で重合して得られた熱可塑性ピッチ(三
菱ガス化学(株)製ARレジンAR24(溶融温度:2
38℃、トルエン不溶分:63%、偏光顕微鏡観察:1
00%メソフェーズ)を粉状に粉砕した後、架橋剤とし
て硫黄7重量%を添加し窒素雰囲気中300℃に加熱
し、溶融状態で混合した。これを冷却後、粉砕・分級に
より平均粒径2.6μm(レーザー回折式粒度分布計に
よる測定値)の熱硬化性炭素質粉末を得た。この炭素質
粉末のC/Hを測定したところ2.19であった。この
炭素質粉末26.0体積%を液相成分である25℃にお
ける粘度10cStのシリコーン油(東芝シリコーン
(株)製TSF451−10)74.0体積%に良く分
散し懸濁液として電気粘性流体を得た。
【0024】
【実施例3】ナフタレンを主成分とする縮合多環芳香族
をHF/BF3 で重合して得られた熱可塑性ピッチ(三
菱ガス化学(株)製ARレジンAR24(溶融温度:2
38℃、トルエン不溶分:63%、偏光顕微鏡観察:1
00%メソフェーズ)を粉状に粉砕した後、架橋剤とし
てジニトロナフタレン5重量%を添加し窒素雰囲気中3
20℃に加熱し、溶融状態で混合した。これを冷却後粉
砕・分級により平均粒径3.0μm(レーザー回折式粒
度分布計による測定値)の熱硬化性炭素質粉末を得た。
この炭素質粉末のC/Hを測定したところ2.09であ
った。この炭素質粉末を窒素雰囲気中380℃で3時間
熱処理したところC/Hが2.35となった。この炭素
質粉末26.0体積%を液相成分である25℃における
粘度10cStのシリコーン油(東芝シリコーン(株)
製TSF451−10)74.0体積%に良く分散し懸
濁液として電気粘性流体を得た。
をHF/BF3 で重合して得られた熱可塑性ピッチ(三
菱ガス化学(株)製ARレジンAR24(溶融温度:2
38℃、トルエン不溶分:63%、偏光顕微鏡観察:1
00%メソフェーズ)を粉状に粉砕した後、架橋剤とし
てジニトロナフタレン5重量%を添加し窒素雰囲気中3
20℃に加熱し、溶融状態で混合した。これを冷却後粉
砕・分級により平均粒径3.0μm(レーザー回折式粒
度分布計による測定値)の熱硬化性炭素質粉末を得た。
この炭素質粉末のC/Hを測定したところ2.09であ
った。この炭素質粉末を窒素雰囲気中380℃で3時間
熱処理したところC/Hが2.35となった。この炭素
質粉末26.0体積%を液相成分である25℃における
粘度10cStのシリコーン油(東芝シリコーン(株)
製TSF451−10)74.0体積%に良く分散し懸
濁液として電気粘性流体を得た。
【0025】
【比較例1】フリーカーボン(QI)を含有しないコー
ルタールを20リットルのオートクレーブを使用し45
0℃で実質的に不活性雰囲気中で熱処理した。得られた
熱処理物を、タール系中油(沸点範囲120〜250
℃)を使用し抽出・瀘過した。この抽出・瀘過残留物を
内容積2リットルのバッチ型の回転反応炉を使用し、5
10℃の温度、2.0リットル/分の窒素気流下で均一
に再加熱処理して炭素質粉末を得た。この炭素質粉末を
更に粉砕後、風力分級機を使用して平均粒径3μmに調
整した。こうして得られた炭素質粉末のC/Hは2.4
2であった。この炭素質粉末26.0体積%を液相成分
である25℃における粘度10cStのシリコーン油
(東芝シリコーン(株)製TSF451−10)74.
0体積%に良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得
た。
ルタールを20リットルのオートクレーブを使用し45
0℃で実質的に不活性雰囲気中で熱処理した。得られた
熱処理物を、タール系中油(沸点範囲120〜250
℃)を使用し抽出・瀘過した。この抽出・瀘過残留物を
内容積2リットルのバッチ型の回転反応炉を使用し、5
10℃の温度、2.0リットル/分の窒素気流下で均一
に再加熱処理して炭素質粉末を得た。この炭素質粉末を
更に粉砕後、風力分級機を使用して平均粒径3μmに調
整した。こうして得られた炭素質粉末のC/Hは2.4
2であった。この炭素質粉末26.0体積%を液相成分
である25℃における粘度10cStのシリコーン油
(東芝シリコーン(株)製TSF451−10)74.
0体積%に良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得
た。
【0026】
【比較例2】ナフタレンを主成分とする縮合多環芳香族
をHF/BF3 で重合して得られた熱可塑性ピッチ(三
菱ガス化学(株)製ARレジンAR24(溶融温度:2
38℃、トルエン不溶分:63%、偏光顕微鏡観察:1
00%メソフェーズ)を粉状に粉砕した後、空気中20
0℃で7時間処理して不融化した。更にこの粉末を窒素
ガス雰囲気中2℃/分の昇温速度で370℃まで昇温
し、1時間保持して炭化した後自然冷却した。こうして
調製した炭素質粉末の平均粒径は4μm(レーザー回折
式粒度分布計による測定値)、C/Hは2.91であっ
た。この炭素質粉末26.0体積%を液相成分である2
5℃における粘度10cStのシリコーン油(東芝シリ
コーン(株)製TSF451−10)74.0体積%に
良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得た。
をHF/BF3 で重合して得られた熱可塑性ピッチ(三
菱ガス化学(株)製ARレジンAR24(溶融温度:2
38℃、トルエン不溶分:63%、偏光顕微鏡観察:1
00%メソフェーズ)を粉状に粉砕した後、空気中20
0℃で7時間処理して不融化した。更にこの粉末を窒素
ガス雰囲気中2℃/分の昇温速度で370℃まで昇温
し、1時間保持して炭化した後自然冷却した。こうして
調製した炭素質粉末の平均粒径は4μm(レーザー回折
式粒度分布計による測定値)、C/Hは2.91であっ
た。この炭素質粉末26.0体積%を液相成分である2
5℃における粘度10cStのシリコーン油(東芝シリ
コーン(株)製TSF451−10)74.0体積%に
良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得た。
【0027】実施例1〜3及び比較例1〜2で得られた
各電気粘性流体について電気粘性効果の測定を行なっ
た。電気粘性効果は二重円筒型回転粘度計を使用して、
内外円筒間に0〜2KV/mmの直流電圧を印加したと
きの剪断速度366sec-1,温度25℃の剪断力で評価
し、同時に内外円筒間に流れる電流を測定した。表1に
電圧をかけない場合の剪断力T0 、電圧2kV/mmを印加し
た時の剪断力T、その差T−T0 、及び電圧2KV/m
mを印加したときの電流密度を示す。
各電気粘性流体について電気粘性効果の測定を行なっ
た。電気粘性効果は二重円筒型回転粘度計を使用して、
内外円筒間に0〜2KV/mmの直流電圧を印加したと
きの剪断速度366sec-1,温度25℃の剪断力で評価
し、同時に内外円筒間に流れる電流を測定した。表1に
電圧をかけない場合の剪断力T0 、電圧2kV/mmを印加し
た時の剪断力T、その差T−T0 、及び電圧2KV/m
mを印加したときの電流密度を示す。
【0028】 表1 C/H T0 T T−T0 電流密度 (g・cm) (g・cm) (g・cm) (μA/cm2) 実施例1 2.32 16 282 266 3.1 実施例2 2.60 19 312 294 4.5 実施例3 2.35 16 295 279 2.9 比較例1 2.42 18 232 214 5.6 比較例2 2.91 18 282 264 5.6
【0029】表1に示されるように、実施例1〜3で得
られた本発明の炭素質粉末を分散相とする電気粘性流体
は、比較例1,2の電気粘性流体に比べ低消費電流であ
りながら高いER効果を示すことがわかる。
られた本発明の炭素質粉末を分散相とする電気粘性流体
は、比較例1,2の電気粘性流体に比べ低消費電流であ
りながら高いER効果を示すことがわかる。
【0030】
【実施例4】ナフタレンを主成分とする縮合多環芳香族
化合物をHF/BF3 を触媒として重合して得られた熱
可塑性ピッチ(三菱ガス化学(株)製ARレジンAR2
4(溶融温度:238℃、トルエン不溶分:63%、偏
光顕微鏡観察:100%メソフェーズ)を粉状に粉砕し
た後、架橋剤としてジニトロナフタレン5重量%を添加
し窒素雰囲気中320℃に加熱し、溶融状態で混合し
た。これを冷却後粉砕、分級により平均粒径3.0μm
(レーザー回折式粒度分布計による測定値)の熱硬化性
炭素質粉末を得た。この炭素質粉末のC/Hを測定した
ところ2.09であった。この炭素質粉末を窒素雰囲気
中380℃で3時間熱処理したところC/Hが2.35
となった。この炭素質粉末30体積%を25℃における
粘度8.7cStのジメチルシロキサンと3,3,3−
トリフルオロプロピルメチルシロキサンとの共重合体
(共重合体中で3,3,3−トリフルオロプロピルメチ
ルシロキサンの占める割合:30モル%、体積抵抗率:
1.5×1012Ω・cm、比誘電率4.5)70体積%
に良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得た。この電
気粘性流体に室温で2KV/mmの電圧を印加し、この
ときの流体の粘度変化と流体中を流れる電流値を測定
し、電気粘性流体としての機能を評価した。表2に結果
を示す。粘度の測定は二重円筒型回転粘度計を使用し、
内外円筒間に直流電場を印加したときの剪断速度366
/秒における見かけの粘度を測定した。
化合物をHF/BF3 を触媒として重合して得られた熱
可塑性ピッチ(三菱ガス化学(株)製ARレジンAR2
4(溶融温度:238℃、トルエン不溶分:63%、偏
光顕微鏡観察:100%メソフェーズ)を粉状に粉砕し
た後、架橋剤としてジニトロナフタレン5重量%を添加
し窒素雰囲気中320℃に加熱し、溶融状態で混合し
た。これを冷却後粉砕、分級により平均粒径3.0μm
(レーザー回折式粒度分布計による測定値)の熱硬化性
炭素質粉末を得た。この炭素質粉末のC/Hを測定した
ところ2.09であった。この炭素質粉末を窒素雰囲気
中380℃で3時間熱処理したところC/Hが2.35
となった。この炭素質粉末30体積%を25℃における
粘度8.7cStのジメチルシロキサンと3,3,3−
トリフルオロプロピルメチルシロキサンとの共重合体
(共重合体中で3,3,3−トリフルオロプロピルメチ
ルシロキサンの占める割合:30モル%、体積抵抗率:
1.5×1012Ω・cm、比誘電率4.5)70体積%
に良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得た。この電
気粘性流体に室温で2KV/mmの電圧を印加し、この
ときの流体の粘度変化と流体中を流れる電流値を測定
し、電気粘性流体としての機能を評価した。表2に結果
を示す。粘度の測定は二重円筒型回転粘度計を使用し、
内外円筒間に直流電場を印加したときの剪断速度366
/秒における見かけの粘度を測定した。
【0031】
【実施例5】実施例4で用いたものと同じ炭素質粉末3
0体積%を25℃における粘度8.7cstのジメチル
シロキサンと3,3,3−トリフルオロプロピルメチル
シロキサンとの共重合体(共重合体で3,3,3−トリ
フルオロプロピルメチルシロキサンの占める割合:30
モル%、体積抵抗率:1.5×1012Ω・cm、比誘電
率:4.5)35体積%および25℃における粘度10
cstのポリジメチルシロキサンからなるシリコーンオ
イル(東芝シリコーン(株)製TSF451−10E
R)35体積%の混合オイルに良く分散し懸濁液として
電気粘性流体を得た。この流体について実施例4と同様
に電気粘性流体の評価を行った。表2に結果を示す。
0体積%を25℃における粘度8.7cstのジメチル
シロキサンと3,3,3−トリフルオロプロピルメチル
シロキサンとの共重合体(共重合体で3,3,3−トリ
フルオロプロピルメチルシロキサンの占める割合:30
モル%、体積抵抗率:1.5×1012Ω・cm、比誘電
率:4.5)35体積%および25℃における粘度10
cstのポリジメチルシロキサンからなるシリコーンオ
イル(東芝シリコーン(株)製TSF451−10E
R)35体積%の混合オイルに良く分散し懸濁液として
電気粘性流体を得た。この流体について実施例4と同様
に電気粘性流体の評価を行った。表2に結果を示す。
【0032】
【実施例6】実施例4で用いたものと同じ炭素質粉末3
0体積%を25℃の粘度10cstのポリジメチルシロ
キサンからなるシリコーンオイル(東芝シリコーン
(株)製TSF451−10ER)70体積%に良く分
散し懸濁液として電気粘性流体を得た。この流体につい
て実施例1と同様に電気粘性流体の評価を行った。表2
に結果を示す。
0体積%を25℃の粘度10cstのポリジメチルシロ
キサンからなるシリコーンオイル(東芝シリコーン
(株)製TSF451−10ER)70体積%に良く分
散し懸濁液として電気粘性流体を得た。この流体につい
て実施例1と同様に電気粘性流体の評価を行った。表2
に結果を示す。
【0033】 表2 T0 T T−T0 電流密度 (g・cm) (g・cm) (g・cm) (μA/cm2) 実施例4 16 694 648 3.57 実施例5 50 590 540 3.11 実施例6 53 467 414 2.75
【0034】表2から明らかなように、本発明の炭素質
粉末を分散相とする電気粘性流体は電場印加時の粘度が
高く、特に分散媒である電気絶縁油として50〜90モ
ル%のジメチルシロキサンと10〜50モル%の3,
3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサンとの共
重合体で体積抵抗率が1011Ω・cm以上の油状媒体を
使用した電気粘性流体(実施例4)或は該油状媒体と通
常のシリコーンオイルとの混合オイルを使用した電気粘
性流体(実施例5)は、通常のシリコーンオイルのみを
使用した電気粘性流体(実施例6)に比べて電場印加時
の粘度が著しく高くなる。
粉末を分散相とする電気粘性流体は電場印加時の粘度が
高く、特に分散媒である電気絶縁油として50〜90モ
ル%のジメチルシロキサンと10〜50モル%の3,
3,3−トリフルオロプロピルメチルシロキサンとの共
重合体で体積抵抗率が1011Ω・cm以上の油状媒体を
使用した電気粘性流体(実施例4)或は該油状媒体と通
常のシリコーンオイルとの混合オイルを使用した電気粘
性流体(実施例5)は、通常のシリコーンオイルのみを
使用した電気粘性流体(実施例6)に比べて電場印加時
の粘度が著しく高くなる。
【0035】
【実施例7】実施例4と同様の炭素質粉末30体積%を
同じく実施例1と同様のジメチルシロキサンと3,3,
3−トリフルオロプロピルメチルシロキサンの共重合体
(共重合体中で3,3,3−トリフルオロプロピルメチ
ルシロキサンの占める割合:30モル%)70体積%に
良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得た。この電気
粘性流体を室温、ドライボックス中で長期間静置した。
この電気粘性流体をドライボックスから取り出し、十分
撹拌した後、室温で2KV/mmの電圧を印加し、この
ときの流体の粘度変化と流体中を流れる電流値を測定
し、電気粘性流体としての機能を評価した。表2に作成
直後の特性、及び1カ月経過後の特性変化を示す。
同じく実施例1と同様のジメチルシロキサンと3,3,
3−トリフルオロプロピルメチルシロキサンの共重合体
(共重合体中で3,3,3−トリフルオロプロピルメチ
ルシロキサンの占める割合:30モル%)70体積%に
良く分散し懸濁液として電気粘性流体を得た。この電気
粘性流体を室温、ドライボックス中で長期間静置した。
この電気粘性流体をドライボックスから取り出し、十分
撹拌した後、室温で2KV/mmの電圧を印加し、この
ときの流体の粘度変化と流体中を流れる電流値を測定
し、電気粘性流体としての機能を評価した。表2に作成
直後の特性、及び1カ月経過後の特性変化を示す。
【0036】
【比較例3】コールタールピッチから35重量%の収率
で得られた汎用炭素繊維用紡糸用ピッチ(溶融温度:2
70℃、トルエン不溶分:66.2重量%、偏光顕微鏡
観察:全面等方性)を粉状に粉砕した後、空気中、20
0℃で7時間処理した。こうして得られた粉末の酸素含
有量は5.8重量%であった。更にこの粉末を、窒素雰
囲気中、2℃/分の昇温速度で410℃まで昇温し、1
時間保持して炭化した後自然冷却した。こうして調整し
た炭素質粉末の平均粒子径は4μm(レーザー回折式粒
度分布計による測定値)、酸素含有量は3.4重量%で
あった。この炭素質粉末30体積%を実施例1と同様の
ジメチルシロキサンと3,3,3−トリフルオロプロピ
ルメチルシロキサンの共重合体(共重合体中で3,3,
3−トリフルオロプロピルメチルシロキサンの占める割
合:30モル%)70体積%に良く分散し懸濁液として
電気粘性流体を得た。この電気粘性流体を室温、ドライ
ボックス中で長期間静置した。この電気粘性流体をドラ
イボックスから取り出し、十分撹拌した後、室温で2K
V/mmの電圧を印加し、このときの流体の粘度変化と
流体中を流れる電流値を測定し、電気粘性流体としての
機能を評価した。表3に作成直後の特性、及び1カ月経
過後の特性変化を示す。
で得られた汎用炭素繊維用紡糸用ピッチ(溶融温度:2
70℃、トルエン不溶分:66.2重量%、偏光顕微鏡
観察:全面等方性)を粉状に粉砕した後、空気中、20
0℃で7時間処理した。こうして得られた粉末の酸素含
有量は5.8重量%であった。更にこの粉末を、窒素雰
囲気中、2℃/分の昇温速度で410℃まで昇温し、1
時間保持して炭化した後自然冷却した。こうして調整し
た炭素質粉末の平均粒子径は4μm(レーザー回折式粒
度分布計による測定値)、酸素含有量は3.4重量%で
あった。この炭素質粉末30体積%を実施例1と同様の
ジメチルシロキサンと3,3,3−トリフルオロプロピ
ルメチルシロキサンの共重合体(共重合体中で3,3,
3−トリフルオロプロピルメチルシロキサンの占める割
合:30モル%)70体積%に良く分散し懸濁液として
電気粘性流体を得た。この電気粘性流体を室温、ドライ
ボックス中で長期間静置した。この電気粘性流体をドラ
イボックスから取り出し、十分撹拌した後、室温で2K
V/mmの電圧を印加し、このときの流体の粘度変化と
流体中を流れる電流値を測定し、電気粘性流体としての
機能を評価した。表3に作成直後の特性、及び1カ月経
過後の特性変化を示す。
【0037】 表3 T0 T T−T0 電流密度 (g・cm) (g・cm) (g・cm) (μA/cm2) 実施例7 作成直後 46 694 648 3.57 1カ月後 45 690 645 3.35 比較例3 作成直後 39 596 557 2.20 1カ月後 40 552 512 10.55
【0038】表3に示した結果より、本発明の炭素質粉
末を分散相とする電気粘性流体は貯蔵安定性に優れてい
る。
末を分散相とする電気粘性流体は貯蔵安定性に優れてい
る。
【0039】
【発明の効果】従来の他の出発原料を用いた炭素質粉末
に比べて、貯蔵安定性に優れている。また電気絶縁油と
して50〜90モル%のジメチルシロキサンと10〜5
0モル%の3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシ
ロキサンとの共重合体で体積抵抗率が1011Ω・cm以
上の油状媒体を含有する電気粘性流体は高い電気粘性効
果が得られる。
に比べて、貯蔵安定性に優れている。また電気絶縁油と
して50〜90モル%のジメチルシロキサンと10〜5
0モル%の3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシ
ロキサンとの共重合体で体積抵抗率が1011Ω・cm以
上の油状媒体を含有する電気粘性流体は高い電気粘性効
果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 125:02) C10N 20:00 Z 20:02 20:06 Z 40:14 70:00 (72)発明者 シー・ハワード 東京都小平市小川東町3−1−1 株式会 社ブリヂストン研究開発第2本部内 (72)発明者 宮野 真理 東京都小平市小川東町3−1−1 株式会 社ブリヂストン研究開発第2本部内
Claims (8)
- 【請求項1】 ナフタレンを主成分とする縮合多環芳香
族をルイス酸で重合して得られる熱可塑性ピッチに架橋
剤を添加・混合・加熱して熱硬化性に変性したもので、
必要に応じ更に熱処理して炭素原子と/水素原子の数の
比(C/H)を1.5〜3.5に調整し且つ平均粒子径
0.01〜50ミクロンに調整したものであることを特
徴とする電気粘性流体分散相用炭素質粉末。 - 【請求項2】 熱可塑性ピッチが、HF/BF3 をルイ
ス酸としてナフタレンを主成分とする縮合多環芳香族を
150℃以上で熱重合させて得られた軟化点が150〜
400℃の範囲にある100%メソフェーズピッチであ
る請求項1に記載の電気粘性流体分散相用炭素質粉末。 - 【請求項3】 架橋剤がジニトロ化合物又は硫黄である
請求項1又は請求項2に記載の電気粘性流体分散相用炭
素質粉末。 - 【請求項4】 ナフタレンを主成分とする縮合多環芳香
族をルイス酸で重合して得られる熱可塑性ピッチに架橋
剤を添加・混合・加熱して熱硬化性に変性したもので、
必要に応じ更に熱処理して炭素原子と/水素原子の数の
比(C/H)を1.5〜3.5に調整し且つ平均粒子径
0.01〜50ミクロンに調整したものである炭素質粉
末よりなる分散相1〜60体積%と、室温における粘度
0.65〜1000センチストークス(cSt)の電気
絶縁油よりなる液相40〜99体積%とから構成されて
いることを特徴とする電気粘性流体。 - 【請求項5】 熱可塑性ピッチが、HF/BF3 をルイ
ス酸としてナフタレンを主成分とする縮合多環芳香族を
150℃以上で熱重合させて得られた軟化点が150〜
400℃の範囲にある100%メソフェーズピッチであ
る請求項4に記載の電気粘性流体。 - 【請求項6】 炭素質粉末が架橋剤としてジニトロ化合
物又は硫黄を用いたものである請求項4又は請求項5に
記載の電気粘性流体。 - 【請求項7】 電気絶縁油が、50〜90モル%のジメ
チルシロキサンと10〜50モル%の3,3,3−トリ
フルオロプロピルメチルシロキサンとの共重合体で体積
抵抗率が1011Ω・cm以上の油状媒体である請求項
4、請求項5又は請求項6に記載の電気粘性流体。 - 【請求項8】 電気絶縁油が、50モル%以上90モル
%未満のジメチルシロキサンと10モル%を越え50モ
ル%以下の3,3,3−トリフルオロプロピルメチルシ
ロキサンの共重合体で体積抵抗率が1011Ω・cm以上
の油状媒体とジメチルシロキサンの単独重合体である油
状媒体との混合物で、混合物中の3,3,3−トリフル
オロプロピルメチルシロキサン単位の数とジメチルシロ
キサン単位の数の合計値に対する3,3,3−トリフル
オロプロピルメチルシロキサン単位の数の割合が0.1
〜0.5の範囲である請求項4、請求項5又は請求項6
に記載の電気粘性流体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17038794A JP3458148B2 (ja) | 1993-12-01 | 1994-06-30 | 電気粘性流体分散相用炭素質粉末及び電気粘性流体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32579593 | 1993-12-01 | ||
| JP5-325795 | 1993-12-01 | ||
| JP17038794A JP3458148B2 (ja) | 1993-12-01 | 1994-06-30 | 電気粘性流体分散相用炭素質粉末及び電気粘性流体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07207292A true JPH07207292A (ja) | 1995-08-08 |
| JP3458148B2 JP3458148B2 (ja) | 2003-10-20 |
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ID=26493385
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17038794A Expired - Fee Related JP3458148B2 (ja) | 1993-12-01 | 1994-06-30 | 電気粘性流体分散相用炭素質粉末及び電気粘性流体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3458148B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP17038794A patent/JP3458148B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3458148B2 (ja) | 2003-10-20 |
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