JPH07207340A - 高海塩粒子日陰環境で優れた耐食性及び低温靱性を示す鋼板の製造方法 - Google Patents

高海塩粒子日陰環境で優れた耐食性及び低温靱性を示す鋼板の製造方法

Info

Publication number
JPH07207340A
JPH07207340A JP5954694A JP5954694A JPH07207340A JP H07207340 A JPH07207340 A JP H07207340A JP 5954694 A JP5954694 A JP 5954694A JP 5954694 A JP5954694 A JP 5954694A JP H07207340 A JPH07207340 A JP H07207340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corrosion resistance
steel
low temperature
temperature toughness
sea salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5954694A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Tanabe
康児 田辺
Hisashi Inoue
尚志 井上
Akira Usami
明 宇佐見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP5954694A priority Critical patent/JPH07207340A/ja
Publication of JPH07207340A publication Critical patent/JPH07207340A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 橋梁、建築等の鋼構造物、特に海岸地域など
塩素イオンの多い日陰腐食環境下での耐食性及び低温靱
性の優れた高耐候性鋼板の製造方法を提供する。 【構成】 S、O、Nの不純物元素を下げたNi−Al
−Crの3元複合添加鋼を、加熱温度を1000〜12
00℃、仕上温度を900〜750℃、950℃からの
圧下率を50%以上とし、圧延後、空冷または水冷する
ことを特徴とする高海塩粒子日陰環境で優れた耐食性及
び低温靱性を示す鋼板の製造方法。 【効果】 従来の耐候性鋼に比べ、耐食性、特に高海塩
粒子日陰環境で優れた耐食性を示し、且つステンレス鋼
や圧力容器用Ni−Cr−Mo鋼より安価で、低温靱性
に優れた鋼板を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は橋梁、建築等の鋼構造物
において、特に海岸地帯や融雪塩を散布する地域等、塩
素イオンの多い日陰腐食環境下で耐食性及び低温靱性の
要求される部材に使用される高耐候性鋼の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より上記した用途に使用される構造
部材用には、比較的価格が安価である上、使用環境によ
り必要にして十分な耐食性を有するということで種々の
耐候性鋼が鉄鋼各社により開発され、実用化されてい
る。日本工業規格にあるJISG3114;溶接構造用
耐候性熱間圧延鋼材及びJIS G3125;高耐候性
圧延鋼材はともにこれに相当する。耐候性鋼は普通鋼に
Cu,Cr,Pなどを微量含有させたものであり、大気
暴露によって鋼表面に形成される錆皮膜が高い防食機能
を有する安定錆となることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術における
耐候性鋼は、大気腐食環境において優れた耐食性を示す
が、海岸地帯など特に塩素イオンの多い日陰腐食環境
下、例えば橋梁、橋桁等は多くは降雨が直接あたらない
日陰部であるため、普通鋼と耐食性は殆ど変わらないこ
とが指摘されている。この理由は、日陰部では鋼材表面
が降雨に曝されないため、飛来して付着した海塩粒子が
洗い流されずに蓄積されること、日陰のため濡れ時間が
日照部に比べて長く、湿潤−乾燥サイクル数が少ないた
めである。このため、腐食を防止する塗装費用が莫大と
なっている。
【0004】一方、ステンレス鋼(例えば、JISステ
ンレス鋼G4304−84 SUS304,410,4
30)は、通常11%以上のCrを含有するため耐候性
鋼に比べはるかに耐食性が優れているが価格が高価であ
り、しかも塩素イオンの多い日陰腐食環境下では耐候性
鋼のような全面腐食が起こらず、「孔食」として良く知
られている局部的な腐食が起きやすい。この腐食形態
は、一見軽度の腐食のように観察されるが、腐食の発生
した部分の侵食速度は全面腐食の起きる耐候性鋼よりも
むしろ速く、比較的短時間で貫通孔を生じることすらあ
る。
【0005】他方、ステンレス鋼に比べ比較的合金添加
量の少ない圧力容器用Ni−Cr−Mo鋼(例えば、A
STM A543)が知られているが、該鋼の場合、強
度、靱性を付与するため焼入れ焼戻し処理を施す。この
ため、普通圧延で製造される耐候性鋼に比べ、製造コス
トが高くなる。また、耐候性鋼と同様の製造方法の普通
圧延ままでは、靱性が低く問題である。これらのため、
耐候性鋼と同様の用途には供し得ないものであった。
【0006】本発明は、橋梁、建築等の鋼構造物におい
て、ステンレス鋼より安価で、耐候性鋼に比べて高海塩
粒子日陰環境下で優れた耐食性を有し、低温靱性に優れ
た鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の如き問
題点を解決するためになされたもので、その要旨とする
ところは、重量%でC:0.01〜0.10%、Si:
0.03〜0.35%、Mn:0.1〜1.5%、S:
0.01%以下、Ni:1.5〜10.0%、Cr:
1.5〜10.0%、Al:0.05〜5.0%、O:
0.005%以下、N:0.005%以下を含み、残部
Fe及び不可避不純物からなる鋼、Alのうちsol.
Al:0.03〜4.95%である前記鋼、または、更
にP:0.01〜0.1%、Cu:0.05〜2.0
%、Mo:0.05〜2.0%、W:0.01〜3.5
%、V:0.01〜0.2%、Nb:0.05〜0.1
%、Ta:0.05〜0.1%、Ti:0.005〜
0.1%、B:0.0003〜0.0040%、Ca:
0.001〜0.01%、REM:0.0010〜0.
0050%の1種または2種以上を含有し、残部Fe及
び不可避不純物からなる鋼を、加熱温度を1000〜1
200℃、仕上温度を900〜750℃、950℃から
の圧下率を50%以上とし、圧延後、空冷または水冷す
ることを特徴とする高海塩粒子日陰環境で優れた耐食性
及び低温靱性を示す鋼板の製造方法にある。
【0008】
【作用】すなわち、本発明者らは多数の実験の結果得ら
れた知見に基づき、高海塩粒子日陰環境下で耐全面腐食
性及び耐孔食性の向上、更に、ステンレス鋼や圧力容器
用Ni−Cr−Mo鋼に比べ低コスト、且つ、低温靱性
を向上させる方法を見出したものである。
【0009】まず、高海塩粒子日陰環境下での耐食性向
上のためには、Ni−Al−Crの3元複合添加が必要
であり、これによりそれぞれの単独添加および2元複合
添加に比べて耐食性は飛躍的に向上する。これは、 さび内層に濃縮したNi−Cr−Al複合酸化物お
よび複合オキシ水酸化物層が環境中のCl- の地鉄界面
への侵入を抑制することにより地鉄界面Cl-イオン濃
度が低く抑えられること、 3元複合添加によりさび内層のさびコロイド粒子径
が小さくなる(約10nm)ことより、さび層内部の隙
間が小さくなり、さび層の防食性が高まること、 複合添加により該腐食環境でよく見られる防食性の
低く厚い層状さびへの変化が抑制されること、 複合添加により、さび層に覆われた地鉄界面では、
防食性の極めて高い不動態皮膜がCr−Alのみの複合
添加に比べて極めて安定であるということにより、日照
部に比べて濡れ時間が長く且つ付着Cl- イオン濃度の
高い日陰環境でも地鉄の溶出する活性点が少ないため腐
食減量が抑制されること、 複合添加により、地鉄界面にCl- が濃縮して孔食
が発生しても鋼中のAlが食孔内に溶出することによ
り、食孔内のpHの低下が抑制され、食孔の深い成長抑
制されること、という複数の作用によるものである。
【0010】つまり本発明は、使用中に生成するさび層
の高防食機能化のために上記〜の作用を利用し、鋼
材自身の耐溶解性の向上のために上記を利用し、鋼材
自身の耐孔食性の向上のためにの作用を利用するとい
う思想の下に構成されたものである。Cr−Al複合添
加では〜の作用は有さず、の作用によって鋼の耐
食性が向上するが、の作用がないために高海塩粒子日
陰環境では、地鉄界面にCl - イオンの濃縮域が点在
し、そこを起点として激しい孔食が生じてしまうという
問題点があった。
【0011】また、Ni−Crのみの複合添加では上記
と同様の作用により耐食性が向上するが、〜の作
用はなく、その効果はNi−Al−Cr複合添加に比べ
て劣るといった問題点があった。また、Ni−Alのみ
の複合添加では上記およびと同様の作用により耐食
性が向上するが、〜の作用はなく、その効果はNi
−Al−Cr複合添加に比べて劣るといった問題点があ
った。
【0012】これに対して、Ni−Al−Cr複合添加
により、Cr−Al、Ni−Cr、Ni−Alの2元複
合添加及びそれぞれの単独添加では発現しない上記〜
の作用により高海塩粒子日陰環境で鋼の耐食性を著し
く向上させることができる。次に、低温靱性向上のため
の製造方法としては、一般に圧延後、焼入れ焼戻し処理
を行う方法が良く知られている。しかし、この方法は再
加熱処理を必要とするためコスト高になるという欠点を
持つ。
【0013】このため、現在では省エネルギー、省資源
(合金元素の低減)化を徹底した制御冷却法の開発が活
発に進められている。この方法で製造した鋼は低合金な
いしは合金添加無しで優れた材質が得られるという特徴
を持つが、次のような欠点を有する。 鋼片の加熱温度が高いため、オーステナイト粒が粗
大化し、冷却変態後の組織も粗大となり、低温靱性が劣
る。
【0014】 再結晶域の圧下率が小さいため、冷却
変態後の組織も粗大となり、低温靱性が劣る。 脆性破壊伝播停止特性の向上を目的として、2相域
圧延を強化するため、衝撃試験の吸収エネルギーが極端
に低くなる。これらの欠点のため、制御冷却で製造した
鋼は、その用途が限られている。
【0015】本発明者らは、上記の欠点を解決すべく、
Ni−Al−Crの3元複合添加鋼に適した加熱、圧
延、冷却条件について、鋭意研究の結果、不可避的に混
入し靱性を劣化させるO、N量を下げると共に、S含有
量を低く制限するかあるいはMnSの形態制御を行った
鋼片を、低温加熱(1000〜1200℃)し、オース
テナイト粒の再結晶温度域で十分な圧下率(950℃か
ら50%以上)を加え、900〜750℃で圧延を終了
させ、空冷または水冷(制御冷却)をすることにより、
母材の低温靱性を向上させる低コストの製造方法を見出
したものである。
【0016】以下に本発明を詳細に説明する。先ず、成
分を上記範囲に限定した理由を述べる。C:Cは強度確
保のため0.01%以上を添加するが、0.10%を超
えると耐食性が劣化するので0.10%を上限とした。
Si:Siは脱酸のために0.03%以上を必要とする
が、0.35%を超えると耐食性が劣化するので0.3
5%を上限とし、0.03〜0.35%の範囲とした。
【0017】Mn:Mnは脱酸、脱硫効果のために0.
1%以上添加するが、1.5%を超えると溶接性が劣化
するので1.5%を上限とした。S:Sは低温靱性の点
から0.01%以下に限定したが低いほど好ましく、必
要に応じMnSの形態制御のためにCa,REMを添加
すれば更に有利になる。Ni:Niはさび層に濃縮する
ことで、環境中のCl- イオンの地鉄界面への侵入を抑
制するというメカニズムにより鋼の耐食性を向上させる
上で有効な元素である。Cr,Alと複合添加するとこ
の効果は倍増する。確実な効果を得るためには1.5%
以上の添加が望ましい。一方10.0%を超えるとコス
トアップの原因となり、効果も飽和するので10.0%
を上限とした。
【0018】Cr:Crは耐食性を向上させる上で有効
な元素であるが、添加量が1.5%未満では逆効果であ
り、確実な効果を得るために本発明では1.5%以上と
した。一方、10.0%を超えると効果が飽和するとと
もにコストアップの原因となるので10.0%を上限と
し、1.5〜10.0%の範囲とした。Al:Alは
0.05%以上の添加で、Crとともに鋼材表面に生成
する不動態皮膜の防食性を向上させる。この効果はN
i,Crとの複合添加で著しく向上する。一方、5.0
%を超えて添加すると、熱間圧延時に表面割れが生じや
すくなるので0.05〜5.0%の範囲とした。
【0019】sol.Al:sol.Alは、食孔内に
溶出することにより、食孔内のpHの低下を抑制し、孔
食の深い成長を抑制するため0.03%以上必要であ
る。酸化物系介在物として鋼中に残留するものは、水に
溶け難いため、抑制効果に作用しない。また、4.95
%超ではその効果が飽和するので0.03〜4.95%
とした。
【0020】O:Oは溶鋼中に不可避的に混入し低温靱
性を劣化させる。量が多いとCaと結合してMnSの形
態制御に有効なCa量を減少させると共に、粗大な酸化
物系介在物を生成するようになるため低温靱性の点から
好ましくない。このため上限を0.005%とした。
N:NはOと同様に溶鋼中に不可避的に混入し低温靱性
を劣化させる。低温靱性の点から0.005%以下に限
定したが低いほど好ましい。
【0021】P,Cuは各々、使用環境中で生成するさ
び層の防食作用を向上させることによる更なる耐食性向
上を目的として添加される元素である。P:Pは0.0
1%以上添加すると、生成するさびコロイドを微細に
し、さび層を緻密にするというメカニズムにより鋼材の
耐食性を向上させるが、その効果は上限量としては0.
1%で十分なので、範囲を0.01〜0.1%とした。
【0022】Cu:Cuは0.05%以上添加すると、
大気環境における鋼材表面の溶解活性点を微細に分散さ
せ、鋼材の均一溶解を促進し、且つ生成するさびコロイ
ド粒子を緻密にするメカニズムにより、さび層の防食性
能を向上させるが、その効果は2.0%を超えると飽和
するので0.05〜2.0%の範囲とした。Mo,Wは
各々Cl- イオンによる孔食の発生及び成長を抑制する
作用による更なる耐食性向上を目的として添加される元
素である。
【0023】Mo:Moは0.05%以上添加すると、
使用中に発生した食孔中の局部的pHの低下を抑制する
メカニズムにより孔食の成長を抑制する効果があるが、
その効果は2.0%を超えると飽和するので0.05〜
2.0%の範囲とした。W:Wは0.01%以上添加す
ると、Moと同様に鋼材表面の保護皮膜のCl -イオン
に対する抵抗性を向上させるが、その効果は上限量とし
ては3.5%で十分なので、範囲を0.01〜0.35
%とした。
【0024】V,Nb,Ti,Taは、各々加工性の確
保を目的として更に添加される元素である。V:Vは
0.01%以上添加すると、C,Nを固定してC,Nに
よる強度上昇を抑制し加工性を確保するのに有効であ
る。その効果は上限量としては0.2%で十分なので、
範囲を0.01〜0.2%とした。
【0025】Nb,Ta,Ti:Nb,Taはそれぞれ
0.05%以上、Tiは0.005%以上添加すると、
C,Nを固定してC,Nによる強度上昇を抑制し加工性
を確保するのに有効である。その効果は上限量としては
それぞれ0.1%で十分なので、Nb,Taは0.05
〜0.1%、Tiは0.005〜0.1%とした。Bは
下記に示す固有の作用による更なる耐食性向上を目的と
して添加される元素である。
【0026】B:Bは0.0003%以上添加すると鋼
表面の保護皮膜のカソード還元溶解速度を抑制するとい
うメカニズムにより鋼表面の保護皮膜の保護機能を向上
させる。その効果は上限量としては0.0040%で十
分なので、範囲を0.0003〜0.0040%とし
た。Ca,REMはMnSの形態制御による低温靱性の
向上を目的として添加される元素である。
【0027】Ca:Caは0.001%以上添加する
と、鋼表面での鋼材の溶解に伴うpH低下を抑制し、鉄
の溶解速度を抑制するというメカニズムにより耐食性を
向上させ、更に、MnSの形態を制御し低温靱性を向上
させるが、その効果は上限量としては0.01%で十分
なので、範囲を0.001〜0.01%とした。RE
M:REMは0.001%以上添加するとMnSの形態
を制御し、低温靱性を向上させるが、その効果は上限量
としては0.005%で十分なので、その範囲を0.0
010〜0.0050%とした。
【0028】次に、加熱圧延条件について限定する理由
を述べる。加熱温度を1000〜1200℃に限定した
理由は、加熱時のオーステナイト粒を小さく保ち、圧延
組織の細粒化をはかるためである。1200℃は加熱時
のオーステナイト粒が粗大化しない上限温度であって、
加熱温度がこれを超えるとオーステナイト粒が粗大化
し、冷却変態後の組織も粗大化するため低温靱性が劣化
する。一方、加熱温度が余り低すぎると、添加合金が十
分に溶体化されず、鋼の内質が劣化すると共に、圧延の
仕上温度が下がり過ぎるため、低温靱性の向上が期待で
きない。このため下限を1000℃とする必要がある。
【0029】次に仕上温度であるが、仕上温度が900
℃を超える高温域圧延では、再結晶したオーステナイト
粒が成長し細粒化が不十分となり、また、750℃未満
の低温域圧延では、フェライト組織が加工を受けるた
め、低温靱性が劣化する。このため、仕上温度を900
〜750℃に限定した。更に、950℃からの圧下率は
50%以上とした。これは、圧下率が50%より少ない
とオーステナイトの再結晶が部分的に生じ、混粒組織と
なり低温靱性が劣化するためである。
【0030】熱間圧延後の冷却に関しては、空冷あるい
は水冷(制御冷却)のいずれのプロセスを適用しても良
い。
【0031】
【実施例】以下実施例により本発明の効果を具体的に示
す。供試鋼の化学成分を表1および表2(表1のつづ
き)に示し、加熱温度、仕上温度、圧下率、冷却条件を
表3に、得られた鋼板の強度、靱性、耐食性を表4(表
3のつづき)に示す。
【0032】表1、表2においてI〜Xは本発明限定成
分鋼、A〜Hは範囲外のものである。比較鋼のAはJI
S G3114:溶接構造用耐候性熱間圧延鋼材相当の
もの、BはJIS G3125:高耐候性圧延鋼材相当
のもの、Cはステンレス鋼並にCr含有量が高いもの、
EはASTM A543:圧力容器用Ni−Cr−Mo
鋼相当のものである。これらの鋼を表3に示した圧延条
件に従って熱間圧延を行った。このようにして製造した
鋼板より、試験片を切り出し、引張り試験、シャルピー
試験及び耐候性試験を行った。
【0033】耐候性試験は、海岸地帯などの特に塩素イ
オンが多い日陰の腐食環境を再現するため、試験片に直
射日光があたらないようにした暴露架台により、5%食
塩水を1日1回散布する促進耐候性試験(塩水散布・日
陰暴露試験)を1年間実施し、腐食減量および孔食係数
(最大孔食深さ/板厚減少量)で評価を行った。表4か
ら明らかなとおり、本発明を適用して得られた鋼板I
1,J1,K1,L1,M1,N1,O1,P1,Q
1,R1,S1,T1,U1,V1,W1,X1は比較
鋼に比べ、いずれも優れた耐食性並びに強度、靱性を有
することが分る。これに対し、A1,B1,D1,E
1,F1,G1,H1は組成が限定成分外のため腐食減
量が多く、C1は孔食係数が大きい。また、比較鋼I2
は加熱温度、仕上温度が低いため、J2は加熱温度が高
く、950℃からの圧下率が少ないため、K2は仕上温
度が高く、950℃からの圧下率が少ないため、L2は
950℃からの圧下率が少ないため、いずれも靱性が低
い。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【発明の効果】以上のごとく、本発明に従って耐全面腐
食性及び耐孔食性に優れたNi−Al−Cr鋼を限定条
件で熱間圧延することにより、塩素イオンの多い日陰腐
食環境下で高耐食性と低温靱性の要求される橋梁、建築
等の構造部材へ、ステンレス鋼や圧力容器用Ni−Cr
−Mo鋼に比べ安価で、低温靱性に優れ、且つ耐候性鋼
より優れた耐食性を有する高耐候性鋼が提供できるの
で、本発明の産業上に及ぼす効果は極めて大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/54

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%でC:0.01〜0.10%、S
    i:0.03〜0.35%、Mn:0.1〜1.5%、
    S:0.01%以下、Ni:1.5〜10.0%、C
    r:1.5〜10.0%、Al:0.05〜5.0%、
    O:0.005%以下、N:0.005%以下を含み、
    残部Fe及び不可避不純物からなる鋼を、加熱温度を1
    000〜1200℃、仕上温度を900〜750℃、9
    50℃からの圧下率を50%以上とし、圧延後、空冷ま
    たは水冷することを特徴とする高海塩粒子日陰環境で優
    れた耐食性及び低温靱性を示す鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 Al:0.05〜5.0%のうちso
    l.Al:0.03〜4.95%であることを特徴とす
    る請求項1記載の高海塩粒子日陰環境で優れた耐食性及
    び低温靱性を示す鋼板の製造方法。
  3. 【請求項3】 更に、P:0.01〜0.1%、Cu:
    0.05〜2.0%を1種または2種含むことを特徴と
    する請求項1または2記載の高海塩粒子日陰環境で優れ
    た耐食性及び低温靱性を示す鋼板の製造方法。
  4. 【請求項4】 更に、Mo:0.05〜2.0%、W:
    0.01〜3.5%を1種または2種含むことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか1項に記載の高海塩粒子日
    陰環境で優れた耐食性及び低温靱性を示す鋼板の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 更に、V:0.01〜0.2%、Nb:
    0.05〜0.1%、Ta:0.05〜0.1%、T
    i:0.005〜0.1%を1種または2種以上含むこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の高
    海塩粒子日陰環境で優れた耐食性及び低温靱性を示す鋼
    板の製造方法。
  6. 【請求項6】 更に、B:0.0003〜0.0040
    %を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の高海塩粒子日陰環境で優れた耐食性及び低温靱
    性を示す鋼板の製造方法。
  7. 【請求項7】 更に、Ca:0.001〜0.01%、
    REM:0.0010〜0.0050%を1種または2
    種含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の高海塩粒子日陰環境で優れた耐食性及び低温靱性
    を示す鋼板の製造方法。
JP5954694A 1993-12-03 1994-03-29 高海塩粒子日陰環境で優れた耐食性及び低温靱性を示す鋼板の製造方法 Withdrawn JPH07207340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5954694A JPH07207340A (ja) 1993-12-03 1994-03-29 高海塩粒子日陰環境で優れた耐食性及び低温靱性を示す鋼板の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30446893 1993-12-03
JP5-304468 1993-12-03
JP5954694A JPH07207340A (ja) 1993-12-03 1994-03-29 高海塩粒子日陰環境で優れた耐食性及び低温靱性を示す鋼板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07207340A true JPH07207340A (ja) 1995-08-08

Family

ID=26400590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5954694A Withdrawn JPH07207340A (ja) 1993-12-03 1994-03-29 高海塩粒子日陰環境で優れた耐食性及び低温靱性を示す鋼板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07207340A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002180187A (ja) * 2000-10-06 2002-06-26 Nippon Steel Corp 日陰耐候性に優れた高強度・高靱性耐候性鋼
KR100723170B1 (ko) * 2005-12-26 2007-05-30 주식회사 포스코 고강도 해변용 내후성강의 제조방법
KR100723171B1 (ko) * 2005-12-26 2007-05-30 주식회사 포스코 인성과 강도가 우수한 저항복비 해변용 내후성강의제조방법
US7231318B2 (en) 2001-07-12 2007-06-12 Nippon Steel Corporation Method for predicting degree of corrosion of weather-resistant steel
CN100345640C (zh) * 2005-08-31 2007-10-31 广州珠江钢铁有限责任公司 一种应用薄板坯连铸连轧流程生产Ti微合金化高强耐候钢板的工艺
KR101400519B1 (ko) * 2012-11-29 2014-05-30 현대제철 주식회사 강재 및 그 제조 방법
CN112522598A (zh) * 2019-09-19 2021-03-19 宝山钢铁股份有限公司 一种高耐蚀钢及其制造方法
CN114959452A (zh) * 2022-04-25 2022-08-30 中国科学院金属研究所 一种耐近海岸强盐雾海洋大气环境腐蚀的耐候钢及其制备方法
CN118241117A (zh) * 2024-04-24 2024-06-25 湖南华菱涟源钢铁有限公司 高耐蚀性的耐候钢和制备方法及其应用

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002180187A (ja) * 2000-10-06 2002-06-26 Nippon Steel Corp 日陰耐候性に優れた高強度・高靱性耐候性鋼
US7231318B2 (en) 2001-07-12 2007-06-12 Nippon Steel Corporation Method for predicting degree of corrosion of weather-resistant steel
CN100345640C (zh) * 2005-08-31 2007-10-31 广州珠江钢铁有限责任公司 一种应用薄板坯连铸连轧流程生产Ti微合金化高强耐候钢板的工艺
KR100723170B1 (ko) * 2005-12-26 2007-05-30 주식회사 포스코 고강도 해변용 내후성강의 제조방법
KR100723171B1 (ko) * 2005-12-26 2007-05-30 주식회사 포스코 인성과 강도가 우수한 저항복비 해변용 내후성강의제조방법
KR101400519B1 (ko) * 2012-11-29 2014-05-30 현대제철 주식회사 강재 및 그 제조 방법
CN112522598A (zh) * 2019-09-19 2021-03-19 宝山钢铁股份有限公司 一种高耐蚀钢及其制造方法
CN114959452A (zh) * 2022-04-25 2022-08-30 中国科学院金属研究所 一种耐近海岸强盐雾海洋大气环境腐蚀的耐候钢及其制备方法
CN118241117A (zh) * 2024-04-24 2024-06-25 湖南华菱涟源钢铁有限公司 高耐蚀性的耐候钢和制备方法及其应用
CN118241117B (zh) * 2024-04-24 2026-01-13 湖南华菱涟源钢铁有限公司 高耐蚀性的耐候钢和制备方法及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3817152B2 (ja) 日陰耐候性に優れた高強度・高靱性耐候性鋼
JP7322932B2 (ja) 厚鋼板およびその製造方法ならびに構造物
JPH07207340A (ja) 高海塩粒子日陰環境で優れた耐食性及び低温靱性を示す鋼板の製造方法
KR101723459B1 (ko) 용접 구조용 강재
WO2006104282A1 (ja) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
JP3260232B2 (ja) 海岸高耐候性クラッド鋼板の製造方法
JP3524790B2 (ja) 塗膜耐久性に優れた塗装用鋼材およびその製造方法
JP3785271B2 (ja) 高溶接性高耐候性鋼
JP3456743B2 (ja) 海岸耐候性鋼
JP3267324B2 (ja) 耐火用高張力溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP2675957B2 (ja) 耐候性、耐銹性に優れた高Cr,P添加フェライト系ステンレス鋼
JP3845366B2 (ja) 溶接熱影響部靭性に優れた耐食鋼
JP4317517B2 (ja) 加工性・溶接熱影響部靭性に優れた高耐食性熱延鋼板およびその製造法
JP2001049338A (ja) 耐火性に優れた高溶接性耐候性鋼の製造方法
JP3655765B2 (ja) 耐候性に優れた溶接鋼管
JP4074385B2 (ja) 高海塩粒子環境で優れた耐食性及び耐遅れ破壊特性を示す機械構造用鋼
JPS6017055A (ja) 耐候性の優れたFe−Cr鋼
CN116043124B (zh) 一种具有可搪瓷性能的冷轧耐候钢板及其制备方法
JP3036125B2 (ja) 溶接性に優れた高耐候性鋼板とその製造方法
JPH03158436A (ja) 海浜耐候性構造用鋼
JP3371715B2 (ja) 耐溶融亜鉛メッキ割れ性に優れたTS780MPa級鋼の製造方法
JP2002266051A (ja) 耐塩特性および大入熱溶接靭性に優れた鋼材
JPS6089550A (ja) 溶接性に優れた耐候性鋼
JPH01275719A (ja) 高強度高靭性を有する厚鋼板の製造法
JP3373592B2 (ja) 防眩性に優れた高耐食性フェライト系ステンレス鋼

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010605