JPH07207644A - 取水スクリーン前面の浮遊ゴミ排除方法および排除装置 - Google Patents

取水スクリーン前面の浮遊ゴミ排除方法および排除装置

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JPH07207644A
JPH07207644A JP1580994A JP1580994A JPH07207644A JP H07207644 A JPH07207644 A JP H07207644A JP 1580994 A JP1580994 A JP 1580994A JP 1580994 A JP1580994 A JP 1580994A JP H07207644 A JPH07207644 A JP H07207644A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取水スクリーンのゴミによる目詰りを防止す
る。 【構成】 取水スクリーン1の直近で、そのときの水位
とほぼ適合した高さより多数の高圧噴流Jを前方のゴミ
Dに向けて噴射し、前面から追放する方法による。この
方法を実施するために、取水スクリーンの直近に噴射管
21を横架し、この管にスクリーンの縦向きバーの間隙
から前方へ向けて噴射ノズル22を開口し、この噴射管
へ噴射すべきノズルだけを選択して噴射位置を制御する
制御弁24を介して、圧縮ポンプ23と連結した装置を
使用する。 【効果】 従来からの設備に若干の付加工事を追加すれ
ば簡単に実施できる。レーキなどによるゴミの分離排除
を伴わないから、ゴミの搬送も処理も不要でありメンテ
ナンスの負担も軽微に留まる。低コストでスクリーンの
目詰りを防ぎ円滑な取水を約束する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は河川などに堰を設けて貯
水し、その貯水の一部を取水口へ誘導して必要な取水を
行なう場合や、海水を採取する場合に水中へ混在するゴ
ミの排除に係る。
【0002】
【従来の技術】河川における発電用、農業、工業用の水
資源として、または国土の保全の目的で堰を設けて貯水
し、適宜取水して用途先へ供給するシステム、または直
接海中から海水を採取する場合に、水中に浮遊する各種
のゴミが混入するという課題がある。特に春季には上流
で刈り取った草類が多量のゴミと化して流れ付き、秋季
には枯草や葦類が多量に流れ付くなどゴミの漂流は自然
現象であるから免れ難い。どのような目的で取水するに
しても、水中にゴミが混入することは好ましいことでは
ないから、取水口の入り口前面に取水スクリーンを立設
してゴミの侵入を防止するのが普通である。しかし、水
面付近で浮遊するゴミは取水スクリーンで未然に流入を
阻止されるとしても、そのままでは取水スクリーンの前
面に滞留し、次第にその量を累積していくから、漸次、
取水スクリーンの目を閉塞し取水を著しく妨害する原因
となる。
【0003】このゴミの滞留を防止するためにゴミをレ
ーキで掻き上げる方式が一般的であるが、さらにこの方
式をベースとして改善した幾つかの提案が見出される。
たとえば特開平2−43406号公報の従来技術では、
ゴミの流入を防止する取水スクリーンと、取水スクリー
ンの前面で滞留するゴミを掻き上げるレーキを具えた処
理装置において、縦向きのスクリーンバーの先端を上流
側に対して凹凸となるように配列して、レーキによる掻
き上げを容易にしたと謳っている。
【0004】また、特開昭52−105632号公報で
は、図6(A)(B)に示すように水中に設けた噴射管
21aに開口する多数の噴射ノズル22aから加圧水を
水面へ向けて噴射し、ゴミDを浮かべた水面の流れの方
向を強制的に掻き上げ機101の方へ誘導し、効率的に
掻き上げ機の能力を発揮させることができると謳ってい
る。この噴射管21aは池底に設置したアンカー102
に係留されたフロート28aに固定され水位の変動に対
して常に一定の任意深さを維持するとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的に言えば漂流し
て流れ付いたゴミを取水口付近で取り除くことはきわめ
て大掛かりな掻き上げ機を設置しなければならないとい
う課題に遭遇する。また、ここで排除したゴミはそのま
ま放置することはできないから、ゴミの処理場へ搬送し
て焼却などの処理を施さなければならない。そのために
ゴミを処理場へ搬送する系路が必要となる。その場で焼
却などの処理を行なうには余りに負担が大きくなり過ぎ
る。
【0006】引用した2件の従来技術は何れも取水口付
近でゴミを分離して取り除く方式に属するが、ゴミの分
離除去はもっと処理しやすい方法で行なえば容易であ
り、ここで課題とすべきことは、河川の浄化自体ではな
くて取水スクリーンの目詰りであると割切って考えた方
が妥当である。従来技術は設備として大規模な除去装置
を前提としているので設備費が嵩む上、日常の保守点検
やゴミ処理が煩瑣であり、除去作業も危険な場合が稀で
はなく、決して好ましい現地条件とは言えない。図6の
従来技術では、長期間、水中に浸漬する水中ポンプ23
aのメンテナンスに難しい技術と労力を必要とするか
ら、現地における付帯作業としては余分の負担を強要す
ることとなり好ましいことではない。また、水量の巨大
な本流内へ噴射して水路を偏向させるためには莫大なエ
ネルギーが必要であり、このような間接的な水路調整は
相当大規模な設備と運転コストを費さない限り、到底効
率的な実施は不可能であると言わざるを得ない。
【0007】本発明は以上に述べた課題を解決するため
に、メンテナンスがきわめて容易で現地の負担が軽少で
あり、取水スクリーンの目詰り防止の効果が確実に得ら
れる浮遊ゴミ排除方法およびその装置の提供を目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る取水スクリ
ーン前面のゴミ排除方法は、河川Rなどの取水口R1の
前面に設けたゴミ排除用の取水スクリーン1において、
取水スクリーン1の直近で、その時点における水位とほ
ぼ適合した高さより多数の高圧噴流Jを取水スクリーン
1の前方で浮遊するゴミへ向けて噴射し、当該ゴミを取
水口前面から追放することによって前記の課題を解決し
た。
【0009】また、この方法を実施するために使用する
装置としては、河川Rなどの取水口R1の前面に設けた
ゴミ排除用の取水スクリーン1において、取水スクリー
ン1の直近に高さを変えて複数列の噴射管21を横架
し、該噴射管21から取水スクリーン1の縦向きバー1
1間へ開口する多数の噴射ノズル22を具え、該噴射ノ
ズル22から高圧噴流Jを噴射する高圧水を供給する圧
縮ポンプ23と、噴射すべき噴射ノズル22を選択して
噴射の位置を制御する制御弁24を連結した構成によっ
て前記課題を解決することができる。
【0010】前記の構成において、取水スクリーン1A
を構成する横向きバー12A自体を中空の管体で形成
し、該横向きバー12Aの縦向きバー11Aとの中間位
置に噴射ノズル22Aを開口し、該横向きバー12Aの
一端は制御弁24Aを介してそれぞれ給水主管25Aの
一端と連通し、該給水主管25Aの他端には電動ポンプ
23Aと連結するものであってもよい。
【0011】課題を解決するための装置の別の構成とし
て、河川Rなどの取水口R1の前面に設けたゴミ排除用
の取水スクリーン1Bにおいて、取水口R1へ取水スク
リーン1Bと直近で並行に対向して垂直に立設した少な
くとも2本の案内バー27と、該案内バー27に沿って
水位の変動と共に昇降するフロート28と、対向する2
本の該フロート28を繋いで固着し、取水スクリーン1
を形成する縦向きバー11Bと直近を平行に昇降する少
なくとも1本の噴射管21Bと、該噴射管21Bへ多数
開口する噴射ノズル22Bと、該噴射ノズル22Bから
高圧噴流Jを噴射する高圧水をフレキシブルチューブ2
9を介して供給する圧縮ポンプ23Bとよりなるもので
あっても同様な作用、効果を得ることができる。
【0012】
【作用】取水スクリーン1の直前または直後の噴射管2
1から高圧噴流Jが噴出して取水スクリーン1の前方に
累積して浮遊するゴミを押し出して引き離す。この作用
によって取水スクリーン1の目詰りを起こしていた障害
が取り除かれるので、取水スクリーン1からの取水が円
滑に進行し予定通りの取水機能が維持される。取水スク
リーンの長さや水深は個々のケースによってすべて異な
るが、長大な取水スクリーンの場合には全長に亘って一
斉に高圧噴流Jを噴出すれば、図6で引用した従来技術
と同様に莫大なエネルギーを消費するが、噴出する位置
を的確に選んで次々とその位置を替えていけば、ゴミが
流出する水流ができるので少ないエネルギーで大きなゴ
ミの流出を誘導する作用を発揮する。また、取水口の水
位には変動が避けられないから、その変動に追随するた
めに複数列の噴射管21を横架するか、噴射管の小数の
管列で対応するために水位と共動きするフロートを具え
る場合など、取水口の規模や形状によって経済的に最適
の作用が発現するように選択することが肝要である。
【0013】
【実施例】図1は本発明の実施例を、その適用される河
川取水部付近の全体とともに示す平面図であり、図2は
実施例のスクリーン付近の斜視図である。両図におい
て、河川Rを横断して水門Gが設けられて水がこの上流
側で蓄えられる。この貯水部R2では矢視の方向に水流
があり本流を形成する。本実施例は取水口R1が比較的
長い大規模なケースに適当であり、取水口を区切って間
隔を置いて数個のピアーPを立設し、各ピアー間に取水
スクリーン1を張り巡らせてゴミDが取水口内へ混入し
ないように図っている。取水スクリーン1の直後に設け
た浮遊ゴミ排除装置2としては、複数列の噴射管21が
横架され、各噴射管21には噴射ノズル22が開口して
いる。図1のように各噴射管21の一端は制御弁24を
介して給水主管25と連結し、給水主管25の端部に圧
縮ポンプ23が装着され取水口内から水を吸上げて高圧
水に圧縮し、制御された位置から高圧噴流Jを噴射す
る。
【0014】この実施例における取水スクリーン付近の
状態は図2に詳しいが、取水スクリーン1は縦向きバー
11を定間隔に並べ、これらを横向きバー(綴りバー)
12で連結して格子状のスクリーンを形成している。現
時点の水位を見て、最も近接した高さに位置する噴射管
21を選んで制御弁を開いて高圧噴流Jを噴射する。長
い距離の取水口であるときには、図1で例示するよう
に、まず、最も図の左側にあるピアーP1までの範囲の
噴射ノズル22を選んで制御弁24−1だけを開き、前
面のゴミDを前方へ押し出すとともに本流に乗せて位置
からへ移動させる。次に制御弁24−1を閉じると
共に制御弁24−2を開きゴミを高圧噴流Jと本流に乗
せて位置へ移動する。順次ゴミの移動を続けて図の右
側へ流し出して水門Gから下流へ放出させるとともに、
必要なタイミングに合わせて再び制御弁24−1から順
次弁開、弁閉を繰り返し、累積しようとするゴミを突き
放して排除し、下流側へ追放する。ここで、下流側へ流
出したゴミを排除して河川浄化する必要があれば、流水
から分離回収が容易であり、また焼却処理場までの搬送
も負担の少ないような適当な場所を選んで回収し処理す
れば合理的である。
【0015】図3(A)(B)は本発明の別の実施例を
示し、取水スクリーン1Aの横向きバー(綴りバー)1
2A自体が噴射管を兼ねる中空の管体で形成されてい
る。すなわち、横向きバーに多数の噴射ノズル22Aが
開口し、いずれも縦向きバー11Aの間隔から前面に対
して制御弁24Aの開閉に応じて限られた横向きバーか
らだけ高圧噴流Jを噴射する。横向きバーの一端は弁を
介して給水主管25Aと連結し、給水主管の上には高圧
水を供給する電動ポンプ23Aが装着されている。
【0016】図4はさらに別の実施例を示す正面図であ
り、図5はその可動部分の斜視図である。図の実施例は
取水スクリーン1Bの深さが大きくて水位の変動も大き
な場合や取水口の幅が狭いときに好適であり、複数列の
噴射ノズルの横架では追随し難いときに有利な構成であ
る。すなわち、河川堰またはピアーに案内バー27を垂
直平行に対向して1セット立設し、この案内バー27に
案内されて水位の変動とともに昇降するフロート28を
係合させる。対向する2本のフロート28間を繋いで1
または2本(図では上下2本であるが1本でも差し支え
ない)の噴射管21Bを横架する。噴射管21Bには噴
射ノズル22Bが多数開口し、図5のように縦向きバー
11Bの間からスクリーン前方へ向って高圧噴流Jを噴
射する。高圧水を噴射ノズル22Bまで供給するには電
動ポンプ23Bと噴射ノズル22Bとをフレキシブルチ
ューブ29で連結して水位の変動に応動し、所望の時期
にポンプを作動させる。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上に述べたとおり比較的小能
力の圧縮ポンプを陸上に設置し、取水スクリーン直近に
設けた浮遊ゴミ除去装置に連結するだけで取水の障害と
なるゴミの累積を排除し、円滑な取水作業を継続するこ
とができる。すなわち、従来の設備をそのまま流用し、
若干の追加工事を施すだけで実施できる利点は大きい。
また、大規模で保守点検の煩瑣となり勝ちなレーキなど
によるゴミの直接排除を見送ったから、回収したゴミの
処理のために堆積したり搬送する作業から免れ、取水口
付近の汚染や腐敗、不潔な堆積物からの悪臭とも無縁と
なる。
【0018】各噴射管には制御弁が取り付けられ、必要
なゴミ放出の水流が形成されるように最小限の高圧噴流
Jの噴射によって最大の効率が得られるように調整でき
るから、エネルギーコストは最小で賄うことができる。
また、ゴミの累積の程度や取水の速度、本流の流速など
多くの条件が変動することは自然現象を対象とする以上
避けることができないが、これらの条件を参酌してポン
プの運転条件を調整すれば、エネルギーコストを節減し
た無駄のない能率的なゴミの追放と円滑な取水が保証さ
れ、他の従来技術を凌ぐ便益をもたらすことは言うまで
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例とその適用される取水口付近全体
の平面図である。
【図2】同じ実施例の取水スクリーン付近の斜視図であ
る。
【図3】(A)(B)によって別の実施例の平面図と正
面図とを示す。
【図4】さらに別の実施例の正面図である。
【図5】前実施例の斜視図である。
【図6】従来技術の一例を示す平面図と正面図である。
【符号の説明】
1 取水スクリーン 2 浮遊ゴミ排除装置 11 縦向きバー 12 横向きバー 21 噴射管 22 噴射ノズル 23 圧縮ポンプ 24 制御弁 25 給水主管 27 案内バー 28 フロート 29 フレキシブルチューブ R 河川 R1 取水口 R2 貯水部 G 水門 P ピアー J 高圧噴流D ゴミ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川Rなどの取水口R1の前面に設けた
    ゴミ排除用の取水スクリーン1において、取水スクリー
    ン1の直近で、その時点における水位とほぼ適合した高
    さより多数の高圧噴流Jを取水スクリーン1の前方で浮
    遊するゴミDへ向けて噴射し、当該ゴミDを取水口前面
    から追放することを特徴とする取水スクリーン前面の浮
    遊ゴミの排除方法。
  2. 【請求項2】 河川Rなどの取水口R1の前面に設けた
    ゴミ排除用の取水スクリーン1において、取水スクリー
    ン1の直近に高さを変えて複数列の噴射管21を横架
    し、該噴射管21から取水スクリーン1の縦向きバー1
    1間へ開口する多数の噴射ノズル22を具え、該噴射ノ
    ズル22から高圧噴流Jを噴射する高圧水を供給する圧
    縮ポンプ23と、噴射すべき噴射ノズル22を選択して
    噴射の位置を制御する制御弁24を連結したことを特徴
    とする取水スクリーン前面の浮遊ゴミ排除装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、取水スクリーン1A
    を構成する横向きバー12A自体を中空の管体で形成
    し、該横向きバー12Aの縦向きバー11Aとの中間位
    置に噴射ノズル22Aを開口し、該横向きバー12Aの
    一端は制御弁24Aを介してそれぞれ給水主管25Aの
    一端と連通し、該給水主管25Aの他端には電動ポンプ
    23Aが連結していることを特徴とする取水スクリーン
    前面の浮遊ゴミ排除装置。
  4. 【請求項4】 河川Rなどの取水口R1の前面に設けた
    ゴミ排除用の取水スクリーン1Bにおいて、取水口R1
    へ取水スクリーン1Bと並行に対向して垂直に立設した
    少なくとも2本の案内バー27と、該案内バー27に沿
    って水位の変動と共に昇降するフロート28と、対向す
    る2本の該フロート28を繋いで固着し、取水スクリー
    ン1Bを形成する縦向きバー11Bと直近で平行に昇降
    する少なくとも1本の噴射管21Bと、該噴射管21B
    へ多数開口する噴射ノズル22Bと、該噴射ノズル22
    Bから高圧噴流Jを噴射する高圧水をフレキシブルチュ
    ーブ29を介して供給する圧縮ポンプ23Bよりなるこ
    とを特徴とする取水スクリーン前面の浮遊ゴミ排除装
    置。
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