JPH07207848A - 縦葺き屋根板及びその屋根板を用いた縦葺き屋根構造 - Google Patents

縦葺き屋根板及びその屋根板を用いた縦葺き屋根構造

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JPH07207848A
JPH07207848A JP6004434A JP443494A JPH07207848A JP H07207848 A JPH07207848 A JP H07207848A JP 6004434 A JP6004434 A JP 6004434A JP 443494 A JP443494 A JP 443494A JP H07207848 A JPH07207848 A JP H07207848A
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gutter
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Gantan Funaki
元旦 舩木
Noboru Yamasaka
昇 山坂
Masahiro Tamura
雅浩 田村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フラットな屋根面意匠に葺けて、しかも、降
雨時でも屋根板側縁の固定部が浸水しないようにすると
共に侵入した塵等が固定部に滞積しないようにして、ネ
ジ固定部分から下側への漏水と、塵等が原因となる固定
部の腐食そして固定力低下が発生しないようにする。 【構成】 縦葺き屋根板は、屋根板の左右側縁における
固定の内側に略樋状の折り下げ部を設けると共に、前
記固定部を前記折り下げ部の最下端部より高い位置に形
成してある。そして、縦葺き屋根構造は、前記縦葺き屋
根板を用いて、隣接する屋根板の前記固定部を重合し、
同重合状の固定部を吊子部材に固定具で固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は縦葺き屋根板及びその屋
根板を用いた縦葺き屋根構造に関し、フラットな屋根面
意匠に葺けて、しかも、屋根板のネジ固定部分から下側
への漏水と、塵等が原因となる固定部の腐食そして固定
力低下が発生しない優れたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、縦葺き屋根板は表面に凸部が形成
されることなく、ほぼフラットな構造が注目され、提案
も多数されている。(実開平3-31626 号公報、特開平5-
33433号公報、特開平5-86695 号公報等)
【0003】これらの公報に記載されている屋根はフラ
ットな屋根面を得るために、屋根板の左右側縁を下側に
折り下げて折り下げ部を形成すると共に、この折り下げ
部下端から外側に水平状に延びる固定部をの接続部を形
成してあるもので、隣接する屋根板の前記固定部を重ね
てネジで固定している。しかしながら、いずれのものも
固定部が最深位置にあるので、この固定部が常に水潤し
てネジ孔からの侵入水を完全に防ぐことはできず、同固
定部下側の内部に雨水等が侵入する恐れがある。
【0004】また、屋根板の固定部の下側に樋部材を配
して前記ネジ固定部分からの浸水を受けているが、この
固定部は屋根板における折り下げ部下端の最深底面にあ
るため、降雨時には常に水分に接し、腐食の原因にな
る。また、塵等が侵入した場合には、塵等が固定部に溜
まり、その塵等が降雨後にも水分を含み続けることによ
って固定部は湿った状態になり、同固定部の腐食をさら
に促進してしまう恐れもある。
【0005】そして、これらの理由により、固定部にお
けるネジ等の通し孔部分が腐食して、屋根板の固定力が
低下する危惧があり、最悪の場合にはその固定力が失わ
れてしまう等の耐久性に劣る問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、フラットな屋根面意匠のものに葺こうとすると、降
雨時に屋根板側縁の固定部が浸水することによるネジ固
定部分から下側への漏水と、侵入した塵等が原因となる
固定部の腐食そして固定力低下を避けられないことであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明の縦葺き屋根板では、屋根板の左右側縁に固
定部を形成し、この固定部を固定具によって固定する縦
葺き屋根板にあって、前記固定具の内側に略樋状の折り
下げ部を設けると共に、前記固定部は前記折り下げ部の
最下端部より高い位置に形成してあることを特徴にして
いる。
【0008】屋根板における固定部の高さ下限は少なく
とも折り下げ部の最下端部より高ければ良く自由である
が、固定部の浸水対策の面から高い方が望ましい。そし
て、固定部の高さ上限は、フラットな屋根面に葺く上で
は、固定部の上側に位置するネジ頭や目地部材等の高さ
相当分について折り下げ部上端すなわち屋根板側縁より
も低ければ良い。また、この固定部の形状は、例えば吊
子部材への重合・固定状態を考慮した態様に、折り下げ
部の形状は樋としての働きに加えて、例えば屋根面が目
地部材を含めてフラットに葺けるように考慮した態様に
する等、図面に例示した態様乃至これらに類する適宜態
様であって良く、特に制限されない。
【0009】そして、本発明の縦葺き屋根構造では、屋
根板は左右側縁に、内側の略樋状折り下げ部と、前記折
り下げ部の最下端部よりも高い外側の固定部を有してお
り、この隣接する屋根板の前記固定部を重合し、同重合
状の固定部を吊子部材に固定具で固定したことを特徴に
している。
【0010】また、本発明の屋根構造では、別部材から
なる樋部材を前記固定部の下側に配したことを特徴にし
ている。
【0011】また、本発明の屋根構造では、前記吊子部
材が、固定側吊子部と、同固定側吊子部に対して左右方
向又は流れ方向若しくは双方ともにスライド可能である
可動側吊子部からなり、この可動側吊子部に前記固定部
を固定してあることを特徴にしている。
【0012】また、本発明の屋根構造では、前記隣接す
る屋根板の側縁間に目地部材を前記固定部が覆われる態
様に配設してあることを特徴にしている。
【0013】本発明の屋根構造における屋根板の固定部
の固定は、ビス、ボルト等の固定具による締着によって
行われる。屋根板の重合固定部分にはゴム系、樹脂系の
止水材を配設するようにしても良く、この場合、重合固
定部分の水密性が高まる。屋根板における略樋状折り下
げ部の樋能力が大きい場合には、少量の侵入水であれば
固定部にまで到達させずに排水処理可能であるため、樋
部材は必要なくなることもある。目地部材は、シリコン
系等の不定形シール材であっても良いし、定形状のキャ
ップ材とキャップ固定材からなる態様のものであっても
良いが、前者のものでは、重合固定部分側にバックアッ
プ材を介在させると、シール材の使用量の低減、シール
材の割れおよび剥離防止に有効である。そして、後者の
ものでは、キャップ固定材は短尺状あるいは長尺状のい
ずれでも良いが、長尺状である場合には、左右側縁に軟
質材を配設して形成することにより、屋根板に対するキ
ャップ固定材の密着性が向上して雨仕舞能力が高まる。
【0014】
【作用】屋根板は、左右側縁における固定具の内側に略
樋状の折り下げ部を設けると共に、前記固定部を前記折
り下げ部の最下端部より高い位置に形成してあるため、
屋根面がフラットで、侵入した雨水等が固定部よりも低
い位置の樋部分を通り、固定部が雨水等で常に水潤する
ことなく、塵等が原因となる腐食を起こすことがない、
雨仕舞および耐蝕性に優れた屋根を葺くことができる。
【0015】屋根構造は、屋根板左右側縁に、内側の略
樋状折り下げ部と、前記折り下げ部の最下端部よりも高
い外側の固定部を形成して、この隣接する屋根板の前記
固定部を重合し、同重合状の固定部を吊子部材に固定具
で固定してあるため、屋根面から折り下げ部を伝って侵
入した雨水等は、固定部の両脇に在って且つ固定部より
も低い位置の樋部分を通して水下側に排水することがで
き、固定部が雨水等で常に水潤することはなくなって、
フラットな屋根面意匠を呈しながら雨仕舞および耐蝕性
に優れている。
【0016】塵等が侵入しても、両脇の樋部分よりも高
い中央の固定部には溜まり難く、しかも、固定部自体が
雨水等で常に水潤することがないので、塵等が原因とな
る腐食を起こすことがない。そして、固定部が腐食しに
くくて固定具による固定状態が維持されるため、固定力
が低下することがなく強固な屋根構造である。
【0017】別部材からなる樋部材を前記固定部の下側
に配してあるため、固定部から雨水等が侵入しても、樋
部材で室内側に浸水(漏水)させることなく排出するこ
とができる。
【0018】前記吊子部材を、固定側吊子部と、同固定
側吊子部に対して左右方向又は流れ方向若しくは双方と
もにスライド可能である可動側吊子部とで構成して、こ
の可動側吊子部に前記固定部を固定してあるため、吊子
等の取付誤差や屋根板の成形誤差に対して可動側吊子部
をスライドさせて対応できると共に、屋根板の熱伸縮、
地震等による建築物の揺れ等が起こっても、この動きに
従動して可動側吊子部がスライドするので容易に対応す
ることができる。例えば、可動側吊子部が左右方向にス
ライド可能である場合、吊子等の左右取付誤差、屋根板
の幅成形誤差、屋根板の左右方向の熱伸縮、地震等によ
る建築物の揺れ等に対応できる。また、可動側吊子部が
流れ方向にスライド可能である場合、屋根板の長手方向
の熱伸縮、地震等による建築物の揺れ等に対応できる。
【0019】前記隣接する屋根板の側縁間に目地部材を
前記固定部が覆われる態様に配設してあるため、固定具
および重合固定部分を覆い隠せると共に、屋根板の側縁
間を含む屋根面全体をフラットに整えることができる。
【0020】
【実施例】図1には本発明の縦葺き屋根板の第1実施例
を例示しており、この長尺状の屋根板1は左右側縁に、
内側の略樋状折り下げ部2と、前記折り下げ部2の最下
端部よりも高くて外側にある固定部3を有している。
【0021】折り下げ部2は屋根板1の左右側縁から下
側に折り下げて形成してあり、上端側には後の屋根構造
で説明するキャップ材27側縁が納まる段部4を、下端側
には同下端から外側に水平状に延ばした後に外側斜め上
向きに立ち上げた樋部分5を、それぞれ形成してある。
【0022】固定部3は、樋部材5における外側の立上
がり部分5a上端から外側に水平状に延ばして、樋部分5
よりも高い位置に形成してある。また、固定部3は、水
平部3aの外側縁から外側斜め下向きに折り下げる下がり
部3bを形成しており、この水平部3aと下がり部3bと立上
がり部5a上部分からなる断面略王冠状に形成してある。
【0023】そして、屋根面1aから樋部分5までの屋根
板1の高さaと、段部4の高さbと、固定部の高さcと
の関係は、a>b>cにしてある。図面上では、aに対
して、bが1/3 、cが1/5 にしてある。
【0024】これにより、屋根面1aがフラットで、侵入
した雨水等は固定部3よりも低い位置の樋部分5を通
り、固定部3が雨水等で常に水潤することなく、塵等が
原因となる腐食を起こすことがない、雨仕舞および耐蝕
性に優れた屋根を葺くことができる。
【0025】また、段部4を形成して、キャップ材27が
納められるようにしてあるため、屋根板1の側縁間を覆
うキャップ材27を含めて屋根面全体がフラットな屋根に
葺くことができる。さらに、固定部3を断面略王冠状に
形成してあるため、重合固定時における固定部3同士の
重合関係および後の屋根構造で説明する吊子部材11への
固定関係が安定して優れている。この屋根板1は、後の
屋根構造で説明する不定形シール材32あるいは定形状の
キャップ材27とキャップ固定材20からなるいずれの目地
部材19にも対応できる。
【0026】図2には本発明の縦葺き屋根板の第2実施
例を例示しており、構成は前記した第1実施例のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省
略して、相違する構成について説明する。
【0027】固定部3は段部4よりも高い位置に形成す
ると共に、樋部分5は深く形成してあり、各部の高さ関
係はa>b<cにしてある。図面上では、aに対してc
を4/5 にしてある。
【0028】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果があり、さらに、樋部分5が深く大きいので、別
部材の樋部材を必要としないで葺くことも可能である。
【0029】図3には本発明の縦葺き屋根板の第3実施
例を例示しており、構成は前記した第1実施例のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省
略して、相違する構成について説明する。
【0030】折り下げ部2は屋根板1の左右側縁から外
側斜め下向きに折り下げて形成すると共に、固定部3を
高くして、樋部分5を深く且つ大きく形成してあり、各
部の高さ関係はa>b>cにしてある。図面上では、a
に対してcを1/2 にしてある。
【0031】これにより、前記第2実施例のものと同様
の効果がある。
【0032】図4には本発明の縦葺き屋根板の第4実施
例を例示しており、構成は前記した第1実施例のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省
略して、相違する構成について説明する。
【0033】固定部3は下がり部3b下縁を内側に折り返
して形成してある。また、固定部3を高くして、樋部分
5を深く且つ大きく形成してあり、各部の高さ関係はa
>b>cにしてある。図面上では、aに対してcを1/2
にしてある。
【0034】これにより、前記第2実施例のものと同様
の効果があり、さらに、固定部3における下がり部3b下
縁を内側に丸く折り返して形成してあるため、重合固定
時に立上がり部3bおよび吊子部材11が傷付かず、腐食の
発生箇所を増やさずに済む。
【0035】図5には本発明の縦葺き屋根板の第5実施
例を例示しており、構成は前記した第1実施例のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省
略して、相違する構成について説明する。
【0036】折り下げ部2は屋根板1の左右側縁から内
側斜め下向きに折り下げて形成すると共に、固定部3を
高くして、樋部分5を深く且つ大きく形成してあり、各
部の高さ関係はa>b>cにしてある。図面上では、a
に対してcを1/2 にしてある。
【0037】これにより、前記第2実施例のものと同様
の効果があり、さらに、深く大きな樋部分5を確保した
上で、後の屋根構造で説明する目地部材19によって覆わ
れる幅間隔を小さくできて、目地幅が狭い意匠の屋根面
1aに葺けると共に、目地部材19量の節減に有効である。
【0038】図6には本発明の縦葺き屋根板の第6実施
例を例示しており、構成は前記した第1実施例のものと
基本的に同一であるため、共通している構成の説明を省
略して、相違する構成について説明する。
【0039】折り下げ部2は樋部分5の立上がり部5a上
縁に段部6を形成して、この段部6上縁から固定部3を
延設してある。そして、固定部3を高くして、樋部分5
を深く且つ大きく形成してあり、各部の高さ関係はa>
b>cにしてある。図面上では、aに対してcを1/2 に
してある。
【0040】これにより、前記第2実施例のものと同様
の効果がある。
【0041】図7には前記縦葺き屋根板を用いて施工し
た本発明の縦葺き屋根構造の第1実施例を例示してお
り、下地8に防水シート9を敷設して、この防水シート
9上に樋部材10を軒棟方向に敷設すると共に、短尺状の
吊子部材11を樋部材10に跨がせて軒棟方向に適宜間隔状
に配設して、同吊子部材11における固定脚部12をビス25
で下地8に固定してある。そして、左右の吊子部材11間
の下地8面に断熱材18を敷設して、この断熱材18上に屋
根板1を敷設してある。
【0042】屋根板1は前記図1の屋根板と基本的に同
構成のもので、裏貼り材7を貼設してあり、段部4およ
び樋部分5の幅を広くすると共に、固定部3を水平部3a
のみによって形成してある。この左右の屋根板1は隣接
する左右側縁の固定部3を重合して吊子部材11中央の取
付部13に載乗させて、上側の固定部3上のキャップ固定
材20ともどもビス26で取付部13に固定している。また、
屋根板1の段部4下側は吊子部材11左右の受け部14で受
支している。
【0043】キャップ固定材20は長尺状のもので、左右
側縁にキャップ支え部21を内側斜め上向きに立設すると
共に、同左右側縁に断面略U形状の被係止部22をそれぞ
れ垂設し、且つ、被係止部22の外側上端から水平状に延
びる延長部23先端に軟質性ベロ部24を配設してある。こ
のキャップ固定材20は固定部3上にビス26で固定されて
いて、左右の軟質性ベロ部24は段部4にそれぞれ弾性的
に圧接して止水している。また、左右の被係止部22には
キャップ材27を係止状態に保持している。
【0044】キャップ材27は長尺状のもので、上面部27
a の左右側縁を下側に丸く折り返して、この折り返し端
から下向きに折り曲げた下端を外側斜め上向きに折り返
して前記被係止部22に対応する係止部28をそれぞれ形成
してある。このキャップ材27は左右の係止部28をキャッ
プ固定材20における左右の被係止部22に挿入して、先端
の係止鍔部28a が被係止顎部22a に係止した状態にし
て、左右の隣接する屋根板1の接続部分そしてビス26頭
を覆っている。
【0045】これにより、屋根面1aから段部4を伝って
侵入する雨水を、同段部4に弾性的に圧接して止水して
いる軟質性ベロ部24によって、段部段階で止水すること
ができる。また、キャップ固定材20とキャップ材27の側
縁間から係止部分を経て毛細管侵入する雨水は、この係
止部分の内側におけるキャップ固定材20のキャップ支え
部21とキャップ材27の係止部28および上面部27a 下面と
で形成した毛細管現象が発生しない空間状の止水部29で
止水できて、ビス26側への侵水を阻止することができ
る。そして、前記段部4における止水部分から折り下げ
部2を伝って侵入した雨水等は、固定部3の両脇に在っ
て且つ固定部3よりも低い位置の深くて大きい断面積の
樋部分5を通して水下側にスムーズに排水することがで
き、固定部3が雨水等で常に水潤することはなくなっ
て、フラットな屋根面意匠を呈しながら雨仕舞および耐
蝕性ともに優れている。
【0046】塵等が侵入しても、両脇の樋部分5よりも
高い中央の固定部3には溜まり難く、しかも、固定部3
自体が雨水等で常に水潤することがないので、塵等が原
因となる腐食を起こすことがない。そして、固定部3が
腐食しにくくてビス26による固定状態が維持されるた
め、固定力が低下することがなく強固な屋根構造であ
る。
【0047】別部材からなる樋部材10を固定部3の下側
に配してあるため、固定部3から雨水等が侵入しても、
樋部材10で室内側に浸水(漏水)させることなく排出す
ることができる。
【0048】隣接する屋根板1の左右側縁間にキャップ
固定材20とキャップ材27からなる目地部材19を固定部3
が覆われる態様に配設してあるため、ビス26および重合
固定部分を覆い隠せると共に、目地幅が広くて、しか
も、屋根板1の左右側縁間を含む屋根面全体がフラット
である意匠のものに整えることができる。
【0049】図8には前記縦葺き屋根板を用いて施工し
た本発明の縦葺き屋根構造の第2実施例を例示してお
り、構成は前記した屋根構造の第1実施例のものと基本
的に同一であるため、共通している構成の説明を省略し
て、相違する構成について説明する。
【0050】樋部材10は除いている。そして、吊子部材
11は固定側吊子部11A と第1可動側吊子部11B と第2可
動側吊子部11C に分割成形してある。第1可動側吊子部
11Bは固定側吊子部11A の水平状第1連結部16に左右方
向にスライド可能に連結してあり、第2可動側吊子部11
C は第1可動側吊子部11B の水平状第2連結部17に流れ
方向にスライド可能に連結してある。
【0051】屋根板1は前記図4の屋根板と基本的に同
構成のもので、裏貼り材7を貼設してある。この左右の
屋根板1は隣接する左右側縁の固定部3を重合して第2
可動側吊子部11C 中央の取付部13に載乗させて、上側の
固定部3上のキャップ固定材20ともどもビス26で取付部
に固定している。また、屋根板1の段部4下側は第2可
動側吊子部11C 左右の受け部14で、樋部分5下側は凹部
15で、それぞれ受支している。
【0052】キャップ固定材20は延長部23および軟質性
ベロ部24を除いて形成してある。このキャップ固定材20
の左右の被係止部22は左右の樋部分5に納まっている。
そして、キャップ材27は上面部27a の左右側縁を下側に
丸く折り返して当接縁部30を形成すると共に、この当接
縁部30先端から係止部28をそれぞれ形成してある。この
キャップ材27は左右の係止部28をキャップ固定材20にお
ける左右の被係止部22に挿入係止していて、左右側縁の
当接縁部30が段部4にそれぞれ圧接して止水した状態に
している。
【0053】これにより、前記第1実施例の屋根構造の
ものと軟質性ベロ部24および樋部材10の有無による点を
除いて同様の効果があり、さらに、固定側吊子部11A に
対して第1可動側吊子部11B を介して左右方向および流
れ方向ともにスライド可能な第2可動側吊子部11C に屋
根板1の固定部3をビス26で固定してあるため、固定側
吊子部11A の左右方向の取付誤差や屋根板の幅方向の成
形誤差に対して第1可動側吊子部11B を左右にスライド
させて対応できると共に、屋根板1の左右および流れ方
向の熱伸縮、地震等による建築物の揺れ等に対して、こ
の動きに従動して第1および第2可動側吊子部11B,11C
が自在にスライドするので容易に対応することができ
る。
【0054】図9には本発明の縦葺き屋根構造の第3実
施例を例示しており、構成は前記した屋根構造の第2実
施例のものと基本的に同一であるため、共通している構
成の説明を省略して、相違する構成について説明する。
【0055】固定側吊子部11A は下地8における防水シ
ート9上の樋部材10に跨がせて軒棟方向に適宜間隔状に
配設してビス25で固定してある。
【0056】これにより、前記第2実施例の屋根構造の
ものと同様の効果があり、さらに、別部材からなる樋部
材10を固定部3の下側に配してあるため、固定部3から
雨水等が侵入しても、樋部材10で室内側に浸水(漏水)
させることなく排出することができる。
【0057】図10には本発明の縦葺き屋根構造の第4実
施例を例示しており、構成は前記した屋根構造の第1実
施例のものと基本的に同一であるため、共通している構
成の説明を省略して、相違する構成について説明する。
【0058】樋部材10は除いている。そして、吊子部材
11は取付部13の左右側縁を外側斜め下向きに折り下げた
後に外側に水平状に延ばして固定脚部12を形成してあ
る。この吊子部材11はその固定脚部12を下地8にビス25
で固定しており、取付部13には隣接する屋根板1の左右
側縁の重合状固定部3をキャップ固定材20ともどもビス
26で固定している。
【0059】これにより、前記第1実施例の屋根構造の
ものと樋部材10の有無による点を除いて同様の効果があ
る。
【0060】図11には本発明の縦葺き屋根構造の第5実
施例を例示しており、構成は前記した屋根構造の第2実
施例のものと基本的に同一であるため、共通している構
成の説明を省略して、相違する構成について説明する。
【0061】目地部材19として、キャップ固定材20およ
びキャップ材27に代えて、バックアップ材31とシール材
32を用いている。第2可動側吊子部11C の取付部13に重
合状に固定されている固定部3上面と左右の樋部分5上
側にバックアップ材31を樋部分5の排水空間を残して覆
設すると共に、このバックアップ材31および左右の段部
4にシール材32を覆設している。
【0062】これにより、前記第2実施例の屋根構造の
ものと同様の効果があり、さらに、シール材32の下側に
バックアップ材31を介在させてあるため、シール材32の
使用量の低減、シール材32の割れおよび剥離防止に有効
である。
【0063】図12の(A)〜(C)には本発明の屋根構
造における固定部3の他の重合態様を例示しており、
(A)の態様では取付部13と下側の固定部3との間にゴ
ム系や樹脂系等の止水材33を介在してある。(B)の態
様では下側の固定部3と上側の固定部3との間に止水材
33を介在してある。(C)の態様では上側の固定部3と
ビス26との間に止水材33を介在してある。これにより、
固定部3の重合部分における雨仕舞をさらに向上するこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】
A.請求項1により、屋根板は、左右側縁における固定
具の内側に略樋状の折り下げ部を設けると共に、前記固
定部を前記折り下げ部の最下端部より高い位置に形成し
てあるため、屋根面がフラットで、侵入した雨水等が固
定部よりも低い位置の樋部分を通り、固定部が雨水等で
常に水潤することなく、塵等が原因となる腐食を起こす
ことがない、雨仕舞および耐蝕性に優れた屋根を葺くこ
とができる。
【0065】B.請求項2により、屋根構造は、屋根板
左右側縁に、内側の略樋状折り下げ部と、前記折り下げ
部の最下端部よりも高い外側の固定部を形成して、この
隣接する屋根板の前記固定部を重合し、同重合状の固定
部を吊子部材に固定具で固定してあるため、屋根面から
折り下げ部を伝って侵入した雨水等は、固定部の両脇に
在って且つ固定部よりも低い位置の樋部分を通して水下
側に排水することができ、固定部が雨水等で常に水潤す
ることはなくなって、フラットな屋根面意匠を呈しなが
ら雨仕舞および耐蝕性に優れている。
【0066】C.同項により、塵等が侵入しても、両脇
の樋部分よりも高い中央の固定部には溜まり難く、しか
も、固定部自体が雨水等で常に水潤することがないの
で、塵等が原因となる腐食を起こすことがない。そし
て、固定部が腐食しにくくて固定具による固定状態が維
持されるため、固定力が低下することがなく強固な屋根
構造である。
【0067】D.請求項3により、別部材からなる樋部
材を前記固定部の下側に配してあるため、固定部から雨
水等が侵入しても、樋部材で室内側に浸水(漏水)させ
ることなく排出することができる。
【0068】E.請求項4により、吊子部材を、固定側
吊子部と、同固定側吊子部に対して左右方向又は流れ方
向若しくは双方ともにスライド可能である可動側吊子部
とで構成して、この可動側吊子部に前記固定部を固定し
てあるため、吊子等の取付誤差や屋根板の成形誤差に対
して可動側吊子部をスライドさせて対応できると共に、
屋根板の熱伸縮、地震等による建築物の揺れ等が起こっ
ても、この動きに従動して可動側吊子部がスライドする
ので容易に対応することができる。例えば、可動側吊子
部が左右方向にスライド可能である場合、吊子等の左右
取付誤差、屋根板の幅成形誤差、屋根板の左右方向の熱
伸縮、地震等による建築物の揺れ等に対応できる。ま
た、可動側吊子部が流れ方向にスライド可能である場
合、屋根板の長手方向の熱伸縮、地震等による建築物の
揺れ等に対応できる。
【0069】F.請求項5により、隣接する屋根板の側
縁間に目地部材を前記固定部が覆われる態様に配設して
あるため、固定具および重合固定部分を覆い隠せると共
に、屋根板の側縁間を含む屋根面全体をフラットに整え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の縦葺き屋根板の第1実施例を例示し
た部分縦断面図。
【図2】 本発明の縦葺き屋根板の第2実施例を例示し
た部分縦断面図。
【図3】 本発明の縦葺き屋根板の第3実施例を例示し
た部分縦断面図。
【図4】 本発明の縦葺き屋根板の第4実施例を例示し
た部分縦断面図。
【図5】 本発明の縦葺き屋根板の第5実施例を例示し
た部分縦断面図。
【図6】 本発明の縦葺き屋根板の第6実施例を例示し
た部分縦断面図。
【図7】 本発明の縦葺き屋根構造の第1実施例を例示
した部分縦断面図。
【図8】 本発明の縦葺き屋根構造の第2実施例を例示
した部分縦断面図。
【図9】 本発明の縦葺き屋根構造の第3実施例を例示
した部分縦断面図。
【図10】 本発明の縦葺き屋根構造の第4実施例を例示
した部分縦断面図。
【図11】 本発明の縦葺き屋根構造の第5実施例を例示
した部分縦断面図。
【図12】 (A)〜(C)は本発明の縦葺き屋根構造に
おける固定部の他の重合態様をそれぞれ例示した各部分
拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 屋根板 1a 屋根板の
屋根面 2 屋根板の折り下げ部 3 屋根板の
固定部 3a 固定部の水平部 3b 固定部の
下がり部 4 屋根板の段部 5 折り下げ
部の樋部分 5a 樋部分の立上がり部分 6 樋部分の
段部 7 裏貼り材 a 屋根板の
高さ b 段部の高さ c 固定部の
高さ 8 下地 9 防水シー
ト 10 樋部材 11 吊子部材 11A 吊子部材の固定側吊子部 11B 吊子部材の第1可動側吊子部 11C 吊子部材の第2可動側吊子部 12 吊子部材の固定脚部 13 吊子部材
の取付部 14 吊子部材の受け部 15 第2可動
側吊子部の凹部 16 吊子部材の第1連結部 17 吊子部材
の第2連結部 18 断熱材 19 目地部材 20 キャップ固定材(目地部材) 21 キャップ
支え部(目地部材) 22 キャップ固定材の被係止部 22a 被係止
部の被係止顎部 23 キャップ固定材の延長部 24 キャップ
固定材のベロ部 25,26 ビス 27 キャップ
材(目地部材) 27a キャップ材の上面部 28 キャップ
材の係止部 28a 係止部の係止鍔部 29 キャップ
材の止水部 30 キャップ材の当接縁部 31 バックア
ップ材 32 シール材(目地部材) 33 止水材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明の縦葺き屋根板では、屋根板の左右側縁に固
定部を形成し、この固定部を固定具によって固定する縦
葺き屋根板にあって、前記固定の内側に略樋状の折り
下げ部を設けると共に、前記固定部は前記折り下げ部の
最下端部より高い位置に形成してあることを特徴にして
いる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【作用】屋根板は、左右側縁における固定の内側に略
樋状の折り下げ部を設けると共に、前記固定部を前記折
り下げ部の最下端部より高い位置に形成してあるため、
屋根面がフラットで、侵入した雨水等が固定部よりも低
い位置の樋部分を通り、固定部が雨水等で常に水潤する
ことなく、塵等が原因となる腐食を起こすことがない、
雨仕舞および耐蝕性に優れた屋根を葺くことができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】
【発明の効果】 A.請求項1により、屋根板は、左右側縁における固定
の内側に略樋状の折り下げ部を設けると共に、前記固
定部を前記折り下げ部の最下端部より高い位置に形成し
てあるため、屋根面がフラットで、侵入した雨水等が固
定部よりも低い位置の樋部分を通り、固定部が雨水等で
常に水潤することなく、塵等が原因となる腐食を起こす
ことがない、雨仕舞および耐蝕性に優れた屋根を葺くこ
とができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根板の左右側縁に固定部を形成し、こ
    の固定部を固定具によって固定する縦葺き屋根板にあっ
    て、前記固定具の内側に略樋状の折り下げ部を設けると
    共に、前記固定部は前記折り下げ部の最下端部より高い
    位置に形成してあることを特徴とする縦葺き屋根板。
  2. 【請求項2】 屋根板は左右側縁に、内側の略樋状折り
    下げ部と、前記折り下げ部の最下端部よりも高い外側の
    固定部を有しており、この隣接する屋根板の前記固定部
    を重合し、同重合状の固定部を吊子部材に固定具で固定
    したことを特徴とする縦葺き屋根構造。
  3. 【請求項3】 別部材からなる樋部材を前記固定部の下
    側に配したことを特徴とする請求項2記載の縦葺き屋根
    板。
  4. 【請求項4】 前記吊子部材が、固定側吊子部と、同固
    定側吊子部に対して左右方向又は流れ方向若しくは双方
    ともにスライド可能である可動側吊子からなり、この可
    動側吊子に前記固定部を固定してあることを特徴とする
    請求項2、3いずれかに記載の縦葺き屋根構造。
  5. 【請求項5】 前記隣接する屋根板の側縁間に目地部材
    を前記固定部が覆われる態様に配設してあることを特徴
    とする請求項2乃至4いずれかに記載の縦葺き屋根構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS642022U (ja) * 1987-06-22 1989-01-09
JPH0515865A (ja) * 1991-07-16 1993-01-26 Toshiba Eng & Constr Co Ltd 回転機の軸受潤滑油配管系の洗浄方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS642022U (ja) * 1987-06-22 1989-01-09
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