JPH07208396A - 遠心式送風機 - Google Patents

遠心式送風機

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Publication number
JPH07208396A
JPH07208396A JP6007738A JP773894A JPH07208396A JP H07208396 A JPH07208396 A JP H07208396A JP 6007738 A JP6007738 A JP 6007738A JP 773894 A JP773894 A JP 773894A JP H07208396 A JPH07208396 A JP H07208396A
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JP
Japan
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case
enlarged
scroll
extension
centrifugal
Prior art date
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Application number
JP6007738A
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English (en)
Inventor
Yukio Kamimura
上村  幸男
Koichi Saka
鉱一 坂
Manabu Miyata
学 宮田
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠心式ファンより径外方向へ吹き出された空
気の流れをスムーズにし、吐出流路内の圧力損失および
騒音を低下させる遠心式送風機を提供する。 【構成】 遠心式送風機は、空気を遠心方向に吹き出す
遠心式ファン2と、この遠心式ファン2を収容するスク
ロールケース部51と、このスクロールケース部51の
出口側に接続される拡大延長ケース部52とを備える。
拡大延長ケース部52は、拡大延長上壁ケース62、拡
大延長下壁ケース63、及び側壁ケース64、65から
なる。拡大延長ケース部52は、吐出側にいくに従い流
路開口面積が拡大される吐出通路70を有する。拡大延
長上壁ケース62は吐出流方向にいくに従い上方へ拡大
するとともに拡大延長下壁ケース63は下方へ拡大す
る。拡大延長上壁ケースの上方への拡大量HUP、前記拡
大延長下壁ケースの下方への拡大量HLRとしたとき、ス
クロール拡大比率HUP/HLRを0.4〜1.1に設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心式送風機に関する
もので、詳細には、冷房用クーリングユニットまたは暖
房用ヒータユニットを経由して車室に空気を供給するた
めの空気流を発生させる遠心式送風機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の遠心式送風機としては、実開平1
−108398号公報に示されるように、ファンを収容
するケースのモータ側の壁面がファンから吹き出される
空気の吹き出し方向に沿って湾曲形状に形成されている
ものが知られている。このものでは、モータ側の壁面に
おいて空気の吹き出し方向に沿ってどのように湾曲形状
に形成されているかについては具体的な構成は開示され
ていない。
【0003】一方、従来より、車室内を空調する車両用
空調装置は、図13(イ)に示したように、車室内空気
と車室外空気との吸入割合を切り替える図示しない切替
箱の下方側に遠心式送風機B1の遠心式ファン100を
囲むスクロールケーシングSCの空気取入口101が接
続され、スクロールケーシングSCに形成される渦巻状
の吐出流路102に流路面積が急拡大するダクト103
が接続され、このダクト103にクーリングユニットC
が連結されている。クーリングユニットCの内部にはエ
バポレータEが収容されている。
【0004】ここで、スクロールケーシングSCは、空
気取入口101を形成する上壁104、この上壁104
に対向する下壁105、および上壁104の外周端と下
壁105の外周端とを連結する側壁106により構成さ
れている。この遠心式送風機B1に形成される吐出流路
102の出口部分に流路面積が急拡大されることは、圧
力損失および騒音の拡大と、エバポレータEを通る空気
の風速分布の不均一という不具合を生じる。
【0005】そこで、図13(ロ)に示したように、ス
クロールケーシングSCを吐出流路102の出口に向か
って上下方向に徐々に拡大し、吐出流路102の出口付
近の流路面積をクーリングユニットCの入口に合わせて
大きくした遠心式送風機B2を装着した車両用空調装置
も実用化されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の前記
遠心式送風機B2においては、スクロールケーシングS
Cを吐出流路102の出口に向かって単純に上下方向に
拡げており、スクロールケーシングSC内の吐出流路1
02の軸周りの旋回流(セカンダリーフロー)がスクロ
ールケーシングSCの下壁105に衝突する等してスム
ーズに吐出流路102の出口側へ流れず、遠心式送風機
B2自体の騒音レベルが上記遠心式送風機B1と比較し
て大風量時に4dB程度大きくなるという課題があっ
た。
【0007】スクロールケーシングSCの下壁105へ
の流れの衝突を避けることにより遠心式送風機の騒音を
低減する従来例としては、前記実開平1−108398
号公報に示すように、遠心式ファンから吹き出される空
気の吹き出し方向に沿った湾曲形状にスクロールケーシ
ングの下壁を形成したものがある。しかし、この遠心式
送風機においては、遠心式ファンより所定の吹き出し角
をもってファン径外方向へ吹き出した空気が湾曲形状の
下壁の外周端より外周壁に沿って上方に送られるため、
外周壁に沿って上方に向かう空気と遠心式ファンの径外
方向に向かって吹き出した空気とが干渉したり、スクロ
ールケーシングの上壁付近で渦流が発生したりすること
によって、前記遠心式送風機B1およびB2と比較し
て、圧力損失および騒音を大きく低下させることはでき
ない。
【0008】本発明は、遠心式ファンより径外方向へ吹
き出された空気の流れをスムーズにし、吐出流路内の圧
力損失および騒音を低下させる遠心式送風機を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の遠心式送風機
は、円周方向に配設された多数のブレード、前記多数の
ブレードの空気吸入側端部に形成された環状の保持リン
グ、及び前記多数のブレードの反空気吸入側端部に形成
された底プレートを有する遠心式ファンと、前記遠心式
ファンの軸方向の一方の端部側に空気取入口を形成する
上板、この上板に対向する下板、及び前記上板の外周端
部と前記下板の外周端部とを連結する外周壁からなり吐
出流路を渦巻き状に形成するスクロールケース部と、拡
大延長上壁ケース、拡大延長下壁ケース、及び側壁ケー
スからなり前記吐出通路に連通しかつ吐出側にいくに従
い流路開口面積が拡大される吐出通路を形成する拡大延
長ケース部とを備え、吐出流方向にいくに従い前記拡大
延長上壁ケースを上方へ拡大するとともに前記拡大延長
下壁ケースを下方へ拡大し、前記拡大延長上壁ケースの
上方への拡大量HUP、前記拡大延長下壁ケースの下方へ
の拡大量HLRとしたとき、スクロール拡大比率HUP/H
LRを0.4〜1.1に設定したことを特徴とする構成を
有する。
【0010】前記構成をもつ本発明の遠心式送風機は、
好ましくは、スクロール拡大比率H UP/HLRを0.5〜
1.0に設定する。また前記構成をもつ本発明の遠心式
送風機は、好ましくは、前記拡大延長上壁ケース及び前
記拡大延長下壁ケースのスクロール拡大角θUP及びθLR
の少なくとも一方を7〜45°に設定する。このスクロ
ール拡大角θUP及びθLRの少なくとも一方は、更に好ま
しくは、10〜35°に設定する。
【0011】前記構成をもつ本発明の遠心式送風機は、
更に好ましくは、スクロール拡大比率HUP/HLRを0.
5〜1.0に設定し、かつ前記拡大延長上壁ケース及び
前記拡大延長下壁ケースのスクロール拡大角θUP及びθ
LRの少なくとも一方を10〜35°に設定する。
【0012】
【作用および発明の効果】本発明の遠心式送風機による
と、スクロールケーシングの吐出口側に向かって吐出流
路の流路面積が徐々に拡大される。この吐出流路面積の
拡大は、吸込側スクロール拡大角θUPとモータ側スクロ
ール拡大角θLRをもたせることによって構成される。
【0013】吸込側スクロール拡大角θUPとθLRの値を
選定することにより、スクロールケーシングにより形成
される吐出流路の圧力損失を低減し、あるいは空気流れ
を阻害する壁への衝突流を低減するため、スクロールケ
ーシングの吐出側への空気流れをスムーズにし、騒音の
低減を図る。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
車両用空調装置に空気を取り込む遠心式送風機に本発明
を適用した第1実施例を図1〜図6に示す。図5におい
て、車両用空調装置20は、車室内空気と車室外空気と
の吸入割合を切り替える内外気切替箱A、車室内へ向か
う空気流を発生させる遠心式送風機B、エバポレータE
が使用されるクーリングユニットCならびに、ヒータコ
アH、複数の図示しないダンパ等が収容されるヒータユ
ニットDから構成されており、これらは本例では空気流
れ方向の上流側から下流側に向かって順次接続されてい
る。
【0015】次に、図1〜図4に基づいて前記遠心式送
風機Bについて詳述する。遠心式送風機Bは、モータ1
により回転駆動される遠心式ファン2と、この遠心式フ
ァン2の周囲を囲んで車室内へ向かう空気が流れる渦巻
状の吐出流路3を形成するスクロールケーシング4とを
備える。モータ1は、スクロールケーシング4の下壁を
貫通するようにしてスクロールケーシング4に固定され
ており、モータ1の回転軸はスクロールケーシング4内
に位置しており、この回転軸に遠心式ファン2が連結さ
れている。
【0016】遠心式ファン2は、樹脂製であって、円周
方向に配設された多数のブレード6、前記多数のブレー
ド6の空気吸入側端部に形成された環状の保持リング2
6、及び前記多数のブレード6の反空気吸入側端部に形
成された底プレート5を有する。この遠心式ファン2
は、スクロールケーシング4の中央部に収容され、その
底プレート5の外周縁近傍の上部に断面形状がほぼ円弧
状のブレード6が多数枚等間隔で一体成形されている。
また遠心式ファン2は、底プレート5の下方に配したモ
ータ1により回転駆動されると、空気取入口36より吸
引した空気を径外方向へ吹き出し、吐出通路3に圧送す
る。遠心式ファン2のブレード6の上端外周部には補強
用の保持リング26が設けられている。
【0017】吐出流路3は、遠心式ファン2の外周面と
スクロールケーシング4の内周面との間に形成され、遠
心式ファン2より径外方向へ吹き出された空気を吐出口
11へ送るための通風路である。スクロールケーシング
4は、主に樹脂により形成され、図3に示すように、ス
クロールケース部51とこのスクロールケース部51に
より形成される吐出通路3の出口部を形成する拡大延長
ケース部52とからなる。以下に、(1) スクロールケー
ス部51と(2) 拡大延長ケース部52について詳述す
る。
【0018】(1) スクロールケース部51は、遠心式フ
ァン2の軸方向の上端側にベルマウス状の空気取入口3
6を形成した上板8と、この上板8に対向するようにモ
ータ1側に配された下板9と、上板8の外周端と下板9
の外周端とを連結する側板10からなる。上板8は、吐
出流路3の流路面積を吐出側へ拡大するようにファン中
心から外周端までの距離が次第に大きくなっている。
【0019】下板9は、遠心式ファン2の底プレート5
側に位置する円環状部13と、最も側板10側において
側板10に対してほぼ直交して設けられる渦巻状の傾斜
平板部14と、遠心式ファン2の径方向に対して下方に
傾斜して設けられる渦巻状の傾斜連結部15とを有して
いる。円環状部13は、中心にモータ1を装着するため
の円形状の装着穴16が形成され、遠心ファン2の外径
とおおむね同一の外径となるように円環板状に形成され
ている。ここで、円環状部13は、本例ではモータ1に
一体に取付けられた取付けフランジで構成されている。
【0020】傾斜平板部14は、図4に示すように、側
板10に沿った外側がスクロールケーシング4のノーズ
位置Nから60°前後下流側に角変位した支点Mから下
方向に傾斜し始め、吐出流路3の長手方向に沿って吐出
口11に向かい、徐々に膨出高さおよび幅が増大し、吐
出流路3の流路面積を徐々に拡大させている。なお、支
点Mは、ノーズ位置Nと一致していてもよく、ノーズ位
置Nから60°より上流側であっても、更に下流側にあ
ってもよい。
【0021】傾斜連結部15は、円環状部13の外周端
と傾斜平板部14の内周端とを直線状に連結する。傾斜
連結部15は、本例では遠心式ファン2の径方向より下
方に、すなわち図では遠心式ファン2の軸方向に対して
傾斜角度θが30°〜60°の錘面となっている。この
傾斜角度θは0<θ<90°の範囲で遠心式ファン2の
仕様、通風系の通風抵抗等により適宜最適な角度を選択
することができる。
【0022】(2) 拡大延長ケース部52は、図1及び図
3に示すように、拡大延長上壁ケース62、拡大延長下
壁ケース63、及び側壁ケース64、65からなり、吐
出通路3に連通しかつ吐出側にいくに従い流路開口面積
が拡大される吐出通路70を形成する。拡大延長ケース
部52は、図2に示すA−A線から吐出口側にスクロー
ルケーシング4の拡大延長上壁ケース62が吸込側スク
ロール拡大角θUPの角度をもって拡大している。このA
−A線は、スクロール巻終り後のノーズNの近傍位置で
ある。この吸込側スクロール拡大角θUPの範囲は、10
°<θUP<40°であり、好ましくは15°<θUP<3
0°である。
【0023】拡大延長ケース部52は、図2に示すB−
B線から吐出口側にスクロールケーシング4の拡大延長
下壁ケース63が吸込側スクロール拡大角θLRの角度を
もって拡大している。B−B線はファン中心近傍を通
り、前記A−A線よりも空気流上流側の位置である。こ
のモータ側スクロール拡大角θLRの範囲は、10°<θ
LR<30°であり、好ましくは15°<θLR<20°で
ある。
【0024】吸込側スクロール拡大量HUP、モータ側ス
クロール拡大量HLRとすると、HUP、HLRのいずれかが
10mm以上であり、吸込側スクロール拡大量HUPとモ
ータ側スクロール拡大量HLRのスクロール拡大比率HUP
/HLRは、0.4〜1.1、好ましくは0.5〜1.0
である。ここで、スクロール拡大比率HUP/HLRを前記
範囲の値としたのは、スクロールの一方において急拡大
による図1に示す二次流れ77を最小限に抑えられ、ス
クロールの他方において図1に示す衝突流88の発生源
を最小限に抑えられることができ、騒音の低減効果が大
であるためである。この二次流れ77ならびに衝突流8
8は、前記スクロール拡大比率HUP/HLRを前記範囲に
することにより大幅に低減できる。
【0025】次に実験データを示す。実験条件について
は、供試ファンのファン径Φ:120mm、150m
m、ファン高さH:65mm、85mm、ブロアモータ
電圧:12V(一定)、保持リングとスクロールケーシ
ングとの隙間δ/ファン外径:0.02とし、スクロー
ルケーシングの吸込側スクロール拡大角θUPならびにモ
ータ側スクロール拡大角θLRは前述の仕様とした。その
結果、スクロール拡大比率HUP/HLRと最低比騒音との
関係は図6に示すとおりとなった。この結果より、スク
ロール拡大比率HUP/HLRが前述した範囲にあるとき最
低比騒音が小さいことが判明した。
【0026】次に、遠心式送風ファンのレイアウトの変
形例を図7、図8及び図9に示す。 (変形例1)変形例1による図7に示す送風機18は、
遠心多翼ファン220とケース222とからなる。ここ
で、ケース222は、樹脂成形された上ケース222a
と下ケース222bとをクランプ、ビス等により一体に
組み付けたものであって、図3に示すスクロールケーシ
ング4と同様に周知のスクロール形状に形成されてお
り、径外方向に延びる空気出口部はエバポレータEの空
気入口側に接続されている。
【0027】ケース222の下ケース222bには図示
しないファン駆動用モータが支持固定される。遠心多翼
ファン220は、底プレート224と、多数のブレード
225と、ブレード225の頂部に環状に形成され補強
リングの役目を兼ねるシュラウド226とから構成され
る。ここでシュラウド226は本発明の保持リングに相
当する。底プレート224は、ファン駆動用のモータか
らの駆動力が伝達されるボス部228を有している。ま
た底プレート224の頂面224aは中央部から外周方
向に滑らかに湾曲するような曲面に形成されている。ブ
レード225は、底プレート224の外周端224bの
近傍から立ち上がるように形成されるもので、底プレー
ト224の外周端224bの近傍に円周方向に沿って所
定の円弧間隔をおいて多数配置される。シュラウド22
6は、ブレード225の頂部と接合され、シュラウド内
周端226aと底プレート外周端224bとを結ぶ線が
型割りライン230に一致している。そしてこのシュラ
ウド内周端226aから上方に環状の突起226bが形
成される。
【0028】前記遠心多翼ファン220を収納するケー
ス222は、前記シュラウド226の突起226bを包
み込むように断面半円弧状に形成されるベルマウス23
1が形成され、このベルマウス内壁231aと突起22
6bの間には微小な一定間隔δ1 例えば約3mm程度を
有する。ベルマウス231の付け根部近傍のケース内壁
222cはシュラウド226の頂面226cとほぼ一定
の微小間隔δ1 例えば約3mm程度をあけて形成されて
いる。このようなほぼ一定の微小間隔δ1 は、シュラウ
ド226の突起226bの外周壁から径外方向に向けて
滑らかに湾曲して形成される頂面226cの径外方向端
226dまで形成されている。
【0029】前記変形例1によると、空気取入口236
から取り入れた空気流れをファン軸方向よりファン径外
方向へ方向転換するようにシュラウド226をほぼ円弧
状の断面形状に形成し、ベルマウス内壁231aおよび
ケース内壁222cとシュラウド226との隙間が微小
間隔δ1 によって狭くしかも内径側から外径側までの長
い距離にわたり形成されるため、ブレード225の出口
からこの隙間を通って内径側に逆流しようとする風量が
低減される。従って、ファン効率の向上ならびに騒音の
低減が図れる。 (変形例2)変形例2による図8に示す送風機306
は、遠心多翼ファン320とケース321とからなる。
ここで、ケース321は、樹脂成形された上ケース32
2と下ケース323とをクランプ、ビス等により一体に
組み付けたものであって、周知のスクロール形状に形成
されており、径外方向に延びる空気出口部はエバポレー
タEの空気入口側に接続されている。
【0030】上ケース322は、平板状の天井部322
aが遠心多翼ファン320の頂部高さ近傍に位置し、内
径端にベルマウス340が形成される。ベルマウス34
0は、天井部322aから垂直上方に立ち上がる環状立
ち上がり部322bが形成され、この立ち上がり部32
2bの上部から径内側に円弧状に湾曲して垂れ下がる断
面4分の1円弧状の垂下部322cが形成される。垂下
部322cの下端322dは、遠心多翼ファン320の
頂面付近まで垂れ下がる。立ち上がり部322bの付け
根部の末端下面322eとファン頂面320aとの隙間
δ2 は微小距離に設定され、また天井部322aの径内
端322fとファン外周面320bとの隙間δ3 もまた
微小距離に設定されている。
【0031】下ケース323には図示しないファン駆動
用モータが支持固定されている。遠心多翼ファン320
は、底プレート324と、多数のブレード325と、ブ
レード325の頂部に環状に形成され補強リングの役目
を兼ねる保持リング326とから構成される。底プレー
ト324は、ファン駆動用のモータからの駆動力が伝達
されるボス部328を有している。ブレード325は、
底プレート324の外周端324bの近傍から立ち上が
るように形成されるもので、底プレート324の外周端
324bの近傍に円周方向に沿って所定の円弧間隔をお
いて多数配置される。
【0032】保持リング326は、ブレード325の頂
部と接合される。保持リング内周端326aと底プレー
ト外周端324bとを結ぶ線は、型割りライン330に
一致している。前記変形例2によると、ブレード325
の頂部に形成される保持リング326とベルマウス34
0の立ち上がり部322bの下端322eとの隙間が小
さくなり、かつ天井部322aの高さ位置が下げられる
ことからスクロール上部の余分な空間が減るため、ブレ
ード325の出口から内径側への逆流の発生を防止し、
かつスクロール上部の空間における渦流の発生を防止す
るため、騒音性能ならびにファン効率の向上を図ること
ができる。 (変形例3)変形例3による図9に示す送風機406
は、遠心多翼ファン420とケース422とからなる。
ここで、ケース422は、樹脂成形された上ケース42
2aと下ケース422bとをクランプ、ビス等により一
体に組み付けたものであって、周知のスクロール形状に
形成されており、径外方向に延びる空気出口部はエバポ
レータEの空気入口側に接続されている。
【0033】ケース422の下ケース422bにはファ
ン駆動用モータが支持固定されている。遠心多翼ファン
420は、底プレート424と、多数のブレード425
と、ブレード425の頂部に環状に形成され補強リング
の役目を兼ねる保持リング426とから構成され、樹脂
の一体成形品よりなる。底プレート424は、ファン駆
動用のモータからの駆動力が伝達されるボス部428を
有している。また底プレート424の頂面424aは中
央部から外周方向に滑らかに湾曲するような曲面に形成
されている。ブレード425は、底プレート424の外
周端424bの近傍から立ち上がるように形成されるも
ので、底プレート424の外周端424bの近傍に円周
方向に沿って所定の円弧間隔をおいて多数配置される。
保持リング426は、環状のもので各ブレード425の
頂部と接合される。ベルマウス431の先端431aは
保持リング426の頂面426とほぼ一定の微小間隔δ
4例えば約3mm程度をあけて形成されている。
【0034】そして、ケース422の側面の傾斜角α
は、ファン420の中心点O1 とケース422のスクロ
ール形状のノーズ部Nの曲面の中心点O2 を結ぶ線を基
準線Xとし、この基準線Xからスクロールの巻き角θを
取ると、θが0≦θ≦45°の範囲では傾斜角α=0で
あり、45°<θ≦270°の範囲において巻き角θの
拡大に従いケース側面の傾き角αを次第に大きくなるよ
うに設定している。本例では、巻き角θ=270°にお
いて、傾斜角α=8°としている。
【0035】これは、空気取入口36からブレード42
5の間を抜け出た空気の径外方向への速度分布に対応し
てその空気流量に比例した容積を確保するようにケース
側面の形状を考慮したものである。スクロールの巻き角
θ=0°、45°、90°、180°、270°の各位
置における速度分布を示したように、それに対応した角
度にケース側面の傾き角αが設定されている。これによ
り、ブレード425の間から抜け出た空気流がケース底
面422cに当たって形成される反射流と、ブレード4
25の出口の上下の圧力差とに起因する上昇流を防止で
き、さらにはケース内の空気取入口36近傍に発生しや
すい循環流も防止でき、このように、空気の反射流や循
環流をなくすことにより、空気の乱れを低減して騒音を
低減するとともにファン効率を向上する。
【0036】次に、本発明の遠心式送風機を使用する空
調装置のレイアウトの変形例4、5、6を図10、図1
1および図12に示す。 (変形例4)図10に示す変形例4は、エバポレータ4
7とヒータコア48の間に本発明の遠心式ファン2を設
けた例である。遠心式ファン2のスクロールケーシング
4は前述したごとく吸込側スクロール拡大角θUPならび
にモータ側スクロール拡大角θLRをもって傾斜して形成
されている。ヒータコア48の下流側には吹出口49が
形成されている。 (変形例5)図11に示す変形例5は、エバポレータ4
7の入口側に遠心式ファン2が設けられた例である。遠
心式ファン2からエバポレータ47に接続される部分に
本発明の特徴部分であるスクロールケーシングの拡大角
θUP、θLRをもってスクロールとエバポレータ47の入
口とが接続されている。 (変形例6)図12に示す変形例6は、遠心式ファン2
が二個設けられており、この遠心式ファン2の入口側が
遠心式ファン2の駆動モータと反対側の位置に二か所設
けられており、この空気取入口から取入た空気を遠心式
ファン2を通して吐出口からエバポレータ47、ヒータ
コア48を経由して吹出口50から車室内に吹き出す。
【0037】前記図10、図11および図12に示す各
レイアウトの空調装置に本発明による遠心式送風機を適
用することが可能となる。この場合、遠心式ファンの内
部で発生する渦流、逆流等が防止されて円滑に空気を吐
出口から吹き出すため、空調装置から車室内に漏れる騒
音が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による遠心式送風機を示す
断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による遠心式送風機のスク
ロールケーシングの拡大部分を示す模式的平面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例の遠心式送風機を示す斜視
図である。
【図4】本発明の第1実施例の遠心式送風機の横断面図
である。
【図5】本発明の第1実施例の遠心式送風機を適用した
空調装置の斜視図である。
【図6】吸込側スクロール拡大量とモータ側スクロール
拡大量とのスクロール拡大量率と最低比騒音との関係を
示す実験データ図である。
【図7】本発明を適用した送風機レイアウトの変形例1
を示す断面図である。
【図8】本発明を適用した送風機レイアウトの変形例2
を示す断面図である。
【図9】本発明を適用した送風機レイアウトの変形例3
を示す断面図である。
【図10】本発明の遠心式送風機を適用した空調装置の
レイアウト変形例4を示す模式図である。
【図11】本発明の遠心式送風機を適用した空調装置の
レイアウト変形例5を示す模式図である。
【図12】本発明の遠心式送風機を適用した空調装置の
レイアウト変形例6を示す模式図である。
【図13】従来の遠心式送風機を組み込んだ車両用空調
装置の主要部を示す断面図である。
【符号の説明】
B 遠心式送風機 2 遠心式ファン 3 吐出流路 4 スクロールケーシング 8 上板 9 下板 10 側板 36 空気取入口 51 スクロールケース部 52 拡大延長ケース部 62 拡大延長上壁ケース 63 拡大延長下壁ケース 64 側壁ケース 65 側壁ケース 70 吐出通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に配設された多数のブレード、
    前記多数のブレードの空気吸入側端部に形成された環状
    の保持リング、及び前記多数のブレードの反空気吸入側
    端部に形成された底プレートを有する遠心式ファンと、 前記遠心式ファンの軸方向の一方の端部側に空気取入口
    を形成する上板、この上板に対向する下板、及び前記上
    板の外周端部と前記下板の外周端部とを連結する外周壁
    からなり吐出流路を渦巻き状に形成するスクロールケー
    ス部と、 拡大延長上壁ケース、拡大延長下壁ケース、及び側壁ケ
    ースからなり前記吐出通路に連通しかつ吐出側にいくに
    従い流路開口面積が拡大される吐出通路を形成する拡大
    延長ケース部とを備え、 吐出流方向にいくに従い前記拡大延長上壁ケースを上方
    へ拡大するとともに前記拡大延長下壁ケースを下方へ拡
    大し、 前記拡大延長上壁ケースの上方への拡大量HUP、前記拡
    大延長下壁ケースの下方への拡大量HLRとしたとき、ス
    クロール拡大比率HUP/HLRを0.4〜1.1に設定し
    たことを特徴とする遠心式送風機。
  2. 【請求項2】 円周方向に配設された多数のブレード、
    前記多数のブレードの空気吸入側端部に形成された環状
    の保持リング、及び前記多数のブレードの反空気吸入側
    端部に形成された底プレートを有する遠心式ファンと、 前記遠心式ファンの軸方向の一方の端部側に空気取入口
    を形成する上板、この上板に対向する下板、及び前記上
    板の外周端部と前記下板の外周端部とを連結する外周壁
    からなり吐出流路を渦巻き状に形成するスクロールケー
    ス部と、 拡大延長上壁ケース、拡大延長下壁ケース、及び側壁ケ
    ースからなり前記吐出通路に連通しかつ吐出側にいくに
    従い流路開口面積が拡大される吐出通路を形成する拡大
    延長ケース部とを備え、 吐出流方向にいくに従い前記拡大延長上壁ケースを上方
    へ拡大するとともに前記拡大延長下壁ケースを下方へ拡
    大し、 前記拡大延長上壁ケースの上方への拡大量HUP、前記拡
    大延長下壁ケースの下方への拡大量HLRとしたとき、ス
    クロール拡大比率HUP/HLRを0.5〜1.0に設定し
    たことを特徴とする遠心式送風機。
  3. 【請求項3】 前記拡大延長上壁ケース及び前記拡大延
    長下壁ケースのスクロール拡大角θUP及びθLRの少なく
    とも一方が7〜45°であることを特徴とする請求項1
    記載の遠心式送風機。
  4. 【請求項4】 前記拡大延長上壁ケース及び前記拡大延
    長下壁ケースのスクロール拡大角θUP及びθLRの少なく
    とも一方が10〜35°であることを特徴とする請求項
    1または2記載の遠心式送風機。
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