JPH07208563A - 中空遊星ギヤ式減速装置 - Google Patents

中空遊星ギヤ式減速装置

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JPH07208563A
JPH07208563A JP1499294A JP1499294A JPH07208563A JP H07208563 A JPH07208563 A JP H07208563A JP 1499294 A JP1499294 A JP 1499294A JP 1499294 A JP1499294 A JP 1499294A JP H07208563 A JPH07208563 A JP H07208563A
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JP
Japan
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gear
planetary gear
teeth
planetary
side bracket
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JP1499294A
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Yasumasa Kyodo
康正 京藤
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 安価で、20分の1から80分1程度の中間
の減速比が簡単に得られる構造にした中空遊星ギヤ式減
速装置を提供する。 【構成】 ギヤケース1と、ギヤケース1の内面に固定
して取り付けられた環状の第1の内ギヤ2と、ギヤケー
ス1内の一端側に回転可能に取り付けられた出力側ブラ
ケット6と、第1の内ギヤ2と対向する出力側ブラケッ
ト6の側面に取り付けられた環状の第2の内ギヤ3と、
中心に入力軸10が取り付けられ、ギヤケース1内で入
力軸10と一体に回転する入力側ブラケット6と、入力
側ブラケット6上に、その回転軸芯を中心として描かれ
る円周上の略等間隔な位置に取り付けられた複数のギヤ
シャフト11と、第1の内ギヤ2と噛合されて各ギヤシ
ャフト11上に回転可能に取り付けられた第1の遊星ギ
ヤ4と、各ギヤシャフト11上に第2の内ギヤ3と噛合
され、かつ第1の遊星ギヤ4と一体回転可能にして各ギ
ヤシャフト11上に取り付けられた第2の遊星ギヤ5と
を備えてなる構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空遊星ギヤ式減速装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロボットアームを駆動させるような場合
には、遊星歯車式減速機構を用いてモータを減速させよ
うな構造がとられている。この減速には、数10分の1
から100分の1程度の減速比を要求される場合が多
い。そこで、今日、1段で数10分の1から100分の
1程度の大きな減速比を持つ小形の減速機構としては、
ハーモニックドライブが良く知られている。このハーモ
ニックドライブは、フレックスプラインベルトあるいは
楕円ベアリング等、特殊な部品が必要となり、また構造
上、一般にサイズや形状が自由に決定できないと言う特
殊性を持っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、1段
で数10分の1から100分の1程度の大きな減速比を
持つ小形の減速機構として知られているハーモニックド
ライブは、フレックスプラインベルトあるいは楕円ベア
リング等、特殊な部品を必要とする。このため、価格的
にある限度以下にはならないと言う問題点や、サイズや
形状が自由に決定できないと言う問題点もあった。さら
に、ハーモニックドライブの使いにくさとして、100
分の1以上は比較的容易に実現できるが、20分の1か
ら80分の1程度の中間の減速比がとりにくいと言う原
理的な問題点があり、ロボットアームの高速化及びサー
ボモータとのマッチングの面で使い難いと言う問題点が
あった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その主たる目的は安価で、20分の1から8
0分の1程度の中間の減速比が簡単に得られる構造にし
た中空遊星ギヤ式減速装置を提供することにある。ま
た、他の目的は、以下に説明をする内容の中で順次明ら
かにして行く。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明にあ
っては、ギヤケースと、前記ギヤケースの内面に固定し
て取り付けられた環状の第1の内ギヤと、前記ギヤケー
ス内に回転可能に取り付けられた出力側ブラケットと、
前記第1の内ギヤと対向する前記出力側ブラケットの側
面に取り付けられた環状の第2の内ギヤと、中心に入力
軸が取り付けられ、前記ギヤケース内で前記入力軸と一
体に回転する入力側ブラケットと、前記入力側ブラケッ
ト上に、その回転軸芯を中心として描かれる円周上の略
等間隔な位置に取り付けられた複数のギヤシャフトと、
前記第1の内ギヤと噛合されて前記各ギヤシャフト上に
回転可能に取り付けられた第1の遊星ギヤと、前記各ギ
ヤシャフト上に前記第2の内ギヤと噛合され、かつ前記
第1の遊星ギヤと一体回転可能にして前記各ギヤシャフ
ト上に取り付けられた第2の遊星ギヤとを備えた構成と
することにより達成される。
【0006】また、前記第1の内ギヤの歯数をZ1,前
記第2の内ギヤの歯数をZ2,前記第1の遊星ギヤの歯
数をZ3,前記2の遊星ギヤの歯数をZ4としたとき、ギ
ヤ歯数について、(Z1−Z3=Z2−Z3)の条件を満た
す構成とすると良い。前記入力側ブラケット上には、そ
れぞれ前記第1の遊星ギヤと前記第2の遊星ギヤとを配
した2組の前記ギヤシャフトを設けた構成とすることも
でき、この場合は前記第1の内ギヤの歯数Z1と前記第
2の内ギヤの歯数Z2を2の倍数で形成すると良い。さ
らに、前記入力側ブラケット上には、それぞれ前記第1
の遊星ギヤと前記第2の遊星ギヤとを配した3組の前記
ギヤシャフトを設けた構成とすることができ、この場合
は前記第1の内ギヤの歯数Z1と前記第2の内ギヤの歯
数Z2とをそれぞれ3の倍数で形成すると良い。また、
さらに前記内ギヤの歯数を前記内ギヤ数の倍数で形成
し、かつ前記内ギヤを樹脂材で形成した構成とすると良
い。さらに、前記第1の遊星ギヤと前記第2の遊星ギヤ
との間を回り止めピンで一体回転可能に結合し、加えて
前記回り止めピンを挿入させる部分を複数個有し、挿入
させる部分を変えると第1と第2の遊星ギヤの歯が相対
的に変位されてバックラッシュ調整を行うことができる
ように構成しても良い。
【0007】また、他の目的は、本発明にあっては、ギ
ヤケースと、前記ギヤケースの内面に固定して取り付け
られた環状の第1の内ギヤと、前記ギヤケース内の一端
側に回転可能に取り付けられた出力側ブラケットと、前
記第1の内ギヤと対向する前記出力側ブラケットの側面
に取り付けられた環状の第2の内ギヤと、中心に入力軸
が取り付けられ、前記ギヤケース内で前記入力軸と一体
に回転する入力側ブラケットと、前記入力側ブラケット
上に、その回転軸芯を中心として描かれる円周上の略等
間隔な位置に取り付けられた複数のギヤシャフトと、前
記第1の内ギヤと噛合されて前記各ギヤシャフト上に回
転可能に取り付けられた第1の遊星ギヤと、前記各ギヤ
シャフト上に前記第2の内ギヤと噛合され、かつ前記第
1の遊星ギヤと一体回転可能にして前記各ギヤシャフト
上に取り付けられた第2の遊星ギヤと、前記第2の遊星
ギヤに貫通して形成された回り止めピン挿入用の孔と前
記回り止めピン挿入用の孔と対応して前記第1の遊星ギ
ヤに複数設けられた凹溝及び前記回り止めピン挿入用の
孔と前記凹溝に共通にして挿入される回り止めピンとを
有し、前記回り止めピン挿入用の孔に対応させる前記凹
溝を選択して前記回り止めピンを前記孔と前記凹溝に共
通に差し込むことにより前記第1の遊星ギヤと前記第2
の遊星ギヤ間のバックラッシを除去するための手段とを
備えた構成にして達成される。
【0008】
【作用】この構成によれば、第2の内ギヤと一体に回転
する出力側ブラケットを介して、前記第2の内ギヤより
直接出力を取り出すことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1乃至図3は本発明に係る中空遊星
ギヤ式減速装置の一実施例を示すもので、図1はその全
体縦断側面図、図2は図1のA−A線に沿う断面図、図
3は図1のB−B線に沿う断面図である。
【0010】図1乃至図3において、この中空遊星ギヤ
式減速装置は、大きくはギヤボックス1と、内ギヤ2,
3と、遊星ギヤ4,5と、出力側ブラケット6と、入力
側ブラケット7等で構成されている。
【0011】さらに詳述すると、ギヤボックス1は互い
にリング状に形成された第1のギヤボックス半体1A
と、第2のギヤボックス半体1Bとでなり、端部を互い
に結合させ、その後から図示せぬ手段により固定される
ことによって一体化されている。このうち、第1のギヤ
ボックス半体1Aの内面には歯数がZ1の、環状をした
内ギア2が固定して取り付けられている。一方、第2の
ギヤボックス半体1Bの内面にはベアリング8を介して
出力側ブラケット6が回転可能にして取り付けられてい
る。
【0012】出力側ブラケット6には、その中心に出力
軸9が一体回転可能に固定して取り付けられており、ま
た外周部内面には歯数がZ2の、環状をした内ギア3が
固定して取り付けられている。なお、出力軸9には例え
ばボールネジナットのような運動変換器等が取り付けら
れる。
【0013】入力側ブラケット7は、その中心に入力軸
10が固定して取り付けら、この入力軸を挟んだ両側が
外側に延ばされ、細長い小判状に形成されされている。
また、その外側に延ばされた各部分に一組が2つの遊星
ギヤ4,5でなる一対のギヤ組をそれぞれ軸対称の状態
にして配設した構造になっている。なお、図6は入力側
ブラケット6上の構成を詳細に示す斜視図であり、図4
は入力側ブラケット6上で一組分の遊星ギヤ4,5を取
り付けている構造を示したもので、図5は図4のC−C
線に沿う断面図である。
【0014】そこで、図4乃至図6と共に図1乃至図3
に示した入力ブラケット7上の構造を説明すると、入力
側ブラケット7上の各ギヤ組において、遊星ギヤ4,5
は、入力側ブラケット6上に固定して取り付けられてい
るギヤシャフト11を介して入力側ブラケット6上に各
々配設されている。また、遊星ギヤ5は、ベアリング1
2,13を介してギヤシャフト11上に回転自在に取り
付けられ、外周面には歯数をZ4とした歯が形成されて
いる。一方、遊星ギア4は遊星ギヤ5の外周面の一部5
Aに、遊星ギヤ5と同心的に配置され、外周面には歯数
3とした歯が形成されている。なお、遊星ギヤ4,5
がベアリング12,13と共にギヤシャフト11上に装
着された後からは止め輪17が装着され、それらがギヤ
シャフト11より抜けるのを防止するようになってい
る。
【0015】さらに、遊星ギヤ5には、遊星ギヤ4との
間を固定して一体に回転させるための回り止めピン14
を挿入させるための1つの回り止めピン挿入孔15が形
成されている。なお、この回り止めピン挿入孔15は遊
星ギヤ4が配設されている一部5Aまで延び、一部5A
に凹溝15aを連続して形成した状態になっている。一
方、遊星ギヤ4には、その内面に凹溝15aに対応して
凹溝16が形成されており、凹溝15aと対向した状態
に配置されると、回り止めピン挿入孔15の内径と同じ
大きさの孔が凹溝15aと凹溝16とで形成される状態
になっている。なお、遊星ギヤ4に形成された凹溝16
は、本実施例では図5に示すように3つ形成されてお
り、これら3つの凹溝16は歯に対する相対的な位置が
少しづつずらされ、凹溝16を選択することによってバ
ックラッシ調整ができるようになっている。
【0016】このように構成された入力側ブラケット7
は、遊星ギヤ4が内ギヤ2と噛合されるとともに遊星ギ
ヤ5が内ギヤ3と噛合された状態にして、ギヤボックス
1内に配置される。そして、入力軸10が回転される
と、この入力軸10と一体に入力側ブラケット6が回転
される。また、入力側ブラケット6が回転するとき、遊
星ギヤ4が内ギヤ2と噛合されながら公回転するととも
に、遊星ギヤ5が遊星ギヤ4と一体に公転し、このとき
固定の内ギヤ2により自転が与えられ、これにより遊星
ギヤ5と噛合している内ギヤ3も出力側ブラケット6及
び出力軸9と一体に回転し、入力軸10よりも減速され
た回転が、内ギヤ3より出力側ブラケット6,出力軸9
を介して直接出力される。
【0017】ここで、本実施例において、減速比を求め
る場合の一例を図7に示す模式図を用いて説明する。ま
ず、本実施例の構造では、内ギヤ2は固定、遊星ギヤ
4,5は共通のギヤシャフト11で互いに一体回転可能
に結合されて入力軸10の公転によって自由に回転し、
また出力軸9は内ギヤ3で内ギヤ2と同心である。今、
内ギヤ2の回転数をn1,内ギヤ3の回転数をn2、遊星
ギヤ4の回転数をn3、遊星ギヤ5の回転数をn4、入力
軸10の回転数をn5とし、内ギヤ2の歯数をZ1,内ギ
ヤ3の歯数をZ2、遊星ギヤ4の歯数をZ3、遊星ギヤ5
の歯数をZ4として、内ギヤ2,3、遊星ギヤ4,5を
固定して入力軸10を1回転させた条件Aとすると、こ
の回転では内ギヤ2,3、遊星ギヤ4,5、及び入力軸
10の全体が1回転する。すなわち、この場合では、次
式(1)が与えられる。
【0018】 n1=1, n2=1, n3=1, n4=1, n5=1 …(1)
【0019】また、条件を変え、入力軸10を固定し内
ギヤ2を1回転させた条件Bとすると、各々のギヤ2,
3,4,5及び入力軸10の回転数は、次式(2)が与
えられる。
【0020】 n1=1, n2=(Z1/Z3)・(Z4/Z2), n3=−(Z1/Z3), n4=−(Z1/Z3), n5=0 …(2) なお、ここで回転数n3,n4に(−)の係数がかかるの
は、内ギヤ2に対して遊星ギヤ4,5がそれぞれ反対方
向に回転をすることによるものである。
【0021】ここで、今回の条件として内ギヤ2が固定
であるから、(1)式と(2)式を計算することにより
入力側におけるギヤ2の回転数n1と入力軸10の回転
数n5は次式(3)で与えられる。
【0022】 n1=1−1=0, n5=1−0=1 …(3)
【0023】一方、出力側における内ギヤ3の回転数n
2は次式(3)で与えられる。 n2=1−[(Z1/Z3)・(Z4/Z2)] …
(4)
【0024】よって、減速比(n2/n5)は次式(5)
で与えられる。 (n2/n5)=1−[(Z1/Z3)・(Z4/Z2)] …(5)
【0025】以上は減速比計算の一般的な求め方であ
る。ここで、なるべく大きな減速比を実現するには、上
式(5)が0に近ければ良い。すなわち、次式(6)で
あることが必要条件となるが、ここではギヤ列が中空で
あることが、極めて式(6)の成立に有利であることが
推察できる。
【0026】 (Z1/Z3)・(Z4/Z2)≒1 …(6)
【0027】また、ギヤ2,3は内歯車で、ギヤ4,5
はその中に小さく収納できる外歯車でなければならない
から、次の条件式(7)を満足しなければならない。 Z1》Z3, Z2》Z4 …(7)
【0028】さらに、このギヤは、全体をコンパクトに
納めることが必須であるから、ギヤ2とギヤ3が極端に
大きさが異なることは許されない。そこで、本実施例で
は歯形としてインボリュート歯形を用いているが、この
インボリュート歯形ではピッチ円直径と歯数の間には、
モジュールをm,ギヤ直径をD3とすると、例えば次式
(8)のような簡単な関係がある。
【0029】m・Z3=D3 …(8)
【0030】また、D1≒D2が要求されるわけであるか
ら、これはとりも直さずZ1≒Z2と言うことである。さ
らに、中空と言うことに注目すると、ギヤボックス1の
内部をなるべく一様な中空にすることが望ましい。すな
わち、軸対称位置にある2つの遊星ギヤ5,5間の距離
をd,モジュールをmとすると、次式(9)の条件が出
てくることになる。
【0031】 d≒m(Z2−2・Z4)≒(Z1−2・Z3) …(9)
【0032】以上をまとめると、次式(10)が得ら
れ、これはすなわち上式(6)を満足する十分条件にな
る。
【0033】Z1≒Z2, Z3≒Z4 …(10)
【0034】また共軸であることから、入力軸10の中
心からギヤシャフト11の中心までの距離をrとする
と、式(11)が得られる。
【0035】 m[・(Z2/2)−(Z4/2)] =m[(Z1/2)−(Z3/2)]=r …(11) これより、次式(12)が得られる。 Z2−Z4=Z1−Z3 …(12)
【0036】次に、遊星ギヤ4,5の個数と内ギヤ2,
3の歯数の関係について述べる。一般にギヤで力を伝達
する場合、常に圧力角の方向へ相手のギヤを突き放そう
とするわけであるから、反力としてギヤの軸にそれに相
当する力が加わる。また、入力軸10あるいは出力軸9
に対し、これらの力がアンバランスであると、力の変動
によりギヤ鳴り、摩耗などの影響が出易くなる。したが
って、遊星ギヤの配置としては、公転軸(入力軸10)
に対して点対称であること、あるいは力がバランスする
ような位置であることが必要になる。例えば、遊星ギヤ
が2組の場合は180度変位した位置に配置し、3組の
場合は120度変位した位置に配置する等が必要と成
る。ここで、厳密に条件を等しくするには、180度あ
るいは120度変位した位置で歯の位相が完全に同じに
なるのが理想である。これは、遊星ギヤ2組の場合、内
ギヤ2,3の歯数は2の倍数、遊星ギヤ3組の場合は3
の倍数、すなわち遊星ギヤがk組である場合の内ギヤの
歯数Z1,Z2はkの倍数である。 …(13)
【0037】本実施例の場合、減速比を大きくとる意味
で、上式(10)の条件があるが、上記条件(13)を
満足する最も良い条件は次式(14)となる。 Z1−Z2=±k, Z3−Z4=±k …(14) すなわち、歯数Z1〜Z4は全てkの倍数となる。そし
て、これは上式(9)もそこそこに満たしている。
【0038】ここで、さらに具体的な一例としてギヤボ
ックス1の内径DをD=45ミリ、モジュールmをm=
0.3、遊星ギヤ4間の距離dをd=12ミリとして、
遊星ギヤ2組と3組の場合につき歯数Z1〜Z4を求めて
見る。ただし、歯数Z1〜Z4は偶数である。
【0039】k=2のときは、 Z1=144, Z2
146, Z3=50, Z4=52となり、 減速比=1−(144/55)・(52/146)≒−
0.25 で減速比は約(1/40)となる。
【0040】k=3のときは、 Z1=150, Z2
153, Z3=54, Z4=57となり、 減速比=1−(150/54)・(57/153)≒−
0.035 で減速比約(−1/29)となる。
【0041】次に、本発明の中空遊星ギヤ式減速装置に
おける各ギヤの選定にあたっては、次の点が考慮され
る。まず、装置の構造及び歯数比から見て、歯同志の接
触回数の一番多いギヤは遊星ギヤ4,5である。これは
公転軸となる入力軸10の2〜3倍位の回転数で回り、
かつ出力トルクによる反力を圧力角で負担するため、寿
命の点から材質は硬質の金属が好ましい。一方、内ギヤ
2,3は遊星ギヤ4,5と同じ力を受けるが、接触回数
が少ない点及び騒音,摩耗の点等からアセタール樹脂
(POM)等の樹脂材が適当である。換言すると、内ギ
ヤ2,3は構成上その歯数が多くなり遊星ギヤ4,5の
歯との接触回数もそれに反比例して少なくなるので、材
質的に樹脂材の使用も可能となるのである。このよう
に、樹脂材で一体成形することにより、一般的に内ギヤ
の製作には費用がかかることから、ギヤのコストダウン
にも寄与する。さらに、ギヤシャフト11は、遊星ギヤ
4,5よりの圧力角による合力をベアリング12,13
を介して公転軸(入力軸10)の中心方向に受けるの
で、軸径を太くし、材料強度の高いステンレス鋼(SU
S)やSK材を用いる必要がある。一方、入力側ブラケ
ット7は、ギヤシャフト11が軸対称に配置されている
ため、各ギヤからの力が相殺されるので材質は問われ
ず、通常に使用している材質のもので良い。また、入力
軸10の強度についても同様で、トルクのみを伝達でき
れば良いことになる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る中空
遊星ギヤ式減速装置によれば、第2の内ギヤと一体に回
転する出力側ブラケットを介して、前記第2の内ギヤよ
り直接出力を取り出すことができるので、小形化が可能
になる。また、構造も特別な部品を使用することなく、
汎用のベアリングや歯車を使用して作ることができるの
で安価に提供することができる。さらに、ロボットアー
ム等で要求される10分の1から80分の1程度の減速
比が自由に選択することができるので、ロボットアーム
等に適した減速装置が得られる。また、さらに中空構造
として作られるので、中心部を自由に使うことができ、
この空きスペースを利用して色々な設計が可能になる、
等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示す中空遊星ギヤ式減
速装置の縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】本実施例装置における要部拡大断面図である。
【図5】図1のC−C線に沿う断面図である。
【図6】本実施例装置の構成部材の一部を示す斜視図で
ある。
【図7】本実施例装置の構成模式図である。
【符号の説明】
1 ギヤボックス 2 内ギヤ(第1の内ギヤ) 3 内ギヤ(第2の内ギヤ) 4 遊星ギヤ(第1の遊星ギヤ) 5 遊星ギヤ(第2の遊星ギヤ) 6 出力側ブラケット 7 入力側ブラケット 9 出力軸 10 入力軸 11 ギヤシャフト 14 回り止めピン 15 回り止めピン挿入孔 15a 凹溝 16 凹溝

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギヤケースと、前記ギヤケースの内面に
    固定して取り付けられた環状の第1の内ギヤと、前記ギ
    ヤケース内に回転可能に取り付けられた出力側ブラケッ
    トと、前記第1の内ギヤと対向する前記出力側ブラケッ
    トの側面に取り付けられた環状の第2の内ギヤと、中心
    に入力軸が取り付けられ、前記ギヤケース内で前記入力
    軸と一体に回転する入力側ブラケットと、前記入力側ブ
    ラケット上に、その回転軸芯を中心として描かれる円周
    上の略等間隔な位置に取り付けられた複数のギヤシャフ
    トと、前記第1の内ギヤと噛合されて前記各ギヤシャフ
    ト上に回転可能に取り付けられた第1の遊星ギヤと、前
    記各ギヤシャフト上に前記第2の内ギヤと噛合され、か
    つ前記第1の遊星ギヤと一体回転可能にして前記各ギヤ
    シャフト上に取り付けられた第2の遊星ギヤとを備えた
    ことを特徴とする中空遊星ギヤ式減速装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の内ギヤの歯数をZ1,前記第
    2の内ギヤの歯数をZ2,前記第1の遊星ギヤの歯数を
    3,前記2の遊星ギヤの歯数をZ4としたとき、ギヤ歯
    数について次の条件を満たす請求項1に記載の中空遊星
    ギヤ式減速装置。 Z1−Z3=Z2−Z3
  3. 【請求項3】 前記入力側ブラケット上には、それぞれ
    前記第1の遊星ギヤと前記第2の遊星ギヤとを配した2
    組の前記ギヤシャフトを設けた構成として成る請求項1
    に記載の中空遊星ギヤ式減速装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の内ギヤの歯数Z1と前記第2
    の内ギヤの歯数Z2とをそれぞれ2の倍数で形成して成
    る請求項3に記載の中空遊星ギヤ式減速装置。
  5. 【請求項5】 前記入力側ブラケット上には、それぞれ
    前記第1の遊星ギヤと前記第2の遊星ギヤとを配した3
    組の前記ギヤシャフトを設けた構成として成る請求項1
    に記載の中空遊星ギヤ式減速装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の内ギヤの歯数Z1と前記第2
    の内ギヤの歯数Z2とをそれぞれ3の倍数で構成して成
    る請求項1に記載の中空遊星ギヤ式減速装置。
  7. 【請求項7】 前記内ギヤの歯数を前記内ギヤの数の倍
    数で形成して成る請求項1に記載の中空遊星ギヤ式減速
    装置。
  8. 【請求項8】 前記内ギヤを樹脂材で形成して成る請求
    項1に記載の中空遊星ギヤ式減速装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の遊星ギヤと前記第2の遊星ギ
    ヤとの間を回り止めピンで一体回転可能に結合して成る
    請求項1に記載の中空遊星ギヤ式減速装置。
  10. 【請求項10】 前記回り止めピンを挿入させる部分を
    複数個有し、挿入させる部分を変えると第1と第2の遊
    星ギヤの歯が相対的に変位されてバックラッシュ調整を
    行うことができるように構成して成る請求項9に記載の
    中空遊星ギヤ式減速装置。
  11. 【請求項11】 ギヤケースと、前記ギヤケースの内面
    に固定して取り付けられた環状の第1の内ギヤと、前記
    ギヤケース内の一端側に回転可能に取り付けられた出力
    側ブラケットと、前記第1の内ギヤと対向する前記出力
    側ブラケットの側面に取り付けられた環状の第2の内ギ
    ヤと、中心に入力軸が取り付けられ、前記ギヤケース内
    で前記入力軸と一体に回転する入力側ブラケットと、前
    記入力側ブラケット上に、その回転軸芯を中心として描
    かれる円周上の略等間隔な位置に取り付けられた複数の
    ギヤシャフトと、前記第1の内ギヤと噛合されて前記各
    ギヤシャフト上に回転可能に取り付けられた第1の遊星
    ギヤと、前記各ギヤシャフト上に前記第2の内ギヤと噛
    合され、かつ前記第1の遊星ギヤと一体回転可能にして
    前記各ギヤシャフト上に取り付けられた第2の遊星ギヤ
    と、前記第2の遊星ギヤに貫通して形成された回り止め
    ピン挿入用の孔と前記回り止めピン挿入用の孔と対応し
    て前記第1の遊星ギヤに複数設けられた凹溝及び前記回
    り止めピン挿入用の孔と前記凹溝に共通にして挿入され
    る回り止めピンとを有し、前記回り止めピン挿入用の孔
    に対応させる前記凹溝を選択して前記回り止めピンを前
    記孔と前記凹溝に共通に差し込むことにより前記第1の
    遊星ギヤと前記第2の遊星ギヤ間のバックラッシを除去
    する手段とを備えたことを特徴とする中空遊星ギヤ式減
    速装置。
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JP2011020489A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Nippon Soken Inc 操舵制御装置
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KR20240031804A (ko) * 2022-09-01 2024-03-08 주식회사 나라삼양감속기 고감속비의 복합 중공 감속장치

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