JPH07209459A - 燃料集合体及び原子炉炉心並びに沸騰水型原子炉の運転方法 - Google Patents
燃料集合体及び原子炉炉心並びに沸騰水型原子炉の運転方法Info
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- JPH07209459A JPH07209459A JP6001060A JP106094A JPH07209459A JP H07209459 A JPH07209459 A JP H07209459A JP 6001060 A JP6001060 A JP 6001060A JP 106094 A JP106094 A JP 106094A JP H07209459 A JPH07209459 A JP H07209459A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱的余裕悪化させず圧損増大を防止し流量低
下時の炉心熱出力低減効果を増大して炉心の安定性増大
機能をさらに向上できる燃料集合体を提供する。 【構成】スペクトルシフトロッド1は、冷却材入口8を
有し冷却材を上方へ流す冷却材上昇流路9と、冷却材出
口4を有し冷却材上昇流路9に連結されて冷却材を下方
へ流す冷却材下降流路10とを備えている。冷却材上昇
流路9の上端3は平均燃料棒12の有効長上端と同じ高
さであり、冷却材出口4の下端は平均燃料棒12の有効
長下端よりも高く第2ノードにある。冷却材上昇流路9
及び冷却材下降流路10は上端3(第24ノード)から
冷却材出口4の下端(第2ノード)の間において水平方
向横断面積が一様である。平均燃料棒12は上端3と冷
却材出口4下端との中点(第13ノード)から第24ノ
ードまでの核分裂性物質濃度eH=4.6重量%で第13
ノードから第2ノードまでの濃度eL=4.4重量%より
も高い。
下時の炉心熱出力低減効果を増大して炉心の安定性増大
機能をさらに向上できる燃料集合体を提供する。 【構成】スペクトルシフトロッド1は、冷却材入口8を
有し冷却材を上方へ流す冷却材上昇流路9と、冷却材出
口4を有し冷却材上昇流路9に連結されて冷却材を下方
へ流す冷却材下降流路10とを備えている。冷却材上昇
流路9の上端3は平均燃料棒12の有効長上端と同じ高
さであり、冷却材出口4の下端は平均燃料棒12の有効
長下端よりも高く第2ノードにある。冷却材上昇流路9
及び冷却材下降流路10は上端3(第24ノード)から
冷却材出口4の下端(第2ノード)の間において水平方
向横断面積が一様である。平均燃料棒12は上端3と冷
却材出口4下端との中点(第13ノード)から第24ノ
ードまでの核分裂性物質濃度eH=4.6重量%で第13
ノードから第2ノードまでの濃度eL=4.4重量%より
も高い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、沸騰水型原子炉の燃料
集合体に係わり、特に、スペクトルシフトロッドを備え
た燃料集合体及び炉心並びに沸騰水型原子炉の運転方法
に関する。
集合体に係わり、特に、スペクトルシフトロッドを備え
た燃料集合体及び炉心並びに沸騰水型原子炉の運転方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、軽水炉では核分裂によって生じ
る高エネルギー中性子を軽水によって減速し、ウラン−
235やプルトニウム−239などの核分裂性物質が反
応しやすいような速度として核分裂連鎖反応を持続する
ことにより、定常的に熱出力を得ている。そのため、冷
却材かつ減速材として働く軽水を適切に分布させること
が重要となり、これを目的とした公知技術として、例え
ば特開昭54-121389号公報記載のように内部に
減速材として軽水を流入させた中空管である水ロッドを
配置して中性子減速効果を高めるものや、あるいは特開
昭63-73187号公報記載のように運転中に水ロッ
ド内の減速材水位を変化させるスペクトルシフトロッド
によって中性子減速効果を調整し原子炉内の核反応を制
御するもの等が提唱されている。
る高エネルギー中性子を軽水によって減速し、ウラン−
235やプルトニウム−239などの核分裂性物質が反
応しやすいような速度として核分裂連鎖反応を持続する
ことにより、定常的に熱出力を得ている。そのため、冷
却材かつ減速材として働く軽水を適切に分布させること
が重要となり、これを目的とした公知技術として、例え
ば特開昭54-121389号公報記載のように内部に
減速材として軽水を流入させた中空管である水ロッドを
配置して中性子減速効果を高めるものや、あるいは特開
昭63-73187号公報記載のように運転中に水ロッ
ド内の減速材水位を変化させるスペクトルシフトロッド
によって中性子減速効果を調整し原子炉内の核反応を制
御するもの等が提唱されている。
【0003】ここで、上記スペクトルシフトロッドを用
いる場合の利点として、上記の核反応制御ができる効果
のほかに、冷却材低流量時における炉心の安定性を向上
させる効果がある。すなわち、例えば何らかの故障・事
故等により炉心における冷却材流量が急激に低下する
と、炉心は核熱水力的に不安定な状態となる。ここにお
いてスペクトルシフトロッド内の水位は一般に定格出力
運転時において上昇流路高さの半分以上になっている
が、故障・事故等によって冷却材流量が低下すればこれ
に応じて直ちに減速材水位が下がるので、中性子増倍率
を減少させ速やかに炉心熱出力を低下させることができ
る。すなわち、かかる故障・事故等が発生しても炉心の
出力を安定的に収束させることができるので、炉心の安
定性に関する余裕(以下適宜、安定性余裕という)を増
大させることができる。
いる場合の利点として、上記の核反応制御ができる効果
のほかに、冷却材低流量時における炉心の安定性を向上
させる効果がある。すなわち、例えば何らかの故障・事
故等により炉心における冷却材流量が急激に低下する
と、炉心は核熱水力的に不安定な状態となる。ここにお
いてスペクトルシフトロッド内の水位は一般に定格出力
運転時において上昇流路高さの半分以上になっている
が、故障・事故等によって冷却材流量が低下すればこれ
に応じて直ちに減速材水位が下がるので、中性子増倍率
を減少させ速やかに炉心熱出力を低下させることができ
る。すなわち、かかる故障・事故等が発生しても炉心の
出力を安定的に収束させることができるので、炉心の安
定性に関する余裕(以下適宜、安定性余裕という)を増
大させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、スペク
トルシフトロッドは炉心の安定性余裕を増大させる機能
(以下適宜、安定性増大機能という)を有する。しかし
ながら、この安定性増大機能をさらに向上させること、
すなわち、故障・事故等が発生した場合に、より速やか
に、より安全に炉心の出力を収束させるという観点につ
いては、従来のスペクトルシフトロッドは配慮されてい
なかった。
トルシフトロッドは炉心の安定性余裕を増大させる機能
(以下適宜、安定性増大機能という)を有する。しかし
ながら、この安定性増大機能をさらに向上させること、
すなわち、故障・事故等が発生した場合に、より速やか
に、より安全に炉心の出力を収束させるという観点につ
いては、従来のスペクトルシフトロッドは配慮されてい
なかった。
【0005】このような安定性増大機能のさらなる向上
を図る方法の1つとして、冷却材流量低下時におけるス
ペクトルシフトロッド内の減速材減少量を増大させて炉
心熱出力低減効果を増大させることが考えられる。そし
てこのためのスペクトルシフトロッドの構造として、例
えば、特に減速材水位が変化する炉心の上部においてス
ペクトルシフトロッドの水平断面積を増加させることに
より冷却材流量低下時の減速材減少量を増大させる構造
が考えられるが、この場合以下のような問題点が生じ
る。
を図る方法の1つとして、冷却材流量低下時におけるス
ペクトルシフトロッド内の減速材減少量を増大させて炉
心熱出力低減効果を増大させることが考えられる。そし
てこのためのスペクトルシフトロッドの構造として、例
えば、特に減速材水位が変化する炉心の上部においてス
ペクトルシフトロッドの水平断面積を増加させることに
より冷却材流量低下時の減速材減少量を増大させる構造
が考えられるが、この場合以下のような問題点が生じ
る。
【0006】すなわち、第1に、燃料集合体の限られた
体積の中でスペクトルシフトロッドの領域を増すと、他
の構成要素である燃料棒の数の減少を招き、燃料棒あた
りの発熱量を増大させ熱的余裕を悪化させる。また、第
2に、燃料棒を減らさずにスペクトルシフトロッドの領
域を増すとスペクトルシフトロッド以外の冷却材流路面
積が減少するが、炉心上部は圧損係数が大きい水・蒸気
二相流となっていることから、流路面積の減少は圧力損
失の著しい増大を招く。このことは、特開昭63-23
1292号公報に記載のように、燃料集合体内の冷却材
流動の観点からみると安定性余裕をかえって悪化させる
おそれがある。
体積の中でスペクトルシフトロッドの領域を増すと、他
の構成要素である燃料棒の数の減少を招き、燃料棒あた
りの発熱量を増大させ熱的余裕を悪化させる。また、第
2に、燃料棒を減らさずにスペクトルシフトロッドの領
域を増すとスペクトルシフトロッド以外の冷却材流路面
積が減少するが、炉心上部は圧損係数が大きい水・蒸気
二相流となっていることから、流路面積の減少は圧力損
失の著しい増大を招く。このことは、特開昭63-23
1292号公報に記載のように、燃料集合体内の冷却材
流動の観点からみると安定性余裕をかえって悪化させる
おそれがある。
【0007】本発明の目的は、熱的余裕を悪化させるこ
となく、かつ圧力損失の増大を防止しつつ、冷却材流量
低下時の炉心熱出力低減効果を増大して炉心の安定性増
大機能をさらに向上できる燃料集合体及び炉心並びに沸
騰水型原子炉の運転方法を提供することである。
となく、かつ圧力損失の増大を防止しつつ、冷却材流量
低下時の炉心熱出力低減効果を増大して炉心の安定性増
大機能をさらに向上できる燃料集合体及び炉心並びに沸
騰水型原子炉の運転方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、燃料集合体の下部に開口した冷却
材入口を有し前記冷却材入口から取り入れた冷却材を上
方へ流す冷却材上昇流路と、前記冷却材入口よりも上方
に開口した冷却材出口を有し前記冷却材上昇流路に連結
されて前記冷却材上昇流路からの冷却材を下方へ流す冷
却材下降流路とを備えた少なくとも1つの水ロッドと、
核分裂性物質を充填した複数の燃料棒とを有する燃料集
合体において、前記冷却材上昇流路及び冷却材下降流路
のそれぞれは、少なくとも流路の両端近傍以外の部分に
おいて水平方向の横断面積が一様であり、かつ、前記冷
却材上昇流路最上端の高さは前記複数の燃料棒の有効長
の上端以下の高さであるとともに前記冷却材下降流路の
冷却材出口最下端の高さは前記有効長の下端以上の高さ
であり、かつ、前記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷
却材出口最下端位置との中点から前記冷却材上昇流路最
上端位置までの領域に存在する前記核分裂性物質の燃料
集合体平均の濃度は、前記中点から前記冷却材出口最下
端位置までの領域に存在する前記核分裂性物質の燃料集
合体平均の濃度よりも高くなっていることを特徴とする
燃料集合体が提供される。
に、本発明によれば、燃料集合体の下部に開口した冷却
材入口を有し前記冷却材入口から取り入れた冷却材を上
方へ流す冷却材上昇流路と、前記冷却材入口よりも上方
に開口した冷却材出口を有し前記冷却材上昇流路に連結
されて前記冷却材上昇流路からの冷却材を下方へ流す冷
却材下降流路とを備えた少なくとも1つの水ロッドと、
核分裂性物質を充填した複数の燃料棒とを有する燃料集
合体において、前記冷却材上昇流路及び冷却材下降流路
のそれぞれは、少なくとも流路の両端近傍以外の部分に
おいて水平方向の横断面積が一様であり、かつ、前記冷
却材上昇流路最上端の高さは前記複数の燃料棒の有効長
の上端以下の高さであるとともに前記冷却材下降流路の
冷却材出口最下端の高さは前記有効長の下端以上の高さ
であり、かつ、前記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷
却材出口最下端位置との中点から前記冷却材上昇流路最
上端位置までの領域に存在する前記核分裂性物質の燃料
集合体平均の濃度は、前記中点から前記冷却材出口最下
端位置までの領域に存在する前記核分裂性物質の燃料集
合体平均の濃度よりも高くなっていることを特徴とする
燃料集合体が提供される。
【0009】また上記目的を達成するために、本発明に
よれば、燃料集合体の下部に開口した冷却材入口を有し
前記冷却材入口から取り入れた冷却材を上方へ流す冷却
材上昇流路と、前記冷却材入口よりも上方に開口した冷
却材出口を有し前記冷却材上昇流路に連結されて前記冷
却材上昇流路からの冷却材を下方へ流す冷却材下降流路
とを備えた1つの水ロッドと、核分裂性物質を充填した
複数の燃料棒とを有する燃料集合体において、前記冷却
材上昇流路及び冷却材下降流路のそれぞれは、少なくと
も流路の両端近傍以外の部分において水平方向の横断面
積が一様であり、かつ、前記冷却材上昇流路最上端の高
さは前記複数の燃料棒の有効長の上端以下の高さである
とともに前記冷却材下降流路の冷却材出口最下端の高さ
は前記有効長の下端以上の高さであり、かつ、前記冷却
材上昇流路最上端位置と前記冷却材出口最下端位置との
中点から前記冷却材上昇流路最上端位置までの領域に存
在する前記核分裂性物質の燃料集合体平均の濃度は、前
記中点から前記冷却材出口最下端位置までの領域に存在
する前記核分裂性物質の燃料集合体平均の濃度よりも高
くなっていることを特徴とする燃料集合体が提供され
る。
よれば、燃料集合体の下部に開口した冷却材入口を有し
前記冷却材入口から取り入れた冷却材を上方へ流す冷却
材上昇流路と、前記冷却材入口よりも上方に開口した冷
却材出口を有し前記冷却材上昇流路に連結されて前記冷
却材上昇流路からの冷却材を下方へ流す冷却材下降流路
とを備えた1つの水ロッドと、核分裂性物質を充填した
複数の燃料棒とを有する燃料集合体において、前記冷却
材上昇流路及び冷却材下降流路のそれぞれは、少なくと
も流路の両端近傍以外の部分において水平方向の横断面
積が一様であり、かつ、前記冷却材上昇流路最上端の高
さは前記複数の燃料棒の有効長の上端以下の高さである
とともに前記冷却材下降流路の冷却材出口最下端の高さ
は前記有効長の下端以上の高さであり、かつ、前記冷却
材上昇流路最上端位置と前記冷却材出口最下端位置との
中点から前記冷却材上昇流路最上端位置までの領域に存
在する前記核分裂性物質の燃料集合体平均の濃度は、前
記中点から前記冷却材出口最下端位置までの領域に存在
する前記核分裂性物質の燃料集合体平均の濃度よりも高
くなっていることを特徴とする燃料集合体が提供され
る。
【0010】好ましくは、前記燃料集合体において、前
記水ロッドは、前記冷却材入口位置と前記冷却材出口位
置との間の圧力差によって決定される原子炉定格出力運
転時における水位が、前記冷却材上昇流路最上端位置と
前記冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上の高さで
あることを特徴とする燃料集合体が提供される。
記水ロッドは、前記冷却材入口位置と前記冷却材出口位
置との間の圧力差によって決定される原子炉定格出力運
転時における水位が、前記冷却材上昇流路最上端位置と
前記冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上の高さで
あることを特徴とする燃料集合体が提供される。
【0011】また好ましくは、前記燃料集合体におい
て、前記水ロッドは、前記冷却材入口位置と前記冷却材
出口位置との間の圧力差によって決定される原子炉定格
出力運転時における水位が、前記冷却材上昇流路最上端
付近の高さであることを特徴とする燃料集合体が提供さ
れる。
て、前記水ロッドは、前記冷却材入口位置と前記冷却材
出口位置との間の圧力差によって決定される原子炉定格
出力運転時における水位が、前記冷却材上昇流路最上端
付近の高さであることを特徴とする燃料集合体が提供さ
れる。
【0012】さらに好ましくは、前記燃料集合体におい
て、前記冷却材上昇流路最上端の高さは前記複数の燃料
棒の有効長の上端の高さと同じであるとともに前記冷却
材下降流路の冷却材出口最下端の高さは前記有効長の下
端の高さよりも高く、かつ、前記水ロッドは、前記冷却
材入口位置と前記冷却材出口位置との間の圧力差によっ
て決定される原子炉定格出力運転時における水位が、前
記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷却材出口最下端位
置との中点の高さ以上の高さであることを特徴とする燃
料集合体が提供される。
て、前記冷却材上昇流路最上端の高さは前記複数の燃料
棒の有効長の上端の高さと同じであるとともに前記冷却
材下降流路の冷却材出口最下端の高さは前記有効長の下
端の高さよりも高く、かつ、前記水ロッドは、前記冷却
材入口位置と前記冷却材出口位置との間の圧力差によっ
て決定される原子炉定格出力運転時における水位が、前
記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷却材出口最下端位
置との中点の高さ以上の高さであることを特徴とする燃
料集合体が提供される。
【0013】また好ましくは、前記燃料集合体におい
て、前記冷却材上昇流路最上端の高さは前記複数の燃料
棒の有効長の上端の高さよりも低く、前記冷却材下降流
路の冷却材出口最下端の高さは前記有効長の下端の高さ
よりも高く、かつ、前記水ロッドは、前記冷却材入口位
置と前記冷却材出口位置との間の圧力差によって決定さ
れる原子炉定格出力運転時における水位が、前記冷却材
上昇流路最上端位置と前記冷却材出口最下端位置との中
点の高さ以上の高さであることを特徴とする燃料集合体
が提供される。
て、前記冷却材上昇流路最上端の高さは前記複数の燃料
棒の有効長の上端の高さよりも低く、前記冷却材下降流
路の冷却材出口最下端の高さは前記有効長の下端の高さ
よりも高く、かつ、前記水ロッドは、前記冷却材入口位
置と前記冷却材出口位置との間の圧力差によって決定さ
れる原子炉定格出力運転時における水位が、前記冷却材
上昇流路最上端位置と前記冷却材出口最下端位置との中
点の高さ以上の高さであることを特徴とする燃料集合体
が提供される。
【0014】さらに好ましくは、前記燃料集合体におい
て、前記冷却材上昇流路最上端の高さは前記複数の燃料
棒の有効長上端の高さよりも低く、前記冷却材下降流路
の冷却材出口最下端の高さは前記有効長の下端の高さよ
りも高く、かつ、前記水ロッドは、前記冷却材入口位置
と前記冷却材出口位置との間の圧力差によって決定され
る原子炉定格出力運転時における水位が、前記冷却材上
昇流路最上端付近の高さであることを特徴とする燃料集
合体が提供される。
て、前記冷却材上昇流路最上端の高さは前記複数の燃料
棒の有効長上端の高さよりも低く、前記冷却材下降流路
の冷却材出口最下端の高さは前記有効長の下端の高さよ
りも高く、かつ、前記水ロッドは、前記冷却材入口位置
と前記冷却材出口位置との間の圧力差によって決定され
る原子炉定格出力運転時における水位が、前記冷却材上
昇流路最上端付近の高さであることを特徴とする燃料集
合体が提供される。
【0015】また好ましくは、前記燃料集合体におい
て、前記複数の燃料棒のうちの一部は他の燃料棒よりも
軸方向長さが短い燃料棒であり、それら短い燃料棒の上
端の高さは前記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷却材
出口最下端位置との中点の高さよりも高いことを特徴と
する燃料集合体が提供される。
て、前記複数の燃料棒のうちの一部は他の燃料棒よりも
軸方向長さが短い燃料棒であり、それら短い燃料棒の上
端の高さは前記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷却材
出口最下端位置との中点の高さよりも高いことを特徴と
する燃料集合体が提供される。
【0016】さらに好ましくは、前記燃料集合体におい
て、前記冷却材入口位置と前記冷却材出口位置との間の
圧力差によって決定される原子炉定格出力運転時におけ
る水位が、前記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷却材
出口最下端位置との中点の高さ以上の高さであって互い
に異なる高さである少なくとも2つの水ロッドを有する
ことを特徴とする燃料集合体が提供される。
て、前記冷却材入口位置と前記冷却材出口位置との間の
圧力差によって決定される原子炉定格出力運転時におけ
る水位が、前記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷却材
出口最下端位置との中点の高さ以上の高さであって互い
に異なる高さである少なくとも2つの水ロッドを有する
ことを特徴とする燃料集合体が提供される。
【0017】また好ましくは、前記燃料集合体におい
て、前記冷却材上昇流路及び冷却材下降流路のそれぞれ
は、前記上昇流路最上端から前記冷却材出口最下端まで
の領域のうち80%以上の部分において水平方向の横断
面積が一様であることを特徴とする燃料集合体が提供さ
れる。
て、前記冷却材上昇流路及び冷却材下降流路のそれぞれ
は、前記上昇流路最上端から前記冷却材出口最下端まで
の領域のうち80%以上の部分において水平方向の横断
面積が一様であることを特徴とする燃料集合体が提供さ
れる。
【0018】さらに好ましくは、前記燃料集合体におい
て、前記核分裂性物質はウラン・プルトニウム混合酸化
物を有することを特徴とする燃料集合体が提供される。
て、前記核分裂性物質はウラン・プルトニウム混合酸化
物を有することを特徴とする燃料集合体が提供される。
【0019】また上記目的を達成するために、上記燃料
集合体を装荷した沸騰水型原子炉の炉心が提供される。
集合体を装荷した沸騰水型原子炉の炉心が提供される。
【0020】さらに上記目的を達成するために、上記燃
料集合体を最外周以外の列に少なくとも1つ装荷した炉
心を有する沸騰水型原子炉の運転方法において、前記水
ロッドの前記冷却材入口位置と前記冷却材出口位置との
間の圧力差によって決定される原子炉定格出力運転時に
おける水位が、前記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷
却材出口最下端位置との中点の高さ以上の高さとなる炉
心流量範囲で定格出力運転することを特徴とする沸騰水
型原子炉の運転方法が提供される。
料集合体を最外周以外の列に少なくとも1つ装荷した炉
心を有する沸騰水型原子炉の運転方法において、前記水
ロッドの前記冷却材入口位置と前記冷却材出口位置との
間の圧力差によって決定される原子炉定格出力運転時に
おける水位が、前記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷
却材出口最下端位置との中点の高さ以上の高さとなる炉
心流量範囲で定格出力運転することを特徴とする沸騰水
型原子炉の運転方法が提供される。
【0021】
【作用】一般に、原子炉の定格運転時においては、スペ
クトルシフトロッド内の水位は冷却材上昇流路最上端位
置と冷却材出口最下端位置との中点よりも上方に位置し
ている。冷却材の流量低下直後にはこの水位付近の領域
は水で満たされた状態から蒸気ボイドへと変化すること
になるが、このように水から蒸気ボイドになるときの中
性子増倍率の減少の度合いはウラン濃縮度が高いほど
(すなわち核分裂性物質の濃度が高いほど)大きい。本
発明においては、冷却材上昇流路最上端位置と冷却材出
口最下端位置との中点から上半分における核分裂性物質
の平均濃度が下半分よりも高くなっていることにより、
定格運転時における水位は高濃度領域に存在し、冷却材
流量低下直後にはこの高濃度領域から水位が低下するこ
ととなるので、従来の核分裂性物質の平均濃度が一様で
ある場合よりも中性子増倍率が急激に減少し、速やかに
炉心熱出力を低減することができる。すなわち、炉心熱
出力低減効果を増大させることができる。またこのと
き、冷却材上昇流路及び冷却材下降流路が両端近傍を除
いて水平方向の横断面積が一様であることにより、スペ
クトルシフトロッド領域が増加して燃料棒あたりの発熱
量が増加し熱的余裕が悪化することはなく、さらに冷却
材流路面積が減少して圧力損失が増大することもなく、
また冷却材上昇流路の水平方向横断面積を上方へ行くほ
ど大きく冷却材下降流路の水平方向横断面積を上方へ行
くほど小さくした従来技術よりも炉心熱出力低減効果が
大きい。
クトルシフトロッド内の水位は冷却材上昇流路最上端位
置と冷却材出口最下端位置との中点よりも上方に位置し
ている。冷却材の流量低下直後にはこの水位付近の領域
は水で満たされた状態から蒸気ボイドへと変化すること
になるが、このように水から蒸気ボイドになるときの中
性子増倍率の減少の度合いはウラン濃縮度が高いほど
(すなわち核分裂性物質の濃度が高いほど)大きい。本
発明においては、冷却材上昇流路最上端位置と冷却材出
口最下端位置との中点から上半分における核分裂性物質
の平均濃度が下半分よりも高くなっていることにより、
定格運転時における水位は高濃度領域に存在し、冷却材
流量低下直後にはこの高濃度領域から水位が低下するこ
ととなるので、従来の核分裂性物質の平均濃度が一様で
ある場合よりも中性子増倍率が急激に減少し、速やかに
炉心熱出力を低減することができる。すなわち、炉心熱
出力低減効果を増大させることができる。またこのと
き、冷却材上昇流路及び冷却材下降流路が両端近傍を除
いて水平方向の横断面積が一様であることにより、スペ
クトルシフトロッド領域が増加して燃料棒あたりの発熱
量が増加し熱的余裕が悪化することはなく、さらに冷却
材流路面積が減少して圧力損失が増大することもなく、
また冷却材上昇流路の水平方向横断面積を上方へ行くほ
ど大きく冷却材下降流路の水平方向横断面積を上方へ行
くほど小さくした従来技術よりも炉心熱出力低減効果が
大きい。
【0022】また、水ロッドの水位が、冷却材上昇流路
最上端位置と冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上
の高さであるか、若しくは冷却材上昇流路最上端付近の
高さであることにより、冷却材流量低下直後に確実に高
濃度領域から水位を低下させ、中性子増倍率を急激に減
少させて速やかに炉心熱出力を低減することができる。
最上端位置と冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上
の高さであるか、若しくは冷却材上昇流路最上端付近の
高さであることにより、冷却材流量低下直後に確実に高
濃度領域から水位を低下させ、中性子増倍率を急激に減
少させて速やかに炉心熱出力を低減することができる。
【0023】さらに、水ロッドと燃料棒との構成とし
て、例えば、冷却材上昇流路最上端が燃料棒の有効長の
上端と同じ高さで、冷却材出口最下端が有効長の下端よ
りも高く、かつ水ロッドの水位が冷却材上昇流路最上端
位置と冷却材出口最下端位置との中点以上の高さである
構成、若しくは、冷却材上昇流路最上端が燃料棒の有効
長の上端よりも低く、冷却材出口最下端は有効長の下端
よりも高く、かつ水ロッドの水位が、冷却材上昇流路最
上端位置と冷却材出口最下端位置との中点以上の高さで
ある構成、若しくは、冷却材上昇流路最上端が燃料棒の
有効長上端よりも低く、冷却材出口最下端は有効長の下
端よりも高く、かつ水ロッドの水位が冷却材上昇流路最
上端付近の高さである構成がある。これらのうち、冷却
材上昇流路最上端が燃料棒の有効長の上端よりも低い構
成においては、水ロッド全体の軸方向長さが短くなり燃
料集合体上部の冷却材流路面積が広くなるので圧力損失
を小さくでき、また水位が冷却材上昇流路最上端付近の
高さである構成においては、運転サイクル初期等の流量
が低い定格出力運転状態から冷却材流量が低下したとき
でも、水ロッド内における減速材の水位低下量が大き
い。また、複数の燃料棒のうちの一部に短い燃料棒を含
む場合であっても、その短い燃料棒上端が冷却材上昇流
路最上端位置と冷却材出口最下端位置との中点より高い
ことにより、水位が下がり始める領域は短い燃料棒とそ
の他の長い燃料棒との両方が存在し核分裂性物質が多く
存在しているので、速やかに炉心熱出力を低減すること
ができる。
て、例えば、冷却材上昇流路最上端が燃料棒の有効長の
上端と同じ高さで、冷却材出口最下端が有効長の下端よ
りも高く、かつ水ロッドの水位が冷却材上昇流路最上端
位置と冷却材出口最下端位置との中点以上の高さである
構成、若しくは、冷却材上昇流路最上端が燃料棒の有効
長の上端よりも低く、冷却材出口最下端は有効長の下端
よりも高く、かつ水ロッドの水位が、冷却材上昇流路最
上端位置と冷却材出口最下端位置との中点以上の高さで
ある構成、若しくは、冷却材上昇流路最上端が燃料棒の
有効長上端よりも低く、冷却材出口最下端は有効長の下
端よりも高く、かつ水ロッドの水位が冷却材上昇流路最
上端付近の高さである構成がある。これらのうち、冷却
材上昇流路最上端が燃料棒の有効長の上端よりも低い構
成においては、水ロッド全体の軸方向長さが短くなり燃
料集合体上部の冷却材流路面積が広くなるので圧力損失
を小さくでき、また水位が冷却材上昇流路最上端付近の
高さである構成においては、運転サイクル初期等の流量
が低い定格出力運転状態から冷却材流量が低下したとき
でも、水ロッド内における減速材の水位低下量が大き
い。また、複数の燃料棒のうちの一部に短い燃料棒を含
む場合であっても、その短い燃料棒上端が冷却材上昇流
路最上端位置と冷却材出口最下端位置との中点より高い
ことにより、水位が下がり始める領域は短い燃料棒とそ
の他の長い燃料棒との両方が存在し核分裂性物質が多く
存在しているので、速やかに炉心熱出力を低減すること
ができる。
【0024】さらに、少なくとも2つの水ロッドの水位
が、冷却材上昇流路最上端位置と冷却材出口最下端位置
との中点の高さ以上の高さであり、かつ互いに異なる高
さであることにより、同じ冷却材流量状態においても各
ロッドの水位に差をつけることができる。一般に、スペ
クトルシフトロッドを用いた燃料集合体では水位の上と
下とで発熱密度が大きく異なるが、このように複数のス
ペクトルシフトロッドの水位をずらすことにより、燃料
集合体全体でみて減速材量を下から上へ段階的に少なく
し発熱密度を段階的に変化させることができる。
が、冷却材上昇流路最上端位置と冷却材出口最下端位置
との中点の高さ以上の高さであり、かつ互いに異なる高
さであることにより、同じ冷却材流量状態においても各
ロッドの水位に差をつけることができる。一般に、スペ
クトルシフトロッドを用いた燃料集合体では水位の上と
下とで発熱密度が大きく異なるが、このように複数のス
ペクトルシフトロッドの水位をずらすことにより、燃料
集合体全体でみて減速材量を下から上へ段階的に少なく
し発熱密度を段階的に変化させることができる。
【0025】また、冷却材上昇流路及び冷却材下降流路
の水平方向の横断面積が一様であればスペクトルシフト
ロッド領域が増加して燃料棒あたりの発熱量が増加し熱
的余裕が悪化することはなく、また冷却材流路面積が減
少し圧力損失が増大することが防止されるが、実際上、
製造上の都合や耐震性等の機械的強度の点から、冷却材
上昇流路及び冷却材下降流路のすべての部分につき水平
方向断面を一様にすることは困難である。しかし、上昇
流路最上端から冷却材出口最下端までの領域のうち80
%以上の部分において水平方向断面が一様であることに
より、上記熱的余裕悪化防止・圧力損失増大防止をほぼ
図ることができる。
の水平方向の横断面積が一様であればスペクトルシフト
ロッド領域が増加して燃料棒あたりの発熱量が増加し熱
的余裕が悪化することはなく、また冷却材流路面積が減
少し圧力損失が増大することが防止されるが、実際上、
製造上の都合や耐震性等の機械的強度の点から、冷却材
上昇流路及び冷却材下降流路のすべての部分につき水平
方向断面を一様にすることは困難である。しかし、上昇
流路最上端から冷却材出口最下端までの領域のうち80
%以上の部分において水平方向断面が一様であることに
より、上記熱的余裕悪化防止・圧力損失増大防止をほぼ
図ることができる。
【0026】さらに、核分裂性物質はウラン・プルトニ
ウム混合酸化物を有することにより、ウラン燃料のみな
らず、混合酸化物燃料を使用した原子炉においても使用
することができる。
ウム混合酸化物を有することにより、ウラン燃料のみな
らず、混合酸化物燃料を使用した原子炉においても使用
することができる。
【0027】また、本発明においては、上記燃料集合体
を装荷した炉心において、水位が冷却材上昇流路最上端
位置と冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上の高さ
となる炉心流量範囲で定格出力運転することにより、冷
却材流量低下直後にはこの高濃度領域から水位が低下す
ることとなるので、従来の核分裂性物質の平均濃度が一
様である場合よりも中性子増倍率が急激に減少し、速や
かに炉心熱出力を低減することができる。すなわち、炉
心熱出力低減効果を増大させることができる。このとき
一般に、炉心の最外周においては冷却材流量が極端に絞
られておりその水位は炉心内側に装荷した燃料集合体中
での水位と異なるが、この最外周以外に配置された燃料
集合体を基準として適正な運転を行い、上記炉心熱出力
低減効果を得ることができる。
を装荷した炉心において、水位が冷却材上昇流路最上端
位置と冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上の高さ
となる炉心流量範囲で定格出力運転することにより、冷
却材流量低下直後にはこの高濃度領域から水位が低下す
ることとなるので、従来の核分裂性物質の平均濃度が一
様である場合よりも中性子増倍率が急激に減少し、速や
かに炉心熱出力を低減することができる。すなわち、炉
心熱出力低減効果を増大させることができる。このとき
一般に、炉心の最外周においては冷却材流量が極端に絞
られておりその水位は炉心内側に装荷した燃料集合体中
での水位と異なるが、この最外周以外に配置された燃料
集合体を基準として適正な運転を行い、上記炉心熱出力
低減効果を得ることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図14により
説明する。本発明の第1の実施例を図1〜図7により説
明する。本実施例の燃料集合体の構造を図2に示す。図
2において、燃料集合体11は、核分裂性物質を充填し
た複数本の燃料棒2と、少なくとも1本(この実施例で
は2本)のスペクトルシフトロッド1と、燃料棒2とス
ペクトルシフトロッド1との上下端を支持する上部タイ
プレート16及び下部タイプレート17とを有し、これ
らが角筒状のチャンネルボックス18で覆われた構造で
ある。
説明する。本発明の第1の実施例を図1〜図7により説
明する。本実施例の燃料集合体の構造を図2に示す。図
2において、燃料集合体11は、核分裂性物質を充填し
た複数本の燃料棒2と、少なくとも1本(この実施例で
は2本)のスペクトルシフトロッド1と、燃料棒2とス
ペクトルシフトロッド1との上下端を支持する上部タイ
プレート16及び下部タイプレート17とを有し、これ
らが角筒状のチャンネルボックス18で覆われた構造で
ある。
【0029】燃料集合体11の水平横断面を図3に示
す。図3において、燃料集合体11は、チャンネルボッ
クス18の中央部に2本のスペクトルシフトロッド1が
配列されており、その周囲に74本の燃料棒2が9×9
の正方格子状に配列されている。
す。図3において、燃料集合体11は、チャンネルボッ
クス18の中央部に2本のスペクトルシフトロッド1が
配列されており、その周囲に74本の燃料棒2が9×9
の正方格子状に配列されている。
【0030】本実施例の要部であるスペクトルシフトロ
ッド1と燃料棒5との構成概略を図1に示す。図1の右
側は、燃料集合体11に配置されたスペクトルシフトロ
ッド1の構成を表し、図1の左側は、燃料集合体11に
配置された74本の燃料棒2すべての核分裂性物質濃度
分布を合計して算出した燃料集合体平均の核分裂性物質
の濃度分布を、右側のスペクトルシフトロッド1の高さ
位置に対応させて1本の燃料棒として概念的に表したも
の(以下適宜、平均燃料棒という)である。
ッド1と燃料棒5との構成概略を図1に示す。図1の右
側は、燃料集合体11に配置されたスペクトルシフトロ
ッド1の構成を表し、図1の左側は、燃料集合体11に
配置された74本の燃料棒2すべての核分裂性物質濃度
分布を合計して算出した燃料集合体平均の核分裂性物質
の濃度分布を、右側のスペクトルシフトロッド1の高さ
位置に対応させて1本の燃料棒として概念的に表したも
の(以下適宜、平均燃料棒という)である。
【0031】図1において、スペクトルシフトロッド1
は、燃料集合体11の下部に開口した冷却材(すなわち
軽水)の取り入れ口である冷却材入口8を有し冷却材入
口8から取り入れた冷却材を上方へ流す冷却材上昇流路
9と、冷却材入口8よりも上方に開口した冷却材出口4
を有し冷却材上昇流路9に連結されて冷却材上昇流路9
からの冷却材を下方へ流す冷却材下降流路10とを備え
ている。このときの冷却材上昇流路9の水平方向横断面
積と冷却材下降流路10の水平方向横断面積の比は軸方
向に一様に29:1である。スペクトルシフトロッド1
は、冷却材上昇流路9の上端3の高さが平均燃料棒12
の有効長上端の高さと同じであり、冷却材出口4の下端
の高さは平均燃料棒12の有効長下端の高さよりも高
く、燃料有効長下端から燃料有効長の2/24の位置
(以下適宜、燃料有効長下端から燃料有効長のn/24
の位置を第nノードという)にある。また、スペクトル
シフトロッド1の冷却材上昇流路9及び冷却材下降流路
10のそれぞれは、冷却材上昇流路9の上端3(第24
ノード)から冷却材出口4の下端(第2ノード)の間に
おいて、すなわち冷却材上昇流路9の下端近傍(第0ノ
ード〜第2ノード付近)以外の部分において、水平方向
の横断面積が一様である。
は、燃料集合体11の下部に開口した冷却材(すなわち
軽水)の取り入れ口である冷却材入口8を有し冷却材入
口8から取り入れた冷却材を上方へ流す冷却材上昇流路
9と、冷却材入口8よりも上方に開口した冷却材出口4
を有し冷却材上昇流路9に連結されて冷却材上昇流路9
からの冷却材を下方へ流す冷却材下降流路10とを備え
ている。このときの冷却材上昇流路9の水平方向横断面
積と冷却材下降流路10の水平方向横断面積の比は軸方
向に一様に29:1である。スペクトルシフトロッド1
は、冷却材上昇流路9の上端3の高さが平均燃料棒12
の有効長上端の高さと同じであり、冷却材出口4の下端
の高さは平均燃料棒12の有効長下端の高さよりも高
く、燃料有効長下端から燃料有効長の2/24の位置
(以下適宜、燃料有効長下端から燃料有効長のn/24
の位置を第nノードという)にある。また、スペクトル
シフトロッド1の冷却材上昇流路9及び冷却材下降流路
10のそれぞれは、冷却材上昇流路9の上端3(第24
ノード)から冷却材出口4の下端(第2ノード)の間に
おいて、すなわち冷却材上昇流路9の下端近傍(第0ノ
ード〜第2ノード付近)以外の部分において、水平方向
の横断面積が一様である。
【0032】平均燃料棒12は、冷却材上昇流路9の上
端3の位置(第24ノード)と冷却材出口4の下端の位
置(第2ノード)との中点である第13ノードから第2
4ノードまでの燃料集合体平均の核分裂性物質濃度eH
=4.6重量%であり、第13ノードから第2ノードま
での濃度eL=4.4重量%よりも高くなっている。上記
構成において、スペクトルシフトロッド1の上昇流路9
中の水位5の高さは、冷却材入口8と冷却材出口4との
間の圧力差で定まる。この圧力差は燃料集合体11内で
の冷却材流れの圧力損失によって定まり、例えば冷却材
流量が同じ条件であれば、冷却材入口8と冷却材出口4
との高さの差を大きくすれば圧力差が大きくなって水位
5は上昇する(後述する第3の実施例参照)。またこの
圧力差は、燃料集合体11に流れ込む冷却材流量の2乗
にほぼ比例する。よって、炉内における冷却材流量を調
整することによりスペクトルシフトロッド1内の水位5
を制御することができる。すなわち例えば、再循環ポン
プ速度の調節によって運転サイクル初期の冷却材流量を
低く運転サイクル末期の冷却材流量を高くすると、運転
サイクル初期にはスペクトルシフトロッド1内の水位5
が低いので中性子増倍率は低く押さえられ、運転サイク
ル末期には水位5が高いので中性子増倍率は高められ
る。これによって流量制御だけで大幅な反応度制御が可
能となり、制御棒を用いずに運転サイクル初期の余剰反
応度を抑えられる。またこの場合、運転サイクルの前半
では中性子の減速を押さえているのでウラン−238に
よる中性子捕獲反応が促され、新たな核分裂性物質であ
るプルトニウム−239がより多く生成し燃料経済性が
向上する。
端3の位置(第24ノード)と冷却材出口4の下端の位
置(第2ノード)との中点である第13ノードから第2
4ノードまでの燃料集合体平均の核分裂性物質濃度eH
=4.6重量%であり、第13ノードから第2ノードま
での濃度eL=4.4重量%よりも高くなっている。上記
構成において、スペクトルシフトロッド1の上昇流路9
中の水位5の高さは、冷却材入口8と冷却材出口4との
間の圧力差で定まる。この圧力差は燃料集合体11内で
の冷却材流れの圧力損失によって定まり、例えば冷却材
流量が同じ条件であれば、冷却材入口8と冷却材出口4
との高さの差を大きくすれば圧力差が大きくなって水位
5は上昇する(後述する第3の実施例参照)。またこの
圧力差は、燃料集合体11に流れ込む冷却材流量の2乗
にほぼ比例する。よって、炉内における冷却材流量を調
整することによりスペクトルシフトロッド1内の水位5
を制御することができる。すなわち例えば、再循環ポン
プ速度の調節によって運転サイクル初期の冷却材流量を
低く運転サイクル末期の冷却材流量を高くすると、運転
サイクル初期にはスペクトルシフトロッド1内の水位5
が低いので中性子増倍率は低く押さえられ、運転サイク
ル末期には水位5が高いので中性子増倍率は高められ
る。これによって流量制御だけで大幅な反応度制御が可
能となり、制御棒を用いずに運転サイクル初期の余剰反
応度を抑えられる。またこの場合、運転サイクルの前半
では中性子の減速を押さえているのでウラン−238に
よる中性子捕獲反応が促され、新たな核分裂性物質であ
るプルトニウム−239がより多く生成し燃料経済性が
向上する。
【0033】次に、本実施例の作用を図4〜図7により
説明する。まず本実施例の原理を図4を用いて説明す
る。一般に、スペクトルシフトロッドの冷却材出口の位
置は、運転サイクル中のなくとも一時期において、スペ
クトルシフトロッド内が満水状態となるように定めるの
が普通である。例えば、定格出力運転の炉心流量制御範
囲が定格流量の80%から105%である場合、流量1
05%時にちょうど満水となり流量80%時に水位60
%となるように設計すると、最も大きな反応度制御幅が
得られる。現行のBWRあるいは改良型BWR(ABW
R)における炉心流量制御範囲では、定格出力運転時に
おけるスペクトルシフトロッド内の水位は冷却材上昇流
路の上端と下降流路の冷却材出口高さとの中点よりも上
に位置している。ここで、本実施例の燃料集合体11に
おいても、流量範囲が90%定格流量から111%定格
流量の範囲で定格出力運転される炉心に装荷されること
を想定しており、冷却材入口8と冷却材出口4との間の
圧力差によって決定される原子炉定格運転時における水
位は、90%定格流量で第16ノード付近、111%定
格流量で第24ノード(満水)であり、冷却材上昇流路
9の上端3の位置(第24ノード)と冷却材出口4の下
端の位置(第2ノード)の中点の高さ(第13ノード)
よりも常に高くなっている。ここにおいて、この水位付
近の領域は、冷却材の流量低下直後には水で満たされた
状態から蒸気ボイドへと変化することになり、その領域
で水による減速作用が消失し中性子増倍率が減少する
が、この中性子増倍率の減少の度合いはその領域のウラ
ン濃縮度が高いほど(すなわち核分裂性物質の濃度が高
いほど)大きく、かつ炉心熱出力低減効果が増大する。
これを図4に示す。図4は、スペクトルシフトロッド内
が水で満たされた状態から蒸気ボイドになったときの集
合体断面における中性子無限増倍率の変化を、横軸に燃
焼度をとって表したもので、核分裂性物質平均濃度が約
4重量%付近において高濃度のものと低濃度のものとを
比較して示したものである。
説明する。まず本実施例の原理を図4を用いて説明す
る。一般に、スペクトルシフトロッドの冷却材出口の位
置は、運転サイクル中のなくとも一時期において、スペ
クトルシフトロッド内が満水状態となるように定めるの
が普通である。例えば、定格出力運転の炉心流量制御範
囲が定格流量の80%から105%である場合、流量1
05%時にちょうど満水となり流量80%時に水位60
%となるように設計すると、最も大きな反応度制御幅が
得られる。現行のBWRあるいは改良型BWR(ABW
R)における炉心流量制御範囲では、定格出力運転時に
おけるスペクトルシフトロッド内の水位は冷却材上昇流
路の上端と下降流路の冷却材出口高さとの中点よりも上
に位置している。ここで、本実施例の燃料集合体11に
おいても、流量範囲が90%定格流量から111%定格
流量の範囲で定格出力運転される炉心に装荷されること
を想定しており、冷却材入口8と冷却材出口4との間の
圧力差によって決定される原子炉定格運転時における水
位は、90%定格流量で第16ノード付近、111%定
格流量で第24ノード(満水)であり、冷却材上昇流路
9の上端3の位置(第24ノード)と冷却材出口4の下
端の位置(第2ノード)の中点の高さ(第13ノード)
よりも常に高くなっている。ここにおいて、この水位付
近の領域は、冷却材の流量低下直後には水で満たされた
状態から蒸気ボイドへと変化することになり、その領域
で水による減速作用が消失し中性子増倍率が減少する
が、この中性子増倍率の減少の度合いはその領域のウラ
ン濃縮度が高いほど(すなわち核分裂性物質の濃度が高
いほど)大きく、かつ炉心熱出力低減効果が増大する。
これを図4に示す。図4は、スペクトルシフトロッド内
が水で満たされた状態から蒸気ボイドになったときの集
合体断面における中性子無限増倍率の変化を、横軸に燃
焼度をとって表したもので、核分裂性物質平均濃度が約
4重量%付近において高濃度のものと低濃度のものとを
比較して示したものである。
【0034】図4において、広く燃焼初期〜後期にわた
るほぼ全域で、ウラン濃縮度が高いほど(すなわち核分
裂性物質の濃度が高いほど)中性子無限増倍率がより大
きく減少することがわかる。特に、燃焼期間約1年に相
当する燃焼度10GWd/t以上の領域においてこの傾
向が顕著である。
るほぼ全域で、ウラン濃縮度が高いほど(すなわち核分
裂性物質の濃度が高いほど)中性子無限増倍率がより大
きく減少することがわかる。特に、燃焼期間約1年に相
当する燃焼度10GWd/t以上の領域においてこの傾
向が顕著である。
【0035】本実施例は、この中性子無限増倍率の減少
挙動の原理に基づき、スペクトルシフトロッド内の水位
付近の領域における燃料濃度を相対的に高くすることに
より、炉心における中性子実効増倍率をすみやかに減少
させ炉心熱出力低減効果を増大させるものである。以
下、このことを比較例を用いて具体的に説明する。
挙動の原理に基づき、スペクトルシフトロッド内の水位
付近の領域における燃料濃度を相対的に高くすることに
より、炉心における中性子実効増倍率をすみやかに減少
させ炉心熱出力低減効果を増大させるものである。以
下、このことを比較例を用いて具体的に説明する。
【0036】本実施例の第1の比較例の燃料集合体11
1を図5に示す。この比較例は平均燃料棒の構成に関す
る比較例であり、本実施例の燃料集合体11の部品に対
応する部品は100番台の同一番号で示す。図5におい
て、燃料集合体111が本実施例の燃料集合体11と異
なる点は、冷却材出口104の下端位置(第2ノード)
から冷却材上昇流路109の上端103の位置(第24
ノード)までの間において、平均燃料棒112の濃度e
M=4.5重量%であり一様濃度となっていることであ
る。
1を図5に示す。この比較例は平均燃料棒の構成に関す
る比較例であり、本実施例の燃料集合体11の部品に対
応する部品は100番台の同一番号で示す。図5におい
て、燃料集合体111が本実施例の燃料集合体11と異
なる点は、冷却材出口104の下端位置(第2ノード)
から冷却材上昇流路109の上端103の位置(第24
ノード)までの間において、平均燃料棒112の濃度e
M=4.5重量%であり一様濃度となっていることであ
る。
【0037】ここで、冷却材流量が低下してスペクトル
シフトロッド内水位が低下した場合における炉心単位で
みた中性子実効増倍率の変化を図6に示す。図6は、ス
ペクトルシフトロッド水位が満水の状態から水位が下が
った場合(すなわち冷却材の流量が111%定格流量で
あった状態から低下した場合)の中性子実効増倍率変化
の様子を横軸に冷却材炉心流量をとって表したもので、
本実施例の燃料集合体11を装荷した炉心と上記第1の
比較例の燃料集合体111を装荷した炉心とを比較して
示したものである。
シフトロッド内水位が低下した場合における炉心単位で
みた中性子実効増倍率の変化を図6に示す。図6は、ス
ペクトルシフトロッド水位が満水の状態から水位が下が
った場合(すなわち冷却材の流量が111%定格流量で
あった状態から低下した場合)の中性子実効増倍率変化
の様子を横軸に冷却材炉心流量をとって表したもので、
本実施例の燃料集合体11を装荷した炉心と上記第1の
比較例の燃料集合体111を装荷した炉心とを比較して
示したものである。
【0038】図6において、炉心流量が111%定格流
量から低下していくと、ともに実効増倍率が減少してい
くが、本実施例の燃料集合体11を装荷した炉心のほう
が、比較例における一様濃縮度分布の燃料集合体111
の場合に比し実効増倍率が早く減少することがわかる。
すなわち、例えば炉心流量が80%定格流量に低下した
場合(このときの水位はほぼ第13ノードとなる)にお
いて、本実施例の炉心の実効増倍率は、一様濃縮度の炉
心より約0.1%Δk小さくなっている。
量から低下していくと、ともに実効増倍率が減少してい
くが、本実施例の燃料集合体11を装荷した炉心のほう
が、比較例における一様濃縮度分布の燃料集合体111
の場合に比し実効増倍率が早く減少することがわかる。
すなわち、例えば炉心流量が80%定格流量に低下した
場合(このときの水位はほぼ第13ノードとなる)にお
いて、本実施例の炉心の実効増倍率は、一様濃縮度の炉
心より約0.1%Δk小さくなっている。
【0039】すなわち、本実施例においては、冷却材上
昇流路9の上端3(第24ノード)と冷却材出口4の下
端(第2ノード)との中点(第13ノード)から上半分
(第13ノード〜第24ノード)における核分裂性物質
の平均濃度が、下半分(第0ノード〜第13ノード)の
平均濃度よりも高くなっており、また前述したようにス
ペクトルシフトロッド1の水位がその中点(第13ノー
ド)以上の高さであることにより、定格運転時における
水位5は常に高濃度領域に存在することとなり、冷却材
流量低下直後には確実にこの高濃度領域から水位5が低
下することとなるので、図4を用いて説明した前記原理
に基づき、平均濃度が一様である上記比較例の場合より
も中性子実効増倍率がより急激に減少し、速やかに炉心
熱出力を低減することができる。よって、炉心熱出力低
減効果を増大させることができる。
昇流路9の上端3(第24ノード)と冷却材出口4の下
端(第2ノード)との中点(第13ノード)から上半分
(第13ノード〜第24ノード)における核分裂性物質
の平均濃度が、下半分(第0ノード〜第13ノード)の
平均濃度よりも高くなっており、また前述したようにス
ペクトルシフトロッド1の水位がその中点(第13ノー
ド)以上の高さであることにより、定格運転時における
水位5は常に高濃度領域に存在することとなり、冷却材
流量低下直後には確実にこの高濃度領域から水位5が低
下することとなるので、図4を用いて説明した前記原理
に基づき、平均濃度が一様である上記比較例の場合より
も中性子実効増倍率がより急激に減少し、速やかに炉心
熱出力を低減することができる。よって、炉心熱出力低
減効果を増大させることができる。
【0040】また、本実施例の第2の比較例の燃料集合
体611を図7に示す。この比較例はスペクトルシフト
ロッドの構成に関する比較例であり、特開昭63-73
187号公報記載の燃料集合体を基礎とするものであ
る。本実施例の燃料集合体11の部品に対応する部品は
600番台の同一番号で示す。図7において、燃料集合
体611が本実施例の燃料集合体11と異なる点は、ス
ペクトルシフト611において、冷却材上昇流路609
の水平方向横断面積を上方へ行くほど大きくしかつ冷却
材下降流路605の水平方向横断面積を上方へ行くほど
小さくし、両者を合わせた水平方向横断面積が軸方向に
一様となっていることである。ここで、この比較例の燃
料集合体611のスペクトルシフトロッド601におい
ては、図1に示した本実施例との比較のために、冷却材
上昇流路609の水平方向横断面積と冷却材下降流路6
10の水平方向横断面積との比が上端部において29:
1であって本実施例のスペクトルシフトロッド1におけ
る比と同一であるが、冷却材出口604の位置の第2ノ
ードでは15:15となっている。冷却材出口604の
高さは本実施例と同じであり、同一流量条件では同一の
水位高さとなる。その他の点は本実施例の燃料集合体1
1とほぼ同様であり、例えば、冷却材上昇流路の水平方
向横断面積と冷却材下降流路の水平方向横断面積とを合
わせた面積は本実施例と同一である。
体611を図7に示す。この比較例はスペクトルシフト
ロッドの構成に関する比較例であり、特開昭63-73
187号公報記載の燃料集合体を基礎とするものであ
る。本実施例の燃料集合体11の部品に対応する部品は
600番台の同一番号で示す。図7において、燃料集合
体611が本実施例の燃料集合体11と異なる点は、ス
ペクトルシフト611において、冷却材上昇流路609
の水平方向横断面積を上方へ行くほど大きくしかつ冷却
材下降流路605の水平方向横断面積を上方へ行くほど
小さくし、両者を合わせた水平方向横断面積が軸方向に
一様となっていることである。ここで、この比較例の燃
料集合体611のスペクトルシフトロッド601におい
ては、図1に示した本実施例との比較のために、冷却材
上昇流路609の水平方向横断面積と冷却材下降流路6
10の水平方向横断面積との比が上端部において29:
1であって本実施例のスペクトルシフトロッド1におけ
る比と同一であるが、冷却材出口604の位置の第2ノ
ードでは15:15となっている。冷却材出口604の
高さは本実施例と同じであり、同一流量条件では同一の
水位高さとなる。その他の点は本実施例の燃料集合体1
1とほぼ同様であり、例えば、冷却材上昇流路の水平方
向横断面積と冷却材下降流路の水平方向横断面積とを合
わせた面積は本実施例と同一である。
【0041】上記構成において、もともと上記公知技術
は、スペクトルシフトロッドが満水であるときの減速材
分布に注目し、炉心上部ほど冷却材上昇流路の水平方向
横断面積を増すとともに炉心上部ほど核分裂性物質濃度
を高めて炉心の軸方向出力分布を平坦化させる、すなわ
ち炉心出力の静特性に着目するものであり、本実施例の
ように炉心流量低下時の熱出力低減効果を増大させる、
すなわち動特性に着目したものではない。よって、この
比較例において得られる熱出力低減効果と本実施例にお
いて得られる熱出力低減効果とを比較した場合、冷却材
上昇流路609の水平方向横断面積が上端603におい
ては本実施例と等しいが下方へ行くほど小さくなること
から、水位605が同じ高さだけ低下したときのスペク
トルシフトロッド内の減速材減少量は本実施例の場合よ
りも小さくなる。
は、スペクトルシフトロッドが満水であるときの減速材
分布に注目し、炉心上部ほど冷却材上昇流路の水平方向
横断面積を増すとともに炉心上部ほど核分裂性物質濃度
を高めて炉心の軸方向出力分布を平坦化させる、すなわ
ち炉心出力の静特性に着目するものであり、本実施例の
ように炉心流量低下時の熱出力低減効果を増大させる、
すなわち動特性に着目したものではない。よって、この
比較例において得られる熱出力低減効果と本実施例にお
いて得られる熱出力低減効果とを比較した場合、冷却材
上昇流路609の水平方向横断面積が上端603におい
ては本実施例と等しいが下方へ行くほど小さくなること
から、水位605が同じ高さだけ低下したときのスペク
トルシフトロッド内の減速材減少量は本実施例の場合よ
りも小さくなる。
【0042】しかしながら、本実施例においては、冷却
材上昇流路9の上端3(第24ノード)から冷却材出口
4の下端(第2ノード)の間において、すなわち冷却材
上昇流路9の下端近傍(第0ノード〜第2ノード付近)
以外の部分において、水平方向の横断面積が一様である
ことにより、例えば、水位5が満水状態(第24ノー
ド)から冷却材出口4(第2ノード)付近まで低下した
場合、第2の比較例の場合の約4/3倍の減速材が減少
する。よってそれだけ第2の比較例よりも中性子無限増
倍率がより大きくに減少し、速やかに炉心熱出力を低減
することができる。よって、炉心熱出力低減効果を増大
させることができる。また上記したように、冷却材上昇
流路9の下端近傍(第0ノード〜第2ノード付近)以外
の部分において、水平方向の横断面積が一様であること
により、スペクトルシフトロッド領域が増加して燃料棒
あたりの発熱量が増加し熱的余裕が悪化することはな
く、また冷却材流路面積が減少して圧力損失が増大する
こともない。
材上昇流路9の上端3(第24ノード)から冷却材出口
4の下端(第2ノード)の間において、すなわち冷却材
上昇流路9の下端近傍(第0ノード〜第2ノード付近)
以外の部分において、水平方向の横断面積が一様である
ことにより、例えば、水位5が満水状態(第24ノー
ド)から冷却材出口4(第2ノード)付近まで低下した
場合、第2の比較例の場合の約4/3倍の減速材が減少
する。よってそれだけ第2の比較例よりも中性子無限増
倍率がより大きくに減少し、速やかに炉心熱出力を低減
することができる。よって、炉心熱出力低減効果を増大
させることができる。また上記したように、冷却材上昇
流路9の下端近傍(第0ノード〜第2ノード付近)以外
の部分において、水平方向の横断面積が一様であること
により、スペクトルシフトロッド領域が増加して燃料棒
あたりの発熱量が増加し熱的余裕が悪化することはな
く、また冷却材流路面積が減少して圧力損失が増大する
こともない。
【0043】以上説明したように、本実施例によれば、
冷却材上昇流路9の上端3(第24ノード)と冷却材出
口4の下端(第2ノード)との中点(第13ノード)か
ら上半分(第13ノード〜第24ノード)における核分
裂性物質の平均濃度が下半分(第0ノード〜第13ノー
ド)よりも高くなっており、またスペクトルシフトロッ
ド1の水位がその中点(第13ノード)以上の高さであ
るので、冷却材流量低下直後には確実に高濃度領域から
水位5が低下することとなり、従来に比し炉心熱出力低
減効果を増大させることができる。またこのとき、冷却
材上昇流路9及び冷却材下降流路4が冷却材上昇流路9
の下端近傍(第0ノード〜第2ノード付近)を除いて水
平方向の横断面積が一様であるので、スペクトルシフト
ロッド領域が増加して燃料棒あたりの発熱量が増加し熱
的余裕が悪化することはなく、また冷却材流路面積が減
少して圧力損失が増大することもなく、さらに冷却材上
昇流路の水平方向横断面積を上方へ行くほど大きく冷却
材下降流路の水平方向横断面積を上方へ行くほど小さく
した従来技術よりも炉心熱出力低減効果を大きくでき
る。なお、上記実施例においては、冷却材上昇流路9の
下端近傍(第0ノード〜第2ノード付近)以外の部分に
おいて、水平方向の横断面積が一様であった。製造上の
都合や耐震性等の機械的強度の点から、冷却材上昇流路
及び冷却材下降流路のすべての部分につき水平方向断面
を一様にすることが困難である場合を考慮すると、この
断面一様性の例外は冷却材上昇流路9の下端近傍のみに
限られず、例えば、冷却材下降流路10の下端近傍・冷
却材上昇流路9の上端3近傍等であってもよく、さらに
冷却材下降流路10の上昇流路9の上端3から冷却材出
口4の下端までの領域のうち80%以上の部分において
水平方向の横断面積が一様であってもよい。この場合も
実質的に上記実施例と同様の、熱的余裕悪化防止・圧力
損失増大防止の効果を得ることができる。
冷却材上昇流路9の上端3(第24ノード)と冷却材出
口4の下端(第2ノード)との中点(第13ノード)か
ら上半分(第13ノード〜第24ノード)における核分
裂性物質の平均濃度が下半分(第0ノード〜第13ノー
ド)よりも高くなっており、またスペクトルシフトロッ
ド1の水位がその中点(第13ノード)以上の高さであ
るので、冷却材流量低下直後には確実に高濃度領域から
水位5が低下することとなり、従来に比し炉心熱出力低
減効果を増大させることができる。またこのとき、冷却
材上昇流路9及び冷却材下降流路4が冷却材上昇流路9
の下端近傍(第0ノード〜第2ノード付近)を除いて水
平方向の横断面積が一様であるので、スペクトルシフト
ロッド領域が増加して燃料棒あたりの発熱量が増加し熱
的余裕が悪化することはなく、また冷却材流路面積が減
少して圧力損失が増大することもなく、さらに冷却材上
昇流路の水平方向横断面積を上方へ行くほど大きく冷却
材下降流路の水平方向横断面積を上方へ行くほど小さく
した従来技術よりも炉心熱出力低減効果を大きくでき
る。なお、上記実施例においては、冷却材上昇流路9の
下端近傍(第0ノード〜第2ノード付近)以外の部分に
おいて、水平方向の横断面積が一様であった。製造上の
都合や耐震性等の機械的強度の点から、冷却材上昇流路
及び冷却材下降流路のすべての部分につき水平方向断面
を一様にすることが困難である場合を考慮すると、この
断面一様性の例外は冷却材上昇流路9の下端近傍のみに
限られず、例えば、冷却材下降流路10の下端近傍・冷
却材上昇流路9の上端3近傍等であってもよく、さらに
冷却材下降流路10の上昇流路9の上端3から冷却材出
口4の下端までの領域のうち80%以上の部分において
水平方向の横断面積が一様であってもよい。この場合も
実質的に上記実施例と同様の、熱的余裕悪化防止・圧力
損失増大防止の効果を得ることができる。
【0044】本発明の第2の実施例を図8により説明す
る。本実施例の燃料集合体のスペクトルシフトロッドと
燃料棒との構成概略を図8に示す。図8において、本実
施例の燃料集合体211が第1の実施例の燃料集合体1
1と異なる点は、スペクトルシフトロッド201の軸方
向長さが短くなり、冷却材上昇流路209の上端203
の高さが平均燃料棒212の有効長上端の高さ(第24
ノード)よりもかなり低い第13ノードにあり、また冷
却材下降流路210の冷却材出口204の下端の高さが
平均燃料棒212の有効長下端の高さ(第0ノード)よ
りは高いが第1実施例(第2ノード)より低い第1ノー
ドにあることである。ここで、原子炉定格出力運転時に
おける水位205が冷却材上昇流路209の上端203
と冷却材出口204の下端との中点の高さ以上の高さに
ある点は第1の実施例と同様であるが、上端203と冷
却材出口204の下端との中点は第7ノードであるから
水位205は第7ノード以上に存在することとなる。
る。本実施例の燃料集合体のスペクトルシフトロッドと
燃料棒との構成概略を図8に示す。図8において、本実
施例の燃料集合体211が第1の実施例の燃料集合体1
1と異なる点は、スペクトルシフトロッド201の軸方
向長さが短くなり、冷却材上昇流路209の上端203
の高さが平均燃料棒212の有効長上端の高さ(第24
ノード)よりもかなり低い第13ノードにあり、また冷
却材下降流路210の冷却材出口204の下端の高さが
平均燃料棒212の有効長下端の高さ(第0ノード)よ
りは高いが第1実施例(第2ノード)より低い第1ノー
ドにあることである。ここで、原子炉定格出力運転時に
おける水位205が冷却材上昇流路209の上端203
と冷却材出口204の下端との中点の高さ以上の高さに
ある点は第1の実施例と同様であるが、上端203と冷
却材出口204の下端との中点は第7ノードであるから
水位205は第7ノード以上に存在することとなる。
【0045】またこれに対応する形で、平均燃料棒21
2は、中点である第7ノードから第13ノードまでの燃
料集合体平均の核分裂性物質濃度eH=4.6重量%で、
第7ノードから第1ノードまでの濃度eL=4.4重量%
より高くなっている。その他の点については第1の実施
例とほぼ同様である。
2は、中点である第7ノードから第13ノードまでの燃
料集合体平均の核分裂性物質濃度eH=4.6重量%で、
第7ノードから第1ノードまでの濃度eL=4.4重量%
より高くなっている。その他の点については第1の実施
例とほぼ同様である。
【0046】本実施例によれば、第1の実施例において
得られる効果に加え、冷却材上昇流路209の上端20
3(第13ノード)が平均燃料棒212有効長上端(第
24ノード)よりも低くスペクトルシフトロッド211
全体の軸方向長さが短くなるので、燃料集合体211上
部の冷却材流路面積が広くなって圧力損失を小さくする
ことができる。
得られる効果に加え、冷却材上昇流路209の上端20
3(第13ノード)が平均燃料棒212有効長上端(第
24ノード)よりも低くスペクトルシフトロッド211
全体の軸方向長さが短くなるので、燃料集合体211上
部の冷却材流路面積が広くなって圧力損失を小さくする
ことができる。
【0047】本発明の第3の実施例を図9により説明す
る。本実施例の燃料集合体のスペクトルシフトロッドと
燃料棒との構成概略を図9に示す。図9において、本実
施例の燃料集合体311が第1の実施例の燃料集合体1
1と異なる点は、スペクトルシフトロッド301の冷却
材上昇流路309の上端303の高さが平均燃料棒31
2の有効長上端の高さ(第24ノード)よりも少し低い
第22ノードにあり、また冷却材下降流路310の冷却
材出口304の下端の高さが平均燃料棒312の有効長
下端の高さよりもかなり高い第6ノードにあり、そして
原子炉定格出力運転時における水位305が冷却材上昇
流路309の上端303(第22ノード)付近にあるこ
とである。
る。本実施例の燃料集合体のスペクトルシフトロッドと
燃料棒との構成概略を図9に示す。図9において、本実
施例の燃料集合体311が第1の実施例の燃料集合体1
1と異なる点は、スペクトルシフトロッド301の冷却
材上昇流路309の上端303の高さが平均燃料棒31
2の有効長上端の高さ(第24ノード)よりも少し低い
第22ノードにあり、また冷却材下降流路310の冷却
材出口304の下端の高さが平均燃料棒312の有効長
下端の高さよりもかなり高い第6ノードにあり、そして
原子炉定格出力運転時における水位305が冷却材上昇
流路309の上端303(第22ノード)付近にあるこ
とである。
【0048】ここで、平均燃料棒312が、冷却材上昇
流路309の上端303の位置と冷却材出口304の下
端位置との中点から上半分の燃料集合体平均の核分裂性
物質濃度eHが、中点から下半分の濃度eLより高くなっ
ている点は第1の実施例と同様であるが、冷却材上昇流
路309の上端303と冷却材出口304の下端の位置
が上記のように変わっているので、これに対応する形で
第22ノード(冷却材上昇流路309の上端303の位
置)と第6ノード(冷却材出口304の下端の位置)と
の中点である第14ノードから第22ノードまでの燃料
集合体平均の核分裂性物質濃度eH=4.6重量%、第1
4ノードから第6ノードまでの濃度eL=4.4重量%と
なっている。その他の点については第1の実施例とほぼ
同様である。
流路309の上端303の位置と冷却材出口304の下
端位置との中点から上半分の燃料集合体平均の核分裂性
物質濃度eHが、中点から下半分の濃度eLより高くなっ
ている点は第1の実施例と同様であるが、冷却材上昇流
路309の上端303と冷却材出口304の下端の位置
が上記のように変わっているので、これに対応する形で
第22ノード(冷却材上昇流路309の上端303の位
置)と第6ノード(冷却材出口304の下端の位置)と
の中点である第14ノードから第22ノードまでの燃料
集合体平均の核分裂性物質濃度eH=4.6重量%、第1
4ノードから第6ノードまでの濃度eL=4.4重量%と
なっている。その他の点については第1の実施例とほぼ
同様である。
【0049】本実施例によれば、第1の実施例において
得られる効果に加え、水位305が冷却材上昇流路30
9の上端303付近の高さであるので、冷却材流量低下
直後に確実に高濃度領域から水位を低下させて炉心熱出
力低減効果を増大させることができる。また運転サイク
ル初期等の流量が低い定格出力運転状態から冷却材流量
が低下したときでも、スペクトルシフト内における減速
材の水位低下量が大きい。よって運転サイクル全般にわ
たって炉心熱出力を大きく低減できる。
得られる効果に加え、水位305が冷却材上昇流路30
9の上端303付近の高さであるので、冷却材流量低下
直後に確実に高濃度領域から水位を低下させて炉心熱出
力低減効果を増大させることができる。また運転サイク
ル初期等の流量が低い定格出力運転状態から冷却材流量
が低下したときでも、スペクトルシフト内における減速
材の水位低下量が大きい。よって運転サイクル全般にわ
たって炉心熱出力を大きく低減できる。
【0050】本発明の第4の実施例を図10〜図12に
より説明する。本実施例の燃料集合体411の水平横断
面を図10に示す。第1の実施例と共通の部品は共通の
番号で示す。図10において、燃料集合体411は、チ
ャンネルボックス18の中央部に1本のスペクトルシフ
トロッド401が配列されており、その周囲に64本の
通常の燃料棒2と、燃料集合体411上部における圧力
損失を低減するために設けられた燃料棒2よりも軸方向
長さが短い(燃料棒2の15/24=5/8)8本の短
尺燃料棒406とが9×9の正方格子状に配列されてい
る。
より説明する。本実施例の燃料集合体411の水平横断
面を図10に示す。第1の実施例と共通の部品は共通の
番号で示す。図10において、燃料集合体411は、チ
ャンネルボックス18の中央部に1本のスペクトルシフ
トロッド401が配列されており、その周囲に64本の
通常の燃料棒2と、燃料集合体411上部における圧力
損失を低減するために設けられた燃料棒2よりも軸方向
長さが短い(燃料棒2の15/24=5/8)8本の短
尺燃料棒406とが9×9の正方格子状に配列されてい
る。
【0051】本実施例の燃料集合体411のスペクトル
シフトロッドと燃料棒との構成概略を図11に示す。図
11において、本実施例の燃料集合体411が第1の実
施例の燃料集合体11と異なる点は、冷却材上昇流路4
09の上端403の高さが平均燃料棒412の有効長上
端の高さ(第24ノード)よりも少し低い第22ノード
であり、また製造上の都合から上端部の0.5ノード分
と出口部の1ノード分で他の部分よりも冷却材上昇流路
409が狭まっていることである。しかしこのとき、冷
却材上昇流路409の上端403(第22ノード)から
冷却材出口404の下端(第2ノード)までのうちの9
2.5%の領域では断面が一様であり、実質的にほぼ一様
の断面積を有しているといえる。
シフトロッドと燃料棒との構成概略を図11に示す。図
11において、本実施例の燃料集合体411が第1の実
施例の燃料集合体11と異なる点は、冷却材上昇流路4
09の上端403の高さが平均燃料棒412の有効長上
端の高さ(第24ノード)よりも少し低い第22ノード
であり、また製造上の都合から上端部の0.5ノード分
と出口部の1ノード分で他の部分よりも冷却材上昇流路
409が狭まっていることである。しかしこのとき、冷
却材上昇流路409の上端403(第22ノード)から
冷却材出口404の下端(第2ノード)までのうちの9
2.5%の領域では断面が一様であり、実質的にほぼ一様
の断面積を有しているといえる。
【0052】ここで、原子炉定格出力運転時における水
位405が冷却材上昇流路409の上端403と冷却材
出口404の下端との中点の高さ以上の高さである点は
第1の実施例と同様であるが、上記のように上端403
の高さが変わっていることから上端403(第22ノー
ド)と冷却材出口404の下端(第2ノード)との中点
は第12ノードとなっている。定格出力運転の炉心流量
制御範囲が、定格流量の80%から105%である炉心
に装荷するため、105%定格流量でちょうど満水(水
位第22ノード)となるように設計すると、80%定格
流量での水位は約13ノードとなり、水位は前記中点の
第12ノード以上となっている。
位405が冷却材上昇流路409の上端403と冷却材
出口404の下端との中点の高さ以上の高さである点は
第1の実施例と同様であるが、上記のように上端403
の高さが変わっていることから上端403(第22ノー
ド)と冷却材出口404の下端(第2ノード)との中点
は第12ノードとなっている。定格出力運転の炉心流量
制御範囲が、定格流量の80%から105%である炉心
に装荷するため、105%定格流量でちょうど満水(水
位第22ノード)となるように設計すると、80%定格
流量での水位は約13ノードとなり、水位は前記中点の
第12ノード以上となっている。
【0053】一方、平均燃料棒412は、燃料集合体4
11が8本の短尺燃料棒406を含むことから、図示す
るように、第15ノードより上方(第15ノード〜第2
4ノード)で幅が狭く表される点で第1の実施例の平均
燃料棒12と異なる。そしてこの短尺燃料棒406の上
端(第15ノード)は、スペクトルシフトロッドの上端
(第22ノード)と冷却材出口404の下端(第2ノー
ド)の中点(第12ノード)より高くかつ原子炉定格出
力運転時における水位405よりも高い。また第8ノー
ドから第22ノード(冷却材上昇流路409の上端40
3)までの燃料集合体平均の核分裂性物質濃度eH=4.
7重量%で、第8ノードから第2ノードまでの濃度eL
=4.5重量%より高くなっている。このとき平均燃料
棒412において、冷却材上昇流路409の上端403
の位置(第22ノード)と冷却材出口404の下端の位
置(第2ノード)との中点である第12ノードから第2
2ノードまでの燃料集合体平均の核分裂性物質濃度eH
=4.70重量%となり、第12ノードから第2ノード
までの濃度eL=4.58重量%より高くなっている点は
第1の実施例と同様である。またこれら以外の構成につ
いては第1の実施例とほぼ同様である。
11が8本の短尺燃料棒406を含むことから、図示す
るように、第15ノードより上方(第15ノード〜第2
4ノード)で幅が狭く表される点で第1の実施例の平均
燃料棒12と異なる。そしてこの短尺燃料棒406の上
端(第15ノード)は、スペクトルシフトロッドの上端
(第22ノード)と冷却材出口404の下端(第2ノー
ド)の中点(第12ノード)より高くかつ原子炉定格出
力運転時における水位405よりも高い。また第8ノー
ドから第22ノード(冷却材上昇流路409の上端40
3)までの燃料集合体平均の核分裂性物質濃度eH=4.
7重量%で、第8ノードから第2ノードまでの濃度eL
=4.5重量%より高くなっている。このとき平均燃料
棒412において、冷却材上昇流路409の上端403
の位置(第22ノード)と冷却材出口404の下端の位
置(第2ノード)との中点である第12ノードから第2
2ノードまでの燃料集合体平均の核分裂性物質濃度eH
=4.70重量%となり、第12ノードから第2ノード
までの濃度eL=4.58重量%より高くなっている点は
第1の実施例と同様である。またこれら以外の構成につ
いては第1の実施例とほぼ同様である。
【0054】次に、本実施例の作用を図12により説明
する。
する。
【0055】本実施例の比較例の燃料集合体を図12に
示す。この比較例は平均燃料棒の構成に関する比較例で
あり、本実施例の燃料集合体411の部品に対応する部
品は、500番を加えた900番台の番号で示す。
示す。この比較例は平均燃料棒の構成に関する比較例で
あり、本実施例の燃料集合体411の部品に対応する部
品は、500番を加えた900番台の番号で示す。
【0056】図12において、燃料集合体911が本実
施例の燃料集合体411と異なる点は、短尺燃料棒の上
端位置が第11ノードにあり、原子炉定格出力運転時に
おける水位より低く、冷却材上昇流路409の上端40
3の位置(第22ノード)と冷却材出口404の下端の
位置(第2ノード)との中点である第12ノードよりも
低いことである。
施例の燃料集合体411と異なる点は、短尺燃料棒の上
端位置が第11ノードにあり、原子炉定格出力運転時に
おける水位より低く、冷却材上昇流路409の上端40
3の位置(第22ノード)と冷却材出口404の下端の
位置(第2ノード)との中点である第12ノードよりも
低いことである。
【0057】これに対して本実施例の燃料集合体411
では、短尺燃料棒406の上端位置は第15ノードであ
り、原子炉定格出力運転時における水位よりも高い。す
なわち、水位の下限である第12ノードでの燃料棒数を
比較すると、本実施例の燃料集合体411では72本で
あるのに対し、比較例の燃料集合体911では64本と
8本少ない。第12ノードにおけるこれら2つの燃料集
合体断面において、スペクトルシフトロッド内が満水か
らボイドに変化したときの中性子無限増倍率の低下量
は、第1の実施例における図4の示す傾向と類似してい
る。すなわち、水位付近で燃料棒数が多く核分裂性物質
の多い本実施例の燃料集合体411が図4における高濃
度の場合に相当し、水位付近で燃料棒数が少なく核分裂
性物質の少ない比較例の場合が図4における低濃度の場
合に相当する。よって、本実施例の燃料集合体411の
ほうが比較例の燃料集合体911よりも流量低下時の反
応度低下量が大きい。本実施例及び比較例では、スペク
トルシフトロッド401の上下端の一部が狭くなってい
るが、中性子増倍率低減効果への影響はごくわずかであ
るので無視できる。
では、短尺燃料棒406の上端位置は第15ノードであ
り、原子炉定格出力運転時における水位よりも高い。す
なわち、水位の下限である第12ノードでの燃料棒数を
比較すると、本実施例の燃料集合体411では72本で
あるのに対し、比較例の燃料集合体911では64本と
8本少ない。第12ノードにおけるこれら2つの燃料集
合体断面において、スペクトルシフトロッド内が満水か
らボイドに変化したときの中性子無限増倍率の低下量
は、第1の実施例における図4の示す傾向と類似してい
る。すなわち、水位付近で燃料棒数が多く核分裂性物質
の多い本実施例の燃料集合体411が図4における高濃
度の場合に相当し、水位付近で燃料棒数が少なく核分裂
性物質の少ない比較例の場合が図4における低濃度の場
合に相当する。よって、本実施例の燃料集合体411の
ほうが比較例の燃料集合体911よりも流量低下時の反
応度低下量が大きい。本実施例及び比較例では、スペク
トルシフトロッド401の上下端の一部が狭くなってい
るが、中性子増倍率低減効果への影響はごくわずかであ
るので無視できる。
【0058】以上説明したように、本実施例によれば、
第1の実施例で得られた効果に加え、冷却材上昇流路4
09の上端403(第22ノード)と冷却材出口404
の下端(第2ノード)との中点(第12ノード)よりも
スペクトルシフトロッド401の水位405が高く、さ
らに短尺燃料棒406の上端(第15ノード)はその水
位より高いので、水位が下がり始める領域は短尺燃料棒
とその他の通常の燃料棒との両方が存在し核分裂性物質
が多く存在しており、速やかに炉心熱出力を低減するこ
とができる。
第1の実施例で得られた効果に加え、冷却材上昇流路4
09の上端403(第22ノード)と冷却材出口404
の下端(第2ノード)との中点(第12ノード)よりも
スペクトルシフトロッド401の水位405が高く、さ
らに短尺燃料棒406の上端(第15ノード)はその水
位より高いので、水位が下がり始める領域は短尺燃料棒
とその他の通常の燃料棒との両方が存在し核分裂性物質
が多く存在しており、速やかに炉心熱出力を低減するこ
とができる。
【0059】本発明の第5の実施例を図13及び図14
により説明する。本実施例の燃料集合体511の水平横
断面を図13に示す。図13において、燃料集合体51
1は、チャンネルボックス518の中央部に1本のスペ
クトルシフトロッド551、その周囲に8本のスペクト
ルシフトロッド501が配列されており、それらの周囲
には160本の燃料棒502が14×14の正方格子状
に配列されている。
により説明する。本実施例の燃料集合体511の水平横
断面を図13に示す。図13において、燃料集合体51
1は、チャンネルボックス518の中央部に1本のスペ
クトルシフトロッド551、その周囲に8本のスペクト
ルシフトロッド501が配列されており、それらの周囲
には160本の燃料棒502が14×14の正方格子状
に配列されている。
【0060】本実施例の燃料集合体511のスペクトル
シフトロッドと燃料棒との構成概略を図14に示す。図
14において、本実施例の燃料集合体511が第1の実
施例の燃料集合体11と異なる点は、スペクトルシフト
ロッド501とスペクトルシフトロッド551とで配置
される高さ位置が異なり、すなわちスペクトルシフトロ
ッド501においては冷却材上昇流路509の上端50
3が第22ノードで冷却材出口504の下端が第2ノー
ドであり、スペクトルシフトロッド551においては冷
却材上昇流路559の上端553が第24ノードで冷却
材出口554の下端が第5ノードであることである。こ
こで、2つのスペクトルシフトロッド501,551の
冷却材上昇流路503,553の上端509,559のう
ち最も高い最上端は冷却材上昇流路553の上端559
(第24ノード)であり、冷却材出口504,554の
下端のうち最も低い最下端は冷却材出口504の下端
(第2ノード)であり、それらの中点は第13ノードと
なる。スペクトルシフトロッド501とスペクトルシフ
トロッド551の原子炉定格出力運転時における水位5
05,555はこの中点の高さ(第13ノード)以上の
高さにある点では第1の実施例と同様となるが、スペク
トルシフトロッド501とスペクトルシフトロッド55
1との構造上の差異により、スペクトルシフトロッド5
51の水位555はスペクトルシフトロッド501の水
位505よりも常に高いことが第1の実施例と異なる。
またこの中点(第13ノード)から第24ノードまでの
燃料集合体平均の核分裂性物質濃度eH=5.8重量%で
あり、第13ノードから第2ノードまでの濃度eL=5.
5重量%よりも大きい点は第1の実施例と同様である。
またこれら以外の構成については第1の実施例とほぼ同
様である。
シフトロッドと燃料棒との構成概略を図14に示す。図
14において、本実施例の燃料集合体511が第1の実
施例の燃料集合体11と異なる点は、スペクトルシフト
ロッド501とスペクトルシフトロッド551とで配置
される高さ位置が異なり、すなわちスペクトルシフトロ
ッド501においては冷却材上昇流路509の上端50
3が第22ノードで冷却材出口504の下端が第2ノー
ドであり、スペクトルシフトロッド551においては冷
却材上昇流路559の上端553が第24ノードで冷却
材出口554の下端が第5ノードであることである。こ
こで、2つのスペクトルシフトロッド501,551の
冷却材上昇流路503,553の上端509,559のう
ち最も高い最上端は冷却材上昇流路553の上端559
(第24ノード)であり、冷却材出口504,554の
下端のうち最も低い最下端は冷却材出口504の下端
(第2ノード)であり、それらの中点は第13ノードと
なる。スペクトルシフトロッド501とスペクトルシフ
トロッド551の原子炉定格出力運転時における水位5
05,555はこの中点の高さ(第13ノード)以上の
高さにある点では第1の実施例と同様となるが、スペク
トルシフトロッド501とスペクトルシフトロッド55
1との構造上の差異により、スペクトルシフトロッド5
51の水位555はスペクトルシフトロッド501の水
位505よりも常に高いことが第1の実施例と異なる。
またこの中点(第13ノード)から第24ノードまでの
燃料集合体平均の核分裂性物質濃度eH=5.8重量%で
あり、第13ノードから第2ノードまでの濃度eL=5.
5重量%よりも大きい点は第1の実施例と同様である。
またこれら以外の構成については第1の実施例とほぼ同
様である。
【0061】本実施例によれば、第1の実施例により得
られる効果に加え、2つのスペクトルシフトロッド50
1,551の水位505,555が、それぞれの冷却材上
昇流路509,559のうちの最上端である上端559
(第24ノード)とそれぞれの冷却材出口504,55
4の下端のうちの最下端である冷却材出口504の下端
(第2ノード)との中点(第13ノード)の高さ以上の
高さであり、かつ互いに異なる高さであるので、特開平
1−195392号に記載の通り、同じ冷却材流量状態
においても各ロッドの水位に差をつけることができる。
一般に、スペクトルシフトロッドを用いた燃料集合体で
は水位の上と下とで発熱密度が大きく異なるが、このよ
うに複数のスペクトルシフトロッドの水位をずらすこと
により、燃料集合体全体でみて減速材量を下から上へ段
階的に少なくし発熱密度を段階的に変化させることがで
きる。よって、水位が低下したときの水位付近の発熱密
度の変化が緩やかになり、燃料棒に対する熱的な負担を
軽減できる。
られる効果に加え、2つのスペクトルシフトロッド50
1,551の水位505,555が、それぞれの冷却材上
昇流路509,559のうちの最上端である上端559
(第24ノード)とそれぞれの冷却材出口504,55
4の下端のうちの最下端である冷却材出口504の下端
(第2ノード)との中点(第13ノード)の高さ以上の
高さであり、かつ互いに異なる高さであるので、特開平
1−195392号に記載の通り、同じ冷却材流量状態
においても各ロッドの水位に差をつけることができる。
一般に、スペクトルシフトロッドを用いた燃料集合体で
は水位の上と下とで発熱密度が大きく異なるが、このよ
うに複数のスペクトルシフトロッドの水位をずらすこと
により、燃料集合体全体でみて減速材量を下から上へ段
階的に少なくし発熱密度を段階的に変化させることがで
きる。よって、水位が低下したときの水位付近の発熱密
度の変化が緩やかになり、燃料棒に対する熱的な負担を
軽減できる。
【0062】なお、上記第1〜第5の実施例において
は、核燃料物質としてはウランを使用したが、これに限
られず、核燃料物質の全部または一部がウラン・プルト
ニウム混合酸化物でもよく、この場合も同様の効果を得
る。また上記第1〜第3の実施例においてはスペクトル
シフトロッドが複数であったがこれに限られずスペクト
ルシフトロッドは1つでもよく、また第4の実施例にお
いてはスペクトルシフトロッドは1つであったが複数あ
ってもよく、これらの場合も同様の効果を得る。
は、核燃料物質としてはウランを使用したが、これに限
られず、核燃料物質の全部または一部がウラン・プルト
ニウム混合酸化物でもよく、この場合も同様の効果を得
る。また上記第1〜第3の実施例においてはスペクトル
シフトロッドが複数であったがこれに限られずスペクト
ルシフトロッドは1つでもよく、また第4の実施例にお
いてはスペクトルシフトロッドは1つであったが複数あ
ってもよく、これらの場合も同様の効果を得る。
【0063】さらに上記第1〜第5の実施例は、燃料集
合体に関する実施例であったが、これらの燃料集合体を
炉心に装荷した場合にあっても同様の効果を得ることが
できる。
合体に関する実施例であったが、これらの燃料集合体を
炉心に装荷した場合にあっても同様の効果を得ることが
できる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、冷却材上昇流路最上端
位置と冷却材出口最下端位置との中点から上半分におけ
る核分裂性物質の平均濃度が下半分よりも高くなってい
るので、冷却材流量低下直後には高濃度領域から水位が
低下することとなり、従来に比し炉心熱出力低減効果を
増大させることができる。またこのとき、冷却材上昇流
路及び冷却材下降流路が両端近傍を除いて水平方向の横
断面積が一様であるので、スペクトルシフトロッド領域
が増加して燃料棒あたりの発熱量が増加し熱的余裕が悪
化することはなく、また冷却材流路面積が減少して圧力
損失が増大することもなく、さらに冷却材上昇流路の水
平方向横断面積を上方へ行くほど大きく冷却材下降流路
の水平方向横断面積を上方へ行くほど小さくした従来技
術よりも炉心熱出力低減効果を大きくできる。
位置と冷却材出口最下端位置との中点から上半分におけ
る核分裂性物質の平均濃度が下半分よりも高くなってい
るので、冷却材流量低下直後には高濃度領域から水位が
低下することとなり、従来に比し炉心熱出力低減効果を
増大させることができる。またこのとき、冷却材上昇流
路及び冷却材下降流路が両端近傍を除いて水平方向の横
断面積が一様であるので、スペクトルシフトロッド領域
が増加して燃料棒あたりの発熱量が増加し熱的余裕が悪
化することはなく、また冷却材流路面積が減少して圧力
損失が増大することもなく、さらに冷却材上昇流路の水
平方向横断面積を上方へ行くほど大きく冷却材下降流路
の水平方向横断面積を上方へ行くほど小さくした従来技
術よりも炉心熱出力低減効果を大きくできる。
【0065】また、水ロッドの水位が、冷却材上昇流路
最上端位置と冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上
の高さであり、若しくは、冷却材上昇流路最上端付近の
高さであるので、冷却材流量低下直後に確実に高濃度領
域から水位を低下させて炉心熱出力低減効果を増大させ
ることができる。さらに、冷却材上昇流路最上端が燃料
棒の有効長の上端よりも低くするので、燃料集合体上部
の冷却材流路面積が広くなって圧力損失を小さくでき、
また水位が冷却材上昇流路最上端付近の高さであるの
で、流量が低い定格出力運転状態から冷却材流量が低下
したときでもスペクトルシフト内における減速材の水位
低下量を大きくでき、よって運転サイクル全般にわたっ
て炉心熱出力を大きく低減できる。また、複数の燃料棒
のうちの一部に短い燃料棒を含む場合であっても、その
短い燃料棒上端が冷却材上昇流路最上端位置と冷却材出
口最下端位置との中点より高いので、水位が下がり始め
る領域は核分裂性物質が多く存在しており、速やかに炉
心熱出力を低減することができる。さらに、少なくとも
2つの水ロッドの水位が、冷却材上昇流路最上端位置と
冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上の高さで互い
に異なる高さであるので、同じ冷却材流量状態において
も各ロッドの水位に差をつけることができ、燃料集合体
全体でみて減速材量を下から上へ段階的に少なくし発熱
密度を段階的に変化させることができる。よって、水位
が低下したときの水位付近の発熱密度の変化が緩やかに
なり、燃料棒に対する熱的な負担を軽減できる。また、
上昇流路最上端から冷却材出口最下端までの領域のうち
80%以上の部分において水平方向断面が一様であるの
で、実際上の製造上の都合や耐震性等の機械的強度の点
を考慮しつつ、熱的余裕悪化防止・圧力損失増大防止を
ほぼ図ることができる。さらに、核分裂性物質はウラン
・プルトニウム混合酸化物を有するので、ウラン燃料の
みならず、混合酸化物燃料を使用した原子炉においても
使用することができる。
最上端位置と冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上
の高さであり、若しくは、冷却材上昇流路最上端付近の
高さであるので、冷却材流量低下直後に確実に高濃度領
域から水位を低下させて炉心熱出力低減効果を増大させ
ることができる。さらに、冷却材上昇流路最上端が燃料
棒の有効長の上端よりも低くするので、燃料集合体上部
の冷却材流路面積が広くなって圧力損失を小さくでき、
また水位が冷却材上昇流路最上端付近の高さであるの
で、流量が低い定格出力運転状態から冷却材流量が低下
したときでもスペクトルシフト内における減速材の水位
低下量を大きくでき、よって運転サイクル全般にわたっ
て炉心熱出力を大きく低減できる。また、複数の燃料棒
のうちの一部に短い燃料棒を含む場合であっても、その
短い燃料棒上端が冷却材上昇流路最上端位置と冷却材出
口最下端位置との中点より高いので、水位が下がり始め
る領域は核分裂性物質が多く存在しており、速やかに炉
心熱出力を低減することができる。さらに、少なくとも
2つの水ロッドの水位が、冷却材上昇流路最上端位置と
冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上の高さで互い
に異なる高さであるので、同じ冷却材流量状態において
も各ロッドの水位に差をつけることができ、燃料集合体
全体でみて減速材量を下から上へ段階的に少なくし発熱
密度を段階的に変化させることができる。よって、水位
が低下したときの水位付近の発熱密度の変化が緩やかに
なり、燃料棒に対する熱的な負担を軽減できる。また、
上昇流路最上端から冷却材出口最下端までの領域のうち
80%以上の部分において水平方向断面が一様であるの
で、実際上の製造上の都合や耐震性等の機械的強度の点
を考慮しつつ、熱的余裕悪化防止・圧力損失増大防止を
ほぼ図ることができる。さらに、核分裂性物質はウラン
・プルトニウム混合酸化物を有するので、ウラン燃料の
みならず、混合酸化物燃料を使用した原子炉においても
使用することができる。
【0066】さらに、本発明によれば、上記燃料集合体
を装荷した炉心において、水位が冷却材上昇流路最上端
位置と冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上の高さ
となる炉心流量範囲で定格出力運転するので、冷却材流
量低下直後にはこの高濃度領域から水位が低下し速やか
に炉心熱出力を低減することができる。すなわち、炉心
熱出力低減効果を増大させることができる。このとき一
般に、炉心の最外周においては冷却材流量が極端に絞ら
れており水位は他と異なるが、最外周以外に配置された
少なくとも1つの燃料集合体を基準として適正な運転を
行い、上記炉心熱出力低減効果を得ることができる。
を装荷した炉心において、水位が冷却材上昇流路最上端
位置と冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上の高さ
となる炉心流量範囲で定格出力運転するので、冷却材流
量低下直後にはこの高濃度領域から水位が低下し速やか
に炉心熱出力を低減することができる。すなわち、炉心
熱出力低減効果を増大させることができる。このとき一
般に、炉心の最外周においては冷却材流量が極端に絞ら
れており水位は他と異なるが、最外周以外に配置された
少なくとも1つの燃料集合体を基準として適正な運転を
行い、上記炉心熱出力低減効果を得ることができる。
【図1】本発明の第1の実施例のスペクトルシフトロッ
ドと燃料棒との構成概略図である。
ドと燃料棒との構成概略図である。
【図2】燃料集合体の構造を示す図である。
【図3】燃料集合体の水平横断面図である。
【図4】スペクトルシフトロッド内が満水からボイドに
なったときの中性子無限増倍率の変化を示す図である。
なったときの中性子無限増倍率の変化を示す図である。
【図5】第1の実施例の第1の比較例によるスペクトル
シフトロッドと燃料棒との構成概略図である。
シフトロッドと燃料棒との構成概略図である。
【図6】スペクトルシフトロッド内水位が低下した場合
における炉心単位でみた中性子実効増倍率の変化を示す
図である。
における炉心単位でみた中性子実効増倍率の変化を示す
図である。
【図7】第1の実施例の第2の比較例によるスペクトル
シフトロッドと燃料棒との構成概略図である。
シフトロッドと燃料棒との構成概略図である。
【図8】本発明の第2の実施例のスペクトルシフトロッ
ドと燃料棒との構成概略図である。
ドと燃料棒との構成概略図である。
【図9】本発明の第3の実施例のスペクトルシフトロッ
ドと燃料棒との構成概略図である。
ドと燃料棒との構成概略図である。
【図10】本発明の第4の実施例の燃料集合体の水平横
断面図である。
断面図である。
【図11】スペクトルシフトロッドと燃料棒との構成概
略図である。
略図である。
【図12】第4の実施例の比較例によるスペクトルシフ
トロッドと燃料棒との構成概略図である。
トロッドと燃料棒との構成概略図である。
【図13】本発明の第5の実施例の燃料集合体の水平横
断面図である。
断面図である。
【図14】スペクトルシフトロッドと燃料棒との構成概
略図である。
略図である。
1 スペクトルシフトロッド 2 燃料棒 3 冷却材上昇流路上端 4 冷却材出口 5 水位 8 冷却材入口 9 冷却材上昇流路 10 冷却材下降流路 11 燃料集合体 12 平均燃料棒 201 スペクトルシフトロッド 203 冷却材上昇流路上端 204 冷却材出口 205 水位 208 冷却材入口 209 冷却材上昇流路 210 冷却材下降流路 211 燃料集合体 212 平均燃料棒 301 スペクトルシフトロッド 303 冷却材上昇流路上端 304 冷却材出口 305 水位 308 冷却材入口 309 冷却材上昇流路 310 冷却材下降流路 311 燃料集合体 312 平均燃料棒 401 スペクトルシフトロッド 403 冷却材上昇流路上端 404 冷却材出口 405 水位 406 短尺燃料棒 408 冷却材入口 409 冷却材上昇流路 410 冷却材下降流路 411 燃料集合体 412 平均燃料棒 501 スペクトルシフトロッド 502 燃料棒 503 冷却材上昇流路上端 504 冷却材出口 505 水位 508 冷却材入口 509 冷却材上昇流路 510 冷却材下降流路 511 燃料集合体 512 平均燃料棒 551 スペクトルシフトロッド 553 冷却材上昇流路上端 554 冷却材出口 555 水位 558 冷却材入口 559 冷却材上昇流路 560 冷却材下降流路 eH 燃料集合体平均の核分裂性物質濃度 eL 燃料集合体平均の核分裂性物質濃度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21C 5/12 8908−2G G21C 3/32 GDB E
Claims (13)
- 【請求項1】 燃料集合体の下部に開口した冷却材入口
を有し前記冷却材入口から取り入れた冷却材を上方へ流
す冷却材上昇流路と、前記冷却材入口よりも上方に開口
した冷却材出口を有し前記冷却材上昇流路に連結されて
前記冷却材上昇流路からの冷却材を下方へ流す冷却材下
降流路とを備えた少なくとも1つの水ロッドと、核分裂
性物質を充填した複数の燃料棒とを有する燃料集合体に
おいて、 前記冷却材上昇流路及び冷却材下降流路のそれぞれは、
少なくとも流路の両端近傍以外の部分において水平方向
の横断面積が一様であり、かつ、前記冷却材上昇流路最
上端の高さは前記複数の燃料棒の有効長の上端以下の高
さであるとともに前記冷却材下降流路の冷却材出口最下
端の高さは前記有効長の下端以上の高さであり、かつ、
前記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷却材出口最下端
位置との中点から前記冷却材上昇流路最上端位置までの
領域に存在する前記核分裂性物質の燃料集合体平均の濃
度は、前記中点から前記冷却材出口最下端位置までの領
域に存在する前記核分裂性物質の燃料集合体平均の濃度
よりも高くなっていることを特徴とする燃料集合体。 - 【請求項2】 燃料集合体の下部に開口した冷却材入口
を有し前記冷却材入口から取り入れた冷却材を上方へ流
す冷却材上昇流路と、前記冷却材入口よりも上方に開口
した冷却材出口を有し前記冷却材上昇流路に連結されて
前記冷却材上昇流路からの冷却材を下方へ流す冷却材下
降流路とを備えた1つの水ロッドと、核分裂性物質を充
填した複数の燃料棒とを有する燃料集合体において、 前記冷却材上昇流路及び冷却材下降流路のそれぞれは、
少なくとも流路の両端近傍以外の部分において水平方向
の横断面積が一様であり、かつ、前記冷却材上昇流路最
上端の高さは前記複数の燃料棒の有効長の上端以下の高
さであるとともに前記冷却材下降流路の冷却材出口最下
端の高さは前記有効長の下端以上の高さであり、かつ、
前記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷却材出口最下端
位置との中点から前記冷却材上昇流路最上端位置までの
領域に存在する前記核分裂性物質の燃料集合体平均の濃
度は、前記中点から前記冷却材出口最下端位置までの領
域に存在する前記核分裂性物質の燃料集合体平均の濃度
よりも高くなっていることを特徴とする燃料集合体。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の燃料集合体におい
て、前記水ロッドは、前記冷却材入口位置と前記冷却材
出口位置との間の圧力差によって決定される原子炉定格
出力運転時における水位が、前記冷却材上昇流路最上端
位置と前記冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上の
高さであることを特徴とする燃料集合体。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載の燃料集合体におい
て、前記水ロッドは、前記冷却材入口位置と前記冷却材
出口位置との間の圧力差によって決定される原子炉定格
出力運転時における水位が、前記冷却材上昇流路最上端
付近の高さであることを特徴とする燃料集合体。 - 【請求項5】 請求項1又は2記載の燃料集合体におい
て、前記冷却材上昇流路最上端の高さは前記複数の燃料
棒の有効長の上端の高さと同じであるとともに前記冷却
材下降流路の冷却材出口最下端の高さは前記有効長の下
端の高さよりも高く、かつ、前記水ロッドは、前記冷却
材入口位置と前記冷却材出口位置との間の圧力差によっ
て決定される原子炉定格出力運転時における水位が、前
記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷却材出口最下端位
置との中点の高さ以上の高さであることを特徴とする燃
料集合体。 - 【請求項6】 請求項1又は2記載の燃料集合体におい
て、前記冷却材上昇流路最上端の高さは前記複数の燃料
棒の有効長の上端の高さよりも低く、前記冷却材下降流
路の冷却材出口最下端の高さは前記有効長の下端の高さ
よりも高く、かつ、前記水ロッドは、前記冷却材入口位
置と前記冷却材出口位置との間の圧力差によって決定さ
れる原子炉定格出力運転時における水位が、前記冷却材
上昇流路最上端位置と前記冷却材出口最下端位置との中
点の高さ以上の高さであることを特徴とする燃料集合
体。 - 【請求項7】 請求項1又は2記載の燃料集合体におい
て、前記冷却材上昇流路最上端の高さは前記複数の燃料
棒の有効長上端の高さよりも低く、前記冷却材下降流路
の冷却材出口最下端の高さは前記有効長の下端の高さよ
りも高く、かつ、前記水ロッドは、前記冷却材入口位置
と前記冷却材出口位置との間の圧力差によって決定され
る原子炉定格出力運転時における水位が、前記冷却材上
昇流路最上端付近の高さであることを特徴とする燃料集
合体。 - 【請求項8】 請求項1又は2記載の燃料集合体におい
て、前記複数の燃料棒のうちの一部は他の燃料棒よりも
軸方向長さが短い燃料棒であり、それら短い燃料棒の上
端の高さは前記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷却材
出口最下端位置との中点の高さよりも高いことを特徴と
する燃料集合体。 - 【請求項9】 請求項1記載の燃料集合体において、前
記冷却材入口位置と前記冷却材出口位置との間の圧力差
によって決定される原子炉定格出力運転時における水位
が、前記冷却材上昇流路最上端位置と前記冷却材出口最
下端位置との中点の高さ以上の高さであって互いに異な
る高さである少なくとも2つの水ロッドを有することを
特徴とする燃料集合体。 - 【請求項10】 請求項1又は2記載の燃料集合体にお
いて、前記冷却材上昇流路及び冷却材下降流路のそれぞ
れは、前記上昇流路最上端から前記冷却材出口最下端ま
での領域のうち80%以上の部分において水平方向の横
断面積が一様であることを特徴とする燃料集合体。 - 【請求項11】 請求項1又は2記載の燃料集合体にお
いて、前記核分裂性物質はウラン・プルトニウム混合酸
化物を有することを特徴とする燃料集合体。 - 【請求項12】 請求項1〜4記載の燃料集合体を装荷
した沸騰水型原子炉の炉心。 - 【請求項13】 請求項1〜4記載の燃料集合体を最外
周以外の列に少なくとも1つ装荷した炉心を有する沸騰
水型原子炉の運転方法において、 前記水ロッドの前記冷却材入口位置と前記冷却材出口位
置との間の圧力差によって決定される原子炉定格出力運
転時における水位が、前記冷却材上昇流路最上端位置と
前記冷却材出口最下端位置との中点の高さ以上の高さと
なる炉心流量範囲で定格出力運転することを特徴とする
沸騰水型原子炉の運転方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6001060A JPH07209459A (ja) | 1994-01-11 | 1994-01-11 | 燃料集合体及び原子炉炉心並びに沸騰水型原子炉の運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6001060A JPH07209459A (ja) | 1994-01-11 | 1994-01-11 | 燃料集合体及び原子炉炉心並びに沸騰水型原子炉の運転方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07209459A true JPH07209459A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11491001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6001060A Pending JPH07209459A (ja) | 1994-01-11 | 1994-01-11 | 燃料集合体及び原子炉炉心並びに沸騰水型原子炉の運転方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07209459A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009244126A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 燃料集合体 |
-
1994
- 1994-01-11 JP JP6001060A patent/JPH07209459A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009244126A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd | 燃料集合体 |
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