JPH07210929A - 磁気テープの走行駆動装置 - Google Patents

磁気テープの走行駆動装置

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JPH07210929A
JPH07210929A JP6005422A JP542294A JPH07210929A JP H07210929 A JPH07210929 A JP H07210929A JP 6005422 A JP6005422 A JP 6005422A JP 542294 A JP542294 A JP 542294A JP H07210929 A JPH07210929 A JP H07210929A
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JP
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magnetic tape
head
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capstan
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JP6005422A
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Inventor
Junji Ito
淳治 伊藤
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープのキャプスタンへの巻付きを簡便
な構成で速やかに検出可能とする。 【構成】 磁気テープ3の走行方向21への正転走行駆
動時において、比較器46におけるFF側検知ヘッド8
が検出した磁気テープ3の磁気信号と予め定めるレベル
との比較結果と、比較器44における録音/再生ヘッド
5から検知ヘッド8までの距離差に対応した磁気テープ
3の走行時間だけ遅延された、該録音/再生ヘッド5が
検出した磁気信号と予め定めるレベルとの比較結果とに
基づいて、信号処理回路51は、磁気信号が検知ヘッド
8で検出されず、かつ録音/再生ヘッド5で検出される
とき、磁気テープ3のキャプスタン11への巻付きが発
生したと判定する。したがって、テンションセンサを用
いる場合に比べて、構成を小型化・低コスト化すること
ができ、またリールパルスを用いる場合に比べて応答性
が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープレコーダにおけ
る磁気テープの巻付き防止に好適に用いられる磁気テー
プの走行駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを内蔵したカセットテープが
装填されたカセットテープレコーダの再生状態では、巻
取り側のリール台の回転速度は、キャプスタンとピンチ
ローラとによって磁気テープが走行駆動される速度より
もやや速い速度で、磁気テープが巻取り側のリールに巻
上げられるように設定されており、磁気テープの走行方
向においてキャプスタンより下流側の磁気テープはたる
みを生じない構造となっている。
【0003】しかしながら、不所望に巻取り側のリール
台の回転速度が低下したり、巻取り側のリールの磁気テ
ープがたるんだ状態でテープレコーダを再生状態とした
場合には、巻取り側のリールの巻取り速度は、キャプス
タンとピンチローラとによって走行駆動される速度より
も遅くなるので、キャプスタンより下流側の磁気テープ
にたるみが生じる。このとき、たるんだ磁気テープがキ
ャプスタンに巻付いて、磁気テープが多大な損傷を受け
てしまうことがある。
【0004】このようにして発生する巻付きの検出は、
典型的な従来技術では、巻取り側のリールに設けられる
磁石の回転を、隣接して設けられた磁気検出素子から発
生されるパルスに基づいて、磁気テープの巻付きによる
リールの回転停止、さらに巻込まれてゆくことによるリ
ールの逆回転などの、巻取り側のリールの回転異常を検
出することによって実現している。
【0005】しかしながら、キャプスタンの軸径は巻取
り側のリール径よりもかなり小さいので、リールの回転
停止または逆回転を検出した時点では、磁気テープはす
でにキャプスタンに巻付いており、磁気テープの損傷は
免れない。
【0006】このような問題点を解決すべく、テンショ
ンセンサを用いてたるみを検出する方法が特開昭51−
77203に開示されている。図6は、前記テンション
センサ65を備えて構成されるカセットテープレコーダ
60を簡略化して示す平面図である。カセットテープレ
コーダ60は、大略的に、録音/再生ヘッド61、キャ
プスタン62、ピンチローラ63、リール台64、およ
びテンションセンサ65を備えて構成される。前記録音
/再生ヘッド61と、消去ヘッド66と、テンションセ
ンサ65とは、ヘッド台67に取付けられており、該ヘ
ッド台67が参照符号68に示される矢符方向に、磁気
テープ70に対して近接・離反変位することによって、
磁気テープ70への録音/再生状態または停止状態とな
る。キャプスタン62とピンチローラ63との間には磁
気テープ70が挟圧され、この磁気テープ70は、前記
キャプスタン62が図示しないキャプスタンモータによ
って回転駆動され、さらにリール台64が図示しないリ
ールモータによって回転駆動されることによって、巻取
り側のハブ74に巻取られてゆく。正常な再生状態で
は、磁気テープ70は、参照符号73の実線で示される
軌道で走行し、すなわち、矢符71で示される磁気テー
プ70の走行方向のピンチローラ63の下流側におい
て、たるむことなく、ピンチローラ63とキャプスタン
62とから送出された磁気テープ70が巻取り側のリー
ル台64へ巻取られてゆく。
【0007】前述のような理由によって、図中参照符号
69の2点鎖線に示されるような軌跡で磁気テープ70
にたるみが生じると、磁気テープ70の走行経路の変化
に対応して、テンションセンサ65の揺動軸65aが図
中参照符号72の2点鎖線に示されるように反時計回り
に角度θだけ揺動変位する。前記揺動軸65aの変位量
を検出するホール素子や光センサなどで実現される検出
素子65bによって検出された前記角度θの値が、ある
所定値を上回ったと判断されると、図示しない自動停止
回路が作動して再生動作を停止する。
【0008】このようにして、磁気テープ70のキャプ
スタン62への巻込みを未然に防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の先行技術では、
磁気テープ70のたるみは、テンションセンサ65の揺
動軸65aから検出素子65bを経て、検出回路によっ
て検出される。たるみの発生から巻込みが検出されるま
での時間は、揺動軸65aの長さおよび検出素子65b
の応答性能に依存している。したがって、巻付きの検出
精度を高めるために、検出素子として前記ホール素子や
光センサなどを用いる必要があり、装置が高価になって
しまう。
【0010】また、スペースの余裕の小さいピンチロー
ラ63付近に、占有スペースの大きいテンションセンサ
65を設けることは困難であり、さらにまたカセットハ
ーフにおけるピンチローラ63のための開口窓から、揺
動軸65aのような変位する部材を臨ませることは困難
である。
【0011】本発明の目的は、磁気テープのたるみを早
期に検出して、キャプスタンへの磁気テープの巻付きを
未然に防止することができる磁気テープの走行駆動装置
を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、制御手段が、
キャプスタンモータを駆動して磁気テープを予め定める
速度で走行させるとともに、リールモータを駆動して巻
取り側となるリールにキャプスタンおよびピンチローラ
を介する磁気テープを巻取らせてゆく磁気テープの走行
駆動装置において、前記キャプスタンの磁気テープの走
行方向下流側に近接して設けられる検知ヘッドと、前記
検知ヘッドの出力レベルを予め定めるレベルと比較する
第1比較手段とを設け、前記制御手段は、第1比較手段
において前記検知ヘッドからの入力レベルが予め定める
レベル未満であると判定されたとき、キャプスタンへの
磁気テープの巻付きが発生したことを検知することを特
徴とする磁気テープの走行駆動装置である。
【0013】また本発明は、再生ヘッドに関連して、該
再生ヘッドの出力レベルを予め定めるレベルと比較する
第2比較手段と、前記第2比較手段の出力を再生ヘッド
から検知ヘッドまでの距離差に対応した磁気テープの走
行時間だけ遅延する遅延手段とを設け、前記制御手段
は、第1比較手段で検知ヘッドからの入力レベルが予め
定めるレベル未満であると判定され、かつ第2比較手段
で再生ヘッドからの入力レベルが予め定めるレベル以上
であると判定されていた場合に、キャプスタンへの磁気
テープの巻付きが発生したことを検知することを特徴と
する。
【0014】さらにまた本発明の前記制御手段は、前記
巻付きが検知されると、予め定める時間だけキャプスタ
ンモータを逆転し、これによっても巻付きが解消されな
いときには、各モータの駆動を停止することを特徴とす
る。
【0015】
【作用】本発明に従えば、制御手段は、キャプスタンモ
ータを駆動して磁気テープを予め定める速度で走行させ
るとともに、リールモータを駆動して巻取り側となるリ
ールに前記キャプスタンおよびピンチローラを介する磁
気テープを巻取らせてゆく。前記キャプスタンの磁気テ
ープの走行方向下流側には検知ヘッドが近接して設けら
れており、この検知ヘッドは、前記磁気テープに記録さ
れている磁気信号を読取る。第1比較手段において、前
記検知ヘッドの出力レベルと予め定めるレベルとの比較
が行われ、その結果、前記検知ヘッドの出力レベルが予
め定めるレベル未満であると判定されると、前記制御手
段は、磁気テープがキャプスタンに巻付いたことによっ
てその走行経路が変わり、検知ヘッドの信号が出力され
なくなったものと判断する。このようにして、磁気テー
プのキャプスタンへの巻付きが検知される。
【0016】したがって、キャプスタンに近接して検知
ヘッドを設けるだけでよく、構成を小型化および低コス
ト化することができる。また、前述のようなリールパル
スを用いる構成に比べて、検出速度をより一層向上する
ことができる。
【0017】また好ましくは、第2比較手段において、
再生ヘッドの出力レベルと予め定めるレベルとの比較が
行われる。前記第2比較手段の出力は、遅延手段によっ
て再生ヘッドから前記検知ヘッドまでの距離差に対応し
た磁気テープの走行時間だけ遅延される。第1比較手段
において、検知ヘッドの出力レベルが予め定めるレベル
未満であると判定され、かつ、第2比較手段において、
再生ヘッドの出力レベルが予め定めるレベル以上である
と判定されていると、前記制御手段は、キャプスタンへ
の磁気テープの巻付きを検知する。
【0018】したがって、磁気テープの所定レベル以上
の信号が記録されていた箇所だけが巻付き検知の対象と
なり、無信号箇所での誤検知を防止することができる。
【0019】さらにまた好ましくは、前記制御手段は、
巻付きが検知されると、予め定める時間だけキャプスタ
ンモータを逆転し、これによっても巻付きが解消されな
い場合には、各モータの駆動を停止して、巻付きの拡大
を防止する。
【0020】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のカセットテープ
レコーダ1の走行駆動装置2を簡略化して示す平面図で
ある。磁気テープ3を内蔵するカセットテープ4のハー
フを2点鎖線で示し、その内部構造の一部を実線で示
す。走行駆動装置2は、オートリバース機能を有してお
り、大略的に、録音/再生ヘッド5と、消去ヘッド6,
7と、本発明によるFF側検知ヘッド8およびFR側検
知ヘッド9とが取付けられたヘッド台10、キャプスタ
ン11,12、ピンチローラ13,14、およびリール
軸15,16などを備えて構成される。
【0021】カセットテープ4がカセットテープレコー
ダ1に装填されると、リール軸15,16がカセットテ
ープ4のハブ17,18にそれぞれ嵌入し、これと同時
にキャプスタン11,12が、ケースに形成された透孔
に嵌入する。ヘッド台10には、その幅方向の中央部に
録音/再生ヘッド5が取付けられ、この録音/再生ヘッ
ド5の図中矢符21で示される磁気テープ3の走行方向
の下流側には、順に消去ヘッド6、FF側検知ヘッド8
が配され、前記走行方向21の上流側にもまた、順に消
去ヘッド7、FR側検知ヘッド9が配される。前記検知
ヘッド8,9は、それぞれピンチローラ13,14およ
びキャプスタン11,12とリール軸15,16の間に
臨む。
【0022】図示しない再生ボタンを操作すると、ヘッ
ド台10がカセットテープ4に対して近接変位して、録
音/再生ヘッド5、消去ヘッド6,7、検知ヘッド8,
9、ピンチローラ13が磁気テープ3にそれぞれ当接す
る。磁気テープ3は、キャプスタン11とピンチローラ
13とで挟圧されて支持され、巻取り側のリール軸15
およびキャプスタン11がモータ55,53(図3図
示)によって前記矢符21方向に回転駆動されて、巻取
り側のハブ17へ巻取られてゆく。このようにして、磁
気テープ3が再生可能となる。
【0023】巻取り側リール軸15の回転速度が低下も
しくは停止した場合や、初めから巻取り側のハブ17に
巻付けられている磁気テープ3にたるみが生じている場
合には、キャプスタン11とピンチローラ13とが磁気
テープ3を送る速度よりも、巻取り側のハブ17が磁気
テープ3を巻取る速度の方が遅いので、図2に示される
ように、キャプスタン11より下流側の磁気テープ3に
たるみが生じる。
【0024】カセットテープ4のハーフ内でたるみが発
生すると、リール軸15が回転しても、前記たるみを解
消することに回転力が消費されて、巻取りのために磁気
テープ3に加わるべき張力がなくなる。このような状態
でカセットテープレコーダ1が再生状態となると、ピン
チローラ13から送り出された磁気テープ3は、キャプ
スタン11の外周面を取囲み、やがてキャプスタン11
に巻付いてしまう。
【0025】前記カセットテープレコーダ1が車載用で
ある場合には、磁気テープ3のキャプスタン11への巻
付きが発生すると、一度装置を取外してから修理を行わ
なければならず、非常に煩わしい。
【0026】図3は、前記走行駆動装置2の電気ブロッ
ク図である。磁気テープ3がハブ17に巻取られる方向
に駆動されている、正転走行駆動時におけるカセットテ
ープレコーダ1の再生状態では、磁気テープ3に記録さ
れている磁気信号は、録音/再生ヘッド5によって読取
られる。録音/再生ヘッド5は、磁気テープ3の正転お
よび逆転方向のそれぞれのトラックから磁気信号を読出
すことができるように、ヘッドコア31,32を有す
る。ヘッドコア31,32は、前記磁気信号を電気信号
に変換して、再生信号としてチャンネル切換回路33へ
出力する。チャンネル切換回路33で、正転/反転走行
駆動に対応した前記ヘッドコア31または32からの電
気信号が選択されて出力され、イコライザアンプ35に
与えられる。
【0027】ここで用いられるイコライザアンプ35
は、磁気テープ3に記録された磁気信号の再生時におい
て、その周波数特性を平坦にし、かつ、ダイナミックレ
ンジの拡大を可能とするためのものである。イコライザ
アンプ35で復元された交流信号は、ヘッドアンプ37
によって、メインアンプ用の入力などとして充分な電圧
までに増幅されて出力される。この交流信号は、ヘッド
アンプ37からオーディオ信号として、オーディオ出力
端子38を介して出力される。
【0028】前記各ヘッドコア31,32からの再生信
号は、共に整流回路42に与えられる。整流回路42
は、ダイオードやコンデンサなどを含んで構成されてお
り、交流の再生信号を直流信号へ整流・平滑化した後、
この直流信号を比較器44の非反転入力端子へ出力す
る。
【0029】比較器44は、その反転入力端子に与えら
れる基準電圧源40からの基準電圧と前記整流回路42
の出力電圧とを比較し、その比較結果に応じて、2値の
信号を選択して出力する演算器である。前記基準電圧源
40の基準電圧は、所定の磁気信号レベルに対応して設
定されており、前記比較器44は、ヘッドコア31,3
2からの再生信号レベルが前記基準電圧以上である場合
にはハイレベルの出力を導出し、前記基準電圧未満であ
る場合にはローレベルの出力を導出する。
【0030】磁気テープ3の正転走行駆動時には、録音
/再生ヘッド5とともに、FF側検知ヘッド8によって
も磁気テープ3からの再生信号の検出が行われる。FF
側検知ヘッド8は、磁気テープ3に記録されている磁気
信号を電気信号に変換して、イコライザアンプ41を介
して整流回路45に与える。整流回路45は、電気信号
を直流信号へ変換した後、FF側比較器46の非反転入
力端子へ出力する。
【0031】また、磁気テープ3がハブ18に巻取られ
る方向に駆動されている反転走行駆動時におけるテープ
レコーダ1の再生状態では、録音/再生ヘッド5ととも
にFR側検知ヘッド9によっても磁気テープ3の磁気信
号の検出が行われる。上述の正転走行駆動時と同様の経
緯で、FR側検知ヘッド9で検出された磁気信号は、イ
コライザアンプ43および整流回路47を介して直流信
号としてFR側比較器48の非反転入力端子に入力され
る。比較器46,48の反転入力端子には、前記基準電
圧源40からの基準電圧が与えられている。
【0032】前記比較器44からの出力は、遅延回路5
0を介して、マイクロコンピュータなどで実現される信
号処理回路51に入力される。遅延回路50は、録音/
再生ヘッド5と、磁気テープ3の走行方向下流側に位置
する検知ヘッド8または9との距離差に対応した時間W
だけ、比較器44の出力を遅延する。また比較器46,
48の出力は、直接、信号処理回路51に与えられてい
る。
【0033】信号処理回路51は、前記各比較器44,
46,48の比較結果に応じて巻付き判定を行い、その
判定結果に対応して、駆動回路52へ駆動信号を与え
る。制御手段である駆動回路52は、駆動信号に応答し
て、FF側/FR側それぞれのキャプスタンモータ5
3,54およびリールモータ55,56へ駆動電流を出
力して、前記キャプスタンモータ53,54およびリー
ルモータ55,56を制御する。
【0034】図4は、走行駆動装置2の正転駆動時にお
ける信号処理回路51による巻付き検出動作を説明する
ためのタイミングチャートである。図4(1)は磁気テ
ープ3の記録状態を示す図であり、図4(2)は録音/
再生ヘッド5によって検出されたその磁気テープ3の磁
気信号を示し、図4(5)はFF側検知ヘッド8によっ
て検出された磁気信号を示す。
【0035】磁気テープ3において参照符TrA,Tr
Bで示す各トラックには、斜線を施して示す磁気信号が
記録されている領域と、斜線を施していない磁気信号が
記録されていない領域とが前記走行方向21に沿って順
次的に形成されている。トラックTrAに記録されてい
る磁気信号を録音/再生ヘッド5のコア31で再生する
と、前記磁気信号の有無に対応して図4(2)で示すよ
うな出力が得られる。この出力を比較器44においてレ
ベル弁別すると、図4(3)で示されるようになり、こ
うして磁気信号の有無に対応した出力を得ることができ
る。この比較器44の出力は、遅延回路50において図
4(4)で示すように前記時間Wだけ遅延されて信号処
理回路51へ入力される。
【0036】一方、FF側検知ヘッド8は、前記録音/
再生ヘッド5から前記時間Wに対応した距離だけ磁気テ
ープ3の走行方向21の下流側に配置されており、した
がって前記トラックTrAを再生した出力は、図4
(5)で示されるようになり、前記時間Wだけ遅延して
出力されることになる。この出力が比較器46でレベル
弁別され、図4(6)で示すような磁気信号の有無を表
す信号に変換されて信号処理回路51に入力される。
【0037】信号処理回路51は、図4(6)において
時刻t2以前および時刻t3〜t4で示すFF側検知ヘ
ッド8によって磁気信号が検出されている期間中は、磁
気テープ3のキャプスタン11への巻付きは発生してい
ないものと判定する。
【0038】また、時刻t2〜t3間で示されるように
磁気信号が検出されなくなっても、図4(4)で示す録
音/再生ヘッド5の検出結果の遅延出力と一致している
ときには、前記巻付きが発生しておらず、磁気信号が記
録されていないだけであると判定する。
【0039】これに対して時刻t4以降で示されるよう
に、FF側検知ヘッド8の検出結果からは磁気信号が検
出されないけれども、録音/再生ヘッド5の検出結果の
遅延出力からは磁気信号が検出されているときには、図
4(7)で示すように巻付き検出フラグを1にセットし
てキャプスタン11を逆回転方向に駆動するとともに、
リール台17,18を駆動して巻付きの解消を図る。そ
の後、再び上述のようにして巻付き検出が行われ、巻付
きが解消しているときには前記フラグを0にリセットす
る。
【0040】図5は、上述のような信号処理回路51に
よる磁気テープ3の巻付き検出動作を示すフローチャー
トである。ステップs1で、FF側比較器46における
FF側検知ヘッド8の出力レベルと予め定めるレベルと
の比較の結果、出力レベルが予め定めるレベル以上であ
る、すなわちFF側比較器46の出力がハイレベルであ
る場合には、正常な再生状態、すなわち、磁気テープ3
がFF側検知ヘッド8に、規定の圧力で接触している状
態であると判断され、このステップs1を繰返す。
【0041】一方、出力レベルが予め定めるレベル未満
である、すなわち、FF側比較器46の出力がローレベ
ルである場合には、磁気テープ3がFF側検知ヘッド8
から浮き上っている状態、すなわちたるみが発生してい
る可能性があると判断され、ステップs2に進み、磁気
テープ3の走行方向21の上流側に位置する録音/再生
ヘッド5の出力レベルが判定される。
【0042】ステップs2での判定の結果、出力レベル
が予め定めるレベル未満である、すなわち比較器44の
出力がローレベルである場合には、ヘッド8,5の検出
結果は一致しており、したがってステップs1における
出力レベルの低下は、トラックTrAに記録された磁気
信号のレベルの低下に伴うものであり、正常な再生状態
であると判断され、ステップs1に戻る。
【0043】これに対してステップS2において出力レ
ベルが予め定めるレベル以上である、すなわち、比較器
44の出力がハイレベルである場合には、前記ステップ
s1でFF側検知ヘッド8が出力レベルの低下を検出し
た地点における録音/再生ヘッド5の出力レベルが、同
地点における前記FF側検知ヘッド8の出力レベル以上
であるということとなり、巻付きが発生したと判断さ
れ、ステップs3に進む。
【0044】ステップs3では、前記走行駆動装置2の
駆動を一旦停止し、ステップs4で、キャプスタンモー
タ53を予め定める時間だけ逆転駆動する。
【0045】ステップs5で、FF側比較器46の出力
レベルと、予め定めるレベルとの比較の結果、出力レベ
ルが予め定めるレベル以上である、すなわちFF側比較
器46の出力がハイレベルである場合には、磁気テープ
3はFF側検知ヘッド8に規定の圧力で接触しており、
巻付きが解除されたと判断され、ステップs1に戻る。
【0046】しかしながら出力レベルが予め定めるレベ
ル未満である、すなわちFF側比較器46の出力がロー
レベルのままである場合には、巻付きによって、磁気テ
ープ3はFF側検知ヘッド8から離れた状態が継続して
いると判断され、動作を終了する。
【0047】また、磁気テープ3の前記走行方向21と
は反対方向への走行時には、FR側検知ヘッド9および
録音/再生ヘッド5のコア32を用いて、キャプスタン
12への巻付き検知を行う。
【0048】このように本実施例では、比較的小型な検
知ヘッド8,9を用いて磁気テープ3のキャプスタン1
1,12への巻付きを検出するので、従来技術の項で述
べたようなテンションセンサを用いる場合に比べて検知
ヘッド8,9のヘッド台10における巻付き検知のため
の構成の占有スペースを小さくすることができるととも
に、低コスト化を図ることができる。また、検知ヘッド
8,9による巻付き検出は、リール軸15,16の回転
パルスによる検出に比べて応答性能が良好であるので、
素早く巻付きを検知することができ、磁気テープ3の損
傷を最小限に止めることができる。
【0049】なお、検知ヘッド8,9に反対トラックT
rB,TrAをそれぞれ検出するコアを設けておき、磁
気テープ3に信号が記録されておらず、検知ヘッド8,
9の検出結果と録音/再生ヘッド5とによるトラックT
rA,TrBの検出結果が一致しているときには、さら
にそれらのコアによる反対トラックTrB,TrAの検
出結果を利用して、巻付き判定を行うようにしてもよ
い。
【0050】また、上述のように、検知ヘッド8,9に
は、それぞれイコライザアンプ41,43と整流回路4
5,47と比較器46,48とが設けられているけれど
も、本実施例の他の実施例として、録音/再生ヘッド5
と同様に、チャネル切換回路を設けて、検知ヘッド8,
9からの出力を選択的に取出すことによって、前記イコ
ライザアンプ、整流回路、比較器を1系統に省略するこ
とができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気テー
プのキャプスタンへの巻付きを検出するために検知ヘッ
ドを用いるので、従来から用いられているたとえばテン
ションセンサに比べて、巻付き検知のための構成を、小
型化および低コスト化することができる。
【0052】また、前記検知ヘッドによる巻付き検出
は、たとえばリールの回転パルスによる検出に比べて応
答性能が良好であるので、素早く巻付きを検知すること
ができ、磁気テープの損傷を最小限に止めることができ
る。
【0053】また好ましくは、検知ヘッドによる検出に
あたって、再生ヘッドで磁気テープ上の該当箇所に所定
レベルの信号が記録されているか否かを予め検出してお
くので、信号が記録されていない箇所での誤検知を防止
することができる。
【0054】さらにまた好ましくは、巻付きが検知され
るとキャプスタンモータを逆転し、これによっても巻付
きが解消されない場合には各モータの駆動を停止するの
で、巻付きの拡大を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカセットテープレコーダ1
の走行駆動装置2を簡略化して示す平面図である。
【図2】前記カセットテープレコーダ1において、磁気
テープ3にたるみが生じた状態を示す平面図である。
【図3】前記走行駆動装置2の電気ブロック図である。
【図4】前記走行駆動装置2の信号処理回路51による
正転走行駆動時における巻付き検出動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図5】図4で示す巻付き検出動作を示すフローチャー
トである。
【図6】テンションセンサを用いた従来技術の磁気テー
プのたるみの検出原理を簡略化して示す平面図である。
【符号の説明】
1 カセットテープレコーダ 2 走行駆動装置 3 磁気テープ 5 録音/再生ヘッド 8 FF側検知ヘッド 9 FR側検知ヘッド 11,12 キャプスタン 44,46,48 比較器 50 遅延回路 51 信号処理回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御手段が、キャプスタンモータを駆動
    して磁気テープを予め定める速度で走行させるととも
    に、リールモータを駆動して巻取り側となるリールにキ
    ャプスタンおよびピンチローラを介する磁気テープを巻
    取らせてゆく磁気テープの走行駆動装置において、 前記キャプスタンの磁気テープの走行方向下流側に近接
    して設けられる検知ヘッドと、 前記検知ヘッドの出力レベルを予め定めるレベルと比較
    する第1比較手段とを設け、 前記制御手段は、第1比較手段において前記検知ヘッド
    からの入力レベルが予め定めるレベル未満であると判定
    されたとき、キャプスタンへの磁気テープの巻付きが発
    生したことを検知することを特徴とする磁気テープの走
    行駆動装置。
  2. 【請求項2】 再生ヘッドに関連して、該再生ヘッドの
    出力レベルを予め定めるレベルと比較する第2比較手段
    と、 前記第2比較手段の出力を再生ヘッドから検知ヘッドま
    での距離差に対応した磁気テープの走行時間だけ遅延す
    る遅延手段とを設け、 前記制御手段は、第1比較手段で検知ヘッドからの入力
    レベルが予め定めるレベル未満であると判定され、かつ
    第2比較手段で再生ヘッドからの入力レベルが予め定め
    るレベル以上であると判定されていた場合に、キャプス
    タンへの磁気テープの巻付きが発生したことを検知する
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気テープの走行駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記巻付きが検知され
    ると、予め定める時間だけキャプスタンモータを逆転
    し、これによっても巻付きが解消されないときには、各
    モータの駆動を停止することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の磁気テープの走行駆動装置。
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