JPH07212427A - 直交振幅変調器及び直交振幅復調器の直交度補正装置 - Google Patents

直交振幅変調器及び直交振幅復調器の直交度補正装置

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JPH07212427A
JPH07212427A JP6002078A JP207894A JPH07212427A JP H07212427 A JPH07212427 A JP H07212427A JP 6002078 A JP6002078 A JP 6002078A JP 207894 A JP207894 A JP 207894A JP H07212427 A JPH07212427 A JP H07212427A
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JP
Japan
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orthogonality
quadrature
quadrature amplitude
signal
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JP6002078A
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Inventor
Takahiro Omori
孝弘 大森
Tatsuya Aono
達也 青野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、無線装置における直交振幅変復調
器の直交度補正装置に関し、直交度の誤差を検出して、
この検出した直交度誤差によって直交度の補正を正確に
行なえるようにすることを目的とする。 【構成】 直交振幅変復調器において、90°ハイブリ
ット回路2からの2つの搬送波信号に基づいて直交度誤
差情報を求める直交度誤差情報演算手段6と、直交度誤
差情報演算手段6からの直交度誤差情報を用いて、搬送
波信号又は直交振幅信号に補正を加えて、直交度補正を
行なう直交度補正手段7とをそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図9〜図11) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1,図2) 作用(図1,図2) 実施例 ・第1実施例の説明(図3) ・第2実施例の説明(図4) ・第3実施例の説明(図5) ・第4実施例の説明(図6) ・第5実施例の説明(図7) ・第6実施例の説明(図8) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、無線装置における直交
振幅変調器及び直交振幅復調器の直交度補正装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】従来より、直交振幅変調に際しては、搬
送波発振器(局部発振器)からの信号を90°ハイブリ
ット回路を通すことにより得られた相互に直交する2つ
の搬送波信号を用いて、相互に直交する2つの直交振幅
信号に周波数変換(アップコンバート処理)を施して直
交振幅変調を行なう一方、直交振幅復調に際しては、搬
送波発振器からの信号を90°ハイブリット回路を通す
ことにより得られた相互に直交する2つの搬送波信号を
用いて、相互に直交する2つの直交振幅変調信号に周波
数変換(ダウンコンバート処理)を施し、更にローパス
フィルタリング処理を施して直交振幅復調を行なってい
る。
【0004】このように直交振幅変復調では、互いに9
0°位相が異なる2つの搬送波を得るために、90°ハ
イブリッド回路を使用する。しかし、この90°ハイブ
リッド回路は直交度の誤差δ(この誤差δは搬送波の周
波数fにより変化する)を生じる(図11参照)。かか
る直交度の誤差δを補正する手法として、搬送波の位相
を直接補正する手法(手法1)と、ベースバンド信号の
処理によって直交度の誤差δを打ち消す手法(手法2)
とがある。
【0005】次に、これらの手法を変調器の場合で説明
する。 (a)手法1(図9参照) この手法1では、図9に示すように、搬送波発振器1か
らの正弦波信号sin ωt を90°ハイブリット回路2
(単にハイブリッド2といっても同じ)を通すことによ
り得られた相互に直交する2つの搬送波信号sin ωt ,
cos ( ωt +δ(f))〔以下、cos ( ωt +δ(f))を、簡
略化してcos ( ωt +δ) と表記することがある。〕を
用いて、相互に直交する2つの直交振幅信号I,Qに周
波数変換を施して直交振幅変調を行なう際に、搬送波発
振器1の周波数設定信号fをf/δ変換器9により直交
度誤差δに変換し(f/δ変換特性は使用する90°ハ
イブリッド回路2の直交度誤差の周波数特性δ(f)を
実際に測定することにより求められる)、このf/δ変
換器9からの直交度誤差δを可変容量コンデンサ等を含
んで構成される位相補正器71へ入力することにより、
位相補正器71で搬送波の位相を−δだけずらすことが
行なわれる。
【0006】なお、図中、符号3はI信号と90°ハイ
ブリッド回路2からの搬送波sin ωt とを掛け合わせる
乗算器、4はQ信号と位相補正器71の出力cos ωt と
を掛け合わせる乗算器、5は乗算器3,4の出力を加算
する加算器である。 (b)手法2(図10) この手法2の場合も、図10に示すように、搬送波発振
器1からの正弦波信号sin ωt を90°ハイブリット回
路2を通すことにより得られた相互に直交する2つの搬
送波信号sin ωt ,cos ( ωt +δ) を用いて、相互に
直交する2つの直交振幅信号I,Qに周波数変換を施し
て直交振幅変調を行なうが、この直交振幅変調に際し
て、直交度誤差δを上記手法1と同様に求めてから、以
下の処理を行なう。
【0007】まず、信号Iに、 tanδ倍したQを加え、
搬送波 sinωtを掛ける。これにより、 (I+Q tanδ)× sinωt=I sinωt+Q tanδ s
inωt となる。また、信号Qを cosδで割り、もう一方の搬送
波cos ( ωt +δ) を掛けると、 (Q/ cosδ)× cos(ωt+δ) =(Q/ cosδ)×{ cosωt cosδ− sinωt sin
δ} =Q cosωt−Q tanδ sinωt となる。
【0008】これらを加え合わせることにより、 I sinωt+Q cosωt となり、直交度誤差δを打ち消すことができる。そし
て、この手法2を実現するために、図10に示すよう
に、Q信号を tanδ倍したり及び cosδで割ったりする
補正係数設定器72,73が設けられている。なお、図
中の符号8はI信号と補正係数設定器72からの出力Q
tanδとを加算する加算器である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各手法においての課題はf/δ変換にある。すなわち、
この変換特性は使用する90°ハイブリッド回路2の直
交度誤差の周波数特性δ(f)を実際に測定することに
より求められるが、しかし、もし90°ハイブリッド回
路2を別の種類に交換したり搬送波発振器1の周波数を
変えたりした場合には、その都度、直交度誤差の周波数
特性δ(f)を測定し直し、そのδ(f)に応じてf/
δ変換器9を作り替えなければならない。
【0010】また、ハイブリッド2の直交度誤差の周波
数特性δ(f)のバラツキにより、直交度を正確に補正
できない可能性もある。なお、上記の課題は直交振幅変
調に限らず直交振幅復調においても同様に生じるもので
ある。本発明は、このような課題に鑑み創案されたもの
で、直交度の誤差を検出して、この検出した直交度誤差
によって直交度の補正を正確に行なえるようにした、直
交振幅変調器及び直交振幅復調器の直交度補正装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明にかか
る直交振幅変調器の直交度補正装置の原理ブロック図で
あり、この図1において、1は搬送波発振器、2は90
°ハイブリッド回路、3,4は乗算器であり、これによ
り、搬送波発振器1からの信号を90°ハイブリット回
路2を通すことにより得られた相互に直交する2つの搬
送波信号を用いて、相互に直交する2つの直交振幅信号
I,Qに周波数変換を施して直交振幅変調を行なうこと
ができる。なお、5は乗算器3,4の出力を加算する加
算器である。
【0012】また、6は直交度誤差情報演算手段で、こ
の直交度誤差情報演算手段6は、90°ハイブリット回
路2からの2つの搬送波信号に基づいて直交度誤差情報
を求めるものである。さらに、7は直交度補正手段で、
この直交度補正手段7は、直交度誤差情報演算手段6か
らの直交度誤差情報を用いて、搬送波信号又は直交振幅
信号に補正を加えて、直交度補正を行なうものである。
【0013】ところで、この第1の発明において、直交
度補正手段7を、90°ハイブリット回路2からの一方
の搬送波信号の位相を補正する位相補正手段として構成
するとともに、直交度誤差情報演算手段6を、位相補正
手段からの出力と90°ハイブリット回路2からの他方
の搬送波信号とを掛け合わせる乗算手段と、この乗算手
段での乗算結果についてローパスフィルタリング処理を
施して直交度誤差情報を得るローパスフィルタリング処
理手段とをそなえて構成することにより、位相補正手段
で、直交度誤差情報演算手段6からの直交度誤差情報を
用いて、90°ハイブリット回路2からの一方の搬送波
信号に位相補正を施すようにしてもよい。
【0014】また、この第1の発明において、直交度補
正手段7を、90°ハイブリット回路2からの一方の搬
送波信号の位相を補正する位相補正手段として構成する
とともに、直交度誤差情報演算手段6を、90°ハイブ
リット回路2からの2つの搬送波信号を掛け合わせる乗
算手段と、この乗算手段での乗算結果についてローパス
フィルタリング処理を施して直交度誤差情報を得るロー
パスフィルタリング処理手段とをそなえて構成すること
により、位相補正手段で、直交度誤差情報演算手段6か
らの直交度誤差情報を用いて、90°ハイブリット回路
2からの一方の搬送波信号に位相補正を施すようにして
もよい。
【0015】さらに、この第1の発明において、直交度
補正手段7を、直交振幅信号に直交度誤差情報に関する
補正を加える手段として構成するとともに、直交度誤差
情報演算手段6を、90°ハイブリット回路2からの2
つの搬送波信号を掛け合わせる乗算手段と、この乗算手
段での乗算結果についてローパスフィルタリング処理を
施して直交度誤差情報を得るローパスフィルタリング処
理手段とをそなえて構成することにより、直交度補正手
段7で、直交度誤差情報演算手段6からの直交度誤差情
報を用いて、直交振幅信号に補正を施すようにしてもよ
い。
【0016】図2は第2の発明にかかる直交振幅復調器
の直交度補正装置の原理ブロック図であり、この図2に
おいて、10はハイブリッド回路、11は搬送波発振
器、12は90°ハイブリッド回路、13,14は乗算
器、18,19はローパスフィルタリング処理手段であ
り、これにより、搬送波発振器11からの信号を90°
ハイブリット回路12を通すことにより得られた相互に
直交する2つの搬送波信号を用いて、直交振幅変調信号
に周波数変換を施し、更にローパスフィルタリング処理
手段18,19でローパスフィルタリング処理を施して
直交振幅復調を行なうことができる。
【0017】また、16は直交度誤差情報演算手段で、
この直交度誤差情報演算手段16は、90°ハイブリッ
ト回路12からの2つの搬送波信号に基づいて直交度誤
差情報を求めるものである。さらに、17は直交度補正
手段であり、この直交度補正手段17は、直交度誤差情
報演算手段17からの直交度誤差情報を用いて、搬送波
信号又は直交振幅復調信号に補正を加えて、直交度補正
を行なうものである。
【0018】ところで、この第2の発明において、直交
度補正手段17を、90°ハイブリット回路12からの
一方の搬送波信号の位相を補正する位相補正手段として
構成するとともに、直交度誤差情報演算手段16を、位
相補正手段からの出力と90°ハイブリット回路12か
らの他方の搬送波信号とを掛け合わせる乗算手段と、こ
の乗算手段での乗算結果についてローパスフィルタリン
グ処理を施して直交度誤差情報を得るローパスフィルタ
リング処理手段とをそなえて構成することにより、位相
補正手段で、直交度誤差情報演算手段16からの直交度
誤差情報を用いて、90°ハイブリット回路12からの
一方の搬送波信号に位相補正を施すようにしてもよい。
【0019】また、この第2の発明において、直交度補
正手段17を、90°ハイブリット回路12からの一方
の搬送波信号の位相を補正する位相補正手段として構成
するとともに、直交度誤差情報演算手段16を、90°
ハイブリット回路12からの2つの搬送波信号を掛け合
わせる乗算手段と、この乗算手段での乗算結果について
ローパスフィルタリング処理を施して直交度誤差情報を
得るローパスフィルタリング処理手段とをそなえて構成
することにより、位相補正手段で、直交度誤差情報演算
手段16からの直交度誤差情報を用いて、90°ハイブ
リット回路12からの一方の搬送波信号に位相補正を施
すようにしてもよい。
【0020】さらに、この第2の発明において、直交度
補正手段17を、直交振幅復調信号に直交度誤差情報に
関する補正を加える手段として構成するとともに、直交
度誤差情報演算手段16を、90°ハイブリット回路1
2からの2つの搬送波信号を掛け合わせる乗算手段と、
この乗算手段での乗算結果についてローパスフィルタリ
ング処理を施して直交度誤差情報を得るローパスフィル
タリング処理手段とをそなえて構成することにより、直
交度補正手段17で、直交度誤差情報演算手段16から
の直交度誤差情報を用いて、直交振幅復調信号に補正を
施すようにしてもよい。
【0021】
【作用】上述の第1の発明にかかる直交振幅変調器の直
交度補正装置では、図1に示すように、搬送波発振器1
からの信号を90°ハイブリット回路2を通すことによ
り得られた相互に直交する2つの搬送波信号を用いて、
相互に直交する2つの直交振幅信号I,Qに周波数変換
を施して直交振幅変調されるが、このとき、直交度誤差
情報演算手段6で、90°ハイブリット回路2からの2
つの搬送波信号に基づいて直交度誤差情報を求め、更に
直交度補正手段7で、直交度誤差情報演算手段6からの
直交度誤差情報を用いて、搬送波信号又は直交振幅信号
に補正を加えて、直交度補正を行なう。
【0022】ところで、この第1の発明において、上記
のように直交度補正手段7を位相補正手段として構成す
るとともに、直交度誤差情報演算手段6を乗算手段とロ
ーパスフィルタリング処理手段とをそなえて構成するこ
とにより、位相補正手段で、直交度誤差情報演算手段6
からの直交度誤差情報を用いて、90°ハイブリット回
路2からの一方の搬送波信号に位相補正を施すようにし
てもよい。
【0023】さらに、この第1の発明において、直交度
補正手段7を、直交振幅信号に直交度誤差情報に関する
補正を加える手段として構成するとともに、直交度誤差
情報演算手段6を乗算手段とローパスフィルタリング処
理手段とをそなえて構成することにより、直交度補正手
段7で、直交度誤差情報演算手段6からの直交度誤差情
報を用いて、直交振幅信号に補正を施すようにしてもよ
い。
【0024】上述の第2の発明にかかる直交振幅復調器
の直交度補正装置では、図2に示すように、搬送波発振
器11からの信号を90°ハイブリット回路12を通す
ことにより得られた相互に直交する2つの搬送波信号を
用いて、直交振幅変調信号に周波数変換を施し、更にロ
ーパスフィルタリング処理手段18,19でローパスフ
ィルタリング処理を施して直交振幅復調されるが、この
とき、直交度誤差情報演算手段16では、90°ハイブ
リット回路12からの2つの搬送波信号に基づいて直交
度誤差情報を求め、直交度補正手段17では、直交度誤
差情報演算手段17からの直交度誤差情報を用いて、搬
送波信号又は直交振幅復調信号に補正を加えて、直交度
補正を行なう。
【0025】ところで、この第2の発明において、上記
のように直交度補正手段17を位相補正手段として構成
するとともに、直交度誤差情報演算手段16を乗算手段
とローパスフィルタリング処理手段とをそなえて構成す
ることにより、位相補正手段で、直交度誤差情報演算手
段16からの直交度誤差情報を用いて、90°ハイブリ
ット回路12からの一方の搬送波信号に位相補正を施す
ようにしてもよい。
【0026】さらに、この第2の発明において、直交度
補正手段17を、直交振幅復調信号に直交度誤差情報に
関する補正を加える手段として構成するとともに、直交
度誤差情報演算手段16を乗算手段とローパスフィルタ
リング処理手段とをそなえて構成することにより、直交
度補正手段17で、直交度誤差情報演算手段16からの
直交度誤差情報を用いて、直交振幅復調信号に補正を施
すようにしてもよい。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)第1実施例の説明 図3は本発明の第1実施例としての直交振幅変調器の直
交度補正装置を示すブロック図であるが、この図3に示
す直交振幅変調器は、アップコンバート部(周波数変換
部)100をそなえており、このアップコンバート部1
00は、搬送波発振器1,90°ハイブリッド回路2,
乗算器3,4,直交度補正手段としての位相補正器(位
相補正手段)71を有している。これにより、このアッ
プコンバート部100では、搬送波発振器1からの信号
sin ωt を90°ハイブリット回路2に通すことにより
相互に直交する2つの搬送波信号(sin 信号,cos 信
号)を得て、これらの搬送波信号(sin 信号,cos 信号)
を用いて、相互に直交する2つの直交振幅信号I,Q
に周波数変換を施して、直交振幅変調を行なうようにな
っている。なお、搬送波発振器1は、周波数設定信号の
指示に基づき信号sinωt を出力するようになってい
る。
【0028】また、位相補正器71は、90°ハイブリ
ット回路2からの一方の搬送波信号cos ( ωt +δ) の
位相を−δだけずらす補正をして、信号cos ωt を出力
するもので、このために、可変容量コンデンサ71a等
を含んで構成されている。ところで、6は直交度検出回
路(直交度誤差情報演算手段)で、この直交度検出回路
6は、90°ハイブリット回路2からの2つの搬送波信
号に基づいて直交度誤差情報を求めるものであり、この
ために、位相補正器71からの出力cos ωt と90°ハ
イブリット回路2からの他方の搬送波信号sin ωt とを
掛け合わせる乗算部(乗算手段)61と、この乗算部6
1での乗算結果について搬送波の2倍波をきることので
きるローパスフィルタリング処理を施して直交度誤差情
報sin δを得るローパスフィルタ(ローパスフィルタリ
ング処理手段)62とをそなえて構成されている。
【0029】次に、直交度検出回路6による直交度誤差
情報sin δ検出原理について説明する。まず、90°ハ
イブリッド回路2の出力を sinωt, cos( ωt+δ)
と表し、その直交度の誤差をδとすると、制御前の位相
補正器71の出力は、 cos(ωt+δ)であるので、こ
の2つの信号 sinωt, cos( ωt+δ) を乗算器61
に入力すると、乗算器61からは、 sinωt× cos( ωt+δ) ={ sin(2ωt−δ)+
sinδ}/2 という出力を得る。
【0030】この信号を搬送波の2倍波をきることがで
きるローパスフィルタ62に通すと、ローパスフィルタ
62の出力は、(1/2) sinδとなり、これにより、
直交度の誤差 sinδを検出できることがわかる。そし
て、この誤差 sinδを用いて、次のような直交度の補正
を行なうのである。即ち、直交度検出回路6からの直交
度誤差情報sin δが、位相補正手段7へフィードバック
入力されて、そのコンデンサ71aの容量を変化させ
る。これにより、位相補正器71で、90°ハイブリッ
ト回路2からの搬送波信号cos ( ωt+δ) に位相補正
を施して、その位相を−δだけずらす補正をして、信号
cos ωt が位相補正器71から出力される。このように
誤差を含まない信号cos ωt が位相補正器71から出力
されると、直交度検出回路6の出力は0になる。その後
も、直交度検出回路6の出力が0になるような負帰還制
御が行なわれる。その結果、この位相補正器71は、直
交度検出回路6からの直交度誤差情報sin δを用いて、
搬送波信号に補正を加えて、直交度補正を行なっている
ことになる。
【0031】すなわち、この実施例は、上記の手法1に
本発明を適用したものであり、直交度検出回路6の入力
の一方を位相補正器71の出力とすることにより、搬送
波の位相についてフィードバック制御を行なっているの
である。このようにして、この第1実施例では、直交振
幅変調器において、直交度検出回路6で、直交度の誤差
を検出することにより、搬送波の位相をフィードバック
制御により直接補正して、直交度の補正を行なっている
ので、90°ハイブリッド回路2の種類や周波数に依ら
ず、変調器側で、直交度を正確に保つことができる。
【0032】なお、5は乗算器3,4の出力I sinω
t,Q cosωtを加算して、I sinωt+Q cosωtを
得る加算器である。 (b)第2実施例の説明 この第2実施例は、上述の第1実施例において、直交度
検出回路6の入力の一方を位相補正器71の出力ではな
く90°ハイブリッド回路2の出力とすることにより、
搬送波の位相について、フィードフォーワード制御を行
なうようにしたものである。
【0033】すなわち、図4は本発明の第2実施例とし
ての直交振幅変調器の直交度補正装置を示すブロック図
であるが、まず、この図4に示す直交振幅変調器は、搬
送波発振器1,90°ハイブリッド回路2,乗算器3,
4,直交度補正手段としての位相補正器(位相補正手
段)71を有するアップコンバート部(周波数変換部)
100をそなえており、このアップコンバート部100
で、搬送波発振器1からの信号sin ωt を90°ハイブ
リット回路2に通すことにより相互に直交する2つの搬
送波信号(sin 信号,cos 信号) を得て、これらの搬送
波信号を用いて、相互に直交する2つの直交振幅信号
I,Qに周波数変換を施して直交振幅変調を行なう点
は、前述の第1実施例と同じである。
【0034】また、位相補正器71が可変容量コンデン
サ71a等を含んで構成されることにより、90°ハイ
ブリット回路2からの一方の搬送波信号cos ( ωt +
δ) の位相を−δだけずらす補正をして、信号cos ωt
を出力しうる点も前述の第1実施例と同じである。さら
に、6は直交度検出回路(直交度誤差情報演算手段)
で、この直交度検出回路6は、90°ハイブリット回路
2からの2つの搬送波信号に基づいて直交度誤差情報を
求めるものであり、乗算部(乗算手段)61とローパス
フィルタ(ローパスフィルタリング処理手段)62とを
そなえて構成されているが、乗算部61は、前述の第1
実施例と異なり、位相補正器71からの2出力cos ωt
, cos( ωt+δ) を掛け合わせるようになってい
る。なお、ローパスフィルタ62は、乗算部61での乗
算結果について搬送波の2倍波をきることのできるロー
パスフィルタリング処理を施して直交度誤差情報sin δ
を得るものである。
【0035】次に、直交度検出回路6による直交度誤差
情報sin δ検出原理について説明する。まず、90°ハ
イブリッド回路2の出力を sinωt, cos( ωt+δ)
と表し、その直交度の誤差をδとし、この2つの信号を
乗算器61に入力すると、乗算器61からは、 sinωt× cos( ωt+δ) ={ sin(2ωt−δ)+
sinδ}/2 という出力を得る。
【0036】この信号を搬送波の2倍波をきることがで
きるローパスフィルタ62に通すと、ローパスフィルタ
62の出力は、(1/2) sinδとなり、これにより、
直交度の誤差 sinδを検出できることがわかる。そし
て、この場合も、上記誤差 sinδを用いて次のような直
交度の補正を行なうのである。即ち、直交度検出回路6
からの直交度誤差情報sin δが、位相補正手段7へ入力
されて、そのコンデンサ71aの容量を変化させるよう
になっている。これにより、位相補正器71で、90°
ハイブリット回路2からの搬送波信号cos ( ωt +δ)
に位相補正を施し、その位相を−δだけずらす補正をし
て、信号cos ωt が位相補正器71から出力される。そ
の結果、この位相補正器71は、直交度検出回路6から
の直交度誤差情報sin δを用いて、搬送波信号に補正を
加えて、直交度補正を行なうことができることになる。
なお、この場合は、上記の第1実施例と異なり、直交度
検出回路6からは絶えずsin δ情報が出力されている。
【0037】そして、この図4においても、5は乗算器
3,4の出力I sinωt,Q cosωtを加算して、I s
inωt+Q cosωtを得る加算器である。このようにし
て、この第2実施例の場合は、直交振幅変調器におい
て、直交度検出回路6で、直交度の誤差を検出すること
により、搬送波の位相をフィードフォーワード制御によ
り直接補正して、直交度の補正を行なっているので、前
述の第1実施例と同様にして、90°ハイブリッド回路
2の種類や周波数に依らず、変調器側で、直交度を正確
に保つことができるのである。
【0038】(c)第3実施例の説明 この第3実施例は、前述の手法2に本発明を適用した例
である。すなわち、図5は本発明の第3実施例としての
直交振幅変調器の直交度補正装置を示すブロック図であ
るが、まず、この図5に示す直交振幅変調器は、搬送波
発振器1,90°ハイブリッド回路2,乗算器3,4を
有するアップコンバート部(周波数変換部)100をそ
なえており、このアップコンバート部100で、搬送波
発振器1からの信号sin ωt を90°ハイブリット回路
2に通すことにより相互に直交する2つの搬送波信号
(sin 信号,cos 信号) を得て、これらの搬送波信号を
用いて、相互に直交する2つの直交振幅信号I,Qに周
波数変換を施して直交振幅変調を行なう点は、前述の第
1,2実施例と同じである。
【0039】さらに、6は直交度検出回路(直交度誤差
情報演算手段)で、この直交度検出回路6は、90°ハ
イブリット回路2からの2つの搬送波信号に基づいて直
交度誤差情報を求めるものであり、第2実施例と同様の
構成を有する乗算部(乗算手段)61とローパスフィル
タ(ローパスフィルタリング処理手段)62とをそなえ
て構成されている。
【0040】すなわち、乗算部61は、90°ハイブリ
ット回路2からの2出力sin ωt ,cos( ωt+δ) を
掛け合わせるようになっており、ローパスフィルタ62
は、乗算部61での乗算結果について搬送波の2倍波を
きることのできるローパスフィルタリング処理を施して
直交度誤差情報sin δを得るようになっている。また、
この第3実施例においては、前記手法2と同様、図5に
示すように、Q信号を tanδ倍したり及び cosδで割っ
たりする補正係数設定器72,73が設けられている。
そして、これらの補正係数設定器72,73が、直交度
検出回路6からの直交度誤差情報sin δを受けて、δに
応じた tanδ,1/ cosδを設定するようになってい
る。これにより、これらの補正係数設定器72,73
は、直交度検出回路6からの直交度誤差情報を用いて、
直交振幅信号に補正を加えて、直交度補正を行なう直交
度補正手段を構成することになる。
【0041】なお、図中の符号8はI信号と補正係数設
定器72からの出力Q tanδとを加算する加算器であ
る。従って、この第3実施例の場合も、図5に示すよう
に、搬送波発振器1からの正弦波信号sin ωt を90°
ハイブリット回路2を通すことにより得られた相互に直
交する2つの搬送波信号(sin 信号,cos 信号)を用い
て、相互に直交する2つの直交振幅信号I,Qに周波数
変換を施して直交振幅変調を行なうが、この直交振幅変
調に際して、直交度誤差δを上記手法1と同様に求めて
から、以下の処理を行なうのである。
【0042】まず、直交度検出回路6からの直交度誤差
情報(δ)に応じて、補正係数設定器72,73で、 t
anδ,1/ cosδが設定される。そして、その後は、補
正係数設定器72で tanδ倍したQと信号Iとを加算器
8にて加算し、更に乗算器3で搬送波 sinωtを掛け
る。これにより、 (I+Q tanδ)× sinωt=I sinωt+Q tanδ s
inωt となる。
【0043】また、補正係数設定器73で信号Qを cos
δで割り、更に乗算器4でもう一方の搬送波cos ( ωt
+δ) を掛けると、 (Q/ cosδ)× cos(ωt+δ)=Q cosωt−Q t
anδ sinωt となる。これらを加算器5で、加え合わせることによ
り、 I sinωt+Q cosωt となり、直交度誤差δを打ち消すことができる。
【0044】これにより、この第3実施例の場合は、直
交振幅変調器において、直交度検出回路6で、直交度の
誤差を検出することにより、ベースバンド信号の処理に
よって直交度の誤差を打ち消して、直交度の補正を行な
っているので、前述の各実施例と同様に、90°ハイブ
リッド回路2の種類や周波数に依らず、変調器側で、直
交度を正確に保つことができる。
【0045】(d)第4実施例の説明 この第4実施例は、第1実施例の方式を復調器に適用し
た例である。すなわち、図6は本発明の第4実施例とし
ての直交振幅復調器の直交度補正装置を示すブロック図
であるが、まず、この図6に示す直交振幅復調器は、ハ
イブリッド回路10,ダウンコンバート部(周波数変換
部)101,ローパスフィルタ18,19をそなえてい
る。
【0046】ここで、ダウンコンバート部101は、搬
送波発振器11,90°ハイブリッド回路12,乗算器
13,14,直交度補正手段としての位相補正器(位相
補正手段)171を有している。これにより、このダウ
ンコンバート部101では、搬送波発振器11からの信
号sin ωt を90°ハイブリット回路12に通すことに
より相互に直交する2つの搬送波信号(sin 信号,cos
信号) を得て、これらの搬送波信号(sin 信号,cos 信
号) を用いて、ハイブリッド回路10で分岐された直交
振幅変調信号(I sinωt+Q cosωt)に周波数変換
を施し、更にローパスフィルタ18,19で、ローパス
フィルタリング処理を施して、直交振幅復調を行なうこ
とができるようになっている。なお、搬送波発振器1
は、周波数設定信号の指示に基づき信号sin ωt を出力
するようになっている。
【0047】また、位相補正器171は、90°ハイブ
リット回路12からの一方の搬送波信号cos ( ωt +
δ) の位相を−δだけずらす補正をして、信号cos ωt
を出力するもので、このために、可変容量コンデンサ1
71a等を含んで構成されている。さらに、この第4実
施例においても、前述の第1実施例と同様に、90°ハ
イブリット回路12からの2つの搬送波信号に基づいて
直交度誤差情報を求める直交度検出回路(直交度誤差情
報演算手段)16が設けられている。即ち、この直交度
検出回路16は、位相補正器171からの出力cos ωt
と90°ハイブリット回路2からの他方の搬送波信号si
n ωt とを掛け合わせる乗算部(乗算手段)161と、
この乗算部161での乗算結果について搬送波の2倍波
をきることのできるローパスフィルタリング処理を施し
て直交度誤差情報sin δを得るローパスフィルタ(ロー
パスフィルタリング処理手段)162とをそなえて構成
されている。
【0048】なお、直交度検出回路16による直交度誤
差情報sin δ検出原理は、前述の第1実施例の直交度検
出回路6による直交度誤差情報sin δ検出原理と同様で
あるので、その説明は省略する。そして、直交度検出回
路16からの直交度誤差情報sin δが、位相補正手段1
71へフィードバック入力されて、そのコンデンサ17
1aの容量を変化させる。これにより、位相補正器17
1で、90°ハイブリット回路12からの搬送波信号co
s ( ωt +δ) に位相補正を施して、その位相を−δだ
けずらす補正をして、信号cos ωt が位相補正器171
から出力される。このように誤差を含まない信号cos ω
t が位相補正器171から出力されると、直交度検出回
路16の出力は0になる。その後も、直交度検出回路1
6の出力が0になるような負帰還制御が行なわれる。そ
の結果、この位相補正器171は、直交度検出回路16
からの直交度誤差情報sin δを用いて、搬送波信号に補
正を加えて、直交度補正を行なっていることになる。
【0049】すなわち、この第4実施例も、上記の第1
実施例と同様にして、直交度検出回路16の入力の一方
を位相補正器171の出力とすることにより、搬送波の
位相についてフィードバック制御を行なっているのであ
る。このようにして、この第4実施例の場合は、直交振
幅復調器において、直交度検出回路16で、直交度の誤
差を検出することにより、搬送波の位相をフィードバッ
ク制御により直接補正して、直交度の補正を行なってい
るので、90°ハイブリッド回路12の種類や周波数に
依らず、復調器側において、直交度を正確に保つことが
できる。
【0050】(e)第5実施例の説明 この第5実施例は、上述の第4実施例において、直交度
検出回路16の入力の一方を位相補正器171の出力で
はなく90°ハイブリッド回路12の出力とすることに
より、直交振幅復調器において、搬送波の位相について
フィードフォーワード制御を行なうようにしたものであ
る。
【0051】すなわち、図7は本発明の第5実施例とし
ての直交振幅復調器の直交度補正装置を示すブロック図
であるが、まず、この図7に示す直交振幅復調器は、搬
送波発振器11,90°ハイブリッド回路12,乗算器
13,14,直交度補正手段としての位相補正器(位相
補正手段)171を有するダウンコンバート部(周波数
変換部)101のほか、ハイブリッド回路10,ローパ
スフィルタ18,19をそなえている。これにより、こ
のダウンコンバート部101で、搬送波発振器11から
の信号sin ωt を90°ハイブリット回路12に通すこ
とにより相互に直交する2つの搬送波信号(sin 信号,
cos 信号) を得て、これらの搬送波信号(sin 信号,co
s 信号) を用いて、ハイブリッド回路10で分岐された
直交振幅変調信号(I sinωt+Q cosωt)に周波数
変換を施し、更にローパスフィルタ18,19で、ロー
パスフィルタリング処理を施して、直交振幅復調を行な
うことができるようになっている点は、前述の第4実施
例と同じである。
【0052】また、位相補正器171が可変容量コンデ
ンサ171a等を含んで構成されることにより、90°
ハイブリット回路12からの一方の搬送波信号cos ( ω
t +δ) の位相を−δだけずらす補正をして、信号cos
ωt を出力しうる点も前述の第4実施例と同じである。
さらに、本実施例にかかるの直交度検出回路(直交度誤
差情報演算手段)16は、90°ハイブリット回路12
からの2つの搬送波信号に基づいて直交度誤差情報を求
めるものであり、乗算部(乗算手段)161とローパス
フィルタ(ローパスフィルタリング処理手段)162と
をそなえて構成されているが、乗算部161は、前述の
第4実施例と異なり、位相補正器171からの2出力co
s ωt ,cos( ωt+δ) を掛け合わせるようになって
いる。なお、ローパスフィルタ162は、乗算部161
での乗算結果について搬送波の2倍波をきることのでき
るローパスフィルタリング処理を施して直交度誤差情報
sin δを得るものである。したがって、この第5実施例
は、第2実施例の方式を復調器に適用した例であるとい
うことができる。
【0053】なお、直交度検出回路16による直交度誤
差情報sin δ検出原理は、前述の第2実施例の直交度検
出回路6による直交度誤差情報sin δ検出原理と同様で
あるので、その説明は省略する。そして、この場合も、
直交度検出回路6からの直交度誤差情報sin δが、位相
補正器171へ入力されて、そのコンデンサ171aの
容量を変化させることにより、位相補正器171で、9
0°ハイブリット回路12からの搬送波信号cos( ωt
+δ) に位相補正を施し、その位相を−δだけずらす補
正をして、信号cos ωt が位相補正器171から出力さ
れる。その結果、この位相補正器171は、直交度検出
回路16からの直交度誤差情報sin δを用いて、搬送波
信号に補正を加えて、直交度補正を行なうことができる
ことになる。なお、この場合は、上記の第4実施例と異
なり、直交度検出回路16からは絶えずsin δ情報が出
力されている。
【0054】このようにして、この第5実施例の場合
は、直交振幅復調器において、直交度検出回路16で、
直交度の誤差を検出することにより、搬送波の位相をフ
ィードフォーワード制御により直接補正して、直交度の
補正を行なっているので、90°ハイブリッド回路12
の種類や周波数に依らず、復調器側において、直交度を
正確に保つことができる。
【0055】(f)第6実施例の説明 この第6実施例は、前述の第3実施例の方式を復調器に
適用した例である。すなわち、図8は本発明の第6実施
例としての直交振幅復調器の直交度補正装置を示すブロ
ック図であるが、まず、この図8に示す直交振幅復調器
は、搬送波発振器11,90°ハイブリッド回路12,
乗算器13,14を有するダウンコンバート部(周波数
変換部)101のほかに、ハイブリッド回路10,ロー
パスフィルタ18,19をそなえている。これにより、
このダウンコンバート部101で、搬送波発振器11か
らの信号sin ωt を90°ハイブリット回路12に通す
ことにより相互に直交する2つの搬送波信号(sin 信
号,cos 信号) を得て、これらの搬送波信号(sin 信
号,cos 信号) を用いて、ハイブリッド回路10で分岐
された直交振幅変調信号(I sinωt+Q cosωt)に
周波数変換を施し、更にローパスフィルタ18,19
で、ローパスフィルタリング処理を施して、直交振幅復
調を行なうことができるようになっている点は、前述の
第4,5実施例と同じである。
【0056】さらに、16は直交度検出回路(直交度誤
差情報演算手段)で、この直交度検出回路16は、90
°ハイブリット回路12からの2つの搬送波信号に基づ
いて直交度誤差情報を求めるものであり、第5実施例と
同様の構成を有する乗算部(乗算手段)161とローパ
スフィルタ(ローパスフィルタリング処理手段)162
とをそなえて構成されている。
【0057】すなわち、乗算部161は、90°ハイブ
リット回路12からの2出力sin ωt , cos( ωt+
δ) を掛け合わせるようになっており、ローパスフィル
タ162は、乗算部161での乗算結果について搬送波
の2倍波をきることのできるローパスフィルタリング処
理を施して直交度誤差情報sin δを得るようになってい
る。
【0058】また、この第6実施例においては、図8に
示すように、ローパスフィルタ18の出力を tanδ倍す
る補正係数設定器172及びローパスフィルタ19の出
力をcosδで割る補正係数設定器173が設けられてい
る。そして、これらの補正係数設定器172,173
が、直交度検出回路16からの直交度誤差情報sin δを
受けて、δに応じた tanδ,1/ cosδを設定するよう
になっている。これにより、これらの補正係数設定器1
72,173は、直交度検出回路16からの直交度誤差
情報を用いて、直交振幅信号に補正を加えて、直交度補
正を行なう直交度補正手段を構成することになる。
【0059】なお、図中の符号20は補正係数設定器1
72の出力信号と補正係数設定器173からの出力とを
加算する加算器である。従って、この第6実施例の場合
も、図8に示すように、搬送波発振器11からの正弦波
信号sin ωt を90°ハイブリット回路12を通すこと
により得られた相互に直交する2つの搬送波信号(sin
信号,cos 信号)を用いて、ハイブリッド回路10で分
岐された直交振幅変調信号(I sinωt+Q cosωt)
に周波数変換を施し、更にローパスフィルタ18,19
で、ローパスフィルタリング処理を施して、直交振幅復
調を行なうが、この直交振幅復調に際して、直交度誤差
δを上記の第4,5実施例と同様に求めてから、以下の
処理を行なうのである。
【0060】変調波を(I sinωt+Q cosωt)と表
すと、Iチャネル側の乗算器13の出力は、 (I sinωt+Q cosωt)× sinωt =I/2(1− cos2ωt)+Q/2 sin2ωt となり、また、Qチャネル側の乗算器14の出力は、 (I sinωt+Q cosωt)× cos(ωt+δ) =(I sinωt+Q cosωt)×( cosδ cosωt− s
inδ sinωt) =I cosδ sinωt cosωt−I sinδ sin2 ωt+Q
cosδ cos2 ωt−Q sinδcos ωtsin ωt =(I/2) cosδ sin2ωt−(I/2) sinδ(1
− cos2ωt)+(Q/2) cosδ(1+ cos2ωt)
−(Q/2) sinδ sin2ωt となる。
【0061】その後、ローパスフィルタ18,19を通
すと、Iチャネル側は、I/2となり、Qチャネル側
は、 −(I/2) sinδ+(Q/2) cosδ となる。そして、補正係数設定器172でIチャネル側
の出力に tanδを掛けたものと、補正係数設定器173
でQチャネル側のローパスフィルタ19の出力を cosδ
で割ったものとを加算器20で加え合わせると、次のよ
うなQチャネル側の出力を得ることができる。
【0062】(I/2) tanδ+ cosδ{−(I/2)
sinδ+(Q/2) cosδ} =(I/2) tanδ−(I/2) tanδ+Q/2 =Q/2 このようにして、直交度誤差δを打ち消すことができる
ことがわかる。なお、直交度検出回路16からの直交度
誤差情報(δ)に応じて、補正係数設定器172,17
3では、 tanδ,1/ cosδが設定されることはいうま
でもない。
【0063】これにより、この第6実施例の場合は、直
交振幅復調器において、直交度検出回路16で、直交度
の誤差を検出することにより、ベースバンド信号の処理
によって直交度の誤差を打ち消して、直交度の補正を行
なっているので、90°ハイブリッド回路12の種類や
周波数に依らず、復調器側で、直交度を正確に保つこと
ができるのである。
【0064】(g)その他 なお、上記の実施例で使用した位相補正器は、可変容量
コンデンサ171a等を含んで構成されたものであった
が、その他、メモリ等と演算装置とを組み合わせたもの
で、位相補正器を構成することもできる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の直交振幅
変調器及び直交振幅復調器の直交度補正装置(請求項
1,5)によれば、直交振幅変調器,直交振幅復調器に
おいて、90°ハイブリット回路からの2つの搬送波信
号に基づいて直交度誤差情報を求める直交度誤差情報演
算手段と、該直交度誤差情報演算手段からの直交度誤差
情報を用いて、搬送波信号又は直交振幅信号に補正を加
えて、直交度補正を行なう直交度補正手段とをそなえて
構成されているので、変調器,復調器側で、直交度を正
確に保つことができる利点がある。
【0066】また、本発明の直交振幅変調器及び直交振
幅復調器の直交度補正装置(請求項2,6)によれば、
該直交度補正手段が、該90°ハイブリット回路からの
一方の搬送波信号の位相を補正する位相補正手段として
構成されるとともに、該直交度誤差情報演算手段が、該
位相補正手段からの出力と該90°ハイブリット回路か
らの他方の搬送波信号とを掛け合わせる乗算手段と、該
乗算手段での乗算結果についてローパスフィルタリング
処理を施して直交度誤差情報を得るローパスフィルタリ
ング処理手段とをそなえて構成され、該位相補正手段
が、該直交度誤差情報演算手段からの直交度誤差情報を
用いて、該90°ハイブリット回路からの一方の搬送波
信号に位相補正を施すように構成されているので、搬送
波信号の位相補正をフィードバック制御により実行し
て、変調器,復調器側で、直交度を正確に保つことがで
きる利点がある。
【0067】さらに、本発明の直交振幅変調器及び直交
振幅復調器の直交度補正装置(請求項3,7)によれ
ば、該直交度補正手段が、該90°ハイブリット回路か
らの一方の搬送波信号の位相を補正する位相補正手段と
して構成されるとともに、該直交度誤差情報演算手段
が、該90°ハイブリット回路からの2つの搬送波信号
を掛け合わせる乗算手段と、該乗算手段での乗算結果に
ついてローパスフィルタリング処理を施して直交度誤差
情報を得るローパスフィルタリング処理手段とをそなえ
て構成され、該位相補正手段が、該直交度誤差情報演算
手段からの直交度誤差情報を用いて、該90°ハイブリ
ット回路からの一方の搬送波信号に位相補正を施すよう
に構成されているので、搬送波信号の位相補正をフィー
ドフォーワード制御により実行して、変調器,復調器側
で、直交度を正確に保つことができる利点がある。
【0068】また、本発明の直交振幅変調器及び直交振
幅復調器の直交度補正装置(請求項4,8)によれば、
該直交度補正手段が、直交振幅信号(又は直交振幅復調
信号)に直交度誤差情報に関する補正を加える手段とし
て構成されるとともに、該直交度誤差情報演算手段が、
該90°ハイブリット回路からの2つの搬送波信号を掛
け合わせる乗算手段と、該乗算手段での乗算結果につい
てローパスフィルタリング処理を施して直交度誤差情報
を得るローパスフィルタリング処理手段とをそなえて構
成され、該直交度補正手段が、該直交度誤差情報演算手
段からの直交度誤差情報を用いて、直交振幅信号(又は
直交振幅復調信号)に補正を施すように構成されている
ので、同様にして、変調器,復調器側で、直交度を正確
に保つことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3実施例を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4実施例を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5実施例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第6実施例を示すブロック図である。
【図9】従来例を示すブロック図である。
【図10】従来例を示すブロック図である。
【図11】直交度誤差特性を示す図である。
【符号の説明】
1 搬送波発振器 2 90°ハイブリッド回路 3,4 乗算器 5 加算器 6 直交度検出回路(直交度誤差情報演算手段) 7 直交度補正手段 8 加算器 10 ハイブリッド回路 11 搬送波発振器 12 90°ハイブリッド回路 13,14 乗算器 16 直交度検出回路(直交度誤差情報演算手段) 17 直交度補正手段 18,19 ローパスフィルタリング処理手段 20 加算器 61 乗算部(乗算手段) 62 ローパスフィルタ(ローパスフィルタリング処理
手段) 71 位相補正器(位相補正手段) 71a 可変容量コンデンサ 72,73 補正係数設定器 100 アップコンバート部 100 ダウンコンバート部 161 乗算部(乗算手段) 162 ローパスフィルタ(ローパスフィルタリング処
理手段) 171 位相補正器(位相補正手段) 171a 可変容量コンデンサ 172,173 補正係数設定器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送波発振器(1)からの信号を90°
    ハイブリット回路(2)を通すことにより得られた相互
    に直交する2つの搬送波信号を用いて、相互に直交する
    2つの直交振幅信号に周波数変換を施して直交振幅変調
    を行なう直交振幅変調器において、 該90°ハイブリット回路(2)からの2つの搬送波信
    号に基づいて直交度誤差情報を求める直交度誤差情報演
    算手段(6)と、 該直交度誤差情報演算手段(6)からの直交度誤差情報
    を用いて、搬送波信号又は直交振幅信号に補正を加え
    て、直交度補正を行なう直交度補正手段(7)とをそな
    えて構成されたことを特徴とする、直交振幅変調器の直
    交度補正装置。
  2. 【請求項2】 該直交度補正手段(7)が、該90°ハ
    イブリット回路(2)からの一方の搬送波信号の位相を
    補正する位相補正手段として構成されるとともに、 該直交度誤差情報演算手段(6)が、該位相補正手段か
    らの出力と該90°ハイブリット回路(2)からの他方
    の搬送波信号とを掛け合わせる乗算手段と、該乗算手段
    での乗算結果についてローパスフィルタリング処理を施
    して直交度誤差情報を得るローパスフィルタリング処理
    手段とをそなえて構成され、 該位相補正手段が、該直交度誤差情報演算手段(6)か
    らの直交度誤差情報を用いて、該90°ハイブリット回
    路(2)からの一方の搬送波信号に位相補正を施すよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の直交
    振幅変調器の直交度補正装置。
  3. 【請求項3】 該直交度補正手段(7)が、該90°ハ
    イブリット回路(2)からの一方の搬送波信号の位相を
    補正する位相補正手段として構成されるとともに、 該直交度誤差情報演算手段(6)が、該90°ハイブリ
    ット回路(2)からの2つの搬送波信号を掛け合わせる
    乗算手段と、該乗算手段での乗算結果についてローパス
    フィルタリング処理を施して直交度誤差情報を得るロー
    パスフィルタリング処理手段とをそなえて構成され、 該位相補正手段が、該直交度誤差情報演算手段(6)か
    らの直交度誤差情報を用いて、該90°ハイブリット回
    路(2)からの一方の搬送波信号に位相補正を施すよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の直交
    振幅変調器の直交度補正装置。
  4. 【請求項4】 該直交度補正手段(7)が、直交振幅信
    号に直交度誤差情報に関する補正を加える手段として構
    成されるとともに、 該直交度誤差情報演算手段(6)が、該90°ハイブリ
    ット回路(2)からの2つの搬送波信号を掛け合わせる
    乗算手段と、該乗算手段での乗算結果についてローパス
    フィルタリング処理を施して直交度誤差情報を得るロー
    パスフィルタリング処理手段とをそなえて構成され、 該直交度補正手段(7)が、該直交度誤差情報演算手段
    (6)からの直交度誤差情報を用いて、直交振幅信号に
    補正を施すように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の直交振幅変調器の直交度補正装置。
  5. 【請求項5】 搬送波発振器(11)からの信号を90
    °ハイブリット回路(12)を通すことにより得られた
    相互に直交する2つの搬送波信号を用いて、直交振幅変
    調信号に周波数変換を施し、更にローパスフィルタリン
    グ処理を施して直交振幅復調を行なう直交振幅復調器に
    おいて、 該90°ハイブリット回路(12)からの2つの搬送波
    信号に基づいて直交度誤差情報を求める直交度誤差情報
    演算手段(16)と、 該直交度誤差情報演算手段(16)からの直交度誤差情
    報を用いて、搬送波信号又は直交振幅復調信号に補正を
    加えて、直交度補正を行なう直交度補正手段(17)と
    をそなえて構成されたことを特徴とする、直交振幅復調
    器の直交度補正装置。
  6. 【請求項6】 該直交度補正手段(17)が、該90°
    ハイブリット回路(12)からの一方の搬送波信号の位
    相を補正する位相補正手段として構成されるとともに、 該直交度誤差情報演算手段(16)が、該位相補正手段
    からの出力と該90°ハイブリット回路からの他方の搬
    送波信号とを掛け合わせる乗算手段と、該乗算手段での
    乗算結果についてローパスフィルタリング処理を施して
    直交度誤差情報を得るローパスフィルタリング処理手段
    とをそなえて構成され、 該位相補正手段が、該直交度誤差情報演算手段(16)
    からの直交度誤差情報を用いて、該90°ハイブリット
    回路(12)からの一方の搬送波信号に位相補正を施す
    ように構成されていることを特徴とする請求項5記載の
    直交振幅復調器の直交度補正装置。
  7. 【請求項7】 該直交度補正手段(17)が、該90°
    ハイブリット回路(12)からの一方の搬送波信号の位
    相を補正する位相補正手段として構成されるとともに、 該直交度誤差情報演算手段(16)が、該90°ハイブ
    リット回路(12)からの2つの搬送波信号を掛け合わ
    せる乗算手段と、該乗算手段での乗算結果についてロー
    パスフィルタリング処理を施して直交度誤差情報を得る
    ローパスフィルタリング処理手段とをそなえて構成さ
    れ、 該位相補正手段が、該直交度誤差情報演算手段(16)
    からの直交度誤差情報を用いて、該90°ハイブリット
    回路(12)からの一方の搬送波信号に位相補正を施す
    ように構成されていることを特徴とする請求項5記載の
    直交振幅復調器の直交度補正装置。
  8. 【請求項8】 該直交度補正手段(17)が、直交振幅
    復調信号に直交度誤差情報に関する補正を加える手段と
    して構成されるとともに、 該直交度誤差情報演算手段(16)が、該90°ハイブ
    リット回路(12)からの2つの搬送波信号を掛け合わ
    せる乗算手段と、該乗算手段での乗算結果についてロー
    パスフィルタリング処理を施して直交度誤差情報を得る
    ローパスフィルタリング処理手段とをそなえて構成さ
    れ、 該直交度補正手段(17)が、該直交度誤差情報演算手
    段(16)からの直交度誤差情報を用いて、直交振幅復
    調信号に補正を施すように構成されていることを特徴と
    する請求項5記載の直交振幅復調器の直交度補正装置。
JP6002078A 1994-01-13 1994-01-13 直交振幅変調器及び直交振幅復調器の直交度補正装置 Withdrawn JPH07212427A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100317322B1 (ko) * 1999-01-25 2001-12-22 김영환 위상 보상기를 갖는 큐피에스케이(qpsk) 변조 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100317322B1 (ko) * 1999-01-25 2001-12-22 김영환 위상 보상기를 갖는 큐피에스케이(qpsk) 변조 장치

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