JPH07212623A - ゴ−スト除去装置 - Google Patents

ゴ−スト除去装置

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Publication number
JPH07212623A
JPH07212623A JP6022005A JP2200594A JPH07212623A JP H07212623 A JPH07212623 A JP H07212623A JP 6022005 A JP6022005 A JP 6022005A JP 2200594 A JP2200594 A JP 2200594A JP H07212623 A JPH07212623 A JP H07212623A
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JP
Japan
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signal
waveform
ghost
filter
gcr
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JP6022005A
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English (en)
Inventor
Shigehiro Ito
茂広 伊藤
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴ−スト除去に要する時間が長い従来装置の
欠点を克服したゴ−スト除去装置を提供することを目的
とする。 【構成】 フィルタ−部1−1の出力の映像信号より、
波形取込器1−2でGCR波形を取り込み、波形変換器
1−3で差分信号を得て、fft1−4でフ−リエ変換
して周波数領域の信号を得る。この信号と、基準波形発
生器1−6の出力である周波数領域での基準波形と、メ
モリ回路1−7よりの前回求めた伝達関数とを演算部1
−5で演算処理し、新たな伝達関数を再合成してメモリ
回路1−7に格納すると共に、フ−リエ逆変換してイン
パルス応答を求め、フィルタ−部1−1の係数値として
設定し、ゴ−スト除去を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビジョン(TV)
受像機、ビデオテープレコーダ(VTR )等の各種ビデオ
機器などに応用できる高速で高性能なゴ−スト除去装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のゴ−スト除去装置の構成例
である。こうした配置のゴ−スト除去装置のアルゴリズ
ムの代表的なものはZF法(Zero Forcing Methode)で
ある。TVの映像信号にはゴ−ストキャンセル用の基準
信号(GCR信号)として、図6(a)のGCR波形と
図6(b)の0ペデスタル波形が8フィ−ルドシ−ケン
スで挿入されている。図7(a)〜(h)は第1のフィ
−ルド(F1)から第8のフィ−ルド(F8)までのG
CR信号の配置図であり、8フィ−ルドを一周期とする
周期信号である。これらの信号配列の中から4フィ−ル
ド隔てた図6(a)と図6(b)の信号間で差をとる
と、水平同期信号とバ−スト信号が消去され、図6
(c)の様なGCR波形が取り出せる。GCR波形は幅
が約44.7μsのバ−パルスである。このGCR波形
を1/(4fsc)(但し、fscは色副搬送波周波
数)の間隔で差分処理をすると、その前縁部から図6
(d)のようなゴ−ストキャンセル用の基準パルス、即
ちGCRパルスを得ることができる。GCRパルスは
図8に示すように映像信号の周波数占有帯域であるfm
(=約4MHz)迄平坦な特性になっている。図6
(e)は遅延時間がTg の同相ゴ−ストがある時のGC
Rパルスとそのゴ−ストの波形図である。ゴ−スト
の検出時間範囲は図6(d)〜(g)に於ける−t1か
らt2の間のt1+t2の範囲である。t1、t2の値
は通常、次式
【0003】
【数1】
【0004】の値に設定される。図4における入力ライ
ンL1にはNTSC方式の映像信号が供給され、この映
像信号中には前述の如く図6(a)及び(b)のGCR
信号が図7(a)〜(h)のような8フィ−ルドシ−ケ
ンスで挿入されている。GCR信号の挿入期間は18H
及び281Hである。以下での処理系では、主としてデ
ィジタル信号処理を想定した説明を行うことにしてい
る。従って、入力信号はAD(アナログディジタル)変
換されているものとする。これに伴いラインL2からの
最終出力信号は、この後でDA(ディジタルアナログ)
変換されるものとする。この時の標本化周波数fsとし
て通常使用される値は4fsc(但し、fscは色副搬
送波周波数)である。入力信号はまず、4−1のフィル
タ部に供給される。図2(a)がその具体回路例であ
る。図で2−1がFIRフィルタであり、2−2〜2−
4がIIRフィルタを構成している。この2つのフィル
タを通過した信号がラインL2から出力される。ブロッ
ク2−1のFIRフィルタは図2(b)のように、標本
化周期と同じ値の遅延時間T(次式)
【0005】
【数2】
【0006】の遅延回路がM(Mは正の整数値)個直列
に接続された遅延回路群b−1と各遅延回路の入出力信
号が供給され、これに任意の係数値を与えて増幅するM
+1個の係数設定回路群b−2と、ここで増幅されたM
+1個の信号を加算合成する合成器b−3から成ってい
る。この合成器の出力は次のIIRフィルタに供給され
る。次段のIIRフィルタは加算器2−2と、ブロック
2−1と同様の構成(図2(b))でMの値のことなる
FIRフィルタ2−4と、加算器2−2の出力信号を時
間(M/2)Tだけ遅延させてFIRフィルタ2−4に
供給する遅延回路2−3とで構成されている。図2
(a)のフィルタ−構成を周波数特性で表現すると次式
のようになる。
【0007】
【数3】
【0008】Ga(f)は波形等化及び近接ゴ−スト除
去を受け持つFIRフィルタ2−1の特性であり、Gc
(f)は通常ゴ−スト及びロングゴ−スト除去を受け持
つIIRフィルタ部の特性である。又、Gb(f)は遅
延回路2−3とFIRフィルタ2−4の合成特性であ
る。
【0009】このフィルタ部の出力信号は最終出力信号
として、ラインL2から出力されるが、4−2の波形取
込器にも供給される。この波形取込器では入力される映
像信号の中からGCR信号部をフィ−ルド毎に取り込み
(図7参照)メモリ−などに記憶し、4フィ−ルド隔て
た図6(a)のGCR波形と図6(b)の0ペディスタ
ル波形との差をとり、図6(c)のGCR波形を取り出
す働きをしている。このGCR波形は雑音も含んでいる
ので、これを軽減するための加算平均化処理も行なって
いる。波形変換器4−3は差分回路であり、図6(c)
のGCR波形を標本化間隔Tで差分処理をして、図6
(d)のようなGCRパルスを含む差分信号 yn
(t)を得る働きをしている。前述のように、ゴ−スト
が存在する時には図6(e)のようになる。基準波形発
生器4−4では、歪のない本来のGCR波形、即ち基準
波形s(t)を作り出している。実際には、ROMなど
に予め書き込んでおいて、これをクロックパルスで順次
読み出すような方法でおこなわれる。図6(f)のが
基準波形であるが、この場合は図6(d)のGCRパル
スと同じ波形である。減算器4−5ではブロック4−
3からの差分信号 yn (t)とブロック4−4からの
基準波形s(t)の差を求め、次式の誤差信号 en
(t)を得る回路である。
【0010】
【数4】
【0011】次の係数設定回路4−6は、ZF法に基づ
く係数更新処理を行う回路ブロックであり、次式のよう
にして、新しい係数値を求めている。
【0012】
【数5】
【0013】倍率αを信号の状態に応じて変えるように
することで、適応制御を行わせることもできる。このよ
うにラインL1から入力された映像信号がフィルタリン
グされてラインL2から出力されるに際して、映像信号
中に含まれているGCR信号部を取り出し、GCRパル
ス及びゴ−ストを検出し、基準波形との差から誤差信号
を求め、フィルタ部の係数値の更新を行い、逐次的にゴ
−ストの量を減少させて行くやり方が、ZF法に基づく
図4の機能である。図4のような構成に基づくゴ−スト
除去装置の欠点は、数5のように係数更新を倍率α(<
1)で更新していく逐次的な方法であるため、係数値を
目的とする値に完全に収束させるのには5秒以上の時間
がかかり、特に雑音の多い信号の場合は加算平均の回数
を増やさなければならないので、数十秒の収束時間が必
要であった。この様に、ZF法に代表される逐次的な時
間領域での処理には収束時間が長いと言う欠点があっ
た。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、従来例の様なゴ−スト除去に要する時間
が長いという欠点を克服するにはどのような方策を取れ
ば良いかという点にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は次の
ような手段によるゴ−スト除去装置を構成し、上記課題
を解決している。 (1) ディジタルフィルタ−で構成されたフィルタ−
部に係数値を設定することによりゴ−ストを除去する装
置において、前記フィルタ−部の出力側より、映像信号
中に多重されているGCR波形を取り込み、前記GCR
波形を差分する事で差分信号を得、前記GCR波形の前
縁部から得られるGCRパルスを含む所定範囲の差分信
号を得て、前記差分信号をフ−リエ変換により周波数領
域の信号に変換して第1の信号を得、一方、ゴ−スト除
去の為の周波数領域での基準波形を第2の信号とし、前
記第2の信号を前記第1の信号で割算して得られる信号
を第3の信号とし、前記第3の信号にフィルタ−部の伝
達関数である第4の信号を掛け算して得られる信号を第
5の信号とし、前記第5の信号を新たなフィルタ−部の
伝達関数として求め、前記第5の信号をフ−リエ逆変換
してインパルス応答を求め、フィルタ−部に適合する形
に変換してフィルタ−部の係数値として設定し、ゴ−ス
ト除去を行うように構成した事を特徴とするゴ−スト除
去装置。
【0016】(2) (1)記載のゴ−スト除去装置に
おいて、求められた第5の信号を新たなフィルタ−部の
伝達関数として、前記第4の信号に置き換え、GCR波
形の取り込みからフィルタ−部の係数値設定迄の処理を
繰り返して行う事を特徴とするゴ−スト除去装置。 (3) (2)記載のゴ−スト除去装置において、前記
繰り返しの処理にあたり、フィルタ−部の伝達関数であ
る前記第4の信号の初期値として、基準波形をフ−リエ
変換した第2の信号を用いる事を特徴とするゴ−スト除
去装置。
【0017】
【実施例】図1はこの発明のゴ−スト除去装置の実施例
である。図2(a)はフィルタ−部の構成例であり、図
2(b)はFIRフィルタ−を構成するディジタルフィ
ルタの回路例である。図3はこの発明の核になる演算部
の細部構成例である。図5はディジタルフィルタ−の動
作領域を表す図、図6〜図13は動作波形図である。
動作の説明にあたっては、便宜上、簡略化した模擬的な
表現法も採用してある。また、具体的回路例としてデジ
タル回路を挙げる場合でも、その動作説明をわかりやす
くするため、その回路の信号波形をアナログ波形として
示す場合もある。
【0018】図1に於いて、1−1はフィルタ−部、1
−2は波形取込器、1−3は波形変換器、1−4はフ−
リエ変換器、1−5は演算部、1−6は基準波形発生
器、1−7はメモリ回路、そして1−8は係数設定回路
である。なお、説明の便宜上、各回路自体の処理時間に
よる信号の遅れ、及びその遅れを単に補正するためだけ
に通常用いられる遅延回路等は、説明上必要な場合を除
いて省略するものとする。このゴ−スト除去装置で扱う
ラインL1に加えられる入力信号は、図8のように周波
数帯域がfm(約4MHz)迄のNTSC放送方式のテ
レビジョン映像信号である。この入力信号はまず、フィ
ルタ−部1−1に加えられる。このブロックは従来例の
ブロック4−1と全く同一のものを使用する。従って、
詳細な説明は省略するが、以下の動作説明の中で引用す
るので、回路構成例を説明しておく必要がある。
【0019】図5はフィルタ−部で使用するディジタル
フィルタ−の実効的な係数配置図である。係数番号n=
0が時間基準となる中心位置、即ち主信号の通過位置で
あり、n=−35〜35の71個の係数でFIRフィル
タ−2−1を構成し、n=36〜612の577個の係
数でIIRフィルタ−(ブロック2−2〜2−4)を構
成し、ト−タル648個の係数構成になっている。これ
により、ゴ−スト除去範囲は−2.44μs〜42.7
4μsになる。このフィルタ−部の係数値は係数設定回
路1−8を経由して設定される。フィルタ−部の出力は
ラインL2を介して出力信号として取り出されるが、波
形取込器1−2にも加えられる。このブロックは従来例
のブロック4−2同様、GCR波形を取り込み、これを
加算平均して雑音を軽減して出力する働きをしている。
【0020】次の波形変換器1−3は従来例のブロック
4−3同様、GCR波形から1クロック差分により、G
CRパルスを取り出す処理を行っている。従来例の説明
で引用した様に、ゴ−ストが無い場合は図6(d)、ゴ
−ストが有る場合は図6(e)の様な出力信号 yn
(t)が得られる。次段のブロック1−4はフ−リエ変
換器であり、次式の演算を行い、入力された時間領域信
号 yn (t)を周波数領域の信号 Yn (f)に変換
する働きをしている。
【0021】
【数6】
【0022】次の演算部1−3はこの発明の中心であ
り、フィルタ−部1−1に設定するための伝達関数 G
n (f)を求める演算処理を行うブロックである。ライ
ンL3を介してブロック1−4からの信号 Yn (f)
と、ラインL4を介してブロック1−6からの周波数領
域での基準波形S(f)とメモリ回路(記憶回路)から
の前回求めた伝達関数 Gn-1 (f)が供給され、次式
の演算を行い、伝達関数Gn (f)を求める働きをして
いる。
【0023】
【数7】
【0024】Gn-1 (f)とS(f)との積をYn
(f)で割算を行い新たな伝達特性G(f)を求めてい
る。この式はGCR波形を新たに取り込み、新たなGC
Rパルスを得る度に更新される事を表しているが、最初
の取り込み後に得られる伝達関数G1(f)は次式の様
になる。
【0025】
【数8】
【0026】フィルタ−部に最初に設定する伝達関数
(初期値)は1に設定するが、上の式に従って、G0
(f)=S(f)即ち基準波形を初期値として用いる事
もできる。こうして求めた伝達関数Gn (f)はメモリ
回路1−7に前回のデ−タGn-1(f)と入れ換えて記
憶される。図3は演算部の詳細な機能ブロック図であ
る。最初のブロック5−1にはフ−リエ変換器1−4か
らラインL3を介しての信号 Yn (f)と基準波形発
生器1−6からラインL4を介しての信号S(f)とメ
モリ回路1−7からの信号Gn (f)が供給され、数7
の演算処理が行われる。次のブロック5−2は次式のフ
−リエ逆変換を行って、伝達関数 Gn (f)を時間領
域の信号 gn (t)に変換する働きをしている。
【0027】
【数9】
【0028】次のブロック5−3は入力された信号 g
n (t)の中からFIRフィルタ−に対応する信号部を
取り出す働きをしている。図5におけるn=−35〜3
5にあたる部分を信号 gn (t)の中から切り出し、
次式の信号gna(t)を得る。
【0029】
【数10】
【0030】このように時間領域制限されて求められた
信号gna(t)は係数設定回路1−8と次段のブロック
5−4に送られる。ブロック5−4はフ−リエ変換回路
であり、次式の様に時間領域の信号gna(t)を周波数
領域の信号Gna(f)に変換する。
【0031】
【数11】
【0032】次のブロック5−5は前段からの信号Gna
(f)とメモリ回路1−7からの信号 Gn (f)とか
ら、次式の演算によりIIR部の中のフィルタ−部の伝
達関数Gnb(f)を求める働きをしている。
【0033】
【数12】
【0034】次のブロック5−6では数12で求められ
たGnb(f)の中で不要な映像周波数帯域外成分を遮断
する次式の処理を行っている。
【0035】
【数13】
【0036】次のブロック5−7では次式のようなフ−
リエ逆変換を行って、周波数領域の信号Gnb(f)を時
間領域の信号gnbo(t)に変換する働きをしている。
【0037】
【数14】
【0038】次のブロック5−8は、次式の様に入力さ
れた信号gnbo(t)からIIRフィルタ−部に設定するた
めに有効な領域を切り出す働きをしている。図5におけ
るn=36〜612に相当する信号部を切り出し、gnb
(t)を得る。
【0039】
【数15】
【0040】かくして得られた信号gnb(t) は係数設定
回路1−8及び次のブロック5−9に送られる。ブロッ
ク5−9はフ−リエ変換器であり、次式の様に時間領域
の信号gnb(t)を周波数領域の信号Gnb(f)に変換す
る働きをしている。
【0041】
【数16】
【0042】最後のブロック5−10は前記のようにF
IRフィルタ−部及びIIRフィルタ−部に係数値を転
送するための処理を行った後に、再度伝達関数 Gn
(f)を次式の如く再合成する為の演算を行うブロック
である。
【0043】
【数17】
【0044】ここで再合成された伝達関数 Gn (f)
は次回のフィルタ−係数更新処理の為にメモリ回路1−
7に再度記憶される。なお、メモリ回路に設定される伝
達関数の初期値 G0 (f)は前述の如くS(f)であ
る。一方、ブロック5−3から出力される信号gna
(t)(数10)とブロック5−8から出力される信号
gnb(t)(数15)は、次段の係数設定回路1−8に
送られ、ここでフィルタ−部のディジタルフィルタ−回
路に整合させる為の倍率(β)で増幅されて次段のフィ
ルタ−部に転送される。gna(t)はβ倍されて、ブロ
ック2−1のFIRフィルタ−の係数値となり、gnb
(t)もやはりβ倍されて、IIRフィルタ−を構成す
るブロック2−4の係数値として設定される。βの値と
してディジタルフィルタ−の係数値が10ビット精度の
場合は511、8ビット精度の場合は255などの値を
用いている。 ブロック1−8の機能を纏めると次式の
ようになる。
【0045】
【数18】
【0046】次に、実際の回路で得た波形デ−タによる
処理結果で、この発明の効果を示すことにする。図9は
目標とする基準波形であり、図10〜図13は図1に相
当する実際のゴ−スト除去装置のフィルタ−部の出力か
ら、128フィ−ルド分のGCR信号を取り込み、加算
平均化して得たGCRパルス部の波形である。まず、図
9であるが、これは基準波形s(t)及びS(f)の波
形図である。図9(d)は基準波形発生器1−6から出
力されるS(f)の周波数特性の一例で、遮断周波数を
約4MHzに設定した低域濾波器の特性になっている。
これを時間領域で見た時の波形図s(t)を図9の
(a)、(b)、(c)に示す。図9(a)は基準波形
の近傍を横軸拡大して表示した図であり、図9(b)は
図5に対応したゴ−スト除去可能範囲を含めた時間領域
での波形図である。図9(c)は(b)と同じ時間範囲
で振幅をdB値で表した波形図である。図9(c)は波
形歪を強調して見る際に有効である。
【0047】図10はラインL3を介してブロック1−
4から演算部に供給される信号Yn(f)及びその時間
領域の波形図 yn (t)の例である。この波形図には
若干の近接ゴ−ストと1つのゴ−スト(遅延時間=10
μs、DU比=15dB、位相=0度)が含まれてい
る。図10(d)がYn (f)の周波数特性図である。
これを時間領域で見た時の波形図yn (t)を図10の
(a)、(b)、(c)に示す。図10(a)は基準波
形を横軸拡大して見た図であり、図10(b)はゴ−ス
ト除去可能範囲を含めた時間領域での波形図である。図
10(c)は(b)と同じ時間範囲で振幅をdB値で表
した波形図である。図10(c)はゴ−ストなどの波形
歪が強調されてよくわかる波形図である。図10(a)
〜(d)は図9(a)〜(d)に一対一に対応してい
る。
【0048】メモリ回路1−7に記憶されている伝達関
数が図9(d)のS(f)(=G0(f))である様な
最初の処理(n=1)即ち数8の処理を行い G1
(f)を求め、係数設定回路を経由してフィルタ−部に
転送した後、再びGCR波形を取り込み、GCRパルス
波形を観測した結果を図11に示す。図11(a)〜
(d)は図10(a)〜(d)に一対一に対応したゴ−
スト除去処理後の波形図である。図11(c)を除去処
理前の図10(c)と較べて見ると、ゴ−ストを含む波
形歪は40dB以下のレベル迄低減されている事がわか
る。特にゴ−ストについては、波形測定でも検知できな
い程完全に消去されている。このようにこの発明による
ゴ−スト除去は1回の処理でゴ−スト除去が完了するの
で、極めて高速に、効率的に処理されている事になる。
数8の処理、即ち一回目の処理の後、また繰り返しゴ−
スト除去の処理が行われる事になるが、ゴ−ストの状態
が変動すれば、その状態に即追従する事は明かである。
【0049】図12は3つのゴ−ストのついた信号Yn
(f)、及びその時間領域の波形図yn (t)の例であ
る。3つのゴ−ストは以下のような条件で付加されてい
る。 遅延時間= 0.4μs、DU比=15dB、位相=1
80度 遅延時間= 5.0μs、DU比=15dB、位相=
90度 遅延時間=30.3μs、DU比=20dB、位相=−
90度 図12(a)〜(d)は図10(a)〜(d)に一対一
に対応している。メモリ回路1−7に記憶されている伝
達関数が図9(d)のS(f)(=G0(f))である
様な最初の処理(n=1)即ち、数8の処理を行い G
1 (f)を求め、これを係数設定回路を経由して、フィ
ルタ−部に転送した後、再びGCR波形を取り込み、G
CRパルス波形を観測した結果を図13に示す。
【0050】図13(a)〜(d)は図11(a)〜
(d)に一対一に対応したゴ−スト除去処理後の波形図
である。図13(c)を除去処理前の図12(c)と較
べて見ると、図11の処理結果と同じようにゴ−ストを
含む波形歪は40dB以下のレベル迄低減されていお
り、効果は歴然としている。さて、フィルタ−部の入力
側の前段にはAD変換器が配置されているが、そのデ−
タ精度は8ビット程度であるが、(AD変換器は汎用部
品でありコストとの兼ね合いで、例えば10ビットなど
の高精度のものを通常は使用しない)フィルタ−部の出
力側はディジタルフィルタ−の合成出力であり、十数ビ
ット程度の精度を得る事ができる。この発明の装置では
出力側で9〜10ビットの精度GCR信号を取り込んで
いる。従って、ゴ−ストを極めて高精度で検出でき、ゴ
−ストの除去効果も大きい。
【0051】
【発明の効果】以上の通りこの発明のゴ−スト除去装置
は、以下の効果を有する。 (イ)ゴ−ストの除去に要する処理回数は一回でも十分
に効果があるが、この処理を継続して、繰り返し行って
いくので、緩やかなゴ−ストの変動にも追従できるな
ど、極めて高速で効果的な収束特性を示す。 (ロ)一般にフィルタ−部の入力側に較べて、出力側は
精度の高いデ−タが出力されている。この発明ではこの
出力側からGCR信号を取り込み、ゴ−ストを検出し、
フィルタ−の伝達関数を求めているので、検出精度が高
くなり、高精度のゴ−スト除去効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のブロック構成図である。
【図2】図1に示すフィルタ−部の構成例を示す図であ
る。
【図3】この発明の演算部の細部構成例を示す図であ
る。
【図4】従来のゴ−スト除去装置の構成例を示す図であ
る。。
【図5〜13】この発明の動作説明図である。
【符号の説明】
1−1 フィルタ−部 1−2 波形取込器 1−3 波形変換器 1−4 フ−リエ変換器 1−5 演算部 1−6 基準波形発生器 1−7 メモリ回路 1−8 係数設定回路。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】次の演算部1−5はこの発明の中心であ
り、フィルター部1−1に設定するための伝達関数 G
n(f)を求める演算処理を行うブロックである。ライ
ンL3を介してブロック1−4からの信号 Yn(f)
と、ラインL4を介してブロック1−6からの周波数領
域での基準波形S(f)とメモリ回路(記憶回路)から
の前回求めた伝達関数 Gn−1(f)が供給され、次
式の演算を行い、伝達関数Gn(f)を求める働きをし
ている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】Gn−1(f)とS(f)との積をYn
(f)で割算を行い新たな伝達特性Gn(f)を求めて
いる。この式はGCR波形を新たに取り込み、新たなG
CRパルスを得る度に更新される事を表しているが、最
初の取り込み後に得られる伝達関数G1(f)は次式の
様になる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】フィルター部に最初に設定する伝達関数
(初期値)は1に設定するが、上の式に従って、G0
(f)=S(f)即ち基準波形を初期値として用いる事
もできる。こうして求めた伝達関数Gn(f)はメモリ
回路1−7に前回のデータGn−1(f)と入れ換えて
記憶される。図3は演算部の詳細な機能ブロック図であ
る。最初のブロック5−1にはフーリエ変換器1−4か
らラインL3を介しての信号 Yn(f)と基準波形発
生器1−6からラインL4を介しての信号S(f)とメ
モリ回路1−7からの信号Gn−1(f)が供給され、
数7の演算処理が行われる。次のブロック5−2は次式
のフーリエ逆変換を行って、伝達関数 Gn(f)を時
間領域の信号 gn(t)に変換する働きをしている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のブロック構成図である。
【図2】図1に示すフィルター部の構成例を示す図であ
る。
【図3】この発明の演算部の細部構成例を示す図であ
る。
【図4】従来のゴースト除去装置の構成例を示す図であ
る。
【図5】この発明の動作説明図である。
【図6】この発明の動作説明図である。
【図7】この発明の動作説明図である。
【図8】この発明の動作説明図である。
【図9】この発明の動作説明図である。
【図10】この発明の動作説明図である。
【図11】この発明の動作説明図である。
【図12】この発明の動作説明図である。
【図13】この発明の動作説明図である。
【符号の説明】 1−1 フィルター部 1−2 波形取込器 1−3 波形変換器 1−4 フーリエ変換器 1−5 演算部 1−6 基準波形発生器 1−7 メモリ回路 1−8 係数設定回路
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【数10】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタルフィルタ−で構成されたフィル
    タ−部に係数値を設定することによりゴ−ストを除去す
    る装置において、 前記フィルタ−部の出力側より、映像信号中に多重され
    ているGCR波形を取り込み、前記GCR波形を差分す
    る事で差分信号を得、前記GCR波形の前縁部から得ら
    れるGCRパルスを含む所定範囲の差分信号を得て、前
    記差分信号をフ−リエ変換により周波数領域の信号に変
    換して第1の信号を得、 一方、ゴ−スト除去の為の周波数領域での基準波形を第
    2の信号とし、 前記第2の信号を前記第1の信号で割算して得られる信
    号を第3の信号とし、 前記第3の信号にフィルタ−部の伝達関数である第4の
    信号を掛け算して得られる信号を第5の信号とし、 前記第5の信号を新たなフィルタ−部の伝達関数として
    求め、前記第5の信号をフ−リエ逆変換してインパルス
    応答を求め、フィルタ−部に適合する形に変換してフィ
    ルタ−部の係数値として設定し、ゴ−スト除去を行うよ
    うに構成した事を特徴とするゴ−スト除去装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のゴ−スト除去装置におい
    て、求められた第5の信号を新たなフィルタ−部の伝達
    関数として、前記第4の信号に置き換え、GCR波形の
    取り込みからフィルタ−部の係数値設定迄の処理を繰り
    返して行う事を特徴とするゴ−スト除去装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のゴ−スト除去装置におい
    て、前記繰り返しの処理にあたり、フィルタ−部の伝達
    関数である前記第4の信号の初期値として、基準波形を
    フ−リエ変換した第2の信号を用いる事を特徴とするゴ
    −スト除去装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002148292A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Hioki Ee Corp デジタルフリッカメータ

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JP2002148292A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Hioki Ee Corp デジタルフリッカメータ

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