JPH0721380A - 画像処理による成形品形状誤差判断方法 - Google Patents

画像処理による成形品形状誤差判断方法

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JPH0721380A
JPH0721380A JP5152038A JP15203893A JPH0721380A JP H0721380 A JPH0721380 A JP H0721380A JP 5152038 A JP5152038 A JP 5152038A JP 15203893 A JP15203893 A JP 15203893A JP H0721380 A JPH0721380 A JP H0721380A
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義弘 富川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汎用性に優れた画像処理による形状誤差判断
ができるようにする。 【構成】 正しい成形品の輪郭形状を基準形状とし、成
形品の画像情報を処理してその輪郭形状を入力形状とす
る。前記基準形状の3点を基準点とし、この基準点と一
致する入力形状上の3点を算出し、その算出した入力形
状の3点と基準点を合致させるように入力形状を座標変
換して基準形状と入力形状を位置合せし、その後に基準
形状と入力形状の誤差を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スライドファスナーの
務歯等の成形品に対し、正常製品と異常製品の違いを画
像処理により自動的に判断させる方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】スライドファスナーは、一対のテープに
添って多数の務歯を植つけ、この一対のテープに植え付
けられた務歯をスライダーで、噛合、離脱するものが一
般的である。この内金属スライドファスナーの務歯は、
成形機により一個毎に打ち抜き成形されている。この製
造過程において、成形機の異常等により務歯形状の異常
が現れることがあり、常に務歯形状の検査を行う必要が
ある。従来は、例えば作業者が、マイクロメーターで形
状寸法を測定したり、ルーペ等を用いて製品形状を観察
することによって、規定外寸法、務歯形状欠損、曲がり
等の加工不良を検出し、形状不良判定を行っている。
【0003】この務歯形状の判断方法はマイクロメータ
ーの取扱いや目視による観察等、検査する作業者の技術
や経験など個人的な経験による影響を受け易く、検査基
準が不安定で信頼性が悪いものとなっている。
【0004】一方、CCDカメラとCRTと画像処理用
コンピュータを備え、成形品をCCDカメラで撮影し、
その画像情報を基にコンピュータにより様々な形状を判
断する画像処理による形状判断技術が知られ、この技術
を務歯形状不良の判断に適用することによって、検査基
準が一定となって信頼性が向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像処理による形状不良判断方法では、対象物を限定
し、対象物特有の特徴量(面積、モーメント、特定部分
の寸法、色等)を使用し、画像処理に熟知した技術者に
よるプログラムの作成によって、不良判断装置が作成さ
れていた。このため作成された形状不良判断装置は、特
定の対象物にしか使用できずに汎用性は劣るばかりでは
なく、対象物のわずかの仕様の変更でもプログラムを書
き換えるために専門の技術者を必要とし、開発の上での
大きな問題となっていた。また、不良判断の正解率を高
めるためには、できるだけの多くの特徴量を使用し、総
合判定を行うことが望ましいが、特徴量を増やすことに
より計算量が増加し、判断結果が遅くなるという言う問
題があった。
【0006】そこで、本発明は、既に音声認識、文字認
識の分野で知られている階層型のニューラルネット・バ
ックプロパゲーション・アルゴリスムを成形品の形状不
良認識に適用し、前述の課題を解決する為の汎用性のあ
る画像処理による成形品形状判断方法を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】成形品の汎用性のある判
断手法を実現するためには、位置ズレや回転に影響され
ない判断処理、複数の成形品に共通し、かつ、計算時間
を必要としない形状判定パラメータの選定、形状学習機
能を有することが最低限必要である。この3つの条件を
実現する手段として、 (1) 特定の成形品の輪郭線形状を基準形状とし、そ
の基準形状から任意に選択される3点以上の部位を基準
点とし、その基準点から検出される勾配差、周長差、距
離等の位置、回転に不変な特徴を基準特徴とし、また形
状判断される成形品の輪郭線形状を入力形状とし、その
入力形状を等間隔に分割した部位を入力部位とし、その
入力部位の中から基準部位に対応させて3点以上の部位
を選択し、基準特徴に対応した勾配差、周長差、距離等
の位置、回転に不変な特徴を入力特徴としたとき、入力
特徴と基準特徴とが最も近似するように3点以上の部位
を入力部位の中から検出し、検出された部位と基準部位
が重なる様な座標変換を行うことによって、基準形状と
入力形状の位置合わせを行い、次に成形品形状と行なう
画像処理による成形品形状判断方法。 (2) (1)の方法に基づき位置合わせされた入力形
状から、基準形状上で任意に設定された複数の評価領域
に含まれる部位を抽出し、その部位を関数級数近似によ
って曲線近似することにより、形状を判断するためのパ
ラメータを抽出するし、それに基づいて成形品形状判断
を行なう画像処理による成形品形状判断方法。 (3) (1)の方法に基づき位置合わせされた入力形
状から、(2)の方法に基づいて、形状を判断するため
のパラメータを抽出し、そのパラメータを階層型ニュー
ラルネットの入力データとして、成形品形状の学習及び
判断を行なうことで成形品形状判断を行なう画像処理に
よる成形品形状判断方法。の3方法を利用する。
【0008】
【作 用】本発明を適用することによって、回転や位
置ズレに影響されず、形状学習能力を利用して様々な成
形品の形状不良を判断できるので、対象物や多少の仕様
変更でも画像処理に熟知した技術者がいなくても、不良
判断装置が作成できる。
【0009】
【実 施 例】図1に示すように、CCDカメラ1と、
拡大レンズ2を備えた拡大ユニット3と、成形品Aを載
置する透明なサンプルホルダ4と、そのサンプルホルダ
4の下方より光を照射する光源5と、画像処理用コンピ
ュータ6と、CRT7とより画像処理装置を構成し、成
形品AをCCDカメラ1で撮影し、その画像情報は画像
処理用コンピュータ6に入力されてCRT7に表示され
ると同時に情報処理される。前記成形品Aはスライドフ
ァスナーの務歯であり、以下成形品を務歯Aとして説明
する。
【0010】(務歯形状判断の為の処理手順) 基準形状の入力 位置合わせ、評価領域指定の為の基準形状(図2のA)
を画像処理コンピュータ6に入力する。基準形状Aは、
形状の輪郭を示すN個の点列からなり、それぞれx座標
値、Y座標値を持つ。務歯形状は、通常テープ取り付け
部10、幅狭基部11、幅狭中間部12、幅広先端部1
3を有し、その輪郭線形状は、一側直線部14、一側直
線部14とほぼ直角にらる一側面部15、先端円弧部1
6、折曲した他側面部17、他側直線部18より成り立
つ。この基準形状上に、位置合わせの基準となる3個以
上の基準部位a,b,cを直線上に並ばないように指定
する。また、評価の対象となる評価領域B,C,Dを適
当な面積を有する4角形領域として指定する。
【0011】入力形状の入力 形状評価の対象となる入力形状(図3のE)をCCDカ
メラ1により、画像処理用コンピュータ6に入力する。
入力形状Eも、基準形状Aと同様に、形状の輪郭を示す
X座標値、y座標値を持つN個の点列からなる。
【0012】基準形状上に入力形状を位置合わせす
る。 入力された入力形状Eは、外観上基準形状Aと類似して
いるが、位置、回転等のズレのためx,y座標値が異な
っており、比較すべき評価領域を入力形状上から直接見
つけだすことは不可能である。そこで、基準形状と入力
形状の位置合わせを行い、基準形状上で指定された評価
領域に含まれる入力形状上の点列を形状評価の対象とす
る。
【0013】前述の部分形状に基づく位置合わせは、予
め画像処理用コンピュータ6上に記憶されている基準形
状Aにおいて予め指定された部分図2のa,b,cの情
報と、新たに入力された入力形状Bの任意の点の情報か
ら決定される評価関数fを最小にする点の組み合わせを
入力形状上から探しだし、探し出された点と基準形状上
の点が重なる様な座標変換のパラメータφ,u,vを決
定して入力データを座標変換することで両者の部分形状
を一致させることによって行う。
【0014】前記評価関数fは、基準形状上の位置ズレ
や回転によって変化しない情報として、基準形状上の基
準部位(図4、a,b,c)間の距離(図4、L1)、
周長差(図4、L2)、勾配差(図4、α1)等の基準
特徴に着目し、それらの基準特徴と、入力形状上の任意
の入力部位(図3、d,e,f)で計測される距離(図
3、L3)、周長差(図3、L4)、勾配差(図3、α
2)等の入力特徴の差の自乗を全ての部位の組み合わせ
て計算し、足し合わせたものである。この評価関数f
は、両者が一致した場合は0で、それ以外は0より大き
い値をもつので、入力部位(図3、d,e,f)を適当
に変化させ、評価関数fの最小値を評価することによ
り、基準形状上の基準部位(図4、a,b,c)と条件
の最も一致する部位を入力形状上から見つけだすことが
できる。
【0015】この評価関数fを計算式で表現すると、 評価関数f =(Σ(基準部位間の距離L1−入力部位間の距離L
3)2 ×(重み1) +(Σ(基準部位間の周長差L2−入力部位間の周長差
L4)2 ×(重み2) +(Σ(基準部位間の勾配差α1−入力部位間の勾配差
α2)2 ×(重み3) で表現できる。
【0016】前述の評価関数fの最小値を評価すること
により、基準形状上の基準部位(図4、のa,b,c)
と条件の最も一致すること入力形状上部位(図3、a,
b,c)を検出できる。この三点がもっとも一致するよ
うに式1に示す座標変換のパラメータφ,n,vを最小
自乗法により決定し、入力形状の全点列に前記式1の座
標変換を行うことにより、入力形状Bと基準形状Aの位
置合わせが行える。
【0017】
【式1】
【0018】座標変換パラメータφ,n,vは、基準形
状上の基準部位(図4、a,b,c)に対応するそれぞ
れの中心座標を(smx〔pi 〕、smy〔pi 〕、i
=1〜3、p1 ,p2 ,p3 は、a,b,cに対応)、
検出された入力形状上の入力部位(図3d,e,f)に
対応するそれぞれの中心座標を(mx〔ki 〕、my
〔ki 〕、i=1〜3、k1 ,k2 ,k3 はd,e,f
に対応)として、以下の式2で算出される。
【0019】
【式2】
【0020】図5はこれらの操作により入力形状Eと基
準形状Aを重ね合せたものである。位置合せの精度は評
価関数の重みの規定により微妙に変化する。
【0021】部分的な評価領域からの評価パラメータ
の抽出 形状誤差を判断(評価)する場合、形状識別が可能な範
囲でできるだけ少ないデータで評価する方が効率的であ
る。そこで評価する領域を図5のB,C,Dに示すよう
に最も形状異常が現れ易い部分的な領域に限定し、その
領域を評価する。この評価領域に含まれるx座標、y座
標データをそれぞれ、x〔i〕,y〔i〕で示し、公知
の最小自乗法により、下記式3のような関数級数で近似
し、その係数を評価パラメータとして抽出する。
【0022】
【式3】
【0023】この関数近似による評価パラメータ抽出を
利用することにより、形状評価の為のパラメータを大幅
に削減できる。
【0024】表1,表2及び図11は、上記の近似関数
として、下記式4
【0025】
【式4】
【0026】の様な、iに関する4次と7次の多項式で
近似した場合と下記式5
【0027】
【式5】
【0028】の様な、フーリエ級数近似で近似した場合
のスライドファスナー務歯形状の判断結果の正解率を示
しており、これらの評価パラメータが成形品形状の判断
に有効であることを示している。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】評価パラメータによる入力形状の形状判
断 前述ので抽出した評価パラメータを利用して、図6に
示すような三層構造の階層型ニューラルネットモデルの
アルゴリズムを利用して、コンピュータに学習判断を行
わせる。つまり、処理を学習段階と判断段階に分割し、
学習段階では評価パラメータをニューラルネットに与え
ると同時にその形状が正常であるか不良であるかと言っ
た教師情報を入力する。判断段階では、教師情報が無く
てもコンピュータが適切な判断を与えてくれる様にな
る。このニューラルネットの学習能力を利用することに
よって、汎用的な形状判断が実現できる。(ニューラル
ネットに関しては、ニューロコンピュータの基礎、中野
馨、コロナ社、1990初版、他多数参照) これに対して、形状から抽出される評価パラメータに基
づいてプログラムによって基礎値を設定して形状を判断
する従来の方法では汎用性に劣る。
【0032】前記図6に示すにニューラルネット、16
(10)×3ユニットの入力層20と100ユニットの
中間層21と、8ユニットの出力層22で構成される。
入力形状から抽出された評価パラメータは、それぞれ入
力層20のユニットに入力する。学習段階では、出力層
22のユニットは不良パターンを割当、入力形状を与え
ると同時に対応する不良のユニットを1それ以外を0に
設定する。学習方法は、バックプロパゲーションアルゴ
リズムを使用する。判断段階では、単に入力層20に入
力形状から抽出される評価パラメータを与え、そのとき
の出力層の反応を比較することによって、入力形状の判
断を行う。
【0033】前述〜までの処理を行うことによっ
て、汎用的な成形品の形状判断を行うことができる。表
1,表2,図11は、正常製品サンプル(図7)、山高
すぎサンプル(図8)、山低すぎサンプル(図9)、欠
け不良サンプル(図10)に対する判断結果を示したも
のである。近似関数の違いによる判断結果に違いはある
が、90%以上の形状判断が実現できている。
【0034】
【発明の効果】特定の成形品の輪郭形状を基準形状と
し、その部分形状を基にした位置合わせを行っているの
で、比較的高速に位置ズレ回転に依存しない判断処理を
行うことができる。特定の評価領域に評価対象を限定
し、関数近似により評価パラメータの削減を行っている
ので、処理量が少なく高速に判断処理が行える。ニュー
ラルネットの学習能力を利用しているので、多様な成形
品を記憶し判断するので汎用性に優れた形状判断が行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理装置の説明図である。
【図2】正しい成形品の基本形状の説明図である。
【図3】成形品の画像情報を処置した入力形状の説明図
である。
【図4】基本形状の基準点と距離、周長、勾配差の説明
図である。
【図5】基本形状の入力形状を位置合せした状態の説明
図である。
【図6】ニューラルネットワークの構造説明図である。
【図7】正常の務歯形状の説明図である。
【図8】務歯の形状不良の説明図である。
【図9】務歯の形状不良の説明図である。
【図10】務歯の形状不良の説明図である。
【図11】4分類で学習率と自乗誤差量を示す図表であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/64 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の成形品の輪郭線形状を基準形状と
    し、その基準形状から任意に選択される3点以上の部位
    を基準点とし、その基準点から検出される勾配差、周長
    差、距離等の位置、回転に不変な特徴を基準特徴とし、
    また形状判断される成形品の輪郭線形状を入力形状と
    し、その入力形状を等間隔に分割した部位を入力部位と
    し、その入力部位の中から基準部位に対応させて3点以
    上の部位を選択し、基準特徴に対応した勾配差、周長
    差、距離等の位置、回転に不変な特徴を入力特徴とした
    とき、入力特徴と基準特徴とが最も近似するように3点
    以上の部位を入力部位の中から検出し、検出された部位
    と基準部位が重なる様な座標変換を行うことによって、
    基準形状と入力形状の位置合わせを行い、次に成形品形
    状判断を行なうことを特徴とする画像処理による成形品
    形状判断方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法に基づき位置合わせされ
    た入力形状から、基準形状上で任意に設定された複数の
    評価領域に含まれる部位を抽出し、その部位を関数級数
    近似によって曲線近似することにより、形状を判断する
    ためのパラメータを抽出し、次に成形品形状判断を行な
    うことを特徴とする画像処理による成形品形状判断方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1の方法に基づき位置合わせされ
    た入力形状から、請求項2の方法に基づいて、形状を判
    断するためのパラメータを抽出し、そのパラメータを階
    層型ニューラルネットの入力データとして、成形品形状
    の学習及び判断を行うことで成形品形状判断を行うこと
    を特徴とする画像処理による成形品形状判断方法。
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