JPH07214335A - アルミニウム材の抵抗溶接法 - Google Patents
アルミニウム材の抵抗溶接法Info
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- JPH07214335A JPH07214335A JP6009122A JP912294A JPH07214335A JP H07214335 A JPH07214335 A JP H07214335A JP 6009122 A JP6009122 A JP 6009122A JP 912294 A JP912294 A JP 912294A JP H07214335 A JPH07214335 A JP H07214335A
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- welded
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Abstract
(57)【要約】
【目的】少なくとも一方がMgを含有する2個のアルミ
ニウム材からなる被溶接部材1、1を抵抗溶接する方法
において、溶接電流を減少する。 【構成】 Mg含有アルミニウム材の表面にMgを濃化
させた状態で溶接する。好ましくは、Mg含有アルミニ
ウム材の表面から深さ0.1μmまでの表層部における
Mg含有量を10wt%以上とするのが良い。また、Mg
の表面濃化は、Mg含有アルミニウム材を溶接前に予め
350〜550℃で加熱することにより行うのが望まし
い。
ニウム材からなる被溶接部材1、1を抵抗溶接する方法
において、溶接電流を減少する。 【構成】 Mg含有アルミニウム材の表面にMgを濃化
させた状態で溶接する。好ましくは、Mg含有アルミニ
ウム材の表面から深さ0.1μmまでの表層部における
Mg含有量を10wt%以上とするのが良い。また、Mg
の表面濃化は、Mg含有アルミニウム材を溶接前に予め
350〜550℃で加熱することにより行うのが望まし
い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミニウム材の抵
抗溶接法に関し、さらに詳しくは重ね抵抗溶接法に関す
る。
抗溶接法に関し、さらに詳しくは重ね抵抗溶接法に関す
る。
【0002】なお、この明細書において、「アルミニウ
ム材」の語はアルミニウム材とアルミニウム合金材の両
方を含む意味で用いる。
ム材」の語はアルミニウム材とアルミニウム合金材の両
方を含む意味で用いる。
【0003】
【従来の技術】自動車、器物等の各種部品として、強度
に優れたJIS5182等のMg含有アルミニウム材が
用いられることがある。そして、このMg含有アルミニ
ウム材と他のMg含有アルミニウム材またはMgを含有
しないアルミニウム材とを抵抗溶接して溶接品に製作さ
れる場合がある。
に優れたJIS5182等のMg含有アルミニウム材が
用いられることがある。そして、このMg含有アルミニ
ウム材と他のMg含有アルミニウム材またはMgを含有
しないアルミニウム材とを抵抗溶接して溶接品に製作さ
れる場合がある。
【0004】かかる抵抗溶接法は、周知のとおり、銅製
その他の電極を被溶接部材に接触状態に配置するととも
に、加圧下で被溶接部材の接合予定箇所に電流を流し、
その電流による抵抗発熱で接合部の温度を上昇させ、溶
接を行う方法である。
その他の電極を被溶接部材に接触状態に配置するととも
に、加圧下で被溶接部材の接合予定箇所に電流を流し、
その電流による抵抗発熱で接合部の温度を上昇させ、溶
接を行う方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、アルミニウ
ム材は、一般に固有抵抗が小さく熱伝導度が大であるた
め発熱量が小さく、かつ発生熱の拡散が大きい。このた
め、前述のようなMg含有アルミニウム材の抵抗溶接法
においても、発熱量を大にするため大きな溶接電流を流
しているが、溶接電流が大きいと電極との接触界面での
発熱が大きくなって電極先端で銅とアルミニウムとの合
金を作ってしまい、電極寿命が短くなるという欠点があ
った。しかも、容量の大きな溶接機を使用しなければな
らないため、溶接機のイニシャルコスト、ランニングコ
ストが高くつくという欠点もあった。
ム材は、一般に固有抵抗が小さく熱伝導度が大であるた
め発熱量が小さく、かつ発生熱の拡散が大きい。このた
め、前述のようなMg含有アルミニウム材の抵抗溶接法
においても、発熱量を大にするため大きな溶接電流を流
しているが、溶接電流が大きいと電極との接触界面での
発熱が大きくなって電極先端で銅とアルミニウムとの合
金を作ってしまい、電極寿命が短くなるという欠点があ
った。しかも、容量の大きな溶接機を使用しなければな
らないため、溶接機のイニシャルコスト、ランニングコ
ストが高くつくという欠点もあった。
【0006】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、被溶接部材の少なくとも一方がM
g含有アルミニウム材である抵抗溶接法において、溶接
電流を減少することを目的とする。
されたものであって、被溶接部材の少なくとも一方がM
g含有アルミニウム材である抵抗溶接法において、溶接
電流を減少することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、Mg含有アルミニウム材中のMgを利
用しこれを表面に濃化させて抵抗溶接を行うことによ
り、溶接電流が減少することの知見に基づいて完成され
たものである。
に、この発明は、Mg含有アルミニウム材中のMgを利
用しこれを表面に濃化させて抵抗溶接を行うことによ
り、溶接電流が減少することの知見に基づいて完成され
たものである。
【0008】即ち、この発明は、少なくとも一方がMg
を含有する2個のアルミニウム材からなる被溶接部材
を、それらの少なくとも一部を重ね合せて抵抗溶接する
方法において、前記Mg含有アルミニウム材の表面にM
gを濃化させた状態で溶接することを特徴とするアルミ
ニウム材の抵抗溶接法を要旨とする。
を含有する2個のアルミニウム材からなる被溶接部材
を、それらの少なくとも一部を重ね合せて抵抗溶接する
方法において、前記Mg含有アルミニウム材の表面にM
gを濃化させた状態で溶接することを特徴とするアルミ
ニウム材の抵抗溶接法を要旨とする。
【0009】この発明において、Mg含有アルミニウム
材の表面にMgを濃化させた状態で抵抗溶接を行うこと
により、溶接電流を減少できるのは次の理由による。即
ち、表面にMgが濃化されたアルミニウム材を加熱した
場合、Mg濃化層とアルミニウム母材との界面における
溶融はその個々の融点ではなくそれらの共晶温度で生ず
る。つまり、抵抗溶接時に通電すると、Mg濃化層とア
ルミニウム母材との界面における溶融はAlの融点より
も低い437℃で生じるため、アルミニウム材の表層部
が低い温度で局部的に溶融してナゲット形成に必要な発
熱量が少なくて済み、従って溶接電流値も小さくて済
む。かつまた、Mgによる抵抗増大作用により、Mg濃
化層における電気抵抗値を増加させることができ、発熱
効率を高められることからも、溶接電流を少なくできる
のである。しかし、Mg含有アルミニウム材の表面から
深さ0.1μmまでの表層部におけるMg含有量が10
wt%未満では、かかる効果に乏しい場合があり、溶接電
流を十分に減少できない恐れがある。従って、Mgの表
面濃化の程度は、望ましくは、Mg含有アルミニウム材
の表面から深さ0.1μmまでの表層部におけるMg含
有量が10wt%以上、特に好ましくは12wt%以上とな
るように行うのが良い。
材の表面にMgを濃化させた状態で抵抗溶接を行うこと
により、溶接電流を減少できるのは次の理由による。即
ち、表面にMgが濃化されたアルミニウム材を加熱した
場合、Mg濃化層とアルミニウム母材との界面における
溶融はその個々の融点ではなくそれらの共晶温度で生ず
る。つまり、抵抗溶接時に通電すると、Mg濃化層とア
ルミニウム母材との界面における溶融はAlの融点より
も低い437℃で生じるため、アルミニウム材の表層部
が低い温度で局部的に溶融してナゲット形成に必要な発
熱量が少なくて済み、従って溶接電流値も小さくて済
む。かつまた、Mgによる抵抗増大作用により、Mg濃
化層における電気抵抗値を増加させることができ、発熱
効率を高められることからも、溶接電流を少なくできる
のである。しかし、Mg含有アルミニウム材の表面から
深さ0.1μmまでの表層部におけるMg含有量が10
wt%未満では、かかる効果に乏しい場合があり、溶接電
流を十分に減少できない恐れがある。従って、Mgの表
面濃化の程度は、望ましくは、Mg含有アルミニウム材
の表面から深さ0.1μmまでの表層部におけるMg含
有量が10wt%以上、特に好ましくは12wt%以上とな
るように行うのが良い。
【0010】Mg含有アルミニウム材の表面にMgを濃
化させる方法は、特に限定されることはないが、最も簡
単で実用的な方法として、Mg含有アルミニウム材を大
気中等の酸化性雰囲気中で加熱することにより、アルミ
ニウム材中のMgを表層部に拡散させることにより濃化
する方法を挙げ得る。この場合、加熱温度は350〜5
50℃に設定するのが良い。350℃未満では、Mgの
濃化度合いが不足し、溶接電流の減少効果が乏しくなる
場合がある。一方、550℃を越える温度では、結晶粒
界が局部的に溶解する等の恐れがある。特に好ましい加
熱温度は400〜550℃である。また、加熱時間は加
熱温度にもよるが、350〜550℃の加熱温度に対し
ては1〜50時間が好ましい。また、加熱は必ずしもア
ルミニウム材の全体に対して行わなければならないもの
ではなく、溶接予定箇所のみを加熱しても良い。また、
上記のような加熱、特に酸化性雰囲気中で350〜55
0℃の加熱を実施することにより、Mgの表面濃化に加
えて、アルミニウム材の表面にMg0やAl2 O3 (特
にγAl2 O3 )等の酸化物を形成することができ、こ
れが抵抗溶接時の電気抵抗を増大させる方向に作用する
結果、発熱効率のさらなる向上、溶接電流のさらなる低
下に寄与するという効果もある。
化させる方法は、特に限定されることはないが、最も簡
単で実用的な方法として、Mg含有アルミニウム材を大
気中等の酸化性雰囲気中で加熱することにより、アルミ
ニウム材中のMgを表層部に拡散させることにより濃化
する方法を挙げ得る。この場合、加熱温度は350〜5
50℃に設定するのが良い。350℃未満では、Mgの
濃化度合いが不足し、溶接電流の減少効果が乏しくなる
場合がある。一方、550℃を越える温度では、結晶粒
界が局部的に溶解する等の恐れがある。特に好ましい加
熱温度は400〜550℃である。また、加熱時間は加
熱温度にもよるが、350〜550℃の加熱温度に対し
ては1〜50時間が好ましい。また、加熱は必ずしもア
ルミニウム材の全体に対して行わなければならないもの
ではなく、溶接予定箇所のみを加熱しても良い。また、
上記のような加熱、特に酸化性雰囲気中で350〜55
0℃の加熱を実施することにより、Mgの表面濃化に加
えて、アルミニウム材の表面にMg0やAl2 O3 (特
にγAl2 O3 )等の酸化物を形成することができ、こ
れが抵抗溶接時の電気抵抗を増大させる方向に作用する
結果、発熱効率のさらなる向上、溶接電流のさらなる低
下に寄与するという効果もある。
【0011】而して、Mg含有アルミニウム材における
Mg量は特に限定されることはないが、0.5wt%未満
では上記のような350〜550℃の加熱を実施して
も、表面のMg濃化が不十分となる場合があることか
ら、Mg量は0.5wt%以上、好ましくは1.0wt%以
上とするのが良い。
Mg量は特に限定されることはないが、0.5wt%未満
では上記のような350〜550℃の加熱を実施して
も、表面のMg濃化が不十分となる場合があることか
ら、Mg量は0.5wt%以上、好ましくは1.0wt%以
上とするのが良い。
【0012】被溶接部材を構成する2個のアルミニウム
材は、いずれか一方がMgを含有するものであれば良
い。勿論両方がMgを含有していても良い。また、被溶
接部材の両方がMgを含有する場合において、両方のア
ルミニウム材の表面にMgが濃化されていても良いし、
一方のアルミニウム材にのみMgが濃化されていても良
い。また、Mgを含有するアルミニウム材に、Al、M
g以外の成分は含有されていてもいなくても良い。ま
た、被溶接部材のうちの一方のアルミニウム材のみがM
gを含有する場合、他方のアルミニウム材の組成も限定
されることはない。Mg含有アルミニウム材の一例とし
て、5182、5052等の5000系アルミニウム材
を挙げ得る。
材は、いずれか一方がMgを含有するものであれば良
い。勿論両方がMgを含有していても良い。また、被溶
接部材の両方がMgを含有する場合において、両方のア
ルミニウム材の表面にMgが濃化されていても良いし、
一方のアルミニウム材にのみMgが濃化されていても良
い。また、Mgを含有するアルミニウム材に、Al、M
g以外の成分は含有されていてもいなくても良い。ま
た、被溶接部材のうちの一方のアルミニウム材のみがM
gを含有する場合、他方のアルミニウム材の組成も限定
されることはない。Mg含有アルミニウム材の一例とし
て、5182、5052等の5000系アルミニウム材
を挙げ得る。
【0013】溶接に際しては、図1に示すように、被溶
接部材(1)(1)の少なくとも一部を重ね合せたの
ち、被溶接部材(1)(1)の外面に1対の電極(2)
(2)を接触させて加圧し、電極(2)(2)間に溶接
電流を流す。この溶接電流により、被溶接部材の表面は
発熱するが、少なくとも一方の被溶接部材の表面にMg
が濃化されているから、Mg濃化層とアルミニウム母材
との界面が低い温度で溶融するとともに、Mg濃化層に
おける電気抵抗値の増大作用に起因して発熱効率が向上
することも相俟って、該アルミニウム材の表層部が低い
温度で局部的に溶融し、接合界面に径大のナゲットが形
成され、被溶接部材(1)(1)の強固な接合が達成さ
れる。また、両方の被溶接部材が、ともにその表面にM
gが濃化されている場合には、いずれのアルミニウム材
においても、上記のようなアルミニウム材表層部の局部
的な低温度溶融が進行するため、益々溶接電流が少なく
て済む。また、加熱によりアルミニウム材表面のMg濃
化を実施している場合には、アルミニウム材表面に形成
されたMgOやγAl2 O3 等の酸化物が電気抵抗を増
加させるため、発熱効率がさらに向上して、益々少ない
溶接電流で接合することができる。
接部材(1)(1)の少なくとも一部を重ね合せたの
ち、被溶接部材(1)(1)の外面に1対の電極(2)
(2)を接触させて加圧し、電極(2)(2)間に溶接
電流を流す。この溶接電流により、被溶接部材の表面は
発熱するが、少なくとも一方の被溶接部材の表面にMg
が濃化されているから、Mg濃化層とアルミニウム母材
との界面が低い温度で溶融するとともに、Mg濃化層に
おける電気抵抗値の増大作用に起因して発熱効率が向上
することも相俟って、該アルミニウム材の表層部が低い
温度で局部的に溶融し、接合界面に径大のナゲットが形
成され、被溶接部材(1)(1)の強固な接合が達成さ
れる。また、両方の被溶接部材が、ともにその表面にM
gが濃化されている場合には、いずれのアルミニウム材
においても、上記のようなアルミニウム材表層部の局部
的な低温度溶融が進行するため、益々溶接電流が少なく
て済む。また、加熱によりアルミニウム材表面のMg濃
化を実施している場合には、アルミニウム材表面に形成
されたMgOやγAl2 O3 等の酸化物が電気抵抗を増
加させるため、発熱効率がさらに向上して、益々少ない
溶接電流で接合することができる。
【0014】なお、図1は被溶接部材(1)(1)を直
接重ね合せて抵抗溶接している場合を示しているが、被
溶接部材相互間に、アルミニウム製インサート材あるい
はアルミニウム製以外のインサート材を介在させて抵抗
溶接を行っても良い。
接重ね合せて抵抗溶接している場合を示しているが、被
溶接部材相互間に、アルミニウム製インサート材あるい
はアルミニウム製以外のインサート材を介在させて抵抗
溶接を行っても良い。
【0015】なお、本発明に係る抵抗溶接法は、これを
スポット溶接に適用しても良いし、あるいは図2に示す
ように、1対の電極(2´)(2´)をローラ状に形成
するとともに、被溶接部材(1)(1)との接触状態を
保持しつつ前記ローラ状電極を矢印のように同時に転動
させながら、あるいは逆に電極はそのままの位置で、被
溶接部材とインサート材とをスライドさせながら、接合
界面を連続的に溶接するものとしても良い。
スポット溶接に適用しても良いし、あるいは図2に示す
ように、1対の電極(2´)(2´)をローラ状に形成
するとともに、被溶接部材(1)(1)との接触状態を
保持しつつ前記ローラ状電極を矢印のように同時に転動
させながら、あるいは逆に電極はそのままの位置で、被
溶接部材とインサート材とをスライドさせながら、接合
界面を連続的に溶接するものとしても良い。
【0016】
【作用】Mgは被溶接材であるAlに対して共晶系であ
るため、Mgの濃化したアルミニウム材表層部の融点を
低くすることが可能であるとともに、Mgによる抵抗増
大効果により表層部の電気抵抗が高くなっており、従っ
て低電流で効率の良い発熱、溶融を生じる。
るため、Mgの濃化したアルミニウム材表層部の融点を
低くすることが可能であるとともに、Mgによる抵抗増
大効果により表層部の電気抵抗が高くなっており、従っ
て低電流で効率の良い発熱、溶融を生じる。
【0017】また、Mg含有アルミニウム材の表面から
深さ0.1μmまでの表層部におけるMg含有量が10
wt%以上となされている場合には、アルミニウム材表層
部の低融点化及び電気抵抗の増大作用が、より確実にか
つ効果的に発揮され、溶接電流が減少する。
深さ0.1μmまでの表層部におけるMg含有量が10
wt%以上となされている場合には、アルミニウム材表層
部の低融点化及び電気抵抗の増大作用が、より確実にか
つ効果的に発揮され、溶接電流が減少する。
【0018】また、Mg含有アルミニウム材を溶接前に
予め350〜550℃で加熱することにより、Mgの表
面濃化を行った場合には、煩雑な設備や操作を要するこ
となくアルミニウム材表面のMg濃度を高く設定でき
る。
予め350〜550℃で加熱することにより、Mgの表
面濃化を行った場合には、煩雑な設備や操作を要するこ
となくアルミニウム材表面のMg濃度を高く設定でき
る。
【0019】
(実施例1)縦100mm×横30mm×厚さ1.0m
mのA5182−H38アルミニウム材(Mg含有量
4.5wt%)からなる板状の被溶接部材2枚を、表1に
示す条件で加熱したのちあるいは加熱することなく、図
1に示すように両端部どうしを厚さ方向に重ね合せた。
なお、アルミニウム材の表面から深さ0.1μmまでの
表層部におけるMg含有量は、表1のとおりであった。
mのA5182−H38アルミニウム材(Mg含有量
4.5wt%)からなる板状の被溶接部材2枚を、表1に
示す条件で加熱したのちあるいは加熱することなく、図
1に示すように両端部どうしを厚さ方向に重ね合せた。
なお、アルミニウム材の表面から深さ0.1μmまでの
表層部におけるMg含有量は、表1のとおりであった。
【0020】次に、重ね合わせ部の上下から1対の電極
を加圧状態に接触せしめ、単相整流型抵抗スポット溶接
機を用いて抵抗溶接を行った。溶接電流は表1に示すよ
うに、15000Aと23000Aとし、また電圧は3
00V、電極加圧力は400kgf、電極径は19m
m、通電時間は0.2秒とした。
を加圧状態に接触せしめ、単相整流型抵抗スポット溶接
機を用いて抵抗溶接を行った。溶接電流は表1に示すよ
うに、15000Aと23000Aとし、また電圧は3
00V、電極加圧力は400kgf、電極径は19m
m、通電時間は0.2秒とした。
【0021】溶接後、接合部の破断強度を測定した。そ
の結果を表1に示す。
の結果を表1に示す。
【0022】
【表1】 表1の結果からわかるように、本発明実施品は、溶接電
流が同じ15000Aの場合、表面濃化層の存在しない
比較品(No11)に較べて破断強度が大きいことがわ
かる。従って同一の破断強度を得るための溶接電流は少
なくて済むことを当然に予測できる。
流が同じ15000Aの場合、表面濃化層の存在しない
比較品(No11)に較べて破断強度が大きいことがわ
かる。従って同一の破断強度を得るための溶接電流は少
なくて済むことを当然に予測できる。
【0023】また、本発明実施品の中でも、アルミニウ
ム材の表面から深さ0.1μmまでの表層部におけるM
g含有量が10wt%以上のもの(試料No1〜6)は、
10wt%以下のもの(試料No7〜9)に較べて破断強
度が大きく、また実施品No3と10との比較からも、
同一の破断強度を得るための溶接電流はさらに少なくて
済むことがわかる。
ム材の表面から深さ0.1μmまでの表層部におけるM
g含有量が10wt%以上のもの(試料No1〜6)は、
10wt%以下のもの(試料No7〜9)に較べて破断強
度が大きく、また実施品No3と10との比較からも、
同一の破断強度を得るための溶接電流はさらに少なくて
済むことがわかる。
【0024】また、溶接前に350〜550℃の加熱を
実施することにより、アルミニウム材表面のMg濃度を
高くできることもわかる。
実施することにより、アルミニウム材表面のMg濃度を
高くできることもわかる。
【0025】
【発明の効果】この発明は、上述の次第で、少なくとも
一方がMgを含有する2個のアルミニウム材からなる被
溶接部材を抵抗溶接する方法において、前記Mg含有ア
ルミニウム材の表面にMgを濃化させた状態で溶接する
ことにより、Mgの濃化したアルミニウム材表層部の融
点を低くすることができるとともに、Mgによる抵抗増
大効果により表層部の電気抵抗を高くすることができ、
従って該表層部を低電流で局部的に効率良く発熱させ、
溶融させることができる。その結果、小さな溶接電流で
大きな発熱量、溶融量を得ることができ、従って、大き
な溶接電流を流した場合に生じる電極先端でのCuとA
lとの合金化を抑制でき、電極寿命を長くできる。ま
た、溶接機としても大容量のものを用いる必要はなくな
るから、イニシャルコスト、ランニングコストの低減を
図り得る。
一方がMgを含有する2個のアルミニウム材からなる被
溶接部材を抵抗溶接する方法において、前記Mg含有ア
ルミニウム材の表面にMgを濃化させた状態で溶接する
ことにより、Mgの濃化したアルミニウム材表層部の融
点を低くすることができるとともに、Mgによる抵抗増
大効果により表層部の電気抵抗を高くすることができ、
従って該表層部を低電流で局部的に効率良く発熱させ、
溶融させることができる。その結果、小さな溶接電流で
大きな発熱量、溶融量を得ることができ、従って、大き
な溶接電流を流した場合に生じる電極先端でのCuとA
lとの合金化を抑制でき、電極寿命を長くできる。ま
た、溶接機としても大容量のものを用いる必要はなくな
るから、イニシャルコスト、ランニングコストの低減を
図り得る。
【0026】また、Mg含有アルミニウム材の表面から
深さ0.1μmまでの表層部におけるMg含有量が10
wt%以上となされている場合には、上記のようなアルミ
ニウム材表層部の低融点化及び電気抵抗の増大作用を、
より確実にかつ効果的に発揮させることができ、溶接電
流をさらに減少できる。
深さ0.1μmまでの表層部におけるMg含有量が10
wt%以上となされている場合には、上記のようなアルミ
ニウム材表層部の低融点化及び電気抵抗の増大作用を、
より確実にかつ効果的に発揮させることができ、溶接電
流をさらに減少できる。
【0027】また、Mg含有アルミニウム材を溶接前に
予め350〜550℃で加熱することにより、Mgの表
面濃化を行った場合には、煩雑な設備や操作を要するこ
となく簡単な方法でアルミニウム材表面にMgを濃化さ
せることができ、アルミニウム材の表面から深さ0.1
μmまでの表層部におけるMg含有量を10wt%以上と
することができる。
予め350〜550℃で加熱することにより、Mgの表
面濃化を行った場合には、煩雑な設備や操作を要するこ
となく簡単な方法でアルミニウム材表面にMgを濃化さ
せることができ、アルミニウム材の表面から深さ0.1
μmまでの表層部におけるMg含有量を10wt%以上と
することができる。
【図1】この発明の実施態様を概略的に示す断面図であ
る。
る。
【図2】この発明の他の実施態様を概略的に示すもの
で、(イ)は正面断面図、(ロ)は側面断面図である。
で、(イ)は正面断面図、(ロ)は側面断面図である。
1…被溶接部材 2…電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入江 卓志 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 岩井 一郎 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 (72)発明者 古川 裕一 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも一方がMgを含有する2個の
アルミニウム材からなる被溶接部材を抵抗溶接する方法
において、 前記Mg含有アルミニウム材の表面にMgを濃化させた
状態で溶接することを特徴とするアルミニウム材の抵抗
溶接法。 - 【請求項2】 Mg含有アルミニウム材の表面から深さ
0.1μmまでの表層部におけるMg含有量が10wt%
以上となされている請求項1に記載のアルミニウム材の
抵抗溶接法。 - 【請求項3】 Mg含有アルミニウム材を溶接前に予め
350〜550℃で加熱することにより、表面にMgを
濃化させることを特徴とする請求項1または2に記載の
アルミニウム材の抵抗溶接法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6009122A JPH07214335A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | アルミニウム材の抵抗溶接法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6009122A JPH07214335A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | アルミニウム材の抵抗溶接法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07214335A true JPH07214335A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11711841
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6009122A Pending JPH07214335A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | アルミニウム材の抵抗溶接法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07214335A (ja) |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP6009122A patent/JPH07214335A/ja active Pending
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