JPH07214360A - レーザ加工 - Google Patents
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Abstract
用いたレーザ加工技術に関し、加工品質に優れたレーザ
加工技術を提供する。 【構成】 光の進行方向に垂直な面内の光強度分布が中
空部分を含むリング状となるレーザビームを形成する工
程と、前記レーザビームを集光する工程と、光の進行方
向に垂直な面内の光強度分布が中空部分のない連続した
形状となる位置で、被加工物上に前記レーザビームを照
射して加工を行なう工程とを含む。
Description
し、特にリング状のエネルギ分布を有するレーザ光を用
いたレーザ加工技術に関する。
スポットが形成でき、各種加工技術に利用することがで
きる。たとえば、金属板の切断、溶接等を行なうレーザ
加工技術が知られている。トレパニングヘッド等のレー
ザ照射具からレーザ光を加工対象物に照射し、切断、溶
接等の加工を行なう。
術によっては実行することが困難な溶接がある。そのひ
とつは、薄板の重ね合わせスポット溶接である。電子機
器等においては2枚の金属薄板を重ね合わせ、スポット
溶接をすることが望まれる。
接後裏面に溶接痕が生じないことが要求される。溶接対
象物が薄板であるため、照射レーザ光のエネルギ密度を
高く設定し過ぎると、照射部の薄板が全厚さにわたって
溶融し、溶接痕が生じるのみでなく、穴があく場合もあ
る。また、照射レーザ光のエネルギ密度が低過ぎると、
溶接部の溶け込み深さが不足し、溶接強度が低くなる。
極端な場合には、溶接が全く行なわれない。
性質を有する。しかし、反射率がいかに高くても、レー
ザ光の照射エネルギが十分高ければ、金属表面は溶融す
る。一旦溶融した金属表面は、反射率を急激に低下さ
せ、さらに大きくレーザ光を吸収する。
射するレーザ光のエネルギ密度を適切に制御しないと、
望みの溶け込み深さを得ることは困難になる。溶接対象
物が薄板の場合、このレーザ光のエネルギレベルの制御
はより一層重要となる。
重ね合わせスポット溶接において、高い溶接強度と溶接
部裏面に溶接痕が生じないことを同時に実現することは
容易ではない。
加工技術を提供することである。本発明の他の目的は、
溶け込み深さと形状の制御精度が高く、高い溶接強度と
優れた溶接部裏面形状を得ることのできるレーザ溶接方
法を提供することである。
は、光の進行方向に垂直な面内の光強度分布が中空部分
を含むリング状となるレーザビームを形成する工程と、
前記レーザビームを集光する工程と、光の進行方向に垂
直な面内の光強度分布が中空部分のない連続した形状と
なる位置で、被加工物上に前記レーザビームを照射して
加工を行なう工程とを含む。
集光すると、リングの形状は次第に小さくなり、やがて
中央のレーザ光が照射されない部分は消滅する。
ザビームを集光し、リング状のモードでなくなった状態
でレーザ加工を行なうことにより、高い加工精度を得る
ことができる。
ードに変化すると、レーザ光の光強度分布が比較的広い
面積にわたって平坦にできるためと考えられる。
ると薄板の重ね合わせスポット溶接が困難であったかを
考察する。
強度分布を概略的に示すグラフである。横軸にビームの
径方向位置Rをとり、縦軸に光強度Iをとる。光強度分
布は、図に示すようになる。
変化せず、光強度のピーク高さが増大する。したがっ
て、レーザスポットの中央部においては光強度の増減の
影響を大きく受けることになる。
ける溶け込み形状を概略的に示す。薄板状の被加工物
5、7が重ね合わされ、その一部にレーザ光が照射され
てスポット溶接が行なわれたとする。溶け込み形状11
は、適切なレーザエネルギが与えられた場合の溶け込み
形状を示す。この溶け込み形状の場合は、溶接強度が高
く、溶接痕は被加工物7表面には表れない。
し、被加工物5、7に与えられるエネルギが増大する
と、特にビーム中央部において温度上昇が高くなり、溶
け込み形状12のように中央部では溶融部分が被加工物
7裏面に達してしまう。この状態になると、被加工物裏
面に溶接痕が生じる。
少した場合を示す。被加工物5、7に与えられるエネル
ギが減少するため、溶け込み形状13は浅くなり、被加
工物5、7の境界における溶融面積は狭くなってしま
う。このため、図6(C)の場合には溶接強度が低下し
てしまう。
を集光した場合にほぼ一般的に発生するものと考えられ
る。この光強度分布を用いてスポット溶接する場合、レ
ーザ出力の変動によって、図6(B)、(C)に示すよ
うな現象は避けがたいものとなる。
央部における光強度を均一化すれば、レーザの出力変動
があっても溶け込み形状を比較的安定化できるであろう
と考えた。平坦な光強度分布を実現するため、リング状
のモードのレーザビームを用いる。ただし、リング状の
モードのレーザビームをリング状のモードとして用いる
のではなく、リング状のモードが消滅した状態で用い
る。
方法を概略的に示す概念図である。図1(A)は、レー
ザビームを用いて薄板の重ね合わせスポット溶接を行な
っている状態を概略的に示す。レーザビーム2は、ほぼ
平行な光束として与えられる。このレーザビーム2の中
央部にマスク3をおいてレーザビーム2の中央部分を遮
蔽する。マスク2よりも下流側では、レーザビームのエ
ネルギ分布は中空部分を有する中抜けのリング状とな
る。この状態をP1で示す。リング状のモードのレーザ
ビームを加工用レンズ4で集光する。リング状のモード
のレーザ光も、平行光束から形成されているため、レン
ズ4によって集光すればスポット状に集光する。
次第に小さくなる。中央部分の径も次第に小さくなる。
ビーム径が縮小している中間段階をP2で示す。やが
て、ある程度ビーム径が縮小した段階で、リング状のモ
ードのレーザビームの光強度分布の内縁が互いに接し、
中抜け状態から中実の連続形状の状態に変化する。この
状態をP3で示す。
し、中空部分が消滅した位置で被加工物5、7を重ね合
わせた加工対象物にレーザ光を照射する。図1(B
1)、(B2)、(B3)は、それぞれ位置P1、P
2、P3におけるレーザ光の面内分布を示す。図1(B
1)、(B2)においては、レーザ光の分布はリング状
領域8で示され、その中央部にはレーザ光が照射しない
中空領域9が存在する。
が消滅し、レーザ光が連続的に照射した円状領域8aが
発生する。図1(C1)、(C2)、(C3)は、それ
ぞれ位置P1、P2、P3におけるレーザ光の光強度分
布を概略的に示す。図1(C1)、(C2)、(C3)
において、横軸にはそれぞれ図1(B1)、(B2)、
(B3)の横方向位置に対応したX座標をとり、縦軸に
光強度Iをとる。位置P1の状態においては、リング状
のモードに対応し、比較的幅の広いリング状の光強度分
布が発生している。
光され、リングの径が縮小すると共に光強度Iは増大し
ている。なお、図においては、概略的に光強度を示して
いるため、ピークの高さは忠実ではない。実際上は光強
度はさらに増大している。
おいては、もはやリング状のモードが存在せず、中実の
円状光強度分布となる。この状態においては、図1(C
3)に示すように連続した光強度分布が発生する。
いては、リング状のモードの本来のピーク位置の光強度
の方が中央部の光強度よりも高く、中央部が凹んだ光強
度分布となる。
分布はほぼ平坦となる。さらに、焦点位置よりも下側に
なると、中央部にほぼ平坦な光強度分布が表れ、やがて
中央部が凹み、リング状モードに復活する。
が外観上円形モードとなっており、レンズにより集光さ
れた状態を概略的に示す。リング状のモードの光強度分
布は左側部分10aと右側部分10bが合成され、結果
としてほぼ平坦な光強度分布10cが発生している(集
光ビームスポット径は従来の径と同様である)。この状
態において、レーザ出力が増大したとすると、光強度分
布10a、10bのピークにおいて最も著しく表れる
が、合成された光強度分布10cではそのレーザ出力の
増大による変化は少ない。
を示しているが、実際上は平面上のリング部分でこの現
象が生じている。図6(A)に示す従来技術による中央
部の光強度分布はレーザ出力変化に伴い、光強度分布の
中央部が大きく増減するのに比べ、図2で示す光強度分
布は円状の光強度のピークの部分が増減し、合成された
光強度では増減レベルは少なくなる。
図3(A)は通常のパルス発振を行なった場合のレーザ
出力のパルス波形を時間の関数として示す。パルスレー
ザが発振すると、その出力はパルスの立ち上がり部分に
おいて鋭く大きくなり、直ちに減衰してほぼ一定な値を
とる。設定パルス時間後、出力は急激に減少する。
グ状のモードのレーザ光と図3(A)に示すパルス波形
を用いて重ね合わせスポット溶接を行い、かなり良好な
結果を得た。
す波形のパルスを用いた。図3(B)のパルス波形にお
いては、出力が立ち上がると、ある値でまず安定化し、
やがてさらに出力を増大させ、再び高い出力で安定化す
る。このように時間制御したパルス波形を用いることに
より、重ね合わせスポット溶接においてさらに良好な結
果を得た。
昇温するよりも、予備的に加熱を行ない、被加工物の表
面温度の上昇および表面酸化物形成等により、レーザ吸
収率を上げ、その後さらに高温に加熱して溶融状態とす
る方が安定的にレーザビームが吸収され、安定な溶接結
果が得られることを表す。
接において得られる溶け込み形状の代表的例を概略的に
示す。被加工物5、7が重ね合わされ、上面より修正リ
ング状モードのレーザ光を照射してスポット溶接を行な
う。
てほぼ均一なエネルギ強度を有するため、比較的広い領
域にわたって均一な溶け込みが形成され、底面が平坦で
広い溶け込み形状20が得られる。被加工物5、7の境
界において溶け込み形状20が広い面積を示すため、溶
接強度が強い。
なため、被加工物5、7の境界において広い面積を有し
ていても溶け込み形状20は被加工物7裏面には達しな
い。したがって、被加工物7に溶接痕が生ずることがな
く、優れた外観を得ることができる。
を用い、厚さ0.1mmの銅合金板と厚さ0.2mmの
積層板を重ね合わせてスポット溶接を実施した。用いた
レーザはNd:YAGレーザ装置であり、その出力は5
Wであった。また、パルスエネルギは2.75J/パル
スであり、図3(B)に示すような2段階のパルス波形
を有するものであった。このスポット溶接によって得ら
れた溶接部の金属組織写真を図5に示す。
0.1mmの銅合金板を配置した。下側には、厚さ0.
2mmの積層板が配置されている。なお、写真には下側
の積層板は一部しか示されていない。溶け込み形状は厚
さ0.1mmの銅合金板より下部に向かって広い面積で
突出しているが、その突出高さは0.03mm以下であ
る。この溶接で高い溶接強度が得られた。また、裏面に
は溶接痕が認められなかった。
るため、コヒーレントなレーザビームの中央部にマスク
を配置する場合を説明したが、リングモードレーザは他
の形態によって形成することもできる。たとえば、特開
昭63−16893号公報で開示されているようなリン
グモードレーザを用いてもよい。
部品を使用し、リング状のモードに変換してもよい。ま
た、スポット溶接を行なう場合に修正リング状のモード
のレーザビームを用いる場合を説明したが、このような
修正リング状のモードのレーザビームによる加工を他の
レーザ加工に適用することもできる。均一なレーザ光強
度でレーザ加工を行ないたい場合に上述の修正リング状
のモードのレーザは有効である。また、レーザはYAG
レーザに限らず、種々のレーザを用いることができる。
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
得られるため、広い面積で均一なレーザ加工を行なうこ
とができる。
化するため、薄板の重ね合わせスポット溶接も可能とな
る。
るための概略図である。
を示す概念図である。
る。
を示す断面図である。
属組織を示す顕微鏡写真である。
明するためのグラフおよび断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 光の進行方向に垂直な面内の光強度分布
が中空部分を含むリング状となるレーザビームを形成す
る工程と、 前記レーザビームを集光する工程と、 光の進行方向に垂直な面内の光強度分布が中空部分のな
い連続した形状となる位置で、被加工物上に前記レーザ
ビームを照射して加工を行なう工程とを含むレーザ加工
方法。 - 【請求項2】 さらに、前記レーザビームの光強度の時
間変化がパルス状であり、かつパルス前半部よりパルス
後半部の方が光強度が高くなるように波形制御する工程
を含む請求項1記載のレーザ加工方法。 - 【請求項3】 前記被加工物が重ね合わせ薄板であり、
前記加工がスポット溶接である請求項1記載のレーザ加
工方法。
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Publications (2)
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-
1994
- 1994-02-03 JP JP6011589A patent/JP2880061B2/ja not_active Expired - Fee Related
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