JPH07216831A - 遮音壁構造及びその施工方法 - Google Patents

遮音壁構造及びその施工方法

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JPH07216831A
JPH07216831A JP6023526A JP2352694A JPH07216831A JP H07216831 A JPH07216831 A JP H07216831A JP 6023526 A JP6023526 A JP 6023526A JP 2352694 A JP2352694 A JP 2352694A JP H07216831 A JPH07216831 A JP H07216831A
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信太 山村
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Tadanori Mizukami
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遮音壁工事現場での多数のH形鋼の取り付
け、上部よりのユニット板又はコンクリート板の落し込
み作業や汚れの清掃等の労力を必要とせず構築及び保守
の大幅な省力化がはかれ、遮音壁の連続性と長スパン化
が確保でき、また仕上がり後の外観に変化をもたせるこ
とができ、道路や高欄のコンクリートとの違和感の生じ
ることがなく、意匠性にも優れた遮音壁構造及びその施
工方法を得ることを目的とする。 【構成】 道路端に立設した基礎の上面に載置され間隔
を置いて鉛直方向に貫通する通し孔を有するのコンクリ
ート系板状体と、両端部にねじ部を有する鋼製の棒材
と、基礎の上面に通し孔と同じ間隔を置いて固着した固
定部材とよりなり、棒材は通し孔に挿入され棒材の下端
部ねじ部は固定部材に螺着され棒材の上端部ねじ部に螺
合した上部ナットにより板状体を基礎に固着してなる遮
音壁構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速道路等のごとく激
しい騒音の発生する道路の端部に立設する遮音壁構造及
びその施工方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高速道路等の遮音壁構造として
は、道路の端部に立設した基礎例えば高欄に間隔(通常
2m〜4m)を置いてH形鋼を対向して鉛直方向に立設
し、この対向H形チャンネルの懐に金属製の枠体に吸音
材や透明性のプラスチック板を収納したユニット板(通
常幅4m〜高さ1m)又はコンクリート板(通常幅2m
〜高さ0.5m)等を上部より落し込んだ構造であっ
た。このため、現場での多数のH形鋼の取り付け、上部
よりのユニット板やコンクリート板の落し込み作業に多
大の労力を必要とし、また仕上がり後の外観はH形鋼が
2m〜4m毎に現われて不連続であり、極めて単調且つ
殺風景であり、道路のコンクリートとの違和感は不可避
なものであった。さらに、風雨や粉塵によるユニット板
の汚れを清掃する際のユニット板の出し入れ作業は多大
の労力と危険を伴うものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みて、現場での多数のH形鋼の取り付け、上部よりの
ユニット板又はコンクリート板の落し込み作業や汚れの
清掃等の労力を必要とせず構築及び保守の大幅な省力化
がはかれ、多数のH形鋼を無くすることで遮音壁の連続
性と長スパン化が確保でき、また仕上がり後の外観に変
化をもたせることができ、道路や高欄のコンクリートと
の違和感の生じることがなく、意匠性にも優れた遮音壁
構造及びその施工方法を得ることを目的とする。また、
透明板を用いた場合に風雨や粉塵による汚れを清掃する
際の大幅な省力化がはかれ、透明板の形状に変化をもた
せ仕上がり後の外観に多様性をもたせることのできる遮
音壁構造及びその施工方法を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、道路端に立設した基礎の上面に載置され間
隔を置いて鉛直方向に貫通する通し孔を有するコンクリ
ート系板状体と、両端部にねじ部を有する鋼製の棒材
と、前記基礎の上面に前記通し孔と同じ間隔を置いて固
着した固定部材とよりなり、前記棒材は前記通し孔に挿
入され前記棒材の下端部ねじ部は前記固定部材に螺着さ
れ前記棒材の上端部ねじ部に螺合した上部ナットにより
前記板状体を前記基礎上に固着した遮音壁構造により解
決した。また、前記遮音壁構造は、固定部材は水平部と
基礎の上面に穿設された溝内に収納され前記固定部材の
水平部の下面に固着された下部ナットを有し、前記固定
部材の水平部上面及びシーリング材を介して基礎上に載
置された板状体を、通し孔に挿入した棒材の下端部ねじ
部を前記下部ナットに螺合して固着したものとすること
ができる。また、前記遮音壁構造は、固定部材は水平部
を有し、前記固定部材の水平部の上面に固着され道路側
又は道路反対側に開口部を有し上面に棒材が挿通可能な
開孔を有する箱形突出部を設け、板状体の下端部に間隔
を置いて設けた切欠部を前記箱形突出部に隙間なく嵌着
し、前記固定部材の水平部上面及びシーリング材を介し
て基礎上に載置された板状体を、通し孔と前記箱形突出
部の開孔に挿入した棒材の下端部ねじ部に下部ナットを
螺合して固着したものとすることができる。さらに、道
路端に立設した基礎の上面に載置され下端部に間隔を置
いて穿設された切欠部を有するコンクリート系板状体
と、前記板状体の下端部外側から鉛直に突出し前記切欠
部を覆う鉛直固定板と前記板状体の下端面に前記基礎の
上面幅より僅かに大きい幅を有し端縁が前記鉛直固定板
に固着された水平方向に突出する水平固定板とが前記板
状体にそれぞれ一体成形され、水平部と鉛直部とを有す
る固定部材の水平部上面と前記水平固定板とを予め前記
基礎の上面に穿設された溝に収納され前記水平部下面に
固着された固定金具ナットに固定金具ボルトを螺合して
締着し、前記固定部材鉛直部と前記鉛直固定板とが前記
基礎頭部をはさんで固定金具ボルトに固定金具ナットを
螺合して締着することにより前記板状体を前記基礎上に
固着した遮音壁構造により解決した。また、前記遮音壁
構造は、板状体の鉛直面に穿設した開口部に嵌着した着
脱自在な透明板を有するものとすることができる。ま
た、前記遮音壁構造は、板状体がPC鋼材補強プレキャ
スト・プレストレスト・コンクリートよりなるものとす
ることができる。さらに、間隔を置いて鉛直方向に貫通
する通し孔を有するコンクリート系板状体を起重機によ
り吊り揚げ、道路端に立設した基礎上に直立載置し、前
記通し孔に両端部にねじ部を有する鋼製の棒材を挿入
し、予め前記基礎の上面に前記通し孔と同じ間隔を置い
て固着された固定部材と前記棒材の下端部ねじ部とを螺
着し、前記板状体を前記棒材の上端部ねじ部に螺合した
上部ナットを締着させて前記基礎上に固着させることよ
りなる遮音壁構造の施工方法により解決した。さらに、
下端部に間隔を置いて穿設された切欠部を有し、前記切
欠部を覆う鉛直固定板と端縁が前記鉛直固定板に固着さ
れ水平方向に突出する水平固定板とを予め一体成形した
コンクリート系板状体を起重機により吊り揚げ、道路端
に立設した基礎の上面に予め前記切欠部に間隔を合わせ
て穿設した溝内に収納され下面に固着された固定金具ナ
ットを有する固定部材の水平部と前記水平固定板と合わ
せて前記基礎上に立設載置し、固定金具ボルトの下端部
ねじ部を前記固定金具ナットに螺合締着し、前記基礎頭
部をはさんで固定金具ボルト及び固定金具ナットにより
固定部材の鉛直部と鉛直固定板とを締着することにより
前記板状体を前記基礎上に固着させることよりなる遮音
壁構造の施工方法により解決した。
【0005】
【作用】前記構成により、本発明の遮音壁構造及びその
施工方法を用いることにより、H形鋼を使用しなくて良
いので、現場での多数のH形鋼の取り付け、上部よりの
ユニット板又はコンクリート板の落し込み作業の労力を
必要とせず構築の大幅な省力化がはかれる。また、多数
のH形鋼を無くすることで遮音壁の連続性と長スパン化
が確保できる。また、道路や基礎のコンクリートとの違
和感の生じることがなく、意匠性にも優れた効果を発揮
する。また、基礎の上面に板状体を取り付けるのに棒材
と簡易な固定部材又は予め板状体と一体成形された鉛
直、水平固定板と固定部材の使用によって、効率良く施
工することが可能である。また、透明板を用いた場合
は、風雨や粉塵による汚れを清掃する際、透明板を取り
外して掃除するだけの保守の大幅な省力化がはかれ、透
明板の形状を変化させて仕上がり後の外観に多様性をも
たせることができる。また、板状体がPC鋼材補強プレ
キャスト・プレストレスト・コンクリートよりなるもの
は、薄肉軽量にできるので、長スパン化に最適であり、
また車両衝突による壁の破片が飛散することもなく、耐
風性、耐震性、耐久性の面でも有利に作用する。
【0006】
【実施例】実施例について図面を参照しながら説明す
る。図1は、本発明の遮音壁構造の一実施例の側面図、
正面図、平面図及び断面図である。図2は、本発明の遮
音壁構造の他の実施例の一部正面図及び断面図である。
図3は、本発明の遮音壁構造の他の実施例の一部正面図
及び断面図である。図4は、図2、図3の実施例の下部
正面図及び側面図である。図5は、本発明の遮音壁構造
の他の実施例の側面図、一部側面拡大図、正面図、及び
断面図である。図6は、本発明の遮音壁構造の実施例の
透明板の各種形状を示す正面図である。
【0007】図1において、高速道路等の端に立設した
コンクリート製の基礎として高欄15の上面に方形のコ
ンクリート系板状体2が載置されている。板状体2は強
度確保のため上部厚さに対し根元部3の厚さを大にとっ
てあり、PC鋼材補強プレキャスト・プレストレスト・
コンクリートが用いられる。コンクリート系板状体2の
材質は特に限定はないがその他に耐アルカリガラス繊
維、炭素繊維又はビニロン繊維補強コンクリート等が用
いられるが、特にPC鋼材補強プレキャスト・プレスト
レスト・コンクリート板が薄肉軽量にできるので、本発
明の遮音壁構造による長スパン化に最適であり、また車
両衝突による壁の破片が飛散することもなく、耐風性、
耐震性、耐久性の面でも有利である。板状体2は水平方
向が長手の長方形で、長手方向が通常2m〜4mにとら
れている現在の遮音壁のスパンよりも長尺で本実施例で
は4.5mにとり、高さは1.5m、厚さ15cmに取
っているが、スパン、高さ及び厚さは遮音壁の要求仕様
に合せて選択される。板状体2には必要により鉛直面に
上下に長方形の開口部が穿設され開口部に着脱自在なポ
リカーボネイト製の透明板6が嵌着されている。通常透
明板6の材質は遮音性、耐候性や意匠性の面より例えば
ポリカーボネイト、アクリル等のプラスチック板もしく
はガラス板の単独又は組み合わせたものから選択され
る。また、透明板6は長方形以外の各種形状例えば図6
に示すものを選択できる。透明板6の板状体2の開口部
への嵌着は、特に限定はないが例えば開口部の枠に溝を
設け透明板6の縁を嵌着する図2又は3に示す構造とさ
れている。また、板状体に予め道路保守等に関する工事
に際し設置される標識用の固定金物等を設置して置け
ば、保守工事の工期短縮がはかれといった副次的効果も
期待できる。
【0008】板状体2には水平長手方向の中心位置と中
心位置から対称位置に1.5m宛中心間隔を置いて鉛直
方向に貫通する3個所の通し孔17が設けられ、両端部
にねじ部を有する鋼製の棒材7が通し孔17に挿入され
ている。通し孔17は、棒材7の挿入を円滑ならしめる
ためと、板状体2の寸法ばらつきによる高欄15の上面
の固定位置決め調整のための便宜上、予め板状体2成型
時に長手方向に長径の断面楕円形のパイプを埋め込んで
一体成型しておくのが望ましい。高欄15の上面に板状
体2の通し孔17と同様の間隔を置いて固定部材を固着
しいるが、固定部材は水平部を有する逆L型の上側固定
金具11及び下側固定金具13よりなり上側固定金具1
1の水平部下面長さeを高欄15の水平上面幅wより大
とし下側固定金具13の水平部上面長さfを(e−w)
にとってある。(以下特に断らない限り道路側を内側、
道路の反対側を外側として説明する。)高欄15の上面
に上側固定金具11の水平部のほぼ中心部に通し孔17
を合わせ上側固定金具11の鉛直部外側が高欄15の頭
部内側側面に当接するように載置し、上側固定金具11
の水平部下面先端に下側固定金具13の水平部上面先端
を合わせて当接し、下側固定金具13の鉛直部内側が高
欄15の頭部外側側面に当接して、上側固定金具11及
び下側固定金具13の鉛直部を4本の固定金具ボルト1
2a及び固定金具ナット12cで、上側固定金具11の
水平部下面先端部と下側固定金具13の水平部上面先端
部を2本の固定金具ボルト12b及び固定金具ナット1
2dで固着してある。また、上側固定金具11の水平部
及び鉛直部、下側固定金具13の水平部及び鉛直部には
それぞれ各ボルトを貫通する丸孔が予め穿設されている
が、下側固定金具13の水平部上面先端部の孔は高欄1
5の上面厚み方向に長径の断面楕円形とし高欄15の厚
み方向のばらつきに対応して調整可能としておくのが望
ましい。
【0009】上側固定金具11の水平部下面に水平部の
ほぼ中心部に通し孔17に合わせて棒材7の下端部ねじ
部に螺合する下部ナット10を固着し、高欄15の上面
に下部ナット10よりも僅かに大きな溝14が穿設され
て上側固定金具11の水平部下面が高欄15の上面に平
に載置出来るようにされている。高欄15の上面への板
状体2の取り付けは、高欄15の上面の上側固定金具1
1の水平部が固着されている以外の部分にゴム製のシ−
リング材16を並べた上に載置された板状体2が、鉛直
方向に貫通する三個所の通し孔17に挿入されている棒
材7の下端部ねじ部が下部ナット10に螺合され、棒材
7の上端部ねじ部に螺合した上部ナット8により上部ワ
ッシャー9を介して高欄15の上面に締着されている。
シ−リング材としてはゴムの他にプラスチック発泡体等
が用いられる。この場合、棒材7と通し孔17との隙間
にグラウト充填するのが防水上好ましい。板状体2の板
状体左縁5に道路側より見て左側に板状体2と同様の板
状体2Lの板状体右縁4Lを接し、板状体2の板状体右
縁4に道路側より見て右側に板状体2と同様の板状体2
Rの板状体左縁5Rを接して、板状体2について前述し
たと同様に板状体2L及び板状体2Rを高欄15の上面
に固着して、所望の水平方向長さを有する連続性のある
遮音壁構造が完成される。
【0010】図2、図3及び図4においは、固定部材の
構造が図1の実施例と異なる。固定部材は水平部を有す
る逆L型の上側固定金具18、下側固定金具19及び水
平部の上面上に固着され道路側(図4(A)手前側、
(B)左側)に開口部を有する箱形突出部21とよりな
り、上側固定金具18の水平部下面長さeを高欄15の
上面幅wより大とし下側固定金具19の水平部上面長さ
fを(e−w)にとってある。なお、箱形突出部21の
開口部は道路側にあるとして説明したが、道路側と反対
側に設けてもよい。高欄15の上面に上側固定金具18
の水平部上面で側面から見て高欄15の上面幅wほぼ中
心線の位置に通し孔17の軸心を合わせ上側固定金具1
8の鉛直部内側が高欄15の頭部外側側面に当接するよ
うに載置し、上側固定金具18の水平部下面先端に下側
固定金具19の水平部上面先端を当接し、下側固定金具
19の鉛直部外側が高欄15の頭部内側側面に当接し
て、上側固定金具18及び下側固定金具19の鉛直部を
4本の固定金具ボルト12a及び固定金具ナット12c
でワッシャーを介して固着し、上側固定金具18の水平
部下面先端部と下側固定金具19の水平部上面先端部を
2本の固定金具ボルト12b及び固定金具ナット12d
でワッシャーを介して固着してある。また、上側固定金
具18の水平部及び鉛直部、下側固定金具19の水平部
及び鉛直部に穿設されている孔については図1について
説明した通りである。
【0011】上側固定金具18の水平部上面上に固着さ
れ上面に棒材7が挿通可能な開孔22を有する箱形突出
部21を設け、板状体2の下端に箱形突出部21開口部
に合わせた大きさに穿設された切欠部23に箱形突出部
21を隙間なく嵌着し、通し孔17と箱形突出部上面開
孔22に挿入した棒材7の下端部ねじ部に下部ナット1
0をワッシャーを介して螺合してある。(図4において
は、切欠部23に箱形突出部21を嵌着する前の位置が
示されており、矢印c方向に板状体2が移動し、箱形突
出部21に切欠部23が嵌着する。)箱形突出部21の
空間部で固定金具ナット12d及び下部ナット20の調
整が容易に可能であり、切欠部23に箱形突出部21が
隙間なく嵌着しているため、道路側から騒音の遮断が妨
げられることはない。また、空間部に防水上及び美観上
からグラウト充填するのが好ましい。高欄15の上面へ
の板状体2の取り付けの際のシ−リング材16の使用及
び棒材7の上端部ねじ部に螺合した上部ナット8により
上部ワッシャー9を介しての高欄15の上面への締着に
ついては図1の実施例で説明した通りである。図2の実
施例は、四隅部にRをつけた透明板6を板状体2の内面
に穿設した開口部の枠溝26に縁を嵌着し、板状体2の
開口部周辺を額縁状に縁取りして意匠性を高めたもので
あり、図3の実施例は単純な長方形の透明板6を板状体
2の内面に穿設した開口部の枠溝26に縁を嵌着したも
のである。
【0012】図5においては、通し孔及び棒材を用いな
い点が図1〜4の実施例と異なる。板状体2の下端部外
側から鉛直に突出し表面が板状体2の外側表面と面一で
板状体2スパン全長にわたる鉛直固定板30と、板状体
2の下端面に高欄15の上面幅wよりも僅かに大きい幅
gを有し板状体2スパン全長にわたり端縁が鉛直固定板
30に固着され水平方向に突出する水平固定板32と、
板状体2の水平長手方向の中心位置と中心位置から対称
位置に1m宛中心間隔を置いた三か所に穿設された切欠
部23の鉛直方向左右両面に水平固定板32上に突出し
固着された補強用のリブ33とが板状体2にそれぞれ一
体成型されており、鉛直固定板30は切欠部23を覆っ
ている。固定部材は水平部を有する逆L型の内側固定金
具31、鉛直固定板30及び水平固定板32よりなり、
高欄15の上面に切欠部23の中心に合わせた位置にお
いて内側固定金具31の水平部上面が水平固定板32下
面に当接し鉛直部外側が高欄15の頭部内側側面に当接
するように載置し、内側固定金具31の鉛直部と鉛直固
定板30とを4本の固定金具ボルト12a及び固定金具
ナット12cでワッシャーを介して締着し、内側固定金
具31の水平部と水平固定板32とは内側固定金具31
の水平部下面に予め固着された2個の固定金具ナット1
2dに固定金具ボルト12bの下端部ねじ部を螺合して
締着される。内側固定金具31の水平部下面長さhは高
欄15の上面幅wよりも僅かに小さく取ってあり、また
水平固定板32の突出長さgは高欄15の上面幅wより
も僅かに大きく取ってあり、高欄15の上面幅wの寸法
ばらつきに対応出来るようにしてある。
【0013】高欄15の上面には予め固定金具ナット1
2dよりも僅かに大きな溝34が穿設されており、内側
固定金具31の水平部下面が高欄15の上面に平らに載
置出来るようにされている。また、内側固定金具31の
水平部及び鉛直部、鉛直固定板30並びに水平固定板3
2にはそれぞれ各ボルトを貫通する丸孔が予め穿設され
ているが、水平固定板32の孔は高欄15の厚み方向に
長径の断面楕円形とし高欄15の上面幅wの寸法ばらつ
きに対応して調整可能としておくのが望ましい。高欄1
5の上面への板状体2の取り付けは、高欄15の上面の
内側固定金具31の水平部が固着されている以外の部分
にシ−リング材16を並べた上に載置された板状体2
を、貫通する2本の固定金具ボルト12bの下端部ねじ
部を固定金具ナット12dに螺合して締着し、高欄15
をはさんで4本の固定金具ボルト12a及び固定金具ナ
ット12cをワッシャーを介して内側固定金具31の鉛
直部と鉛直固定板30を締着してなされる。切欠部23
のスペースで固定金具ボルト12bの調整が容易に可能
であり、鉛直固定板30が切欠部23を覆っているた
め、道路側から騒音の遮断が妨げられることはない。以
上図1〜5の実施例では、いずれも透明板6を用いてい
るが、本発明では透明板6は使用目的に応じて選択さ
れ、透明板6に代えて開口部に吸音材又は化粧材を複合
させた吸遮音板を嵌着させても良く、開口部の無い遮音
壁をそのまま用いても良い。また、図1〜5の実施例で
は、基礎として高欄15を用いているが、これに代えて
盛土基礎構造体としても良い。
【0014】図6は本発明の遮音壁構造の実施例の透明
板を用いた場合の各種形状を示すもので、透明板6につ
いて図1〜5に示す以外の、例えば(A)円形(B)三
角形(C)台形などを組み合わせた開口部を予め板状体
2に穿設することにより意匠性の面から優れた効果が期
待できる。また、図1〜5の実施例では、板状体2の形
状は方形として説明したが、PC鋼材補強プレキャスト
・プレストレスト・コンクリートを用いることにより、
方形に限らず例えば菱形等としたり上面にアーチ形、波
形等の装飾をつけたり、板状体の鉛直面に装飾をつけた
りすることができ、意匠性の面から各種バリエーション
を選択でき優れた効果が期待できる
【0015】つぎに、図1の遮音壁構造の施工方法につ
いて説明する。まず、内面に穿設した開口部に嵌着した
着脱自在な透明板6と間隔を置いて鉛直方向に貫通する
通し孔17とを有する長方形のコンクリート系板状体2
をワイヤーに掛け起重機により吊り揚げ、道路端に立設
した高欄15の上面の上側固定金具11の水平部上面及
びシ−リング材16上に板状体2を直立状態に載置す
る。ついで、通し孔17に両端部にねじ部を有する棒材
7を挿入し、予め高欄15の上面に設けた溝14内に収
納され上側固定金具11の水平部下面に固着した下部ナ
ット10に棒材7の下端部ねじ部を螺合固着し、上端部
ねじ部に螺合した上部ナット8を上部ワッシャー9を介
して締着させて板状体2を高欄15上に固着させること
により得られる。通し孔17は、予め板状体2成型時に
高欄15の長手方向に長径の断面楕円形のパイプを埋め
込んで一体成形しておけば、棒材7の挿入が円滑にで
き、板状体2の寸法ばらつきによる高欄15の水平上面
上の固定位置決め調整のため便利である。
【0016】図2、図3及び図4の遮音壁構造の施工方
法について説明する。板状体2をワイヤーに掛け起重機
により吊り揚げ、道路端に立設した高欄15の上面の上
側固定金具18の水平部上面及びシ−リング材16上に
板状体2を直立状態に載置する。上側固定金具18の水
平部の上面上の箱形突出部21に板状体2の下端部に間
隔を置いて設けた切欠部23を嵌着し、箱形突出部21
の水平上面中央部の開孔22と通し孔17とに挿入した
棒材7の下端部ねじ部に下部ナット20をワッシャーを
介して螺合固着し、上端部ねじ部に螺合した上部ナット
8を上部ワッシャー9を介して締着させて板状体2を高
欄15上に固着させることにより得られる。
【0017】図5の遮音壁構造の施工方法について説明
する。板状体2をワイヤーに掛け起重機により吊り揚
げ、道路端に立設した高欄15の上面の内側固定金具3
1の水平部上面及びシ−リング材16上に板状体2を直
立状態に載置する。内側固定金具31の水平部と水平固
定板32と貫通する2本の固定金具ボルト12bの下端
部ねじ部を固定金具ナット12dに螺合締着し、高欄1
5頭部をはさんで4本の固定金具ボルト12a及び固定
金具ナット12cをワッシャーを介して内側固定金具3
1の鉛直部と鉛直固定板30とを締着させて板状体2を
高欄15上に固着させることにより得られる。高欄の上
面に予め板状体2下端部の切欠部23に間隔を合わせて
溝34が穿設されており、溝34の上に下面に固定金具
ナット12dを固着した内側固定金具31の水平部が載
置されている。
【0018】
【発明の効果】本発明の遮音壁構造及びその施工方法に
よれば、従来の現場での多数のH形鋼の取り付け、上部
よりのユニット板又はコンクリート板の落し込み作業等
に多大の労力を必要とせず構築及び保守の大幅な省力化
がはかれ、多数のH形鋼を無くすることで遮音壁の連続
性と長スパン化が確保できる。また、仕上がり後の外観
に変化をもたせることができ、道路のコンクリートとの
違和感が生じることがなく、意匠性にも優れた効果を発
揮する。また、透明板を用いた場合は、風雨や粉塵によ
る汚れを清掃する際、透明板を取り外して掃除するだけ
の保守の大幅な省力化がはかれ、透明板の形状を変化さ
せて仕上がり後の外観に多様性をもたせることができ
る。また、板状体をPC鋼材補強プレキャスト・プレス
トレスト・コンクリート板とすることにより薄肉軽量に
できるので、長スパン化に最適であり、また車両衝突に
よる壁の破片が飛散することもなく、耐風性、耐震性、
耐久性の面でも有利である。また、板状体の形状に各種
バリエーションを選択でき意匠性の面からも優れた効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明性遮音壁構造の一実施例の側面
図、正面図、平面図及び断面図である。
【図2】本発明の遮音壁構造の他の実施例の一部正面図
及び断面図である。
【図3】本発明の遮音壁構造の他の実施例の一部正面図
及び断面図である。
【図4】図2、図3の実施例の下部正面図及び側面図で
ある。
【図5】本発明の遮音壁構造の他の実施例の側面図、一
部側面拡大図、正面図、及び断面図である。
【図6】本発明の遮音壁構造の実施例の透明板の各種形
状を示す正面図である。
【符号の説明】
1 遮音壁 2、2R、2L 板状体 3 根元部 4、4L 板状体右縁 5、5R 板状体左縁 6 透明板 7 棒材 8 上部ナット 9 上部ワッシャー 10、20 下部ナット 11、18 上側固定金具 12a、12b 固定金具ボルト 12c、12d 固定金具ナット 13、19 下側固定金具 14、34 溝 15 高欄 16 シーリング材 17 通し孔 21 箱形突出部 22 開孔 23 切欠部 24 隅部 25 額縁 26 枠溝 30 鉛直固定板 31 内側固定金具 32 水平固定板 33 リブ c 板状体移動方向 e 上側固定金具の水平部下面長さ f 下側固定金具の水平部上面長さ g 水平固定板の突出長さ h 内側固定金具の水平部下面長さ w 高欄の上面厚み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山村 信太 神奈川県横浜市保土ヶ谷区月見台33−8− 105 (72)発明者 古田 直行 東京都杉並区方南2−12−5−101 (72)発明者 水上 忠則 東京都府中市緑町3−17−11−305

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路端に立設した基礎の上面に載置され
    間隔を置いて鉛直方向に貫通する通し孔を有するコンク
    リート系板状体と、両端部にねじ部を有する鋼製の棒材
    と、前記基礎の上面に前記通し孔と同じ間隔を置いて固
    着した固定部材とよりなり、前記棒材は前記通し孔に挿
    入され前記棒材の下端部ねじ部は前記固定部材に螺着さ
    れ前記棒材の上端部ねじ部に螺合した上部ナットにより
    前記板状体を前記基礎上に固着したことを特徴とする遮
    音壁構造。
  2. 【請求項2】 固定部材は水平部と基礎の上面に穿設さ
    れた溝内に収納され前記固定部材の水平部の下面に固着
    された下部ナットを有し、前記固定部材の水平部上面及
    びシーリング材を介して基礎上に載置された板状体を、
    通し孔に挿入した棒材の下端部ねじ部を前記下部ナット
    に螺合して固着したことを特徴とする請求項1に記載の
    遮音壁構造。
  3. 【請求項3】 固定部材は水平部を有し、前記固定部材
    の水平部の上面に固着され道路側又は道路反対側に開口
    部を有し上面に棒材が挿通可能な開孔を有する箱形突出
    部を設け、板状体の下端部に間隔を置いて設けた切欠部
    を前記箱形突出部に隙間なく嵌着し、前記固定部材の水
    平部上面及びシーリング材を介して基礎上に載置された
    板状体を、通し孔と前記箱形突出部の開孔に挿入した棒
    材の下端部ねじ部に下部ナットを螺合して固着したこと
    を特徴とする請求項1に記載の遮音壁構造。
  4. 【請求項4】 道路端に立設した基礎の上面に載置され
    下端部に間隔を置いて穿設された切欠部を有するコンク
    リート系板状体と、前記板状体の下端部外側から鉛直に
    突出し前記切欠部を覆う鉛直固定板と前記板状体の下端
    面に前記基礎の上面幅より僅かに大きい幅を有し端縁が
    前記鉛直固定板に固着された水平方向に突出する水平固
    定板とが前記板状体にそれぞれ一体成形され、水平部と
    鉛直部とを有する固定部材の水平部上面と前記水平固定
    板とを予め前記基礎の上面に穿設された溝に収納され前
    記水平部下面に固着された固定金具ナットに固定金具ボ
    ルトを螺合して締着し、前記固定部材鉛直部と前記鉛直
    固定板とが前記基礎頭部をはさんで固定金具ボルトに固
    定金具ナットを螺合して締着することにより前記板状体
    を前記基礎上に固着したことを特徴とする遮音壁構造。
  5. 【請求項5】 板状体の鉛直面に穿設した開口部に嵌着
    した着脱自在な透明板を有することを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の遮音壁構造。
  6. 【請求項6】 板状体がPC鋼材補強プレキャスト・プ
    レストレスト・コンクリートよりなることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の遮音壁構造。
  7. 【請求項7】 間隔を置いて鉛直方向に貫通する通し孔
    を有するコンクリート系板状体を起重機により吊り揚
    げ、道路端に立設した基礎上に直立載置し、前記通し孔
    に両端部にねじ部を有する鋼製の棒材を挿入し、予め前
    記基礎の上面に前記通し孔と同じ間隔を置いて固着され
    た固定部材と前記棒材の下端部ねじ部とを螺着し、前記
    板状体を前記棒材の上端部ねじ部に螺合した上部ナット
    を締着させて前記基礎上に固着させることを特徴とする
    遮音壁構造の施工方法。
  8. 【請求項8】 下端部に間隔を置いて穿設された切欠部
    を有し、前記切欠部を覆う鉛直固定板と端縁が前記鉛直
    固定板に固着され水平方向に突出する水平固定板とを予
    め一体成形したコンクリート系板状体を起重機により吊
    り揚げ、道路端に立設した基礎の上面に予め前記切欠部
    に間隔を合わせて穿設した溝内に収納され下面に固着さ
    れた固定金具ナットを有する固定部材の水平部と前記水
    平固定板と合わせて前記基礎上に立設載置し、固定金具
    ボルトの下端部ねじ部を前記固定金具ナットに螺合締着
    し、前記基礎頭部をはさんで固定金具ボルト及び固定金
    具ナットにより固定部材の鉛直部と鉛直固定板とを締着
    することにより前記板状体を前記基礎上に固着させるこ
    とを特徴とする遮音壁構造の施工方法。
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