JPH07217689A - エネルギー吸収部材 - Google Patents
エネルギー吸収部材Info
- Publication number
- JPH07217689A JPH07217689A JP3195794A JP3195794A JPH07217689A JP H07217689 A JPH07217689 A JP H07217689A JP 3195794 A JP3195794 A JP 3195794A JP 3195794 A JP3195794 A JP 3195794A JP H07217689 A JPH07217689 A JP H07217689A
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- Japan
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- energy absorbing
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- reinforcing fiber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 所望部位に確実にかつ円滑に逐次破壊を生じ
させることが可能なエネルギー吸収部材を提供する。 【構成】 複数の強化繊維層2を有するFRPからなる
エネルギー吸収部材1であって、長手方向の一端部の強
化繊維層2間に、該層間の接着を阻害する剥離助層3が
埋設されているエネルギー吸収部材。
させることが可能なエネルギー吸収部材を提供する。 【構成】 複数の強化繊維層2を有するFRPからなる
エネルギー吸収部材1であって、長手方向の一端部の強
化繊維層2間に、該層間の接着を阻害する剥離助層3が
埋設されているエネルギー吸収部材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化プラスチック
(以下、FRPという)からなるエネルギー吸収部材の
構造に関する。
(以下、FRPという)からなるエネルギー吸収部材の
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、航空機の座席周り等や、自動
車の座席周り、バンパー周り、ハンドル周り、各種構造
部材に、衝撃エネルギーを吸収するエネルギー吸収部材
が用いられる(特開昭60−109630号公報、特開
昭62−17438号公報等)。このエネルギー吸収部
材には、衝撃エネルギーを良好に吸収できる性能の他、
一般に軽量、高剛性であることが要求されることから、
樹脂と強化繊維との複合材料、いわゆるFRP、中でも
炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRPと言うこと
もある)が適している。
車の座席周り、バンパー周り、ハンドル周り、各種構造
部材に、衝撃エネルギーを吸収するエネルギー吸収部材
が用いられる(特開昭60−109630号公報、特開
昭62−17438号公報等)。このエネルギー吸収部
材には、衝撃エネルギーを良好に吸収できる性能の他、
一般に軽量、高剛性であることが要求されることから、
樹脂と強化繊維との複合材料、いわゆるFRP、中でも
炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRPと言うこと
もある)が適している。
【0003】このようなエネルギー吸収部材において衝
撃エネルギーはエネルギー吸収部材自身の破壊により吸
収されるが、円滑かつ効果的にエネルギーを吸収するた
めには、エネルギー吸収部材が逐次破壊を起こすことが
望ましい。逐次破壊は、通常、エネルギー吸収部材を構
成するFRPの層間剥離と、圧縮(曲げ)破壊がバラン
スして生じると考えられている。この層間剥離を伴う破
壊を誘導するトリガとして、エネルギー吸収部材の先端
部を断面形状に関して、先細り状にテーパ形状とするこ
とが知られている。
撃エネルギーはエネルギー吸収部材自身の破壊により吸
収されるが、円滑かつ効果的にエネルギーを吸収するた
めには、エネルギー吸収部材が逐次破壊を起こすことが
望ましい。逐次破壊は、通常、エネルギー吸収部材を構
成するFRPの層間剥離と、圧縮(曲げ)破壊がバラン
スして生じると考えられている。この層間剥離を伴う破
壊を誘導するトリガとして、エネルギー吸収部材の先端
部を断面形状に関して、先細り状にテーパ形状とするこ
とが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構造を有するエネルギー吸収部材においては、トリガ
としての先端部テーパ形状を、エネルギー吸収部材を構
成するFRPの仕様に応じて最適化する必要があり、ト
リガ形状によっては、必ずしも目標とする逐次破壊が得
られないことがある。
な構造を有するエネルギー吸収部材においては、トリガ
としての先端部テーパ形状を、エネルギー吸収部材を構
成するFRPの仕様に応じて最適化する必要があり、ト
リガ形状によっては、必ずしも目標とする逐次破壊が得
られないことがある。
【0005】本発明は、エネルギー吸収部材自身、ある
いはその先端部の形状に拘らず、所望部位に確実にかつ
円滑に逐次破壊を生じさせることが可能なエネルギー吸
収部材の構造を提供することを目的とする。
いはその先端部の形状に拘らず、所望部位に確実にかつ
円滑に逐次破壊を生じさせることが可能なエネルギー吸
収部材の構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
エネルギー吸収部材は、複数の強化繊維層を有するFR
Pからなるエネルギー吸収部材であって、長手方向の一
端部の強化繊維層間に、該層間の接着を阻害する剥離助
層が埋設されていることを特徴とするものから成る。
エネルギー吸収部材は、複数の強化繊維層を有するFR
Pからなるエネルギー吸収部材であって、長手方向の一
端部の強化繊維層間に、該層間の接着を阻害する剥離助
層が埋設されていることを特徴とするものから成る。
【0007】この剥離助層は、単層でもよいが、より円
滑な逐次破壊を生じさせるためには、複数層設けられる
ことが好ましい。また、剥離助層の材質は、エネルギー
吸収部材を構成するFRPの強化繊維層間の接着を阻害
し、強化繊維層間に比較的容易に層間剥離を生じさせる
ことのできるものであれば特に限定されず、例えばフッ
素系樹脂であるポリテトラフルオロエチレン(PTF
E、商品名テフロン)、ポリ弗化アルコキシエチレン樹
脂(PFA)、弗化エチレンプロピレンエーテル共重合
体樹脂(FEP)などのフイルム、シリコーン系樹脂の
フイルム、ポリイミドフイルム、その他離型処理を施し
たフイルム等の離型フイルムを用いることができる。た
だし、この剥離助層は、離型フイルムに限らず、金属薄
板、金属網、有機繊維の織物、ガラス繊維織物、アラミ
ド繊維の織物などからも選ぶことができる。
滑な逐次破壊を生じさせるためには、複数層設けられる
ことが好ましい。また、剥離助層の材質は、エネルギー
吸収部材を構成するFRPの強化繊維層間の接着を阻害
し、強化繊維層間に比較的容易に層間剥離を生じさせる
ことのできるものであれば特に限定されず、例えばフッ
素系樹脂であるポリテトラフルオロエチレン(PTF
E、商品名テフロン)、ポリ弗化アルコキシエチレン樹
脂(PFA)、弗化エチレンプロピレンエーテル共重合
体樹脂(FEP)などのフイルム、シリコーン系樹脂の
フイルム、ポリイミドフイルム、その他離型処理を施し
たフイルム等の離型フイルムを用いることができる。た
だし、この剥離助層は、離型フイルムに限らず、金属薄
板、金属網、有機繊維の織物、ガラス繊維織物、アラミ
ド繊維の織物などからも選ぶことができる。
【0008】なお、本発明のFRP製エネルギー吸収部
材を構成するマトリクス樹脂としては、特に限定され
ず、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリビニ
ルエステル樹脂、フェノール樹脂、グアナミン樹脂、ま
たビスマレイミド・トリアジン樹脂等のポリイミド樹
脂、フラン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリジアリルフタ
レート樹脂、さらにメラニン樹脂やユリア樹脂等のアミ
ノ樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。また、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン610、ナ
イロン612などのポリアミド、またはこれらポリアミ
ドの共重合ポリアミド、また、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル、またはこれらポリエステルの共重合ポリエステル、
さらに、ポリカーボネート、ポリアミドイミド、ポリフ
ェニレンスルファイド、ポリフェニレンオキシド、ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリエーテルイミド、ポリオレフィンなど、
さらにまた、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエ
ラストマーなどに代表される熱可塑性エラストマー、等
が使用できる。さらには、上述の範囲を満たす樹脂とし
て、アクリルゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、
ウレタンゴム、シリコーンゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、フッ素系ゴム等のゴムを用いることもできる。さら
には、上記の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、ゴムから選
ばれた複雑なブレンドした樹脂を用いることもできる。
材を構成するマトリクス樹脂としては、特に限定され
ず、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリビニ
ルエステル樹脂、フェノール樹脂、グアナミン樹脂、ま
たビスマレイミド・トリアジン樹脂等のポリイミド樹
脂、フラン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリジアリルフタ
レート樹脂、さらにメラニン樹脂やユリア樹脂等のアミ
ノ樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。また、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン610、ナ
イロン612などのポリアミド、またはこれらポリアミ
ドの共重合ポリアミド、また、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステ
ル、またはこれらポリエステルの共重合ポリエステル、
さらに、ポリカーボネート、ポリアミドイミド、ポリフ
ェニレンスルファイド、ポリフェニレンオキシド、ポリ
スルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリエーテルイミド、ポリオレフィンなど、
さらにまた、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエ
ラストマーなどに代表される熱可塑性エラストマー、等
が使用できる。さらには、上述の範囲を満たす樹脂とし
て、アクリルゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、
ウレタンゴム、シリコーンゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、フッ素系ゴム等のゴムを用いることもできる。さら
には、上記の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、ゴムから選
ばれた複雑なブレンドした樹脂を用いることもできる。
【0009】また、強化繊維についても、炭素繊維に限
らず、ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維、アルミナ繊
維、炭化珪素繊維、ボロン繊維などを使用することが可
能であり、これらを併用することも可能である。
らず、ガラス繊維、芳香族ポリアミド繊維、アルミナ繊
維、炭化珪素繊維、ボロン繊維などを使用することが可
能であり、これらを併用することも可能である。
【0010】
【作用】このようなエネルギー吸収部材においては、エ
ネルギー吸収部材の端部(先端部)の、FRPの強化繊
維層間に剥離助層が埋設されているので、剥離助層両側
の強化繊維層は剥離助層を境界に層間剥離し易くなる。
剥離助層が複数層設けられている場合には、各剥離助層
部分において層間剥離が生じ易くなる。
ネルギー吸収部材の端部(先端部)の、FRPの強化繊
維層間に剥離助層が埋設されているので、剥離助層両側
の強化繊維層は剥離助層を境界に層間剥離し易くなる。
剥離助層が複数層設けられている場合には、各剥離助層
部分において層間剥離が生じ易くなる。
【0011】このように、エネルギー吸収部材の端部に
おいて層間剥離が生じるということは、その部分が衝撃
エネルギー吸収時に確実にトリガとして機能するという
ことになる。層間剥離が円滑に起こると、剥離した剥離
助層両側の強化繊維層にも円滑に曲げ破壊が生じ、層間
剥離と曲げ(圧縮)破壊がうまくバランスされて、望ま
しい形態で逐次破壊が進行していく。この逐次破壊を介
して、衝撃エネルギーが効率よくかつ効果的に吸収さ
れ、目標とするエネルギー吸収部材の衝撃エネルギー吸
収能力が発揮される。
おいて層間剥離が生じるということは、その部分が衝撃
エネルギー吸収時に確実にトリガとして機能するという
ことになる。層間剥離が円滑に起こると、剥離した剥離
助層両側の強化繊維層にも円滑に曲げ破壊が生じ、層間
剥離と曲げ(圧縮)破壊がうまくバランスされて、望ま
しい形態で逐次破壊が進行していく。この逐次破壊を介
して、衝撃エネルギーが効率よくかつ効果的に吸収さ
れ、目標とするエネルギー吸収部材の衝撃エネルギー吸
収能力が発揮される。
【0012】
【実施例】以下に、本発明のエネルギー吸収部材の望ま
しい実施例を、図面を参照して説明する。図1ないし図
3は、本発明の一実施例に係るエネルギー吸収部材を示
している。図において、1は、円筒形状のFRPからな
るエネルギー吸収部材を示しており、エネルギー吸収部
材1を構成するFRPは、複数の強化繊維層2を有して
いる。強化繊維としては、炭素繊維が好ましいが、前述
の如き他の強化繊維としてもよい。また、強化繊維層2
に含浸されているマトリクス樹脂も、前述の如き各種樹
脂を使用でき、特に限定されない。
しい実施例を、図面を参照して説明する。図1ないし図
3は、本発明の一実施例に係るエネルギー吸収部材を示
している。図において、1は、円筒形状のFRPからな
るエネルギー吸収部材を示しており、エネルギー吸収部
材1を構成するFRPは、複数の強化繊維層2を有して
いる。強化繊維としては、炭素繊維が好ましいが、前述
の如き他の強化繊維としてもよい。また、強化繊維層2
に含浸されているマトリクス樹脂も、前述の如き各種樹
脂を使用でき、特に限定されない。
【0013】強化繊維層2は、強化繊維を一方向に引き
揃えた、いわゆる一方向層、強化繊維を交差配置した
層、さらには強化繊維の織物からなる層のいずれでもよ
く、該強化繊維層2がFRPの板厚内において複数層積
層されている。
揃えた、いわゆる一方向層、強化繊維を交差配置した
層、さらには強化繊維の織物からなる層のいずれでもよ
く、該強化繊維層2がFRPの板厚内において複数層積
層されている。
【0014】エネルギー吸収部材1の長手方向の少なく
とも一端部には(本実施例では一端部であるが、両端部
でもよい)、強化繊維層2間に、層間の接着を阻害する
剥離助層3が埋設されている。剥離助層3は、図2に示
すように、複数層埋設されている。この複数層の剥離助
層3は、隣接する強化繊維層毎に埋設されてもよく、複
数層の強化繊維層毎に埋設されてもよい。
とも一端部には(本実施例では一端部であるが、両端部
でもよい)、強化繊維層2間に、層間の接着を阻害する
剥離助層3が埋設されている。剥離助層3は、図2に示
すように、複数層埋設されている。この複数層の剥離助
層3は、隣接する強化繊維層毎に埋設されてもよく、複
数層の強化繊維層毎に埋設されてもよい。
【0015】剥離助層3は、円筒形状のエネルギー吸収
部材1の円周方向に、実質的に全長にわたって延びてお
り、エネルギー吸収部材1の筒軸方向に沿う方向に、エ
ネルギー吸収部材1の先端面1aからエネルギー吸収部
材1の板厚内に向かって適当な長さだけ延びている。こ
の長さは、剥離助層3両側の層に、エネルギー吸収時に
所定の層間剥離を生じせしめるだけの長さであればよ
く、繰り返し実験を通して、FRPの構成、エネルギー
吸収部材の形状、吸収しようとする衝撃エネルギーの大
きさ等に応じて決めればよい。
部材1の円周方向に、実質的に全長にわたって延びてお
り、エネルギー吸収部材1の筒軸方向に沿う方向に、エ
ネルギー吸収部材1の先端面1aからエネルギー吸収部
材1の板厚内に向かって適当な長さだけ延びている。こ
の長さは、剥離助層3両側の層に、エネルギー吸収時に
所定の層間剥離を生じせしめるだけの長さであればよ
く、繰り返し実験を通して、FRPの構成、エネルギー
吸収部材の形状、吸収しようとする衝撃エネルギーの大
きさ等に応じて決めればよい。
【0016】また、剥離助層3の材質は、前述の如く、
FEP系のフイルム、ポリイミドフイルム、その他離型
処理(例えば離型剤を塗布)を施したフイルム等が好ま
しい。但し、前述の如く、離型フイルムの他にも、金属
薄板、金属網、有機繊維の織物状物、ガラス繊維の織物
状物、アラミド繊維の織物状物等から選ばれた各種シー
ト状物を用いてもよい。
FEP系のフイルム、ポリイミドフイルム、その他離型
処理(例えば離型剤を塗布)を施したフイルム等が好ま
しい。但し、前述の如く、離型フイルムの他にも、金属
薄板、金属網、有機繊維の織物状物、ガラス繊維の織物
状物、アラミド繊維の織物状物等から選ばれた各種シー
ト状物を用いてもよい。
【0017】このように構成されたエネルギー吸収部材
1においては、衝撃エネルギーPが加わったとき、該エ
ネルギーは次のように吸収される。図2および図3にお
いて、4はエネルギー吸収部材1の先端部に当接される
押圧部材を示しており、押圧部材4を介して衝撃エネル
ギーPがエネルギー吸収部材1に加えられる。
1においては、衝撃エネルギーPが加わったとき、該エ
ネルギーは次のように吸収される。図2および図3にお
いて、4はエネルギー吸収部材1の先端部に当接される
押圧部材を示しており、押圧部材4を介して衝撃エネル
ギーPがエネルギー吸収部材1に加えられる。
【0018】エネルギー吸収部材1の先端部には、剥離
助層3が複数層埋設されているので、各剥離助層3両側
の強化繊維層間は層間剥離を生じ易くなっている。この
ような状態において衝撃エネルギーPが加わると、図3
に示すように、エネルギー吸収部材1の先端部FRPの
各強化繊維層は容易に層間剥離を起こし、確実にこの部
分から破壊が進行する。層間剥離を起こした各強化繊維
層は、図に示すようにFRP板厚方向に内外に拡開し、
拡開しようとする層に圧縮とともに曲げ荷重が作用す
る。この荷重が限界値を超えると、層内の強化繊維が破
断し、いわゆる逐次破壊が進行する。層間剥離が円滑に
開始されることにより、逐次破壊も円滑に進行する。
助層3が複数層埋設されているので、各剥離助層3両側
の強化繊維層間は層間剥離を生じ易くなっている。この
ような状態において衝撃エネルギーPが加わると、図3
に示すように、エネルギー吸収部材1の先端部FRPの
各強化繊維層は容易に層間剥離を起こし、確実にこの部
分から破壊が進行する。層間剥離を起こした各強化繊維
層は、図に示すようにFRP板厚方向に内外に拡開し、
拡開しようとする層に圧縮とともに曲げ荷重が作用す
る。この荷重が限界値を超えると、層内の強化繊維が破
断し、いわゆる逐次破壊が進行する。層間剥離が円滑に
開始されることにより、逐次破壊も円滑に進行する。
【0019】各層内の強化繊維が破断に至るということ
は、その破断のためにエネルギーが消費されたというこ
とであり、それだけ効率よく衝撃エネルギーが吸収され
たことになる。したがって、このような、層間剥離と曲
げ破壊とがうまくバランスされた逐次破壊を生じさせる
ことにより、衝撃エネルギーが効率よく吸収され、大き
なエネルギー吸収能力が発揮される。
は、その破断のためにエネルギーが消費されたというこ
とであり、それだけ効率よく衝撃エネルギーが吸収され
たことになる。したがって、このような、層間剥離と曲
げ破壊とがうまくバランスされた逐次破壊を生じさせる
ことにより、衝撃エネルギーが効率よく吸収され、大き
なエネルギー吸収能力が発揮される。
【0020】上記実施例においては、エネルギー吸収部
材1を円筒形状に構成したが、これに限定されるもので
はなく、各種形状を採り得る。
材1を円筒形状に構成したが、これに限定されるもので
はなく、各種形状を採り得る。
【0021】例えば図4ないし図7に、他の各種形状に
係るエネルギー吸収部材を示す。図4は、フランジ部1
1を備えた円筒形状のエネルギー吸収部材12を示して
おり、図5は、リブ21を備えた横断面T字形のエネル
ギー吸収部材22を示しており、図6は、両端部にフラ
ンジ部31を備えた横断面コ字状のエネルギー吸収部材
32を示しており、34はエネルギー吸収部材32に付
設可能な蓋部材を示しており、図7は、横断面十字状の
エネルギー吸収部材42を示している。
係るエネルギー吸収部材を示す。図4は、フランジ部1
1を備えた円筒形状のエネルギー吸収部材12を示して
おり、図5は、リブ21を備えた横断面T字形のエネル
ギー吸収部材22を示しており、図6は、両端部にフラ
ンジ部31を備えた横断面コ字状のエネルギー吸収部材
32を示しており、34はエネルギー吸収部材32に付
設可能な蓋部材を示しており、図7は、横断面十字状の
エネルギー吸収部材42を示している。
【0022】上記のような各種形状のエネルギー吸収部
材12、22、32、42においても、その長手方向の
少なくとも一端部に、前述したと同様の剥離助層13、
23、33、43が埋設される。剥離助層埋設による作
用、効果は、図1ないし図3に示した実施例に準じる。
材12、22、32、42においても、その長手方向の
少なくとも一端部に、前述したと同様の剥離助層13、
23、33、43が埋設される。剥離助層埋設による作
用、効果は、図1ないし図3に示した実施例に準じる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエネルギ
ー吸収部材によるときは、FRP製エネルギー吸収部材
の端部に、強化繊維層間の接着を阻害する剥離助層を埋
設し、衝撃エネルギーが加わった際、この部分で容易に
層間剥離が生じるようにしたので、層間剥離と、剥離助
層両側で拡開する層の曲げ破壊とをうまくバランスさせ
て、確実にかつ円滑に所望の逐次破壊を進行させること
ができ、エネルギー吸収性能の高いエネルギー吸収部材
を実現できる。
ー吸収部材によるときは、FRP製エネルギー吸収部材
の端部に、強化繊維層間の接着を阻害する剥離助層を埋
設し、衝撃エネルギーが加わった際、この部分で容易に
層間剥離が生じるようにしたので、層間剥離と、剥離助
層両側で拡開する層の曲げ破壊とをうまくバランスさせ
て、確実にかつ円滑に所望の逐次破壊を進行させること
ができ、エネルギー吸収性能の高いエネルギー吸収部材
を実現できる。
【図1】本発明の一実施例に係るエネルギー吸収部材の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1のエネルギー吸収部材の一端部の拡大部分
縦断面図である。
縦断面図である。
【図3】図2のエネルギー吸収部材端部の破壊の様子を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図4】本発明の変形例に係るエネルギー吸収部材の斜
視図である。
視図である。
【図5】本発明の別の変形例に係るエネルギー吸収部材
の斜視図である。
の斜視図である。
【図6】本発明のさらに別の変形例に係るエネルギー吸
収部材の斜視図である。
収部材の斜視図である。
【図7】本発明のさらに別の変形例に係るエネルギー吸
収部材の斜視図である。
収部材の斜視図である。
1、12、22、32、42 エネルギー吸収部材 2 強化繊維層 3、13、23、33、43 剥離助層
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の強化繊維層を有するFRPからな
るエネルギー吸収部材であって、長手方向の一端部の強
化繊維層間に、該層間の接着を阻害する剥離助層が埋設
されていることを特徴とするエネルギー吸収部材。 - 【請求項2】 前記剥離助層が複数層設けられている、
請求項1のエネルギー吸収部材。 - 【請求項3】 前記剥離助層が離型フイルムからなる、
請求項1又は2のエネルギー吸収部材。 - 【請求項4】 前記剥離助層が、金属薄板、金属網、有
機繊維の織物、ガラス繊維の織物、アラミド繊維の織物
から選ばれた1種である、請求項1又は2のエネルギー
吸収部材。 - 【請求項5】 前記強化繊維層が炭素繊維により形成さ
れている、請求項1ないし4のいずれかに記載のエネル
ギー吸収部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3195794A JPH07217689A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | エネルギー吸収部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3195794A JPH07217689A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | エネルギー吸収部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07217689A true JPH07217689A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=12345448
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3195794A Pending JPH07217689A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | エネルギー吸収部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07217689A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007168122A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Toyota Motor Corp | 繊維強化プラスチック構造体 |
| WO2009048005A1 (ja) * | 2007-10-09 | 2009-04-16 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | 衝撃吸収部材 |
| JP2010247789A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-11-04 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 衝撃吸収構造体およびその製造方法 |
| US7842378B2 (en) | 2004-01-06 | 2010-11-30 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Energy absorber and method for manufacturing the same |
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