JPH0721793U - 不織布シート - Google Patents

不織布シート

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JPH0721793U
JPH0721793U JP5213593U JP5213593U JPH0721793U JP H0721793 U JPH0721793 U JP H0721793U JP 5213593 U JP5213593 U JP 5213593U JP 5213593 U JP5213593 U JP 5213593U JP H0721793 U JPH0721793 U JP H0721793U
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woven
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正樹 岡崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ごみ処分場の設置物を被覆して衛生的でより
望ましいごみの埋立て処理を可能とし、かつごみの処理
負担の軽減化を計ること。 【構成】 耐水度が10cm以上の雨水防水性を有し、
かつ通気度が10cc/cm2/sec以上のガス透過
性を有し、目付けが50〜1000g/m2、溶融温度
が90〜250℃、さらに生分解性を有する合成高分子
からなる不織布シートであることを特徴とする廃棄物埋
立地被覆用不織布シート。また前記不織布シートが、合
成高分子をメルトブローン法で作った不織布シート単独
構造でなるか、あるいは該メルトブローン法で作った不
織布シートと、他の熱溶融性かつ生分解性を有する合成
高分子からなる不織布シートとの張り合わせ構造でなる
ものであることを特徴とする廃棄物埋立地被覆用不織布
シート。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、埋立てによる廃棄物処理を行う該廃棄物処分場での被覆使用に適し た不織布シートに関するものであり、より詳しくは、処分場にトラック等で運ば れ投棄された廃棄物あるいは既に堆積貯留されている廃棄物を覆い、該廃棄物の 安定化と共に、該廃棄物から発生するガスは透過させるが雨水は遮断することに よって該処分場での浸出水浄化のための浄化処理の負担を軽減し、覆土後一定期 間の後にはバクテリアや微生物の作用により分解されその形態を残さず土に還元 させることが出来る生分解性の廃棄物埋立地被覆使用に適した不織布シートに関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
埋立てにより廃棄物の処理を行う該廃棄物処分場、いわゆる、ごみ埋立地の造 成は、大きく分類して次ぎに示す方法によって行われてきた。 即ち、その第1は“遮断型処分場”と称される処分場で、ここでは、人間に有 害な化学物質、例えば、アルキル水銀化合物、水銀またはその化合物、六価クロ ム、ひ素やその化合物等が自然界に浸出することを厳密に阻止するために、コン クリート等で遮断した容器形のいわば貯蔵庫をつくるもので、ここでは該貯蔵庫 は、その上部は屋根で覆い、雨水が侵入しないようにして廃棄物からの浸出液に よる汚染を防ぐもので、該貯蔵庫が一杯になればその上部もコンクリート等で封 止するものである。 その第2は“安定型処分場”と称される処分場で、ここでは第1の処分場で処 分する廃棄物より化学的に安定な物質、例えば、廃棄プラスチツクス、ゴムくず 、金属くず、ガラスくず、陶磁器くず、建設廃材等を棄てるようにした処分場で 、ここでの処分場とは、その廃棄対象から、単に素掘り地であることがほとんど であった。 その第3は“管理型処分場”と称される処分場で、焼却工場で焼かれたごみの 灰、業者が集めた燃えないごみ、生ごみ、木材、紙などの有機物も棄てられる処 分場である。
【0003】 従来、市町村等が建設する一般のごみ埋立て処分場は前記第2の素掘り型のも のであったが、該処分場から出る浸出水(液)は環境汚染の原因となり、197 7年に総理府と厚生省から出されたごみ最終処分場に係る基準通達から、現在で はこの第3の“管理型処分場”がとって代わり、第1の対象物以外の埋め立て処 理においては、ほとんどこの処分場で処理されている。
【0004】 この“管理型処分場”でのごみ埋立地から浸出する汚水がそのまま周りの自然 に拡散すれば、当然地下水等環境汚染は避けられない。従って、この汚水(浸出 液)を周りの自然に接触することなく遮断し、高度の処理をした後に放流する必 要があるし、また該埋立処分地への周りからの地表水並びに地下水の流入も避け なければならない。更に又、高範囲な面積を有する埋立地に降る雨水が該埋立地 中に入れば、その莫大な量の雨水を前記汚水と共に処理しなければならないこと となるので、この雨水をいかに抑えるかが問題である。
【0005】 即ち、通常一般でのごみ埋立処分地のポイントは水処理対策といっても過言で はない。このことにより、このごみ埋立処分場は、埋立地開口部には雨水の開渠 (側溝)を設けて地表水を排除し、埋立地側壁には合成樹脂製シートやゴムシー ト等の防水材を張って地下水と遮断している。また埋立地に埋め立てたごみから 出る浸出水は、埋立地底部に設けた集水桝、排水管等の集水設備で集め、それを ポンプで地上の浸出水(液)処理設備へ送り、ここで、接触酸化、凝集沈澱、脱 窒、砂ろ過、活性炭、キレート吸着、生物処理等の高度処理を行い、規定の水質 基準として放流している。
【0006】 しかし、これで理解できるように、現在最も一般的であるこの種ごみ埋立処分 場においては、トラツクや清掃車等によって運ばれて来た一般廃棄物は該廃棄物 処理場で何のカバーもなく放棄、堆積されているだけで、風により飛散したり、 野鳥や、動物によって食い荒らされたりして、環境衛生状好ましくない状態で、 そのまま放置されているのが現状である。
【0007】 また堆積した廃棄物中には廃棄物そのものの中に含まれていた汚水に、埋立地 での雨水が加わり、これが廃棄物層を通して浸出する汚染源となるが、現状では 、この雨水等の混入による処理液量の増大があっても、広大なごみ埋立地に屋根 等の設置物を設置し雨水の混入を阻止するようにすることは作業上からも経済上 からも困難と考えられ、屋根、カバーシート等設置物の被覆もなく、これもその まま放置されている状態である。
【0008】 更には埋立地の進行にともない廃棄物からメタンガス等の発生が生じる。現状 ではこの埋立地廃棄物をカバーシートを被覆するようなこととはなっていないの で問題は無いものの、廃棄物の上にカバーシートを被覆するとなると、該カバー シートにメタンガス等が溜まっては危険であるので、メタンガス等ガスを逃がす ことを考える必要がある。
【0009】 またカバーシート等を使用する場合には、広い面積をカバーする必要があるの で、そのようなシートはごみ処分場現場で連結出来なければならない。 またそのようなカバーシートあるいは他の設置物が、そのごみ処分場での使用 が終わった時点で、それ自体が巨大なごみと化することは決定的に避けなければ ならないことである。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
以上のように、通常の“管理型処分場”でごみ(廃棄物)を埋立て処分する場 合に、該処分場に設置物を設置して次ぎのような条件を満足出来れば、より望ま しいごみの埋立て処理が可能であり、ごみ処分場での処理負担の軽減化を計るこ とが出来る。 (1)廃棄物の風による飛散防止、鳥獣による散乱防止が出来ること。 (2)雨水による廃棄物通過水による浸出水の量の削減が計れること。 (3)廃棄物からでるメタンガス等のガス性物の透過ができること。 (4)現場施工が容易てあること。 (5)それ自体が土に還元し、ごみとならないこと。
【0011】 これらの条件を満足する廃棄物処分場用の被覆設置物については、従来、満足 される提案はなされていない。
【0012】
【課題を解決するための手段】
従って本考案は、上記の如き条件を満足する被覆設置物につき検討し、次ぎに 述べる不織布シートの構成を採用することによって、その課題が解決できること を見いだしたものである。 即ち、本考案は、雨水防水性を有し、かつガス透過性のある熱溶融性で、さら に生分解性を有する合成高分子からなる不織布シートであることを特徴とする廃 棄物埋立地被覆用不織布シートである。 即ち、該不織布シートは、耐水度が10cm以上の雨水防水性を有し、かつ通 気度が10cc/cm2/sec以上のガス透過性を有し、目付けが50〜10 00g/m2、溶融温度が90〜250℃、かつ生分解性を有す合成高分子から なる不織布シートであることを特徴とする廃棄物埋立地被覆用不織布シートであ る。 また前記の耐水性かつ通気性の特性を具備させるために、前記不織布シートが 少なくともメルトブローン法によって作られたものであることを特徴とする廃棄 物埋立地被覆用不織布シートである。
【0013】
【作用】
本考案のごみ埋立地被覆用としての不織布シートにおいては、シートそれ自体 が、例えばメルトブローン法により、極細繊度繊維からなる微細孔不織布となっ ているので、ガス透過性を有しつつ、かつ耐水性であり、したがって前記要求( 2)の雨水浸透防止、要求(3)のガス透過性に関する要求特性を満足でき、勿 論被覆シートとして要求(1)の飛散防止性を満足できるものである。 また本考案不織布シートは、自体熱可塑性素材であるので、広大な処分場現場 で該シートを広げておいて熱溶融接着によるシートの接続を比較的容易に行うこ とが出来、しかも防水接続を行うことが出来、更には集水パイプも取り付けるこ とも出来、前記要求(4)の容易な現場施工性を満足出来る。 さらにまた本考案不織布シートは、それをバクテリアや微生物の作用により分 解される生分解性の性質を有する素材で構成しているので、ごみの埋め立て進行 にともない生分解してそれ自体が土に還元でき、ごみ化せず、貯留堆積している 廃棄物を安定化させることが出来、前記要求(5)の土還元性(非ごみ化性)を 満足出来、最終的にはコンポストとして使用できるものである。
【0014】 このような生分解性ポリマーを用い、メルトブローン法により不織布シートと する製造法は、通常よく知られている垂直紡糸式あるいは水平紡糸式のメルトブ ロー装置を用いて製造することが出来る。得られる不織布シートの繊維の平均繊 維径は単孔吐出量、エアー圧や紡糸口金温度等によっても異なるが、通常10μ m以下、平均的には1〜3μmの如き極細繊維となるものである。 そして、このような極細繊維が互いに密に絡合し溶融接着してほぼ均一な微細 ミクロ空隙、空間を無数に形成した繊維シートとなるものであり、このような微 細ミクロ空隙、空間を無数に形成したシートとなることにより、耐水性で、かつ 通気性のシートとなし得るものであることが本考案の対象に用いる不織布シート のキーポイントとなっている。。
【0015】 本考案の不織布シートは、その耐水度がJIS L−1092 A法で少なく とも10cm以上であることが必要であり、好ましくは20cm以上の雨水防水 性である。10cm未満では雨水防水性に劣る。
【0016】 また通気度はJIS L−1096 A法で10cc/cm2/sec以上で あることが必要であり、より好ましくは20cc/cm2/sec以上である。 10cc/cm2/sec未満ではガス透過性が劣り、不織布シート内にガスが 溜まりガス爆発や火災などの安全面で問題となる。
【0017】 これらの条件を満足する不織布シートは、平均繊維直径が10μm以下で、目 付けが50〜1000g/m2、好ましくは100〜500g/m2の不織布が好 ましい。目付けが50g/m2未満では雨水防水性に劣ることとなり、また10 00g/m2を越えるものではガス透過性が低下してきて好ましくない。
【0018】 すなわち、以上のような繊維繊度、目付けを有し、耐水度、ガス透過性を満足 するようにメルトブローン法での製造条件を選択する必要がある。
【0019】 不織布シートは、該メルトブローン法からなる単独シートであってもよいが、 前記特性を維持しつつ、さらにシート強力をより強化させ、さらにはまた、より 重みを付けるるために、同じく生分解性素材を用いて作った天然物または合成物 を用いてもよい。特に天然物では綿等のセルロース繊維を用いてもよい。また合 成物としては合成の生分解性ポリマーやデンプン混合ポリマーなどを用いたもの を繊維として紙、不織布あるいは織布、編布あるいはまた網状物、グリツド状物 等との複合構造からなるシートとして用いるのがよい。この場合の不織布として は、例えば、いわゆるスパンボンド不織布が挙げられ、また織布、編布としては 、目の荒い平織りの、あるいは編物のメッシュ状シートとか、あるいは従来重布 として知られている程度の目付け度の大きい織物シート等が挙げられるが、コス トをも考慮してスパンボンド不織布を用いることが好適である。 この複合構造のシートとする場合、前記耐水度、ガス透過性を有するシートが 他の不織布、織編布との少なくとも片面に位置しておればよく、その表裏位置は 限定されない。
【0020】 本発明に用いる熱溶融性でかつ生分解性の合成高分子としては、開環重合法に よるポリカプロラクトンや、発酵法によるポリエステル、その他ポリーγーメチ ルグルタメート、ポリ乳酸、ポリグリコリド等があり、市販品としては、例えば 、製品名プラクセル(ダイセル化学社製)、同バイオポール(ICI社製)等が ある。また天然高分子と合成高分子の組み合わせのものがある。例えば、キトサ ンとセルロースとの混合物、デンプンとポリビニルアルコールとの混合物、デン プンとポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィンとの混合物、及びデン プン主体のポリマーがあり、その市販品としては例えばマタービー(イタリア; ノバモント社製)等がある。
【0021】 本考案で使用する熱溶融性でかつ生分解性の合成高分子はこれらポリマーを使 用することができ、そのうちでも特に、メルトブローン性の良好なものとして、 デンプンとポリオレフィンの混合物がよい。デンプンとしては、コーンスターチ を用い、ポリオレフィンとしてはポリエチレンを用い、メルトインデックスが2 0〜300となるような混合比とすることが好ましい。ポリエチレンの分子量な どによっても異なるが、コーンスターチの混合量は30〜70重量%、好ましく は40〜60重量%であり、その溶融温度は120〜140℃である。
【0022】 図1は、本考案の廃棄物(ごみ)埋立地被覆用不織布シートの一例を示す部分 的に拡大した斜視図であり、1は該不織布シート、2は該不織布シート1を微細 孔不織布構造に構成する極細繊維を示す。該不織布シート1はその廃棄物(ごみ )埋立地の広さに応じてその端部同志を熱溶着機、例えば熱圧着機、超音波溶着 機や高周波熱溶着機等によって溶融接着して接続しその面積を広めたシートとす ることが出来る。
【0023】 ごみ埋立地への被覆材シート1(本考案の不織布シート1)の被覆施工方法を 図2及び図3で説明する。被覆材シート1の施工方法は、大きく別けて、その一 方の端末をごみ埋立地法面部9の遮水シート3に接合し、他方の端末を穴(孔) のあいた集水管4に導き固定する場合と、両端末を共に法面部9以外のところに 配置される穴(孔)のあいた集水管4に導き固定する場合、に分けられる。いず れの場合にしても、集水管4は敷設面積当たりの推定降雨量以上の排水が可能な ものを設置する必要があり、そして降雨または浸出した水を集め排水すべく集水 槽へ向かう勾配を有して配管を接続しながら主配水管5(図3参照)へと連結し てゆく必要がある。
【0024】 図2は、被覆材シート1を上記第1のように被覆設置する場合の例を示した図 、即ち被覆材シート1上の降雨を全て端末の集水管、排水管に集めるように設置 したごみ埋立地の部分的な斜視断面図で、埋立地の一方の法面に設置した遮水シ ート3上の適宜位置に被覆材シート1aを構成する基本単位の被覆材シート1a −1、1a−2、1a−3、・・・の一端6を熱融着または接着材にて接合する 。この際隣合う被覆材シート1a−1、1a−2、1a−3、・・・同士は、そ の幅方向で部分的に互いに重なるように接合していく。次に、これら接合した被 覆材シート1a−1、1a−2、1a−3、・・・をその長さ方向へ展張する。 そしてその重ね合わせ部分7を熱融着方式にて接着しながら順次広大な面積を覆 うように接合するものである。なお、上記被覆材シート1aを構成する基本単位 の被覆材シート1a−1、1a−2、1a−3、・・・としては、例えば巾2m 、長さ50mといった程度の寸法のものを用いることが出来る。
【0025】 単位被覆材シート1a−1、1a−2、1a−3、・・・の他端部は、その他 端部自体にも穴をあけ(あるいは予めあけておき)、その部分を、穴をあけた集 水管4に巻付け固定する。 このように、被覆材シート1aで山谷状のブロツクをつくりながら、該谷部に 集水管4が配置できるように整地しておく必要がある。これは、次に堆積するご み層の厚さが1〜3mになるまでごみで覆った客土や砂によって覆ってもよい。
【0026】 ごみの堆積が時間とともに安定化し、好気、嫌気的に発酵し、ガス発生をみる とき、そのガス性物質はシート1aを通して大気中に蒸散される。また安定化し ても集・排水用の配管を通して排気することも出来る。または山ごとに排気管を 取り付けてもよい。
【0027】 図3は、被覆材シート1bの両端部を、穴をあけた集水管4に巻付け集水する 場合の例を説明するための埋立地の部分的な断面図で、被覆材シートによる第一 層目の被覆設置は図2の場合と同様であるが、第一層目の被覆材シート1aの上 に堆積させたごみ層上に覆せた第二層目の被覆材シート1bの被覆設置、特にそ の被覆材シート1b両端での集水処理を示した図である。 この第二層目の被覆材シート1bの被覆は、まず単位被覆材シート1b−1、 1b−2、1b−3、・・・(図示せず)をその幅方向で部分的に重ね合わせそ の重ね合わせ部分を熱接着していき広大な被覆材シート1bとする。そして次に その両端部分に穴をあけ(あるいは予めあけておき)その部分を図3で示すよう に集水管4に巻付け固定するものである。5は厚地盤上の主排水管で、8は不織 布や砂、砕石などの保護材である。
【0028】 このように埋立地がごみで満杯となり、その後ごみの安定化が進み、減容化に より、地盤は沈降し安定化の方向にすすむ。この安定化した埋立地上には新しい 公園などの施設や構造物をつくったり、あるいはまた山林、田畑、草原地などと して利用することが可能となる。
【0029】
【実施例】
以下本考案を実施例によってさらに具体的に説明する。 メルトインデックス200のポリエチレンと300メッシュ以下に微粉砕した コーンスターチ粉末を重量比1:1で混合し、エクストルーダーで混合押し出し し、溶融温度130℃のマスターチップを得た。
【0030】 このマスターチップを押出機で溶融後、口径0.3mmのオリフィスが1mm ピッチに配列し、両側に加熱気体の噴射用スリットを有するメルトブローン紡糸 装置に送り込み次ぎの条件でメルトブローンを行った。すなわち、メルトブロー ン装置の口金温度を210℃とし、1ホール当たり0.3g/minの割合でポ リマーを吐出し、250℃に加熱した空気をポリマー重量の30倍量で噴射して 繊維化し、これをノズル下方50cmの位置に設置された金属ベルトコンベヤ上 で捕集して目付け300g/m2の不織布とし、後方の巻取機でロール状に巻き 取った。
【0031】 上記で得られた不織布の物性は次のとおりであった。 構成単繊維径(平均):3μm 目付け :300g/m2 強度(タテ×ヨコ) :12.0×14.5(g/cm)/(g/m2) 伸度(タテ×ヨコ) :30×30% 防水性(耐水度) :50cm ガス透過性 :20cc/cm2/sec
【0032】 この不織布はスイス国製の熱接着機“ライスター”(商品名)により容易かつ 完全に接着することを認めた。またこの不織布シートの上に土塊を30cm被せ 、1年間放置し、掘り出したが、この不織布シートは分解作用を受けて破損して 生分解性を示すことが明らかとなった。 また土塊上にこの不織布シートを被せ、1時間10mm程度の降雨でも中の土 への透水はなく、ベタベタしないものであった。 さらにまた、この不織布シートのガス透過性は、都市ガス用のガスボンベを用 い、1l/m2・min程度で発生する量をモデルとしてガスを発生させ、着火 し、かつ臭気を観察したが、着火せず、臭気も感じられなかった。
【0033】
【考案の効果】
以上のように、本考案の不織布シートは、廃棄物(ごみ)埋立地のごみの上に 被覆することによって、メタンガス等ガスは透過させるがごみ層への雨水の透過 は遮断し、またそのその被覆シート上へのごみの埋め立ての進行にともない該シ ートがバクテリア、微生物の作用により生分解して土に還元されると共に廃棄物 の安定化を行い、この種廃棄物(ごみ)埋立処分場での廃棄場処理を容易にし、 かつその負担をより軽減化するものである。
【提出日】平成6年1月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 本発明に用いる熱溶融性でかつ生分解性の合成高分子としては、開環重合法に よるポリカプロラクトンや、発酵法や脂肪族ジオールとジカルボン酸の縮合重合 によるポリエステル、その他ポリーγーメチルグルタメート、ポリ乳酸、ポリ グリコリド等があり、市販品としては、例えば、製品名プラクセル(ダイセル化 学社製)、同バイオポール(ICI社製)、同ビオノーレ(昭和高分子社製)等 がある。また天然高分子と合成高分子の組み合わせのものがある。例えば、キト サンとセルロースとの混合物、デンプンとポリビニルアルコールとの混合物、デ ンプンとポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィンとの混合物、及びデ ンプン主体のポリマーがあり、その市販品としては例えばマタービー(イタリア ;ノバモント社製)等がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 本考案で使用する熱溶融性でかつ生分解性の合成高分子はこれらポリマーを使 用することができ、そのうちでも特に、メルトブローン性の良好なものとして、 デンプンとポリオレフィンの混合物や脂肪属ポリエステルがよい。デンプンとし ては、コーンスターチを用い、ポリオレフィンとしてはポリエチレンを用い、メ ルトインデックスが20〜300となるような混合比とすることが好ましい。ポ リエチレンの分子量などによっても異なるが、コーンスターチの混合量は30〜 70重量%、好ましくは40〜60重量%であり、その溶融温度は120〜14 0℃である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の廃棄物(ごみ)埋立地被覆用不織布シ
ートの一例を示す部分的に拡大した斜視図である。
【図2】本考案の不織布シートの、ごみ埋立地への一つ
の適用例を示す、ごみ埋立地の部分的な斜視断面図であ
る。
【図3】本考案の不織布シートの、ごみ埋立地への他の
適用例を示す、ごみ埋立地の部分的な断面図である。
【符号の説明】
1 本考案の生分解性不織布シート 1a、1b 被覆材シート(本考案の生分解性不織布シ
ート1) 1a−1、1a−2、1a−3 単位被覆材シート 1b−1、1b−2、1b−3 単位被覆材シート 2 不織布シート1を構成する極細繊維 3 遮水シート 4 集水管 5 主排水管 6 被覆材シート1の遮水シート3への接合部 7 単位被覆材シートの重ね合わせ部分 8 主排水管5の保護材 9 ごみ埋立地の法面部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐水度が10cm以上の雨水防水性を有
    し、かつ通気度が10cc/cm2/sec以上のガス
    透過性を有し、目付けが50〜1000g/m2、溶融
    温度が90〜250℃、さらに生分解性を有する合成高
    分子からなる不織布シートであることを特徴とする廃棄
    物埋立地被覆用不織布シート。
  2. 【請求項2】請求項1の不織布シートが、請求項1の合
    成高分子をメルトブローン法で作った不織布シート単独
    構造でなるか、あるいは該メルトブローン法で作った不
    織布シートと、他の熱溶融性かつ生分解性を有する合成
    高分子からなる補強材布帛との張り合わせ構造でなるも
    のであることを特徴とする廃棄物埋立地被覆用不織布シ
    ート。
JP5213593U 1993-09-27 1993-09-27 不織布シート Pending JPH0721793U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006000750A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Zenitaka Corp 袋状型枠及び袋状型枠を使用した遮水工の構築方法
JP2010234271A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Fujita Corp 有機性資材の乾燥及び保管方法
JP2023528405A (ja) * 2020-06-02 2023-07-04 バイオロジック インコーポレイテッド デンプンベースのポリマー材料を含む不織布材料及び繊維

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