JPH07218030A - 水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システム - Google Patents
水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システムInfo
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- JPH07218030A JPH07218030A JP6009432A JP943294A JPH07218030A JP H07218030 A JPH07218030 A JP H07218030A JP 6009432 A JP6009432 A JP 6009432A JP 943294 A JP943294 A JP 943294A JP H07218030 A JPH07218030 A JP H07218030A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/27—Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/62—Absorption based systems
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- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高効率な水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵シス
テムを構築すること。 【構成】 熱回収部1において水素供給源4から水素を
水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる昇圧機能部7に導
入し、昇圧機能部7に含まれる水素吸蔵合金を充分水素
化する。次に、煙突6を廃熱源とし、その熱により昇圧
機能部7を加熱し、昇圧機能部7に含まれる水素吸蔵合
金を脱水素化し、高圧水素を水素配管9bを通じ水素貯
蔵部2に送る。熱利用部3において、随時、水素貯蔵部
2から高圧水素を水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる
熱入出力部10に導入することにより、水素吸蔵合金が
水素化され、熱を発生する。発生した熱は熱媒配管11
を通じ、熱負荷12に送られる。このように、熱回収部
と熱利用部が独立であるため、多数・多種の廃熱を回収
・集中することができ、給湯装置または冷暖房装置など
多様・多機能な利用ができる。さらに、熱需要を平準化
でき、熱の長距離輸送ができる。
テムを構築すること。 【構成】 熱回収部1において水素供給源4から水素を
水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる昇圧機能部7に導
入し、昇圧機能部7に含まれる水素吸蔵合金を充分水素
化する。次に、煙突6を廃熱源とし、その熱により昇圧
機能部7を加熱し、昇圧機能部7に含まれる水素吸蔵合
金を脱水素化し、高圧水素を水素配管9bを通じ水素貯
蔵部2に送る。熱利用部3において、随時、水素貯蔵部
2から高圧水素を水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる
熱入出力部10に導入することにより、水素吸蔵合金が
水素化され、熱を発生する。発生した熱は熱媒配管11
を通じ、熱負荷12に送られる。このように、熱回収部
と熱利用部が独立であるため、多数・多種の廃熱を回収
・集中することができ、給湯装置または冷暖房装置など
多様・多機能な利用ができる。さらに、熱需要を平準化
でき、熱の長距離輸送ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱源から熱を回収し、
貯蔵・保持し、随時熱利用する水素吸蔵合金利用熱回収
・貯蔵システムに関する。
貯蔵・保持し、随時熱利用する水素吸蔵合金利用熱回収
・貯蔵システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ある種の金属単体または合金
(以下単に金属という)は水素を吸蔵し、金属水素化物
を作ることができる。したがって、水素を吸蔵しうる金
属およびその金属水素化物を称して水素吸蔵合金ともい
う。
(以下単に金属という)は水素を吸蔵し、金属水素化物
を作ることができる。したがって、水素を吸蔵しうる金
属およびその金属水素化物を称して水素吸蔵合金ともい
う。
【0003】水素吸蔵合金は、金属の単位重量当たりよ
り多くの水素を吸蔵し、使用環境温度や周囲水素分圧で
可逆的に、その水素を放出する。また、金属水素化物よ
り水素を放出する過程は吸熱反応であり、逆に水素を吸
蔵する過程は発熱反応である。
り多くの水素を吸蔵し、使用環境温度や周囲水素分圧で
可逆的に、その水素を放出する。また、金属水素化物よ
り水素を放出する過程は吸熱反応であり、逆に水素を吸
蔵する過程は発熱反応である。
【0004】この水素吸蔵と放出反応が可逆的に進行す
るので、この原理を用いた冷暖房装置やヒートポンプが
多数提案されている(特公昭60−17669公報、特
公昭60−211272公報、昭61−134551公
報等)。
るので、この原理を用いた冷暖房装置やヒートポンプが
多数提案されている(特公昭60−17669公報、特
公昭60−211272公報、昭61−134551公
報等)。
【0005】また太陽熱集熱器や地熱等のローカルエネ
ルギーの熱輸送方法として、従来の熱媒を循環させる方
法に替わり金属水素化物を利用した熱輸送方法が提案さ
れている(特公平4−41271公告、特公平3−16
596公告等)。
ルギーの熱輸送方法として、従来の熱媒を循環させる方
法に替わり金属水素化物を利用した熱輸送方法が提案さ
れている(特公平4−41271公告、特公平3−16
596公告等)。
【0006】石油や石炭などの化石燃料には資源的に限
りがあり、近年、地球温暖化などの地球環境問題に対応
するために、大幅な省エネルギーが求められている。一
般に、全エネルギー供給量の内、熱エネルギーとして利
用される割合は、約5割である。他方、全一次エネルギ
ー供給量の内約6割は有効に利用されずエネルギー損失
となり、主に熱エネルギーの形態で放出されている。従
って、この排出熱エネルギーを回収し、有効利用するこ
とが求められている。
りがあり、近年、地球温暖化などの地球環境問題に対応
するために、大幅な省エネルギーが求められている。一
般に、全エネルギー供給量の内、熱エネルギーとして利
用される割合は、約5割である。他方、全一次エネルギ
ー供給量の内約6割は有効に利用されずエネルギー損失
となり、主に熱エネルギーの形態で放出されている。従
って、この排出熱エネルギーを回収し、有効利用するこ
とが求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような要求に対
し、従来の熱回収の一般的な方法である熱媒を利用する
方法や、従来の水素吸蔵合金を利用したヒートポンプや
熱輸送方法では、熱源の種類が特定されるという問題が
あった。
し、従来の熱回収の一般的な方法である熱媒を利用する
方法や、従来の水素吸蔵合金を利用したヒートポンプや
熱輸送方法では、熱源の種類が特定されるという問題が
あった。
【0008】そして、熱媒を利用する方法に関しては、
さらに熱輸送中に大きな熱損失が生じて熱媒の温度低下
をもたらすという問題点があった。
さらに熱輸送中に大きな熱損失が生じて熱媒の温度低下
をもたらすという問題点があった。
【0009】また、水素吸蔵合金を利用したヒートポン
プや熱輸送方法は熱回収時と熱利用時が同時でないと作
動せず、熱供給と熱需要のバランスがとれていないと有
効に熱が回収されないという問題があった。
プや熱輸送方法は熱回収時と熱利用時が同時でないと作
動せず、熱供給と熱需要のバランスがとれていないと有
効に熱が回収されないという問題があった。
【0010】さらに水素吸蔵合金を利用したヒートポン
プでは、熱回収部と熱利用部が同一装置内にあるため、
熱回収場所が特定されるという問題もあった。
プでは、熱回収部と熱利用部が同一装置内にあるため、
熱回収場所が特定されるという問題もあった。
【0011】本発明は、以上述べた従来の熱利用の課題
を考慮し、一つもしくは複数の熱源から熱を回収し、水
素吸蔵合金により高圧の水素に変換し、その高圧水素を
貯蔵・保持し、次いで、随時、熱需要地で他の水素吸蔵
合金の吸蔵放出反応により熱利用するという、高効率な
水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システムを提供すること
を目的とする。
を考慮し、一つもしくは複数の熱源から熱を回収し、水
素吸蔵合金により高圧の水素に変換し、その高圧水素を
貯蔵・保持し、次いで、随時、熱需要地で他の水素吸蔵
合金の吸蔵放出反応により熱利用するという、高効率な
水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システムを提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システムを熱
回収部、水素貯蔵部、及び熱利用部の三つの部分から構
成されるシステムとし、熱回収部と水素貯蔵部間及び水
素貯蔵部と熱利用部間を水素配管で結合したものであ
る。さらに、本発明では、熱回収部には水素吸蔵合金を
含む熱交換器からなる昇圧機能部を用い、熱利用部には
水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる熱入出力部を用い
るものである。
本発明は、水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システムを熱
回収部、水素貯蔵部、及び熱利用部の三つの部分から構
成されるシステムとし、熱回収部と水素貯蔵部間及び水
素貯蔵部と熱利用部間を水素配管で結合したものであ
る。さらに、本発明では、熱回収部には水素吸蔵合金を
含む熱交換器からなる昇圧機能部を用い、熱利用部には
水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる熱入出力部を用い
るものである。
【0013】
【作用】熱回収部において、熱源からの熱を昇圧機能部
に導き、低圧水素を高圧水素に変換する。変換された高
圧水素を、水素配管を通じ、水素貯蔵部に回収・貯蔵す
る。熱を利用するときは、熱利用部において、随時、水
素貯蔵部からの高圧水素を熱入出力部に導入して熱を発
生させる。このように、本発明では、熱回収部と熱利用
部が空間的かつ時間的に独立化可能である。
に導き、低圧水素を高圧水素に変換する。変換された高
圧水素を、水素配管を通じ、水素貯蔵部に回収・貯蔵す
る。熱を利用するときは、熱利用部において、随時、水
素貯蔵部からの高圧水素を熱入出力部に導入して熱を発
生させる。このように、本発明では、熱回収部と熱利用
部が空間的かつ時間的に独立化可能である。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施例に係る水素吸
蔵合金利用熱回収・貯蔵システムの概念構成図を示した
ものである。図において、熱回収部1では、煙突6内に
水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる昇圧機能部7が設
けられる。煙突6内には例えば、火力発電所における高
温の水蒸気排熱等を通す。また、昇圧機能部7には二つ
のバルブ8a、8bを介して、それぞれ水素配管9a、
9bがつながっている。
蔵合金利用熱回収・貯蔵システムの概念構成図を示した
ものである。図において、熱回収部1では、煙突6内に
水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる昇圧機能部7が設
けられる。煙突6内には例えば、火力発電所における高
温の水蒸気排熱等を通す。また、昇圧機能部7には二つ
のバルブ8a、8bを介して、それぞれ水素配管9a、
9bがつながっている。
【0016】一方、熱利用部3では、水素吸蔵合金を含
む熱交換器からなる熱入出力部10があり、この熱入出
力部10には二つのバルブ8c、8dを介して、それぞ
れ水素配管9c、9dがつながっており、さらに、熱媒
配管11が熱入出力部10と熱負荷12を結んでいる。
む熱交換器からなる熱入出力部10があり、この熱入出
力部10には二つのバルブ8c、8dを介して、それぞ
れ水素配管9c、9dがつながっており、さらに、熱媒
配管11が熱入出力部10と熱負荷12を結んでいる。
【0017】また、上記水素配管9b、9cは水素貯蔵
部2に配管されている。また、水素配管9aは水素供給
源4に、他方水素配管9dは、水素利用部5に配管され
ている。水素供給源4では、水の電気分解や、液化水素
タンクの気化などにより、低圧の水素が作られる。一
方、水素利用部5において、水素は、人畜無害なため単
に大気中に排出しても良いが、可燃性があり、良質なエ
ネルギー源なため、通常は水素バーナーや燃料電池等の
燃料として使われる。
部2に配管されている。また、水素配管9aは水素供給
源4に、他方水素配管9dは、水素利用部5に配管され
ている。水素供給源4では、水の電気分解や、液化水素
タンクの気化などにより、低圧の水素が作られる。一
方、水素利用部5において、水素は、人畜無害なため単
に大気中に排出しても良いが、可燃性があり、良質なエ
ネルギー源なため、通常は水素バーナーや燃料電池等の
燃料として使われる。
【0018】以下に本実施例の動作を説明する。
【0019】初期状態ではすべてのバルブが閉じられて
いる。まず、熱回収部1においてバルブ8aを開け、水
素供給源4から水素を水素配管9aにより、水素吸蔵合
金を含む熱交換器からなる昇圧機能部7に導入する。昇
圧機能部7に含まれる水素吸蔵合金が、充分水素化した
後、バルブ8aを閉じる。
いる。まず、熱回収部1においてバルブ8aを開け、水
素供給源4から水素を水素配管9aにより、水素吸蔵合
金を含む熱交換器からなる昇圧機能部7に導入する。昇
圧機能部7に含まれる水素吸蔵合金が、充分水素化した
後、バルブ8aを閉じる。
【0020】次に、煙突6に高温の水蒸気を通し、その
熱により昇圧機能部7を加熱し、昇圧機能部7に含まれ
る水素吸蔵合金を脱水素化する。昇圧機能部7内の水素
圧力が、水素貯蔵部2内の水素圧力より高まった後、バ
ルブ8bを開き、高圧水素を水素配管9bを通じ、水素
貯蔵部2に送る。
熱により昇圧機能部7を加熱し、昇圧機能部7に含まれ
る水素吸蔵合金を脱水素化する。昇圧機能部7内の水素
圧力が、水素貯蔵部2内の水素圧力より高まった後、バ
ルブ8bを開き、高圧水素を水素配管9bを通じ、水素
貯蔵部2に送る。
【0021】脱水素化が進み、加熱による水素供給がな
くなれば、バルブ8bを閉め、煙突6内の高温の水蒸気
も止める。そして、昇圧機能部7が充分冷却された後
に、ふたたびバルブ8aを開け、水素供給源4から水素
を水素配管9aにより、昇圧機能部7に導入する。
くなれば、バルブ8bを閉め、煙突6内の高温の水蒸気
も止める。そして、昇圧機能部7が充分冷却された後
に、ふたたびバルブ8aを開け、水素供給源4から水素
を水素配管9aにより、昇圧機能部7に導入する。
【0022】なお、高温の水蒸気等の廃熱が、脱水素化
に必要な量に不十分な場合は、図のように煙突内にバー
ナー13を設置するなど、熱回収部1に補助熱源を備え
ることもある。
に必要な量に不十分な場合は、図のように煙突内にバー
ナー13を設置するなど、熱回収部1に補助熱源を備え
ることもある。
【0023】水素貯蔵部2には、水素配管9bを通じ、
高圧水素が熱回収部1から送られてくる。この移動には
圧力差を利用するので、ポンプ等の補助動力は不要であ
る。そして貯蔵された高圧水素は、随時、水素配管9c
を通じ熱利用部3に送る。
高圧水素が熱回収部1から送られてくる。この移動には
圧力差を利用するので、ポンプ等の補助動力は不要であ
る。そして貯蔵された高圧水素は、随時、水素配管9c
を通じ熱利用部3に送る。
【0024】熱利用部3では、まず、バルブ8cを開
け、高圧水素を水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる熱
入出力部10に導入する。この高圧水素により水素吸蔵
合金が水素化され、熱を発生する。発生した熱は熱媒配
管11を通じ、熱負荷12に送られる。
け、高圧水素を水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる熱
入出力部10に導入する。この高圧水素により水素吸蔵
合金が水素化され、熱を発生する。発生した熱は熱媒配
管11を通じ、熱負荷12に送られる。
【0025】なお、熱媒は液体である必要はなく、大気
を利用する場合は、熱媒配管11の代わりに、ファンと
ダクトで熱負荷に送られる。
を利用する場合は、熱媒配管11の代わりに、ファンと
ダクトで熱負荷に送られる。
【0026】熱入出力部10内の水素吸蔵合金が充分水
素化し、熱の発生がなくなればバルブ8cを閉じ、その
後バルブ8dを開け、水素を水素配管9dにより水素利
用部5に送る。この際、水素利用部5の圧力が充分低い
ので脱水素化は自動的に起こるが、脱水素化反応は吸熱
反応のため、大気等から熱を加えないと充分な脱水素化
が進まない。
素化し、熱の発生がなくなればバルブ8cを閉じ、その
後バルブ8dを開け、水素を水素配管9dにより水素利
用部5に送る。この際、水素利用部5の圧力が充分低い
ので脱水素化は自動的に起こるが、脱水素化反応は吸熱
反応のため、大気等から熱を加えないと充分な脱水素化
が進まない。
【0027】なお、以上のような実施例では、間欠的に
しか熱を利用できないため、連続的に使用する必要のあ
る時には、同じ熱利用部3を複数構成し、バルブ切換を
整合させ連続運転するようにする。
しか熱を利用できないため、連続的に使用する必要のあ
る時には、同じ熱利用部3を複数構成し、バルブ切換を
整合させ連続運転するようにする。
【0028】本実施例では、水素貯蔵部2をもうけたた
め、熱回収部1と熱利用部3が独立である。そのため、
熱回収時と熱利用時は必ずしも同時でなくてもよく、ま
た熱回収部1と熱利用部3は必ずしも同一装置内になく
てもよい。
め、熱回収部1と熱利用部3が独立である。そのため、
熱回収時と熱利用時は必ずしも同時でなくてもよく、ま
た熱回収部1と熱利用部3は必ずしも同一装置内になく
てもよい。
【0029】従って、多数・多種の廃熱を回収・集中す
ることができる。熱需要を平準化できる。熱を遠距離離
れた所で利用できる等の効果がある。
ることができる。熱需要を平準化できる。熱を遠距離離
れた所で利用できる等の効果がある。
【0030】図2は本発明の第2の実施例に係る水素吸
蔵合金利用熱回収・貯蔵システムの概念構成図を示した
もので、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。
図において水素貯蔵部2が高圧水素貯蔵部2aと低圧水
素貯蔵部2bの2つの部分から構成されている。
蔵合金利用熱回収・貯蔵システムの概念構成図を示した
もので、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。
図において水素貯蔵部2が高圧水素貯蔵部2aと低圧水
素貯蔵部2bの2つの部分から構成されている。
【0031】高圧水素貯蔵部2aは、図1における水素
貯蔵部2と同じ構成をもち、水素配管9bにより熱回収
部1と水素配管9cにより熱利用部3とそれぞれ結合し
ている。一方、低圧水素貯蔵部2bは水素配管9aによ
り熱回収部1と、また水素配管9dにより熱利用部3と
それぞれ結合している。
貯蔵部2と同じ構成をもち、水素配管9bにより熱回収
部1と水素配管9cにより熱利用部3とそれぞれ結合し
ている。一方、低圧水素貯蔵部2bは水素配管9aによ
り熱回収部1と、また水素配管9dにより熱利用部3と
それぞれ結合している。
【0032】以上の実施例に於て、高圧水素貯蔵部2a
は第1の実施例における水素貯蔵部2と同じ動作をし、
水素配管9bを通じ、高圧水素が熱回収部1から送られ
てくる。この移動にも第1の実施例と同じく圧力差を利
用するので、ポンプ等の補助動力は不要である。そして
貯蔵された高圧水素は、随時、水素配管9cを通じ熱利
用部3に送る。
は第1の実施例における水素貯蔵部2と同じ動作をし、
水素配管9bを通じ、高圧水素が熱回収部1から送られ
てくる。この移動にも第1の実施例と同じく圧力差を利
用するので、ポンプ等の補助動力は不要である。そして
貯蔵された高圧水素は、随時、水素配管9cを通じ熱利
用部3に送る。
【0033】一方、低圧水素貯蔵部2bでは、水素配管
9dを通じ、水素利用部として低圧水素を回収・貯蔵
し、また、水素供給源として水素配管9aを通じ、熱回
収部1に低圧水素を供給する。このように、本実施例で
は、低圧水素貯蔵部2bにより水素を回収し、再び、熱
回収部1に送るというクローズドサイクルになってい
る。そのため、第1の実施例に比べ、水素を水素バーナ
ーや燃料電池等の燃料として活用することは出来ない
が、水素を再利用するため、新たな水素の供給が不必要
になるという効果がある。
9dを通じ、水素利用部として低圧水素を回収・貯蔵
し、また、水素供給源として水素配管9aを通じ、熱回
収部1に低圧水素を供給する。このように、本実施例で
は、低圧水素貯蔵部2bにより水素を回収し、再び、熱
回収部1に送るというクローズドサイクルになってい
る。そのため、第1の実施例に比べ、水素を水素バーナ
ーや燃料電池等の燃料として活用することは出来ない
が、水素を再利用するため、新たな水素の供給が不必要
になるという効果がある。
【0034】図3は本発明の第3の実施例に係る水素吸
蔵合金利用熱回収・貯蔵システムの概念構成図を示した
もので、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。
図において熱回収部1と熱利用部3とは高圧水素配管9
b及び低圧水素配管9aで結合されている。
蔵合金利用熱回収・貯蔵システムの概念構成図を示した
もので、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。
図において熱回収部1と熱利用部3とは高圧水素配管9
b及び低圧水素配管9aで結合されている。
【0035】以上の構成で、高圧水素配管9b、低圧水
素配管9aは充分長いため、高圧水素配管9b、低圧水
素配管9a自体の体積が充分大きく、水素貯蔵の役割を
もつ。
素配管9aは充分長いため、高圧水素配管9b、低圧水
素配管9a自体の体積が充分大きく、水素貯蔵の役割を
もつ。
【0036】本実施例においては、熱回収部1が放出す
る水素量が高圧水素配管9bの体積に比べ10分の1以
下の場合は熱利用部3の水素利用が全く無くても、その
高圧水素配管9b内の水素圧力は10%以内におさま
る。一方、熱利用部3が消費する水素量が高圧水素配管
9bの体積に比べ10分の1以下の場合は熱回収部3の
水素供給が全く無くても、その高圧水素配管9b内の水
素圧力は10%以内におさまる。
る水素量が高圧水素配管9bの体積に比べ10分の1以
下の場合は熱利用部3の水素利用が全く無くても、その
高圧水素配管9b内の水素圧力は10%以内におさま
る。一方、熱利用部3が消費する水素量が高圧水素配管
9bの体積に比べ10分の1以下の場合は熱回収部3の
水素供給が全く無くても、その高圧水素配管9b内の水
素圧力は10%以内におさまる。
【0037】実用上、10%の変化は熱回収及び熱利用
の動作を妨げない。
の動作を妨げない。
【0038】例えば、30kw級のシステムの場合、約
11気圧(10kgf/cm2g)の圧力で水素を1時間当り約
90m3供給または消費する。したがって、高圧水素配
管9bの体積が約900m3以上つまり管径30cmの
水素配管で約13kmあれば充分である。
11気圧(10kgf/cm2g)の圧力で水素を1時間当り約
90m3供給または消費する。したがって、高圧水素配
管9bの体積が約900m3以上つまり管径30cmの
水素配管で約13kmあれば充分である。
【0039】一方、熱利用部3が放出する水素を回収
し、熱回収部1に供給する場合も、同様に熱利用部3か
ら回収する水素量が低圧水素配管9aの体積に比べ10
分の1以下の場合は、熱回収部1の水素供給が全くなく
ても、その水素配管内の水素圧力は10%以内に収ま
る。一方熱回収部1に供給する水素量が低圧水素配管9
aの体積に比べて10分の1以下の場合は、熱利用部3
からの水素回収が全くなくても、低圧水素配管9a内の
水素圧力は10%以内に収まる。
し、熱回収部1に供給する場合も、同様に熱利用部3か
ら回収する水素量が低圧水素配管9aの体積に比べ10
分の1以下の場合は、熱回収部1の水素供給が全くなく
ても、その水素配管内の水素圧力は10%以内に収ま
る。一方熱回収部1に供給する水素量が低圧水素配管9
aの体積に比べて10分の1以下の場合は、熱利用部3
からの水素回収が全くなくても、低圧水素配管9a内の
水素圧力は10%以内に収まる。
【0040】例えば、前述と同じ30kw級のシステム
の場合、約2気圧(1kgf/cm2g)の圧力で水素を1時間
当り約500m3供給または消費する。したがって、低
圧水素配管9aは、通常、ほぼ高圧水素配管9bと同じ
配管距離を持つが、その体積が約5000m3以上あれ
ばよい。高圧水素配管9bの管径が30cmの場合、配
管距離が13km以上あるので、低圧水素配管9aの管
径は約70cmあれば十分である。
の場合、約2気圧(1kgf/cm2g)の圧力で水素を1時間
当り約500m3供給または消費する。したがって、低
圧水素配管9aは、通常、ほぼ高圧水素配管9bと同じ
配管距離を持つが、その体積が約5000m3以上あれ
ばよい。高圧水素配管9bの管径が30cmの場合、配
管距離が13km以上あるので、低圧水素配管9aの管
径は約70cmあれば十分である。
【0041】以上述べた配管距離や管径は完全には任意
でないが、水素配管の体積だけが規定されるため、配管
距離又は管径のどちらかが自由に変えれれば容易にシス
テムが構築できる。
でないが、水素配管の体積だけが規定されるため、配管
距離又は管径のどちらかが自由に変えれれば容易にシス
テムが構築できる。
【0042】なお、熱回収部1の水素供給に水の電気分
解や、液化水素タンクの気化などにより製造した低圧の
水素を用い、一方、水素利用部5に於て排出した水素
を、水素バーナーや燃料電池等の燃料として使用するこ
ともできる。この場合、低圧水素配管は不要となる。
解や、液化水素タンクの気化などにより製造した低圧の
水素を用い、一方、水素利用部5に於て排出した水素
を、水素バーナーや燃料電池等の燃料として使用するこ
ともできる。この場合、低圧水素配管は不要となる。
【0043】本実施例では、長い水素配管9を具備する
ため、熱回収部1と熱利用部3が比較的近い位置にある
ときは空間的、資源的に無駄が多いが、熱を長距離輸送
する場合には、システムが簡単になり、経済的な効果が
ある。
ため、熱回収部1と熱利用部3が比較的近い位置にある
ときは空間的、資源的に無駄が多いが、熱を長距離輸送
する場合には、システムが簡単になり、経済的な効果が
ある。
【0044】図4は本発明の第4の実施例に係る水素吸
蔵合金利用熱回収・貯蔵システムの概念構成図を示した
もので、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。
図において熱回収部1において、温度・平衡圧力特性の
異なる2種類の水素吸蔵合金を用い、相対的に低い平衡
圧力を有する水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる昇圧
機能部7aを煙突6内に配置し、相対的に高い平衡圧力
を有する水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる昇圧機能
部7bを熱媒配管11bにより結合している。昇圧機能
部7aには二つのバルブ8a、8bを介して、また、昇
圧機能部7bには二つのバルブ8e、8fを介して、そ
れぞれ同じ水素配管9a、9bにつながっている。
蔵合金利用熱回収・貯蔵システムの概念構成図を示した
もので、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。
図において熱回収部1において、温度・平衡圧力特性の
異なる2種類の水素吸蔵合金を用い、相対的に低い平衡
圧力を有する水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる昇圧
機能部7aを煙突6内に配置し、相対的に高い平衡圧力
を有する水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる昇圧機能
部7bを熱媒配管11bにより結合している。昇圧機能
部7aには二つのバルブ8a、8bを介して、また、昇
圧機能部7bには二つのバルブ8e、8fを介して、そ
れぞれ同じ水素配管9a、9bにつながっている。
【0045】以上のような構成において、まずバルブ8
eを開け、水素供給源4から水素を水素配管9aによ
り、昇圧機能部7bに導入する。昇圧機能部7bに含ま
れる水素吸蔵合金が、充分水素化した後、バルブ8eを
閉じる。
eを開け、水素供給源4から水素を水素配管9aによ
り、昇圧機能部7bに導入する。昇圧機能部7bに含ま
れる水素吸蔵合金が、充分水素化した後、バルブ8eを
閉じる。
【0046】次にバルブ8aを開け、水素供給源4から
水素を水素配管9aにより、昇圧機能部7aに導入す
る。このとき発生する水素化反応熱を熱媒配管11bに
より回収し、昇圧機能部7bに含まれる水素吸蔵合金を
加熱する。昇圧機能部7b内の水素圧力が、水素貯蔵部
2内の水素圧力より高まった後、バルブ8fを開き、高
圧水素を水素配管9bを通じ、水素貯蔵部2に送る。
水素を水素配管9aにより、昇圧機能部7aに導入す
る。このとき発生する水素化反応熱を熱媒配管11bに
より回収し、昇圧機能部7bに含まれる水素吸蔵合金を
加熱する。昇圧機能部7b内の水素圧力が、水素貯蔵部
2内の水素圧力より高まった後、バルブ8fを開き、高
圧水素を水素配管9bを通じ、水素貯蔵部2に送る。
【0047】脱水素化が進み、加熱による水素供給がな
くなれば、バルブ8fを閉める。そして、昇圧機能部7
bが充分冷却された後に、ふたたびバルブ8eを開け、
水素供給源4から水素を水素配管9aにより、昇圧機能
部7bに導入する。
くなれば、バルブ8fを閉める。そして、昇圧機能部7
bが充分冷却された後に、ふたたびバルブ8eを開け、
水素供給源4から水素を水素配管9aにより、昇圧機能
部7bに導入する。
【0048】一方、昇圧機能部7aに含まれる水素吸蔵
合金が、充分水素化した後、バルブ8aを閉じ煙突6に
高温の水蒸気を通し、その熱により昇圧機能部7aを加
熱し、昇圧機能部7aに含まれる水素吸蔵合金を脱水素
化する。昇圧機能部7a内の水素圧力が、水素貯蔵部4
内の水素圧力より高まった後、バルブ8bを開き、高圧
水素を水素配管9bを通じ、水素貯蔵部2に送る。
合金が、充分水素化した後、バルブ8aを閉じ煙突6に
高温の水蒸気を通し、その熱により昇圧機能部7aを加
熱し、昇圧機能部7aに含まれる水素吸蔵合金を脱水素
化する。昇圧機能部7a内の水素圧力が、水素貯蔵部4
内の水素圧力より高まった後、バルブ8bを開き、高圧
水素を水素配管9bを通じ、水素貯蔵部2に送る。
【0049】脱水素化が進み、加熱による水素供給がな
くなれば、バルブ8bを閉め、煙突6内の高温の水蒸気
も止める。そして、昇圧機能部7aが充分冷却され、か
つ昇圧機能部7bに含まれる水素吸蔵合金が、充分水素
化した後に、再び、バルブ8aを開け、水素供給源4か
ら水素を水素配管9aにより、昇圧機能部7aに導入
し、熱媒配管11bによる熱回収を行う。
くなれば、バルブ8bを閉め、煙突6内の高温の水蒸気
も止める。そして、昇圧機能部7aが充分冷却され、か
つ昇圧機能部7bに含まれる水素吸蔵合金が、充分水素
化した後に、再び、バルブ8aを開け、水素供給源4か
ら水素を水素配管9aにより、昇圧機能部7aに導入
し、熱媒配管11bによる熱回収を行う。
【0050】なお、水素供給源4からの水素は、第2の
実施例と同様、低圧水素貯蔵部からの水素でもよい。
実施例と同様、低圧水素貯蔵部からの水素でもよい。
【0051】以上述べた、動作を保証するためには、相
対的に低い平衡圧力を有する水素吸蔵合金を含む熱交換
器からなる昇圧機能部7aの水素化による発熱温度が、
相対的に高い平衡圧力を有する水素吸蔵合金を含む熱交
換器からなる昇圧機能部7bの加熱温度より高い温度で
あることが必要である。また、それぞれの放出水素は、
同じ水素配管9bを通じ、水素貯蔵部4に送るため、そ
れぞれの動作温度ではほぼ同じ平衡圧力をもつことが望
まれる。
対的に低い平衡圧力を有する水素吸蔵合金を含む熱交換
器からなる昇圧機能部7aの水素化による発熱温度が、
相対的に高い平衡圧力を有する水素吸蔵合金を含む熱交
換器からなる昇圧機能部7bの加熱温度より高い温度で
あることが必要である。また、それぞれの放出水素は、
同じ水素配管9bを通じ、水素貯蔵部4に送るため、そ
れぞれの動作温度ではほぼ同じ平衡圧力をもつことが望
まれる。
【0052】前述の温度・平衡圧力を満足させる水素吸
蔵合金の組み合わせを見つけるのは、比較的容易であ
り、組み合わせの数は多数あるが、もっとも好ましい組
み合わせの具体例の一つとして、相対的に低い平衡圧力
を有する水素吸蔵合金(以下、MH1と称す)にTi0.5Z
r0.5Mn1.7V0.1Cr0.2を、相対的に高い平衡圧力を有する
水素吸蔵合金(以下、MH2と称す)にTi0.65Zr0.35Mn
1.8V0.1Fe0.1を選ぶ。
蔵合金の組み合わせを見つけるのは、比較的容易であ
り、組み合わせの数は多数あるが、もっとも好ましい組
み合わせの具体例の一つとして、相対的に低い平衡圧力
を有する水素吸蔵合金(以下、MH1と称す)にTi0.5Z
r0.5Mn1.7V0.1Cr0.2を、相対的に高い平衡圧力を有する
水素吸蔵合金(以下、MH2と称す)にTi0.65Zr0.35Mn
1.8V0.1Fe0.1を選ぶ。
【0053】図5はMH1とMH2の温度と平衡圧力の
関係を示す図である。図において、4本の実線は、それ
ぞれMH1の放出時101、MH1の吸蔵時102、M
H2の放出時103及びMH2の吸蔵時104の温度・
平衡圧力関係線である。
関係を示す図である。図において、4本の実線は、それ
ぞれMH1の放出時101、MH1の吸蔵時102、M
H2の放出時103及びMH2の吸蔵時104の温度・
平衡圧力関係線である。
【0054】MH1はA点で150℃の水蒸気廃熱を回
収し、約11気圧(10kgf/cm2g)の平衡圧力で水素を
放出する。また、B点で約2気圧(1kgf/cm2g)の圧力
で水素を吸蔵し、80℃の水素化熱を発熱する。この反
応熱を図4の熱媒配管11bにより、MH2のC点に供
給する。C点では80℃の加熱により、MH1のA点と
同じく約11気圧(10kgf/cm2g)の平衡圧力で水素を
放出する。MH2が水素を吸蔵するD点は、必ずしもこ
の位置である必要はないが、同じ水素供給源から水素を
取り入れる場合は、B点と同じく、約2気圧(1kgf/cm
2g)の圧力で水素を吸蔵するため、この位置になり、2
5℃の熱を出す。この熱はほとんど室温なため廃熱とな
る。
収し、約11気圧(10kgf/cm2g)の平衡圧力で水素を
放出する。また、B点で約2気圧(1kgf/cm2g)の圧力
で水素を吸蔵し、80℃の水素化熱を発熱する。この反
応熱を図4の熱媒配管11bにより、MH2のC点に供
給する。C点では80℃の加熱により、MH1のA点と
同じく約11気圧(10kgf/cm2g)の平衡圧力で水素を
放出する。MH2が水素を吸蔵するD点は、必ずしもこ
の位置である必要はないが、同じ水素供給源から水素を
取り入れる場合は、B点と同じく、約2気圧(1kgf/cm
2g)の圧力で水素を吸蔵するため、この位置になり、2
5℃の熱を出す。この熱はほとんど室温なため廃熱とな
る。
【0055】以上述べた、温度・平衡圧力では図4の水
素貯蔵部2の水素圧力は、約11気圧(10kgf/cm2g)
以下でなくてはならないが、A点が移動し、水素の平衡
圧力が変化すればその限りではない。おおむね、実用的
には水素貯蔵部の高圧水素の圧力は11kgf/cm2g以下で
あることが必要である。
素貯蔵部2の水素圧力は、約11気圧(10kgf/cm2g)
以下でなくてはならないが、A点が移動し、水素の平衡
圧力が変化すればその限りではない。おおむね、実用的
には水素貯蔵部の高圧水素の圧力は11kgf/cm2g以下で
あることが必要である。
【0056】本実施例においては、熱回収部を以上述べ
たような2重効用型としたため、成績係数が高く、高性
能であり、また、片方の水素吸蔵時に、もう一方が水素
を放出するため、間欠な運転がより連続的に出来るよう
になるという効果がある。
たような2重効用型としたため、成績係数が高く、高性
能であり、また、片方の水素吸蔵時に、もう一方が水素
を放出するため、間欠な運転がより連続的に出来るよう
になるという効果がある。
【0057】なお、本発明に関する水素吸蔵合金の多く
は比較的高い温度での反応が可能であり、本実施例で示
した2重効用型に限らず、さらに高温の熱源を利用して
3重、4重の多重効用型も可能であり、高温廃熱などの
エネルギー有効利用にも役立つものである。
は比較的高い温度での反応が可能であり、本実施例で示
した2重効用型に限らず、さらに高温の熱源を利用して
3重、4重の多重効用型も可能であり、高温廃熱などの
エネルギー有効利用にも役立つものである。
【0058】図6は本発明の第5の実施例に係る水素吸
蔵合金利用熱回収・貯蔵システムの概念構成図を示した
もので、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。
図において、熱利用部3を給湯装置としたので熱媒配管
11内の熱媒は水、熱負荷12は貯湯槽となる。
蔵合金利用熱回収・貯蔵システムの概念構成図を示した
もので、図1と同一符号は同一または相当部分を示す。
図において、熱利用部3を給湯装置としたので熱媒配管
11内の熱媒は水、熱負荷12は貯湯槽となる。
【0059】本実施例においては、熱入出力部10内の
水素吸蔵合金(以下、MH3と称す)に、第4の実施例
のMH2と同じ組成のTi0.65Zr0.35Mn1.8V0.1Fe0.1を選
ぶ。
水素吸蔵合金(以下、MH3と称す)に、第4の実施例
のMH2と同じ組成のTi0.65Zr0.35Mn1.8V0.1Fe0.1を選
ぶ。
【0060】この場合、図5のMH2の吸蔵時の温度・
平衡圧力関係線104から分かるように、バルブ8cを
開け、水素配管9cから約11気圧(10kgf/cm2g)以
上の圧力をもつ水素が導入されると75℃以上の水素化
反応熱を発生する。一方、MH3から水素を放出するた
めには、水素配管9dの水素圧力に依存するが、例えば
約2気圧(1kgf/cm2g)の圧力で放出するには、MH2
の放出時の温度・平衡圧力関係線103から分かるよう
に、35℃の熱が必要である。これには、浴槽の排水等
が使われる。
平衡圧力関係線104から分かるように、バルブ8cを
開け、水素配管9cから約11気圧(10kgf/cm2g)以
上の圧力をもつ水素が導入されると75℃以上の水素化
反応熱を発生する。一方、MH3から水素を放出するた
めには、水素配管9dの水素圧力に依存するが、例えば
約2気圧(1kgf/cm2g)の圧力で放出するには、MH2
の放出時の温度・平衡圧力関係線103から分かるよう
に、35℃の熱が必要である。これには、浴槽の排水等
が使われる。
【0061】なお、本実施例の熱回収部1は、水素配管
9bに約11気圧(10kgf/cm2g)以上の圧力をもつ水
素を放出できるものであればよく、廃熱源の温度や水素
吸蔵合金の種類にはよらない。また、第4の実施例のご
とく2重効用型であってもよい。
9bに約11気圧(10kgf/cm2g)以上の圧力をもつ水
素を放出できるものであればよく、廃熱源の温度や水素
吸蔵合金の種類にはよらない。また、第4の実施例のご
とく2重効用型であってもよい。
【0062】以上の説明から明かなとおり、75℃以上
の熱出力のためには水素貯蔵部2及び水素配管9Cの水
素圧力が約11気圧(10kgf/cm2g)以上あることが必
要である。ただし、あまり水素貯蔵部の水素圧力が大き
くなると熱回収部からの水素供給が困難になる。なお、
温度・圧力条件が変われば、つまり、動作点が移動し、
水素の平衡圧力が変化すればその限りではない。おおむ
ね、実用的には水素貯蔵部の高圧水素の圧力は8kgf/cm
2g以上、11kgf/cm2g以下であることが必要である。
の熱出力のためには水素貯蔵部2及び水素配管9Cの水
素圧力が約11気圧(10kgf/cm2g)以上あることが必
要である。ただし、あまり水素貯蔵部の水素圧力が大き
くなると熱回収部からの水素供給が困難になる。なお、
温度・圧力条件が変われば、つまり、動作点が移動し、
水素の平衡圧力が変化すればその限りではない。おおむ
ね、実用的には水素貯蔵部の高圧水素の圧力は8kgf/cm
2g以上、11kgf/cm2g以下であることが必要である。
【0063】以上述べた条件を完全に保証するために
は、水素貯蔵部に圧力調節機能を持たせなくてはならな
い。具体例を一つ挙げると、水素吸蔵合金を使う方法が
ある。水素吸蔵合金としてTi0.9Zr0.1Mn0.6Cr0.4を選
ぶ。この水素吸蔵合金は、約25℃で約11気圧(10
kgf/cm2g)の平衡放出圧力を持つ。このため、水素貯蔵
部内に充分な量の一部分水素化した水素吸蔵合金を用意
し、環境温度を25℃に保てば、水素貯蔵部内の水素圧
力が約11気圧(10kgf/cm2g)以下になれば直ちに、
水素吸蔵合金から水素が放出され、約11気圧(10kg
f/cm2g)の圧力を保つ。
は、水素貯蔵部に圧力調節機能を持たせなくてはならな
い。具体例を一つ挙げると、水素吸蔵合金を使う方法が
ある。水素吸蔵合金としてTi0.9Zr0.1Mn0.6Cr0.4を選
ぶ。この水素吸蔵合金は、約25℃で約11気圧(10
kgf/cm2g)の平衡放出圧力を持つ。このため、水素貯蔵
部内に充分な量の一部分水素化した水素吸蔵合金を用意
し、環境温度を25℃に保てば、水素貯蔵部内の水素圧
力が約11気圧(10kgf/cm2g)以下になれば直ちに、
水素吸蔵合金から水素が放出され、約11気圧(10kg
f/cm2g)の圧力を保つ。
【0064】一方、このような構成にしていると、Ti
0.9Zr0.1Mn0.6Cr0.4はヒステリシスのため、やや平衡放
出圧力より高い平衡吸蔵圧力、約12気圧(11kgf/cm
2g)を持つ。このため、水素貯蔵部内の圧力が必要以上
に高くなることがなく、常に約12気圧(11kgf/cm
2g)以下に保たれる。このため、熱回収部からの水素供
給が円滑になり、高圧にならないため安全であり、水素
貯蔵部や水素配管を水素耐圧を低い構造にしてもかなわ
ないため経済的であるという効果も現れる。
0.9Zr0.1Mn0.6Cr0.4はヒステリシスのため、やや平衡放
出圧力より高い平衡吸蔵圧力、約12気圧(11kgf/cm
2g)を持つ。このため、水素貯蔵部内の圧力が必要以上
に高くなることがなく、常に約12気圧(11kgf/cm
2g)以下に保たれる。このため、熱回収部からの水素供
給が円滑になり、高圧にならないため安全であり、水素
貯蔵部や水素配管を水素耐圧を低い構造にしてもかなわ
ないため経済的であるという効果も現れる。
【0065】なお、以上の効果は、熱利用部3が給湯装
置であることは、必須の条件ではなく、本実施例以外の
システム、例えば第1の実施例の水素吸蔵合金利用熱回
収・貯蔵システムにおいても同様な効果がある。
置であることは、必須の条件ではなく、本実施例以外の
システム、例えば第1の実施例の水素吸蔵合金利用熱回
収・貯蔵システムにおいても同様な効果がある。
【0066】本実施例においては、熱利用部3が給湯装
置であるため、熱の利用が従来からあるガス給湯機、石
油給湯機などの代替としてつかえるため、民生用など
で、あらたに熱利用システムを作る必要がないという効
果がある。
置であるため、熱の利用が従来からあるガス給湯機、石
油給湯機などの代替としてつかえるため、民生用など
で、あらたに熱利用システムを作る必要がないという効
果がある。
【0067】図7は本発明の第6の実施例に係る水素吸
蔵合金利用熱回収・貯蔵システムの概念構成図を示した
もので、図2と同一符号は同一または相当部分を示す。
図において熱利用部3を冷暖房装置としたので熱媒配管
11内の熱媒は水、熱負荷12aは室内機、12bは室
外機となる。熱媒配管11内には三方バルブ8g、8h
があり、室内機12aと室外機12bを切り換えられる
様になっている。なお、熱媒は、必ずしも水でなくても
良く、油、アルコール等、熱を良好に伝えるものであれ
ばよく、熱媒を大気とした場合は、熱媒配管11の代わ
りに、ファンとダクトで室内または室外に送られる。
蔵合金利用熱回収・貯蔵システムの概念構成図を示した
もので、図2と同一符号は同一または相当部分を示す。
図において熱利用部3を冷暖房装置としたので熱媒配管
11内の熱媒は水、熱負荷12aは室内機、12bは室
外機となる。熱媒配管11内には三方バルブ8g、8h
があり、室内機12aと室外機12bを切り換えられる
様になっている。なお、熱媒は、必ずしも水でなくても
良く、油、アルコール等、熱を良好に伝えるものであれ
ばよく、熱媒を大気とした場合は、熱媒配管11の代わ
りに、ファンとダクトで室内または室外に送られる。
【0068】一方、冷暖房装置の間欠運転の連続性を増
す必要のある場合は、熱入出力部10を2重にする。な
お、さらに連続性を増すためには、熱入出力部10を3
重、4重と多重にしてもよいが、このように熱入出力部
10を多重にするとシステムが複雑になり、経済的にも
不利である。
す必要のある場合は、熱入出力部10を2重にする。な
お、さらに連続性を増すためには、熱入出力部10を3
重、4重と多重にしてもよいが、このように熱入出力部
10を多重にするとシステムが複雑になり、経済的にも
不利である。
【0069】本実施例においては、熱入出力部10内の
MH3の水素放出時の吸熱反応も利用するため、水素配
管9d内の水素圧力は、一定であるのが望ましい。した
がって、第1の実施例のごとく水素配管9dを水素利用
部に導入し、水素バーナーや燃料電池等の燃料として使
用しても構わないが、望ましくは第2の実施例のごとく
低圧水素貯蔵部2bを具備すべきである。
MH3の水素放出時の吸熱反応も利用するため、水素配
管9d内の水素圧力は、一定であるのが望ましい。した
がって、第1の実施例のごとく水素配管9dを水素利用
部に導入し、水素バーナーや燃料電池等の燃料として使
用しても構わないが、望ましくは第2の実施例のごとく
低圧水素貯蔵部2bを具備すべきである。
【0070】本実施例においても、第5の実施例のごと
く熱回収部1は、廃熱源の温度や水素吸蔵合金の種類に
はよらないが、冷暖房装置は連続して使われるため、水
素供給の連続性に優れた2重効用型の熱回収部を採用す
るのが望ましい。
く熱回収部1は、廃熱源の温度や水素吸蔵合金の種類に
はよらないが、冷暖房装置は連続して使われるため、水
素供給の連続性に優れた2重効用型の熱回収部を採用す
るのが望ましい。
【0071】本実施例において、熱回収部の構成及び動
作は第4の実施例の場合とまったく同じである。
作は第4の実施例の場合とまったく同じである。
【0072】以下に、本実施例の熱利用部の動作を説明
する。
する。
【0073】図7において、熱利用部3においてバルブ
8cを開け、高圧水素貯蔵部2aからの高圧水素を水素
配管9cを通じて、熱入出力部10に導入し水素化熱を
発熱させる。この反応熱を熱媒配管11内の熱媒により
回収し、暖房として利用する時は三方バルブ8g、8h
を室内機12aの方に切り換え、それ以外の時は室外機
12bの方に切り換える。
8cを開け、高圧水素貯蔵部2aからの高圧水素を水素
配管9cを通じて、熱入出力部10に導入し水素化熱を
発熱させる。この反応熱を熱媒配管11内の熱媒により
回収し、暖房として利用する時は三方バルブ8g、8h
を室内機12aの方に切り換え、それ以外の時は室外機
12bの方に切り換える。
【0074】MH3が充分水素化し、発熱が止まれば、
バルブ8cを閉じ、バルブ8dを開け水素配管9dによ
りMH3から水素を放出させる。この反応は吸熱反応の
ため、発生した冷熱を熱媒配管11内の熱媒により回収
し、冷房として利用する時は三方バルブ8g、8hを室
内機12aの方に切り換え、それ以外の時は室外機12
bの方に切り換える。
バルブ8cを閉じ、バルブ8dを開け水素配管9dによ
りMH3から水素を放出させる。この反応は吸熱反応の
ため、発生した冷熱を熱媒配管11内の熱媒により回収
し、冷房として利用する時は三方バルブ8g、8hを室
内機12aの方に切り換え、それ以外の時は室外機12
bの方に切り換える。
【0075】以上述べた本実施例の冷暖同時出力の動作
を保証するためには、MH3の吸蔵時の動作温度が室温
に比べ充分高く、放出時の動作温度が室温に比べ充分低
いことが必要である。この場合も、温度・平衡圧力を満
足させる水素吸蔵合金を見つけるのは、比較的容易であ
り、その数は多数ある。
を保証するためには、MH3の吸蔵時の動作温度が室温
に比べ充分高く、放出時の動作温度が室温に比べ充分低
いことが必要である。この場合も、温度・平衡圧力を満
足させる水素吸蔵合金を見つけるのは、比較的容易であ
り、その数は多数ある。
【0076】以下に、もっとも好ましい具体例を一つ挙
げる。
げる。
【0077】水素吸蔵合金としては、MH1として第4
の実施例と同じ組成のTi0.5Zr0.5Mn1.7V0.1Cr0.2を、M
H2としても第4の実施例と同じ組成のTi0.65Zr0.35Mn
1.8V0.1Fe0.1を選ぶ。そして、MH3としてはTi0.7Zr
0.3Mn1.8Cr0.2を選ぶ。
の実施例と同じ組成のTi0.5Zr0.5Mn1.7V0.1Cr0.2を、M
H2としても第4の実施例と同じ組成のTi0.65Zr0.35Mn
1.8V0.1Fe0.1を選ぶ。そして、MH3としてはTi0.7Zr
0.3Mn1.8Cr0.2を選ぶ。
【0078】図8はMH1、MH2およびMH3の温度
と平衡圧力の関係を示す図である。図5と同一符号は同
一または相当部分を示す。図において、新たに加わった
2本の実線は、MH3の放出時105及びMH3の吸蔵
時106の温度・平衡圧力関係線である。
と平衡圧力の関係を示す図である。図5と同一符号は同
一または相当部分を示す。図において、新たに加わった
2本の実線は、MH3の放出時105及びMH3の吸蔵
時106の温度・平衡圧力関係線である。
【0079】図8において、熱回収部の構成は第4の実
施例の場合とまったく同じである。MH1はA点で15
0℃の水蒸気廃熱を回収し、約11気圧(10kgf/cm
2g)の平衡圧力で水素を放出する。また、B点で約2気
圧(1kgf/cm2g)の圧力で水素を吸蔵し、80℃の水素
化熱を発熱する。この反応熱を図7の熱媒配管11bに
より、MH2のC点に供給する。C点では80℃の加熱
により、MH1のA点と同じく約11気圧(10kgf/cm
2g)の平衡圧力で水素を放出する。そしてMH2が水素
を吸蔵するD点は、約2気圧(1kgf/cm2g)の圧力で水
素を吸蔵し、25℃の熱を出す。
施例の場合とまったく同じである。MH1はA点で15
0℃の水蒸気廃熱を回収し、約11気圧(10kgf/cm
2g)の平衡圧力で水素を放出する。また、B点で約2気
圧(1kgf/cm2g)の圧力で水素を吸蔵し、80℃の水素
化熱を発熱する。この反応熱を図7の熱媒配管11bに
より、MH2のC点に供給する。C点では80℃の加熱
により、MH1のA点と同じく約11気圧(10kgf/cm
2g)の平衡圧力で水素を放出する。そしてMH2が水素
を吸蔵するD点は、約2気圧(1kgf/cm2g)の圧力で水
素を吸蔵し、25℃の熱を出す。
【0080】次に、熱利用部では、MH3はE点で約1
1気圧(10kgf/cm2g)の平衡圧力で水素を吸蔵し、4
5℃の水素化熱を発熱する。この反応熱が暖房に供され
る。
1気圧(10kgf/cm2g)の平衡圧力で水素を吸蔵し、4
5℃の水素化熱を発熱する。この反応熱が暖房に供され
る。
【0081】一方、MH3はF点で約2気圧(1kgf/cm
2g)の圧力で水素を放出し5℃の冷熱を出力する。この
冷熱が冷房に供される。
2g)の圧力で水素を放出し5℃の冷熱を出力する。この
冷熱が冷房に供される。
【0082】本実施例においては、同一のシステムで冷
暖房が間欠的にだが、同時にできるという効果がある。
暖房が間欠的にだが、同時にできるという効果がある。
【0083】以上の説明から明かなとおり、45℃以上
の熱出力のためには図7の高圧水素貯蔵部2a及び水素
配管9cの水素圧力が約11気圧(10kgf/cm2g)以上
あることが必要であり低圧水素貯蔵部2b及び水素配管
9dの水素圧力が約2気圧(1kgf/cm2g)以下であるこ
とが必要である。また、熱回収部1からの高圧貯蔵部2
aへの水素供給および熱回収部1への低圧貯蔵部からの
水素供給が円滑に行われないとシステムが成り立たな
い。なお、温度・圧力条件が変われば、つまり、動作点
が移動し、水素の平衡圧力が変化すればその限りではな
い。おおむね、実用的には高圧水素貯蔵部の高圧水素の
圧力は8kgf/cm2g以上、10kgf/cm2g以下であり、低圧
水素貯蔵部の低圧水素の圧力は0.5kgf/cm2g以上、2
kgf/cm2g以下であることが必要である。
の熱出力のためには図7の高圧水素貯蔵部2a及び水素
配管9cの水素圧力が約11気圧(10kgf/cm2g)以上
あることが必要であり低圧水素貯蔵部2b及び水素配管
9dの水素圧力が約2気圧(1kgf/cm2g)以下であるこ
とが必要である。また、熱回収部1からの高圧貯蔵部2
aへの水素供給および熱回収部1への低圧貯蔵部からの
水素供給が円滑に行われないとシステムが成り立たな
い。なお、温度・圧力条件が変われば、つまり、動作点
が移動し、水素の平衡圧力が変化すればその限りではな
い。おおむね、実用的には高圧水素貯蔵部の高圧水素の
圧力は8kgf/cm2g以上、10kgf/cm2g以下であり、低圧
水素貯蔵部の低圧水素の圧力は0.5kgf/cm2g以上、2
kgf/cm2g以下であることが必要である。
【0084】以上の条件を完全に保証するためには、第
5の実施例と同じく水素貯蔵部に圧力調節機能を持たせ
なくてはなならなく、例えば水素吸蔵合金を使う方法を
とらなくてはならない。
5の実施例と同じく水素貯蔵部に圧力調節機能を持たせ
なくてはなならなく、例えば水素吸蔵合金を使う方法を
とらなくてはならない。
【0085】本実施例では、高圧貯蔵部用水素吸蔵合金
として第5の実施例と同じくTi0.9Zr0.1Mn0.6Cr0.4を選
び、低圧貯蔵部用水素吸蔵合金としてTi0.65Zr0.35Mn
0.6Cr0.4を選ぶ。これらの水素吸蔵合金は、それぞれ約
25℃で約11気圧(10kgf/cm2g)の平衡放出圧力と
約2気圧(1kgf/cm2g)の平衡吸蔵圧力を持つ。このた
め、それぞれの水素貯蔵部内に充分な量の一部分水素化
した水素吸蔵合金を用意し、環境温度を25℃に保て
ば、高圧水素貯蔵部内の水素圧力が約11気圧(10kg
f/cm2g)以下になれば直ちに、水素吸蔵合金から水素が
放出され、約11気圧(10kgf/cm2g)の圧力を保ち、
低圧水素貯蔵部内の水素圧力が約2気圧(1kgf/cm2g)
以上になれば直ちに、水素吸蔵合金から水素が放出さ
れ、約2気圧(1kgf/cm2g)の圧力を保つ。
として第5の実施例と同じくTi0.9Zr0.1Mn0.6Cr0.4を選
び、低圧貯蔵部用水素吸蔵合金としてTi0.65Zr0.35Mn
0.6Cr0.4を選ぶ。これらの水素吸蔵合金は、それぞれ約
25℃で約11気圧(10kgf/cm2g)の平衡放出圧力と
約2気圧(1kgf/cm2g)の平衡吸蔵圧力を持つ。このた
め、それぞれの水素貯蔵部内に充分な量の一部分水素化
した水素吸蔵合金を用意し、環境温度を25℃に保て
ば、高圧水素貯蔵部内の水素圧力が約11気圧(10kg
f/cm2g)以下になれば直ちに、水素吸蔵合金から水素が
放出され、約11気圧(10kgf/cm2g)の圧力を保ち、
低圧水素貯蔵部内の水素圧力が約2気圧(1kgf/cm2g)
以上になれば直ちに、水素吸蔵合金から水素が放出さ
れ、約2気圧(1kgf/cm2g)の圧力を保つ。
【0086】一方、このような構成にしていると、第5
の実施例の場合と同じく、高圧貯蔵部の水素圧力を約1
2気圧(11kgf/cm2g)に持つ。このため、水素貯蔵部
内の圧力が必要以上に高くなることがなく、常に約12
気圧(12kgf/cm2g)以下に保たれ、安全であり、水素
貯蔵部や水素配管を水素耐圧を低い構造にしてもかなわ
ないため経済的であるという効果ある。さらに、低圧貯
蔵部においてもヒステリシスのため、やや平衡吸蔵圧力
より低い平衡放出圧力、約1.5気圧(0.5kgf/cm
2g)を持つため、低圧貯蔵部内の水素圧力が約1.5気
圧(0.5kgf/cm2g)以下になることはなく、水素配管
9aによる水素供給が円滑に進むという効果がある。
の実施例の場合と同じく、高圧貯蔵部の水素圧力を約1
2気圧(11kgf/cm2g)に持つ。このため、水素貯蔵部
内の圧力が必要以上に高くなることがなく、常に約12
気圧(12kgf/cm2g)以下に保たれ、安全であり、水素
貯蔵部や水素配管を水素耐圧を低い構造にしてもかなわ
ないため経済的であるという効果ある。さらに、低圧貯
蔵部においてもヒステリシスのため、やや平衡吸蔵圧力
より低い平衡放出圧力、約1.5気圧(0.5kgf/cm
2g)を持つため、低圧貯蔵部内の水素圧力が約1.5気
圧(0.5kgf/cm2g)以下になることはなく、水素配管
9aによる水素供給が円滑に進むという効果がある。
【0087】なお、以上の効果は、熱利用部3が冷暖房
装置であることは、必須の条件ではなく、本実施例以外
のシステム、例えば第2の実施例の水素吸蔵合金利用熱
回収・貯蔵システムにおいても同様な効果がある。
装置であることは、必須の条件ではなく、本実施例以外
のシステム、例えば第2の実施例の水素吸蔵合金利用熱
回収・貯蔵システムにおいても同様な効果がある。
【0088】さらに第7の実施例として、第5の実施例
では熱利用部が給湯装置であるものを、第6の実施例で
は熱利用部が冷暖房装置であるものを例示したが、これ
らを水素配管9c及び9dに、複数個並列に構成し、多
機能型熱利用部を持つ水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵シ
ステムにすることも可能である。
では熱利用部が給湯装置であるものを、第6の実施例で
は熱利用部が冷暖房装置であるものを例示したが、これ
らを水素配管9c及び9dに、複数個並列に構成し、多
機能型熱利用部を持つ水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵シ
ステムにすることも可能である。
【0089】この場合、熱回収部及び水素貯蔵部の能力
を熱利用部に合わせて大きくしないとならない。
を熱利用部に合わせて大きくしないとならない。
【0090】本実施例においては、熱利用部を多機能型
にしたため、熱源の数によらず、給湯にも冷暖房にも使
えるため、それぞれ単機能のシステムに比べ、水素配管
や水素貯蔵を効率的に行えるという効果がある。
にしたため、熱源の数によらず、給湯にも冷暖房にも使
えるため、それぞれ単機能のシステムに比べ、水素配管
や水素貯蔵を効率的に行えるという効果がある。
【0091】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システムを熱回
収部、水素貯蔵部、及び熱利用部の三つの部分から構成
されるシステムとし、熱回収部及び水素貯蔵部間及び熱
貯蔵部及び熱利用部間を水素配管で結合したものとした
ため、熱回収部と熱利用部が独立である。そのため、熱
回収時と熱利用時が必ずしも同時でなくてもよく、また
熱回収部と熱利用部は必ずしも同一装置内になくてもよ
い。
本発明は水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システムを熱回
収部、水素貯蔵部、及び熱利用部の三つの部分から構成
されるシステムとし、熱回収部及び水素貯蔵部間及び熱
貯蔵部及び熱利用部間を水素配管で結合したものとした
ため、熱回収部と熱利用部が独立である。そのため、熱
回収時と熱利用時が必ずしも同時でなくてもよく、また
熱回収部と熱利用部は必ずしも同一装置内になくてもよ
い。
【0092】従って、多数・多種の廃熱を回収・集中す
ることができる。給湯装置または冷暖房装置など多様・
多機能な利用ができる。熱需要を平準化できる。熱の長
距離輸送ができるなどの様々な効果がある。
ることができる。給湯装置または冷暖房装置など多様・
多機能な利用ができる。熱需要を平準化できる。熱の長
距離輸送ができるなどの様々な効果がある。
【0093】さらに、本発明の水素吸蔵合金利用熱回収
・貯蔵システムはシステムの構成に公害物質を使わず、
エネルギーは廃熱とすることが出来るため、環境性・省
エネルギー性に優れたシステムである。
・貯蔵システムはシステムの構成に公害物質を使わず、
エネルギーは廃熱とすることが出来るため、環境性・省
エネルギー性に優れたシステムである。
【図1】本発明の第1の実施例に係る水素吸蔵合金利用
熱回収・貯蔵システムの概念構成図である。
熱回収・貯蔵システムの概念構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る水素吸蔵合金利用
熱回収・貯蔵システムの概念構成図である。
熱回収・貯蔵システムの概念構成図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る水素吸蔵合金利用
熱回収・貯蔵システムの概念構成図である。
熱回収・貯蔵システムの概念構成図である。
【図4】本発明の第4の実施例に係る水素吸蔵合金利用
熱回収・貯蔵システムの概念構成図である。
熱回収・貯蔵システムの概念構成図である。
【図5】本発明の第4の実施例のMH1とMH2の温度
と平衡圧力の関係を示す図である。
と平衡圧力の関係を示す図である。
【図6】本発明の第5の実施例に係る水素吸蔵合金利用
熱回収・貯蔵システムの概念構成図である。
熱回収・貯蔵システムの概念構成図である。
【図7】本発明の第6の実施例に係る水素吸蔵合金利用
熱回収・貯蔵システムの概念構成図である。
熱回収・貯蔵システムの概念構成図である。
【図8】本発明の第6の実施例のMH1とMH2の温度
と平衡圧力の関係を示す図である。
と平衡圧力の関係を示す図である。
1 熱回収部 2 水素貯蔵部 3 熱利用部 4 水素供給源 5 水素利用部 6 煙突 7 昇圧機能部 8 バルブ 9 水素配管 10 熱入出力部 11 熱媒配管 12 熱負荷 13 バーナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 欣一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (18)
- 【請求項1】 熱回収部、水素貯蔵部、及び熱利用部を
備え、前記熱回収部と前記水素貯蔵部間及び前記水素貯
蔵部と前記熱利用部間は水素配管により相互に結合され
たシステムであって、 前記熱回収部は、水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる
昇圧機能部を有し、その昇圧機能部により熱を高圧水素
に変換し、その高圧水素を前記水素配管により、前記水
素貯蔵部へ回収・貯蔵し、 前記熱利用部は、水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる
熱入出力部を有し、随時、前記熱入出力部に前記水素貯
蔵部から前記高圧水素を導入して熱を発生させるもので
あることを特徴とする水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵シ
ステム。 - 【請求項2】 熱回収部、水素配管、及び熱利用部を備
え、前記熱回収部と前記熱利用部間は前記水素配管によ
り相互に結合されたシステムであって、 前記熱回収部は、水素吸蔵合金を含む熱交換器からなる
昇圧機能部を有し、 また、前記熱利用部は、水素吸蔵合金を含む熱交換器か
らなる熱入出力部を有し、 前記熱回収部は、前記昇圧機能部により熱を高圧水素に
変換し、その高圧水素を前記水素配管により回収・保持
し、さらに、随時前記熱入出力部に前記水素配管から前
記高圧水素を導入するものであり、 また、前記熱利用部は、前記高圧水素の導入により熱を
発生させるものであり、 前記水素配管内の水素圧力の変化は常時10%以内であ
ることを特徴とする水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵シス
テム。 - 【請求項3】 熱回収部において、水素供給源から水素
が供給され、熱を高圧水素に変換し、前記熱利用部にお
いて、前記高圧水素を導入して熱を発生させた後、さら
に、前記熱利用部から放出された低圧水素を水素利用部
に導入し、水素を利用することを特徴とする請求項1ま
たは2記載の水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システム。 - 【請求項4】 水素貯蔵部が高圧水素貯蔵部と低圧水素
貯蔵部の少なくとも二つの部分から構成され、前記高圧
水素貯蔵部で熱回収部からの高圧水素を回収・貯蔵し、
前記熱利用部に導入し、前記熱利用部から排出される低
圧水素を前記低圧貯蔵部で回収・貯蔵し、前記熱回収部
に供給することを特徴とする請求項1または3記載の水
素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システム。 - 【請求項5】 水素貯蔵部に水素吸蔵合金を保持し、前
記水素吸蔵合金により圧力を調整することを特徴とする
請求項1、3または4記載の水素吸蔵合金利用熱回収・
貯蔵システム。 - 【請求項6】 水素貯蔵部に少なくとも2種類の水素吸
蔵合金保持し、相対的に高い平衡圧力を持つ水素吸蔵合
金により高圧水素貯蔵部の圧力を調整し、相対的に低い
衡圧力を持つ水素吸蔵合金により低圧水素貯蔵部の圧力
を調整することを特徴とする請求項4記載の水素吸蔵合
金利用熱回収・貯蔵システム。 - 【請求項7】 水素貯蔵部の高圧水素の圧力は8kgf/cm
2g以上、11kgf/cm2g以下であることを特徴とする請求
項1、又は3から6のいずれかに記載の水素吸蔵合金利
用熱回収・貯蔵システム。 - 【請求項8】 低圧水素貯蔵部の低圧水素の圧力は0.
5kgf/cm2g以上、2kgf/cm2g以下であることを特徴とす
る請求項4または6記載の水素吸蔵合金利用熱回収・貯
蔵システム。 - 【請求項9】 水素配管が高圧水素配管と低圧水素配管
の少なくとも二種類の配管から構成され、前記高圧水素
配管で前記熱回収部からの高圧水素を回収し、前記熱利
用部に導入し、前記熱利用部から排出される低圧水素を
前記低圧配管で回収し、前記熱回収部に供給することを
特徴とする請求項2記載の水素吸蔵合金利用熱回収・貯
蔵システム。 - 【請求項10】 水素配管の高圧水素の圧力は8kgf/cm
2g以上、11kgf/cm2g以下であることを特徴とする請求
項2または9記載の水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵シス
テム。 - 【請求項11】 低圧水素配管の低圧水素の圧力は0.
5kgf/cm2g以上、2kgf/cm2g以下であることを特徴とす
る請求項9記載の水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システ
ム。 - 【請求項12】 熱回収部に、補助熱源を備えたことを
特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の水素吸蔵
合金利用熱回収・貯蔵システム。 - 【請求項13】 熱回収部において、昇圧機能部に少な
くとも2種類の水素吸蔵合金を用い、相対的に低い平衡
圧力を有する水素吸蔵合金により高温熱を回収して高圧
水素を得、前記水素吸蔵合金の水素吸蔵時の発熱によ
り、相対的に高い平衡圧力を有する水素吸蔵合金を加熱
して高圧水素を得るという2重効用型(多重効用型)熱
回収部を持つことを特徴とする請求項1〜12のいずれ
かに記載の水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システム。 - 【請求項14】 熱利用部が給湯装置であることを特徴
とする請求項1〜13のいずれかに記載の水素吸蔵合金
利用熱回収・貯蔵システム。 - 【請求項15】 熱利用部が、給湯装置、冷房、または
暖房装置、あるいはそれらを任意に組み合せたものであ
ることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の
水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システム。 - 【請求項16】 熱利用部が、水素吸蔵合金を利用した
装置であることを特徴とする請求項1〜15のいずれか
に記載の水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システム。 - 【請求項17】 回収する熱の温度が75℃以上である
ことを特徴とする請求項1〜12、14〜16のいずれ
かに記載の水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システム。 - 【請求項18】 回収する熱の温度が140℃以上であ
ることを特徴とする請求項13記載の水素吸蔵合金利用
熱回収・貯蔵システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6009432A JPH07218030A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6009432A JPH07218030A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07218030A true JPH07218030A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=11720174
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6009432A Pending JPH07218030A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 水素吸蔵合金利用熱回収・貯蔵システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07218030A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006214503A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Koperu Denshi Kk | 水素吸蔵合金アクチュエータ及びその作動方法 |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP6009432A patent/JPH07218030A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006214503A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Koperu Denshi Kk | 水素吸蔵合金アクチュエータ及びその作動方法 |
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