JPH07218526A - 超音波送受信装置 - Google Patents

超音波送受信装置

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Publication number
JPH07218526A
JPH07218526A JP1004394A JP1004394A JPH07218526A JP H07218526 A JPH07218526 A JP H07218526A JP 1004394 A JP1004394 A JP 1004394A JP 1004394 A JP1004394 A JP 1004394A JP H07218526 A JPH07218526 A JP H07218526A
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JP
Japan
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ultrasonic
receiver
transmitter
wind
vehicle
Prior art date
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JP1004394A
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English (en)
Inventor
Yoshio Mukoyama
良雄 向山
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は風の影響に拘わらず超音波送信器か
ら送信された超音波信号を超音波受信器により受信する
よう構成した超音波送受信装置を提供することを目的と
する。 【構成】 超音波送受信装置は、車両1は底部又は天井
等に超音波送信器2と超音波受信器3とを有する横風セ
ンサが設けられている。超音波送信器2は車両1の右方
に配設され、超音波受信器3は車両1の左方に配設され
ている。超音波送信器2はステッピングモータ6により
所定角度駆動される。又、超音波受信器3はステッピン
グモータ7により所定角度駆動される。制御回路12
は、車速センサ10及び舵角センサ11からの検出信号
に基づいて超音波送信器2及び超音波受信器3の補正角
度θを演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波送受信装置に係
り、特に超音波送信器から送信された超音波信号を超音
波受信器により受信するよう構成した超音波送受信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車においては、例えば高速
道路等で高速走行しているときに横風を受けると、ステ
アリングホイールを直進方向で把持しているにも拘わら
ず、車両が横方向に移動してしまうことがある。特にト
ンネルを高速走行で通過する際、トンネル内では横風が
ゼロであるのに、トンネルを出た途端に強い横風を受け
ることがある。
【0003】そのため、自動車には、超音波送信器から
送信された超音波が風速の影響を受けて超音波受信器で
受信されるまでの時間差を検出して横風の風速を演算す
る超音波送受信装置が設けられている。この種の超音波
送受信装置としては、例えば実開昭60−141562
号公報にみられるような装置がある。
【0004】この公報の装置は、航空機用の横風センサ
であり、風の向きと同じ方向に伝播する超音波信号の伝
播時間と逆方向に伝播する場合の伝播時間との差が風速
に比例することを利用して風速を測定するようになって
いる。しかし、一対の超音波送受信器間に超音波信号の
伝播方向と直交するような風が発生すると、超音波信号
の伝播方向が傾斜して、一対の超音波送受信器から送信
された超音波信号のビームパターンの主軸が一致しなく
なる。
【0005】そのため、上記公報の装置では、超音波信
号の伝播方向と直交するような風が発生することが予想
される場合、予想される風速に応じて一対の超音波送受
信器の向きを変更して一対の超音波送受信器間で超音波
信号のビームパターンの主軸が一致するようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記公報の
超音波送受信装置では、超音波信号の伝播方向と直交す
るような風の発生を予測して一対の超音波送受信器の向
きを変更しても、一対の超音波送受信器が固定的に設け
られている。
【0007】そのため、例えば自動車のように走行速度
及び走行方向が頻繁に変わる場合には、風速及び風方向
が複雑に変動することになり、上記公報の構成では風速
及び風方向の変化に対して広範囲に対応することができ
なかった。よって、上記公報の構成を自動車の横風セン
サあるいは対地車速センサに適用した場合、そのときの
走行速度及び走行方向によって計測精度がばらついてし
まい、そのまま自動車に適用することが難しかった。
【0008】そこで、本発明は上記課題に鑑み、超音波
送信器及び超音波受信器の向きを自動的に変更させるこ
とにより風速及び風方向の変化に対応してセンシングす
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
超音波信号を送信する超音波送信器と、該超音波送信器
から送信された超音波信号を受信する超音波受信器と、
前記超音波送信器の送信方向又は前記超音波受信器の受
信方向の少なくとも一方を変更させる方向変更手段と、
前記超音波信号の伝播方向と直交する方向成分の風速を
検出する風速検出手段と、該風速検出手段により検出さ
れた風速に基づいて前記方向変更手段により前記超音波
送信器の送信領域と前記超音波受信器の受信領域とが一
致するように前記送信方向又は前記受信方向を補正する
角度補正制御手段と、よりなることを特徴とする。
【0010】又、請求項2の発明は、車両の一側に設け
られ、該車両の他側に向けて超音波信号を送信する超音
波送信器と、車両の他側に設けられ、該超音波送信器か
ら送信された超音波信号を受信する超音波受信器と、前
記超音波送信器の送信方向又は前記超音波受信器の受信
方向の少なくとも一方を変更させる方向変更手段と、車
両の走行速度を検出する車両走行速度検出手段と、該車
両走行速度検出手段により検出された車両走行速度に基
づいて前記方向変更手段により前記超音波送信器の送信
領域と前記超音波受信器の受信領域とが一致するように
前記送信方向又は前記受信方向を補正する角度補正制御
手段と、前記超音波送信器からの送信信号と前記超音波
受信器から出力された受信信号との差により横風の風速
を演算する横風演算手段と、よりなることを特徴とす
る。
【0011】又、請求項3の発明は、車両に設置され、
超音波信号を路面に送信する超音波送信器と、車両に設
置され、該路面で反射した超音波信号の反射波を受信す
る超音波受信器と、前記超音波送信器の送信方向又は前
記超音波受信器の受信方向の少なくとも一方を変更させ
る方向変更手段と、前記車両に作用する横風を検出する
横風検出手段と、該横風検出手段により検出された横風
に基づいて前記方向変更手段により前記超音波送信器の
送信領域と前記超音波受信器の受信領域とが一致するよ
うに前記送信方向又は前記受信方向を補正する角度補正
制御手段と、前記超音波送信器からの送信信号と前記超
音波受信器から出力された受信信号との差により対地速
度を演算する対地速度演算手段と、よりなることを特徴
とする。
【0012】
【作用】上記請求項1によれば、風速検出手段により検
出された風速に基づいて超音波送信器の送信領域と超音
波受信器の受信領域とが一致するように超音波送信器の
送信方向又は超音波受信器の受信方向の少なくとも一方
の向きを補正することにより、風の影響を受けることな
く計測精度を高められる。
【0013】又、請求項2によれば、車両走行速度検出
手段により検出された車両走行速度に基づいて超音波送
信器の送信領域と前記超音波受信器の受信領域とが一致
するように超音波送信器の送信方向又は超音波受信器の
受信方向の少なくとも一方の向きを補正することによ
り、進行方向からの風の影響を受けることなく横風の風
速を正確に計測できる。
【0014】又、請求項3によれば、横風検出手段によ
り検出された横風に基づいて超音波送信器の送信領域と
超音波受信器の受信領域とが一致するように超音波送信
器の送信方向又は超音波受信器の受信方向の少なくとも
一方の向きを補正することにより、横風の影響を受ける
ことなく対地速度を正確に計測できる。
【0015】
【実施例】図1及び図2に本発明になる超音波送受信装
置の第1実施例を示す。
【0016】両図中、車両1はボンネット上面又は屋根
等に超音波送信器2と超音波受信器3とを有する横風セ
ンサが設けられている。超音波送信器2は車両1の右方
に配設され、超音波受信器3は車両1の左方に配設され
ている。
【0017】超音波送信器2及び超音波受信器3は、夫
々内部に圧電素子等よりなる振動体(図示せず)が収納
されており、この振動体が振動することにより超音波信
号が送受信される。従って、超音波送信器2は送信信号
が入力されて振動体が振動すると超音波信号を超音波受
信器3に向けて送信し、超音波受信器3は超音波送信器
2から送信された超音波信号を受信するとその受信信号
を出力する。
【0018】超音波送信器2はステッピングモータ(送
信方向変更手段)6の回転軸8により支持されステッピ
ングモータ6により所定角度駆動される。又、超音波受
信器3はステッピングモータ(受信方向変更手段)7の
回転軸9により支持されステッピングモータ7により所
定角度駆動される。
【0019】超音波送受信装置は、上記、超音波送信器
2と、超音波受信器3と、ステッピングモータ6,7の
他に、車両1の車速を検出する車速センサ10と、前輪
の舵角を検出する舵角センサ11と、車速センサ10及
び舵角センサ11からの検出信号に基づいて超音波送信
器2及び超音波受信器3の補正角度θを演算する制御回
路(角度補正制御手段)12とを有する。
【0020】制御回路12は、ステッピングモータ6を
駆動制御するモータドライバ13と、ステッピングモー
タ7を駆動制御するモータドライバ14と、超音波送信
器2に送信信号を出力する送信回路15と、超音波受信
器3からの受信信号が入力される受信回路16と、送信
信号が出力されてから受信信号が得られるまでの超音波
信号の伝播時間を計時するカウンタ17と、車速センサ
10及び舵角センサ11からのアナログ信号をデジタル
信号に変換するA/Dコンバータ18と、カウンタ17
により計時された伝播時間に基づいて横風の風速を演算
するとともに車速センサ10及び舵角センサ11からの
信号に基づいて超音波送信器2及び超音波受信器3の補
正角度θを演算するCPU19とよりなる。
【0021】通常、超音波送信器2及び超音波受信器3
は、互いに対向する向きに取り付けられている。ところ
が、図3に示すように、進行方向からの風が超音波送信
器2と超音波受信器3との間を流れると、風の影響を受
けて送信領域4の指向方向及び受信領域5の指向方向が
ずれてしまう。
【0022】即ち、超音波送信器2の送信領域4は、指
向方向が後方に角度θずれることになり、超音波受信器
3の受信領域5は、指向方向が前方に角度θずれること
になる。そのため、送信領域4と受信領域5とは、一致
せず、超音波受信器3の受信レベルが低下して計測精度
が低下することになる。
【0023】本実施例では、このような問題を解消する
ため、超音波送信器2及び超音波受信器3が水平方向に
回動させることにより、図4に示すように進行方向から
の風速に応じてその回動角度を調整するようになってい
る。
【0024】従って、上記CPU19は、車速センサ1
0により検出された車速V,舵角センサ11により検出
された舵角δに応じてステッピングモータ6,7を駆動
制御し、超音波送信器2及び超音波受信器3の送信領域
4と受信領域5とが一致するようにその向きが調整され
る。
【0025】ここで、車速Vに応じた進行方向からの風
速により超音波送信器2及び超音波受信器3の補正角度
θを算出する方法について説明する。
【0026】図5に示すように、超音波送信器2と超音
波受信器3との間の中間位置をx点とすると、このx点
で超音波信号の送受信の受け渡しが行われると考える。
超音波送信器2から送信された超音波信号がx点に到達
するまでの到達時間tは、次式のように超音波送信器2
からx点までの距離L/2と音速C(m/sec)によ
り求まる。
【0027】 t=L/2C … (1) 又、進行方向の風速による送信領域4及び受信領域5の
横方向のベクトルBは、次式のように車速Vと上記到達
時間tにより求まる。
【0028】 B=V・t・1000/3600 … (2) 又、超音波信号のベクトルAは、次式のように送信領域
4及び受信領域5の横方向のベクトルBと超音波送信器
2からx点までの距離L/2により求まる。
【0029】 A=√{(L/2)2 +B2 } … (3) そして、補正角度θは、次式のように求まる。
【0030】 θ=tan-1(2B/L) … (4) 従って、車速Vが分かれば、上記式を演算することによ
り容易に補正角度θが求まり、送信領域4と受信領域5
とが一致するように超音波送信器2及び超音波受信器3
の向きを補正することができる。
【0031】図6は上記式により車速Vから導き出せる
補正角度θの演算結果を示すグラフである。
【0032】尚、図6中、実線で示すグラフは超音波送
信器2と超音波受信器3との離間距離L=1.2mの場
合の結果で、破線で示すグラフは超音波送信器2と超音
波受信器3との離間距離L=1mの場合の結果で、1点
鎖線で示すグラフは超音波送信器2と超音波受信器3と
の離間距離L=0.8mの場合の結果である。
【0033】次に、舵角センサ11により検出された舵
角δに応じた超音波送信器2及び超音波受信器3の補正
角度θを算出する方法について説明する。
【0034】図7に示すように、例えば車両1のステア
リングホイール(図示せず)を回動操作して前輪20の
舵角δを変更すると、横すべり角βが発生し、その結果
横すべり速度vy が生ずる。この横すべり速度vy は、
見かけ上進行方向からの風と同じ風として考えられるか
ら、超音波信号の伝播方向に影響を与えることになる。
【0035】即ち、横すべり速度vy が発生する方向
は、音速Cを変化させる方向であり、車速Vと舵角δに
よって影響されるため、ステアリングホイールを回動操
作しているときは、舵角δに対する角度θを補正する必
要がある。
【0036】図7に示すように、上記横すべり速度vy
は、次式により求まる。
【0037】 vy =V・sinβ … (5) ta =L/2(C±vy ) … (6) 尚、ここではβ≒δとしているが、横すべり角βは車両
1の大きさが決まれば計算により求めることができる。
【0038】さらに、到達時間tは、横すべり速度vy
により変化するため、舵角補正時の到達時間ta のよう
に音速Cを加減する。尚、図7においては、右折方向が
+で左折方向が−となる。そして、上記(6)式により
求められた到達時間ta を(2)式に代入することによ
り車速Vと舵角δによる補正角度θが求まる。
【0039】図8は車速V=60km/hにおける舵角δの
補正角度θを演算した演算結果を示す。
【0040】ここで上記制御回路12のCPU19が実
行する処理につき説明する。
【0041】図9中、ステップS1(以下「ステップ」
を省略する)において、車速センサ10により検出され
た車速Vを読み込む。次のS2では、上記(1)〜
(4)式より車速Vに対応した補正角度θを演算する。
【0042】そして、S3では、今回の補正角度θが前
回の補正角度θa と等しいかどうかをチェックする。S
3において、今回の補正角度θが前回の補正角度θa
異なる場合、S4に進み、ステッピングモータ6,7を
駆動する。これにより、超音波送信器2及び超音波受信
器3は、図4に示すように補正角度θとなるようにθ−
θa の角度だけ前後方向に回動して、進行方向の風の影
響を受けた送信領域4と受信領域5とを一致させる。
【0043】又、S3において、今回の補正角度θが前
回の補正角度θa とが等しい場合には、上記ステッピン
グモータ6,7を駆動せずにS5に進む。
【0044】S5では、舵角センサ11により検出され
た舵角δを読み込む。次のS6では、上記(4)〜
(6)式より舵角δに対応した補正角度θを演算する。
【0045】そして、S7では、今回の補正角度θが前
回の補正角度θa と等しいかどうかをチェックする。S
7において、今回の補正角度θが前回の補正角度θa
異なる場合、S8に進み、ステッピングモータ6,7を
駆動する。これにより、超音波送信器2及び超音波受信
器3は、横すべり速度vy に対応した補正角度θとなる
ようにθ−θa の角度だけ前後方向に回動して、舵角δ
の影響を受けた送信領域4と受信領域5とを一致させ
る。
【0046】又、S7において、今回の補正角度θが前
回の補正角度θa とが等しい場合には、上記ステッピン
グモータ6,7を駆動せずに一連の処理を終了する。
【0047】これで横風の影響を受けた超音波送信器2
の送信領域4と超音波受信器3の受信領域5とを一致さ
せることができ、超音波受信器3の受信レベルを無風状
態のときと同程度に保つことができる。
【0048】尚、上記S1〜S8の処理は、一定時間毎
(例えば5msec毎)に繰り返し実行される。
【0049】図10及び図11に本発明の第2実施例を
示す。
【0050】両図中、車両1の後部トランク22の下部
に設けられた後部バンパ23と車両1の底部との間に
は、超音波送信器2と超音波受信器3とが設けられてい
る。又、第2実施例では、超音波送信器2と超音波受信
器3が対地車速センサとして用いられている。
【0051】従って、超音波送信器2は車両1の底部の
左方に設けられ、超音波受信器3は車両1の底部の右方
に設けられている。そして、超音波送信器2及び超音波
受信器3は、超音波送信器2から送信された超音波信号
が路面24に反射して超音波受信器3に受信されるよう
にX方向上、角度α傾斜して取り付けられている。
【0052】この角度αは、超音波送信器2及び超音波
受信器3の取り付け高さ及び超音波送信器2と超音波受
信器3との間隔(X方向の離間距離)により決められ
る。
【0053】上記のように、超音波送信器2から送信さ
れる超音波信号(送信波)が車両1の後方に角度γで送
信されるのは、路面24に反射した反射波の周波数が送
信波に対してドップラシフトされるからである。従っ
て、制御回路12は、送信波と受信波との周波数差によ
り対地速度を演算する。
【0054】又、超音波送信器2及び超音波受信器3
は、上記第1実施例と同様にステッピングモータ6,7
の駆動により回動して超音波信号の送受信方向を変更で
きるように設けられている。さらに、本実施例では、横
風の風速を検出するため、上記第1実施例のような横風
センサが設けられている。
【0055】上記のような対地車速センサにおいては、
前述したように角度α,γとなるように車両1の斜め横
方向(X方向)に向けて超音波信号が送信されるため、
横風の影響を受けやすい。通常、超音波送信器2及び超
音波受信器3は、図12に示すように、超音波送信器2
の送信領域4と超音波受信器3の受信領域5とが路面2
4の反射点xで交差するように取り付けられている。
【0056】ところが、車両1に対し左方向からの横方
向の風が発生すると、図13に示すように超音波送信器
2の送信領域4と超音波受信器3の受信領域5とは、互
いに離間する方向にずれ、路面24の反射点xから離れ
る。即ち、送信領域4は車両1の左方にずれ、受信領域
5は車両1の右方にずれることになり、超音波受信器3
の受信レベル(受信感度)が低下して対地車速を計測で
きなくなる。
【0057】又、車両1に対し右方向からの横方向の風
が発生すると、図14に示すように超音波送信器2の送
信領域4と超音波受信器3の受信領域5とは、互いに近
接する方向にずれ、路面24の反射点xの手前で交差す
ることになる。即ち、送信領域4は車両1の右方にず
れ、受信領域5は車両1の左方にずれることになり、超
音波受信器3の受信レベル(受信感度)が低下すること
になる。
【0058】そのため、本実施例では、図15又は図1
6に示すように、横風センサにより検出された横方向か
らの風速に応じて横風による送信領域4及び受信領域5
のずれを予測し、送信領域4と受信領域5とを交差させ
て超音波受信器3の受信レベルが最大となるようによう
に超音波送信器2及び超音波受信器3の向きを補正す
る。
【0059】ここで、左方向からの横風が発生したとき
の超音波送信器2及び超音波受信器3の向きを補正角度
の演算方法について説明する。
【0060】図15中、超音波送信器2から送信された
超音波信号Aは路面24の反射点xで反射して超音波受
信器3に到達する。そして、超音波送信器2及び超音波
受信器3と反射点xとの間の距離をL1 とし、超音波送
信器2と超音波受信器3との離間距離をL2 とする。
【0061】横風が発生した場合、横風によって流され
る超音波信号のベクトルAに対する横方向のベクトルB
は次式により求まる。
【0062】 t=A’/C … (7) B=V・t … (8) 又、ベクトルA及びA’は次式により求まる。
【0063】 A’=tan-1(L1 /2L2 ) … (9) A=√〔{(L1 /2)−B}2 +L2 2〕 … (10) 従って、送信領域4と受信領域5とを交差させるには、
予め横方向のベクトルBの大きさに応じた超音波信号の
横方向のずれを考慮する必要がある。よって、超音波信
号を反射点xで反射させるには、超音波送信器2はベク
トルBの分超音波信号の送信方向を左方に補正し、超音
波受信器3はベクトルBの分超音波信号の送信方向を右
方に補正する。
【0064】この補正角度θは、次式により求まる。
【0065】 θ=tan-1〔{(L1 /2)−B}/L2 〕 … (11) 図16に示すように、超音波送信器2及び超音波受信器
3の向きを時計方向,反時計方向に角度θだけ補正する
ことにより、横風の影響を受けた送信領域4と受信領域
5とを交差させることができる。
【0066】よって、超音波送信器2及び超音波受信器
3の向きは破線で示す方向となるが、超音波送信器2か
ら送信された超音波信号は実線で示すように見かけ上ベ
クトルA’に沿って送信され、反射点xで反射した反射
波もベクトルA’に沿って伝播して超音波受信器3に受
信されるため、超音波受信器3の受信レベル(受信感
度)を無風時と同程度の高レベルに維持して対地車速を
正確に計測することができる。
【0067】次に、右方向からの横風が発生したときの
超音波送信器2及び超音波受信器3の向きを補正角度の
演算方法について説明する。
【0068】図17中、超音波送信器2及び超音波受信
器3の位置関係は、上記図15の場合と同じである。こ
の場合、ベクトルBの作用方向が上記とは逆向きとな
る。
【0069】そのため、補正角度θ及びベクトルAは、
次式により求まる。
【0070】 θ=tan-1〔{(L1 /2)+B}/L2 〕 … (12) A=√〔{(L1 /2)+B}2 +L2 2〕 … (13) 図18に示すように、上記の場合と逆向きに超音波送信
器2及び超音波受信器3の向きを反時計方向,時計方向
に角度θだけ補正することにより、横風の影響を受けた
送信領域4と受信領域5とを交差させることができる。
【0071】よって、超音波送信器2及び超音波受信器
3の向きは破線で示す方向となるが、超音波送信器2か
ら送信された超音波信号は実線で示すように見かけ上ベ
クトルA’に沿って送信され、反射点xで反射した反射
波もベクトルA’に沿って伝播して超音波受信器3に受
信される。そのため、超音波受信器3の受信レベル(受
信感度)を無風時と同程度の高レベルに維持して対地車
速を正確に計測することができる。
【0072】図19は上記演算式(11)(12)によ
り演算した結果を示すグラフである。尚、図19の各グ
ラフは、夫々L1 とL2 との組み合わせが異なる場合の
演算結果である。
【0073】ここで、上記構成において、制御回路12
が実行する処理につき説明する。
【0074】図20中、制御回路12は、S11におい
て、横風センサにより検出された横方向の風速Vを読み
込む。次のS12では、風速Vがゼロ以上かどうかをチ
ェックする。もし、S12において、風速V≧0である
ときは、横風が右方向から吹いたものと判断してS13
に進み、上記演算式(12)による演算を行い補正角度
θを求める。
【0075】しかし、S12において、風速V<0であ
るときは、横風が左方向から吹いたものと判断してS1
4に進み、上記演算式(11)による演算を行い補正角
度θを求める。
【0076】次のS15では、超音波送信器2の補正角
度θを設定し、超音波送信器2の向きが補正角度θとな
るようにステッピングモータ6を駆動させる。続いて、
S16では、超音波受信器3の補正角度θを設定し、超
音波受信器3の向きが補正角度θとなるようにステッピ
ングモータ7を駆動させる。
【0077】これで横風の影響を受けた超音波送信器2
の送信領域4と超音波受信器3の受信領域5とを反射点
xで交差させることができ、超音波受信器3の受信レベ
ルを無風状態のときと同程度に保つことができる。
【0078】さらに、上記S11〜S16の処理は、一
定時間毎(例えば5msec毎)に繰り返し実行され
る。
【0079】尚、上記実施例では、超音波送信器及び超
音波受信器とも方向変更をしていたが、どちらか一方の
みの方向変更でも良い。
【0080】又、上記実施例では、自動車を一例として
挙げたが、これ以外の車両にも適用できるのは勿論であ
る。
【0081】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
風速検出手段により検出された風速に基づいて超音波送
信器の送信領域と超音波受信器の受信領域とが一致する
ように超音波送信器の送信方向又は超音波受信器の受信
方向の少なくとも一方の向きを補正するため、風の影響
を受けることなく送信された超音波信号が確実に超音波
受信器により受信され、超音波受信器の受信レベルを無
風状態のときと同程度に維持することができる。これに
より、風の有無に拘わらず計測精度を高めることができ
る。
【0082】又、請求項2によれば、車両走行速度検出
手段により検出された車両走行速度に基づいて超音波送
信器の送信領域と前記超音波受信器の受信領域とが一致
するように超音波送信器の送信方向又は超音波受信器の
受信方向の少なくとも一方の向きを補正するため、超音
波受信器の受信レベルを無風状態のときと同程度に維持
することができ、進行方向からの風の影響を受けること
なく横風の風速を正確に計測できる。
【0083】又、請求項3によれば、横風検出手段によ
り検出された横風に基づいて超音波送信器の送信領域と
超音波受信器の受信領域とが一致するように超音波送信
器の送信方向又は超音波受信器の受信方向の少なくとも
一方の向きを補正するため、超音波受信器の受信レベル
を無風状態のときと同程度に維持することができ、横風
の影響を受けることなく対地速度を正確に計測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる超音波送受信装置の第1実施例の
ブロック図である。
【図2】第1実施例の平面図である。
【図3】進行方向からの風の影響を受けたときの指向性
の変化を示す平面図である。
【図4】進行方向からの風に応じて超音波送信器,超音
波受信器の向きを補正したときの指向性の変化を示す平
面図である。
【図5】進行方向からの風速により超音波信号が受ける
ベクトルを示す図である。
【図6】車速に応じた補正角度θの演算結果を示すグラ
フである。
【図7】前輪の舵角に応じて発生する横すべり速度を示
す図である。
【図8】舵角に応じた補正角度θの演算結果を示すグラ
フである。
【図9】第1実施例の制御回路が実行する処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図10】第2実施例の側面図である。
【図11】第2実施例の背面図である。
【図12】本発明の第2実施例の平面図である。
【図13】左方向からの横風が発生したときの送信領
域,受信領域のずれを説明するための平面図である。
【図14】右方向からの横風が発生したときの送信領
域,受信領域のずれを説明するための平面図である。
【図15】左方向からの横風が発生したとき送信領域,
受信領域が反射点xで交差するように補正角度を求める
方法を説明するための平面図である。
【図16】左方向からの横風により超音波送信器,超音
波受信器の角度を補正したときの動作を説明するための
平面図である。
【図17】右方向からの横風が発生したとき送信領域,
受信領域が反射点xで交差するように補正角度を求める
方法を説明するための平面図である。
【図18】右方向からの横風により超音波送信器,超音
波受信器の角度を補正したときの動作を説明するための
平面図である。
【図19】横風に応じた補正角度θのグラフである。
【図20】第2実施例の制御回路が実行する処理を説明
するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両 2 超音波送信器 3 超音波受信器 4 送信領域 5 受信領域 6,7 ステッピングモータ 10 車速センサ 11 舵角センサ 12 制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波信号を送信する超音波送信器と、 該超音波送信器から送信された超音波信号を受信する超
    音波受信器と、 前記超音波送信器の送信方向又は前記超音波受信器の受
    信方向の少なくとも一方を変更させる方向変更手段と、 前記超音波信号の伝播方向と直交する方向成分の風速を
    検出する風速検出手段と、 該風速検出手段により検出された風速に基づいて前記方
    向変更手段により前記超音波送信器の送信領域と前記超
    音波受信器の受信領域とが一致するように前記送信方向
    又は前記受信方向を補正する角度補正制御手段と、 よりなることを特徴とする超音波送受信装置。
  2. 【請求項2】 車両の一側に設けられ、該車両の他側に
    向けて超音波信号を送信する超音波送信器と、 車両の他側に設けられ、該超音波送信器から送信された
    超音波信号を受信する超音波受信器と、 前記超音波送信器の送信方向又は前記超音波受信器の受
    信方向の少なくとも一方を変更させる方向変更手段と、 車両の走行速度を検出する車両走行速度検出手段と、 該車両走行速度検出手段により検出された車両走行速度
    に基づいて前記方向変更手段により前記超音波送信器の
    送信領域と前記超音波受信器の受信領域とが一致するよ
    うに前記送信方向又は前記受信方向を補正する角度補正
    制御手段と、 前記超音波送信器からの送信信号と前記超音波受信器か
    ら出力された受信信号との差により横風の風速を演算す
    る横風演算手段と、 よりなることを特徴とする超音波送受信装置。
  3. 【請求項3】 車両に設置され、超音波信号を路面に送
    信する超音波送信器と、 車両に設置され、該路面で反射した超音波信号の反射波
    を受信する超音波受信器と、 前記超音波送信器の送信方向又は前記超音波受信器の受
    信方向の少なくとも一方を変更させる方向変更手段と、 前記車両に作用する横風を検出する横風検出手段と、 該横風検出手段により検出された横風に基づいて前記方
    向変更手段により前記超音波送信器の送信領域と前記超
    音波受信器の受信領域とが一致するように前記送信方向
    又は前記受信方向を補正する角度補正制御手段と、 前記超音波送信器からの送信信号と前記超音波受信器か
    ら出力された受信信号との差により対地速度を演算する
    対地速度演算手段と、 よりなることを特徴とする超音波送受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2909176A1 (fr) * 2006-11-29 2008-05-30 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de mesure de vent lateral pour un vehicule automobile.
NL2004736A (nl) * 2009-05-20 2010-11-22 Bosch Gmbh Robert Werkwijze en inrichting voor het detecteren van een op een voertuig, in het bijzonder een motorvoertuig, werkende zijwind.

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2909176A1 (fr) * 2006-11-29 2008-05-30 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de mesure de vent lateral pour un vehicule automobile.
NL2004736A (nl) * 2009-05-20 2010-11-22 Bosch Gmbh Robert Werkwijze en inrichting voor het detecteren van een op een voertuig, in het bijzonder een motorvoertuig, werkende zijwind.

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