JPH0722349B2 - 撮影用クレーン装置 - Google Patents

撮影用クレーン装置

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JPH0722349B2
JPH0722349B2 JP3322113A JP32211391A JPH0722349B2 JP H0722349 B2 JPH0722349 B2 JP H0722349B2 JP 3322113 A JP3322113 A JP 3322113A JP 32211391 A JP32211391 A JP 32211391A JP H0722349 B2 JPH0722349 B2 JP H0722349B2
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豊 河村
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株式会社ビーノイ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、撮影者を中心と
した半径1〜2メートル程度の一定範囲内における、上
下左右の移動撮影を行う場合等に用いて好適な、撮影用
クレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の撮影用クレーンは、旋回と揺動を
なすジブの先端にカメラを備え付ける形式のもの、ある
いは、ジブ先端に備え付けたカメラ後方に撮影者が座
り、撮影者がカメラを操作できる形式のものが一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、撮影者を中
心として半径1〜2メートル程度の狭い範囲内でカメラ
を動かして撮影を行いたい場合、撮影者自身が移動する
ことによりカメラを動かしているのが現状である。
【0004】ところが、たとえば、撮影者が立った状態
の通常の撮影状態から、水平アングルを保ったまま、地
上すれすれにカメラを移動させて上から下への移動撮影
を行う場合、撮影者に負担がかかるとともに、撮影者の
挙動が直接カメラに伝わりやすいので、撮影像にブレが
生じてしまう。
【0005】また、これとは逆に、水平アングルを保っ
たまま高い位置の被写体を撮影する場合、その高さは、
撮影者の身長および腕の長さに制約されてしまい、それ
以上の高さからの撮影は不可能である。
【0006】さらに、たとえば、ある被写体Aを撮影し
てから、撮影者を中心としてカメラを水平移動(パン)
あるいは上下動(チルト)させ、他の被写体Bを撮影す
る場合、撮影者が体を回転させたりして行うことになる
が、特に、被写体A、Bにカメラを接近させて拡大撮影
像を得ようとすると、撮影者と両被写体A、Bとの間の
距離は、カメラマンの腕の長さよりもやや長い範囲でし
か撮影できない。つまり、撮影者の手の届かない高さで
の撮影や近接撮影は不可能である。
【0007】そこで、これらのような撮影を行いたい要
求があって、上記従来のクレーン装置を用いようとして
も、この従来のクレーン装置は、ジブの長さが最低でも
3メートル程度の長さを有しているとともに、ジブを旋
回・揺動させる駆動機構を必要とするので、装置自体が
大型であり、適用できない。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、たとえば、撮影者を中心として半径1〜2メー
トル程度の範囲内において、撮影者自身が手軽にカメラ
を旋回・揺動させてカメラを望み通りの位置に移動させ
て撮影することができる、撮影用クレーン装置を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、請求項1として、所
定長さを有するメインビームに対し、このメインビーム
が三次元方向におけるX方向に延びた状態で、少なくと
も2本のサブビームを、Y、Z方向にオフセットした状
態で、メインビームと平行に配し、これら各ビームの一
端部、他端部および略中央部を、前記Y、Z方向に延び
る2軸を有する自在継手を介して、それぞれカメラブラ
ケット、ウエイトブラケットおよび支持ブラケットに連
結し、この支持ブラケットを、三次元方向に回動可能な
雲台等の支持台に取り付け、前記カメラブラケットにカ
メラを取り付け、前記ウエイトブラケットに適宜重さの
錘を取り付けたことを特徴としている。
【0010】また、請求項2として、前記カメラブラケ
ットに前記カメラを取り付けた状態で、前記メインビー
ムおよび前記サブビームと前記支持ブラケットとの連結
部の位置および前記錘の重さを調整することにより、全
体の重心を、支持ブラケットの重心に位置させたことを
特徴としている。
【0011】また、請求項3として、前記カメラを前記
カメラブラケットに取り付けた状態で、これらカメラと
カメラブラケット全体の重心を、同全体の中心に位置さ
せ、前記錘を前記ウエイトブラケットに取り付けた状態
で、これら錘とウエイトブラケット全体の重心を、同全
体の中心に位置させたことを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の撮影用クレーン装置によれば、メイン
ビーム等を持って、メインビームと支持ブラケットとを
連結する自在継手のY軸およびZ軸を軸としてメインビ
ームおよび各サブビームを上下あるいは左右に動かす
と、カメラブラケットに装着されたカメラが、上下に動
く、つまり「トラックダウン・トラックアップ」し、あ
るいは左右に「旋回」する。また、支持台を介して、前
記Y軸およびZ軸を軸として支持ブラケットを前傾・後
傾あるいは左右に向きを変えると、各サブビームを介し
てカメラは上下あるいは左右に首振り、つまり「チルト
・パン」する。このような動きにより、小規模なクレー
ン撮影が、撮影者1人で手軽に行うことができる。
【0013】また、カメラブラケットにカメラを取り付
けた状態で、メインビームおよびサブビームと支持ブラ
ケットとの連結部の位置および前記錘の重さを調整する
ことにより、全体の重心を、支持ブラケットの重心に位
置させると、きわめて軽微な力でカメラの移動操作を行
え、撮影者の負担が小さくなる。
【0014】さらに、カメラをカメラブラケットに取り
付けた状態で、これらカメラとカメラブラケット全体の
重心を同全体の中心に位置させ、錘をウエイトブラケッ
トに取り付けた状態で、これら錘とウエイトブラケット
全体の重心を同全体の中心に位置させると、カメラKを
「チルト」あるいは「パン」させても、装置全体の重心
は常に支持ブラケットの一定の位置にある。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明方法の一実施例
を説明する。図1は、本実施例のクレーン装置1の全体
を示している。符号2は、所定長さ(たとえば2メート
ル程度)を有する長尺なメインビーム、3、4は、それ
ぞれ、メインビーム2と同じ長さのサブビームである。
【0016】各サブビーム3、4は、メインビーム2に
対し、このメインビーム2が三次元方向におけるX方向
に延びた水平状態で、それぞれ同距離左右方向(Y方
向)にオフセットされ、さらに、上方向(Z方向)に同
距離オフセットされた状態で、平行に配されている。つ
まり、各ビーム2、3、4は、両端部を揃えた水平な状
態において、互いに平行で、かつ図2に示すように、断
面で見ると、メインビーム2を頂点とした逆二等辺三角
形となるよう配されている。
【0017】各ビーム2、3、4は、アルミニウム製の
中空パイプからなり、メインビーム2の方がサブビーム
3、4よりもやや太く設定されている。
【0018】図1において、手前側が先端側、後側が後
端側とすると、各ビーム2、3、4は、先端および後端
が揃った状態で、先端部、後端部および略中央部がリン
クプレート5により互いに連結されている。
【0019】リンクプレート5は、図2に示すように、
正方形状でその中心に大きな丸孔6aがあけられた枠状
の連結プレート6と、この連結プレート6の丸孔6a内
に配されて連結プレート6に取り付けられた第1の自在
継手7と、連結プレート6の上端面の両側に取り付けら
れた第2および第3の自在継手8、9とから構成されて
いる。
【0020】第1の自在継手7は、長方形状の枠体10
の長辺部10aに、左右方向(Y方向)に延びるY軸1
1が、短辺部10bに上下方向(Z方向)に延びるZ軸
12がそれぞれ設けられているとともに、枠体10の内
部に、各Y軸11を介してクランプ13が回動自在に装
着されてなるもので、Z軸12が、連結プレート6の上
端部および下端部の各中央部に装着されて、全体として
Z軸12を介して回動自在に連結プレート6に取り付け
られている。
【0021】第2および第3の自在継手8、9は、同一
構成であり、底部14aに、上下方向(Z方向)に延び
るZ軸15が設けられたU字状のホルダ14の両端部1
4bに、左右方向(Y方向)に延びるY軸16を介して
クランプ17が回動自在に装着されてなるもので、Z軸
15が、連結プレート6の上端面の両側に装着されて、
全体としてZ軸15を介して回動自在に連結プレート6
に取り付けられている。
【0022】各自在継手7、8、9における各クランプ
13、17、17は、連結プレート6に対し、Y軸1
1、16およびZ軸12、15の2軸を介してそれぞれ
連結されており、これによって、三次元方向に回動自在
となっている。
【0023】そして、各クランプ13、17、17に
は、それぞれメインビーム2、サブビーム3、4が挿通
・固定されている。
【0024】メインビーム2の略中央部であって、支持
ブラケット6Cのすぐ後方には、蛇腹状のチューブ18
aが装着され、さらにその後方にはスリーブ18bが装
着されている。これらチューブ18a、スリーブ18b
は、それぞれメインビーム2に対しその軸方向に摺動可
能とされており、かつさらにスリーブ18bは、メイン
ビーム2に固定できるようになっている。
【0025】また、サブビーム3、4は、それぞれ第
2、第3の自在継手の各クランプ17に直接固定されて
いる。
【0026】さて、本実施例の場合、3つの連結プレー
ト6のうち、先端側はカメラブラケット、後端側はウエ
イトブラケット、中央が支持ブラケットとされ、以下、
これら連結プレート6を、それぞれカメラブラケット6
A、ウエイトブラケット6B、支持ブラケット6Cとし
て説明を進める。
【0027】カメラブラケット6Aには、図2に示すよ
うに、その両側端に、下に延びるステー19が取り付け
られているとともに、これらステー19の下端間にわた
ってカメラ台20が取り付けられており、このカメラ台
20の中央に、カメラKが着脱可能に装着されるように
なっている。
【0028】ウエイトブラケット6Bには、図3に示す
ように、上下左右の端面に、放射状に延びるウエイトス
テー21が取り付けられており、これらウエイトステー
21の先端に、ボルト止め等の手段により錘Wが着脱可
能に装着されるようになっている。
【0029】支持ブラケット6Cには、図4に示すよう
に、その下面に、逆T字状のアタッチメント22が取り
付けられ、このアタッチメント22の下面中央には、三
脚に取り付けるためのねじ孔(図示略)が形成されてい
る。
【0030】上記構成からなる本実施例のクレーン装置
1の使用方法の一例および作用を以下に説明する。
【0031】図1および図4に示すように、支持ブラケ
ット6Cに取り付けられたアタッチメント22を三脚2
3に取り付ける。三脚23は、伸縮自在な3本のポッド
24が開閉自在に連結された上端の連結部に、三次元方
向に回動可能な雲台(支持台)25が取り付けられ、雲
台25の操作をパン棒26で行う形式の、一般周知のも
ので、雲台25に備えられたカメラ装着ねじ(図示略)
をアタッチメント22のねじ孔にねじ込んで、このアタ
ッチメント22を雲台に固定する。
【0032】カメラブラケット6Aに取り付けられたカ
メラ台20に、レンズを前方に向けた状態でカメラ(ビ
デオカメラ等)Kを装着する。また、ウエイトブラケッ
ト6Bに取り付けられた各ウエイトステー19に、錘W
を装着する。
【0033】このとき、支持ブラケット6Cに対するメ
インビーム2および各サブビーム3、4の連結位置およ
び錘Wの重さあるいは数を調整することにより、全体の
重心を支持ブラケット6Cに位置させる。詳しく言う
と、支持ブラケット6Cに取り付けられた第1の自在継
手7におけるY軸11とZ軸12の交点、第2および第
3の自在継手8、9における各Y軸16、Z軸15の交
点の3点を結ぶ平面(これをリンクプレート5の重心平
面と称す)内における任意の点に、全体の重心を位置さ
せる。
【0034】さらに、カメラKをカメラ台20に装着し
た状態で、カメラK、カメラブラケット6A、ステー1
9、カメラ台20の全体の重心が、リンクプレート5の
重心平面内の、前記支持ブラケット6Cの場合と同じ位
置になるよう、カメラKの装着位置を調整する。
【0035】また、錘Wをウエイトブラケット6Bのウ
エイトステー21に装着した状態で、錘W、ウエイトブ
ラケット6B、ウエイトステー21全体の重心が、リン
クプレート5の重心平面内の、前記支持ブラケット6C
の場合と同じ位置になるよう、ウエイトステー21に対
する錘Wの装着位置を調整する。
【0036】したがって、カメラブラケット6Aにカメ
ラKが装着された状態のカメラ系の重心と、ウエイトブ
ラケット6Bに錘Wが装着された状態の錘系の重心と、
支持ブラケット6Cに設定された重心を結ぶと、各ビー
ム2、3、4と平行な直線となる。
【0037】なお、図1に示すように、カメラブラケッ
ト6Aのアタッチメント22に、ステー27を介してカ
メラKの撮影像を写す小型のモニタ28を取り付けると
よい。
【0038】以上が、クレーン装置1のセット状態であ
り、図1に示すように、各ビーム2、3、4がX方向に
延びる水平状態で、かつ各リンクプレート5の連結プレ
ート6が各シャフト2、3、4に直交する状態を基本状
態として、使用方法を説明する。なお、説明中、左右の
方向の記載は、撮影者から見た場合の方向である。
【0039】撮影者は、モニタ28の後方に立ってカメ
ラK方向、つまり前方に向き、支持ブラケット6Cより
も後方側のメインビーム2、あるいは錘W等の後部を、
上方あるいは下方に動かすと、各ビーム2、3、4は、
支持ブラケット6Cに取り付けられた各自在継手7、
8、9のY軸11、16を軸として、下方あるいは上方
に一体的に揺動し、これにともなってカメラKは下方あ
るいは上方に動く。すなわち、「トラックダウン・トラ
ックアップ」する。
【0040】なお、「トラックダウン」において、メイ
ンビーム2が急角度の状態になると、前記蛇腹状のチュ
ーブ18aが支持ブラケット6Cにあたってショックを
吸収する。
【0041】また、基本状態から、装置の後部を右方あ
るいは左方に動かすと、各ビーム2、3、4は、支持ブ
ラケット6Cに取り付けられた各自在継手7、8、9の
Z軸12、15を軸として、左方あるいは右方に旋回
し、これにともなってカメラKは左方あるいは右方に
「旋回」する。
【0042】さらに、基本状態から、三脚23のパン棒
26により雲台25を前方あるいは後方に回動させる
と、アタッチメント22を介して支持ブラケット6C
が、第1の自在継手7のY軸11を軸として前傾あるい
は後傾する。すると、サブビーム3、4が、メインビー
ム2に近付きながら、前方あるいは後方にスライドし、
カメラブラケット6Aとウエイトブラケット6Bとが、
それぞれ第1の自在継手7のY軸11を軸として、支持
ブラケット6Cと同様に前傾あるいは後傾する。カメラ
ブラケット6Aが前傾あるいは後傾することにより、カ
メラKのアングルが、下向きあるいは上向き、すなわち
「チルト」する。
【0043】また、基本状態から、三脚23のパン棒2
6により雲台25を右方あるいは左方に回動させると、
第2、第3の自在継手8、9がそのままの状態で、アタ
ッチメント22を介して支持ブラケット6Cが、第1の
自在継手7のZ軸12を軸として右側あるいは左側に向
く。
【0044】支持ブラケット6Cが右側に向くと、左側
のサブビーム3が前方に、右側のサブビーム4が後方
に、互いの間隔を狭めながらそれぞれスライドし、カメ
ラブラケット6Aとウエイトブラケット6Bとが、それ
ぞれ第1の自在継手7のZ軸12を軸として、支持ブラ
ケット6Cと同様に右側に向く。
【0045】また、支持ブラケット6Cが左側に向く
と、右側とは逆の作用で、右側のサブビーム4が前方
に、左側のサブビーム3が互いの間隔を狭めながらそれ
ぞれスライドし、カメラブラケット6Aとウエイトブラ
ケット6Bとが、支持ブラケット6Cと同様に左側に向
く。
【0046】このように、カメラブラケット6Aが右側
あるいは左側に向くことにより、カメラKのアングル
が、右向きあるいは左向き、すなわち「パン」する。
【0047】すなわち、カメラKは、三脚23のパン棒
26の動きに連動してこのパン棒26の操作方向と全く
同じ方向にアングルが変わる。したがって、撮影者は、
カメラKが直接三脚23の雲台25に取り付けられてい
る一般的な状態の感覚で、カメラKの、「チルト」ある
いは「パン」を行える。
【0048】以上のような操作を行うことにより、クレ
ーン装置1の基本状態から、カメラKの「トラックダウ
ン・トラックアップ」、「左右の旋回」および「パン・
チルト」といった移動操作を行え、さらに、これらの操
作の種類のうちの複数を同時に複合させて行うことがで
きる。
【0049】上記本実施例のクレーン装置1によれば、
たとえば、一般的な住宅等の室内で撮影を行なうにあた
り、撮影者の手の届かない、天井付近にある上方の被写
体から、床に置かれた被写体まで、あるいは、前方およ
び側方に被写体がある場合等、各ビーム2、3、4を
「トラックダウン・トラックアップ」あるいは「左右の
旋回」を行うことによって、その被写体の撮影、特に近
接撮影、を行なうことができる。つまり、室内における
小規模なクレーン撮影が、撮影者1人でできるわけであ
る。そして、これらカメラKの移動操作は、直接カメラ
Kを持って行わずに、各ビーム2、3、4を介して行う
ので、撮影者の挙動がカメラKに直接伝わりにくく、カ
メラKを移動させながらの撮影、つまり狭い範囲内での
移動撮影でも、ブレのない安定した撮影像が得やすい。
【0050】なお、上記のような近接撮影の場合、各ビ
ーム2、3、4の長さにかかわってくるが、室内であれ
ば、必要とする撮影範囲をカバーできる程度の長さに各
ビーム2、3、4を設計するか、あるいは、各ビーム
2、3、4を、たとえば、2本以上の棒材により、テレ
スコープ式に複数段に組み込んだ伸縮自在なものとして
その長さを可変とすれば、1つの装置で、撮影範囲を任
意に変えることができ便利である。
【0051】また、カメラKをカメラブラケット6Aに
装着した状態で、カメラKを含むクレーン装置1全体の
重心が、支持ブラケット6Cに位置しているので、きわ
めて軽微な力でカメラKの移動操作を行え、撮影者の負
担は小さくて済む。
【0052】そして、前述の如く、カメラブラケット6
AにカメラKが装着された状態のカメラ系の重心と、ウ
エイトブラケット6Bに錘Wが装着された状態の錘系の
重心と、支持ブラケット6Cに設定された重心とを結ぶ
と、各ビーム2、3、4と平行な直線になり、カメラK
を「チルト」あるいは「パン」させても、各ブラケット
6A、6B、6Cは同様に動くから、これら各系の重心
がずれることがなく、したがって、支持ブラケット6C
に設定した全体の重心は常に一定の位置にある。
【0053】上記実施例の場合、支持ブラケット6Cの
アタッチメント22を直接三脚23の雲台25に取り付
けているが、雲台25にクレーン装置1の荷重を負担さ
せたくない場合、図5に示す複節式のリンク機構29を
用いるとよい。
【0054】リンク29は、2枚の正方形状のプレート
30が互いに平行な状態で対向配置され、これらプレー
ト30が、複数(この場合4本)のロッド31および三
次元方向におけるX、Z方向に延びる2軸を有する自在
継手32(図6参照)を介して連結されてなる一対のリ
ンク33、33の、一方のプレート30どうしをわずか
な間隔をあけた状態で相互に連結して構成されている。
【0055】そして、両端側のプレート30のうちの一
方のプレート30を、クレーン装置1の支持ブラケット
6Cの側端面に固定し、他方のプレート30を、雲台2
5を外した三脚23の上に取り付けた水平なステー34
の一端部に取り付けた雲台25に固定する。この場合、
図7に示すように、クレーン装置1のメインビーム2に
装着されたスリーブ18bが、ステー34の他端部にホ
ルダ35を介して上下に揺動可能に取り付けられてい
る。
【0056】ステー34は、三脚23に旋回可能に取り
付けられており、ステー34を旋回させることにより、
カメラKの「旋回」が行え、メインビーム2を上下に揺
動させることにより、カメラKの「トラックダウン・ト
ラックアップ」が行える。そして、雲台25に取り付け
られたパン棒26を上下あるいは左右に操作すると、そ
の動きはリンク機構29を介して支持ブラケット6Cに
伝わり、カメラKの「パン・チルト」が行える。
【0057】上記のようにしてリンク機構29を用いる
ことにより、クレーン装置1の荷重を雲台25ではなく
三脚23で受けるので、雲台25の回動操作が軽くな
り、カメラKの「パン・チルト」操作をよりスムーズに
行うことができる。
【0058】
【発明の効果】本発明の撮影用クレーン装置によれば、
所定長さを有するメインビームに対し、このメインビー
ムが三次元方向におけるX方向に延びた状態で、少なく
とも2本のサブビームが、Y、Z方向にオフセットされ
た状態で、メインビームと平行に配され、これら各ビー
ムの一端部、他端部および略中央部が、前記Y、Z方向
に延びる2軸を有する自在継手を介して、それぞれカメ
ラブラケット、ウエイトブラケットおよび支持ブラケッ
トに連結され、この支持ブラケットが、三次元方向に回
動可能な雲台等の支持台に取り付けられ、前記カメラブ
ラケットにカメラが取り付けられ、前記ウエイトブラケ
ットに適宜重さの錘が取り付けられることを特徴とする
から、狭い範囲内における小規模なクレーン撮影が、撮
影者1人で手軽に行うことができる。
【0059】また、カメラブラケットにカメラを取り付
けた状態で、メインビームおよびサブビームと支持ブラ
ケットとの連結部の位置および前記錘の重さを調整する
ことにより、全体の重心を、支持ブラケットの重心に位
置させると、きわめて軽微な力でカメラの移動操作を行
え、撮影者の負担が小さくなる。
【0060】さらに、カメラをカメラブラケットに取り
付けた状態で、これらカメラとカメラブラケット全体の
重心を同全体の中心に位置させ、錘をウエイトブラケッ
トに取り付けた状態で、これら錘とウエイトブラケット
全体の重心を同全体の中心に位置させると、カメラKを
「チルト」あるいは「パン」させても、装置全体の重心
は常に支持ブラケットの一定の位置にある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】カメラブラケットを示す正面図である。
【図3】ウエイトブラケット示す正面図である。
【図4】支持ブラケットを示す正面図である。
【図5】本発明の一実施例の変形例を示す一部斜視図で
ある。
【図6】同変形例に用いるリンク機構の一部斜視図であ
る。
【図7】同変形例の三脚に対するクレーン装置の取付け
構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 クレーン装置 2 メインビーム 3、4 サブビーム 6A カメラブラケット 6B ウエイトブラケット 6C 支持ブラケット 7 第1の自在継手 8 第2の自在継手 9 第3の自在継手 25 雲台(支持台) K カメラ W 錘

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長さを有するメインビームに対し、
    このメインビームが三次元方向におけるX方向に延びた
    状態で、少なくとも2本のサブビームが、Y、Z方向に
    オフセットされた状態で、メインビームと平行に配さ
    れ、 これら各ビームの一端部、他端部および略中央部が、前
    記Y、Z方向に延びる2軸を有する自在継手を介して、
    それぞれカメラブラケット、ウエイトブラケットおよび
    支持ブラケットに連結され、 この支持ブラケットが、三次元方向に回動可能な雲台等
    の支持台に取り付けられ、前記カメラブラケットにカメ
    ラが取り付けられ、前記ウエイトブラケットに適宜重さ
    の錘が取り付けられることを特徴とする撮影用クレーン
    装置。
  2. 【請求項2】 前記カメラブラケットに前記カメラを取
    り付けた状態で、前記メインビームおよび前記サブビー
    ムと前記支持ブラケットとの連結部の位置および前記錘
    の重さを調整することにより、全体の重心を、支持ブラ
    ケットの重心に位置させたことを特徴とする請求項1記
    載の撮影用クレーン装置。
  3. 【請求項3】 前記カメラを前記カメラブラケットに取
    り付けた状態で、これらカメラとカメラブラケット全体
    の重心が、同全体の中心に位置し、 前記錘を前記ウエイトブラケットに取り付けた状態で、
    これら錘とウエイトブラケット全体の重心が、同全体の
    中心に位置していることを特徴とする請求項1もしくは
    請求項2記載の撮影用クレーン装置。
JP3322113A 1991-12-05 1991-12-05 撮影用クレーン装置 Expired - Lifetime JPH0722349B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3322113A JPH0722349B2 (ja) 1991-12-05 1991-12-05 撮影用クレーン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3322113A JPH0722349B2 (ja) 1991-12-05 1991-12-05 撮影用クレーン装置

Publications (2)

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