JPH0722526A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH0722526A JPH0722526A JP5192066A JP19206693A JPH0722526A JP H0722526 A JPH0722526 A JP H0722526A JP 5192066 A JP5192066 A JP 5192066A JP 19206693 A JP19206693 A JP 19206693A JP H0722526 A JPH0722526 A JP H0722526A
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- mosfet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱処理によるMOSFETのチャネル下にお
ける不純物濃度分布を補正し、その動作速度の低下を抑
制して、フラッシュメモリを内蔵するシングルチップマ
イクロコンピュータ等の高速化を推進する。 【構成】 中央処理ユニットCPU等の通常の論理回路
を構成するMOSFETQ1のチャネル領域に、ステッ
プST1により半導体基板の表面近傍にピーク濃度を持
つべく第1の不純物つまりB+ イオンを注入した後、フ
ラッシュメモリFMEMの周辺回路等を構成するMOS
FETQ2の耐圧性を高めるためのアニール処理に先立
って、ステップST2により基板内部の所定の深さにそ
の絶対値が第1の不純物より小さなピーク濃度を持つべ
く第2の不純物つまりAs+ イオンを注入する。これに
より、熱処理により平坦化した第1の不純物の濃度分布
を第2の不純物の濃度分布により相殺し、補正する。
ける不純物濃度分布を補正し、その動作速度の低下を抑
制して、フラッシュメモリを内蔵するシングルチップマ
イクロコンピュータ等の高速化を推進する。 【構成】 中央処理ユニットCPU等の通常の論理回路
を構成するMOSFETQ1のチャネル領域に、ステッ
プST1により半導体基板の表面近傍にピーク濃度を持
つべく第1の不純物つまりB+ イオンを注入した後、フ
ラッシュメモリFMEMの周辺回路等を構成するMOS
FETQ2の耐圧性を高めるためのアニール処理に先立
って、ステップST2により基板内部の所定の深さにそ
の絶対値が第1の不純物より小さなピーク濃度を持つべ
く第2の不純物つまりAs+ イオンを注入する。これに
より、熱処理により平坦化した第1の不純物の濃度分布
を第2の不純物の濃度分布により相殺し、補正する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置に関し、例
えば、フラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイ
クロコンピュータ等に利用して特に有効な技術に関す
る。
えば、フラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイ
クロコンピュータ等に利用して特に有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気的にプログラム可能な不揮発性メモ
リセルを基本構成とし、所定のブロックを単位として一
括消去可能なフラッシュメモリがある。また、このフラ
ッシュメモリを内蔵するシングルチップマイクロコンピ
ュータがある。
リセルを基本構成とし、所定のブロックを単位として一
括消去可能なフラッシュメモリがある。また、このフラ
ッシュメモリを内蔵するシングルチップマイクロコンピ
ュータがある。
【0003】フラッシュメモリについては、例えば、特
開平2−289997号公報等に記載されている。
開平2−289997号公報等に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者等は、上記
フラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイクロコ
ンピュータの高速化を推進しようとして、次のような問
題点に直面した。すなわち、フラッシュメモリは、周知
のように、一括消去に際して+12V程度の比較的絶対
値の大きな消去電圧を使用する。このため、例えばフラ
ッシュメモリの周辺回路を構成するMOSFET(金属
酸化物半導体型電界効果トランジスタ。この明細書で
は、MOSFETをして絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタの総称とする)Q2は、上記消去電圧が印加されて
も素子破壊を生じないような充分な耐圧性を持つことが
必須条件となる。したがって、フラッシュメモリを内蔵
する従来のシングルチップマイクロコンピュータでは、
図7に例示されるように、ステップST3つまりMOS
FETQ2のソース・ドレイン形成のためのP+ つまり
燐イオンの打ち込みが終了した段階で、1000℃程度
の高温下でのアニール処理を行い、MOSFETQ2の
耐圧性を高める方法が採られる。
フラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイクロコ
ンピュータの高速化を推進しようとして、次のような問
題点に直面した。すなわち、フラッシュメモリは、周知
のように、一括消去に際して+12V程度の比較的絶対
値の大きな消去電圧を使用する。このため、例えばフラ
ッシュメモリの周辺回路を構成するMOSFET(金属
酸化物半導体型電界効果トランジスタ。この明細書で
は、MOSFETをして絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタの総称とする)Q2は、上記消去電圧が印加されて
も素子破壊を生じないような充分な耐圧性を持つことが
必須条件となる。したがって、フラッシュメモリを内蔵
する従来のシングルチップマイクロコンピュータでは、
図7に例示されるように、ステップST3つまりMOS
FETQ2のソース・ドレイン形成のためのP+ つまり
燐イオンの打ち込みが終了した段階で、1000℃程度
の高温下でのアニール処理を行い、MOSFETQ2の
耐圧性を高める方法が採られる。
【0005】ところが、このとき、マイクロコンピュー
タの中央処理ユニットCPU等の通常の論理回路を構成
するMOSFETQ1では、ステップST1によるチャ
ネル領域へのB+ つまりボロンイオンの打ち込みが終了
している。このMOSFETQ1のチャネル下における
深さ方向の不純物濃度分布は、図8に例示されるよう
に、イオン注入直後においては半導体基板の表面近傍に
そのピーク濃度を有するものとされるが、ステップST
3によるアニール処理が行われた後は平坦化し、比較的
深い位置でも比較的高い濃度を呈するものとなる。
タの中央処理ユニットCPU等の通常の論理回路を構成
するMOSFETQ1では、ステップST1によるチャ
ネル領域へのB+ つまりボロンイオンの打ち込みが終了
している。このMOSFETQ1のチャネル下における
深さ方向の不純物濃度分布は、図8に例示されるよう
に、イオン注入直後においては半導体基板の表面近傍に
そのピーク濃度を有するものとされるが、ステップST
3によるアニール処理が行われた後は平坦化し、比較的
深い位置でも比較的高い濃度を呈するものとなる。
【0006】周知のように、通常の論理回路を構成する
MOSFETQ1のチャネルを介して流されるドレイン
ソース電流Idsは、そのゲート幅をW、ソースから距
離yの位置に誘起される表面電子密度をQ、チャネル表
面における電子の実効的な移動度をμeff、y点にお
ける電界をεyとするとき、 Ids=W・Q・μeff・εy として得られる。また、上式の表面電子密度Qは、MO
SFETQ1のゲート容量をCo、ゲート電圧をVg、
フラットバンド電圧をVfb、フェルミポテンシャルを
φf、y点での電位をV(y) 、シリコンの比誘電率をε
s、真空の誘電率をεo、電子の電荷量をq、不純物濃
度をNaとするとき、 Q=−Co×{Vg−Vfb−2φf−V(y) } +[2εs・εo・q・Na{V(y) +2φf}]1/2 となる。なお、[2εs・εo・q・Na{V(y) +2
φf}]1/2 は、[2εs・εo・q・Na{V(y) +
2φf}]の平方根を表す。第1項が反転層の、第2項
が空乏層内のアクセプタ電荷密度である。
MOSFETQ1のチャネルを介して流されるドレイン
ソース電流Idsは、そのゲート幅をW、ソースから距
離yの位置に誘起される表面電子密度をQ、チャネル表
面における電子の実効的な移動度をμeff、y点にお
ける電界をεyとするとき、 Ids=W・Q・μeff・εy として得られる。また、上式の表面電子密度Qは、MO
SFETQ1のゲート容量をCo、ゲート電圧をVg、
フラットバンド電圧をVfb、フェルミポテンシャルを
φf、y点での電位をV(y) 、シリコンの比誘電率をε
s、真空の誘電率をεo、電子の電荷量をq、不純物濃
度をNaとするとき、 Q=−Co×{Vg−Vfb−2φf−V(y) } +[2εs・εo・q・Na{V(y) +2φf}]1/2 となる。なお、[2εs・εo・q・Na{V(y) +2
φf}]1/2 は、[2εs・εo・q・Na{V(y) +
2φf}]の平方根を表す。第1項が反転層の、第2項
が空乏層内のアクセプタ電荷密度である。
【0007】前記のように、MOSFETQ1のチャネ
ル下における不純物濃度Naは、ボロンイオン注入直後
は基板表面近傍にピーク濃度を持ち、空乏層内の不純物
濃度小さな値となるが、MOSFETQ2の耐圧性を高
めるためのアニール処理が行われた後は平坦化し、空乏
層内の不純物濃度は大きくなる。したがって、表面電子
密度Qを求める上式の第2項が大きくなり表面電子密度
Qは小さくなるので、MOSFETQ1のドレインソー
ス電流Idsの値は小さくなる。このドレインソース電
流Idsの減少は、結果的に通常の論理回路を構成する
MOSFETQ1の動作速度を遅くする原因となり、こ
れによってシングルチップマイクロコンピュータの高速
化が制約を受けるものである。
ル下における不純物濃度Naは、ボロンイオン注入直後
は基板表面近傍にピーク濃度を持ち、空乏層内の不純物
濃度小さな値となるが、MOSFETQ2の耐圧性を高
めるためのアニール処理が行われた後は平坦化し、空乏
層内の不純物濃度は大きくなる。したがって、表面電子
密度Qを求める上式の第2項が大きくなり表面電子密度
Qは小さくなるので、MOSFETQ1のドレインソー
ス電流Idsの値は小さくなる。このドレインソース電
流Idsの減少は、結果的に通常の論理回路を構成する
MOSFETQ1の動作速度を遅くする原因となり、こ
れによってシングルチップマイクロコンピュータの高速
化が制約を受けるものである。
【0008】この発明の目的は、熱処理によるMOSF
ETのチャネル下における不純物濃度分布の変化を補正
しうるシングルチップマイクロコンピュータ等の半導体
装置を実現することにある。この発明の他の目的は、熱
処理によるMOSFETの動作速度の低下を抑制し、フ
ラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイクロコン
ピュータ等の高速化を推進することにある。
ETのチャネル下における不純物濃度分布の変化を補正
しうるシングルチップマイクロコンピュータ等の半導体
装置を実現することにある。この発明の他の目的は、熱
処理によるMOSFETの動作速度の低下を抑制し、フ
ラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイクロコン
ピュータ等の高速化を推進することにある。
【0009】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、フラッシュメモリを内蔵する
シングルチップマイクロコンピュータ等において、中央
処理ユニット等の通常の論理回路を構成する第1のMO
SFETのチャネル領域に、基板表面近傍にピーク濃度
を持つべく第1の不純物をイオン注入した後、例えばフ
ラッシュメモリの周辺回路を構成する第2のMOSFE
Tの耐圧性を高めるための熱処理に先立って、基板内部
の所定の深さにその絶対値が第1の不純物より小さなピ
ーク濃度を持つべく逆導電型の第2の不純物をイオン注
入する。
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、フラッシュメモリを内蔵する
シングルチップマイクロコンピュータ等において、中央
処理ユニット等の通常の論理回路を構成する第1のMO
SFETのチャネル領域に、基板表面近傍にピーク濃度
を持つべく第1の不純物をイオン注入した後、例えばフ
ラッシュメモリの周辺回路を構成する第2のMOSFE
Tの耐圧性を高めるための熱処理に先立って、基板内部
の所定の深さにその絶対値が第1の不純物より小さなピ
ーク濃度を持つべく逆導電型の第2の不純物をイオン注
入する。
【0011】
【作用】上記手段によれば、熱処理によって平坦化した
第1の不純物の濃度分布を第2の不純物の濃度分布によ
り相殺し、ほぼ熱処理前の状態つまりは基板表面近傍に
ピーク濃度を持ちかつ基板内部の比較的深い位置におい
て低濃度となるべく修正することができる。この結果、
中央処理ユニット等の通常の論理回路を構成する第1の
MOSFETの空乏層内の不純物濃度の平均値を小さく
し、そのドレインソース電流を大きくして、熱処理によ
る第1のMOSFETの動作速度の低下を抑制できるた
め、フラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイク
ロコンピュータ等の高速化を推進することができる。
第1の不純物の濃度分布を第2の不純物の濃度分布によ
り相殺し、ほぼ熱処理前の状態つまりは基板表面近傍に
ピーク濃度を持ちかつ基板内部の比較的深い位置におい
て低濃度となるべく修正することができる。この結果、
中央処理ユニット等の通常の論理回路を構成する第1の
MOSFETの空乏層内の不純物濃度の平均値を小さく
し、そのドレインソース電流を大きくして、熱処理によ
る第1のMOSFETの動作速度の低下を抑制できるた
め、フラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイク
ロコンピュータ等の高速化を推進することができる。
【0012】
【実施例】図1には、この発明が適用されたシングルチ
ップマイクロコンピュータの一実施例の基板配置図が示
されている。同図をもとに、まずこの実施例のシングル
チップマイクロコンピュータの構成及び基板配置の概要
について説明する。なお、以下の説明では、図1の位置
関係をもって半導体基板面の上下左右を表す。
ップマイクロコンピュータの一実施例の基板配置図が示
されている。同図をもとに、まずこの実施例のシングル
チップマイクロコンピュータの構成及び基板配置の概要
について説明する。なお、以下の説明では、図1の位置
関係をもって半導体基板面の上下左右を表す。
【0013】図1において、この実施例のシングルチッ
プマイクロコンピュータは、特に制限されないが、P型
半導体基板PSUBの中央上部に配置される中央処理ユ
ニットCPUをその基本構成要素とする。中央処理ユニ
ットCPUの下部には、中央処理ユニットCPUの動作
に必要な制御プログラムや固定データ等を格納するため
のフラッシュメモリFMEMが配置され、その右側に
は、クロック発生回路CPG,タイマー回路TIM及び
制御回路CTLが配置される。また、フラッシュメモリ
FMEMの右側には、ランダムアクセスメモリRAM及
びアナログ/ディジタル変換回路A/Dが配置され、こ
れらの回路の周辺には、半導体基板PSUBの四辺に沿
って12個の入出力ポートP1〜PCが配置される。
プマイクロコンピュータは、特に制限されないが、P型
半導体基板PSUBの中央上部に配置される中央処理ユ
ニットCPUをその基本構成要素とする。中央処理ユニ
ットCPUの下部には、中央処理ユニットCPUの動作
に必要な制御プログラムや固定データ等を格納するため
のフラッシュメモリFMEMが配置され、その右側に
は、クロック発生回路CPG,タイマー回路TIM及び
制御回路CTLが配置される。また、フラッシュメモリ
FMEMの右側には、ランダムアクセスメモリRAM及
びアナログ/ディジタル変換回路A/Dが配置され、こ
れらの回路の周辺には、半導体基板PSUBの四辺に沿
って12個の入出力ポートP1〜PCが配置される。
【0014】ここで、中央処理ユニットCPUは、予め
フラッシュメモリFMEMに格納される制御プログラム
に従ってステップ動作し、所定の論理演算処理を実行す
るとともに、マイクロコンピュータの各部を制御・統轄
する。また、フラッシュメモリFMEMは、前述のよう
に、中央処理ユニットCPUの動作に必要な制御プログ
ラムや固定データ等を格納し、ランダムアクセスメモリ
RAMは、中央処理ユニットCPUの演算結果や入出力
ポートP1〜PCを介して入出力されるデータ等を一時
的に格納する。さらに、クロック発生回路CPGは、中
央処理ユニットCPUのステップ動作に必要なクロック
信号を形成し、タイマー回路TIMは、クロック発生回
路CPGから供給されるクロック信号に従って所定の時
間計時やカレンダー機能を実現する。また、制御回路C
TLは、フラッシュメモリFMEMやランダムアクセス
メモリRAM等の各種入出力装置に対するアクセスを管
理するとともに、中央処理ユニットCPUに対する割り
込み要求等を管理し、アナログ/ディジタル変換回路A
/Dは、外部のセンサから入力されるアナログ信号を所
定ビットのディジタル信号に変換する。
フラッシュメモリFMEMに格納される制御プログラム
に従ってステップ動作し、所定の論理演算処理を実行す
るとともに、マイクロコンピュータの各部を制御・統轄
する。また、フラッシュメモリFMEMは、前述のよう
に、中央処理ユニットCPUの動作に必要な制御プログ
ラムや固定データ等を格納し、ランダムアクセスメモリ
RAMは、中央処理ユニットCPUの演算結果や入出力
ポートP1〜PCを介して入出力されるデータ等を一時
的に格納する。さらに、クロック発生回路CPGは、中
央処理ユニットCPUのステップ動作に必要なクロック
信号を形成し、タイマー回路TIMは、クロック発生回
路CPGから供給されるクロック信号に従って所定の時
間計時やカレンダー機能を実現する。また、制御回路C
TLは、フラッシュメモリFMEMやランダムアクセス
メモリRAM等の各種入出力装置に対するアクセスを管
理するとともに、中央処理ユニットCPUに対する割り
込み要求等を管理し、アナログ/ディジタル変換回路A
/Dは、外部のセンサから入力されるアナログ信号を所
定ビットのディジタル信号に変換する。
【0015】この実施例において、中央処理ユニットC
PUを含む通常の論理回路は、例えば+3Vのような比
較的小さな絶対値の電源電圧VCCをその動作電源と
し、フラッシュメモリFMEMは、例えば+12Vのよ
うな比較的大きな絶対値の内部電圧VPをその消去電圧
とする。したがって、特にフラッシュメモリFMEMの
周辺回路等を構成するMOSFETQ2は、消去電圧V
Pが印加されても素子破壊を生じないような充分な耐圧
性を持つことが必須条件とされ、このような高い耐圧性
を実現するための比較的高温下での熱処理を必要とす
る。
PUを含む通常の論理回路は、例えば+3Vのような比
較的小さな絶対値の電源電圧VCCをその動作電源と
し、フラッシュメモリFMEMは、例えば+12Vのよ
うな比較的大きな絶対値の内部電圧VPをその消去電圧
とする。したがって、特にフラッシュメモリFMEMの
周辺回路等を構成するMOSFETQ2は、消去電圧V
Pが印加されても素子破壊を生じないような充分な耐圧
性を持つことが必須条件とされ、このような高い耐圧性
を実現するための比較的高温下での熱処理を必要とす
る。
【0016】図2には、図1のシングルチップマイクロ
コンピュータに含まれるMOSFETの形成過程を説明
するための一実施例の部分的なプロセスフロー図が示さ
れている。また、図3には、図1のシングルチップマイ
クロコンピュータの中央処理ユニットCPU等の通常の
論理回路に含まれるMOSFETQ1のボロンイオン注
入直後及び高温アニール後における不純物濃度分布が示
されている。さらに、図4には、MOSFETQ1の砒
素イオン注入直後及び高温アニール後における不純物濃
度分布が示され、図5には、その高温アニール後におけ
るボロンの不純物濃度分布を砒素の不純物濃度分布によ
り相殺した場合の不純物濃度分布が示されている。これ
らの図をもとに、この実施例のシングルチップマイクロ
コンピュータのMOSFET形成工程の概要と熱処理に
よるMOSFETQ1の濃度分布の変化ならびにその特
徴について説明する。
コンピュータに含まれるMOSFETの形成過程を説明
するための一実施例の部分的なプロセスフロー図が示さ
れている。また、図3には、図1のシングルチップマイ
クロコンピュータの中央処理ユニットCPU等の通常の
論理回路に含まれるMOSFETQ1のボロンイオン注
入直後及び高温アニール後における不純物濃度分布が示
されている。さらに、図4には、MOSFETQ1の砒
素イオン注入直後及び高温アニール後における不純物濃
度分布が示され、図5には、その高温アニール後におけ
るボロンの不純物濃度分布を砒素の不純物濃度分布によ
り相殺した場合の不純物濃度分布が示されている。これ
らの図をもとに、この実施例のシングルチップマイクロ
コンピュータのMOSFET形成工程の概要と熱処理に
よるMOSFETQ1の濃度分布の変化ならびにその特
徴について説明する。
【0017】なお、図2には、MOSFETの形成過程
にあわせて、中央処理ユニットCPU等の通常の論理回
路を構成するMOSFETQ1(第1のMOSFET)
とフラッシュメモリFMEMの周辺回路を構成するMO
SFETQ2(第2のMOSFET)の部分的な断面構
造が示されている。また、チャネル下におけるボロン及
び砒素の不純物濃度は、実際には相互に影響しあって変
化するが、図3及び図4では、それぞれが単独にイオン
注入される状態で示されている。
にあわせて、中央処理ユニットCPU等の通常の論理回
路を構成するMOSFETQ1(第1のMOSFET)
とフラッシュメモリFMEMの周辺回路を構成するMO
SFETQ2(第2のMOSFET)の部分的な断面構
造が示されている。また、チャネル下におけるボロン及
び砒素の不純物濃度は、実際には相互に影響しあって変
化するが、図3及び図4では、それぞれが単独にイオン
注入される状態で示されている。
【0018】図2において、この実施例のシングルチッ
プマイクロコンピュータにおけるMOSFETの形成工
程は、ステップST1によるフィールド酸化膜の形成
と、イオン打ち込みに先立つ酸化シリコン膜SiO2 の
形成とにより開始される。P型半導体基板PSUBに所
定の深さをもって形成されたP型ウェル領域PWELL
には、上記酸化シリコン膜SiO2 を介してB+ つまり
ボロンイオンの注入が行われる。この結果、MOSFE
TQ1のチャネル領域となるP型ウェル領域PWELL
には、図3に実線で示されるように、半導体基板の表面
近傍にピーク濃度を持つべくP型(第1導電型)の不純
物(第1の不純物)が注入される。これにより、MOS
FETQ1は、所定のしきい値電圧を持つべくその特性
が制御されるとともに、そのパンチスルー耐圧が高めら
れるものとなる。なお、ボロンイオン注入によるP型不
純物の濃度分布は、図3に点線で示されるように、MO
SFETQ2の耐圧性を高めるためのアニール処理つま
り熱処理が行われることで平坦化し、空乏層内の不純物
濃度は大きくなる。
プマイクロコンピュータにおけるMOSFETの形成工
程は、ステップST1によるフィールド酸化膜の形成
と、イオン打ち込みに先立つ酸化シリコン膜SiO2 の
形成とにより開始される。P型半導体基板PSUBに所
定の深さをもって形成されたP型ウェル領域PWELL
には、上記酸化シリコン膜SiO2 を介してB+ つまり
ボロンイオンの注入が行われる。この結果、MOSFE
TQ1のチャネル領域となるP型ウェル領域PWELL
には、図3に実線で示されるように、半導体基板の表面
近傍にピーク濃度を持つべくP型(第1導電型)の不純
物(第1の不純物)が注入される。これにより、MOS
FETQ1は、所定のしきい値電圧を持つべくその特性
が制御されるとともに、そのパンチスルー耐圧が高めら
れるものとなる。なお、ボロンイオン注入によるP型不
純物の濃度分布は、図3に点線で示されるように、MO
SFETQ2の耐圧性を高めるためのアニール処理つま
り熱処理が行われることで平坦化し、空乏層内の不純物
濃度は大きくなる。
【0019】この実施例では、次に、ステップST2に
よるAs+ つまり砒素イオンの注入が行われる。MOS
FETQ1のチャネル領域となるP型ウェル領域PWE
LLには、図4に実線で示されるように、基板内部にピ
ーク濃度を持つべく逆導電型つまりN型(第2導電型)
の不純物(第2の不純物)が注入される。なお、このN
型不純物は、打ち込みエネルギーが所定値に設定される
ことで、基板内部の所定の深さにピーク濃度を持つもの
とされ、その絶対値も上記P型不純物のピーク濃度の絶
対値より小さくされる。また、N型不純物の濃度分布
は、図4に点線で示されるように、MOSFETQ2の
耐圧性を高めるためのアニール処理が行われることでや
や平坦化するが、大きな変化は呈しない。
よるAs+ つまり砒素イオンの注入が行われる。MOS
FETQ1のチャネル領域となるP型ウェル領域PWE
LLには、図4に実線で示されるように、基板内部にピ
ーク濃度を持つべく逆導電型つまりN型(第2導電型)
の不純物(第2の不純物)が注入される。なお、このN
型不純物は、打ち込みエネルギーが所定値に設定される
ことで、基板内部の所定の深さにピーク濃度を持つもの
とされ、その絶対値も上記P型不純物のピーク濃度の絶
対値より小さくされる。また、N型不純物の濃度分布
は、図4に点線で示されるように、MOSFETQ2の
耐圧性を高めるためのアニール処理が行われることでや
や平坦化するが、大きな変化は呈しない。
【0020】イオン打ち込みを終えた半導体基板には、
ステップST3において、MOSFETQ1及びQ2の
ゲート電極となるポリシリコンPolySi及びタング
ステンシリコンWSI2 の形成が行われる。また、ステ
ップST4において、MOSFETQ2のソース及びド
レインとなる一対のN型高濃度半導体領域N+ を形成す
るためのP+ つまり燐イオンの打ち込みが行われた後、
1000℃程度の高温下でのアニール処理が行われる。
この結果、フラッシュメモリの周辺回路を構成するMO
SFETQ2の耐圧性を高め、消去電圧VPが印加され
ることによるMOSFETQ2の素子破壊を防止でき
る。最後に、ステップST5において、MOSFETQ
1の一対のN型低濃度半導体領域N- を形成するための
P+ つまり燐イオンの打ち込みが行われ、ゲート電極の
サイドウォールが形成された後、MOSFETQ1のソ
ース及びドレインとなる一対のN型高濃度半導体領域N
+ を形成するためのAsつまり砒素イオンの打ち込みが
行われる。
ステップST3において、MOSFETQ1及びQ2の
ゲート電極となるポリシリコンPolySi及びタング
ステンシリコンWSI2 の形成が行われる。また、ステ
ップST4において、MOSFETQ2のソース及びド
レインとなる一対のN型高濃度半導体領域N+ を形成す
るためのP+ つまり燐イオンの打ち込みが行われた後、
1000℃程度の高温下でのアニール処理が行われる。
この結果、フラッシュメモリの周辺回路を構成するMO
SFETQ2の耐圧性を高め、消去電圧VPが印加され
ることによるMOSFETQ2の素子破壊を防止でき
る。最後に、ステップST5において、MOSFETQ
1の一対のN型低濃度半導体領域N- を形成するための
P+ つまり燐イオンの打ち込みが行われ、ゲート電極の
サイドウォールが形成された後、MOSFETQ1のソ
ース及びドレインとなる一対のN型高濃度半導体領域N
+ を形成するためのAsつまり砒素イオンの打ち込みが
行われる。
【0021】ところで、MOSFETQ1のチャネル下
におけるP型不純物の濃度分布は、図3に点線で示した
ように、ステップST4による熱処理が行われることで
平坦化され、空乏層内の不純物濃度は大きくなる。とこ
ろが、この実施例のシングルチップマイクロコンピュー
タでは、前述のように、ステップST2において砒素イ
オンの打ち込みが行われ、その濃度分布は、アニール処
理が行われた後も基板内部にピーク濃度を持つ。したが
って、平坦化されたP型不純物の濃度分布は、図5に示
されるように、基板内部にピーク濃度を持つN型不純物
の濃度分布によって相殺され、ほぼ熱処理前の状態つま
りは基板表面近傍にピーク濃度を持ちかつ基板内部の比
較的深い位置で低濃度となるべく修正される。
におけるP型不純物の濃度分布は、図3に点線で示した
ように、ステップST4による熱処理が行われることで
平坦化され、空乏層内の不純物濃度は大きくなる。とこ
ろが、この実施例のシングルチップマイクロコンピュー
タでは、前述のように、ステップST2において砒素イ
オンの打ち込みが行われ、その濃度分布は、アニール処
理が行われた後も基板内部にピーク濃度を持つ。したが
って、平坦化されたP型不純物の濃度分布は、図5に示
されるように、基板内部にピーク濃度を持つN型不純物
の濃度分布によって相殺され、ほぼ熱処理前の状態つま
りは基板表面近傍にピーク濃度を持ちかつ基板内部の比
較的深い位置で低濃度となるべく修正される。
【0022】周知のように、通常の論理回路を構成する
MOSFETQ1のチャネルを介して流されるドレイン
ソース電流Idsは、そのゲート幅をW、図6における
ソースSから距離yの位置に誘起される表面電子密度を
Q、チャネル表面における電子の実効的な移動度をμe
ff、y点における電界をεyとするとき、 Ids=W・Q・μeff・εy として得られる。また、上式の表面電子密度Qは、MO
SFETQ1のゲート容量をCo、ゲート電圧をVg、
フラットバンド電圧をVfb、フェルミポテンシャルを
φf、y点での電位をV(y) 、シリコンの比誘電率をε
s、真空の誘電率をεo、電子の電荷量をq、不純物濃
度をNaとするとき、 Q=−Co×{Vg−Vfb−2φf−V(y) } +[2εs・εo・q・Na{V(y) +2φf}]1/2 となる。したがって、熱処理によるP型不純物の濃度分
布の平坦化は、空乏層内の不純物濃度Naを大きくし表
面電子密度Qを小さくして、MOSFETQ1のドレイ
ンソース電流Idsを小さくする原因となる。
MOSFETQ1のチャネルを介して流されるドレイン
ソース電流Idsは、そのゲート幅をW、図6における
ソースSから距離yの位置に誘起される表面電子密度を
Q、チャネル表面における電子の実効的な移動度をμe
ff、y点における電界をεyとするとき、 Ids=W・Q・μeff・εy として得られる。また、上式の表面電子密度Qは、MO
SFETQ1のゲート容量をCo、ゲート電圧をVg、
フラットバンド電圧をVfb、フェルミポテンシャルを
φf、y点での電位をV(y) 、シリコンの比誘電率をε
s、真空の誘電率をεo、電子の電荷量をq、不純物濃
度をNaとするとき、 Q=−Co×{Vg−Vfb−2φf−V(y) } +[2εs・εo・q・Na{V(y) +2φf}]1/2 となる。したがって、熱処理によるP型不純物の濃度分
布の平坦化は、空乏層内の不純物濃度Naを大きくし表
面電子密度Qを小さくして、MOSFETQ1のドレイ
ンソース電流Idsを小さくする原因となる。
【0023】しかしながら、この実施例では、ステップ
ST2における砒素イオンの打ち込みによって、このP
型不純物の濃度分布がほぼ熱処理前の状態つまりは基板
表面近傍にピーク濃度を持ちかつ基板内部の比較的深い
位置で低濃度となるべく修正され、その空乏層内の不純
物濃度は小さくされる。このため、表面電子密度Qが回
復して大きくなり、相応してMOSFETQ1のドレイ
ンソース電流Idsが大きくなる。この結果、熱処理に
よるMOSFETQ1つまりは通常の論理回路の動作速
度の低下を抑制でき、これによってフラッシュメモリを
内蔵するシングルチップマイクロコンピュータの高速化
を推進することができるものである。
ST2における砒素イオンの打ち込みによって、このP
型不純物の濃度分布がほぼ熱処理前の状態つまりは基板
表面近傍にピーク濃度を持ちかつ基板内部の比較的深い
位置で低濃度となるべく修正され、その空乏層内の不純
物濃度は小さくされる。このため、表面電子密度Qが回
復して大きくなり、相応してMOSFETQ1のドレイ
ンソース電流Idsが大きくなる。この結果、熱処理に
よるMOSFETQ1つまりは通常の論理回路の動作速
度の低下を抑制でき、これによってフラッシュメモリを
内蔵するシングルチップマイクロコンピュータの高速化
を推進することができるものである。
【0024】以上の本実施例に示されるように、この発
明をフラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイク
ロコンピュータ等の半導体装置に適用することで、次の
ような作用効果が得られる。すなわち、 (1)フラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイ
クロコンピュータ等において、通常の論理回路を構成す
る第1のMOSFETのチャネル領域に、基板表面近傍
にピーク濃度を持つべく第1の不純物をイオン注入した
後、フラッシュメモリの周辺回路を構成する第2のMO
SFETの耐圧性を高めるための熱処理に先立って、基
板内部の所定の深さにその絶対値が第1の不純物より小
さなピーク濃度を持つべく逆導電型の第2の不純物をイ
オン注入することで、熱処理により平坦化した第1の不
純物の濃度分布を第2の不純物の濃度分布により相殺
し、ほぼ熱処理前の状態つまりは基板表面近傍にピーク
濃度を持ちかつ基板内部の比較的深い位置で低濃度とな
るべく修正できるという効果が得られる。
明をフラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイク
ロコンピュータ等の半導体装置に適用することで、次の
ような作用効果が得られる。すなわち、 (1)フラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイ
クロコンピュータ等において、通常の論理回路を構成す
る第1のMOSFETのチャネル領域に、基板表面近傍
にピーク濃度を持つべく第1の不純物をイオン注入した
後、フラッシュメモリの周辺回路を構成する第2のMO
SFETの耐圧性を高めるための熱処理に先立って、基
板内部の所定の深さにその絶対値が第1の不純物より小
さなピーク濃度を持つべく逆導電型の第2の不純物をイ
オン注入することで、熱処理により平坦化した第1の不
純物の濃度分布を第2の不純物の濃度分布により相殺
し、ほぼ熱処理前の状態つまりは基板表面近傍にピーク
濃度を持ちかつ基板内部の比較的深い位置で低濃度とな
るべく修正できるという効果が得られる。
【0025】(2)上記(1)項により、通常の論理回
路を構成する第1のMOSFETの空乏層内の不純物濃
度を小さくし、そのドレインソース電流を大きくするこ
とができるという効果が得られる。 (3)上記(1)項及び(2)項により、熱処理による
第1のMOSFETの動作速度の低下を抑制し、フラッ
シュメモリを内蔵するシングルチップマイクロコンピュ
ータ等の高速化を推進できるという効果が得られる。
路を構成する第1のMOSFETの空乏層内の不純物濃
度を小さくし、そのドレインソース電流を大きくするこ
とができるという効果が得られる。 (3)上記(1)項及び(2)項により、熱処理による
第1のMOSFETの動作速度の低下を抑制し、フラッ
シュメモリを内蔵するシングルチップマイクロコンピュ
ータ等の高速化を推進できるという効果が得られる。
【0026】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、シングルチップマイクロコンピュー
タのブロック構成は、この実施例による制約を受けない
し、その基板配置も種々の実施形態を採りうる。図2に
おいて、イオン注入に供されるボロン及び砒素ならびに
燐は、他の同等の材料に置き換えることができるし、M
OSFETの形成過程もこの実施例に限定されない。図
3ないし図5において、MOSFETQ1のチャネル下
における不純物の具体的な濃度分布は、種々の実施形態
を採ることができる。
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、シングルチップマイクロコンピュー
タのブロック構成は、この実施例による制約を受けない
し、その基板配置も種々の実施形態を採りうる。図2に
おいて、イオン注入に供されるボロン及び砒素ならびに
燐は、他の同等の材料に置き換えることができるし、M
OSFETの形成過程もこの実施例に限定されない。図
3ないし図5において、MOSFETQ1のチャネル下
における不純物の具体的な濃度分布は、種々の実施形態
を採ることができる。
【0027】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるシン
グルチップマイクロコンピュータに適用した場合につい
て説明したが、それに限定されるものではなく、例え
ば、絶対値の大きな内部電圧を必要とする他の各種のメ
モリ集積回路装置やこのようなメモリ集積回路を内蔵す
る各種のディジタル集積回路装置及びゲートアレイ集積
回路装置等にも適用できる。この発明は、少なくとも通
常の論理回路を構成するMOSFETと熱処理を必要と
するMOSFETとを含む半導体装置に広く適用でき
る。
てなされた発明をその背景となった利用分野であるシン
グルチップマイクロコンピュータに適用した場合につい
て説明したが、それに限定されるものではなく、例え
ば、絶対値の大きな内部電圧を必要とする他の各種のメ
モリ集積回路装置やこのようなメモリ集積回路を内蔵す
る各種のディジタル集積回路装置及びゲートアレイ集積
回路装置等にも適用できる。この発明は、少なくとも通
常の論理回路を構成するMOSFETと熱処理を必要と
するMOSFETとを含む半導体装置に広く適用でき
る。
【0028】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、フラッシュメモリを内蔵す
るシングルチップマイクロコンピュータ等において、通
常の論理回路を構成する第1のMOSFETのチャネル
領域に、半導体基板の表面近傍にピーク濃度を持つべく
第1の不純物をイオン注入した後、フラッシュメモリの
周辺回路等を構成する第2のMOSFETの耐圧性を高
めるための熱処理に先立って、基板内部の所定の深さに
その絶対値が第1の不純物より小さなピーク濃度を持つ
べく逆導電型の第2の不純物をイオン注入することで、
熱処理によって平坦化した第1の不純物の濃度分布を第
2の不純物の濃度分布により相殺し、ほぼ熱処理前の状
態つまりは基板表面近傍にピーク濃度を持ちかつ基板内
部の比較的深い位置において低濃度となるべく修正する
ことができる。この結果、通常の論理回路を構成する第
1のMOSFETの空乏層内における不純物濃度を小さ
くし、そのドレインソース電流を大きくして、熱処理に
よる第1のMOSFETの動作速度の低下を抑制できる
ため、フラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイ
クロコンピュータ等の高速化を推進することができる。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、フラッシュメモリを内蔵す
るシングルチップマイクロコンピュータ等において、通
常の論理回路を構成する第1のMOSFETのチャネル
領域に、半導体基板の表面近傍にピーク濃度を持つべく
第1の不純物をイオン注入した後、フラッシュメモリの
周辺回路等を構成する第2のMOSFETの耐圧性を高
めるための熱処理に先立って、基板内部の所定の深さに
その絶対値が第1の不純物より小さなピーク濃度を持つ
べく逆導電型の第2の不純物をイオン注入することで、
熱処理によって平坦化した第1の不純物の濃度分布を第
2の不純物の濃度分布により相殺し、ほぼ熱処理前の状
態つまりは基板表面近傍にピーク濃度を持ちかつ基板内
部の比較的深い位置において低濃度となるべく修正する
ことができる。この結果、通常の論理回路を構成する第
1のMOSFETの空乏層内における不純物濃度を小さ
くし、そのドレインソース電流を大きくして、熱処理に
よる第1のMOSFETの動作速度の低下を抑制できる
ため、フラッシュメモリを内蔵するシングルチップマイ
クロコンピュータ等の高速化を推進することができる。
【図1】この発明が適用されたシングルチップマイクロ
コンピュータの一実施例を示す基板配置図である。
コンピュータの一実施例を示す基板配置図である。
【図2】図1のシングルチップマイクロコンピュータに
含まれるMOSFETの形成過程を説明するための一実
施例を示す部分的なプロセスフロー図である。
含まれるMOSFETの形成過程を説明するための一実
施例を示す部分的なプロセスフロー図である。
【図3】図1のシングルチップマイクロコンピュータの
通常の論理回路に含まれるMOSFETのボロンイオン
注入直後及び高温アニール後における不純物濃度分布図
である。
通常の論理回路に含まれるMOSFETのボロンイオン
注入直後及び高温アニール後における不純物濃度分布図
である。
【図4】図1のシングルチップマイクロコンピュータの
通常の論理回路に含まれるMOSFETの砒素イオン注
入直後及び高温アニール後における不純物濃度分布図で
ある。
通常の論理回路に含まれるMOSFETの砒素イオン注
入直後及び高温アニール後における不純物濃度分布図で
ある。
【図5】図1のシングルチップマイクロコンピュータの
通常の論理回路に含まれるMOSFETの高温アニール
後におけるボロンの不純物濃度を砒素の不純物濃度によ
り相殺した場合の不純物濃度分布図である。
通常の論理回路に含まれるMOSFETの高温アニール
後におけるボロンの不純物濃度を砒素の不純物濃度によ
り相殺した場合の不純物濃度分布図である。
【図6】図1のシングルチップマイクロコンピュータの
通常の論理回路に含まれるMOSFETの一実施例を示
す断面構造図である。
通常の論理回路に含まれるMOSFETの一実施例を示
す断面構造図である。
【図7】従来のシングルチップマイクロコンピュータに
含まれるMOSFETの形成過程を説明するための一例
を示す部分的なプロセスフロー図である。
含まれるMOSFETの形成過程を説明するための一例
を示す部分的なプロセスフロー図である。
【図8】図7のシングルチップマイクロコンピュータの
通常の論理回路に含まれるMOSFETのボロンイオン
注入直後及び高温アニール後における不純物濃度分布で
ある。
通常の論理回路に含まれるMOSFETのボロンイオン
注入直後及び高温アニール後における不純物濃度分布で
ある。
PSUB・・・P型半導体基板、CPU・・・中央処理
ユニット、FMEM・・・フラッシュメモリ、CPG・
・・クロック発生回路、TIM・・・タイマー回路、C
TL・・・制御回路、RAM・・・ランダムアクセスメ
モリ、A/D・・・アナログ/ディジタル変換回路、P
1〜PC・・・入出力ポート。Q1・・・通常の論理回
路を構成するNチャンネルMOSFET、Q2・・・フ
ラッシュメモリの周辺回路を構成するNチャンネルMO
SFET、PWELL・・・P型ウェル領域、SiO2
・・・酸化シリコン膜、PolySi・・・ポリシリコ
ン、WSI2 ・・・タングステンシリサイド、N+ ・・
・N型高濃度半導体領域、N- ・・・N型低濃度半導体
領域。B・・・ボロン、As・・・砒素、P・・・燐。
S・・・ソース、D・・・ドレイン、G・・・ゲート、
IS・・・ゲート酸化膜、CH・・・チャネル、DL・
・・空乏層。
ユニット、FMEM・・・フラッシュメモリ、CPG・
・・クロック発生回路、TIM・・・タイマー回路、C
TL・・・制御回路、RAM・・・ランダムアクセスメ
モリ、A/D・・・アナログ/ディジタル変換回路、P
1〜PC・・・入出力ポート。Q1・・・通常の論理回
路を構成するNチャンネルMOSFET、Q2・・・フ
ラッシュメモリの周辺回路を構成するNチャンネルMO
SFET、PWELL・・・P型ウェル領域、SiO2
・・・酸化シリコン膜、PolySi・・・ポリシリコ
ン、WSI2 ・・・タングステンシリサイド、N+ ・・
・N型高濃度半導体領域、N- ・・・N型低濃度半導体
領域。B・・・ボロン、As・・・砒素、P・・・燐。
S・・・ソース、D・・・ドレイン、G・・・ゲート、
IS・・・ゲート酸化膜、CH・・・チャネル、DL・
・・空乏層。
Claims (4)
- 【請求項1】 第1のMOSFETのチャネル領域に第
1導電型の第1の不純物をイオン注入する工程と、上記
第1の不純物の熱処理後における深さ方向の濃度分布を
補正するために第2導電型の第2の不純物をイオン注入
する工程とを経て形成されることを特徴とする半導体装
置。 - 【請求項2】 上記第1の不純物は、半導体基板の表面
近傍にピーク濃度を有するものであり、上記第2の不純
物は、半導体基板内部の所定の深さにピーク濃度を有す
るものであって、上記第2の不純物のピーク濃度の絶対
値は、上記第1の不純物のピーク濃度の絶対値に比較し
て小さくされるものであることを特徴とする請求項1の
半導体装置。 - 【請求項3】 上記第1のMOSFETは、通常の論理
回路に含まれるものであって、上記半導体装置は、他の
所定の内部回路に含まれかつその耐圧性を高めるために
比較的高温下での熱処理を必要とする第2のMOSFE
Tを含むものであることを特徴とする請求項1又は請求
項2の半導体装置。 - 【請求項4】 上記半導体装置は、フラッシュメモリを
内蔵するシングルチップマイクロコンピュータであっ
て、上記内部回路は、上記フラッシュメモリに含まれる
ものであることを特徴とする請求項3の半導体装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5192066A JPH0722526A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5192066A JPH0722526A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 半導体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0722526A true JPH0722526A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=16285064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5192066A Pending JPH0722526A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | 半導体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0722526A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100344828B1 (ko) * | 1999-11-25 | 2002-07-20 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체 소자의 제조방법 |
| CN102376435A (zh) * | 2010-07-02 | 2012-03-14 | 三星电机株式会社 | 变压器及具备该变压器的平板显示器装置 |
| US8648685B2 (en) | 2010-07-02 | 2014-02-11 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Transformer and flat panel display device including the same |
| US8698588B2 (en) | 2010-07-02 | 2014-04-15 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Transformer |
| US8698587B2 (en) | 2010-07-02 | 2014-04-15 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Transformer |
| US8698586B2 (en) | 2010-07-02 | 2014-04-15 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Transformer and flat panel display device including the same |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP5192066A patent/JPH0722526A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100344828B1 (ko) * | 1999-11-25 | 2002-07-20 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체 소자의 제조방법 |
| CN102376435A (zh) * | 2010-07-02 | 2012-03-14 | 三星电机株式会社 | 变压器及具备该变压器的平板显示器装置 |
| US8648685B2 (en) | 2010-07-02 | 2014-02-11 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Transformer and flat panel display device including the same |
| US8698588B2 (en) | 2010-07-02 | 2014-04-15 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Transformer |
| US8698587B2 (en) | 2010-07-02 | 2014-04-15 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Transformer |
| US8698586B2 (en) | 2010-07-02 | 2014-04-15 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Transformer and flat panel display device including the same |
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