JPH07226564A - 半導体レーザ装置およびその評価方法 - Google Patents

半導体レーザ装置およびその評価方法

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JPH07226564A
JPH07226564A JP1715194A JP1715194A JPH07226564A JP H07226564 A JPH07226564 A JP H07226564A JP 1715194 A JP1715194 A JP 1715194A JP 1715194 A JP1715194 A JP 1715194A JP H07226564 A JPH07226564 A JP H07226564A
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JP
Japan
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algaas
semiconductor laser
laser device
type
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JP1715194A
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English (en)
Inventor
Muneharu Miyashita
宗治 宮下
Nariaki Fujii
就亮 藤井
Mari Tsugami
真理 津上
Yutaka Mihashi
豊 三橋
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 GaAs基板1上に、n型AlGaAs下ク
ラッド層2、AlGaAsまたはGaAs活性層3、p
型AlGaAs上クラッド層4を順次形成したDH構造
を有する半導体レーザ装置において、レーザパルス光8
を評価部分の活性層3に入射し、該活性層からのバンド
端のPL光強度の減衰時定数を求めてこれよりフォトキ
ャリアのライフタイムを求めることにより、該半導体レ
ーザ装置のしきい電流密度Jthを評価する。 【効果】 結晶成長後の簡単なエッチングだけでしきい
電流密度の評価ができ、手間と時間をかけることなく、
フィードバックを迅速にかけることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体レーザ装置お
よびその評価方法に関し、特にDH( Double Hetero)
構造を有するAlGaAs系半導体レーザ装置およびそ
の評価方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12,図13は、従来の半導体レーザ
の特性の製作手順を示している。図において、1はGa
As基板,2はn型AlGaAs下クラッド層,3はア
ンドープAlGaAs活性層,4はp型AlGaAs上
クラッド層,5はp型GaAsコンタクト層,6は表面
電極,7は裏面電極である。
【0003】次に、従来の半導体レーザの特性の製作方
法について説明する。まず図12(a) ,図13(a) に示
すように、n型GaAs基板1上にMOCVD法等の結
晶成長法で、n型AlGaAs下クラッド層2,アンド
ープAlGaAs活性層3,p型AlGaAs上クラッ
ド層4,p型GaAsコンタクト層5を順次形成する。
【0004】次に図12(b) ,図13(b) に示すよう
に、CVD等の蒸着法で表面電極6を形成し、写真製版
とエッチングにより表面電極6のパターニングを行う。
次に図12(c) ,図13(c) に示すように、表面電極6
をマスクにしてn型AlGaAs下クラッド層2までエ
ッチングを行ってリッジを形成し、図12(d),図13
(d) に示すように、蒸着法により裏面電極7を形成す
る。
【0005】そして図12(e) ,図13(e) に示すよう
に、劈開等により端面形成とチップ分離を行って、レー
ザ構造を作製する。
【0006】そしてこのようにして製作された表面電極
6と裏面電極7との間に電圧をかけレーザ発振をさせ
て、そのレーザ特性を評価していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体レーザ装
置は以上のように構成されているが、n型AlGaAs
下クラッド層やp型AlGaAs上クラッド層に酸素が
入ること等により非発光センター等の深い準位が増え、
活性層に注入されたキャリアがトンネル効果により上記
の深い準位を介して再結合してしまう。このためしきい
値電流密度が高くなり、消費電流が増大し、また寿命が
短くなってしまう等の問題点があった。
【0008】そこで、上記のような問題点を解決するた
めにしきい値電流密度を評価してレーザ装置を選別する
必要があるが、上記のような半導体レーザ装置の特性の
評価方法では、半導体層1〜5の結晶成長を行った後
に、電極6,7の形成を行わなければならず、非常に手
間と時間がかかり、その評価結果を新たな装置の作製に
フィードバックするにおいてもこれが遅れるという問題
点があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、しきい値電流密度が低く、安定
して所望の特性を得ることができる半導体レーザ装置を
得ることを目的とする。
【0010】また、しきい電流密度の評価を、結晶成長
後の簡単なエッチングを行うだけで電極を形成する等の
手間や時間をかけることなく行うことができ、新たな装
置の作製へのフィードバックも迅速に行うことができる
半導体レーザ装置の評価方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる半導体
レーザ装置は、第1導電型のGaAs基板上に、第1導
電型のAlGaAs下クラッド層、AlGaAsまたは
GaAs活性層、及び第2導電型のAlGaAs上クラ
ッド層を順次形成してなるダブルヘテロ構造を有する装
置の、上記AlGaAs下クラッド層,および上記Al
GaAs上クラッド層中に含まれる酸素原子の濃度を、
1×1017cm-3以下であるものと規定したものである。
【0012】またこの発明にかかる半導体レーザ装置の
評価方法は、第1導電型のGaAs基板上に、順次第1
導電型のAlGaAs下クラッド層、AlGaAsまた
はGaAs活性層、及び第2導電型のAlGaAs上ク
ラッド層を形成してなるダブルヘテロ構造を有する半導
体レーザ装置の評価方法において、上記AlGaAsま
たはGaAs活性層のフォトキャリアのライフタイムを
評価することにより、該半導体レーザ装置の特性を評価
するようにしたものである。
【0013】またこの発明は、上記半導体レーザ装置の
評価方法において、上記AlGaAsまたはGaAs活
性層のフォトキャリアのライフタイムを評価することに
より、該半導体レーザ装置のしきい電流密度特性を評価
するようにしたものである。
【0014】またこの発明は、上記半導体レーザ装置の
評価方法において、二次イオン質量分析器(SIMS)
によって上記AlGaAs下クラッド層,または上記A
lGaAs上クラッド層の少なくとも一方の層中に含ま
れる酸素原子の濃度を評価することにより、該半導体レ
ーザ装置の特性を評価するようにしたものである。
【0015】またこの発明は、上記半導体レーザ装置の
評価方法において、上記AlGaAs下クラッド層,ま
たは上記AlGaAs上クラッド層の少なくとも一方の
層中に含まれる酸素原子の濃度を評価することにより、
該半導体レーザ装置のしきい電流密度特性を評価するよ
うにしたものである。
【0016】またこの発明は、上記半導体レーザ装置の
評価方法において、第1導電型のAlGaAs下クラッ
ド層,または第2導電型のAlGaAs上クラッド層の
少なくとも一方のバンド端のフォトルミネセンス光強度
を評価することにより、半導体レーザ装置の特性を評価
するようにしたものである。
【0017】またこの発明は、上記半導体レーザ装置の
評価方法において、第1導電型のAlGaAs下クラッ
ド層,または第2導電型のAlGaAs上クラッド層の
少なくとも一方のバンド端のフォトルミネセンス光強度
を評価することにより、該半導体レーザ装置のしきい電
流密度特性を評価するようにしたものである。
【0018】
【作用】この発明にかかる半導体レーザ装置において
は、AlGaAs下クラッド層,およびAlGaAs上
クラッド層中に含まれる酸素原子の濃度が1×1017cm
-3以下となるように規定したので、AlGaAsクラッ
ド層の酸素濃度と、レーザのしきい電流密度Jthとの関
係において、クラッド層中の酸素濃度が1×1017cm-3
となるまではレーザのしきい電流密度Jthはあまり変化
しないが、該酸素濃度がそれ以上になると、該酸素濃度
の増加に伴いしきい電流密度Jthが増加し、これは、レ
ーザ発振状態では活性層に注入されるキャリア密度は約
1018cm-3台であり、該クラッド層の酸素濃度が1×1
17cm-3とその1割程度の値となる近傍の領域からしき
い電流密度Jthへの影響が大きくなってくるためである
と思われ、このことから、クラッド層の酸素濃度を1×
1017cm-3以下と規定することにより、低いしきい電流
密度Jthを安定して得ることができ、しきい電流密度J
thの低い半導体レーザを安定して得ることができる。
【0019】また、この発明にかかるDH構造を有する
半導体レーザ装置の評価方法においては、レーザパルス
光を評価部分のAlGaAsまたはGaAs活性層に入
射し、該活性層からのバンド端のPL光強度の減衰時定
数を求めて、これよりフォトキャリアのライフタイムを
求め、これを評価することにより、該半導体レーザ装置
の特性を評価するようにしたので、該半導体レーザ装置
の特性の評価を、結晶成長後の簡単なエッチングを行う
だけで電極を形成する等の手間や時間をかけることなく
行うことができ、新たな装置の作製へのフィードバック
も迅速に行うことができる。
【0020】また、この発明にかかるDH構造を有する
半導体レーザ装置の評価方法においては、レーザパルス
光を評価部分のAlGaAsまたはGaAs活性層に入
射し、該活性層からのバンド端のPL光強度の減衰時定
数を求めて、これよりフォトキャリアのライフタイムを
求め、これを評価することにより、該半導体レーザ装置
のしきい電流密度を評価するようにしたので、該しきい
電流密度の評価を、結晶成長後の簡単なエッチングを行
うだけで電極を形成する等の手間や時間をかけることな
く行うことができ、新たな装置の作製へのフィードバッ
クも迅速に行うことができる。
【0021】またこの発明の半導体レーザ装置の評価方
法においては、SIMSによって上記AlGaAs下ク
ラッド層,または上記AlGaAs上クラッド層の少な
くとも一方の層中に含まれる酸素原子の濃度を評価する
ことにより、該半導体レーザ装置の特性を評価するよう
にしたので、該半導体レーザ装置の特性の評価を、結晶
成長後の簡単なエッチングを行うだけで電極を形成する
等の手間や時間をかけることなく行うことができ、新た
な装置の作製へのフィードバックも迅速に行うことがで
きる。
【0022】またこの発明の半導体レーザ装置の評価方
法においては、SIMSによって上記AlGaAs下ク
ラッド層,または上記AlGaAs上クラッド層の少な
くとも一方の層中に含まれる酸素原子の濃度を評価する
もので、DH構造を有する半導体レーザでは、AlGa
Asクラッド層に深い準位が存在すると、活性層に注入
されたキャリアがトンネル現象により上記の深い準位を
介して再結合し発光効率が低下することから、AlGa
Asクラッド層中の酸素濃度が高くなるとレーザのしき
い電流密度は増大すると考えられ、このことから、該A
lGaAsクラッド層の酸素濃度をSIMSにより評価
することにより上記の関係から半導体レーザのしきい電
流密度Jthを評価するようにしたので、該半導体レーザ
装置の特性の評価を、結晶成長後の簡単なエッチングを
行うだけで電極を形成する等の手間や時間をかけること
なく行うことができ、新たな装置の作製へのフィードバ
ックも迅速に行うことができる。
【0023】またこの発明の半導体レーザ装置の評価方
法においては、第1導電型のAlGaAs下クラッド
層,または上記第2導電型のAlGaAs上クラッド層
の少なくとも一方のバンド端のPL強度を評価すること
により、該半導体レーザ装置の特性を評価するようにし
たので、該半導体レーザ装置の特性の評価を、結晶成長
後の簡単なエッチングを行うだけで電極を形成する等の
手間や時間をかけることなく行うことができ、新たな装
置の作製へのフィードバックも迅速に行うことができ
る。
【0024】またこの発明の半導体レーザ装置の評価方
法においては、第1導電型のAlGaAs下クラッド
層,または上記第2導電型のAlGaAs上クラッド層
の少なくとも一方のバンド端のPL強度を評価すること
により、半導体レーザ装置の特性を評価するもので、A
lGaAsクラッド層のバンド端からのPL光強度とし
きい電流密度との間には、該AlGaAsクラッド層に
非発光センター等の深い準位が増えるとその深い準位を
介した再結合が増えるためにバンド端からのPL光強度
は減少し、また特にDH構造を有する半導体レーザで
は、AlGaAsクラッド層に非発光センター等の深い
準位が増えると活性層に注入されたキャリアがトンネル
現象により上記の深い準位を介して再結合し、発光効率
が低下するということからも、AlGaAsクラッド層
のバンド端のPL光強度が減少するとレーザのしきい電
流密度は増大する,という関係があることから、該Al
GaAsクラッド層のフォトルミネセンス光強度を測定
することにより、上記の関係から半導体レーザのしきい
電流密度Jthを評価するようにしたので、該半導体レー
ザ装置の特性の評価を、結晶成長後の簡単なエッチング
を行うだけで電極を形成する等の手間や時間をかけるこ
となく行うことができ、新たな装置の作製へのフィード
バックも迅速に行うことができる。
【0025】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の第1の実施例を図について
説明する。図1は本発明の第1の実施例による半導体レ
ーザ装置の評価方法を説明するための図であり、図にお
いて、1はn型GaAs基板である。n型AlGaAs
下クラッド層2(その不純物濃度は4×1017cm-3、膜
厚は1.5μm)はGaAs基板1上に形成される。ア
ンドープAlGaAs活性層3(その膜厚は150オン
グストローム(0.015μm))は、n型AlGaA
s下クラッド層2上に形成される。p型AlGaAs上
クラッド層4(その不純物濃度は2×1018cm-3、膜厚
は1.5μm)はアンドープAlGaAs活性層3上に
形成される。p型GaAsコンタクト層5(その不純物
濃度は2×1019cm-3、膜厚は0.7μm)はp型Al
GaAs上クラッド層4上に形成される。8は活性層3
に向けて入射されるレーザパルス光,9はレーザパルス
光8により励起された電子正孔対が再結合した時の放出
光であるPL光(フォトルミネセンス光)である。
【0026】なお、アンドープAlGaAs活性層3に
代えてアンドープGaAs活性層を形成してもよく、こ
の場合、その膜厚はアンドープAlGaAs活性層3と
同じ150オングストローム(0.015μm)でよ
い。
【0027】また、n型GaAs基板1,n型AlGa
As下クラッド層2,p型AlGaAs上クラッド層
4,p型GaAsコンタクト層5はその導電型を逆にし
てもよい。
【0028】このように本実施例1の半導体レーザ装置
は、n型GaAs基板1上に、n型AlGaAs下クラ
ッド層2、AlGaAs活性層3、及びp型AlGaA
s上クラッド層4を形成してなるDH構造を有するもの
である。
【0029】次に本実施例1の半導体レーザ装置の評価
方法について説明する。まず図1(a) に示すように、M
OCVD法(有機金属気相成長法,metalorganic chemi
cal vapor deposition)等の結晶成長法により、GaA
s基板上に、n型AlGaAs下クラッド層2,アンド
ープAlGaAs活性層3,p型AlGaAs上クラッ
ド層4,及びp型GaAsコンタクト層5を順次形成す
る。
【0030】次に図1(b) に示すように、評価部分のp
型GaAsコンタクト層5を、エッチングを行うことに
より選択的に除去する。このエッチングは例えばアンモ
ニアと過酸化水素水を1:30で混合したエッチャント
により行なうことができる。
【0031】そして図1(c) に示すように、レーザパル
ス光8を評価部分のアンドープAlGaAs活性層3に
入射し、アンドープAlGaAs活性層3(またはアン
ドープGaAs活性層)からのバンド端のPL光強度の
減衰時定数を求めることにより、フォトキャリアのライ
フタイムを求める。ここで、レーザパルス光8は、アン
ドープAlGaAs活性層3(またはアンドープGaA
s活性層)では吸収され、p型AlGaAs上クラッド
層4では吸収されないような波長を用いる。例えば、ア
ンドープAlGaAs活性層3のAl組成が0.1、p
型AlGaAs上クラッド層4のAl組成が0.5の場
合には、波長が650〜750nm程度のレーザパルス光
8を用いる。また、アンドープ活性層がGaAsからな
り、p型AlGaAs上クラッド層4のAl組成が0.
5の場合には、波長が650〜800nm程度のレーザパ
ルス光8を用いる。
【0032】このようにして求めたフォトキャリアのラ
イフタイムと、レーザ特性との間には所定の関係があ
り、活性層のフォトキャリアのライフタイムを評価する
ことにより、レーザ特性を評価することができる。
【0033】図14は、実際に作製した3重量子井戸層
を活性層とする半導体レーザにおける,該活性層の3重
量子井戸構造の構成を示し、図において、31はその組
成がAl0.1 Ga0.9 As、膜厚が80オングストロー
ム(0.008μm)の3層のウェル層(井戸層)、3
2はその組成がAl0.35Ga0.65As、膜厚が80オン
グストローム(0.008μm)の2層のバリア層(障
壁層)、33は上記3層のウェル層31,及び2層のバ
リア層32からなる3重量子井戸構造30を挟んで設け
られた、その組成がAl0.35Ga0.65As、膜厚が30
0オングストローム(0.03μm)の光ガイド層であ
り、2,4は上記n型下クラッド層,及びp型上クラッ
ド層である。なお、この3重量子井戸構造はMOCVD
法等の結晶成長法によりこれを形成することができる。
【0034】また、この3重量子井戸構造をGaAsで
形成する場合は、ウェル層のみを膜厚が80オングスト
ロームのGaAsで形成し、他の組成,膜厚はAlGa
Asで形成する場合と同様とすればよい。
【0035】そして、例えば、この図14に示されるよ
うな量子井戸層のフォトキャリアのライフタイムτは次
式で表される。
【0036】 1/τ=1/τr +1/τnr +(S1 +S2 )/d …(1) (1) 式において、τr ,τnrはそれぞれ発光再結合、非
発光再結合によるライフタイム、S1 ,S2 は各井戸層
−障壁層界面での再結合速度、dは井戸層の膜厚であ
る。
【0037】(1) 式からわかるように、不純物や結晶欠
陥等により、非発光センター等の深い準位が増え非発光
再結合によるライフタイムが短くなったり、深い準位か
らの発光再結合によるライフタイムが短くなると、フォ
トキャリアのライフタイムは短くなることとなり、また
さらに、井戸層−障壁層間の界面では結晶欠陥等による
界面再結合が増えると、フォトキャリアのライフタイム
は短くなることとなる。また、上記図14のような量子
井戸構造よりなるDH構造を有する半導体レーザでは、
活性層(井戸層)において不純物や結晶欠陥等による非
発光センター等の深い準位が増えたり、井戸層−障壁層
間の界面で結晶欠陥等による界面再結合が増えたりする
と、内部量子効率が低下したり内部損失が増大し、しき
い電流密度が増大することとなる。これらのことから、
量子井戸活性層のフォトキャリアのライフタイムが短く
なると、レーザのしきい電流密度は増大すると考えられ
る。
【0038】図2は、実際に作製した3重量子井戸層を
活性層とするレーザの活性層のフォトキャリアのライフ
タイムτと、しきい電流密度Jthとの関係を示してい
る。図2から、量子井戸活性層のフォトキャリアのライ
フタイムが短くなると、レーザのしきい電流密度Jthは
増大することを確認することができる。
【0039】このような本実施例1による半導体レーザ
装置の評価方法では、レーザパルス光8を評価部分のア
ンドープAlGaAs活性層3(またはアンドープGa
As活性層)に入射し、アンドープAlGaAs活性層
3(またはアンドープGaAs活性層)からのバンド端
のPL光強度の減衰時定数を求めて、これよりフォトキ
ャリアのライフタイムを求めるようにしたので、該フォ
トキャリアのライフタイムとしきい電流密度との関係か
ら半導体レーザ特性の一つであるしきい電流密度を評価
することができる。しかも、結晶成長後の簡単なエッチ
ングを行うだけでその評価を行うことができるため、電
極を形成する等の手間と時間をかける必要がなく、上記
新たな装置の作製へのフィードバックを迅速にかけるこ
とができるという効果がある。
【0040】また、活性層が単一の層から形成されるも
ののみならず、3重量子井戸層等のMQW(Multi Quan
tum Well:多重量子井戸層)を活性層とするレーザにつ
いても同様の方法で評価することができ、新たな装置の
作製へのフィードバックを迅速にかけることができると
いう効果がある。
【0041】実施例2.以下、この発明の第2の実施例
を図について説明する。図3はこの発明の実施例2によ
る半導体レーザ装置の評価方法を説明する図であり、図
において、1はn型GaAs基板である。n型AlGa
As下クラッド層2(その不純物濃度は4×1017c
m-3、膜厚は1.5μm)はGaAs基板1上に形成さ
れる。アンドープAlGaAs活性層3(その膜厚は1
50オングストローム(0.015μm))は、n型A
lGaAs下クラッド層2上に形成される。p型AlG
aAs上クラッド層4(その不純物濃度は2×1018cm
-3、膜厚は1.5μm)はアンドープAlGaAs活性
層3上に形成される。p型GaAsコンタクト層5(そ
の不純物濃度は2×1019cm-3、膜厚は0.7μm)は
p型AlGaAs上クラッド層4上に形成される。10
はp型GaAsコンタクト層5に向けて入射される1次
イオンビーム,11は1次イオンビーム10によって生
じた2次イオンビームである。
【0042】なお、アンドープAlGaAs活性層3に
代えてアンドープGaAs活性層を形成してもよく、こ
の場合、その膜厚はアンドープAlGaAs活性層3と
同じ150オングストローム(0.015μm)でよ
い。
【0043】また、n型GaAs基板1,n型AlGa
As下クラッド層2,p型AlGaAs上クラッド層
4,p型GaAsコンタクト層5はその導電型を逆にし
てもよい。また、アンドープAlGaAs活性層3は図
14に示すような3重量子井戸構造等の多重量子井戸構
造を有するものであってもよい。
【0044】このように本評価対象である半導体レーザ
装置は、n型GaAs基板1上に、n型AlGaAs下
クラッド層2、AlGaAs活性層3、及びp型AlG
aAs上クラッド層4を形成してなるDH構造を有する
ものである。
【0045】次に本実施例2による半導体レーザ装置の
評価方法について説明する。まず図3(a) に示すよう
に、MOCVD法等の結晶成長法により、GaAs基板
上1に、n型AlGaAs下クラッド層2,アンドープ
AlGaAs活性層3(またはアンドープGaAs活性
層),p型AlGaAs上クラッド層4,及びp型Ga
Asコンタクト層5を順次形成する。
【0046】次に図3(b) に示すように、1次イオンビ
ーム10でp型GaAsコンタクト層5からスパッタリ
ングを行い、該p型GaAsコンタクト層5をエッチン
グ除去したのち、図3(c) に示すように、さらにつづけ
てp型AlGaAs上クラッド層4をスパッタリングし
て、該クラッド層4から2次イオン11を発生させ、該
2次イオン11を2次イオン質量分析(SIMS,Seco
ndary Ion Mass Spectrometry 分析)することにより、
p型AlGaAs上クラッド層4の酸素濃度を評価す
る。なお、この場合、SIMSにより構成元素やドーパ
ントについてもモニタすることにより、どの層をスパッ
タしているのかが判明する。
【0047】このようにして求めたp型AlGaAs上
クラッド層4の酸素濃度と、レーザ特性との間には次の
ような関係があり、本実施例2では、この特性を用いる
ことにより、p型AlGaAs上クラッド層4の酸素濃
度の評価から、レーザ特性を評価することができるもの
である。
【0048】即ち、上記AlGaAs上クラッド層4中
の酸素は、キャリアトラップとなる深い準位を形成す
る。DH構造を有する半導体レーザでは、AlGaAs
上クラッド層4に深い準位が存在すると、活性層3に注
入されたキャリアがトンネル現象により上記の深い準位
を介して再結合し、発光効率が低下する。このことによ
り、AlGaAsクラッド層4中の酸素濃度が高くなる
と、レーザのしきい電流密度は増大すると考えられる。
【0049】図4は、上記図14に示した3重量子井戸
構造を活性層とするレーザのp型AlGaAs上クラッ
ド層4の酸素濃度と、しきい電流密度Jthとの関係を示
している。図4から、p型AlGaAs上クラッド層4
の酸素濃度が高くなると、レーザのしきい電流密度は増
大することを確認することができる。
【0050】このように本実施例2による半導体レーザ
装置の評価方法では、p型AlGaAs上クラッド層4
の酸素濃度をSIMSにより評価することにより、該p
型AlGaAs上クラッド層4の酸素濃度としきい電流
密度Jthとの関係から、半導体レーザ特性のしきい電流
密度Jthを評価することができ、電極を形成する等の手
間と時間をかける必要がなく、新たな装置の作製へのフ
ィードバックを迅速にかけることができるという効果が
得られる。
【0051】また、活性層が単一の層から形成されるも
ののみならず、3重量子井戸層等の多重量子井戸層を活
性層とするレーザについても同様の方法で評価すること
ができ、新たな装置の作製へのフィードバックを迅速に
かけることができるという効果がある。
【0052】なお、上述のように、AlGaAsクラッ
ド層中の酸素濃度が高くなるとレーザのしきい電流密度
は増大すると考えられるので、図5(a) ないし図5(c)
に示す変形例のように、1次イオンビーム10でp型G
aAsコンタクト層5,p型AlGaAs上クラッド層
4,アンドープAlGaAs活性層3のスパッタを行な
い、n型AlGaAs下クラッド層2のスパッタを続け
ることにより、n型AlGaAs下クラッド層2の中の
酸素濃度の評価をSIMSにより行なうことにより、レ
ーザ特性の評価を行なうようにしてもよく、これによ
り、n型AlGaAs下クラッド層2の酸素濃度に基づ
いて、半導体レーザ特性のしきい電流密度Jthを評価す
ることができ、電極を形成する等の手間と時間をかける
必要がなく、新たな装置の作製へのフィードバックを迅
速にかけることができるという効果が得られる。なお、
この場合も、SIMSにより構成元素やドーパントにつ
いてもモニタすることにより、どの層をスパッタしてい
るのかが判明する。
【0053】また、図3(a) ないし図3(c) に示す評価
方法ではp型AlGaAs上クラッド層のみの酸素濃度
を評価しており、n型AlGaAs下クラッド層の酸素
濃度もこの方法で判明した酸素濃度とほぼ同様と考えら
れるが、図5(a) ないし図5(c) に示す変形例のよう
に、1次イオンビーム10でp型GaAsコンタクト層
5のスパッタを行い,p型AlGaAs上クラッド層4
のスパッタを続け、その後アンドープAlGaAs活性
層3のスパッタを行ない、n型AlGaAs下クラッド
層2のスパッタを続けることにより、p型AlGaAs
上クラッド層4およびn型AlGaAs下クラッド層2
の両方の層中の酸素濃度の評価をSIMSにより行なう
ことにより、レーザ特性の評価を行なうようにしてもよ
く、これにより、p型AlGaAs上クラッド層4の酸
素濃度とn型AlGaAs下クラッド層2の両方の酸素
濃度に基づいて、半導体レーザ特性のしきい電流密度J
thを総合的に評価することができ、電極を形成する等の
手間と時間をかける必要がなく、新たな装置の作製への
フィードバックを迅速にかけることができるという効果
が得られる。なお、この場合も、SIMSにより構成元
素やドーパントについてもモニタすることにより、どの
層をスパッタしているのかが判明する。
【0054】また、これらの場合においても、活性層が
単一の層から形成されるもののみならず、3重量子井戸
層等の多重量子井戸層を活性層とするレーザについても
同様の方法で評価することができ、新たな装置の作製へ
のフィードバックを迅速にかけることができるという効
果がある。
【0055】実施例3.以下、この発明の第3の実施例
を図について説明する。図6はこの発明の実施例3によ
る半導体レーザ装置の評価方法を説明する図であり、図
において、1はn型GaAs基板である。n型AlGa
As下クラッド層2(その不純物濃度は4×1017c
m-3、膜厚は1.5μm)はGaAs基板1上に形成さ
れる。アンドープAlGaAs活性層3(その膜厚は1
50オングストローム(0.015μm))は、n型A
lGaAs下クラッド層2上に形成される。p型AlG
aAs上クラッド層4(その不純物濃度は2×1018cm
-3、膜厚は1.5μm)はアンドープAlGaAs活性
層3上に形成される。p型GaAsコンタクト層5(そ
の不純物濃度は2×1019cm-3、膜厚は0.7μm)は
p型AlGaAs上クラッド層4上に形成される。10
はp型AlGaAs上クラッド層4に向けて入射される
1次イオンビーム,11は1次イオンビーム10によっ
て生じた2次イオンビームである。
【0056】なお、アンドープAlGaAs活性層3に
代えてアンドープGaAs活性層を形成してもよく、こ
の場合、その膜厚はアンドープAlGaAs活性層3と
同じ150オングストローム(0.015μm)でよ
い。
【0057】また、n型GaAs基板1,n型AlGa
As下クラッド層2,p型AlGaAs上クラッド層
4,p型GaAsコンタクト層5はその導電型を逆にし
てもよい。また、アンドープAlGaAs活性層3は図
14に示すような3重量子井戸構造等の多重量子井戸構
造を有するものであってもよい。
【0058】このように本評価対象である半導体レーザ
装置は、n型GaAs基板1上に、n型AlGaAs下
クラッド層2、AlGaAs活性層3、及びp型AlG
aAs上クラッド層4を形成してなるDH構造を有する
ものである。
【0059】次に本実施例3の半導体レーザ装置の評価
方法について説明する。まず図6(a) に示すように、M
OCVD法(有機金属気相成長法,metalorganic chemi
cal vapor deposition)等の結晶成長法により、GaA
s基板上に、n型AlGaAs下クラッド層2,アンド
ープAlGaAs活性層3,p型AlGaAs上クラッ
ド層4,及びp型GaAsコンタクト層5を順次形成す
る。
【0060】次に図6(b) に示すように、評価部分のp
型GaAsコンタクト層5を、エッチングを行うことに
より選択的に除去する。このエッチングは例えばアンモ
ニアと過酸化水素水を1:30で混合したエッチャント
により行なうことができる。
【0061】そして、上記実施例2では、1次イオンビ
ーム10を用いてp型GaAsコンタクト層5からスパ
ッタリングを行い、p型AlGaAs上クラッド層4の
酸素濃度を評価するようにしたが、本発明の第3の実施
例は、図6(a) ないし図6(c) に示すように、該評価部
分のp型GaAsコンタクト層5をエッチングにより選
択的に除去した後に、1次イオンビーム10を用いてp
型AlGaAs上クラッド層4のスパッタリングを行
い、酸素濃度を評価するようにしたものである。
【0062】このような本実施例3の方法では、p型G
aAsコンタクト層5をエッチングにより除去するよう
にしているため、1次イオンビーム10を用いてp型G
aAsコンタクト層5をスパッタリングするよりも、短
時間でその除去、ひいては半導体レーザ特性のしきい電
流密度Jthを評価することができ、電極を形成する等の
手間と時間をかける必要がなく、新たな装置の作製への
フィードバックをより一層迅速にかけることが可能にな
るという効果が得られる。
【0063】また、活性層が単一の層から形成されるも
ののみならず、3重量子井戸層等の多重量子井戸層を活
性層とするレーザについても同様の方法で評価すること
ができ、新たな装置の作製へのフィードバックをより一
層迅速にかけることが可能になるという効果がある。
【0064】なお、図7(a) ないし図7(c) に示す変形
例のように、評価部分のp型GaAsコンタクト層5,
p型AlGaAs上クラッド層4およびアンドープAl
GaAs活性層3をエッチングを行うことにより選択的
に除去した後、1次イオンビーム10を用いてn型Al
GaAs下クラッド層2のスパッタリングを行い、酸素
濃度を評価するようにしてもよい。
【0065】この場合、硫酸系,酒石酸系あるいはフッ
酸系のエッチャントを用い、時間制御を行うことにより
n型AlGaAs下クラッド層2でエッチングを停止す
ることができる。また、アンモニアと過酸化水素が1:
30のエッチャントでp型GaAsコンタクト層をエッ
チング除去しフッ酸でp型AlGaAs下クラッド層を
エッチング除去することにより、アンドープAlGaA
s活性層3でエッチングが停止するので、この後上述の
硫酸系,酒石酸系あるいはフッ酸系のエッチャントを用
い、時間制御を行うことによりn型AlGaAs下クラ
ッド層2でエッチングを停止するようにしてもよい。
【0066】このように、p型GaAsコンタクト層
5,p型AlGaAs上クラッド層4およびアンドープ
AlGaAs活性層3をエッチングにより除去するよう
にしているため、1次イオンビーム10を用いてp型G
aAsコンタクト層5,p型AlGaAs上クラッド層
4およびアンドープAlGaAs活性層3をスパッタリ
ングするよりも、はるかに短い時間でその除去、ひいて
は半導体レーザ特性のしきい電流密度Jthを評価するこ
とができ、電極を形成する等の手間と時間をかける必要
がなく、新たな装置の作製へのフィードバックをより一
層迅速にかけることが可能になるという効果が得られ
る。
【0067】また、活性層が単一の層から形成されるも
ののみならず、3重量子井戸層等の多重量子井戸層を活
性層とするレーザについても同様の方法で評価すること
ができ、新たな装置の作製へのフィードバックを迅速に
かけることができるという効果がある。
【0068】さらに、図6(a) ないし図6(c) に示す評
価方法ではp型AlGaAs上クラッド層のみの酸素濃
度を評価しており、n型AlGaAs下クラッド層の酸
素濃度もこの方法で判明した酸素濃度とほぼ同様と考え
られ、また図7(a) ないし図7(c) に示す評価方法では
n型AlGaAs下クラッド層のみの酸素濃度を評価し
ており、p型AlGaAs上クラッド層の酸素濃度もこ
の方法で判明した酸素濃度とほぼ同様と考えられるが、
評価部分のp型GaAsコンタクト層5を、エッチング
を行うことにより選択的に除去して、1次イオンビーム
10を用いてp型AlGaAs上クラッド層4のスパッ
タリングを行い、その酸素濃度を評価し、その後、評価
部分のp型AlGaAs上クラッド層4およびアンドー
プAlGaAs活性層3をエッチングにより除去し、1
次イオンビーム10を用いてn型AlGaAs下クラッ
ド層2のスパッタリングを行って、その酸素濃度を評価
するようにしてもよく、スパッタリングのみでp型Al
GaAs上クラッド層4およびn型AlGaAs下クラ
ッド層2の総合的な酸素濃度の評価を行うよりもはるか
に短い時間でその半導体レーザ特性のしきい電流密度J
thを総合的に評価することができ、電極を形成する等の
手間と時間をかける必要がなく、新たな装置の作製への
フィードバックをより一層迅速にかけることが可能にな
るという効果が得られる。
【0069】また、活性層が単一の層から形成されるも
ののみならず、3重量子井戸層等の多重量子井戸層を活
性層とするレーザについても同様の方法で評価すること
ができ、新たな装置の作製へのフィードバックを迅速に
かけることができるという効果がある。
【0070】実施例4.以下、この発明の第4の実施例
を図について説明する。図8はこの発明の第4の実施例
による半導体レーザ装置の評価方法を説明するための図
であり、図において、1はn型GaAs基板である。n
型AlGaAs下クラッド層2(その不純物濃度は4×
1017cm-3、膜厚は1.5μm)はGaAs基板1上に
形成される。アンドープAlGaAs活性層3(その膜
厚は150オングストローム(0.015μm))は、
n型AlGaAs下クラッド層2上に形成される。p型
AlGaAs上クラッド層4(その不純物濃度は2×1
18cm-3、膜厚は1.5μm)はアンドープAlGaA
s活性層3上に形成される。p型GaAsコンタクト層
5(その不純物濃度は2×1019cm-3、膜厚は0.7μ
m)はp型AlGaAs上クラッド層4上に形成され
る。12はp型AlGaAs上クラッド層4に向けて入
射されるレーザ光,9は該p型AlGaAs上クラッド
層4から出力されるPL光(フォトルミネセンス光)で
ある。
【0071】なお、アンドープAlGaAs活性層3に
代えてアンドープGaAs活性層を形成してもよく、こ
の場合、その膜厚はアンドープAlGaAs活性層3と
同じ150オングストローム(0.015μm)でよ
い。
【0072】また、n型GaAs基板1,n型AlGa
As下クラッド層2,p型AlGaAs上クラッド層
4,p型GaAsコンタクト層5はその導電型を逆にし
てもよい。また、アンドープAlGaAs活性層3は図
14に示すような3重量子井戸構造等の多重量子井戸構
造を有するものであってもよい。
【0073】このように本評価対象である半導体レーザ
装置は、n型GaAs基板1上に、n型AlGaAs下
クラッド層2、AlGaAs活性層3、及びp型AlG
aAs上クラッド層4を形成してなるDH構造を有する
ものである。
【0074】次に本実施例4の半導体レーザ装置の評価
方法について説明する。まず図8(a) に示すように、M
OCVD法等の結晶成長法により、GaAs基板1上
に、n型AlGaAs下クラッド層2、アンドープAl
GaAs活性層3、p型AlGaAs上クラッド層4、
及びp型GaAsコンタクト層5を順次形成する。
【0075】次に図8(b) に示すように、評価部分のp
型GaAsコンタクト層5をエッチングにより選択的に
除去する。このエッチングは例えばアンモニアと過酸化
水素水を1:30で混合したエッチャントにより行なう
ことができる。
【0076】そして図8(c) に示すように、レーザ光1
2を評価部分のp型AlGaAs上クラッド層4に入射
し、p型AlGaAs上クラッド層4からのバンド端か
ら出力されるPL光の光強度を測定する。ここで、レー
ザ光12には、p型AlGaAs上クラッド層4で吸収
されるような波長を用いる。例えば、p型AlGaAs
上クラッド層4のAl組成が0.5の場合は、波長が5
50nm以下のレーザ光8を用いる。
【0077】このようにして求めたp型AlGaAs上
クラッド層4のPL光強度と、レーザ特性との間には次
のような関係があり、p型AlGaAs上クラッド層4
のPL光強度を評価することにより、レーザ特性を評価
することができる。
【0078】即ち、AlGaAs上クラッド層4のバン
ド端からのPL光強度は、AlGaAs上クラッド層4
に非発光センター等の深い準位が増えると、その深い準
位を介した再結合が増えるために、バンド端からのPL
光強度は減少する。また、DH構造を有する半導体レー
ザでは、AlGaAsクラッド層4に非発光センター等
の深い準位が増えると、活性層3に注入されたキャリア
がトンネル現象により上記の深い準位を介して再結合
し、発光効率が低下する。このことにより、AlGaA
s上クラッド層4のバンド端のPL光強度が減少する
と、レーザのしきい電流密度は増大すると考えられる。
【0079】図9は、実際に作製した3重量子井戸層を
活性層とするレーザのp型AlGaAs上クラッド層の
バンド端のPL光強度と、しきい電流密度Jthとの関係
を示している。図9の関係から、p型AlGaAs上ク
ラッド層4のバンド端のPL光強度が減少すると、レー
ザのしきい電流密度Jthは増大することを確認すること
ができる。
【0080】このような本実施例4の半導体レーザ装置
の評価方法では、DH構造を有する半導体レーザでは、
AlGaAsクラッド層4のバンド端からのPL光強度
が増えると、そのしきい電流密度は増大する,という関
係があることから、この関係を用いて、p型AlGaA
s上クラッド層4のPL光強度を測定することにより、
レーザ特性,特にしきい電流密度を評価することができ
るものであり、電極を形成する等の手間と時間をかける
必要がなく、新たな装置の作製へのフィードバックをよ
り一層迅速にかけることが可能になるという効果が得ら
れる。
【0081】また、活性層が単一の層から形成されるも
ののみならず、3重量子井戸層等の多重量子井戸層を活
性層とするレーザについても同様の方法で評価すること
ができ、新たな装置の作製へのフィードバックを迅速に
かけることができるという効果がある。
【0082】なお、上述のように、AlGaAsクラッ
ド層のバンド端のPL光強度が減少すると、レーザのし
きい電流密度は増大すると考えられるので、図10(a)
ないし図10(c) に示す変形例のように、評価部分のp
型GaAsコンタクト層5,p型AlGaAs上クラッ
ド層4およびアンドープAlGaAs活性層3をエッチ
ングを行うことにより選択的に除去した後、レーザ光1
2を照射し、n型AlGaAs下クラッド層2のPL光
強度を測定することにより、レーザ特性,特にしきい電
流密度を評価するようにしてもよい。
【0083】この場合、硫酸系,酒石酸系あるいはフッ
酸系のエッチャントを用い、時間制御を行うことにより
n型AlGaAs下クラッド層2でエッチングを停止す
ることができる。また、アンモニアと過酸化水素が1:
30のエッチャントでp型GaAsコンタクト層をエッ
チング除去しフッ酸でp型AlGaAs下クラッド層を
エッチング除去することにより、アンドープAlGaA
s活性層3でエッチングが停止するので、この後上述の
硫酸系,酒石酸系あるいはフッ酸系のエッチャントを用
い、時間制御を行うことによりn型AlGaAs下クラ
ッド層2でエッチングを停止するようにしてもよい。
【0084】このように、p型GaAsコンタクト層
5,p型AlGaAs上クラッド層4およびアンドープ
AlGaAs活性層3をエッチングにより除去するよう
にしているため、n型AlGaAs下クラッド層2を露
出させてこれにレーザ光を照射し、n型AlGaAs下
クラッド層2のPL光強度を評価することにより、レー
ザ特性、特にしきい電流密度を評価することができ、電
極を形成する等の手間と時間をかける必要がなく、新た
な装置の作製へのフィードバックをより一層迅速にかけ
ることが可能になるという効果が得られる。
【0085】また、活性層が単一の層から形成されるも
ののみならず、3重量子井戸層等の多重量子井戸層を活
性層とするレーザについても同様の方法で評価すること
ができ、新たな装置の作製へのフィードバックを迅速に
かけることができるという効果がある。
【0086】さらに、図8(a) ないし図8(c) に示す評
価方法ではp型AlGaAs上クラッド層のみのPL光
強度を評価しており、n型AlGaAs下クラッド層の
PL光強度もこの方法で判明したPL光強度とほぼ同様
と考えられ、また図10(a)ないし図10(c) に示す評
価方法ではn型AlGaAs下クラッド層のみのPL光
強度を評価しており、p型AlGaAs上クラッド層の
PL光強度もこの方法で判明したPL光強度とほぼ同様
と考えられるが、評価部分のp型GaAsコンタクト層
5を、エッチングを行うことにより選択的に除去して、
p型AlGaAs上クラッド層4を露出させ、これにレ
ーザ光12を照射して、そのPL光強度を評価し、その
後、評価部分のp型AlGaAs上クラッド層4および
アンドープAlGaAs活性層3をエッチングにより除
去して、n型AlGaAs下クラッド層2を露出させ、
これにレーザ光12を照射して、そのPL光強度を評価
することにより、p型AlGaAs上クラッド層4およ
びn型AlGaAs下クラッド層2の総合的なPL光強
度の評価を行うことができ、これによりレーザ特性、特
にしきい電流密度を評価することができ、電極を形成す
る等の手間と時間をかける必要がなく、新たな装置の作
製へのフィードバックをより一層迅速にかけることが可
能になるという効果が得られる。
【0087】また、活性層が単一の層から形成されるも
ののみならず、3重量子井戸層等の多重量子井戸層を活
性層とするレーザについても同様の方法で評価すること
ができ、新たな装置の作製へのフィードバックを迅速に
かけることができるという効果がある。
【0088】実施例5.以下、この発明の第5の実施例
を図について説明する。図11は本発明の第5の実施例
による半導体レーザ装置を説明するための図であり、図
において、1はn型GaAs基板である。n型AlGa
As下クラッド層2(その不純物濃度は4×1017c
m-3、膜厚は1.5μm)はGaAs基板1上に形成さ
れる。アンドープAlGaAs活性層3(その膜厚は1
50オングストローム(0.015μm))は、n型A
lGaAs下クラッド層2上に形成される。p型AlG
aAs上クラッド層4(その不純物濃度は2×1018cm
-3、膜厚は1.5μm)はアンドープAlGaAs活性
層3上に形成される。p型GaAsコンタクト層5(そ
の不純物濃度は2×1019cm-3、膜厚は0.7μm)は
p型AlGaAs上クラッド層4上に形成される。n型
GaAs電流ブロック層13(その不純物濃度は2×1
18cm-3、膜厚は1.9μm)はp型GaAsコンタク
ト層5とp型AlGaAs上クラッド層4の一部を合計
1.9μmエッチングすることにより形成されたリッジ
20の側面を埋め込むようにエッチングにおいて残され
たp型AlGaAs上クラッド層4上に形成される。p
型GaAs第2コンタクト層14(その不純物濃度は2
×1019cm-3、膜厚は2.0μm)はp型GaAsコン
タクト層5とn型GaAs電流ブロック層13上に形成
される。表面電極6はp型GaAs第2コンタクト層1
4上に、裏面電極7はn型GaAs基板1の裏面に形成
される。また15はSiON等の絶縁膜である。
【0089】なお、アンドープAlGaAs活性層3に
代えてアンドープGaAs活性層を形成してもよく、こ
の場合、その膜厚はアンドープAlGaAs活性層3と
同じ150オングストローム(0.015μm)でよ
い。
【0090】また、n型GaAs基板1、n型AlGa
As下クラッド層2、p型AlGaAs上クラッド層
4、p型GaAsコンタクト層5、n型GaAs電流ブ
ロック層13、p型GaAs第2コンタクト層14はそ
の導電型を逆にしてもよい。また、アンドープAlGa
As活性層3は図14に示すような3重量子井戸構造等
の多重量子井戸構造を有するものであってもよい。
【0091】まず、図11(a) に示すように、n型Ga
As基板1上にMOCVD法等の結晶成長法で、n型A
lGaAs下クラッド層2,アンドープAlGaAs活
性層3,p型AlGaAs上クラッド層4,p型GaA
sコンタクト層5を順次形成する。
【0092】次に実施例2または3のいずれかの方法に
より、p型AlGaAs上クラッド層4またはn型Al
GaAs下クラッド層2の少なくとも一方のクラッド層
中に含まれる酸素原子の濃度を評価を行う。そしてその
酸素原子の濃度が1×1017cm-3以下であるもののみを
選別し、図11(b) に示すように、これにCVD等の蒸
着法でSiON等の絶縁膜15を形成し、写真製版とエ
ッチングにより絶縁膜15のパターニングを行う。そし
て絶縁膜15をマスクにして、アンドープAlGaAs
活性層3上のp型AlGaAs上クラッド層4が0.3
μm残るようにp型GaAsコンタクト層5とp型Al
GaAs上クラッド層4をエッチングし、リッジ20を
形成する。
【0093】次に、図11(c) に示すように絶縁膜15
を選択成長マスクにして、MOCVD法等の結晶成長法
で上記エッチングで露呈したp型AlGaAs上クラッ
ド層4上にn型GaAs電流ブロック層13を形成し、
リッジ20の側面部を埋め込む。
【0094】そして、図11(d) に示すように絶縁膜1
5を除去し、MOCVD法等の結晶成長法でp型GaA
sコンタクト層5とn型GaAs電流ブロック層13上
にp型GaAs第2コンタクト層14を形成し、CVD
法等の蒸着法で表面電極6と裏面電極7を形成する。そ
して、劈開等によりレーザ端面形成とチップ分離を行う
ことによりレーザ装置を完成する。
【0095】このように本実施例5の半導体レーザ装置
は、n型GaAs基板1上に、n型AlGaAs下クラ
ッド層2、AlGaAs活性層3、及びp型AlGaA
s上クラッド層4を形成してなるDH構造を有するもの
である。
【0096】そして本実施例5の半導体レーザ装置にお
いては、リッジ20、n型GaAs電流ブロック層1
3、p型GaAs第2コンタクト層14や表面電極6、
裏面電極7を形成する前に、実施例2または3のいずれ
かの方法を用いて半導体レーザ特性を評価することによ
り、予めn型AlGaAs下クラッド層2中、およびp
型AlGaAs上クラッド層4中に含まれる酸素原子の
濃度が、1×1017cm-3以下となるものを選別してい
る。
【0097】図4に示すAlGaAsクラッド層の酸素
濃度と、レーザのしきい電流密度Jthとの関係から、ク
ラッド層4中の酸素濃度が1×1017cm-3となるまで
は、レーザのしきい電流密度Jthはあまり変化しない
が、該酸素濃度がそれ以上になると、該酸素濃度の増加
に伴いしきい電流密度Jthが増加することがわかる。こ
れは、レーザ発振状態では活性層3に注入されるキャリ
ア密度は約1018cm-3台であり、該クラッド層4の酸素
濃度が1×1017cm-3とその1割程度の値となる近傍の
領域から、しきい電流密度Jthへの影響が大きくなって
くるためであると考えられる。
【0098】このことから、クラッド層4の酸素濃度を
1×1017cm-3以下となるように規定することにより、
しきい電流密度Jthの低い半導体レーザを得ることがで
き、しかもこれを安定して得ることができるものであ
る。
【0099】このような本実施例5による半導体レーザ
では、GaAs基板上に、順次n型AlGaAs下クラ
ッド層、AlGaAsまたはGaAs活性層、及びp型
AlGaAs上クラッド層を形成してなるDH構造を有
する半導体レーザ装置において、AlGaAs下クラッ
ド層中と、上記AlGaAs上クラッド層中に含まれる
酸素原子の濃度が、1×1017cm-3以下となるようにし
たので、しきい電流密度Jthの低い半導体レーザを得る
ことができ、しかもこれを電極を形成する等の手間と時
間をかける必要がなく、新たな装置の作製へのフィード
バックを迅速にかけることができる方法により選別して
いるので、装置を迅速かつ安定して得ることができると
いう効果がある。
【0100】なお、活性層が単一の層から形成されるも
ののみならず、3重量子井戸層等の多重量子井戸層を活
性層とするレーザについても同様にしてしきい電流密度
Jthの低い半導体レーザを安定して得ることができると
いう効果がある。
【0101】また、レーザ構造は上記実施例のような埋
め込み型のみならず、AlGaAs上クラッド層とAl
GaAs下クラッド層でAlGaAsまたはGaAs活
性層を挟んだダブルヘテロ構造を有すれば、拡散抑制等
の他のレーザ構造についても同様にしてしきい電流密度
Jthの低い半導体レーザを安定して得ることができると
いう効果がある。
【0102】
【発明の効果】以上のように、この発明にかかる半導体
レーザ装置によれば、AlGaAs下クラッド層および
AlGaAs上クラッド層中に含まれる酸素原子の濃度
を、1×1017cm-3以下となるように規定したので、A
lGaAsクラッド層の酸素濃度と、レーザのしきい電
流密度Jthとの関係において、クラッド層4中の酸素濃
度が1×1017cm-3となるまではレーザのしきい電流密
度Jthはあまり変化しないが、該酸素濃度がそれ以上に
なると、該酸素濃度の増加に伴いしきい電流密度Jthが
増加することから、クラッド層の酸素濃度をこのように
規定することにより、しきい電流密度Jthの低い半導体
レーザを安定して得ることができるという効果が得られ
る。
【0103】また、この発明に係る半導体レーザ装置の
評価方法によれば、第1導電型のGaAs基板上に、順
次第1導電型のAlGaAs下クラッド層、AlGaA
sまたはGaAs活性層、及び第2導電型のAlGaA
s上クラッド層を形成してなるダブルヘテロ構造を有す
る半導体レーザ装置の評価方法において、レーザパルス
光を評価部分のアンドープAlGaAsまたはGaAs
活性層に入射し、該活性層からのバンド端のPL光強度
の減衰時定数を求めて、これよりフォトキャリアのライ
フタイムを求め、これを評価することにより、該半導体
レーザ装置のレーザ特性を評価するようにしたので、半
導体レーザ装置のレーザ特性の評価を、結晶成長後の簡
単なエッチングにより行うことができ、電極を形成する
等の手間と時間をかける必要がなく、時間とコストとを
節約して、新たな装置の作製にフィードバックを迅速に
かけることができるという効果が得られる。
【0104】また、この発明に係る半導体レーザ装置の
評価方法によれば、第1導電型のGaAs基板上に、順
次第1導電型のAlGaAs下クラッド層、AlGaA
sまたはGaAs活性層、及び第2導電型のAlGaA
s上クラッド層を形成してなるダブルヘテロ構造を有す
る半導体レーザ装置の評価方法において、レーザパルス
光を評価部分のアンドープAlGaAsまたはGaAs
活性層に入射し、該活性層からのバンド端のPL光強度
の減衰時定数を求めて、これよりフォトキャリアのライ
フタイムを求め、これを評価することにより、該半導体
レーザ装置のレーザ特性、特にしきい電流密度を評価す
るようにしたので、しきい電流密度の評価を、結晶成長
後の簡単なエッチングにより行うことができ、電極を形
成する等の手間と時間をかける必要がなく、時間とコス
トとを節約して、新たな装置の作製にフィードバックを
迅速にかけることができるという効果が得られる。
【0105】またこの発明にかかる半導体レーザ装置の
評価方法によれば、二次イオン重量分析器によって上記
AlGaAs下クラッド層,および上記AlGaAs上
クラッド中に含まれる酸素原子の濃度を評価することに
より、該半導体レーザ装置のレーザ特性を評価するよう
にしたので、半導体レーザ装置のレーザ特性の評価を、
結晶成長後の簡単なエッチングにより行うことができ、
電極を形成する等の手間と時間をかける必要がなく、時
間とコストとを節約して、新たな装置の作製にフィード
バックを迅速にかけることができるという効果が得られ
る。
【0106】またこの発明にかかる半導体レーザ装置の
評価方法によれば、二次イオン重量分析器によって上記
AlGaAs下クラッド層,および上記AlGaAs上
クラッド中に含まれる酸素原子の濃度を評価することに
より該半導体レーザ装置のレーザ特性、特にしきい電流
密度を評価するようにしたので、ダブルヘテロ構造を有
する半導体レーザにおける,AlGaAsクラッド層中
の酸素濃度と、レーザのしきい電流密度との関係から、
該AlGaAsクラッド層の酸素濃度をSIMSにより
評価することにより、レーザ特性、特にしきい電流密度
を評価することができ、電極を形成する等の手間と時間
をかけることなく、新たな装置の作製にフィードバック
を迅速にかけることができるという効果がある。
【0107】またこの発明にかかる上記半導体レーザ装
置の評価方法によれば、第1導電型のAlGaAs下ク
ラッド層,または上記第2導電型のAlGaAs上クラ
ッド層のいずれか一方のバンド端のPL強度を評価する
ことにより、半導体レーザ装置の特性を評価するように
したので、半導体レーザ装置のレーザ特性の評価を、結
晶成長後の簡単なエッチングにより行うことができ、電
極を形成する等の手間と時間をかける必要がなく、時間
とコストとを節約して、新たな装置の作製にフィードバ
ックを迅速にかけることができるという効果が得られ
る。
【0108】またこの発明にかかる上記半導体レーザ装
置の評価方法によれば、第1導電型のAlGaAs下ク
ラッド層,または上記第2導電型のAlGaAs上クラ
ッド層のいずれか一方のバンド端のPL強度を評価する
ことにより、半導体レーザ装置の特性、特にしきい電流
密度を評価するようにしたので、AlGaAsクラッド
層のバンド端からのPL光強度としきい電流密度との間
のPL光強度が減少するとしきい電流密度が増大する,
という関係から、該AlGaAsクラッド層のPL光強
度の測定により、レーザ特性、特にしきい電流密度を評
価することができ、電極を形成する等の手間と時間をか
けることなく、新たな装置の作製にフィードバックを迅
速にかけることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による半導体レーザ装
置の評価方法を示す断面図である。
【図2】上記実施例1における,レーザの活性層のフォ
トキャリアのライフタイムと、しきい電流密度Jthとの
関係を示すグラフである。
【図3】この発明の第2の実施例による半導体レーザ装
置の評価方法を示す断面図である。
【図4】上記実施例2における,AlGaAsクラッド
層の酸素濃度と、しきい電流密度Jthとの関係を示すグ
ラフである。
【図5】この発明の第2の実施例の変形例による半導体
レーザ装置の評価方法を示す断面図である。
【図6】この発明の第3の実施例による半導体レーザ装
置の評価方法を示す断面図である。
【図7】この発明の第3の実施例の変形例による半導体
レーザ装置の評価方法を示す断面図である。
【図8】この発明の第4の実施例による半導体レーザ装
置の評価方法を示す断面図である。
【図9】上記実施例4における,AlGaAsクラッド
層のバンド端のPL光強度としきい電流密度との関係を
示すグラフである。
【図10】この発明の第4の実施例の変形例による半導
体レーザ装置の評価方法を示す断面図である。
【図11】この発明の第5の実施例による半導体レーザ
装置を示す断面図である。
【図12】従来の半導体レーザ装置の評価方法を示すリ
ッジに垂直な方向の断面図である。
【図13】従来の半導体レーザ装置の評価方法を示すリ
ッジに平行な方向の断面図である。
【図14】この発明の第1ないし第5の実施例による半
導体レーザ装置における3重量子井戸構造の構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 n型AlGaAs下クラッド層 3 アンドープAlGaAs活性層 4 p型AlGaAs上クラッド層 5 p型GaAsコンタクト層 6 表面電極 7 裏面電極 8 レーザパルス光 9 PL光 10 1次イオンビーム 11 2次イオン 12 レーザ光 13 n型GaAs電流ブロック層 14 p型GaAs第2コンタクト層 15 絶縁膜 20 リッジ 30 3重量子井戸構造 31 Al0.1 Ga0.9 Asウェル層 32 Al0.35Ga0.65Asバリア層 33 Al0.35Ga0.65As光ガイド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津上 真理 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社光・マイクロ波デバイス開発研究 所内 (72)発明者 三橋 豊 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社光・マイクロ波デバイス開発研究 所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型のGaAs基板上に、第1導
    電型のAlGaAs下クラッド層、AlGaAsまたは
    GaAs活性層、及び第2導電型のAlGaAs上クラ
    ッド層を順次形成してなるダブルヘテロ構造を有し、 上記AlGaAs下クラッド層中,および上記AlGa
    As上クラッド層中に含まれる酸素原子の濃度が、1×
    1017cm-3以下であることを特徴とする半導体レーザ装
    置。
  2. 【請求項2】 第1導電型のGaAs基板上に、第1導
    電型のAlGaAs下クラッド層、AlGaAsまたは
    GaAs活性層、及び第2導電型のAlGaAs上クラ
    ッド層を順次形成してなるダブルヘテロ構造を有する半
    導体レーザ装置を評価する方法において、 上記AlGaAsまたはGaAs活性層のフォトキャリ
    アのライフタイムを評価することにより、該半導体レー
    ザ装置の特性を評価することを特徴とする半導体レーザ
    装置の評価方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体レーザ装置の評価
    方法において、 上記半導体レーザ装置の特性は、しきい電流密度である
    ことを特徴とする半導体レーザ装置の評価方法。
  4. 【請求項4】 第1導電型のGaAs基板上に、第1導
    電型のAlGaAs下クラッド層、AlGaAsまたは
    GaAs活性層、及び第2導電型のAlGaAs上クラ
    ッド層を順次形成してなるダブルヘテロ構造を有する半
    導体レーザ装置を評価する方法において、 二次イオン質量分析器によって上記第1導電型のAlG
    aAs下クラッド層,または上記第2導電型のAlGa
    As上クラッド層の少なくとも一方の層中に含まれる酸
    素原子の濃度を評価することにより、該半導体レーザ装
    置の特性を評価することを特徴とする半導体レーザ装置
    の評価方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体レーザ装置の評価
    方法において、 上記半導体レーザ装置の特性は、しきい電流密度である
    ことを特徴とする半導体レーザ装置の評価方法。
  6. 【請求項6】 第1導電型のGaAs基板上に、第1導
    電型のAlGaAs下クラッド層、AlGaAsまたは
    GaAs活性層、第2導電型のAlGaAs上クラッド
    層を順次形成してなるダブルヘテロ構造を有する半導体
    レーザ装置を評価する方法において、 上記第1導電型のAlGaAs下クラッド層,または上
    記第2導電型のAlGaAs上クラッド層の少なくとも
    一方のバンド端のフォトルミネセンス光強度を評価する
    ことにより、半導体レーザ装置の特性を評価することを
    特徴とする半導体レーザ装置の評価方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体レーザ装置の評価
    方法において、 上記半導体レーザ装置の特性は、しきい電流密度である
    ことを特徴とする半導体レーザ装置の評価方法。
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